JP3616058B2 - リニアモータ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、細長い形状の固定子と、該固定子に遊嵌された筒状の移動子とを備え、電機子と推進用磁石との間に発生する吸引力及び反発力を利用して移動子を移動させるようにしたリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のリニアモータとしては、永久磁石を有する略棒状の固定子と、電機子を有すると共に該固定子に遊嵌されてなる筒状の移動子と、を備えたものが知られている。そして、このようなリニアモータでは、電機子に印加する電圧を切り替えることに基づき電機子と永久磁石との間に吸引力や反発力を順次発生させて移動子を固定子に沿って移動させるようになっていた。
【0003】
また、このようなリニアモータでは、永久磁石や電機子を固定子の中心軸の回りに放射状に(軸対称の位置に)配置することによってそれらのバランス(つまり、ある永久磁石と電機子との間に生ずる力と、他の永久磁石と電機子との間に生ずる力とのバランス)を取り、電機子と永久磁石との間隙を0.1mm程度に維持するようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、永久磁石や電機子を正規の位置(軸対称の位置)に配置するには、組み立て誤差が少なくなるように時間や設備を使って慎重に組み立てを行う必要があり、そのために製造コストが増大してしまうという問題があった。また、永久磁石と電機子との間に生じる吸引力や反発力によって固定子等が弾性変形したりしないように強度を確保しなければならず、高価な材料の使用等により製品コストが増大してしまうという問題があった。
本発明は上記事情に鑑み、製造コストや製品コストの低減等が可能なリニアモータを提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、細長い形状の固定子(2)と、移動自在となるように該固定子(2)に遊嵌された筒状の移動子(3)と、を備え、前記固定子(2)の側に推進用磁石(20)をその軸方向(x)に沿って複数配置すると共に該推進用磁石(20)に所定間隙を開けた状態で対向するように前記移動子(3)の側に電機子(30)を複数配置し、かつ、該電機子(30)に印加する電圧を切り替えることに基づき前記移動子(3)を前記固定子(2)に沿って移動せしめるリニアモータ(1)において、
前記軸方向(x)に沿って配置されて前記複数の電機子(30)を支持する背部(311)と、
前記移動子(3)の側に配置されると共に前記背部(311)を支持する環状部材(33)と、
前記移動子(3)と前記固定子(2)との間に介装されて前記推進用磁石(20)と前記電機子(30)との間の間隙を規定する往復運動用軸受(40a,40b/24a,24b,…,50a,50b,…)と、を設けて構成される。
【0006】
請求項2の発明は、前記往復運動用軸受(40a,40b)は、前記固定子(2)の軸方向(x)に沿って配置されたレール部(41a,41b)と、該レール部(41a,41b)に摺動自在に配置される摺動部(43a,43b)と、からなり、かつ、
これらのレール部(41a,41b)及び摺動部(43a,43b)のいずれか一方が前記固定子(2)の側に配置され、他方が前記移動子(3)の側に配置されることを特徴として構成される。
【0007】
請求項3の発明は、前記推進用磁石(20)が前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に複数配置され、
前記電機子(30)は、各推進用磁石(20)に対向するように放射状に配置され、かつ、
前記往復運動用軸受(40a,40b,…)は、放射状に配置された電機子(30)と電機子(30)との間に、前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に配置されることを特徴として構成される。
【0008】
請求項4の発明は、前記往復運動用軸受(24a,24b,…,50a,50b,…)は、前記固定子(2)の軸方向(x)に沿って配置されたレール部(24a,24b,…)と、該レール部に転動自在に配置されるローラー(50a,50b,…)と、からなり、かつ、
これらのレール部(24a,24b,…)及びローラー(50a,50b,…)のいずれか一方が前記固定子(2)の側に配置され、他方が前記移動子(3)の側に配置されることを特徴として構成される。
【0009】
請求項5の発明は、前記固定子(2)は細長い形状の基部(21)を有し、 前記推進用磁石(20)は、前記基部(21)の外周面に、前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に複数配置され、
前記レール部(24a,24b,…)が、前記放射状に配置されてなる推進用磁石(20)と推進用磁石(20)との間に配置されると共に、これらの磁石(20)を前記基部(21)に対して固定し、かつ、
前記ローラー(50a,50b,…)が前記移動子(3)の側に回転自在に配置されることを特徴として構成される。
【0010】
請求項6の発明は、細長い形状の固定子(2)と、移動自在となるように該固定子(2)に遊嵌された筒状の移動子(3)と、を備え、前記固定子(2)の側に推進用磁石(20)をその軸方向(x)に沿って複数配置すると共に該推進用磁石(20)に所定間隙を開けた状態で対向するように前記移動子(3)の側に電機子(30)を複数配置し、かつ、該電機子(30)に印加する電圧を切り替えることに基づき前記移動子(3)を前記固定子(2)に沿って移動せしめるリニアモータ(1)において、
前記軸方向(x)に沿って配置されて前記複数の電機子(30)を支持する背部(311)と、
前記移動子(3)の側に配置されると共に前記背部(311)を支持する環状部材(33)と、
同じ磁極が対向するように、前記移動子(3)の側に移動子側間隙保持用磁石(150b,150d,150f)が配置されると共に前記固定子(2)の側に固定子側間隙保持用磁石(125)が配置され、かつ、
これらの間隙保持用磁石(150bと125、150dと125、150fと125)の反発力によって前記推進用磁石(20)と前記電機子(30)との間の間隙が適正に保たれることを特徴として構成される。
【0011】
請求項7の発明は、細長い形状の固定子(2)と、移動自在となるように該固定子(2)に遊嵌された筒状の移動子(3)と、を備え、前記固定子(2)の側に推進用磁石(20)をその軸方向(x)に沿って複数配置すると共に該推進用磁石(20)に所定間隙を開けた状態で対向するように前記移動子(3)の側に電機子(30)を複数配置し、かつ、該電機子(30)に印加する電圧を切り替えることに基づき前記移動子(3)を前記固定子(2)に沿って移動せしめるリニアモータ(1)において、
前記軸方向(x)に沿って配置されて前記複数の電機子(30)を支持する背部(311)と、
前記移動子(3)の側に配置されると共に前記背部(311)を支持する環状部材(33)と、
互いに対向するように、前記移動子(3)の側に移動子側間隙保持用磁石(150b,150d,150f)が配置されると共に前記固定子(2)の側に固定子側間隙保持用磁石(125)が配置され、
前記移動子側間隙保持用磁石(150b,150d,150f)及び前記固定子側間隙保持用磁石(125)のいずれか一方が電磁石で他方が永久磁石であり、
前記推進用磁石(20)と前記電機子(30)との間の間隙を検知する間隙検知手段が少なくとも一つ配置され、
該間隙検知手段からの信号に従って前記電磁石がオン/オフされることに基き、前記推進用磁石(20)と前記電機子(30)との間の間隙が適正に保たれることを特徴として構成される。
【0012】
請求項8の発明は、前記推進用磁石(20)が前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に複数配置され、
前記電機子(30)は、各推進用磁石(20)に対向するように放射状に配置され、
前記固定子側間隙保持用磁石(125)は、前記推進用磁石(20)と重ならない位置であって、前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に複数配置されることを特徴として構成される。
【0013】
請求項9の発明は、前記環状部材(33)の外周側に溝部(330)が形成され、かつ、
前記背部(311)は、前記溝部(330)に嵌め込まれた状態で前記環状部材(33)に支持されることを特徴とする。
【0014】
請求項10の発明は、前記電機子(30)が、前記推進用磁石(20)に近接するように前記背部(311)から延設された鉄心部(310)と、該鉄心部(310)に巻き掛けられたコイル(32)と、からなり、
前記鉄心部(310)の先端部には突起部(310a)が形成され、かつ、
前記コイル(32)は、前記突起部(310a)によって抜けないように保持されることを特徴とする。
【0015】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、前記推進用磁石(20)と前記電機子(30)との間の間隙が往復運動用軸受(40a,40b/24a,24b,…,50a,50b,…)にて保持されるようにしたため、リニアモータ(1)のスムーズな動きを確保できる。また、従来装置の場合のように、固定子等の組み立てに際して組み立て誤差を必要以上に小さくしなくても良く、組み立て作業工数を低減することができる。さらに、推進用磁石(20)と電機子(30)との間の吸引力や反発力に起因するところの固定子(2)の弾性変形は上記往復運動用軸受(40a,40b/24a,24b,…,50a,50b,…)にて抑制されることから固定子の強度を必要以上に高くする必要がなく、その分、軽量化を図り製品コストを低減することができる。
【0016】
請求項2の発明によれば、レール部(41a,41b)と摺動部(43a,43b)とからなる既存で量産品の往復運動用軸受を流用できるため、製品コストを低減できる。
【0017】
請求項3の発明によれば、推進用磁石(20)が前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に複数配置された構造のリニアモータであっても、前記往復運動用軸受(40a,40b,…)によって該間隙を適正に保持でき、リニアモータ(1)のスムーズな動きを確保できる。
【0018】
請求項4の発明によれば、前記往復運動用軸受がレール部(24a,24b,…)とローラー(50a,50b,…)とによって構成されているため、装置の軽量化を図ることができる。
【0019】
請求項5の発明によれば、推進用磁石(20)が前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に複数配置された構造のリニアモータであっても、該間隙を適正に保持でき、リニアモータ(1)のスムーズな動きを確保できる。
【0020】
請求項6の発明によれば、上述した各発明と同様にリニアモータ(1)のスムーズな動きを確保できることはもちろんのこと、移動子側間隙保持用磁石(150b,150d,150f)と固定子側間隙保持用磁石(125)との間の反発力を利用しての非接触式であるため、部材間の磨耗や摺動音発生を回避することができる。
【0021】
請求項7の発明によれば、請求項6の発明と同様の効果を奏することはもちろんのこと、電磁石のオン/オフによって、前記推進用磁石(20)と前記電機子(30)との間の間隙をより適正に保持することができる。
【0022】
請求項8の発明によれば、推進用磁石(20)が前記固定子(2)の中心軸(CL)の回りに放射状に複数配置された構造のリニアモータであっても、該間隙を適正に保持でき、リニアモータ(1)のスムーズな動きを確保できる。
【0023】
請求項9の発明によれば、前記背部(311)は、前記溝部(330)に嵌め込まれた状態で前記環状部材(33)に支持されるため、該環状部材(33)の周方向への前記背部(311)の位置ずれを最小限にできる。しかも、接着剤を使用する場合と異なり、 乾燥等の手間が不要で取り付け作業の簡素化を図ることができ、組み付け誤差を低減することができる。
【0024】
請求項10の発明によれば、前記コイル(32)は、前記突起部(310a)によって前記鉄心部(310)から抜けないように保持されるが、接着剤を使用する場合と異なり乾燥等の手間が不要で取り付け作業の簡素化を図ることができ、組み付け誤差を低減することができる。
【0025】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0027】
まず、本発明に係るリニアモータの全体構造について図1乃至図4に沿って説明する。ここで、図1は、本発明に係るリニアモータの外観を示す斜視図であり、図2は、そのリニアモータの内部構造を示す斜視図であり、図3は、本発明に係るリニアモータの構造を示す縦断面図であり、図4は、本発明に係るリニアモータの構造を示す横断面図である。
【0028】
本発明に係るリニアモータ1は、図1乃至図3に示すように、細長い形状(略棒状)の固定子2と、移動自在となるように該固定子2に遊嵌された筒状の移動子3と、を備えている。そして、その固定子2には、その軸方向xに沿って永久磁石(推進用磁石)20が複数配置され、他方の移動子3には、所定間隙を開けた状態で永久磁石20に対向するように電機子30が配置されていて、電機子30に印加する電圧を切り替えることに基づき移動子3が固定子2に沿って移動するように構成されている。
【0029】
ここで、固定子2の詳細構造について図5〜図8に沿って説明する。なお、図5は、固定子の外観を示す斜視図であり、図6は、基部の外観を示す斜視図であり、図7は、固定バーの取り付け状態等を説明するための分解斜視図であり、図8は、永久磁石の配置位置を説明するための模式図である。
【0030】
固定子2は、図5及び図6に示すような細長の円筒形状をした基部21を備えている。この基部21は、
・ 外周面が6つの平面部210a,210b,…からなって略々六角柱の外観を呈する部分(該部分は、図5に符号A11,A12,A13,…で示すように軸方向xに沿って複数配置されるが、それらを特に区別する必要が無い場合には単に“A1”の符号だけを付して説明することとする。なお、該部分は、次に述べるように磁石20を装着するための部分であるため、以下“磁石装着部”とする)と、
・ 略々円筒の外観を呈する部分A2(以下、“環状部A2”とする)と、
が交互に配置された形状をしている。
【0031】
そして、各平面部210a,210b,…には永久磁石20(各平面部210a,210b,…に装着される永久磁石を区別する必要がある場合には符号20a,20b,…を付して区別することとし、区別の必要が無い場合には単に符号20を付すこととする)がそれぞれ配置されている。その結果、永久磁石20は、
・ 1つの磁石装着部A1においては、固定子2の中心軸CLの回りに6つ放射状に配置され(図4参照)、
・ 固定子2の軸方向xには一定ピッチで配置される(図1〜図3等参照)、
こととなる。
【0032】
かかる磁石20は、平面部210a,210b,…に装着される側は、該平面部210a,210b,…とほぼ同じ大きさの平坦な面(図6の符号200参照。以下、“被装着面”とする)を呈しており、その反対側(符号201参照。以下、“外周面”とする)は円筒外周面の一部を呈するように構成されている。なお、各磁石20は、被装着面200と外周面201とが互いに異なる磁極となるように磁化されている。そして、1つの磁石装着部A1に配置される6つの永久磁石20a,20b,…は外周面201の磁極が全て同じになるように、しかも、軸方向xには外周面201の磁極がS−N−S−N−S−Nというように交互に切り替わるように設定されている。つまり、図5に示す固定子2においては、
・ 符号A11に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てS極であり、
・ 符号A12に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てN極であり、
・ 符号A13に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てS極であり、
・ 符号A14に示す磁石装着部において外周面201の磁極が全てN極であり、
・・・・・・・・・となるように構成されている。永久磁石20をこのように配列することにより、軸方向xに隣接される磁石どうしは引き付け合うこととなり、磁石20を基部21に取り付けることが容易で、固定子2の組み立て作業が容易になるという効果を奏する。
【0033】
ところで、1つの磁石装着部A1において周方向に隣接される3つの平面部210a,210b,210c(及び各平面部210a,210b,210cにそれぞれ装着される磁石20a,20b,20c)は、図8に詳示するように、軸方向xに一定ピッチp1ずつずれるように配置されており、残り3つの平面部210d,210e,210f(及び各平面部210d,210e,210fにそれぞれ装着される磁石20d,20e,20f)も、軸方向xに一定ピッチp1ずつずれるように配置されている。さらに、固定子2の中心軸CLを中心として180度の角度で配置された2つの平面部(平面部210aと平面部210d、平面部210bと平面部210e、平面部210cと平面部210f)は軸方向xにずれないように(すなわち、互いの軸方向xの位置が一致するように)配置されている。
【0034】
ところで、上述した環状部A2には、図5、図7及び図8に示すように、軸方向xに配列される磁石20と磁石20との間隙を埋めるようにスペーサ22が配置されている(かかるスペーサは、磁石20aと磁石20aとの間、磁石20bと磁石20bとの間、磁石20cと磁石20cとの間、磁石20dと磁石20dとの間、磁石20eと磁石20eとの間、磁石20fと磁石20fとの間のいずれにも配置されているが、それらを区別する必要がある場合には符号22a,22b,…を付すこととし、区別の必要が無い場合には単に符号22を付すこととする)。
【0035】
つまり、固定子2の軸方向xには、図5及び図7に示すように、永久磁石20とスペーサ22とが交互に配置されることとなるが、それらの永久磁石20やスペーサ22の端面(周方向の端面)は、軸方向xに沿った細長い略平面部を構成しており、相対向する端面(例えば、永久磁石20aやスペーサ22aの周方向端面と、永久磁石20bやスペーサ22bの周方向端面)の間に溝部(図7の符号23参照)を形成している。この溝部23は、内周側が狭くて外周側が広い横断面形状をしており、基部21の外周面に6本、放射状に形成されている。そして、これらの溝部23には、内周側が狭くて外周側が広い楔状断面の固定バー24がネジにて取り付けられている。溝部23や固定バー24は上述のような横断面形状であるため、溝部23に装着された固定バー24は、永久磁石20やスペーサ22の両端面(周方向の両端面)を基部21に押え付けてそれらを固定する役割を果たす。
【0036】
ところで、図9は、固定子2の構造を示す横断面図であるが、同図に符号24a,24b,24c,24d,24e,24fで示すように、固定バーは6本、放射状に配置されることとなる。このうち、180度反対の側に配置される一対の固体バー24c,24fには、符号41a,41bで示すようにLMガイド(往復運動用軸受)のレール部が前記固定子2の軸方向xに沿うように取り付けられている(詳細は後述)。
【0037】
次に、移動子3の構造を図10乃至図17等に沿って説明する。ここで、図10は、移動子3の構造を示す分解斜視図であり、図11は、移動子3の構造を示す斜視図であり、図12は、電機子の詳細形状を示す斜視図であり、図13は、電機子の組み付け状態を説明するための分解斜視図である。また、図14は、永久磁石20と電機子30との間のギャップ規制方法の他の例を示す横断面図であり、図15は、ローラーの支持方法を示す斜視図であり、図16は、永久磁石20と電機子30との間のギャップ規制方法の他の例を示す横断面図であり、図17は、永久磁石20と電機子30との間のギャップ規制方法の他の例を示す横断面図である。
【0038】
移動子3は、図4に示すように6つの鉄心部材31を有しており、これら6つの鉄心部材31は固定子側の6つの磁石列20a,…,20b,…,20c,…,20d,…,20e,…,20f,…に対向するように配置されている。各鉄心部材31は、図3及び図10に示すように、軸方向xに沿って配置される部分(以下“背部”とする)311と、該背部311から中心軸CLの方に植設された複数の鉄心部310と、によって櫛歯状に形成されている。そして、各鉄心部310には、図11等に示すようにコイル32が巻き掛けられており、これらの鉄心部310とコイル32とによって電機子30が構成されている(つまり、電機子30は、各永久磁石20a,20b,20c,20d,20e,20fに対向するように中心軸CLの周りに放射状に配置されることとなる)。なお、図10及び図11には、6つの鉄心部材31の内の1つのみ示している。また、図10には1つのコイル32のみを示し、図11には2つの電機子30のみを示す。
【0039】
ところで、このコイル32は、図12及び図13に詳示するように、中空部32aを有する箱型形状をしており、鉄心部310に嵌めこまれることによって電機子30を構成するようになっている。なお、鉄心部310の先端部には突起部310aが形成されていて、コイル32が容易に抜けないように構成されている。本実施の形態においては、コイル32の鉄心部310への取り付けは、上述のような突起部310aを利用して行うようになっているため、接着剤を使用する場合と異なり乾燥等の手間が不要で取り付け作業の簡素化を図ることができ、組み付け誤差を低減することができる。
【0040】
また、本発明における移動子3は、図10に詳示する形状の環状部材33を図3に示すように複数備えている。この環状部材33の外周側には6つの溝部(以下、“外側溝部”とする)330が等間隔に形成されており、各外側溝部330には、図10乃至図13に示すように鉄心部材31の背部311がその外側から(環状部材33の外側から)嵌め込まれている。そして、背部311の外面と環状部材33の外面33aとは、図11に示すように略々同一曲率の円筒面を呈するようになっている。なお、図3に示すように、鉄心部310と鉄心部310との間には必ず環状部材33が配置されているが、図10及び図11には、理解容易のために1つの環状部材33のみを示す。本実施の形態によれば、鉄心部材31は、上述のような外側溝部330を利用して環状部材33に取り付けられているため、周方向(環状部材33の周方向)への位置ずれを最小限にして、図4に示すような放射状に正確に配置することができる。また、鉄心部材31の環状部材33への取り付けに接着剤を使用していないため、乾燥等の手間が不要で取り付け作業の簡素化を図ることができ、組み付け誤差を低減することができる。さらに、本発明における移動子3は、図3及び図4に示すようなケース34を備えており、上述した鉄心部材31や環状部材33等はそのケース34内に収納されているが、それらの部材31,33の外形はどの横断面でも同じになるように構成されているため、鉄心部材31や環状部材33等を組み立てた後、ケース34に挿入することによって組み付けが終了し、組み付け作業が簡単であるという効果を奏する。
【0041】
さらに、この環状部材33の内周側には、図10に示すように、外側溝部330に対応する位置にそれぞれ溝部(以下、“内側溝部”とする)331が形成されると共に、この内側溝部331には、図12及び図13に詳示するように、コイル32が嵌め込まれるようになっており、これによりコイル32の位置決めをすることができる。また、コイル32と環状部材33との間に接着剤を使用していないため、乾燥等の手間が不要で取り付け作業の簡素化を図ることができ、組み付け誤差を低減することができる。さらに、コイル32は、環状部材33に当接されると共に、突起部310aによって鉄心部310に嵌められているため、鉄心部材31からの環状部材33の抜けを防ぐことができる。したがって、移動子3の組み立て作業が容易になるという効果を奏する。
【0042】
ところで、図1に示すように、この移動子3において、固定子側レール41a,41bに対向する位置にはLMガイドのブロック42a,42bが配置されている。このブロック42a,42bには、レール41a,41bに摺動自在となるLMナット(すなわち、往復運動用軸受の摺動部)43a,43bが取り付けられており、これらのレール41a,41b、ブロック42a,42b及びLMナット43a,43bによってLMガイド40a,40bが構成されている。本実施の形態によれば、鉄心部310は、固定子側永久磁石20の方に延設されて永久磁石20に大きな力で引き付けられるものの、鉄心部材31が環状部材33に上述のように支持されると共に固定子2と移動子3との間にはLMガイド40a,40bが介装されているため、鉄心部310と永久磁石20との間のギャップ(すなわち、推進用磁石である永久磁石20と電機子30との間の間隙)を適正に維持することができる。なお、図に示すリニアモータでは、レール41a,41bは固定子2の側に配置され、ブロック42a,42bやLMナット43a,43bは移動子3の側に配置されているが、もちろんこれに限られるものではなく、レール41a,41bは移動子3の側に配置され、ブロック42a,42bやLMナット43a,43bは固定子2の側に配置されるようにしても良い。また、図に示すリニアモータではLMガイドを2本だけ使用しているが、もちろんこれに限られるものではなく、前記固定子2の中心軸CLの回りに放射状に3本以上配置するようにしても良い。
【0043】
なお、本実施の形態に係るリニアモータ1においては、電機子30は、軸方向xに1列に並べられたものが、中心軸CLの回りに放射状に6列配置されることとなるが、各電機子列と電機子列との間には図4に符号Sで示すように空隙部が形成されることとなる。この空隙部Sは、軸方向xに沿って形成されると共に両端部が開口されており、移動子3の該方向xへの移動に伴って該空隙部Sに空気が出入りし、電機子30が冷却されるように構成されている。
【0044】
本実施の形態においては、固定子2の横断面に関しては6つの磁石20を配置したが、偶数個であれば良く、8個でも10個でも良い。このような磁石の個数にかかわらず、180度離れた2つの磁石(本実施の形態の場合は永久磁石20aと永久磁石20d、永久磁石20bと永久磁石20e、永久磁石20cと永久磁石20f)についての軸方向xの位置を一致させ、かつ周方向に隣り合う磁石(本実施の形態の場合は、永久磁石20aと永久磁石20b、永久磁石20bと永久磁石20c)についての軸方向xの位置を一定ピッチp1ずつずらしておくと良い。
【0045】
本実施の形態によれば、各磁石列(すなわち、x軸方向に配列された一列の永久磁石20の列から構成される磁石列)は複数の永久磁石20から構成されるので、各永久磁石20の磁束の方向を装着面に直角な方向に整列させることが容易であり、磁束の方向に乱れのない均一な磁石列を形成することが出来る。
【0046】
ところで、上述した実施の形態では基部21は1つの部材で一体的に形成されていたが、軸方向や周方向に分割形成されていても良い。また、基部21を用いずに、永久磁石だけを円筒状に配列しても良い。
【0047】
また、上述した実施の形態においては固定子2や基部21や磁石20を円筒形にしたが、もちろんこれに限られるものではなく、多角形形状としても良い。さらに、固定子2(具体的には基部21)を中空の筒状としたが、中実棒状に形成しても良い。
【0048】
ところで、上述した実施の形態においては、永久磁石20と電機子30との間のギャップ規制にはLMガイド40a,40bを用いたが、他の方法を用いても良い。
【0049】
例えば、固定子2の側には、図14(b) に示すように、放射状に配置されてなる永久磁石20a,20b,…の間であって軸方向xに沿うように固定バー(レール部)24a,24b,…を放射状に配置し、移動子3の側には、図15に示すように回転自在なローラー50a,50b,…を設け、これらのローラー50a,50b,…が固定バー24a,24b,…の表面を転動できるように構成する方法(図14(a) 参照)を挙げることができる。この場合は、固定バー24a,24b,…とローラー50a,50b,…とによって往復運動用軸受が構成されることとなる。なお、図15中、符号51は、ローラー50a,50b,…を支持するためのプレートを示し、符号52a,52b,…は各ローラー50a,50b,…の回転軸を示す。ここで、図14及び図15ではローラーの数を6個としたが、もちろんこれに限られるものではなく3個としても良い(図16参照)。また、これらの図では、固定バー(レール部)24a,24b,…が固定子2の側に配置されローラー50a,50b,…が移動子3の側に配置されているが、もちろんこれに限られるものではなく、固定バー24a,24b,…に相当するものを移動子3の側に配置しローラー50a,50b,…に相当するものを固定子2の側に配置するようにしても良い。
【0050】
さらに、別の方法として間隙保持用磁石を用いる方法を挙げることができる。例えば、図17(a) に示すように、6本の固定バー124a,124b,…を放射状に配置するが、その内の3本の固定バー124b,124d,124fには磁石(固定子側間隙保持用磁石)125を軸方向に沿うように配置する。つまり、磁石125は、永久磁石20に重ならない位置であって、固定子2の中心軸CLの回りに放射状に配置されることとなる。そして、移動子3の側には、各磁石125に対向するように磁石(移動子側間隙保持用磁石)150b,150d,150fを配置し、対向する側の磁極を同極としてそれらの磁石の間に反発力を生ぜしめるようにする方法を挙げることができる。そして、これらの間隙保持用磁石の反発力によって永久磁石20と電機子30との間の間隙が適正に保たれることとなる。なお、磁石(移動子側間隙保持用磁石)150b,150d,150fは、固定バー124b,124d,124fの位置(つまり、電機子列と電機子列との間)にそれぞれ配置しても良いが、図1に符号40a,40bで示すLMガイドのように、6本の電機子列よりも軸方向に突出した位置に、少なくとも3つ放射状に(つまり、前側には少なくとも3つ配置され、後側には少なくとも3つ配置されるので、前後の合計では少なくとも6つ配置されることとなる)配置すると良い。
【0051】
上述のように磁石(固定子側間隙保持用磁石)125や磁石(移動子側間隙保持用磁石)150b,150d,150fを配置するものの、互いに対向するいずれか一方の磁石を電磁石とし、他方を永久磁石とし、前記永久磁石20と電機子30との間の間隙を検知する間隙検知手段を少なくとも一つ(或いはx軸方向に列をなす永久磁石20から構成される永久磁石列の個数だけ)設けておき、該間隙検知手段からの信号に従って前記電磁石をオン/オフして永久磁石20と電機子30との間の間隙が適正に保たれるようにしても良い。この場合、移動子側の間隙保持用磁石は、電機子列と電機子列との間にそれぞれ配置しても良いが、図1に符号40a,40bで示すLMガイドのように、6本の電機子列よりも軸方向に突出した位置に、少なくとも3つ放射状に(つまり、前側には少なくとも3つ配置され、後側には少なくとも3つ配置されるので、前後の合計では少なくとも6つ配置されることとなる)配置すると良い。
【0052】
なお、永久磁石(推進用磁石)20の他に固定子側間隙保持用磁石を設けるのではなく、永久磁石20に、推進用磁石と固定子側間隙保持用磁石とを兼用させるようにしても良い。その場合、移動子側間隙保持用磁石(電磁石)は、図1に符号40a,40bで示すLMガイドのように、6本の電機子列よりも軸方向に突出した位置に、少なくとも3つ放射状に(つまり、前側には少なくとも3つ配置され、後側には少なくとも3つ配置されるので、前後の合計では少なくとも6つ配置されることとなる)配置すると良い。かかる場合、移動子側間隙保持用磁石に対向する永久磁石は、移動子の移動に伴ってS→N→S→N……と表面磁極が切り替わるが、それに同期するように移動子側間隙保持用磁石の磁極を切り替えれば間隙保持を達成できる。このような構成にした場合、固定子側間隙保持用磁石と推進用磁石とを兼用することができるので、部品点数を削減し、コストを低減することができる。
【0053】
次に、本実施の形態の作用を説明する。
【0054】
いま、所定のタイミングでコイル32に順次電圧を印加し電機子30を励磁していくと、各電機子30と各永久磁石20との間には吸引力や反発力が作用し、移動子3は固定子2の軸方向xに移動される。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るリニアモータの外観を示す斜視図である。
【図2】図2は、そのリニアモータの内部構造を示す斜視図である。
【図3】図3は、本発明に係るリニアモータの構造を示す縦断面図である。
【図4】図4は、本発明に係るリニアモータの構造を示す横断面図である。
【図5】図5は、固定子の外観を示す斜視図である。
【図6】図6は、基部の外観を示す斜視図である。
【図7】図7は、固定バーの取り付け状態等を説明するための分解斜視図である。
【図8】図8は、永久磁石の配置位置を説明するための模式図である。
【図9】図9は、固定子2の構造を示す横断面図である。
【図10】図10は、移動子3の構造を示す分解斜視図である。
【図11】図11は、移動子3の構造を示す斜視図である。
【図12】図12は、電機子の詳細形状を示す斜視図である。
【図13】図13は、電機子の組み付け状態を説明するための分解斜視図である。
【図14】図14は、永久磁石20と電機子30との間のギャップ規制方法の他の例を示す横断面図である。
【図15】図15は、ローラーの支持方法を示す斜視図である。
【図16】図16は、永久磁石20と電機子30との間のギャップ規制方法の他の例を示す横断面図である。
【図17】図17は、永久磁石20と電機子30との間のギャップ規制方法の他の例を示す横断面図である。
【符号の説明】
1…………………リニアモータ
2…………………固定子
3…………………移動子
20………………永久磁石(推進用磁石)
21………………基部
24a,24b…固定バー(レール部)
40a,40b…LMガイド(往復運動用軸受)
41a,41b…レール部
43a,43b…LMナット(摺動部)
50a,50b,……ローラー
125……………固定子側間隙保持用磁石
150b,150d,150f…移動子側間隙保持用磁石
p1……ずれ(ピッチ)
CL……中心軸
Claims (10)
- 細長い形状の固定子と、移動自在となるように該固定子に遊嵌された筒状の移動子と、を備え、前記固定子の側に推進用磁石をその軸方向に沿って複数配置すると共に該推進用磁石に所定間隙を開けた状態で対向するように前記移動子の側に電機子を複数配置し、かつ、該電機子に印加する電圧を切り替えることに基づき前記移動子を前記固定子に沿って移動せしめるリニアモータにおいて、
前記軸方向に沿って配置されて前記複数の電機子を支持する背部と、
前記移動子の側に配置されると共に前記背部を支持する環状部材と、
前記移動子と前記固定子との間に介装されて前記推進用磁石と前記電機子との間の間隙を規定する往復運動用軸受と、
を設けて構成されたリニアモータ。 - 前記往復運動用軸受は、前記固定子の軸方向に沿って配置されたレール部と、該レール部に摺動自在に配置される摺動部と、からなり、かつ、
これらのレール部及び摺動部のいずれか一方が前記固定子の側に配置され、他方が前記移動子の側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のリニアモータ。 - 前記推進用磁石が前記固定子の中心軸の回りに放射状に複数配置され、
前記電機子は、各推進用磁石に対向するように放射状に配置され、かつ、
前記往復運動用軸受は、放射状に配置された電機子と電機子との間に、前記固定子の中心軸の回りに放射状に配置されることを特徴とする、請求項1又は2に記載のリニアモータ。 - 前記往復運動用軸受は、前記固定子の軸方向に沿って配置されたレール部と、該レール部に転動自在に配置されるローラーと、からなり、かつ、
これらのレール部及びローラーのいずれか一方が前記固定子の側に配置され、他方が前記移動子の側に配置されることを特徴とする、請求項1に記載のリニアモータ。 - 前記固定子は細長い形状の基部を有し、
前記推進用磁石は、前記基部の外周面に、前記固定子の中心軸の回りに放射状に複数配置され、
前記レール部が、前記放射状に配置されてなる推進用磁石と推進用磁石との間に配置されると共に、これらの磁石を前記基部に対して固定し、かつ、
前記ローラーが前記移動子の側に回転自在に配置されることを特徴とする、請求項4に記載のリニアモータ。 - 細長い形状の固定子と、移動自在となるように該固定子に遊嵌された筒状の移動子と、を備え、前記固定子の側に推進用磁石をその軸方向に沿って複数配置すると共に該推進用磁石に所定間隙を開けた状態で対向するように前記移動子の側に電機子を複数配置し、かつ、該電機子に印加する電圧を切り替えることに基づき前記移動子を前記固定子に沿って移動せしめるリニアモータにおいて、
前記軸方向に沿って配置されて前記複数の電機子を支持する背部と、
前記移動子の側に配置されると共に前記背部を支持する環状部材と、
同じ磁極が対向するように、前記移動子の側に移動子側間隙保持用磁石が配置されると共に前記固定子の側に固定子側間隙保持用磁石が配置され、かつ、
これらの間隙保持用磁石の反発力によって前記推進用磁石と前記電機子との間の間隙が適正に保たれることを特徴とする、リニアモータ。 - 細長い形状の固定子と、移動自在となるように該固定子に遊嵌された筒状の移動子と、を備え、前記固定子の側に推進用磁石をその軸方向に沿って複数配置すると共に該推進用磁石に所定間隙を開けた状態で対向するように前記移動子の側に電機子を複数配置し、かつ、該電機子に印加する電圧を切り替えることに基づき前記移動子を前記固定子に沿って移動せしめるリニアモータにおいて、
前記軸方向に沿って配置されて前記複数の電機子を支持する背部と、
前記移動子の側に配置されると共に前記背部を支持する環状部材と、
互いに対向するように、前記移動子の側に移動子側間隙保持用磁石が配置されると共に前記固定子の側に固定子側間隙保持用磁石が配置され、
前記移動子側間隙保持用磁石及び前記固定子側間隙保持用磁石のいずれか一方が電磁石で他方が永久磁石であり、
前記推進用磁石と前記電機子との間の間隙を検知する間隙検知手段が少なくとも一つ配置され、
該間隙検知手段からの信号に従って前記電磁石がオン/オフされることに基き、前記推進用磁石と前記電機子との間の間隙が適正に保たれることを特徴とする、リニアモータ。 - 前記推進用磁石が前記固定子の中心軸の回りに放射状に複数配置され、
前記電機子は、各推進用磁石に対向するように放射状に配置され、
前記固定子側間隙保持用磁石は、前記推進用磁石と重ならない位置であって、前記固定子の中心軸の回りに放射状に複数配置されることを特徴とする、請求項6又は7に記載のリニアモータ。 - 前記環状部材の外周側に溝部が形成され、かつ、
前記背部は、前記溝部に嵌め込まれた状態で前記環状部材に支持されることを特徴とする、請求項1乃至8のいずれか 1 項に記載のリニアモータ。 - 前記電機子が、前記推進用磁石に近接するように前記背部から延設された鉄心部と、該鉄心部に巻き掛けられたコイルと、からなり、
前記鉄心部の先端部には突起部が形成され、かつ、
前記コイルは、前記突起部によって抜けないように保持されることを特徴とする、請求項1乃至9のいずれか1項に記載のリニアモータ。
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