JP3625179B2 - 光ファイバ接続部余長収納方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は海底光ケーブルを中継器等に接続する際に有用な光ファイバ接続部余長の収納方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
複数の光ファイバを実装した海底光ケーブルを接続函等の中で接続する際は、接続された光ファイバの接続余長部分を伝送特性を損なわないように処理する必要がある。
図4は光ファイバの余長を処理しているケーブルの引留構造の従来例、{特公昭61−57609号公報}を示したものである。
この図4において、1はアンカハウジング、2は絶縁体、3はアンカを示している。
アンカ3の一端側に、ケーブルの抗張力線5がコーン4,プレート6,ボルト7により引き留められている。
【0003】
8はプレート6に取り付けられている光ファイバの接続部10を保持固定するためのケージ、9は光ファイバユニット、11はアンカ3にボルトで締め付けられジョイントチャンバを構成する蓋体、13はテールケーブル15の耐圧菅、14はテールケーブル15の絶縁体18とケーブルカップリングの絶縁体2とを連続的に絶縁するモールド部、16は光海底ケーブルを示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記したケーブルの引留構造によると、光ファイバの接続余長はアンカ3内に設けられているケージ8に対して巻回されるので、この場合は光ファイバ接続工程、及びその接続余長の収納工程はかなり狭いアンカ3内に収まるように作業する必要があり、脆弱な光ファイバ芯線が損傷する危険を伴い、また、接続の信頼性を高くするために、きわめて慎重な作業と、長時間の接続作業が要求されるという問題が生じる。
【0005】
そこで、本出願人は図5に示すように円筒状の余長収納部を発案した。
この図において(a)は多心光ファイバの接続余長収納体の斜視図であり、同図(b)は余長収納体の断面を示している。
余長収納体20は全体として円筒状に形成されており、その上方の外表面の一部には接続したファイバの余長部分を巻込み収容するためのファイバ収納部21が設けられている。
このファイバ収納部21の上方には傘部21Aを取付け、収納されたファイバがバラバラに飛び出さないようにしている。
【0006】
光海底ケーブルA、Bは余長収納体20の内部でその抗張力体が引留め部22、22によって引留められる。そして、この引留め部22、22で引留められた光海底ケーブルのファイバユニットから引き出された数本の光ファイバが、余長収納体20の内部から、余長収納体20の側部に設けられているスリット状の長穴(開口部)23(23’)を介して外部に引き出され、ファイバ同士が接続用スリーブ25て機械的に保護される。
そして、この接続部25が余長収納体20の側壁に刻設されている1又は2以上の固定溝24(24’)に固定されるようになされている。
【0007】
上記した多芯の光ファイバの接続余長収納装置は、円筒状の余長収納体20の外側で光ファイバの接続を行った後に、そのまま余長収納体の外部に収容することができるので、接続作業がかなり改善されたものになるが、円筒状の接続余長収納体20の内部における光ファイバの挙動が視認できないため、高度な熟練性が要求されるという問題があった。
【0008】
また、光ファイバの接続余長の巻き込みを傘部21Aで行うようにしているため、この巻き込み時に光ファイバが損傷を受けないように作業する必要があり、依然として熟練性と長時間の作業が必要になる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の光ファイバ接続余長収納方法は上記したような問題を解消するために、
海底光ケーブルの光ファイバ芯線を円筒状の余長収納体を長手方向に縦割した両側面から対向して挿通し、挿通された光ファイバ芯線をそれぞれ前記円筒状の余長収納体の中心部に位置する長手方向に伸びた円形の単一の長穴より導出して相互に接続して光ファイバ芯線の接続補強部を形成し、前記余長収納体の残りの縦割りされた円筒を被せて形成された余長収納体の外周に、前記光ファイバ芯線の接続補強部を沿わせて巻回固定する。
【0010】
また、前記円筒状の余長収納体の両側は海底光ケーブルを引き留めているアンカ部と、テールケーブルが導入されている端面板によって保持されるようにすると共に、余長収納体の曲率および前記ファイバ収納部の外周の曲率が光ファイバの許容最小曲率より小さくならないように設定されているが、光ファイバが円筒状の収納装置の外周を利用して保持されるようにしているので、収納装置を比較的小型にすることができ、かつ、作業時の視認性が向上するので、接続作業が容易になる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の光ファイバ接続余長収納方法を適応する収納体と、端面板、及びアンカ部分を分解して示している。
この図において30は円筒状に形成される余長収納部を示し、図示されているように長手方向に縦割した2個の半円筒30a、30bを重ね合わせることによってジョイントチャンバとなる部分が構成されている。
余長収納部の外径、及びその曲率は光ファイバを巻き回したときに、光ファイバの最小許容半径が確保されるようにすることが好ましい。
40は海底光ケーブルを引き留めるアンカ部を示し、41は円錐状のコーンと円錐体受け金具によってケーブル40aの抗張力線、及び耐圧層を引き留める引留部、42は上記収納部30の半円筒を図示されていないネジ等で固定するときの固定環、43は光ファイバユニットの中心抗張力体引留部であり、このアンカ部40を介して余長収納部30の中迄、光ファイバ芯線が引き込まれることになる。
【0012】
50は中継器等のテールケーブル50aが引き込まれれる端面板であり、51は上記余長収納部30の半円筒30(a、b)をネジ等によって固定する固定環、53はテールケーブルの引き込み孔である。
図示されていないがこの端面板50から引き込まれるテールケーブル50aも、海底光ケーブルの芯線と同数の光ファイバ芯線によって構成されている。
【0013】
なお、31は第1の半円筒30aの外周側面に開けられている長孔であり、その位置、及び数は接続される光ファイバ芯線の数によって任意に定めることができる。
また、この半円筒30a、30bの表面には光ファイバ芯線同志を接続したスリーブ(補強材)をはめ込むための溝32,32,32・・が数カ所設けられている。
【0014】
図2は余長収納部30を利用してアンカ部40、及び端面板50から挿入されている光ファイバ芯線を接続してその余長を処理する場合の説明図である。
図2(a)に示すように、余長収納部30の上部の半円筒30bをアンカ部30,及び端面板50の部分から取り除き、アンカ部40から挿入されている光ファイバ芯線Aと、端面板50の側からテールケーブルとして挿入されている光ファイバ芯線Bが半円筒30bの長孔31から外部に引き出され、両者を光学的、及び機械的に接続した後に、接続部をスリーブCによって補強する
なお、このような光ファイバ芯線A,Bの接続は、図示されていないが、ケーブル内の数本の光ファイバ芯線について全て行う。
【0015】
このようにし、全ての光ファイバ芯線の接続が終了すると、取り外していた半円筒30bを半円筒30aと重ね合わせて円筒状に固定し、図2(b)に示されているように、光ファイバの接続余長部を余長収納部30の外周に巻き付ける。そして、接続個所を補強しているスリーブCを半円筒30(a、b)の外周面に刻設されている数カ所の溝32に嵌め込み固定する。
このような溝32は、半円筒の外周に接続する光ファイバ芯線の本数以上設けておくことにより、光ファイバの接続余長が多少異なっているときでも、光ファイバ芯線が余長収納部30の外周面からあまりはみ出さないように固定することができる。
【0016】
このようにして、円筒状の余長収納部30に導入されている全ての光ファイバ芯線の接続と、その余長処理が終了したら、図1に示すようにアンカ部40のフランジ周面部45.および端面板50のフランジ周面部52を利用して余長収納部を耐圧から保護するシリンダを被せ耐水圧構造を構築する。
【0017】
図3は本発明の方法によって光ファイバ芯線が接続されたカップリングの要部を示したもので、図1と共通する点には同一に符号が付けられている。
すなわち、左側の抗張力線を引き留めているアンカ部40と円錐体8の心孔を介して海底光ケーブル40aが引き込まれており、中継器等側で端面板50が設けられている方向からテールケーブル50aが導入されている。
中間部分に余長収納部30が配置され、この部分に先に示したような縦割りされた半円筒30a、30bがみられる。
60は余長収納部30を耐水圧構造にするためのシリンダであり、その両側がアンカ部40のフランジと端面板50のフランジによって気密構造に支持されている。70はジンバル機構を示しその先に中継等が結合される。
【0018】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の光ファイバ接続余長収納方法は、縦割りされた円筒状の余長収納部を使用して、中継器等に接続される光ファイバの接続余長の処理を行うようにしているので、光ファイバの接続作業中は光ファイバ芯線の位置や、その動きを目視しながら作業ができるので、作業の効率が格段に向上し、かつ、接続作業の信頼性を非常に高くすることができる。
また、接続余長部が比較的シンプルになるので小型化及び軽量化が達成でき、作業時間の短縮も図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ファイバ余長収納体の斜視図と断面図を示す。
【図2】本発明の光ファイバの接続余長を収納している状態を示す説明図である。
【図3】光ファイバ接続余長収納装置と、アンカ部、及び中継器側のテールケーブルの導入部を示す側面図である。
【図4】従来の海底光ケーブルの引留部の構造をしめす断面図である。
【図5】光ファイバ接続余長の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
A、B 光ファイバ海底ケーブル
30 余長収納体
30(a、b) 半円筒
31 開口部
32 溝
Claims (3)
- 海底光ケーブルの光ファイバ芯線を、円筒状の余長収納体を長手方向に縦割した両側面から対向して挿通し、
前記挿通された光ファイバ芯線をそれぞれ前記縦割りした第1の半円筒の中心部に位置する長手方向に伸びた円形の単一の長穴より導出して相互に接続して光ファイバ芯線の接続補強部を形成し、
前記余長収納体の残りの縦割りされた第2の半円筒を前記第1の半円筒に被せて形成された円筒状の余長収納体の外周に、前記光ファイバ芯線の接続余長を巻き付け、
前記光ファイバ芯線の接続補強部を前記余長収納体の外表面に固定すること
を特徴とする光ファイバ接続部余長収納方法。 - 前記余長収納体の一方の側面は海底光ケーブルを引き留めているアンカ部で、他方の側面はテールケーブルを引き込んでいる端面板で保持されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続部余長収納方法。
- 前記円筒状の余長収納体の曲率が光ファイバ芯線の許容最小曲率より小さくならないように設定されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバ接続部余長収納方法。
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