JP3620914B2 - 走査装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、全体として光学スキャナー、例えばバーコードスキャナーに用いられる光学走査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
典型的な光学スキャナー(例えば、バーコードスキャナー)は、好ましくはレーザ光源、及びレーザビームを読み取るべきシンボル(例えば、バーコード)に指向する手段を有する。シンボルへの光路の途中で、レーザビームは、全体として走査成分(走査要素)の光反射ミラーに向けられ、反射される。走査成分は、ミラーの振動を発生させ、それによってレーザビームにシンボルを繰り返し走査させる。シンボルから反射された光はスキャナーによって集光され、フォトダイオードのような検出器によって検出される。解読器及び/又はマイクロプロセッサ・アルゴリズムは反射光を解読し、それによってバーコードシンボルによって記録されたデータを回復する。
【0003】
2次元(2D)スキャナーとして知られているタイプのスキャナーにおいては、走査成分は読み取るべきシンボルを横断する2次元光路に光ビームを横断させる。好適なパターンはスキャナーで読み取るべきシンボルの特性に依存するが、しかし、代表的な例としてはリサージュ図形及びラスターパターンを含む。
2次元走査パターンは、走査成分上にミラーを2つの垂直な方向に振動するように取付することによって一般に発生される。便宜的には、x方向及びy方向の振動を発生するためには別々の駆動機構が必要とされていた。しかし、最近の走査成分は、唯1つの磁気コイルを用いて必要な2次元運動を提供することができるように工夫されている。この具体例は、米国特許第5167149号明細書及び同第5280165号明細書に示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、2次元走査可能な信頼性のある安価な走査装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、x方向の走査周波数がy方向の走査周波数と大きく異なっている走査装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、光反射率の異なる部分を有するマークを読み取るスキャナーに用いる走査装置が提供され、この装置は以下の構成からなる。
(a)光学要素、
(b)取付ブラケット、光学要素は比較的高い弾性率を有する第1のスプリングによって振動するように取付ブラケットに取り付けられ、光学要素は第1のスプリングの弾性運動によって振動するとき、比較的低い慣性を有する、及び
(c)固定フレーム、取付ブラケットは比較的低い弾性率を有する第2のスプリングによって振動するように固定フレームに取り付けられ、光学要素、取付ブラケット及び第1のスプリングは第2のスプリングによって振動するとき、集まって比較的高い慣性を有する、及び、好ましくは、
(d)光学要素を取付ブラケットに対して比較的高い周波数で振動させ、取付ブラケットをフレームに対して比較的低い周波数で振動させるように配置された駆動手段。
【0006】
前記の慣性は、1つの場合には、勿論、光学要素の質量に依存し、並びに第1の(フレキシブルな)スプリング又はスプリング手段に対する質量の変位に依存する。第2の場合には、慣性は、光学要素、取付ブラケット及び第1の(フレキシブルな)スプリングの組合せた質量と、その質量の第2の(フレキシブルな)スプリング又はスプリング手段に対する変位に依存する。
【0007】
各振動周波数は、第1及び第2のフレキシブルなスプリングの弾性率に依存する。もしフレキシブルなスプリングが捻れスプリングからなるとすれば、問題となる定数は単位面積当りに加えられた正切方向の力の比として定義され、最終的に歪を生じる剛性率であろう。しかし、好適な実施の形態では、振動は屈曲スプリングによって発生される。第1のスプリングが第1の方向に屈曲するように配置された板バネからなり、第2のスプリングが垂直な第2の方向に屈曲するように配置された第2の板バネからなることが好ましい。
【0008】
x方向及びy方向の両振動は共振することが好ましい。
第1のスプリングは任意のタイプの中間部材により第2のスプリングに結合されることができ、必ずしも取付ブラケットによらなくてもよい。更に、或る実施の形態では、第1のスプリングは如何なる中間部材も介することなく第2のスプリングに直接取付されることができる。例えば第1のスプリングの一端は光学要素(ミラーのような)を載せることができ、一方、他端は第2のスプリングの一端に直接固定される。第2のスプリングの他端は、その後、固定フレーム(静止フレーム)又はスキャナーハウジング内の他の固定成分(静止成分)に固く取り付けられる。
【0009】
本発明の更に他の形態によれば、反射率の異なる部分を有するマークを読み取るスキャナーに用いるための走査装置が提供され、走査装置は以下の構成からなる。
(a)光学要素、
(b)第1の方向に振動するために、光学要素に取り付けられた第1のスプリング、第1のスプリングは比較的高い弾性率を有し、光学要素は第1のスプリングの弾性運動によって振動するときに、比較的低い慣性を有する、
c)第2の方向に振動するために、光学要素及び第1のスプリングを取付する第2のスプリング、第2のスプリングは比較的低い弾性率を有し、光学要素と第1のスプリングは組合せられて、第2のスプリングの弾性運動によって振動するとき、比較的高い慣性を有する。
【0010】
本発明は、多くの方法で実施することができるが、例として付図を参照して1つの特別な具体例を説明する。本発明の特徴と考えられる新規な特性は、添付された特許請求の範囲に特別に開示される。しかし、本発明の好適な特性は、その構成と作動方法の両方に関して、その付加的な目的及び利点と共に、図面と関連して以下の説明を読めば、充分良く理解できるであろう。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面により詳細に説明する。
図面を参照すると、図1に示されているように、参照番号10は全体として、円筒部12及びハンドル14を有する手持ち式のピストル型のスキャナーを示す。ヘッドは必ずしもピストル型でなくともよく、例えば箱型のような任意の適当な形をとることができる。手動作動可能なトリガースイッチ16が筒部12の下のハンドル14の前面上部に位置する。引用された上記の特許及び出願から公知のように、必ずしもレーザーでなくともよいが、代表的にはレーザーであり、光源成分がヘッド10の内側に取り付けられている。光源は、読み取るべきマーク、例えばバーコードシンボルに面する窓18を通って外側に延びている出射光路に沿って光ビームを放射する。又、ヘッドの中には、視野を有し、シンボルからの戻り光路に沿って窓18を通って戻ってくる反射光を集光するように作動する、例えば、フオトダイオードのような光検出器成分が取り付けられている。
【0012】
スキャナー成分はヘッド10内に取り付けられ、シンボル及び/又は光検出器の視野を走査するように作動する。スキャナー成分は、出射光路及び/又は戻り光路内に位置する少なくとも1つの光反射器を含む。反射器は、交互に周辺方向に、好ましくはスキャナー成分の共振周波数で振動するために電気作動駆動部によって駆動される。
【0013】
光検出器は、反射光の変動する強度を示す電気アナログ信号を発生する。このアナログ信号は、A/Dコンバータ回路によってデジタル信号に変換される。このデジタル信号は、1つの実施形態に従えば、電気ケーブル20に沿ってヘッド10の外側に位置する解読モジュール22に伝達される。解読モジュール22は、デジタル信号をシンボルで表わされるデータに解読する。通常はコンピュータである外部ホスト装置24は、主として解読モジュール22によって発生されるデータが、次の処理のために蓄積されるデータメモリとして働く。
【0014】
作動時には、ユーザーがシンボルを読みたいと望むときに、ユーザーはヘッドをシンボルに狙いを付け、シンボルの読み取りを開始するためにトリガー16を引く。トリガー16は、駆動手段を作動する電気スイッチである。シンボルは、毎秒多数回、例えば毎秒40回繰り返し走査される。シンボルの解読及び読み取りが成功するや否や走査作動は自動的に終り、それによってスキャナーは、その各順序で読み取るべき次のシンボルに向けられることができる。
【0015】
その上、ヘッドは必ずしも携帯用の手持ち式のタイプでなくともよく、固定取り付けされたヘッドも、本発明では考慮されている。更にヘッドは、手動で作動されるトリガーを有してもよく、又は電力源に直接接続することにより、連続的に作動できるものでもよい。
振動は1秒程度続くだけでよい。何故ならば、多重振動はシンボルの印刷が悪い場合でも、読み取りを成功させる確率を増大させるからである。共振反射器は、システムの信頼性を増加するために所定の予測可能の既知の全体として一様な角速度を有する。
【0016】
図2を参照すると、そこには本発明の実施形態の簡略図が示されている。図面から直ちに判るように、これは実際の具体例を示すものではなく、本発明を構成する一般概念の説明の基礎となるものである。
図2に示されているように、ミラー4のような光学要素が振動するように、板バネ5のような第1のスプリング手段によって取付ブラケット2に取り付けられている。取付ブラケット2は、次に第2の板バネ3のような第2のスプリング手段によって固定フレーム1に取り付けられる。板バネ5は、ミラー4を取付ブラケット2に対して第1の(x)方向の振動を許し、同時に第2の板バネはミラー、第1の板バネ及び取付ブラケットからなる全体のユニットの第2の(y)方向の振動を許すように配置されている。駆動装置7は、両板バネを屈曲させ、従ってx及びyの両方向に走査させる振動力(駆動力)6を提供する。
【0017】
x方向の走査は、比較的高い弾性率を有する第1の板バネ3のために、及びミラー4の質量が比較的小さいために比較的早い。これに反して、Y方向の振動は比較的小さい弾性率を有する第2の板バネのために、及びブラケット、第2の板バネ及びミラーの組合せた質量が比較的大きいために、比較的遅い。言い換えれば、板バネの弾性率と対応する振動部品の質量との間に対応性があり、振動部品の質量の小さいときに、弾性率は高くなり、逆の場合も成り立つ。実際の例では、板バネ5は約19×10psiの弾性率を有するベリリウム銅で作られ、第2の板バネ3は、約750、000psiの比較的低い弾性率を有するマイラーで作ることができる。
【0018】
駆動力6は、x方向の振動を励起する高周波信号と、y方向の振動を励起する低周波信号の2つの別々の振動信号の重ね合わせからなることができる。
上記の説明から、従って、y方向の振動周波数は、スプリング3の弾性率、及びy方向に移動すべき全質量、この場合はブラケット2、第1のスプリング5及びミラー4の質量に依存することが判るであろう。x方向の振動周波数は、第1スプリング5の弾性率及びx方向に移動すべき質量、即ち、ミラー4のみの質量に依存する。更に詳しく説明すると、x及びy方向の走査周波数は厳密に云えば各質量ではなく、各慣性に依存することが当業者には判るであろう。移動並びに或る回転要素があるからスプリングが曲がったとき、装置の実際の動力学的特性は、上記に説明したものよりも僅かに複雑になるかも知れない。しかし、それでも全体の原理は適用され、当該分野の専門家の熟練の範囲内で、x及びy方向の必要な振動周波数を得るために含まれた質量と弾性率を選択することは容易である。
【0019】
2軸走査パターンの特別な実施形態は図3に示されており、ここでは図2の第1スプリング5は、1対のアーム112,114を有するU字形スプリング110で具体化されている。例えば、光反射器又はミラー116のような走査成分がアーム112に固く取り付けられ、永久磁石118がアーム114に取り付けられる。電磁コイル120が基台部124に固定されている直立取付部112に固く取り付けられている。電気入力導線126が励起信号をコイル120に供給する。アーム114及び磁石118は基台部に取付された全体として平らなスプリング手段128に固定される。平面スプリング128は、板バネ、フレキシブルな金属箔、平らな横棒又はベンデイックスの屈曲ピボットタイプのスプリングのような任意の適当なフレキシブルな材料で作ることができる。磁石の質量に等しいミラーの質量は、或る場合にはU字型スプリングの等価質量よりも遥かに重くすることができる。
【0020】
或る応用では、ラスター型の走査パターンでマークを走査することが望ましい。ラスター型走査パターンにおいて、一連の実質的に水平な、及び実質的に平行な走査線が所望の走査面積を一様にカバーするために上方の水平走査線から下方の水平走査線まで、多数の中間の水平走査線が連続的に下方につながるように発生される。ラスター型の走査パターンを得るためには、U字型のスプリング110及び平面スプリング128が互いに垂直な面内で振動するように配置されている。図3に示されているように、U字型スプリングのアームはx−z平面内に振動し、平面スプリング128はx−y面内を振動する。ホルダー手段のこの配置では、成分116は走査端部位置の第1及び第2の組合せの間に、第1及び第2の交互の周辺方向に角振動運動をするように取り付けられる。その上、その各々の形と位置によって、U字型スプリング110は、代表的には約200〜800Hzの高い周波数範囲で振動し、一方、平面スプリング128は、代表的には5〜100Hzの低い周波数範囲で振動する。シンボルを走査するために必要な振動の振幅は、シンボルの大きさに依存し、代表的には少なくとも10゜〜30゜光学度であろう。
【0021】
ラスター型走査パターンは、1つは高周波範囲内にあり、他は低周波範囲内にある2つの駆動信号の重ね合わせである信号で、コイル120を駆動することによって自動的に得られる。例えば、500Hzの矩形波信号が成分116をx方向に振動させるために用いられ、10Hzの正弦波信号が成分116をy方向に振動するために用いられる。x方向の成分の高速振動と、y方向の成分の低速振動の組合せは、マークを覆うラスター型走査パターンを生ずる結果となる。好ましくは、高周波信号はU字型スプリング110の共振周波数と周波数的に同調する。代表的には、平面スプリング128は、その共振周波数以下で駆動させる。
【0022】
この装置においては、重ね合わせAC駆動信号がコイル120に供給され、コイルは周期的に磁石118を通路130内に引き込み、磁石118を通路130の外へ押し出す。駆動信号の高周波成分は、U字型スプリングを好ましくは共振周波数で振動させ、成分116を走査端位置X1、X2の間を角度的に振動させる。駆動信号の低周波成分は、平面スプリング128を取付部122からピボット線123の周りに近づいたり、遠ざかったりするように角度的に振動させる。この低周波振動の間、スプリングと128ホーク110は1体として移動する。平面スプリング128の振動は、成分116の走査端位置Y1、Y2の間の角度的振動運動を与える。レーザー132から出射された光が反射器116に指向されたとき、U字型スプリング110及び平面スプリング128が各々高、低周波数で同時に振動している間、一連のx方向に実質的に平行な走査線111がy方向に移動して発生され、それによってラスター型走査パターンを形成する。
【0023】
図3の装置は、ラスター型走査パターンを形成するために、2つの方向に振動運動を行なうために唯一の駆動装置(1つのコイル及び1つの磁石)を用いる非常に簡単な構成を提供する利点を有する。シャフトやベアリングがなく、フレキシブルな金属板が用いられるだけなので、寿命が非常に長くなる。
あるいは応用例では、ホルダーによって発生された走査線によって角度振幅を増加することが望ましい。このような角度振幅の増加は、非対称な寸法のアームを有するU字型スプリング110を構成することによって達成できる。この実施例では、アーム112はアーム114よりも、少なくとも2:1の比だけ短い。非対称な寸法のU字型スプリングは、x方向走査線の長いラスター型パターンを生ずる結果となるであろう。
【0024】
非対称な寸法のU字型スプリングの1例が図4に示され、そこには同調フォーク121が小さい寸法のアーム123及び大きい寸法のアーム125を有するように構成され、その結果、スプリングの節点127が対称的な寸法のスプリングにおける場合のようにU字型の低部よりも、むしろアーム125上に位置するようになる。図4に示されるように、成分129はアーム123に取付され、アクチュエータは磁石135が隙間を持って通過する通路133を有する電磁コイル131からなる。U字型スプリング121は、平面スプリング139によって取付部137に固定される。スプリング139は基台部141に固定され、コイル131は壁部143に取付される。導線145が駆動信号をコイルに供給して、成分129の角度運動を行なうために備えられている。非対称な寸法のU字型スプリング121は、レーザー147から指向され、成分129から反射された光によって生じる走査の角度振幅を増加させる。
【0025】
対称的な寸法のスプリングに対して100%も増加することのできる角度振幅の増加に加えて、非対称な寸法のU字型スプリングは、節点がスプリングの湾曲部にないため、金属疲労やクラックに対して高い耐久性を提供する。又、図5に示されているように、実質的に壁に平行なスプリング139の部分149と、スプリングが休止している間、壁143から離れて傾斜している部分151がある。傾斜部分151は、対称的な寸法を有するU字型スプリングに対して走査振動の角度振幅を更に増加させる(非対称なU字型スプリング121と組合せたときは200%以上の増加)。他の利点は、U字型スプリングが磁石の端部のみによって保持され、磁石の角度移動を走査成分の角度移動の4分の1以下にすることができるため、振動が少なく、歪が基台部141に伝達されることである。
【0026】
図4の装置を上面又は側面からみると、即ち、重力がy軸と実質的に整列しているとすると、U字型スプリング121及び平面スプリング139は、両方ともx−y平面内で振動するように位置して、これはy軸に沿って向いた、即ち、y方向の端位置の走査線を生ずる結果となる。もし、U字型スプリング及び平面スプリングが図3のように直交する面内に位置するならば、適当な重なり合った高、低周波駆動信号がコイルに供給され、y方向の角度振幅が増加したラスター型走査パターンが発生する。
【0027】
図3を再び参照すると、変形実施例において、y方向の走査振動手段は、バランス質量を取付する1つのアーム136を有する全体としてS字型の平面板バネ134を含んでもよい。全体として直立する、付加的な平面スプリング142は、平面スプリング134の中間部分を基台部124に固定する。S字型のスプリングは非常に面積の大きい反射器に必要になるかも知れない付加的な取付部を提供するのに有効である。
【0028】
ある応用では、1つのシンボルを多方向走査パターンで走査することが望ましいかも知れない。多方向パターンを得る1つの技術は図4の装置を、U字型スプリングがx−y及びx−z面の両方で振動するように位置決めすることである。従って、装置の上面図又は平面図として図4を見ると、即ち重力がz軸と実質的に整列しているとき、スブリング139の右手側の要素の材料の質量(即ち、スプリング121、成分129及びスプリング139の右側の磁石135の部分)は、スプリング139の左手側の要素の質量(即ち、スプリング139の左側の磁石135部分)よりも実質的に大きい。この質量の差は、スプリング139のねじれ湾曲を生じる重量の不均衝を与え、このねじれ湾曲は、適当な駆動力と関連してz方向の走査を行なうために、成分129のx−z平面内の角度振動運動を与える。成分129及びスプリング121の質量がスプリング139の左側の磁石135の部分の質量を越えることが通常好ましいけれども、スプリング139の重心の右側の成分の質量と、左側の成分の質量との間に不均衝が存在する限りは、多方向走査パターンが得られるということが理解できるであろう。その上、コイル131に近づいたり、コイル131から離れたりするスプリング139の運動は、U字型スプリング121をx−y平面で振動させ、y方向の走査を行なうために成分129の角度振動運動を生じさせる。
【0029】
好ましくは、1.05:1乃至5:1の範囲の周波数比を有する1対の正弦波からなる重ね合わせ駆動信号を導線145に加えたときに、スプリング139は低周波数でねじれ振動を起こし、レーザー147からの光ビームのz方向走査を提供し、同時にU字型スプリング121はレーザー147からの光ビームのy方向の走査を提供するため高い周波数で振動する。スプリング139及び121の同時振動は、光がマークを覆うリサージュ走査パターン内の成分129からマークに反射されるように駆動される。リサージュパターンは、光ビームの光路が所定の周波数比で簡単な調和運動でz及びxの直交方向に移動することによって提供される。こうして多方向走査パターンが作られる。もし、望むならば、スプリング139が高い周波数でねじれ振動をし、U字型スプリング121が低い周波数で振動するようにすることもできることに注意すべきである。
【0030】
図5は、多方向走査パターンを発生する、即ち、全ホルダー手段を1つの軸の周りに回転する他の技術を示す。図5に示された装置は図4と装置と類似しており、同様な部分を識別するために同様な参照番号が用いられており、その説明は簡略のために繰り返さない。全走査装置を回転するために、手段180が装置を軸182の周りに回転するために備えられている。図5に示されている手段180は、多方向走査パターンを生ずるために、走査装置を軸の周りに回転するための任意の満足すべき手段として例示的に示すだけである。手段180は、伝達ベルト186を駆動するためのシャフト184を有するモータ182を含む。ベルト186は、取付部137を取付梁190に取り付けられたボールベアリング189の周りに回転させるために、取付部137に接続された軸(図示せず)に結合されている。単一軸方向走査装置の回転は、ロゼットの形の多方向走査パターンを発生する。2軸走査装置の回転は、回転される2軸装置のタイプによって各種の多方向パターンを発生する。
【0031】
上記に説明した各要素又は任意の2つの又はそれ以上の要素を組合せたものは、説明したものとは異なる他のタイプの構成に応用できることは理解されるであろう。
本発明は、特別な走査装置に具体化されたものとして図示し、説明したが、示された詳細部分を限定されるものではない。何故ならば、本発明の思想から逸脱することなく、各種の変形及び構造的な変化が可能であるからである。
【0032】
更に、分析しなくても、上記の説明により本発明の要素は充分に開示され、第3者が現在の知識を応用して、本発明の特徴を除外することなく各種の応用に容易に適用することができ、先行技術の見地から見ても、本発明の上位概念又は下位概念の本質的な特徴をかなりの程度まで構成し、従って、このような適用な以下の特許請求の範囲の内容と均等範囲内にあると理解されるべきであり、そのように意図されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、スキャナーに用いられる手持ちヘッドの前面透視図である。
【図2】図2は、本発明を具体化する装置の概観図である。
【図3】図3は、本発明による走査装置の実施形態の透視図である。
【図4】図4は、本発明による走査装置の他の実施形態の断面図である。
【図5】図5は、本発明による走査装置の更に他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 固定フレーム
2 取付ブラケット
3 板バネ
4 ミラー
5 板バネ
6 振動力
7 駆動装置

Claims (20)

  1. 光反射率の異なる部分を有するマークを読み取るスキャナーに用いられる走査装置において、
    (a)光学要素と、
    (b)比較的高い弾性率を有する第1のスプリングによって振動するように前記光学要素を支持する取付ブラケットとを備え、前記光学要素は第1のスプリングの弾性運動によって振動するときに比較的低い慣性を有し、
    (c)比較的低い弾性率を有する第2のスプリングによって振動するように前記取付ブラケットを取り付ける固定フレームを備え、
    前記光学要素、前記取付ブラケット及び前記第1のスプリングは一体となって、第2のスプリングの弾性運動によって振動するときに比較的高い慣性を有することを特徴とする走査装置。
  2. 駆動装置は、第1及び第2の異なる周波数によって同時に駆動される電磁コイルからなるからなることを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  3. 前記光学要素の振動は共振であることを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  4. 前記取付ブラケットの振動は共振であることを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  5. 前記第1のスプリング手段は板バネからなることを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  6. 前記板バネはU字型であることを特徴とする請求項5記載の走査装置。
  7. 前記板バネはベリリウム銅合金であることを特徴とする請求項5記載の走査装置。
  8. 前記第1のスプリングは19×10psi程度の弾性率を有することを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  9. 前記第2のスプリングは板バネからなることを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  10. 前記板バネは平板バネからなることを特徴とする請求項9に記載の走査装置。
  11. 前記板バネはマイラーバネからなることを特徴とする請求項9記載の走査装置。
  12. 前記第2のスプリングは750、000psiの程度の弾性率を有することを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  13. 前記取付ブラケットは、前記第2スプリングにおける前記光学要素の重量を均衝する均衝手段を含むことを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  14. 前記光学要素はミラーからなることを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  15. 前記光学要素を前記取付ブラケットに対して比較的高い周波数で振動させ、前記取付ブラケットを前記固定フレームに対して比較的低い周波数で振動させるように配置された駆動装置を含むことを特徴とする請求項1記載の走査装置。
  16. 光反射率の異なる部分を有するマークを読み取るスキャナーに用いられる走査装置において、
    (a)光学要素と、
    (b)第1方向に振動するように前記光学要素に支持された第1のスプリングと、
    (c)第2方向に振動するように前記光学要素及び前記第1のスプリングを取り付ける第2のスプリングとを有し、
    前記第1のスプリングは比較的高い弾性率を有し、前記光学要素は前記第1のスプリングの弾性運動によって振動するとき、比較的低い慣性を有するとともに、
    前記第2のスプリングは比較的低い弾性率を有し、前記光学要素と前記第1のスプリングは1対となった前記第2のスプリングの弾性運動によって振動するとき、比較的高い慣性を有することを特徴とする走査装置。
  17. 前記第1のスプリングは前記第2のスプリングに取り付けられていることを特徴とする請求項16記載の走査装置。
  18. 前記第1のスプリングは中間部材に取り付けられ、前記中間部材は前記第2のスプリングに取り付けられ、更に、前記光学要素、前記中間部材及び前記第1のスプリングは一体となって、前記第2のスプリングの慣性運動によって振動するとき、比較的高い慣性を有することを特徴とする請求項16記載の走査装置。
  19. 前記光学要素を比較的高い周波数で中間部材に対して振動させ、前記中間部材を比較的低い周波数でフレームに対して振動させるように配置された駆動装置を含むことを特徴とする請求項16記載の走査装置。
  20. 前記第1及び第2のスプリングは板バネからなることを特徴とする請求項16記載の走査装置。
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