JP3636974B2 - 無線装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、無線装置に関し、特に、屋内装置と屋外装置とをそなえて成るミリ波帯や準ミリ波帯の無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図23は従来のミリ波(あるいは準ミリ波)帯の無線通信システムの一例を示すブロック図で、この図23に示す無線通信システム100は、例えば、対向する電話局などの局社200,300内(屋内)のそれぞれに設けられた屋内装置(IDU:InDoor Unit)201,301と、局社200,300付近の鉄塔203,303上に設けられた屋外装置(ODU:OutDoor Unit)202,302とをそなえて構成されている。
【0003】
なお、以下では、「IDU」及び「ODU」の1セットを「ミリ波無線装置」あるいは単に「無線装置」と称することにする。また、ここでいう「ミリ波」もしくは「準ミリ波」とは、13GHz〜38GHz程度の周波数帯の無線波を表わすものとする。
ここで、上記のIDU201(301)は、対向局300(200)への送信ベースバンド信号を中間周波数(IF信号)にアップコンバートして有線伝送によりODU202(302)へ出力する一方、ODU202(302)からのIF信号をダウンコンバートしてベースバンド信号を得るための機能を有するものであり、ODU202(302)は、このIDU201(301)からのIF信号をミリ波(あるいは準ミリ波)帯(13GHz以上)のRF信号にアップコンバートして無線伝送により対向局300(200)へ送信する一方、対向局300(200)から受信されるRF信号をIF信号にダウンコンバートしてIDU201(301)へ出力するための機能を有するものである。
【0004】
このような構成により、従来の無線通信システム100では、IDU201(301)−ODU202(302)間においてIF信号による有線伝送が行なわれ、対向するODU202,302間においてRF信号による無線伝送が行なわれる。
ただし、このようなミリ波(あるいは準ミリ波)帯の無線通信システム100は、ミリ波(あるいは準ミリ波)信号の電波性質上、フィーダ間ロスや降雨減衰などの影響が大きく、長距離伝送には適さないため、あまり普及していないのが現状である。
【0005】
ところが、近年のインターネットの爆発的な普及に起因して移動体通信のアクセス系無線システムが急成長していることや、長距離系(Cバンド)のキャリア数が飽和状態になってきているなどの理由から、ミリ波(あるいは準ミリ波)での無線通信の需要が急速に増加してきている。
例えば、移動体通信網では、無線基地局間の距離が比較的短く、ミリ波帯の無線伝送距離でも十分にカバーできることが多いため、このような無線基地局間の通信にミリ波を利用することが考えられている。また、このような移動体通信網に限らず、例えば、比較的近距離の企業間の専用線接続にミリ波を利用することも考えられている。さらには、図24に示すように、ミリ波無線装置400を複数台多ホップ接続することにより、Cバンドでの伝送距離(約50〜100km)と同程度の長距離伝送を実現することも考えられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の「ミリ波無線装置」では、通常、1台の「ODU」による1波での伝送距離が決まっているため、伝送容量を倍に増やしたい場合には、伝送距離を短くしない限り、例えば図25に示すように、「IDU」から「ODU」までの全てのシステムをもう1セット分増設しなければならない。
【0007】
このため、上述したような多ホップ接続を行なう場合には、全ての局において、「IDU」(チャンネルユニット)及び「ODU」をそれぞれ増設しなければならず、コスト面で非常に不利である。特に、「ODU」のためのミリ波部品は非常に高額であるため、「ODU」を増設しなければならないことは経済的に大きな負担を強いられることになる。また、システムの増設やキャリア数の増減に柔軟に対応することができないため、末端ユーザに対しては常に決まった伝送容量の供給しかできない。
【0008】
そこで、1台の「ODU」に、合成分配器などを介して複数台の「IDU」を接続できるようにすることで、キャリア(チャンネル)の増設などに柔軟に対応できるようにすることが考えられる。ただし、この場合、1台の「ODU」で複数波のミリ波をキャリアとしたマルチチャンネル信号を問題無く伝搬できる程度に通信距離を短くする必要がある。
【0009】
しかしながら、単純に、複数の「IDU」からの信号(IF信号)を合成して「ODU」に接続する構成では、1波分の「IDU」を増設した場合、送信電力が急激に増大し運用チャンネルに影響を及ぼしてしまう。また、このように複数台の「IDU」からの信号を合成してマルチチャンネル信号として伝送を行なう場合、受信側では受信マルチチャンネル信号から各「IDU」へ渡すべきチャンネル信号をフィルタなどを用いて分離(抽出)する必要があるが、このようにチャンネル分離にフィルタを用いると、「IDU」の扱う周波数(チャンネル周波数)が固定されてしまう。
【0010】
このことは、「IDU」の共用化という点で非常に不利である。特に、「ミリ波無線装置」のチャンネルインタフェースには、ITU−R(International Telecommunication Union-Radio communication sector)の勧告によると、2MHz×4,2MHz×8,2MHz×16という3種のモードが存在しており、各モードで1波の帯域が異なるため、上記のように「IDU」の周波数が固定されてしまうと、各モードにおいてそれぞれ周波数固定の「IDU」を用意しなければならなくなる。
【0011】
本発明は、以上のような課題に鑑み創案されたもので、チャンネル増設時の既存運用チャンネルへの悪影響を最小限に抑制するとともに、チャンネル周波数(「IDU」が扱う周波数)が固定されず「IDU」(チャンネルユニット)の共用化が可能な、無線装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の無線装置(請求項1)は、マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを装備しうる第2装置とをそなえた装置において、これらの各チャンネルユニットからの各チャンネル信号毎に設けられる複数の可変減衰器と、これらの各可変減衰器の出力を合成して上記の第1装置へ出力する合成器と、該チャンネルユニットの増設に伴ってチャンネル信号数が増加する場合は、増設されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に減少制御し、該チャンネルユニットの削減に伴ってチャンネル信号数が減少する場合は、削減されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に増加制御する制御部とをそなえて構成されたこと特徴としている。
また、本発明の無線装置(請求項2)は、マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを装備しうる第2装置とをそなえた無線装置において、該第2装置の各チャンネルユニットからの各チャンネル信号毎に設けられる複数の可変減衰器と、上記の各可変減衰器の出力を合成して該第1装置へ出力する合成器と、該チャンネルユニットの増設に伴ってチャンネル信号数が増加する場合は、増設されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に減少制御する制御部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
さらに、本発明の無線装置(請求項3)は、マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを装備しうる第2装置とをそなえた無線装置において、該第2装置の各チャンネルユニットからの各チャンネル信号毎に設けられる複数の可変減衰器と、上記の各可変減衰器の出力を合成して該第1装置へ出力する合成器と、該チャンネルユニットの削減に伴ってチャンネル信号数が減少する場合は、削減されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に増加制御する制御部とをそなえて構成されたことを特徴としている。
【0013】
上述のごとく構成された本発明の無線装置では、チャンネル増設に伴ってチャンネル信号数が増加する場合は、増設されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に減少制御され、チャンネルユニットの削減に伴ってチャンネル信号数が減少する場合は、削減されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に増加制御されるので、合成前の各チャンネル信号のパワーを個々に、しかも、徐々に制御することが可能である(請求項1〜3)。
【0016】
なお、本無線装置は、上記の複数のチャンネルユニットの一部を、同じチャンネル信号を扱うように構成し、その一部のチャンネルユニットの出力を選択する選択部を設ければ、同じチャンネル信号を扱うチャンネルユニットを現用/予備として使用することができ、チャンネルユニットの冗長化を図ることができる(請求項4)。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(A)一実施形態の説明
図1は本発明の一実施形態としてのミリ波帯無線通信システムの構成を示すブロック図で、この図1に示すミリ波帯無線通信システム1(以下、単に「システム1」ともいう)は、それぞれ、屋外装置(ODU;第1装置)11と、このODU11と1本のケーブル4により接続された屋内装置(IDU;第2装置)12とをそなえて成るミリ波帯無線装置2,3をそなえて構成されている。
【0018】
ここで、上記のODU11は、それぞれ、対向するODU11とミリ波(あるいは、準ミリ波)帯でのマルチチャンネル(キャリア)の無線通信を行なうためのもので、このために、その主要部に着目すると、例えば、アンテナ部21,ハイブリッド(方向性結合器)22,25,低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)23,ミキサ24,26,高出力増幅器(HPA:High Power Amplifier)27及び局部発振器28などをそなえて構成されている。なお、本実施形態において、「ミリ波帯」(あるいは、「準ミリ波帯」)とは、13GHz〜38GHz程度の周波数帯を指すものとする。
【0019】
そして、上記のアンテナ部21は、ミリ波帯の無線波を送受信信号(マルチチャンネル信号)として送受するためのものであり、ハイブリッド22は、このアンテナ部21で受信されたミリ波(RF:Radio Frequency)信号を低雑音増幅器23側へ出力する一方、高出力増幅器27からの送信RF信号をアンテナ部21へ出力するためのものである。つまり、このハイブリッド22は、受信RF信号が送信系(高出力増幅器27側)へ回り込んだり、送信RF信号が受信系(低雑音増幅器23側)へ回り込んだりすることを防止するようになっている。
【0020】
また、低雑音増幅器23は、上記のハイブリッド22からの受信RF信号を低雑音で所要のレベルに増幅するためのものであり、ミキサ24は、この低雑音増幅器23の出力と局部発振器28の出力とをミキシングすることにより、受信RF信号をIF(Intermediate Frequency)信号にダウンコンバートするためのものであり、これにより得られた受信IF信号は、ハイブリッド25を介してIDU12へ出力されるようになっている。
【0021】
また、ハイブリッド25は、IDU12から送られてくる送信IF信号をミキサ26へ出力する一方、ミキサ24からの受信IF信号をIDU12へ出力するためのものであり、ミキサ26は、このハイブリッド25からの送信IF信号と局部発振器28の出力とをミキシングすることにより、送信IF信号をRF信号にアップコンバートするためのものであり、高出力増幅器27は、その送信RF信号を通信距離に応じて必要な送信電力レベルまで増幅するためのものである。
【0022】
以上のような構成により、図1に示すODU11では、アンテナ21で受信された受信RF信号は、低雑音増幅器23で増幅された後、ミキサ24にてIF信号にダウンコンバートされてIDU12へ出力される一方、IDU12からの送信IF信号は、ミキサ26にてアップコンバートされた後、高出力増幅器27で増幅されてアンテナ21から出力される。
【0023】
一方、IDU12は、それぞれ、送信信号を変調したのち上記送信IF信号にアップコンバートしてODU11へ出力する一方、ODU11からの受信IF信号をダウンコンバートして復調するためのものであるが、本実施形態では、最大で3チャンネル分の送受信IF信号を扱えるように構成されている。
即ち、図1及び図2に示すように、本IDU12には、それぞれ変調部(MOD)32a,復調部(DEM)32e,ミキサ32b,32d,PLL(Phase Locked Loop)型の局部発振器(OSC)32c及びベースバンドインタフェース32fをそなえたチャンネルカード(チャンネルユニット;以下、パネルともいう)32−1〜32−3が実装可能で、これらのチャンネルカード32−1〜32−3からの送信IF信号を合成(多重)してODU11へ出力する一方、ODU11からの受信IF信号を各チャンネルカード32−1〜32−3に分配するために合成分配部31が設けられている。なお、以下では、説明の便宜上、各チャンネルカード32−1〜32−3を、それぞれ個別の屋内装置(IDU)と考え、IDU32−1〜32−3と表記することがある。
【0024】
ここで、上記のチャンネルカード32−i(ただし、i=1〜3)において、ベースバンドインタフェース32fは、送信ベースバンド信号を変調部32aへ出力する一方、復調部32eからの復調信号を受信ベースバンド信号として出力するためのものであり、変調部32aは、送信信号(ベースバンド信号)に対してQAM(Quadrature Amplitude Modulation)やQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)などの所定の直交変調を施すものである。
【0025】
また、ミキサ(周波数変換回路)32bは、この変調部32aで得られた変調信号と局部発振器32cの出力とをミキシングすることにより、上記変調信号を送信IF信号に周波数変換(アップコンバート)するためのもので、これにより得られた送信IF信号は合成分配部31の合成器31bに出力される。
さらに、もう一方のミキサ(周波数変換回路)32dは、合成分配部31の分配器31cから分配されてくる受信IF信号と局部発振器32cの出力とをミキシングすることにより、受信IF信号をベースバンド信号に周波数変換(ダウンコンバート)するためのものであり、復調部32eは、このミキサ32dの出力に対して上記の直交変調方式(QAMやQPSKなど)に応じた直交復調処理を施して受信信号を復調するためのものである。
【0026】
一方、合成分配部31には、図1及び図2に示すように、IFインタフェース31a,合成器31b,分配器31c,周波数設定回路31d,電源回路31e,変復調回路31f及びODU制御回路31gが設けられている。なお、図1では、上記の周波数設定回路31d,電源回路31e,変復調回路31f及びODU制御回路31gについては図示を省略している。
【0027】
ここで、上記の合成器31bは、各チャンネルカード32−iからの送信IF信号を合成するためのもので、上記の分配器31cは、IFインタフェース31aからの受信IF信号を最大で3分配して各チャンネルカード32−iへ出力するためのものである。
なお、図1及び図2には図示を省略しているが、上記の合成器31bの前段には、例えば図3及び図4に示すように、各チャンネルカード32−i毎に、RFスイッチ31d−iと可変減衰器31e−iとが設けられており、後述するようにして時定数回路31hによって可変減衰器31e−iの減衰量を調整することで、チャンネル増設や削減時の送信電力パワーの急激な変化を抑制できるようになっている。
【0028】
また、IFインタフェース31aは、上記の合成器31aからの送信IF信号に、変復調回路31fを介して入力されるODU制御回路31gで生成されたODU制御信号と、電源回路31eからのODU駆動用の直流電圧(DC)信号とを付加してODU11へ出力する一方、ODU11からの受信IF信号(マルチチャンネル信号)を分配器31cへ出力するとともに、その受信IF信号に付加されているODU制御信号を変復調回路31fへ出力するためのものである。
【0029】
さらに、周波数設定回路(周波数設定部)31dは、各チャンネルカード32−iの局部発振器32cの発振周波数を設定することにより、ODU11との間で送受されるマルチチャンネル信号を構成するチャンネル信号のうち各チャンネルカード32−iが扱うべきチャンネル信号の周波数(チャンネル周波数)設定を行なうとともに、上記の時定数回路31hの駆動(立ち上げ)信号を生成して可変減衰器31e−iの減衰量を制御するためのものである。
【0030】
このため、本周波数設定回路31dは、その要部の構成に着目すると、例えば図5に示すように、CPU(Central Processing Unit)311,ROM312,フラッシュメモリ313,バッファ313a,313c,FF(フリップフロップ)回路313b,313dをそなえて構成されている。
ここで、まず、バッファ313aは、チャンネルカード32−iが実装されたときのパネル接続確認信号(スロット追加確認信号)を保持するためのもので、このバッファ313aに本信号が保持されると、CPU311が、スロットの追加を認識し、ROM312に予め格納されているPLL周波数設定データを読み出して、FF回路313bを通じて各チャンネルカード32−iの局部発振器32cへデータ転送を行なうことで、各局部発振器32cの発振周波数を設定するようになっている。
【0031】
また、バッファ313cは、上記のPLL周波数設定データの転送により、局部発振器32cの発振周波数がロックして設定が完了したことを表わす周波数設定完了信号を局部発振器32cから受けて保持するためのもので、このバッファ313cに上記周波数設定完了信号が保持されると、CPU311が、上記周波数設定を行なったチャンネルカード32−iに対応する可変減衰器31e−iの減衰量を制御するために、FF回路313dを通じて時定数回路31hへ立ち上げ信号を送出するようになっている。
【0032】
なお、各局部発振器32cは、アップコンバート用(送信系)のミキサ32bとダウンコンバート用(受信系)のミキサ32dとで共用になっているので、当然、送信系及び受信系の双方に上記の周波数設定が反映されることになる。また、上記のROM312には、CPU311が動作する上で必要なプログラムやデータなども記憶され、フラッシュメモリ313には、図12により後述するように未使用周波数を或るチャンネルカード32−i(スロット)の周波数として割り当てる場合に、チャンネル周波数の重複割り当てが生じないようそのスロットと周波数との関係が記憶される。
【0033】
次に、図2において、電源回路31eは、ODU11を駆動するための直流電圧(DC)信号(ODU駆動信号)を生成するためのものであり、ODU制御回路31gは、自局側のODU11用の制御信号(ODU制御信号)を生成するためのものであり、変復調回路31fは、このODU制御回路31gで生成されたODU制御信号を変調する一方、IFインタフェース31aから分岐されてくる変調のかかったODU制御信号を復調するためのものである。
【0034】
なお、ODU11への送信ODU制御信号は、ODU11に対する周波数設定やODU11でのALC(Automatic Level Control)に対する設定などのために用いられ、ODU11からの受信ODU制御信号は、着信情報やアラーム情報などの通知に用いられる。
以上のような構成により、本IDU12では、送信信号は、まず、チャンネルカード32−iにおいて、変調部32aで変調された後、ミキサ32bにて送信IF信号にアップコンバートされる。そして、各チャンネルカード32−iの出力(送信IF信号;CH1〜CH3)は、上記の周波数設定回路31dによる周波数設定によって、図3中に示すように、相互に周波数がずれた状態で出力される。
【0035】
そして、これらの各チャンネルカード32−iの出力は、合成器31bにて合成されて送信マルチチャンネル(キャリア)信号(図3中の符号5参照)としてIFインタフェース31aに出力される。IFインタフェース31aは、この送信マルチキャリア信号(図6中の「IDU→ODU」参照)に、ODU制御回路31gで生成された送信ODU制御信号(図6中の符号6A参照)と、電源回路31eからのDC信号(図6中の符号7参照)とを付加して、これらの信号をケーブル4を通じてODU11に出力する。
【0036】
一方、ODU11にてIF信号にダウンコンバートされてくる受信マルチチャンネル信号(「RF−U」)は、IFインタフェース31aにて、自局側のODU11で付加された受信ODU制御信号(図6中の符号6B参照)が変復調回路31fへ取り出されたのち、分配器31cへ出力され、分配器31cにて各チャンネルカード32−iへ分配される。各チャンネルカード32−iでは、それぞれ、分配器31cから分配されてきた受信マルチチャンネル信号をミキサ32dにてダウンコンバートした後、復調部32eにて復調して受信信号を得る。
【0037】
なお、図6において、枠C1はODU11の入出力信号の周波数配置例、枠C2はアンテナ部21での送受信波の周波数配置例をそれぞれ表わしており、さらに、上記の枠C1において、「IDU→ODU」はIF帯の送信信号、「ODU→IDU」はIF帯の受信信号をそれぞれ表わしており、上記の枠C2において、「RF−L」はミリ波での送信信号、「RF−U」はミリ波での受信信号をそれぞれ表わしている。
【0038】
ここで、これらの「RF−L」及び「RF−U」のチャンネル周波数配置は、ITU−Rの勧告では、18GHz帯の場合、それぞれ図21及び図22に示すようになっている。つまり、これらの図21及び図22から分かるように、ITU−Rでは、18GHz帯でのチャンネル周波数間隔を7MHzと規定している。
【0039】
なお、「RF−L」と「RF−U」との違いは、「RF−L」のチャンネル周波数配置で送信を行なっている場合は「RF−U」のチャンネル周波数配置で受信が行なわれ、逆に、「RF−U」のチャンネル周波数配置で送信を行なっている場合は「RF−L」のチャンネル周波数配置で受信が行なわれることの違いである。
【0040】
以上のように、本実施形態のIDU12は、上述した合成分配部31の周波数設定回路31dによるチャンネル周波数設定により、各チャンネルカード32−iの構成が全く同じであっても、各チャンネルカード32−iは所望の周波数のチャンネル信号を正常に変復調して送受信することが可能である。
換言すれば、本実施形態の各チャンネルカード32−iは、取り扱う周波数が固定になっていないので、各チャンネルで共用することができるのである。従って、各チャンネルカード32−iは、合成分配部31に対してどのチャンネルスロット位置にでも実装することが可能である。
【0041】
さて、次に、上記のチャンネルカード32−iを増設あるいは削減してキャリアを増設あるいは削減することを考える。この場合、何の制御も無しに、単純に、チャンネルカード32−iを合成分配部31のチャンネルスロットに対して挿抜すると、送信電力が急激に変化し既存の運用チャンネルに影響を及ぼしてしまう。
【0042】
そこで、このような現象を回避すべく、本実施形態では、図3及び図4に示したように、合成器31bの前段に、各チャンネル毎に、RFスイッチ31d−1〜31d−3と可変減衰器31e−1〜31e−3とが設けられている。
ここで、上記の各RFスイッチ31d−iは、それぞれ、対応するチャンネルカード32−iからの送信IF信号のON/OFFを制御するためのスイッチで、ここでは、チャンネルカード32−iが実装されたときに入力されるパネル接続認識信号をスイッチ制御信号(SW CONT1-3)として受けることにより、その出力がON状態となり、チャンネルカード32−iからの送信IF信号を可変減衰器31e−iへ通過させるようになっている。
【0043】
また、各可変減衰器31e−iは、それぞれ、減衰器制御信号(ATT CONT 1-3)によってその減衰量が制御されることにより、上記のRFスイッチ31d−iからの送信IF信号の出力レベルを調整するためのものである。なお、上記の減衰器制御信号は、例えば図7(A)及び図8に示すように、カウンタ314及びディジタル/アナログ(D/A)コンバータ315を有する前記の時定数回路31hによって生成される。
【0044】
即ち、前記のパネル接続認識信号がON状態になると、周波数設定回路31dのCPU311が前述した周波数設定完了後に立ち上げ信号を生成し、これがカウンタ314に入力されることで、カウンタ314がカウントアップもしくはカウントダウンして、上記の減衰器制御信号(ディジタル8ビット)が生成される。そして、この減衰器制御信号がD/Aコンバータ315にてアナログ信号に変換されて可変減衰器31e−iに入力されることで、可変減衰器31e−iの減衰量が滑らか(スムーズ)に制御されて、合成器31bへの送信IF信号のレベルが滑らかに増減する。なお、本時定数回路31hは、チャンネル毎に設けられている。
【0045】
ここで、一例として、チャンネルカード32−1が実装済みの状態で、チャンネルカード32−2を増設する場合のRFスイッチ31d−i及び可変減衰器31e−iの動作について説明する。
まず、チャンネルカード32−1のみが実装されている状態では、RFスイッチ31d−1はON、可変減衰器31e−1は減衰量無しの設定になっており、他のRFスイッチ31d−2,31d−3はいずれもOFF、可変減衰器31e−2,31e−3はいずれも減衰量無限大(出力OFF状態)になっている。かかる状態で、チャンネルカード32−2をチャンネルスロットに実装(増設)すると、対応するスイッチ制御信号(SW CONT 2)がRFスイッチ31d−2に接続され、RFスイッチ31d−2がON状態になる。
【0046】
ただし、このとき、可変減衰器31e−2は、まだ、減衰量無限大に設定されたままであるため、チャンネルカード31e−2(以下、増設カード31e−2ともいう)からの送信IF信号は合成器31bへは入力されない。そして、周波数設定回路31dのCPU311は、増設カード32−2の局部発振器32cに対する周波数設定が完了した時点で、可変減衰器31e−2用の可変減衰器立ち上げ信号を生成して、上記のカウンタ314を動作させることで、減衰器制御信号(ATT CONT 2)が減衰量無しの方向へ徐々に制御される。
【0047】
ただし、上記の周波数設定回路31d(CPU311)による周波数設定及び減衰量設定動作は、スロット毎に設定(割り当て)周波数を予め決めておいた場合と、実装済みのスロットに割り当て周波数との関係で割り当て周波数を決める場合とで、若干処理が異なる。
即ち、前者の場合は、CPU311は、例えば図11に示すように、まず、前記のパネル接続認識信号の有無を監視し(ステップA1のNOルート)、パネル接続認識信号のONにより使用スロットの追加(チャンネルカード32−2の増設)が確認されると(ステップA1でYESと判定されると)、メモリ312からPLL周波数設定データを読み出して(ステップA2)、そのPLL周波数設定データを該当スロットの増設カード32−2における局部発振器32cに転送する(ステップA3)。
【0048】
その後、CPU311は、上記のPLL周波数設定データによる追加スロットの周波数設定が完了したかどうかを確認し(ステップA4)、周波数設定の完了が確認されると(ステップA4でYESと判定されると)、上記の可変減衰器立ち上げ信号を該当する時定数回路31hのカウンタ314に送出する(ステップA5)。以上で、追加スロットについての処理が完了となる。
【0049】
一方、後者の場合は、CPU311は、例えば図12に示すように、まず、前記のパネル接続認識信号の有無を監視し(ステップB1のNOルート)、使用スロットの追加が確認されれば(ステップB1でYESと判定されれば)、メモリ312に予め格納されているPLL周波数設定データと、フラッシュメモリ313に保存されているチャンネルカード32−1に対して割り当て済みの周波数とに基づいて、未使用周波数のPLL周波数設定データをメモリ312から読み出して(ステップB2)、該当スロットの増設カード32−2における局部発振器32cに転送する(ステップB3)。
【0050】
その後、CPU311は、上記の設定データによる追加スロットの周波数設定が完了したかどうかを確認し(ステップB4)、周波数設定の完了が確認されると(ステップB4でYESと判定されると)、可変減衰器立ち上げ信号を該当する時定数回路31hのカウンタ314hに送出し(ステップB5)、次回の電源立ち上げ時のために、設定周波数とスロットの関係をフラッシュメモリ313に保存して(ステップB6)、追加スロットについての処理を終える。
【0051】
ところで、上記カウンタ314のカウント速度は、上記の減衰量制御による送信IF信号のレベル変化に、ODU11のALC(Automatic Level Control)が追従できる程度に設定される。即ち、例えば図7(A)に示すように、ODU11のALC回路29の時定数をT2、時定数回路31hの時定数をT1とした場合、T1>T2を満足する値にカウンタ313のカウント速度が設定される。
【0052】
つまり、時定数回路31hは、ODU11における無線信号のALCについての時定数T2よりも大きい時定数T1で可変減衰器31e−iの減衰量を制御するようになっているのである。
このようにすることで、例えば図7(B)〜図7(D)に模式的に示すように、チャンネルカード32−2を増設することによって1波分の送信IF信号が追加されても、ODU11のALCが追従するので、例えば図7(E)に示すように、ODU11の出力(総送信電力パワー)が過出力状態となることを防止することができる。
【0053】
なお、図7(B)はチャンネル増設前のIDU出力(▲1▼)及びODU出力(▲2▼)、図7(C)はチャンネル増設後の過渡状態(時定数回路動作中)のIDU出力(▲1▼)及びODU出力(▲2▼)、図7(D)はチャンネル増設後の時定数回路動作完了時のIDU出力(▲1▼)及びODU出力(▲2▼)をそれぞれ表わしており、図7(E)は時定数T1,T2の関係がT1≦T2の場合のODU出力(▲2▼)(過出力状態)を表わしている。
【0054】
また、上記のALCは、▲1▼チャンネル(キャリア)数によらず総送信電力パワー(以下、単に「トータルパワー」ともいう)を一定にする場合〔図9(A)及び図9(B)参照〕と、▲2▼キャリア数によって総送信電力パワーを可変にして1キャリア当たりの送信電力パワーを一定にする場合〔図10(A)及び図10(B)参照〕とがある。
【0055】
前者▲1▼の場合、ALCのオフセット電圧設定は行なわない(つまり、キャリア数によらず一定にする)ため、キャリア数が増えてもトータルパワーは落ちないものの、キャリア1波で換算すると、2波出力で1キャリア当たり約3dB低下し、3波出力で1キャリア当たり約5dB低下する。一方、後者▲2▼の場合は、キャリア数の変更に応じてALCのオフセット電圧設定を行なうことにより、1キャリアのパワーを一定とする。
【0056】
なお、本実施形態では、上記の図7(C)及び図7(D)中に示すように、前者▲1▼の手法を適用することを想定している。つまり、この場合、キャリア数の増減によって1キャリア当たりのパワーは低下するが、低下した場合のパワーでも十分な無線伝送が可能な距離にミリ波帯無線装置2,3間の距離が設定されていることを前提にしている。
【0057】
また、上述した例は、チャンネル増設時の例であるが、チャンネル数を削減する場合(チャンネルカード32−iを削減する場合)は、増設時とは逆に、対応する可変減衰器31e−iを減衰量無しの状態から無限大の状態へ徐々に制御してから、チャンネルカード32−iの削減を行なえばよい(このとき、RFスイッチ31d−iはOFF状態となる)。この場合も、送信電力パワーの急激な変化を抑制して、運用チャンネルに対する影響を最小限にすることができる。
【0058】
つまり、本実施形態の周波数設定回路31d及び時定数回路31hは、チャンネル増設や削減によるチャンネル数の変更に応じて可変減衰器31e−iの減衰量を制御する制御部31j(図3参照)としての機能を果たしているのである。
次に、以下では、IDU12の受信系に着目した動作説明を行なう。
まず、図13に示すように、ODU11からの受信マルチキャリア信号(受信IF信号)は、前述したようにIFインタフェース31aを介して分配器31cに入力され、この分配器31cにて各チャンネルカード32−iに分配される。つまり、各チャンネルカード32−iには、それぞれ、全く同じ受信IF信号が入力されることになる。
【0059】
そして、各チャンネルカード32−iでは、前述した周波数設定回路31dからの周波数設定によって局部発振器32cの発振周波数が設定されて、その周波数により受信IF信号がミキサ32dにてダウンコンバートされて、受信マルチキャリア信号のうち設定周波数成分(チャンネル信号)のみが抽出されて、復調部32eにて復調される。
【0060】
ここで、前記のITU−Rの勧告によると、4×2MHzモードでの18GHz帯(18G−L)のチャンネル周波数配置は、図21に示したように、CH1=17,724MHz,CH2=17,731MHz,CH3=17,738という具合に、7MHz間隔であるので、例えば、クロック周波数(CLK)=4.68365MHz,各チャンネルの局部発振周波数間隔を2×CLKとすると、各チャンネル信号の周波数帯域(CH1〜CH3)と局部発振周波数fCH1〜fCH3との関係は例えば図14に示すようになる。
【0061】
従って、この場合、各チャンネルカード32−1〜32−3において、ミキサ32cによるダウンコンバート後の出力周波数配置は、図15(A)〜図15(C)に示すような状態となり、それぞれ、斜線部で示す部分の周波数成分が周波数設定回路31dから設定された周波数のチャンネル信号として抽出されることになる。
【0062】
ところが、チャンネルカード32−3では、図14に示す局部発振周波数fCH3を用いてダウンコンバートを行なうと、上述したようにチャンネル間隔が7MHzで局部発振周波数間隔が2×CLKという関係があることから、図15(C)に模式的に示すように、“CH1”の周波数成分が折り返って、“CH1”と“CH2”の周波数成分が重複するという現象が生じる。
【0063】
このようにチャンネル周波数“CH1”,“CH2”の重複が生じると、図15(D)に網掛け部で示すように、この重複による周波数成分が歪み成分として“CH3”側に拡散してしまうため、チャンネルカード32−3では“CH3”の信号を正しく復調することができなくなってしまう。
そこで、本実施形態では、チャンネルカード32−3の局部発振器32cに対しては、前記の周波数設定回路31dによって、図14中に破線で示すように、“CH1”の中心周波数からの局部発振周波数fCH1の距離と同じ距離だけ“CH3”の中心周波数から高域側に離れた(シフトした)位置の周波数fCH3′を局部発振周波数として設定する。
【0064】
このようにすると、図15(E)に模式的に示すように、チャンネルカード32−3では、ミキサ32dによるダウンコンバート後の“CH3”についてのサイドバンド関係が逆(チャンネル並びが逆)になるので、上記のようなチャンネル周波数の折り返しは生じない。
つまり、周波数設定回路31dは、マルチチャンネル信号の最高域側チャンネル信号(“CH3”)用のIDU32−3における局部発振周波数を、マルチチャンネル信号の帯域における中心周波数から最低域側チャンネル信号(“CH1”)用の局部発振周波数と同じ周波数だけ高域側に離れた周波数に設定することで、マルチチャンネル信号の帯域内においてミキサ32dによるダウンコンバートによって得られるチャンネル信号(“CH1”〜“CH3”)の周波数配置が重複しないよう各チャンネルカード32−iにおける局部発振周波数の設定を行なうようになっているのである。
【0065】
ただし、上述のごとくサイドバンド関係を逆にすると、受信マルチチャンネル信号がQAMなどの直交変調を施されている場合、復調(直交復調)した場合の復調信号のI,Qチャンネルの関係も逆になるので、このままでは、“CH3”の信号を正しく復調することはできない。このため、上記のように周波数設定回路31dによって局部発振周波数のシフトを行なったチャンネルについては、送信側もしくは受信側で、I,Qチャンネルの入れ替えを行なわなければならない。
【0066】
そこで、送信側でこのI,Qチャンネル入れ替えを行なう場合は、例えば図16(A),図16(B)に示すように、変調部32aにおいて、変調器〔ここでは、QAM変調器(LSI)〕とディジタル/アナログ(D/A)コンバータ323,324との間に、I/Qセレクタ(送信側I/Qチャンネル入れ替え部)322を設けて、周波数設定回路31dによって局部発振周波数のシフトを行なうチャンネル(上記の例では“CH3”)については、QAM変調器321のディジタルI,Qチャンネル出力を入れ替えるようにする。
【0067】
つまり、この場合、上記の周波数設定回路31dは、ODU11による無線通信相手である対向する他のミリ波帯無線装置3(2)のIDU12(チャンネルカード32−3)において送信Iチャンネル信号と送信Qチャンネル信号とが入れ替えられて送信されてくるマルチチャンネル信号の最高域側チャンネル信号(“CH3”)について、上記の局部発振周波数のシフト設定を施すことになる。
【0068】
なお、上記のI/Qセレクタ322は、D/Aコンバータ323,324の後段に設けて、アナログのI/Qチャンネル信号についてチャンネル入れ替えを行なうようにしてもよい。ただし、上述のごとくディジタルI,Qチャンネル出力を入れ替えるようにした方がビット単位での入れ替えが可能なので制御が簡単である。
【0069】
一方、受信側において、I,Qチャンネル入れ替えを行なう場合は、例えば図17に示すように、復調部32eに、次表1に示すような真理値表に従っってその出力が切り替えられるI/Qセレクタ(受信側I/Qチャンネル入れ替え部)326を設けることで、復調後のIチャンネル信号とQチャンネル信号との入れ替えを行なえばよい。なお、次表1において、“DQ”はディジタルQチャンネル信号、“DI”はディジタルIチャンネル信号を意味する。
【0070】
【表1】
【0071】
これにより、ダウンコンバート後のチャンネル周波数の重複を回避すべく、最高域側の“CH3”の信号についてダウンコンバート用の局部発振周波数のシフトを行なったとしても、その“CH3”の信号を正しく復号することが可能である。
以上のように、本実施形態のミリ波帯無線装置2,3では、送信系においては、送信チャンネル数の増減による運用チャンネルへの悪影響やODU11の過出力状態を効果的に防止することができ、受信系においては、IDU32−iの共用化を図るべく、受信マルチチャンネル信号を単純に分配器31cで分配して各IDU32−iに同じ信号を分配する構成を採った場合に、ITU−Rの勧告によるIFチャンネル周波数配置に起因して発生する、ダウンコンバート時のチャンネル周波数の折り返しによる重複を防止して、正しい復調を行なうことができる。
【0072】
従って、図18(A)〜図18(C)に模式的に示すように、ミリ波帯無線通信システム1の伝送容量(チャンネル数)を初期容量から増やす場合は、単純に、IDU32−iのみの数を増やすことで対応し、逆に、伝送容量を減らす場合は、単純に、IDU32−iのみの数を削減することで対応することが可能である。しかも、IDU32−iはどのチャンネル用のものとしても使用することができるので、IDU32−iの開発コストも削減できる。
【0073】
また、例えば図19に示すように、多ホップ接続構成のシステム1の場合も、同様にして、伝送容量の増減はIDU32−iのみの増設/削減によって対応できるので、そのシステム構築コストを大幅に削減することができる。なお、上記の図18(A)及び図19において、符号13はいずれもODU11が設置された鉄塔を表わす。
【0074】
ところで、上述した実施形態では、各チャンネルカード32−iが、それぞれ、異なる主信号(チャンネル信号)を扱うことを前提としているが、例えば図20に示すように、チャンネルカード32−1及び32−2に対してそれぞれ同じ主信号(チャンネル信号)が入力されるようにして、ベースバンド切り替えスイッチ41,42及びIF切り替えスイッチ43,44により、その出力の一方が現用、他方が予備として選択されるようチャンネル切り替えを行なうようにしてもよい。
【0075】
つまり、この場合、上記の各切り替えスイッチ41〜44は、周波数設定回路31dによって同じチャンネル信号を扱う複数のIDU32−1及び32−2の出力を選択する選択部として機能するのである。このようにすれば、現用チャンネル(例えば、CH1)が障害などにより使用不能になった場合でも、予備チャンネル(例えば、CH2)を使用して通信を継続することが可能になり、システム1の信頼性が大幅に向上する。
【0076】
(B)その他
なお、上述した例では、ミリ波帯無線装置2,3が、それぞれ、送信系及び受信系をそなえた送受信装置として構成されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されず、送信専用もしくは受信専用の装置として構成されていてもよい。
【0077】
また、上述した例では、IFチャンネル数を最大で“3”としているが、勿論、4チャンネル以上の場合でも、上記と同様の作用効果が得られる。さらに、上述した例では、合成分配部31に、可変減衰器31e−iとRFスイッチ31d−iとを設けているが、可変減衰器31e−iだけをそなえる場合でも、上記と同様に、送信電力パワーの急激な変化を抑制することが可能である。
【0078】
そして、本発明は、上述した実施形態に限定されず、上記以外にも、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
(C)付記
(付記1) マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを有する第2装置とをそなえた無線装置において、
該第2装置の各チャンネルユニットからの各チャンネル信号毎に設けられる複数の可変減衰器と、
上記の各可変減衰器の出力を合成して該第1装置へ出力する合成器と、
チャンネル信号数の変更に応じて該可変減衰器の減衰量を制御する制御部とが設けられたことを特徴とする、無線装置。
【0079】
(付記2) 該制御部が、
該第1装置における無線信号の自動レベル制御についての時定数よりも大きい時定数で該可変減衰器の減衰量を制御するための時定数回路をそなえていることを特徴とする、付記1記載の無線装置。
(付記3) マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを有する第2装置とをそなえた無線装置において、
該第1装置からのマルチチャンネル信号を上記の各チャンネルユニットに分配する分配器と、
該分配器により上記の各チャンネルユニットに分配される該マルチチャンネル信号を構成する該チャンネル信号のうち該チャンネルユニットが扱うべきチャンネル信号の周波数設定を該チャンネルユニットに対して行なう周波数設定部とが設けられるとともに、
該チャンネルユニットが、それぞれ、該マルチチャンネル信号を所望の局部発振周波数で周波数変換することにより該チャンネル信号を得るための周波数可変型の周波数変換回路をそなえ、且つ、
該周波数設定部が、
該マルチチャンネル信号の帯域内において該周波数変換により得られるチャンネル信号の周波数配置が重複しないよう該局部発振周波数の設定を行なうように構成されたことを特徴とする、無線装置。
【0080】
(付記4) 該周波数設定部が、
該マルチチャンネル信号の最高域側チャンネル信号用のチャンネルユニットにおける該局部発振周波数を、該マルチチャンネル信号の帯域における中心周波数から最低域側チャンネル信号用の局部発振周波数と同じ周波数だけ離れた周波数に設定するように構成されたことを特徴とする、付記3記載の無線装置。
【0081】
(付記5) 該チャンネルユニットに、
該周波数変換回路の出力について直交復調を施す復調部と、
該復調部により得られる該最高域側チャンネル信号についての復調Iチャンネル信号と復調Qチャンネル信号とを入れ替える受信側I/Qチャンネル入れ替え部とが設けられていることを特徴とする、付記3又は付記4に記載の無線装置。
【0082】
(付記6) 該周波数設定部が、
該第1装置による無線通信相手である他の無線装置のチャンネルユニットにおいて送信Iチャンネル信号と送信Qチャンネル信号とが入れ替えられて送信されてくる該マルチチャンネル信号の最高域側チャンネル信号について、上記の周波数設定を施すように構成されたことを特徴とする、付記3又は付記4に記載の無線装置。
【0083】
(付記7) 該複数のチャンネルユニットのうち一部のチャンネルユニットが、それぞれ、同じチャンネル信号を扱うように構成されるとともに、
該一部のチャンネルユニットの出力を選択する選択部が設けられたことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の無線装置。
(付記8) 該第1装置が、ミリ波帯域、もしくは、準ミリ波帯域の無線装置として構成されていることを特徴とする、付記1〜7のいずれか1項に記載の無線装置。
【0084】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明の無線装置によれば、チャンネルユニットの増設に伴ってチャンネル信号数が増加する場合は、増設されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に減少制御し、チャンネルユニットの削減に伴ってチャンネル信号数が減少する場合は、削減されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に増加制御することで、マルチチャンネル信号として合成する前の各チャンネル信号のパワーを個々に、しかも、徐々に制御することができるので、チャンネルユニットの増設や削減に伴ってチャンネル信号数が変更される場合に、送信すべきマルチチャンネル信号の送信パワーが急激に変化してしまって、既存運用チャンネルに悪影響を与えたり、無線装置自体が過出力状態になってしまうことを確実に回避することができる(請求項1〜3)。
【0088】
なお、上記の各チャンネルユニットのうちの一部を、同じチャンネル信号を扱うように構成し、その出力を選択するようにすれば、同じチャンネル信号を扱うチャンネルユニットを現用/予備として使用することができ、チャンネルユニットの冗長化を図ることができるので、無線装置としての信頼性及びシステム構築時の柔軟性の向上に大きく寄与する(請求項4)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としてのミリ波帯無線通信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示すIDUの詳細構成を示すブロック図である。
【図3】図1及び図2に示すIDUの送信系に着目した要部の構成を示すブロック図である。
【図4】図2に示す合成分配部の要部の詳細構成を示すブロック図である。
【図5】図2に示す周波数設定回路の詳細構成を示すブロック図である。
【図6】図1に示すODUの入出力信号及び送受信信号を説明するための図である。
【図7】(A)は図1に示すミリ波帯無線装置のチャンネル増設時の要部構成を示すブロック図、(B)〜(E)はいずれもチャンネル増設時のIDU及びODUの出力波形の一例を示す図である。
【図8】図6(A)に示す時定数回路の構成を示すブロック図である。
【図9】(A),(B)はいずれも本実施形態のODUにおけるALC(オフセット設定無し)を説明するための図である。
【図10】(A),(B)はいずれも本実施形態のODUにおけるALC(オフセット設定有り)を説明するための図である。
【図11】本実施形態の周波数設定回路による周波数設定及び可変減衰器調整動作を説明するためのフローチャートである。
【図12】本実施形態の周波数設定回路による周波数設定及び可変減衰器調整動作を説明するためのフローチャートである。
【図13】図1及び図2に示すIDUの受信系に着目した要部の構成を示すブロック図である。
【図14】本実施形態に係るチャンネル周波数配置と局部発振周波数との関係を模式的に示す図である。
【図15】(A)〜(E)はいずれも本実施形態に係る局部発振周波数に応じたチャンネル周波数配置例を模式的に示す図である。
【図16】(A)及び(B)はいずれも図1及び図2に示す変調部の構成(I,Qチャンネル入れ替え構成)を示すブロック図である。
【図17】図1及び図2に示す復調部の構成(I,Qチャンネル入れ替え構成)を示すブロック図である。
【図18】(A)〜(C)はいずれも本実施形態のミリ波帯無線システムにおけるチャンネル数の変更の様子を示すブロック図である。
【図19】本実施形態に係る多ホップ接続構成のミリ波帯無線システムを示すブロック図である。
【図20】本実施形態のミリ波帯無線装置の他の構成(冗長化構成)を示すブロック図である。
【図21】ITU−Rの勧告によるチャンネル周波数配置例(18G−L)を示す図である。
【図22】ITU−Rの勧告によるチャンネル周波数配置例(18G−U)を示す図である。
【図23】従来のミリ波(あるいは準ミリ波)帯の無線通信システムの一例を示すブロック図である。
【図24】従来の多ホップ接続構成の無線通信システムの一例を示すブロック図である。
【図25】従来のミリ波帯無線通信システムの課題を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ミリ波帯無線通信システム
2,3 ミリ波帯無線装置
4 ケーブル
5 送信マルチチャンネル(キャリア)信号
6A 送信ODU制御信号
6B 受信ODU制御信号
7 直流電圧(DC)信号
11 屋外装置(ODU;第1装置)
12 屋内装置(IDU:第2装置)
13 鉄塔
21 アンテナ部
22,25 ハイブリッド(方向性結合器)
23 低雑音増幅器(LNA:Low Noise Amplifier)
24,26 ミキサ
27 高出力増幅器(HPA:High Power Amplifier)
28 局部発振器
29 ALC回路
31 合成分配部
31a IF(Intermediate Frequency)インタフェース
31b 合成器
31c 分配器
31d 周波数設定回路(周波数設定部)
31d−1〜31d−3 RFスイッチ
31e 電源回路
31e−1〜31e−3 可変減衰器
31f 変復調回路
31g ODU制御回路
31h 時定数回路
31j 制御部
32−1〜32−3 チャンネルカード(チャンネルユニット)
32a 変調部
32b,32d ミキサ(周波数変換回路)
32c PLL型の局部発振器(OSC)
32e 復調部
32f ベースバンドインタフェース
311 CPU(Central Processing Unit)
312 ROM
313 フラッシュメモリ
313a,313c バッファ
313b,313d FF(フリップフロップ)回路
314 カウンタ
315,323,324 ディジタル/アナログ(D/A)コンバータ
321 変調器〔QAM変調器(LSI)〕
322 I/Qセレクタ(送信側I/Qチャンネル入れ替え部)
325 復調器
326 I/Q(受信側I/Qチャンネル入れ替え部)
41,42 ベースバンドスイッチ(選択部)
43,44 IFスイッチ(選択部)
Claims (4)
- マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを装備しうる第2装置とをそなえた無線装置において、
該第2装置の各チャンネルユニットからの各チャンネル信号毎に設けられる複数の可変減衰器と、
上記の各可変減衰器の出力を合成して該第1装置へ出力する合成器と、
該チャンネルユニットの増設に伴ってチャンネル信号数が増加する場合は、増設されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に減少制御し、該チャンネルユニットの削減に伴ってチャンネル信号数が減少する場合は、削減されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に増加制御する制御部とが設けられたことを特徴とする、無線装置。 - マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを装備しうる第2装置とをそなえた無線装置において、
該第2装置の各チャンネルユニットからの各チャンネル信号毎に設けられる複数の可変減衰器と、
上記の各可変減衰器の出力を合成して該第1装置へ出力する合成器と、
該チャンネルユニットの増設に伴ってチャンネル信号数が増加する場合は、増設されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に減少制御する制御部とが設けられたことを特徴とする、無線装置。 - マルチチャンネル信号の無線通信を行なう第1装置と、それぞれ所定の周波数信号をチャンネル信号として扱う複数のチャンネルユニットを装備しうる第2装置とをそなえた無線装置において、
該第2装置の各チャンネルユニットからの各チャンネル信号毎に設けられる複数の可変減衰器と、
上記の各可変減衰器の出力を合成して該第1装置へ出力する合成器と、
該チャンネルユニットの削減に伴ってチャンネル信号数が減少する場合は、削減されたチャンネルユニットに対応する可変減衰器の減衰量を徐々に増加制御する制御部とが設けられたことを特徴とする、無線装置。 - 該複数のチャンネルユニットのうち一部のチャンネルユニットが、それぞれ、同じチャンネル信号を扱うように構成されるとともに、
該一部のチャンネルユニットの出力を選択する選択部が設けられたことを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の無線装置。
Priority Applications (2)
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