JP3636245B2 - Bft機能付き通信端末装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、BFT(バイナリ・ファイル転送)機能を有するファクシミリ装置や通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、フロッピー(登録商標)ディスクのデータ転送機能を設けたファクシミリ装置は知られている(例えば特開平6−78120号公報)。このファクシミリ装置では、フロッピー(登録商標)ディスクに格納されているデータを読み取り、そのデータと共に、フロッピー(登録商標)ディスクの種類、枚数等の管理データを受信装置側へ送信する。受信装置側では、着呼に応じて受信能力データ等を送信装置側へ送信して交信し、受信したフロッピー(登録商標)ディスクのデータを転写用フロッピー(登録商標)ディスクに書き込むようにしている。同様に、フロッピー(登録商標)ディスク等の外部記憶媒体の内容が簡単に送受信できるファクシミリ装置が知られている(例えば特開平7−66916号公報)。
【0003】
また、このようなフロッピー(登録商標)ディスクのデータ転送に関する通信方法についても知られている(例えば特開平6−54024号公報)。このデータの通信方法では、ポーリング通信手順において、ポーリング要求されたデータがフロッピー(登録商標)ディスクに格納されている場合では、ポーリング要求に対応できるようにしている。さらに、フロッピー(登録商標)ディスクに記録された文書ファイルの文字等のキャラクタコードを、ファクシミリ符号に変換して送信することにより、送信速度を向上させたファクシミリ装置も、従来から知られている(例えば特開平7−7577号公報)。
【0004】
このように、フロッピー(登録商標)ディスク・ドライブ部とファイル転送手順を有するファクシミリ装置のような通信端末は、従来から公知である。このファイル転送に関しては、ITU−T T.30勧告のDIS/DTC/DCSに追加されたBFT(バイナリ・ファイル転送ビットの規定)や、ITU−T T.434勧告の「テレマティクサービスのためのバイナリファイル転送フォーマットの規定」も、すでに定められている。そして、従来のITU−T T.30勧告の付属資料Aには、「誤り訂正機能付き文書伝送用グループ3(G3)ファクシミリ装置」に関する規定があり、この規定で定められているECM手順を実施すると、回線品質が悪くてもエラーのない画情報の伝送が可能である。また、フロッピー(登録商標)ディスクのフォーマットについても、規定されている。
【0005】
図11は、フロッピー(登録商標)ディスクのフォーマットを説明する図である。
【0006】
1トラックのイメージは、図11の上方に示すとおりである。
プリ・アンブルは、この図11に示すように、トラックの先頭にあって、インデックス信号を検出してから一定時間の間、セクタ部の読み書きが行えないようにするための緩衝エリアである。
その後に、1〜Nのセクタがあり、各セクタ部は、ID部とデータ部とで構成される。ID部はセクタの検索用に使用され、プログラムその他の読み書きはデータ部に対して行われる。
最後に、ポスト・アンブルがあり、トラック上に複数のセクタを設けた後のトラック1周の残りのエリアが割り当てられている。
【0007】
プリ・アンブルの詳細は、図11の中央に示しており、Gap0,SYNC,IAM,Gap1から構成されている。Gap0とGap1は、プログラムやデータを何度も重ね書きする場合に、フロッピー(登録商標)ディスクの回転変動などで位置や長さがズレたとき、他の部分に影響を与えないための緩衝エリアとして機能する。SYNCは、VFOの周波数をフロッピー(登録商標)ディスクの回転に同期させるために利用する同期信号である。データの読み出しを行う場合には、読み出しデータと位相が合ったウインドウ・クロックをフロッピー(登録商標)ディスク・コントローラに供給するが、SYNCは、このウインドウ・クロックを生成するために使用する。IAM(Index Address Mark)は、トラックの先頭をソフト的に示す特殊なデータである。なお、このプリ・アンブルについては、上段にFMの場合、下段にMFMの場合を示している。
【0008】
1セクタの詳細は、図11の下方に示しており、前方にID部、後方にデータ部がけられている。
各セクタは、SYNC,IDAM,Gap1,C,H,R,N,CRC,Gap2,SYNC,DAM(DDAM),DATA,CRC,Gap3から構成されている。
セクタに固有のIDAM(ID Address Mark)は、ID部であることを示す特殊なデータで、この直後(Gap1の後)に4バイトのIDが書き込まれる。
IDは、各1バイトのC(シリンダ番号),H(ヘッド番号),R(セクタ番号),N(セクタ長を示すコード)からなる計4バイトのデータである。
CRC(Cyclic Redundacy Code)は、CRCエラー検出用の2バイトのデータである。
【0009】
DAM(Data Address Mark)は、直後にデータが格納されていることを示す特殊なデータである。DDAM(Deleted Data Address Mark)も、同様に、直後にデータが格納されていることを示す特殊なデータである。なお、IBMフォーマットの場合には、データが書き込まれているが、このデータは使用しない。DATAは、データを書き込むための領域で、その長さ(セクタ長)はフォーマット時に決定される。このセクタ長を示すコードは、0のとき128、1のとき256、……、7のとき16,384、8のとき32,768のように2倍ずつ増加する。以上が、フロッピー(登録商標)ディスクのフォーマットの概要である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
先の従来技術で説明したように、フロッピー(登録商標)ディスクのデータ転送機能を設けたファクシミリ装置は、従来から知られている。このようなデータ転送では、送信(ファイル転送:ボリューム転送)を開始する前に、フロッピー(登録商標)ディスクに記録されているデータを順次読み取りながら、送信文書を作成する必要がある。すなわち、送信ファイル作成手順に従って、フロッピー(登録商標)ディスクの読み込み、データ確認、送信ファイル用データへの変換、通信用ヘッダ作成等の手順を実行した後、通信手順を実行しなければならない。この場合に、フロッピー(登録商標)ディスクのデータにエラーセクタが存在していると、折角転送したデータが無駄になってしまう、という不都合が生じる。
【0011】
この発明では、このような不都合を解決することを課題としており、フロッピー(登録商標)ディスクのデータの送信を開始する前に、全てのセクタに関してリードテストを実行する(請求項1の発明)。また、このリードテストにおいて、エラーセクタを検出したとき、ユーザに対してリードエラーを表示すると、多重処理の実行中などには表示容量が不足する等の不都合を生じるので、ユーザの選択によって表示が不要な方法でユーザに知らせる(請求項2の発明)。さらに、データ送信を開始する前に、一度リードテストを行った結果、正常と判定したとき(エラーセクタが存在しないとき)には、そのリードテストの結果の情報を保持しておくことにより、無用なチェックを省略して正確で迅速なデータ転送を可能にする(請求項3の発明)。
【0012】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明では、フレキシブルディスク・ドライブ部と、フレキシブルディスクを読み込んで送信するファイル転送手順を有するファクシミリ装置において、前記ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段と、フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段と、前記タイプ認識手段によって得られたフレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段と、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタにおける読み取りエラーの有無を検する読み取りエラー検知手段とを備え、前記送信操作開始検知手段によりファイル転送操作が開始されたことを検知したときは、前記読み取りエラー検知手段により、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に全てのセクタのリードテストを実行するようにしている。
【0013】
請求項2の発明では、フレキシブルディスク・ドライブ部と、フレキシブルディスクを読み込んで送信するファイル転送手順と、実際のフレキシブルディスクの読み取り時には、一度画情報メモリに蓄積する蓄積手段とを備えたファクシミリ装置において、前記ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段と、フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段と、前記タイプ認識手段によって得られたフレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段と、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタについて読み取りエラーの有無を検知する読み取りエラー検知手段と、記読み取りエラー検知手段によって検出されたエラーセクタの情報を保持するエラーセクタ情報保持手段とを備え、前記読み取りエラー検知手段によってエラーセクタが検出され、フレキシブルディスクの読み取りを中断したときに、前記エラーセクタ情報保持手段にエラーセクタの情報が保持されている場合には、当該エラーセクタの情報を結果レポートとして出力するようにしている。
【0014】
請求項3の発明では、フレキシブルディスク・ドライブ部と、フレキシブルディスクを読み込んで送信するファイル転送手順と、実際のフレキシブルディスクの読み取り時に、一度画情報メモリに蓄積する蓄積手段とを備えたファクシミリ装置において、前記ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段と、フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段と、前記タイプ認識手段によって得られたフレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段と、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタについて読み取りエラーの有無を検知する読み取りエラー検知手段と、前記タイプ認識手段、前記総セクタ数情報取得手段、および前記読み取りエラー検知手段による処理の実行中は、フレキシブルディスクのデータを前記画情報メモリに蓄積しないように制御する制御手段と、総セクタ数やフォーマット情報を記憶する総セクタ数・フォーマット情報記憶手段と、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に読み取りエラーを検知したか否かを判断した結果、読み取りエラーがないときは、読み取りエラーがないことを示す情報を記憶するエラー無し情報記憶手段とを備え、読み取りエラーを検知したか否かを判断した後に、前記エラー無し情報記憶手段に読み取りエラーがないことを示す情報が記憶されているときは、前記総セクタ数・フォーマット情報記憶手段に記憶された総セクタ数やフォーマット情報を参照して、各セクタ内のデータのみを、順次前記画情報メモリに蓄積するようにしている。
【0015】
【発明の実施の形態】
この発明の通信端末装置について、図面を参照しながら、その実施の形態を詳細に説明する。
まず、以下の各実施の形態に共通するハード構成を説明するが、この発明の通信端末装置は、ファクシミリ装置も含んでいるので、以下にはファクシミリ装置の場合を示す。
【0016】
図1は、この発明の通信端末装置の一つのファクシミリ装置について、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。図において、1はシステム制御部、2はシステムメモリ、3はスキャナ(読み取り部)、4はプロッタ(記録部)、5はBFT(バイナリ・ファイル転送)制御部、6はFD(フロッピー(登録商標)ディスク)制御部、7は網制御部、8はG3FAXモデム、9は画情報メモリ、10は符号化復号化部、11は操作表示部、12はシステムバスを示す。
【0017】
この図1に示すファクシミリ装置は、システム制御部1が後出の図3や図4などのフローに従って制御を行う点を除けば、基本的には従来の装置と同様の構成である。
最初に、各部の構成と動作について、簡単に説明する。
システム制御部1は、すでに述べたように、この図1のファクシミリ装置の全体の制御を司る機能を有しており、従来の装置と同様の制御を行う他に、後述するこの発明に固有の制御を行う機能を有している。このシステム制御部1には、ファクシミリ装置を制御するためのソフトウェアが記録されているROMが内蔵されており、ROMに記憶されたプログラムの命令によって全ての制御を行う。
システムメモリ2は、システム制御部1がプログラムの実行時に必要なデータ等を記憶したり、ワークエリアとして利用するメモリである。また、システム制御上必要なパラメータやユーザ操作等で得られる登録データを格納するために使用される。さらに、画情報メモリ9に記憶された画情報を管理するためのファイルも、このシステムメモリ2に記憶される。そして、装置の電源を落してもメモリ内容が消えないよう、図示されないバッテリによってバックアップされる。
【0018】
スキャナ3(読み取り部)は、CCDや密着センサ等で構成され、送信あるいはコピーする画像を所定の解像度で読み取る機能を有している。プロッタ(記録部)4は、所定の解像度で読み取った画情報や受信した画情報を記録紙に記録したり、種々の管理レポート等を出力して記録する。BFT(バイナリ・ファイル転送)制御部5は、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)のデータにヘッダ情報を付加してBFTフォーマット化(送信時)したり、アンフォーマット化(受信時)するための制御部である。FD(フロッピー(登録商標)ディスク)制御部6は、汎用のFDD/FDCから構成される制御部である。網制御部7は、公衆電話回線網に接続するための制御を司る機能を有し、自動発信機能を備えている。G3FAXモデム8は、グループ3ファクシミリのモデムで、アナログ信号の変調/復調を行う。なお、この発明は、G4ファクシミリ装置にも実施可能であり、この場合には、G4FAXモデムを使用する。
【0019】
画情報メモリ9は、スキャナ3によって読み取られ画像処理された画情報や、交信によって受信された画信号を必要に応じて記憶させるメモリ手段である。
符号化復号化部10は、公知の符号化方式によって送信する画情報データを圧縮し、また、受信した画情報データを復号化して元の画像に再生する機能を有している。
操作表示部11は、パネル上に設けられた表示用LCDやLED、操作キー等から構成され、装置の動作状態を表示したり、オペレータが各種の操作を行う機能を有している。
以上が、各部の構成と動作の概要である。
ここで、図1の画情報メモリ9に記憶される文書の管理について説明する。
画情報メモリ9に記憶される文書を管理するために、システムメモリ2内に文書管理用の各種テーブルが設けられる。
【0020】
図2は、システムメモリ2に設けられる文書管理用テーブルの構成を概念的に示す図である。図において、9aは文書管理テーブル、9bと9cは頁管理テーブル、9dと9eは宛先管理テーブルを示す。
【0021】
1つの画情報を管理するための文書管理用テーブルは、文書管理テーブル9aと、この文書管理テーブル9aの下位に位置する頁管理テーブル9b,9c、および宛先管理テーブル9d,9eの3種類のテーブルから構成される。
まず、文書管理テーブル9aには、文書を扱う各種パラメータ、例えば文書番号、文書タイプ、作成日時などの情報がセットされる。
この文書管理テーブル9aの中で、1頁目のポインタは、画情報メモリ9中に文書を格納する際に、文書の第1頁目P1の頁管理テーブル9bを示すポインタであり、文書が複数頁の場合には、図2に示した頁管理テーブル9cのように、順次次頁ポインタによって次の頁を示す(ここでは、2頁の場合を示す)。
この頁管理テーブル9b,9cには、他に蓄積文書のサイズ、線密度、符号モードなどのパラメータと、実際の文書の格納位置を示す画像ポインタ等をセットする。
【0022】
宛先管理テーブル9d,9eについても、同様で、文書管理テーブル9aの中の最下行に示す1宛先目のポインタにより、1つの宛先管理テーブル9dを指示することができる。
この宛先管理テーブル9d(9eも同様)には、簡易コード,実行結果,次宛先ポインタなどをセットする。この宛先管理テーブル9dも、宛先毎に1つずつ作成される。
これらの頁管理テーブル9b,9cや宛先管理テーブル9d,9eでは、次頁がない場合や、次宛先がない場合には、次頁ポインタや次宛先ポインタに、最終を示す「0」(NULL)をセットする。
また、FD送信時には、頁管理テーブル9b,9cの※印を付けたパラメータを、フォーマット情報等の管理に使用する。
以上が、各実施の形態に共通するファクシミリ装置のハード構成と動作、およびシステムメモリ2内に設けられる文書管理用の各種テーブルの概要である。
【0023】
第1の実施の形態
この第1の実施の形態は、主として請求項1の発明に対応しているが、請求項2と請求項3の発明にも関連しており、請求項1の発明が基本発明である。この第1の実施の形態は、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)を読み込んで送信(ファイル転送:ボリューム転送)する場合に、データを順次読み取りながら送信文書化する前、全てのセクタに関してリードテストを行うようにして、無駄な送信ファイルの作成を防止する点に特徴を有している。
【0024】
先の従来技術で説明したように、従来のITU−T T.30勧告の付属資料Aには、「誤り訂正機能付き文書伝送用グループ3(G3)ファクシミリ装置」に関する規定があり、この規定で定められているECM手順を実施すると、回線品質が悪くてもエラーのない画情報の伝送が可能である。
そこで、この発明では、FDのデータにエラーがなければ、FDのデータ(情報)を画情報の代りに使用し、そのままのデータ(情報)あるいはそのデータに適した符号化によって置換する。
さらに、通信手順上は、ECMのHDLCフレーミングを行うだけで、画情報を利用したMH/MR/MMR等の圧縮処理を行う必要なしに、送信したデータをそのまま受信するように構成する。
すなわち、バイナリ転送であれば、通信手順では、フェーズCで扱う画情報の符号化や復号化はスキップする。なお、符号化に関しては、ITU−T T.4やT.6に記載されている。
要約していえば、通信手順では、そのままデータ(情報)を送るだけである。そのために、バイナリ情報のヘッダといわれる情報の属性などを示す情報も画情報部分にまとめて記憶させておく。
【0025】
そして、実際にFDの情報を送信する場合には、まず受信装置側のバイナリファイル転送ビットがオン(機能有効)であるか否かを確認する機能を設けて、バイナリ情報(FDのセクタ内のデータ部)を図1のBFT(バイナリ・ファイル転送)制御部5によって取り出す。この情報の取り出し動作は、メモリ送信時と同様に、発呼前に行うことも可能である。次に、FD(フロッピー(登録商標)ディスク)制御部6によって、先に述べたように、ヘッダ情報などを付加した形式に加工する。このように加工した情報を、例えばシステムメモリ2内に設けたECMバッファを利用して送信する。
【0026】
他方、受信時には、逆に、FD制御部6によって、ECMバッファの情報をヘッダ情報や実データとして分解する。
そして、後者の実データを画情報メモリ9に一時蓄積しておいたり、あるいはそのままBFT制御部5によってFDに書き込めばよい。
一般に、書き込み速度の遅いメディアの場合には、画情報メモリ9に一時蓄積しておく方が、パフォーマンスがよいことはいうまでもない。
以上のように、この発明の通信端末装置では、このバイナリファイル転送を利用して、FDのボリューム転送(いわば丸ごと転送)を行うことを前提としている。
また、FDは、読み書きに時間を要するメディアであるから、この第1の実施の形態では、発呼前に一度、画情報メモリ9に格納する場合とする。受信時には、同様に、一旦画情報メモリ9に格納する。
【0027】
次に、第1の実施の形態によるバイナリファイル転送の問題点を、具体的に説明する。
汎用のFDDやFDCを使用したFD制御部6を有する通信端末装置の場合には、バイナリファイル転送に際して、当然、最初にFDの内容を読み出す必要がある。
さらに、ボリューム転送であるから、通常は全てのセクタを読み出すことになる。
逆にいえば、全てのセクタを読み出すことは、ファット情報(ファイル名称やファイル管理エリア)を解析する必要がない、ということを意味する。
このように、全てのセクタを読み出す必要がある代りに、どのセクタが使用されているかについては判断しないため、万一、エラーセクタがあっても、そのまま送信してしまうことになる。
すなわち、従来のようなCRCチェックが省略され、送信側で、読み出し時にCRCエラーを検出し、受信側で、書き込み時にCRCエラーを検出する、という処理が行われないので、誤った情報が書き込まれてしまう。
そして、もし、そのセクタが使用されていれば、通信が無意味なものになる、という新たな問題が生じる。
【0028】
そこで、この第1の実施の形態では、送信前に、FD情報用のメモリ(図1のシステムメモリ2内に設ける)へ格納しながら、リードテスト(全セクタの読み出しを行い、個々にCRCチェックを実施する:FDの各セクタに書かれているCRC値と読み出し時のCRCとを比較する)を行う。
もし、途中でエラーセクタ(CRC不一致)を検出したときは、実行中の処理を速やかに停止し、FDへの蓄積動作を中断する。
次に、画情報の蓄積中断の手順と、同様に文書管理ファイルを検索し、利用した画情報メモリを解放する。
このような処理により、無意味な送信を防止することが可能になると共に、通信コストも削減される。
なお、FDのフォーマットについては、先の図11によってその概略を説明した。この発明の通信端末装置でも、同様のフォーマットを使用するが、特に説明を加える点はない。
【0029】
送信時の動作を簡単に説明する。
FD送信操作が開始されると、実際のFD読み取りを行う前に、全てのセクタに関してリードテストを行いながら、そのデータを蓄積する。
この場合には、FDのフォーマットの種別を知る必要がある。
ここで、フォーマットの種別とは、単に2DDとか2HDのようなタイプだけでなく、セクタ単位のバイト数なども併せたタイプを意味する。
このフォーマットの種別の判定によって、総セクタ数(総セクタサイズ)の情報(N)が得られる。
そこで、セクタカウンタの内容をカウントアップしながら、各セクタ毎にその内容が総セクタ数(N)になるまで、リードテストを行う。
そして、リードテストによってエラーの存在を検出したときは、FDの読み取りを中止する。
【0030】
このように、実際のFD読み取りを行う前に、全てのセクタについてリードテストを実行し、エラーセクタを検出したときは、FDの読み取りを中止する。
したがって、送信ファイル作成手順における内部負荷が、エラーセクタの存在によって無効になる、という不都合が防止され、全てが正常なセクタのときのみ送信が実行されるので、効率のよいファイル転送が可能になる。
先の図1においては、システム制御部1が、次の図3に示すフローに従って、FDデータの蓄積とリードテストの処理を行う。
【0031】
図3は、この発明の通信端末装置について、FD送信時における主要な処理の流れを示すフローチャートである。図において、#1〜#8はステップを示し、Nは総セクタカウンタの内容(総セクタ数の情報)、iはセクタカウンタの内容を示す。
【0032】
FD読み取りが開始されると、この図3のフローがスタートする。
そして、ステップ#1で、フォーマットの種別を判定する。
このような種別判定の結果によって、総セクタ数(総セクタサイズ)の情報が得られる。
そこで、ステップ#2で、総セクタ数カウンタに総セクタ数Nをセットし、また、セクタカウンタを初期化する(i=0)にする。
ステップ#3で、i番目のセクタのリードテスト(CRC評価)を実行しながら、セクタ内のデータを画情報メモリ9へ蓄積する。
【0033】
ステップ#4で、エラーがないかどうか(不一致か否か)判断する。
エラーがなければ(OKのときは)、ステップ#5で、セクタカウンタを「+1」する(i=i+1)。
次のステップ#6で、i=Nであるか判断する。
i=Nでなければ、再び先のステップ#3へ戻り、同様の処理を行う。
また、i=Nのときは、ステップ#7へ進み、エラーセクタなしと判定して、次のステップへ進む(具体的には、蓄積動作を終了して、発呼処理を行う)。
これに対して、先のステップ#4で判断した結果、エラーがあったときは、ステップ#8で、FD読み取りを中断して、この図3のフローを終了する。
【0034】
以上が、この第1の実施の形態の処理であり、FDを読み込んで送信(ファイル転送:ボリューム転送)する場合に、データを順次読み取りながら送信ファイル化(文書化)する前に、全てのセクタに関してリードテストを行うようにして、無駄な送信ファイルの作成を防止する場合である。
この具体的な手段は、すでに述べたように、ソフト的に構成され、図1のシステム制御部1により、図3のフローに従って実行されることになる。
したがって、送信ファイル作成手順、すなわち、FD読み込み、データ確認、送信ファイル用データへの変換、通信用ヘッダ作成、通信手順実行の各手順に要する内部負荷が、エラーセクタの存在によって全て無効になる、という不都合が防止され、効率のよいファイル転送が可能になる。
【0035】
第2の実施の形態
この第2の実施の形態も、請求項1の発明に関連している。
先の第1の実施の形態では、画情報メモリ9へ格納しながら、リードテストを実行する場合を説明したが、画情報メモリ9の残容量が少ない場合など、例えば受信中などであれば、メモリオーバーにより両者が共に中断する、等の事態が想定される。
しかも、このような状態で、FDにエラーセクタが存在していると、受信中断の可能性が一層高くなり、ユーザ(オペレータ:操作者)にとって極めて都合の悪い結果になる。
そこで、この第2の実施の形態では、FDのリードテストの実行に際しては、画情報メモリ9に格納しないようにして、画情報メモリ9の効率的利用を可能にした点に特徴を有している。
【0036】
ハード構成は、先の図1と同様であり、また、文書管理テーブルの構成は、図2と同様である。
この第2の実施の形態では、システムメモリ2内のワークエリアを、リードテスト用として使用する。
そして、FDのリードテストが終了した後、例えば画情報メモリ9にある程度(予め設定した最少容量)の空きがあることを確認してから、実際のFD情報の蓄積を開始する。
このような動作を行うことにより、画情報メモリ9のメモリオーバーが生じないようにして、これに起因する受信中断の発生を抑制する。
以上の動作を、次のフローに示す。
【0037】
図4は、この発明の通信端末装置の第2の実施の形態について、FD送信時における主要な処理の流れを示すフローチャートである。図において、#11〜#18はステップを示す。
【0038】
この図4のフローは、ステップ#13で、i番目のセクタのリードテスト(CRC評価)のみを実行し(図3のステップ#3に対応する)、ステップ#17が終了した後に、FD情報を画情報メモリ9へ蓄積する点を除けば、先の図3のフローと同様である(図3では、ステップ#3で両者を同時に実行)。
このように、FDのリードテストの実行に際しては、画情報メモリ9に格納しないので、メモリオーバーの発生が抑制され、容量不足によるFD読み取り動作の中断が回避される。
また、メモリオーバーの発生が抑制される結果、容量不足による動作の中断、例えばエラー検出中に着信があった場合、その受信動作の容量不足による中断も防止されることになる。
【0039】
第3の実施の形態
この第3の実施の形態も、請求項1の発明に関連している。
先の第1の実施の形態では、画情報メモリ9へ格納しながら、リードテストを実行する場合を、また、第2の実施の形態では、画情報メモリ9の残容量が少ない場合を考慮して、画情報メモリ9を使用しないでリードテストを実行する場合を説明した。
この第3の実施の形態では、実行されたリードテストの結果についてシステムメモリ2に保持しておき、FDの読み取りエラーの発生時には、操作表示部11のパネル上に設けられた表示用LCDやLED(図示せず)等の表示画面上に、FD読み取りエラーの発生を表示することによってオペレータに通知する点に特徴を有している。
このようなエラー表示を行うことにより、特に第2の実施の形態の場合には、オペレータは、FDの読み取り動作が中断された理由を知ることができるので、迅速な対応が可能になる。
この場合の表示例を説明する。
【0040】
図5は、この発明の通信端末装置の第3の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時におけるエラー表示の一例を示す図で、(1) は第1の実施の形態の場合、(2) は第2の実施の形態の場合を示す。
【0041】
第1の実施の形態は、画情報メモリ9へ格納しながら、リードテストを実行する場合であるから、読み取りエラーが発生したときは、図5(1) に示すように、例えば「FD読み取りエラーが発生したので蓄積を中断しました。」というメッセージを表示する。
また、第2の実施の形態では、FDのリードテストと、画情報メモリ9への蓄積とを独立して実行する場合で、蓄積前にリードテストを実行するので、読み取りエラーが発生したときは、図5(2) に示すように、例えば「FD読み取りエラーが発生しました。」というメッセージを表示する。
【0042】
この図5(1) のようなエラー表示を行うためには、先の図3のフローで、ステップ#8においてFD読み取りを中断した後に行う(図3に、例えばステップ#9を付加すればよい)。
同様に、図5(2) のようなエラー表示も、先の図4のステップ#18で、FD読み取りを中断した後に行う(図4に、例えばステップ#19を追加する)。
このように、リードテストによってFDにエラーセクタが存在していることを検知した場合には、その旨を表示画面上のメッセージでオペレータに知らせることにより、無効なFDデータの送信を防止することができる。
【0043】
第4の実施の形態
この第4の実施の形態も、請求項1の発明に関連している。
先の第3の実施の形態では、FDのリードテストによってエラーセクタが存在していることを検知したときは、FD読み取り動作を中断すると共に、FD読み取りエラー発生のメッセージを表示することによって、オペレータにその旨を知らせる場合を説明した。
このように、FD読み取りエラーが発生したとき、FD読み取り動作を中断した場合には、その後、別のFDに再度その文書の読み取り/書き込み(データのコピー動作)を行って送信しなければならない。
しかし、エラーセクタは、必ずしも実際に使用されていない場合もあり、読み取りエラーの発生によって無条件にFD読み取り動作を中断すると、それまでの動作が無駄になるケースも想定される。
【0044】
そこで、この第4の実施の形態では、このようなFD読み取りエラーが発生したとき、オペレータが、そのまま読み取りを続行するか/読み取りを中断するかについて選択できるようにした点に特徴を有している。
すなちわ、FD読み取りエラーが発生した場合には、一旦読み取り動作を中止し、エラーの発生を表示してオペレータの指示を待ち、読み取り続行が指示されたときは、リードテストによりエラーが検出された次のセクタからリードテストを再開する。なお、中断が指示されたときは、読み取り動作は行わない。
その後にエラーが検出されたときも、同様である。
この場合の表示例を説明する。
【0045】
図6は、この発明の通信端末装置の第4の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時おけるエラー表示と選択画面の一例を示す図である。
【0046】
FDのリードテスト中にエラーが発生したときは、この図6に示すように、FD読み取りエラーが発生した旨のメッセージと、オペレータに対してFDの読み取りを継続するか否かを問う選択画面(ガイダンス画面)とを表示する。
このように、読み取りエラーが発生したとき、オペレータの意志(リードテストを継続するか否か)を反映することにより、無条件の中断による無駄が生じないようにしている。
この図6に示したようなエラー表示と選択画面の表示動作も、先の図3のフローで、ステップ#8においてFD読み取りを中断した後や、図4のステップ#18で、FD読み取りを中断した後に行う。
なお、図6の選択画面の「Yes」キーや「No」キーは、操作表示部11のパネル上に設けられたキーに割り当てておき(図示せず)、「Yes」キーを押すとリードテストが継続され、「No」キーを押すと中断される。
【0047】
第5の実施の形態
この第5の実施の形態も、請求項1の発明に関連している。
先の第1から第4の実施の形態では、FD送信に際して、FD読み取りデータを画情報メモリ9へ蓄積しながら、あるいは画情報メモリ9への蓄積に先行して、リードテストを実行する場合を説明した。
この第5の実施の形態では、このリードテストを実行するか否かについて、オペレータの意志(リードテストを実行するか否か)を反映することを可能にした点に特徴を有している。
【0048】
読み取りエラーが発生するFDであっても、実際の文書には影響がない場合がある。
そこで、このような有効情報に問題がない文書の場合には、リードテスト(エラー検出)の処理をスキップすることにより、直ちに送信できるようにする。
そのために、FD送信に際して、リードテストを実行するのに先立って、「リードテストを実行する/スキップする」というような設問の画面を表示する。
【0049】
図7は、この発明の通信端末装置の第5の実施の形態について、FD読み取り開始時におけるリードテストの実行/不実行の情報と、その表示画面の一例を示す図で、(1) はシステムメモリ2内の特定エリアに設けられた「読み取りエラーチェックを行う/行わない」ことを指示するデータの格納位置、(2) は表示画面である。図において、D1〜D4は各表示画面の内容、斜線部は選択された項目を示す。
【0050】
FD送信時に、FD送信の選択や相手先の入力等の操作が終了すると、この図7(2) にD1で示すような、読み取りエラーチェック(リードテスト)を行うか否かを問う選択画面(ガイダンス画面)が表示される。
この図7(2) の画面D1では、「読み取りエラーチェックを行う」ことを示す項目が選択されている。この「行う/行わない」の項目の選択は、ポインティングデバイスの操作や、操作表示部11上の上下左右の選択キーなどによって行われる。
この状態で、オペレータが実行キーを押すことによって、先に述べたようなリードテストが開始される。
【0051】
この場合に、図7(1) のシステムメモリ2には、オペレータの指示に応じた情報、例えば、リードテストを実行する場合には「0」、リードテストをスキップする場合には「1」のようなスイッチ情報(SW情報)が保持される。
オペレータが実行キーを押したとき、もし、FDがセットされていなければ、図7(2) の画面D2に示すように、「FDをセットして下さい」のようなメッセージが表示され、FDがセットされていれば、図7(2) の画面D3に示すように、「FD送信モードであること、および相手先を示す情報」が表示される。
この図7(2) の画面D3の表示状態で、「スタート」を指示すれば、リードテストが開始されるが、終了するまでに多少の時間を要するので、図7(2) の画面D4に示すような「FD読み取り中」を示すメッセージを表示する。
【0052】
なお、図7(2) の画面D1〜D4はいずれも一例であり、必ずしも全てが必要ではなく、また、その他のメッセージを用いることも可能である。
以上のように、この第5の実施の形態では、オペレータに、FD送信に際してリードテストを実行する前に、「リードテストを実行する/スキップする」という選択を可能にしている。
したがって、未使用セクタに読み取りエラーが存在している場合のように、実際の送信文書には影響がないときは、直ちにFD送信を行うことができる。
【0053】
第6の実施の形態
この第6の実施の形態も、請求項1の発明に関連している。
先の第3の実施の形態では、リードテストの実行中にFD読み取りエラーが発生したときは、図5(1) に示したように、「FD読み取りエラーが発生したので蓄積を中断しました。」というメッセージや、図5(2) に示したように、「FD読み取りエラーが発生しました。」というメッセージを表示する場合について説明した。
この第6の実施の形態では、併せて、FDの文書の確認を促すメッセージを表示することにより、オペレータに対して、発生した読み取りエラーが未使用セクタに存在しているのか、使用セクタに存在しているのか、について確認できるようガイダンスする点に特徴を有している。
【0054】
図8は、この発明の通信端末装置の第6の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時におけるエラー表示とメッセージの一例を示す図である。
【0055】
この図8に示すように、FDの文書の確認を促すメッセージを表示することによって、オペレータは、例えばパソコンなど現在操作中の装置によって、読み取りエラーが発生したFDの文書を確認し、もし、未使用セクタにエラーが発生しているときは、先の第5の実施の形態で説明したように、リードテストをスキップしてFD送信を行えばよい。
したがって、この第6の実施の形態によれば、読み取りエラーの発生によって、FDの読み取り動作が無条件に中断するという不都合が回避され、また、リードテストを改めて実行しなくても、所望のFD文書を迅速かつ正確に送信することが可能になる。
【0056】
第7の実施の形態
この第7の実施の形態は、主として請求項2の発明に対応している。
先に説明した第2から第6の実施の形態では、FD送信時のリードテストの実行中において、エラー中断が生じたときは、操作表示部11の表示画面に何らかのメッセージを表示することによってオペレータに知らせる場合を説明した。
特に、第3の実施の形態では、FDのリードテストによって読み取りエラーが発生したときは、図5(1) や(2) に示したように、「FD読み取りエラーが発生したので蓄積を中断しました。」とか、「FD読み取りエラーが発生した。」のようなエラー表示を行った。
このように、FDの読み取りエラーが発生したとき、操作表示部11の表示画面上にエラー表示を行うと、特に、多重制御の場合などには、表示画面が占有されることになり、また、オペレータが席を離れているようなときには、表示する意味がない。
【0057】
この第7の実施の形態では、FDの読み取りエラーが発生した場合には、その結果レポートなどを出力してオペレータに通知する点に特徴を有している。
ハード構成は、先の図1と同様であり、また、文書管理テーブルの構成は、図2と同様である。
具体的にいえば、メッセージを画面上に表示する代りに、従来の蓄積結果レポートと同様なFD結果レポートを出力する。
この場合の出力条件は、例えば無条件/エラー時のみ、などの選択可能にすることができる。
また、自動出力レポートであるから、初期値を出力する/しない、というような設定することも可能である。
【0058】
図9は、この発明の通信端末装置の第7の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時に出力されるFD結果レポートの一例を示す図である。
【0059】
FD送信の開始前に行ったリードテストによってFDにエラーセクタが存在していることを検知した場合には、この図9のようなFD結果レポートによってオペレータに知らせることにより、無効なFDデータの送信を防止することができる。
このFD結果レポートの出力動作のフローとしては、先の図3のフローで、ステップ#8においてFD読み取りを中断した後に行う(図3に、例えばステップ#9を付加すればよい)。
すなわち、FD結果レポートを出力する(ステップ#9)を追加する。
同様に、先の図4のステップ#18で、FD読み取りを中断した後に行う(図4に、例えばステップ#19を追加し、FD結果レポートを出力する)。
したがって、この第7の実施の形態によれば、操作表示部11の表示画面を有効に利用することが可能になり、MMCの向上が図られると共に、ユーザの時間を拘束しなくて済む、等の効果が得られる。
【0060】
第8の実施の形態
この第8の実施の形態は、主として請求項3の発明に対応しているが、請求項1の発明にも関連している。
先の第2の実施の形態では、FDのリードテストの実行に際して、画情報メモリ9に格納しないように制御することにより、画情報メモリ9の効率的利用を行う場合を説明した。
この第8の実施の形態では、このようなリードテストの結果、読み取りエラーがない場合に、その後に行う実際の画情報メモリ9に対する蓄積処理を効率よく行う点に特徴を有している。
【0061】
そのために、この第8の実施の形態では、実際に画情報メモリ9に蓄積する前に実行されたリードテストにおいて、リードエラーがない場合(リードテストの評価が正常なとき)には、そのリードテストの評価の情報を保持しておき、実際のFD送信時には、CRCによるリードテストを再実行しないように制御している。
ハード構成は、先の図1と同様であり、また、文書管理テーブルの構成は、図2と同様である。
この第8の実施の形態では、先に実行されたリードテストにおいて、FDの種別判定により得られたフォーマット種別や総セクタ数(N:総セクタサイズ)の情報を保持しておく。
そして、システムメモリ2内のワークエリアを、リードテストの評価が正常な情報の格納用(エラー無し情報記憶手段)に使用し、また、FDの種別判定により得られたフォーマット種別や総セクタ数の情報の格納用に使用する。
その他の動作は、先の第1から第6の実施の形態と基本的に同様である。
すなわち、画情報メモリ9へ格納しながら、リードテストを実行し(第1の実施の形態)、あるいは、FDのリードテストと、画情報メモリ9への蓄積とを独立して実行する場合に、蓄積前にリードテストを実行(第2の実施の形態)した結果、読み取りエラーが発生しないとき(正常な場合)には、リードテストの結果と共に、フォーマット種別や総セクタ数の情報を保持しておく。
そして、FD送信時には、リードテストを省略して、直ちにFDデータの蓄積を行う。
以上の動作をフローに示す。
【0062】
図10は、この発明の通信端末装置の第8の実施の形態について、FD送信時における主要な処理の流れを示すフローチャートである。図において、#21〜#25はステップを示す。
【0063】
蓄積動作を開始すると、この図10のフローがスタートする。
ステップ#21で、セクタカウンタ(i)を再度初期化する(i=0)。
ステップ#22で、i番目のセクタのデータを画情報メモリ9へ蓄積する。
ステップ#23で、セクタカウンタをインクリメント(i=i+1)し、次のステップ#24で、i=Nであるか判断する。
i=Nでなければ、再び先のステップ#22へ戻り、以下、同様の処理を繰り返えす。
そして、ステップ#24で、i=Nであることを検知すると、FDデータの蓄積動作を終了する。
【0064】
以上のように、この第8の実施の形態では、読み取りエラーがないことを示す情報が記憶されているときは、総セクタ数・フォーマット情報記憶手段に記憶された総セクタ数やフォーマット情報を参照して、各セクタ内のデータのみを、順次画情報メモリ9に蓄積する。
したがって、FDデータの画情報メモリ9への蓄積を効率よく行うことができる。
【0065】
【発明の効果】
請求項1のファクシミリ装置では、フレキシブルディスク・ドライブ部と、フレキシブルディスクを読み込んで送信するファイル転送手順を有するファクシミリ装置において、ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段、フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段、フレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタにおける読み取りエラーの有無を検する読み取りエラー検知手段を設け、ファイル転送操作が開始されたことを検知したときは、読み取りエラー検知手段により、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に全てのセクタのリードテストを実行する。したがって、送信ファイル作成手順(FD読み込み、データ確認、送信ファイル用データへの変換、通信用ヘッダ作成、通信手順実行の各手順)に要する内部負荷が、エラーセクタの存在によって全て無効になる、という不都合が防止され、効率のよいファイル転送が可能になる。
【0066】
請求項2のファクシミリ装置では、ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段、フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段、フレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に全てのセクタについて読み取りエラーの有無を検知する読み取りエラー検知手段、検出されたエラーセクタの情報を保持するエラーセクタ情報保持手段を設け、エラーセクタが検出され、フレキシブルディスクの読み取りを中断したときに、エラーセクタの情報が保持されている場合には、当該エラーセクタの情報を結果レポートとして出力するようにしている。したがって、操作表示部11の表示画面を有効に利用することが可能になり、MMCが向上されると共に、ユーザの時間を拘束することなく、セクタエラーを知らせることができる。
【0067】
請求項3のファクシミリ装置では、ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段、フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段、フレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタについて読み取りエラーの有無を検知する読み取りエラー検知手段、タイプ認識手段、総セクタ数情報取得手段、および読み取りエラー検知手段による処理の実行中はフレキシブルディスクのデータを画情報メモリに蓄積しないように制御する制御手段、総セクタ数やフォーマット情報を記憶する総セクタ数・フォーマット情報記憶手段、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に読み取りエラーを検知したか否かを判断した結果、読み取りエラーがないときは、読み取りエラーがないことを示す情報を記憶するエラー無し情報記憶手段を設け、読み取りエラーを検知したか否かを判断した後に、読み取りエラーがないことを示す情報が記憶されているときは、総セクタ数・フォーマット情報記憶手段に記憶された総セクタ数やフォーマット情報を参照して、各セクタ内のデータのみを、順次画情報メモリに蓄積する。したがって、FDデータの画情報メモリ9への蓄積を効率よく行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の通信端末装置の一つのファクシミリ装置について、その要部構成の実施の形態の一例を示す機能ブロック図である。
【図2】 システムメモリ2に設けられる文書管理用テーブルの構成を概念的に示す図である。
【図3】 この発明の通信端末装置について、FD送信時における主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図4】 この発明の通信端末装置の第2の実施の形態について、FD送信時における主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図5】 この発明の通信端末装置の第3の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時におけるエラー表示の一例を示す図である。
【図6】 この発明の通信端末装置の第4の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時おけるエラー表示と選択画面の一例を示す図である。
【図7】 この発明の通信端末装置の第5の実施の形態について、FD読み取り開始時におけるリードテストの実行/不実行の情報と、その表示画面の一例を示す図である。
【図8】 この発明の通信端末装置の第6の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時におけるエラー表示とメッセージの一例を示す図である。
【図9】 この発明の通信端末装置の第7の実施の形態について、FD読み取りエラー発生時に出力されるFD結果レポートの一例を示す図である。
【図10】 この発明の通信端末装置の第8の実施の形態について、FD送信時における主要な処理の流れを示すフローチャートである。
【図11】 フロッピー(登録商標)ディスクのフォーマットを説明する図である。
【符号の説明】
1 システム制御部
2 システムメモリ
3 スキャナ
4 プロッタ
5 BFT制御部
6 FD制御部
7 網制御部
8 G3FAXモデム
9 画情報メモリ
10 符号化復号化部
11 操作表示部

Claims (3)

  1. フレキシブルディスク・ドライブ部と、フレキシブルディスクを読み込んで送信するファイル転送手順を有するファクシミリ装置において、
    前記ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段と、
    フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段と、
    前記タイプ認識手段によって得られたフレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段と、
    実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタにおける読み取りエラーの有無を検する読み取りエラー検知手段とを備え、
    前記送信操作開始検知手段によりファイル転送操作が開始されたことを検知したときは、前記読み取りエラー検知手段により、実際のフレキシブルディスクの読み取り前に全てのセクタのリードテストを実行することを特徴とするファイル転送機能付きファクシミリ装置。
  2. フレキシブルディスク・ドライブ部と、フレキシブルディスクを読み込んで送信するファイル転送手順と、
    実際のフレキシブルディスクの読み取り時には、一度画情報メモリに蓄積する蓄積手段とを備えたファクシミリ装置において、
    前記ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段と、
    フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段と、
    前記タイプ認識手段によって得られたフレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段と、
    実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタについて読み取りエラーの有無を検知する読み取りエラー検知手段と、
    記読み取りエラー検知手段によって検出されたエラーセクタの情報を保持するエラーセクタ情報保持手段とを備え、
    前記読み取りエラー検知手段によってエラーセクタが検出され、フレキシブルディスクの読み取りを中断したときに、前記エラーセクタ情報保持手段にエラーセクタの情報が保持されている場合には、当該エラーセクタの情報を結果レポートとして出力することを特徴とするファクシミリ装置
  3. フレキシブルディスク・ドライブ部と、フレキシブルディスクを読み込んで送信するファイル転送手順と、
    実際のフレキシブルディスクの読み取り時に、一度画情報メモリに蓄積する蓄積手段とを備えたファクシミリ装置において、
    前記ファイル転送操作が開始されたことを検知する送信操作開始検知手段と、
    フレキシブルディスクのタイプを認識するタイプ認識手段と、
    前記タイプ認識手段によって得られたフレキシブルディスクのタイプに応じた総セクタの情報を得る総セクタ数情報取得手段と、
    実際のフレキシブルディスクの読み取り前に、全てのセクタについて読み取りエラーの有無を検知する読み取りエラー検知手段と、
    前記タイプ認識手段、前記総セクタ数情報取得手段、および前記読み取りエラー検知手段による処理の実行中は、フレキシブルディスクのデータを前記画情報メモリに蓄積しないように制御する制御手段と、
    総セクタ数やフォーマット情報を記憶する総セクタ数・フォーマット情報記憶手段と、
    実際のフレキシブルディスクの読み取り前に読み取りエラーを検知したか否かを判断した結果、読み取りエラーがないときは、読み取りエラーがないことを示す情報を記憶するエラー無し情報記憶手段とを備え、
    読み取りエラーを検知したか否かを判断した後に、前記エラー無し情報記憶手段に読み取りエラーがないことを示す情報が記憶されているときは、前記総セクタ数・フォーマット情報記憶手段に記憶された総セクタ数やフォーマット情報を参照して、各セクタ内のデータのみを、順次前記画情報メモリに蓄積することを特徴とするファクシミリ装置
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