JP3628671B2 - 送電線の故障点標定方法およびそれを用いた故障点標定システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、落雷や風雨、氷雪や樹木、飛来物の接触、または鳥獣などによる様々な要因により送電線に故障が発生した場合に、その故障点を標定する送電線の故障点標定方法およびそれを用いた故障点標定システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、送電線の故障点標定方法としては、送電線の直列インピーダンスのみで、並列アドミタンスを無視し、近似的な集中定数とした電気回路により測距(送電端または受電端から故障点までの距離の測定)を行っているものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記送電線の故障点標定方法では、送電線の電気特性を定める電気回路は多導体の分布定数回路であり、また、その特性を定めるインダクタンス,コンダクタンスの正確な値を知ることは困難であり、送電線保守において標定精度が必ずしも十分でなく、標定精度の一層の向上が望まれている。
【0004】
そこで、この発明の目的は、故障点の標定精度を向上できる送電線の故障点標定方法およびそれを用いた故障点標定システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
【0006】
【0007】
上記目的を達成するため、請求項の送電線の故障点標定方法は、相配列が対称な平行2回線の3相不平衡送電線の両端の電流の計測値に基づいて、故障点を標定する送電線の故障点標定方法であって、上記平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換するステップと、上記2相理論により座標変換された第2回路から固有ベクトル行列であるモード変換行列を求めるモード変換を行うことにより、上記第2回路を相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の単相回路にするステップと、上記モード変換された上記複数の単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を夫々求めるステップと、上記複数の単相回路における分流比および上記平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記モード変換された複数の単相回路において故障点を夫々標定するステップとを有することを特徴としている。
【0008】
上記請求項の送電線の故障点標定方法によれば、上記相配列が対称な平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換し、その2相理論により座標変換された第2回路を固有ベクトルでモード変換して、相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の単相回路にする。そして、上記固有ベクトルでモード変換された上記複数の単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を求める。すなわち、上記複数の単相回路毎に、故障時の送電端の電流と受電端の電流との電流和に対する送電端の電流の分流比、および、故障時の送電端の電流と受電端の電流との電流和に対する受電端の電流の分流比を求めるのである。そうして求めた複数の単相回路における分流比および平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記モード変換された複数の単相回路において故障点を夫々標定する。したがって、回線内のインピーダンスや回線間相互のインピーダンスに直接影響を受けずに、故障点の標定精度の向上を図ることができる。上記平行2回線の3相不平衡送電線が同相配列の場合、回線内のインピーダンスや回線間相互のインピーダンスに直接影響を受けないだけでなく、静電容量による誤差を生じず、故障点の標定精度を向上できる。
【0009】
また、請求項の送電線の故障点標定方法は、相配列が非対称な平行2回線の3相不平衡送電線の両端の電流の計測値に基づいて、静電容量を考慮せずに故障点を標定する送電線の故障点標定方法であって、上記平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換するステップと、上記2相理論により座標変換された第2回路から固有ベクトル行列であるモード変換行列を求めるモード変換を行うことにより、上記第2回路を相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の単相回路にするステップと、上記モード変換された上記複数の単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を夫々求めるステップと、上記複数の単相回路における分流比および上記平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記モード変換された複数の単相回路において故障点を夫々標定するステップとを有することを特徴としている。
【0010】
上記請求項の送電線の故障点標定方法によれば、静電容量を考慮せずに、上記相配列が非対称な平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換し、その2相理論により座標変換された第2回路を固有ベクトルでモード変換して、相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の単相回路にする。そして、上記固有ベクトルでモード変換された上記複数の単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を求める。すなわち、上記複数の単相回路毎に、故障時の送電端の電流と受電端の電流との電流和に対する送電端の電流の分流比、および、故障時の送電端の電流と受電端の電流との電流和に対する受電端の電流の分流比を求めるのである。そうして求めた複数の単相回路における分流比および平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記モード変換された複数の単相回路において故障点を夫々標定する。したがって、回線内のインピーダンスや回線間相互のインピーダンスに直接影響を受けずに、故障点の標定精度の向上を図ることができる。上記平行2回線の3相不平衡送電線が逆相配列で静電容量の影響を無視する場合、他相からの誘導による循環電流の誤差を生じず、故障点の標定精度を向上できる。
【0011】
また、請求項の送電線の故障点標定方法は、相配列の非対称な平行2回線の3相不平衡送電線の両端の電圧,電流の計測値に基づいて、静電容量を考慮して故障点を標定する送電線の故障点標定方法であって、上記平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換するステップと、上記2相理論により座標変換された第一回路を固有ベクトルでモード変換して、相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の第一単相回路にするステップと、上記2相理論により座標変換された第二回路を固有ベクトルでモード変換して、相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の第二単相回路にするステップと、上記固有ベクトルでモード変換された上記複数の第一単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を求めるステップと、上記固有ベクトルでモード変換された上記複数の第二単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を求めるステップと、上記複数の第一単相回路の分流比と上記複数の第二単相回路の分流比および上記平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記複数の第一単相回路および上記複数の第二単相回路において故障点を夫々標定するステップとを有することを特徴としている。
【0012】
上記請求項の送電線の故障点標定方法によれば、静電容量を考慮して、上記平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換し、その2相理論により座標変換された第一回路および第二回路を固有ベクトルでモード変換して、相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の第一単相回路および複数の第二単相回路にする。そして、上記複数の第一単相回路の分流比と複数の第二単相回路の分流比および上記平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記複数の第一単相回路および複数の第二単相回路において故障点を夫々標定する。したがって、逆相配列の場合には、他相からの誘導による循環電流の影響を受けないだけでなく、静電容量による誤差を生じず、故障点の標定精度の向上を図ることができる。
【0013】
また、請求項の故障点標定システムは、上記いずれか1つに記載された送電線の故障点標定方法を用いたことを特徴としている。
【0014】
上記請求項の故障点標定システムによれば、上記のいずれか1つの送電線の故障点標定方法を用いて故障点を標定することによって、故障点の標定精度を向上できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の送電線の故障点標定方法およびそれを用いた故障点標定システムを図示の実施の形態により詳細に説明する。
【0016】
〔1−1〕
図1はこの発明の実施の一形態の送電線の故障点標定方法としての平行2回線送電線における分流形測距の原理を説明する図である。まず、平行2回線送電線における分流形測距の原理について説明する。
【0017】
図1において、左側が送電端S、右側が受電端R、上側送電線が1号線J、下側送電線が2号線Kである。図1に示すように、故障時、送電端Sの故障電流ISおよび受電端Rの故障電流IRは、
S = 2IS0
R = 2IR0
となる(IS0は第一回路の送電端Sの電流、IR0は第一回路の受電端Rの電流)。上記1号線Jの送電端Sの電流ISJおよび2号線Kの送電端Sの電流ISKは、
SJ = IS0+IS1
SK = IS0−IS1
で表される(IS1は第二回路の送電端Sの電流)。一方、上記1号線Jの送電端Rの電流IRJおよび2号線Kの送電端Sの電流IRKは、
RJ = IR0+IR1
RK = IR0−IR1
で表される(IR1は第二回路の受電端Rの電流)。
【0018】
ここで、1号線Jと2号線Kとの電流和(故障電流)に対する電流差の比αSおよびαRは、
【数1】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数2】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で夫々表される。
【0019】
〔1−2〕
次に、静電容量および他相の電磁誘導を無視できる場合の分流形測距原理について説明する。
【0020】
図2(A)は1号線Jと2号線Kで構成された平行2回線送電線の故障時の電気回路を示しており、図1と同等な回路である。図2(A)において、送電線亘長をL[km]とし、送電端Sから故障点までの距離をKSとし、受電端Rから故障点までの距離をKRとしている。また、図2(B)は静電容量および他相からの電磁誘導を無視して、2相理論を用いた等価回路を示しており、上側の電流IS0,IR0の流れる回路が第一回路であり、上側の電流IS1,IR1の流れる回路が第二回路である。図2(A),(B)において、Zは自回線インピーダンス、Zmは回線間相互インピーダンスである。
【0021】
上記(式1),(式2)および2相理論の第二回路の分流比から、故障点までの距離KS,KRは、次のようにして求められる。
【0022】
まず、2号線Kの送電端Sの電流ISKと受電端Rの電流IRKの和(図1のIf')は、
【数3】
Figure 0003628671
で表されるから、第一回路の送電端Sの電流IS0と受電端Rの電流IR0および第二回路の送電端Sの電流IS1と受電端Rの電流IR1の関係は、
【数4】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で表される。送電端Sの電流ISと受電端Rの電流IRとの和(図1のIf)は、
【数5】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で表される。第二回路の送電端Sの電流IS1と受電端Rの電流IR1は、
【数6】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数7】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で表され、上記(式1)より、電流差の比αSは、
【数8】
Figure 0003628671
であるから、受電端Rから故障点までの距離KRは、
【数9】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
となる。一方、上記(式2)より、電流差の比αRは、
【数10】
Figure 0003628671
であるから、受電端Sから故障点までの距離KSは、
【数11】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
となる。
【0023】
上記(式7)および(式8)は、2相理論の第二回路のみの分流比で測距が可能であることを示している。
【0024】
さらに、この測距に際しては、回線内インピーダンスや回線間相互インピーダンスの大きさに直接影響せず、インピーダンスの誤差の影響を受けにくい大きな長所がある。
【0025】
〔2〕
次に、平行2回線対称配列鉄塔・対称相配列送電線の分流形測距方式について説明する。
【0026】
図3は平行2回線対称配列鉄塔・対称相配列送電線を示しており、図3に示すように、平行2回線の1号線J,2号線Kが対称配列の鉄塔で、かつ、相配列も対称となっている。このような構成の送電線は、154kV以下の送電線で広く用いられている。この対称相配列の平行2回線送電線について、全ての電線間についての静電容量結合と電磁誘導結合を考慮して分流比を求める場合、固有ベクトルでモード変換した第二回路の分流比は、相別に完全に独立した単相回路の分流比として求められる。
【0027】
図4は上記対称相配列の平行2回線送電線の1号線Jを固有ベクトルでモード変換した第二回路を示しており、この対称相配列の平行2回線送電線では、送電端Sおよび受電端Rともに上線h−上線h、中線m−中線m、下線l−下線lともに併用されている。そのため、1号線電圧と2号線電圧とも同一であるので、第二回路の各モード相α,β,γの電圧VqSm,Vqfmは全て零である。なお、図4と以下に用いる式・記号の添え字の意味と序列は次の通りとする。
【0028】
L :送電線亘長
f :故障点
q :第二回路
S,R :送電端,受電端(および送電端側,受電端側)
m :モ−ド相 (第一モード相=α、第二モード相=β、第三モード相=γ)
【0029】
図4に示す対称相配列の平行2回線送電線において、故障点fの左右の電圧は相等しいから、送電端S側では、第二回路の送電端Sの電圧VqSmは、
【数12】
Figure 0003628671
であるから、第二回路の故障点fの電圧Vqfmは、
【数13】
Figure 0003628671
となる。また、第二回路の送電端Sの電流IqSmは、
【数14】
Figure 0003628671
となり、
【数15】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で表される。同様に、受電端R側においても、次の(式10)が成立する。
【数16】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【0030】
これより求まる分流比αSおよびαRは、
【数17】
Figure 0003628671
【数18】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数19】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で表される。
【0031】
さらに、上記(式11)および(式12)から、故障点からの距離KS、KRを、第二回路の各モード相α,β,γの電流で求めると、
【数20】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数21】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
となる。
【0032】
この分流形新方式は、分流形の特徴であるインピーダンス誤差の影響を受けにくい長所のほか、静電容量による誤差や、他の相からの誘導循環電流による誤差を原理的に生じない大きな長所を有する。
【0033】
また、上記(式13)と(式14)によらず、分流比αSおよびαRにより、上記(式11)、(式12)で近似的に従来の分流形方式と同様の測距を第二回路の固有値モード相の電流で行った場合でも、誤差は、100m程度以内と小さいのが特徴である。
【0034】
また、次の(式15)において、真値KSが1/2すなわちKS=KRの場合には、KS'=KSとなるので誤差は生じない。
【数22】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【0035】
〔3−1〕
次に、平行2回線対称配列鉄塔・逆相配列送電線の分流形測距方式について説明する。
【0036】
図5は平行2回線対称配列鉄塔・逆相配列送電線を示しており、図4に示すように、平行2回線の1号線J,2号線Kが対称配列の鉄塔で、かつ、相配列が非対称な逆相配列となっている。このような構成の送電線は、154kVを越える送電線で広く用いられている。この2回線対称配列鉄塔・逆相配列送電線の分流形測距は、次の「〔3−2〕静電容量の影響を無視する場合の原理と新分流形測距方式」と「〔4〕静電容量の影響も考慮する測距原理と新分流形測距方式」の通りとなる。
【0037】
〔3−2〕
まず、静電容量の影響を無視する場合の原理と新分流形測距方式について説明する。
【0038】
平行2回線対称配列鉄塔・逆相配列送電線においては、静電容量を無視すると次のように電圧電流の関係が得られる。なお、以下に用いる式・記号の添え字の意味と序列は次の通りとする。
【0039】
L : 送電線亘長
f : 故障点
S,R : 送電端,受電端(および送電端側,受電端側)
J,K : 1号線,2号線
h,m,l : 上線,中線,下線
a,b,c : 第一相,第二相,第三相
0,1 : 第一回路,第二回路
例えば、“Ifkh”では、添え字“f”は故障点、添え字“K”は2号線、添え字“h”は上線を表し、“ISh0”では、添え字“S”は送電端、添え字“h”は上線、添え字“0”は第一回路を表している。
【0040】
まず、故障点fでは、故障点電流IfKは、
【数23】
Figure 0003628671
より、
【数24】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数25】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
の関係が成り立ち、送電端Sおよび受電端Rでは、
【数26】
Figure 0003628671
であるから、第一回路の送電端Sの電圧VS1と受電端Rの電圧VR1を、
【数27】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数28】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で表すことができる。
【0041】
故障点fにおける送電端S側と受電端R側の電圧は等しいから、上記(式16),(式17)を用いると、
【数29】
Figure 0003628671
であるから、
【数30】
Figure 0003628671
となる。これを行列で示すと、
【数31】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
となり、m行から、
【数32】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
が得られ、この(式21)により分流による測距が可能となる。
【0042】
上記(式21)に示す分母の各項の電流は、各相の故障電流を表している。例えば、上線hの1線地絡故障では、分母は第一項のみとなり、故障点fからの距離KSは、
【数33】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で求めることができる。
【0043】
この(式22)の第一項は本来の分流比を示し、第二項および第三項は、故障相以外の相の循環電流によって生じる誤差の補正項を意味している。
【0044】
また、上記(式20)のh行+l行として、同様にして、故障点fからの距離KS,KRを、
【数34】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
により得ることができ、分流による測距が可能となる。
【0045】
〔4〕
次に、静電容量の影響も考慮する測距原理と新分流形測距方式について説明する。
【0046】
2回線対称配列鉄塔の逆相配列の送電線において、静電容量による循環電流の影響等の全てを考慮すると、固有値モード変換による分布定数回路の解析が必要不可欠となる。
【0047】
以下に用いる式・記号の添え字の意味と序列は次の通りとする。
【0048】
f : 故障点
S,R : 送電端、受電端(および送電端側、受電端側)
J,K : 1号線、2号線
h,m,l : 上線、中線、下線
a,b,c : 第一相、第二相、第三相
m : モ−ド相 (第一モード相=α、第二モード相=β、第三モード相=γ) p,q : モード変換された第一回路、第二回路
【0049】
まず、相配列の関係から、送電線の送電端S,受電端Rにおける各固有値モードの第一回路の電圧VpS,VpR,第二回路の電圧VqS,VqRは、
【数35】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数36】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数37】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数38】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
で夫々表される。ここで、[P][Q]は固有ベクトル行列であるモード変換行列である。この場合、第二回路は勿論のこと、いずれのモードの端子の電圧も零にならない。
【0050】
したがって、固有値モードの等価回路は、図6に示す通りとなる。図6において、上側がモード変換された第一回路の複数の第一単相回路としての等価回路であり、下側がモード変換された第二回路の複数の第二単相回路としての等価回路である。
【0051】
図6の第二回路について、次の(式28),(式29)および(式30)式が成立する。
【数39】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数40】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
したがって、第二回路の故障電流Iqfmは、
【数41】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
となる。この(式30)は、第一回路においても同様に成立する。そして、故障点fにおける第一回路の故障電流[If0]と第二回路の故障電流[If0]は相等しいので、次の(式31),(式32)および(式33)が成り立つ。
【数42】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数43】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数44】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【0052】
上記(式31),(式32)および(式33)の関係を用いて、次の(式34),(式35)および(式36)が成立する。
【数45】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数46】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【数47】
Figure 0003628671
Figure 0003628671
【0053】
また、上記(式34),(式35)および(式36)と同様に、受電端電圧VRと、送電端から故障点fまでの距離KSに関する式も同様の形で求められる。
【0054】
この(式34),(式35)および(式36)を用いて収斂計算により、送電端から故障点fまでの距離KS,受電端Rから故障点fまでの距離KRを求めることができる。この場合、1端子分の電圧も用いるが、この電圧項は、送電線区間内の静電容量による充電電流を補正することに相当するものであり、充電電流そのものが大きくないので、電圧誤差の影響は極めて小さいと考えられる。
【0055】
一方、上記(式34),(式35)および(式36)の左辺と右辺の式の形が似ているので、送電端から故障点fまでの距離KS,受電端Rから故障点fまでの距離KRについての収斂が良くないことも考えられるが、これらの距離KS,KRは、インピーダンス測距演算による求められているので、これをスタートにすることで問題ないと考えられる。
【0056】
〔5−1〕対称相配列送電線のシミュレーション
以上説明した送電線の故障標定方法の実用性を検証するため、図7に示す対称相配列送電線により構成された電力系統を汎用のシミュレーションプログラムであるEMTP(Electro-Magnetic Transients Program)で模擬し、故障時の電圧電流を求めて標定演算を行った。
【0057】
図7において、片端電源の抵抗接地系の平行2回線3相不平衡送電線(154kV,60Hz)により構成された電力系統を示している。ここで、送電線亘長を100.0kmとし、故障点をA変電所側から25%地点(25.00km),50%地点(50.00km)および75%地点(75.00km)とし、故障点抵抗Rfを0Ωと200Ωとしている。
【0058】
図8はそのシミュレーション結果を示しており、図8において、「従来方式」とは、回路モデルを集中定数回路(並列アドミタンス無視)とした標定方法によるものである。従来型においても回線内に循環電流が生じないことから精度がよいことがわかる。また、「新方式」としたこの発明の送電線の故障点標定方法(分布定数回路モード変換)では、原理的な誤差が生じないことがわかる。
【0059】
〔5−2〕 逆相配列送電線のシミュレーション
さらに、逆相配列送電線シミュレーション例として図9に示す系統を汎用のシミュレーションプログラムであるEMTPで模擬し、故障時の電圧電流を求め、標定演算を行った。
【0060】
図9において、両端電源の直接接地系の平行2回線3相不平衡送電線(500kV,50Hz)により構成された電力系統を示している。ここで、送電線亘長を195.39kmとし、故障点をA変電所側から25%地点(48.85km),50%地点(97.70km)および75%地点(146.54km)とし、故障点抵抗Rfを0Ωと50Ωとしている。
【0061】
図10にそのシミュレーション結果を示しており、図10において、「従来方式」とは、回路モデルを集中定数回路(並列アドミタンス無視)とした標定方法によるものであり、数kmの誤差を生じていることがわかる。また、「新方式」としたこの発明の送電線の故障点標定方法(静電容量の影響無視)では、回線内に生じる循環電流を補正していることから標定精度向上を図れているが、静電結合を加味していないことから誤差が発生していることがわかる。
【0062】
〔6〕 多端子(多区間)の3相不平衡分布定数回路の場合
この発明を、以下の図11に示す平行2回線3相不平衡送電線を用いた3端子構成の系統(送電回路)に適用した場合の実施の形態について説明する。
【0063】
図11に示すように、平行2回線の3相不平衡送電線L11,L12の一端に遮断器CB11,CB12を介して母線1が接続され、その3相不平衡送電線L11,L12の他端に遮断器CB21,CB22を介して母線2が接続されている。また、上記3相不平衡送電線L11,L12の各分岐点に3相不平衡送電線L21,L22の一端が接続され、その3相不平衡送電線L21,L22の他端に遮断器CB31,CB32を介して母線3が接続されている。上記母線3に負荷50が接続されている。
【0064】
また、上記平行2回線の3相不平衡送電線L11,L12の一端に電流検出手段としての変流器CT11,CT12を配置し、3相不平衡送電線L11,L12の他端に電流検出手段としての変流器CT21,CT22を配置すると共に、3相不平衡送電線L21,L22の他端に電流検出手段としてのCT31,CT32を夫々配置している。また、上記平行2回線の3相不平衡送電線L11,L12の両端の電圧および3相不平衡送電線L21,L22の他端の電圧を検出するため、母線1側、母線2側および母線3側に電圧検出手段としての変成器PT1,PT2,PT3を配置している。
【0065】
また、上記母線1側に、変成器PT1により検出された電圧V1と変流器CT11,CT12により検出された電流I1を記録するデータ記録装置10を配置すると共に、上記母線2側に、変成器PT2により検出された電圧V2と変流器CT21,CT22により検出された電流I2を記録するデータ記録装置20を配置している。また、上記母線3側に変成器PT3により検出された電圧V3と変流器CT31,CT32により検出された電流I3を記録するデータ記録装置30を配置している。上記データ記録装置10,20,30は、GPS(Global Positioning Satellite)からの時刻信号をGPSアンテナ11,21,31で夫々受信し、その時刻信号に基づいて、各電圧,電流を同期サンプリングして記録する。また、上記データ記録装置10,20,30からの電圧電流情報に基づいて、標定手段としての演算処理装置40により故障点を標定する。
【0066】
上記変成器PT1,PT2,PT3と、変流器CT11,CT12,CT21,CT22,CT31,CT32と、データ記録装置10,20,30と、演算処理装置40とで故障点標定システムを構成している。
【0067】
上記故障点標定システムにおいて、上記(式7)および(式8)を用いることによって、2相理論の第二回路のみの分流比で測距ができる。したがって、回線内のインピーダンスや回線間相互のインピーダンスに直接影響を受けずに、故障点の標定精度の向上を図ることができる。
【0068】
上記実施形態においては、この発明を平行2回線の3相(交流)不平衡送電線の3端子構成の系統に適用した場合について説明しているが、その他の様々な構成の系統に適用することができる。また、上記故障点標定システムに用いた送電線の故障点標定方法は、これに限らず、この発明の他の送電線の故障点標定方法を適用してもよい。
【0069】
【発明の効果】
以上より明らかなように、この発明の送電線の故障点標定方法よれば、落雷や風雨、氷雪や樹木、飛来物の接触、または鳥獣などによる様々な要因により送電線に故障が発生した場合に、その故障点を高精度に標定することができる。これにより、送電線保守を合理化できると共に、系統運用を的確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はこの発明の実施の一形態の送電線の故障点標定方法を説明するための分流形測距モデルを示す図である。
【図2】図2(A),(B)は2相理論の第一回路と第二回路を示す図である。
【図3】図3は2回線対称配列鉄塔の対称相相配列送電線を示す図である。
【図4】図4は固有値モードの第二回路を示す図である。
【図5】図5は2回線対称配列鉄塔・逆相配列送電線を示す図である。
【図6】図6は固有値モードの2相理論の第一回路と第二回路の等価回路を示す図である。
【図7】図7はシミュレーションモデルの系統図である。
【図8】図8は図7に示す系統のシミュレーション結果を示す図である。
【図9】図9はシミュレーションモデルの系統図である。
【図10】図10は図9に示す系統のシミュレーション結果を示す図である。
【図11】図11は平行2回線3相不平衡送電線の3端子構成の系統を示す図である。
【符号の説明】
10,20,30…データ記録装置、
11,21,31…GPSアンテナ、
40…演算処理装置、
50…負荷、
L11,L12,L21,L22,L31,L32…3相不平衡送電線、
PT1,PT2,PT3…変成器、
CT11,CT12,CT21,CT22,CT31,CT32…変流器、
CB11,CB12,CB21,CB22,CB31,CB32…遮断器。

Claims (4)

  1. 相配列が対称な平行2回線の3相不平衡送電線の両端の電流の計測値に基づいて、故障点を標定する送電線の故障点標定方法であって、
    上記平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換するステップと、
    上記2相理論により座標変換された第2回路から固有ベクトル行列であるモード変換行列を求めるモード変換を行うことにより、上記第2回路を相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の単相回路にするステップと、
    記モード変換された上記複数の単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を夫々求めるステップと、
    上記複数の単相回路における分流比および上記平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記モード変換された複数の単相回路において故障点を夫々標定するステップとを有することを特徴とする送電線の故障点標定方法。
  2. 相配列が非対称な平行2回線の3相不平衡送電線の両端の電流の計測値に基づいて、静電容量を考慮せずに故障点を標定する送電線の故障点標定方法であって、
    上記平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換するステップと、
    上記2相理論により座標変換された第2回路から固有ベクトル行列であるモード変換行列を求めるモード変換を行うことにより、上記第2回路を相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の単相回路にするステップと、
    記モード変換された上記複数の単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を夫々求めるステップと、
    上記複数の単相回路における分流比および上記平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記モード変換された複数の単相回路において故障点を夫々標定するステップとを有することを特徴とする送電線の故障点標定方法。
  3. 相配列の非対称な平行2回線の3相不平衡送電線の両端の電圧,電流の計測値に基づいて、静電容量を考慮して故障点を標定する送電線の故障点標定方法であって、
    上記平行2回線の3相不平衡送電線を2相理論により座標変換するステップと、
    上記2相理論により座標変換された第一回路を固有ベクトルでモード変換して、相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の第一単相回路にするステップと、
    上記2相理論により座標変換された第二回路を固有ベクトルでモード変換して、相互作用の無い独立した分布定数回路で表された複数の第二単相回路にするステップと、
    上記固有ベクトルでモード変換された上記複数の第一単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を求めるステップと、
    上記固有ベクトルでモード変換された上記複数の第二単相回路における両端の故障時の電流和に対する分流比を求めるステップと、
    上記複数の第一単相回路の分流比と上記複数の第二単相回路の分流比および上記平行2回線の3相不平衡送電線の亘長に基づいて、上記複数の第一単相回路および上記複数の第二単相回路において故障点を夫々標定するステップとを有することを特徴とする送電線の故障点標定方法。
  4. 請求項1乃至のいずれか1つに記載された送電線の故障点標定方法を用いたことを特徴とする故障点標定システム。
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