JP3616981B2 - 同期化装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、同期化装置に関し、特に、従来装置で必要とされたFIFOを除去して、装置の小型化を実現するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
図40は、この発明の背景となる従来の同期化装置の構成を示すブロック図である。この装置150は、1ビット長の単位データの列で構成される入力データ信号Data_Inを、Lビット長の単位データの列で構成される出力データ信号Data_Outへと変換する装置である。装置150には、同期制御部151、Lビットシフトレジスタ152,154、FIFO153、および、コンパレータ155,156が備わっている。
【0003】
入力データ信号Data_Inを構成する1ビット長の単位データは、クロック信号Clkのパルスに同期して(すなわち、1クロックサイクルごとに)Lビットシフトレジスタ152へと入力される。Lビットシフトレジスタ152は、現在から過去にさかのぼるLクロックサイクルの期間に入力されたL個の単位データを常に保持する。すなわち、Lビットシフトレジスタ152は、シリアルデータをパラレルデータへと変換する直列・並列変換装置に相当する。
【0004】
Lビットシフトレジスタ152に保持されるL個の単位データの中で最も古い単位データが、1クロックサイクルごとに、FIFO153へと送られる。出力データ信号Data_Outが、MPEG規格のデータ信号、すなわち、8ビット長の単位データが204個連なったパケットを単位として構成されるデータ信号である場合を例として取り上げる。
【0005】
この場合には、FIFO153は、8×204ビットの記憶容量を有する。したがって、FIFO153へ入力された単位データは、8×204クロックサイクルの後に出力される。FIFO153を通過した1ビット長の単位データは、1クロックサイクルごとに、Lビットシフトレジスタ154へ入力される。Lビットシフトレジスタ154は、Lビットシフトレジスタ152と同一に構成される。
【0006】
同期制御部151は、コンパレータ155,156などの動作を制御する機能を果たす装置部分である。同期制御部151には、パケットの先頭語を表示するLビット長の同期コードCdが入力される。そして、コンパレータ155は同期制御部151から送られる同期コードCdの値と、Lビットシフトレジスタ152に保持されるLビットのデータとを比較する。同様に、コンパレータ156は同期制御部151から送られる同期コードCdの値と、Lビットシフトレジスタ154に保持されるLビットのデータとを比較する。
【0007】
コンパレータ155,156によって、Lビットシフトレジスタ152のLビットのデータと、Lビットシフトレジスタ154のLビットのデータとが、同時に、同期コードCdに一致していることが検出されると、同期制御部151では、この同期コードCdがパケットの先頭語として認識される。そして、Lビット長の先頭語に後続するように、1ビット長の単位データの列が、Lビット単位で区切られる。その結果、Lビット長の単位データが、出力データ信号Data_Outとして出力される。このことは、Lビットシフトレジスタ154に保持されるLビットのデータが、同期制御部151によって、Lクロックサイクルごとに出力データ信号Data_Outとして出力されることによって実現する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
従来の同期化装置は、以上のように構成されるので、FIFO153において、多大な記憶容量を必要としていた。そして、このことが、装置を構成する素子の個数を節減することにより、装置を小型化し、製造コストを節減する上で、障害となっていた。
【0009】
この発明は、従来の装置における上記した問題点を解消するためになされたもので、FIFOを必要とせず、そのことによって、素子の個数を節減し、装置の小型化および製造コストの節減を実現し得る同期化装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の装置は、P(≧2)個のL(≧1)ビット長の第1単位データの列を有するパケットを単位として構成される第1データ信号が、m(≧1)ビット長の第2単位データの列に割り付けられて成る第2データ信号を、入力データ信号として入力し、当該入力データ信号から前記第1データ信号を再構成して出力する同期化装置に関する。
【0011】
そして、第1の発明の装置は、各々がmビットの記憶容量を有し、前記入力データ信号を構成する前記第2単位データを順送りに保持する複数個のバッファを備えるシフトレジスタと、前記第1単位データが前記第2データ信号に順次割り付けられる第1ないし第K(≧1)パターンに相応して、前記シフトレジスタに保持されるデータの中から、それぞれLビット長のデータを抽出することにより、第1ないし第K抽出データを得るパターンデータ抽出部と、前記第1ないし第K抽出データの各々を、前記パケットの先頭語の標識としての同期コードと比較する第1比較部と、前記第1ないし第K抽出データの中から、一つを抽出信号として選択して出力するパターン選択部と、同期状態および非同期状態に応じて、前記パターン選択部の選択動作を制御する状態遷移制御部と、前記同期状態および前記非同期状態のいずれかであるか決定する同期判定部と、を備える。
しかも、前記状態遷移制御部は、前記入力データ信号から連続したLビット単位のデータを順次抽出するように、前記パターン選択部に、前記第1ないし第K抽出データを循環的に順次選択させるモードシフト部と、非同期状態に限っては、前記第1比較部による比較において、第k(1≦k≦K)抽出データのみが前記同期コードに一致するごとに、前記モードシフト部が前記パターン選択部へ指示する抽出データの順次選択を、当該第kパターンに対応する第k抽出信号を前記先頭語の候補に設定し、これを起点とした順次選択へと変更させるモード変更部と、を備える。
また、前記同期判定部は、前記抽出信号が出力されるのに同期して、P個の整数を処理番号として、循環的に計数可能な処理番号生成部と、前記抽出信号を前記同期コードと比較する第2比較部と、前記処理番号および前記第2比較部での比較の結果にもとづいて、前記同期状態および前記非同期状態の間の遷移を決定する状態判定部と、を備える。
さらに、当該状態判定部は、前記非同期状態では、前記第2比較部での比較において、前記候補に相当する前記抽出信号と前記同期コードとの一致が、第1の所定の頻度以上に反復して得られると、前記同期状態への移行を決定するとともに一致が得られた当該候補を確定先頭語とし、前記同期状態では、前記第2比較部での比較において、前記確定先頭語に相当する前記抽出信号と前記同期コードとの不一致が、第2の所定の頻度以上に反復して得られると、前記非同期状態への移行を決定し、しかも、前記抽出信号が前記候補または前記確定先頭語に相当するか否かの判断を、前記処理番号にもとづいて行う。
【0012】
第2の発明の装置では、第1の発明の同期化装置において、前記処理番号生成部は、前記非同期状態では、前記第2比較部での比較において、前記抽出信号と前記同期コードとの一致が得られるごとに、前記処理番号を所定値へと復帰させ、前記状態判定部は、前記処理番号が前記所定値の一つ前の値を経た後に前記所定値へと戻ったときに、前記抽出信号が前記候補または前記確定先頭語に相当すると判断する。
【0013】
第3の発明の装置では、第1の発明の同期化装置において、前記状態判定部は、タグ記憶部を、さらに備え、前記状態判定部は、非同期状態において、前記候補が設定された前記抽出信号が出力されたときの前記処理番号を、タグとして前記タグ記憶部へ記憶させ、その後、前記処理番号を前記タグ記憶部に記憶される前記タグと比較することによって、前記抽出信号が前記候補に相当するか否かを判断する。
【0014】
第4の発明の装置では、第3の発明の同期化装置において、前記タグ記憶部は、A(1≦A≦P)個の前記処理番号の値を格納可能な記憶空間を有し、当該記憶空間に前記処理番号の値を格納することによって、前記タグを記憶する。
【0015】
第5の発明の装置では、第3の発明の同期化装置において、前記タグ記憶部は、P個のアドレスに1ビットずつを記憶可能な記憶空間を有し、前記処理番号に対応するアドレスに、1ビットの信号を格納することによって、前記タグの記憶を行う。
【0016】
第6の発明の装置では、第1ないし第5のいずれかの発明の同期化装置において、前記状態判定部は、下限から上限にわたる複数段階の値を有するロックレベルを算出するロックレベル生成部を、さらに備え、当該ロックレベル生成部は、前記第2比較部での比較において、前記候補または前記確定先頭語に相当する前記抽出信号と前記同期コードとの一致が反復して得られるごとに、前記上限を超えない範囲で前記ロックレベルを1段階ずつ上昇させ、不一致が反復して得られるごとに、前記下限を超えない範囲で前記ロックレベルを1段階ずつ下降させ、前記状態判定部は、前記ロックレベルが所定の段階未満であるか以上であるかに応じて、それぞれ、前記非同期状態または前記同期状態であるとの決定を行う。
【0017】
第7の発明の装置では、第1ないし第6のいずれかの発明の同期化装置において、前記モードシフト部は、前記パターンデータ抽出部が、前記シフトレジスタに保持される前記データから第1ないし第K抽出データのいずれをも抽出できない時期である休止時期には、前記パターン制御部が直前の抽出信号をそのまま保持して出力し、その他の時期には、前記第2単位データが前記シフトレジスタに入力されるのに同期して、前記パターン制御部が前記選択動作を行い前記抽出信号を出力するよう制御する。
【0018】
第8の発明の装置は、第1ないし第7のいずれかの発明の同期化装置において、クロック信号として、パルスを生成して出力するクロック生成部を、さらに備え、当該クロック生成部は、前記パターンデータ抽出部が、前記シフトレジスタに保持される前記データから第1ないし第K抽出データのいずれをも抽出できない時期である休止時期には、前記パルスの出力を休止し、その他の時期には、前記抽出信号が出力されるのに同期して、前記パルスを出力する。
【0019】
第9の発明の装置では、第1ないし第8のいずれかの発明の同期化装置において、前記状態遷移制御部は、前記パターンデータ抽出部が、前記シフトレジスタに保持される前記データから第1ないし第K抽出データのいずれをも抽出できない時期である休止時期に、所定の信号を出力する。
【0020】
第10の発明の装置は、第1ないし第9のいずれかの発明の同期化装置において、前記同期状態で、前記抽出信号が前記確定先頭語に相当するときには、前記抽出信号の値にかかわらず前記同期コードを出力し、前記抽出信号が前記確定先頭語に相当しないときには、前記抽出信号をそのまま出力するデータ出力部を、さらに備える。
【0021】
第11の発明の装置は、第1ないし第10のいずれかの発明の同期化装置において、前記パターン選択部が出力する前記抽出信号が、前記候補または前記確定先頭語に相当するときに、所定の信号を出力する先頭信号生成部を、さらに備える。
【0022】
第12の発明の装置は、第1ないし第11のいずれかの発明の同期化装置において、前記パターン選択部が出力する前記抽出信号が、前記候補または前記確定先頭語の直前の抽出信号に相当するときに、所定の信号を出力する最終信号生成部を、さらに備える。
【0023】
【発明の実施の形態】
<1.概論>
図1は、以下で述べる各実施の形態の同期化装置の使用形態の一例を示すブロック図である。この例では、同期化装置101は、64QAM型の復調器121とRS(リードソロモン;Reed Solomon)型の復号器122の間に介挿されている。これらの装置は、例えば、動画像の圧縮処理における代表的な規格であるMPEG規格にもとづいて符号化されたデータ信号を処理対象とする。
【0024】
図2は、図1の装置の動作の概略を示す動作説明図である。MPEG規格にもとづいて画像データを符号化することによって得られたデータ信号D1は、「パケット」と称される一定数のデータ列を単位として構成される。さらに、このパケットPktは、8ビット(=1バイト)長の単位データの列として構成されており、一つのパケットPktには、204個の単位データが含まれる。また、一つのパケットPktの先頭(すなわち、パケットPktの区切りの直後)に位置する単位データである先頭語Hには、識別標識としての同期コードCdが割り当てられる。同期コードCdは、例えば、16進数における値”47”(=2進数における”01000111”であり、”8’h47”とも表記される)に設定されている。
【0025】
データ信号D1は、図示しない64QAM型の変調器によって変調された後に、伝送路へと送出される。伝送路を通じて受信された信号は、復調器121(図1)によって復調される。復調器121から出力されるデータ信号D2は、本来のデータ信号D1とは異なって、6ビット長の単位データの列として構成される。
【0026】
データ信号D2は、データ信号D1を構成するデータ列が、6ビットごとに区切り直されたものと同等である。すなわち、データ信号D2では、データ信号D1のパケットPktの構成単位である8ビット長の単位データが、複数の6ビット長の単位データにまたがるように割り付けられている。データ信号D1の一つのパケットPktの先頭語Hに割り当てられた同期コードCd(=47)を例にとると、この同期コードCdは、データ信号D2の中では、例えば図2に示すように、隣接する2単位のデータにまたがる。
【0027】
同期化装置101の役割は、同期化、すなわち、データ信号D2からデータ信号D1を再構成することにある。装置101は、同期コードCdを手がかりとして、データ信号D2の中に埋もれているパケットPktの先頭語Hを探し出し、パケットPktの列で構成されるデータ信号D1を再構成する。再構成されたデータ信号D1は、データ信号D3として、装置101から復号器122へと送出される。復号器122では、データ信号D3に対して復号化を実行し、符号化される前の画像データを復元する。
【0028】
この発明の同期化装置は、一般に、m(≧1)ビット長の単位データの列として構成されるデータ信号を、L(>m)ビット長の単位データの列として構成されるデータ信号へと変換するとともに、パケット形式のデータ信号を再構成する機能を果たす装置である。以下の各実施の形態では、図2に例示したMPEG規格のデータ信号D1を取り扱う例、すなわち、6ビット長の単位データの列で構成されるデータ信号D2を8ビット長の単位データの列で構成されるデータ信号D3へと変換する例(m=6、L=8の例)が記述される。しかしながら、m、L(>m)の一般の組み合わせに対応した同期化装置も、同様に構成することが可能である。
【0029】
<2.実施の形態1>
図3は、実施の形態1の同期化装置101の全体構成を示すブロック図である。この装置101には、データ抽出部1、同期制御部2、および、クロック変成部3が備わっている。装置101には、入力信号として、入力データ信号Data_In、クロック信号Clk、同期コードCd、および、リセット信号RSTが入力される。
【0030】
入力データ信号Data_Inは、図2に示したデータ信号D2に相当するデータ信号、すなわち、6ビット長の単位データの列で構成されるデータ信号である。クロック信号Clkは、入力データ信号Data_Inに含まれる6ビット長の単位データに同期して入力されるクロック信号である。すなわち、入力データ信号Data_Inとして、6ビット長の単位データが入力されるごとに、クロック信号Clkとして、一つのパルスが入力される。
【0031】
同期コードCdは、処理の対象とされるデータの種別に応じて、処理開始の際に、例えば復調器121から装置101へとセットされる一定値である。図2に例示したMPEGにもとづく符号化データを処理の対象とする際には、同期コードCdとして、例えば”47”の値が付与される。リセット信号RSTは、例えばオペレータ(操作者)のリセット操作にともなって入力される信号であり、装置101の各部の状態の初期化を指示する信号として機能する。
【0032】
装置101は、これらの入力信号にもとづいて演算を実行し、出力信号として、出力データ信号Data_Out、待ち状態表示信号Wt、変成クロック信号MClk、同期信号Sync、先頭信号Sync_Head、および、最終信号Sync_Tailを出力する。出力データ信号Data_Outは、図2に示したデータ信号D3に相当するデータ信号、すなわち、8ビット長の単位データの列として構成され、しかもパケットPktの形式を有するデータ信号である。
【0033】
データ抽出部1は、クロック信号Clkのパルスに同期して、入力データ信号Data_Inから、パケットPktを構成する8ビット長の単位データを順次抽出し、抽出信号Doutとして同期制御部2へと送出する。また、データ抽出部1は、周期的に訪れる抽出不能なクロックサイクル(クロック信号Clkの1周期)において、抽出の一時休止状態、すなわち「待ち状態」を表示する待ち状態表示信号Wtを出力する。
【0034】
同期制御部2は、データ抽出部1の制御を主な任務とする装置部分であり、特に、同期状態の可能性の高さを表現する変数であるロックレベルLL、および、パケットPktの区切りを表示する同期信号Syncを算出し、データ抽出部1へと送出する。データ抽出部1は、これらのロックレベルLLおよび同期信号Syncにもとづいて、抽出動作を実行する。同期制御部2は、さらに、パケットPktの先頭を表示する先頭信号Sync_Head、および、パケットPktの最終を表示する最終信号Sync_Tailを出力するとともに、待ち状態表示信号Wtの値に応じて、抽出信号Doutを出力データ信号Data_Outとして出力する。
【0035】
クロック変成部3は、クロック信号Clkおよび待ち状態表示信号Wtにもとづいて、変成クロック信号MClkを生成する。変成クロック信号MClkは、クロックサイクルが「待ち状態」にある期間、言い換えると、待ち状態表示信号Wtがアクティブである期間においてパルスが欠落したクロック信号である。すなわち、変成クロック信号MClkのパルスは、出力データ信号Data_Outとして、パケットPktを構成する有効なデータが出力されるごとに出力される。出力信号Wt,Sync_Head,Sync_Tail,MClkは、出力データ信号Data_Outとともに、復号器122へと供給される。
【0036】
<2−1.データ抽出部>
図4は、データ抽出部1の構成を示すブロック図である。データ抽出部1には、シフトレジスタ11、パターンデータ抽出部12、比較部16、ロックレベルチェック部17,状態遷移制御部18、および、パターン選択部23が備わっている。また、状態遷移制御部18には、モード変更部19およびモードシフト部22が備わっている。
【0037】
シフトレジスタ11は、2段に接続されたバッファBS1,BS2を備えている。これらのバッファBS1,BS2は、それぞれ、6ビットの記憶容量を有している。そして、バッファBS1,BS2の各々が記憶するデータ信号は、パターンデータ抽出部12へと出力される。また、シフトレジスタ11には、入力信号として、入力データ信号Data_In、クロック信号Clk、および、リセット信号RSTが入力されており、シフトレジスタ11は、これらの入力信号にもとづいて動作する。
【0038】
図5は、シフトレジスタ11の動作の流れを示すフローチャートである。シフトレジスタ11が動作を開始すると、まず、ステップS1において、クロック信号Clkのパルスが立ち上がるか否かが判定される。立ち上がりが得られるまでステップS1の処理が反復され、立ち上がりが得られると、処理はステップS2へと移行する。すなわち、ステップS1は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期してステップS2以下の処理が開始されるように、タイミング調整を行うステップである。
【0039】
ステップS2では、リセット信号RSTがアクティブ(以下の例では、値”0”)であるか否かが判定される。リセット信号RSTがアクティブであれば、ステップS3のリセット処理が実行される。すなわち、バッファBS1,BS2の双方の各ビットの記憶値が値”0”に設定される。一方、リセット信号RSTがノーマル(すなわち、値”1”)であれば、通常処理であるステップS4の処理が実行される。すなわち、バッファBS2には、バッファBS1に記憶される6ビット長の単位データが書き込まれ、バッファBS1には、入力データ信号Data_Inの6ビット長の単位データが書き込まれる。すなわち、バッファBS1,BS2が、シフト動作を行う。
【0040】
ステップS3またはS4の処理が終了すると、ステップS5において、処理を終了すべきか否かが判定される。例えば、通信が完了したとき、あるいは、電源をオフすべき時など、処理を完了すべきと判定されると、処理は完了する。逆に、処理を完了すべきでないと判定されると、処理は、ステップS1へと戻る。以上のように、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS1〜S5の処理ループが、反復的に実行される。
【0041】
<2−2.パターンデータ抽出部>
図4に戻って、パターンデータ抽出部12には、第1〜第3パターンデータ抽出部13,14,15が備わっている。これらの第1〜第3パターンデータ抽出部13,14,15の各々には、バッファBS1,BS2の双方に記憶されるデータ信号が入力される。
【0042】
図6は、パケットPktを構成する8ビット長の単位データが、6ビットの単位データの列として構成される入力データ信号Data_Inの中に割り付けられるパターンを示す説明図である。図6に示すように、入力データ信号Data_Inでは、最小桁(LSB)に相当する第0ビットから最大桁(MSB)に相当する第5ビットまでの6ビットで構成される単位データが、時間軸に沿って並んでいる。この入力データ信号Data_Inに、8ビット長の単位データが割り付けられるパターンとして、図6に示すパターンPT1,PT2,PT3の3通りが存在する。
【0043】
パターンPT1,PT2,PT3のいずれも、互いに隣り合う二つの6ビット長の単位データにまたがっている。そして、パターンPT1は、一つの単位データの第0〜第5ビットのすべてと、つぎの単位データの第4および第5ビットとで構成される。パターンPT2は、一つの単位データの第0〜第3ビットと、つぎの単位データの第2〜第5ビットとで構成される。さらに、パターンPT3は、一つの単位データの第0および第1ビットと、つぎの単位データの第0〜第5ビットのすべてとで構成される。
【0044】
パケットPktを構成する8ビット長の単位データは、パターンPT1,PT2,PT3,PT1,PT2,・・・・の順で、入力データ信号Data_Inに、隙間なく(空きのビットを生じないように)割り付けられる。そして、第1〜第3パターンデータ抽出部13,14,15は、バッファBS1,BS2に記憶される入力データ信号Data_Inの2単位のデータから、それぞれ、パターンPT1,PT2,PT3に相当する8ビットのデータを抽出する。
【0045】
すなわち、第1パターンデータ抽出部13は、図7に示すように、バッファBS1,BS2に記憶される隣り合う二つの6ビット長の単位データから、パターンPT1に相当する8ビットのデータを抽出する。また、第2パターンデータ抽出部14は、図8に示すように、バッファBS1,BS2に記憶される隣り合う二つの6ビット長の単位データから、パターンPT2に相当する8ビットのデータを抽出する。同様に、第3パターンデータ抽出部15は、図9に示すように、パターンPT3に相当する8ビットのデータを抽出する。
【0046】
いうまでもなく、第1〜第3パターンデータ抽出部13,14,15が抽出する8ビットのデータの中で、抽出する価値のある真の8ビット長の単位データは、多くても一つしか存在しない。すなわち、第1〜第3パターンデータ抽出部13,14,15は、バッファBS1,BS2に記憶される2列の6ビット長の単位データの中から、それらに割り付けられた8ビット長の単位データである可能性のある候補をすべて拾い上げる働きをなしている。第1〜第3パターンデータ抽出部13,14,15によって各々抽出された8ビットのデータは、比較部16およびパターン選択部23へと送出される。
【0047】
<2−3.状態遷移制御部など>
図10は、比較部16、ロックレベルチェック部17、状態遷移制御部18、および、パターン選択部23の動作の流れを示すフローチャートである。この動作フローにおいても、シフトレジスタ11の動作フローに関する図5のステップS1、S5にそれぞれ相当するステップS11、S26が備わっており、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS11〜S26の処理ループが、反復的に実行される。また、ステップS12以下の処理は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期して開始される。
【0048】
ステップS12,S13の比較処理は、ロックレベルチェック部17によって遂行される。これらのステップS12,S13では、同期制御部2から送出される同期信号SyncおよびロックレベルLLの値が、それぞれ所定の値と比較される。また、ステップS14〜S16の比較処理は、比較部16によって遂行される。これらのステップS14〜S16では、第1〜第3パターンデータ抽出部13〜15で各々抽出されたパターンPT1〜PT3のデータが、同期コードCdと比較される。
【0049】
状態遷移制御部18は、これらの比較の結果に応じて、ステップS17以下の処理によってモードの決定を行う。ここでモードとは、後述するように、パターン選択部23(図4)における選択動作の種別を表現するものであり、第1〜第4モードまでの4通りのモードが定義される。
【0050】
同期信号Syncがアクティブ(以下の例では、値”1”)であるとき、すなわち、クロックサイクルがパケットPktの区切りに相当するとき、または、ロックレベルLLが値”0”であるとき、すなわち、装置が同期状態に至らない非同期状態にあるときには、ステップS14〜S16における比較の結果が参照され、それらの結果に応じて、ステップS17〜S20のいずれかが選択的に実行される。逆に、クロックサイクルがパケットPktの区切りでもなく、しかも、ロックレベルLLが同期状態に対応する”1”以上の値であるときには、ステップS14〜S16における比較の結果は参照されることなく、ステップS20の処理が実行される。
【0051】
ステップS14〜S16の比較処理において、3通りのパターンPT1,PT2,PT3のデータの中の一つのみが同期コードCdに一致すると判定されると、ステップS17〜S19において、現在のモードがいずれのモードであるかに関わらず、モードが第1〜第3モードへと各々設定される。この処理は、状態遷移制御部18に備わるモード変更部19によって実行される。
【0052】
一方、ステップS14〜S16の比較処理において、3通りのパターンPT1,PT2,PT3のデータの中のいずれもが同期コードCdに一致しないか、または、二つ以上が一致すると判定されると、ステップS20において、モードが現在のモードからつぎのモードへとシフトさせられる。ステップS14〜S16の比較処理が参照されない場合も同様である。モードのシフトとは、第1,2,3,4,1,2,・・・・の順序で、モードを循環的に一つずつ移行させることを意味する。
【0053】
ステップS20の処理が終了すると、処理はステップS21へと移行し、新たなモードが第4モードであるか否かが判定される。もしも、第4モードでなければ、ステップS22において、待ち状態表示信号Wtがノーマル(以下の例では、値”0”)に設定される。逆に、第4モードであると判定されると、ステップS23において、待ち状態表示信号Wtがアクティブ(値”1”)に設定される。処理がステップS17〜S19のいずれかを経たときにも、新たなモードは第4モードではないので、ステップS22の処理が実行される。これらのステップS20〜S23の処理は、状態遷移制御部18に備わるモードシフト部22によって遂行される。
【0054】
ステップS22を経たときには、ステップS24の処理が実行される。すなわち、新規に設定された第1〜第3モードに対応して、パターンPT1,PT2,PT3のデータが、それぞれ選択され、抽出信号Doutとして出力される。ステップS23を経たときには、ステップS25の処理が実行される。すなわち、現在の抽出信号Doutが更新されることなく、そのまま保持される。ステップS24,S25のいずれかの処理が終了すると、処理は、ステップS26へと移行する。
【0055】
ステップS24,S25の処理は、パターン選択部23によって遂行される。したがって、パターン選択部23は、図4に模式的に描かれるように、モードシフト部22が出力するモード信号、すなわちモードを表現する信号に応答して、第1〜第3パターンデータ抽出部13,14,15の出力信号、または、ラッチに保持される現在の値のいずれかを選択して出力するスイッチ回路として構成することができる。
【0056】
図11〜図17は、図10の動作フローにもとづいて選択された抽出信号Doutと入力データ信号Data_Inとの関係を示す動作説明図である。まず、あるクロックサイクルにおいて、非同期状態にある(ロックレベルLL=0)か、または、クロックサイクルがパケットPktの区切りに相当する(同期信号Sync=1)ときに、シフトレジスタ11に記憶される二列の単位データに対する3通りの抽出パターンPT1,PT2,PT3の中で、パターンPT1のみが同期コードCdに一致する場合、すなわち、図11に示す例に該当し、図12,図13には該当しない場合を取り上げる。
【0057】
この場合には、そのクロックサイクルにおいて、モードが第1モードに設定されるので、抽出信号Doutとして、図14に示すパターンPT1のデータ(同期コードCdに一致している)が出力される。このことは、このクロックサイクルでは、パケットPktを構成する8ビット長の単位データは、パターンPT1の形態で入力データ信号Data_Inに割り付けられ、しかもその値が同期コードCdに一致するものと判断されたことを意味する。
【0058】
この判断が正当であれば、8ビット長の単位データは、その後、パターンPT2,PT3,PT1,PT2,・・・・の順序で割り付けられていることとなる。このことに対応して、クロックサイクルが一つずつ進行するごとに(言い換えると、クロック信号Clkが立ち上がるごとに)、モードは第2、第3モードへと順次シフトし、それにともなって、抽出信号Doutとして出力されるデータは、図15,図16に各々示されるパターンPT2,PT3のデータへと移行する。
【0059】
つぎのクロックサイクルでは、図17に示すように、シフトレジスタ11には、正当に抽出されるべきデータは存在しない。このとき、モードは第4モードへとシフトしており、シフトレジスタ11から抽出されたパターンPT1,PT2,PT3のデータのいずれも抽出信号Doutとしては選択されず、直前のクロックサイクルにおける抽出信号Doutの値が維持される。すなわち、このクロックサイクルでは、データ抽出部1は、一時休止状態、すなわち「待ち状態」に置かれる。この「待ち状態」に限って、待ち状態表示信号Wtがアクティブとなる。すなわち、待ち状態表示信号Wtは、「待ち状態」を表示する信号として機能する。
【0060】
つぎのクロックサイクルでは、モードは第1モードへと戻り、図14に示されるパターンPT1のデータが抽出信号Doutとして出力される。いうまでもなく、このときには、パターンPT1のデータは、一般には同期コードCdではない。以下、クロックサイクルごとに、モードが第1〜第4モードの間を、循環的かつ逐次的に移行する(すなわち、シフトする)のにともなって、パターンPT1,PT2,PT3の選択、および、「待ち状態」の4通りが順次展開されることとなる。
【0061】
このシフト動作は、非同期状態の出現(ロックレベルLLが”0”となる)か、または、クロックサイクルがパケットPktの区切りに相当する(同期信号Syncが”1”となる)まで、反復的に継続される。ロックレベルLLが”0”となるか、または、同期信号Syncが”1”となったときには、図11〜図13のいずれに相当するかが判定され、例えば図12にのみ該当すると判定されると、現在のモードとは無関係にモードが第2モードへと変更され、その後、モードは第3、4、1、2、3モードの順序で循環的にシフトしてゆく。
【0062】
また、図13にのみ該当すると判定されると、モードは第3モードへと変更され、その後、第4、1、2、3、4モードの順序で循環的にシフトしてゆく。さらに、図11〜図13のいずれにも該当しないか、または、複数に該当するときには、循環的なシフト動作がそのまま維持される。
【0063】
すなわち、通常においては、パターンPT1,PT2,PT3の選択、および、「待ち状態」に対応する第1〜第4モードの動作が、この順序で循環的に展開される。そして、ロックレベルLLが”0”となるか、または、同期信号Syncが”1”となったときに、パターンPT1,PT2,PT3のデータのいずれか一つのみが同期コードCdに一致するならば、その結果に応じて、モードは第1〜第3モードのいずれかへとジャンプする。
【0064】
パケットPktを構成する8ビット長の単位データは、ある6ビット長の単位データの位置を基準として、パターンPT1,PT2,PT3,PT1,PT2,・・・・の順で、入力データ信号Data_Inに、隙間なく割り付けられている。データ抽出部1が、8ビット長の単位データの列を入力データ信号Data_Inから抽出する順序としては、正当なパターンPT1,PT2,PT3,PT1,PT2,・・・・の順序だけでなく、正当ではない2通りのパターンPT2,PT3,PT1,PT2,PT1,・・・・の順序、および、パターンPT3,PT1,PT2,PT1,PT2,・・・・の順序を加えた合計3通りの抽出の順序が有り得る。
【0065】
パターンPT1,PT2,PT3のデータと同期コードCdとの比較の結果に応じて、モードが第1〜第3モードのいずれかへとジャンプするのは、入力データ信号Data_Inの中から読み取られた同期コードCdが3通りのパターンPT1,PT2,PT3の中のいずれに割り付けられているかにもとづいて、その後の抽出の順序として、3通りの順序の一つを選択することに相当する。このとき、同期コードCdが割り付けられているパターンを含む順序が選択される。通常の期間において、モードがジャンプすることなくシフトしつづけるのは、選択された順序での抽出が継続することに相当する。
【0066】
一旦選択された順序が、必ずしも正当な順序であるとは限らない。入力データ信号Data_Inの中には、3通りのパターンPT1,PT2,PT3の中の正当なパターンとは異なるパターンで抽出された8ビットのデータが、たまたま同期コードCdと同一の値を持つことも有り得る。装置が非同期状態にあるとき、あるいは、パケットPktの区切りに至ったと判断されたときに、同期コードCdを手がかりとして、モードが第1〜第3モードのいずれかへとジャンプするのは、選択されている抽出の順序が誤りであったときに、正当な順序への修正を可能にするためである。
【0067】
<2−4.同期制御部と同期検出部>
図18は、同期制御部2の構成を示すブロック図である。同期制御部2には、同期検出部31、先頭信号(ヘッド信号)生成部32、最終信号(テール信号)生成部33、同期信号生成部34、および、データ出力部35が備わっている。同期検出部31とロックレベルチェック部17(図4)とによって、この発明の同期判定部が構成される。
【0068】
同期制御部2には、入力信号として、同期コードCd、クロック信号Clk、リセット信号RST、待ち状態表示信号Wt、および、抽出信号Doutが入力される。待ち状態表示信号Wt、および、抽出信号Doutは、データ抽出部1から供給される。同期検出部31は、データ抽出部1で参照されるロックレベルLLを算出するともに、先頭信号生成部32で参照される処理番号Pdを算出する。先頭信号生成部32、最終信号生成部33、および、同期信号生成部34は、それぞれ、先頭信号Sync_Head、最終信号Sync_Tail、および、同期信号Syncを生成して出力する。さらに、データ出力部35は、抽出信号Doutにもとづいて、出力データ信号Data_Outを出力する。
【0069】
図19は、同期検出部31の内部構成を示すブロック図である。同期検出部31には、比較部41、ロックレベル生成部42、処理番号生成部43、リセット判定部44、および、待ち状態判定部45が備わっている。ロックレベル生成部42とロックレベルチェック部17(図4)とによって、この発明の状態判定部が構成される。
【0070】
図20は、同期検出部31の動作の流れを示すフローチャートである。この動作フローにおいても、シフトレジスタ11の動作フローに関する図5のステップS1、S5にそれぞれ相当するステップS41、S62が備わっており、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS41〜S62の処理ループが、反復的に実行される。また、ステップS42以下の処理は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期して開始される。
【0071】
ステップS42では、リセット信号RSTがアクティブ(”0”)であるか否かが判定される。リセット信号RSTがアクティブであれば、ステップS43,S44のリセット処理が実行される。すなわち、ロックレベルLLおよび処理番号Pdの双方が初期値”0”に設定される。一方、リセット信号RSTがノーマル(”1”)であれば、通常処理であるステップS45以下の処理が実行される。
【0072】
ステップS45では、待ち状態表示信号Wtがノーマル(”0”)であるか否かが判定される。待ち状態表示信号Wtがノーマルでない、すなわち、現在のクロックサイクルが「待ち状態」であれば、処理は直接にステップS62へと移行する。すなわち、「待ち状態」では、何の処理も行われない。
【0073】
一方、待ち状態表示信号Wtがノーマルであれば、ステップS46において、抽出信号Doutの値が同期コードCdと比較される。そして、抽出信号Doutが同期コードCdに一致しておれば、ステップS47〜S55の処理が行われ、逆に一致していなければ、ステップS56〜S61の処理が行われる。
【0074】
ステップS47〜S55では、処理番号PdとロックレベルLLの現在値にもとづいて、処理番号PdおよびロックレベルLLの値が更新される。すなわち、処理番号Pdが”0”であるときには、処理番号Pdは値”1”だけインクリメント(増加)される。このとき、ロックレベルLLが上限値(以下の例では、値”7”)に達していなければ、ロックレベルLLも値”1”だけインクリメントされる。
【0075】
逆に、処理番号Pdが”0”ではない(すなわち、Pd=1〜203)ときには、ロックレベルLLおよび処理番号Pdは、つぎのように設定される。すなわち、ロックレベルLLが”0”であれば、処理番号Pdは”1”に設定される。ロックレベルLLが”0”ではなく(すなわち、LL=1〜7)、しかも、処理番号Pdが”203”ではない(すなわち、Pd=1〜202)ときには、処理番号Pdは”1”だけインクリメントされる。ロックレベルLLが”0”ではなく(すなわち、LL=1〜7)、しかも、処理番号Pdが”203”であるときには、処理番号Pdは初期値”0”に戻される。
【0076】
ステップS56〜S61においても、処理番号PdとロックレベルLLの現在値にもとづいて、処理番号PdおよびロックレベルLLの値が更新される。すなわち、処理番号Pdが”203”でなければ、処理番号Pdは”1”だけインクリメントされる。逆に、処理番号Pdが”203”であれば、処理番号Pdは”0”に初期化される。ロックレベルLLは、処理番号Pdが”0”であって、しかも、ロックレベルLLが”0”ではない(すなわち、LL=1〜7)ときに限って、”1”だけデクリメント(減少)される。
【0077】
以上の処理が終了すると、処理はステップS62へと移行する。ステップS41〜ステップS62の処理が反復して実行されることによって、処理番号Pdは”0”〜”203”の範囲で変化し、ロックレベルLLは”0”〜”7”の範囲で変化する。なお、ステップS42のリセット信号RSTの判定は、リセット判定部44で実行され、ステップS45の待ち状態表示信号Wtの判定は、待ち状態判定部45で実行される。
【0078】
また、ステップS47,S50,S56,S58における処理番号Pdの現在値の判定、および、ステップS48,S53,S59におけるロックレベルLLの現在値の判定は、ロックレベル生成部42と処理番号生成部43の双方で行われる。ステップS44,S49,S51,S52,S55,S57,S61における処理番号Pdの設定処理は、処理番号生成部43で実行される。さらに、ステップS43,S50,S54,S60におけるロックレベルLLの設定処理は、ロックレベル生成部42によって実行される。
【0079】
<2−5.同期検出部の動作例>
図21および図22は、同期検出部31の動作例を示す動作説明図である。これらの図において、一つのパケットPktに対応する期間が、符号”Pkt”で示されている。また、ハッチングを施した矩形枠は、同期コードCdと同一の値を有する抽出信号Doutを示しており、白抜きの矩形枠は、同期コードCdとは一致しない値を有する抽出信号Doutを示している。抽出信号Doutには、抽出の順序が誤っておらず、しかも、通信の過程の中でデータ信号に誤りが発生していなければ、パケットPktの区切りごとに、先頭語の位置に同期コードCdが現れる。
【0080】
同期検出部31が動作を開始した時点では、リセット信号RSTがアクティブであるため、処理番号PdおよびロックレベルLLのいずれも、初期値”0”に設定されている。リセットが解除され(すなわち、リセット信号RSTがノーマルに設定され)た後に、抽出信号Doutの入力が開始される。同期検出部31では、最初に同期コードCdが現れると、ステップS55において処理番号Pdが”1”に設定され、同時に、ステップS54においてロックレベルLLが”1”に設定される。
【0081】
その後、クロックサイクルごとに、ステップS56,S58,S61を経ることによって、処理番号Pdが”1”ずつ増加してゆく。パケットPktの先頭語以外の位置に同期コードCdと同一の値が現れても、ロックレベルLLが”0”でない、すなわち、”1”以上である限り、ステップS48,S50,S52の処理を経るので、ロックレベルLLは更新されることがなく、処理番号Pdは”203”まで逐次インクリメントされてゆく。
【0082】
処理番号Pdが”203”に達すると、ステップS56,S57、または、ステップS48,S50,S52を経ることにより、処理番号Pdは”0”へと戻される。つぎのクロックサイクルで、図21に示すようにパケットPktの先頭語として同期コードCdが正常に現れたときには、ステップS47,S53,S54,S55を経ることによって、処理番号Pdが”1”へとインクリメントされると同時に、ロックレベルLLも”2”へとインクリメントされる。
【0083】
以下同様に、パケットPktの先頭語として同期コードCdが正常に現れるごとに、ロックレベルLLは、”3”,”4”,・・・・と、順次上昇してゆく。ロックレベルLLが上限値”7”に達すると、パケットPktの先頭語に同期コードCdが現れても、ステップS47,S53,S55を経ることにより、処理番号Pdのみが”1”へとインクリメントされ、ロックレベルLLはもはや変更されずに、上限値”7”に保持される。すなわち、ロックレベルLLは、いかなる場合にも、あらかじめ設定された上限値を超えることはない。
【0084】
一方、図21に示すように、ロックレベルLLが例えば”3”であるときに、つぎのパケットPktの先頭語に同期コードCdが現れなかったときには、同期検出部31の処理は、ステップS56,S58,S59,S60,S61を経ることとなる。その結果、処理番号Pdが”1”へとインクリメントされると同時に、ロックレベルLLは”1”だけデクリメントされる。すなわち、ロックレベルLLは、”3”から”2”へと下降する。
【0085】
つぎのパケットPktの先頭語に同期コードCdが現れると、ロックレベルLLは再び”1”だけ上昇するが、逆に図21に例示するように、同期コードCdが現れなければ、ロックレベルLLは、さらにデクリメントされて”1”となる。さらにつぎのパケットPktの先頭語においても、同期コードCdが現れなければ、ロックレベルLLはデクリメントされることによって、初期値”0”へと引き戻される。
【0086】
ロックレベルLLが”0”であるときには、抽出信号Doutの中に同期コードCdに一致するものが現れない限り、ステップS56,S58,S61、または、ステップS56,S57のいずれかの流れによって、処理番号Pdは”0”から”203”までの上昇を反復し、ロックレベルLLは値”0”を保持しつづける。
【0087】
図22は、図21に後続する動作を示しており、双方の図に共通に表示される符号(A)が、同一の時点を表している。ロックレベルLLが”0”であるときには、最初に現れた同期コードCdが、暫定的にパケットPktの先頭語として取り扱われる。図22に例示するように、処理番号Pdが値”k”であるときに、同期コードCdが現れると、ステップS48,S49によって、処理番号Pdは”1”へと設定されるが、ロックレベルLLは変化せず、”0”を維持する。処理番号Pdが”1”に設定されたことは、入力された同期コードCdがパケットPktの先頭語であると暫定的にみなされたこと、すなわち、パケットPktの区切りの位置が暫定的に定められたことに相当する。
【0088】
暫定的なパケットPktのつぎの先頭語が現れる前、すなわち、処理番号Pdが”203”を経て”0”へと初期化されるより前に(図22において、処理番号Pdが値”i”であるとき)、同期コードCdと同一のデータが現れると、ロックレベルLLは”0”のままであるので、ステップS48,S49によって、処理番号Pdは、あらためて”1”に設定される。すなわち、暫定的なパケットPktの先頭語の位置が、新たな同期コードCdの位置へと修正される。
【0089】
以下同様に、処理番号Pdが”203”を経て”0”へと戻る前に(図22において、処理番号Pdが値”j”,”p”,”q”であるとき)、同期コードCdが現れるごとに、処理番号Pdは”1”へと設定され、暫定的なパケットPktの先頭語の位置が修正される。その期間においては、ロックレベルLLは”0”に維持されたままである。
【0090】
処理番号Pdが”203”を経て”0”へと初期値に戻されるまでに同期コードCdが現れず、しかも、処理番号Pdが”0”となったとき、すなわち暫定的なパケットPktのつぎの先頭語の位置に同期コードCdが現れると、ステップS47,S53,S54,S55によって、処理番号Pdが”1”へとインクリメントされると同時に、ロックレベルLLが”1”へとインクリメントされる。
【0091】
ロックレベルLLが”1”以上であれば、すでに説明したように、パケットPktの先頭語以外の位置に同期コードCdが現れても、処理番号Pdは”1”へ設定されることはない。すなわち、ロックレベルLLが”0”から”1”へと上昇すると、暫定的なパケットPktの区切りの位置が、確定的に取り扱われることとなる。ロックレベルLLが”0”へと戻らない限り、パケットPktの区切りの位置は変化しない。このときの装置101の動作状態は、「同期状態」と称される。これに対して、ロックレベルLLが”0”であれば、パケットPktの区切りは暫定的に取り扱われ、つねに新たな区切りが探索されることとなる。このときの装置101の動作状態は、「非同期状態」と称される。
【0092】
ロックレベルLLが”1”以上であるときには、パケットPktの先頭語に同期コードCdが現れるごとに、そのパケットPktの区切りが正当である可能性が高いことを反映して、ロックレベルLLは上限値に至るまで”1”ずつ上昇し、非同期状態に対応する”0”から遠ざかる。逆に、パケットPktの先頭語に同期コードCd以外の値が現れるごとに、そのパケットPktの区切りが正当である可能性が低いことを反映して、ロックレベルLLは”1”ずつ下降し、非同期状態に対応する”0”に接近する。そして、ロックレベルLLが”0”に至ると、動作状態は非同期状態へと引き戻される。このように、ロックレベルLLは、パケットPktの区切りが正当である確度を表現する変数であると言うことができる。
【0093】
この実施の形態では、ロックレベルLLが”0”であるか”1”以上であるかに応じて、非同期状態と同期状態とを分けているが、二つの状態を分離するロックレベルLLの基準値は、”0”から上限値までの任意の値に設定可能である。例えば、ロックレベルLLが”2”以下であれば非同期状態となり、”2”を超える値であれば同期状態となるように、基準値を”2”に設定することが可能である。それには、ステップS13(図10)、ステップS42,S48,S59(図20)において、比較の基準値を”0”から”2”へと改めればよい。
【0094】
このときには、暫定的に決定されたパケットPktの先頭語にのみ、同期コードCdが3度現れた後に初めて、暫定的なパケットPktの区切りが確定し、非同期状態から同期状態へと移行する。すなわち、非同期状態と同期状態とを振り分ける基準値が高く設定されるほど、パケットPktの区切りが正当である確度がより高くなったときに、非同期状態から同期状態への移行が実現する。すなわち、基準値が高いほど、パケットPktの区切りの正当性に関して、より慎重な判断が行われることとなる。
【0095】
同期化装置の目的は、入力データ信号Data_Inに割り付けられた例えば8ビット長の単位データを正当に抽出するとともに、パケットPktの区切りを識別して、パケットPkt形式のデータ信号を再構成することにある。装置101では、ロックレベルLLという変数を導入することによって、パケットPktの区切りに関する正当性の確度が数量化され、しかも、その正当性は絶えず試され、実績に応じて確度が引き上げ、または、引き下げられる。そして、確度の高さに応じて、パケットPktの区切りを暫定的なものとして取り扱う「非同期状態」と、確定的なものとして扱う「同期状態」とに、動作状態が振り分けられる。このため、誤りの少ない同期化が、無駄時間を少なくして能率よく行われることとなる。
【0096】
<2−6.先頭信号生成部など>
図23は、先頭信号生成部32の動作の流れを示すフローチャートである。この動作フローにおいても、ステップS78において、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS71〜S78の処理ループが、反復的に実行される。また、ステップS71が備わるので、ステップS72以下の処理は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期して開始される。
【0097】
ステップS72では、リセット信号RSTがアクティブ(”0”)であるか否かが判定される。リセット信号RSTがアクティブであれば、ステップS73のリセット処理が実行され、先頭信号Sync_Headがノーマルの初期値”1”に設定される。その後、処理はステップS78へと移行する。一方、リセット信号RSTがノーマル(”1”)であれば、通常処理であるステップS74以下の処理が実行される。
【0098】
ステップS74では、待ち状態表示信号Wtがノーマル(”0”)であるか否かが判定される。待ち状態表示信号Wtがノーマルでない、すなわち、現在のクロックサイクルが「待ち状態」であれば、処理は直接にステップS78へと移行する。すなわち、「待ち状態」では、何の処理も行われない。
【0099】
一方、待ち状態表示信号Wtがノーマルであれば、ステップS75において、処理番号Pdの値が”0”であるか否かが判定される。そして、処理番号Pdが”0”でなければステップS76において、先頭信号Sync_Headはノーマル(”1”)に設定され、逆に、処理番号Pdが”0”に一致しておれば、ステップS77において、先頭信号Sync_Headはアクティブ(”0”)に設定される。ステップS76またはS77が終了すると、処理はステップS78へと移行する。
【0100】
図24は、最終信号生成部33の動作の流れを示すフローチャートである。最終信号生成部33は、図23に示した先頭信号生成部32と同様のフローに沿って動作する。すなわち、ステップS88において、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS81〜S88の処理ループが、反復的に実行される。また、ステップS82以下の処理は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期して開始される。
【0101】
ステップS82では、リセット信号RSTがアクティブ(”0”)であるか否かが判定される。リセット信号RSTがアクティブであれば、ステップS83において、最終信号Sync_Tailがノーマルの初期値”1”に設定される。その後、処理はステップS88へと移行する。一方、リセット信号RSTがノーマル(”1”)であれば、通常処理であるステップS84以下の処理が実行される。
【0102】
ステップS84では、待ち状態表示信号Wtがノーマル(”0”)であるか否かが判定される。待ち状態表示信号Wtがノーマルでない、すなわち、現在のクロックサイクルが「待ち状態」であれば、処理は直接にステップS88へと移行する。すなわち、「待ち状態」では、何の処理も行われない。
【0103】
一方、待ち状態表示信号Wtがノーマルであれば、ステップS85において、処理番号Pdの値が”203”であるか否かが判定される。そして、処理番号Pdが”203”でなければステップS86において、最終信号Sync_Tailはノーマル(”1”)に設定され、逆に、処理番号Pdが”203”に一致しておれば、ステップS87において、最終信号Sync_Tailはアクティブ(”0”)に設定される。ステップS86またはS87が終了すると、処理はステップS88へと移行する。
【0104】
図25は、同期信号生成部34の動作の流れを示すフローチャートである。同期信号生成部34も、図23に示した先頭信号生成部32と同様のフローに沿って動作する。すなわち、ステップS98において、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS91〜S98の処理ループが、反復的に実行される。また、ステップS92以下の処理は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期して開始される。
【0105】
ステップS92では、リセット信号RSTがアクティブ(”0”)であるか否かが判定される。リセット信号RSTがアクティブであれば、ステップS93において、同期信号Syncがノーマルの初期値”0”に設定される。その後、処理はステップS98へと移行する。一方、リセット信号RSTがノーマル(”1”)であれば、通常処理であるステップS94以下の処理が実行される。
【0106】
ステップS94では、待ち状態表示信号Wtがノーマル(”0”)であるか否かが判定される。待ち状態表示信号Wtがノーマルでない、すなわち、現在のクロックサイクルが「待ち状態」であれば、処理は直接にステップS98へと移行する。すなわち、「待ち状態」では、何の処理も行われない。
【0107】
一方、待ち状態表示信号Wtがノーマルであれば、ステップS95において、処理番号Pdの値が”203”であるか否かが判定される。そして、処理番号Pdが”203”でなければステップS96において、同期信号Syncはノーマル(”0”)に設定され、逆に、処理番号Pdが”203”に一致しておれば、ステップS97において、同期信号Syncはアクティブ(”1”)に設定される。ステップS96またはS97が終了すると、処理はステップS98へと移行する。
【0108】
<2−7.データ出力部とクロック変成部>
図26は、データ出力部35の動作の流れを示すフローチャートである。データ出力部35も、図23に示した先頭信号生成部32と同様に、ステップS106において、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS101〜S106の処理ループが、反復的に実行される。また、ステップS102以下の処理は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期して開始される。
【0109】
ステップS102では、リセット信号RSTがアクティブ(”0”)であるか否かが判定される。リセット信号RSTがアクティブであれば、ステップS103において、出力データ信号Data_Outが初期値”0”に設定される。その後、処理はステップS106へと移行する。一方、リセット信号RSTがノーマル(”1”)であれば、通常処理であるステップS104以下の処理が実行される。
【0110】
ステップS104では、待ち状態表示信号Wtがノーマル(”0”)であるか否かが判定される。待ち状態表示信号Wtがノーマルでない、すなわち、現在のクロックサイクルが「待ち状態」であれば、処理は直接にステップS106へと移行する。すなわち、「待ち状態」では、何の処理も行われない。一方、待ち状態表示信号Wtがノーマルであれば、ステップS105において、出力データ信号Data_Outに抽出信号Doutが与えられる。ステップS105が終了すると、処理はステップS106へと移行する。
【0111】
クロックサイクルが「待ち状態」であるときには、ステップS105の処理が行われないので、出力データ信号Data_Outとして、直前の出力データ信号Data_Outの値、すなわち1クロックサイクル前の値がそのまま保持される。したがって、「待ち状態」のクロックサイクルにおいて、抽出信号Doutがどのような値であっても、出力データ信号Data_Outには影響がない。
【0112】
このため、パターン選択部23(図4)は、「待ち状態」において、直前の抽出信号Doutを必ずしも保持しなくてもよい。言い換えると、図10のステップS25は必須ではなく、「待ち状態」においては、抽出信号Doutとしてどのような値が出力されてもよい。あるいは、ステップS25が設けられるのであれば、図26のフローチャートにおいて、ステップS104の比較処理を削除し、リセット信号RSTが解除されているときには、待ち状態表示信号Wtの値とは無関係に、ステップS105の処理が常に実行されるように、データ出力部35を構成してもよい。
【0113】
図27は、クロック変成部3の構成を示す回路図である。クロック変成部3には、フリップフロップ51および論理素子52が備わっている。フリップフロップ51のデータ入力端子には待ち状態表示信号Wtが入力され、クロック入力端子にはクロック信号Clkが入力されている。そして、論理素子52の反転入力端子にはフリップフロップ51の出力データが入力され、非反転入力端子にはクロック信号Clkが入力される。論理素子52の出力データが、変成クロック信号MClkとして外部へ出力される。
【0114】
フリップフロップ51は、クロック信号Clkの立ち下がりに同期して、待ち状態表示信号Wtを出力信号に保持する。論理素子52は、非反転入力端子と反転入力端子とを有する論理積回路であり、フリップフロップ51の出力信号が値”0”であるときに限って、クロック信号Clkを変成クロック信号MClkとして出力する論理スイッチとして機能する。
【0115】
<2−8.装置101の出力信号>
図28は、装置101が出力する各種の出力信号のタイミングチャートである。出力データ信号Data_Outを構成する単位である1個のパケットPktには、204バイトの信号、すなわち、204個の8ビット長の単位データが含まれている。これらの単位データは、クロック信号Clkのパルスに同期して出力される。そして、クロック信号Clkの4周期(4クロックサイクル)ごとに、1周期(1クロックサイクル)分の「待ち状態」が現れる。したがって、272クロックサイクルで1個のパケットPktの出力が完了する。
【0116】
図28において、出力データ信号Data_Outの中に周期的に現れる”NOP”は、「待ち状態」における単位データであり、直前の単位データと同一の値である。変成クロック信号MClkは、クロック信号Clkから「待ち状態」に限ってパルスを欠落させたクロック信号として得られる。言い換えると、変成クロック信号MClkは、”NOP”を除く単位データ、すなわち、意味のある単位データにのみ同期したパルスとして出力される。
【0117】
装置101に後続する復号器122(図1)は、この変成クロック信号MClkをクロック信号として用いることによって、意味のある単位データのみの処理を円滑に実行することが可能となる。そのためには、変成クロック信号MClkとして、クロック信号Clkの立ち上がりから半周期遅れた立ち下がりのエッジが利用されることが望ましい。この目的に沿うように、変成クロック信号MClkは、”NOP”の出現から半周期遅れて休止している。
【0118】
クロックサイクルが「待ち状態」にあるときにアクティブとなる待ち状態表示信号Wtは、装置101の内部で利用されるだけでなく、外部へも出力されることにより、「待ち状態」を外部の復号器122等へ報知する役割をも果たす。先頭信号Sync_Headは、パケットPktの先頭語Hが現れるときにアクティブとなる。したがって、先頭信号Sync_Headは、パケットPktの先頭語Hの出現を外部へ報知する役割を果たす。
【0119】
最終信号Sync_Tailは、パケットPktの最終語Tが現れるときにアクティブとなる。図28の例では、最終語Tの直後に”NOP”が現れているので、最終信号Sync_Tailは、2クロックサイクルにわたってアクティブとなっている。すでに説明した各種のフローチャートから解るように、各種の出力信号のいずれも、「待ち状態」では変化しない。最終信号Sync_Tailは、パケットPktの最終語Tの出現を外部へ報知する役割を果たす。同期信号Syncは、装置101の内部で参照される信号であり、最終信号Sync_Tailとは、単に論理値が逆となっているに過ぎない。
【0120】
なお、装置の動作状態が非同期状態にあって、パケットPktの区切りが暫定的であっても、各種の出力信号が図28に示したタイミングで出力される点に変わりはない。
【0121】
以上の説明から明らかなように、装置101では、従来装置150に備わるFIFO153を必要としない。すでに述べたように、FIFO153は、1個のパケットPktのデータを記憶するのに必要な記憶容量、すなわち、8×204ビットの記憶容量を必要とする。装置101では、この多大な記憶容量を有するFIFO153を備える必要がないので、同期化装置の小型化、低廉化が実現する。
【0122】
<3.実施の形態2>
図29は、実施の形態2の同期化装置の同期検出部31の構成を示すブロック図である。この実施の形態では、同期検出部31にロックレベル変更部60が備わる点で、実施の形態1の同期検出部31とは特徴的に異なっている。ロックレベル変更部60は、比較部41における比較の結果にもとづいて、ロックレベル生成部42へロックレベルLLの変更を指示する。
【0123】
図30は、ロックレベル変更部60の内部構成を示すブロック図である。ロックレベル変更部60には、コントローラ61、タグメモリ62、および、Npカウンタ(もう一つの処理番号生成部)63が備わっている。Npカウンタ63は、処理番号Pdとは異なる第2の処理番号としての処理番号Npを計数する。処理番号Npは、”0”から”203”までの範囲の値をとる。
【0124】
タグメモリ62は、書き換え可能な半導体メモリを有しており、後述するタグを記憶する。コントローラ61は、タグメモリ62およびNpカウンタ63に対してデータのやりとりを行いつつ、比較部41における比較の結果を参照することを通じて、ロックレベル生成部42へロックレベルLLの変更を指示する信号を出力する。
【0125】
図31は、タグメモリ62のメモリ空間の一つの形態を示す模式図である。この形態では、タグメモリ62には、N(≧1)個の処理番号Npの値を格納可能なメモリ空間が準備されている。処理番号Npは1バイトで表現されるので、この形態のタグメモリ62は、8×Nビットの記憶容量を有する。図31の例では、5個のメモリ空間が準備されており、”0”,”t1”,”t2”,”t3”の4個の数値が、タグとして記憶されている。
【0126】
図32は、タグメモリ62のメモリ空間のもう一つの形態を示す模式図である。この形態のタグメモリ62は、”0”〜”203”の204個のアドレスの各々に、1ビット長のデータが格納し得るように構成されている。したがって、記憶容量は204ビットである。そして、各データの値は、通常においてはノーマル(この例では”0”)であり、タグとして記憶すべき処理番号Npに対応するアドレスのデータに限ってアクティブ(”1”)に設定される。これによって、実質的にタグが記憶される。すなわち、この形態のタグメモリ62は、フラグレジスタとして構成される。
【0127】
パケットPktを構成する単位データの個数が大きければ、図32よりも図31の形態の方が、より少ないメモリ容量で足りるので有利である。逆に、単位データの個数が小さければ、図31よりも図32の形態の方が有利であるといえる。
【0128】
<3−1.ロックレベル変更部の動作>
図33は、ロックレベル変更部60の動作の流れを示すフローチャートである。ロックレベル変更部60も、図23に示した先頭信号生成部32と同様に、ステップS140において、処理を完了すべきとの判定がなされるまで、ステップS121〜S140の処理ループが、反復的に実行される。また、ステップS122以下の処理は、クロック信号Clkの立ち上がりエッジに同期して開始される。
【0129】
ステップS122では、リセット信号RSTがアクティブ(”0”)であるか否かが判定される。リセット信号RSTがアクティブであれば、ステップS123において、タグメモリ62からすべてのタグが消去される。すなわち、タグメモリ62の記憶データが初期化される。さらに、ステップS124において、Npカウンタ63における計数値である処理番号Npが”0”に初期化される。その後、処理はステップS140へと移行する。
【0130】
一方、リセット信号RSTがノーマル(”1”)であれば、通常処理であるステップS125以下の処理が実行される。ステップS125では、待ち状態表示信号Wtがノーマル(”0”)であるか否かが判定される。待ち状態表示信号Wtがノーマルでない、すなわち、現在のクロックサイクルが「待ち状態」であれば、処理は直接にステップS140へと移行する。すなわち、「待ち状態」では、何の処理も行われない。一方、待ち状態表示信号Wtがノーマルであれば、ステップS126において、タグメモリ62にタグが記憶されているか否かが判定される。
【0131】
もしも、タグが一つも記憶されていなければ、ステップS127において、抽出信号Doutが同期コードCdに一致するか否かが判定される。そして、一致していなければ、処理はステップS140へと移行し、一致しておれば、後述するステップS137へと移行する。
【0132】
ステップS126の判定において、タグメモリ62にタグが記憶されておれば、まず、ステップS128〜S130において、処理番号Npの更新が行われる。すなわち、処理番号Npが、”0”〜”203”の範囲で循環的にインクリメントされる。その後、ステップS131において、現在の処理番号Npの値に一致するタグが存在するか否かが判定される。
【0133】
この判定において、一致するタグが存在すれば、ステップS132において、抽出信号Doutが同期コードCdに一致するか否かが判定される。抽出信号Doutが同期コードCdに一致していなければ、ステップS133において、現在の処理番号Npの値に一致するタグが、タグメモリ62から消去される。その後、処理はステップS140へと移行する。
【0134】
逆に、ステップS132の判定において、抽出信号Doutが同期コードCdに一致しておれば、ステップS134において、すべてのタグが消去される。すなわち、タグメモリ62は初期化される。つづいて、ステップS135において、ロックレベル生成部42に対してロックレベルLLの変更が指示される。つぎに、ステップS136において、処理番号Npの値が初期値”0”に戻される。その後、ステップS137において、処理番号Npの値”0”のタグがタグメモリ62へ記憶される。ステップS127を経由したときにも、処理番号Npの値は”0”であるので、ステップS137では、つねに値”0”のタグがタグメモリ62へ記憶される。その後、処理はステップS140へ移行する。
【0135】
ステップS131の判定において、処理番号Npに一致するタグが存在しなければ、ステップS138において、抽出信号Doutが同期コードCdに一致するか否かが判定される。もしも、一致すれば、ステップS139において、処理番号Npの値に一致するタグがタグメモリ62に記憶された後、処理はステップS140へ移行する。逆に、一致しなければ、処理は、直接にステップS140へと移行する。
【0136】
以上の処理の中で、タグの記憶および消去にかかわるステップS123,S133,S134,S137,S139は、コントローラ61の指示にもとづいて、タグメモリ62によって実行される。また、処理番号Npの設定にかかわるステップS124,S128,S128,S130,S136は、コントローラ61の指示にもとづいて、Npカウンタ63によって実行される。
【0137】
<3−2.ロックレベル変更部の動作>
図34は、同期検出部31の中で、ロックレベル変更部60を除いた装置部分の動作の流れを示すフローチャートである。ステップS62の直前にステップS150が介挿されている点が、図20の動作の流れとは特徴的に異なっている。ステップS150の処理は、ロックレベル生成部42によって遂行される。
【0138】
図35は、ステップS150の内部フローを示すフローチャートである。ステップS150の処理が開始されると、まずステップS151において、ロックレベルLLが”0”であるか否かが判定される。ロックレベルLLが”0”でなければ、ステップS150の処理を終了し、処理はステップS62へと移行する。逆に、ロックレベルLLが”0”に一致しておれば、ステップS152において、ロックレベル変更部60からのロックレベルLLを変更すべき旨の指示があるか否かが判定される。
【0139】
変更の指示がなければ、ステップS150の処理は終了する。逆に、変更の指示があれば、ステップS153において、ロックレベルLLが”1”だけインクリメントされる。すなわち、ステップS135(図33)によって実行される変更の指示は、ロックレベルLLを”1”だけ上昇させる旨の指示を意味する。ステップS153が終了すると、ステップS150全体が終了する。
【0140】
図36は、同期検出部31の動作例を示す動作説明図である。この図は、抽出信号Doutとして、図21および図22と同じデータが同じタイミングで入力されたときの、時点(A)以降の動作を示している。したがって、抽出信号Doutおよび処理番号Pdは、図22と同一のタイミングで同一に変化している。
【0141】
ロックレベルLLの値が”0”であって、しかも、同期コードCdが現れない期間が、時点(A)においてすでに、1個のパケットPktに相当する期間よりも長く続いている。このため、時点(A)では、タグメモリ62に記憶されるタグは存在しない。すなわち、タグメモリ62は初期状態となっている。
【0142】
この状態で、最初に同期コードCdが現れると、ステップS126,S127,S137を経ることによって、処理番号Np(=”0”)に一致するタグがタグメモリ62へ記憶される。タグが記憶されるということは、そのタグに対応する処理番号Npにおいて出現した同期コードCdが、パケットPktの先頭語である可能性があると判断され、先頭語の候補の位置が記憶されることに相当する。すなわち、タグとは、先頭語の候補の位置、言い換えると、パケットPktの区切りの候補を、処理番号Pdで表現したものといえる。図36において、符号”Tg”は、タグメモリ62の記憶データを表現している。
【0143】
つぎのクロックサイクルでは、ステップS126,S128,S129を経ることによって、処理番号Pdが”1”へとインクリメントされる。さらに、S131,S138,S140を経るので、タグメモリ62の記憶データには変更はない。以下同様に、つぎの同期コードCdが現れるまで、クロックサイクルごとに、処理番号Pdは順次上昇をつづけるが、タグメモリ62の記憶データは変更されない。この動作は、この期間において、パケットPktの区切りの候補が出現していないことを反映している。
【0144】
つぎの同期コードCdが現れると、ステップS126,S128,S129を経ることによって、処理番号Npはそのまま上昇を継続して、値”t1”となる。そして、S131,S138,S139を経ることによって、値”t1”のタグがタグメモリ62へと記憶される。すなわち、この時点で、タグメモリ62に記憶されるタグは、”0”と”t1”の2個となる。このことは、パケットPktの区切りの候補が新たに出現したことに相応して、新たな候補が追加的に記憶されたことを意味する。同様に、つぎの同期コードCdが現れると、処理番号Npの値”t2”がタグメモリ62に追加される。
【0145】
処理番号Npが”203”となったクロックサイクルのつぎのクロックサイクルでは、ステップS128,S130によって、処理番号Npは”0”に戻される。このとき、最初に同期コードCdが出現してから、204クロックサイクルが経過している。このため、処理番号Np(=”0”)に一致するタグ(=”0”)がタグメモリ62に存在している。このため、ステップS131の判定の後に、ステップS132が実行される。
【0146】
このクロックサイクルにおいて、同期コードCdは出現していない。したがって、ステップS133が実行されることにより、値”0”のタグが消去される。タグが消去されたということは、そのタグに対応する処理番号Pdが、パケットPktの区切りである可能性が消失したこと、すなわち、区切りの候補としての資格を失ったことを反映している。図36において、タグメモリ62の記憶データTgの中に描かれる矢印は、タグが存続している期間を表現し、符号”X”はタグが消去されたことを表現している。
【0147】
その後、新たに同期コードCdが現れると、処理番号Npの値”t3”がタグメモリ62へ記憶される。すなわち、この時点で、タグメモリ62に記憶されるタグ、すなわち区切りの候補は、”t1”、”t2”、”t3”の3個となる。
【0148】
処理番号Npが”t1”となるクロックサイクルでは、処理番号Npが、タグメモリ62に記憶されるタグの中の一つの値”t1”に一致する。このため、ステップS131の判定の後に、ステップS132が実行される。このクロックサイクルにおいても、同期コードCdは出現していない。したがって、ステップS133が実行されることにより、タグ”t1”もタグメモリ62から消去される。
【0149】
処理番号Npが”t2”となるクロックサイクル(処理番号Np=”t2−1”のつぎのサイクル)では、処理番号Npが、タグメモリ62に記憶されるタグの中の一つの値”t2”に一致する。このため、ステップS131の判定の後に、ステップS132が実行される。このクロックサイクルでは、同期コードCdが出現している。したがって、ステップS134が実行されることにより、まず、すべてのタグがタグメモリ62から消去される。そうして、ステップS135において、ロックレベルLLの変更が指示される。
【0150】
さらに、ステップS136において、処理番号Npが”t2”から初期値”0”へと変更される。このことは、タグの基準が変更されたことに相当する。そうして、ステップS137において、新たに設定された処理番号Npの値”0”がタグとしてタグメモリ62に記憶される。すなわち、この時点において、タグメモリ62に記憶されるタグの値は、”0”のみとなる。
【0151】
ロックレベルLLを変更すべき旨の指示が行われるので、ステップS150(図35)によって、ロックレベルLLの値が”0”から”1”へとインクリメントされる。したがって、その後は、装置101は同期状態と同様に動作する。すなわち、このクロックサイクルにおいて、タグメモリ62に記憶される複数の候補の中から、タグ”t2”に対応する候補が、パケットPktの区切りとして確定的に取り扱われることとなる。候補から確定へと昇格したタグ以外のタグはタグメモリ62から消去される。
【0152】
このように、候補としてのタグの正当性が、タグ発生から1パケットPktを経過した時点で試され、正当性が裏付けられなければ、タグは直ちに消去される。逆に、正当性が裏付けられたときには、裏付けられたタグのみが残り、しかも、タグの基準が変更される。このとき以外には、処理番号Pdは、つねに、”0”〜”203”の範囲での循環的なインクリメントを継続する。
【0153】
ロックレベル変更部60は、ロックレベルLLが”1”以上の値となっても無関係に同様の動作を継続する。例えば、処理番号Pdが”203”を経て、再び”0”となったときに、図36に例示するように、期待通りに同期コードCdが出現すると、ステップS126,S131,S132,S134〜S137によって、仮に他のタグが存在していたとしても、値”0”のタグのみがタグメモリ62保持される。
【0154】
このとき、ステップS135によって、ロックレベルLLの変更の指示が行われるが、ステップS150(図35)では、ロックレベルLLが”0”ではないために、ロックレベルLLのインクリメントは実行されない。すなわち、変更の指示は無視される。このクロックサイクルでロックレベルLLが”1”から”2”へとインクリメントされるのは、ステップS54(図34)によるものであり、ステップS150に由来するものではない。
【0155】
また、図36に示すように、ロックレベルLLが”2”である期間の中で、処理番号Pdが値”t4”であるときに、新たに同期コードCdが現れると、タグ”t4”がタグメモリ62へ記憶される。このように、ロックレベル変更部60自体の動作は、ロックレベルLLが”0”であっても、”1”以上であっても変わりはない。
【0156】
以上のように、実施の形態2の同期化装置では、処理番号Pdが”203”に達する前に同期コードCdが出現すると、出現した同期コードCdの位置を、パケットPktの区切りの候補として取り上げ、1個のパケットPktに相当する期間が経過した時にその正当性が試される。そして、正当性が高いと判断されると、候補としての区切りを確定させて、動作状態が非同期状態から同期状態へと移行する。このため、図22と図33を比較すると明らかなように、非同期状態から同期状態への移行の時期が、不必要に遅延しないという利点が得られる。
【0157】
実施の形態2の同期化装置では、タグメモリ62を必要とするが、例えば図32の例では、8×204ビットを要するFIFO153よりは、はるかに少ない204ビットの記憶容量で足りる。また、図31の例においても、例えば、Nを10に設定すれば、8×10=80ビットで足りる。このように、実施の形態1の同期化装置と同様に、従来装置に比べて、はるかに小型で低廉な装置が実現できる。
【0158】
<4.実施の形態3>
図37は、実施の形態3の同期化装置の同期制御部2の構成を示すブロック図である。この実施の形態では、データ出力部35が同期コードCd、ロックレベルLL、および、同期信号Syncを参照して動作する点において、実施の形態1の同期制御部2とは特徴的に異なっている。
【0159】
図38は、図37のデータ出力部35の動作の流れを示すフローチャートである。この動作の流れは、ステップS104で待ち状態表示信号Wtが”0”であると判定されたときに、ステップS161〜S164の処理が実行される点において、図26の動作の流れとは特徴的に異なっている。
【0160】
ステップS104の判断において、現在のクロックサイクルが「待ち状態」でない(すなわち、Wt=0)ときには、同期信号Syncが”1”に一致しない、すなわち、現在のクロックサイクルがパケットPktの区切りに相当しないか、または、ロックレベルLLが値”0”であるとき、すなわち、装置の動作状態が非同期状態であるときには、ステップS105(図26)と同様に、出力データ信号Data_Outとして抽出信号Doutが出力される。
【0161】
しかしながら、それとは逆に、同期信号Syncが”1”に一致する、すなわち、現在のクロックサイクルがパケットPktの区切りに相当し、しかも、ロックレベルLLが値”0”でないとき、すなわち、装置の動作状態が同期状態であるときには、ステップS105(図26)とは異なり、出力データ信号Data_Outとして、本来期待されている値である同期コードCdが出力される。
【0162】
図39は、同期制御部2の動作例を示す動作説明図である。この図は、抽出信号Doutとして、図21と同じデータが同じタイミングで入力されたときの動作を示している。したがって、抽出信号Dout、処理番号Pd、および、ロックレベルLLは、図21と同一のタイミングで同一に変化している。しかしながら、出力データ信号Data_Outは、ロックレベルLLが”1”以上であるときには、必ずしも抽出信号Doutとは一致していない。すなわち、パケットPktの区切りの直後に位置する先頭語には、抽出信号Doutの値が同期コードCdに一致するか否かに関わりなく、つねに、同期コードCdが出現する。
【0163】
パケットPktの区切りが正当であれば、先頭語には同期コードCdが出現しなければならない。同期状態においては、パケットPktの区切りは、一定度以上の信頼性を有するものとして確定されている。したがって、同期状態において、先頭語に同期コードCdが出現しないときには、何らかの原因によってデータ信号に誤りが発生している可能性が高い。
【0164】
この実施の形態のデータ出力部35では、先頭語に相当する抽出信号Doutの値が、どのような値であっても、パケットPktの区切りが確定しておれば、先頭語に相当する出力データ信号Data_Outには、同期コードCdが付与される。このため、誤りが修正されて、出力データ信号Data_Outとして、正しい値が得られるという利点がある。
【0165】
<5.変形例>
(1)すでに述べたように、一般に、m(≧1)ビット長の単位データの列で構成される入力データ信号Data_Inに割り付けられたL(>m)ビット長の単位データを抽出し、パケットPkt形式のデータ信号を、出力データ信号Data_Outとして出力する装置を、同様に構成することが可能である。このとき、シフトレジスタ11は、mビットを記憶可能なバッファを備えており、その個数は、m、および、Kの値の組み合わせで一意に決まる。
【0166】
Lビット長の単位信号が複数のmビット長の単位データに割り付けられるパターンの個数Kも、m,Lの組み合わせによって定まる。パターンデータ抽出部12には、一般に、第1〜第Kパターンデータ抽出部が備わる。K通りのパターンの中から一つずつを、クロック信号Clkに同期して順次抽出し、抽出信号Doutとして出力する際に、挿入されるべき「待ち状態」の個数も、m,Lの組み合わせによって定まる。
【0167】
(2)特に、図40に例示した従来装置150と同様に、m=1であるときには、シフトレジスタ11は、1ビットのデータを記憶可能なバッファを8個備えるだけでよい。すなわち、シフトレジスタ11は、従来装置150に備わるLビットシフトレジスタ152と同一の構造で足りる。割付けのパターンは1種類であるので、パターンデータ抽出部の個数Kは”1”で足りる。
【0168】
クロックサイクルごとにパターンデータ抽出部12で抽出される8ビットの単位データは、8クロックサイクルの中で1クロックサイクルにおいてのみ、抽出信号Doutとして選択され、残りの7周期の期間は、「待ち状態」となる。言い換えると、8通りのモードが定義され、その中の一つのみがパターンデータ抽出部12で抽出されたデータを抽出信号Doutとして選択するモードであり、他の7モードは「待ち状態」に対応する。
【0169】
(3)さらに、単位データの個数m,Lの関係が、m≧Lである装置を構成することも、同様に可能である。このとき、シフトレジスタ11が備えるmビットを記憶可能なバッファの個数は、2個で足りる。また、「待ち状態」は必要でなく、出力データ信号Data_OutとしてLビット長の単位データを出力する周期は、入力データ信号Data_Inとしてmビット長の単位データを入力する周期以下の長さに設定される。
【0170】
【発明の効果】
第1の発明の装置では、同期コードにもとづいて先頭語の位置、すなわちパケットの区切りの位置が判定され、先頭語に同期コードが反復して現れるか否か、それぞれの頻度に応じて、区切りの位置の正当性が検証される。非同期状態では、つねに新たな区切りの位置が探索され、同期状態では区切りの位置は確定し、変更されない。抽出信号が先頭語に相当するか否かが、処理番号生成部が生成する処理番号にもとづいて判断されるので、従来装置で必要とされた1パケット分のデータを記憶するFIFOを必要としない。このため、装置を構成する素子の個数が節減され、装置の小型化および製造コストの節減が実現する。
【0171】
第2の発明の装置では、非同期状態において、抽出信号と同期コードとが一致するごとに、処理番号は所定値へと復帰する。そして、処理番号が所定値の一つ前の値を経て所定値へと戻ったときに、抽出信号が先頭語の候補または確定先頭語に相当すると判断される。このため、先頭語の候補または確定先頭語の位置を記憶させるためのメモリを必要としない。すなわち、装置が最も簡素に構成されるという効果が得られる。
【0172】
第3の発明の装置では、非同期状態において、先頭語の候補が設定された抽出信号に付随する処理番号がタグとして記憶され、その後、記憶されるタグと処理番号とが比較されることによって、抽出信号が先頭語の候補に相当するか否かが判断される。このため、1パケット長の間に複数個の同期コードが出現するときでも、正当な候補を見出して同期状態へと移行することができる。
【0173】
第4の発明の装置では、タグを記憶するための記憶空間が必要とする記憶容量は、Pの値を表現可能なビット長のA倍となる。すなわち、従来装置で必要とされたFIFOにおけるP×Lビットに比べると遙かに小さい記憶容量で足りる。特に、MPEG規格のパケットを対象とするときには、実用上、個数Aは個数P(=204)に比べて遙かに小さい数(=数個)で足りるので、従来装置のFIFOに比べると、必要な記憶容量はほとんど無視し得る大きさとなる。
【0174】
第5の発明の装置では、タグを記憶するための記憶空間が必要とする記憶容量は、Pビットとなる。すなわち、従来装置で必要とされたFIFOにおけるP×Lビットに比べると遙かに小さい記憶容量で足りる。特に、個数Pが小さいときには、第4の発明よりも有利である。
【0175】
第6の発明の装置では、パケットの区切りの正当性の検証の結果に応じて上昇および下降するロックレベル、すなわち、パケットの区切りの正当性の確度を数量で表現する変数にもとづいて、非同期状態および同期状態の決定が行われる。このため、誤りの少ない同期化が、無駄時間を少なくして能率よく行われる。
【0176】
第7の発明の装置では、休止時期には、直前の抽出信号がそのまま出力されるので、同期化装置の後方に接続される復号器などの装置へ、不必要なデータが入力されることによる誤動作を回避することができる。
【0177】
第8の発明の装置では、休止時期では休止し、その他の時期には、抽出信号が出力されるのに同期したパルスが、クロック信号として出力される。このため、同期化装置の後方に接続される復号器などの装置は、このクロック信号に同期して動作するように構成されることによって、誤動作のない正常な復号等の処理を遂行することが可能となる。
【0178】
第9の発明の装置では、休止時期を報知する信号が出力されるので、同期化装置の後方に接続される復号器などの装置は、この信号にもとづいて、休止時期とそうでない時期とを区別して、動作することが可能となる。
【0179】
第10の発明の装置では、同期状態においては、抽出信号の値に関わりなく、確定先頭語として常に同期コードが出力される。同期状態において、先頭語に同期コードが出現しないときには、何らかの原因によって入力データ信号に誤りが発生している可能性が高い。この装置では、その誤りが修正された正しい値を得ることができる。
【0180】
第11の発明の装置では、パケットの先頭語が出力されることを報知する先頭信号が出力されるので、同期化装置の後方に接続される復号器などの装置は、この信号にもとづいて、先頭語が入力されている時期とそうでない時期とを区別して、動作することが可能となる。
【0181】
第12の発明の装置では、パケットの最終語が出力されることを報知する最終信号が出力されるので、同期化装置の後方に接続される復号器などの装置は、この信号にもとづいて、パケットの区切りの出現を直前に認識し、区切りの出現に対応した特定の動作を行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】各実施の形態の装置の使用形態の例を示すブロック図である。
【図2】各実施の形態の装置の概略動作を示す説明図である。
【図3】実施の形態1の装置の全体ブロック図である。
【図4】図3のデータ抽出部のブロック図である。
【図5】図4のシフトレジスタの動作の流れ図である。
【図6】単位データの割付けのパターンを示す模式図である。
【図7】図4のパターンデータ抽出部の動作説明図である。
【図8】図4のパターンデータ抽出部の動作説明図である。
【図9】図4のパターンデータ抽出部の動作説明図である。
【図10】図4の状態遷移制御部その他の動作の流れ図である。
【図11】図4の比較部の動作説明図である。
【図12】図4の比較部の動作説明図である。
【図13】図4の比較部の動作説明図である。
【図14】図4の状態遷移制御部の動作説明図である。
【図15】図4の状態遷移制御部の動作説明図である。
【図16】図4の状態遷移制御部の動作説明図である。
【図17】図4の状態遷移制御部の動作説明図である。
【図18】図3の同期制御部のブロック図である。
【図19】図18の同期検出部のブロック図である。
【図20】図19の同期検出部の動作の流れ図である。
【図21】図19の同期検出部の動作説明図である。
【図22】図19の同期検出部の動作説明図である。
【図23】図18の先頭信号生成部の動作の流れ図である。
【図24】図18の最終信号生成部の動作の流れ図である。
【図25】図18の同期信号生成部の動作の流れ図である。
【図26】図18のデータ出力部の動作の流れ図である。
【図27】図4のクロック変成部のブロック図である。
【図28】図27のクロック変成部その他の動作説明図である。
【図29】実施の形態2の同期検出部のブロック図である。
【図30】図29のロックレベル変更部のブロック図である。
【図31】図30のタグメモリの記憶空間を示す模式図である。
【図32】図30のタグメモリの記憶空間を示す模式図である。
【図33】図30のロックレベル変更部の動作の流れ図である。
【図34】図29の同期検出部の動作の流れ図である。
【図35】図34のステップS150の流れ図である。
【図36】図29の同期検出部の動作説明図である。
【図37】実施の形態3の同期制御部のブロック図である。
【図38】図37のデータ出力部の動作の流れ図である。
【図39】図37の同期検出部の動作説明図である。
【図40】従来の同期化装置のブロック図である。
【符号の説明】
3 クロック変成部、11 シフトレジスタ、12 パターンデータ抽出部、16 比較部(第1比較部)、18 状態遷移制御部、19 モード変更部、22 モードシフト部、23 パターン選択部、32 先頭信号生成部、33 最終信号生成部、35 データ出力部、41 比較部、42 ロックレベル生成部、43 処理番号生成部、62 タグメモリ(タグ記憶部)、63 Npカウンタ(処理番号生成部)、BS1,BS2 バッファ、Data_In 入力データ信号、Dout 抽出信号、H 先頭語、LL ロックレベル、MClk 変成クロック信号(クロック信号)、Np,Pd 処理番号。

Claims (12)

  1. P(≧2)個のL(≧1)ビット長の第1単位データの列を有するパケットを単位として構成される第1データ信号が、m(≧1)ビット長の第2単位データの列に割り付けられて成る第2データ信号を、入力データ信号として入力し、当該入力データ信号から前記第1データ信号を再構成して出力する同期化装置において、
    各々がmビットの記憶容量を有し、前記入力データ信号を構成する前記第2単位データを順送りに保持する複数個のバッファを備えるシフトレジスタと、
    前記第1単位データが前記第2データ信号に順次割り付けられる第1ないし第K(≧1)パターンに相応して、前記シフトレジスタに保持されるデータの中から、それぞれLビット長のデータを抽出することにより、第1ないし第K抽出データを得るパターンデータ抽出部と、
    前記第1ないし第K抽出データの各々を、前記パケットの先頭語の標識としての同期コードと比較する第1比較部と、
    前記第1ないし第K抽出データの中から、一つを抽出信号として選択して出力するパターン選択部と、
    同期状態および非同期状態に応じて、前記パターン選択部の選択動作を制御する状態遷移制御部と、
    前記同期状態および前記非同期状態のいずれかであるか決定する同期判定部と、を備え、
    前記状態遷移制御部は、
    前記入力データ信号から連続したLビット単位のデータを順次抽出するように、前記パターン選択部に、前記第1ないし第K抽出データを循環的に順次選択させるモードシフト部と、
    非同期状態に限っては、前記第1比較部による比較において、第k(1≦k≦K)抽出データのみが前記同期コードに一致するごとに、前記モードシフト部が前記パターン選択部へ指示する抽出データの順次選択を、当該第kパターンに対応する第k抽出信号を前記先頭語の候補に設定し、これを起点とした順次選択へと変更させるモード変更部と、を備え、
    前記同期判定部は、
    前記抽出信号が出力されるのに同期して、P個の整数を処理番号として、循環的に計数可能な処理番号生成部と、
    前記抽出信号を前記同期コードと比較する第2比較部と、
    前記処理番号および前記第2比較部での比較の結果にもとづいて、前記同期状態および前記非同期状態の間の遷移を決定する状態判定部と、を備え、
    当該状態判定部は、前記非同期状態では、前記第2比較部での比較において、前記候補に相当する前記抽出信号と前記同期コードとの一致が、第1の所定の頻度以上に反復して得られると、前記同期状態への移行を決定するとともに一致が得られた当該候補を確定先頭語とし、前記同期状態では、前記第2比較部での比較において、前記確定先頭語に相当する前記抽出信号と前記同期コードとの不一致が、第2の所定の頻度以上に反復して得られると、前記非同期状態への移行を決定し、しかも、前記抽出信号が前記候補または前記確定先頭語に相当するか否かの判断を、前記処理番号にもとづいて行う同期化装置。
  2. 請求項1に記載の同期化装置において、
    前記処理番号生成部は、前記非同期状態では、前記第2比較部での比較において、前記抽出信号と前記同期コードとの一致が得られるごとに、前記処理番号を所定値へと復帰させ、
    前記状態判定部は、前記処理番号が前記所定値の一つ前の値を経た後に前記所定値へと戻ったときに、前記抽出信号が前記候補または前記確定先頭語に相当すると判断する同期化装置。
  3. 請求項1に記載の同期化装置において、
    前記状態判定部は、タグ記憶部を、さらに備え、
    前記状態判定部は、非同期状態において、前記候補が設定された前記抽出信号が出力されたときの前記処理番号を、タグとして前記タグ記憶部へ記憶させ、その後、前記処理番号を前記タグ記憶部に記憶される前記タグと比較することによって、前記抽出信号が前記候補に相当するか否かを判断する同期化装置。
  4. 請求項3に記載の同期化装置において、
    前記タグ記憶部は、A(1≦A≦P)個の前記処理番号の値を格納可能な記憶空間を有し、当該記憶空間に前記処理番号の値を格納することによって、前記タグを記憶する同期化装置。
  5. 請求項3に記載の同期化装置において、
    前記タグ記憶部は、P個のアドレスに1ビットずつを記憶可能な記憶空間を有し、前記処理番号に対応するアドレスに、1ビットの信号を格納することによって、前記タグの記憶を行う同期化装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の同期化装置において、
    前記状態判定部は、下限から上限にわたる複数段階の値を有するロックレベルを算出するロックレベル生成部を、さらに備え、
    当該ロックレベル生成部は、前記第2比較部での比較において、前記候補または前記確定先頭語に相当する前記抽出信号と前記同期コードとの一致が反復して得られるごとに、前記上限を超えない範囲で前記ロックレベルを1段階ずつ上昇させ、不一致が反復して得られるごとに、前記下限を超えない範囲で前記ロックレベルを1段階ずつ下降させ、
    前記状態判定部は、前記ロックレベルが所定の段階未満であるか以上であるかに応じて、それぞれ、前記非同期状態または前記同期状態であるとの決定を行う同期化装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の同期化装置において、
    前記モードシフト部は、前記パターンデータ抽出部が、前記シフトレジスタに保持される前記データから第1ないし第K抽出データのいずれをも抽出できない時期である休止時期には、前記パターン制御部が直前の抽出信号をそのまま保持して出力し、その他の時期には、前記第2単位データが前記シフトレジスタに入力されるのに同期して、前記パターン制御部が前記選択動作を行い前記抽出信号を出力するよう制御する同期化装置。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれかに記載の同期化装置において、
    クロック信号として、パルスを生成して出力するクロック生成部を、さらに備え、
    当該クロック生成部は、前記パターンデータ抽出部が、前記シフトレジスタに保持される前記データから第1ないし第K抽出データのいずれをも抽出できない時期である休止時期には、前記パルスの出力を休止し、その他の時期には、前記抽出信号が出力されるのに同期して、前記パルスを出力する同期化装置。
  9. 請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の同期化装置において、
    前記状態遷移制御部は、前記パターンデータ抽出部が、前記シフトレジスタに保持される前記データから第1ないし第K抽出データのいずれをも抽出できない時期である休止時期に、所定の信号を出力する同期化装置。
  10. 請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の同期化装置において、
    前記同期状態において、前記抽出信号が前記確定先頭語に相当するときには、前記抽出信号の値にかかわらず前記同期コードを出力し、前記抽出信号が前記確定先頭語に相当しないときには、前記抽出信号をそのまま出力するデータ出力部を、さらに備える同期化装置。
  11. 請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の同期化装置において、
    前記パターン選択部が出力する前記抽出信号が、前記候補または前記確定先頭語に相当するときに、所定の信号を出力する先頭信号生成部を、さらに備える同期化装置。
  12. 請求項1ないし請求項11のいずれかに記載の同期化装置において、
    前記パターン選択部が出力する前記抽出信号が、前記候補または前記確定先頭語の直前の抽出信号に相当するときに、所定の信号を出力する最終信号生成部を、さらに備える同期化装置。
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