JP3618653B2 - Pharmacological composition having blood pressure lowering effect - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す成分を含有する血圧降下用薬理組成物(以下、「薬理用組成物」という)、特に有効成分としてブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す抽出液又は抽出物を含む薬理用組成物や、かかる薬理用組成物を含有する高血圧症の予防及び/又は症状改善用の飲食品に関する。
【0002】
【従来の技術】
キノコ類(担子菌)は古くから様々な薬効があることが知られており、このような薬効の1つとして血圧降下作用も知られている。例えば、霊芝子実体では熱水抽出エキスが血圧降下作用を示し、有効成分は分子量10万以上等のアミノ酸などを含む高分子化合物と考えられている。また、シイタケ又はマイタケ含有飼料の投与では血圧上昇の抑制や血圧降下作用が認められており、有効成分の追求はなされていないが、この作用は脂質代謝に影響を与えた結果と考えられている。さらに、ツガサルノコシカケでは分子量が60万以上の多糖ないしプロテオグリカンの混合した成分と考えられる物質が、作用機構は不明であるが、血圧降下作用を示したことが報告されている。ツエタケではチロシン水酸化酵素阻害成分のウデノンが、キカイガラタケ属ではドーパミンβ−ヒドロキシラーゼ阻害成分のオオスポノールが血圧降下作用を示すが、これらの作用機構はカテコールアミンの生合成の抑制によるβ受容体刺激に基づくものと考えられている(水野卓、川合正允 「キノコの化学・生化学」学会出版センター、49〜51頁、1992)。
【0003】
また、さまざまな食品の抽出液がアンジオテンシンI変換酵素(ACE)阻害活性を有していることが報告されている(川岸舜朗「生物化学実験法38食品中の生体機能調節物質研究法」学会出版センター、116〜119頁、1996)。ACEは不活性なアンジオテンシンIのC末端His−Leuを切断し、血管収縮などの強い血圧上昇作用を有するアンジオテンシンIIを生じさせ、一方では、強い血管拡張作用を有するブラジキニンを分解する働きをしている昇圧系酵素である。このACEを阻害することにより高血圧症の治療を行うことが可能である。そしてまた、キノコ類から得られる薬理作用を有する抽出液や抽出物を用いて、機能性飲料にしようとする試みも提案されている。例えば、特公昭59−29221号公報にはマイタケエキス含有健康飲料が、特開平7−25774号公報には鹿茸エキス含有ドリンク剤が、特開平8−23938号公報にはアガリクスエキス飲料がそれぞれ開示されている。そして、これらの先行技術を見てもわかるように、キノコの有効成分を効率的に抽出する方法は、原料キノコの種類、有効成分の物性、抽出目的等により種々異なっている。特に、抽出エキス等を含む飲料に加工する場合には、保存時のフロックの発生や褐変等を有効に防止する必要があり、また、キノコの抽出エキスには特有の香味があるため、使用する他の原材料によっては嗜好性を損なうという問題もあり、飲料用抽出エキスの調製には様々な工夫がなされている。
【0004】
他方、ブナハリタケ(Mycoleptodonoides aitchisonii)(地方名カミハリタケ)は自然界において9〜11月上旬、ブナ、ミズナラの倒木、立ち枯れ木に重なり合って生え、傘の直径は3〜10cm、半円形で白色、後に黄色味を帯び、裏面は白く針状で、表面同様、後に黄色味を帯び、肉は白くて軟らかく吸水性があり、独特の香気をもつことが知られ、また、このキノコはコクを有し非常に美味なキノコとしても知られている。そして、ブナハリタケの人工栽培方法として、「長野県林試研究報告」第3号、32〜37頁(1987)及び「福島県林試研報」第23号、81〜101頁(1990)には、ブナ、サクラ等の原木を用いた栽培に関する研究の報告が、「食品流通技術」Vol.18,No.1,17〜21頁(1989)には原木栽培とオガクズを利用した栽培方法の研究が報告されているが、これら報告によると、原木栽培では子実体に成長させることができるものの、多くの原木を供給しなければならない上に、菌糸の腐朽力が強いために木片で種駒を培養することが難しいという問題があり、他方、オガクズを利用した容器栽培では奇形が多く、またオガクズを利用した袋栽培では子実体に成長させることが難しく、いずれにしても現段階の技術では菌床栽培は無理であるとされている。
【0005】
また、天然に自生するブナハリタケのメタノール抽出エキスが抗炎症作用を有するとの報告(食衛誌.VOL.40,NO.5,P368−374,1999)はあるが、ブナハリタケ子実体にACE阻害活性及び血圧降下作用を示す成分が存在することや、ブナハリタケ子実体からACE阻害活性及び血圧降下作用を示す抽出液又は抽出物が得られることは知られていなかった。さらには、人工栽培、特に菌床栽培したブナハリタケ子実体を用いると、血圧効果作用を示す薬理用組成物が安定的に得られることも知られていなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
我が国では60歳以上の約半分が高血圧症又は高血圧症予備軍といわれ、安全で安価な食品原料としての血圧降下物質が求められている。本発明の課題は、ブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す成分を含有する薬理用組成物、特に有効成分としてブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す抽出液又は抽出物を含有する薬理用組成物や、安全かつ安価な上に、人工栽培により周年安定的に得ることができ、かつ品質が安定したブナハリタケの子実体から得られる上記薬理用組成物や、これら薬理用組成物を含有する高血圧症の予防及び/又は症状改善用の飲食品、例えば血圧降下作用を有し嗜好性にも優れた機能性飲料を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究した結果、ブナハリタケ子実体の中に、健常モデル動物には血圧降下作用を示さず、高血圧モデル動物にのみ強力な血圧降下作用を示す成分が存在することを見い出した。また、上記抽出液や抽出物を用いて、血圧降下作用活性を維持したまま、フロック、褐変等の発生を抑制しうる飲料を製造できることを確認した。本発明はこれら知見に基づいて完成するに至ったものである。
【0008】
すなわち本発明は、ブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す成分を含有することを特徴とする薬理用組成物(請求項1)や、ブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す成分を含有する薬理用組成物が、有効成分としてブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す抽出液又は抽出物を含有することを特徴とする請求項1記載の薬理用組成物(請求項2)や、抽出液又は抽出物が、子実体の熱水抽出により得られる抽出液又は抽出物であることを特徴とする請求項2記載の薬理用組成物(請求項3)や、子実体として、子実体の乾燥物を用いることを特徴とする請求項2又は3記載の薬理用組成物(請求項4)や、抽出液又は抽出物が、熱水抽出後に精製処理が施された抽出液又は抽出物であることを特徴とする請求項2〜4のいずれか記載の薬理用組成物(請求項5)や、精製処理が、ベントナイト処理及び/又はアルコール処理であることを特徴とする請求項5記載の薬理用組成物(請求項6)や、ブナハリタケ子実体が人工栽培で得られたブナハリタケ子実体であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか記載の薬理用組成物(請求項7)や、人工栽培が菌床栽培であることを特徴とする請求項7記載の薬理用組成物(請求項8)や、菌床栽培が、保水体と乾燥おから及びビール粕のうち少なくとも一方を含む栽培用栄養源と水とを混合した培地を滅菌する滅菌工程と、滅菌した培地にブナハリタケの種菌を接種する接種工程と、ブナハリタケの種菌が接種された培地を培養し、培地に菌糸が生育した菌床を得る前培養工程と、該菌床を培養し、子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基を得る中培養工程と、該子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基の中から選ばれた原基を、ブナハリタケ原基が子実体に成長しうる物理的空間に曝される条件下で培養し、ブナハリタケ子実体を得る後培養工程からなることを特徴とする請求項8記載の薬理用組成物(請求項9)や、血圧降下作用が、少なくともその一部がアンジオテンシンI変換酵素阻害活性による血圧降下作用であることを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の薬理用組成物(請求項10)に関する。
【0009】
また本発明は、請求項1〜10のいずれか記載の薬理用組成物を含有することを特徴とする高血圧症の予防及び/又は症状改善用の飲食品(請求項11)や、飲食品が、お茶系飲料、栄養ドリンク、果物・野菜系飲料、炭酸飲料、低カロリー飲料、アルコール性飲料から選ばれる飲料であることを特徴とする請求項11記載の高血圧症の予防及び/又は症状改善用の飲食品(請求項12)に関する。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に使用されるブナハリタケ子実体としては、自然界に自生する天然の子実体あるいは人工栽培された子実体のいずれでもよいが、成分含量等の品質が安定した人工栽培されたブナハリタケ子実体の方が好ましい。自然界に自生する天然のブナハリタケ子実体では成分含量等が生息地域や気候等により変動する上に、周年安定的に収穫することができないが、人工栽培されたブナハリタケ子実体では成分含量等が生息地域や気候等により影響されない上に、周年安定的に収穫することができる。また、人工栽培方法としては特に限定されないが、成分含量等の品質が安定したブナハリタケを安価かつ周年安定的に収穫することができる菌床栽培の方が原木栽培よりも好ましい。ここで、菌床栽培とは、原木を用いることなく、保水体と栄養源からなる素材に種菌を接種し、温度、湿度、照度などを制御した環境下で栽培する方法をいう。
【0011】
かかる菌床栽培の好ましい態様としては、保水体と、乾燥おから及びビール粕のうち少なくとも一方を含む栄養源を含有する栽培用培養源と、水とを混合した培地を滅菌する滅菌工程と、滅菌した培地にブナハリタケの種菌を接種する接種工程と、ブナハリタケの種菌が接種された培地を培養し、培地に菌糸が生育した菌床を得る前培養工程と、該菌床を培養し、子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基を得る中培養工程と、該子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基の中から選ばれた原基を、ブナハリタケ原基が子実体に成長しうる物理的空間に曝される条件下で培養し、ブナハリタケ子実体を得る後培養工程からなる人工栽培を具体的に例示することができる。ここで、子実体に成長しうる物理的空間とは、培養基から外に向かって子実体が成長する空間を意味し、例えば培養基をプラスチック製の袋等により密封した場合には密封容器の外部の空間を意味する。
【0012】
本発明において用いられるブナハリタケ菌株としては、そのブナハリタケの子実体から血圧降下作用を示す成分を含有するブナハリタケに属する菌株であれば市販菌株や自然界から得られる菌株をも含めどのような菌株でもよいが、菌糸生育能及び原基形成能が優れているブナハリタケBNH−3株を用いることが特に好ましい。ブナハリタケBNH−3株は、秋田県南秋田郡の山中で、枯れ木に自生していた子実体より、本発明者が純粋分離したもので、ポテトデキストロース寒天斜面培地での培養物は、4℃程度の温度下で保存することができ、この保存菌株は3〜6ヶ月程度で植え継ぐことが望ましい。本菌株の子実体、菌糸及び胞子の形態学的特徴は次の通りである。子実体は群生、傘は扇形〜へら形で3〜8×3〜10cm。表面は無毛平滑、白色〜少し黄色味を帯びる。肉は白色、厚さ2〜5mm。縁は薄く多少歯牙状。菌糸構成は幅4〜10μmの厚膜菌糸と、幅3.5〜5μmで、ふくらみとねじれをもつ薄膜菌糸の2菌糸型。胞子は腸詰め形、無色、2〜2.5×5〜6.5μm。
【0013】
上記の形態学的特徴に基づいて、今関六也、本郷次雄共著「原色日本新菌類図鑑II」(保育社平成元年5月31日初版発行)により同定すると、本菌がブナハリタケに属することは明らかである。なお、本菌は、特許手続上の微生物の寄託の国際的承認に関するブタペスト条約下、平成11年4月7日に日本国茨城県つくば市東1丁目1番3号に所在する通産省工業技術院生命工学工業技術研究所にFERM BP−6697として寄託されている。
【0014】
ブナハリタケの菌床栽培において、培地に使用する保水体としては、スギ、ヒノキ、マツ等の針葉樹由来のオガクズや、ブナ、ナラ、クヌギ等の広葉樹由来のオガクズや、また、近年キノコ栽培においてオガクズ代用品として使用されるコーンコブ(トウモロコシ軸粉砕物)の他、市販されている菌床材料等を例示することができ、これらのものは単独で使用してもよいし、2種以上混合して用いることもできる。
【0015】
また、ブナハリタケの菌床栽培において、培地に使用する栽培用栄養源としては、ビール粕又は乾燥オカラのいずれかの必須栄養源と、この選ばれた必須栄養源以外の他の栄養源とが組み合わされて用いられる。他の栄養源としては、通常キノコの栽培に用いられる米糠、一般フスマ、専管フスマ、コーンブラン等を例示することができる。ビール粕及び乾燥オカラを共に含まない栽培用栄養源を培地に使用すると、菌糸の成長が遅いばかりでなく、大きさや形に優れた子実体を得ることが困難となる。
【0016】
上記保水体と栽培用栄養源との混合割合は、生重量比で10:0.7〜10:4の範囲が好ましく、10:2〜3の範囲が特に好ましい。また、水分含量は最終培地あたり60〜70%に調整すればよいが、65%程度にするのがより好ましい。さらに、培地成分として、通常キノコ栽培で用いられている大豆皮、乾燥酵母やpH調整剤等を培地成分として添加することもできる。
【0017】
ブナハリタケの菌床栽培は、前述したように、前培養工程と中培養工程と後培養工程からなり、培地中にブナハリタケの菌糸を特定の培養条件下で充分に生育させ、子実体形成のための菌床を得る前培養工程と、該菌床に特定の培養条件下で培養し、ブナハリタケ原基を形成させる中培養工程と、形成したブナハリタケ原基を特定の培養条件下で培養し、子実体まで成長させる後培養工程の3つの培養工程を採用しており、これにより含量成分等の品質が安定したブナハリタケの子実体を得ることができる。
【0018】
前培養工程は、保水体と栽培用栄養源と水とを含有する培地を加圧滅菌後、ブナハリタケの種菌を接種し、温度15〜35℃、好ましくは21〜27℃で、湿度40〜80%、好ましくは60〜70%付近で、暗条件下で培養し、培地中に菌糸を蔓延させ、子実体が発生するための栄養源を菌糸に蓄積させる工程である。培養熟成日数、すなわち培地全体に菌糸が蔓延するのに要する日数と栄養源を菌糸に蓄積させるのに必要な日数は、1.2kg用袋を用いた場合、25〜90日間が好ましく、通常25日間未満では子実体は発生しないか、後の中培養工程で著しく日数を要する。この際、用いる培養容器の大きさや種菌接種量により前培養工程に要する日数が変化することはいうまでもない。
【0019】
中培養工程は、前記のように、前培養工程終了後の菌床にブナハリタケ原基を形成させるために行う工程であり、前培養工程で得られた菌床を、温度8〜22℃、好ましくは12〜16℃、湿度80〜100%、好ましくは85〜95%、照度50ルックス以上、好ましくは50〜500ルックスで25〜60日間培養を続けると、例えば、菌床と容器内面との間等の子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基が形成する。
【0020】
後培養工程は、上記のように、中培養工程終了後の子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基を子実体へ成長させるために行う工程であり、中培養工程で得られた子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基が形成されている、例えば、容器の周辺箇所を取り除き、温度8〜22℃、好ましくは12〜16℃、湿度80〜100%、好ましくは85〜95%、照度50ルックス以上、好ましくは50〜500ルックスで、かつブナハリタケ原基が子実体に成長しうる物理的空間に曝される条件下で5〜20日間培養を続けるとブナハリタケ原基が子実体へと成長する。
【0021】
ブナハリタケの栽培には、培地の滅菌の簡易さ等から、栽培容器が通常用いられ、また栽培容器には栽培袋等も含まれる。図1に示すように、栽培容器1としては、形成されたブナハリタケ原基2を容器外側から肉眼で観察することができるように、透明又は半透明の材質からなる容器が好ましい。また、菌床3と栽培容器1内面との間に形成された、子実体に成長しうる物理的空間に曝されていないブナハリタケ原基の中から選ばれた直径3cm程度の1つのブナハリタケ原基2aを培養することが自然に発生するブナハリタケより大きな子実体4を得る上で好ましい。さらに、横断面が矩形等の栽培容器1を横に倒し、ブナハリタケ原基2aが上になるようにして、ブナハリタケ原基が形成された栽培容器の周辺箇所5を切除し、ブナハリタケ原基が子実体に成長しうる物理的空間に曝される条件下でブナハリタケ原基2aを培養することが形の揃った大型の子実体4を収穫する上で好ましい。
【0022】
本発明の薬理用組成物としては、ブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す成分を含有する組成物であればどのようなものでもよく、例えば、ブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す抽出液若しくは抽出物又はかかる抽出液若しくは抽出物を有効成分として含有する組成物の他、ブナハリタケ子実体をそのまま又は風乾、熱風乾燥若しくは凍結乾燥後に粉砕した粉砕物や、該粉砕物を常法により顆粒化、カプセル化、錠剤化したものなどを挙げることができる。
【0023】
本発明における血圧降下作用を示す抽出液や抽出物は、ブナハリタケ子実体を常温水、熱水、アルコール含有水性溶媒等で抽出、好ましくは熱水抽出することによって得ることができる。子実体は生のまま抽出しても、乾燥させて保存可能としたものを抽出してもよいが、乾燥物が抽出効率、取り扱い安さ等の点で好ましい。また子実体は株状のまま抽出しても、予め粉砕して細かくしたものを抽出してもよい。抽出時の温度は、20〜135℃の範囲が好ましく、抽出時間は5〜240分が好ましい。そして、熱水抽出等の抽出処理後、不溶性の残渣を取り除いた抽出液を濃縮・乾燥すること等によりブナハリタケ抽出物を得ることができるが、飲料を製造する場合など、不溶性の残渣を取り除いた後、精製処理を施すことが好ましい。また、上記抽出液の濃縮は公知の濃縮方法であれば特に制限されるものではないが、加熱濃縮法、減圧加熱濃縮法、エタノール沈殿による濃縮方法、活性炭やイオン交換樹脂による濃縮法などを具体的に例示することができる。また、濃縮後の乾燥についても、公知の方法であればどのような方法でもよく、風乾法、加熱乾燥法、スプレードライ法、凍結乾燥法などを具体的に例示することができる。
【0024】
本発明の薬理用組成物は、その少なくとも一部が強いACE阻害活性によりもたらされる血圧降下作用を有し、SHR(自然発症高血圧ラット)への経口投与によって血圧降下作用を示すものの、健常ラットへの経口投与によっては血圧降下作用を示さなかったことから、高血圧症の素質のある者にのみその作用を発揮することが期待することができる。したがって、本発明の薬理用組成物は、高血圧症の予防及び/又は症状改善剤として、また高血圧症の予防及び/又は症状改善用の飲食品の有効成分として用いることができる。そして、本発明の血圧降下作用を示す成分を含む薬理用組成物は、通常、乾燥子実体換算で100mg〜20g/kg体重・日摂取することにより血圧降下作用をもたらすが、症状、性別、年齢等に応じて、摂取量は適宜調整することができる。そしてまた、高血圧症の予防及び/又は症状改善剤として用いる場合は、例えば製薬上一般的に用いられている賦形剤と混合して通常経口投与薬として用いることができる。
【0025】
上記本発明の薬理用組成物を含有することを特徴とする本発明の高血圧症の予防及び/又は症状改善用の飲食品は、かかる薬理用組成物を飲食品原料の一部として用いたり、あるいは製造工程又は製造後に添加・配合することにより得ることができる。かかる飲食品としては、例えば、ヨーグルト、ドリンクヨーグルト、ジュース、牛乳、豆乳、酒類(アルコール性飲料)、コーヒー、紅茶、煎茶、ウーロン茶、スポーツ飲料等の各種飲料や、クッキー、パン、ケーキ、煎餅などの焼き菓子、羊羹などの和菓子、プリン、ゼリー、アイスクリーム類などの冷菓、チューインガム、キャンディ等の菓子類や、クラッカー、チップス等のスナック類や、うどん、そば等の麺類や、かまぼこ、ハム、魚肉ソーセージ等の魚肉練り製品や、みそ、しょう油、ドレッシング、マヨネーズ、甘味料等の調味類や、豆腐、こんにゃく、その他佃煮、餃子、コロッケ、サラダ、スープ、シチュー等の各種総菜などを具体的に例示することができる。
【0026】
以下、本発明の薬理用組成物を含有する各種飲料について、より具体的に説明する。ブナハリタケ子実体からの飲料用に適した薬理用組成物は、ブナハリタケ子実体を60℃以上の熱水、好ましくは90℃以上の熱水で30分間以上、好ましくは60分間程度抽出することにより抽出液として得ることができる。またかかる熱水抽出を、加圧下100℃以上の温度下で行うこともできるが、常圧下100℃近辺で行うこともできる。抽出に際しての抽出液量は特に制限されるものではないが、コスト面、抽出効率面等からして乾燥キノコ重量に対して10〜20倍量の熱水を用いることが好ましい。抽出液として、エタノールなどの溶媒を適宜添加することもできるが、コスト面や製造現場での扱いやすさの点で、水のみで抽出したほうが望ましい。また、抽出時に回収率を向上させるためにセルラーゼやペプチダーゼの酵素類を使用することもできる。
【0027】
子実体は生のまま抽出してもよいが、乾燥させて保存可能とした子実体から抽出した方が、品質の優れた抽出エキスが得られる点で好ましい。乾燥方法としては熱風乾燥方法、凍結乾燥方法等公知の乾燥方法であれば特に制限されるものではないが、熱風乾燥機を用いる乾燥方法が経済的には優れている。かかる熱風乾燥方法における乾燥温度としては60〜70℃程度が好ましく、この温度範囲で乾燥することにより、焦げ臭の発生や、生鮮キノコ中に含まれる酵素の作用による血圧降下活性の低下を抑制することができる。また乾燥後、子実体を粉砕した後抽出した方が抽出率が向上するので好ましい。キノコ又はキノコ粉砕物を攪拌下あるいは非攪拌下で抽出した後、遠心分離、濾過等の固液分離操作を単独又は複数組み合わせて固液分離し、その後必要に応じて前記濃縮方法を用いて濃縮することにより、抽出エキスを調製することができる。また、上記抽出操作を複数回実施し、抽出効率の向上を図ることもできる。
【0028】
得られた抽出液をそのまま飲料に添加することもできるが、保存中におけるフロック、褐変等の発生を有効に抑制するための精製処理を行うことが特に好ましい。かかる精製処理としては、保存中におけるフロック、褐変等の発生など容器入り飲料の品質を維持しうる抽出後の処理であれば特に制限されるものではなく、ベントナイト処理、アルコール処理、活性炭処理等を具体的に例示することができるが、ブナハリタケの血圧降下作用の活性低下を招来することがないベントナイト処理、アルコール処理等が好ましい。
【0029】
上記ベントナイト処理としては、前記抽出液に対し、0.1〜5重量%程度、好ましくは1重量%程度のベントナイトを添加して、10分間程度撹拌した後、1〜数時間静置し、次いで濾過、遠心分離等の固液分離手段によって不溶成分を除去した後に殺菌する処理を挙げることができ、固液分離に際しては、濾過助剤としてセライト等を1〜5重量%程度用いることができる。また、殺菌方法としては、例えば95℃で60分間程度の加熱殺菌や、あるいは汚染微生物の透過を阻止しうる例えば孔径0.45μmのメンブレンフィルターを用いる濾過滅菌等を挙げることができる。
【0030】
上記アルコール処理としては、前記抽出液に対し、例えば25〜200容量%程度のエタノールを添加・撹拌後、室温に1時間以上放置し、エタノールに対して溶解度の低い高分子化合物などの不溶成分を析出・沈殿させ、次いでベントナイト処理同様、セライトろ過などの固液分離処理を行った後、減圧濃縮してエタノールを除去し、その後、遠心分離を行い、殺菌する処理を挙げることができる。
【0031】
上記活性炭処理としては、公知の活性炭処理により得られる活性炭処理液を殺菌する処理であれば特に制限されるものではなく、かかる活性炭処理に粒状あるいは粉状の活性炭を用いてもよいが、板状に加工した活性炭を用いることもできる。板状に加工した活性炭を用いて濾過する場合は、その後の固液分離操作の必要がない。
【0032】
また、これら精製処理は、上記ベントナイト処理、アルコール処理、活性炭処理等を適宜組み合わせて実施してもよく、例えば、エタノールを添加した抽出液に対して、ベントナイト、活性炭を添加してもよいし、またベントナイト、活性炭を添加した抽出液に対して、エタノールを添加してもよい。このようにして得られた精製処理後の抽出液は濃縮して使用することもできるが、コストの面からはそのままの濃度で飲料原料として使用することが好ましい。また、その際、防腐等の観点からエタノールを添加することもできる。
【0033】
上記方法で得られた抽出液を原料として各種飲料を調製する際の抽出液の配合量は、優れた香味になるように適宜決定することができるが、ブナハリタケの血圧降下作用を充分に期待するということからして、容器入り飲料当たり乾燥重量で0.1g〜2g程度のブナハリタケからの抽出エキスを含有せしめるように設定することが好ましい。各種飲料の調製に際しては、通常の各種飲料の処方設計に用いられる糖類、香料、食品添加物類などどのようなものでも使用することができ、その他、オタネニンジンエキス、エゾウコギエキス、ユーカリエキス、杜仲茶エキスなど他の機能性素材と併用してもい。また、各種飲料の製造法等については、既存の参考書、例えば「改訂新版、ソフトドリンクス」(株式会社光琳)等を参考にすることができるが、以下、代表的な飲料について説明する。
【0034】
(お茶系飲料)
ブナハリタケ抽出液は、緑茶、半発酵茶(ウーロン茶)、発酵茶(紅茶)などいずれのお茶についても香味的に合いやすく、中でも中国茶、特に黄金桂やジャスミン茶の茶葉を用いると、キノコ特有の香味がマスキングされる。また、上記茶葉は単独で使用してもよく、また、杜仲茶、柿の葉、熊笹茶、ギャバロン茶、コーン茶、ハブ茶、菊花茶などの健康増進効果の期待できる茶葉などと併用してもよい。茶葉抽出液の製法としては特に制限されるものではないが、キノコ特有の香味をマスキングするには0.6重量%以上の茶葉を用いることが望ましい。そして、キノコの抽出工程と茶葉の抽出工程は、血圧降下作用活性成分の効率的な抽出の点からして、別工程とすることが好ましく、例えば、茶葉抽出液に別途調製したブナハリタケ抽出液を添加・配合することが好ましい。
【0035】
(栄養ドリンク)
栄養ドリンクは、ブナハリタケ抽出液を、栄養ドリンクの製造に通常用いられる成分と同時又は前後して添加・配合することにより製造することができ、かかるブナハリタケ抽出液含有栄養ドリンクは、糖類によるボディ感と、ビタミンミックス及び健康ドリンクフレーバーによる特徴的な香味によって、キノコ香味がマスキングされたものとなる。
【0036】
(果物・野菜系飲料)
果物・野菜系飲料は、オレンジ、りんご、ぶどう、もも、いちご、バナナ、レモンなどの果汁や、トマト、ニンジン、キャベツ、セロリなどの野菜汁の中から1種ないし2種以上選択した上で、ブナハリタケ抽出液を添加・配合することにより製造することができ、かかるブナハリタケ抽出液含有果物・野菜系飲料は、キノコ香味が果汁あるいは野菜汁とうまくマッチングして非常に飲みやすいものとなる。
【0037】
(炭酸飲料)
炭酸飲料は、ブナハリタケ抽出液を、炭酸飲料の製造に通常用いられる成分と同時又は前後して添加・配合することにより製造することができ、炭酸は通常の炭酸飲料と同程度の炭酸圧(0.1〜0.4Mpa)になるようにすればよい。炭酸飲料は一般に後味がシャープであるという特徴を有しており、比較的後味が残る感じがするキノコの香味を炭酸入り飲料にすることによりキノコ香味をマスキングすることができる。
【0038】
(低カロリー飲料)
高糖濃度飲料は肥満を引き起こすというイメージがあり、そのイメージを払拭するためにステビア、アスパルテーム、スクラロースなどの高甘味度甘味料や、エリスリトール、マルチトールを初めとする糖アルコールなどの低カロリー甘味料を用いて低カロリーとした低カロリー飲料を調製する。ブナハリタケ抽出液の添加・配合は任意の工程で行うことができ、また、フレーバーを選択することでキノコ臭をマスキングすることができる。かかるフレーバーとしては、ウメフレーバー、ライチフレーバーを好適に例示することができる。
【0039】
(アルコール性飲料)
アルコール性飲料は、発泡酒やウイスキーやリキュール類等のアルコール性飲料製造の任意の工程にブナハリタケやブナハリタケ抽出液を添加・配合することにより製造することができるが、かかる発泡酒やウイスキーやリキュール類等のアルコール性飲料を醸造した後、ブナハリタケ抽出液を添加・配合することにより製造することが好ましい。かかるブナハリタケ抽出液含有アルコール性飲料はキノコ香味がマスキングされ、飲みやすいものとなる。
【0040】
【実施例】
以下に本発明を実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1[ブナハリタケの菌床栽培]
ブナオガクズ380g、乾燥ビール粕37.5g、乾燥おから37.5g、水道水545gを混合した計1000gを、1.2kg用PP(ポリプロピレン)製袋に詰めて培地を作製した。さらにこの袋にフィルターをはさんだポリプロピレン製キャップをして121℃、50分加圧滅菌し、滅菌後の培地を冷却した後、ブナハリタケの種菌を接種し、暗所にて温度23〜25℃、湿度60〜80%の条件で40日間前培養を行い、次に中培養工程へ移行した。中培養工程では、温度13〜15℃、湿度80〜95%、照度200ルックスの条件下で、30日培養するとブナハリタケ原基が形成された。袋内に直径約3cm程度の原基が認められる部分の袋部の1箇所を切り取り、次いで後培養工程へ移行した。後培養工程では、温度13〜15℃、湿度80〜95%、照度200ルックスの条件下で、17日培養すると1株のブナハリタケ子実体へと成長した。得られたブナハリタケ子実体は232.5gで、栽培に要した総日数は87日であった。
【0041】
実施例2[ブナハリタケ子実体からの抽出物の調製]
得られたブナハリタケ子実体の凍結乾燥粉砕物60gをガラス容器に入れ、蒸留水1.5Lを加え、100℃で60分間加熱抽出し、ブナハリタケ残渣を取り除くことで褐色のブナハリタケ抽出液を得た。抽出液を凍結乾燥することで茶褐色の抽出物17.4gを得た。抽出物の物理化学的特性の一例を以下に示す。
(イ)色と形態:茶褐色の粉末
(ロ)化学成分:粗蛋白40〜45%、粗脂肪0.1%以下、粗繊維0.1〜0.2%、粗灰分10〜15%、可溶性無窒素物30〜40%
(ハ)溶解性:水溶性
【0042】
実施例3[抽出物のACE阻害活性]
実施例2のブナハリタケ抽出物50mgを1mlの蒸留水に溶解し、ACE阻害活性を測定した。また対照区として蒸留水を用いた。ACE阻害活性は、前記文献(川岸舜朗「生物化学実験法38食品中の生体機能調節物質研究法」学会出版センター、119〜121頁、1996)に示された方法で測定した。結果を表1に示す。また、比較として各種食用・薬用きのこを実施例2と同様に処理し、得られた各種抽出物についても上記と同様にACE阻害活性を測定した。これらの結果も表1に示す。表1からもわかるように、ブナハリタケ抽出物(50mg/ml)のACE阻害率は76.0%であり、比較として用いたきのこの中で最も高い阻害活性を示した。
【0043】
【表1】
【0044】
実施例4[SHRでの血圧降下活性]
実施例2のブナハリタケ抽出物500mg/kgをSHR(自然発症高血圧ラット)に経口投与し、血圧降下活性を測定した。また対照区として蒸留水を用いた。そして、試験区、対照区ともに1群8匹で実験を行い、血圧降下活性は次のようにして測定した。SHRの12週齢の雄をチャールズリバー社から購入し、1週間予備飼育したのち、各濃度の試料又は対照をゾンデにより胃内経口投与し、一定時間ごとに38℃で10分間保温し、収縮期血圧を非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製 BP−98)で測定した。結果を表2に示す。対照区では血圧の変化は認められないものの、試験区では投与後2時間から血圧が低下し始め、6時間後に最大の血圧降下活性(血圧変化量として−22.4mmHg)を示した。また、血圧降下活性は24時間後にも認められ、48時間後にはもとの血圧にもどった。
【0045】
【表2】
【0046】
実施例5[健常ラットにおける血圧降下活性]
実施例2のブナハリタケ抽出物500mg/kgをWistar系ラットに経口投与し、血圧降下活性を測定した。また対照区として蒸留水を用いた。また、試験区、対照区ともに1群5匹で行い、12週齢の雄のWistar系ラットを用いる以外は実施例4と同様に血圧降下活性を測定した。結果を表3に示す。試験区、対照区ともに血圧の変化は見られなかった。このことから、ブナハリタケ抽出物の投与は、健常ラットの血圧に影響を与えないことが確かめられた。
【0047】
【表3】
【0048】
実施例6[ブナハリタケ抽出液含有飲料の製造]
(抽出温度の検討)
実施例1で得られたブナハリタケ子実体を、熱風乾燥機を用い、65℃で乾燥した後、ミルで粉砕した。この乾燥粉砕ブナハリタケ2gを使用し、80℃、100℃、120℃と温度を変えた熱水40ml中で40分間抽出した後、濾紙で濾過し、得られた抽出液を凍結乾燥して秤量した後、それぞれの乾燥エキス30mg/ml溶液のACE阻害活性を実施例3と同様に測定した。結果を表4に示す。表4から、100℃近辺で抽出するのが好ましいことがわかった。
【0049】
【表4】
【0050】
(抽出時間の検討)
実施例1で得られたブナハリタケ子実体を、熱風乾燥機を用い、65℃で乾燥した後、ミルで粉砕した。この乾燥粉砕ブナハリタケ2gを使用し、100℃の熱水40ml中でそれぞれ20分間、40分間、60分間抽出した後、濾紙で濾過し、得られた抽出液を凍結乾燥して秤量した後、それぞれの乾燥エキス30mg/ml溶液のACE阻害活性を実施例3と同様に測定した。結果を表5に示す。表5から、60分間以上、抽出することが望ましいことがわかる。
【0051】
【表5】
【0052】
(抽出液の精製処理)
粉砕した乾燥ブナハリタケ300gを4500mlの沸騰水中で60分間抽出した後、濾紙で濾過を行った。この抽出残さをさらに3000mlの沸騰水中で抽出し、濾紙で濾過し、第1回目の濾液と第2回目の濾液を合わせて抽出液とした。抽出液は液量が300mlになるまで減圧濃縮して粗エキスを得た。粗エキス50mlを95±5℃、60分間の条件で加熱殺菌をしてエキス▲1▼とした。
【0053】
また、上記粗エキス50mlを遠心分離処理(3000rpm、5min.)した後、95±5℃、60分間の条件で殺菌をしてエキス▲2▼とし、粗エキス50mlを板状活性炭で濾過した後、95±5℃、60分間の条件で殺菌をしてエキス▲3▼とし、粗エキス50mlにベントナイトを0.5g添加して10分間撹拌し、1時間静置した後、セライトを深さ約5mmとなるように引き詰めた濾紙(東洋濾紙No.2)を用いて減圧濾過を行い、その後、遠心分離処理(3000rpm、5min.)してから、95±5℃、60分間の条件で殺菌をしてエキス▲4▼とし、粗エキス50mlに対し、エタノールを50ml添加して撹拌し、1時間室温に静置した後、セライトを深さ約5mmとなるように敷き詰めた濾紙(東洋濾紙No.2)を用いて減圧濾過を行い、50mlになるまで減圧濃縮してから、遠心分離処理(3000rpm、5min.)し、95±5℃、60分間の条件で殺菌をしてエキス▲5▼とし、添加するエタノールの量を100mlにする以外はまったく同様に処理してエキス▲6▼とした。
【0054】
(精製処理の評価)
上記エキス▲1▼〜▲6▼を、ACE阻害活性、フロック(オリ)発生量、着色度、香味、固形分含量の各項目で評価した。上記ACE阻害活性は、各エキスを20倍に希釈した後、前述の方法で阻害活性を測定した。フロック(オリ)発生量は、各エキス2mlを脱イオン水180mlに溶解して、中性(無調整)試験液と酸性(クエン酸でpH3に調整)試験液を調製し、室温で一週間静置した後のフロックの発生量を目視で測定し、エキス▲1▼の酸性時のフロックを3として、全く認められないものを0として評価した。着色度は、上記中性(無調整)試験液を室温で1週間静置後、420nmの吸光度を測定した。香味は、上記 中性(無調整)試験液について総合的に相対評価し、香味のよいものを5点、悪いものを1点として、5段階で採点・評価した。固形分含量は、エキス1ml中の固形分重量を測定して求めた。これらの結果を表6に示す。表6から、エキス▲3▼〜▲6▼、特に▲4▼と▲5▼が総合的に優れていると判断することができる。
【0055】
【表6】
【0056】
(お茶系飲料の処方)
熱水で抽出したジャスミン茶、黄金桂、紅茶及び緑茶の抽出液を用いて、茶葉使用率が0.8重量%になるように、脱イオン水で調整した。上記エキス▲3▼同等品を0.23重量%になるように添加した後、壜に充填して常法に従って殺菌して、それぞれ試料1〜4とした。
【0057】
(栄養ドリンクの処方)
以下の処方で調製した飲料を壜に充填した後、常法に従って殺菌して、試料5とした。
エキス▲5▼同等品 4.0g
果糖ブドウ糖液糖 117g
ガラクトオリゴ糖 2.0g
クエン酸 3.0g
ビタミンミックス 2.6g
栄養ドリンクフレーバー 2.0g
脱イオン水 合計1kgになるように加える。
【0058】
(果汁飲料の処方)
以下の処方で調製した飲料を壜に充填した後、常法に従って殺菌して、試料6とした。
エキス▲4▼同等品 2.3g
混濁りんご果汁 900g
アップルフレーバー 1.0g
脱イオン水 合計1kgになるように加える。
【0059】
(野菜ミックス飲料の処方)
以下の処方で調製した飲料を壜に充填した後、常法に従って殺菌して、試料7を得た。
エキス▲4▼同等品 2.3g
混濁りんご果汁 850g
セロリ搾汁液 70g
レモン果汁 20g
アップルフレーバー 1.0g
脱イオン水 合計1kgになるように加える。
【0060】
(トマトジュースの処方)
以下の処方で調製した飲料を壜に充填した後、常法に従って殺菌して、試料8とした。
エキス▲4▼同等品 2.3g
トマト搾汁液 950g
脱イオン水 合計1kgになるように加える。
【0061】
(炭酸飲料の処方)
以下の処方で調製した飲料を壜に充填した後、常法に従って殺菌して、試料9とした。
エキス▲5▼同等品 2.3g
果糖ブドウ糖液糖 114.7g
クエン酸 1.5g
ミックスフルーツフレーバー 2.0g
脱イオン水 合計1kgになるように加える。
(炭酸ガス圧を0.15Mpaになるように調整)
【0062】
(低カロリー飲料の処方)
以下の処方で調製した飲料を壜に充填した後、常法に従って殺菌して、試料10とした。
エキス▲4▼同等品 2.3g
エリスリトール 17.0g
ステビア 0.19g
クエン酸 0.60g
ウメフレーバー 1.5g
脱イオン水 合計1kgになるように加える。
【0063】
(試料1〜10の官能評価)
上記試料1〜10を熟練した15名のパネラーによって、おいしさの評価を行った。コントロールとして、エキス▲1▼同等品を脱イオン水中に0.23重量%になるように添加したものを対照区とし、対照区と比較して、非常においしいと感じた場合を5点、非常にまずいと感じた場合を−5点として、採点の平均を求めた。試料1〜10のいずれにおいても、対照区に比べて嗜好性が増していた。結果を表7に示す。
【0064】
【表7】
【0065】
(試料1〜10の動物評価実験)
試料2、試料5、及び試料6についてラットを用いた試験を行った。試料2及び試料6については各3ml/kgを、試料5については1.67ml/kgを、それぞれSHR(自然発症高血圧ラット)に経口投与し、血圧降下活性を測定した。対照区として蒸留水を用いた。試験区、対照区ともに1群6匹で実験を行い、血圧降下活性を以下の方法で測定した。すなわち、SHRの12週齢の雄をチャールズリバー社から購入し、1週間予備飼育したのち、各試料をゾンデにより胃内経口投与し、4時間及び6時間後に収縮期血圧を非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製BP−98)で測定した。なお、測定前10分間はラットを38℃で保温した。結果を表8に示す。表8から、試験区は対照区に比べ、統計的に有意に血圧降下作用を有することが確認できた。以上の結果から、体重60kgのヒトにおいては、試料2及び試料6では180ml、試料5では100mlをそれぞれ摂取すれば同様な効果が得られることが期待できる。
【0066】
【表8】
【0067】
(アルコール性飲料の処方)
麦芽25%未満の発泡酒(アルコール濃度 5.5v/v%)を常法に従って醸造し、上記エキス▲3▼同等品を0.11重量%になるように添加した後、壜に充填して試料11とした。この試料11を熟練した9名のパネラーによって官能評価を行った。コントロールとして、エキス▲1▼同等品を脱イオン水中に0.23重量%になるように添加したものを対照区としたところ、対照区に比べて嗜好性が増していた。また、エキス▲3▼同等品を含まない通常の発泡酒との比較では、やや甘い香りを感じる程度で、香味において何ら違和感のないことを確認した。
【0068】
(試料11の動物評価実験)
試料11についてSHR(自然発症高血圧ラット)26週令の雄を用いた試験を行った。試料11を5.83ml/kgで経口投与し、血圧降下活性を測定した。対照区として蒸留水及び上記エキス▲3▼を含まない発泡酒を用いた。試験区、各対照区ともに1群6匹で実験を行い、血圧降下活性を測定した。各試料をゾンデにより胃内経口投与し、6時間後に収縮期血圧を非観血式血圧測定装置(ソフトロン社製BP−98)で測定した。なお、測定前10分間はラットを38℃で保温した。結果を表9に表す。表9から試験区は対照区に比べ、統計的に有意に血圧降下作用を有することが確認できた。この結果から、体重60kgのヒトにおいては、試料11を350ml摂取すれば同様な効果が得られることが期待できる。
【0069】
【表9】
【0070】
【発明の効果】
本発明のブナハリタケ子実体から得られる血圧降下作用を示す成分を含有する薬理用組成物は、高血圧モデル動物にのみ血圧降下作用を示し、健常モデル動物には血圧降下作用を示さないことから、安全な血圧降下活性物質として有用である。また、ブナハリタケ子実体の人工栽培品を原料として利用することにより、安価かつ品質の安定した子実体抽出液及び抽出物等の薬理用組成物を周年安定的に製造することができる。また、本発明の薬理用組成物を用いて製造した飲料は、血圧降下作用活性を維持したまま、フロック、褐変等の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】半透明の栽培容器を用いて子実体を形成するブナハリタケの菌床栽培方法を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ブナハリタケ栽培容器
2,2a ブナハリタケ原基
3 菌床
4 ブナハリタケ子実体
5 ブナハリタケ原基形成周辺箇所[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention contains a component exhibiting blood pressure lowering action obtained from the fruit body of beech Blood pressure lowering pharmacology Composition (Hereinafter referred to as “pharmacological composition”) In particular, a pharmacological composition containing an extract or extract that exhibits a blood pressure lowering action obtained from the fruit body of Bunaharitake as an active ingredient, and a food or drink for the prevention and / or symptom improvement of hypertension containing such a pharmacological composition About.
[0002]
[Prior art]
Mushrooms (basidiomycetes) have long been known to have various medicinal effects, and blood pressure lowering action is also known as one of such medicinal effects. For example, in a reishi fruit body, a hot water extract exhibits a blood pressure lowering effect, and an active ingredient is considered to be a polymer compound containing amino acids having a molecular weight of 100,000 or more. In addition, the administration of shiitake mushroom or maitake-containing feed has been shown to suppress blood pressure rise and blood pressure lowering action, and no active ingredient has been pursued, but this action is thought to be a result of affecting lipid metabolism. . Furthermore, it is reported that a substance considered to be a mixed component of polysaccharides or proteoglycans having a molecular weight of 600,000 or more has an effect of lowering blood pressure, although the mechanism of action is unknown. In Tsotake, the tyrosine hydroxylase-inhibiting component udenone, and in the moss, the dopamine β-hydroxylase-inhibiting component oosponol, exerts a blood pressure-lowering effect, but these mechanisms of action are based on β-receptor stimulation by suppressing catecholamine biosynthesis. It is considered to be a thing (Taku Mizuno, Masami Kawai, “Mushroom Chemistry and Biochemistry”, Publishing Center, 49-51, 1992).
[0003]
In addition, it has been reported that various food extracts have angiotensin I converting enzyme (ACE) inhibitory activity (Kyoguro Kawagishi “Biochemical Experimental Method 38 Research Methods for Biofunctional Modulators in Food” Society Publishing Center, pages 116-119, 1996). ACE cleaves the C-terminal His-Leu of inactive angiotensin I to produce angiotensin II having a strong blood pressure raising action such as vasoconstriction, while acting to degrade bradykinin having a strong vasodilatory action. It is a pressurizing enzyme. It is possible to treat hypertension by inhibiting this ACE. In addition, an attempt to make a functional beverage using an extract or extract having a pharmacological action obtained from mushrooms has been proposed. For example, JP-B-59-29221 discloses a maitake extract-containing health drink, JP-A-7-25774 discloses a deer extract-containing drink, and JP-A-8-23938 discloses an agaricus extract drink. ing. As can be seen from these prior arts, the method for efficiently extracting the active ingredients of mushrooms varies depending on the type of raw mushrooms, the physical properties of the active ingredients, the purpose of extraction, and the like. In particular, when processing into beverages containing an extract, etc., it is necessary to effectively prevent the occurrence of flocs and browning during storage, and the extract of mushrooms has a unique flavor and is used. Depending on the other raw materials, there is also a problem that the palatability is impaired, and various ideas have been made for the preparation of the extract for beverages.
[0004]
On the other hand, mycottodonoids achitisoniii (local name Kamiharitake) grows in nature from September to early November, and grows over beech, fallen oaks and dead trees, umbrella diameter 3-10 cm, semi-circular, white, later yellowish It has a white needle shape on the back side, as well as a yellowish surface later, and the meat is white and soft and absorbs water.It is known to have a unique aroma. Also known as a delicious mushroom. And as a method for artificial cultivation of beech scallops, “Nagano Prefectural Forest Trial Research Report” No. 3, 32 to 37 (1987) and “Fukushima Prefectural Forest Trial Research Report” No. 23, 81 to 101 (1990), A report on research on cultivation using raw wood such as beech and cherry is “Food Distribution Technology” Vol. 18, no. On pages 1,17-21 (1989), research on cultivation methods using raw wood cultivation and sawdust has been reported. According to these reports, many raw wood can be grown in the raw wood cultivation. In addition, there is a problem that it is difficult to cultivate seed pieces with a piece of wood due to the strong decay power of mycelia. On the other hand, container cultivation using sawdust has many malformations, and sawdust has been used. In bag cultivation, it is difficult to grow into fruit bodies, and in any case, it is said that fungal bed cultivation is impossible with the current technology.
[0005]
In addition, there is a report that a naturally-extracted natural extract of beech haritake has an anti-inflammatory action (Shokubu. VOL.40, NO.5, P368-374, 1999). In addition, it has not been known that a component exhibiting a blood pressure lowering action exists or that an extract or an extract showing an ACE inhibitory activity and a blood pressure lowering action can be obtained from the fruit body of Bunaharitake. Furthermore, it has not been known that a pharmacological composition exhibiting a blood pressure effect can be stably obtained by using artificially cultivated, in particular, beech haritake fruit bodies cultivated with fungal bed.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
In Japan, about half of those over the age of 60 are said to have hypertension or hypertension reserves, and blood pressure-lowering substances are required as safe and inexpensive food ingredients. An object of the present invention is to provide a pharmacological composition containing a component exhibiting a blood pressure lowering action obtained from a beech haritake fruit body, and in particular, a pharmacology containing an extract or extract exhibiting a blood pressure lowering action obtained from a beech haritake fruit body as an active ingredient. Contains the above-mentioned pharmacological composition, which is obtained from the fruiting body of beech haritake, which can be obtained stably and inexpensively by artificial cultivation, and has stable quality, and these pharmacological compositions. An object of the present invention is to provide a food / beverage product for preventing hypertension and / or improving symptoms, for example, a functional beverage having a blood pressure lowering effect and excellent in palatability.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
As a result of diligent research to solve the above-mentioned problems, the present inventor has a component that exhibits a strong blood pressure lowering effect only in a hypertensive model animal, and does not exhibit a blood pressure lowering effect in a healthy model animal, in the fruit body of Bunaharitake. I found out that it exists. Moreover, it confirmed that the drink which can suppress generation | occurrence | production of a flock, browning, etc. can be manufactured using the said extract and extract, maintaining a blood pressure lowering action activity. The present invention has been completed based on these findings.
[0008]
That is, the present invention contains a pharmacological composition characterized by containing a blood pressure-lowering action obtained from a beech haritake fruit body (Claim 1), or a component showing a blood pressure-lowering action obtained from a beech haritake fruit body. The pharmacological composition comprising, as an active ingredient, an extract or extract that exhibits an antihypertensive action obtained from the fruit body of Bunaharitake as an active ingredient, (Claim 2), 3. The pharmacological composition (claim 3) according to
[0009]
Moreover, this invention contains the pharmacological composition in any one of Claims 1-10, The food / beverage products for the prevention of hypertension and / or symptom improvement (Claim 11), and food / beverage products are characterized by the above-mentioned. It is a drink selected from tea-based drinks, nutrition drinks, fruit / vegetable drinks, carbonated drinks, low-calorie drinks, and alcoholic drinks, for prevention and / or symptom improvement of hypertension according to claim 11 It relates to food and drink (claim 12).
[0010]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The fruit beech fruit body used in the present invention may be either a naturally occurring fruit body naturally grown in nature or an artificially cultivated fruit body, but an artificially cultivated beech tree fruit body having a stable quality such as component content. Is preferred. In the natural beech seedlings that naturally grow in nature, the component content varies depending on the habitat area and climate, etc., and the yearly stable harvesting cannot be done, but in the artificially grown beech seedling fruit bodies, the component content etc. It is not affected by climate and climate, and can be harvested stably year-round. Moreover, although it does not specifically limit as an artificial cultivation method, the fungal bed culture | cultivation which can harvest the beech haritake with stable quality, such as a component content cheaply and year-round stably, is more preferable than the log cultivation. Here, fungal bed cultivation refers to a method of inoculating a material composed of a water retention body and a nutrient source without using raw wood, and cultivating under an environment in which temperature, humidity, illuminance, and the like are controlled.
[0011]
As a preferred embodiment of such fungus bed cultivation, a sterilization step of sterilizing a medium in which a water retaining body, a cultivation culture source containing a nutrient source including at least one of dried okara and beer lees, and water is mixed, An inoculation step of inoculating a sterilized medium with an inoculum of beech haritake, a preincubation step of culturing a medium inoculated with an inoculum of beech haritake, and obtaining a mycelium on which the mycelium has grown, culturing the fungus bed, A medium culture step for obtaining a beech primrose not exposed to a physical space that can be grown into a primordial primordium selected from among the beech primrose not exposed to a physical space capable of growing on the fruiting body, The artificial cultivation which consists of the post-culture process which culture | cultivates under the conditions exposed to the physical space which a beech haritake primordium can grow into a fruit body, and obtains a beech haritake fruit body can be illustrated specifically. Here, the physical space that can grow into a fruit body means a space in which the fruit body grows outward from the culture medium. For example, when the culture medium is sealed with a plastic bag or the like, the physical space outside the sealed container. It means space.
[0012]
As Bunaharitake strains used in the present invention may be any strain including the strain resulting hypotensive effect from commercially available strains and nature as long as a strain belonging to Bunaharitake containing the ingredients shown from the fruiting bodies of the Bunaharitake It is particularly preferable to use the Bunaharitake BNH-3 strain, which has excellent hyphal growth ability and primordial formation ability. Bunaharitake BNH-3 strain was purely isolated by the present inventor from a fruiting body that grew naturally on a dead tree in the mountains of Minamiakita-gun, Akita Prefecture, and the culture on a potato dextrose agar slope medium was about 4 ° C. It can be stored under temperature, and it is desirable to plant this stored strain in about 3 to 6 months. Morphological characteristics of fruit bodies, hyphae and spores of this strain are as follows. The fruiting bodies are clustered, and the umbrellas are fan-shaped to spatula-shaped, 3-8 × 3-10 cm. The surface is hairless and smooth, white to slightly yellowish. The meat is white and 2-5mm thick. The edges are thin and somewhat tooth-like. Mycelium is composed of a thick film mycelium with a width of 4 to 10 μm and a thin film mycelium with a width of 3.5 to 5 μm and a bulge and twist. Spores are intestine-filled, colorless, 2 to 2.5 × 5 to 6.5 μm.
[0013]
Based on the above morphological characteristics, when identified by Rokuya Imanoseki and Tsuguo Hongo “Primary Color Japanese New Fungus Encyclopedia II” (published on May 31, 1989, the first edition of the childcare company), the fungus belongs to Bunaharitake Is clear. This strain is the life of the Ministry of International Trade and Industry, Ministry of International Trade and Industry, located in 1-3-1 Higashi 1-3-3 Tsukuba City, Ibaraki Prefecture, Japan on April 7, 1999, under the Budapest Treaty on the International Approval of Deposit of Microorganisms in Patent Procedures. Deposited with the Industrial Technology Research Institute as FERM BP-6697.
[0014]
In the cultivation of fungus bed of beech, the water-retaining body used in the medium includes sawdust derived from conifers such as cedar, cypress and pine, sawdust derived from broad-leaved trees such as beech, oak and kunugi, and in recent years mushroom cultivation. In addition to corn cob (corn shaft milled product) used as a product, commercially available fungus bed materials and the like can be exemplified, and these may be used alone or in combination of two or more. You can also.
[0015]
In addition, in the cultivation of beech seedlings, the nutrient source for cultivation used in the medium is a combination of an essential nutrient source of either beer lees or dried okara and other nutrient sources other than the selected essential nutrient source. To be used. Examples of other nutrient sources include rice bran, general bran, exclusive bran, corn bran and the like that are usually used for cultivation of mushrooms. When a nutrient source for cultivation that does not contain both beer lees and dried okara is used in the medium, not only the growth of mycelia is slow, but also it becomes difficult to obtain fruit bodies excellent in size and shape.
[0016]
The mixing ratio of the water retaining body and the nutrient source for cultivation is preferably a range of 10: 0.7 to 10: 4, and particularly preferably a range of 10: 2 to 3 in terms of raw weight ratio. The water content may be adjusted to 60 to 70% per final medium, but is preferably about 65%. Furthermore, as a medium component, soybean hulls, dry yeast, a pH adjuster and the like which are usually used in mushroom cultivation can be added as a medium component.
[0017]
As described above, the fungus bed cultivation of beech is made up of a pre-culture process, an intermediate culture process, and a post-culture process, and the mycelium of beech haritake is sufficiently grown in the culture medium under specific culture conditions. A pre-culturing step for obtaining a fungal bed, an intermediate culturing step for culturing the fungus bed under specific culture conditions to form a beech haritake primordium, culturing the formed beech haritake primordium under a specific culture condition, Three culture steps, a post-cultivation step, are used to grow until the fruit body of Bunaharitake is stable.
[0018]
In the pre-culturing step, a medium containing a water-retaining body, a nutrient source for cultivation, and water is autoclaved and then inoculated with a seed of Bunaharitake, temperature is 15 to 35 ° C, preferably 21 to 27 ° C, and humidity is 40 to 80. %, Preferably around 60 to 70%, under a dark condition, causing the mycelia to spread in the medium, and accumulating a nutrient source for generating fruit bodies in the mycelium. The number of days for cultivation and maturation, that is, the number of days required for the mycelia to spread throughout the medium and the number of days necessary for accumulating nutrients in the mycelium is preferably 25 to 90 days when a 1.2 kg bag is used, and usually 25 In less than a day, fruiting bodies do not occur, or it takes a significant number of days in the subsequent medium culture process. At this time, it goes without saying that the number of days required for the pre-culture process varies depending on the size of the culture container used and the amount of inoculum.
[0019]
As described above, the middle culture step is a step performed to form beech primrose primordia on the fungus bed after the completion of the preculture step, and the fungus bed obtained in the preculture step is preferably at a temperature of 8 to 22 ° C. When the culture is continued for 25 to 60 days at 12 to 16 ° C., humidity of 80 to 100%, preferably 85 to 95%, and illuminance of 50 lux or more, preferably 50 to 500 lux, for example, between the bacteria bed and the inner surface of the container A beech primrose primordium that is not exposed to physical space that can grow into fruit bodies such as
[0020]
As described above, the post-culturing step is a step performed to grow the beech haritake primordium that is not exposed to a physical space that can grow into fruit bodies after completion of the medium culture step, to the fruit bodies. The beech primrose primordium not exposed to the physical space that can be grown on the resulting fruit body is formed, for example, the peripheral part of the container is removed, and the temperature is 8 to 22 ° C., preferably 12 to 16 ° C., and the humidity is 80 Culturing for 5 to 20 days under conditions of -100%, preferably 85-95%, illuminance of 50 lux or more, preferably 50-500 lux, and exposed to a physical space in which the beech haritake primordium can grow into fruiting bodies If you continue, the Bunaharitake primordial will grow into a fruiting body.
[0021]
For cultivation of beech haritake, a cultivation container is usually used because of the simplicity of sterilization of the medium, and the cultivation container includes a cultivation bag and the like. As shown in FIG. 1, the cultivation container 1 is preferably a container made of a transparent or translucent material so that the formed
[0022]
The pharmacological composition of the present invention may be any composition containing a component exhibiting a blood pressure lowering action obtained from a beech haritake fruit body, for example, a blood pressure lowering action obtained from a beech haritake fruit body. In addition to the extract or extract or a composition containing such an extract or extract as an active ingredient, the ground beech fruit body is crushed as it is or after air drying, hot air drying or freeze drying, Examples include granulated, encapsulated, and tableted products.
[0023]
The extract or extract exhibiting the blood pressure lowering effect in the present invention can be obtained by extracting Bunaharitake fruit bodies with normal temperature water, hot water, alcohol-containing aqueous solvent, etc., preferably hot water extraction. The fruiting body may be extracted as it is, or may be extracted so that it can be preserved by drying, but a dried product is preferable in terms of extraction efficiency, ease of handling, and the like. The fruiting body may be extracted as a stock or may be extracted after being pulverized in advance. The temperature during extraction is preferably in the range of 20 to 135 ° C., and the extraction time is preferably 5 to 240 minutes. And after extraction treatment such as hot water extraction, the extract from which insoluble residues have been removed can be obtained by concentrating and drying the extract, etc., but insoluble residues have been removed when producing beverages, etc. Thereafter, it is preferable to perform a purification treatment. The concentration of the extract is not particularly limited as long as it is a known concentration method, but specific examples include a heat concentration method, a vacuum heat concentration method, a concentration method using ethanol precipitation, a concentration method using activated carbon or an ion exchange resin, and the like. Can be exemplified. Moreover, as long as it is a well-known method about the drying after concentration, any methods may be used, and an air drying method, a heat drying method, a spray drying method, a freeze drying method and the like can be specifically exemplified.
[0024]
The pharmacological composition of the present invention has an antihypertensive effect, at least a part of which is caused by strong ACE inhibitory activity, and exhibits an antihypertensive effect by oral administration to SHR (spontaneously hypertensive rat), but to healthy rats. Since the oral administration of was not effective in lowering blood pressure, it can be expected to exert its effect only on those who are predisposed to hypertension. Therefore, the pharmacological composition of the present invention can be used as a prophylactic and / or symptom-improving agent for hypertension, and as an active ingredient in foods and drinks for preventing and / or improving symptom of hypertension. And the pharmacological composition containing the component showing the blood pressure lowering action of the present invention usually brings about the blood pressure lowering action by ingesting 100 mg to 20 g / kg body weight / day in terms of dry fruiting body, but the symptoms, sex, age The amount of intake can be appropriately adjusted according to the above. When used as an agent for preventing and / or improving symptoms of hypertension, for example, it can be mixed with excipients generally used in pharmaceutics and used as an orally administered drug.
[0025]
The food and drink for the prevention and / or symptom improvement of the hypertension of the present invention characterized by containing the pharmacological composition of the present invention, the pharmacological composition is used as a part of the raw material for food and drink, Or it can obtain by adding and mix | blending after a manufacturing process or manufacture. Examples of such foods and beverages include yogurt, drink yogurt, juice, milk, soy milk, alcoholic beverages (alcoholic beverages), coffee, tea, sencha, oolong tea, sports beverages, cookies, bread, cakes, rice crackers, etc. Baked confectionery, Japanese confectionery such as sheep crab, frozen confectionery such as pudding, jelly and ice cream, confectionery such as chewing gum and candy, snacks such as crackers and chips, noodles such as udon and soba, kamaboko, ham, Specific examples of fish sausages and other fish paste products, seasonings such as miso, soy sauce, dressing, mayonnaise, sweeteners, tofu, konjac, other boiled fish, dumplings, croquettes, salads, soups, stews can do.
[0026]
Hereinafter, various beverages containing the pharmacological composition of the present invention will be described more specifically. A pharmacological composition suitable for beverages from the beech fruit body is extracted by extracting the beech fruit body with hot water at 60 ° C. or higher, preferably hot water at 90 ° C. or higher for 30 minutes or more, preferably about 60 minutes. It can be obtained as a liquid. Further, such hot water extraction can be performed at a temperature of 100 ° C. or higher under pressure, but can also be performed near 100 ° C. under normal pressure. The amount of the extraction liquid at the time of extraction is not particularly limited, but it is preferable to use 10 to 20 times the amount of hot water with respect to the dry mushroom weight in terms of cost, extraction efficiency, and the like. A solvent such as ethanol can be appropriately added as an extract, but it is desirable to extract only with water in terms of cost and ease of handling at the manufacturing site. Cellulase and peptidase enzymes can also be used to improve the recovery rate during extraction.
[0027]
Although the fruiting body may be extracted as it is, it is preferable to extract it from the fruiting body that has been dried and stored, from the viewpoint of obtaining an extract having excellent quality. The drying method is not particularly limited as long as it is a known drying method such as a hot air drying method or a freeze drying method, but a drying method using a hot air dryer is economically excellent. The drying temperature in such a hot air drying method is preferably about 60 to 70 ° C., and drying in this temperature range suppresses the generation of a burning odor and a decrease in blood pressure lowering activity due to the action of an enzyme contained in fresh mushrooms. be able to. In addition, it is preferable to extract the fruit body after drying and then pulverizing it, since the extraction rate is improved. After extracting mushrooms or pulverized mushrooms with stirring or non-stirring, solid-liquid separation is performed by one or a combination of solid-liquid separation operations such as centrifugation and filtration, and then concentrated using the concentration method as necessary. By doing so, an extract can be prepared. Further, the extraction operation can be performed a plurality of times to improve the extraction efficiency.
[0028]
The obtained extract can be added to the beverage as it is, but it is particularly preferable to carry out a purification treatment for effectively suppressing the occurrence of flocs, browning, etc. during storage. Such a purification treatment is not particularly limited as long as it is a post-extraction treatment that can maintain the quality of the beverage in a container, such as occurrence of flocs and browning during storage, such as bentonite treatment, alcohol treatment, activated carbon treatment, etc. As specific examples, bentonite treatment, alcohol treatment, and the like that do not lead to a decrease in activity of the blood pressure lowering action of beech harrier are preferable.
[0029]
As the bentonite treatment, about 0.1 to 5% by weight, preferably about 1% by weight of bentonite is added to the extract and stirred for about 10 minutes, then left to stand for 1 to several hours, A process of sterilization after removing insoluble components by solid-liquid separation means such as filtration and centrifugation can be used. In solid-liquid separation, about 1 to 5% by weight of celite or the like can be used as a filter aid. Examples of the sterilization method include heat sterilization at 95 ° C. for about 60 minutes, filtration sterilization using a membrane filter having a pore diameter of 0.45 μm that can prevent the passage of contaminating microorganisms, and the like.
[0030]
For the alcohol treatment, for example, about 25 to 200% by volume of ethanol is added to the extract and stirred, and then left at room temperature for 1 hour or longer to remove insoluble components such as a polymer compound having low solubility in ethanol. Examples of the treatment include precipitation / precipitation, and solid-liquid separation treatment such as celite filtration, followed by concentration under reduced pressure to remove ethanol, followed by centrifugation and sterilization in the same manner as bentonite treatment.
[0031]
The activated carbon treatment is not particularly limited as long as it is a treatment for sterilizing an activated carbon treatment solution obtained by a known activated carbon treatment, and granular or powdery activated carbon may be used for the activated carbon treatment. It is also possible to use activated carbon that has been processed into When filtration is performed using activated carbon processed into a plate shape, there is no need for a subsequent solid-liquid separation operation.
[0032]
Further, these purification treatments may be carried out by appropriately combining the above bentonite treatment, alcohol treatment, activated carbon treatment, etc., for example, bentonite, activated carbon may be added to the extract added with ethanol, Moreover, you may add ethanol with respect to the extract which added bentonite and activated carbon. The purified extract thus obtained can be concentrated and used, but it is preferable to use it as a beverage raw material at the same concentration from the viewpoint of cost. At that time, ethanol can be added from the viewpoint of preserving.
[0033]
The blending amount of the extract at the time of preparing various beverages using the extract obtained by the above method as a raw material can be appropriately determined so as to have an excellent flavor, but the antihypertensive effect of beech is sufficiently expected. Therefore, it is preferable to set so as to contain an extract from Bunaharitake of about 0.1 to 2 g in dry weight per beverage in a container. In the preparation of various beverages, any sugars, fragrances, food additives, etc. that are used in the formulation design of various ordinary beverages can be used. In addition, ginseng extract, sorghum extract, eucalyptus extract, tochu tea May be used in combination with other functional materials such as extracts. Moreover, about the manufacturing method etc. of various drinks, although existing reference books, for example, "revised new edition, soft drinks" (Kotsu Co., Ltd.) etc. can be referred, below, typical drinks are demonstrated.
[0034]
(Tea-based beverage)
Beech Haritake extract is easy to match with any tea such as green tea, semi-fermented tea (oolong tea), fermented tea (tea), especially Chinese tea, especially golden katsura or jasmine tea leaves, The flavor is masked. In addition, the above tea leaves may be used alone, or in combination with tea leaves that can be expected to promote health, such as Tochu tea, Kashiwa leaf, Kumakuma tea, Gabaron tea, corn tea, hub tea, chrysanthemum tea, etc. Also good. The method for producing the tea leaf extract is not particularly limited, but it is desirable to use 0.6% by weight or more of tea leaves in order to mask the flavor unique to mushrooms. The mushroom extraction step and the tea leaf extraction step are preferably separate steps from the viewpoint of efficient extraction of the blood pressure lowering action active ingredient. For example, a separately prepared beech haritake extract is added to the tea leaf extract. It is preferable to add and blend.
[0035]
(Nutrition Drink)
A nutritional drink can be produced by adding and blending a beech extract from the bean haritake extract at the same time as or before or after the ingredients normally used in the production of the nutrition drink. The mushroom flavor is masked by the characteristic flavor of vitamin mix and healthy drink flavor.
[0036]
(Fruit / vegetable beverages)
For fruit and vegetable drinks, select one or more of fruit juices such as oranges, apples, grapes, peaches, strawberries, bananas and lemons, and vegetable juices such as tomatoes, carrots, cabbage and celery. It can be produced by adding and blending a beech extract, and such a beech extract extract-containing fruit / vegetable beverage is very easy to drink because the mushroom flavor matches well with the fruit juice or vegetable juice.
[0037]
(Carbonated drink)
Carbonated beverages can be produced by adding and blending beech haritake extract at the same time as or before or after the components normally used in the production of carbonated beverages. Carbonation has the same carbon dioxide pressure (0) as ordinary carbonated beverages. .1 to 0.4 Mpa). Carbonated beverages are generally characterized by a sharp aftertaste, and the mushroom flavor can be masked by making the carbonated beverage a mushroom flavor that feels a relatively long aftertaste.
[0038]
(Low calorie beverage)
High-sugar beverages have the image of causing obesity, and in order to dispel the image, high-sweetness sweeteners such as stevia, aspartame, and sucralose, and low-calorie sweeteners such as sugar alcohols such as erythritol and maltitol To prepare a low calorie beverage with low calorie. Addition and blending of the beech haritake extract can be carried out in an arbitrary process, and the mushroom odor can be masked by selecting a flavor. Preferable examples of such flavor include ume flavor and lychee flavor.
[0039]
(Alcoholic beverage)
Alcoholic beverages can be produced by adding and blending beech garlic and beech garlic extract to any process for producing alcoholic beverages such as happoshu, whiskey and liqueurs. After brewing an alcoholic beverage such as the above, it is preferable to produce it by adding and blending a beech extract. Such an alcoholic beverage containing beech haritake extract has a mushroom flavor masked and is easy to drink.
[0040]
【Example】
EXAMPLES The present invention will be described in more detail with reference to examples below, but the present invention is not limited to these examples.
Example 1 [fungus bed cultivation of beech haritake]
A total of 1000 g mixed with 380 g of beech sawdust, 37.5 g of dried beer koji, 37.5 g of dried okara and 545 g of tap water was packed in a 1.2 kg PP (polypropylene) bag to prepare a medium. Further, a polypropylene cap with a filter sandwiched in this bag and autoclaved at 121 ° C. for 50 minutes, after cooling the sterilized medium, inoculated with inoculum of Bunaharitake, temperature 23-25 ° C. in the dark, Pre-culture was performed for 40 days under the condition of humidity 60-80%, and then the medium culture process was started. In the middle culture step, a beech haritake primordium was formed when cultured for 30 days under conditions of a temperature of 13 to 15 ° C., a humidity of 80 to 95%, and an illuminance of 200 lux. One portion of the bag portion where a primordium having a diameter of about 3 cm was recognized in the bag was cut out, and then the process was shifted to a post-culture step. In the post-culture process, when cultured for 17 days under the conditions of a temperature of 13 to 15 ° C., a humidity of 80 to 95%, and an illuminance of 200 lux, it grew into a single beech fruit body. The obtained beech haritake fruit body was 232.5 g, and the total number of days required for cultivation was 87 days.
[0041]
Example 2 [Preparation of an extract from a fruit beech fruit body]
60 g of the freeze-dried pulverized beech fruit body was put in a glass container, 1.5 L of distilled water was added, and the mixture was heated and extracted at 100 ° C. for 60 minutes to remove the beech seedling residue, thereby obtaining a brown beech seedling extract. The extract was freeze-dried to obtain 17.4 g of a brown extract. An example of the physicochemical characteristics of the extract is shown below.
(I) Color and form: Brown powder
(B) Chemical components: 40-45% crude protein, 0.1% or less crude fat, 0.1-0.2% crude fiber, 10-15% crude ash, 30-40% soluble nitrogen free
(C) Solubility: Water-soluble
[0042]
Example 3 [ACE inhibitory activity of the extract]
50 mg of the extract of Bunaharitake of Example 2 was dissolved in 1 ml of distilled water, and ACE inhibitory activity was measured. Distilled water was used as a control group. The ACE inhibitory activity was measured by the method described in the above-mentioned document (Kyoguro Kawagishi “Biochemical Experimental Method 38 Research Method for Biological Function Modulating Substances in Foods” Society of Science Publishing Center, pages 119 to 121, 1996). The results are shown in Table 1. For comparison, various edible and medicinal mushrooms were treated in the same manner as in Example 2, and the ACE inhibitory activity of the various extracts obtained was measured in the same manner as described above. These results are also shown in Table 1. As can be seen from Table 1, the ACE inhibition rate of the extract of Bunaharitake (50 mg / ml) was 76.0%, indicating the highest inhibitory activity among the mushrooms used as a comparison.
[0043]
[Table 1]
[0044]
Example 4 [Antihypertensive activity with SHR]
The Bunaharitake extract 500 mg / kg of Example 2 was orally administered to SHR (spontaneously hypertensive rat), and blood pressure lowering activity was measured. Distilled water was used as a control group. The experiment was conducted with 8 animals per group in both the test group and the control group, and blood pressure lowering activity was measured as follows. A 12-week-old male SHR was purchased from Charles River and pre-bred for 1 week. Each concentration of sample or control was orally administered to the stomach with a sonde, kept at 38 ° C for 10 minutes at regular intervals, and contracted. The period blood pressure was measured with a non-invasive blood pressure measuring device (BP-98 manufactured by Softron). The results are shown in Table 2. Although no change in blood pressure was observed in the control group, the blood pressure began to decrease from 2 hours after administration in the test group, and the maximum blood pressure lowering activity (-22.4 mmHg as the amount of change in blood pressure) was exhibited after 6 hours. The blood pressure lowering activity was also observed after 24 hours, and returned to the original blood pressure after 48 hours.
[0045]
[Table 2]
[0046]
Example 5 [Antihypertensive activity in healthy rats]
The Bunaharitake extract 500 mg / kg of Example 2 was orally administered to Wistar rats, and blood pressure lowering activity was measured. Distilled water was used as a control group. In addition, the test group and the control group were each performed with 5 animals per group, and the blood pressure lowering activity was measured in the same manner as in Example 4 except that 12-week-old male Wistar rats were used. The results are shown in Table 3. There was no change in blood pressure in either the test group or the control group. From this, it was confirmed that the administration of the extract of Bunaharitake does not affect the blood pressure of healthy rats.
[0047]
[Table 3]
[0048]
Example 6 [Production of Bunaharitake Extract-Containing Beverage]
(Examination of extraction temperature)
The beech haritake fruit body obtained in Example 1 was dried at 65 ° C. using a hot air dryer and then pulverized by a mill. Using 2 g of this dried and ground beech, extraction was performed for 40 minutes in 40 ml of hot water with different temperatures of 80 ° C., 100 ° C. and 120 ° C., followed by filtration through filter paper. The resulting extract was freeze-dried and weighed. Then, the ACE inhibitory activity of each dry extract 30 mg / ml solution was measured in the same manner as in Example 3. The results are shown in Table 4. From Table 4, it was found that it is preferable to extract around 100 ° C.
[0049]
[Table 4]
[0050]
(Examination time)
The beech haritake fruit body obtained in Example 1 was dried at 65 ° C. using a hot air dryer and then pulverized by a mill. Using 2 g of this dried and ground beech, extracted in 40 ml of hot water at 100 ° C. for 20 minutes, 40 minutes, and 60 minutes, respectively, filtered through filter paper, and the resulting extract was freeze-dried and weighed. The ACE inhibitory activity of a 30 mg / ml dry extract solution was measured in the same manner as in Example 3. The results are shown in Table 5. Table 5 shows that it is desirable to extract for 60 minutes or more.
[0051]
[Table 5]
[0052]
(Purification of extract)
300 g of the pulverized dried beech was extracted in 4500 ml of boiling water for 60 minutes, and then filtered through filter paper. This extraction residue was further extracted in 3000 ml of boiling water, filtered through filter paper, and the first filtrate and the second filtrate were combined to obtain an extract. The extract was concentrated under reduced pressure until the liquid volume reached 300 ml to obtain a crude extract. 50 ml of the crude extract was sterilized by heating under conditions of 95 ± 5 ° C. for 60 minutes to obtain extract (1).
[0053]
Further, after 50 ml of the above crude extract was centrifuged (3000 rpm, 5 min.), Sterilized at 95 ± 5 ° C. for 60 minutes to obtain an extract (2), and 50 ml of the crude extract was filtered with plate-like activated carbon. Sterilized at 95 ± 5 ° C. for 60 minutes to obtain extract (3), 0.5 g of bentonite was added to 50 ml of crude extract, stirred for 10 minutes, allowed to stand for 1 hour, and then celite was removed to a depth of about Filtration under reduced pressure using filter paper (Toyo filter paper No. 2) drawn to 5 mm, and then centrifuging (3000 rpm, 5 min.), Then sterilized at 95 ± 5 ° C. for 60 minutes After adding 50 ml of ethanol to 50 ml of the crude extract, stirring, and allowing to stand at room temperature for 1 hour, filter paper (Toyo Filter Paper No. 1) laid down to a depth of about 5 mm was added. Perform filtration under reduced pressure using 2), concentrate under reduced pressure to 50 ml, centrifuge (3000 rpm, 5 min.), Sterilize at 95 ± 5 ° C. for 60 minutes to obtain extract (5). The extract was treated in exactly the same manner except that the amount of ethanol to be added was 100 ml to obtain extract (6).
[0054]
(Evaluation of purification treatment)
The above extracts (1) to (6) were evaluated in terms of ACE inhibitory activity, floc (ori) generation amount, coloring degree, flavor, and solid content. The ACE inhibitory activity was measured by the method described above after each extract was diluted 20-fold. The amount of floc (ori) generated was determined by dissolving 2 ml of each extract in 180 ml of deionized water to prepare a neutral (unadjusted) test solution and an acidic (adjusted to
[0055]
[Table 6]
[0056]
(Tea-based beverage prescription)
Using the extract of jasmine tea, golden katsura, black tea and green tea extracted with hot water, it was adjusted with deionized water so that the tea leaf usage rate was 0.8% by weight. After adding the above extract (3) equivalent to 0.23% by weight, it was filled in a koji and sterilized according to a conventional method to obtain samples 1 to 4, respectively.
[0057]
(Nutrition drink prescription)
A beverage prepared according to the following formulation was filled in a koji and then sterilized according to a conventional method to obtain a
Extract (5) Equivalent 4.0g
Fructose glucose liquid sugar 117g
Galactooligosaccharide 2.0g
Citric acid 3.0g
Vitamin mix 2.6g
Nutrition drink flavor 2.0g
Add deionized water to a total of 1 kg.
[0058]
(Prescription of fruit juice drink)
A beverage prepared according to the following formulation was filled in a koji and then sterilized according to a conventional method to obtain a sample 6.
Extract (4) Equivalent 2.3g
900g of turbid apple juice
Apple flavor 1.0g
Add deionized water to a total of 1 kg.
[0059]
(Prescription of mixed vegetable drink)
A beverage prepared according to the following formulation was filled in a bag and then sterilized according to a conventional method to obtain Sample 7.
Extract (4) Equivalent 2.3g
850g of turbid apple juice
Celery juice 70g
Lemon juice 20g
Apple flavor 1.0g
Add deionized water to a total of 1 kg.
[0060]
(Tomato juice prescription)
A beverage prepared according to the following formulation was filled in a koji and then sterilized according to a conventional method to obtain a sample 8.
Extract (4) Equivalent 2.3g
Tomato juice 950g
Add deionized water to a total of 1 kg.
[0061]
(Prescription for carbonated drinks)
A beverage prepared according to the following formulation was filled in a koji and then sterilized according to a conventional method to obtain a sample 9.
Extract (5) Equivalent 2.3g
Fructose glucose liquid sugar 114.7g
Citric acid 1.5g
Mixed fruit flavor 2.0g
Add deionized water to a total of 1 kg.
(Adjust carbon dioxide pressure to 0.15Mpa)
[0062]
(Low-calorie beverage prescription)
A beverage prepared according to the following formulation was filled in a koji and then sterilized according to a conventional method to obtain a sample 10.
Extract (4) Equivalent 2.3g
Erythritol 17.0g
Stevia 0.19g
Citric acid 0.60g
Ume Flavor 1.5g
Add deionized water to a total of 1 kg.
[0063]
(Sensory evaluation of samples 1 to 10)
The samples 1 to 10 were evaluated for taste by 15 skilled panelists. As a control, an extract (1) equivalent product added to 0.23% by weight in deionized water was used as a control group. Compared with the control group, 5 points were found to be very delicious. The average of the scoring was calculated with -5 points as the case where the user felt unsatisfactory. In any of Samples 1 to 10, palatability increased compared to the control group. The results are shown in Table 7.
[0064]
[Table 7]
[0065]
(Animal evaluation experiment of samples 1 to 10)
[0066]
[Table 8]
[0067]
(Prescription for alcoholic beverages)
Brewing happoshu (alcohol concentration 5.5 v / v%) of less than 25% of malt according to a conventional method, adding the above extract (3) equivalent to 0.11% by weight, and then filling the koji Sample 11 was obtained. This sample 11 was subjected to sensory evaluation by nine skilled panelists. As a control, when the extract (1) equivalent product was added to deionized water so as to be 0.23% by weight was used as a control group, the palatability was increased as compared with the control group. In addition, it was confirmed that there was no sense of incongruity in the flavor to the extent that a slightly sweet scent was felt in comparison with a normal happoshu that did not contain the extract (3) equivalent product.
[0068]
(Animal evaluation experiment of sample 11)
Sample 11 was tested using SHR (spontaneously hypertensive rats) 26-week-old males. Sample 11 was orally administered at 5.83 ml / kg, and blood pressure lowering activity was measured. As a control group, distilled water and sparkling liquor not containing the extract (3) were used. In the test group and each control group, an experiment was conducted with 6 animals per group, and blood pressure lowering activity was measured. Each sample was orally administered to the stomach with a sonde, and after 6 hours, the systolic blood pressure was measured with a non-invasive blood pressure measuring device (BP-98 manufactured by Softron). The rat was kept warm at 38 ° C. for 10 minutes before the measurement. The results are shown in Table 9. From Table 9, it was confirmed that the test group had a blood pressure lowering effect statistically significantly compared to the control group. From this result, it can be expected that in a human weighing 60 kg, the same effect can be obtained if 350 ml of the sample 11 is ingested.
[0069]
[Table 9]
[0070]
【The invention's effect】
The pharmacological composition containing a component exhibiting blood pressure lowering action obtained from the fruit body of the beech haritake of the present invention exhibits a blood pressure lowering action only in a hypertensive model animal and does not show a blood pressure lowering action in a healthy model animal. It is useful as an antihypertensive active substance. In addition, by using an artificially cultivated fruit beech fruit body as a raw material, it is possible to stably produce a pharmacological composition such as a fruit body extract and an extract having stable quality at low cost throughout the year. Moreover, the drink manufactured using the pharmacological composition of this invention can suppress generation | occurrence | production of a flock, browning, etc., maintaining the blood pressure lowering action activity.
[Brief description of the drawings]
BRIEF DESCRIPTION OF DRAWINGS FIG. 1 is a diagram for explaining a fungus bed cultivation method for beech tree that forms fruit bodies using a translucent cultivation container.
[Explanation of symbols]
1 Bunaharitake Cultivation Container
2,2a Bunaharitake primordium
3 fungus beds
4 Bunaharitake fruiting body
5 Locations around the Beech Hallitake primordial formation
Claims (12)
Priority Applications (2)
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---|---|---|---|
JP2000261356A JP3618653B2 (en) | 1999-12-06 | 2000-08-30 | Pharmacological composition having blood pressure lowering effect |
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Applications Claiming Priority (7)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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