JP3611990B2 - 医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ - Google Patents
医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ Download PDFInfo
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は医療用の酸素ボンベの携帯用治具に関する。更に詳細には、患者のＱＯＬを向上させる為のものであり、医療用酸素ボンベの携帯性、交換等の容易性を改善した携帯用キャリングバッグに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、喘息や肺気腫、慢性気管支炎等の呼吸器系疾患に苦しむ患者が増加する傾向にあり、その最も効果的な治療法の一つとして酸素吸入療法がある。かかる酸素療法に用いられる酸素源としては、空気中から酸素濃縮空気を直接分離する酸素濃縮装置が開発され、使用時の利便性、保守管理の容易さから、在宅における酸素供給装置として次第に普及するようになってきている。
【０００３】
一方患者が通院や買物等で外出する際には、酸素源として携帯用の軽量酸素ボンベを使用し、ボンベからカニューラ等の酸素供給チューブを用いて酸素吸入をしながら外出し、その行動範囲を広げている。酸素ボンベには当然容量が有り、使用時間の延長が求められ、患者の吸入時のみに酸素ガスを供給し、呼気時には供給をストップするデマンドレギュレーターが用いられている。
【０００４】
外出時には、キャリアバッグにボンベとデマンドレギュレーターを入れて肩にかけて持ったり、かかるキャリアバッグをキャリアカートに載せ、バッグにカニューラを通して酸素を吸入しながら移動している。
【０００５】
このようなキャリアバッグやキャリアカートは、呼吸器疾患患者の移動補助具であり、携帯容器として働きだけでなく、ボンベの取り替え易さ等の患者の視点に立った特性が要求されるが、従来は単なる容器バッグとしての位置づけでしかなく、患者は不便さを感じながらも利用しているのが現状である。
【０００６】
現在使用されているキャリアバッグは、布製の方形上のバッグであり平面部が蓋部を形成し、平面部奥部が縫い合わされ、手前から後方上部へ蓋を開く構造になっている。かかる蓋はそれ自体固定することが出来ないため、ボンベを交換する場合、片手でバッグを押え片手でボンベを持つとかかる蓋が邪魔になり、高齢者の患者のボンベ交換操作を煩雑にしている。
【０００７】
また、ボンベのプラスチックバッグ容器もあるが、交換操作の複雑さ、持ち運びの不便さなど問題点も多い。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の携帯酸素ボンベのキャリアバッグが持つ問題点を解決するものであり、患者によるボンベ交換を容易にすると共に、持ち運び、キャリアカートへの取り付け等を容易にし、患者の利便性を向上させたボンベキャリアバッグを提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
かかる課題に対して、本発明者は鋭意検討した結果、従来のキャリアバッグの蓋部分の開構造を改良することにより、ボンベ交換が容易になることを見出したものである。
【００１０】
即ち本発明は、医療酸素ボンベを収容する略方形状のバッグであって、該バッグの側面部及び平面部にファスナー手段の開口部を備え、該ファスナー手段が該バッグ平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１１】
また本発明は、かかるバッグの低面部面積よりも平面部面積の方が大きいことを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１２】
また本発明は、かかるバッグ背面部上部にキャリアカート固定用ベルト手段を備えることを特徴とし、バッグ正面部上部に透明部材を備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１３】
また本発明は、かかるバッグ内部にデマンドレギュレーターの収納部分を備え、該バッグ正面部上部に該デマンドレギュレーターの操作用開口部を備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明は、医療酸素ボンベを収容する略方形状のバッグであって、該バッグの側面部及び平面部にファスナー手段の開口部を備え、該ファスナー手段が該バッグ平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグである。
【００１５】
かかるバッグは、医療用の携帯酸素ボンベを収納するものであり、縦長の略方形のバッグである。かかる容器には酸素ボンベの他にデマンドレギュレーターも収納する必要があり、その収納部も確保するために若干膨らみのある方形状であることが好ましい。また各辺部分は面取り等をすることがある、鋭角である必要はない。
【００１６】
また、かかるバッグは、その底面積と比較して平面（上面）の面積が大きい方が、ボンベの交換のし易さの観点から好ましい。
【００１７】
また、材質としてはナイロン繊維等の布製や合成皮革を含む皮革製であることが、操作性、持運び易さ、ファッション性等の観点から好ましい。
【００１８】
バッグの開口部、即ちボンベの収納・取出し口の開閉構造は、ファスナー手段で構成され、かかるファスナーを該バッグの平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とする。即ち、ボンベ交換時には、平面部及び側面と正面上部が開口する構造となる。特に側面部上部から１／３〜２／３の大きさで開くことが好ましい。
【００１９】
側面部のファスナー位置は直線的に設けても良いが、奥部上方から斜め前方に徐々に角度を変化させて設けた方がファスナーの開閉のし易さの点から好ましい。
【００２０】
かかるバッグ背面部上部にキャリアカート固定用ベルト手段を備えることができる。通常酸素ボンベを携帯しての移動は金属製のキャリアカートに酸素ボンベを入れたキャリアバッグを載せて移動する。かかるカートに固定する為のベルト手段を備えることが出来る。設置箇所はキャリアバッグの背面部上部に設けることにより１箇所で固定することが出来る。またかかる箇所に設けることにより、患者が手で酸素ボンベを収納したキャリアバッグを持ち運ぶ際には取っ手として使用することが出来る。
【００２１】
また、本発明のバッグ正面部上部には、透明部材を備えることができる。かかる部分はデマンドレギュレーターやボンベ残圧等の表示をバッグを開けないで確認する為のものである。また係る透明部材の上にはカバー部材を備えることにより、内部に何が有るのかを他人に知られること無く、患者のＱＯＬ向上の為に好ましい。
【００２２】
また、かかる透明部材中、或いは透明部材に代えて、バッグ正面上部に開口部を設けることにより、バッグを開けること無く、ボンベの開閉、デマンドレギュレーターを備えた場合のスイッチのＯＮ／ＯＦＦを行うことが出来る。
【００２３】
【実施例】
本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。
図１〜４は本発明の好ましい実施態様例である医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグの斜視図である。
【００２４】
本発明のキャリアバッグは医療用の携帯酸素ボンベを収納するバッグであり、右斜め上方から見た斜視図である図１に記載のように、バッグの左右両側面部及び平面部にファスナー手段の開口部を備え、該ファスナー手段が該バッグ平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とするものである。かかる部分にファスナーを設けることにより、ボンベ交換時にボンベを取出す際、図２に示すようにバッグの蓋に相当するバッグ平面部、正面上部及び側面上部手前部分が正面手前に開くようになり、片手でバッグを固定し片手でボンベを持つことでボンベを容易に取出すことができる。
【００２５】
図５、６に示す従来の医療用携帯酸素ボンベ収納バッグでは、蓋部分を固定することが出来ないことにより、この部分が邪魔になり、ボンベ交換を困難なものにしていた。
【００２６】
かかるファスナーの設置位置は図１に示すようにバッグ平面奥部に平行に設けると共にそれに続いて左右両側面部中央部にかけて正面方向斜め下方に設ける。側面部に関しては図１に示すように略直線状にファスナ−を斜めに直線的に設ける他、ややＲ状に設けるもの、或いは図７に示すように最初、側面奥部に平行（下方）に設け途中から斜め前方に設けても良い。
【００２７】
かかるバックの形状は、図１、図７に示すように正面上部方向にやや膨らみを持った略方形のバッグがボンベ交換のし易さの観点からこのましい。通常、バッグ底面部の面積が広い方が安定性がよいが、本発明のキャリアバッグの場合、底面部の面積に比較して平面部（上面部）の方が広いバッグであり、ボンベの自重によるバッグ安定性を維持すると共に、ボンベ交換の容易性を確保することが出来る。
【００２８】
かかるバッグの背面部上部には図３に示すように、キャリアカートへの固定用のベルトを設けることが出来る。携帯用酸素ボンベを持って外出する場合、キャリアカートにボンベを収納したバッグを載せてカートを引いて持ち運ぶ場合が多い。かかるカートへの固定用ベルトをバッグ背面部上部１箇所に設けることで、ボンベの自重も有り、携帯酸素ボンベ入りバッグをカートに固定することが出来る。かかるベルトはキャリアカート固定用の他、バッグを手で持ち運ぶ際の取っ手の役割も果たすことが出来る。
【００２９】
また、本発明のキャリアバッグ正面部上部には図４に示すように酸素ボンベ残量をボンベバッグを開けること無く確認する為の透明部材を設けることが出来る。また、他人には酸素ボンベを持っていることが分からないようにマスクする為に透明部材の上にカバーを設けることも出来る。
【００３０】
更に図７に示すようにショルダーベルト（テープ）を設けることも可能である。
【００３１】
【発明の効果】
本発明の携帯酸素ボンベのキャリアバッグは、患者によるボンベ交換を容易にすると共に、持ち運び、キャリアカートへの取り付け等を容易にし、患者の利便性を向上させることができ、患者のＱＯＬ向上に貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例（正面斜視図）。
【図２】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例（バッグ開放図）。
【図３】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例（背面斜視図）。
【図４】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例。
【図５】従来のボンベキャリアバッグ。
【図６】従来のボンベキャリアバッグ。
【図７】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例。
【発明の属する技術分野】
本発明は医療用の酸素ボンベの携帯用治具に関する。更に詳細には、患者のＱＯＬを向上させる為のものであり、医療用酸素ボンベの携帯性、交換等の容易性を改善した携帯用キャリングバッグに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
近年、喘息や肺気腫、慢性気管支炎等の呼吸器系疾患に苦しむ患者が増加する傾向にあり、その最も効果的な治療法の一つとして酸素吸入療法がある。かかる酸素療法に用いられる酸素源としては、空気中から酸素濃縮空気を直接分離する酸素濃縮装置が開発され、使用時の利便性、保守管理の容易さから、在宅における酸素供給装置として次第に普及するようになってきている。
【０００３】
一方患者が通院や買物等で外出する際には、酸素源として携帯用の軽量酸素ボンベを使用し、ボンベからカニューラ等の酸素供給チューブを用いて酸素吸入をしながら外出し、その行動範囲を広げている。酸素ボンベには当然容量が有り、使用時間の延長が求められ、患者の吸入時のみに酸素ガスを供給し、呼気時には供給をストップするデマンドレギュレーターが用いられている。
【０００４】
外出時には、キャリアバッグにボンベとデマンドレギュレーターを入れて肩にかけて持ったり、かかるキャリアバッグをキャリアカートに載せ、バッグにカニューラを通して酸素を吸入しながら移動している。
【０００５】
このようなキャリアバッグやキャリアカートは、呼吸器疾患患者の移動補助具であり、携帯容器として働きだけでなく、ボンベの取り替え易さ等の患者の視点に立った特性が要求されるが、従来は単なる容器バッグとしての位置づけでしかなく、患者は不便さを感じながらも利用しているのが現状である。
【０００６】
現在使用されているキャリアバッグは、布製の方形上のバッグであり平面部が蓋部を形成し、平面部奥部が縫い合わされ、手前から後方上部へ蓋を開く構造になっている。かかる蓋はそれ自体固定することが出来ないため、ボンベを交換する場合、片手でバッグを押え片手でボンベを持つとかかる蓋が邪魔になり、高齢者の患者のボンベ交換操作を煩雑にしている。
【０００７】
また、ボンベのプラスチックバッグ容器もあるが、交換操作の複雑さ、持ち運びの不便さなど問題点も多い。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の携帯酸素ボンベのキャリアバッグが持つ問題点を解決するものであり、患者によるボンベ交換を容易にすると共に、持ち運び、キャリアカートへの取り付け等を容易にし、患者の利便性を向上させたボンベキャリアバッグを提供するものである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
かかる課題に対して、本発明者は鋭意検討した結果、従来のキャリアバッグの蓋部分の開構造を改良することにより、ボンベ交換が容易になることを見出したものである。
【００１０】
即ち本発明は、医療酸素ボンベを収容する略方形状のバッグであって、該バッグの側面部及び平面部にファスナー手段の開口部を備え、該ファスナー手段が該バッグ平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１１】
また本発明は、かかるバッグの低面部面積よりも平面部面積の方が大きいことを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１２】
また本発明は、かかるバッグ背面部上部にキャリアカート固定用ベルト手段を備えることを特徴とし、バッグ正面部上部に透明部材を備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１３】
また本発明は、かかるバッグ内部にデマンドレギュレーターの収納部分を備え、該バッグ正面部上部に該デマンドレギュレーターの操作用開口部を備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグを提供するものである。
【００１４】
【発明の実施の形態】
本発明は、医療酸素ボンベを収容する略方形状のバッグであって、該バッグの側面部及び平面部にファスナー手段の開口部を備え、該ファスナー手段が該バッグ平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグである。
【００１５】
かかるバッグは、医療用の携帯酸素ボンベを収納するものであり、縦長の略方形のバッグである。かかる容器には酸素ボンベの他にデマンドレギュレーターも収納する必要があり、その収納部も確保するために若干膨らみのある方形状であることが好ましい。また各辺部分は面取り等をすることがある、鋭角である必要はない。
【００１６】
また、かかるバッグは、その底面積と比較して平面（上面）の面積が大きい方が、ボンベの交換のし易さの観点から好ましい。
【００１７】
また、材質としてはナイロン繊維等の布製や合成皮革を含む皮革製であることが、操作性、持運び易さ、ファッション性等の観点から好ましい。
【００１８】
バッグの開口部、即ちボンベの収納・取出し口の開閉構造は、ファスナー手段で構成され、かかるファスナーを該バッグの平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とする。即ち、ボンベ交換時には、平面部及び側面と正面上部が開口する構造となる。特に側面部上部から１／３〜２／３の大きさで開くことが好ましい。
【００１９】
側面部のファスナー位置は直線的に設けても良いが、奥部上方から斜め前方に徐々に角度を変化させて設けた方がファスナーの開閉のし易さの点から好ましい。
【００２０】
かかるバッグ背面部上部にキャリアカート固定用ベルト手段を備えることができる。通常酸素ボンベを携帯しての移動は金属製のキャリアカートに酸素ボンベを入れたキャリアバッグを載せて移動する。かかるカートに固定する為のベルト手段を備えることが出来る。設置箇所はキャリアバッグの背面部上部に設けることにより１箇所で固定することが出来る。またかかる箇所に設けることにより、患者が手で酸素ボンベを収納したキャリアバッグを持ち運ぶ際には取っ手として使用することが出来る。
【００２１】
また、本発明のバッグ正面部上部には、透明部材を備えることができる。かかる部分はデマンドレギュレーターやボンベ残圧等の表示をバッグを開けないで確認する為のものである。また係る透明部材の上にはカバー部材を備えることにより、内部に何が有るのかを他人に知られること無く、患者のＱＯＬ向上の為に好ましい。
【００２２】
また、かかる透明部材中、或いは透明部材に代えて、バッグ正面上部に開口部を設けることにより、バッグを開けること無く、ボンベの開閉、デマンドレギュレーターを備えた場合のスイッチのＯＮ／ＯＦＦを行うことが出来る。
【００２３】
【実施例】
本発明を図面を用いて更に詳細に説明する。
図１〜４は本発明の好ましい実施態様例である医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグの斜視図である。
【００２４】
本発明のキャリアバッグは医療用の携帯酸素ボンベを収納するバッグであり、右斜め上方から見た斜視図である図１に記載のように、バッグの左右両側面部及び平面部にファスナー手段の開口部を備え、該ファスナー手段が該バッグ平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とするものである。かかる部分にファスナーを設けることにより、ボンベ交換時にボンベを取出す際、図２に示すようにバッグの蓋に相当するバッグ平面部、正面上部及び側面上部手前部分が正面手前に開くようになり、片手でバッグを固定し片手でボンベを持つことでボンベを容易に取出すことができる。
【００２５】
図５、６に示す従来の医療用携帯酸素ボンベ収納バッグでは、蓋部分を固定することが出来ないことにより、この部分が邪魔になり、ボンベ交換を困難なものにしていた。
【００２６】
かかるファスナーの設置位置は図１に示すようにバッグ平面奥部に平行に設けると共にそれに続いて左右両側面部中央部にかけて正面方向斜め下方に設ける。側面部に関しては図１に示すように略直線状にファスナ−を斜めに直線的に設ける他、ややＲ状に設けるもの、或いは図７に示すように最初、側面奥部に平行（下方）に設け途中から斜め前方に設けても良い。
【００２７】
かかるバックの形状は、図１、図７に示すように正面上部方向にやや膨らみを持った略方形のバッグがボンベ交換のし易さの観点からこのましい。通常、バッグ底面部の面積が広い方が安定性がよいが、本発明のキャリアバッグの場合、底面部の面積に比較して平面部（上面部）の方が広いバッグであり、ボンベの自重によるバッグ安定性を維持すると共に、ボンベ交換の容易性を確保することが出来る。
【００２８】
かかるバッグの背面部上部には図３に示すように、キャリアカートへの固定用のベルトを設けることが出来る。携帯用酸素ボンベを持って外出する場合、キャリアカートにボンベを収納したバッグを載せてカートを引いて持ち運ぶ場合が多い。かかるカートへの固定用ベルトをバッグ背面部上部１箇所に設けることで、ボンベの自重も有り、携帯酸素ボンベ入りバッグをカートに固定することが出来る。かかるベルトはキャリアカート固定用の他、バッグを手で持ち運ぶ際の取っ手の役割も果たすことが出来る。
【００２９】
また、本発明のキャリアバッグ正面部上部には図４に示すように酸素ボンベ残量をボンベバッグを開けること無く確認する為の透明部材を設けることが出来る。また、他人には酸素ボンベを持っていることが分からないようにマスクする為に透明部材の上にカバーを設けることも出来る。
【００３０】
更に図７に示すようにショルダーベルト（テープ）を設けることも可能である。
【００３１】
【発明の効果】
本発明の携帯酸素ボンベのキャリアバッグは、患者によるボンベ交換を容易にすると共に、持ち運び、キャリアカートへの取り付け等を容易にし、患者の利便性を向上させることができ、患者のＱＯＬ向上に貢献するものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例（正面斜視図）。
【図２】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例（バッグ開放図）。
【図３】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例（背面斜視図）。
【図４】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例。
【図５】従来のボンベキャリアバッグ。
【図６】従来のボンベキャリアバッグ。
【図７】本発明のボンベキャリアバッグの実施態様例。
Claims (5)
- 医療酸素ボンベを収容する略方形状のバッグであって、該バッグの側面部及び平面部にファスナー手段の開口部を備え、該ファスナー手段が該バッグ平面部奥部に平行であって、側面部奥部上部から正面斜め下方に備えることを特徴とする医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ。
- 該バッグの低面部面積よりも平面部面積の方が大きいことを特徴とする請求項１に記載の医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ。
- 該バッグ背面部上部にキャリアカート固定用ベルト手段を備えることを特徴とする請求項１、２に記載の医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ。
- 該バッグ正面部上部に透明部材を備えることを特徴とする請求項１〜３に記載の医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ。
- 該バッグ内部にデマンドレギュレーターの収納部分を備え、該バッグ正面部上部に該デマンドレギュレーターの操作用開口部を備えることを特徴とする請求項１〜４に記載の医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21494199A JP3611990B2 (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21494199A JP3611990B2 (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001037879A JP2001037879A (ja) | 2001-02-13 |
| JP3611990B2 true JP3611990B2 (ja) | 2005-01-19 |
Family
ID=16664114
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21494199A Expired - Lifetime JP3611990B2 (ja) | 1999-07-29 | 1999-07-29 | 医療用携帯酸素ボンベキャリアバッグ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3611990B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012139276A (ja) * | 2010-12-28 | 2012-07-26 | Teijin Pharma Ltd | 携帯型酸素ボンベキャリアバッグ |
| JP5342707B1 (ja) * | 2013-06-13 | 2013-11-13 | 瀧富有限会社 | 酸素ボンベキャリアバッグ |
| JP2015128714A (ja) * | 2015-04-15 | 2015-07-16 | 帝人ファーマ株式会社 | 携帯型酸素ボンベキャリアバッグ |
-
1999
- 1999-07-29 JP JP21494199A patent/JP3611990B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001037879A (ja) | 2001-02-13 |
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Legal Events
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