JP3637689B2 - Ad変換器のフェールセーフ装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、AD変換器の故障時を検出するフェールセーフ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えば、車両の制動力を制御するABS装置にあっては、各種センサやアクチュエータの故障を検出するフェールセーフ装置がある。
【0003】
この種のフェールセーフ装置として、例えばバッテリの電圧が印加されるモニタ端子を備え、このモニタ端子電圧V1をAD変換器によりデジタル信号に変換し、マイコンのCPUによりモニタ端子電圧V1の変換値が基準電圧L1より低い場合にバッテリの低電圧フェール発生時と判定するようになっている。
【0004】
また、ソレノイド駆動トランジスタを介して短絡されるモニタ端子電圧V2をデジタル信号に変換し、CPUによりモニタ端子電圧V2の変換値が基準電圧L2より高い場合にソレノイド短絡フェール発生時と判定するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のフェールセーフ装置にあっては、AD変換器の故障によりモニタ端子電圧V1、V2の変換値が固定値となったADフェール発生時を、CPUにより低電圧フェール発生時やソレノイド短絡フェール発生時と誤って判定する可能性がある。
【0006】
これに対処してAD変換器によってモニタ端子電圧V1、V2が変換される値を比較し、モニタ端子電圧V1、V2の変換値が等しくなった場合にAD変換器が故障したADフェール発生時と判定することが考えられる。
【0007】
しかしながら、基準電圧L1が基準電圧L2より低い値に設定されている場合、AD変換器によってモニタ端子電圧V1、V2が正確に変換されても、L1<V1<L2かつL1<V2<L2の関係が成立し、モニタ端子電圧V1、V2の変換値が等しくなる可能性がある。このため、モニタ端子電圧V1、V2の変換値に基づいてADフェール発生時を適確に判定できないという問題点が考えられる。
【0008】
本発明は上記の問題点を鑑みてなされたものであり、AD変換器の故障を適確に判定できるフェールセーフ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載のAD変換器のフェールセーフ装置は、第一、第二のモニタ端子に印加される第一、第二モニタ端子電圧V1、V2をデジタル信号に変換するAD変換器を備え、第一モニタ端子電圧V1の変換値が第一基準電圧L1より低い第一フェール発生時を判定する第一フェール判定手段を備え、第二モニタ端子電圧V2の変換値が第二基準電圧L2より高い第二フェール発生時を判定する第二フェール判定手段を備えるAD変換器のフェールセーフ装置において、前記第一基準電圧L1を第二基準電圧L2より高い値に設定し、第一、第二モニタ端子電圧V1とV2のAD変換器による変換値が等しくなるADフェール発生時を判定するADフェール判定手段を備える。
【0010】
請求項2に記載のAD変換器のフェールセーフ装置は、請求項1に記載の発明において、バッテリの電圧が印加される第一モニタ端子を備え、ソレノイド駆動トランジスタを介して短絡される第二モニタ端子を備え、第一、第二のモニタ端子に印加される第一、第二モニタ端子電圧V1、V2をデジタル信号に変換するAD変換器を備え、第一モニタ端子電圧V1の変換値が第一基準電圧L1より低いバッテリの低電圧フェール発生時を判定する低電圧フェール判定手段を備え、第二モニタ端子電圧V2の変換値が第二基準電圧L2より高いソレノイド短絡フェール発生時を判定するソレノイド短絡フェール判定手段を備えるフェールセーフ制御装置において、前記第一基準電圧L1を第二基準電圧L2より高い値に設定し、第一、第二モニタ端子電圧V1とV2のAD変換器による変換値が等しくなるADフェール発生時を判定するADフェール判定手段を備える。
【0011】
【作用】
請求項1に記載のAD変換器のフェールセーフ装置において、第一モニタ端子電圧V1の変換値が第一基準電圧L1より低い第一フェール発生時を判定する。
【0012】
第二モニタ端子電圧V2の変換値が第二基準電圧L2より高い第二フェール発生時を判定する。
【0013】
第一基準電圧L1が第二基準電圧L2より高い値に設定されることにより、AD変換器によって正常な第一、第二モニタ端子電圧V1、V2が正確に変換されると、第一、第二モニタ端子電圧V1とV2の変換値が等しくなることはない。
【0014】
したがって、第一、第二モニタ端子電圧V1とV2のAD変換器による変換値が等しくなる場合をAD変換器が故障したADフェール発生時と判定することができる。
【0015】
請求項2に記載のAD変換器のフェールセーフ装置において、第一モニタ端子電圧V1の変換値が第一基準電圧L1より低いバッテリの低電圧フェール発生時を判定する。
【0016】
第二モニタ端子電圧V2の変換値が第二基準電圧L2より高いソレノイド短絡フェール発生時を判定する。
【0017】
第一基準電圧L1が第二基準電圧L2より高い値に設定されることにより、AD変換器によって正常な第一、第二モニタ端子電圧V1、V2が正確に変換されると、第一、第二モニタ端子電圧V1とV2の変換値が等しくなることはない。
【0018】
したがって、第一、第二モニタ端子電圧V1とV2のAD変換器による変換値が等しくなる場合をAD変換器が故障したADフェール発生時と判定することができる。
【0019】
【発明の効果】
請求項1または2に記載のAD変換器のフェールセーフ装置によれば、複数のモニタ端子電圧を基にAD変換器の故障を適確に判定することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づいて説明する。
【0021】
図2は、左右の後輪が駆動される車両に設けられる制動装置のシステム図である。
【0022】
ハンドルによって操舵される左前輪FL、右前輪FRには、ホイールシリンダ6FL、6FRが設けられる。デファレンシャルギアを介して駆動される左後輪RL、右後輪RRにはホイールシリンダ6RL、6RRが配設される。
【0023】
これらホイールシリンダ6FR〜6RLには、ブレーキペダル3の操作に応動するマスターシリンダ4からの圧油が、後述するアクチュエータ8を介してそれぞれ供給される。
【0024】
アクチュエータ8はコントロールユニット13に駆動され、左右前輪のホイールシリンダ6FRと6FLにそれぞれ独立して制動液圧を供給可能であり、アクチュエータ8は後輪のホイールシリンダ6RL、6RRを前輪から独立させて制御可能な、いわゆる3チャンネルの制動力前後配分制御装置を構成する。
【0025】
左右前輪にはそれぞれ車輪速度センサ5FL、5FRが配設されて、左右の前輪の車輪速度VWFL、VWFRがそれぞれ検出される。一方、左右後輪にはそれぞれ車輪速度センサ5RL、5RRが配設されて、左右の前輪の車輪速度VWRL、VWRRがそれぞれ出力される。これら車輪速度センサ5FL、5FR、5RL、5RRの出力はコントロールユニット13へ入力される。
【0026】
車体の所定の位置に配設された加速度センサ14、15からは車体の前後方向加速度αxが検出されて、それぞれの出力がコントロールユニット13へ入力される。
【0027】
コントロールユニット13に駆動されるアクチュエータ8は、各液圧系統ごとに設けられた電磁弁9FR〜9Rを主に構成される。すなわち、左右前輪のホイールシリンダ6FL、6FRへの制動液圧を独立して制御する電磁弁9FR、9FLと、左右後輪のホイールシリンダ6RL、6RRへの制動液圧を等しく制御する電磁弁9Rとから構成される。
【0028】
電磁弁9FR、9FLは、前輪側の液圧ポンプ12F、リザーバ10Fおよびアキュームレータ11Fと並列に接続され、マスタシリンダ4からの圧油を増圧、保持、減圧し、ホイールシリンダ6FL、6FRの制動液圧をそれぞれ独立して制御する。
【0029】
電磁弁9Rも同様にして液圧ポンプ12R、リザーバ10Rおよびアキュームレータ11Rに接続され、マスタシリンダ4からの制動液圧を増圧、保持、減圧し、ホイールシリンダ6RL、6RRの制動液圧を等しくかつ前輪から独立させて制御する。
【0030】
コントロールユニット13は、車輪速度センサ5FL、5FRから左右の前輪の車輪速度VWFL、VWFRがそれぞれ入力するとともに、車輪速度センサ5RL、5RRから左右の後輪の車輪速度VWRL、VWRRを入力し、さらに各加速度センサ14、15からの前後方向加速度αxを入力する。コントロールユニット13はこれらの入力値に基づいて、制動時に各車輪のスリップ率を所定値以下に抑えるアンチスキッド制御が行われる。
【0031】
各車輪速度センサ5FL、5FR、5RL、5RRが正常に作動する通常運転時におけるアンチスキッド制御は、セレクトハイの原理により、各車輪速度センサ5FL、5FR、5RL、5RRの出力VWFL、VWFR、VWRL、VWRRのうち最も高いものを選択し、これを基に疑似車速信号Vrを算出する。算出された疑似車速信号Vrと各車輪速度センサ5FL、5FR、5RL、5RRの出力VWFL、VWFR、VWRL、VWRRに基づいて各車輪のスリップ率を所定値以下に抑えるように、アクチュエータ8を駆動する。
【0032】
図1は、上記した制御系の電気回路図である。これについて説明すると、車両に搭載されたバッテリ20に蓄えられた電流はイグニッションスイッチを介して閉成するリレー19を介してコントロールユニット13の端子41に送られる。
【0033】
コントロールユニット端子41に送られるバッテリ20からの電流は、抵抗51と抵抗52を介して分圧されて、マイコンで構成される制御回路31の第一モニタ端子42に送られる。制御回路31は電圧5Vで作動するため、第一モニタ端子42に送られる第一モニタ端子電圧V1は抵抗分圧により5V以下に降圧する必要がある。バッテリ20から送られる電圧が高電圧故障により19Vに上昇する場合に対処して、抵抗51の抵抗値R1を10kΩ、抵抗52の抵抗値R2を2kΩとすると、R2/(R1+R2)×19<5となる。
【0034】
制御回路31は第一モニタ端子42に印加される第一モニタ端子電圧V1が正常かどうかを判定するようになっている。制御回路31は第一モニタ端子42に印加されるモニタ端子電圧V1をAD変換器25による変換値としてCPU(中央演算処理装置)26に送り、CPU26では第一モニタ端子電圧V1が第一基準電圧L1より低い場合にバッテリ電圧に異常が発生した低電圧フェールと判定する。バッテリ20からコントロールユニット端子41に導かれる電圧が11Vより低下する状態を低電圧フェールとすると、第一基準電圧L1は、R2/(R1+R2)×11=1.8となる。したがって、CPU26は第一モニタ端子電圧V1が1.8Vより低下する状態を低電圧フェールと判定する。
【0035】
また、バッテリ20に蓄えられた電流はアクチュエータ8を構成するソレノイド21にコントロールユニット13の端子44を介して送られる。
【0036】
ソレノイド21に断線等が発生していない正常時に、コントロールユニット端子44はソレノイド駆動トランジスタ45を介して短絡されると、ソレノイド21の抵抗値がトランジスタ45の抵抗値より大幅に大きいため、約0Vに低下する。
【0037】
ソレノイド21に断線等の異常が発生するソレノイド短絡フェール時に、コントロールユニット端子44にはバッテリ20からの電圧が印加される。
【0038】
コントロールユニット端子44に印加される電圧は、抵抗53と抵抗54を介して分圧されて、制御回路31の第二モニタ端子43に送られる。バッテリ20から送られる電圧が高電圧故障により19Vに上昇する場合に制御回路31の第二モニタ端子43に導かれる第二モニタ端子電圧V2が5Vを越えないように対処するため、抵抗53の抵抗値R3を10kΩ、抵抗54の抵抗値R4を2kΩとして、R4/(R3+R4)×19<5とする。
【0039】
制御回路31は第二モニタ端子43に印加される第二モニタ端子電圧V2が正常かどうかを判定するようになっている。制御回路31はモニタ端子44に印加される第二モニタ端子電圧V2をAD変換器25による変換値としてCPU26に送り、CPU26ではトランジスタ45が閉成しているとき、第二モニタ端子電圧V2が第二基準電圧L2より高い場合に、ソレノイド短絡フェールと判定する。
【0040】
トランジスタ45が閉成しているときにソレノイド21からコントロールユニット端子44に導かれる電圧が9Vより高い状態をソレノイド短絡フェールとすると、第二基準電圧L2は、R4/(R3+R4)×9=1.5となる。したがって、CPU26は第二モニタ端子電圧V2が1.5Vより高い状態をソレノイド短絡フェールと判定する。
【0041】
さらに、コントロールユニット13は、各車輪速度センサ5FL、5FR、5RL、5RRに駆動電流を供給する端子46が備えられる。コントロールユニット端子46にはレギュレータ57を介して電圧8Vに調節された電流が供給される。
【0042】
コントロールユニット端子46に送られる電圧は、抵抗53と抵抗54を介して分圧されて、制御回路31のモニタ端子47に送られる。レギュレータ57等の故障によりコントロールユニット端子46に導かれる電圧が19Vに上昇する場合に制御回路31のモニタ端子47に導かれる電圧VLが5Vを越えないように対処するため、抵抗55の抵抗値R5を10kΩ、抵抗56の抵抗値R6を2kΩとして、R6/(R5+R6)×19<5とする。
【0043】
レギュレータ57の異常が発生するレギュレータフェール時に対処して、制御回路31はモニタ端子47に印加される電圧VLが正常かどうかを判定するようになっている。制御回路31はモニタ端子47に印加される電圧VLをAD変換器25による変換値としてCPU26に送り、CPU26では、端子電圧VLが第三基準電圧L3より低い場合に、レギュレータフェールと判定する。
【0044】
ところで、AD変換器25の故障が発生して第一モニタ端子電圧V1または第二モニタ端子電圧V2が誤った値に変換された場合、制御回路31は低電圧フェールやソレノイド短絡フェールと誤って判定する可能性がある。
【0045】
本発明はAD変換器25の故障時であるADフェール発生時を判定するため、低電圧フェールを判定する第一基準電圧L1をソレノイド短絡フェールを判定する第二基準電圧L2より高い値に設定する。そして、低電圧フェールとソレノイド短絡フェールの少なくとも一方が成立するフェール発生時を判定する。フェール発生時に第一、第二モニタ端子電圧V1とV2を比較して両者が等しい場合にAD変換器25の故障が発生したADフェールであると判定する。
【0046】
また、AD変換器25の故障時であるADフェール発生時を判定するため、レギュレータフェールを判定する基準電圧LLをソレノイド短絡フェールを判定する第二基準電圧L2より高い値に設定してもよい。この場合、レギュレータフェールとソレノイド短絡フェールの少なくとも一方が成立するフェール発生時を判定する。そして、フェール発生時に各モニタ端子電圧VLとV2を比較して両者が等しい場合にAD変換器25の故障が発生したADフェールであると判定する。
【0047】
図3のフローチャートは、低電圧フェール、ソレノイド短絡フェール、ADフェールをそれぞれ判定するルーチンを示しており、制御回路31において1ms毎に実行される。
【0048】
これについて説明すると、まずステップ1において、ソレノイド21がソレノイド駆動トランジスタ45を介して短絡されてから計測されるチェックタイマtが10を越えたかどうかを判定する。
【0049】
チェックタイマtが10を越えるまでは、ステップ2に進んでチェックタイマtを加算した後、ステップ3に進んでソレノイド駆動トランジスタ45をOFFにする。
【0050】
続いてステップ4に進んで、AD変換器25のチャンネルをマルチプレクサ27を介して第一モニタ端子42に切替える。
【0051】
続いてステップ5に進んで、第一モニタ端子42の第一モニタ端子電圧V1をAD変換器25によって変換した値をメモリ1に記憶する。
【0052】
続いてステップ6に進んで、第一モニタ端子電圧V1が第一基準電圧L1(1.8V)より低下するかどうかを判定する。
【0053】
第一モニタ端子電圧V1が第一基準電圧L1より低下していると判定された場合、バッテリ20の電圧が異常に低下しているものとみなし、ステップ7に進んで、低電圧フェールフラグをセットする。
【0054】
一方、ステップ1において、チェックタイマtが10を越えたことが判定されると、ステップ8に進んでチェックタイマtをクリアした後、ステップ9に進んでソレノイド駆動トランジスタ45をONにする。
【0055】
続いてステップ10に進んで、AD変換器25のチャンネルをマルチプレクサ27を介して第二モニタ端子43に切替える。
【0056】
続いてステップ11に進んで、第二モニタ端子43の第二モニタ端子電圧V2がAD変換器25によって変換された値をメモリ2に記憶する。
【0057】
続いてステップ12に進んで、第二モニタ端子43の第二モニタ端子電圧V2が第二基準値L2(1.5V)より高いかどうかを判定する。
【0058】
第二モニタ端子電圧V2が第二基準値L2より高いと判定された場合、ソレノイド21に断線等の異常が発生したものとみなし、ステップ13に進んでソレノイド短絡フェールフラグをセットする。
【0059】
こうして低電圧フェールフラグとソレノイド短絡フェールフラグの少なくとも一方がセットされた場合に、ステップ14に進んで、メモリ1に記憶された第一モニタ端子電圧V1がメモリ2に記憶された第二モニタ端子電圧V2が等しいかどうかを判定する。
【0060】
第一モニタ端子電圧V1と第二モニタ端子電圧V2が等しいと判定された場合、AD変換器25の故障が発生して第一モニタ端子電圧V1または第二モニタ端子電圧V2が誤った値に変換されたものとみなし、ステップ15に進んでADフェールフラグをセットするとともに、低電圧フェールフラグまたはソレノイド短絡フェールフラグをリセットする。
【0061】
最後にステップ16に進んで各フェールフラグに応じた故障内容を図示しないディスプレー装置に表示し、本ルーチンを終了する。
【0062】
図4はAD変換器25が故障した場合における制御例を示している。
【0063】
これについて説明すると、第一モニタ端子42と第二モニタ端子43の出力がAD変換器25によって正確に変換されている間は、第一モニタ端子電圧V1が第一基準電圧L1(1.8V)より低下する低電圧フェールが判定され、第二モニタ端子電圧V2が第二基準値L2(1.5V)より高いソレノイド短絡フェールが判定される。
【0064】
AD変換器25の故障により第一モニタ端子42と第二モニタ端子43の出力がAD変換器25によって一定値に変換されるようになった場合、ソレノイド短絡フェールフラグがセットされると、続いてメモリ1に記憶された第一モニタ端子電圧V1がメモリ2に記憶された第二モニタ端子電圧V2が等しいことからAD変換器25の故障が発生したものと判定し、ソレノイド短絡フェールフラグをリセットする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す制御系の電気回路図。
【図2】同じく制動装置のシステム図。
【図3】同じく制御内容を示すフローチャート。
【図4】同じくAD変換器の故障時における制御例を示す特性図。
【符号の説明】
8 アクチュエータ
13 コントロールユニット
20 バッテリ
21 ソレノイド
25 AD変換器
26 CPU
31 制御回路
41 コントロールユニット端子
42 第一モニタ端子
43 第二モニタ端子
44 コントロールユニット端子
45 ソレノイド駆動用トランジスタ
46 コントロールユニット端子
47 レギュレータモニタ端子
57 レギュレータ

Claims (2)

  1. 第一、第二のモニタ端子に印加される第一、第二モニタ端子電圧V1、V2をデジタル信号に変換するAD変換器と、
    第一モニタ端子電圧V1の変換値が第一基準電圧L1より低い第一フェール発生時を判定する第一フェール判定手段と、
    第二モニタ端子電圧V2の変換値が第二基準電圧L2より高い第二フェール発生時を判定する第二フェール判定手段と、
    を備えるAD変換器のフェールセーフ装置において、
    前記第一基準電圧L1を第二基準電圧L2より高い値に設定し、
    第一、第二モニタ端子電圧V1とV2のAD変換器による変換値が等しくなるADフェール発生時を判定するADフェール判定手段を備えたことを特徴とするAD変換器のフェールセーフ装置。
  2. バッテリの電圧が印加される第一モニタ端子と、
    ソレノイド駆動トランジスタを介して短絡される第二モニタ端子と、
    第一、第二のモニタ端子に印加される第一、第二モニタ端子電圧V1、V2をデジタル信号に変換するAD変換器と、
    第一モニタ端子電圧V1の変換値が第一基準電圧L1より低いバッテリの低電圧フェール発生時を判定する低電圧フェール判定手段と、
    第二モニタ端子電圧V2の変換値が第二基準電圧L2より高いソレノイド短絡フェール発生時を判定するソレノイド短絡フェール判定手段と、
    を備えるフェールセーフ制御装置において、
    前記第一基準電圧L1を第二基準電圧L2より高い値に設定し、
    第一、第二モニタ端子電圧V1とV2のAD変換器による変換値が等しくなるADフェール発生時を判定するADフェール判定手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載のAD変換器のフェールセーフ装置。
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