JP3635084B2 - 製本装置 - Google Patents

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  • Folding Of Thin Sheet-Like Materials, Special Discharging Devices, And Others (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冊子等の背部にクロスを巻き付ける製本装置に係わり、特に、取扱いが簡単でコンパクトでありなおかつ安価な製本装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、製本は表紙の紙質や綴じ方の相違によっていくつかの種類に分類されるが、厚く頑丈な表紙を持ち本文が糸等で綴じられている上製本に比べると、薄い紙等の表紙で、針金を用いた平綴じや接着剤を用いた無線綴じによる並製本は簡単に作成できる。そこで、オフィスや学校等における事務機器として並製本を行う装置が考えられている。
【0003】
例えば、特許文献1には「製本方法およびその装置」として、本装置本体の後方に背板を垂直に設け、製本本体の後方から前方にかけて順に表紙折板およびカッターシートをほぼ面一にして水平に設けると共に、その上方に本文押えを平行に設け、該表紙折板を上下動および水平移動可能にすると共に、本文押えを水平移動可能にし、該本文押えの前面に沿って移動可能にカッターを設けたことを特徴とする製本装置が開示されている。
【0004】
この特許文献1に開示された発明では、本文の厚みに応じた接着剤の貼着幅の調整を省略し、本文の背寄せと本文と表紙の接着を同時に行うことができる。詳細には、表紙と裏表紙が一体化した表紙において背部に当たる部分に予め接着剤を塗布しておき、この表紙を接着剤の一端に添って直角に折り曲げて、接着剤が塗布されていない一方の表紙を背板に沿わせて立て、接着剤が塗布されている他方の表紙を表紙折板に載せる。次に、本文を背板に沿わせた状態で接着剤が塗布されている背部の上部に載せて本文押えで固定する。そして、表紙折板を上昇させて表紙を持ち上げ、更に本文に当接するまで前進させることにより本の厚みに合った背部を作成することができる。本文と背部は、背部となる箇所の下部に具備された加熱部の加熱によって溶融する接着剤によって接着させるのである。また、本文押えに設けられたカッターに本文の厚みを考慮して表紙を切断させて、本文の厚みに適した表紙を作成し製本を完成させるのである。
【0005】
また、特許文献2には「製本機」として、両側部に一対の相対向する支持板を備えた本体フレームを形成して、この本体フレームの両支持板外側にこれら支持板の外側を覆う筐形のカバーを取付けると共に、両支持板間に押板をもつた可動枠体をスライド可能に支持させ、両支持板間に位置する本体フレーム上に押板に対向する受板を略々垂直状に設けて、可動枠体のスライドにより受板と押板との間で紙葉を挟持するごとく構成し、可動枠体の下方で本体フレームの支持板間にヒータをもつた加熱板を支持させると共に、ヒータの電装部分を両カバーのいずれか一方に内装する一方、可動枠体に、偏心カム部をもつ支軸を介して摘み体を回転自在に設けると共に先端に制動片を備えた押片を、その長さ方向に摺動自在に保持させ、かつ、該押片の基部側端面を偏心カム部の周面に当接させて、摘み体の回転により偏心カム部を介して押片を外方へ進出させ、制動片を支持板に圧接して可動枠体のスライドを阻止すべく成したことを特徴とする製本機が開示されている。
【0006】
この特許文献2に開示された発明では、表紙と裏表紙が一体化した表紙の背部の部分に接着剤であるホットメルトシートを添設し、本文を構成する紙葉群を挟んだものを受板と押板の間に差し込んで加熱板上にしっかりと固定して、加熱溶融したホットメルトシートによって紙葉群と背表紙を接着させるが、固定する際に、押板を移動させる可動枠体のスライドを阻止するロック装置を設けているので紙葉群と背表紙及び表紙とのずれをなくして正確に製本することができる。また、電装部品を本体フレームのカバー内に着脱自在に設けたので、電装部品は損傷が少ない上に保守点検が容易で故障が少なくなっている。
【0007】
【特許文献1】
特開平7−257067号公報
【特許文献2】
実公昭58−4688号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1に記載された従来の技術では、本文押えは本文の背部から少し上方の部分を押えるので、背部の付近の紙葉間に隙間を生じ、接着剤は浸透しやすいが、表紙折板によって背部の角部を形成する際に背部の付近の紙葉がずれやすく、角部の仕上がりが悪いという課題があった。また、加熱器具や複雑な機械構造を有する治具を備えているので、装置全体の構造も複雑で高価になるという課題があった。
【0009】
また、特許文献2では、予め表紙の背部を本文の厚みに合うように折って作成しておくが、実際に装置の押板と受板に挟んで圧力をかけたときに、作成した背部の厚さと本文の厚さに差を生じやすく、その結果、製本された本では、背部に隙間を作ったり、逆に背部から本文がはみ出したりして製本の仕上がりが悪くなるという課題があった。また、特許文献1と同様に、加熱器具を備えているので装置が複雑で高価となるという課題もあった。
【0010】
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、取扱いが簡単で仕上がりが良く、さらに、コンパクトで安価な製本装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明である製本装置は、背巻きに供される被製本物を装着する平面状の載置部と、L型形状を備えこのL型形状の直角部頂点を支点として回動可能に載置部に枢設され被製本物の背部を配置する背巻き部と、一方が載置部に固定され他方が背巻き部に固定される弾性部と、被製本物の背部に貼着される背巻き材に当接して押圧する平板状の押圧部とを有するものである。
上記構成の製本装置は、背巻き部のL型形状の内角側に被製本物の背部と背巻き材を支持させて回動させると、被製本物の背部と背巻き材はL型形状の直角部に内接するという作用を有する。そして、押圧部は背巻き部を回動させた後に背部に貼着される背巻き材を押圧して背巻き材をより強固に貼付させる作用を有する。
また、弾性部は背巻き部に回動方向と逆方向の力を加えて戻し、新たな被製本物を装着可能な状態にするという作用を有する。
【0012】
また、請求項2に記載の発明である製本装置は、請求項1に記載の製本装置において、載置部は、背巻き部の肉厚と略同一寸法の段差を形成して低面と高面を具備し、背巻き部は載置部の低面に枢設されるものである。
上記構成の製本装置は、請求項1に記載の発明の作用に加えて、背巻き部が回動して載置部の低面に当接した際に、背巻き部と載置部の高面に段差を生じさせないという作用を有する。
【0013】
そして、請求項3の発明である製本装置は、請求項1又は請求項2に記載の製本装置において、押圧部は、少なくとも一方の角部が面取り加工されているものである。
上記構成の製本装置は、請求項1又は請求項2に記載の発明の作用に加えて、押圧部の面取りされた角部は背巻き部に当接して滑らかに摺動するという作用を有する。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明に係る製本装置の実施の形態を図1乃至図4に基づき説明する。
図1(a)は本実施の形態に係る製本装置の正面図であり、(b)は同じく製本装置の裏面図である。
図1(a)において、製本装置1を正面からみると、L型背巻き板3は載置板2に2個の蝶番6によって枢設され、L型形状の直角部の頂点を支点として回動可能なように構成されている。そして、L型背巻き板3には、押圧板4が配置されているが、この押圧板4はL型背巻き板3に対して固定されたり掛止されるようなるものではなく、L型背巻き板3上に着脱自由に配置されるものである。
【0015】
また、載置板2にはゴムシート5が敷設されており、そのゴムシート5のL型背巻き板3側の端部は、L型背巻き板3の肉厚と略同一寸法の厚さを有している。これによってゴムシート5が敷設されない低面側よりも高い高面側を形成せしめている。L型背巻き板3は、載置板2のゴムシート5が敷設されていない低面側に枢設されており、L型背巻き板3が回動して載置板2の低面側に当接したとき、L型背巻き板3の当接側の上面はゴムシート5の上面と面一となり段差を生じない。
図1(b)において、製本装置1を裏面からみると、L型背巻き板3の裏側には、2個のばね7が一端を載置板2に固定されて設置されている。また、2個の止め板8の各々にボルト9が固定されており、L型背巻き板3はボルト9に接するとそれ以上止め板8側には回動できなくなっている。なお、ばね7はゴム等の弾性体で代替することが可能であり、また、ばね7、止め板8及びボルト9の設置数は2個に限定されるものでなない。
【0016】
次に、押圧板について図2を参照しながら説明する。
図2(a)は本実施の形態に係る製本装置の押圧板の側面図であり、(b)は同じく製本装置の押圧板の前面図である。
図2(a)において、押圧板4は、側面からみると四角形状であるが、4個の角部のうち1個の角部は面取り加工されて丸み10がつけられている。また、図2(b)において、押圧板4には、複数の直線的な凹部11が長手方向に平行に刻設されている。
後述するが、丸み10によって、押圧板4は、冊子の背部に沿って押圧する際に、L型背巻き板3上を滑らかに摺動することができる。また、凹部11は、冊子の背部をその凹部11に導いて摩擦力で一時的に止める働きを備える。
【0017】
なお、この凹部11は、摩擦力を備えて冊子の背部を止めることができれば凹状でなくとも低い凸形状であっても良いし、材質もプラスチックなどの樹脂の他、硬質ゴムのような材料を用いてもよい。但し、凹形状であっても凸形状であってもその形状によって冊子の背部におけるクロスの貼着に影響を与えない程度の幅、深さ、高さである必要があることは言うまでもない。さらに、凹凸を備えるのではなく単に水平線が記されているものであってもよい。単なる水平線の場合には凹凸部に比較して摩擦力はないものの、冊子を押圧板4に当接させた場合に冊子の水平度を確認することができる。
【0018】
続いて、図3及び図4を用いて製本装置の使用方法について説明する。
図3(a)は、本実施の形態に係る製本装置の使用方法の第1工程を示す概念図であり、(b)は同じく製本装置の使用方法の第2工程を示す概念図である。また、図4(a)は本実施の形態に係る製本装置の使用方法の第3工程を示す概念図であり、(b)は同じく製本装置の使用方法の第4工程を示す概念図であり、(c)は同じく製本装置の使用方法の第5工程を示す概念図である。
図3(a)において、製本装置1のL型背巻き板3は、ばね7に引っ張られて止め板8のボルト9の位置で静止しており、載置板2とθ1の角度をなしている。θ1は30度から40度の範囲の角度が好適である。また、L型背巻き板3には押圧板4が、その丸み10をL型背巻き板3の直角部に接するように配置されている。なお、L型背巻き板3と押圧板4がなす角θ2は略90度である。
背巻きによる製本を行う冊子12は、予めステイプラー等で綴じて、表紙の片面にクロス13を貼着しておく。そして、図3(a)に示すように、クロス13を貼着した側の表紙を下にして、冊子12の位置14をL型背巻き板3上に支持させ、背部の第1の角部15を押圧板4の凹部11(この凹部11は図2に示す。)に当接させる。
このとき、L型背巻き板3上に冊子12を載置しても、後方からばね7に引っ張られており、L型背巻き板3と載置板2のなす角θ1は30度から40度を保持することができる。
なお、位置14は、L型背巻き板3の大きさによって異なる。
【0019】
次に、図3(b)において、矢印Aで示す位置を手で押すと、L型背巻き板3は回動し、クロス13を背部16に密着させた状態で、L型背巻き板3のL型形状の直角部に背部16が内接され、第1の角部15を直角に形成すると同時に、背部16にクロス13を貼着する。
このときL型背巻き板3の回動による勢いと、冊子12と押圧板4の当接面が下方へずれていくことによって、押圧板4がL型背巻き板3から離れやすくなり、作業に支障が生じる場合には、押圧板4とL型背巻き板3にそれぞれ磁石と強磁性体の金属板などを設けて接着力を付加し安定化を図ってもよい。また、さらに簡単にクリップなどで押圧板4とL型背巻き板3を挟んで固定してもよい。
【0020】
そして、図4(a)において、矢印Bで示す位置を手で押すと、L型背巻き板3は、蝶番6の高さに応じて、載置板2と角度θ3をなして当接し、その結果、押圧板4が傾いてクロス13の背部16を強く押して貼着が強化される。なお、θ3は5度程度が好ましい。また、矢印Cで示す位置はもう一方の手で押さえるか、文鎮等で固定しておくとよい。この状態においては、前述のとおりL型背巻き板3と略同一の肉厚を有するゴムシート5を載置板2に敷設しているのでL型背巻き板3と、ゴムシート5のL型背巻き板3側の端部上面が面一となっていることがわかる。従って、冊子12の表紙の当接面において段差を生じさせることがなく、矢印Bで示す位置を手で強く押しても表紙を傷めずに製本が可能となる。
【0021】
続いて、図4(b)において、押圧板4を丸み10が加工された側の一端を支点として矢印Xで示す方向に倒すと、第2の角部17を直角に形成しながら、残りの未貼着部分のクロス13をもう一方の表紙側に貼着する。このとき、冊子12は矢印Yで示す方向に移動する。
押圧板4の角部の丸み10によって、押圧板4はL型背巻き板3に沿って滑らかに摺動するので、クロス13の冊子12への貼着をきれいに仕上げることができる。このとき、押圧板4をクロス13を背部16から引き上げるようにして倒すとより美しくクロス13を貼着することができる。
なお、図中では、面取り加工は1箇所のみであるが、L型背巻き板3に接するもう1箇所の角部についても行ってもよい。
【0022】
最後に、図4(c)において、押圧板4を倒しきり、冊子12の上に置き、矢印Dで示す位置を押圧板4の上から押すと、クロス13の冊子12への貼着が完成する。
前述のとおり、L型背巻き板3の肉厚は、ゴムシート5のL型背巻き板3側端部の厚みと略同一寸法であるので、L型背巻き板3が回動して載置板2に当接したときに、L型背巻き板3とゴムシート5の間に段差が生じない。従って、図示するように冊子12が両者の間に跨っても、押圧板4の押圧力をクロス13に均等にかけることができ、クロス13を冊子12に強固に貼着することができる。
また、ゴムシート5は弾性を有するので、押圧板4の押圧力を効率よく冊子12とクロス13の貼着へ付与することができる。ただし、ゴムシート5を敷設せずに、載置板2を加工して段差を設けてもよいし、ゴム以外の材料のシートを用いても良い。
【0023】
このように構成された製本装置1では、冊子12の背部の2箇所の角部は、L型背巻き板3と押圧板4が成す直角部分の利用と、冊子12の厚さにかかわらず押圧板4がクロス13に対して平行に滑らかに摺動することによってクロス13を貼着するので、仕上がり状態が良好となる。押圧板4は、最初はL型背巻き板3上に配置された時点でL型背巻き板3の下面とで直角部分を形成して、第1の角部15におけるクロス13の貼着を可能とし、次に押圧板4の角部を支点にしてL型背巻き板3の立面を丸み10を利用しながら平行に摺動し倒しきった時点で今度は自身の下面で冊子12の表紙の上面に密着して第2の角部17におけるクロス13の貼着を可能とする。従って、押圧板4はL型背巻き板3と対を成すことでクロスを張って製本するという作用に対して重要な構成要素であると同時に、L型背巻き板3に対して固定されたり複雑な形状を備えるものでもなく、製本装置1の構造を簡単にするという観点からも重要な構成要素となっている。
【0024】
なお、押圧板4をクロス13に対して平行に摺動させることによれば、図4(b)に示すとおり冊子12もL型背巻き板3に対して平行に符号Y方向へ移動し、冊子12のサイズの大小、厚さにかかわらず背部に対してずれを生じることなくクロス13を貼着することができる。もう少し説明を加えれば、押圧板4をその丸み10を利用しながら冊子12の背部に平行に摺動させると同時に、冊子12自体を符号Y方向へL型背巻き板3に平行にずらしていくことで、クロス13を冊子12の背部に対してずれることなく、すなわちクロス13も冊子12の背部に対して平行を維持しながら貼着することができるのである。
【0025】
また、ばね7は、回動時のL型背巻き板3に回動方向と逆方向の力を付勢するので、クロス13を十分に冊子12の表紙下側に密着させてむらなく貼着することができる。また、図4(c)に示した第5の工程の後に、製本された冊子を取り除くとL型背巻き板3が自動的に元に戻るため、次の冊子を装着するために作業者が手で戻す必要がなく作業を容易とし時間の短縮にも効果がある。
さらに、製本装置1は、構造が簡単なので取扱いが容易であり、なおかつ、安価に作製することができる。また、コンパクトな設計なので設置場所を選ばず、保管や持ち運びも容易である。
【0026】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項3に記載の製本装置は、背巻き部に背巻き材と被製本物の背部を配置して回動すると、弾性部によって回動方向と逆方向に働く力が作用し、背巻き材を背部に正確に貼着することができる。さらに、背巻き部のL型形状の直角部と押圧部を利用することにより被製本物の背部の一の角部を直角に仕上げることができる。
そして、押圧部を移動しながら押圧することによって被製本物の背部の他の角部を直角にしながら、背巻き材の貼着を仕上がりよく行うことができる。
【0027】
また、本発明の請求項2に記載の製本装置においては、押圧部を押圧する際に、載置部と背巻き部の間に段差がないので、被製本物の表紙を傷つけることなく背巻き材の貼着を確実に行うことができる。
【0028】
そして、本発明の請求項3に記載の製本装置においては、押圧部の角部が面取り加工されることによって、押圧部の背巻き部上の摺動を滑らかに行うので、被製本物の背巻きが仕上がりよくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の本実施の形態に係る製本装置の正面図であり、(b)は同じく製本装置の裏面図である。
【図2】(a)は本実施の形態に係る製本装置の押圧板の側面図であり、(b)は同じく製本装置の押圧板の前面図である。
【図3】(a)は本実施の形態に係る製本装置の使用方法の第1工程を示す概念図であり、(b)は同じく製本装置の使用方法の第2工程を示す概念図である。
【図4】(a)は本実施の形態に係る製本装置の使用方法の第3工程を示す概念図であり、(b)は同じく製本装置の使用方法の第4工程を示す概念図であり、(c)は同じく製本装置の使用方法の第5工程を示す概念図である。
【符号の説明】
1…製本装置 2…載置板 3…L型背巻き板 4…押圧板 5…ゴムシート6…蝶番 7…ばね 8…止め板 9…ボルト 10…丸み 11…凹部 12…冊子 13…クロス 14…冊子とL型背巻き板が接する位置 15…第1の角部 16…背部 17…第2の角部 θ1…L型背巻き板と載置板との角度θ2…押圧板とL型背巻き板との角度 θ3…L型背巻き板と載置板との角度A,B,C,D…押さえる個所 X…押圧板を倒す方向 Y…冊子が移動する方向

Claims (3)

  1. 背巻きに供される被製本物を装着する平面状の載置部と、L型形状を備えこのL型形状の直角部頂点を支点として回動可能に前記載置部に枢設され前記被製本物の背部を配置する背巻き部と、一方が前記載置部に固定され他方が前記背巻き部に固定される弾性部と、前記被製本物の背部に貼着される背巻き材に当接して押圧する平板状の押圧部とを有することを特徴とする製本装置。
  2. 前記載置部は、前記背巻き部の肉厚と略同一寸法の段差を形成して低面と高面を具備し、前記背巻き部は前記載置部の低面に枢設されることを特徴とする請求項1記載の製本装置。
  3. 前記押圧部は、少なくとも一方の角部が面取り加工されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の製本装置。
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