JP3634024B2 - 薬剤分包の検薬方法及び薬剤分包装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、薬剤分包の分包速度の低下を伴わずに、分包された薬剤と処方箋に基づく分包情報との照合を行なうことのできる薬剤分包の検薬方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、病院の薬局では、薬剤分包装置によって患者ごとに処方される薬剤を一回ごとの服用に適するように分包することが行なわれている。
【0003】
その際、分包された薬剤が処方箋通りに分包されているかどうかの照合、いわゆる、検薬を行なって患者へ渡している。
【0004】
ところで、このような検薬作業は、分包された薬剤と処方箋とを見比べ、実際に分包された一分包ごとの薬剤と処方箋リストに記載された薬剤とをチェックしなければならないため、時間のかかる煩雑な作業となっており、薬局窓口での待ち時間を長くする大きな要因の一つとなっている。
【0005】
そのため、この問題を解決する一つの方法として、特公平3−35181号公報には、錠剤分包装置に処方データを印字するプリンタを備え、そのプリンタによって例えば図20に示すように、薬剤分包1の分割分包部と別に形成した処方内容表示部2に錠剤種、錠剤数及び患者名などを印字し、その錠剤種、錠剤数及び患者名などを印字した処方内容表示部2を検薬の際に見ることにより、処方箋リストをいちいち見なくても検薬が行なえるようにしたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図20に示す上記の薬剤分包1に設けた処方内容表示部2にプリンタによって処方内容を印字する方法では、プリンタの印字速度が薬剤の分包速度に比べて遅く、しかも、上記プリンタによって印字される処方内容表示部2を分包袋に設けたため、プリンタによる印字処理が終わるまで分包処理を完了することができないことから分包速度の低下を招く問題がある。特に、分包する薬剤が多種類にわたる場合など、印字するデータ数が多い場合には、極端な分包速度の低下を来す問題がある。
【0007】
そこで、この発明の課題は、分包速度の低下を来さないで、容易に検薬が行なえる薬剤分包の検薬方法を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明では、メモリ回路に記憶したデータを送信要求信号に応答して送信するトランスポンダに、薬剤分包の際、薬剤データと患者の認識データなどからなる分包情報を記憶させ、その分包情報を記憶させたトランスポンダを、薬剤を入れた分包に繋げて薬剤を入れない分包に投入して取り付け、そのトランスポンダを取り付けた薬剤分包の検薬の際に、前記薬剤分包に対して発信手段から送信要求信号を発信し、その要求信号よって送信される分包情報を受信機により読取り、読取ったデータに基づいて表示装置に表示される分包情報と分包された薬剤の照合を行なうという薬剤分包の検薬方法を採用したのである。
【0009】
このとき、請求項2に係る発明では、上記トランスポンダを薬剤分包に取付けた直後に、トランスポンダの記憶内容を読み出して書込まれたデータのチェックを行なうという薬剤分包の検薬方法を採用したのである。
【0010】
また、請求項3に係る発明では、上記トランスポンダへの書込エラーが発生した際に、分包情報の再書込み、あるいは、上記分包情報をメモリ回路に記憶させたトランスポンダを新たに上記薬剤分包に取付けるという薬剤分包の検薬方法を採用したのである。
【0011】
さらに、請求項4に係る発明では、上記分包される薬剤が上記薬剤データ通りに分包されたかどうかを検出手段により監視し、その際、分包された薬剤が上記薬剤データ通りでない場合は、その旨のデータをトランスポンダに記憶させて、前記間違って薬剤が分包された薬剤分包に取り付けるという薬剤分包の検薬方法を採用することもできる。
【0012】
また、このとき、分包情報を記憶させたトランスポンダを薬剤分包に自動的に取り付ける錠剤分包装置とその錠剤分包装置によって分包された薬剤分包を検薬するための検薬カウンタとからなり、上記錠剤分包装置が、複数の種類の錠剤を収納する複数の錠剤フィーダと、トランスポンダを収納した錠剤フィーダを備えるとともに、前記錠剤フィーダから排出される錠剤及びトランスポンダを分包処理する包装装置と、包装装置で分包されたトランスポンダとの発信/受信用アンテナと読み取り/書き込み器を備え、一方、検薬カウンタには、トランスポンダへの発信/受信用アンテナと、トランスポンダの読み取り/書き込み器と、その受信結果を表示する出力端末とを備え、薬剤分包の際、トランスポンダに、薬剤データと患者の認識データなどからなる分包情報を書き込み、その分包情報を書き込んだトランスポンダを前記分包の行なわれた薬剤分包に取り付け、そのトランスポンダを取り付けた薬剤分包の検薬の際に、前記薬剤分包に対して送信要求信号を発信し、その要求信号よって送信される分包情報を読取って、読取ったデータに基づいて表示装置に表示される分包情報と分包された薬剤の照合を行なう構成を採用することができる。
また、ケースの上面に散薬の投入孔と複数の錠剤の投入口とを設けた分割分包装置と、その分割分包装置によって分包された薬剤分包を検薬するための検薬カウンタとからなり、上記分割分包装置は、散薬の投入孔と複数の錠剤の投入口にセットされた錠剤と散薬とを分包処理する包装装置と、トランスポンダとの発信/受信用アンテナと読み取り/書き込み器を備え、一方、検薬カウンタには、トランスポンダへの発信/受信用アンテナと、トランスポンダの読み取り/書き込み器と、その受信結果を表示する出力端末とを備え、薬剤分包の際に、トランスポンダを錠剤に代えて先頭あるいは最後に錠剤を排出する錠剤排出孔にセットし、包装装置によって分包された先頭あるいは最後の薬剤分包に取り付けたトランスポンダに、薬剤データと患者の認識データなどからなる分包情報を書き込み、その分包情報を書き込んだトランスポンダを前記分包の行なわれた薬剤分包に取り付け、そのトランスポンダを取り付けた薬剤分包の検薬の際に、前記薬剤分包に対して送信要求信号を発信し、その要求信号よって送信される分包情報を読取って、読取ったデータに基づいて表示装置に表示される分包情報と分包された薬剤の照合を行なうという構成を採用することができる。
さらに、上記薬剤分包の際、トランスポンダに分包情報を書き込んだ直後に、トランスポンダに送信要求信号を送信し、その送信要求信号に対してトランスポンダが送信する分包情報を読み込んで、その読み込んだデータと先程書き込んだデータとを照合し、データが一致しない場合は、前記トランスポンダに対して再書き込みを行うようにしたり、上記トランスポンダへの書込エラーが発生した際に、分包情報の再書込み、あるいは、上記分包情報をメモリ回路に記憶させたトランスポンダを新たに上記薬剤分包に取付けたり、上記分包される薬剤の排出を監視する検出手段を設け、前記検出手段が排出異常を検出すると、異常を表示するためのデータをトランスポンダに記憶させて、前記間違って薬剤が分包された薬剤分包に取り付けることもできる。
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明することにする。
【0013】
図1に第1実施形態として本願の薬剤分包の検薬方法に係る検薬システムを示す。
【0014】
本システムは、トランスポンダ3に薬剤情報を記憶させ、その薬剤情報を記憶させたトランスポンダ3を薬剤分包1に自動的に取り付ける錠剤分包装置4と、その錠剤分包装置4によって分包された薬剤分包1を検薬するための検薬カウンタ5とで構成されている。
【0015】
トランスポンダ3は本実施形態の場合、図2に示すように、フェライトアンテナ6とC−MOS・ICチップ7及び電源用コンデンサ8とを硬質ガラス製のチューブ9に封入したもので代表的なカプセル剤とよく似た形状となっている。
【0016】
また、上記トランスポンダ3のICチップ7には、ID用RAMメモリと通信に必要な制御回路等が形成されており、送・受信電波によってメモリにコード化した分包情報の読み取り/書き込みが繰り返し行えるようになっている。さらに、このICチップ7は、C−MOS・ICとすることによって極低消費電力化を図り、図3のブロック図に示すように電源用コンデンサ8を設け、受信電波から電力が得られるようにして無電源化を図っている。このため、このトランスポンダ3は、充電や電池の取り替えなどの電力の補充なしに繰り返し使用することができるようになっている。
【0017】
錠剤分包装置4は、図4に示すように、入力制御装置10と錠剤分包装置本体11とからなっている。
【0018】
入力制御装置10は、マウスやキーボードなどの入力手段12とディスプレイによる表示手段13を備えた制御用コンピュータからなり、上記入力手段12でもって表示手段13に患者名、錠剤名や錠剤数等の分包情報を表示させて入力すると、その入力に応じた分包情報と制御信号を錠剤分包装置本体11の制御装置へ出力するようになっている。
【0019】
錠剤分包装置本体11は、本実施形態の場合、箱型のケース内に案内用ローラとレールからなる上部案内装置14と案内ローラとスライドレールからなる下部案内装置15とを設け、その上部案内装置14と下部案内装置15によって左右に組み込んだ複数の引き出し体16を扉で持って開放状態とされる開口から引き出せるようにした、いわゆる、引き出し式といわれるもので、上記各引き出し体16の前後及び上下方向には、多数の錠剤フィーダ17が配置されている。また、このように配置された上記引き出し体16の各錠剤フィーダ17は、錠剤分包装置本体11に設けたインターフェイス回路を有する制御装置を介して入力制御装置10と接続され、コントロールされるようになっている。
【0020】
錠剤フィーダ17は図5に示すように、モータベース18とそのモータベース18に着脱自在に取り付けられるカートリッジ容器19とからなり、上記カートリッジ容器19内にロータ20を組み込み、その組み込んだロータ20をモータベース18に支持されたモータMで回転してカートリッジ容器19内に収納された錠剤がロータ20の外周に設けたポケット21に入り込むようにして、そのポケット21内の錠剤をカートリッジ容器19及び引き出し体16の支持台に形成した排出口22から一つづつ排出するようになっている。
【0021】
また、本形態では、上記排出口22に図5に示すように、発光素子と受光素子とを対向させた光センサSによる検出手段を設け、そのセンサSを制御装置と接続することにより、入力制御装置10でもって制御信号に基づく排出が行われたかどうかを監視できるようになっている。
【0022】
因みに、上記光センサSの受光素子はラインセンサであって、排出される錠剤の大きさを検出して排出される錠剤が正規の大きさのものか、あるいは錠剤が壊れてできた断片であるかの判別ができるようになっている。
【0023】
一方、上記排出口22から排出された錠剤は、上記錠剤フィーダ17の排出口22に連設された引き出し体16の上下方向に延びる排出路23によって、その下方に設けた共通のホッパ24内に排出されたのち、ホッパ24下方に設けた包装装置25により分包処理される。
【0024】
上記包装装置25は、図6(a)に示すように、傾斜させた熱融着可能な包装シート26の移送路に設けられた三角形のフォルダ27とその三角形のフォルダ27の下流側にシュート28を介して設けられたシール装置29とからなっている。
【0025】
上記フォルダ27は、図6(a)に示すように、上記シート26と当接し、上記シート26を長さ方向に二つ折りにする。また、上記フォルダ27の下流側に設けたシュート28は、上記ホッパ24先端に取り付けられたもので、ホッパ24に排出された錠剤を上記フォルダ27によって二つ折りされた包装シート26の折り目間に排出する。
【0026】
シール装置29は、シート26の幅方向加熱用の一対の横加熱体30とその横加熱体30の下流側に配置されたシート26の両側縁部加熱用の縦加熱体31とからなり、各加熱体30、31はそれぞれサーボモータと接続されて各々単独に回転駆動されるようになっている。そのため、シール装置29は、上記シュート28によって錠剤の排出された包装シート26を縦加熱体31によって搬送しながらシート26の両側縁をシールし、同時に、横加熱体30によってシート26の長さ方向のシールを行えるようになっている。
【0027】
このシール装置29の下流には、包装シート26の移送路に沿ってトランスポンダ3とのデータの読み取り/書き込み用のアンテナ32が設けられている。
【0028】
このアンテナ32は、例えば、電線を巻いたゲートアンテナあるいはフェライトコアを用いたロッドアンテナなどを用いることができ、包装速度や設置箇所のノイズレベルに応じて最適なものを選べるようになっている。
【0029】
また、このアンテナ32は、読み取り/書き込み器33を介して入力制御装置10と接続されている。
【0030】
読み取り/書き込み器33は、図3に示すようなRFモジュール34とコントロールモジュール35とで構成されており、コントロールモジュール35は、送/受信用デコード回路を有し、書き込み時には、入力制御装置10から送られる分包情報からトランスポンダ3との間で決められた所定のデータ書き込み用の通信手順に従った送信信号を作成し、その作成した送信信号をRFモジュール34が所定の周波数の例えば、FSK信号に変調してアンテナ32から送信する。一方、読み取り時には、アンテナ32が受信したトランスポンダ3からの送信信号をRFモジュール34が復調し、その復調した信号をコントロールモジュール35がデジタル信号に変換して入力制御装置10へ出力する。
【0031】
このアンテナ32の下流にはカッタ36が設けられ、加熱シールされた包装シート26にミシン目を入れるようになっており、このようにして錠剤を連続分包した薬剤分包1の一例を図6(b)に示す。
【0032】
他方、検薬カウンター5は図1に示すように、検薬台38に設けられた発信/受信用アンテナ39と、受信機として機能する読み取り器40及びその受信結果を表示するための出力端末用コンピュータ41とで構成されている。
【0033】
発信/受信用アンテナ39は、錠剤分包装置4に設けたゲートアンテナあるいはロッドアンテナと同じものでよく、そのアンテナの種類は設置状況に応じて適宜に決められる。
【0034】
読み取り器40は図7に示すように、RFモジュール34とコントロールモジュール35とからなり、コントロールモジュール35は、マイコンを内蔵し、読み取り器40の通信制御を行なって次のような手順によりトランスポンダ3からデータを読み取る。
【0035】
1.RFモジュール34からトランスポンダ3に対して送信要求信号を発信して応答用エネルギーを与える。
【0036】
すると、トランスポンダ3は、送信要求信号に応答してデータの送信を行うので、
2.上記送信状態から受信状態に切り替わってトランスポンダ3からの信号を受信する。
【0037】
3.受信信号を受信するとデジタル信号に変換(エンコード)し、出力端末用コンピュータ41に伝送する。
【0038】
一方、出力端末用コンピュータ41は、錠剤に関するデータベースを有しており、上記読み取り器40から伝送された分包情報に基づいて患者名、錠剤名及び錠剤数などの分包情報を画面上に表示する。
【0039】
このとき、出力端末用コンピュータ41のデータベースに錠剤のグラフィックデータを記憶させておくことによって、図8に示すように、錠剤名とともに錠剤の形状、色などをビジュアル表示させるようにすれば、検薬が容易に行え、しかも、検薬時における錠剤の見間違いなどのミスを少なくすることができるので、検薬作業の効率化と検薬精度の向上を図ることができる。
【0040】
この実施形態は以上のように構成され、次に、その作用を述べることによって薬剤分包の検薬方法を説明することとする。
【0041】
この錠剤分包装置では、上記のようにカプセル型のトランスポンダ3を用いることにより、例えば図4に示すように、錠剤フィーダ17の一つ17’をトランスポンダ3排出用として分包された薬剤分包1に分包情報を取り付ける。
【0042】
すなわち、分包情報が入力制御装置10に入力されると、入力制御装置10は錠剤分包装置本体11の制御装置に制御信号を伝送し、トランスポンダ3の入れられた錠剤フィーダ17’からトランスポンダ3を一つ包装装置25へ排出して、トランスポンダ3のみを分包した分包を作る。そうした後、入力制御装置10は、上記情報に基づいて各錠剤フィーダ17(トランスポンダ3を収容した錠剤フィーダ17’以外)を作動し、上記分包に連続させて錠剤の分包を作る。同時に、読み取り/書き込み器33に上記情報を伝送し、図6(a)に示すように、移送路を分包されて移動するトランスポンダ3に対してアンテナ32から上記データを送信して書き込むことにより、薬剤分包1に分包情報を取り付ける。このため、薬剤分包1に対する分包情報の添付は非常に高速で行える。その分包された状態を図9に示す。
【0043】
また、入力制御装置10は、このようにトランスポンダ3に情報を書き込んだ直後に、トランスポンダ3に対して送信要求信号を送信し、その送信要求信号に対するトランスポンダ3からの送信信号を受信し、書き込んだデータのチェックを行う。
【0044】
すなわち、送信要求信号に応答してトランスポンダ3が送信する分包情報を読み込んで、その読み込んだデータと先程書き込んだデータとを照合し、データが正しく書き込まれているかどうかをチェックする。
【0045】
このように、トランスポンダ3に正しくデータが書き込まれたかどうかを確認することにより、検査精度の向上が図れ、しかもトランスポンダ3の故障のチェックも行うことができる。
【0046】
このとき、両データが一致した場合は、そのまま分包処理を継続する。また、両データが一致しない場合は、上記トランスポンダ3に対して再書き込みを実行することにより、正しいデータを記憶させる。
【0047】
そして、データを再書き込みした上記トランスポンダ3に対して再度送信要求信号を送信し、トランスポンダ3が記憶したデータを読み取って、読み取ったデータと書き込んだデータとの照合を行う。この際、正しいデータが記憶されていない場合は、誤ったデータを記憶するトランスポンダ3に代えて、薬剤分包1に正しいデータを記憶した新しいトランスポンダ3を付け直す。
【0048】
このトランスポンダ3の付け直しは、例えば上記誤ったデータを記憶したトランスポンダ3の取り付けられた薬剤分包1の分包終了時に、トランスポンダ3を収容した錠剤フィーダ17’から新しいトランスポンダ3を排出させて、上記薬剤分包1の最後尾に、新しいトランスポンダ3のみを分包した分包袋を図6(b)に示すように作る。そして、その分包されて移送路を移動する最後尾のトランスポンダ3に対して上記データの書き込みを行う。また、このとき、データを書き込んだ前記最後尾のトランスポンダ3に対して送信要求信号を送信してデータの照合を行うことは当然である。そして、それでも正しいデータが書き込めないときは、分包を中止して異常を表示する。
【0049】
一方、上記のように、トランスポンダ3に分包情報を書き込んだ入力制御装置10では、分包中に各錠剤フィーダ17に設けた光センサSによって錠剤の排出を監視しており、このとき、処方箋に記載された以外の錠剤が排出された場合や錠剤切れにより必要な錠剤が排出されない場合、あるいは逆に、錠剤の二重排出による既定量以上の排出が行われた場合や錠剤フィーダ17内で壊れた錠剤の破片の混入などがあった場合など、錠剤フィーダ17からの錠剤の排出異常を検出すると、その分包の終了時に、トランスポンダ3を収容した錠剤フィーダ17’から新たにトランスポンダ3を排出させて分包を作り、そして、その分包されて移送路を移動する前記トランスポンダ3に対し、例えば図10に示すような排出異常を表示するためのメッセージをデータとして記憶させる。
【0050】
ところで、このようにトランスポンダ3が分包された薬剤分包1の検薬方法は、トランスポンダ3の分包された薬剤分包1を検薬カウンタ37の検薬台38に近づけると、検薬台38の読み取り器40からの送信要求信号にトランスポンダ3が応答して分包情報が送信され、その送信された信号を読み取り器40が読み取って出力端末用コンピューター41の表示装置に表示する。
【0051】
このため、その表示装置に表示された分包情報と実際に分包された錠剤とを照合することによって検薬作業を迅速に行うことができる。
【0052】
この検薬時に、検薬を行う薬剤分包1に、トランスポンダ3の分包された分包が2つ以上ある場合は、上述したように、最後尾に分包されたトランスポンダ3が正しいデータを記憶したトランスポンダ3であることから、その分包されたトランスポンダ3を検薬台38に近づけることにより、そのトランスポンダ3の記憶する分包情報を読み取って上記のように表示装置に表示される分包情報と実際に分包された錠剤とを照合することによって検薬を行えばよい。
【0053】
また、上記トランスポンダ3が排出異常のため分包されたトランスポンダ3である場合は、トランスポンダ3の分包を検薬台38に近づけると、読み取り器40がトランスポンダ3の記憶するデータを読み取って、例えば図10に示すような排出異常を知らせるためのメッセージが表示装置に表示される。
【0054】
そのため、この表示されるメッセージにより、排出異常によって分包された薬剤分包1がすぐに判り、排除することができるので、検薬ミスを簡単に防ぐことが出来る。しかも、このことを検薬を行わずに教えてくれるので、検薬作業の効率化と検薬作業の軽減も図ることが出来る。
【0055】
なお、この形態では、上記メッセージを表示装置により表示するものを示したが、これに限定されるものではなく、メッセージを音声や警告音によって知らせるようにしてもよい。
【0056】
検薬後は、薬剤分包1からトランスポンダ3が分包された分包を取り外して患者に渡す。このとき、取り外したトランスポンダ3は、上記トランスポンダ3を収容する錠剤フィーダ17’に戻して繰り返し使用するようにすれば、検薬に要する費用を低コストにすることができる。
【0057】
また、この際、この分包情報をシールに印刷し、トランスポンダ3を取り去った薬剤分包1に張りつけるようにすれば、患者自身によっても正しい薬剤が分包されているかどうかの照合ができるようにすることができる。
【0058】
なお、この実施形態では、図9に示すように、トランスポンダ3を薬剤分包1の先頭に分包するようにしたが、これに限定されるものではなく、薬剤分包1のどの部分に分包してもよい。
【0059】
また、トランスポンダ3は、カプセル型のものを用いたが、この形状に限定されることはなく、これ以外にも錠剤型など、どのような形状のものでもよい。
【0060】
さらに、トランスポンダ3を排出する錠剤フィーダ17’には、この実施形態の場合、引き出し体16の錠剤フィーダ17の一つを転用したが、このように、引き出し体16の錠剤フィーダ17を転用するのではなく、これとは別に、例えば図4の17”に示すように、錠剤分包装置本体4にトランスポンダ専用の錠剤フィーダ17”を設けるようにしてもよい。その際、トランスポンダ3のホッパ24への排出には、排出路を別に設けるようにすればよい。
【0061】
図11に第2実施形態として錠剤分包装置本体11が、錠剤フィーダ17を円筒形に配置した、いわゆる、ドラム式の場合に本発明を適用した場合を示す。
【0062】
すなわち、この場合も第1実施形態の場合と同じく、錠剤フィーダ17の一つ17’をトランスポンダ3の排出用に転用し、包装装置25内の包装シート26の移送路にアンテナ32と読み取り/書き込み器(図示せず)を設けることによって本願発明の薬剤分包1の検薬方法を行えるようにしたものである。また、検薬カウンタ37や錠剤分包装置本体11のこの発明に係る他の構成例えば、入力制御装置10などは第1実施形態と同様なので、その作用及び効果の説明は省略することとする。
【0063】
なお、図12に第2実施形態の他の態様として円筒形に配置された錠剤フィーダ17とは別に、トランスポンダ3の排出専用の錠剤フィーダ17’を錠剤分包装置本体11に設けたものを示す。他の構成は第2実施形態と同じであるので、その説明は省略することにする。
【0064】
図13及び図14に第3実施形態として、ケースに仕切り板により区分されたフィーダ収納部42を設け、その収納部42によってホッパー24の上方に複数の錠剤フィーダ17を設置した錠剤分包装置本体11に、本発明を適用したものを示す。
【0065】
この形態では、図14に示すように、手前の一個をトランスポンダ3排出用の錠剤フィーダ17’としてある。
【0066】
また、各錠剤フィーダ17、17’は、第1実施例で述べたのと同じく、モータベース18とカートリッジ容器19とからなり、これらの錠剤フィーダ17、17’は、その形状を細長いスリムな形状とすることにより、多数の錠剤フィーダ17をホッパー24上に配置できるようにして多種類の錠剤の分包ができるようにしてある。
【0067】
このように配置された錠剤フィーダ17、17’はケース内の制御装置(図示せず)を介して入力制御装置10と接続され、第1実施形態と同様に、処方箋情報に基づいて各錠剤フィーダ17、17’を作動するようになっている。
【0068】
一方、ホッパー24の下方には、シール装置29、アンテナ32、読み取り/書き込み器33、カッタ装置36とからなる包装装置25が設けられ、その包装装置25で、錠剤フィーダ17、17’からホッパー24の開口に排出された錠剤を分包するようになっており、分包の際に第1実施形態と同様、トランスポンダ3を排出する事により、薬剤分包1にトランスポンダ3を分包することができるようになっている。
【0069】
なお、図中符号Bは長方形状に形成されたホッパー24の排出口に設けられたコンベアで、排出された錠剤を中央の包装装置25に搬送するものである。
【0070】
また、検薬カウンタ37については、第1及び第2実施形態と同じであり、他の構成及び作用についても第1及び第2実施形態と同じであるのでその説明は省略することにする。
【0071】
また、この錠剤分包装置4の他の態様として、トランスポンダ3の排出用の錠剤フィーダ17’を図13の鎖線に示すように、ケースの側部に設け、そのケースの側部の錠剤フィーダ17’から排出されるトランスポンダ3をケースに貫通する排出路23を設けてケース内部の上記ホッパー24に落下させるようにしたものを示す。
【0072】
なお、この態様の場合、他の構成及び作用については第3実施形態と同様であることは言うまでもない。
【0073】
図15に第4実施形態として、ケースの上面に散薬の投入口43と複数の錠剤投入口44とを設け、分包時に前記散薬の投入口43に分包するために必要な散薬の総量を投入すると共に、錠剤の投入口44のそれぞれに一分包分ごとの錠剤をセットすることにより、そのセット錠剤と散薬とを順に下方に設けた包装装置25に落下させて分包する、いわゆる、分割分包器45に本願の検薬方法を適用できるようにしたものを示す。
【0074】
すなわち、このものは、包装装置25の包装シート26の移送路に、アンテナ32と読み取り/書き込み器33とを備えたものである。
【0075】
この分割分包器45の場合、上述したトランスポンダ3を錠剤に代えて先頭あるいは最後に錠剤を排出する錠剤投入口44にセットし、先頭の薬剤分包1あるいは最後尾の薬剤分包1の分包に封入することによって、薬剤分包1にトランスポンダ3を取り付ける。
【0076】
検薬カウンタ37については、第1及び第2実施形態と同じであり、また、他の構成及び作用についても第1及び第2実施形態と同じであるため、その説明は省略することにする。
【0077】
なお、図16に第4実施形態の他の態様として、上記分割分包器45にトランスポンダ3の排出専用の錠剤フィーダ17”を設けたものを示す。
【0078】
このものの場合、トランスポンダ3の排出専用の錠剤フィーダ17”を設けたことにより、分包ごとにトランスポンダ3の錠剤投入口44へのセットを行わなくともよいため、分包作業の効率アップを図ることができる。
【0079】
図17に第5実施形態として、ターンテーブル51上に、一処方ごとの散薬を入れる複数の薬剤容器50を配置し、その薬剤容器50の配置されたターンテーブル51を回転させて各薬剤容器50を順次投入位置へ移動し、薬剤容器50を傾けて、その投入位置の下方に設けたホッパ52へ散薬を投入し、円盤形分配器によって1分包ずつ分配して包装装置25により分包する、いわゆる、散薬の自動分包機に本願の検薬方法を適用できるようにしたものを示す。
【0080】
すなわち、このものは、包装装置25の包装シート26の移送路にアンテナ32と読み取り/書き込み器33とを設けることにより、第3実施形態と同じように、散薬を投入位置へ最初あるいは最後に投入する薬剤容器50に、薬剤に代えてトランスポンダ3をセットすることによってトランスポンダ3を分包できるようにしたものである。
【0081】
また、検薬カウンタ5及び入力制御装置10については第1実施形態のものと同じであればよいので、その作用効果については説明を省略することにする。
【0082】
また、第5実施形態の他の態様として、図17の符号17”に示すように散薬の自動分包機に、トランスポンダ3の排出用の専用フィーダ17”を設けてもよい。
【0083】
図18に、第6実施形態として散薬を連続して所定量排出することのできる複数の散薬フィーダ54をターンテーブル51に配置し、そのターンテーブル51を回転させて各散薬フィーダ54を順次排出位置へ移動し、排出位置下方に設けたホッパ52へ散薬を排出し、円盤形分配器によって1分包ずつ分包して包装装置25で分包する、いわゆる、散薬の連続分包器に、本願の検薬方法を適用できるようにしたものを示す。
【0084】
すなわち、このものは、包装装置25の包装用シート26の移送路にアンテナ32と読み取り/書き込み器33とを設け、第1実施形態と同じように、散薬フィーダ54の一つをトランスポンダ3の排出用のフィーダ54’とすることにより、そのフィーダ54’から一処方の分包を行うごとにトランスポンダ3を排出させて、薬剤分包1に分包する(取り付ける)というものである。
【0085】
また、検薬カウンタ5及び入力制御装置4などについては第1実施例と同様であるため、その作用効果については説明を省略する。
【0086】
図18に第6実施形態の他の態様として図18の符号17”に示すように、散薬の連続分包器にトランスポンダ3の排出用の専用フィーダ17”を設けたものを示す。
【0087】
ところで、この検薬方法は、これまで述べてきたような錠剤や散薬などだけでなく、例えば図19の第7実施形態に示すように、薬剤分包を用いてアンプル55や水薬を分包するばあいにも適用できることは当然である。また、その場合、トランスポンダ3はカプセル形や錠剤形に限定されるものではない。
【0088】
なお、上記実施形態では、分包装置によってトランスポンダ3を薬剤分包1に分包する場合について示したが、これ以外にも、この方法は、トランスポンダ3を手作業によって薬剤分包1に取り付けることもできる。その場合、例えばトランスポンダ3をカード状として粘着テープで薬剤分包1に張りつけるなどの方法を取ればよい。
【0089】
また、実施形態では、トランスポンダ3に電波を用いて応答するものを示したが、これに限定されることはなく、例えばトランスポンダ3のアンテナ6に代えて、光送受信器を用いるとともに、その光送受信器とデータのやり取りを行う光送受信器を移送路のアンテナ36に代えて設けることにより、光信号を用いてデータの授受を行うようにしてもよい。
【0090】
【効果】
この発明の請求項1に係る発明は、以上のように構成し、メモリ回路に記憶したデータを送信要求信号に応答して送信するトランスポンダに、薬剤データと患者の認識データなどからなる分包情報を記憶させて分包時に薬剤分包に取り付け、その薬剤分包の検薬時に、発信手段から送信要求信号を発信し、その要求信号よって送信される上記分包情報を受信機により読み取って、読み取ったデータと分包された薬剤との照合を行なうようにしたことにより、分包情報の薬剤分包への添付を高速で行って分包速度のスピードアップが図れる。そのため、患者の待ち時間の短縮を図り、患者の負担を軽減できる。
【0091】
請求項2に係る発明では、トランスポンダの記憶内容を読み出して書き込まれたデータのチェックを行うことにより、トランスポンダへの書き込みミスをチェックできるので、検薬ミスを防ぐことができる。
【0092】
請求項3に係る発明では、トランスポンダへの書込エラーが発生した際に、分包情報の再書込み、あるいは、上記分包情報をメモリ回路に記憶させたトランスポンダを新たに上記薬剤分包に取付けることにより、常に正しいデータを薬剤分包に付けることができるので、検薬時のミスを防いで検薬精度の向上を図ることができる。
【0093】
請求項4に係る発明では、分包された薬剤が上記薬剤データ通りに分包されたかどうかを薬剤分包を行なう際に検出し、その検出したデータが上記薬剤データ通りでない場合は、その旨をトランスポンダーに記憶させて薬剤分包に付け、その旨を検薬時に知らせるようにしたので、容易に検薬ミスを防ぐことができ、しかも、検薬作業の効率化と検薬作業の軽減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態を示す斜視図
【図2】トランスポンダの一部切欠斜視図
【図3】第1実施形態のトランスポンダと書き込み器のブロック図
【図4】第1実施形態の錠剤分包装置の正面図
【図5】錠剤フィーダの断面図
【図6】包装装置の縦断面図
【図7】トランスポンダと読み取り器のブロック図
【図8】端末用コンピュータの表示画面を示す正面図
【図9】第1実施形態の薬剤分包の正面図
【図10】第1実施形態のメッセージを説明する作用説明図
【図11】第2実施形態の正面図
【図12】第2実施形態の他の態様を示す断面図
【図13】第3実施形態の斜視図
【図14】第3実施形態の内部構造を説明するための模式図
【図15】第4実施形態の正面図
【図16】第5実施形態の正面図
【図17】第6実施形態の正面図
【図18】第6実施形態の他の態様の示す正面図
【図19】第7実施形態を説明するための作用説明図
【図20】従来の薬剤分包の正面図
【符号の説明】
1 薬剤分包
3 トランスポンダ
33 書き込み器
40 読み取り器
S 光センサ
Claims (9)
- メモリ回路に記憶したデータを送信要求信号に応答して送信するトランスポンダに、薬剤分包の際、薬剤データと患者の認識データなどからなる分包情報を記憶させ、その分包情報を記憶させたトランスポンダを、薬剤を入れた分包に繋げて薬剤を入れない分包に投入して取り付け、そのトランスポンダを取り付けた薬剤分包の検薬の際に、前記薬剤分包に対して発信手段から送信要求信号を発信し、その要求信号よって送信される分包情報を受信機により読取り、読取ったデータに基づいて表示装置に表示される分包情報と分包された薬剤の照合を行なう薬剤分包の検薬方法。
- 上記トランスポンダを薬剤分包に取付けた直後に、トランスポンダの記憶内容を読み出して書込まれたデータのチェックを行なうことを特徴とする請求項1に記載の薬剤分包の検薬方法。
- 上記トランスポンダへの書込エラーが発生した際に、分包情報の再書込み、あるいは、上記分包情報をメモリ回路に記憶させたトランスポンダを新たに上記薬剤分包に取付けることを特徴とする請求項2に記載の薬剤分包の検薬方法。
- 上記分包される薬剤が上記薬剤データ通りに分包されたかどうかを検出手段により監視し、その際、分包された薬剤が上記薬剤データ通りでない場合は、その旨のデータをトランスポンダに記憶させて、前記間違って薬剤が分包された薬剤分包に取り付けることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の薬剤分包の検薬方法。
- 分包情報を記憶させたトランスポンダを薬剤分包に自動的に取り付ける錠剤分包装置とその錠剤分包装置によって分包された薬剤分包を検薬するための検薬カウンタとからなり、
上記錠剤分包装置が、複数の種類の錠剤を収納する複数の錠剤フィーダと、トランスポンダを収納した錠剤フィーダを備えるとともに、前記錠剤フィーダから排出される錠剤及びトランスポンダを分包処理する包装装置と、包装装置で分包されたトランスポンダとの発信/受信用アンテナと読み取り/書き込み器を備え、
一方、検薬カウンタには、トランスポンダへの発信/受信用アンテナと、トランスポンダの読み取り/書き込み器と、その受信結果を表示する出力端末とを備え、
薬剤分包の際、トランスポンダに、薬剤データと患者の認識データなどからなる分包情報を書き込み、その分包情報を書き込んだトランスポンダを、薬剤を入れた分包に繋げて薬剤を入れない分包に投入して取り付け、そのトランスポンダを取り付けた薬剤分包の検薬の際に、前記薬剤分包に対して送信要求信号を発信し、その要求信号よって送信される分包情報を読取って、読取ったデータに基づいて表示装置に表示される分包情報と分包された薬剤の照合を行なう薬剤分包装置。 - ケースの上面に散薬の投入孔と複数の錠剤の投入口とを設けた分割分包装置と、その分割分包装置によって分包された薬剤分包を検薬するための検薬カウンタとからなり、
上記分割分包装置が、散薬の投入孔と複数の錠剤の投入口にセットされた錠剤と散薬とを分包処理する包装装置と、トランスポンダとの発信/受信用アンテナと読み取り/書き込み器を備え、
一方、検薬カウンタには、トランスポンダへの発信/受信用アンテナと、トランスポンダの読み取り/書き込み器と、その受信結果を表示する出力端末とを備え、
薬剤分包の際に、トランスポンダを錠剤に代えて先頭あるいは最後に錠剤を排出する錠剤排出孔にセットし、包装装置によって分包された先頭あるいは最後の薬剤を入れない薬剤分包に取り付けたトランスポンダに、薬剤データと患者の認識データなどからなる分包情報を書き込み、その分包情報を書き込んだトランスポンダを前記分包の行なわれた薬剤を入れた薬剤分包に繋げて取り付け、そのトランスポンダを取り付けた薬剤分包の検薬の際に、前記薬剤分包に対して送信要求信号を発信し、その要求信号よって送信される分包情報を読取って、読取ったデータに基づいて表示装置に表示される分包情報と分包された薬剤の照合を行なう薬剤分包装置。 - 上記薬剤分包の際、トランスポンダに分包情報を書き込んだ直後に、トランスポンダに送信要求信号を送信し、その送信要求信号に対してトランスポンダが送信する分包情報を読み込んで、その読み込んだデータと先程書き込んだデータとを照合し、データが一致しない場合は、前記トランスポンダに対して再書き込みを行うようにした請求項5または6に記載の薬剤分包装置。
- 上記トランスポンダへの書込エラーが発生した際に、分包情報の再書込み、あるいは、上記分包情報をメモリ回路に記憶させたトランスポンダを新たに上記薬剤分包に取付ける請求項7に記載の薬剤分包装置。
- 上記分包される薬剤の排出を監視する検出手段を設け、前記検出手段が排出異常を検出すると、異常を表示するためのデータをトランスポンダに記憶させて、前記間違って薬剤が分包された薬剤分包に取り付ける請求項5乃至8のいずれかに記載の薬剤分包装置。
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