JP3624930B2 - 坂道発進補助装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、坂道発進補助装置に係り、詳しくは、積載重量が大きく変化するトラックやバス等に適用される坂道発進補助装置に関する。
【0002】
【関連する背景技術】
従来より、車両用の変速機として、変速操作を自動化した自動変速機が多用されている。この自動変速機は、小型車の場合にあっては、クラッチに代えてトルクコンバータを採用したものが主流になっている。しかしながら、バスやトラック等の大型車にあっては、駆動トルクの伝達量が大きいため、トルクコンバータではその駆動トルクを充分に伝達するのが困難となっている。
【0003】
そこで、手動変速機と同様の機械式の変速機を用い、この変速機に自動的に断接可能なクラッチ装置を有した機械式自動変速機が大型車用に開発されている。これにより、伝達駆動トルクが大きい場合であっても、変速タイミングに合わせてクラッチを自動制御することで、変速を自動で行うことが可能とされている。また、このようなクラッチ付きの自動変速機にあっては、車両停止時においてエンジンストールを回避すべくクラッチを自動的に切断し、再発進時においてやはり自動的に接続するようにしている。
【0004】
しかしながら、このように車両停止及び発進時においてクラッチが自動的に断接制御されると、路面が平坦路であるか或いは降坂路である場合にはよいが、車両が登坂路を走行中には、所謂坂道発進を行う際にドライバが一旦ブレーキペダルから足を離すと車両が後退する虞があり好ましいことではない。特に、車両の重量(車両負荷)が大きい場合には車両が後退し易くこの問題が顕著である。
【0005】
そこで、車両停止中は自動的に制動力を付加しておき、発進時においてその制動力を路面の勾配に応じた解除タイミングで解除するとともに車両の重量(車両負荷)に基づいてその解除タイミングを変更するよう構成した坂道発進補助装置が特開平4−110240号公報等に開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記公報等に開示された坂道発進補助装置では、制御が容易なことから、制動力の解除をクラッチ断接操作用のクラッチアクチュエータのストローク量に基づいて行うようにしている。つまり、当該装置では、車両の重量(車両負荷)に応じた解除タイミングの変更に拘わらずストローク量が所定量に達すると制動力が解除されるよう構成されている。
【0007】
ところが、クラッチは通常経時劣化により摩耗するものであり、このようにクラッチが摩耗すると、上記従来の方法では、クラッチが十分に駆動トルクを駆動輪に伝達していないにも拘わらずストローク量が所定量に達したときに制動力が解除されることになりかねない。そして、このようにクラッチが滑った状態で制動力が解除されると、特に路面の勾配が大きく且つ車両の重量(車両負荷)が大きい場合には車両が不用意に後退し、ドライバが所謂ずり落感を感じることになり好ましいことではない。
【0008】
そこで、クラッチが接続する際に一旦エンジン回転速度が低下することに着目し、クラッチが摩耗した場合であっても確実に駆動トルクが伝達されるよう、当該エンジン回転速度の低下時に制動力を解除することが考えられている。
しかしながら、エンジン回転速度の低下時に制動力を解除するようにすると、路面の勾配や車両の重量(車両負荷)がそれほど大きくないような場合においては制動力の解除時に車両が急発進に似た挙動を示すことになり好ましいことではない。
【0009】
本発明は、上述した事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、機械式自動変速機において、クラッチが摩耗した場合であっても路面の勾配や車両負荷に拘わらず坂道発進を常に確実且つスムーズに実施可能な坂道発進補助装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、請求項1の発明によれば、通常の坂道発進時には、第1の制動力解除制御手段に基づき、クラッチの断位置から接側に向けたストローク量が勾配度に応じて予め設定された所定ストローク量に達すると車両停止時に付加されていた制動力が解除されるが、第1所定値以上の登り勾配度が検出されたとき、或いは、第1所定値よりも小さい第2所定値以上の登り勾配度が検出され且つ規定値以上の車両負荷の度合が検出されたときに第1の制動力解除制御手段に拘わらず、第2の制動力解除制御手段に基づき、一旦エンジン回転速度の所定量の低下が検出されて初めて上記制動力が解除される。
【0011】
これにより、路面の登り勾配度が大きいとき、及び、路面の登り勾配度が比較的大きく且つ車両負荷の度合が大きいような場合には、エンジン回転速度が一旦低下しクラッチが半クラッチ状態となった時点、即ちクラッチが確実に駆動トルクを伝達可能になった時点で車両停止時に付加されていた制動力が解除されることになり、坂道発進時において特に車両が後退し易いような状況であっても、クラッチの摩耗に因らず制動力の解除タイミングが適正なものとされ、確実且つスムーズな発進が可能とされる。
【0012】
また、請求項2の発明によれば、第2の制動力解除制御手段によって一旦エンジン回転速度の所定量の低下が検出されると、第1の制動力解除制御手段における所定ストローク量がその時点で検出される実際のストローク量に学習補正されることになり、第1の制動力解除制御手段においてクラッチの摩耗に因らず制動力の解除タイミングが適正なものに維持される。故に、通常の坂道発進時においてもやはり確実且つスムーズな発進が可能とされる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態を説明する。
図1には、本発明に係る坂道発進補助装置の適用される車両(バス等)の駆動系の全体構成が示されている。また、図2を参照すると、図1中の機械式自動変速機用コントロールユニット(ECU)80の接続関係を示すブロック図が示されている。以下、これら図1及び図2に基づき、坂道発進補助装置を含む車両の駆動系の構成を説明する。
【0014】
図1を参照すると、ディーゼルエンジン(以下、エンジンという)1には、燃料を供給するための燃料噴射ポンプユニット(以下、噴射ポンプという)6が設けられている。この噴射ポンプ6は、ポンプ入力軸(図示せず)を介して伝達されるエンジン1の出力によりポンプを作動させ、燃料を噴射する装置である。この噴射ポンプ6には、燃料噴射量を調節するためのコントロールラック(図示せず)が備えられており、さらに、コントロールラックのラック位置(コントロールラック位置)SRCを検出するラック位置センサ9が設けられている。また、ポンプ入力軸近傍には、ポンプ入力軸の回転数を検出し、この回転数に基づき出力軸2の回転数、即ちエンジン回転速度Neを検出するエンジン回転センサ(エンジン回転速度検出手段)8が付設されている。
【0015】
エンジン1からは、エンジン出力軸2が延びており、このエンジン出力軸2は、クラッチ装置3を介して歯車式変速機(以下、単に変速機という)4の入力軸20に接続されている。これにより、エンジン1の出力がクラッチ装置3を介して変速機4に伝達され、該変速機4において変速が実施される。変速機4は、後退段の他に例えば前進5段の変速段(1速段〜5速段)を有した機械式の自動変速機であり、自動変速のみならず手動変速も可能とされている。そして、クラッチ装置3は、変速機4が自動変速される際及び車両の停止発進時において自動的に断接制御されるように構成されている(クラッチ断接制御手段)。
【0016】
クラッチ装置3は、フライホイール10にクラッチ板12をプレッシャスプリング11により圧接させて接続状態とする一方、フライホイール10からクラッチ板12を離間させることで切断状態とするような通常の機械摩擦式クラッチの操作を自動で実施可能としたものである。つまり、クラッチ板12は、アウタレバー12aを介してクラッチ断接用のクラッチアクチュエータ、即ちクラッチアクチュエータ16によって自動操作可能とされている。
【0017】
詳しくは、クラッチアクチュエータ16には、エア供給通路であるエア通路30を介してエアタンク34が接続されている。従って、エア通路30を介してエアタンク34から作動エアが供給されることにより、クラッチアクチュエータ16が自動的に作動する。これにより、クラッチ板12が移動し、クラッチ装置3が自動的に断接操作されることになる。
【0018】
実際には、エア通路30にはECU80からの信号に応じて駆動し、作動エアの流通と遮断とを行う電空比例制御弁31が介装されており、駆動信号がECU80から電空比例制御弁31に供給されると該電空比例制御弁31を介して作動エアがエアタンク34からクラッチアクチュエータ16に供給されクラッチアクチュエータ16が作動し、クラッチ装置3が切断状態とされる。一方、駆動信号の供給が停止されると、エアタンク34からクラッチアクチュエータ16への作動エアの供給が遮断されるとともにクラッチアクチュエータ16内の作動エアが大気中に排出され、プレッシャスプリング11の作用によりクラッチ装置3が接続状態とされる。
【0019】
なお、クラッチアクチュエータ16には、クラッチ板12の移動量、即ちクラッチストローク量SCLを検出するクラッチストロークセンサ(ストローク量検出手段)17が取付けられており、該クラッチストロークセンサ17はECU80に電気的に接続されている。
また、エア通路30からは分岐してエア通路39が延びており、このエア通路39の先端にはエアマスタ42が接続されている。エアマスタ42は、ホイールブレーキ40を作動させることによって車輪に制動力を発生させるためのアクチュエータであり、エア通路39を介してエアタンク34から作動エアが供給されると駆動しホイールブレーキ40に制動力を生起する。なお、ここではホイールブレーキ40やエアマスタ42をそれぞれ1つのみ示したが、これらホイールブレーキ40、エアマスタ42は車輪毎に設けられている。
【0020】
実際には、エア通路39にはECU80からの信号によって駆動する電磁弁MVQ44が介装されており、この電磁弁MVQ44の作動・非作動に応じてエアタンク34からエアマスタ42へ供給されるエアの遮断と連通とが切換制御される。電磁弁MVQ44が作動とされてエアが遮断されると、ホイールブレーキ40の制動力が保持されることになる。
【0021】
詳しくは、ECU80にはブレーキペダル50が踏み込まれ、一定踏力以上と感知したときにオン(ON)信号を出力する坂道発進補助装置作動許可スイッチ(SW)52が電気的に接続されており、電磁弁MVQ44は主として当該坂道発進補助装置作動許可SW52のオン信号に応じて閉弁し、これによりホイールブレーキ40の制動力が保持される。
【0022】
チェンジレバー60は、変速機4のセレクトレバーであり、N(ニュートラル)レンジ、R(リバース)レンジ及び自動変速モードに相当するD(ドライブ)レンジが設けられている。
チェンジレバー60には、各レンジ位置を検出するセレクト位置センサ62が設けられており、このセレクト位置センサ62はECU80に接続されている。一方で、ECU80は、変速機4のギヤの噛み合い、即ちギヤ位置を切換えるためのギヤシフトユニット64に接続されている。従って、セレクト位置センサ62から位置信号がECU80に供給されると、該位置信号に応じてECU80からギヤシフトユニット64に駆動信号が出力されることになり、これによりギヤシフトユニット64が作動して変速機4のギヤ位置が選択された所望のセレクトレンジに切換えられる。なお、詳細説明は省くが、セレクト位置がDレンジである場合にあっては、車両の運転状態に応じて自動変速制御が実施され、該自動変速制御に基づいてギヤ位置が切換えられることになる。
【0023】
ギヤシフトユニット64は、ECU80からの作動信号により作動する電磁弁66と、変速機4内のシフトフォーク(図示せず)を作動させるパワーシリンダ(図示せず)とを有している。そして、該パワーシリンダは、上記電磁弁66、エア通路67を介して前述のエア通路30に接続されている。つまり、上記電磁弁66にECU80から作動信号が与えられると、電磁弁66が作動信号に応じて開閉弁することになり、パワーシリンダがエアタンク34からの作動エアの供給によって作動する。これにより、歯車式変速機4のギヤの噛み合い状態が適宜変更される。なお、ここでは電磁弁66を一つのみ示したが、実際にはシフトフォークは複数からなり、該複数のシフトフォークに対応して複数のパワーシリンダが設けられており、電磁弁66も該複数のパワーシリンダに対応して複数設けられている。
【0024】
変速機4のギヤシフトユニット64近傍には、各変速段を検出するギヤ位置センサ68が付設されてECU80に電気的に接続されており、このギヤ位置センサ68からはECU80に向けて現在のギヤ位置信号、即ち変速段信号が出力される。
アクセルペダル70にはアクセル開度センサ72が備えられており、やはりECU80に電気的に接続されている。このアクセル開度センサ72からは、アクセルペダル70の踏込量、即ちアクセル開度情報VAが出力される。
【0025】
また、変速機4の出力軸76には、車速Vを検出し出力する車速センサ78が付設されている。この車速センサ78もやはりECU80に電気的に接続されている。
図1中符号82は、ECU80とは別に設けられたエンジンコントロールユニットを示している。エンジンコントロールユニット82は、噴射ポンプ6内の電子ガバナ(図示せず)に対し、各センサからの情報やアクセル開度情報VA等に応じたECU80からの信号を供給する装置であり、エンジン1の駆動制御を行うものである。即ち、エンジンコントロールユニット82から電子ガバナに指令信号が供給されると、コントロールラックが作動して燃料の増減操作が実施され、エンジン回転速度Neの増減が制御される。なお、上記ラック位置センサ9及びエンジン回転センサ8からの検出情報は該エンジンコントロールユニット82を介してECU80に供給される。
【0026】
ECU80は、マイクロコンピュータ(CPU)、メモリ及び入力出力信号処理を行うインタフェイス等で構成されており、該ECU80の入力側インタフェイスには、上述したように、クラッチストロークセンサ17、坂道発進補助装置作動許可SW52、セレクト位置センサ62、ギヤ位置センサ68、アクセル開度センサ72、車速センサ78及びエンジンコントロールユニット82等の他、勾配センサ(勾配度検出手段)90がそれぞれ接続されている。勾配センサ90は、路面の勾配度Sを車両の前後方向の傾斜角に基づいて検出し出力するセンサである。なお、ECU80の入力側にはさらに解除点調整スイッチ(解除点調整SW)92が接続されているが、該解除点調整SW92の機能等については後述する。
【0027】
一方、ECU80の出力側インタフェイスには、上述したように電磁弁66、エンジンコントロールユニット82、クラッチアクチュエータ16及び電磁弁MVQ44等が接続されている。
以下、上記のように構成された坂道発進補助装置の作用について説明する。
坂道発進補助装置のメインスイッチがオンの状態で車両が停止状態となりクラッチ装置3が自動的に切断され、坂道発進補助装置作動許可SW52がオン状態になると、ECU80から上記電磁弁MVQ44に駆動信号(遮断信号)が供給され、ホイールブレーキ40が所定の制動力で保持される(制動力保持手段)。そして、その後アクセルペダル70が発進操作されアクセル開度VAが例えば全開度の10%に達しエンジン回転速度Neがある程度上昇すると、クラッチ装置3が上述したように自動的に接続作動するとともに電磁弁MVQ44に供給されていた信号が遮断されて上記制動力が解除される。詳しくは、当該坂道発進補助装置にあっては、発進時においてクラッチ装置3が接続作動し、制動力解除条件、つまりMVQ解除条件(解除点)が満たされると電磁弁MVQ44に供給されていた信号が遮断される。これにより制動力が適切に解除され車両の発進が可能となる。
【0028】
ところで、本発明に係る坂道発進補助装置では、上記MVQ解除条件は予め条件C1〜C5のように複数設定されており、図3、図4を参照すると、MVQ解除条件(条件C1〜C5)を選択するためのMVQ解除条件選択ルーチンのフローチャートが示されている。
以下、図3、図4のフローチャートに基づき、本発明に係るMVQ解除条件(条件C1〜C5)の選択手順について説明する。
【0029】
先ず、ステップS10では、勾配センサ90によって勾配度Sを検出する。
そして、次のステップS11では、上記解除点調整SW92がどのような操作状況にあるのかが検出される。
解除点調整SW92は、上記MVQ解除条件をドライバの好みに応じて適宜微調整するためのスイッチである。この解除点調整SW92は、例えば制動力の解除のタイミングが遅く、坂道発進時において車両が後退しドライバが所謂ずり落感を感じるような場合に該ずり落感を解消すべく操作されるものである。
【0030】
詳しくは、解除点調整SW92は、例えば標準値近傍で段階的或いは連続的にMVQ解除条件全体を調節可能に構成されており、条件C1〜C5の全てにおいて制動力解除のタイミングを一括して早くしたり遅くしたりするようにされている。故に、ここではその操作量が検出されることになる。
次のステップS12では、停止前惰行時においてクラッチ完接有りか否かが判別される。即ち、車両が停止前に微速発進状態にありクラッチ装置3が完全に接続されていない状態で走行していなかったか否かがクラッチストロークセンサ17からの情報に基づいて判別される。判別結果が真(Yes)で停止前惰行時にクラッチ完接と判定された場合には、次にステップS13に進む。
【0031】
ステップS13では、車両負荷度αVLを演算により求める。
車両負荷度αVLは、車両の重量及び負荷に相当するパラメータであって、主としてラック位置センサ9からのラック位置信号SRC、エンジン回転センサ8からのエンジン回転速度情報Ne、車速センサ78からの車速情報Vとに基づき演算されるものである。
【0032】
具体的には、車両負荷度αVLは以下の手順で算出される(車両負荷度検出手段)。
先ず、ラック位置信号SRCとエンジン回転速度情報NeとからエンジントルクTeが予め設定されたマップ等から算出され、このエンジントルクTeから車両の駆動力Fが例えば次式(1)より算出される。
【0033】
F=(Te・it・if・η)/rw …(1)
ここに、itは変速段のギヤ比、ifは終減速ギヤ比(デファレンシャルギヤ比)、ηは動力伝達効率、rwはタイヤ動半径である。
また一方で、車両の空気抵抗Rlが算出される。ここでは、車速情報Vから車両の走行抵抗としての空気抵抗Rlを次式(2)から算出する。
【0034】
Rl=λ・As・V …(2)
ここに、λは空気抵抗係数、Asは車両の前面投影面積である。
次に、上記駆動力情報Fと空気抵抗情報Rlとから、直線平坦路空車相当加速度α0を次式(3)から算出する。
α0=g・{F−(μW0+Rl)}/(W0+Wr) …(3)
ここに、gは重力加速度、μは路面摩擦係数、W0は空車重量、Wrは回転部重量である。
【0035】
そして、この直線平坦路空車相当加速度α0と車速情報Vから求められた実加速度情報αとから車両負荷度αVLが次式(4)から算出される。
αVL=α0−α …(4)
このとき、αVL>0であれば車両負荷が大きく(重く)、αVL<0であれば車両負荷が小さい(軽い)ということができる。従って、このαVLの値の大きさから、どの程度車両負荷が大きい(或いは小さい)のかを判定することができることになる。例えば、バスにおいて乗員の人数(積載重量)が多いような場合には、車両負荷度αVLは非常に大きく、車両負荷はかなり重い状態といえる。
【0036】
そして、以降、上記のように求めた勾配度S、車両負荷度αVLまたは車両加速度α及び解除点調整SW92の操作状況に応じてMVQ解除条件(条件C1〜C5)を選択する。ここに図5を参照すると当該ルーチンに対応したMVQ解除条件の選択マップが示されており、以下図5をも参照して説明する。
ステップS15では、車両負荷度αVLが規定値α1以上であるか否か、つまり車両負荷が大きいか小さいかを判別する。判別結果が偽(No)で車両負荷度αVLが規定値α1未満であって車両負荷が比較的軽い場合には、次に図4のステップS18に進む。
【0037】
ステップS18では、勾配度Sが所定値(第1所定値)S4(例えば、路面勾配20°相当)以上であるか否かを判別する。判別結果が偽(No)で勾配度Sが所定値S4未満であればステップS20以降に進む。
ステップS20では、勾配度Sが所定値S3(例えば、路面勾配15°相当)以上であるか否かを、ステップS22では、勾配度Sが所定値S2(例えば、路面勾配10°相当)以上であるか否かを、ステップS24では、勾配度Sが所定値S1(例えば、路面勾配5°相当)以上であるか否かを判別する。
【0038】
そして、ステップS24の判別結果が偽(No)の場合、即ち勾配度Sが所定値S1未満で道路が比較的平坦である場合にはステップS26において条件C1が選択される。一方、ステップS24の判別結果が真(Yes)で勾配度Sが所定値S1以上S2未満の場合にはステップS28において条件C2が選択される。また、ステップS22の判別結果が真(Yes)で勾配度Sが所定値S2以上S3未満の場合にはステップS30において条件C3が選択され、ステップS20の判別結果が真(Yes)で勾配度Sが所定値S3以上S4未満の場合にはステップS32において条件C4が選択される。
【0039】
条件C1〜C4について詳しく述べると、これら条件C1〜C4はクラッチストロークセンサ17によって検出されるクラッチストローク量SCLに基づいて規定されている。
つまり、車両が発進する際においては、上述したようにアクセル開度VAが例えば全開度の10%に達すると車両が停止状態から発進状態に移行したとみなしてクラッチアクチュエータ16が作動し、クラッチ装置3が接続状態に至ることになるのであるが、これら条件C1〜C4では、このクラッチアクチュエータ16の作動量、即ちクラッチストローク量SCLがそれぞれ所定値(所定ストローク量)となったところで電磁弁MVQ44への通電を止めて制動力を解除するようにしているのである(第1の制動力解除制御手段)。
【0040】
ここに、MVQ解除条件となるクラッチストローク量SCLの値は、坂道の勾配が大きく、つまり勾配度Sが値S1から値S4の順に大きくなる程(S1<S2<S3<S4)大きくされている。即ち、勾配度Sが大きい程、制動力の解除のタイミングを遅くするようにし、クラッチ装置3が接続状態とされて駆動トルクがより確実に駆動輪側に伝達可能となるまで制動力を保持するようにしている。これにより、平坦路や勾配の小さな登坂路では制動力の解除のタイミングを比較的早めにして車両の急発進を防止でき、一方、勾配の大きな登坂路ではずり落感なく車両を発進させることが可能とされる。
【0041】
ところで、ステップS15の判別結果が真(Yes)で車両負荷度αVLが規定値α1以上であって車両負荷が比較的大きい場合には、次にステップS34に進む。
ステップS34では、勾配度Sが上記値(第1所定値)S4よりもやや小さい所定値(第2所定値)S5(例えば、路面勾配17°相当)以上であるか否かを判別する。判別結果が真(Yes)の場合には、次にステップS36において条件C5が選択される(図5中の(a)領域)。
【0042】
また、ステップS15の判別結果が偽(No)であってステップS18の判別結果が真(Yes)で勾配度Sが値S4以上であるような場合にも、ステップS36において条件C5が選択される(図5中の(b)領域)。
ところで、このように車両負荷度αVLが規定値α1以上であって且つ勾配度Sが所定値S5(例えば、路面勾配17°相当)以上と比較的大きいような場合(図5中の(a)領域)、または、車両負荷度αVLが規定値α1未満であっても勾配度Sが所定値S4(例えば、路面勾配20°相当)以上と大きいような場合(図5中の(b)領域)には、車両負荷が極めて大きく重い状態にあると判定できる。
【0043】
従って、条件C5については、前述した理由により上記条件C1〜C4のようにクラッチストローク量SCLに基づいて制動力を解除するのではなく、エンジン回転速度Neの変化に基づいてより現実的に解除条件を規定するようにしている。つまり、当該条件C5では、クラッチ装置3が接続状態に移行しクラッチ板12がフライホイール10に密着して略完全な結合状態(以下、半クラッチ状態という)になると、その時点でエンジン1に負荷が掛かり、図6に示すように一旦エンジン回転速度Neが低下しピークを形成するのであるが、このピーク後のエンジン回転速度Neの低下を検出するようにし、これによりクラッチ装置3が半クラッチ状態となったことを判定して制動力を解除するようにしている(第2の制動力解除制御手段であり、以下ピーク時解除という)。
【0044】
なお、エンジン回転速度Neの低下は、前回検出されたエンジン回転速度Ne’と今回検出したエンジン回転速度Neとの差ΔNe(=Ne’−Ne)が所定値ΔNe1(例えば、10rpm)以上であるか否かで検出される(図6参照)。
ステップS34の判別結果が偽(No)で勾配度Sが所定値S5未満である場合には、車両負荷度αVLは勾配度Sほど坂道発進時における車両の後退の要因とはならないと考えられるため、この場合には上記ステップS20以降に進み、車両負荷度αVLが規定値α1未満である場合と同様にして条件C1〜C4の選択が行われる。つまり、クラッチストローク量SCLに基づいて制動力の解除が行われる(第1の制動力解除制御手段)。
【0045】
即ち、本発明の坂道発進補助装置では、図5に示すように、勾配度Sに応じてMVQ解除条件を選択設定するのみならず、車両負荷度αVLという概念を取り入れ、勾配度Sが所定値S4(例えば、路面勾配20°相当)以上である場合は勿論、さらに勾配度Sが所定値S4よりも小さい場合であっても車両負荷度αVLが大きく且つ所定値S5(例えば、路面勾配17°相当)以上値S4未満の範囲内(図5中の(a)領域)であれば制動力の解除タイミングの遅い条件C5を選択するようにしており、さらに、この条件のときにあってはピーク時解除を行うようにしてクラッチ装置3が確実に半クラッチ状態となったところで電磁弁MVQ44への通電を止めて制動力を解除するようにしている。
【0046】
従って、路面の勾配が大きい場合のみならず車両負荷が大きく重い状態にある場合において、制動力を良好に長く保持でき、故に坂道発進時における車両の不用意な後退をクラッチ板12の経時劣化等による摩耗等に拘わらず常に確実に防止でき、ずり落感なく車両をスムーズに発進させることが可能である。
また、本発明の坂道発進補助装置では、上記ステップS36において条件C5が選択されたとき、併せて条件C1〜C4で使用されるクラッチストローク量SCLの学習補正を行うようにしている(補正手段)。つまり、一旦ピーク時解除が実施されると、クラッチの実際の接続時点がわかることになるため、このとき検出されるクラッチストローク量SCLに基づいてそれぞれ条件C1〜C4に対応するクラッチストローク量SCLの値を学習補正するようにしている。
【0047】
これにより、以降条件C1〜C4におけるクラッチストローク量SCLが現実に即したものとされ、クラッチ板12が経時劣化等によって摩耗した場合であっても、常に適正なタイミングで電磁弁MVQ44の通電を止めて制動力を解除できることになる。故に、路面勾配が大きい場合のみならず小さい場合であっても坂道発進時において不用意に車両が後退し、ずり落感が発生するようなことが確実に防止される。
【0048】
また、上記図3において、ステップS12の判別結果が偽(No)で停止前惰行時にクラッチ完接でなかったと判定された場合には、次にステップS14に進む。
このステップS14では、車速情報Vから実加速度、即ち車両加速度(減速度)αを演算する。
【0049】
ステップS12の判別結果が偽(No)の場合に車両負荷度αVLではなくこれに代えて車両加速度αを求めるのは、車両が微速発進した後に停止した場合のように停止前惰行時にクラッチ完接でなかったような場合には、車両負荷度αVLを正確に演算できないことに基づいている。
従って、このような場合には、ステップS16において車両加速度αが規定値α2以下であるか否か、つまり車両負荷度αVLに代えて車両加速度αが大きいか小さいかを判別する。この際、車両加速度αが小さいほど車両負荷が大きいと推定できる。
【0050】
ステップS16の判別結果が偽(No)で車両加速度αが規定値α2より大きい場合にはステップS18に進み、ステップS16の判別結果が真(Yes)で車両加速度αが規定値α2以下の場合にはステップS34に進む。以降上述したようにしてMVQ解除条件(条件C1〜C5)が選択される。
【0051】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明の請求項1の坂道発進補助装置によれば、路面の登り勾配度が大きいとき、及び、路面の登り勾配度が比較的大きく且つ車両負荷の度合が大きいような場合に、エンジン回転速度が一旦低下しクラッチが半クラッチ状態となった時点、即ちクラッチが確実に駆動トルクを伝達可能になった時点で車両停止時に付加されていた制動力を解除できることになり、坂道発進時において車両が後退し易いような状況であっても、クラッチの摩耗に因らず制動力の解除タイミングを適正なものにして確実且つスムーズな発進を行うことができる。
【0052】
また、請求項2の坂道発進補助装置によれば、所定ストローク量の学習補正により、通常の坂道発進時においてもクラッチの摩耗に因らず制動力の解除タイミングが適正なものとされ、やはり確実且つスムーズな発進を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る坂道発進補助装置を含む車両の駆動系の全体構成を示す図である。
【図2】図1中の機械式自動変速機用コントロールユニット(ECU)の接続関係を示す図である。
【図3】本発明に係るMVQ解除条件選択ルーチンを示すフローチャートの一部である。
【図4】図3のフローチャートに続くMVQ解除条件選択ルーチンを示すフローチャートの残部である。
【図5】図3、図4のフローチャートに対応したMVQ解除条件の選択マップを示す図である。
【図6】エンジン回転速度の時間変化を示し、ピーク時解除における解除タイミングの検出方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ディーゼルエンジン
3 クラッチ装置(クラッチ)
8 エンジン回転センサ(エンジン回転速度検出手段)
12 クラッチ板(クラッチ)
16 クラッチアクチュエータ(クラッチ断接制御手段)
17 クラッチストロークセンサ(ストローク量検出手段)
31 電空比例制御弁
40 ホイールブレーキ
42 エアマスタ
44 電磁弁MVQ(制動力保持手段)
50 ブレーキペダル
70 アクセルペダル
72 アクセル開度センサ
78 車速センサ
80 機械式自動変速機用コントロールユニット(ECU)
90 勾配センサ(勾配度検出手段)
92 解除点調整スイッチ

Claims (2)

  1. エンジンから駆動輪へ伝達される駆動力を断接可能に設けられたクラッチと、
    少なくとも前記クラッチを車両停止時には切断し車両発進時には接続するクラッチ断接制御手段と、
    前記クラッチの断位置から接側に向けたストローク量を検出するストローク量検出手段と、
    前記車両停止時に制動力を保持する制動力保持手段と、
    両負荷の度合を検出する車両負荷度検出手段と、
    車両停止位置の路面の勾配度を検出する勾配度検出手段と、
    エンジン回転速度を検出するエンジン回転速度検出手段と、
    前記車両発進時に、前記ストローク量検出手段によって検出されるストローク量が前記勾配度に応じて設定された所定ストローク量に達すると前記制動力を解除する第1の制動力解除制御手段と、
    該第1の制動力解除制御手段に拘わらず、前記車両発進時に、前記勾配度検出手段により第1所定値以上の登り勾配度が検出されたとき、或いは、前記勾配度検出手段により前記第1所定値よりも小さい第2所定値以上の登り勾配度が検出され且つ前記車両負荷度検出手段により規定値以上の前記車両負荷の度合が検出されたときには、前記エンジン回転速度検出手段により一旦エンジン回転速度の所定量の低下が検出されると前記制動力を解除する第2の制動力解除制御手段と、
    を備えたことを特徴とする坂道発進補助装置。
  2. 前記第2の制動力解除制御手段は、前記エンジン回転速度検出手段により一旦エンジン回転速度の所定量の低下が検出されると、前記第1の制動力解除制御手段における前記所定ストローク量を学習補正する補正手段を含むことを特徴とする、請求項1記載の坂道発進補助装置。
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