JP3624742B2 - 帆掛け支柱の支持装置並びに帆掛け支柱の支持方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、結索装置並びに該装置を用いたロープの結索方法に関し、特に、釣船等に装備されるスパンカの帆掛け支柱のロープの緊張状態における結索を安定して容易に行うことができるようにしてなるものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば釣船等に装備されるスパンカの帆掛け支柱(マスト)などをロープにて堅固に牽引支持する際、緊張状態を維持したままロープの一方の端を船体上に結索する必要があり、また、ロープ結索の仕方にも幾つかの方法がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のロープ結索方法は、特殊な仕方で結索する必要であるために、素人ではロープの緊張状態における結索を安定して行うことが困難で面倒でもある。
【0004】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、釣船等に装備されるスパンカの帆掛け支柱のロープの緊張状態における結索を安定して容易に行うことができるようにした帆掛け支柱の支持装置並びに帆掛け支柱の支持方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために、本発明に係る請求項1に記載の発明は、帆掛け支柱と船体とに渡るロープによって前記帆掛け支柱を前記船体に支持する帆掛け支柱の支持装置であって、帯板状をなしてその長手方向の一端側に第1のロープ挿通孔と第2のロープ挿通孔が設けられ他端側に固定具が設けられた結索体を備え、前記ロープは、前記第1のロープ挿通孔を通ってループ状に折り返した端部が前記第2のロープ挿通孔を通過した部分で抜け止めされ、前記ロープが前記結索体の一方の面に沿った緊張位置で前記ロープの途上部分が、前記固定具に設けたフック部材に掛止めされた状態で前記フック部材がナットで締結されたことを特徴とする。
【0006】
請求項2に記載の発明は、帆掛け支柱と船体とに渡るロープによって前記帆掛け支柱を前記船体に支持する帆掛け支柱の支持方法であって、帯板状をなしてその長手方向の一端側に第1のロープ挿通孔と第2のロープ挿通孔が設けられ他端側に固定具が設けられた結索体を準備し、前記ロープを前記第1のロープ挿通孔に挿通したのち前記ループ状に折り返し、この折り返し端を前記第2のロープ挿通孔に挿通して抜け止めし、前記結索体をロープ緊張方向へ引っ張ると共に前記結索体が前記ロープに沿うように前記結索体の他端側を回転させて前記ロープの途上部分を前記固定具に固定することを特徴とする。
【0007】
すなわち、本発明は、上記の構成を採用することにより、結索体の長手方向の一端側に第1のロープ挿通孔と第2のロープ挿通孔とを設け、かつその他端側にロープに締結状態で掛止め固定される固定具を設けるとともに、第1のロープ挿通孔に挿通されて折り返されたロープの折返し端を第2のロープ挿通孔に挿通して結索した後に、結索体の他端側を固定具にてロープの途上に掛止め締結し固定してなるために、ロープの緊張状態における結索が安定して容易に行うことが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。図1は例えば船体100の船尾側に装備されるスパンカ101の帆掛け状態の全体構成を示すもので、スパンカ101は、船体100上に立設された支柱(マスト)102と、この支柱(マスト)102に組み付けたブーム103に帆掛けされている。
【0009】
そして、支柱102は、複数本のロープ50によって緊張状態で船体100上に堅固に牽引支持されていて、各々のロープ50の一端50aは、支柱102の頂部102aに結索されている一方、その他端50b側は、図2に示すように、船体100上にブラケット104を介して固定したロープ掛け具105に掛けられているとともに、そのループ状に折り返された折返し端50bを、後述する本発明に係る結索装置1を用いて結索されている。
【0010】
すなわち、上記した結索装置1は、図3から図5に示すように、例えば帯板状の木材、金属あるいは樹脂等にて形成された結索体2からなるもので、この結索体2の長手方向の一端2a側に第1のロープ挿通孔3と第2のロープ挿通孔4とが孔明けされて設けられている一方、その他端2b側に固定具5が設けられている。
【0011】
この固定具5は、結索体2の上面側に設けたロープ50に掛け止めされるフック部材6と、このフック部材6のボルト軸6aを結索体2の下面側から螺合した保持する蝶ナット7とからなり、この蝶ナット7による締結にてフック部材6をロープ50に掛止め固定されるようになっている。
【0012】
この場合、結索体2に設けた第1のロープ挿通孔3の孔明け位置Aと第2のロープ挿通孔4の孔明け位置Bは、結索体2の長手方向の中心軸O−Oに対して左右及び前後にずらせて配置され、一方、第1のロープ挿通孔3の孔明け位置Aと、固定具5によるロープ50の掛止め位置Cとは、結索体2の長手方向に沿う中心軸O−Oに対して平行な同一直線P−P上に配置してなる形態を有する。
【0013】
図6から図8は、本発明に係る結索装置1を用いたロープ50の結索手順を示す。図6に示すように、まず、結索体2の第1のロープ挿通孔3に、一端50aが船体100上に立設された支柱102の頂部102aに結索されたロープ50の他端50b側を結索体2の上側から挿通し、船体100上に固定したロープ掛け具105に掛けてループ状に折り返す。
【0014】
次いで、図7に示すように、ロープ50の折返し端50bを結索体2の下側から第2のロープ挿通孔4に挿通して結び玉50cを形成し、ロープ50の折返し端50bが第2のロープ挿通孔4から抜けないように結索する。
【0015】
さらに、ロープ50の折返し端50bを結索体2の第2のロープ挿通孔4に結索した後、結索体2をロープ緊張方向Xに引っ張り上げて、図8に示すように、所望のロープ緊張位置で結索体2の他端2b側をロープ50に沿うように回転させて固定具5のフック部材6をロープ50の途上に掛止めする。
【0016】
このとき、図7に示すように、結索体2をロープ緊張方向Xに対してほぼ直交状態を維持するように引っ張り上げることにより、結索体2の移動調整が容易に行えるとともに、図8に示すように、結索体2の他端2b側をロープ50に沿うように回転させることにより、結索体2の第1のロープ挿通孔3に挿通されたロープ50の途上が屈曲し、その屈曲抵抗によってロープ50が一時的に緊張状態で仮止めされる。
【0017】
また、結索体2に設けた第1のロープ挿通孔3の孔明け位置Aと第2のロープ挿通孔4の孔明け位置Bは、結索体2の長手方向の中心軸O−Oに対して左右及び前後にずらせて配置され、しかも、第1のロープ挿通孔3の孔明け位置Aと、固定具5によるロープ50の掛止め位置Cとが、結索体2の長手方向に沿う中心軸O−Oに対して平行な同一直線P−P上に配置してなる形態を有するために、折り返し後のロープ50同士が互いに位置ずれして干渉することがない。
【0018】
このように、固定具5のフック部材6をロープ50の途上に掛止めした後、蝶ナット7にて締結し、これによって、図2に示すように、ロープ50が緊張状態を維持したままの状態で、そのループ状に折り返された他端50b側を結索可能にしてなるものである。
【0019】
なお、本発明は、上記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を免脱しない範囲で種々変更実施可能なことは云うまでもない。
【0020】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明は、結索体の長手方向の一端側に第1のロープ挿通孔と第2のロープ挿通孔とを設け、かつその他端側にロープに締結状態で掛止め固定される固定具を設けるとともに、第1のロープ挿通孔に挿通されてループ状に折り返されたロープの折返し端を第2のロープ挿通孔に挿通して結索した後に、結索体の他端側を固定具にてロープの途上に掛止め締結し固定してなることから、ロープの緊張状態における結索を安定して容易に行うことができる。
【0021】
また、結索体に設けた第1のロープ挿通孔の孔明け位置と第2のロープ挿通孔の孔明け位置が、結索体の長手方向の中心軸に対して左右及び前後にずらせて配置され、しかも、第1のロープ挿通孔の孔明け位置と、固定具によるロープの掛止め位置とが、結索体の長手方向に沿う中心軸に対して平行な同一直線上に配置してなる形態を有するため、折り返し後のロープ同士が互いに位置ずれして干渉することがなく、これによって、ロープの結索作業を円滑に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結索装置を用いた船体上へのロープによる支柱(マスト)の牽引状態を示す説明図。
【図2】同じくロープの結索部位の要部拡大図。
【図3】同じく結索装置を形成する結索体の拡大平面図。
【図4】図3のI−I線における断面図。
【図5】図4のII−II線における断面図。
【図6】結索装置による結索手順における結索体の第1のロープ挿通孔へのロープの挿通及びループ状の折返し状態を示す説明図。
【図7】同じく結索装置による結索手順における折返し後のロープの折返し端の結索体の第2のロープ挿通孔への挿通及び結索状態を示す説明図。
【図8】同じく結索装置による結索手順における結索体のロープへの掛止め状態を示す説明図。
【符号の説明】
1 結索装置
2 結索体
2a 一端
2b 他端
3 第1のロープ挿通孔
4 第2のロープ挿通孔
5 固定具
6 フック部材
7 蝶ナット
50 ロープ
50a 一端(固定端)
50b 他端(折返し端)
100 船体
102 支柱(マスト)
105 ロープ掛け具
A 第1のロープ挿通孔の孔明け位置
B 第2のロープ挿通孔の孔明け位置
C 固定具のロープ掛止め位置
O−O 結索体の長手方向に沿う中心軸
P−P 結索体の中心軸に対して平行な直線
X ロープ緊張方向
Claims (2)
- 帆掛け支柱と船体とに渡るロープによって前記帆掛け支柱を前記船体に支持する帆掛け支柱の支持装置であって、帯板状をなしてその長手方向の一端側に第1のロープ挿通孔と第2のロープ挿通孔が設けられ他端側に固定具が設けられた結索体を備え、前記ロープは、前記第1のロープ挿通孔を通ってループ状に折り返した端部が前記第2のロープ挿通孔を通過した部分で抜け止めされ、前記ロープが前記結索体の一方の面に沿った緊張位置で前記ロープの途上部分が、前記固定具に設けたフック部材に掛止めされた状態で前記フック部材がナットで締結された帆掛け支柱の支持装置。
- 帆掛け支柱と船体とに渡るロープによって前記帆掛け支柱を前記船体に支持する帆掛け支柱の支持方法であって、帯板状をなしてその長手方向の一端側に第1のロープ挿通孔と第2のロープ挿通孔が設けられ他端側に固定具が設けられた結索体を準備し、前記ロープを前記第1のロープ挿通孔に挿通したのち前記ループ状に折り返し、この折り返し端を前記第2のロープ挿通孔に挿通して抜け止めし、前記結索体をロープ緊張方向へ引っ張ると共に前記結索体が前記ロープに沿うように前記結索体の他端側を回転させて前記ロープの途上部分を前記固定具に固定する帆掛け支柱の支持方法。
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JP13720599A JP3624742B2 (ja) | 1999-05-18 | 1999-05-18 | 帆掛け支柱の支持装置並びに帆掛け支柱の支持方法 |
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1999
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