JP3636088B2 - プリンタのホスト管理装置、その動作プログラム、プリンタシステム - Google Patents
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Description
【０００１】
本発明は、プリンタのホスト管理装置、その動作プログラム、プリンタシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
プリンタホストの動作プログラムであるプリンタドライバは、プリンタの動作を制御するための各種処理ステップを有している。この各処理ステップで使用する各種パラメータの値は、当初、特定の値（デフォルト値）に設定されており、ユーザがこれを変更したい場合には、ユーザ自身が直接変更したい値に設定し直している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、例えば、プリンタの使用目的がある程度定まっており、プリンタドライバのパラメータの値も、当初からデフォルト値以外の値にすべきであると分かっているものまで、ユーザは、パラメータ値の変更を余儀なくされるという問題点がある。特に、プリンタホストが多数ある場合には、ユーザは、各プリンタホスト毎にパラメータ値を設定し直す必要があり、ユーザの負担は多大なものになる。
【０００４】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたもので、パラメータの値の変更の手間を削減することができるプリンタのホスト管理装置、その動作プログラム、プリンタシステムを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためのホスト管理装置は、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置において、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付手段と、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信手段と、前記プリンタホストに接続されている入力端末から、前記パラメータ変更手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付ける変更禁止受付手段と、前記変更禁止受付手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付けると、前記プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、前記入力端末からのパラメータ値の変更受付を禁止させる旨の指令を送信する受付禁止指令送信手段と、を備えていることを特徴とする。
また、前記目的を達成するための他のホスト管理装置は、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置において、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付手段と、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信手段と、を備え、
前記パラメータ受付手段は、複数のプリンタホスト毎に前記パラメータ値を受け付けて、該パラメータ値をプリンタホスト毎の記憶領域に記憶し、前記パラメータ送信手段は、プリンタホスト毎の前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を対応プリンタホストに送信することを特徴とする。
【０００８】
また、前記目的を達成するためのホスト管理装置の動作プログラムは、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置の動作プログラムにおいて、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付ステップと、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信ステップと、前記プリンタホストに接続されている入力端末から、前記パラメータ変更手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付ける変更禁止受付ステップと、前記変更禁止受付ステップでパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付けると、前記プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、前記入力端末からのパラメータ値の変更受付を禁止させる旨の指令を送信する受付禁止指令送信ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、前記目的を達成するためのホスト管理装置の他の動作プログラムは、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置の動作プログラムにおいて、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付ステップと、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信ステップとをコンピュータに実行させ、
前記パラメータ受付ステップでは、複数のプリンタホスト毎に前記パラメータ値を受け付けて、該パラメータ値をプリンタホスト毎の記憶領域に記憶し、前記パラメータ送信ステップでは、プリンタホスト毎の前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を対応プリンタホストに送信することを特徴とする。
【０００９】
前記目的を達成するためのプリンタシステムは、
以上で説明したいずれかの前記ホスト管理装置と、該ホスト管理装置からパラメータ値を受け取る複数の前記プリンタホストとを備えていることを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリンタシステムの一実施形態について、図面を用いて説明する。
【００１１】
本実施形態のプリンタシステムは、図１に示すように、プリンタ６０と、このプリンタ６０の動作を制御する複数のプリンタホスト１０，１０，１０と、これらのプリンタホスト１０，１０，１０を管理するホスト管理装置５０と、を備えている。
【００１２】
プリンタホスト１０は、ホスト本体１１とディスプレイ装置１２とキーボード等の入力装置１３とを備えている。このホスト本体１１は、機能的には、プリンタ６０の動作を制御するためのプリンタ制御コマンドを作成するプリンタドライバ３０と、このプリンタドライバ３０をホスト本体１１内にインストールするためのインストーラ４０とを有している。但し、このインストーラ４０は、プリンタドライバ３０をインストールするためのものであるから、プリンタドライバ３０をインストールし、後述する所定の処理（図４のステップ２１〜２４）をした後は、ホスト本体１１内に存在しない。
【００１３】
プリンタドライバ３０は、各種処理を実行する各種処理部３１ａ，３１ｂ，３１ｃと、ホスト管理装置５０やプリンタ６０との間でデータの送受信を行う送受信部３２と、印刷条件等を入力装置１３から受け付けたり印刷条件等をディスプレイ装置１２に表示させたりするユーザインタフェース３３と、送受信部３２を介してホスト管理装置５０やプリンタ６０にパラメータ値を要求するパラメータ要求部３５と、を有している。ユーザインタフェース３３は、各種処理部３１ａ，３１ｂ，３１ｃが使用する各種パラメータの値を変更するパラメータ変更部３４を有している。なお、各種パラメータの値としては、例えば、印刷解像度の値、排紙をどのトレイに行うかを示す値、スタンプマークを印刷するか否かを示す値、ヘッダやフッタを印刷するか否かを示す値、プリンタ６０への各種オプション追加の有無を示す値、各種オプション追加に伴う処理内容の変更に関する値、等がある。
【００１４】
また、インストーラ４０は、プリンタドライバ３０のインストール処理を実際に行うインストール処理部４１と、ホスト管理装置５０の接続有無を受け付ける管理装置有無受付部４２と、ホスト管理装置５０に対してパラメータ値を要求するパラメータ要求部４３と、ホスト管理装置５０からパラメータ値を受信するパラメータ受信部４４と、を有している。
【００１５】
ホスト管理装置５０は、管理装置本体５１とディスプレイ装置５２とキーボード等の入力装置５３とを備えている。この管理装置本体５１は、機能的には、パラメータ値等を入力装置５３から受け付けるユーザ要求受付部５５と、このユーザ要求受付部５５が受け付けたパラメータ値が記憶されるパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃと、パラメータ値等をプリンタホスト１０へ送信する送信部５７と、プリンタホスト１０からのパラメータ要求を受け付けるホスト要求受付部５８と、これらの動作を管理する統合管理部５９と、を有している。
【００１６】
ホスト本体１１及び管理装置本体５１は、図２に示すように、いずれも、ハードウェアー的構成が基本的に同じで、各種プログラムを実行するＣＰＵ２０と、各種データや各種プログラムが記憶されているＲＯＭ２１と、各種データや各種プログラムが一時的に記憶されるＲＡＭ２２と、ディスプレイ装置１２を制御するディスプレイコントローラ２３と、入力装置１３を制御するキーボードコントローラ２４と、フロッピーディスクドライブ２５と、ハードディスクドライブ２６と、ＣＤ−ＲＯＭドライブ２７と、インタフェース２８と、を有している。
【００１７】
プログラムとしてのプリンタドライバ３０及びインストーラ４０は、これらが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７をＣＤ−ＲＯＭドライブ２７で再生させることで、ホスト本体１１に供給される。プリンタドライバ３０は、インストーラ４０が起動して、インストール処理が実行されると、ハードディスドライブ２６の記憶媒体上に展開される、つまりインストールされる。また、ホスト管理装置５０の各機能構成要素も、これを実行するプログラムが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７をＣＤ−ＲＯＭドライブ２７で再生させることで、管理装置本体５１に供給される。なお、ここでは、各プログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ１７により供給されることを前提としているが、ＤＶＤ等の他の記憶媒体により供給されてもよいし、インターネット回線を介して所定のサーバから供給されるようにしてもよい。
【００１８】
また、プリンタ６０は、印刷機構６８と、これらを制御する印刷制御部６１と、を有している。印刷制御部６１は、各種プログラムを実行するＣＰＵ６２と、各種データや各種プログラムが記憶されているＲＯＭ６３と、各種データや各種プログラムが一時的に記憶されるＲＡＭ６４と、モニタ６７と、このモニタ６７を制御するモニタコントローラ６５と、インタフェース６６と、を有している。
【００１９】
次に、本実施形態のプリンタシステムの動作について説明する。
【００２０】
まず、ホスト管理装置５０の動作について、図３に示すフローチャートに従って説明する。
【００２１】
統合管理部５９は、外部からのデータ等の受付が有ったか否かを判断し（ステップ１０）、外部からのデータ等の受付があった場合には、この受付は、プリンタホストからの要求の受付（ホスト要求受付）か、入力装置５２からの要求の受付（ユーザ要求受付）かを判断する(ステップ１１)。外部からのデータ等の受付がユーザ要求受付である場合には、プリンタドライバのパラメータ値の新規な受付（パラメータ受付）か、パラメータ値の更新受付（パラメータ更新受付）か、プリンタホスト１０の入力装置１３からのパラメータ受付を禁止させる旨の受付（禁止受付）か、を判断する（ステップ１２）。入力装置５２からのパラメータ値の新規な受付（パラメータ受付）である場合には、これを受け付けたユーザ要求受付部５５がパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録して（ステップ１３）終了する。なお、パラメータは、各プリンタホスト１０，１０，１０毎に異なることがあるので、ここでは、各ホストを特定することで、各ホスト用のパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録される。また、入力装置５２からのパラメータ値の更新受付である場合には、これを受け付けたユーザ要求受付部５５がパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録し、送信部５７が、パラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録されたパラメータの値を対応プリンタホスト１０へ送信すると共に、プリンタホスト１０のパラメータ変更部３４で、このパラメータの値に変更させる旨のパラメータ変更指示コマンドを送信する（ステップ１５）。また、ステップ１１で、統合管理部５９がホスト要求受付であると判断した場合にも、送信部５７が、要求のあったプリンタホスト１０の対応パラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録されているパラメータの値及び前述したパラメータ変更指示コマンドを対応プリンタホスト１０へ送信する（ステップ１５）。すなわち、パラメータの値は、最初に登録した際には、プリンタホスト１０へ送信されず、パラメータ値が更新登録された場合、及びプリンタホスト１０からパラメータ値の要求があった場合に、送信される。
【００２２】
なお、パラメータ更新登録後（ステップ１４）、パラメータ値を送信する際（ステップ１５）、送信部５７は、パラメータ値の送信先である各プリンタホスト１０，１０，１０の起動状態を確認し、起動しているプリンタホストにのみパラメータ値を送信し、起動していないプリンタホストに対しては、予め定められた条件を満たしたとき、例えば、そのプリンタホストの起動が確認されたとき、又は、予め定められた時間経過の後に、パラメータ値を送信する。
【００２３】
ステップ１２で、統合管理部５９がプリンタホスト１０の入力装置１３からのパラメータ受付を禁止させる旨の受付であると判断した場合には、プリンタホスト１０の入力装置１３からのパラメータ受付を禁止させる旨の受付禁止コマンドをプリンタホスト１０へ送信する（ステップ１０）。
【００２４】
次に、プリンタホスト１０のインストーラ４０の動作について、図４に示すフローチャートに従って説明する。
【００２５】
プログラムとしてのプリンタドライバ及びインストーラが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７をＣＤ−ＲＯＭドライブ２７に装着して、インストーラ４０が起動すると、インストーラ４０のインストール処理部４１がプログラムとしてのプリンタドライバをハードディスドライブ２６の記憶媒体上に展開する、つまりプリンタドライバをインストールする（ステップ２０）。
【００２６】
インストール処理が終了すると、管理装置有無受付部４２が、プリンタホスト１０のディスプレイ装置１２に、ホスト管理装置５０の有無の要求を表示させ、入力装置１３からホスト管理装置の有無を受け付ける（ステップ２１）。この場合、ホスト管理装置５０の「有り」の受付は、ネットワーク内のホスト管理装置５０の識別番号で受け付ける。ホスト管理装置５０の「有り」を受付けると、パラメータ要求部４３がこのホスト管理装置５０に対してパラメータ値を要求する（ステップ２２）。このパラメータ要求に対して、ホスト管理部５０は、図３を用いて前述した、ステップ１０及びステップ１１の処理を行い、このステップ１１で「ホスト要求受付」と判断して、ステップ１５で、送信部５７がパラメータの値及びパラメータ変更指示コマンドを送信する。インストーラ４０のパラメータ受信部４４がホスト管理装置５０からパラメータ値及びパラメータ変更指示コマンドを受信すると（ステップ２３）、プリンタドライバ３０のパラメータ変更部３４に、このパラメータ値及びパラメータ変更指示コマンドを渡す（ステップ２４）。
【００２７】
以上でインストーラ４０としての一連の処理が終了し、このプログラムが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７がＣＤ−ＲＯＭドライブ２７から外されると、インストーラ４０はプリンタホスト１０内に存在しなくなる。
【００２８】
次に、プリンタホスト１０のプリンタドライバ３０の動作について、図５を用いて説明する。
【００２９】
データ等の受信が有る場合には（ステップ３０）、このデータ等がパラメータ値か受付禁止コマンドかが判断され（ステップ３１）、パラメータ値等の受信であれば、パラメータ変更部３４がパラメータ値と共に受け付けたパラメータ変更指示コマンドに従って動作し、各処理部３１ａ，３１ｂ，３１ｃのパラメータの値を、受け付けたパラメータ値に変更する（ステップ３２）。プリンタドライバ３０がパラメータ値を受信するケースとしては、プリンタドライバ３０をインストールした際に、インストーラ４０のパラメータ要求部４３がパラメータ要求をし、パラメータ受信部４４を介して、パラメータ変更部３４が直接受信する場合、プリンタドライバ３０のパラメータ要求部３５が後述するようにパラメータ要求し、プリンタドライバ３０の送受信部３２が受信する場合、ホスト管理装置１０がパラメータ値を更新登録し、プリンタドライバ３０の送受信部３２が受信する場合の三つのケースがある。
【００３０】
ステップ３１で、受付禁止コマンドの受信であると判断された場合には、パラメータ変更部３４は、入力装置１３からのパラメータ変更受付を禁止する（ステップ３３）。この場合、パラメータ変更部３４は、ディスプレイ装置１２に表示させている印刷条件設定画面中のパラメータ受付ボックスをグレーアウトして、入力装置１３からのパラメータ変更受付を禁止する。このため、パラメータの変更は、プリンタホスト１０の入力装置１３で行うことができなくなり、ホスト管理装置５０のみで行うことができるようになる。
【００３１】
また、入力装置１３からパラメータ要求を受け付けると、又は、予め定められた期間を経過すると、前述したように、プリンタドライバ３０のパラメータ要求部３５が送受信部３２を介して、パラメータ値の要求を行う。このパラメータ要求に対して、ホスト管理装置１０は、図３を用いて前述した、ステップ１０及びステップ１１の処理を行い、このステップ１１で「ホスト要求受付」と判断して、ステップ１５でパラメータの値及びパラメータ変更指示コマンドを送信する。このホスト管理装置１０から送信されたパラメータ値は、プリンタドライバ３０の送受信部３２が受信して、これをパラメータ変更部３４に渡す。
【００３２】
また、プリンタホスト１０のパラメータ要求部３５からのパラメータ要求は、プリンタ６０にも送られる。近年のプリンタの中には、印刷処理に関するパラメータの値、例えば、オプション部品の追加に伴うパラメータの値等を、自身が所有しているものもある。本実施形態では、このようなプリンタを想定して、プリンタ６０にもパラメータ要求を行っている。プリンタ６０からのパラメータ値等は、プリンタドラバ３０の送受信部３２で受信され、パラメータ変更部３４に渡される。
【００３３】
以上のように、本実施形態では、ホスト管理装置５０に各種パラメータ値を登録しておくことで、プリンタドライバ３０のパラメータ値が自動設定されるので、ユーザの手間を削減することができる。例えば、新たにプリンタホスト１０を導入した場合、この新たなプリンタホスト１０におけるパラメータ値の設定を既存のプリンタホスト１０のパラメータ設定と同じものにする場合には、ホスト管理装置６０のパラメータファイル５６に登録されている既存のプリンタホスト１０のパラメータ値が、新たなプリンタホスト１０のプリンタドライバ３０のインストール時に、自動的に設定される。また、プリンタ６０のオプション追加等で、このオプション追加に伴うパラメータの値を変更する場合には、ホスト管理装置５０のパラメータファイル５６に登録されているパラメータ値を更新するだけで、複数のプリンタホスト１０，１０，１０の全てのパラメータ値を変更することができる。
【００３４】
また、本実施形態では、全てのプリンタホスト１０，１０，１０の入力装置１３，１３，１３から、パラメータ値の変更受付を禁止させることができ、ホスト管理装置５０の管理者のみがパラメータ値を変更させることができるので、つまり、各プリンタホスト１０，１０，１０の各種パラメータ値を一元管理することができるので、プリンタ６０での印刷物の品質を一定に保つことができる。
【００３５】
なお、以上の実施形態では、インストーラ４０の中に、パラメータ要求部４３等を組み込んだが、このパラメータ要求部４３等をインストーラ４０内に組み込まず、プリンタドライバ３０と共にホスト１０内にインストールしてしまうようにしてもよい。この場合、パラメータ要求部４３は、ホスト管理装置５０又はプリンタ６０へのパラメータ要求を定期的に行うようにしてもよいし、プリンタドライバ３０の起動時に行うようにしてもよいし、又は、プリンタホスト１０の入力装置１３からの指示で、行うようにしてもよい。この際、ホスト管理装置５０等からのパラメータ値の受付は、プリンタドライバ３０の送受信部３２で行うようにしてもよいし、別途設けたパラメータ受信部４４で行うようにしてもよい。
【００３６】
また、以上の実施形態は、プリンタ６０が一台しか接続されていない例であるが、複数台接続されている場合にも、本発明を適用できることは言うまでもない。この場合、ホスト管理装置５０は、各プリンタホスト毎に且つ各プリンタ毎に、パラメータ値を管理することになる。
【００３７】
【発明の効果】
本発明によれば、ホスト管理装置に各種パラメータ値を登録しておくことで、プリンタホストのパラメータ値が設定されるので、ユーザの手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る一実施形態におけるプリンタシステムの機能ブロック図である。
【図２】本発明に係る一実施形態におけるプリンタシステムの回路ブロック図である。
【図３】本発明に係る一実施形態におけるホスト管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図４】本発明に係る一実施形態におけるインストーラの動作を示すフローチャートである。
【図５】本発明に係る一実施形態におけるプリンタドライバの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０…プリンタホスト
１１…ホスト本体
１３，５３…入力装置
１７…ＣＤ−ＲＯＭ
２０…ＣＰＵ
２１…ＲＯＭ
２２…ＲＡＭ
３０…プリンタドライバ
３１ａ，３１ｂ，３１ｃ…処理部
３２…送受信部
３３…ユーザインタフェース
３４…パラメータ変更部
３５…パラメータ要求部
４０…インストーラ
４１…インストール処理部
４２…管理装置有無受付部
４３…パラメータ要求部
４４…パラメータ受信部
５０…ホスト管理装置
５１…管理装置本体
５５…ユーザ要求受付部
５６ａ，５６ｂ，５６ｃ…パラメータファイル
５７…送信部
５８…ホスト要求受付部
５９…統合管理部
６０…プリンタ
本発明は、プリンタのホスト管理装置、その動作プログラム、プリンタシステムに関する。
【０００２】
【従来の技術】
プリンタホストの動作プログラムであるプリンタドライバは、プリンタの動作を制御するための各種処理ステップを有している。この各処理ステップで使用する各種パラメータの値は、当初、特定の値（デフォルト値）に設定されており、ユーザがこれを変更したい場合には、ユーザ自身が直接変更したい値に設定し直している。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来技術では、例えば、プリンタの使用目的がある程度定まっており、プリンタドライバのパラメータの値も、当初からデフォルト値以外の値にすべきであると分かっているものまで、ユーザは、パラメータ値の変更を余儀なくされるという問題点がある。特に、プリンタホストが多数ある場合には、ユーザは、各プリンタホスト毎にパラメータ値を設定し直す必要があり、ユーザの負担は多大なものになる。
【０００４】
本発明は、このような従来技術の問題点に着目してなされたもので、パラメータの値の変更の手間を削減することができるプリンタのホスト管理装置、その動作プログラム、プリンタシステムを提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するためのホスト管理装置は、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置において、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付手段と、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信手段と、前記プリンタホストに接続されている入力端末から、前記パラメータ変更手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付ける変更禁止受付手段と、前記変更禁止受付手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付けると、前記プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、前記入力端末からのパラメータ値の変更受付を禁止させる旨の指令を送信する受付禁止指令送信手段と、を備えていることを特徴とする。
また、前記目的を達成するための他のホスト管理装置は、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置において、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付手段と、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信手段と、を備え、
前記パラメータ受付手段は、複数のプリンタホスト毎に前記パラメータ値を受け付けて、該パラメータ値をプリンタホスト毎の記憶領域に記憶し、前記パラメータ送信手段は、プリンタホスト毎の前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を対応プリンタホストに送信することを特徴とする。
【０００８】
また、前記目的を達成するためのホスト管理装置の動作プログラムは、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置の動作プログラムにおいて、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付ステップと、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信ステップと、前記プリンタホストに接続されている入力端末から、前記パラメータ変更手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付ける変更禁止受付ステップと、前記変更禁止受付ステップでパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付けると、前記プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、前記入力端末からのパラメータ値の変更受付を禁止させる旨の指令を送信する受付禁止指令送信ステップと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
また、前記目的を達成するためのホスト管理装置の他の動作プログラムは、
プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置の動作プログラムにおいて、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付ステップと、予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信ステップとをコンピュータに実行させ、
前記パラメータ受付ステップでは、複数のプリンタホスト毎に前記パラメータ値を受け付けて、該パラメータ値をプリンタホスト毎の記憶領域に記憶し、前記パラメータ送信ステップでは、プリンタホスト毎の前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を対応プリンタホストに送信することを特徴とする。
【０００９】
前記目的を達成するためのプリンタシステムは、
以上で説明したいずれかの前記ホスト管理装置と、該ホスト管理装置からパラメータ値を受け取る複数の前記プリンタホストとを備えていることを特徴とする。
【００１０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係るプリンタシステムの一実施形態について、図面を用いて説明する。
【００１１】
本実施形態のプリンタシステムは、図１に示すように、プリンタ６０と、このプリンタ６０の動作を制御する複数のプリンタホスト１０，１０，１０と、これらのプリンタホスト１０，１０，１０を管理するホスト管理装置５０と、を備えている。
【００１２】
プリンタホスト１０は、ホスト本体１１とディスプレイ装置１２とキーボード等の入力装置１３とを備えている。このホスト本体１１は、機能的には、プリンタ６０の動作を制御するためのプリンタ制御コマンドを作成するプリンタドライバ３０と、このプリンタドライバ３０をホスト本体１１内にインストールするためのインストーラ４０とを有している。但し、このインストーラ４０は、プリンタドライバ３０をインストールするためのものであるから、プリンタドライバ３０をインストールし、後述する所定の処理（図４のステップ２１〜２４）をした後は、ホスト本体１１内に存在しない。
【００１３】
プリンタドライバ３０は、各種処理を実行する各種処理部３１ａ，３１ｂ，３１ｃと、ホスト管理装置５０やプリンタ６０との間でデータの送受信を行う送受信部３２と、印刷条件等を入力装置１３から受け付けたり印刷条件等をディスプレイ装置１２に表示させたりするユーザインタフェース３３と、送受信部３２を介してホスト管理装置５０やプリンタ６０にパラメータ値を要求するパラメータ要求部３５と、を有している。ユーザインタフェース３３は、各種処理部３１ａ，３１ｂ，３１ｃが使用する各種パラメータの値を変更するパラメータ変更部３４を有している。なお、各種パラメータの値としては、例えば、印刷解像度の値、排紙をどのトレイに行うかを示す値、スタンプマークを印刷するか否かを示す値、ヘッダやフッタを印刷するか否かを示す値、プリンタ６０への各種オプション追加の有無を示す値、各種オプション追加に伴う処理内容の変更に関する値、等がある。
【００１４】
また、インストーラ４０は、プリンタドライバ３０のインストール処理を実際に行うインストール処理部４１と、ホスト管理装置５０の接続有無を受け付ける管理装置有無受付部４２と、ホスト管理装置５０に対してパラメータ値を要求するパラメータ要求部４３と、ホスト管理装置５０からパラメータ値を受信するパラメータ受信部４４と、を有している。
【００１５】
ホスト管理装置５０は、管理装置本体５１とディスプレイ装置５２とキーボード等の入力装置５３とを備えている。この管理装置本体５１は、機能的には、パラメータ値等を入力装置５３から受け付けるユーザ要求受付部５５と、このユーザ要求受付部５５が受け付けたパラメータ値が記憶されるパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃと、パラメータ値等をプリンタホスト１０へ送信する送信部５７と、プリンタホスト１０からのパラメータ要求を受け付けるホスト要求受付部５８と、これらの動作を管理する統合管理部５９と、を有している。
【００１６】
ホスト本体１１及び管理装置本体５１は、図２に示すように、いずれも、ハードウェアー的構成が基本的に同じで、各種プログラムを実行するＣＰＵ２０と、各種データや各種プログラムが記憶されているＲＯＭ２１と、各種データや各種プログラムが一時的に記憶されるＲＡＭ２２と、ディスプレイ装置１２を制御するディスプレイコントローラ２３と、入力装置１３を制御するキーボードコントローラ２４と、フロッピーディスクドライブ２５と、ハードディスクドライブ２６と、ＣＤ−ＲＯＭドライブ２７と、インタフェース２８と、を有している。
【００１７】
プログラムとしてのプリンタドライバ３０及びインストーラ４０は、これらが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７をＣＤ−ＲＯＭドライブ２７で再生させることで、ホスト本体１１に供給される。プリンタドライバ３０は、インストーラ４０が起動して、インストール処理が実行されると、ハードディスドライブ２６の記憶媒体上に展開される、つまりインストールされる。また、ホスト管理装置５０の各機能構成要素も、これを実行するプログラムが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７をＣＤ−ＲＯＭドライブ２７で再生させることで、管理装置本体５１に供給される。なお、ここでは、各プログラムは、ＣＤ−ＲＯＭ１７により供給されることを前提としているが、ＤＶＤ等の他の記憶媒体により供給されてもよいし、インターネット回線を介して所定のサーバから供給されるようにしてもよい。
【００１８】
また、プリンタ６０は、印刷機構６８と、これらを制御する印刷制御部６１と、を有している。印刷制御部６１は、各種プログラムを実行するＣＰＵ６２と、各種データや各種プログラムが記憶されているＲＯＭ６３と、各種データや各種プログラムが一時的に記憶されるＲＡＭ６４と、モニタ６７と、このモニタ６７を制御するモニタコントローラ６５と、インタフェース６６と、を有している。
【００１９】
次に、本実施形態のプリンタシステムの動作について説明する。
【００２０】
まず、ホスト管理装置５０の動作について、図３に示すフローチャートに従って説明する。
【００２１】
統合管理部５９は、外部からのデータ等の受付が有ったか否かを判断し（ステップ１０）、外部からのデータ等の受付があった場合には、この受付は、プリンタホストからの要求の受付（ホスト要求受付）か、入力装置５２からの要求の受付（ユーザ要求受付）かを判断する(ステップ１１)。外部からのデータ等の受付がユーザ要求受付である場合には、プリンタドライバのパラメータ値の新規な受付（パラメータ受付）か、パラメータ値の更新受付（パラメータ更新受付）か、プリンタホスト１０の入力装置１３からのパラメータ受付を禁止させる旨の受付（禁止受付）か、を判断する（ステップ１２）。入力装置５２からのパラメータ値の新規な受付（パラメータ受付）である場合には、これを受け付けたユーザ要求受付部５５がパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録して（ステップ１３）終了する。なお、パラメータは、各プリンタホスト１０，１０，１０毎に異なることがあるので、ここでは、各ホストを特定することで、各ホスト用のパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録される。また、入力装置５２からのパラメータ値の更新受付である場合には、これを受け付けたユーザ要求受付部５５がパラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録し、送信部５７が、パラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録されたパラメータの値を対応プリンタホスト１０へ送信すると共に、プリンタホスト１０のパラメータ変更部３４で、このパラメータの値に変更させる旨のパラメータ変更指示コマンドを送信する（ステップ１５）。また、ステップ１１で、統合管理部５９がホスト要求受付であると判断した場合にも、送信部５７が、要求のあったプリンタホスト１０の対応パラメータファイル５６ａ，５６ｂ，５６ｃに登録されているパラメータの値及び前述したパラメータ変更指示コマンドを対応プリンタホスト１０へ送信する（ステップ１５）。すなわち、パラメータの値は、最初に登録した際には、プリンタホスト１０へ送信されず、パラメータ値が更新登録された場合、及びプリンタホスト１０からパラメータ値の要求があった場合に、送信される。
【００２２】
なお、パラメータ更新登録後（ステップ１４）、パラメータ値を送信する際（ステップ１５）、送信部５７は、パラメータ値の送信先である各プリンタホスト１０，１０，１０の起動状態を確認し、起動しているプリンタホストにのみパラメータ値を送信し、起動していないプリンタホストに対しては、予め定められた条件を満たしたとき、例えば、そのプリンタホストの起動が確認されたとき、又は、予め定められた時間経過の後に、パラメータ値を送信する。
【００２３】
ステップ１２で、統合管理部５９がプリンタホスト１０の入力装置１３からのパラメータ受付を禁止させる旨の受付であると判断した場合には、プリンタホスト１０の入力装置１３からのパラメータ受付を禁止させる旨の受付禁止コマンドをプリンタホスト１０へ送信する（ステップ１０）。
【００２４】
次に、プリンタホスト１０のインストーラ４０の動作について、図４に示すフローチャートに従って説明する。
【００２５】
プログラムとしてのプリンタドライバ及びインストーラが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７をＣＤ−ＲＯＭドライブ２７に装着して、インストーラ４０が起動すると、インストーラ４０のインストール処理部４１がプログラムとしてのプリンタドライバをハードディスドライブ２６の記憶媒体上に展開する、つまりプリンタドライバをインストールする（ステップ２０）。
【００２６】
インストール処理が終了すると、管理装置有無受付部４２が、プリンタホスト１０のディスプレイ装置１２に、ホスト管理装置５０の有無の要求を表示させ、入力装置１３からホスト管理装置の有無を受け付ける（ステップ２１）。この場合、ホスト管理装置５０の「有り」の受付は、ネットワーク内のホスト管理装置５０の識別番号で受け付ける。ホスト管理装置５０の「有り」を受付けると、パラメータ要求部４３がこのホスト管理装置５０に対してパラメータ値を要求する（ステップ２２）。このパラメータ要求に対して、ホスト管理部５０は、図３を用いて前述した、ステップ１０及びステップ１１の処理を行い、このステップ１１で「ホスト要求受付」と判断して、ステップ１５で、送信部５７がパラメータの値及びパラメータ変更指示コマンドを送信する。インストーラ４０のパラメータ受信部４４がホスト管理装置５０からパラメータ値及びパラメータ変更指示コマンドを受信すると（ステップ２３）、プリンタドライバ３０のパラメータ変更部３４に、このパラメータ値及びパラメータ変更指示コマンドを渡す（ステップ２４）。
【００２７】
以上でインストーラ４０としての一連の処理が終了し、このプログラムが記憶されているＣＤ−ＲＯＭ１７がＣＤ−ＲＯＭドライブ２７から外されると、インストーラ４０はプリンタホスト１０内に存在しなくなる。
【００２８】
次に、プリンタホスト１０のプリンタドライバ３０の動作について、図５を用いて説明する。
【００２９】
データ等の受信が有る場合には（ステップ３０）、このデータ等がパラメータ値か受付禁止コマンドかが判断され（ステップ３１）、パラメータ値等の受信であれば、パラメータ変更部３４がパラメータ値と共に受け付けたパラメータ変更指示コマンドに従って動作し、各処理部３１ａ，３１ｂ，３１ｃのパラメータの値を、受け付けたパラメータ値に変更する（ステップ３２）。プリンタドライバ３０がパラメータ値を受信するケースとしては、プリンタドライバ３０をインストールした際に、インストーラ４０のパラメータ要求部４３がパラメータ要求をし、パラメータ受信部４４を介して、パラメータ変更部３４が直接受信する場合、プリンタドライバ３０のパラメータ要求部３５が後述するようにパラメータ要求し、プリンタドライバ３０の送受信部３２が受信する場合、ホスト管理装置１０がパラメータ値を更新登録し、プリンタドライバ３０の送受信部３２が受信する場合の三つのケースがある。
【００３０】
ステップ３１で、受付禁止コマンドの受信であると判断された場合には、パラメータ変更部３４は、入力装置１３からのパラメータ変更受付を禁止する（ステップ３３）。この場合、パラメータ変更部３４は、ディスプレイ装置１２に表示させている印刷条件設定画面中のパラメータ受付ボックスをグレーアウトして、入力装置１３からのパラメータ変更受付を禁止する。このため、パラメータの変更は、プリンタホスト１０の入力装置１３で行うことができなくなり、ホスト管理装置５０のみで行うことができるようになる。
【００３１】
また、入力装置１３からパラメータ要求を受け付けると、又は、予め定められた期間を経過すると、前述したように、プリンタドライバ３０のパラメータ要求部３５が送受信部３２を介して、パラメータ値の要求を行う。このパラメータ要求に対して、ホスト管理装置１０は、図３を用いて前述した、ステップ１０及びステップ１１の処理を行い、このステップ１１で「ホスト要求受付」と判断して、ステップ１５でパラメータの値及びパラメータ変更指示コマンドを送信する。このホスト管理装置１０から送信されたパラメータ値は、プリンタドライバ３０の送受信部３２が受信して、これをパラメータ変更部３４に渡す。
【００３２】
また、プリンタホスト１０のパラメータ要求部３５からのパラメータ要求は、プリンタ６０にも送られる。近年のプリンタの中には、印刷処理に関するパラメータの値、例えば、オプション部品の追加に伴うパラメータの値等を、自身が所有しているものもある。本実施形態では、このようなプリンタを想定して、プリンタ６０にもパラメータ要求を行っている。プリンタ６０からのパラメータ値等は、プリンタドラバ３０の送受信部３２で受信され、パラメータ変更部３４に渡される。
【００３３】
以上のように、本実施形態では、ホスト管理装置５０に各種パラメータ値を登録しておくことで、プリンタドライバ３０のパラメータ値が自動設定されるので、ユーザの手間を削減することができる。例えば、新たにプリンタホスト１０を導入した場合、この新たなプリンタホスト１０におけるパラメータ値の設定を既存のプリンタホスト１０のパラメータ設定と同じものにする場合には、ホスト管理装置６０のパラメータファイル５６に登録されている既存のプリンタホスト１０のパラメータ値が、新たなプリンタホスト１０のプリンタドライバ３０のインストール時に、自動的に設定される。また、プリンタ６０のオプション追加等で、このオプション追加に伴うパラメータの値を変更する場合には、ホスト管理装置５０のパラメータファイル５６に登録されているパラメータ値を更新するだけで、複数のプリンタホスト１０，１０，１０の全てのパラメータ値を変更することができる。
【００３４】
また、本実施形態では、全てのプリンタホスト１０，１０，１０の入力装置１３，１３，１３から、パラメータ値の変更受付を禁止させることができ、ホスト管理装置５０の管理者のみがパラメータ値を変更させることができるので、つまり、各プリンタホスト１０，１０，１０の各種パラメータ値を一元管理することができるので、プリンタ６０での印刷物の品質を一定に保つことができる。
【００３５】
なお、以上の実施形態では、インストーラ４０の中に、パラメータ要求部４３等を組み込んだが、このパラメータ要求部４３等をインストーラ４０内に組み込まず、プリンタドライバ３０と共にホスト１０内にインストールしてしまうようにしてもよい。この場合、パラメータ要求部４３は、ホスト管理装置５０又はプリンタ６０へのパラメータ要求を定期的に行うようにしてもよいし、プリンタドライバ３０の起動時に行うようにしてもよいし、又は、プリンタホスト１０の入力装置１３からの指示で、行うようにしてもよい。この際、ホスト管理装置５０等からのパラメータ値の受付は、プリンタドライバ３０の送受信部３２で行うようにしてもよいし、別途設けたパラメータ受信部４４で行うようにしてもよい。
【００３６】
また、以上の実施形態は、プリンタ６０が一台しか接続されていない例であるが、複数台接続されている場合にも、本発明を適用できることは言うまでもない。この場合、ホスト管理装置５０は、各プリンタホスト毎に且つ各プリンタ毎に、パラメータ値を管理することになる。
【００３７】
【発明の効果】
本発明によれば、ホスト管理装置に各種パラメータ値を登録しておくことで、プリンタホストのパラメータ値が設定されるので、ユーザの手間を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る一実施形態におけるプリンタシステムの機能ブロック図である。
【図２】本発明に係る一実施形態におけるプリンタシステムの回路ブロック図である。
【図３】本発明に係る一実施形態におけるホスト管理装置の動作を示すフローチャートである。
【図４】本発明に係る一実施形態におけるインストーラの動作を示すフローチャートである。
【図５】本発明に係る一実施形態におけるプリンタドライバの動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
１０…プリンタホスト
１１…ホスト本体
１３，５３…入力装置
１７…ＣＤ−ＲＯＭ
２０…ＣＰＵ
２１…ＲＯＭ
２２…ＲＡＭ
３０…プリンタドライバ
３１ａ，３１ｂ，３１ｃ…処理部
３２…送受信部
３３…ユーザインタフェース
３４…パラメータ変更部
３５…パラメータ要求部
４０…インストーラ
４１…インストール処理部
４２…管理装置有無受付部
４３…パラメータ要求部
４４…パラメータ受信部
５０…ホスト管理装置
５１…管理装置本体
５５…ユーザ要求受付部
５６ａ，５６ｂ，５６ｃ…パラメータファイル
５７…送信部
５８…ホスト要求受付部
５９…統合管理部
６０…プリンタ
Claims (12)
- プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置において、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付手段と、
予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信手段と、
前記プリンタホストに接続されている入力端末から、前記パラメータ変更手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付ける変更禁止受付手段と、
前記変更禁止受付手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付けると、前記プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、前記入力端末からのパラメータ値の変更受付を禁止させる旨の指令を送信する受付禁止指令送信手段と、
を備えていることを特徴とするホスト管理装置。 - 請求項１に記載のホスト管理装置において、
前記予め定められた条件は、前記パラメータ受付手段が前記記憶領域に既に記憶されているパラメータの値に対する新たな値を受け付けて、該記憶領域に記憶されている該パラメータの値を新たな値に更新することである、
ことを特徴とするホスト管理装置。 - 請求項１及び２のいずれか一項に記載のホスト管理装置において、
前記パラメータ送信手段は、前記パラメータ値の送信先である前記プリンタホストの起動状態を確認し、該プリンタホストが起動していれば、該パラメータ値を該プリンタホストへ送信し、該プリンタホストが起動していなければ、予め定められた条件を満たしたときに該パラメータ値を該プリンタホストへ送信する、
ことを特徴とするホスト管理装置。 - プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置の動作プログラムにおいて、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付ステップと、
予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信ステップと、
前記プリンタホストに接続されている入力端末から、前記パラメータ変更手段がパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付ける変更禁止受付ステップと、
前記変更禁止受付ステップでパラメータ値の変更受付を禁止させる旨を受け付けると、前記プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、前記入力端末からのパラメータ値の変更受付を禁止させる旨の指令を送信する受付禁止指令送信ステップと、
をコンピュータに実行させることを特徴とするホスト管理装置の動作プログラム。 - 請求項１から３のいずれか一項に記載のホスト管理装置と、
１以上の前記プリンタホストと、
を備えていることを特徴とするプリンタシステム。 - プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置において、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付手段と、
予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信手段と、
を備え、
前記パラメータ受付手段は、複数のプリンタホスト毎に前記パラメータ値を受け付けて、該パラメータ値をプリンタホスト毎の記憶領域に記憶し、
前記パラメータ送信手段は、プリンタホスト毎の前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を対応プリンタホストに送信する、
ことを特徴とするホスト管理装置。 - プリンタを制御するための各種処理手段と、各処理手段で使用する各種パラメータの値を変更させるパラメータ変更手段とを有するプリンタホストを、管理するホスト管理装置の動作プログラムにおいて、
前記パラメータの値を受け付けて、該パラメータの値を記憶領域に記憶するパラメータ受付ステップと、
予め定められた条件が満たされると、前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を該プリンタホストへ送信すると共に、該プリンタホストの前記パラメータ変更手段に対して、送信されてきた該パラメータ値に変更させる旨の指令を送信するパラメータ送信ステップと、
をコンピュータに実行させ、
前記パラメータ受付ステップでは、複数のプリンタホスト毎に前記パラメータ値を受け付けて、該パラメータ値をプリンタホスト毎の記憶領域に記憶し、
前記パラメータ送信ステップでは、プリンタホスト毎の前記記憶領域に記憶されている前記パラメータ値を対応プリンタホストに送信する、
ことを特徴とするホスト管理装置の動作プログラム。 - 請求項６に記載のホスト管理装置と、
１以上の前記プリンタホストと、
を備えていることを特徴とするプリンタシステム。 - 請求項８に記載のプリンタシステムにおいて、
プリンタドライバがコンピュータにインストールされることで、該コンピュータが前記プリンタホストを成し、
前記プリンタホストは、前記ホスト管理装置に対してパラメータ値の要求を行うパラメータ要求手段を有し、
前記パラメータ要求手段は、前記コンピュータに前記プリンタドライバのインストールが終了すると、前記パラメータ値の要求を実行する、
ことを特徴するプリンタシステム。 - 請求項８に記載のプリンタシステムにおいて、
前記プリンタホストは、前記ホスト管理装置に対してパラメータ値の要求を行うパラメータ要求手段を有し、
前記パラメータ要求手段は、定期的に、前記プリンタホストの起動時に、又は、該プリンタホストの入力装置からの指示で、前記パラメータ値の要求を実行する、
ことを特徴とするプリンタシステム。 - 請求項８から１０のいずれか一項に記載のプリンタシステムにおいて、
前記ホスト管理装置が前記パラメータ値及び前記パラメータ値を変更させる旨の指令を送信する前記予め定められた条件は、前記パラメータ受付手段が、前記記憶領域に既に記憶されているパラメータの値に対する新たな値を受け付けて、該記憶領域に記憶されている該パラメータの値を新たな値に更新することである、
ことを特徴とするプリンタシステム。 - 請求項８から１１のいずれか一項に記載のプリンタシステムにおいて、
前記ホスト管理装置の前記パラメータ送信手段は、前記パラメータ値の送信先である前記プリンタホストの起動状態を確認し、該プリンタホストが起動していれば、該パラメータ値を該プリンタホストへ送信し、該プリンタホストが起動していなければ、予め定められた条件を満たしたときに該パラメータ値を該プリンタホストへ送信する、
ことを特徴とするプリンタシステム。
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