JP3627871B2 - 動き量検出方法及び動き量検出装置 - Google Patents

動き量検出方法及び動き量検出装置 Download PDF

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Description

【0001】
【目次】
以下の順序で本発明を説明する。
産業上の利用分野
従来の技術
発明が解決しようとする課題
課題を解決するための手段
作用
実施例(図1〜図5)
発明の効果
【0002】
【産業上の利用分野】
本発明は動き量検出方法及び動き量検出装置に関し、特に時間的に異なる2つの画像信号を用いて当該画像信号の動き量を検出する場合に適用して好適なものである。
【0003】
【従来の技術】
従来、動画像の処理として、動き量(動きベクトル)すなわち時間的に異なる画像中の物体の動き方向と大きさ(又は速さ)を用いるものがある。例えば画像の高能率符号化における動き補償フレーム間符号化や、フレーム間時間領域フイルタによるテレビジヨン雑音低減装置における動きによるパラメータ制御等に動き量が用いられている。この画像の動き量を求める動き量検出方法として従来、例えばブロツクマツチング法が用いられている(特公昭54−124927 号公報)。
【0004】
このブロツクマツチング法では、まず第1の時点の画面を適当な数画素からなるブロツクに分割し、これを参照ブロツクとする。また第2の時点の画像を適当な数画素からなるブロツクに分割し、これを候補ブロツクとする。そして参照ブロツクと対応する位置の候補ブロツクを中心として、当該候補ブロツクを所定のサーチ領域内で移動させる。このとき参照ブロツクと移動させた候補ブロツクとの間で所定の評価関数を用いた演算を行い、参照ブロツクと最も似通つた候補ブロツクを検出し、この候補ブロツクの位置を動きベクトルとする。これによりブロツクマツチング法によれば、高い精度で画像の動き量を検出することができる。
【0005】
また動き量を検出するための別の方法として従来、勾配法が用いられている(電子通信学会論文誌′85/4 Vol.J68−D No.4 P663〜P670参照)。勾配法では、先ず座標(x、y)における現在フレームの画素値をg1(x,y)とし、過去フレームの画素値をg0 (x,y)として、座標(x,y)における水平空間勾配Δx、垂直空間勾配Δy及びフレーム差分Δtを、次式
【数1】
Figure 0003627871
【数2】
Figure 0003627871
【数3】
Figure 0003627871
により求める。そしてこれらの式を用いて、水平方向及び垂直方向の動き量v及びvを、次式
【数4】
Figure 0003627871
【数5】
Figure 0003627871
により求める。これにより勾配法によれば、非常に簡単な演算により画素単位の動き量を求めることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところがブロツクマツチング法においては、検出対象のブロツクの全ての画素に対して、検出対象とする全てのサーチ領域をくまなくサーチし、その差分を求める必要がある。このため動き量を検出するための計算量が大きくなり、装置自体が大型化したり、演算時間が長くなる問題があつた。
【0007】
また勾配法においては画素以下の検出精度を得ることができる一方、大きい動きには対処できない欠点があつた。そこで、勾配法を大きい動きにも適用させることができるようにする方法として、反復勾配法が提案されている(電子通信学会論文誌′85/4 Vol.J68−D No.4 P663〜P670参照)。
【0008】
反復勾配法では、第1ステツプとして初期値(MV0(v,v))を設定し、その初期値に基づいて動き補償を行つた後、勾配法を適用する。また求められた動き量が所定の閾値よりも大きい場合は、第2ステツプとしてさらにその値で動き補償を行つた後、再度勾配法を適用する。このようにして、求められる動き量が所定の閾値以下に収まるまでステツプを反復させることによつて、順次各ステツプの動き量を求め、各ステツプで求められた動きベクトルの総和を最終的な動き量とする。すなわち第1ステツプの動き量をMV1、第2ステツプの動き量をMV2、第3ステツプの動き量をMV3、……とすると、最終的な動き量MVは、次式
【数6】
Figure 0003627871
により求められる。
【0009】
ところで、反復勾配法においては、初期値MV0の設定の仕方が反復回数に大きな影響を及ぼす。すなわち初期値MV0の設定の仕方が悪いと、反復回数が多くなり、全体としての演算量が増大する。一般的には、別の動き量検出法により求めた動きベクトルを初期値MV0とする方法や、直前の位置で求めた動きベクトルを初期値MV0として使用する方法が考えられる。
【0010】
しかしながら、前者の方法では、用いる動き量検出法によつては演算量が増大し、また後者の方法では、複雑な動きをする画像が含まれている場合に動きベクトルの連続性が保証されていないため実際の値とはかなり離れた初期値MV0となり、いずれの方法を用いても演算量の増加を避け得なかつた。
【0011】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、反復勾配法を用いて動き量を検出する場合に、容易に精度の良い初期値を求め、全体として少ない演算量で高精度の動き量を検出し得る動き量検出方法及び動き量検出装置を提案しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため本発明においては、クラス決定手段により入力画像信号を構成する複数の画素データの値の状態に応じて当該入力画像信号を分類するクラスを決定し、学習によりクラス毎に求められた動き量が予め記憶された記憶手段から当該入力画像信号のクラスに応じた動き量を読み出して出力し、この動き量を初期値として反復勾配法実行手段により反復勾配法を行うことにより最終的な入力画像信号の動き量を求めるようにする。
【0013】
【作用】
クラスに応じて記憶手段から読み出され出力された動き量が反復勾配法実行手段の初期値とされることにより、反復勾配法実行手段では、ある程度正確な動き量を初期値として反復勾配法を行うことができる。この結果反復勾配法実行手段での反復回数が低減し、少ない演算量で高精度の動き量を求めることができる。
【0014】
【実施例】
以下図面について、本発明の一実施例を詳述する。
【0015】
図1において、1は全体として動き量検出装置を示し、クラスコード形成部40と初期値テーブル11とでなる初期値選定部2によつて、反復勾配法処理回路3において反復勾配法の初期値としてして用いる動きベクトルMV0(以下、これを初期動きベクトルと呼ぶ)を求めるようになされている。
【0016】
初期値選定部2はクラス分類適応処理によつて精度の良い初期動きベクトルMV0を少ない演算量により求める。これにより反復勾配法処理回路3は、精度の良い初期動きベクトルMV0を初期値として反復勾配法を行うことができることにより、少ない反復回数で高精度の動きベクトルMVを求めることができる。かくして、動き量検出装置1においては、最終的に少ない演算量で高精度の動きベクトルMVを求めることができるようになされている。
【0017】
実際上、動き量検出装置1は、入力画像データD1を、直接時空間ブロツク化回路5に入力すると共にフレームメモリ4を介して時空間ブロツク化回路5に入力する。時空間ブロツク化回路5は、図2に示すように、現フレーム(Kフレーム)の3画素×3ラインによる9画素と、これに対応する過去フレーム((K−1)フレーム)位置の3画素×3ラインによる9画素との合わせて18画素により時空間ブロツクを形成する。
【0018】
このとき実施例の場合には、過去フレームにおける画素の取り方を、サブサンプルによつて広い空間範囲をカバーできるようにしておく。このように時空間ブロツク化回路5は、テレビジヨン走査時系列で入力されてくる入力画像データD1から注目画素を含む時空間ブロツクを形成し、これを時空間ブロツクデータD2として最大値・最小値検出回路6に送出する。
【0019】
最大値・最小値検出回路6は、18個の画素の中からその画素レベルの最大値と最小値を検出し、これにより得た最大値データD3及び最小値データD4をビツト加算回路7に送出する。ビツト加算回路7は、最大値と最小値の中央値すなわち(最大値+最小値)/2を8ビツトのビツト加算データD5として比較回路8A〜8A18の全てに与える。
【0020】
また時空間ブロツク化データD2は最大値・最小値検出回路6及びビツト加算回路7の処理時間分の遅延時間を有する遅延回路9を介して比較回路8A〜8A18に送出される。実際上、時空間ブロツク化回路5で選択された18個の各画素データが、それぞれ18個の比較回路8A〜8A18の何れかに振り分けられる。
【0021】
比較回路8A〜8A18では、ビツト加算データD5を閾値として、時空間ブロツク内の各画素データの閾値判定を行う。具体的には、(最大値+最小値)/2を閾値とし、各画素をこの閾値と比較することにより、「1」、「0」の量子化を行う。すなわち比較回路8A〜8A18は、時空間ブロツク内の画素値Xi(i=1〜18)が閾値より大きい場合には量子化値Qi(i=1〜18)として「1」を出力すると共に、画素値Xiが閾値以下の場合には量子化値Qiとして「0」を出力するようになされている。
【0022】
ここで時空間ブロツク化回路5、最大値・最小値検出回路6、ビツト加算回路7、遅延回路9及び比較回路8A〜8A18における処理は、換言すれば、1ビツトのADRC(Adaptive Dynamic Range Coding )処理に相当し、これにより8ビツト×18画素の入力画像データを1ビツト×18画素のデータに圧縮する。
【0023】
このようなデータ圧縮により形成された量子化値Q1〜Q18はクラスコード形成回路10に与えられる。クラスコード形成回路10は、量子化コードQ1〜Q18を所定の順序で並べ替えることにより18ビツトのクラスコードD6を形成する。そしてこのクラスコードD6は初期値テーブル11に送出される。
【0024】
初期値テーブル11はROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)構成でなり、予め後述する学習により各クラスコードに対応して求められた初期動きベクトルMV0が格納されている。そしてクラスコードD6をアドレスとして、当該クラスコードD6に対応した初期動きベクトルMV0を出力する。因に、初期値テーブル11をRAMにより構成した場合には、電源立ち上げ時に、CPUなどから初期動きベクトルMV0をロードするようにすれば良い。
【0025】
ここで反復勾配法処理回路3は、図3に示すように構成されている。すなわち反復勾配法処理回路3は初期値選定回路2の処理分の遅延時間を有する遅延回路12(図1)を介して入力した現フレーム画像データD7及び過去フレーム画像データD8をブロツク変換メモリ13によつて所定ブロツクにブロツク化することにより、ブロツク化された現フレーム画像データD9及び過去フレーム画像データD10を形成し、これらを勾配法処理回路14に与える。また初期動きベクトルMV0がスイツチヤ15に与えられる。
【0026】
反復勾配法処理回路3は、先ず勾配法処理回路14によつて初期動きベクトルMV0を用いて第1回目の勾配法演算を行い、これにより得られる動きベクトルの値が所定の閾値以下の場合には、このときの動きベクトルを最終的な動きベクトルMVとして出力する。またこのときフラグ信号FLGとしてフラグ「1」を立てて、これをスイツチヤ15の切り換え信号とする。なおスイツチヤ15はフラグ信号FLGが「1」の場合には、初期動きベクトルMV0側に切り換えられると共に、「0」の場合には動きベクトルMV側に切り換えられるようになされている。
【0027】
一方反復勾配法処理回路3は勾配法処理回路14による第1回目の処理で求められた動きベクトルの値が所定の閾値より大きかつた場合には、第1回目の勾配法演算により求められた動きベクトルMVを勾配法処理回路14に帰還させ、当該動きベクトルMVに基づいて第2回目の勾配法演算を実行する。反復勾配法処理回路3では、このような反復演算を勾配法処理回路14での処理結果が所定の閾値以下になるまで(すなわちフラグ信号FLGとしてフラグ「1」が立つまで)繰り返し実行し、閾値以下になつたとき最終的な検出動きベクトルMVを出力するようになされている。
【0028】
実際上、勾配法処理回路14は、図4に示すように構成されている。勾配法処理回路14は、ベクトルレジスタ20にスイツチヤ15の出力(すなわち初期動きベクトルMV0又は前回の勾配法演算結果MVx、MVy)を一旦蓄えた後、これをベクトル加算回路21及び動き補償回路22に与える。動き補償回路22は、過去フレーム画像データD10をベクトルレジスタ20から出力される動きベクトルに基づいて動き補償し、これにより得た動き補償画像データを差分回路23に送出する。
【0029】
また勾配法処理回路14は、現フレーム画像データD9を現在フレームメモリ4Bに格納する。そして格納された現フレーム画像データD9は、1ライン分の遅延時間を有するラインデイレイ(H)や1画素分の遅延時間を有する画素デイレイ(D)を介して差分回路23、24、25、26、27にそれぞれ与えられる。
【0030】
この結果、座標(x,y)における現フレームの画素値をg1(x,y)とし、動き補償された過去フレームの画素値をg0 (x,y)とすると、差分回路23では、フレーム間差分Δtが、次式
【数7】
Figure 0003627871
により求められ、差分回路26では、右方向の水平空間勾配Δxが、次式
【数8】
Figure 0003627871
により求められ、差分回路25では、左方向の水平空間勾配Δxが、次式
【数9】
Figure 0003627871
により求められ、差分回路24では、上方向の垂直空間勾配Δyが、次式
【数10】
Figure 0003627871
により求められ、差分回路27では、下方向の垂直空間勾配Δyが、次式
【数11】
Figure 0003627871
により求められる。
【0031】
次に差分回路25の出力及び差分回路26の出力がそれぞれ絶対値化回路28A及び28Bを介してベクトル演算回路29に与えられると共に、差分回路24の出力及び差分回路27の出力がそれぞれ絶対値化回路28C及び28Dを介してベクトル演算回路30に与えられる。また差分回路23の出力がベクトル演算回路29及び30に与えられる。
【0032】
ベクトル演算回路29は、右方向の動きベクトルVxrを、次式
【数12】
Figure 0003627871
により求め、左方向の動きベクトルVxlを、次式
【数13】
Figure 0003627871
により求めた後、これらの動きベクトルVxr、Vxlのうち、その絶対値の大きい方を水平方向の動きベクトルVとして出力する。
【0033】
ベクトル演算回路30は、上方向の動きベクトルVyaを、次式
【数14】
Figure 0003627871
により求め、下方向の動きベクトルVyuを、次式
【数15】
Figure 0003627871
により求めた後、これらの動きベクトルVya、Vyuのうち、その絶対値の大きい方を垂直方向の動きベクトルVとして出力する。
【0034】
比較回路31及び32は、それぞれ水平及び垂直方向の動きベクトルV及びVを所定の閾値Thと比較し、これにより得た比較結果をアンド回路33に送出する。アンド回路33は、水平方向の動きベクトルVと垂直方向の動きベクトルVの両方が閾値Th以下の場合にのみ「1」に立ち上がるフラグ信号FLGを出力する。
【0035】
ベクトル加算回路21は、ベクトルレジスタ20から入力した水平及び垂直方向動きベクトルMVx及びMVyのそれぞれに、ベクトル演算回路29から出力される水平方向動きベクトルV及びベクトル演算回路30から出力される垂直方向動きベクトルVを加算することにより、新たな動きベクトルMVxi+1 、MVyi+1 を求める。このようにして反復勾配法処理回路3においては、所定の閾値Th以下の動きベクトルが検出されるまで、前回の勾配法処理結果に基づいて求めた新たな処理結果を前回の処理結果に加算するといつた処理を繰り返すことにより、画素以下の精度の動きベクトルを検出し得るようになされている。
【0036】
次に図1の初期値テーブル11について説明する。上述したように初期値テーブル11には、予め学習によりクラスコードD6毎に求められた初期動きベクトルMV0が格納されている。ここでその学習を実現する回路構成を、図5に示す。図1との対応部分に同一符号を付して示す図5において、学習回路60は、動き量検出装置1のクラスコード形成部40と同様の構成でなるクラスコード形成部50によつて時空間ブロツクのクラスコードD6を形成し、当該クラスコードD6を学習テーブル62に送出する。
【0037】
また学習回路60は遅延回路12の出力をブロツクマツチング演算回路61に入力する。ブロツクマツチング演算回路61は、ブロツクマツチング法により画素単位の差分演算を行うことにより高精度の動きベクトルmvを求める。このときブロツクマツチング演算回路61では、演算量や演算時間を考えずにできるだけ高精度の動きベクトルmvを求めるようになされている。このようにして求められた動きベクトルmvが学習テーブル62に送出される。
【0038】
この結果学習テーブル62には、各クラスコードD6のアドレスに当該クラスコードに対応した動きベクトルmvが順次格納される。実際には、クラスコードD6に対応した動きベクトルmvの積算値と度数とが格納される。そして、ある一定期間のデータ収集を行つた後、最終的な積算結果を度数で割り算したものを初期動きベクトルMV0として、初期化テーブル11に格納する。かくするにつき、様々な画像のデータを入力画像データD1として入力することにより、クラスコードD6に対応した非常に正確な初期動きベクトルMV0が学習により求められ、この初期動きベクトルMV0が動き量検出装置1のクラスコードD6に応じて初期値テーブル11から出力されるようになる。
【0039】
以上の構成において、動き量検出装置1は、入力画像データD1を入力すると、先ずこの入力画像データD1に基づいて時空間ブロツクを形成し、この時空間ブロツクの情報をADRC処理によつてビツト圧縮することによりクラスコードD6を形成する。
【0040】
次に動き量検出装置1は、クラスコードD6をアドレスとして、予め学習により求められた初期動きベクトルMV0を初期値テーブル11から読み出す。この初期動きベクトルMV0は、画素単位のブロツクマツチングにより求められた比較的高精度の動きベクトルである。
【0041】
動き量検出装置1は、反復勾配法処理回路3において、初期値テーブル11から出力された初期動きベクトルMV0を初期値として、反復勾配法を実行することにより、画素以下の精度の動きベクトルMVを求める。このとき反復勾配法処理回路3では、比較的高精度の初期動きベクトルMV0を用いることができることにより、最終的に画素以下の高精度の動きベクトルMVを少ない演算回数(反復回数)で求めることができる。
【0042】
以上の構成によれば、反復勾配法を用いて画素以下の高精度の動き量を求める場合に、当該反復勾配法の初期値として、予め学習により各クラス毎に求められた動きベクトルMV0を用いるようにしたことにより、容易に精度の良い初期値を求めることができ、全体として少ない演算量で高精度の動きベクトルMVを検出し得る動き量検出装置1を実現できる。
【0043】
なお上述の実施例においては、入力画像信号のクラスを決定するクラス決定処理として、1ビツトADRC処理を適用した場合について述べたが、本発明はこれに限らず、例えば1画素当り8ビツトの入力画像データを1画素当り2ビツトや3ビツトに圧縮する2ビツトADRC処理や3ビツトADRC処理を適用しても良く、またこれに限らず例えばDCT(Discrete Cosine Transform )やDPCM(差分量子化)等の圧縮手法によりクラスコードを形成するようにしても良い。
【0044】
また上述の実施例においては、初期値テーブル11に格納する初期動きベクトルMV0を学習により求める際に、ブロツクマツチング法を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限らず、この他の動きベクトル検出法を用いて学習を行うようにしても良い。
【0045】
【発明の効果】
上述のように本発明によれば、反復勾配法を用いて画像の動き量を求める動き量検出装置において、入力画像信号を分類するクラスを、入力画像信号を構成する複数の画素データの値の状態に応じて決定するクラス決定手段と、学習によりクラス毎に求められた動き量が予め記憶されており、クラス決定手段により決定されたクラスに対応する動き量を出力する記憶手段と、記憶手段から読み出され出力された動き量を初期値として反復勾配法を行うことにより入力画像信号の動き量を検出する反復勾配法実行手段とを設けるようにしたことにより、反復勾配法を用いて動き量を検出する場合に、容易に精度の良い初期値を得ることができ、この結果全体として少ない演算量で高精度の動き量を検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動き量検出装置の一実施例の構成を示すブロツク図である。
【図2】時空間ブロツクの説明に供する略線図である。
【図3】反復勾配法処理回路の構成を示すブロツク図である。
【図4】勾配法処理回路の構成を示すブロツク図である。
【図5】学習を実現する回路構成の説明に供する略線的ブロツク図である。
【符号の説明】
1……動き量検出装置、2……初期値選定部、3……反復勾配法処理回路、5……時空間ブロツク化回路、11……初期値テーブル、14……勾配法処理回路、40、50……クラスコード形成部、60……学習回路、61……ブロツクマツチング演算回路、62……学習テーブル、D1……入力画像データ、D2……時空間ブロツクデータ、D3……最大値データ、D4……最小値データ、D5……ビツト加算データ、D6……クラスコード、D7、D9……現フレーム画像データ、D8、D10……過去フレーム画像データ、Q1〜Q18……量子化コード、MV0……初期動きベクトル、MV、mv……動きベクトル。

Claims (6)

  1. 反復勾配法を用いて画像の動き量を求める動き量検出方法において、
    入力画像信号を分類するクラスを、上記入力画像信号を構成する複数の画素データの値の状態に応じて決定するクラス決定ステツプと、
    学習により上記クラス毎に求められた動き量が予め記憶された記憶手段から、上記クラス決定ステツプにより決定されたクラスに対応する動き量を読み出して出力する動き量出力ステツプと、
    上記動き量出力ステツプで出力した動き量を初期値として反復勾配法を行うことにより上記入力画像信号の動き量を検出する反復勾配法処理ステツプと
    を具えることを特徴とする動き量検出方法。
  2. 上記クラス決定ステツプでは、
    上記入力画像信号の注目画素の周辺画素により時空間ブロツクを形成し、当該時空間ブロツク内の画素データのビツト数を圧縮する画素データ圧縮ステツプを有し、
    上記画素データ圧縮ステツプで圧縮された上記画素データの値の状態に応じて上記クラスを決定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の動き量検出方法。
  3. 上記記憶手段に記憶された上記動き量は、
    学習用画像信号のクラスを、上記学習用画像信号を構成する複数の画素データの値の状態に応じて決定する学習用クラス決定ステツプと、
    上記学習用画像信号の動き量をブロツクマツチング法によって求める動き量検出ステツプと、
    上記学習用クラス決定ステツプで決定されたクラスに応じて、上記動き量検出ステツプで求められた上記動き量を上記記憶手段に記憶する動き量記憶ステツプと、
    を有する学習方法によって求められたものであることを特徴とする請求項に記載の動き量検出方法。
  4. 反復勾配法を用いて画像の動き量を求める動き量検出装置において、
    入力画像信号を分類するクラスを、上記入力画像信号を構成する複数の画素データの値の状態に応じて決定するクラス決定手段と、
    学習により上記クラス毎に求められた動き量が予め記憶され、上記クラス決定手段により決定されたクラスに対応する動き量を出力する記憶手段と、
    上記記憶手段から読み出され出力された上記動き量を初期値として反復勾配法を行うことにより上記入力画像信号の動き量を検出する反復勾配法実行手段と
    を具えることを特徴とする動き量検出装置。
  5. 上記クラス決定手段は、
    上記入力画像信号の注目画素の周辺画素により時空間ブロツクを形成する時空間ブロツク形成手段と、
    上記時空間ブロツク内の画素データのビツト数を圧縮することにより上記時空間ブロツクの属するクラスコードを形成する画素データ圧縮手段と
    を有し
    上記画素データ圧縮手段で圧縮された上記画素データの値の状態に応じて上記クラスを決定する
    ことを特徴とする請求項4に記載の動き量検出装置。
  6. 上記記憶手段に記憶された上記動き量は、
    学習用画像信号のクラスを、上記学習用画像信号を構成する複数の画素データの値の状 態に応じて決定する学習用クラス決定手段と、
    上記学習用画像信号の動き量をブロツクマツチング法によって求める動き量検出手段と、
    上記学習用クラス決定手段で決定されたクラスに応じて、上記動き量検出手段で求められた上記動き量を上記記憶手段に記憶する動き量記憶手段と、
    を有する学習方法によって求められたものであることを特徴とする請求項記載の動き量検出装置。
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