JP3622814B2 - 画像処理装置及び画像処理方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、設定した画像の垂直/水平画素数(解像度)に基づく表示が行われるように処理する画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばテレビジョン受像機等においては、既に従前よりあるアスペクト比4:3の表示画面を備えるものに加え、いわゆるワイド画面といわれるアスペクト比16:9の表示画面を備えるものが広く普及している。そして、これに対応するようにしてアスペクト比16:9に対応する映像の放送や映像ソフトも多くなってきている。
【0003】
また、近年におけるパーソナルコンピュータ等の普及を背景として、例えばコンピュータ装置の一形態として、コンピュータのOS(Operating System)をベースとして、各種ディスクメディアに対応するディスクプレーヤやインターネット等の通信機能を備えたマルチメディア機器等も開発されてきている。
【0004】
そして、上記のようなマルチメディア機器の画像出力を表示可能なモニタ装置として、例えば、少なくとも、映像としてコンピュータなどのRGB信号と、通常のテレビジョン方式に対応するコンポジット信号(及びS映像信号)などの映像信号を入力して表示を可能なように構成したものが開発されている。
このような、モニタ装置においては、例えばNTSC方式等のテレビジョン方式による映像を表示することができると共に、上記のようなマルチメディア機器から出力されるRGB信号を入力して画像表示することができるように構成されている。
これにより、通常のテレビジョン方式の映像信号による放送メディアや映像メディアと、RGB信号として供給されるパーソナルコンピュータやマルチメディア機器等の両者に対応する、マルチメディア対応のモニタ装置として構築されるものである
また、このようなマルチメディア対応のモニタ装置では、上述したようなワイド画面の普及に対応して、その表示画面としてアスペクト比16:9に対応するサイズを採用したものが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現状のパーソナルコンピュータ等においては、グラフィクス表示規格としてアスペクト比4:3に対応する解像度(水平画素数×垂直画素数に相当する)のみが存在し、アスペクト比16:9に対応するグラフィクス表示規格は定められていない。
このため、例えば、前述したコンピュータ装置やコンピュータ用のOSをベースとするようなマルチメディア機器等においては、アスペクト比4:3の有効表示画面による画像出力のみが行われることになる。
そして、このようなコンピュータ装置やマルチメディア機器と、上記したアスペクト比16:9の表示画面を備えるようなマルチメディア対応モニタ装置とによりシステムを組んだ場合、マルチメディア対応モニタ装置においては、アスペクト比16:9のサイズの表示領域のうちアスペクト比4:3に対応するサイズの表示領域しか利用されないことになって、アスペクト比16:9の表示領域を有効に利用することができない。
【0006】
そこで、アスペクト比16:9の表示領域を有効利用するために、例えば、アスペクト比4:3の表示画像について拡大して、アスペクト比16:9の表示領域全体を利用して表示するということが考えられるが、この場合には、例えば画像が水平方向に延びるように歪んだり、上下方向において画像の一部が表示画面からはみ出して切れるなどして、本来の表示画像のイメージと異なってくるため根本的な解決にはならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記した課題を考慮して、例えばコンピュータにおける分野においてアスペクト比16:9に対応する解像度に基づいて表示が行われるようにし、また、パーソナルコンピュータやマルチメディア機器と、アスペクト比16:9の表示画面を備えるようなモニタ装置とを組み合わせたシステムを組んだ場合には、その表示画面が有効に利用されるようにすることを目的とする。
また、アスペクト比16:9に対応する解像度により画像を表示可能に構成するのに際して、できるだけ回路変更や回路規模等の拡大が抑えられることが好ましい。これにより、コスト等の抑制も図られることになる。
【0008】
このため、コンピュータ画像を設定された水平/垂直画素数に基づく画像信号として変換して出力可能とされる画像処理手段と、水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた標準解像度のコンピュータ画像の画像データと、該標準解像度のコンピュータ画像よりも水平画素数と垂直画素数が多くかつ水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた高解像度のコンピュータ画像の画像データとを書き込み可能なメモリと、を備え、上記画像処理手段は、上記標準解像度のコンピュータ画像を表示する場合には、上記標準解像度のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを第1の画素周波数で読み出し、アスペクト比が16:9のコンピュータ画像を表示する場合には、水平画素数と垂直画素数の比が16:9とされ、かつ、垂直画素数が上記標準解像度のコンピュータ画像の垂直画素数と同一とされた横長のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを、第1の画素周波数よりも高い第2の画素周波数で読み出すように構成することとした。
【0009】
また、画像処理方法として、水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた標準解像度のコンピュータ画像の画像データと、該標準解像度のコンピュータ画像よりも水平画素数と垂直画素数が多くかつ水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた高解像度のコンピュータ画像の画像データとを書き込み可能なメモリを備えた画像処理方法において、上記標準解像度のコンピュータ画像を表示する場合には、上記標準解像度のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを第1の画素周波数で読み出し、アスペクト比が16:9のコンピュータ画像を表示する場合には、水平画素数と垂直画素数の比が16:9とされ、かつ、垂直画素数が上記標準解像度のコンピュータ画像の垂直画素数と同一とされた横長のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを、第1の画素周波数よりも高い第2の画素周波数で読み出すようにすることとした。
【0013】
上記構成によれば、例えばコンピュータグラフィックとしての画像について、16:9のアスペクト比に対応する所定の水平/垂直画素数を規定することになり、これにより、16:9のアスペクト比を有する有効表示画面によりコンピュータグラフィックの画像を表示することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、以降の説明は次の順序で行うこととする。
<1.本実施の形態としての表示システムの構成例>
<2.セットトップボックスの構成例>
<3.本実施の形態におけるワイドモード表示例>
<4.ノーマルモード/ワイドモード切換えのための処理動作>
【0015】
<1.本実施の形態としての表示システムの構成例>
図1は、本発明の実施の形態としての表示システムの一例を斜視図により示している。
この図に示すセットトップボックス1は、例えば、基本的にコンピュータ装置としての構成を採るものとされる。つまり、予めプログラミングされた所定のOS上で、各種機能を実現するためのアプリケーションやソフトウェアが動作する構成を採っている。
そして、例えばCD−ROM、Video CD,Photo CD,CD−DA(Digital Audio) などの既に知られている各種ディスクメディアをはじめ、CD−plusなど将来的な普及が見込まれるディスクメディアなどについて、汎用的に再生が可能とされるディスクプレーヤとしての機能を備えるものとされる。これらディスクメディアを再生するには、セットトップボックス1に設けられたディスクトレイ1a上に再生すべきディスクを装填し、このディスクトレイ1aを本体に収納させた状態で再生操作を行うようにされる。
また、本実施の形態のセットトップボックス1は電話線1dを介して電話回線と接続することによって、例えばインターネット等を利用したコンピュータ通信を行うための通信機能も備えている。
このように、セットトップボックス1は、少なくとも各種ディスクメディア及び通信機能に対応可能なマルチメディア機器として構成されている。
【0016】
このようなセットトップボックス1から出力される画像/音声は、例えばモニタ装置2や図示しないオーディオシステムに接続することにより、ユーザが鑑賞したり視聴したりすることができる。また、セットトップボックス1としてはGUI(Graphical User Interface)が採用され、上記ディスクメディアの再生等のための操作やインターネット利用時の際にはグラフィックやアイコンなどをモニタ装置2に表示出力するようにされる。そして、ユーザはこのモニタ装置2の画面を見ながら、本体に設けられた操作パネルやリモートコントローラRCを操作することによって、セットトップボックス1に対する操作を行うことができる。なお、本体の操作パネルは、図に示す操作パネルカバー1cを開くことによって、本体のフロントパネルに表出するようになっている。また、本実施の形態においては、リモートコントローラRCは赤外線により送信信号を出力するものとされる。
【0017】
この図に示すモニタ装置2は、例えば少なくとも通常のAV機器の映像及びパーソナルコンピュータの映像について表示可能なマルチメディア対応とされている。つまり、少なくともAV機器から出力される所定のテレビジョン方式による映像信号(例えばコンポジット信号又はS映像信号とされる)と、コンピュータ等の映像出力であるRGB信号を入力可能に構成されている。この場合には、セットトップボックス1の映像出力はRGB信号としてこのモニタ装置2に供給されるように接続されている。なお、モニタ装置2としてハイビジョン信号を入力して表示可能な構成を採るのであれば、例えば、ハイビジョン用の映像入力端子としては、(Y,PB ,PR )信号に対応するものが設けられる。
また、このモニタ装置2には、16:9のアスペクト比に対応するサイズの表示画面2aが採用される。更に、パーソナルコンピュータ系のグラフィック表示規格に対応して、対応可能な解像度に応じた偏向系の動作の切換えが可能なマルチスキャン機能が採用されている。
【0018】
<2.セットトップボックスの構成例>
図2は、セットボックス1内部における要部の構成例を示すブロック図である。
この図に示すセットトップボックス1においては、前述したように各種ディスクメディアを再生するためのディスク再生装置10が設けられる。このディスク再生装置10により再生されたデータはバスラインを介して所要の機能回路部に供給される。
【0019】
ビデオプロセッサ11は、例えばVRAMを備えて構成されており、供給された映像データについて所要の信号処理を実行して、RGB信号(この場合にはノンインタレースとされる)又はビデオ信号(この場合にはRGB信号に対するものとして、通常のテレビジョン方式に対応するコンポジット信号又はS映像信号をいうものとされる)として出力する。この場合、ビデオプロセッサ11より出力されたRGB信号は、RGB出力端子T4を介してモニタ装置2に供給される。また、ビデオ信号は映像出力端子T3に供給される。
【0020】
このビデオプロセッサ11の映像処理動作は、制御部12により制御されるものであり、その映像処理の形態も起動されるアプリケーションやソフトウェアによってその都度異なってくるものである。
例えばメディア再生装置10によってディスクから再生された画像データを表示出力するのであれば、この再生された画像データがバスラインを介してビデオプロセッサ11に伝送される。ビデオプロセッサ11では入力された画像データについて所要の信号処理を施して、RGB信号又はビデオ信号として出力することになる。
【0021】
また、ビデオプロセッサ11においては、制御部12の制御によってGUI画像に関する映像信号処理も行われるものとされる。
GUI画像を表示するための動作としては、例えばROM13に格納されているGUI画像データのうちから、操作コマンドに応じて必要とされるGUI画像データを読み出してビデオプロセッサ11に供給する。そして、ビデオプロセッサ11により、表示画像領域の所要の位置に対してGUI画像が表示されるように映像処理を行うようにされる。GUI画像の表示形態としては、表示領域上にGUI画像のみを表示する形態もあれば、何らかのメディアの画像と共にGUI画像を表示する形態もあるものとされる。
【0022】
また、このセットトップボックス1には映像入力端子T1が設けられていることによりアナログ映像信号を入力可能とされている。映像入力端子T1を介して外部より入力されたアナログ映像信号はA/Dコンバータ16によってデジタル信号に変換されて、ビデオプロセッサ11に供給される。従って、ビデオプロセッサ11においては、外部映像信号についても映像処理を実行して映像出力することが可能とされる。
【0023】
制御部12は、各機能回路部に対する所要の制御動作を実行する。この場合、制御部12はマルチメディアに対応する構成が採られているものとされ、例えば映像信号処理、音声信号処理及び通信機能に関する制御処理に適合するように構築されている。また、本実施の形態においてはビデオプロセッサ11を制御することにより、後述するようにしてアスペクト比4:3に対応する解像度とアスペクト比16:9に対応する解像度との設定切換えを実行可能に構成されている。
【0024】
ROM13は、当該セットトップボックス1に適用されるOS、及びアプリケーションやソフトウェアのプログラムや、GUI画像データが格納される領域とされる。また、RAM(メモリ)14には起動すべきアプリケーションやソフトウェアのデータや、演算処理データ等が格納される。
なお、アプリケーションやソフトウェアのプログラムは、ROM13から呼び出す以外にも、CD−ROM等のメディア等から起動する場合もあり、このような場合には、例えばディスク再生装置10によりCD−ROMから読み出されたアプリケーションやソフトウェアのデータがRAM14に保持されることになる。
【0025】
本実施の形態のセットトップボックス1は前述のように通信機能を有するものとして構成されており、図のように、制御部12と電話用モジュラージャックT5を介するようにしてモデム17が内蔵されている。これに応じて、制御部12においても通信機能に対応した構成が採られていると共に、例えばROM13にも通信機能を実現するためのソフトウェアが格納されているものとされる。
【0026】
パネルマイクロコンピュータ(以下、単にパネルマイコンという)18には、受光部1bにて受信された操作情報信号と、フロントパネルに設けられた操作部19の操作情報信号が入力される。また、アスペクト比切換スイッチ20におけるスイッチの切換状態も操作情報として入力されている。
パネルマイクロコンピュータ18は、例えば、入力された操作信号を解析してそのコマンド内容に応じたコマンド信号を制御部12に送信する。制御部12では、入力されたコマンド信号に基づいて所要の制御処理を実行する。
【0027】
ところで、上記したアスペクト比切換スイッチ20は、例えば図3に示すようなスライドスイッチとして、本体の背面パネルに設けられているものとされる。例えば「MONITOR RATIO」として、アスペクト比切換スイッチ20を「NORMAL 4:3」の側に切換えた場合には、後述するようにして、4:3のアスペクト比に対応する解像度(ノーマルモード)によりRGB信号が出力されることになる。また、「WIDE 16:9」の側に切換えた場合には、16:9(ワイドモード)に対応する解像度によりRGB信号が出力される。
【0028】
また、本実施の形態のセットトップボックス1の本体にはデータ入出力端子T2が設けられており、インターフェイス15を介してバスラインと接続されている。例えば、このデータ入出力端子T2を介してセットトップボックス1と、他のメディア再生装置、プリンタ、デジタル映像機器、及びハードディスクドライバなどをはじめとするデータストレージ装置とを接続して、データの伝送を行うことが可能である。
【0029】
<3.本実施の形態におけるワイドモード表示例>
次に、図4〜図8を参照して、本実施の形態のワイドモード表示例について説明する。
本実施の形態のセットトップボックス1においては、前述したようにアスペクト比切換スイッチ20によって、4:3のアスペクト比に対応する解像度に基づくRGB信号出力を行うノーマルモードと、16:9のアスペクト比に対応する解像度に基づくRGB信号出力を行うワイドモードとの切換えが可能とされる。
ところで、以降の説明に関わるセットトップボックス1のグラフィック表示規格であるが、ノーマルモード(アスペクト比4:3に対応)については、従前からよく知られているVGA(Video Graphic Array) 及びSVGA(Super−VGA) を採用しているものとする。そして、本実施の形態の特徴となるワイドモード(アスペクト比16:9に対応)については、後述するように、VGAよりも高解像度を有するものとして規定されたSVGAに基づいて、アスペクト比16:9に対応する解像度(画素数)設定を行うものとされる。
【0030】
図4は、本実施の形態におけるノーマルモードとワイドモードの仕様を示すものである。
ここでは、ノーマルモードとして、VGA:640×480(=水平画素数×垂直画素数)と、SVGA:800×600が挙げられている。
そして、VGA:640×480の仕様としては、画素周波数:25.175MHz、水平走査周波数:31.4688KHz,垂直走査周波数:59.9405Hzとされている。
また、SVGA:800×600の仕様としては、画素周波数:49.500MHz、水平走査周波数:46.875KHz,垂直走査周波数:75.000Hzとされている。
【0031】
また、本実施の形態のワイドモードとしては、図のように、解像度の異なる2つのモードを備えるものとする。そして、一方のワイドモードについては「WIDE−1」といい、他方のより高解像度のワイドモードについては「WIDE−2」ということにする。
そして、WIDE−1は848×480の解像度(水平画素数×垂直画素数)とされて、画素周波数は33.357MHzとされている。また、水平走査周波数:31.4688KHz、垂直走査周波数:59.9405Hzとされている。
また、WIDE−2は1060×600の解像度とされて、画素周波数は65.588MHzとされている。また、水平走査周波数:46.875KHz、垂直走査周波数:75.000Hzとされている。
【0032】
上記仕様によれば、WIDE−1:848×480とVGA:640×480の組と、WIDE−2:1060×600とSVGA:800×600の組とで、それぞれ垂直解像度(垂直画素数)が同一とされている。つまり、WIDE−1:848×480は、VGA:640×480と同レベルの解像度を有したうえで16:9に対応する水平画素数が設定され、WIDE−2:1060×600は、SVGA:800×600と同レベルの解像度を有したうえで、16:9に対応する水平画素数が設定されていることになる。
【0033】
また、画素周波数、水平走査周波数、及び垂直走査周波数についてみた場合、WIDE−1:848×480であれば、水平走査周波数及び垂直走査周波数はVGA:640×480と同仕様であり、水平方向の画素数に対応して画素周波数について異なっている。
同様に、WIDE−2:1060×600であれば、SVGA:800×600と同仕様の水平走査周波数及び垂直走査周波数とされ、画素周波数が異なるものとして設定されている。
【0034】
つまり、モニタ装置において、ワイドモードモード表示のためのスキャンを行う場合には、水平/垂直走査周波数はノーマルモード(VGA又はSVGA)と同一でよいことになる。
【0035】
次に、上記WIDE−1及びWIDE−2としての画素数(解像度)設定方法例について図5及び図6を参照して説明する。
SVGAとしては、図3に示したSVGA:800×600の他に、更に高解像度のSVGA:1024×768、SVGA:1280×1024等が規定されている。
そこで本実施の形態においては、これら高解像度のSVGA:1024×768、SVGA:1280×1024を利用して、WIDE−1及びWIDE−2の画素数を設定するように構成される。なお、上記SVGA:1024×768、SVGA:1280×1024も4:3のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数が設定されているものである。
【0036】
図5は、WIDE−1の画素数(解像度)設定例として、SVGA:1024×768に基づく場合が示されている。
これによると、SVGA:1024×768としての画素データのマッピング上で、水平方向に848画素を取り、垂直方向に480画素を取ることにより、WIDE−1:848×480としての解像度を設定することができる。
【0037】
また、WIDE−2の場合であれば、SVGA:1280×1024としての画素データのマッピング上で、水平方向に1060画素を取り、垂直方向に600画素を取ることにより、WIDE−2:1060×600としての解像度を設定することができる。
【0038】
そして、実際にワイドモードとしての画像データを作成する場合には、WIDE−1の場合であれば、例えば、ビデオプロセッサ11内のVRAMにおいてSVGA:1024×768に対応する画像処理領域を形成したうえで、図5に示したWIDE−1:848×480の領域のみに対してメモリの書き込み/読み出し処理を実行するようにして画像データ処理を行うことで、WIDE−1:848×480に基づく画像データが得られることになる。
WIDE−2の場合も、同様であり、VRAMに対してSVGA:1024×768に対応する画像処理領域を形成して、図5に示したWIDE−2:1060×600の領域のみを使用して画像データ処理を行うことになる。
【0039】
そして、このようにして形成されたWIDE−1:848×480、又はWIDE−2:1060×600としての画像データについて、ビデオプロセッサ11が所要の信号処理を施して、例えば、図3に示した数値による水平/垂直走査周波数信号と共にRGB信号として出力することによって、モニタ装置2では16:9のアスペクト比による画像表示が行われることになる。
【0040】
このような、アスペクト比変換(解像度変更設定)方法によると、WIDE−1:848×480及びWIDE−2:1060×600は共にSVGAに基づいて設定されるため、既存のVGAのための表示制御系において、図5及び図6に示したような映像処理動作が実現できるようにソフトウェアを構成すればよいことになる。つまり、本実施の形態においては、ハードウェアとして既存のVGA及びSVGAに対応する表示制御の構成をそのまま利用することが可能となる。
【0041】
セットトップボックス1のRGB信号出力に基づいて、モニタ装置2に表示される画像は図7及び図8に示すものとなる。
図7には、ワイドモードによる表示例が示されている。この場合には、モニタ装置2における16:9のサイズの表示画面2aに対して、図のようにして、WIDE−1:848×480又はWIDE−2:1060×600による解像度の表示がおこなわれている。つまり、この状態では表示画面2aにおける表示可能領域全体が有効表示画面とされて、アスペクト比16:9に対応するサイズの画像が表示されているものである。
【0042】
図8には、ノーマルモードによる表示例が示されている。この場合には、16:9のサイズの表示画面2aに対して、図のようにVGA:640×480又は、SVGA:800×600の解像度によるアスペクト比4:3の画像が表示されている。この場合には、例えば、表示画面2aの表示可能領域において、アスペクト比4:3の画像の両側に非表示領域(無効表示領域)が存在することになる。
【0043】
なお、このようにしてセットトップボックス1から出力されるRGB信号に基づいて画像表示するモニタ装置2としては、少なくともワイドモードであるWIDE−1又はWIDE−2の解像度以上の最高解像度を有する性能のものが必要となる。
【0044】
また、セットトップボックス1において設定される、解像度に基づく表示モードの切換え形態としては各種考えられる。例えば、ノーマルモードとワイドモードの切換えとして、VGA640×480とWIDE−1:848×480についてのみ切換え可能とする、あるいはSVGA:800×600とWIDE−2:1060×600とSVGA:800×600のみについて切換え可能とすることが考えられる。
あるいは、ノーマルモードにおいては少なくともVGA640×480とSVGA:800×600の選択切換えが可能なようにし、ワイドモードにおいてはWIDE−1:848×480とWIDE−2:1060×600の選択切換えが可能なように構成することが考えられ、このほうが、ユーザにとっては解像度の選択肢が広がるという点では好ましい。
また、前述のようにSVGAとしては、SVGA:800×600の他にSVGA:1024×768、SVGA:1280×1024も規定されていることから、ノーマルモードにおいてはこれらについても選択できるようにすることも当然可能である。ただし、これらの高解像度のSVGAに基づいて適正に表示するためには、モニタ装置2において、上記SVGAの解像度をカバーするだけの最高解像度を有していることが要求される。
【0045】
<4.ノーマルモード/ワイドモード切換えのための処理動作>
次に、ノーマルモード(VGA,SVGA)/ワイドモード(WIDE−1,WIDE−2)の切換えのための制御部12の処理動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、この場合には、ノーマルモードとワイドモードにおいてそれぞれ複数の解像度が選択可能な構成とした場合についての処理ルーチンを示している。
【0046】
このルーチンにおいては、先ず、ステップS101においてアスペクト比切換スイッチ20(図3参照)が、何れのモードに対して切換えられているかについて検出を行った後にステップS103に進むようにされる。
あるいは、本実施の形態においては、例えばアプリケーションによっては、特定のアスペクト比や解像度を要求するものがあるとして、ステップS101の代わりに、ステップS102において、アプリケーションからのアスペクト比又は解像度の変更を要求する信号を受信した場合にも、ステップS103に進むように処理が行われる。
【0047】
ステップS103においては、現在同一モード内における解像度としてどの解像度が選択されているかについて識別を行う。同一モード内における解像度の選択は、例えばドライバソフトウェア上などでGUIによりユーザが選択可能に構成することができる。
次のステップS104においては、上記ステップS101又はS102、及びS103により決定される表示モード(ノーマルモード/ワイドモード)及び解像度の種類に基づいて、水平画素数及び垂直画素数についての設定変更のための処理を実行する。例えば、ノーマルモードからワイドモードに切換えるのであれば、図5あるいは図6にて説明した画像データ処理を実行するための制御が行われることになる。
【0048】
また、ステップS105においては、新たに設定される解像度に応じて画素周波数(図4参照)の変更設定を行う処理が実行される。これにより、以降の表示制御においては、このステップで設定された画素周波数に基づいて、VRAM上での画像データ処理及びRGB信号への変換処理等が実行される。
続くステップS106においては、ステップS104において設定変更された水平/垂直画素数に基づいて表示する際に、表示画像の水平位置及び垂直位置が偏らないようにして適正な位置に表示されるように処理を行うステップとされる。つまり、最終的に画像データに基づいて得られるRGB信号と垂直/水平同期信号との関係が適正となるように設定処理を実行する。
【0049】
また、ステップS107においては、例えば、これまでの処理動作により設定された解像度に対応するドローイング(描画)処理等が行われるように、例えばOS上での所要のパラメータの設定を変更するための処理が実行される。あるいは、場合によってはアプリケーションが直接ビデオプロセッサ11を制御してドローイング処理を実行する場合も考えられることから、このような場合には、ステップS107に代わるステップS108の処理によって、アプリケーション側において変更された解像度に対応する設定変更が行われるように処理を実行することになる。
ステップS107又はステップS108の処理が終了した後は、例えばメインのルーチンに戻るようにされる。
【0050】
なお、これまで説明してきた実施の形態としては、グラフィック表示規格としてVGAに基づいて、アスペクト比16:9の画像に対応する水平/垂直画素数(解像度)を設定するように構成されているが、他のグラフィック表示規格に基づいてアアスペクト比16:9の画像に対応する水平/垂直画素数を設定しても構わない。
また、16:9のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数も、実施の形態において説明した、WIDE−1:848×480とWIDE−2:1060×600のみに限定されるものではなく、場合によってはワイドモード表示として更に高解像度のものを規定することも可能である。
【0051】
また、上記実施の形態においては、本発明による画像処理装置を備える機器としてセットトップボックス1が挙げられているが、これに限定されるものではなく、例えば通常のパーソナルコンピュータをはじめ、コンピュータ装置の構成を備えるゲーム機などの他の機器についても適用が可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、例えばセットトップボックスやパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置の分野においてアスペクト比16:9に対応する解像度(垂直/水平画素数)を規定するものであり、これによって、コンピュータ画像をアスペクト比16:9に対応する有効画面により表示できることになる。
そして、例えばRGB入力等を備えることによりコンピュータ画像を表示可能なディスプレイ装置として、アスペクト比16:9に対応する表示画面を備えたものであれば、コンピュータ画像を表示する場合にも、このアスペクト比16:9の表示画面全体が表示領域として有効に利用されることになるという効果を有することになる。
【0053】
また、本発明ではアスペクト比16:9に対応する解像度を設定するのに、例えば、アスペクト比4:3に対応する所定の高解像度に相当する垂直/水平画素数の領域から、所要のアスペクト比16:9に対応する垂直/水平画素数を抽出するようにしている。従って、例えば、元となるアスペクト比4:3に対応する所定の高解像度として、VGAやSVGAなどの規格を利用すれば、例えば既存のVGA、SVGA対応のハードウェアを利用した上で、ソフトウェアのみによってアスペクト比16:9に対応する解像度を設定することが可能となるため、回路の変更、大規模化等の必要がなくなり、それだけ製品の低コスト化も図られるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての表示システムの構成例を示す斜視図である。
【図2】セットトップボックスの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】アスペクト比切換スイッチを示す平面図である。
【図4】VGA、SVGA、及び本実施の形態としての2種類のワイドモードの仕様を示す説明図である。
【図5】ワイドモードとしての解像度を設定するための処理を概念的に示す説明図である。
【図6】ワイドモードとしての解像度を設定するための処理を概念的に示す説明図である。
【図7】セットトップボックスのRGB信号出力に基づく画像の表示形態例を示す説明図である。
【図8】セットトップボックスのRGB信号出力に基づく画像の表示形態例を示す説明図である。
【図9】ノーマルモードとワイドモードの切換え処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 セットトップボックス、2 モニタ装置、 2a 表示画面、10 ディスク再生装置、11 ビデオプロセッサ、12 制御部、20 アスペクト比切換スイッチ、
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば、設定した画像の垂直/水平画素数(解像度)に基づく表示が行われるように処理する画像処理装置及び画像処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
例えばテレビジョン受像機等においては、既に従前よりあるアスペクト比4:3の表示画面を備えるものに加え、いわゆるワイド画面といわれるアスペクト比16:9の表示画面を備えるものが広く普及している。そして、これに対応するようにしてアスペクト比16:9に対応する映像の放送や映像ソフトも多くなってきている。
【0003】
また、近年におけるパーソナルコンピュータ等の普及を背景として、例えばコンピュータ装置の一形態として、コンピュータのOS(Operating System)をベースとして、各種ディスクメディアに対応するディスクプレーヤやインターネット等の通信機能を備えたマルチメディア機器等も開発されてきている。
【0004】
そして、上記のようなマルチメディア機器の画像出力を表示可能なモニタ装置として、例えば、少なくとも、映像としてコンピュータなどのRGB信号と、通常のテレビジョン方式に対応するコンポジット信号(及びS映像信号)などの映像信号を入力して表示を可能なように構成したものが開発されている。
このような、モニタ装置においては、例えばNTSC方式等のテレビジョン方式による映像を表示することができると共に、上記のようなマルチメディア機器から出力されるRGB信号を入力して画像表示することができるように構成されている。
これにより、通常のテレビジョン方式の映像信号による放送メディアや映像メディアと、RGB信号として供給されるパーソナルコンピュータやマルチメディア機器等の両者に対応する、マルチメディア対応のモニタ装置として構築されるものである
また、このようなマルチメディア対応のモニタ装置では、上述したようなワイド画面の普及に対応して、その表示画面としてアスペクト比16:9に対応するサイズを採用したものが開発されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、現状のパーソナルコンピュータ等においては、グラフィクス表示規格としてアスペクト比4:3に対応する解像度(水平画素数×垂直画素数に相当する)のみが存在し、アスペクト比16:9に対応するグラフィクス表示規格は定められていない。
このため、例えば、前述したコンピュータ装置やコンピュータ用のOSをベースとするようなマルチメディア機器等においては、アスペクト比4:3の有効表示画面による画像出力のみが行われることになる。
そして、このようなコンピュータ装置やマルチメディア機器と、上記したアスペクト比16:9の表示画面を備えるようなマルチメディア対応モニタ装置とによりシステムを組んだ場合、マルチメディア対応モニタ装置においては、アスペクト比16:9のサイズの表示領域のうちアスペクト比4:3に対応するサイズの表示領域しか利用されないことになって、アスペクト比16:9の表示領域を有効に利用することができない。
【0006】
そこで、アスペクト比16:9の表示領域を有効利用するために、例えば、アスペクト比4:3の表示画像について拡大して、アスペクト比16:9の表示領域全体を利用して表示するということが考えられるが、この場合には、例えば画像が水平方向に延びるように歪んだり、上下方向において画像の一部が表示画面からはみ出して切れるなどして、本来の表示画像のイメージと異なってくるため根本的な解決にはならない。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明は上記した課題を考慮して、例えばコンピュータにおける分野においてアスペクト比16:9に対応する解像度に基づいて表示が行われるようにし、また、パーソナルコンピュータやマルチメディア機器と、アスペクト比16:9の表示画面を備えるようなモニタ装置とを組み合わせたシステムを組んだ場合には、その表示画面が有効に利用されるようにすることを目的とする。
また、アスペクト比16:9に対応する解像度により画像を表示可能に構成するのに際して、できるだけ回路変更や回路規模等の拡大が抑えられることが好ましい。これにより、コスト等の抑制も図られることになる。
【0008】
このため、コンピュータ画像を設定された水平/垂直画素数に基づく画像信号として変換して出力可能とされる画像処理手段と、水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた標準解像度のコンピュータ画像の画像データと、該標準解像度のコンピュータ画像よりも水平画素数と垂直画素数が多くかつ水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた高解像度のコンピュータ画像の画像データとを書き込み可能なメモリと、を備え、上記画像処理手段は、上記標準解像度のコンピュータ画像を表示する場合には、上記標準解像度のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを第1の画素周波数で読み出し、アスペクト比が16:9のコンピュータ画像を表示する場合には、水平画素数と垂直画素数の比が16:9とされ、かつ、垂直画素数が上記標準解像度のコンピュータ画像の垂直画素数と同一とされた横長のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを、第1の画素周波数よりも高い第2の画素周波数で読み出すように構成することとした。
【0009】
また、画像処理方法として、水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた標準解像度のコンピュータ画像の画像データと、該標準解像度のコンピュータ画像よりも水平画素数と垂直画素数が多くかつ水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた高解像度のコンピュータ画像の画像データとを書き込み可能なメモリを備えた画像処理方法において、上記標準解像度のコンピュータ画像を表示する場合には、上記標準解像度のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを第1の画素周波数で読み出し、アスペクト比が16:9のコンピュータ画像を表示する場合には、水平画素数と垂直画素数の比が16:9とされ、かつ、垂直画素数が上記標準解像度のコンピュータ画像の垂直画素数と同一とされた横長のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを、第1の画素周波数よりも高い第2の画素周波数で読み出すようにすることとした。
【0013】
上記構成によれば、例えばコンピュータグラフィックとしての画像について、16:9のアスペクト比に対応する所定の水平/垂直画素数を規定することになり、これにより、16:9のアスペクト比を有する有効表示画面によりコンピュータグラフィックの画像を表示することが可能となる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図9を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、以降の説明は次の順序で行うこととする。
<1.本実施の形態としての表示システムの構成例>
<2.セットトップボックスの構成例>
<3.本実施の形態におけるワイドモード表示例>
<4.ノーマルモード/ワイドモード切換えのための処理動作>
【0015】
<1.本実施の形態としての表示システムの構成例>
図1は、本発明の実施の形態としての表示システムの一例を斜視図により示している。
この図に示すセットトップボックス1は、例えば、基本的にコンピュータ装置としての構成を採るものとされる。つまり、予めプログラミングされた所定のOS上で、各種機能を実現するためのアプリケーションやソフトウェアが動作する構成を採っている。
そして、例えばCD−ROM、Video CD,Photo CD,CD−DA(Digital Audio) などの既に知られている各種ディスクメディアをはじめ、CD−plusなど将来的な普及が見込まれるディスクメディアなどについて、汎用的に再生が可能とされるディスクプレーヤとしての機能を備えるものとされる。これらディスクメディアを再生するには、セットトップボックス1に設けられたディスクトレイ1a上に再生すべきディスクを装填し、このディスクトレイ1aを本体に収納させた状態で再生操作を行うようにされる。
また、本実施の形態のセットトップボックス1は電話線1dを介して電話回線と接続することによって、例えばインターネット等を利用したコンピュータ通信を行うための通信機能も備えている。
このように、セットトップボックス1は、少なくとも各種ディスクメディア及び通信機能に対応可能なマルチメディア機器として構成されている。
【0016】
このようなセットトップボックス1から出力される画像/音声は、例えばモニタ装置2や図示しないオーディオシステムに接続することにより、ユーザが鑑賞したり視聴したりすることができる。また、セットトップボックス1としてはGUI(Graphical User Interface)が採用され、上記ディスクメディアの再生等のための操作やインターネット利用時の際にはグラフィックやアイコンなどをモニタ装置2に表示出力するようにされる。そして、ユーザはこのモニタ装置2の画面を見ながら、本体に設けられた操作パネルやリモートコントローラRCを操作することによって、セットトップボックス1に対する操作を行うことができる。なお、本体の操作パネルは、図に示す操作パネルカバー1cを開くことによって、本体のフロントパネルに表出するようになっている。また、本実施の形態においては、リモートコントローラRCは赤外線により送信信号を出力するものとされる。
【0017】
この図に示すモニタ装置2は、例えば少なくとも通常のAV機器の映像及びパーソナルコンピュータの映像について表示可能なマルチメディア対応とされている。つまり、少なくともAV機器から出力される所定のテレビジョン方式による映像信号(例えばコンポジット信号又はS映像信号とされる)と、コンピュータ等の映像出力であるRGB信号を入力可能に構成されている。この場合には、セットトップボックス1の映像出力はRGB信号としてこのモニタ装置2に供給されるように接続されている。なお、モニタ装置2としてハイビジョン信号を入力して表示可能な構成を採るのであれば、例えば、ハイビジョン用の映像入力端子としては、(Y,PB ,PR )信号に対応するものが設けられる。
また、このモニタ装置2には、16:9のアスペクト比に対応するサイズの表示画面2aが採用される。更に、パーソナルコンピュータ系のグラフィック表示規格に対応して、対応可能な解像度に応じた偏向系の動作の切換えが可能なマルチスキャン機能が採用されている。
【0018】
<2.セットトップボックスの構成例>
図2は、セットボックス1内部における要部の構成例を示すブロック図である。
この図に示すセットトップボックス1においては、前述したように各種ディスクメディアを再生するためのディスク再生装置10が設けられる。このディスク再生装置10により再生されたデータはバスラインを介して所要の機能回路部に供給される。
【0019】
ビデオプロセッサ11は、例えばVRAMを備えて構成されており、供給された映像データについて所要の信号処理を実行して、RGB信号(この場合にはノンインタレースとされる)又はビデオ信号(この場合にはRGB信号に対するものとして、通常のテレビジョン方式に対応するコンポジット信号又はS映像信号をいうものとされる)として出力する。この場合、ビデオプロセッサ11より出力されたRGB信号は、RGB出力端子T4を介してモニタ装置2に供給される。また、ビデオ信号は映像出力端子T3に供給される。
【0020】
このビデオプロセッサ11の映像処理動作は、制御部12により制御されるものであり、その映像処理の形態も起動されるアプリケーションやソフトウェアによってその都度異なってくるものである。
例えばメディア再生装置10によってディスクから再生された画像データを表示出力するのであれば、この再生された画像データがバスラインを介してビデオプロセッサ11に伝送される。ビデオプロセッサ11では入力された画像データについて所要の信号処理を施して、RGB信号又はビデオ信号として出力することになる。
【0021】
また、ビデオプロセッサ11においては、制御部12の制御によってGUI画像に関する映像信号処理も行われるものとされる。
GUI画像を表示するための動作としては、例えばROM13に格納されているGUI画像データのうちから、操作コマンドに応じて必要とされるGUI画像データを読み出してビデオプロセッサ11に供給する。そして、ビデオプロセッサ11により、表示画像領域の所要の位置に対してGUI画像が表示されるように映像処理を行うようにされる。GUI画像の表示形態としては、表示領域上にGUI画像のみを表示する形態もあれば、何らかのメディアの画像と共にGUI画像を表示する形態もあるものとされる。
【0022】
また、このセットトップボックス1には映像入力端子T1が設けられていることによりアナログ映像信号を入力可能とされている。映像入力端子T1を介して外部より入力されたアナログ映像信号はA/Dコンバータ16によってデジタル信号に変換されて、ビデオプロセッサ11に供給される。従って、ビデオプロセッサ11においては、外部映像信号についても映像処理を実行して映像出力することが可能とされる。
【0023】
制御部12は、各機能回路部に対する所要の制御動作を実行する。この場合、制御部12はマルチメディアに対応する構成が採られているものとされ、例えば映像信号処理、音声信号処理及び通信機能に関する制御処理に適合するように構築されている。また、本実施の形態においてはビデオプロセッサ11を制御することにより、後述するようにしてアスペクト比4:3に対応する解像度とアスペクト比16:9に対応する解像度との設定切換えを実行可能に構成されている。
【0024】
ROM13は、当該セットトップボックス1に適用されるOS、及びアプリケーションやソフトウェアのプログラムや、GUI画像データが格納される領域とされる。また、RAM(メモリ)14には起動すべきアプリケーションやソフトウェアのデータや、演算処理データ等が格納される。
なお、アプリケーションやソフトウェアのプログラムは、ROM13から呼び出す以外にも、CD−ROM等のメディア等から起動する場合もあり、このような場合には、例えばディスク再生装置10によりCD−ROMから読み出されたアプリケーションやソフトウェアのデータがRAM14に保持されることになる。
【0025】
本実施の形態のセットトップボックス1は前述のように通信機能を有するものとして構成されており、図のように、制御部12と電話用モジュラージャックT5を介するようにしてモデム17が内蔵されている。これに応じて、制御部12においても通信機能に対応した構成が採られていると共に、例えばROM13にも通信機能を実現するためのソフトウェアが格納されているものとされる。
【0026】
パネルマイクロコンピュータ(以下、単にパネルマイコンという)18には、受光部1bにて受信された操作情報信号と、フロントパネルに設けられた操作部19の操作情報信号が入力される。また、アスペクト比切換スイッチ20におけるスイッチの切換状態も操作情報として入力されている。
パネルマイクロコンピュータ18は、例えば、入力された操作信号を解析してそのコマンド内容に応じたコマンド信号を制御部12に送信する。制御部12では、入力されたコマンド信号に基づいて所要の制御処理を実行する。
【0027】
ところで、上記したアスペクト比切換スイッチ20は、例えば図3に示すようなスライドスイッチとして、本体の背面パネルに設けられているものとされる。例えば「MONITOR RATIO」として、アスペクト比切換スイッチ20を「NORMAL 4:3」の側に切換えた場合には、後述するようにして、4:3のアスペクト比に対応する解像度(ノーマルモード)によりRGB信号が出力されることになる。また、「WIDE 16:9」の側に切換えた場合には、16:9(ワイドモード)に対応する解像度によりRGB信号が出力される。
【0028】
また、本実施の形態のセットトップボックス1の本体にはデータ入出力端子T2が設けられており、インターフェイス15を介してバスラインと接続されている。例えば、このデータ入出力端子T2を介してセットトップボックス1と、他のメディア再生装置、プリンタ、デジタル映像機器、及びハードディスクドライバなどをはじめとするデータストレージ装置とを接続して、データの伝送を行うことが可能である。
【0029】
<3.本実施の形態におけるワイドモード表示例>
次に、図4〜図8を参照して、本実施の形態のワイドモード表示例について説明する。
本実施の形態のセットトップボックス1においては、前述したようにアスペクト比切換スイッチ20によって、4:3のアスペクト比に対応する解像度に基づくRGB信号出力を行うノーマルモードと、16:9のアスペクト比に対応する解像度に基づくRGB信号出力を行うワイドモードとの切換えが可能とされる。
ところで、以降の説明に関わるセットトップボックス1のグラフィック表示規格であるが、ノーマルモード(アスペクト比4:3に対応)については、従前からよく知られているVGA(Video Graphic Array) 及びSVGA(Super−VGA) を採用しているものとする。そして、本実施の形態の特徴となるワイドモード(アスペクト比16:9に対応)については、後述するように、VGAよりも高解像度を有するものとして規定されたSVGAに基づいて、アスペクト比16:9に対応する解像度(画素数)設定を行うものとされる。
【0030】
図4は、本実施の形態におけるノーマルモードとワイドモードの仕様を示すものである。
ここでは、ノーマルモードとして、VGA:640×480(=水平画素数×垂直画素数)と、SVGA:800×600が挙げられている。
そして、VGA:640×480の仕様としては、画素周波数:25.175MHz、水平走査周波数:31.4688KHz,垂直走査周波数:59.9405Hzとされている。
また、SVGA:800×600の仕様としては、画素周波数:49.500MHz、水平走査周波数:46.875KHz,垂直走査周波数:75.000Hzとされている。
【0031】
また、本実施の形態のワイドモードとしては、図のように、解像度の異なる2つのモードを備えるものとする。そして、一方のワイドモードについては「WIDE−1」といい、他方のより高解像度のワイドモードについては「WIDE−2」ということにする。
そして、WIDE−1は848×480の解像度(水平画素数×垂直画素数)とされて、画素周波数は33.357MHzとされている。また、水平走査周波数:31.4688KHz、垂直走査周波数:59.9405Hzとされている。
また、WIDE−2は1060×600の解像度とされて、画素周波数は65.588MHzとされている。また、水平走査周波数:46.875KHz、垂直走査周波数:75.000Hzとされている。
【0032】
上記仕様によれば、WIDE−1:848×480とVGA:640×480の組と、WIDE−2:1060×600とSVGA:800×600の組とで、それぞれ垂直解像度(垂直画素数)が同一とされている。つまり、WIDE−1:848×480は、VGA:640×480と同レベルの解像度を有したうえで16:9に対応する水平画素数が設定され、WIDE−2:1060×600は、SVGA:800×600と同レベルの解像度を有したうえで、16:9に対応する水平画素数が設定されていることになる。
【0033】
また、画素周波数、水平走査周波数、及び垂直走査周波数についてみた場合、WIDE−1:848×480であれば、水平走査周波数及び垂直走査周波数はVGA:640×480と同仕様であり、水平方向の画素数に対応して画素周波数について異なっている。
同様に、WIDE−2:1060×600であれば、SVGA:800×600と同仕様の水平走査周波数及び垂直走査周波数とされ、画素周波数が異なるものとして設定されている。
【0034】
つまり、モニタ装置において、ワイドモードモード表示のためのスキャンを行う場合には、水平/垂直走査周波数はノーマルモード(VGA又はSVGA)と同一でよいことになる。
【0035】
次に、上記WIDE−1及びWIDE−2としての画素数(解像度)設定方法例について図5及び図6を参照して説明する。
SVGAとしては、図3に示したSVGA:800×600の他に、更に高解像度のSVGA:1024×768、SVGA:1280×1024等が規定されている。
そこで本実施の形態においては、これら高解像度のSVGA:1024×768、SVGA:1280×1024を利用して、WIDE−1及びWIDE−2の画素数を設定するように構成される。なお、上記SVGA:1024×768、SVGA:1280×1024も4:3のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数が設定されているものである。
【0036】
図5は、WIDE−1の画素数(解像度)設定例として、SVGA:1024×768に基づく場合が示されている。
これによると、SVGA:1024×768としての画素データのマッピング上で、水平方向に848画素を取り、垂直方向に480画素を取ることにより、WIDE−1:848×480としての解像度を設定することができる。
【0037】
また、WIDE−2の場合であれば、SVGA:1280×1024としての画素データのマッピング上で、水平方向に1060画素を取り、垂直方向に600画素を取ることにより、WIDE−2:1060×600としての解像度を設定することができる。
【0038】
そして、実際にワイドモードとしての画像データを作成する場合には、WIDE−1の場合であれば、例えば、ビデオプロセッサ11内のVRAMにおいてSVGA:1024×768に対応する画像処理領域を形成したうえで、図5に示したWIDE−1:848×480の領域のみに対してメモリの書き込み/読み出し処理を実行するようにして画像データ処理を行うことで、WIDE−1:848×480に基づく画像データが得られることになる。
WIDE−2の場合も、同様であり、VRAMに対してSVGA:1024×768に対応する画像処理領域を形成して、図5に示したWIDE−2:1060×600の領域のみを使用して画像データ処理を行うことになる。
【0039】
そして、このようにして形成されたWIDE−1:848×480、又はWIDE−2:1060×600としての画像データについて、ビデオプロセッサ11が所要の信号処理を施して、例えば、図3に示した数値による水平/垂直走査周波数信号と共にRGB信号として出力することによって、モニタ装置2では16:9のアスペクト比による画像表示が行われることになる。
【0040】
このような、アスペクト比変換(解像度変更設定)方法によると、WIDE−1:848×480及びWIDE−2:1060×600は共にSVGAに基づいて設定されるため、既存のVGAのための表示制御系において、図5及び図6に示したような映像処理動作が実現できるようにソフトウェアを構成すればよいことになる。つまり、本実施の形態においては、ハードウェアとして既存のVGA及びSVGAに対応する表示制御の構成をそのまま利用することが可能となる。
【0041】
セットトップボックス1のRGB信号出力に基づいて、モニタ装置2に表示される画像は図7及び図8に示すものとなる。
図7には、ワイドモードによる表示例が示されている。この場合には、モニタ装置2における16:9のサイズの表示画面2aに対して、図のようにして、WIDE−1:848×480又はWIDE−2:1060×600による解像度の表示がおこなわれている。つまり、この状態では表示画面2aにおける表示可能領域全体が有効表示画面とされて、アスペクト比16:9に対応するサイズの画像が表示されているものである。
【0042】
図8には、ノーマルモードによる表示例が示されている。この場合には、16:9のサイズの表示画面2aに対して、図のようにVGA:640×480又は、SVGA:800×600の解像度によるアスペクト比4:3の画像が表示されている。この場合には、例えば、表示画面2aの表示可能領域において、アスペクト比4:3の画像の両側に非表示領域(無効表示領域)が存在することになる。
【0043】
なお、このようにしてセットトップボックス1から出力されるRGB信号に基づいて画像表示するモニタ装置2としては、少なくともワイドモードであるWIDE−1又はWIDE−2の解像度以上の最高解像度を有する性能のものが必要となる。
【0044】
また、セットトップボックス1において設定される、解像度に基づく表示モードの切換え形態としては各種考えられる。例えば、ノーマルモードとワイドモードの切換えとして、VGA640×480とWIDE−1:848×480についてのみ切換え可能とする、あるいはSVGA:800×600とWIDE−2:1060×600とSVGA:800×600のみについて切換え可能とすることが考えられる。
あるいは、ノーマルモードにおいては少なくともVGA640×480とSVGA:800×600の選択切換えが可能なようにし、ワイドモードにおいてはWIDE−1:848×480とWIDE−2:1060×600の選択切換えが可能なように構成することが考えられ、このほうが、ユーザにとっては解像度の選択肢が広がるという点では好ましい。
また、前述のようにSVGAとしては、SVGA:800×600の他にSVGA:1024×768、SVGA:1280×1024も規定されていることから、ノーマルモードにおいてはこれらについても選択できるようにすることも当然可能である。ただし、これらの高解像度のSVGAに基づいて適正に表示するためには、モニタ装置2において、上記SVGAの解像度をカバーするだけの最高解像度を有していることが要求される。
【0045】
<4.ノーマルモード/ワイドモード切換えのための処理動作>
次に、ノーマルモード(VGA,SVGA)/ワイドモード(WIDE−1,WIDE−2)の切換えのための制御部12の処理動作について、図9のフローチャートを参照して説明する。なお、この場合には、ノーマルモードとワイドモードにおいてそれぞれ複数の解像度が選択可能な構成とした場合についての処理ルーチンを示している。
【0046】
このルーチンにおいては、先ず、ステップS101においてアスペクト比切換スイッチ20(図3参照)が、何れのモードに対して切換えられているかについて検出を行った後にステップS103に進むようにされる。
あるいは、本実施の形態においては、例えばアプリケーションによっては、特定のアスペクト比や解像度を要求するものがあるとして、ステップS101の代わりに、ステップS102において、アプリケーションからのアスペクト比又は解像度の変更を要求する信号を受信した場合にも、ステップS103に進むように処理が行われる。
【0047】
ステップS103においては、現在同一モード内における解像度としてどの解像度が選択されているかについて識別を行う。同一モード内における解像度の選択は、例えばドライバソフトウェア上などでGUIによりユーザが選択可能に構成することができる。
次のステップS104においては、上記ステップS101又はS102、及びS103により決定される表示モード(ノーマルモード/ワイドモード)及び解像度の種類に基づいて、水平画素数及び垂直画素数についての設定変更のための処理を実行する。例えば、ノーマルモードからワイドモードに切換えるのであれば、図5あるいは図6にて説明した画像データ処理を実行するための制御が行われることになる。
【0048】
また、ステップS105においては、新たに設定される解像度に応じて画素周波数(図4参照)の変更設定を行う処理が実行される。これにより、以降の表示制御においては、このステップで設定された画素周波数に基づいて、VRAM上での画像データ処理及びRGB信号への変換処理等が実行される。
続くステップS106においては、ステップS104において設定変更された水平/垂直画素数に基づいて表示する際に、表示画像の水平位置及び垂直位置が偏らないようにして適正な位置に表示されるように処理を行うステップとされる。つまり、最終的に画像データに基づいて得られるRGB信号と垂直/水平同期信号との関係が適正となるように設定処理を実行する。
【0049】
また、ステップS107においては、例えば、これまでの処理動作により設定された解像度に対応するドローイング(描画)処理等が行われるように、例えばOS上での所要のパラメータの設定を変更するための処理が実行される。あるいは、場合によってはアプリケーションが直接ビデオプロセッサ11を制御してドローイング処理を実行する場合も考えられることから、このような場合には、ステップS107に代わるステップS108の処理によって、アプリケーション側において変更された解像度に対応する設定変更が行われるように処理を実行することになる。
ステップS107又はステップS108の処理が終了した後は、例えばメインのルーチンに戻るようにされる。
【0050】
なお、これまで説明してきた実施の形態としては、グラフィック表示規格としてVGAに基づいて、アスペクト比16:9の画像に対応する水平/垂直画素数(解像度)を設定するように構成されているが、他のグラフィック表示規格に基づいてアアスペクト比16:9の画像に対応する水平/垂直画素数を設定しても構わない。
また、16:9のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数も、実施の形態において説明した、WIDE−1:848×480とWIDE−2:1060×600のみに限定されるものではなく、場合によってはワイドモード表示として更に高解像度のものを規定することも可能である。
【0051】
また、上記実施の形態においては、本発明による画像処理装置を備える機器としてセットトップボックス1が挙げられているが、これに限定されるものではなく、例えば通常のパーソナルコンピュータをはじめ、コンピュータ装置の構成を備えるゲーム機などの他の機器についても適用が可能である。
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、例えばセットトップボックスやパーソナルコンピュータなどのコンピュータ装置の分野においてアスペクト比16:9に対応する解像度(垂直/水平画素数)を規定するものであり、これによって、コンピュータ画像をアスペクト比16:9に対応する有効画面により表示できることになる。
そして、例えばRGB入力等を備えることによりコンピュータ画像を表示可能なディスプレイ装置として、アスペクト比16:9に対応する表示画面を備えたものであれば、コンピュータ画像を表示する場合にも、このアスペクト比16:9の表示画面全体が表示領域として有効に利用されることになるという効果を有することになる。
【0053】
また、本発明ではアスペクト比16:9に対応する解像度を設定するのに、例えば、アスペクト比4:3に対応する所定の高解像度に相当する垂直/水平画素数の領域から、所要のアスペクト比16:9に対応する垂直/水平画素数を抽出するようにしている。従って、例えば、元となるアスペクト比4:3に対応する所定の高解像度として、VGAやSVGAなどの規格を利用すれば、例えば既存のVGA、SVGA対応のハードウェアを利用した上で、ソフトウェアのみによってアスペクト比16:9に対応する解像度を設定することが可能となるため、回路の変更、大規模化等の必要がなくなり、それだけ製品の低コスト化も図られるという効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態としての表示システムの構成例を示す斜視図である。
【図2】セットトップボックスの内部構成例を示すブロック図である。
【図3】アスペクト比切換スイッチを示す平面図である。
【図4】VGA、SVGA、及び本実施の形態としての2種類のワイドモードの仕様を示す説明図である。
【図5】ワイドモードとしての解像度を設定するための処理を概念的に示す説明図である。
【図6】ワイドモードとしての解像度を設定するための処理を概念的に示す説明図である。
【図7】セットトップボックスのRGB信号出力に基づく画像の表示形態例を示す説明図である。
【図8】セットトップボックスのRGB信号出力に基づく画像の表示形態例を示す説明図である。
【図9】ノーマルモードとワイドモードの切換え処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 セットトップボックス、2 モニタ装置、 2a 表示画面、10 ディスク再生装置、11 ビデオプロセッサ、12 制御部、20 アスペクト比切換スイッチ、
Claims (6)
- コンピュータ画像を設定された水平/垂直画素数に基づく画像信号として変換して出力可能とされる画像処理手段と、
水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた標準解像度のコンピュータ画像の画像データと、該標準解像度のコンピュータ画像よりも水平画素数と垂直画素数が多くかつ水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた高解像度のコンピュータ画像の画像データとを書き込み可能なメモリと、を備え、
上記画像処理手段は、
上記標準解像度のコンピュータ画像を表示する場合には、上記標準解像度のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを第1の画素周波数で読み出し、
アスペクト比が16:9のコンピュータ画像を表示する場合には、水平画素数と垂直画素数の比が16:9とされ、かつ、垂直画素数が上記標準解像度のコンピュータ画像の垂直画素数と同一とされた横長のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを、第1の画素周波数よりも高い第2の画素周波数で読み出すようにする
ことを特徴とする画像処理装置。 - 上記16:9のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数として、水平画素数を848画素とし、垂直画素数を480画素とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 上記16:9のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数として、水平画素数を1060画素とし、垂直画素数を600画素とすることを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた標準解像度のコンピュータ画像の画像データと、該標準解像度のコンピュータ画像よりも水平画素数と垂直画素数が多くかつ水平画素数と垂直画素数の比が4:3とされた高解像度のコンピュータ画像の画像データとを書き込み可能なメモリを備えた画像処理方法において、
上記標準解像度のコンピュータ画像を表示する場合には、上記標準解像度のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを第1の画素周波数で読み出し、
アスペクト比が16:9のコンピュータ画像を表示する場合には、水平画素数と垂直画素数の比が16:9とされ、かつ、垂直画素数が上記標準解像度のコンピュータ画像の垂直画素数と同一とされた横長のコンピュータ画像の画像データを上記メモリに書き込み、書き込まれた画像データを、第1の画素周波数よりも高い第2の画素周波数で読み出すようにした
ことを特徴とする画像処理方法。 - 上記16:9のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数として、水平画素数を848画素とし、垂直画素数を480画素とすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
- 上記16:9のアスペクト比に対応する水平/垂直画素数として、水平画素数を1060画素とし、垂直画素数を600画素とすることを特徴とする請求項4に記載の画像処理方法。
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JP29317396A JP3622814B2 (ja) | 1996-10-16 | 1996-10-16 | 画像処理装置及び画像処理方法 |
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JPH10124019A JPH10124019A (ja) | 1998-05-15 |
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