JP3633760B2 - ロボットマニピュレータの制御装置 - Google Patents

ロボットマニピュレータの制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、溶接作業やシーリング作業といったロボットマニピュレータを経路に追従させる作業において、必要なマニピュレータの位置姿勢を決定すべくマニピュレータの関節角度指令値を生成して制御するのに直接使用するロボットマニピュレータの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロボットシステムが動作するべき経路を獲得する方法には、操作者がマニピュレータを操作しながら作業前にロボットシステムに教示する方法、センサにより検出された情報をもとにロボットシステムが算出する方法[例えば、特開昭63−114853号]、作業前に教示された経路をセンサ情報に基づき修正する方法[特開平7−266272号]などがとられている。
【0003】
前記経路を教示する方法では教示点の位置だけでなく、その点における姿勢も同時にロボットシステムに教示している。前記センサを用いる方法では、経路に対する姿勢を予め設定し、設定した位置姿勢でマニピュレータに経路を倣わせている。例えば、経路に対するツールの姿勢は維持したまま、絶えずセンサの検出領域中心が経路にくるようにマニピュレータの関節角度を決定している。
【0004】
前記センサ情報と教示情報の両方を用いる場合は、事前に教示された位置姿勢情報と逐次検出されるセンサ情報をもとに経路を算出し、さらに事前に設定された経路に対するロボットの位置姿勢を実現するようにロボットの関節角度を決定している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
教示により事前にロボットの位置姿勢を記憶させる方法では、ツールが目的の作用を対象物体に及ぼすことができ(ツール条件)、かつマニピュレータの動作が可動範囲におさまり(可動範囲条件)、かつマニピュレータが動き易い(可操作度条件)位置姿勢を人間が判断しながら教示する必要があるため、多大の労力を要するという欠点を有していた。
【0006】
特に、教示データとセンサデータの両方を用いる方法では、センサが経路を捉えることができる(センサ条件)位置姿勢をも考慮する必要があり、さらなる労力と時間を要していた。
【0007】
一方、センサのみを用いる方法では、例えば経路に対するツール姿勢を固定した場合、センサの視野に経路が入る姿勢を実現できない場合がある。また、予め設定した姿勢ではロボットの可動範囲を超える可能性もあった。
【0008】
ここにおいて本発明の解決すべき主要な目的は、次の通りである。
即ち、本発明の第1の目的は、上述した課題を解決し、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件、その他の新規条件についての重み付けとなるそれぞれ任意数値からなる重要度を動作途中でもその都度外部から随時入力を受付けることにより調節可能とし、重み付け後のこれらを統合した条件を満たしたマニピュレータの位置姿勢を実現すべくマニピュレータの関節角度指令値を自動で算出するロボットマニピュレータの制御装置を提供せんとするものである。
【0009】
本発明の第2の目的は、予め、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件、その他の新規条件の評価関数と重み付き評価関数を算出し、その上で全重み付き評価関数を統合した統合化評価関数を用いるロボットマニピュレータの制御装置を提供せんとするものである。
【0010】
本発明の第3の目的は、センサデータ又は教示データをもとにマニピュレータが動作する経路をそれぞれ求める二通りのいずれかを用いるロボットマニピュレータの制御装置を提供せんとするものである。
【0012】
本発明のその他の目的は、明細書、図面、特に特許請求の範囲の各請求項の記載から自ずと明らかとなろう。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記課題の解決をするに際し、マニピュレータ先端とその近傍にそれぞれツールとセンサを取り付けた多関節マニピュレータにおいて、新規条件重み付き評価関数生成部と、ツール条件評価関数生成部と同重み付き評価関数生成部と、センサ条件評価関数生成部と同重み付き評価関数生成部と、可動範囲条件評価関数生成部と同重み付き評価関数生成部と、可操作度条件重み付き評価関数生成部と、評価関数統合部と、経路生成部と、座標変換部と、マニピュレータ関節角度生成部と、関節角度制御部とを備えて、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件及びその他の新規条件についてそれぞれ任意数値からなる重要度を動作途中でもその都度外部から随時入力を受付けることにより調節可能に構成される。
【0014】
当該多関節マニピュレータが動作するべき経路をセンサのデータあるいは教示データをもとに算出し、算出された経路をツールが追従するようにマニピュレータの関節角度を制御するに当っては、まず、ツール条件とセンサ条件と関節の可動範囲条件と関節角度の可操作度条件とその他の新規条件に関するそれぞれの重み付き評価関数を統合した統合化評価関数を求めて置く。
【0015】
次いで、前記センサデータを用いて経路を算出する場合には、前記経路と、検出手段によって得られたマニピュレータの関節角度と、当該経路及び当該関節角度によりそれぞれ算出された、前記ツールと前記センサのそれぞれ位置姿勢及び前記新規条件の変数と、をもとに前記統合化評価関数を最適化しつつマニピュレータの関節角度を逐次生成してその位置姿勢を逐次最適自動制御する。
【0016】
又は、前記教示データを用いる経路を算出する場合には、前記経路と、教示ファイルに書き込まれた手先姿勢から逆運動学を解析して算出したマニピュレータの関節角度と、当該関節角度と前記経路とにより、それぞれ算出された、前記ツールと前記センサの位置姿勢及び前記他の新規条件の変数と、をもとに前記統合化評価関数を最適化しつつマニピュレータの関節角度を逐次生成してその位置姿勢を逐次最適自動制御する。
【0017】
本発明によれば、ツール条件とセンサ条件と可動範囲条件と可操作度条件と他の新規条件に関する評価関数を動作途中でもその都度外部から入力された重要度に基づき随時重み付け調節可能に構成し、これら重み付き評価関数を統合した評価関数を最適にすることにより、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件、他の新規条件を満足するマニピュレータの関節角度を算出することができる。
【0018】
このとき、状況に応じて各条件の重要度を動作途中でもその都度随時入力変更可能に構成することにより各条件の許容範囲内で重要度に応じたマニピュレータの関節角度を算出することができる。また、既存の教示データ、あるいは倣い経路の位置のみを重視して作成した教示データの姿勢情報を、本発明により算出したマニピュレータ関節角度をもとに順運動学を解いて算出した手先位置姿勢に変更すれば、教示データを修正することが可能である。
【0019】
ここにおいて、更に具体的詳細に述べれば、当該課題の解決では、本発明が次に列挙する上位概念から下位概念に亙る新規な特徴的構成手段を採用することにより、前記目的を達成する。
【0055】
本発明装置の第1の特徴は、マニピュレータの先端とその近傍にそれぞれツールとセンサを取り付けて、当該マニピュレータが動作するべき経路をセンサデータあるいは教示データをもとに算出し、算出された経路を追従するようにマニピュレータの関節角度を制御するロボットマニピュレータの制御装置において、ツール条件評価関数生成部を前置直結し、前記ツールの重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を前記ツール条件評価関数生成部にて生成されたツール条件評価関数に乗じてツール条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有するツール条件重み付き評価関数生成部と、センサ条件評価関数生成部を前置直結し、前記センサの重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を前記センサ条件評価関数生成部にて生成されたセンサ条件評価関数に乗じてセンサ条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有するセンサ条件重み付き評価関数生成部と、関節に関する可動範囲条件評価関数生成部を前置直結し、前記ロボットマニピュレータの各関節の可動範囲の重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を前記可動範囲条件評価関数生成部にて生成された可動範囲条件評価関数に乗じて可動範囲条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有する可動範囲条件重み付き評価関数生成部と、前記ロボットマニピュレータの前記関節角度を検出する検出手段に接続し、当該検出手段によって得られた当該関節角度により前記可操作度を算出する演算手段と、当該可操作度の重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を当該可操作度に乗じて可操作度に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有する可操作度条件重み付き評価関数生成部と、前記ロボットマニピュレータの前記他の新規条件の望ましい値と、その許容範囲をあらわす値及びその重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該許容範囲内にのみ値を持ち、かつ極小値又は極大値を持つ評価関数を算出した後に、当該重要度を当該評価関数に乗じて他の新規条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有する他の新規条件重み付き評価関数生成部と、前記全ての重み付き評価関数を統合化する評価関数統合部と、前記センサデータと前記検出手段からそれぞれ経路情報と関節角度情報を、あるいは教示データから経路情報と関節角度情報を生成する経路生成部と、当該経路情報と当該関節角度情報とにより座標変換し経路に対するツール位置及びツール姿勢、経路に対するセンサ原点位置、経路上特徴点位置あるいは仮想特徴点位置を算出する座標変換部と、当該関節角度情報と当該ツール位置及び当該ツール姿勢と当該センサ原点位置と当該特徴点位置あるいは仮想特徴点位置により統合化評価関数を最適化してマニピュレータ関節角度指令値の運動指令値信号を逐次生成するマニピュレータ関節角度生成部と、当該マニピュレータ運動指令値信号を駆動指令信号に変換して当該マニピュレータ関節角度を制御する関節角度制御部と、を備えてなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0056】
本発明装置の第2の特徴は、前記本発明装置の第1の特徴におけるツール条件評価関数生成部が、マニピュレータに装着されたツールが経路に対してとるべき最も望ましい位置姿勢の値及び当該経路に対して当該ツールがとるべき位置姿勢の許容範囲を表す数値を入力する手段と、当該入力手段により入力された許容範囲内に値をもち、かつ最も望ましい位置姿勢の時に極小値又は極大値を持つ評価関数を算出する演算手段と、を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0058】
本発明装置の第3の特徴は、前記本発明装置の第1又は第2の特徴におけるセンサ条件評価関数生成部が、センサが経路を認識するために当該センサが当該経路に対してとるべき最も望ましい位置姿勢の値及び当該センサが当該経路に対してとるべき位置姿勢の範囲を表す数値を入力する入力手段と、当該入力手段により入力された許容範囲内に値をもち、かつ最も望ましい位置姿勢の時に極小値又は極大値をもつ評価関数を算出する演算手段と、を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0060】
本発明装置の第4の特徴は、前記本発明装置の第1、第2又は第3の特徴における可動範囲条件評価関数生成部が、ロボットマニピュレータの各関節の可動範囲を表す数値を入力する入力手段と、当該入力手段により入力された可動範囲内にのみ値をもち、かつ極小値又は極大値をもつ評価関数を算出する演算手段と、を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0064】
本発明装置の第5の特徴は、前記本発明装置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における評価関数統合部が、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件及び他の新規条件に関するそれぞれの重み付き評価関数を統合した評価関数を算出する演算手段を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0065】
本発明装置の第6の特徴は、前記本発明装置の第1、第2、第3、第4又は第5の特徴における経路生成部が、センサデータあるいは教示データからツールが追従すべき経路を算出する演算手段を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0066】
本発明装置の第7の特徴は、前記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5又は第6の特徴における座標変換部が、経路と、関節角度により当該経路に対するツールとセンサのそれぞれの位置姿勢を算出する演算手段を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0067】
本発明装置の第8の特徴は、前記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6又は第7の特徴におけるマニピュレータ関節角度生成部が、経路と、関節角度と、これ等によりそれぞれ算出されたツールとセンサのそれぞれの算出位置姿勢及び新規条件の変数をもとに統合化評価関数を最適化するようにマニピュレータの関節角度を算出する演算手段を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0068】
本発明装置の第9の特徴は、前記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7又は第8の特徴における関節角度制御部が、マニピュレータ関節角度生成部より算出された関節角度指令値になるようにマニピュレータの各関節を制御する制御手段を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0069】
本発明装置の第10の特徴は、前記本発明装置の第9の特徴におけるマニピュレータが、各関節角度を検出する検出手段と、関節角制御部からの駆動指令信号により制御駆動される駆動手段と、を有してなるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0070】
本発明装置の第11の特徴は、前記本発明装置の第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7、第8、第9又は第10の特徴における検出手段が、マニピュレータの各関節に取り付けられたロータリーエンコーダであるロボットマニピュレータの制御装置の構成採用にある。
【0071】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態をその装置例及び動作例につき図面を参照して説明する。
なお、本実施形態では専ら6つの関節を持ったマニピュレータを用いた例を説明するもこれに限定されず、又、代表的な装置例、動作例について説明したが、必ずしも当該装置例の手段等だけに限定されるものではない。本発明の目的を達成し、後述する効果を有する範囲内において適宜変更して実施することができるものである。
【0072】
(装置例1)
本装置例は、センサデータを基に生成した経路を、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件及びその他の新規条件についてそれぞれ任意数値からなる重要度を動作途中でもその都度外部から随時入力を受付けることにより調節可能に構成されて、これら条件を満たすようにツール姿勢を決定し、ディジタル制御によりツールを追従させるロボットシステムの例である。
図1は本装置例の産業用溶接ロボット装置の概略ブロック全体構成図、図2は図1の部分拡大詳細図、図3は図1の別の部分拡大詳細図、図4は図1のさらに別の部分拡大図である。
【0073】
図中、1はツール条件評価関数生成部、2はセンサ条件評価関数生成部、3は可動範囲条件評価関数生成部、4はツール条件重み付き評価関数生成部、5はセンサ条件重み付き評価関数生成部、6は可動範囲条件重み付き評価関数生成部である。
【0074】
7は可操作度条件重み付き評価関数生成部、8は評価関数統合部、9はマニピュレータ関節角度生成部、10は座標変換部、11は経路生成部、12は関節角度制御部、13はその他の新規条件重み付き評価関数生成部、14はロボットアームを用いたマニピュレータ、15はマニピュレータ14先端に装着された光切断型レーザセンサ、16は溶接トーチを用いたツール、17は加工対象物、18は溶接すべき線としての経路である。
【0075】
図2に示すよう、前記ツール条件評価関数生成部1は、マニピュレータ14に装着されたツール16が経路に対してとるべき最も望ましい位置姿勢の値、及び経路に対してツール16がとるべき位置姿勢の許容範囲を表す数値を入力する入力手段1aと、入力手段1aにより入力された許容範囲内にのみ値を持ち、かつ最も望ましい位置姿勢の時に極小値又は極大値をもつ評価関数を算出する演算手段1bとを有する。
【0076】
同図に示すよう、前記ツール条件重み付き評価関数生成部4は、ツール16の重要度を表す数値を入力する入力手段4aと、演算手段1bにより算出された評価関数に当該入力手段4aにより入力されたツール16の重要度を表す数値を乗じたツール条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段4bとを有する。
【0077】
同図に示すよう、前記センサ条件評価関数生成部2は、センサ15が経路を認識するためにセンサ15が経路に対してとるべき最も望ましい位置姿勢の値及びセンサ15が経路に対してとるべき位置姿勢の許容範囲を表す数値を入力する入力手段2aと、入力手段2aにより入力された許容範囲内にのみ値を持ち、かつ最も望ましい位置姿勢の時に極小値又は極大値をもつ評価関数を算出する演算手段2bとを有する。
【0078】
同図に示すよう、前記センサ条件重み付き評価関数生成部5は、センサ15の重要度を表す数値を入力する入力手段5aと、演算手段2bにより算出された評価関数に当該入力手段5aにより入力されたセンサ15の重要度を表す数値を乗じたセンサ条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段5bとを有する。
【0079】
同図に示すよう、前記可動範囲条件評価関数生成部3は、マニピュレータ14の各関節の可動範囲を表す数値を入力する入力手段3aと、入力手段3aにより入力された可動範囲内にのみ値を持ち、かつ極小値又は極大値をもつ評価関数を算出する演算手段3bとを有する。
【0080】
同図に示すよう、前記可動範囲条件重み付き評価関数生成部6は、可動範囲の重要度を表す数値を入力する入力手段6aと、演算手段3bにより算出された評価関数に当該可動範囲の重要度を表す数値を乗じた可動範囲条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段6bとを有する。
【0081】
図3に示すよう、前記可操作度条件重み付き評価関数生成部7は、マニピュレータ14の関節角度を検出する検出手段14aと接続し、可操作度の重要度を表す数値を入力する入力手段7aと、検出手段14aによって得られたマニピュレータ14の関節角度によりマニピュレータ14の操作性を示す指標である可操作度を算出するとともに、算出された可操作度に当該可操作度の重要度を表す数値を乗じた可操作度に関する重み付き評価関数を算出する演算手段7bとを有する。
【0082】
同図に示すよう、前記他の新規条件重み付き評価関数生成部13は、新規条件の望ましい値と許容範囲と重要度をそれぞれ表す数値を入力する入力手段13aと、入力手段13aにより入力された前記許容範囲内にのみ値を持ち、かつ最も前記望ましい値の時の極小値又は極大値を持つ評価関数に前記重要度を表す数値を乗じた新規条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段13bとを有する。
【0083】
同図に示すよう、前記評価関数統合部8は、ツール条件に関する重み付き評価関数と、センサ条件に関する重み付き評価関数と、可動範囲条件に関する重み付き評価関数と、可操作度に関する重み付き評価関数と、新規条件に関する評価関数とを統合した統合化評価関数を算出する演算手段8aを有する。
【0084】
図4に示すよう、前記経路生成部11は、センサデータからマニピュレータ14が追従すべき経路を算出する演算手段11aを有する。
同図に示すよう、前記座標変換部10は、演算手段11aによって得られた経路と、前記検出手段14aによって得られたマニピュレータ14の関節角度により、経路に対するツール16の位置姿勢と経路に対するセンサ15の位置姿勢を算出する演算手段10aを有する。
【0085】
同図に示すよう、前記マニピュレータ関節角度生成部9は、演算手段11aにより得られた経路と、検出手段14aによって得られたマニピュレータ14の関節角度と、演算手段10aにより算出された経路に対するツール16の位置姿勢、及び経路に対するセンサ15の位置姿勢をもとに、前記演算手段8aより算出された統合化評価関数を最適化するようにマニピュレータ14の関節角度を算出する演算手段9aを有する。
同図に示すよう、前記関節角度制御部12は、演算部9aにより算出された関節角度になるようにマニピュレータ14の関節を制御する制御手段12aを有する。
【0086】
同図に示すよう、マニピュレータ14は、各関節に取り付け、関節角度を検出するロータリーエンコーダの検出手段14aと、制御手段12aからの駆動指令信号に基づき、各関節を駆動する駆動手段14bを有する。
なお、実際には全入力手段1a〜7a,13aはキーボード等に、全演算手段1b〜7b,8a〜11a,13bはプログラム演算可能なCPUに、全評価関数式は予め記憶させて置く図示しないROM等にそれぞれ集約化されたコンピュータに置き換えられるものとする。
【0087】
(装置例2)
本装置例は、前記装置例1の図1に示す経路生成部11にセンサ15からのセンサデータに代わって教示データを入力する構成を取れば、他の構成を同一として本装置例により、既存の教示データをツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件、他の新規条件の全てを満たし、かつ経路を追従する教示データに修正可能であることは勿論である。この場合、教示データ作成時には姿勢を考慮する必要がなく、教示者の負担を大幅に減らすことができる。
【0088】
(動作例1)
前記装置例1に適用される動作例1の実行手順を図面について説明する。
【外43】
Figure 0003633760
【0089】
本動作例において、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件、新規条件をそれぞれ以下のように設定する。
ツール条件:経路18接線19に対するツール16角度をθt、最も望ましい角度θdとした場合、その差分Δθtは、より0に近い方が望ましいとする。
【外44】
Figure 0003633760
【0090】
センサ条件:センサ15がとらえた経路18上の特徴点23とセンサ原点22との距離をιとした場合、ιはより0に近い方が望ましいとする。但し、ιの許容範囲は、ιmaxとし、ιmaxは例えばセンサ視野21範囲を考慮して設定する(図6)。
可動範囲条件:マニピュレータ14の各関節角度θの可動領域中心をθ=0とした場合、θはより0に近い方が望ましいとする。
【外45】
Figure 0003633760
【0091】
可操作度条件:可操作度がより大きい方が望ましい。
新規条件:j番目の新規条件の望ましい値L[j]、j番目の許容範囲最大値Lmax[j]、新規条件の変数をL[j]とした場合、L[j]−L[j]より0に近いほうが望ましいとする。
【0092】
【外46】
Figure 0003633760
【0093】
【外47】
Figure 0003633760
【0094】
(1)経路追従動作前
図1をもとにまず、経路追従動作前の説明を行う。
ツール条件評価関数生成部1は、ツール16が経路接線19に対してとるべき最も望ましい角度θ、及びツール16が経路接線19に対してとるべき角度の許容範囲の最大値θtmaxを予め入力値として受け取り、許容範囲内にのみ値を持ち、かつ最も望ましい位置姿勢の時に極大値をもつツール評価関数として、例えば、
【外48】
Figure 0003633760
【0095】
θtは経路18追従時にマニピュレータ14の関節に取り付けたロータリエンコーダの検出手段14aが逐次出力する関節角度情報θiと、経路生成部11により生成された経路情報Pdから座標変換部10により算出される経路接線19に対するツール角度である。ツール条件重み付き評価関数生成部4は、ツール評価関数Eaに、予め入力されたツール16の重要度を表す数値αを乗じたEa・αをツール条件に関する重み付き評価関数Ebとして生成する。
Eb=Ea・α (2)
【0096】
センサ条件評価関数生成部2は、センサ視野21の許容範囲の最大値ιmaxを予め入力値として受け取り、センサ視野21内でセンサ15がとらえた経路18上の特徴点23とセンサ原点22との距離が小さい時に極大値をもつセンサ評価関数として、例えば、
【外49】
Figure 0003633760
【0097】
【外50】
Figure 0003633760
【0098】
センサ条件重み付き評価関数生成部5は、センサ評価関数Ecに予め入力されたセンサ15の重要度を表す数値βを乗じたEc・βをセンサ条件に関する重み付き評価関数Edとして生成する。
Ed=Ec・β (4)
【0099】
可動範囲条件評価関数生成部3は、予め入力された可動範囲の最大値θmax.iから、可動範囲内にのみ値をもち、かつ可動範囲の中心角度で極大値をもつ可動範囲評価関数として、例えば、
【外51】
Figure 0003633760
【0100】
θは経路18追従時にマニピュレータ14のn=6個の関節に取り付けられたロータリエンコーダが逐次出力する経路18追従時の関節角度である。
θmax.i、θにおける添え字iは関節番号を示し、関節角度θは可動領域の中心を0とする。
【0101】
可動範囲条件重み付き評価関数生成部6は可動範囲評価関数Eeに、予め入力された可動範囲の重要度を表す数値γを乗じたEe・γを可動範囲条件に関する重み付き評価関数Efとして生成する。
Ef=Ee・γ (6)
【0102】
【外52】
Figure 0003633760
【0103】
新規条件重み付き評価関数生成部13は、マニピュレータ14のj番目の新規条件の望ましい値Ld[j]とその許容範囲Lmax[j]を表す数値及びその重要度を表す数値ε[j]をそれぞれ予め入力し、入力された許容範囲Lmax[j]内にのみ値をもち、かつ極小値又は極大値をもつ評価関数として、例えば、
【外53】
Figure 0003633760
【0104】
新規条件評価関数Eに予め入力された新規条件の重要度を表す数値εを乗じたE・ε[j]を新規条件に関する重み付き評価関数Enew[j]として生成する。
【外54】
Figure 0003633760
【0105】
評価関数統合部8はツール条件に関する重み付き評価関数E、センサ条件に関する重み付き評価関数E、可動範囲条件に関する重み付き評価関数E、可操作度条件に関する重み付き評価関数E
【外55】
Figure 0003633760
【0106】
(2)経路追従動作時
次に、経路18追従動作時の動作説明を行う。
経路生成部11は、センサデータTdとマニピュレータ14の関節角度情報θからマニピュレータ14が追従すべき経路Pを世界座標系で生成する。世界座標系とは、ロボット制御装置が定義する座標系である。
【0107】
センサデータTdは経路18上に検出された特徴点23位置情報であり、センサ座標系で表記されている。座標変換部10は経路生成部11により生成された経路Pdと、マニピュレータ14の関節角度情報θから、ツール先端20位置Pと経路接線19に対するツール先端20角度θ、及びセンサ15が捉えた経路18上の特徴点23位置P、及びセンサ原点22の位置Ps0を算出する。P、P、Ps0はすべて世界座標系で表記されている。
【0108】
サンプリング周期をΔtとすれば、マニピュレータ関節角度生成部9は、関節角度情報θ、ツール先端20位置P、ツール先端20角度θ、特徴点23位置P、センサ原点22の位置Ps0を式(1)〜(10)に代入して統合化評価関数Eを算出し、
【外56】
Figure 0003633760
により次のサンプル値におけるマニピュレータ14の関節角度指令値θi(next)を逐次算出し、運動指令値信号として関節角度制御装置に出力する。
【0109】
なお、(12)式は冗長マニピュレータ14における冗長性利用に関する基本式[例えば、吉川、「ロボット制御基礎論」、コロナ社、1995]として知られている。ここで、Jはヤコビ行列Jの擬似逆行列、Iは単位行列、
【外57】
Figure 0003633760
【0110】
関節角度制御部12は、前記運動指令値信号θi(next)を駆動指令信号Tgに変換してマニピュレータ14を制御する。
本動作例では、ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件、新規条件の全てを満たし、かつ経路18を追従するためのマニピュレータ14の位置姿勢を自動で求めることができる。
【0111】
(動作例2)
前記装置例2に適用される動作例2を説明する。
本動作例の教示データ修正の場合、教示データの位置情報のみを使用し、算出した姿勢情報を教示データとして修正するものである。
前記動作例1と異なる点は、(I)経路Pdを教データより算出し、
(II)特徴点Psに相当する仮想特徴点Psvを経路Pdとマニピュレータ14関節角度θiより算出する。
【0112】
(III)オフラインのため位置決め制御の必要がない。
(IV)教示ファイルを修正する部分が必要となる。
他は、前記動作例1と同様に処理される。
即ち、センサ15の使用を仮定した場合、オフラインではセンサ15が検出する経路Pdの特徴点Psを取得することが出来ないので、特徴点Psに相当する仮想特徴点Psvを算出する必要がある。具体的にはレーザ面との経路と交点として求める。
【0113】
次に、本動作例の具体的詳細な実行処理手順を図面について説明する。
図9は、新規条件に関する重み付き評価関数を設定処理する新規条件評価処理手順のフローチャート、図10はツール条件に関する重み付き評価関数を設定処理するツール条件評価処理手順とセンサ条件に関する重み付き評価関数を設定処理するセンサ条件評価処理手順の連続フローチャートである。
【0114】
図11は可動範囲条件に関する重み付き評価関数を設定処理する可動範囲条件評価処理手順と可操作度条件に関する重み付き評価関数を設定処理する可操作度条件評価処理手順と統合化評価関数を設定処理する統合化評価関数作成処理手順との連続フローチャート、図12はセンサデータを用いた関節角度最適処理手順であって、(a)は全体図、(b)は部分詳細図、図13は教示データと修正ファイルを用いた関節角度最適処理手順であって、(a)は全体図、(b)は部分詳細図である。
【0115】
本動作例の具体的実行処理手順は、その他の新規条件の重み付き評価関数を設定作成する新規条件評価処理手順(後述のST1〜ST9)と、ツール条件の評価関数とその重み付き評価関数を設定作成するツール条件評価処理手順(後述のST10〜ST14)と、センサ条件の評価関数とその重み付き評価関数を設定作成するセンサ条件評価処理手順(後述のST16〜ST20)と、可動範囲条件の評価関数とその重み付き評価関数を設定作成する可動範囲条件評価処理手順(後述のST22〜ST27)と、可操作度条件の重み付き評価関数を設定作成する可操作度条件評価処理手順(後述のST28〜ST30)と、当該全重み付き評価関数を統合算出して統合化評価関数を設定作成する統合化評価関数作成処理手順(後述のST32)と、センサデータ又は教示データによりそれぞれ算出された経路とツール位置姿勢情報とセンサ位置姿勢情報及び前記他の新規条件の変数に基づき前記全条件重み付き評価関数の統合化評価関数を最適化してマニピュレータの関節角度を逐次生成する関節角度最適処理手順(後述のST33〜ST45又はST33〜ST46)と、を順次一貫経由する。
以下、処理手順を項分けして順に説明する。
【0116】
(1)新規条件評価処理手順
予め、新規条件番目j=0,統合化評価関数Eh値=0に、それぞれリセットクリアして初期条件をセットするステップ1(ST1)と、まず、指標の新規条件の数Nを入力するステップ2(ST2)と、次いで、j<N、かどうかを比較判断し、NOであれば次のツール条件評価処理手順に進み、YESであれば、次のステップ4(ST4)へ振り分けるステップ3(ST3)と、引続き、j番目の新規条件の重要度ε[j]を入力するステップ4(ST4)と、ε[j]=0、であるかどうかを比較判断し、NOの場合は次のステップ6(ST6)へ、YESの場合はステップ8(ST8)へそれぞれ振り分けるステップ5(ST5)と、さらに、j番目の新規条件の許容範囲Lmax[j]とj番目の新規条件の最適値をL[j]を入力するステップ6(ST6)と、j番目の新規条件における変数(関節角度θの関数)L[j]、j番目の新規条件の重み付き評価関数(L[j]の関数)Enew[j]とした場合、
【外58】
Figure 0003633760
【0117】
(2)ツール条件評価処理手順
まず、ツール条件の重要度αを入力するステップ10(ST10)と、
次いで、α=0、であるかを比較判断し、NOの場合は次のステップ12(ST12)へ、YESの場合はステップ15(ST15)へそれぞれ振り分けるステップ11(ST11)と、引続き、ツール条件最適角度θとツール条件評価許容範囲最大角度θtmaxのそれぞれの値を入力するステップ12(ST12)と、経路接線に対するツール角度θ、センサ条件評価関数(θの関数)Eとした場合、
【外59】
Figure 0003633760
【0118】
(3)センサ条件評価処理手順
まず、センサ条件の重要度βを入力するステップ16(ST16)と、次いで、β=0、であるかを比較判断し、NOの場合は次のステップ18(ST18)へ、YESの場合はステップ21(ST21)へそれぞれ振り分けるステップ17(ST17)と、引続き、センサ視野の許容範囲の最大値ιmax、センサ角度θの最適値=0のそれぞれの値を入力するステップ18(ST18)と、さらに、センサ条件評価関数(θの関数)Eとした場合、
【外60】
Figure 0003633760
【0119】
(4)可動範囲条件評価処理手順
まず、可動範囲条件の重要度γを入力するステップ22(ST22)と、
次いで、γ=0、であるかを比較判断し、NOの場合は次のステップ24(ST24)へ、YESの場合はステップ26(ST26)へそれぞれ振り分けるステップ23(ST23)と、引続き、可動範囲最適値=0、可動範囲最大値θmax.iのそれぞれの値を入力するステップ24(ST24)と、さらに、関節角度θ、関節番号i、関節数n、可動範囲評価関数(θの関数)Eとした場合、
【外61】
Figure 0003633760
【0120】
(5)可操作度条件評価処理手順
可操作度条件の重要度δを入力する入力ステップ28(ST28)と、次いで、δ=0、かどうか比較判断し、NOの場合は次のステップ30(ST30)へ、YESの場合はステップ31へそれぞれ振り分けるステップ29(ST29)と、
【外62】
Figure 0003633760
【0121】
(6)統合化評価関数作成処理手順
j番目の新規条件重み付き評価関数Enew[j]、新規条件の数N、ツール条件重み付き評価関数E、センサ条件重み付き評価関数E、可動範囲条件重み付き評価関数E、可操作度条件重み付き評価関数E、統合化評価関数Eとした場合、
【外63】
Figure 0003633760
【0122】
(7)センサデータを用いた関節角度最適処理手順
予め、サンプリング番号mをm=0、にリセットクリアするステップ33(ST33)と、まず、関節角度情報θ、関節番号i、時間tとした場合、初期姿勢θ[m]とサンプリング周期Δtのそれぞれの値を入力するステップ34(ST34)と、次いで、θ[m]値に関節角を位置決め制御するステップ35(ST35)と、引続き、終点であるかどうかを制御し、NOの場合は次のステップ37(ST37)へ、YESの場合はENDにそれぞれ振り分けるステップ36(ST36)と、さらに、新規条件とツール条件とセンサ条件と可動範囲条件と可操作度条件が許容範囲であるか比較判断し、YESの場合は次のステップ38(ST38)へ、NOの場合はENDにそれぞれ振り分けるステップ37(ST37)と、加えて、センサデータTdより経路上特徴点Pを各算出するステップ38(ST38)と、その上、経路上特徴点Pより経路Pを生成するステップ39(ST39)と、
【外64】
Figure 0003633760
【0123】
前記ステップ40(ST40)は、サンプリング番号mのi番目の関節の検出角度θ[m]と経路Pからツール角度θを算出するステップ40a(ST40a)と、前記θ[m]からツール先端位置Pとセンサ原点位置Ps0を算出するステップ40b(ST40b)と、
【外65】
Figure 0003633760
【0124】
(8)教示データを用いた関節角度最適処理手順
予め、サンプリング番号mをm=0、にリセットクリアするステップ33(ST33)と、まず、関節角度情報θ、関節番号i、時間tとした場合、初期姿勢θ[m]とサンプリング周期Δtのそれぞれの値を入力するステップ34(ST34)と、次いで、教示データより経路Pを生成するステップ35(ST35)と、順運動学を解いて手先姿勢F(θ[m])を算出するステップ36(ST36)と、引続き、教示ファイルに当該F(θ[m])の値を書き込むステップ37(ST37)と、さらに、終点であるかどうか判断し、NOの場合は次のステップ39(ST39)へ、YESの場合はENDにそれぞれ振り分けるステップ38(ST38)と、加えて、新規条件とツール条件とセンサ条件と可動範囲条件と可操作度条件が許容範囲であるかどうか比較判断し、YESの場合は次のステップ40(ST40)へ、NOの場合はENDにそれぞれ振り分けるステップ39(ST39)と、その上、前記P、前記θ[m]の値より仮想特徴点Psvを算出するステップ40(ST40)と、
【外66】
Figure 0003633760
【0125】
前記ステップ41(ST41)は、サンプリング番号mのi番目関節の算出関節角度θ[m]と経路Pからツール角度θを算出するステップ41a(ST41a)と、前記θ[m]からツール先端位置Pとセンサ原点Ps0を算出するステップ41b(ST41b)と、
【外67】
Figure 0003633760
【0126】
【発明の効果】
本発明によればツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件、新規条件のすべての条件を満たしたマニピュレータの位置姿勢を自動で算出することができる。また、各条件の重要度を動作途中でもその都度外部から随時入力を受付けることで調節可能に構成することにより、すべての条件を満たす中で、重要度の高い条件を優先したマニピュレータの位置姿勢を算出することができる。その結果、作業者の教示負荷を軽減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態の産業用溶接ロボット装置例の概略ブロック全体構成図である。
【図2】同上、部分拡大詳細図である。
【図3】同上、別の部分拡大詳細図である。
【図4】同上、さらに別の部分拡大詳細図である。
【図5】本発明の実施形態の装置例に適用される動作例の説明における経路接線に対するツール角度θtと最も望ましい角度θdの関係を示す図である。
【図6】同上におけるセンサが捉えた経路上の特徴点とセンサ原点との距離ιと、ιの許容範囲の最大値ιmaxとの関係を示す図である。
【図7】【外68】
Figure 0003633760
【図8】同上におけるセンサ視野内に特徴点を捉えるθsの許容範囲を示す図である。
【図9】同上において、新規条件に関する重み付き評価関数設定処理する新規条件評価処理手順のフローチャートである。
【図10】同上において、ツール条件に関する重み付き評価関数を設定処理するツール条件評価処理手順と、センサ条件に関する重み付き評価関数を設定処理するセンサ条件評価処理手順の連続フローチャートである。
【図11】同上において、可動範囲条件に関する重み付き評価関数を設定処理する可動範囲条件評価処理手順と、可操作度条件に関する重み付き評価関数を設定処理する可操作度条件評価処理手順と、統合化評価関数を設定処理する統合化評価関数作成処理手順との連続フローチャートである。
【図12】同上において、センサデータを用いた関節角度最適処理手順であって、(a)は全体図、(b)は部分詳細図である。
【図13】同上において、教示データと修正ファイルを用いた関節角度最適処理手順であって、(a)は全体図、(b)は部分詳細図である。
【符号の説明】
1…ツール条件評価関数生成部
1a〜7a,13a…入力手段
1b〜7b,8a〜11a,13b…演算手段
2…センサ条件評価関数生成部
3…可動範囲条件評価関数生成部
4…ツール条件重み付き評価関数生成部
5…センサ条件重み付き評価関数生成部
6…可動範囲条件重み付き評価関数生成部
7…可操作度条件重み付き評価関数生成部
8…評価関数統合部
9…マニピュレータ関節角度生成部
10…座標変換部
11…経路生成部
12…関節角度制御部
12a…制御手段
13…新規条件重み付き評価関数生成部
14…マニピュレータ
14a…検出手段
14b…駆動手段
15…センサ
16…ツール
17…加工対象物
18…経路
19…経路接線
20…ツール先端
21…センサ視野
22…センサ原点
23…特徴点
Ea…ツール条件評価関数
Eb…ツール条件重み付き評価関数
Ec…センサ条件評価関数
Ed…センサ条件重み付き評価関数
Ee…可動範囲条件評価関数
Ef…可動範囲条件重み付き評価関数
Eg…可操作度条件重み付き評価関数
Eh…統合化評価関数
Em[j]…新規条件評価関数
Enew[j]…新規条件重み付き評価関数
α…ツール条件の重要度
β…センサ条件の重要度
γ…可動範囲条件の重要度
δ…可操作度条件の重要度
ε[j]…新規条件の重要度

Claims (11)

  1. マニピュレータの先端とその近傍にそれぞれツールとセンサを取り付けて、当該マニピュレータが動作するべき経路をセンサデータあるいは教示データをもとに算出し、算出された経路を追従するようにマニピュレータの関節角度を制御するロボットマニピュレータの制御装置において、
    ツール条件評価関数生成部を前置直結し、前記ツールの重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を前記ツール条件評価関数生成部にて生成されたツール条件評価関数に乗じてツール条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有するツール条件重み付き評価関数生成部と、
    センサ条件評価関数生成部を前置直結し、前記センサの重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を前記センサ条件評価関数生成部にて生成されたセンサ条件評価関数に乗じてセンサ条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有するセンサ条件重み付き評価関数生成部と、
    関節に関する可動範囲条件評価関数生成部を前置直結し、前記ロボットマニピュレータの各関節の可動範囲の重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を前記可動範囲条件評価関数生成部にて生成された可動範囲条件評価関数に乗じて可動範囲条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有する可動範囲条件重み付き評価関数生成部と、
    前記ロボットマニピュレータの前記関節角度を検出する検出手段に接続し、当該検出手段によって得られた当該関節角度により前記可操作度を算出する演算手段と、当該可操作度の重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該重要度を当該可操作度に乗じて可操作度に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有する可操作度条件重み付き評価関数生成部と、
    前記ロボットマニピュレータの前記他の新規条件の望ましい値と、その許容範囲をあらわす値及びその重要度を表す数値を動作途中でもその都度外部から随時入力を受け付けることにより調節可能とする入力手段と、当該入力手段により入力された当該許容範囲内にのみ値を持ち、かつ極小値又は極大値を持つ評価関数を算出した後に、当該重要度を当該評価関数に乗じて他の新規条件に関する重み付き評価関数を算出する演算手段とを有する他の新規条件重み付き評価関数生成部と、
    前記全ての重み付き評価関数を統合化する評価関数統合部と、
    前記センサデータと前記検出手段からそれぞれ経路情報と関節角度情報を、あるいは教示データから経路情報と関節角度情報を生成する経路生成部と、
    当該経路情報と当該関節角度情報とにより座標変換し経路に対するツール位置及びツール姿勢、経路に対するセンサ原点位置、経路上特徴点位置あるいは仮想特徴点位置を算出する座標変換部と、
    当該関節角度情報と当該ツール位置及び当該ツール姿勢と当該センサ原点位置と当該特徴点位置あるいは仮想特徴点位置により統合化評価関数を最適化してマニピュレータ関節角度指令値の運動指令値信号を逐次生成するマニピュレータ関節角度生成部と、
    当該マニピュレータ運動指令値信号を駆動指令信号に変換して当該マニピュレータ関節角度を制御する関節角度制御部と、を備える、
    ことを特徴とするロボットマニピュレータの制御装置。
  2. ツール条件評価関数生成部は、
    マニピュレータに装着されたツールが経路に対してとるべき最も望ましい位置姿勢の値及び当該経路に対して当該ツールがとるべき位置姿勢の許容範囲を表す数値を入力する手段と、
    当該入力手段により入力された許容範囲内に値をもち、かつ最も望ましい位置姿勢の時に極小値又は極大値を持つ評価関数を算出する演算手段と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  3. センサ条件評価関数生成部は、
    センサが経路を認識するために当該センサが当該経路に対してとるべき最も望ましい位置姿勢の値及び当該センサが当該経路に対してとるべき位置姿勢の範囲を表す数値を入力する入力手段と、
    当該入力手段により入力された許容範囲内に値をもち、かつ最も望ましい位置姿勢の時に極小値又は極大値をもつ評価関数を算出する演算手段と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  4. 可動範囲条件評価関数生成部は、
    ロボットマニピュレータの各関節の可動範囲を表す数値を入力する入力手段と、
    当該入力手段により入力された可動範囲内にのみ値をもち、かつ極小値又は極大値をもつ評価関数を算出する演算手段と、を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  5. 評価関数統合部は、
    ツール条件、センサ条件、可動範囲条件、可操作度条件及び他の新規条件に関するそれぞれの重み付き評価関数を統合した評価関数を算出する演算手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3又は4に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  6. 経路生成部は、
    センサデータあるいは教示データからツールが追従すべき経路を算出する演算手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  7. 座標変換部は、
    経路と、関節角度により当該経路に対するツールとセンサのそれぞれの位置姿勢を算出する演算手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5又は6に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  8. マニピュレータ関節角度生成部は、
    経路と、関節角度と、これ等によりそれぞれ算出されたツールとセンサのそれぞれの算出位置姿勢及び新規条件の変数をもとに統合化評価関数を最適化するようにマニピュレータの関節角度を算出する演算手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6又は7に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  9. 関節角度制御部は、
    マニピュレータ関節角度生成部より算出された関節角度指令値になるようにマニピュレータの各関節を制御する制御手段を有する、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7又は8に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  10. マニピュレータは、
    各関節角度を検出する検出手段と、
    関節角制御部からの駆動指令信号により制御駆動される駆動手段と、を有する、
    ことを特徴とする請求項9に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
  11. 検出手段は、
    マニピュレータの各関節に取り付けられたロータリーエンコーダである、
    ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9又は10に記載のロボットマニピュレータの制御装置。
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