JP3618583B2 - 無停電電源装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、無停電電源装置に関し、特に、交流電圧を直流電圧に変換したあと再び交流電圧に変換するインバータ回路とバッテリーを含む交流用の無停電電源装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術として、図7に、特開平2−168867号公報に開示された無停電電源装置を示している。この無停電電源装置は、切換スイッチ2と、コンデンサ11、12と、補助電源であるバッテリー20と、停電検出回路23と、チョッパ回路104と、インバータ回路105と、フィルタ回路106とを有し、交流電源1の接地側の線がコンデンサ11と12の直列接続点に接続されている。
【0003】
チョッパ回路104は、ダイオード102と103に逆並列に接続されたスイッチング素子100と101の直列回路を有し、この直列回路がコンデンサ11と12の直列回路に対して並列接続され、スイッチング素子100と101の直列接続点がリアクトル3に接続されてチョッパ回路を構成している。
【0004】
インバータ回路105は、ダイオード15と16に逆並列に接続されたスイッチング素子13と14の直列回路を有し、この直列回路がコンデンサ11と12の直列回路に対して並列接続されてインバータ回路を構成している。インバータ回路105の出力電圧はスイッチング素子13と14の接続点とコンデンサ11と12の接続点間に発生し、この出力電圧がリアクトル17とコンデンサ18とから構成されたフィルタ回路106を介して負荷19に加えられる。
【0005】
切換スイッチ2には交流電源1とバッテリー20が接続されており、停電検出回路23からの指令により交流電源1とバッテリー20を切換えていずれか一方をリアクトル3に接続する。バッテリー20の負側はスイッチング素子101、14およびコンデンサ12に対して接続されている。
【0006】
上述のような回路構成による無停電電源装置では、交流電源1が正常状態であると、切換スイッチ2は交流電源1側に切換えられている。
【0007】
交流電源1の正の半サイクルの期間では、スイッチング素子101をオンさせることで、交流電源1−リアクトル3−スイッチング素子101−コンデンサ12−交流電源1の経路に通電が行われ、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、スイッチング素子101をオフすると、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード102−コンデンサ11−交流電源1−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ11の充電が行われる。交流電源1の負の半サイクルでは、スイッチング素子100をオン・オフ制御することにより、同様に、コンデンサ12の充電が行われる。
【0008】
このようにしてリアクトル3に流れる電流を制御することにより、コンデンサ11および12の電圧は交流電源1の電圧よりも高い値の直流電圧となる。このコンデンサ11および12の直流電圧は、インバータ回路105内のスイッチング素子13、14のオン・オフ動作により、交流電圧に逆変換され、フィルタ回路106により高調波成分が除去されて負荷19に加えられる。
【0009】
交流電源1が停電すると、停電検出回路23の指令により、切換スイッチ2がバッテリー20側に切換えられ、バッテリー20とリアクトル3とが接続される。このとき、チョッパ回路104は昇圧回路として動作し、バッテリー20の電圧から所定の直流電圧を得る。
【0010】
この場合、リアクトル3へのエネルギー蓄積は、スイッチング素子101をオンさせて、バッテリー20−リアクトル3−スイッチング素子101−バッテリー20の経路に通電することにより行われ、つぎに、スイッチング素子101をオフすることで、リアクトル3に蓄積されたエネルギーが、リアクトル3−ダイオード102−コンデンサ11−コンデンサ12−バッテリー20−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ11と12とがバッテリー20の直流電圧よりも高い値の直流電圧に充電される。
【0011】
以降は、交流電源1が正常の時と同様に、インバータ回路105により交流電圧に変換され、フィルタ回路106を通して負荷19に正弦波交流電圧が加えられる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
従来の無停電電源装置は上述したように構成されているので、交流電源1が停電してバッテリー20から電力が供給されているとき、負荷19が正負不平衡な負荷であれば、コンデンサ11、12が同一の充電電流で充電されているにも拘わらず、二つのコンデンサ電圧がアンバランス状態、つまり、一方のコンデンサ電圧が高くなり、もう一方のコンデンサ電圧が低くなってしまうことがある。この場合、インバータ回路105の出力電圧が正負非対称となったり、最悪の場合には、過電圧トリップするという問題点があった。
【0013】
この発明は上述のような問題点を解消するためになされたもので、負荷の不平衡にも拘らず、正側および負側のコンデンサ電圧を所定の値に保つことができ、出力電圧の正負非対称や過電圧トリップの発生を防止し、安定した出力を供給できる無停電電源装置を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、この発明による無停電電源装置は、直列接続された正側のコンデンサおよび負側のコンデンサと、交流電源および交流出力のそれぞれ一端と前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサとの相互接続点とを接続した共通線と、前記交流電源の他端にリアクトルを介して接続され、前記交流電源の電圧の正の半サイクルから正の直流電圧を得て前記正側のコンデンサを充電し、負の半サイクルから負の直流電圧を得て前記負側のコンデンサを充電するチョッパ回路と、前記正側のコンデンサおよび負側のコンデンサに充電された正負の直流電圧を交流電圧に再変換するインバータ回路と、前記共通線に接続されたバッテリーとバッテリー用スイッチング素子との直列回路とを有し、前記交流電源の停電が検出されたときには、前記リアクトルへの接続を前記交流電源から前記直列回路に切換え、前記バッテリー用スイッチング素子と前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電するものである。
【0015】
つぎの発明による無停電電源装置は、前記バッテリー用スイッチング素子をオン状態として前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて正側のコンデンサを充電し、前記チョッパ回路内のスイッチング素子をオン状態として前記バッテリー用スイッチング素子のオン・オフ動作にて前記負側のコンデンサを充電するものである。
【0016】
つぎの発明による無停電電源装置は、前記バッテリー用スイッチング素子に対して直列に逆流防止用ダイオードが接続されているものである。
【0017】
つぎの発明による無停電電源装置は、直列接続された正側のコンデンサおよび負側のコンデンサと、交流電源および交流出力のそれぞれ一端と前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサとの相互接続点とを接続した共通線と、前記交流電源の他端に第1のリアクトルを介して接続され、前記交流電源の電圧の正の半サイクルから正の直流電圧を得て前記正側のコンデンサを充電し、負の半サイクルから負の直流電圧を得て前記負側のコンデンサを充電するチョッパ回路と、前記正側のコンデンサおよび負側のコンデンサに充電された正負の直流電圧を交流電圧に再変換するインバータ回路と、前記正側のコンデンサの正側端子と前記共通線の間に接続された負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と第2のリアクトルとの直列回路と、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と前記第2のリアクトルの相互接続点と前記負側のコンデンサの負側端子との間に接続されたダイオードと、前記共通線に接続されたバッテリーとを有し、前記交流電源の停電が検出されたときには、前記第1のリアクトルへの接続を前記交流電源から前記バッテリーに切換え、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電するものである。
【0018】
つぎの発明による無停電電源装置は、前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記バッテリーのエネルギーにより前記正側のコンデンサを充電し、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記正側のコンデンサのエネルギーにより前記負側のコンデンサを充電するものである。
【0019】
つぎの発明による無停電電源装置は、直列接続された正側のコンデンサおよび負側のコンデンサと、交流電源および交流出力のそれぞれ一端と前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサとの相互接続点とを接続した共通線と、前記交流電源の他端に第1のリアクトルを介して接続され、前記交流電源の電圧の正の半サイクルから正の直流電圧を得て前記正側のコンデンサを充電し、負の半サイクルから負の直流電圧を得て前記負側のコンデンサを充電するチョッパ回路と、前記正側のコンデンサおよび負側のコンデンサに充電された正負の直流電圧を交流電圧に再変換するインバータ回路と、前記共通線に接続されたバッテリーと、前記共通線と前記負側のコンデンサの負側端子の間に接続された第2のリアクトルとダイオードの直列回路と、前記第2のリアクトルと前記ダイオードの相互接続点と前記バッテリーの正側端子との間に接続された負側コンデンサ充電用のスイッチング素子とを有し、前記交流電源の停電が検出されたときには、前記第1のリアクトルへの接続を前記交流電源から前記バッテリーに切換え、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電するものである。
【0020】
つぎの発明による無停電電源装置は、前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記バッテリーのエネルギーにより前記正側のコンデンサを充電し、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記正側のコンデンサのエネルギーにより前記負側のコンデンサを充電するものである。
【0021】
つぎの発明による無停電電源装置は、前記チョッパ回路内のスイッチング素子を双方向スイッチとしたものである。
【0022】
つぎの発明による無停電電源装置は、前記交流電源が正常な場合には、前記第2のリアクトルに蓄積されたエネルギーの放出により前記バッテリーを充電するものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下に添付の図を参照して、この発明にかかる無停電電源装置の実施の形態について詳細に説明する。なお、この発明の実施の形態について図7の従来例と同一の構成部分は、従来例に付した符号と同一の符号を付して、その説明を省略する。
【0024】
実施の形態1.
図1は、この発明による無停電電源装置の実施の形態1を示している。この無停電電源装置は、切換スイッチ2と、ダイオード4、5と、直列接続された正側のコンデンサ11および負側のコンデンサ12と、補助電源であるバッテリー20と、停電検出回路23と、スイッチング素子13、14、ダイオード15、16によるインバータ回路105と、リアクトル17とコンデンサ18とから構成されたフィルタ回路106と、ダイオード6〜9とスイッチング素子10による双方向スイッチ107を有し、双方向スイッチ107がチョッパ回路として作用する。
【0025】
ダイオード4と5とは直列接続され、この直列回路がコンデンサ11と12の直列回路に対して並列接続され、ダイオード4と5との直列接続点がリアクトル3に接続されている。直列接続された正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12は、正側の直流母線51と負側の直流母線52との間に接続され、直列接続点を交流電源1の片方の端子に接続された共通線50に接続されている。
【0026】
交流電源1の片方の端子に接続された共通線50には、バッテリー20の負側端子と、コンデンサ11と12の接続点と、双方向スイッチ107の片方の端子であるダイオード8と9の接続点と、フィルタ106を構成しているコンデンサ18の片方の端子が接続されている。換言ずれば、共通線50は交流電源1および交流出力のそれぞれ一端と正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12との相互接続点とを接続している。双方向スイッチ107のもう片方の端子であるダイオード6と7の接続点は、リアクトル3および直列接続されたダイオード4と5の接続点につながれている。
【0027】
また、バッテリー20の正側端子は、バッテリー用スイッチング素子21のコレクタ側に接続され、また、バッテリー用スイッチング素子21のエミッタ側は共通線50に接続され、バッテリー用スイッチング素子21と切換スイッチ2との接続点にはダイオード22が接続され、ダイオード22のアノード端子は負側の直流母線52に接続されている。
【0028】
切換スイッチ2には、交流電源1のもう一方の端子と、バッテリー用スイッチング素子21を介したバッテリー20が接続されており、切換スイッチ2は、停電検出回路23からの指令により、交流電源1と、バッテリー用スイッチング素子21を介したバッテリー20とを切換えていずれか一方をリアクトル3に接続する。
【0029】
双方向スイッチ107は、交流電源の他端にリアクトル3を介して接続され、内部のスイッチ素子10のオン・オフにより、交流電源1の電圧の正の半サイクルから正の直流電圧を得て正側のコンデンサ11を充電し、負の半サイクルから負の直流電圧を得て負側のコンデンサ12を充電する。インバータ回路105は、正側のコンデンサ11および負側のコンデンサ12に充電された正負の直流電圧を交流電圧に再変換する。
【0030】
つぎに、上述の構成による実施の形態1の動作について説明する。交流電源1が正常状態の時には、切換スイッチ2は交流電源1側に切換えられており、交流電源1とリアクトル3とが接続される。
【0031】
交流電源1の正の半サイクル期間では、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10をオンさせることにより、交流電源1−リアクトル3−ダイオード7−スイッチング素子10−ダイオード9−交流電源1の経路に通電され、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、スイッチング素子10をオフすることで、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード4−コンデンサ11−交流電源1−リアクトル3の経路に放出され、正側のコンデンサ11が充電される。
【0032】
また、交流電源1の負の半サイクル期間では、交流電源1−ダイオード8−スイッチング素子10−ダイオード6−リアクトル3−交流電源1の経路に通電され、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、スイッチング素子10をオフすることで、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−交流電源1−コンデンサ12−ダイオード5−リアクトル3の経路に放出され、負側のコンデンサ12が充電される。
【0033】
交流電源1が停電すると、停電検出回路23の指令により、切換スイッチ2がバッテリー用スイッチング素子21を介したバッテリー20側に切換えられ、バッテリー用スイッチング素子21とリアクトル3が接続される。この時、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10とバッテリー用スイッチング素子2121のオン・オフ動作により、正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12をそれぞれ個別に充電することができる。
【0034】
まず、正側のコンデンサ11の充電動作について説明する。バッテリー用スイッチング素子21はオン状態としておき、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10をオンさせると、バッテリー20−バッテリー用スイッチング素子21−リアクトル3−ダイオード7−スイッチング素子10−ダイオード9−バッテリー20の経路に通電され、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、バッテリー用スイッチング素子21はオン状態のまま、スイッチング素子10がオフされることで、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード4−コンデンサ11−バッテリー20−バッテリー用スイッチング素子21−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ11が充電される。
【0035】
つぎに、負側のコンデンサ12の充電について説明する。双方向スイッチ107内のスイッチング素子10はオン状態としておき、バッテリー用スイッチング素子21をオンさせると、上記と同じの経路で、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、スイッチング素子10はオン状態のまま、バッテリー用スイッチング素子21がオフされることで、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード7−スイッチング素子10−ダイオード9−コンデンサ12−ダイオード22−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ12が充電される。
【0036】
上述の動作により、コンデンサ11および12をバッテリー20の電圧よりも高い電圧に充電することができる。コンデンサ11および12に充電された電圧は、従来例で示した図7の回路の場合と同様に、インバータ回路105のスイッチング素子13および14のオン・オフ動作により交流電圧に変換され、フィルタ回路106により高調波が除去されて負荷19に正弦波交流電圧として加えられる。
【0037】
バッテリー20での動作時においては、上述のように、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10とバッテリー用スイッチング素子21を交互にオン・オフして正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12をそれぞれ個別に充電することができ、負荷19が正負不平衡の場合でも、正側のコンデンサ11および負側のコンデンサ12の電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても出力電圧の不平衡や過電圧トリップを生じることがない。
【0038】
また、チョッパ部を双方向スイッチ107により構成することにより、スイッチング素子の数を減らすことができ、小型、安価に構成できる。
【0039】
実施の形態2.
図2は、この発明による無停電電源装置の実施の形態1を示している。この実施の形態では、図1に示す実施の形態1において、切換スイッチ2の代わりにオン・オフスイッチ24が使用され、バッテリー用スイッチング素子21とバッテリー20との間に、バッテリー用スイッチング素子21に対して直列に逆流防止用ダイオード25が設けられ、バッテリー用スイッチング素子21とダイオード22の接続点をリアクトル3とスイッチ24との接続点に接続したものである。なお、図2において、図1と同一の符号を付したものは同一の動作を行うものであり、それの説明は省略する。
【0040】
図2に示した回路では、交流電源1が正常状態の時、オン・オフスイッチ24がオンし、バッテリー用スイッチング素子21をオフにしておく。この状態では、バッテリー20はスリープ状態になる。交流電源1が停電すると、停電検出回路23の指令により、オン・オフスイッチ24がオフし、交流電源1を切り離す。これ以外のコンデンサ11および12の充電動作は実施の形態1と同一である。
【0041】
この実施の形態2においては、バッテリー用スイッチング素子21と直列に逆流防止用ダイオード25が設けられていることにより、図1に示した実施の形態1の切換スイッチ2の代わりに、オン・オフスイッチ24が用いられても、正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12を交互に充電でき、スイッチ部分を安価に構成することができる。
【0042】
実施の形態3.
図3は、この発明による無停電電源装置の実施の形態3を示している。この実施の形態は、図1に示す実施の形態1における双方向スイッチ107の代わりに、スイッチング素子26、27およびダイオード28、29で構成されたチョッパ回路108が用いられている。なお、図3においても、図1と同一の符号を付したものは同一の動作を行うものであり、それの説明は省略する。
【0043】
つぎに、実施の形態3の動作について説明する。交流電源1が正常状態の時には、切換スイッチ2は交流電源1側に切換えられており、交流電源1とリアクトル3とが接続される。
【0044】
交流電源1の正の半サイクル期間では、チョッパ回路108内のスイッチング素子26をオンさせることにより、交流電源1−リアクトル3−ダイオード4−スイッチング素子26−交流電源1の経路に通電され、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、チョッパ回路108内のスイッチング素子26をオフすると、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード4−ダイオード28−コンデンサ11−交流電源1−リアクトル3の経路に放出され、正側のコンデンサ11が充電される。このとき、チョッパ回路108内のスイッチング素子27はオフ状態を保持しておく。
【0045】
交流電源1の負の半サイクル期間では、交流電源1−スイッチング素子27−ダイオード5−リアクトル3−交流電源1の経路に通電してリアクトル3にエネルギーを蓄積する。つぎに、チョッパ回路108内のスイッチング素子27をオフして、リアクトル3に蓄積されたエネルギーをリアクトル3−交流電源1−コンデンサ12−ダイオード29−ダイオード5−リアクトル3の経路に放出してコンデンサ12を充電する。このとき、チョッパ回路108内のスイッチング素子26はオフ状態を保持しておく。
【0046】
交流電源1が停電すると、停電検出回路23の指令により、切換スイッチ2がバッテリー用スイッチング素子21を介したバッテリー20側に切換えられ、バッテリー用スイッチング素子21とリアクトル3が接続される。この時、チョッパ回路108内のスイッチング素子26とバッテリー用スイッチング素子21のオン・オフ動作により、正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12とを個別に充電することができる。なお、チョッパ回路108内のスイッチング素子27はオフ状態を保持しておく。
【0047】
まず、正側のコンデンサ11の充電動作について説明する。バッテリー用スイッチング素子21をオン状態としておき、チョッパ回路108内のスイッチング素子26をオンさせると、バッテリー20−バッテリー用スイッチング素子21−リアクトル3−ダイオード4−スイッチング素子26−バッテリー20の経路に通電してリアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、バッテリー用スイッチング素子21はオン状態のまま、スイッチング素子26がオフされると、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード4−ダイオード28−コンデンサ11−バッテリー20−バッテリー用スイッチング素子21−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ11が充電される。
【0048】
つぎに、負側のコンデンサ12の充電について説明する。チョッパ回路108内のスイッチング素子26はオン状態としておき、バッテリー用スイッチング素子21がオンされると、上記と同様の経路で、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、スイッチング素子26はオン状態のまま、バッテリー用スイッチング素子21がオフされると、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード4−スイッチング素子26−コンデンサ12−ダイオード22−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ12が充電される。
【0049】
上述の動作により、コンデンサ11および12をバッテリー20の電圧よりも高い電圧に充電することができる。コンデンサ11および12に充電された電圧は、従来例で示した図7の回路の場合と同様に、インバータ回路105のスイッチング素子13および14のオン・オフ動作により交流電圧に変換され、フィルタ回路106により高調波が除去されて負荷19に正弦波交流電圧として加えられる。
【0050】
バッテリー20での動作時においては、上述のように、チョッパ回路108内のスイッチング素子26とバッテリー用スイッチング素子21を交互にオン・オフして正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12をそれぞれ個別に充電することができ、負荷19が正負不平衡の場合でも、正側のコンデンサ11および負側のコンデンサ12の電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても出力電圧の不平衡や過電圧トリップを生じることがない。
【0051】
実施の形態4.
図4は、この発明による無停電電源装置の実施の形態4を示している。この実施の形態では、図3に示す実施の形態3において、切換スイッチ2の代わりにオン・オフスイッチ24が使用され、バッテリー用スイッチング素子21とバッテリー20との間に、バッテリー用スイッチング素子21に対して直列に逆流防止用ダイオード25が設けられ、バッテリー用スイッチング素子21とダイオード22の接続点をリアクトル3とスイッチ24との接続点に接続したものである。なお、図4において、図3と同一の符号を付したものは同一の動作を行うものであり、それの説明は省略する。
【0052】
図4に示した回路では、交流電源1が正常状態の時、オン・オフスイッチ24がオンし、バッテリー用スイッチング素子21をオフにしておく。この状態では、バッテリー20はスリープ状態になる。交流電源1が停電すると、停電検出回路23の指令により、オン・オフスイッチ24がオフし、交流電源1を切り離す。これ以外のコンデンサ11および12の充電動作は実施の形態1と同一である。
【0053】
この実施の形態4においては、バッテリー用スイッチング素子21と直列に逆流防止用ダイオード25が設けられていることにより、図3に示した実施の形態1の切換スイッチ2の代わりに、オン・オフスイッチ24か用いられても、正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12を交互に充電でき、スイッチ部分を安価に構成することができる。
【0054】
実施の形態5.
図5は、この発明による無停電電源装置の実施の形態5を示している。実施の形態5では、図1に示す実施の形態1におけるバッテリー用スイッチング素子21およびダイオード22を取り除き、代わりに、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子30とリアクトル(第2のリアクトル)31の直列回路が正側の直流母線51、換言すれば、正側のコンデンサ11の正側端子と共通線50に対して接続され、スイッチング素子30とリアクトル31の相互接続点と負側の直流母線52、換言すれば、負側のコンデンサ12の負側端子との間にダイオード32が設けられている。バッテリー20は共通線50に接続されている。なお、図5において、図1と同一の符号を付したものは同一の動作を行うものであり、それの説明を省略する。
【0055】
つぎに、実施の形態5の動作について説明する。交流電源1が正常状態の時、切換スイッチ2は交流電源1側に切換えられており、図1に示した実施の形態1と同様の動作により、コンデンサ11と12とが個別に充電される。
【0056】
交流電源1が停電すると、停電検出回路23の指令により、切換スイッチ2がバッテリー20側に切換えられ、バッテリー20とリアクトル(第1のリアクトル)3とが接続される。この実施の形態では、双方向スイッチ107のスイッチング素子10のオン・オフ動作により、正側のコンデンサ11をバッテリー20のエネルギーによって充電し、さらにスイッチング素子30のオン・オフ動作により、コンデンサ11のエネルギーによって負側のコンデンサ12を充電することができる。
【0057】
正側のコンデンサ11の充電動作については、図1に示した実施の形態1とほぼ同様であり、双方向スイッチ107のスイッチング素子10をオンさせると、バッテリー20−リアクトル3−ダイオード7−スイッチング素子10−ダイオード9−バッテリー20の経路に通電され、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、スイッチング素子10をオフすることで、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード4−コンデンサ11−バッテリー20−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ11が充電される。
【0058】
つぎに、負側のコンデンサ12の充電について説明する。負側コンデンサ充電用のスイッチング素子30をオンさせると、コンデンサ11−スイッチング素子30−リアクトル31−コンデンサ11の経路に通電してリアクトル31にエネルギーを蓄積し、つぎに、スイッチング素子30をオフして、リアクトル31に蓄積されたエネルギーをリアクトル31−コンデンサ12−ダイオード32の経路に放出してコンデンサ12を充電する。
【0059】
上述の動作により、コンデンサ11および12をバッテリー20の電圧よりも高い電圧に充電することができる。コンデンサ11および12に充電された電圧は、従来例で示した図7の回路の場合と同様に、インバータ回路105のスイッチング素子13および14のオン・オフ動作により交流電圧に変換され、フィルタ回路106により高調波が除去されて負荷19に正弦波交流電圧として加えられる。
【0060】
バッテリー20での動作時においては、上述のように、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10と負側コンデンサ充電用のスイッチング素子30をオン・オフして正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12をそれぞれ個別に充電することができ、負荷19が正負不平衡の場合でも、正側のコンデンサ11および負側のコンデンサ12の電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても出力電圧の不平衡や過電圧トリップを生じることがない。
【0061】
また、実施の形態5においては、バッテリー20よりも電圧が高い正側のコンデンサ11の電圧から負側のコンデンサ12を充電するため、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子30は、図1に示した実施の形態1のバッテリー用スイッチング素子21より電流容量の小さなスイッチング素子を使用でき、スイッチング素子が安価に構成できる。
【0062】
実施の形態6.
図6は、この発明による無停電電源装置の実施の形態6を示している。実施の形態6では、図1に示した実施の形態1におけるバッテリー用スイッチング素子21およびダイオード22を取り除き、代わりに、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子40、スイッチング素子41と、これらスイッチング素子40、41のそれぞれに逆並列接続されたダイオード42、43およびリアクトル(第2のリアクトル)44が設けられている。
【0063】
ダイオード43を逆並列接続されたスイッチング素子41とリアクトル44は直列接続されて共通線50と負側の直流母線52(負側のコンデンサ12の負側端子)との間に接続されている。また、ダイオード42を逆並列接続された負側コンデンサ充電用のスイッチング素子40は、リアクトル44とスイッチング素子41、ダイオード43との相互接続点とバッテリー20の正側端子と間に接続されている。
【0064】
なお、このような無停電電源装置において、リアクトル44およびスイッチング素子41、ダイオード42は、バッテリー20を充電するために通常設けられており、それを併用することによって実現できる。なお、図6において、図1と同一の符号を付したものは同一の動作を行うものであり、それの説明を省略する。
【0065】
つぎに、実施の形態6の動作について説明する。交流電源1が正常状態の時、切換スイッチ2は交流電源1側に切換えられており、図1に示した実施の形態1と同様の動作により、コンデンサ11と12が個別に充電される。交流電源1が停電すると、停電検出回路23の指令により、切換スイッチ2がバッテリー20側に切換えられ、バッテリー20とリアクトル(第1のリアクトル)3とが接続される。
【0066】
実施の形態6では、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10のオン・オフ動作により、正側のコンデンサ11を充電し、さらに負側コンデンサ充電用のスイッチング素子40のオン・オフ動作により、コンデンサ12を充電することができる。このとき、バッテリー20を充電するために設けられているスイッチング素子41はオフ状態とする。
【0067】
正側のコンデンサ11の充電動作は、図1に示した実施の形態1とほぼ同様であり、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10をオンさせると、バッテリー20−リアクトル3−ダイオード7−スイッチング素子10−ダイオード9−バッテリー20の経路に通電され、リアクトル3にエネルギーが蓄積される。つぎに、スイッチング素子10をオフさせると、リアクトル3に蓄積されたエネルギーがリアクトル3−ダイオード4−コンデンサ11−バッテリー20−リアクトル3の経路に放出され、コンデンサ11が充電される。
【0068】
つぎに、負側のコンデンサ12の充電について説明する。負側コンデンサ充電用のスイッチング素子40をオンさせると、バッテリー20−スイッチング素子40−リアクトル44−バッテリー20の経路に通電され、リアクトル44にエネルギーが蓄積される。つぎに、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子40をオフすることで、リアクトル44に蓄積されたエネルギーがリアクトル44−コンデンサ12−ダイオード43の経路に放出され、コンデンサ12が充電される。
【0069】
上述の動作により、コンデンサ11および12をバッテリー20の電圧よりも高い電圧に充電することができる。コンデンサ11および12に充電された電圧は、従来例で示した図7の回路の場合と同様に、インバータ回路105のスイッチング素子13および14のオン・オフ動作により交流電圧に変換され、フィルタ回路106により高調波が除去されて負荷19に正弦波交流電圧として加えられる。
【0070】
バッテリー20での動作時においては、上述のように、双方向スイッチ107内のスイッチング素子10と負側コンデンサ充電用のスイッチング素子40をオン・オフして正側のコンデンサ11と負側のコンデンサ12をそれぞれ個別に充電することができ、負荷19が正負不平衡の場合でも、正側のコンデンサ11および負側のコンデンサ12の電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても出力電圧の不平衡や過電圧トリップを生じることがない。
【0071】
また、実施の形態6においては、従来、バッテリー20を充電するために設けられているリアクトル44を負側のコンデンサ12の充電用として併用でき、小型、安価に構成できる。
【0072】
なお、いずれの実施の形態においても、フィルタ回路106はリアクトル17とコンデンサ18からなるL型フィルタ回路の例で示したが、フィルタ回路106は、これに限定するものではない。
【0073】
【発明の効果】
以上の説明から理解される如く、この発明による無停電電源装置によれば、交流電源の停電が検出された時には、リアクトルへの接続を交流電源からバッテリーとバッテリー用スイッチング素子との直列回路に切換え、バッテリー用スイッチング素子とチョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、正側のコンデンサと負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電するから、交流出力に接続されている負荷が正負不平衡の場合でも正側および負側のコンデンサの電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても、出力電圧の不平衡や過電圧トリップのない無停電電源装置が得られるという効果がある。
【0074】
つぎの発明による無停電電源装置によれば、バッテリー用スイッチング素子をオン状態としてチョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて正側のコンデンサを充電し、チョッパ回路内のスイッチング素子をオン状態としてバッテリー用スイッチング素子のオン・オフ動作にて負側のコンデンサを充電するから、正側のコンデンサと負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電でき、交流出力に接続されている負荷が正負不平衡の場合でも正側および負側のコンデンサの電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても、出力電圧の不平衡や過電圧トリップのない無停電電源装置が得られるという効果がある。
【0075】
つぎの発明による無停電電源装置によれば、バッテリー用スイッチング素子に対して直列に逆流防止用ダイオードが接続されているから、交流電源とバッテリーとバッテリー用スイッチング素子との直列回路に切換えを簡単なオン・オフスイッチで構成することができ、スイッチ部分を安価に構成することができる。
【0076】
つぎの発明による無停電電源装置によれば、交流電源の停電が検出された時には、第1のリアクトルへの接続を前記交流電源からバッテリーに切換え、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子とチョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、正側のコンデンサと前記負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電するから、交流出力に接続されている負荷が正負不平衡の場合でも正側および負側のコンデンサの電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても、出力電圧の不平衡や過電圧トリップのない無停電電源装置が得られるという効果がある。
【0077】
つぎの発明による無停電電源装置によれば、チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にてバッテリーのエネルギーにより正側のコンデンサを充電し、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子のオン・オフ動作にて正側のコンデンサのエネルギーにより負側のコンデンサを充電するから、正側のコンデンサと負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電でき、交流出力に接続されている負荷が正負不平衡の場合でも正側および負側のコンデンサの電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても、出力電圧の不平衡や過電圧トリップのない無停電電源装置が得られ、しかも、バッテリーよりも電圧が高い正側のコンデンサの電圧から負側のコンデンサを充電するため、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子として電流容量の小さなスイッチング素子が使用でき、スイッチング素子が安価に構成できる効果がある。
【0078】
つぎの発明による無停電電源装置によれば、交流電源の停電が検出された時には、第1のリアクトルへの接続を交流電源からバッテリーに切換え、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子とチョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により正側のコンデンサと負側のコンデンサを充電するから、正側のコンデンサと負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電でき、交流出力に接続されている負荷が正負不平衡の場合でも正側および負側のコンデンサの電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても、出力電圧の不平衡や過電圧トリップのない無停電電源装置が得られるという効果がある。
【0079】
つぎの発明による無停電電源装置は、チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記バッテリーのエネルギーにより正側のコンデンサを充電し、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子のオン・オフ動作にて正側のコンデンサのエネルギーにより前記負側のコンデンサを充電するから、正側のコンデンサと負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電でき、交流出力に接続されている負荷が正負不平衡の場合でも正側および負側のコンデンサの電圧がそれぞれ所望の値になるように制御でき、不平衡負荷においても、出力電圧の不平衡や過電圧トリップのない無停電電源装置が得られ、しかも、バッテリーよりも電圧が高い正側のコンデンサの電圧から負側のコンデンサを充電するため、負側コンデンサ充電用のスイッチング素子として電流容量の小さなスイッチング素子が使用でき、スイッチング素子が安価に構成できる効果がある。
【0080】
つぎの発明による無停電電源装置によれば、チョッパ回路内のスイッチング素子を双方向スイッチとしたから、スイッチング素子の数を減らすことができ、小型、安価に構成できるという効果がある。
【0081】
つぎの発明による無停電電源装置は、交流電源が正常な場合には、第2のリアクトルに蓄積されたエネルギーの放出によりバッテリーを充電するから、第2のリアクトルをバッテリー充電用と負側のコンデンサの充電用と併用でき、装置を小型、安価に構成できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による無停電電源装置の実施の形態1を示す回路図である。
【図2】この発明による無停電電源装置の実施の形態2を示す回路図である。
【図3】この発明による無停電電源装置の実施の形態3を示す回路図である。
【図4】この発明による無停電電源装置の実施の形態4を示す回路図である。
【図5】この発明による無停電電源装置の実施の形態5を示す回路図である。
【図6】この発明による無停電電源装置の実施の形態6を示す回路図である。
【図7】従来における無停電電源装置を示す回路図である。
【符号の説明】
1 交流電源、2 切換スイッチ、3 リアクトル(第1のリアクトル)、4〜9 ダイオード、10 バッテリー用スイッチング素子、11 正側のコンデンサ、12 負側のコンデンサ、13、14 スイッチング素子、15、16 ダイオード、17 リアクトル、18 コンデンサ、19 負荷、20 バッテリー、21 スイッチング素子、22 ダイオード、23 停電検出回路、24オン・オフスイッチ、25 逆流防止用ダイオード、26、27 スイッチング素子、28、29 ダイオード、30 負側コンデンサ充電用のスイッチング素子、31 リアクトル(第2のリアクトル)、32 ダイオード、40 負側コンデンサ充電用のスイッチング素子、41 スイッチング素子、42、43 ダイオード、44 リアクトル(第2のリアクトル)、50 共通線、51 正側の直流母線、52 負側の直流母線、100、101 スイッチング素子、102、103 ダイオード、104 チョッパ回路、105 インバータ回路、106 フィルタ回路、107 双方向スイッチ、108 チョッパ回路。

Claims (9)

  1. 直列接続された正側のコンデンサおよび負側のコンデンサと、
    交流電源および交流出力のそれぞれ一端と前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサとの相互接続点とを接続した共通線と、
    前記交流電源の他端にリアクトルを介して接続され、前記交流電源の電圧の正の半サイクルから正の直流電圧を得て前記正側のコンデンサを充電し、負の半サイクルから負の直流電圧を得て前記負側のコンデンサを充電するチョッパ回路と、
    前記正側のコンデンサおよび負側のコンデンサに充電された正負の直流電圧を交流電圧に再変換するインバータ回路と、
    前記共通線に接続されたバッテリーとバッテリー用スイッチング素子との直列回路と、
    を有し、
    前記交流電源の停電が検出されたときには、前記リアクトルへの接続を前記交流電源から前記直列回路に切換え、前記バッテリー用スイッチング素子と前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電することを特徴とする無停電電源装置。
  2. 前記バッテリー用スイッチング素子をオン状態として前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記正側のコンデンサを充電し、前記チョッパ回路内のスイッチング素子をオン状態として前記バッテリー用スイッチング素子のオン・オフ動作にて前記負側のコンデンサを充電することを特徴とする請求項1に記載の無停電電源装置。
  3. 前記バッテリー用スイッチング素子に対して直列に逆流防止用ダイオードが接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の無停電電源装置。
  4. 直列接続された正側のコンデンサおよび負側のコンデンサと、
    交流電源および交流出力のそれぞれ一端と前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサとの相互接続点とを接続した共通線と、
    前記交流電源の他端に第1のリアクトルを介して接続され、前記交流電源の電圧の正の半サイクルから正の直流電圧を得て前記正側のコンデンサを充電し、負の半サイクルから負の直流電圧を得て前記負側のコンデンサを充電するチョッパ回路と、
    前記正側のコンデンサおよび負側のコンデンサに充電された正負の直流電圧を交流電圧に再変換するインバータ回路と、
    前記正側のコンデンサの正側端子と前記共通線の間に接続された負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と第2のリアクトルとの直列回路と、
    前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と前記第2のリアクトルの相互接続点と前記負側のコンデンサの負側端子との間に接続されたダイオードと、
    前記共通線に接続されたバッテリーと、
    を有し、
    前記交流電源の停電が検出されたときには、前記第1のリアクトルへの接続を前記交流電源から前記バッテリーに切換え、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電することを特徴とする無停電電源装置。
  5. 前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記バッテリーのエネルギーにより前記正側のコンデンサを充電し、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記正側のコンデンサのエネルギーにより前記負側のコンデンサを充電することを特徴とする請求項4に記載の無停電電源装置。
  6. 直列接続された正側のコンデンサおよび負側のコンデンサと、
    交流電源および交流出力のそれぞれ一端と前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサとの相互接続点とを接続した共通線と、
    前記交流電源の他端に第1のリアクトルを介して接続され、前記交流電源の電圧の正の半サイクルから正の直流電圧を得て前記正側のコンデンサを充電し、負の半サイクルから負の直流電圧を得て前記負側のコンデンサを充電するチョッパ回路と、
    前記正側のコンデンサおよび負側のコンデンサに充電された正負の直流電圧を交流電圧に再変換するインバータ回路と、
    前記共通線に接続されたバッテリーと、
    前記共通線と前記負側のコンデンサの負側端子の間に接続された第2のリアクトルとダイオードの直列回路と、
    前記第2のリアクトルと前記ダイオードの相互接続点と前記バッテリーの正側端子との間に接続された負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と、
    を有し、
    前記交流電源の停電が検出されたときには、前記第1のリアクトルへの接続を前記交流電源から前記バッテリーに切換え、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子と前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作により、前記正側のコンデンサと前記負側のコンデンサをそれぞれ個別に充電することを特徴とする無停電電源装置。
  7. 前記チョッパ回路内のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記バッテリーのエネルギーにより前記正側のコンデンサを充電し、前記負側コンデンサ充電用のスイッチング素子のオン・オフ動作にて前記正側のコンデンサのエネルギーにより前記負側のコンデンサを充電することを特徴とする請求項6に記載の無停電電源装置。
  8. 前記チョッパ回路内のスイッチング素子を双方向スイッチとしたことを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の無停電電源装置。
  9. 前記交流電源が正常な場合には、前記第2のリアクトルに蓄積されたエネルギーの放出により前記バッテリーを充電することを特徴とする請求項6に記載の無停電電源装置。
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