JP3633423B2 - 筒内噴射式火花点火内燃機関 - Google Patents

筒内噴射式火花点火内燃機関 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、筒内噴射式火花点火内燃機関に関する。
【0002】
【従来の技術】
気筒内へ直接的に燃料を噴射することにより、点火時点において点火プラグ近傍だけに着火性の良好な混合気(以下、可燃混合気)を形成し、気筒内全体としては希薄な混合気の燃焼を可能にする成層燃焼が公知である。一般的な筒内噴射式火花点火内燃機関は、このような成層燃焼に際して、圧縮行程後半にピストン頂面に形成された凹状のキャビティ内へ燃料を噴射するようになっている。こうして噴射された燃料は、キャビティ壁面から受熱して気化すると共にキャビティ形状によって点火プラグ近傍へ導かれ、点火プラグ近傍に可燃混合気を形成することが意図されている。
【0003】
燃料噴射弁は、一般的に気筒上部周囲に配置されて燃料を斜め下方向に噴射するものであるために、ピストン頂面に形成されたキャビティ内へ確実に燃料を噴射するには、燃料噴射中のピストンの位置範囲が限定される。また、噴射された全ての燃料を点火時点で気化させるためには、燃料噴射終了から点火までに、ある程度の時間が必要である。それにより、機関回転数が高くなってピストン上昇速度が速くなる場合において特に、ピストンが前述の位置範囲内である時間は短くなって、燃料噴射終了からの燃料気化時間を考慮すると、燃料噴射可能な時間は非常に短くなる。こうして、少量の燃料しか噴射できないために、成層燃焼運転領域は狭いものとされている。
【0004】
燃費効率の高い成層燃焼を広い運転領域で実施するために、特開平1−173426号公報には、キャビティをシリンダヘッドに形成して、このキャビティ内へ燃料を噴射することが提案されている。それにより、圧縮行程においてピストン位置に係わらず燃料噴射が可能となり、比較的多量の燃料を噴射することができるようになる。
【0005】
この従来技術において、燃料噴射弁は、キャビティ外に配置されているために、噴射された燃料は、キャビティがピストン頂面に形成されている場合と同様に、キャビティ内へ到達する以前に気筒内の吸気と十分に混合して微粒化され、良好な可燃混合気となる。このように、キャビティをシリンダヘッドに形成する場合において、燃料噴射弁をキャビティから離間させることは良好な可燃混合気の形成に重要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、こうして燃料噴射弁をキャビティから離間させると、燃料噴射弁は燃料を斜め上方向に噴射しなければならず、噴射された燃料は、上方向の速度成分を有するために、キャビティの上壁を介して、逆にキャビティから下方へ流出し易くなる。こうして、点火時点においてキャビティ内に位置する点火プラグ近傍に可燃混合気を位置させることが難しく、良好な可燃混合気が形成されているにも係わらずに失火が発生することがある。
【0007】
従って、本発明の目的は、成層燃焼を実現するために、シリンダヘッドに形成されたキャビティ内へキャビティ外に位置する燃料噴射弁から燃料を噴射する筒内噴射式火花点火内燃機関において、点火プラグが位置するキャビティ内に点火時点において良好な可燃混合気を確実に形成して、失火のない良好な成層燃焼を実現することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明による請求項1に記載の筒内噴射式火花点火内燃機関は、シリンダヘッドに形成されたキャビティと、前記キャビティ内に位置する点火プラグと、前記キャビティ外に位置して前記キャビティ内へ燃料を噴射するための燃料噴射弁とを具備し、ピストン頂面は、前記キャビティの上壁に衝突した後に前記キャビティの下方へ流出する燃料を前記キャビティ内へ偏向する偏向部分を有することを特徴とする。
【0009】
また、本発明による請求項2に記載の筒内噴射式火花点火内燃機関は、請求項1に記載の筒内噴射式火花点火内燃機関において、ピストン頂面の前記偏向部分は、前記キャビティに対向して滑らかな曲面を有する凹部であることを特徴とする。
【0010】
また、本発明による請求項3に記載の筒内噴射式火花点火内燃機関は、シリンダヘッドに形成されたキャビティと、前記キャビティ内に位置する点火プラグと、前記キャビティ外に位置して気筒内へ燃料を噴射するための燃料噴射弁と、気筒内へ流体を噴射する流体噴射弁とを具備し、前記流体噴射弁からの流体噴流は、前記キャビティの下側を略横断するように指向され、前記燃料噴射弁からの燃料噴流は、前記キャビティ内へ向けて斜め上方向に向けられ、前記キャビティの下側において前記流体噴流と衝突して大幅に慣性力を失って前記キャビティ内へ導かれるために、前記キャビティの上壁との衝突によって発生する下方向の速度成分が小さくなることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関の第一実施形態を示す概略縦断面図である。同図において、1は吸気ポート、2は排気ポートである。吸気ポート1は吸気弁3を介して、排気ポート2は排気弁4を介して、それぞれ気筒内へ通じている。5はピストンであり、6は気筒略中心上部に配置された点火プラグである。シリンダヘッドには、二つの排気ポート2開口と点火プラグ6とを含む位置にキャビティ8が形成されている。燃料噴射弁7は、気筒上部周囲の吸気ポート1側に配置され、燃料を比較的厚さの薄い平らな扇状に噴射するものである。
【0012】
キャビティ8外に位置する燃料噴射弁7は、キャビティ8内へ向けて斜め上方向に燃料を噴射する。こうして噴射された燃料は、キャビティ8へ到達する以前に大きく幅方向に拡がって気筒内の吸気と十分に混合して微粒化され、その後のキャビティ8上壁との衝突によってさらに微粒化されると共に、この上壁から熱を吸収して気化し始める。燃料噴射弁7から噴射された燃料は、上方向の速度成分を有するために、キャビティ8上壁との衝突後には逆に下方向の速度成分を有することとなり、気化し始めた燃料は、キャビティ8から下方向に流出する。
【0013】
機関高負荷時等において均質燃焼を実施する場合には、燃料噴射弁7による燃料噴射は吸気行程で行われ、こうしてキャビティ8から流出する燃料は、ピストン5の下降により形成される比較的大きな気筒内空間へ分散し、その後の圧縮行程での十分な混合によって、点火時点において気筒内には十分に均質化された均質混合気を形成することができ、良好な均質燃焼を実現することができる。
【0014】
一方、成層燃焼を実施する場合には、燃料噴射弁7による燃料噴射は圧縮行程で行われる。本実施形態では、シリンダヘッドに形成されたキャビティ8内へ燃料を噴射するために、ピストン位置に係わらず燃料噴射が可能となって比較的多量の燃料を噴射することができ、燃費効率の高い成層燃焼の運転領域を高回転高負荷側へ拡大することができる。また、本実施形態において、キャビティ8は、高温度の排気ガスが通過する排気ポート2を含み形成されており、ここに噴射される燃料へ多量の熱を提供することができる。それにより、噴射された燃料を全て気化させるための燃料噴射終了から点火までに必要な時間が短縮され、さらに多量の燃料噴射が可能で成層燃焼運転領域をさらに拡大することができる。
【0015】
しかしながら、前述したように、噴射燃料は、キャビティ8の上壁に衝突した後にキャビティ8から下方へ流出し、このままでは、点火時点において点火プラグ6近傍に可燃混合気を形成することができない。この問題を解決するために、本実施形態では、ピストン5の頂面には、キャビティ8に対向する凹部5aが形成されている。この凹部5aは、部分球形状のような滑らかな曲面を有する偏向部分であり、図1に示すように、キャビティ8から下方へ流出する燃料をキャビティ8内へ向けて上方へ偏向するように機能する。
【0016】
こうして、キャビティ8から下方へ流出した燃料は再びキャビティ8内へ戻され、燃料がキャビティ8外の吸気ポート側へ分散することなく、キャビティ8の上壁とピストン5の凹部5aとに沿って縦方向に旋回して点火プラグ6近傍を通過する可燃混合気が形成される。それにより、圧縮行程末期の点火時期においては、可燃混合気を確実にキャビティ8内に位置させることができ、キャビティ8内の点火プラグ6によって、この可燃混合気を着火燃焼させ、失火のない良好な成層燃焼を実現することができる。さらに、こうして可燃混合気を旋回させることは、筒内流動による燃焼速度の上昇をもたらし、成層燃焼をさらに良好なものとすることができる。
【0017】
成層燃焼時において、比較的多量の燃料を噴射するために、圧縮行程前半から燃料噴射を開始する場合には、燃料噴射初期においてピストン5は比較的低い位置にあるが、キャビティ8から下方へ流出する燃料は、確実にキャビティ8に対向する凹部5aへ向かい、凹部5aによってキャビティ8内へ偏向される。こうして、比較的多量の燃料が噴射される場合には、燃料噴射初期において、縦長で旋回する可燃混合気が形成されるが、ピストン5の上昇に伴って、この旋回可燃混合気は縦方向に圧縮されるだけであり、燃料がキャビティ8外の吸気ポート側へ分散することはない。また、この時において、燃料は、旋回中において十分に空気と混合するために、比較的多量の燃料が噴射されても過濃混合気が形成されることはなく、前述したように良好な成層燃焼が実現される。
【0018】
図2は本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関の第二実施形態を示す概略縦断面図であり、図3は図2の筒内噴射式火花点火内燃機関のシリンダヘッドの底面図である。第一実施形態との違いについてのみ以下に説明する。本実施形態において、気筒上部周囲の燃料噴射弁7の対向側には高圧空気噴射弁9が配置されている。図2及び3に示すように、燃料噴射弁7は、第一実施形態と同様に、燃料を比較的厚さの薄い平らな扇状に噴射するものであり、一方、高圧空気噴射弁9も、高圧空気を比較的厚さの薄い扇状に噴射するものである。
【0019】
均質燃焼時には、高圧空気噴射弁9から高圧空気が噴射されることはなく、第一実施形態と同様に、吸気行程において燃料噴射弁7から噴射される燃料が、キャビティ8の上壁に衝突して、気筒内へ分散し、点火時点において良好な均質混合気が形成される。
【0020】
一方、成層燃焼時には、燃料噴射量に応じた噴射開始時期から圧縮行程における燃料噴射が行われ、燃料噴射と同時に高圧空気噴射弁9から高圧空気が噴射される。この空気噴流Bは、キャビティ8の下側を略横断して燃料噴射弁7からの燃料噴流Aと衝突し、衝突後の燃料噴流は、均質燃焼時に比較してキャビティ8内の気筒中央側へ導かれるようになっている。キャビティ8内へ導かれた燃料噴流は、空気噴流Bとの衝突によって、大幅に慣性力を失っており、その後のキャビティ8上壁との衝突によって発生する下方向の速度成分は非常に小さくなる。それにより、大部分はキャビティ8内に浮遊し、一部の燃料はキャビティ8から下方へ流出しようとするが、この燃料は、空気噴流Bに容易に巻き込まれ、空気噴流Bより下側へは流出しない。
【0021】
こうして、燃料噴射及び高圧空気噴射の持続中において、燃料噴射弁7から噴射された燃料は、全てキャビティ8内へ留まり、空気噴流Bとの衝突以前において気筒内の吸気と十分に混合されているために、キャビティ8の壁面から熱を吸収して容易に気化し、キャビティ8全体に良好な可燃混合気を形成する。燃料噴射の停止と同時に高圧空気噴射も停止され、その後において点火時期となるが、キャビティ8内に形成された可燃混合気は、キャビティ8内に位置する点火プラグ6によって確実に着火燃焼させられ、失火のない良好な成層燃焼を実現することができる。
【0022】
また、図4に示すように、燃料噴射が停止された後において点火時期直前まで高圧空気噴射を持続するようにしても良い。本実施形態において、高圧空気噴射弁9は、空気噴流Bをキャビティ8外の点火プラグ6近傍へ指向させており、それにより、空気噴流B自身はキャビティ8外へ進行するが、噴射末期の燃料が気化して点火時期となるまでの間において、全ての燃料を確実にキャビティ8内に保持すると共に、この空気噴流Bによってキャビティ8内に点火プラグ6方向への流動を発生させ、特に、燃料噴射量が少ない時に可燃混合気を点火プラグ6近傍へ集中させることができる。こうして、この時の着火性をさらに改善するすることができる。
【0023】
また、図5に示すように、高圧燃料噴射弁9’は、空気噴流B’をキャビティ8内へ指向させても良い。それにより、燃料噴射が停止された後において点火時期直前まで高圧空気噴射を持続すれば、空気噴流B’は、噴射末期の燃料が気化して点火時期となるまでの間において、全ての燃料を確実にキャビティ8内に保持すると共に、この空気噴流B’によってキャビティ8内に乱れが発生し、キャビティ8内の可燃混合気の燃焼速度が速まり、成層燃焼をさらに良好なものとすることができる。
【0024】
前述した全ての実施形態において、燃料噴射弁7は、燃料を比較的厚さの薄い略扇形状に噴射するものであるが、これは本発明を限定するものではなく、比較的強い慣性力を有するように燃料を円錐状又は柱状に噴射するようにしても同様な効果を得ることができる。また、キャビティ8の位置は、排気ポート2側に限定されることはなく、シリンダヘッドにおけるいずれの位置にも形成可能である。この場合において、噴射燃料がキャビティ8へ到達する以前において吸気との十分な混合を実現するために、燃料噴射弁はキャビティ外へ配置することが好ましい。
【0025】
また、第二実施形態においては、高圧空気を噴射する高圧空気噴射弁9,9’が設けられているが、噴射流体は、高圧空気に限定されることはなく、例えば、排気ガスを高圧で噴射するようにしても良い。それにより、NO低減のための排気ガス再循環を同時に行うことができる。
【0026】
また、第一実施形態及び第二実施形態は、前述したように、点火時点においてキャビティ内に可燃混合気を形成することを可能とするものである。それにより、点火プラグの位置は、気筒上部略中心でキャビティ周囲部に限定されることはなく、キャビティ内のいずれの位置でも良い。
【0027】
【発明の効果】
このように、本発明による一つの筒内噴射式火花点火内燃機関によれば、シリンダヘッドに形成されたキャビティと、キャビティ内に位置する点火プラグと、キャビティ外に位置してキャビティ内へ燃料を噴射するための燃料噴射弁とを具備し、ピストン頂面は、キャビティの上壁に衝突した後にキャビティの下方へ流出する燃料をキャビティ内へ偏向する偏向部分を有するために、噴射された燃料は、キャビティの上壁及びピストン頂面の偏向部分とを介して縦方向に旋回して可燃混合気となり、シリンダヘッドのキャビティ外側へ分散することはなく、点火時点においてキャビティ内に可燃混合気を確実に形成して、キャビティ内に位置する点火プラグによって確実に着火燃焼させることができ、失火のない良好な成層燃焼が実現可能である。
【0028】
また、本発明によるもう一つの筒内噴射式火花点火内燃機関によれば、シリンダヘッドに形成されたキャビティと、キャビティ内に位置する点火プラグと、キャビティ外に位置して気筒内へ燃料を噴射するための燃料噴射弁と、気筒内へ流体を噴射する流体噴射弁とを具備し、流体噴射弁からの流体噴流は、キャビティの下側を略横断するように指向され、燃料噴射弁からの燃料噴流は、キャビティ内へ向けて斜め上方向に向けられ、キャビティの下側において流体噴流と衝突して大幅に慣性力を失ってキャビティ内へ導かれるために、キャビティの上壁との衝突によって発生する下方向の速度成分が小さくなる。こうして、大部分の燃料はキャビティ内に浮遊し、一部の燃料はキャビティから下方へ流出しようとするが、この燃料は流体噴流に容易に巻き込まれて流体噴流より下側へ流出せず、全ての燃料をキャビティ内に留めて良好な可燃混合気とさせ、キャビティ内に位置する点火プラグによって確実に着火燃焼させることができ、失火のない良好な成層燃焼を実現可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関の第一実施形態を示す概略縦断面図である。
【図2】本発明による筒内噴射式火花点火内燃機関の第二実施形態を示す概略縦断面図である。
【図3】図2の筒内噴射式火花点火内燃機関のシリンダヘッドの底面図である。
【図4】図2の筒内噴射式火花点火内燃機関の点火時期直前を示す概略縦断面図である。
【図5】図2の筒内噴射式火花点火内燃機関の変形例における点火時期直前を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
5…ピストン
5a…偏向部分
6…点火プラグ
7…燃料噴射弁
8…キャビティ
9,9’…高圧空気噴射弁

Claims (3)

  1. シリンダヘッドに形成されたキャビティと、前記キャビティ内に位置する点火プラグと、前記キャビティ外に位置して前記キャビティ内へ燃料を噴射するための燃料噴射弁とを具備し、ピストン頂面は、前記キャビティの上壁に衝突した後に前記キャビティの下方へ流出する燃料を前記キャビティ内へ偏向する偏向部分を有することを特徴とする筒内噴射式火花点火内燃機関。
  2. ピストン頂面の前記偏向部分は、前記キャビティに対向して滑らかな曲面を有する凹部であることを特徴とする請求項1に記載の筒内噴射式火花点火内燃機関。
  3. シリンダヘッドに形成されたキャビティと、前記キャビティ内に位置する点火プラグと、前記キャビティ外に位置して気筒内へ燃料を噴射するための燃料噴射弁と、気筒内へ流体を噴射する流体噴射弁とを具備し、前記流体噴射弁からの流体噴流は、前記キャビティの下側を略横断するように指向され、前記燃料噴射弁からの燃料噴流は、前記キャビティ内へ向けて斜め上方向に向けられ、前記キャビティの下側において前記流体噴流と衝突して大幅に慣性力を失って前記キャビティ内へ導かれるために、前記キャビティの上壁との衝突によって発生する下方向の速度成分が小さくなることを特徴とする筒内噴射式火花点火内燃機関。
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