JP3627309B2 - パワートランジスタドライブ装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、パワートランジスタをドライブするベースドライブ信号の異常を検出する異常検出手段を備えたパワートランジスタドライブ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、パワートランジスタをドライブするベースドライブ信号の異常は、パワートランジスタを流れる過電流検出で行っていた[以下、これを『従来例1』という]。
図3は、この従来例1の回路構成を表すブロック図である。直流電源からの直流電圧をパワートランジスタモジュール31を経て、直流電圧に整流して負荷に供給され、その負荷電流は抵抗33における電圧降下の変化を求め、過電流検出器36の比較器32に予め設定された基準電圧[負荷基準電流]と比較され、過電流が検出された時に過電流検出信号が送出される。ここでVccは定電圧電源で、抵抗34と抵抗35で分圧されて、前記基準電圧が形成される。
さらに、特開平2−55522 号・スイッチング電源回路が見られる。これは、発振周波数の異常を検出する手段と、この手段により異常が検出されることにより発振を停止させる手段を具備するスイッチング電源回路であり、なお、上記検出手段が、発振パルスを所定期間カウントする手段と、このカウント手段のカウント値を比較値と比較してこの比較値から外れることにより、上記発振停止手段に信号を出力する手段とでなる前項記載のスイッチング電源回路であるとしている[以下、これを『従来例2』という]。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来例1の技術では、パワートランジスタをドライブするベースドライブ信号の周波数が早いと、スイッチングロスが多くなり、それによりパワー素子としてのトランジスタの破壊やモータの焼損等の発生という問題があった。
また、従来例2においては電源周波数に応じて、発振周波数をカウントしてスイチング周波数の異常を検出する手段であり、実回路の構成としてはカウント手段のカウント値を比較値と比較して、この比較値から外れることにより、上記発振停止手段に信号を出力する手段であり、電源の立ち上がりと立ち下がり(零クロス)を検出したり、比較器等が必要とし、その複雑性からコスト高・保守上の煩わしさ・信頼性に欠ける難点がある。
ここにおいて本発明は、例えばサーボドライブ信号を受けて駆動するもので、ドライブ信号(PWM信号)をある周期毎にカウントして、周波数が高い場合をオーバーフローとして、周波数が低い場合を計数値なしとして検出する手段であり、従来例に比べて著しく簡単な回路で、周波数異常を検出する、パワートランジスタベースドライブ信号異常検出方法とその装置を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、パワートランジスタベースドライブ信号の周波数をカウンタ手段で計測し、一定周期内におけるパワートランジスタベースドライブ信号の計数値が零のとき異常としてこれを検出し、パワートランジスタベースドライブ信号を遮断するパワートランジスタベースドライブ信号異常検出方法であり、また
パワートランジスタドライブ信号の異常検出周期をTCD、カウンタ手段をnビットカウンタとしたとき、その計測された検出周期Ta =2n ×TCDをマイクロコンピュータからのクリア信号の周期として、このタイミングで信号異常の入力、カウンタのマイクロコンピュータへの入力、カウンタとラッチ回路のクリアを行い、カウンタからラッチ回路への入力は、カウンタ値がオーバーフローした時、ドライブ信号が異常であるとする前項に記載のパワートランジスタベースドライブ信号異常検出方法であり、さらに
パワートランジスタベースドライブ信号を入力しそのパワートランジスタベースドライブ信号の周波数の異常時を検出するカウンタと、カウンタで検出したパワートランジスタベースドライブ信号による計数値のオーバーフローをラッチして出力するラッチ回路と、カウンタに計数値のないときはそれを検出すると共に検出周期毎にカウンタとラッチ回路へ異常信号の計測の周期を決定するクリア信号を与えてカウンタとラッチ回路をクリアするマイクロコンピュータと、ラッチ回路からの異常信号が発生した時あるいはマイクロコンピュータにおいて計数値がないことを検出した時にパワートランジスタベースドライブ信号を遮断する手段を備えるパワートランジスタベースドライブ信号異常検出装置である。
【0005】
【作用】
本発明は上記手段により、パワートランジスタベースドライブ信号の周波数やオンの連続状態の異常を確実・迅速に検出でき、パワートランジスタ・モータ等を的確に保護することができる。
【0006】
【実施例】
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。なお、各図面において、同一符号は同一もしくは相当部材を表す。
図1は、本発明の具体的な一実施例における回路構成を示すブロック図である。
図1において、1はカウンタ、2はラッチ回路、3はマイクロコンピュータである。
以上のように構成された回路について、その動作を説明する。
パワートランジスタベースドライブ信号はカウンタ1にて計測される。
計測する周期は、マイクロコンピュータ3からのクリア( CLR)信号の周期により、決定される。
【0007】例として、PWM(パルス幅変調)ドライブ信号の異常検出周期をTCD[トランジスタキャリア周波数より高いので例えば4KHz,6KHz,12KHz とかトランジスタの種類や用途による]、カウンタ1を4ビットカウンタとすると、検出周期Ta [異常時にカウンタ1がオーバーフローする時間で、マイクロコンピュータ3がカウンタ1の出力データやオーバーフロー信号をサンプリングする時間]は次の式(1)で表される
Ta =24 ×TCD ……………………(1)
このタイミングで信号異常の入力、カウンタ1のマイクロコンピュータ3への入力、カウンタ1,ラッチ回路2のクリアを行う。
カウンタ1からのラッチ回路2への入力は、異常時[ベースドライブ信号の周波数が高い時]カウンタ1がオーバーフローした時に行われる。
【0008】本発明の動作を示すタイムチャートを図2に表し、(a) はパワートランジスタベースドライブ信号の周波数が正常の時、(b) はパワートランジスタベースドライブ信号の周波数が高い時、(c) はパワートランジスタベースドライブ信号の周波数が低い時でつまりこの場合はカウンタ1が計数しない時である。なお、クリア信号は検出周期Ta 毎にクリアする。
(a) の時は適正に計数とクリアが繰替えされ、ラッチ回路2への入力は無い。
(b) の時は計数開始t0から早い時点tmで閾値に到達して、オーバーフローの異常信号”OVERFLOW”をラッチ回路3への入力させ、異常信号を送出する。 (c) の時も計数しない場合である。
【0009】
ここで、(b) の時は問題点がないから、(a) 及び(c) について、両者の相違に関し更に詳述する。
(a) の時は計数値が常に”1”以上である。
(c) の時は計数値が常に”0”ということで、先の(a) の時とはここが違う。
すなわち、(c) の時は、パワートランジスタベースドライブ信号の周波数が1/Ta 〔Hz〕未満で、この場合、計数値が”1”か”0”かになる。計数値が”1”の時はその異常が検出されないが、計数値が”0”の時は必ずあることになるので、その計数値が”0”の時にベースドライブ信号の周波数の異常が検出され、パワートランジスタは保護される。
この(c) のケースの検出過程では、検出はある検出周期Ta ごとに常時検出されるので、1回目で検出されなくても[先述の計数値が”1”のとき]良く、2回目以降で必ず検出される。つまり、計数値があればその検出周期では正常とみなしても構わない。また、勿論、もっと厳しくしたい場合、計数値を”0”でなくもっと大きくすれば良いことである。
これにより、パワートランジスタベースドライブ信号の周波数が高い時及び異常時を検出できる。
また、本実施例ではパワートランジスタベースドライブ信号の周波数が低い場合の検出を、マイクロコンピュータ(CPU)3で行ったが、回路[不図示]で構成して構わない。
【0010】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、パワートランジスタベースドライブ信号の周波数が点呼の連続状態の異常を確実に検出でき、パワートランジスタ等のパワー素子を破壊や駆動されるモータの焼損等を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体的な一実施例の回路構成を示すブロック図
【図2】本発明の一実施例におけるその動作を示すタイムチャートを表し
(a) はパワートランジスタベースドライブ信号の周波数が正常の時
(b) はパワートランジスタベースドライブ信号の周波数が高い時
(c) はパワートランジスタベースドライブ信号の周波数が低い時
【図3】従来例1の回路構成を示すブロック図
【符号の説明】
1 カウンタ
2 ラッチ回路
3 マイクロコンピュータ
31 パワートランジスタモジュール
32 過電流検出器
33,34,35 抵抗
36 過電流検出器
Claims (3)
- 所定周波数のパルス幅変調ドライブ信号により前記パワートランジスタをオンオフ駆動するパワートランジスタドライブ装置において、
前記ドライブ信号をパルスカウントするカウンタ手段と、
正常周波数状態にある前記ドライブ信号をパルスカウントした際の、前記カウンタ手段のnビットがオーバーフローするまでの時間よりも短い一定時間間隔で前記カウンタ手段にカウンタクリア信号を出力するクリア信号発生部と、
前記nビットがオーバーフローした際に前記ドライブ信号異常を検出する異常検出手段を備えたことを特徴とするパワートランジスタドライブ装置。 - 前記異常検出手段は、前記カウンタクリア信号に基づいて、前記カウンタ手段のカウント値を読み込み、読み込んだカウント値が零の場合を前記ドライブ信号異常として検出する機能をも備えたことを特徴とする請求項1記載のパワートランジスタドライブ装置。
- 前記異常検出手段が前記ドライブ信号異常を検出した際に前記ドライブ信号を遮断する信号遮断手段を備えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のパワートランジスタドライブ装置。
Priority Applications (1)
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JP22709895A JP3627309B2 (ja) | 1995-08-11 | 1995-08-11 | パワートランジスタドライブ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH0956055A JPH0956055A (ja) | 1997-02-25 |
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ID=16855465
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Country | Link |
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US6875210B2 (en) * | 2002-11-19 | 2005-04-05 | Conmed Corporation | Electrosurgical generator and method for cross-checking mode functionality |
-
1995
- 1995-08-11 JP JP22709895A patent/JP3627309B2/ja not_active Expired - Fee Related
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