JP3637873B2 - 配管用継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水、湯、その他種々の液体、都市ガス、或いは、その他種々のガスを通す為の樹脂管を気密にワンタッチにて接続可能な配管用継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、前記のような種々の流体を通す為の合成樹脂製の樹脂管を気密にワンタッチにて接続可能な配管用継手として、種々の構造のものが提案されている(例えば、特許第2685105号公報、特許第2997671号公報参照)。
例えば、前者の公報に記載の配管用継手は、外部の配管に内嵌螺合されるネジ部を有する継手本体、この継手本体に内嵌螺合される押圧体、継手本体内で継手本体と押圧体間に装着される1つのロックリングなどで構成されている。前記ロックリングの内周側部分には複数の規制片が全周に亙って形成されていて、これら規制片は樹脂管挿入方向へ進むほど軸心側へ移行するように全体としてテーパ状に傾斜しており、樹脂管を挿入しない状態でも複数の規制片の内径が樹脂管の外径よりも小さく設定され、樹脂管の挿入の際には、樹脂管により複数の規制片を弾性変形させながら挿入して接続するようになっている。
【0003】
例えば、後者の特許公報に記載の配管用継手は、外部の配管に内嵌螺合されるネジ部を有する継手本体、この継手本体に内嵌螺合される押圧体、継手本体内で継手本体と押圧体間に装着される2つのロックリング及びこれらロックリングの間に装着されるリング状のスペーサ、樹脂管の端部に内嵌装着されるパイプなどで構成されている。前記ロックリングの内周側部分の複数の規制片、これら規制片のテーパ状の傾斜については前記公報のものと同様である。また、前記公報のものと同様に、樹脂管を挿入しない状態でも複数の規制片の内径が樹脂管の外径よりも小さく設定され、樹脂管の挿入の際には、樹脂管により複数の規制片を弾性変形させながら挿入して接続するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前記の従来の配管用継手では、樹脂管を挿入しない状態でも複数の規制片の先端が、樹脂管の外径よりも内側へ突出しているため、樹脂管の挿入時における挿入抵抗がかなり大きくなること、挿入抵抗が過大の場合には樹脂管の挿入が完了しないにもかかわらず、挿入完了と判断されてしまうこと、樹脂管の挿入時に複数の規制片により樹脂管の外周面に複数の筋状の疵が付き、これらの疵のためOリングでシールするシール性が低下すること、樹脂管の挿入が完了したのか否かを明瞭に判別しにくいため、挿入途中で挿入を中止してしまうこと、などの問題がある。
【0005】
また、複数の規制片同士が相互に干渉しあう構造にはなっておらず、各規制片が夫々単独で機能するように構成してあるため、ウォータハンマー現象により、樹脂管に大きな引き抜き力が作用した場合には、複数の規制片が引抜き側へ傾斜するように屈曲して樹脂管が抜けてしまう虞もあり、信頼性に欠けるという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、配管用継手において、管部材挿入抵抗を低減すること、管部材挿入時に管部材を疵つけないようにしてシール性を高めること、管部材の挿入完了を確認可能にすること、ウォータハンマー現象などで管部材に大きな引き抜き力が作用しても管部材が抜けないようにすること、などである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の配管用継手は、管部材を挿入して抜け止め状に接続する配管用継手であって、継手本体と、内周側部分に複数の保持爪を有すると共に管部材の挿入前には管部材の外径以上の大きさの内径を有する保持リングと、前記管部材の挿入動作に連動して保持リングの少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させる連動ロック機構とを備えた配管用継手において、前記連動ロック機構は、前記継手本体内に摺動可能に配設されたスリーブ 部材と、このスリーブ部材に外嵌され且つ縮径可能に分断されたC形リング部材と、このC形リング部材に外嵌されたロックリングと、このロックリングを弾性付勢するバネ部材とを備え、前記管部材を挿入して管部材でスリーブ部材を摺動移動させてC形リング部材をスリーブ部材から外し、前記バネ部材で付勢されたロックリングによりC形リング部材を縮径させることで保持リングの複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させるように構成したことを特徴とするものである。
【0008】
この配管用継手の継手本体内には、保持リングと、連動ロック機構とが装備されており、保持リングの内周側部分に複数の保持爪が設けられており、管部材を挿入する前は保持リングの内径は管部材の外径以上の大きさである。そのため、管部材の接続の際に、管部材を継手本体内へ挿入していくと、連動ロック機構が作動し、管部材の挿入動作に連動して保持リングの少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させる。 そのため、管部材の接続後、管部材に引抜き力が作用しても、保持リングの複数の保持爪が管部材の外周面に食い込んだ状態となって管部材をロック状態に維持する。
【0009】
【0010】
前記連動ロック機構は、スリーブ部材、C形リング部材、ロックリング、バネ部材を有し、管部材を接続する際に管部材を挿入すると、連動ロック機構において、スリーブ部材が管部材により摺動移動させられ、C形リング部材がスリーブ部材から外れ、バネ部材で付勢されたロックリングによりC形リング部材を縮径させることで保持リングの複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させる。
【0011】
請求項の配管用継手は、管部材を挿入して抜け止め状に接続する配管用継手であって、継手本体と、内周側部分に複数の保持爪を有すると共に管部材の挿入前には管部材の外径以上の大きさの内径を有する保持リングと、前記管部材の挿入動作に連動して保持リングの少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させる連動ロック機構とを備えた配管用継手において、前記連動ロック機構は、前記継手本体内に摺動可能に配設されたスリーブ部材と、このスリーブ部材に外嵌され且つ縮径可能に分断されたC形リング部材と、このC形リング部材に部分的に外嵌されたロックリングであって、保持リングの複数の保持爪を縮径側へ変位させるテーパ面を有するロックリングと、このロックリングを弾性付勢するバネ部材とを備え、前記保持リングは、C形リング部材に外嵌された筒部とこの筒部の先端から軸心平行方向へ僅かに延びてから軸心側へ延びる複数の保持爪とを有し且つ縮径可能に周方向の1個所で分断され、前記管部材を挿入して管部材でスリーブ部材を摺動移動させてC形リング部材をスリーブ部材から外し、前記バネ部材で付勢されたロックリングでC形リング部材を縮径させると共に、ロックリングを管部材挿入方向へ移動させてロックリングのテーパ面により保持リングの複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させるように構成したことを特徴とするものである。
【0012】
前記連動ロック機構は、スリーブ部材、C形リング部材、ロックリング、バネ部材を有する。保持リングは、C形リング部材に外嵌された筒部とこの筒部の先端から軸心平行方向へ僅かに延びてから軸心側へ延びる複数の保持爪とを有し且つ縮径可能に周方向の1個所で分断されているから、保持リングは縮径可能であり、管部材の挿入前には、保持リングの内径は管部材の外径以上に大きく設定されている。管部材の接続の際に管部材を挿入すると、連動ロック機構において、スリーブ部材が管部材により摺動移動させられ、C形リング部材がスリーブ部材から外れ、バネ部材で付勢されたロックリングでC形リング部材を縮径させると共に、ロックリングを管部材挿入方向へ移動させてロックリングのテーパ面により保持リングの複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させる。
【0013】
請求項の配管用継手は、請求項1又は2の発明において、前記継手本体は、スリーブ部材の先端を受け止める係止部を有し、前記スリーブ部材は管部材の先端を受け止める受止部を有し、前記スリーブ部材の内周側には管部材との間をシールするシール部材が装着されたことを特徴とするものである。管部材を挿入していくと、管部材の先端がスリーブ部材の受止部に達し、その後は管部材とスリーブ部材とが一体的に移動して、スリーブ部材が継手本体の係止部に当接して係止される。そして、スリーブ部材の内周側に設けたシール部材により管部材との間がシールされる。
【0014】
請求項の配管用継手は、請求項1〜の何れかの発明において、前記保持リングの複数の保持爪は、管部材挿入方向に進む程軸心側へ移行するように管部材の軸心に対して傾斜状に配置され、管部材から作用する引抜き力により複数の保持爪が所定の限度内で弾性変形した状態では、隣接する保持爪同士が接触して縮径側へ変形しないように構成されていることを特徴とするものである。
保持リングの複数の保持爪が、管部材の引抜きに抵抗できるように傾斜しており、管部材から作用する引抜き力により複数の保持爪が所定の限度内で弾性変形した状態では、隣接する保持爪同士が接触して縮径側へ変形しないので、ウォータハンマー等の現象により大きな引抜き力が作用した場合にも、複数の保持爪が前記の傾斜状態を維持し、管部材引抜き側へ反転した状態に変形することがないから、管部材を接続する安定性と信頼性に優れる。
【0015】
請求項の配管用継手は、請求項の発明において、前記ロックリングは、管部材を接続してロックした状態を識別する為のロック状態識別部を有することを特徴とするものである。このロック状態識別部により管部材の接続ロック状態を識別できるため、管部材の接続が不良のまま接続作業を終了してしまうことがない。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について説明する。
図1に示すように、本実施形態は、配管用継手として、水、湯、その他種々の液体、都市ガス、或いはその他種々の気体を流通させる管部材としての合成樹脂管(以下、樹脂管という)をワンタッチ式に接続する為の樹脂管用継手に本発明を適用した場合の一例である。この樹脂管用継手1は、継手本体4と、保持リング5と、継手本体4の内部に装備された連動ロック機構6などを有し、この連動ロック機構6は、スリーブ部材10、C形リング部材11、ロックリング12、バネ部材13などで構成されている。また、スリーブ部材10の内外両側を気密にシールするOリング14,15,16も装着されている。
【0017】
継手本体4は金属製(例えば真鍮または青銅製)のものであり、この継手本体4は、外部の配管3に螺合される本体分割体20と、この本体分割体20に外嵌螺合される本体分割体21とからなる。本体分割体20は、外形が6角形のナット部20aと、ナット部20aから配管3側へ延びる筒部20bと、ナット部20aから本体分割体21側へ少し延びる筒部20cとを一体形成したものである。この筒部20bの外周部には配管3が螺合される雄ネジ部22が形成され、この筒部20bの内部にはスリーブ部材10を軸心23の方向に摺動自在に装着する為の収容穴24が形成され、収容穴24の中央部付近にはOリング16が接触するテーパ部24aが形成され、筒部20bの先端部にはスリーブ部材10を係止する環状の係止部25が形成されている。本体分割体20及びスリーブ部材10の内側には流体通路26が形成されている。筒部20cの外周部には本体分割体21を外嵌螺合させる為の雄ネジ部27が形成されており、筒部20cの内側にはバネ部材13の大部分を収容するバネ収容穴28が形成されている。
【0018】
本体分割体21の外周部には6角形のナット部21aが形成され、本体分割体21の基端側(樹脂管2側)の端部には環状壁部21bが形成され、この環状壁部21bには後述の識別ピンが配設されるピン穴29と、樹脂管2を導入する導入穴30が形成され、本体分割体21の筒状部21cと、環状壁部21bと、本体分割体20とスリーブ部材10との間には保持リング5とC形リング部材11とロックリング12を収容する環状収容部31になっている。環状壁部21bの奥側端面には、軸心と直交する環状の環状直交面32と、樹脂管挿入方向(矢印Aの方向)に進む程軸心側へ移行するテーパ面33(軸心23に対して約50〜60度傾斜している)とが形成されている。
【0019】
図1〜図4に示すように、保持リング5は、挿入された樹脂管2の外周部に当接係合して樹脂管2が抜け出さないようにロックするもので、ステンレス製の薄板で構成されている。保持リング5の外周側部分には外形が円形のリング部40が形成され、保持リング5の内周側部分には例えば12個の保持爪41が形成されている。このリング部40は軸心23と直交し、図1の樹脂管未挿入状態では12個の保持爪41は樹脂管挿入方向へ進む程軸心23側へ移行するように軸心23に対して約45度傾斜している。各保持爪41の基部41a(リング部40側の軸心23と直交する部分)は首状に狭幅に形成され、各保持爪41の傾斜部41bはハート形に近い形状に形成され、この傾斜部41bの先端部には1対の尖った爪部42が形成されている。
【0020】
各保持爪41の傾斜部41bの周方向両端部には直線状の衝突面43が形成され、図1のように、樹脂管2を挿入しない状態では、隣接する保持爪41の衝突面43と衝突面43との間には僅かな隙間が形成されている。しかし、図2に示すように、樹脂管2を挿入接続した状態では、後述のように保持リング5の全部の保持爪41がロックリング12により軸心23側へ弾性変形させられ、それら保持爪41の爪部42が樹脂管2の外周部に当接係合した状態となり、樹脂管2から作用する引抜き力により12個の保持爪41が所定限度内で引抜き側へ弾性変形した状態では、図5に示すように、隣接する保持爪41の衝突面43と衝突面43とが衝突して、それら保持爪41がそれ以上縮径側へ変形しないように構成されている。
【0021】
前記連動ロック機構6は、樹脂管2の挿入動作に連動して保持リング5の内周側部分の12個の保持爪41を縮径側へ弾性変形させてそれら保持爪41の爪部42を樹脂管2の外周面に当接係合させるものであり、前述のように、スリーブ部材10、C形リング部材11、ロックリング12、バネ部材13などからなる。合成樹脂製または金属製のスリーブ部材10は本体分割体20とほぼ等しい長さのもので、このスリーブ部材10は、本体分割体20の収容穴24に摺動自在に装着され、樹脂管2を挿入しない状態では、スリーブ部材10の先端と本体分割体20の係止部25との間には所定長さの摺動用隙間50が形成されている。
【0022】
このスリーブ部材10の内側には、図1の右方から挿入される樹脂管2の端部を収容する収容穴51が形成され、この収容穴51の径は樹脂管2の外径とほぼ同径であり、この収容穴51よりも先端側には樹脂管2の先端を受け止める受止部52が形成されている。スリーブ部材10の長さ方向途中部において、収容穴51の外周側には2つのリング溝53,54が軸心方向に間隔をあけて形成され、これらリング溝53,54には、樹脂管2の外面とスリーブ部材10間を気密(液密でもある)にシールするOリング14,15(シール部材)が夫々装着されている。スリーブ部材10の先端部分の外周側に形成されたリング溝55にもスリーブ部材10と本体分割体20間を気密にシールするOリング16が装着されている。
【0023】
スリーブ部材10の基端部分の筒状部56の外周側には、C形リング部材11を外嵌装着する為の環状係合部56aが形成されている。C形リング部材11は、合成樹脂によりほぼ環状に形成されたもので、スリーブ部材10の環状係合部56aに摺動自在に外嵌されている。C形リング部材11の基端側部分には厚肉のリング部11aが、また先端側部分には筒部11bが形成され、リング部11aの基端には保持リング5のリング部40に当接し軸心23と直交する環状面57と、挿入方向へ進む程軸心23側へ移行するように傾斜した環状のテーパ面58が形成されている。
【0024】
このテーパ面58の軸心23に対する傾斜角は、保持リング5の12個の保持爪41の傾斜角よりも大きく設定されており、図2に示すように、樹脂管2を挿入して接続した状態では、環状のテーパ面58が12個の保持爪41に当接係合してそれら保持爪41を縮径側へ弾性変形させ、それら保持爪41の爪部42を樹脂管2の外周面に当接係合させるように構成してある。また、C形リング部材11のリング部11aの先端側(奥側)の外周部分には、樹脂管挿入方向へ進む程軸心23側へ移行するように傾斜したテーパ面59が形成され、図1の状態ではこのテーパ面59にロックリング12のテーパ面62が面接触している。
【0025】
C形リング部材11が図2に示すように樹脂管2にほぼ密着する状態まで縮径可能とする為に、図6に示すように、周方向の1個所に分断部60が形成され、この分断部60は樹脂管2の未挿入状態では2〜3mm開いており、図2のように樹脂管2を挿入接続した状態では、分断部60の隙間が零又は僅少になる。さらに、C形リング部材11の縮径を促進する為に、C形リング部材11のリング部11aの外周部分には、外周側に開放された例えば8つの切欠き部61が周方向にほぼ等間隔おきに形成されている。
【0026】
ロックリング12は、断面L形の合成樹脂製または金属製の環状の部材であり、C形リング部材11に摺動自在に外嵌され、ロックリング12の先端側のバネ受け部12aがC形リング部材11の筒部11bに外嵌し、ロックリング12の基端側の筒部12bの基端には、C形リング部材11のテーパ面59に相対摺動自在に面接触するテーパ面62が形成されている。このロックリング12の筒部12bから基端側へ延びる1本の識別ピン63(ロック状態識別部に相当する)が一体形成されている。
【0027】
図1の状態では、この識別ピン63がC形リング部材11の切欠き部61の1つ挿入されて本体分割体21のピン穴29に摺動自在に配設されており、図2に示すように、樹脂管2が挿入されてロックリング12が基端側へ移動した状態では、識別ピン63が本体分割体21の環状壁部21bの外側へ突出するようになっている。
バネ部材13は、ロックリング12を基端側へ弾性付勢する圧縮コイルバネであり、このバネ部材13は本体分割体20とロックリング12間に縮設されている。
【0028】
次に、以上説明した樹脂管用継手1の作用について説明する。
この樹脂管用継手1の本体分割体20の雄ネジ部22を流体を通す配管3に予め螺合して接続した状態になっている。この樹脂管用継手1に樹脂管2を接続しない状態では、図1に示すように、スリーブ部材10が最も基端側の位置にあり、係止部25とスリーブ部材10との間には所定の隙間50があり、この隙間50の大きさは、C形リング部材11がスリーブ部材10の筒部56に嵌合している嵌合長さとほぼ等しくなっている。そして、保持リング5の爪部42は、樹脂管2の外周面よりも外径側に位置しており、この状態では、C形リング部材11がスリーブ部材10の筒部56に外嵌し、ロックリング12のテーパ面62がC形リング部材11のテーパ面59に当接している。
【0029】
次に、図1のように、樹脂管2を接続する前に、樹脂管2の端部には所定の長さの金属製(例えば、ステンレス)のパイプ材2aが密着状に挿入装着される。このパイプ材2aは樹脂管2を接続した状態において樹脂管2が内側へ変形しないように剛性を高めるものである。尚、樹脂管2を挿入接続した状態において少なくとも保持リング5の内側にもパイプ材2aが存在するようにパイプ材2aの長さが設定される。
【0030】
次に、樹脂管2を挿入する為に樹脂管2を導入穴30に挿入していくと、保持リング5の爪部42は樹脂管2に接触することなく、樹脂管2がスリーブ部材10に挿入され、樹脂管2の先端が受止部52に当接する。このとき、Oリング16が収容穴24のテーパ部24aに当接しているため、このOリング16を介してスリーブ部材10には大きな摩擦力が作用し、また、C形リング部材11とスリーブ部材10間にも摩擦力が作用するから、樹脂管2は2つのOリング14,15から作用する摩擦力に抗して収容穴51の奥端まで確実に挿入されて受止部52に当接することになる。
【0031】
この当接後は、樹脂管2とスリーブ部材10とが一体的に挿入方向へ移動し、スリーブ部材10が係止部25に当接するのとほぼ同時に、C形リング部材11がスリーブ部材10の筒部56から外れて縮径可能となる。ロックリング12は、バネ部材13で基端側へ弾性付勢されており、そのテーパ面62がC形リング部材11のテーパ面59に当接しているため、C形リング部材11が縮径可能状態になると、ロックリング12によりC形リング部材11が縮径側へ駆動されて、図2に示すようになり、ロックリング12により保持リング5の12個の保持爪41が縮径側へ弾性変形させられて、樹脂管2の外周面に当接係合する。
【0032】
従って、樹脂管2に内部の流体圧等に起因する引抜き力が作用しても、12個の保持爪41が樹脂管2の外周面に食い込んで樹脂管2をロックする。さらに、ウォーターハンマ現象等による強力な引抜き力が作用した場合には、保持リング5の12個の保持爪41が、所定限度内で弾性変形して図5に示すような反転防止状態になるので、それら保持爪41がそれ以上弾性することはなくなり、安定したロック状態となる。
【0033】
ロックリング12の識別ピン63の端部が本体分割体21のピン穴29を貫通して環状壁部21bの外側へ突出するので、この識別ピン63の突出状態から樹脂管2が完全に挿入されて接続されたことを知ることができる。
図2に示す接続状態において、本体分割体20とスリーブ部材10の間はOリング16で気密にシールされ、また、スリーブ部材10と樹脂管2の間は2つのOリング14,15で気密にシールされる。
【0034】
以上説明した樹脂管用継手1によれば、次の効果が得られる。
樹脂管2の挿入前の状態では、保持リング5の複数の保持爪41が樹脂管2の外径よりも大きく拡径した状態になっており、樹脂管2の挿入完了後に連動ロック機構6により保持リング5の複数の保持爪41が縮径させられて、樹脂管2の外周面に当接係合するから、樹脂管2の挿入時に樹脂管2の外周面が複数の保持爪41で疵つけられることがなく、その疵で樹脂管2の外周側のシール性が低下することもない。
【0035】
また、樹脂管2の挿入時に、樹脂管2に複数の保持爪41から抵抗が作用しないから、軽い力でワンタッチ式に樹脂管2を挿入接続することができ、操作感がよく、操作性に優れる。また、樹脂管2が挿入完了しないうちは、C形リング部材11がスリーブ部材10から外れないから、樹脂管2がロックされることがない。つまり、樹脂管2を完全に挿入しないまま、樹脂管2の挿入接続の作業を中断してしまうことがない。樹脂管2の挿入完了と接続状態を識別ピン63でもって確認することもできるから、樹脂管2の挿入接続の信頼性に優れる。
【0036】
樹脂管2を接続して使用中に、ウォータハンマ現象等で大きな引抜き力が作用したとしても、保持リング5の複数の保持爪41が図5に示すように、周方向に連続する状態に変形して安定状態となるので、樹脂管2が抜け出すことがなく、耐久性、信頼性に優れる。
【0037】
尚、前記実施形態において、保持リング5の保持爪41の数は12個に限定される訳ではなく、適宜設定可能であり、また、保持爪41の形状も前記実施形態のものに限定される訳ではなく、種々の形状に形成可能である。また、前記連動ロック機構6におけるスリーブ部材10、C形リング部材11、ロックリング12の形状も、前記実施形態のものに限定されるものではなく、要は、樹脂管2の挿入動作に連動して保持リング5の少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪41の爪部42を樹脂管2の外周面に当接係合させ得るような構造であればよい。また、前記の樹脂管2の代わりに銅やアルミニウム等の金属製の管を接続する金属管用継手にも、同様に本発明を適用可能であることは勿論である。
【0038】
次に、別実施形態の樹脂管用継手70について、図7〜図14を参照しながら説明する。前記実施形態と同様のものについては、同じ符号を用いて説明を省略する。図7に示すように、この樹脂管用継手70は、継手本体71と、保持リング72と、連動ロック機構73を有する。金属製の継手本体71は、本体分割体74とこの本体分割体74の基端部分に外嵌螺合された本体分割体75とからなる。本体分割体74の構造は前記実施形態の本体分割体20と同様である。本体分割体75の環状壁部75aには、樹脂管2を導入する導入穴76が形成されている。
【0039】
連動ロック機構73は、樹脂管2の挿入動作に連動して保持リング72の少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪91の爪部92を樹脂管2の外周面に当接係合させるものであり、この連動ロック機構73は、スリーブ部材80と、C形リング部材81と、ストップリング82と、ロックリング83と、バネ部材84を有する。
【0040】
ステンレス製の保持リング72は、C形リング部材81に外嵌された筒部90とこの筒部90の先端から軸心平行方向へ僅かに延びてから軸心側へ延びる複数の保持爪91とを有するものであり、保持リング72は周方向の1個所で分断されて縮径可能に構成されている。筒部90の内周面にはC形リングに対する位置決めのための複数の突出部72aが形成されている。保持リング72の内周側部分に前記複数の保持爪91が配設され、図7に示すように、樹脂管2の挿入前の状態では、保持リング72は、樹脂管2の外径以上の大きさの内径を有する。つまり、複数の保持爪91の先端が、樹脂管2の外周面よりも外側にある。保持爪91の傾斜部91aは樹脂管挿入方向へ進む程軸心95側へ移行するように軸心95に対して約45度傾斜しており、傾斜部91aの先端部には1対の爪部92が形成されている。
【0041】
各保持爪91の傾斜部91aの周方向両端部には直線状の衝突面93が形成され、図7のように、樹脂管2を挿入しない状態では、隣接する保持爪91の衝突面93と衝突面93との間には僅かな隙間が形成されている。しかし、樹脂管2を挿入接続した状態では、保持リング72の全ての保持爪91がロックリング83により軸心95側へ弾性変形させられ、それら保持爪91の爪部92が樹脂管2の外周部に当接係合した状態となる。樹脂管2から作用する引抜き力により保持爪91が所定限度内で引抜き側へ弾性変形した状態では、図13に示すように、隣接する保持爪91の衝突面93と衝突面93とが衝突して、それら保持爪91がそれ以上縮径側へ変形しないように構成されている。
【0042】
前記連動ロック機構73に関して説明する。スリーブ部材80は、継手本体71内に摺動可能に配設されており、スリーブ部材80は前記スリーブ部材10と同様の構成のものであり、スリーブ部材80にはOリング14,15,16が装着されている。合成樹脂製のC形リング部材81は、前記C形リング部材11と同様に、スリーブ部材80の筒部96に摺動自在に外嵌され、C形リング部材81の周方向の1個所には、縮径可能にする為の分断部97が形成され、C形リング部材81の外周部には、図14に示すように縮径を促進する為の複数の切欠き部98が形成されている。
【0043】
C形リング部材81は、本体分割体74に内嵌固定されたストップリング82に当接して軸心方向位置が設定されている。C形リング部材81の鍔部99の外周には、樹脂管挿入方向に進む程軸心95から離隔する環状のテーパ面100が形成されている。C形リング部材81の中央部外周面には保持リングの突出部72aが係合する複数の溝81aが形成されている。ロックリング83は、C形リング部材81に部分的に外嵌され、ロックリング83の基端壁部83aには樹脂管2を導入可能な穴83bが形成されている。
【0044】
合成樹脂製または金属製のロックリング83には、保持リング72の複数の保持爪91を縮径側へ変位させる環状のテーパ面101が形成され、この環状のテーパ面101は、樹脂管挿入方向へ進む程軸心95から離隔するように傾斜しており、この環状のテーパ面101の基端には図7に示すように保持リング72の複数の保持爪91を受け止める環状面102であって軸心95と直交状の環状面102が形成されている。ロックリング83の先端には、前記環状のテーパ面100に面接触する環状のテーパ面103が形成され、このロックリング83はバネ部材84でもって樹脂管挿入方向へ弾性付勢されている。また、ロックリング83の先端側内周面には、C形リング部材81の鍔部99が樹脂管挿入方向に摺動自在に係合する係合溝104が形成されている。
【0045】
この連動ロック機構73は、前記連動ロック機構6とほぼ同様に、樹脂管2を挿入して樹脂管2でスリーブ部材80を摺動移動させてC形リング部材81をスリーブ部材80から外し、バネ部材84で付勢されたロックリング83でC形リング部材81を縮径させると共に、ロックリング83を樹脂管挿入方向へ移動させてロックリング83のテーパ面101により保持リング72の複数の保持爪91の爪部92を樹脂管2の外周面に当接係合させるように構成してある。
【0046】
次に、この樹脂管用継手70の作用について説明する。
図7のように樹脂管2を挿入する前には本体分割体74は配管3に螺合して接続した状態になっている。この樹脂管用継手70に樹脂管2を接続しない状態では、前記実施形態と同様、スリーブ部材80は最も基端側の位置にあり、保持リング72の爪部92は、樹脂管2の外周面よりも外径側に位置している。この状態では、C形リング部材81は スリーブ部材80の筒部96に外嵌し、C形リング部材81の先端がストップリング82に当接し、ロックリング83のテーパ面103がC形リング部材81のテーパ面100に当接している。
【0047】
次に、図8のように樹脂管2を挿入していくと、保持リング72の爪部92が樹脂管2に接触することなく、樹脂管2がスリーブ部材80に挿入される。前記実施形態と同様、Oリング16による摩擦力と、スリーブ部材80とC形リング部材81との間の摩擦力は大きいため、樹脂管2は2つのOリング15,16から作用する摩擦力に抗して確実に挿入され、樹脂管2の先端が受止面52に当接する。
【0048】
この当接後、樹脂管2とスリーブ部材80とが一体的に挿入方向へ移動し、スリーブ部材80が係止部25に当接するのとほぼ同時に、C形リング部材81がスリーブ部材80の筒部96から外れて縮径可能となる。ロックリング83はバネ部材84で先端側へ弾性付勢されており、そのテーパ面103がC形リング部材81のテーパ面100に当接しているため、C形リング部材81が縮径可能となったときに、ロックリング83によりC形リング部材81が縮径側へ駆動され、ロックリング83の先端部内周面とC形リング部材81の鍔部99が当接した状態になる。
【0049】
さらに、ロックリング83がバネ部材84により挿入方向へ駆動されると、前記のロックリング83先端部とC形リング部材81の鍔部99が離隔し、図9のように、鍔部99はロックリング83の係合溝104に係合する。このとき、C形リング部材81は拡径するため、保持リング72の保持爪92の外周部がロックリング83のテーパ面101に当接する。この当接状態でロックリング83はさらに挿入方向へ駆動されるため、テーパ面101により保持リング72が縮径側へ駆動されて、爪部92が樹脂管2の外周面に当接係合する。
【0050】
図9の状態でも保持爪91の爪部92は樹脂管2の外周面に当接係合して、樹脂管2は引抜きが防止されたロック状態であるが、より安定したロック状態を実現するため、図10のように、樹脂管2に外部から引き抜き力を加えると、保持リング72の突出部72aがC形リング部材81の溝81aに係合しているため、保持リング72とC形リング部材81は一体に樹脂管引抜き側へ駆動され、保持リング72がロックリング83の環状面102に当接するまで保持リング72はロックリング83のテーパ面101により縮径し、保持爪72の爪部92をさらに樹脂管2の外周面に食い込ませて、樹脂管2を確実にロックすることができる。さらに、ウォーターハンマ現象等による強力な引抜き力が作用した場合には、図13に示すように、保持リング72の保持爪91が所定限度内で弾性変形して反転防止状態になるので、それら保持爪91がそれ以上弾性することはなくなり、安定したロック状態となる。
【0051】
以上の樹脂管用継手70によれば前記実施形態とほぼ同様の効果が得られるが、それに加えて、保持リング72の保持爪91が樹脂管2の外周面に当接係合した後、樹脂管2に引抜き力を加えることで、ロックリング83のテーパ面101により保持爪91をさらに樹脂管2に深く食い込ませて、より安定して樹脂管2をロックすることができる。
【0052】
尚、前記実施形態と同様、C形リング部材81及びロックリング83の形状、保持爪91の形状及び個数はこの別実施形態のものに限定する訳ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更可能である。また、樹脂管2の代わりに銅やアルミニウム等の金属製の管を接続する金属管用継手にも、同様に本発明を適用可能であることは勿論である。また、ロックリング83の基端壁部83bの基端側に突出する識別ピン(ロック状態識別部に相当する)を形成し、樹脂管2の挿入前にはこの識別ピンは本体分割体75を貫通して外側に突出し、樹脂管2のロック状態では識別ピンが本体分割体75内に収容されて、樹脂管2の接続状態を容易に確認できるように構成してもよい。
【0053】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、保持リングの内周側部分に複数の保持爪が設けられ、管部材を挿入する前は保持リングの内径は管部材の外径以上の大きさであり、管部材を継手本体内へ挿入していく際に連動ロック機構が作動し、管部材の挿入動作に連動して保持リングの少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させるように構成してあるので、管部材の挿入時に保持リングの複数の保持爪により管部材の外周面を疵つけるのを確実に防止でき、その疵によりシール性が低下することもないから管部材を接続した状態におけるシール性を確保することができる。
【0054】
しかも、管部材の挿入時に管部材に対して複数の保持爪から抵抗が殆ど作用しなくなるため、管部材を軽い力で簡単に挿入して接続することができるうえ、管部材の挿入完了状態を確実に判別可能となるから管部材の接続不良も発生しにくくなる。
【0055】
さらに、連動ロック機構がスリーブ部材とC形リング部材とロックリングとバネ部材を有し、管部材の挿入動作と連動してスリーブ部材とC形リング部材とロックリングを介してバネ部材の付勢力によりC形リング部材を縮径させて保持リングの複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させるように構成したので、C形リング部材はロックリングにより確実に縮径側へ駆動され、このC形リングにより保持リングの複数の保持爪を確実に弾性変形させて、管部材に当接係合させることができる。
【0056】
請求項の発明によれば、請求項と同様に、ロックリングによりC形リング部材を確実に縮径側へ駆動し、このC形リングにより保持リングの複数の保持爪を確実に弾性変形させて、管部材に当接係合させることができる。
【0057】
請求項の発明によれば、継手本体に係止部を設け、スリーブ部材に受止部を設けたので、管部材と一体的にスリーブ部材を移動させ、また、スリーブ部材と管部材を所定の位置で確実に係止することができる。また、スリーブ部材の内周側に設けたシール部材により管部材との間を確実にシールできる。
【0058】
請求項の発明によれば、保持リングの複数の保持爪が、管部材の引抜きに抵抗できるように傾斜しており、管部材から作用する引抜き力により複数の保持爪が所定の限度内で弾性変形した状態では、隣接する保持爪同士が接触して縮径側へ変形しないので、ウォータハンマー等の現象により大きな引抜き力が作用した場合にも、複数の保持爪が前記の傾斜状態を維持し、管部材引抜き側へ反転した状態に変形することがないから、管部材を接続する安定性と信頼性に優れる。
【0059】
請求項の発明によれば、前記ロックリングに、管部材を接続してロックした状態を識別する為のロック状態識別部を設けたので、管部材の接続ロック状態を識別できるから、管部材の接続が不良のまま接続作業を終了してしまうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る樹脂管用継手(樹脂管挿入前)の縦断面図である。
【図2】樹脂管用継手(樹脂管挿入状態)の縦断面図である。
【図3】保持リングの端面図である。
【図4】図3のIV-IV 線断面図である。
【図5】保持リング(保持爪衝突状態)の要部拡大図である。
【図6】C形リング部材の正面図である。
【図7】別実施形態に係る樹脂管用継手(樹脂管挿入前)の縦断面図である。
【図8】別実施形態に係る樹脂管用継手(樹脂管挿入状態)の縦断面図である。
【図9】別実施形態に係る樹脂管用継手(保持爪係合状態)の縦断面図である。
【図10】別実施形態に係る樹脂管用継手(ロック状態)の縦断面図である。
【図11】別実施形態の図3相当図である。
【図12】図11のXII-XII 線断面図である。
【図13】別実施形態の図5相当図である。
【図14】別実施形態の図6相当図である。
【符号の説明】
1,70 樹脂管用継手
2 樹脂管
4,71 継手本体
5,72 保持リング
6,73 連動ロック機構
10,80 スリーブ部材
11,81 C形リング部材
12,83 ロックリング
13,84 バネ部材
14,15 Oリング
25 係止部
41,91 保持爪
42,92 爪部
52 受止部
識別ピン
101 テーパ面

Claims (5)

  1. 管部材を挿入して抜け止め状に接続する配管用継手であって、継手本体と、内周側部分に複数の保持爪を有すると共に管部材の挿入前には管部材の外径以上の大きさの内径を有する保持リングと、前記管部材の挿入動作に連動して保持リングの少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させる連動ロック機構とを備えた配管用継手において、
    前記連動ロック機構は、
    前記継手本体内に摺動可能に配設されたスリーブ部材と、
    このスリーブ部材に外嵌され且つ縮径可能に分断されたC形リング部材と、
    このC形リング部材に外嵌されたロックリングと、
    このロックリングを弾性付勢するバネ部材とを備え、
    前記管部材を挿入して管部材でスリーブ部材を摺動移動させてC形リング部材をスリーブ部材から外し、前記バネ部材で付勢されたロックリングによりC形リング部材を縮径させることで保持リングの複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させるように構成した、
    ことを特徴とする配管用継手。
  2. 管部材を挿入して抜け止め状に接続する配管用継手であって、継手本体と、内周側部分に複数の保持爪を有すると共に管部材の挿入前には管部材の外径以上の大きさの内径を有する保持リングと、前記管部材の挿入動作に連動して保持リングの少なくとも内周側部分を縮径側へ弾性変形させて複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させる連動ロック機構とを備えた配管用継手において、
    前記連動ロック機構は、
    前記継手本体内に摺動可能に配設されたスリーブ部材と、
    このスリーブ部材に外嵌され且つ縮径可能に分断されたC形リング部材と、
    このC形リング部材に部分的に外嵌されたロックリングであって、保持リングの複数の保持爪を縮径側へ変位させるテーパ面を有するロックリングと、
    このロックリングを弾性付勢するバネ部材とを備え、
    前記保持リングは、C形リング部材に外嵌された筒部とこの筒部の先端から軸心平行方向へ僅かに延びてから軸心側へ延びる複数の保持爪とを有し且つ縮径可能に周方向の1個所で分断され、
    前記管部材を挿入して管部材でスリーブ部材を摺動移動させてC形リング部材をスリーブ部材から外し、前記バネ部材で付勢されたロックリングでC形リング部材を縮径させると共に、ロックリングを管部材挿入方向へ移動させてロックリングのテーパ面により保持リングの複数の保持爪の爪部を管部材の外周面に当接係合させるように構成したことを特徴とする配管用継手。
  3. 前記継手本体は、スリーブ部材の先端を受け止める係止部を有し、前記スリーブ部材は管部材の先端を受け止める受止部を有し、
    前記スリーブ部材の内周側には管部材との間をシールするシール部材が装着されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の配管用継手。
  4. 前記保持リングの複数の保持爪は、管部材挿入方向に進む程軸心側へ移行するように管部材の軸心に対して傾斜状に配置され、管部材から作用する引抜き力により複数の保持爪が所定の限度内で弾性変形した状態では、隣接する保持爪同士が接触して縮径側へ変形しないように構成されていることを特徴とする請求項1〜の何れかに記載の配管用継手。
  5. 前記ロックリングは、管部材を接続してロックした状態を識別する為のロック状態識別部を有することを特徴とする請求項に記載の配管用継手。
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