JP3635693B2

JP3635693B2 - 冷蔵庫

Info

Publication number: JP3635693B2
Application number: JP26487694A
Authority: JP
Inventors: 豊八下田; 益二須藤; 省三小川
Original assignee: Hitachi Ltd
Current assignee: Hitachi Ltd
Priority date: 1994-10-28
Filing date: 1994-10-28
Publication date: 2005-04-06
Anticipated expiration: 2020-04-06
Also published as: JPH08128780A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来の冷蔵庫としては、特開平６−１５９９２４に示す如きものがある。これを図６を用いて説明する。
【０００３】
２１は冷蔵庫の庫内に設置される棚網。この棚網２１は合成樹脂材でつくられている。通常、この種合成樹脂材で作られる棚網は載置される負荷の重みで該棚が変形しないよう多数のフランジ２２が設けられている。このフランジ２２の高さＨ寸法は通常棚網の巾にもよるが、２０〜３５ｍｍ位のものとなる。この為この棚網が庫内に数枚設置されると棚網フランジＨ寸法が高く庫内が狭く見える等の問題があった。
【０００４】
又、この庫内の狭さ感を使用者に与えない為に、該棚網の前方端のみ２０〜３５ｍｍの補強リブを設けずに断面Ｃ字形の補強金具２３を設けることもある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
図６に示すような棚網には下記する問題があった。
（１）前方端は補強金具２３を設けることにより薄くすることが出来るが、両側等には先の２０〜３５ｍｍのフランジ２２を作る為の額縁２４を形成しているので、この額縁巾Ｗ₁寸法部に物が収納出来ない。
【０００６】
（２）棚網２１を庫内側の棚リブ（図示せず）に載置しただけでは、棚網が物の出し入れ時の衝撃で動きやすい。
等の問題点があった。
【０００７】
本発明の目的は、物の出し入れ時に衝撃によって動かない棚を有する冷蔵庫を提供することである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】
上記目的は内箱内に載置され後方部及び両側部に備えられた立上り部と前側端部に取付けられる金属枠とにより外周が覆われる棚と、前記内箱の両側壁に設けられ前記棚を載置するリブとを有し、庫内の背壁側から冷気を吹き出す構造の冷蔵庫において、前記内箱の背壁に設けられる背板と、前記背板及び前記棚の後方の立上り部に設けられて前記棚の位置ずれを防止する係合部とを備え、前記立上り部は前記棚の板厚よりも大きく、前記係合部は互いに係合する係合爪と係合穴とからなり、係合爪が係合穴に係止され前記棚の位置ずれが防止されることで達成される。
【０００９】
【発明の実施の形態】
外周にほぼ板厚と同程度の立上りフランジを有す平板上棚網の前端部に金属製化粧枠を取付けると共に、後部下端面に第２の立上りフランジを設け、このフランジに冷気吹出板側に設けた係合穴に係止する係合爪を設け、該棚網を内箱の棚受けリブに載置した時、上記係合爪が係合穴に係止し、且つ第２の立上りフランジが冷気吹出板側に設けられた突リブに載置するようにしたものである。
【００１０】
これを更に具体的なものとする為に、本発明に於いては棚網前端裏面部に設けた抱持部で内箱側面に設けた棚受リブ前端を包持させると共に、冷気吹出板に係合爪の外れ防止を行なう段部を形成し、且つ係合爪上面と段部までの距離Ｌ₁寸法を爪部寸法Ｌ₂よりわずか大きくしたものである。
更に、棚網の厚みをフランジを含めほぼ１０〜１５ｍｍとなし、その棚網を合成樹脂体の透明品とすると共に、その棚網の上面に高さ０．２ｍｍ以内の凸部を多数形成し、更にその凸部上面に細かい溝等を形成するようにしたものである。
【００１１】
冷蔵庫内に用いられる棚網を合成樹脂で皿状に作り、強度確保の為に板厚の２〜３倍位の立上りフランジを外周に作り全体として約１０ｍｍ前後の板厚とし、前方端の強度は金属製金具で確保し、両側は冷蔵庫の側壁に形成された棚リブで全長受けることにより強度を確保する。そして後方は冷気吹出板側に設けられた係合穴に棚網側の係止爪を係合させると共に、棚網後方に設けた第２立上りフランジを冷気吹出板側に設けた穴リブに載置するようにして該棚網の強度を確保するようにしたものである。
このようにすることにより、第２立上りフランジは物の載置には関係なくすることが出来る他、棚網上面全体（従来の額縁巾Ｗ₁）をなくすことが出来るものである。
【００１２】
以下本発明の詳細を図１〜図５に示す一実施例で説明する。
１は冷蔵庫本体。この本体１は内部に庫内２を形成している。３は先の庫内２を形成する内箱である。４は上記庫内２の背壁部に設けられた冷気吹出板。この冷気吹出板４は冷気吹出口５を数個所有している。６は内箱３の側壁に形成された棚受けリブ。この棚受けリブは後述する棚のほぼ全長にわたって設けられている。７は本発明を備えた棚網。この棚網７は外周にほぼ板厚と同程度の立上りフランジ８を有している。又、この棚網７は合成樹脂製であり、平板上をなし、フランジ８を含め約１０〜１５ｍｍの厚さに形成されている。９はその棚網前端部に取付けられた金属製の化粧枠である。１０は棚網の後部下端面に設けられた第２の立上りフランジ。１１はこのフランジ１０に設けられた係合爪。１２は先の冷気吹出板４に設けられた係合穴。先の係合爪１１は係合穴１２に係止する。１３は冷気吹出板に設けた突リブ。この突リブ１３に先の第２の立上りフランジ１０が載置される。１４は棚網前端部に設けられた抱持部。この抱持部１４は先の棚受リブ６前端を包持する。（棚網取付け状態に於いて）１５は係合穴１２に係止する係合爪１１の外れ防止を行なう段部である。この段部１５は係合爪１１の係合穴１２への係止状態のとき、係合爪１１上面と段部１５までの距離Ｌ₁寸法を爪部寸法Ｌ₂よりわずか大きく形成されている。
このことにより、棚網７は図３に示す如く、わずか下に下げると係合爪１１が係止関係を解除するものである。
【００１３】
１６は透明な棚網７上面に設けられた凸部、この凸部１５は高さ０．２ｍｍ以内で上面に細かい溝等が形成されている。従って上記棚網上に物をのせた時には上記凸部１６上にのることとなる。もともとこの凸部上面には細かい溝が作られているので、この凸部１６上面にすり傷が出来ても、先の細かい溝と区別出来ない。このことにより透明の棚網に傷が付くのを防止しているものである。
【００１４】
以上のように本発明の棚網は、約１０〜１５ｍｍ程度と非常に薄い棚とすることが出来るものであると共に、多少の衝撃で棚網が位置ズレすることがないものである。又、棚網７を脱着する時でも、係合爪が係合穴に係止しているだけであるので、取り外す時には棚網７前方を少し下に下げるだけで良く、また取付けるときには棚受リブに棚網を後ろまで少し強く押すだけで係合爪が簡単に係合穴に係止するものである。
勿論、この時第２の立上りフランジ８が突リブ１３上に位置するものである。
【００１５】
【発明の効果】
本発明は以上説明した如き構成を有するものであるから、多少の衝撃では動くことのない棚を有した冷蔵庫を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明を備えた冷蔵庫から扉を取り除いた正面図
【図２】図１のＡ−Ａ断面図
【図３】図２の棚網の位置をズラした図
【図４】図１に用いた棚網の斜視図
【図５】図４のＢ部詳細図
【図６】従来棚網の斜視図
【符号の説明】
１・・・・・冷蔵庫本体２・・・・・庫内
３・・・・・内箱４・・・・・冷気吹出板
５・・・・・冷気吹出口６・・・・・棚受けリブ
７・・・・・棚網８・・・・・立上りフランジ
９・・・・・金属性の化粧枠１０・・・・・第２の立上りフランジ
１１・・・・・係合爪１２・・・・・係合穴
１３・・・・・突リブ１４・・・・・抱持部
１５・・・・・段部１６・・・・・凸部
２１・・・・・棚網２２・・・・・フランジ
２３・・・・・補強金具

Claims

内箱内に載置され後方部及び両側部のフランジ部と前側端部に取付けられる金属枠とを外周に有する棚と、前記内箱の両側壁に設けられ前記棚を載置するリブとを有し、庫内の背壁側から冷気を吹き出す構造の冷蔵庫において、
前記内箱の背壁に設けられる背板と、
前記背板及び前記棚の後方のフランジ部に設けられて前記棚の位置ずれを防止する係合部とを備え、
前記フランジ部は前記棚の板厚よりも大きい上下寸法を有し、
前記係合部は互いに係合する係合爪と係合穴とからなり、係合爪が係合穴に係止され前記棚の位置ずれが防止される冷蔵庫。
前記背板の係合部を係合穴とし、棚の係合部を係合爪とする請求項１記載の冷蔵庫。
前記係合穴に係止する係合爪の外れ防止を行う段部が、前記棚が取り付けられた状態において前記係合爪の爪部寸法より大きく距離を隔てて設けられる請求項１又は２に記載の冷蔵庫。