JP3615789B2 - エーロゾルおよび過吸引による汚染を防止するピペット装置 - Google Patents

エーロゾルおよび過吸引による汚染を防止するピペット装置 Download PDF

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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01LCHEMICAL OR PHYSICAL LABORATORY APPARATUS FOR GENERAL USE
    • B01L3/00Containers or dishes for laboratory use, e.g. laboratory glassware; Droppers
    • B01L3/02Burettes; Pipettes
    • B01L3/0275Interchangeable or disposable dispensing tips

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、血清のような液体をピペット内に吸引し、ピペットから液体を放出する吸引装置を有するタイプのピペット装置に関し、特に、エーロゾルおよび過吸引による汚染を防止する吸引装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液体を容器から他の容器、スライド、または媒介が収められた他のサンプルへ移動させるための実験装置として標準的に用いられるのがピペットである。基本的に、ピペットは両端開放の中空管状の容器で、移送される液体がピペットの上端に与えられた吸引力によって管状容器内に吸引され、容器内部の液体は容器の上端に空気圧が与えられることによって押し出される。このようにして、操作の際には液体がまず初めに容器内部に吸引され、次に容器から適量放出される。以下、この操作をピペット操作と呼ぶことにする。
【0003】
長い間、人間の口による吸引力によりピペットは操作されていたが、この方法は主として衛生上の問題から廃止された。現代のピペット装置では、柔軟性バルブやシリンダ内を運動するピストン、または小型真空ポンプを使った手持ちタイプの真空ガンによって、ピペット内に液体が吸引される。一般的に、吸引と逆の作用によって液体はピペットから適量放出される。
【0004】
本発明の装置は、好ましくはシリンダ内を上下運動するスプリング付勢されたピストンによって吸引力が与えられるピペット装置に、使用されるように設計されている。ピペットに吸引され、放出される液体の量はピストンの運動によって制御されるため、ピストンの運動が調節されれば液体の量が調節される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このようにして、ピペットに吸引、放出される液体量の精度を高めることが可能となるが、ピペット装置の吸引装置が汚染されるという問題がしばしば発生する。汚染源の一つとして、ピペット内に吸引された液体が吸引装置内部まで吸引される過吸引が挙げられる。
【0006】
また、液体がピペット内に吸引されたときに液体から発生するエーロゾルも吸引装置内部に流れ込み、装置の汚染源となると思われる。実際にピペット内の液体を単に観察するだけでも、エーロゾルが汚染源となることが確認される。液体エーロゾルは、液体がピペットチップのオリフィスを通して移動するときに液体の小滴が上方に飛散することによって発生し、抑制不能である。
【0007】
また、吸引装置がピペットチップに空気を吸引する初期位置に急速に戻りながら、チップの内壁に残存していた液体が適量放出される場合、放出に続いて液体がピペットの内部に噴霧され、最終的には吸引装置の中にも液体が噴霧されるためエーロゾルが発生する。
さらに、連続して適量放出される間に、ピペットチップの内壁上の流体によってピペットチップに薄い膜が形成される。これらの膜はピペット内の柱状になった液体の上部にあるピペットチップの内壁表面に沿って上昇し、液体の表面張力が不充分でピペットチップの内壁に薄膜を保持できない場合にはエーロゾルが急激に発生する。
【0008】
通常、ピペットにはチューブのバレルの上に取り付けられたピペットチップが用いられ、チューブのバレルにはピペットチップからサンプルを吸引、放出するためのピストンが収容される。ピペットはこのような構造になっているので、異なる液体がピペットにより移送される場合には、汚染されたピペットチップを新しいピペットチップに交換することが可能である。しかしながら、エーロゾルは容易に越境しチップからチューブのバレル内部に移動するため、システムのバレル部分が汚染される。さらに、過吸引が起こると液体サンプルが吸引装置のバレル内部に吸引され、壊滅的な汚染が生じる。
【0009】
一度吸引装置が汚染されると、たとえ清浄なピペットチップが使用されても、前のサンプルによって新しいサンプルが汚染される。このような繰越汚染は、現在進行中および後続の検査手続きの過失源になる。危険流体が用いられる微生物学や放射線学の分野でピペット操作される場合同様、DNAが指数関数的に繰り返されるDNAに応用する場合、前に使用された液体との交合汚染は許されない。そのうえバレルや吸引装置が汚染された場合、汚染されたバレルや吸引装置を清浄にし浄化することは非現実的あるいは不可能でありと思われ、吸引装置は使用不能となる。
【0010】
エーロゾル問題を回避するために、吸引された液体のエーロゾルが吸引装置内部に到達することが阻止されるように、ピペットチップに多孔性媒体が使用されたピペットが製造されている。多孔性媒体においては、空気の通過は可能であるが液体エーロゾルの通路は遮断される。多孔性プラスチックは特にこのような利用に適した材料で、エーロゾル防止の目的で多孔性プラスチックプラグを使用したピペットチップが、幾つかの製造業者から販売されている。多孔性プラスチックプラグはエーロゾルの通路を遮断することに関して効果的であるが、過度に吸引された場合に吸引装置の中に液体が流入することを防止することができないものがほとんどである。
【0011】
この過吸引の問題を回避するために、液体に接触すると即座に孔がシールされるセルフシール用添加物が含まれた多孔性プラスチックプラグが提案されている。このような装置は、エーロゾル防止にもまた過吸引による汚染防止にも効果的である。しかしながら、多孔性プラスチックプラグのセルフシール用添加物にはナトリウムその他の化合物が含有されるため、潜在的にサンプルを汚染する可能性を有する。例えば、液体の最初の吸引時に発生したエーロゾルは、多孔性プラスチックプラグと接触しセルフシール用添加物からナトリウムを獲得した後、サンプル中に落下する。
【0012】
上記の場合サンプルは著しく汚染される。サンプルによっては数千ドルの価値があるものもあり、このようなサンプル汚染によりしばしば多額の損害を被る。
過吸引が発生すると、ピペットチップの液体がプラグと接触することによって、プラグ自体が閉鎖されるようにシールされる。このような状態においては、ピペットチップが切り離されないかぎり液体がピペットから抽出されることは不可能である。
【0013】
多孔性プラスチックプラグに使用されるセルフシール用添加物に圧力が与えられると、その圧力により湿気が誘導されセルフシール用添加物が活性化しプラグが閉鎖されるので、セルフシール用添加物が使用されたピペットチップでは圧力殺菌ができない。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、サンプルを収容するためのサンプル貯蔵室を画成する管状チップと、前記管状チップにおいて貯蔵室の上方に設置された多孔性プラスチックプラグと、前記管状チップの上端に吸引力を与えて、多孔性プラスチックプラグを通して空気を吸引し液体サンプルを貯蔵室内に吸引する吸引手段と、を備え、前記吸引手段が正確に所定量のサンプルが貯蔵室に吸引されるように制御する制御手段を有するピペット装置において、前記多孔性プラスチックプラグの中央孔径が、3μmから該多孔性プラスチックプラグの撥水性に依存した上限値までの範囲内に存在し、該多孔性プラスチックプラグを通してサンプルが吸引装置の中に吸引されることを防止する程度に小さい寸法を有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、前記多孔性プラスチックプラグの材料が、1cmあたり35dyneの表面張力を有する液体に対して撥水性を有し、前記中央孔径の上限値が19μmであることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、前記多孔性プラスチックプラグがポリエチレンからなり、前記中央孔径の上限値が19μmであることを特徴とするものである。
【0016】
請求項4記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、前記多孔性プラスチックプラグの軸方向の長さが0.25inであり、中央孔径が9μmであることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、前記ピペット装置がピストンとしてバレルの中を滑動可能なロッドを有し、貯蔵室に正確な量のサンプルが吸引されるように制御する前記制御手段がバレル内のロッドの移動を制御する手段を有することを特徴とするものである。
【0017】
請求項6記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、正確に所定量のサンプルが管状のチップに吸引されるように制御する前記制御手段が、該所定量を変化させる手段を有することを特徴とするものである。
請求項7記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、前記多孔性プラスチックプラグがポリエチレンからなり、該多孔性プラスチックプラグの中央孔径が19μmであることを特徴とするものである。
【0018】
請求項8記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、前記多孔性プラスチックプラグがポリテトラフルオロエチレンからなり、該多孔性プラスチックプラグの中央孔径が約26.4μmであることを特徴とするものである。
請求項9記載の発明は、前記請求項1記載の構成に加え、前記多孔性プラスチックプラグの材料が、1cmあたり約19dyneの表面張力を有する液体に対して撥水性を有し、該多孔性プラスチックプラグの中央孔径は26.5μmであることを特徴とするものである。
【0019】
【作用】
従来技術による装置の問題点は、セルフシール用添加物を含まない多孔性プラスチックプラグが、ピペットチップに使用されることで解決される。本発明による装置は、多孔性プラスチックプラグの孔の径が実質的に従来より小さく形成されているため、ピペットチップに吸引装置による吸引力が与えられたとき、液体サンプルが吸引装置によって多孔性プラスチックプラグを通して吸引されることがなく、実質的に多孔性プラスチックプラグに高い圧力を与えることができるという点で、従来技術による装置と異なっている。
【0020】
特に本発明によれば、多孔性プラスチックプラグの中央孔径の範囲の下限値は、プラグの軸方向長さによって変化し、上限値は多孔性プラスチックプラグの撥水性により変化する。以下、孔の直径を中央孔径と称する。多孔性プラスチックプラグがポリエチレンから形成された場合は、孔の径の上限値は19μmである。ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)から形成された場合は、孔の径が26.5μmに設定されるのが効果的である。
【0021】
孔の径の上限値は非常に重要な要素であり、上限値より孔の径が大きいと過吸引の場合に液体が多孔性プラスチックプラグを通過し、吸引装置が汚染される。孔の径の下限値も同様に非常に重要で、下限値より孔の径が小さいとピペット操作間に多孔性プラスチックプラグの上のチャンバ内に空気が漏出し、吸引装置よって吸引される液体の量が制御不能になる。このような空気の漏出が起こると、ピペットチップにピペット操作される液体の量が設定量より少なくなる。
【0022】
多孔性プラスチックプラグの軸方向の長さの最小値は、0.067in(1.7cm)で、この場合3μmが中央孔径の最小値である。典型的な多孔性プラスチックプラグの軸方向の長さは0.25in(0.64cm)で、この場合は9μmが中央孔径の最小値である。
孔が小さいほど多孔性プラスチックプラグに与えられる圧力が増加するため、多孔性プラスチックプラグからの空気の流出速度が遅くなり、エーロゾルの発生が抑えられる。
【0023】
【実施例】
図1に示されるように、本発明によるピペット装置は、多孔性プラスチックプラグ12が備えられたピペットチップ11を有する。図1に示されるピペットチップは円錐形であるが、シリンダ形状であってもよい。多孔性プラスチックプラグ12の軸方向の長さはプラグの直径と同じかあるいは長く、プラグがオートメーション化された機械によって容易にピペットチップ内へ挿入されるようになっている。
【0024】
ピペットチップ11はバレル13を有する吸引装置に14に取り付けられ、バレル13にはロッド15がシリンダ内でピストンの役割を果たすように滑動可能に収納される。ロッド15はハウジング17の内部方向に延び、キャップ19がハウジング17内部のロッド15の上端に形成される。バレル13の上端はカップ21の形状に広がり、外方向に延びるフランジを有する。フランジは、上端においてハウジング17の下端にねじ固定されたねじキャップ23と係合し、バレル13がハウジング17の下端に固定される。
【0025】
ディスク25は、カップ21の底部においてロッド15上に滑動可能に設置される。キャップ19とディスク25の間のロッド15上には、下方に向かって開放したカップ形状のスライド27が滑動可能に形成される。スライド27はまたスプリングホルダ29に滑動可能に摺接し、スプリングホルダ29は上端が円筒形状でその上端から離れた位置から外方に延びるフランジを有する。
【0026】
ロッド15の周囲には、キャップ19とスプリングホルダ29の間に延びる第1コイルスプリング31が形成される。第1コイルスプリング31の下端は、スプリングホルダ29のフランジに接合するように、スプリングホルダ29の円筒形の上端の周囲に配置される。スプリング31より実質的に剛性率が高くロッド15を囲む第2コイルスプリング33が、スライド27の上端のカップ形状部の内壁からディスク25まで延びる。
【0027】
ロッド15は、キャップ19の底部がスライド27に当接するまで、スプリング31の圧縮力に対抗してバレル13の内部を滑動し、さらにスライド27がディスク25に当接するまで、より大きなスプリング33の圧縮力に対抗してバレル13の内部を滑動する。ハウジング17には、ハウジング17の上端からヘッド37に延びるアクチュエータロッド35が滑動可能に形成され、アクチュエータロッド35が指で押圧されることによって、スプリング31とそれに続くスプリング33の圧縮力に対抗してロッド15が下方に押し下げられる。
【0028】
アクチュエータロッド35はスクリュ部材39を介して軸方向に滑動し、スクリュ部材39はハウジング17の両側面の開口部から接触可能な湾曲したノブ41に連結される。その開口部の一つが、図1に示される開口部43である。アクチュエータロッド35の下端面は上端面より大きい直径を有し、ロッドの上部と下部の間にショルダ44が画成される。アクチュエータロッド35の上方への滑動は、ノブ41の上端のストッパ46にショルダ44が当接することにより制限される。
【0029】
スクリュ部材39はねじ部材45に螺合し、ノブ41の回転によってねじ部材39の上下方向の移動が可能となる。ヘッド37に下方向の圧力が与えられていない状態では、第1コイルスプリング31と第2コイルスプリング33の力によってアクチュエータロッド35は上方に押圧されているので、アクチュエータロッド35はショルダ44がストッパ46に当接する初期設定位置にある。ノブ41の回転により、アクチュエータロッド35の初期設定位置は上下方向に調整される。
【0030】
装置の操作にあたっては、まず所望の量のサンプルが得られるように、ノブ41が回され初期設定位置が調節される。次にキャップ19がスライド27に当接するまで、アクチュエータロッド35が下方に押圧される。第1コイルスプリング31は、アクチュエータロッド35の下方への押圧に対し1−2.5ポンド(lb)の圧縮力を有する。スライド27にキャップ19が当接したことは、第2コイルスプリング33の圧縮力が第1コイルスプリング31よりはるかに大きい5−10ポンド(lb)であることから直ちに検知される。
【0031】
次にピペットチップ11の下方端部が液体サンプル中に浸され、液体がピペットチップ11の多孔性プラスチックプラグ12の下側の下方端部に吸引されるとともに、アクチュエータロッド35は初期設定位置に戻される。アクチュエータロッド35の下方への移動距離は、初期設定位置からキャップ19がスライド27に当接する位置までの変位によって決定されるため、ノブ41によってアクチュエータロッド35とロッド15の初期設定位置が調整されることによって、ピペットチップ11に正確な量の液体が吸引される。
【0032】
アクチュエータロッド35が再び押し下げられると、液体サンプルがピペットチップ11から押し出され、液体サンプルがピペットチップ11から容器に移送される。ピペットチップ11から全ての液体が放出されるためには、第2コイルスプリング33が圧縮される程度の押圧力でロッド15が押し下げられる必要がある。
【0033】
スクリュ部材39には、オドメータ方式でスクリュ部材39によって作動する表示リング47が連結され、リング47の表示数は窓49を通して確認される。リング47の表示数は、スクリュ部材39の動きに直線的に比例して変化し、ピペットチップ11に吸引された液体サンプルの最小測定単位は1/10μlである。
【0034】
ピペットチップ11に液体サンプルを吸引しチップ11から放出する上記の吸引装置14は、Massachusetts Woburn所在のRaininInstrument Co.から販売されており、Gilson et al.による米国特許第3,827,305号には類似の装置が開示されている。サンプルがピペットチップ11から吸引されるとき、共に吸引された空気が多孔性プラスチックプラグ12を通過するが、多孔性プラスチックプラグ12によってピストンバレル13内部にエーロゾルが侵入することが防止される。
【0035】
しかしながら、多数の従来技術によるピペット装置においては、いわゆる過吸引と呼ばれる、液体が吸引装置によってピストンバレル内部に多孔性プラスチックプラグを通して吸引される現象が起き、吸引装置が壊滅的に汚染される。
従来技術によるピペット装置の一つとして、液体スカベイジング材、特にセルロースガムのような物質を多孔性プラスチックプラグの孔に浸透させたものが提案されている。液体が多孔性プラスチックプラグに接触すると、液体がセルロースガムに吸収されて孔が塞がれ、多孔性プラスチックプラグを液体が通過するのが防止される。この装置は過吸引防止には効果的であるが、ピペットチップの多孔性プラスチックプラグの下で形成される微量の液体エーロゾルがピペットチップのセルロースガム物質と接触して、セルロース物質からナトリウムその他の物質が吸収され、サンプル中に落下する。
【0036】
この方法では使用者が知覚することなくサンプルが汚染される。研究所の検査の多くは、たとえば遺伝学的なまた放射性物質を取り扱うような検査では、例えいかに超微量であろうが汚染は許容されない。さらに、一度多孔性プラスチックプラグの孔が塞がれプラグ部材が閉鎖されると、多孔性プラスチックプラグは二度と使用不能になるうえ、ピペットの中に吸引された液体がピペットチップから放出されることも不可能である。一度プラグが閉鎖されると、ピペットチップが切り離される以外にピペットチップから液体サンプルが抽出される方法がない。
【0037】
本発明によるピペット装置では、多孔性プラスチックプラグに吸湿物質が使用されることがないため、過吸引やエーロゾルによる吸引装置の汚染が防止される。
本発明によれば、多孔性プラスチックプラグ12は、吸引装置14によって吸引された液体が多孔性プラスチックプラグの孔を通過できない程度に小さい寸法の孔を有する。
【0038】
多孔性プラスチックプラグの材料がポリエチレンの場合、1cmあたり35dyneの表面張力を有する液体に対して撥水性を有するため、過吸引が防止される中央孔径は19μmである。多孔性プラスチックプラグの材料がPEFEの場合、1cmあたり18.59dyneの表面張力を有する液体に対して撥水性を有するため、過吸引が防止される中央孔径は26.5μmである。
【0039】
多孔性プラスチックプラグの撥水性とプラグの孔の小さな径が組み合わされることによって、ピストン26によって真空処理されたときに多孔性プラスチックプラグを通して液体が吸引されることが防止される。したがって、エーロゾルまたは過吸引によるピストンバレルおよびピストンの汚染が防止されるので、多孔性プラスチックプラグに吸水性を有する物質が使用されることなく汚染が防止される。このようにして、吸湿物質が使用されることに伴う不具合は回避される。
【0040】
中央孔径の下限値は、多孔性プラスチックプラグの軸方向の長さによって決定される。孔の径が非常に小さい場合、多孔性プラスチックプラグ12を通して空気が吸引されて、液体がピペットチップ11に吸引される真空状態となるまでに非常に時間がかかる。その結果、空気がロッド15の周囲またはバレル13とピペットチップ11の間から漏出し、吸引装置によって設定された量より少ない量の液体がピペットチップ11に吸引される。多くの検査において、ピペットに所定の量の液体が正確に吸引されることが非常に重要である。
【0041】
多孔性プラスチックプラグは取扱、特にオートメーション化された機械によってピペットチップの内部にプラグが組み込まれる場合の取扱が困難であるため、多孔性プラスチックプラグの軸方向の長さの最小値は、実用的には約0.067in(1.7cm)である。軸方向の長さが0.067in(1.7cm)である多孔性プラスチックプラグにおいて、実質的に液体サンプル量の精度が維持される中央孔径の最小値は3μmである。したがって、本発明による多孔性プラスチックプラグの中央孔径の最小値は3μmである。0.125in(0.32cm)の軸方向寸法を有するプラグの中央孔径の最小値は5μmである。典型的な多孔性プラスチックプラグの軸方向の長さは0.25in(0.64cm)で、この場合中央孔径の最小値は9μmである。
【0042】
多孔性プラスチックプラグ12の孔が極端に小さいと、吸引されるサンプルの量の精度が低下するばかりでなく、ピペットチップ11の浸水時間が長くなる不具合も生じる。
孔の平均径が縮小されることにより多孔性プラスチックプラグ12に与えられる圧力が増加するので、多孔性プラスチックプラグ12を通して放出され、プラグ12内に吸引される空気の割合は充分に低い値となり、液体サンプルの急速な吸引およびピペットチップからの液体サンプルの残留物の放出による液体エーロゾルの発生が防止される。さらに、多孔性プラスチックプラグ12を通して微量なエーロゾルが通過することも防止される。
【0043】
前述のように、多孔性ポリエチレンプラグ12の中央孔径の最大値は19μmである。吸引装置による過吸引の防止が可能な中央孔径の最大値は、プラグの材料の撥水性によって決定され、例えばPTFEのような材料ではポリエチレンより撥水性が高いので、中央孔径の最大値が大きくなる。
多孔性プラスチックプラグの材料としてPTFEが使用される代わりに、多孔性ポリエチレンプラグをシリコンで処理するあるいは多孔性プラスチックプラグにPTFEが浸透することにより、多孔性ポリエチレンプラグの撥水性が高められ、孔の径の最大値は19μmに増加する。多孔性プラスチックプラグの材料がPTFEに近い撥水性を有する、すなわち1cmあたり約19dyneの表面張力を有する液体に対して撥水性を有するならば、有効な中央孔径は約26.5μmである。
【0044】
上記のように、本発明のピペット装置に使用される多孔性プラスチックプラグの中央孔径の下限値は5μmで、上限値はプラグの撥水性によって変化する。多孔性ポリエチレンは比較的低価格であるため、多孔性プラグの材料として好適である。多孔性ポリエチレンがプラグの材料として使用された場合の好ましい中央孔径は19μmであり、この径ならば過吸引が防止され、多孔性プラスチックプラグから空気が吸引されることに要する時間を短縮することができる。PTFEが多孔性プラスチックプラグの材料として使用された場合は、中央孔径が26.5μmであることが好ましい。
【0045】
【発明の効果】
前述のように、本発明によるピペットチップに使用される多孔性プラスチックプラグによって、多孔性プラスチックプラグにセルロースガムやその他類似の物質をしみ込ませることなく、エーロゾルや過吸引による吸引装置の汚染が防止される。このようにして、セルロースガムから獲得されたナトリウムその他の物質によるサンプルの汚染が回避され、液体と接触することにより多孔性プラスチックプラグがシールされることが防止される。
【0046】
したがって、たとえサンプルが多孔性プラスチックプラグと接触しても、サンプルはピペットチップから放出されることが可能である。さらに、セルロースガムまたはその代用物質が多孔性プラスチックプラグに使用されていないため、本発明によるピペットチップは圧力殺菌されることが可能である。
本願の発明は上述の実施例や変更例に限定されるものではなく、付随の特許請求の範囲内での様々な変更が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るピペット装置の断面立面図である。
【符号の説明】
11 ピペットチップ
12 多孔性プラスチックプラグ
13 バレル
14 吸引装置
15 ロッド
17 ハウジング
19 キャップ
21 カップ
23 ねじキャップ
25 ディスク
26 ピストン
27 スライド
29 スプリングホルダ
31 第1コイルスプリング
33 第2コイルスプリング
35 アクチュエータロッド
37 ヘッド
39 スクリュ部材
41 ノブ
43 開口部
44 ショルダ
45 ねじ部材
46 ストッパ
47 表示リング
49 窓

Claims (9)

  1. サンプルを収容するためのサンプル貯蔵室を画成する管状チップと、前記管状チップにおいて貯蔵室の上方に設置された多孔性プラスチックプラグと、前記管状チップの上端に吸引力を与えて、多孔性プラスチックプラグを通して空気を吸引し液体サンプルを貯蔵室内に吸引する吸引手段と、を備え、前記吸引手段が正確に所定量のサンプルが貯蔵室に吸引されるように制御する制御手段を有するピペット装置において、
    前記多孔性プラスチックプラグの中央孔径が、3μmから該多孔性プラスチックプラグの撥水性に依存した上限値までの範囲内に存在し、該多孔性プラスチックプラグを通してサンプルが吸引装置の中に吸引されることを防止する程度に小さい寸法を有することを特徴とするピペット装置。
  2. 前記多孔性プラスチックプラグの材料が、1cmあたり35dyneの表面張力を有する液体に対して撥水性を有し、前記中央孔径の上限値が19μmであることを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
  3. 前記多孔性プラスチックプラグがポリエチレンからなり、前記中央孔径の上限値が19μmであることを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
  4. 前記多孔性プラスチックプラグの軸方向の長さが0.25inであり、中央孔径が9μmであることを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
  5. 前記ピペット装置がピストンとしてバレルの中を滑動可能なロッドを有し、貯蔵室に正確な量のサンプルが吸引されるように制御する前記制御手段がバレル内のロッドの移動を制御する手段を有することを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
  6. 正確に所定量のサンプルが管状のチップに吸引されるように制御する前記制御手段が、該所定量を変化させる手段を有することを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
  7. 前記多孔性プラスチックプラグがポリエチレンからなり、該多孔性プラスチックプラグの中央孔径が19μmであることを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
  8. 前記多孔性プラスチックプラグがポリテトラフルオロエチレンからなり、該多孔性プラスチックプラグの中央孔径が約26.4μmであることを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
  9. 前記多孔性プラスチックプラグの材料が、1cmあたり約19dyneの表面張力を有する液体に対して撥水性を有し、該多孔性プラスチックプラグの中央孔径は26.5μmであることを特徴とする請求項1記載のピペット装置。
JP15102994A 1993-07-02 1994-07-01 エーロゾルおよび過吸引による汚染を防止するピペット装置 Expired - Lifetime JP3615789B2 (ja)

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US08/085,330 US5364595A (en) 1993-07-02 1993-07-02 Pipette device constructed to prevent contamination by aerosols or overpipetting
US08/085330 1993-07-02

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