JP3611789B2 - Dc−dcコンバータ回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、スイッチング損失を低減するようにしたDC−DCコンバータ回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、DC−DCコンバータ回路として、半導体スイッチング素子のオンオフを用いたスイッチモードコンバータが知られている。このスイッチモードコンバータは、スイッチング周波数が高くなるとスイッチング損失が増大するため、共振用リアクトルおよび共振用コンデンサからなる共振回路を備え、電圧共振を利用してゼロ電圧でスイッチングを行う方式や、電流共振を利用してゼロ電流でスイッチングを行う方式などを採用することにより、スイッチング損失を低減するようにしている。
【0003】
図29はゼロ電圧スイッチング方式のDC−DCコンバータ回路の動作を説明するタイミングチャートである。一般に、ゼロ電圧スイッチング方式のDC−DCコンバータ回路では、ダイオードにより共振電圧Vr<0のときに半導体スイッチング素子に逆電圧が印加されないように構成されている。そこで、半導体スイッチング素子のオフ時間をT100とし、共振電圧Vr≧0の時間をT110とすると、半導体スイッチング素子のオフ時間は、T100>T110の一定値に設定されている。そして、出力電圧は、スイッチング周波数、すなわちオンオフ周期T200を変化させることにより制御している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような共振を利用したDC−DCコンバータ回路における共振周波数は、共振回路のインダクタンスおよびキャパシタンスによって決められるが、動作環境の変化や経年劣化などによるインダクタンスやキャパシタンスなどのパラメータ変化や、それらに起因する入力電圧や出力電流などの変化が生じると、共振電圧Vr=0になるタイミング、すなわち共振電圧Vr≧0の時間T110が変化してしまう。
【0005】
ここで、上記従来技術のように半導体スイッチング素子のオン時間T100が一定値の場合には、共振電圧Vr=0になるタイミングが遅れると、半導体スイッチング素子に印加される電圧がゼロでないときに当該スイッチング素子がオンすることとなり、その分スイッチング損失が増大してしまうこととなる。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するもので、半導体スイッチング素子のオンタイミングを制御することで、確実にゼロ電圧スイッチングを行わせるようにしたDC−DCコンバータ回路を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1にかかるDC−DCコンバータ回路は、入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、 前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を降圧して出力する降圧形コンバータ回路であり、当該回路の入力電圧および出力電流を検出する検出手段と、上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、上記駆動制御手段は、検出された上記入力電圧および上記出力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電圧が印加されている時間を算出し、上記スイッチング手段のオフ時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるよう、上記スイッチング手段のオンタイミングを制御するものであって、さらに上記駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期が予め格納された記憶手段を備え、下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とする。
To=Tn・ ( 1+V in / ( Zn・I ot)) /2
Zn=√ ( Lr/Cr )
ここで、To:共振電圧が印加されている時間
Tn:共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
I ot :出力電流
V in :入力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。
【0008】
この構成によれば、駆動手段によりスイッチング手段がオンオフされると、直流入力電圧がチョッピングされて、共振用リアクトルおよび共振用コンデンサからなる共振回路による共振によりスイッチング手段に共振電圧が印加される。このとき、回路の入力電圧及び出力電流が検出され、この検出された電気信号に基づきスイッチング手段のオンタイミングが制御され、スイッチング手段に電圧が印加されていないときに当該スイッチング手段がオフからオンに切り替えられる。これによって確実にゼロ電圧スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0009】
すなわち、検出された入力電圧および出力電流に基づきスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が算出され、スイッチング手段のオフ時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段がオフからオンに切り替えられる。これによって、入力電圧または出力電流の変化によりスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0010】
また、記憶手段に予め格納されている上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期を用いて、上記式によりスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が算出される。これによって、上記時間の算出が、精度良く、かつ容易に行われることとなる。
【0011】
本発明の請求項2にかかるDC−DCコンバータ回路は、入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を昇圧して出力する昇圧形コンバータ回路であり、当該回路の出力電圧および入力電流を検出する検出手段と、上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、上記駆動制御手段は、検出された上記出力電圧および上記入力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電圧が印加されている時間を算出し、上記スイッチング手段のオフ時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるよう、上記スイッチング手段のオンタイミングを制御するものであって、さらに上記駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期が予め格納された記憶手段を備え、下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とする。
To=Tn・ ( 1+V ot / ( Zn・I in)) /2
Zn=√ ( Lr/Cr )
ここで、To:共振電圧が印加されている時間
Tn:共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
I in :入力電流
V ot :出力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。
【0012】
この構成によれば、検出手段により検出された出力電圧および入力電流に基づきスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が算出され、スイッチング手段のオフ時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段がオフからオンに切り替えられる。これによって、出力電圧または入力電流の変化によりスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0013】
また、記憶手段に予め格納されている上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期を用いて、上記式によりスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が算出される。これによって、上記時間の算出が、精度良く、かつ容易に行われることとなる。
【0014】
本発明の請求項3にかかるDC−DCコンバータ回路は、入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、当該回路の上記共振用コンデンサに発生する共振電圧を検出する検出手段と、上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、上記駆動制御手段は、検出された上記共振電圧を用いて上記スイッチング手段に共振電圧が印加されなくなる時点を求め、当該求め た時点になると、上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるものであって、検出された上記共振電圧と所定の電圧閾値とを比較し、前記閾値以下に共振電圧が低下している場合に所定の検出信号を発生する比較回路と、前記比較回路による検出信号の出力時点から所定時間経過後に、上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるための信号を発生する遅延回路とを具備することを特徴とする。
【0015】
この構成によれば、共振用コンデンサに発生する共振電圧が検出され、検出された共振電圧を用いてスイッチング手段に共振電圧が印加されなくなる時点が求められ、当該求められた時点になると、スイッチング手段がオフからオンに切り替えられる。
【0016】
これによって、動作環境の変化や経時劣化などにより共振回路を構成するリアクトルやコンデンサのパラメータが変化して、共振電圧のピーク値や波形が変化し、そのためスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が変化した場合でも、共振電圧を検出して上記時点を求めているので、確実にゼロ電圧スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0017】
また、上記駆動制御手段は、検出された上記共振電圧と所定の電圧閾値とを比較し、前記閾値以下に共振電圧が低下している場合に所定の検出信号を発生する比較回路と、前記比較回路による検出信号の出力時点から所定時間経過後に、上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるための信号を発生する遅延回路とを具備するので、共振電圧が低下して所定の電圧閾値以下になった時点から所定時間後にスイッチング手段がオフからオンに切り替えられる。ここで、例えば共振電圧のピーク値が増大し、スイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が標準状態より長くなる場合には、共振電圧が閾値以下になる時点も、標準状態より遅くなる。従って、その場合でも、共振電圧が閾値以下になる時点から所定時間後には、スイッチング手段に共振電圧が印加されていない状態となる。このように、動作環境などの変化により共振電圧が変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングが行われ、スイッチング損失の増大が防止される。
【0018】
この場合において、上記所定の電圧閾値が、上記共振電圧のピーク値に応じて設定されるものであるとすると、所定値が一定の値でなく共振電圧の変化を反映した値になるので、動作環境などの変化に対して、より確実にゼロ電圧スイッチングが行われることとなる。
【0019】
【発明の実施の形態】
(第1実施形態)
図1は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第1実施形態を示す回路ブロック図である。この回路は、コンバータ回路部1と、駆動回路2と、制御回路3とを備えている。
【0020】
コンバータ回路部1は、入力端子4,5間に印加される直流入力電圧Vinより低い直流出力電圧Votを生成して出力端子6,7間に接続される負荷8に印加するもので、公知の全波形ゼロ電圧スイッチング方式の降圧形コンバータを構成している。
【0021】
すなわち、このコンバータ回路部1は、入力電圧Vinをチョッピングするトランジスタ(スイッチング手段)Q1と、このトランジスタQ1の寄生ダイオードD1と、トランジスタQ1に順方向に直列接続され、入力側への逆電流を阻止するダイオードD2と、このトランジスタQ1およびダイオードD2の直列回路に並列接続された共振用コンデンサC1と、ダイオードD2に直列接続された共振用リアクトルL1と、平滑用のリアクトルL2およびコンデンサC2と、トランジスタQ1がオフしたときにリアクトルL2に蓄積されたエネルギーを放出するための還流用ダイオードD3とから構成されている。
【0022】
リアクトルL2およびコンデンサC2の接続点と出力端子6との間に介設された電流検出回路9は、例えばホール素子または低抵抗からなり、出力電流Iotを検出するもので、出力電流Iotに比例する検出値を制御回路3に送出する。
【0023】
駆動回路2は、制御回路3からの制御信号に従ってトランジスタQ1をオンオフさせるものである。
【0024】
制御回路3は、CPU、メモリやA/D変換器などからなり、駆動回路2にパルス信号からなる制御信号を送出してトランジスタQ1のオンオフを制御するもので、以下の機能(イ)〜(ハ)を有する。
(イ)入力電圧Vin、出力電圧Vot、出力電流Iotを検出する機能;
(ロ)トランジスタQ1をオフにした後、共振用コンデンサC1に発生する電圧の極性が反転し、ダイオードD2によりトランジスタQ1への印加が阻止されている間、すなわちVr<0の間に、トランジスタQ1をオフからオンに切り替えるゼロ電圧スイッチングを行う機能。トランジスタQ1をオフからオンに切り替えるタイミングについては後述する;
(ハ)検出した出力電圧Votが予め設定された値に一致するように、トランジスタQ1のスイッチング周波数を制御する機能。
【0025】
次に、図1、図2を用いて、制御回路3によりトランジスタQ1をオフからオンに切り替えるタイミングについて説明する。図2(a)(b)(c)は共振用コンデンサC1の共振電圧Vrの波形図である。
【0026】
共振用コンデンサC1に発生する共振電圧Vrとして、図2(a)に示すような波形の電圧Vrが印加されるが、この電圧Vrは下記式(1)で表わされる。
Vr=Vin+Vp・sinωt …(1)
ここで、ωは共振用リアクトルL1および共振用コンデンサC1からなる共振回路の共振角周波数、Vpは共振電圧Vrの交流成分の振幅である。この共振角周波数ωは、下記式(2)で表わされる。
1/ω=√(Lr・Cr) …(2)
但し、共振用リアクトルL1のインダクタンスをLr、共振用コンデンサC1のキャパシタンスをCrとする。
【0027】
図2(a)において、ToはVr≧0の時間、T1はVr=0からVr=Vinになるまでの時間、Tnは共振電圧Vrの周期である。ここで、同図より、
Vp・sin(ωT1)=Vin …(3)
であるので、
T1=sin-1(Vin/Vp)/ω …(4)
が得られる。また、
Vp=Iot・Zn …(5)
である。ここで、Znは特性インピーダンスで、下記式(6)で表わされる。
Zn=√(Lr/Cr) …(6)
従って、上記式(4)は、
T1=sin-1[Vin/(Iot・Zn)]/ω…(7)
と表わせる。
【0028】
また、図2(a)から分かるように、
To=Tn/2+2・T1 …(8)
が成立する。
【0029】
ここで、Vin=0のときは、図2(b)に示すように、T1=0で、To=Tn/2となる。また、Vin=Vpのときは、図2(c)に示すように、To=Tnになる。
【0030】
従って、上記式(8)より、Vin=0のときはT1=0で、Vin=VpのときはT1=Tn/4になる。すなわち、Vinが0からVpに変化すると、T1は0からTn/4に変化する。このT1の変化を直線変化、すなわちVinの1次関数で近似すると、上記式(7)より、
T1=Vin/(Iot・Zn)・Tn/4…(9)
が得られる。この式(9)を上記式(8)に代入すると、
To=Tn/2
+Tn・Vin/(2・Iot・Zn) …(10)
が得られる。
【0031】
コンバータ回路部1において、共振用リアクトルL1のインダクタンスLrおよび共振用コンデンサC1のキャパシタンスCrは既知であり、各値Lr,Crが決まると、周期Tnおよび特性インピーダンスZnが決まる。そこで、制御回路3のメモリに、周期Tnおよび特性インピーダンスZnの各値を予め格納しておく。
【0032】
そして、制御回路3は、メモリに格納されている各値Tn,Znと、検出した入力電圧Vinおよび出力電流Iotとを用いて、上記式(10)に従って、時間Toを算出し、トランジスタQ1のオフ時点から時間Toが経過した時点で、トランジスタQ1をオフからオンに切り替える。なお、上記時間Toの算出は、所定時間(例えば数msec)ごとに行うようにすればよい。
【0033】
このように、第1実施形態によれば、入力電圧Vinおよび出力電流Iotを検出し、上記式(10)に従って時間Toを算出し、トランジスタQ1のオフ時点から時間Toが経過した時点でトランジスタQ1をオフからオンに切り替えるようにしているので、動作環境の変化などにより、入力電圧Vinおよび出力電流Iotが変化することによって、Vr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。
【0034】
(第2実施形態)
図3は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第2実施形態を示す回路ブロック図、図4は共振電圧Vrの波形図およびトランジスタQ1のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図1と同一物には同一符号を付している。
【0035】
図3において、共振用コンデンサC1に並列に接続された電圧検出回路10は、例えば低抵抗などを有し、共振用コンデンサC1に発生する共振電圧Vrを検出するもので、共振電圧Vrに比例する検出値を比較回路11に送出する。
【0036】
比較回路11は、電圧検出回路10により検出される共振電圧Vrと、電圧閾値生成回路12で生成される閾値V11(V11>0)とを比較して、共振電圧Vrが低下してVr≦V11になると、その旨の検出信号を遅延回路13に送出するものである。
【0037】
制御回路15は、出力電圧Votと設定値生成回路14で生成される設定値とを比較して、出力電圧Votが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路2にオフ信号Soffを送出するものである。また、制御回路15は、クロック同期信号を遅延回路13に送出する。
【0038】
遅延回路13は、制御回路15から送られてくるクロック同期信号に基づき、比較回路11による検出信号の出力時点からの経過時間をカウントし、所定時間T2が経過すると、駆動回路2にオン信号Sonを送出するものである。
【0039】
この所定時間T2は、共振電圧Vrが所定値V11以下になった時点から確実にVr<0になるまでの時間に予め設定されている。
【0040】
駆動回路2は、制御回路15からオフ信号Soffが入力されるとトランジスタQ1をオフにし、遅延回路13からオン信号Sonが入力されるとトランジスタQ1をオフからオンに切り替える。
【0041】
この構成により、図4に示すように、共振電圧Vrが低下してVr≦V11になった時点から所定時間T2が経過すると、トランジスタQ1がオンにされる。
【0042】
図5は、第2実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図6は図5の各部( 1 ) 〜 ( 9 )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図5及び図6では、上記 ( 1 ) 〜 ( 9 ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図5ではコンバータ回路部1の図示を省略し、図3と同一物には同一符号を付している。
【0043】
図5において、電圧周波数変換(V/F)回路16は、出力電圧Votと設定値との電圧差V1に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路17に送出する(図6の(1))。合成回路17は、このタイミング信号に基づき、オフ信号Soffを駆動回路2に送出するものである(図6の(9))。
【0044】
オフ信号SoffによりトランジスタQ1がオフになると、共振電圧Vrが比較回路11に取り込まれる(図6の(2))。一方、電圧閾値生成回路12で生成される閾値V11が比較回路11に取り込まれる(図6の(3))。
【0045】
そして、比較回路11は、変化する共振電圧Vrと閾値V11とを比較し、Vr≧V11の間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図6の(4))。遅延回路18は、比較回路11からの出力信号を所定時間T2だけ遅延して出力する(図6の(5))。
【0046】
この遅延回路18からの出力信号は、遅延回路19によりさらに所定時間T21だけ遅延されるとともに(図6の(6))、インバータゲート回路20により反転される(図6の(7))。
【0047】
アンドゲート回路21は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図6の(8))、合成回路17に送出する。
【0048】
合成回路17は、アンドゲート回路21からパルス信号が入力されると、駆動回路2にオン信号Sonを送出する(図6の(9))。
【0049】
図6に示すように、共振電圧Vrがピーク値から低下してVr≦V11になった時点からVr=0になるまでの時間をT20とすると、T2>T20に設定されており、本実施形態では、例えばT2=Tn/4に設定され、これによって、確実にゼロ電圧スイッチングが行われることとなる。
【0050】
このように、第2実施形態によれば、共振用コンデンサC1に発生する共振電圧VrがVr≦V11になった時点から確実にVr<0になるまでの所定時間T2を予め設定しておき、共振電圧Vr(瞬時値)を検出し、共振電圧VrがVr≦V11になった時点から所定時間T2の経過後にトランジスタQ1をオフからオンに切り替えるようにしているので、動作環境の変化や経年劣化により、共振用リアクトルL1や共振用コンデンサC1の各値Lr,Crが変化することによって、共振電圧Vr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。従って、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0051】
(第3実施形態)
図7は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第3実施形態を示す回路ブロック図、図8は共振電圧Vrの波形図およびトランジスタQ1のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図1、図3と同一物には同一符号を付す。
【0052】
図7において、制御回路31は、出力電圧Votと設定値生成回路14で生成される設定値とを比較して、出力電圧Votが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路2にオフ信号Soffを送出するものである。また、制御回路31は、トランジスタQ1のオフ時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路32,33に送出する。
【0053】
遅延回路32は、電圧検出回路10により検出される共振電圧Vrを取り込むとともに、制御回路31から送られてくるクロック同期信号に基づきトランジスタQ1のオフ時点からの経過時間をカウントし、所定時間T31が経過した時点での共振電圧Vrを保持回路34に送出するものである。
【0054】
保持回路34は、遅延回路32から送られてくる共振電圧Vrを閾値V31として保持して比較回路35に送出するものである。比較回路35は、電圧検出回路10により検出される共振電圧Vrを取り込み、共振電圧Vrと保持回路34から送られる閾値V31とを比較して、共振電圧Vrが低下してVr≦V31になると、その旨の検出信号を遅延回路33に送出するものである。
【0055】
遅延回路33は、制御回路31から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路35による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T32(>T31)が経過した時点でオン信号Sonを駆動回路2に送出するものである。また、遅延回路33は、オン信号Sonの出力後に、保持回路34で保持されている閾値V31をリセットする。
【0056】
この構成により、図8に示すように、トランジスタQ1のオフ時点から所定時間T31が経過した時点での共振電圧Vrが閾値V31とされ、共振電圧Vrが低下してVr≦V31になった時点から所定時間T32(>T31)が経過すると、トランジスタQ1がオフからオンに切り替えられる。
【0057】
図9は、第3実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図10は図9の各部( 1 ) ’, ( 1 ) 〜 ( 9 )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図9及び図10では、上記 ( 1 ) 〜 ( 9 ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図9ではコンバータ回路部1の図示を省略し、図7と同一物には同一符号を付している。
【0058】
図9において、スイッチ36,37は、例えばトランジスタからなり、スイッチ36は通常オン状態で、スイッチ37は通常オフ状態になっている。
【0059】
電圧周波数変換(V/F)回路16は、出力電圧Votと設定値との電圧差V1に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路38に送出する(図10の(1))。合成回路38は、このタイミング信号に基づき、オフ信号Soffを駆動回路2に送出するものである(図10の(1)’)。また、合成回路38は、オフ信号Soffを送出した時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路39に送出する。
【0060】
オフ信号SoffによりトランジスタQ1がオフになると、共振電圧Vrが比較回路35に取り込まれる(図10の(2))。遅延回路39は、トランジスタQ1のオフ時点から経過時間をカウントし、所定時間T31が経過すると、スイッチ36をオフにし、比較回路35は、スイッチ36がオフにされた時点の共振電圧Vrの瞬時値を閾値V31として保持する(図10の(3))。そして、比較回路35は、変化する共振電圧Vrと閾値V31とを比較し、Vr≧V31の間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図10の(4))。
【0061】
遅延回路41は、比較回路35からの出力信号を所定時間T32だけ遅延して出力する(図10の(5))。なお、T32>T31に設定されている。
【0062】
この遅延回路41からの出力信号は、遅延回路42によりさらに所定時間T33だけ遅延されるとともに(図10の(6))、インバータゲート回路43により反転される(図10の(7))。
【0063】
アンドゲート回路44は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図10の(8))、合成回路38および遅延回路45に送出する。
【0064】
合成回路38は、アンドゲート回路44からパルス信号が入力されると、駆動回路2にオン信号Sonを送出する(図10の(1)’)。遅延回路45は、アンドゲート回路44から入力されるパルス信号を所定時間T34だけ遅延してスイッチ37に出力し(図10の(9))、このパルス信号によってスイッチ37がオンにされて比較回路35に保持されていた閾値V31がリセットされる。
【0065】
従って、図10に示すように、オン信号Sonは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点(Vr≦V31になった時点)から所定時間T32後になる。ここで、T32は、T32>T31であって、オン信号SonがVr<0の間に出力されるような値に設定されているので、確実にゼロ電圧スイッチングが行われることとなる。
【0066】
また、共振電圧Vrの1周期ごとに、比較回路35に保持されている閾値V31がリセットされる。従って、図10の(2),(3)において、例えば左側の共振電圧Vrより右側の共振電圧Vrが増大している場合には、スイッチ36がオフにされた時点の共振電圧Vrの各瞬時値V31,V32はV31<V32となり、左側の共振電圧Vrより右側の共振電圧Vrにおける閾値のレベルが増大することとなる。
【0067】
ここで、左側の共振電圧Vrの波形において、トランジスタQ1のオン時点から瞬時値V31になるまでの時間T31と、瞬時値V31からVr=0になるまでの時間T35とは、ほぼ同一の値になる。また、右側の共振電圧Vrの波形において、トランジスタQ1のオン時点から瞬時値V32になるまでの時間T31と、瞬時値V32からVr=0になるまでの時間T36とは、やはり、ほぼ同一の値になる。
【0068】
従って、トランジスタQ1のオン時点から所定時間T31が経過した時点での共振電圧Vrの瞬時値を閾値とすることで、閾値のレベルに関係なく、共振電圧Vrが閾値以下になった時点から所定時間T31が経過した時点で、共振電圧Vr≒0になるということが言える。
【0069】
このように、第3実施形態によれば、トランジスタQ1のオン時点から所定時間T31が経過した時点の共振電圧Vrの瞬時値を閾値とし、共振電圧Vrが閾値以下になった時点から所定時間T32(>T31)の経過後にトランジスタQ1をオフからオンに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0070】
特に、共振電圧Vrの大きさや波形が変化すると、所定時間T31が経過した時点の瞬時値が変化するため、閾値は共振電圧Vrの変化に応じて変化することになるが、その変化した閾値からVr=0になる時点までに要する時間は殆ど変化しないので、動作環境の変化や経年劣化などにより共振電圧Vr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。
【0071】
(第4実施形態)
図11は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第4実施形態を示す回路ブロック図、図12は共振電圧Vrの波形図およびトランジスタQ1のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図3と同一物には同一符号を付す。
【0072】
図11において、制御回路51は、出力電圧Votと設定値生成回路14で生成される設定値とを比較して、出力電圧Votが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路2にオフ信号Soffを送出するものである。また、制御回路51は、トランジスタQ1のオフ時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路52に送出する。
【0073】
保持回路53は、電圧検出回路10により検出される共振電圧Vrのピーク値を保持するもので、分圧回路54は、保持回路53で保持されているピーク値の所定比(<1)を閾値として比較回路55に送出するものである。
【0074】
比較回路55は、電圧検出回路10により検出される共振電圧Vrと分圧回路54から送られる閾値とを比較して、共振電圧Vrが低下して閾値以下になると、その旨の検出信号を遅延回路52に送出するものである。
【0075】
遅延回路52は、制御回路51から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路55による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T41が経過した時点でオン信号Sonを駆動回路2に送出するものである。
【0076】
この構成により、図12に示すように、共振電圧Vr(図中、太実線)のピーク値Vrp(図中、細実線)が保持され、このピーク値Vrpの所定比(<1)が閾値Vth(図中、細実線)とされ、共振電圧Vrが低下してVr≦Vthになった時点から所定時間T41が経過すると、トランジスタQ1がオンにされる。
【0077】
なお、保持回路53は、例えばコンデンサで構成され、図12に示すようにピーク値Vrpは漸減しているので、保持回路53が保持するピーク値を1周期ごとにリセットする必要はない。
【0078】
図13は、第4実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図14は図13の各部( 1 ) 〜 ( 8 )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図13及び図14では、上記 ( 1 ) 〜 ( 8 ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図13ではコンバータ回路部1の図示を省略し、図5、図11と同一物には同一符号を付している。
【0079】
電圧周波数変換(V/F)回路16は、出力電圧Votと設定値との電圧差V1に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路56に送出する(図14の(1))。合成回路56は、このタイミング信号に基づき、オフ信号Soffを駆動回路2に送出するものである(図14の(9))。
【0080】
オフ信号SoffによりトランジスタQ1がオフになると、共振電圧Vrが、比較回路55に取り込まれるとともに(図14の(2))、抵抗R41,R42の直列回路にコンデンサC41が並列に接続されてなる回路に入力される。抵抗R41,R42の接続点は比較回路55に接続されており、共振電圧VrによりコンデンサC41が充電されるとともに、その充電電圧の抵抗R41,R42による分圧値が閾値として比較回路55に入力される(図14の(3))。
【0081】
ここで、図14の(2),(3)に示すVrp,Vthの関係は、抵抗R41,R42の抵抗値をR41,R42とすると、
Vth=Vrp・R42/(R41+R42)
と表わされる。コンデンサC41は保持回路53を構成し、抵抗R41,R42は分圧回路54を構成している。
【0082】
比較回路55は、変化する共振電圧Vrと閾値Vthとを比較し、Vr≧Vthの間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図14の(4))。
【0083】
遅延回路57は、比較回路55からの出力信号を所定時間T41だけ遅延して出力する(図14の(5))。この遅延回路57からの出力信号は、遅延回路58により所定時間T42だけ遅延されるとともに(図14の(6))、インバータゲート回路59により反転される(図14の(7))。
【0084】
アンドゲート回路60は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図14の(8))、合成回路56に出力する。
【0085】
合成回路56は、アンドゲート回路60からパルス信号が入力されると、駆動回路2にオン信号Sonを出力し、これによってトランジスタQ1はオンになる(図14の(9))。
【0086】
従って、図14に示すように、オン信号Sonは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点(すなわちVr≦Vthになった時点)から所定時間T41後になる。ここで、T41はオン信号SonがVr<0の間に出力されるように設定されているので、確実にゼロ電圧スイッチングが行われる。
【0087】
このように、第4実施形態によれば、共振電圧Vrのピーク値Vrpの所定比Vthを閾値とし、共振電圧Vrが閾値以下になった時点から所定時間T41の経過後にトランジスタQ1をオフからオンに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0088】
また、動作環境の変化や経年劣化などにより、共振電圧Vrの大きさや波形が変化すると、その変化に応じて閾値Vthが変化することになるので、動作環境などの変化によりVr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。
【0089】
以上説明した上記各実施形態では、コンバータ回路部1として、全波形ゼロ電圧スイッチング方式の降圧形コンバータを用いて説明しているが、これに限られず、例えば半波形ゼロ電圧スイッチング方式や昇圧形コンバータなどを含む一般のゼロ電圧スイッチング方式コンバータに適用することができる。
【0090】
そこで、以下に、全波形ゼロ電圧スイッチング方式の昇圧形コンバータの具体的な形態例について、第5〜第8実施形態として説明する。
【0091】
(第5実施形態)
図15は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第5実施形態を示す回路ブロック図である。この回路は、コンバータ回路部101と、駆動回路102と、制御回路103とを備えている。
【0092】
コンバータ回路部101は、入力端子104,105間に印加される直流入力電圧Vinより高い直流出力電圧Votを生成して出力端子106,107間に接続される負荷108に印加するもので、公知の全波形ゼロ電圧スイッチング方式の昇圧形コンバータを構成している。
【0093】
すなわち、このコンバータ回路部101は、入力電圧Vinをチョッピングするトランジスタ(スイッチング手段)Q11と、このトランジスタQ11の寄生ダイオードD11と、入力側への逆電流を阻止するダイオードD12と、トランジスタQ11およびダイオードD12からなる直列回路に並列接続された共振用コンデンサC11と、共振用リアクトルL11と、トランジスタQ11がオンのときにエネルギーを蓄積するためのリアクトルL12と、出力電圧Votを平滑するためのコンデンサC12と、出力側から入力側への電流の逆流を阻止するためのダイオードD13とから構成されている。
【0094】
入力端子104とリアクトルL12との間に介設された電流検出回路109は、例えばホール素子または低抵抗からなり、入力電流Iinを検出するもので、入力電流Iinに比例する検出値を制御回路103に送出する。
【0095】
駆動回路102は、制御回路103からの制御信号に従ってトランジスタQ11をオンオフさせるものである。
【0096】
制御回路103は、CPU、メモリやA/D変換器などからなり、駆動回路102にパルス信号からなる制御信号を送出してトランジスタQ11のオンオフを制御するもので、以下の機能(イ)〜(ハ)を有する。
(イ)入力電圧Vin、入力電流Iin、出力電圧Votを検出する機能;
(ロ)トランジスタQ11をオフにした後、共振用コンデンサC11に発生する電圧の極性が反転し、ダイオードD12によりトランジスタQ11への印加が阻止されている間、すなわちVr<0の間に、トランジスタQ11をオフからオンに切り替えるゼロ電圧スイッチングを行う機能。トランジスタQ11をオフからオンに切り替えるタイミングについては後述する;
(ハ)検出した出力電圧Votが予め設定された値に一致するように、トランジスタQ11のスイッチング周波数を制御する機能。
【0097】
次に、図15、図16を用いて、制御回路103によるトランジスタQ11のオフからオンへの切替タイミングについて説明する。図16(a)(b)(c)は共振用コンデンサC11に発生する共振電圧Vrの波形図である。
【0098】
共振用コンデンサC11に発生する共振電圧Vrとして、図16(a)に示すような波形の電圧Vrが印加されるが、この電圧Vrは、
Vr=Vot+Vp・sinωt …(11)
と表わされる。ここで、ωは共振用リアクトルL11および共振用コンデンサC11からなる共振回路の共振角周波数、Vpは共振電圧Vrの交流成分の振幅である。
【0099】
この共振角周波数ωは、
1/ω=√(Lr・Cr) …(12)
と表わされる。但し、共振用リアクトルL11のインダクタンスをLr、共振用コンデンサC11のキャパシタンスをCrとする。
【0100】
図16(a)において、ToはVr≧0の時間、T51はVr=0からVr=Votになるまでの時間、Tnは共振電圧Vrの周期である。ここで、同図より、
Vp・sin(ωT51)=Vot …(13)
であるので、
T51=sin-1(Vot/Vp)/ω …(14)
が得られる。また、
Vp=Iin・Zn …(15)
である。ここで、Iinは入力電流である。また、Znは特性インピーダンスで、Zn=√(Lr/Cr) …(16)
と表わされる。従って、上記式(14)は、
T51=sin-1(Vot/(Iin・Zn))/ω…(17)
と表わせる。
【0101】
また、図16(a)から分かるように、
To=Tn/2+2・T51 …(18)
が成立する。
【0102】
ここで、Vot=0のときは、図16(b)に示すように、T51=0で、To=Tn/2となる。また、Vot=Vpのときは、図16(c)に示すように、To=Tnになる。
【0103】
従って、上記式(18)より、Vot=0のときはT51=0で、Vot=VpのときはT51=Tn/4になる。すなわち、Votが0からVpに変化すると、T51は0からTn/4に変化する。このT51の変化を直線変化、すなわちVotの1次関数で近似すると、上記式(17)より、
T51=Vot/(Iin・Zn)・Tn/4…(19)
が得られる。この式(19)を上記式(18)に代入すると、
To=Tn・(1+Vot/(Iin・Zn))/2…(20)
が得られる。
【0104】
コンバータ回路部101において、共振用リアクトルL11のインダクタンスLrおよび共振用コンデンサC11のキャパシタンスCrは既知であり、各値Lr,Crが決まると、周期Tnおよび特性インピーダンスZnが決まる。そこで、制御回路103のメモリに、周期Tnおよび特性インピーダンスZnの各値を予め格納しておく。
【0105】
そして、制御回路103は、メモリに格納されている各値Tn,Znと、検出した出力電圧Votおよび入力電流Iinとを用いて、上記式(20)に従って、時間Toを算出し、トランジスタQ11のオフ時点から時間Toが経過した時点で、トランジスタQ11をオフからオンに切り替える。なお、上記時間Toの算出は、所定時間(例えば数msec)ごとに行うようにすればよい。
【0106】
このように、第5実施形態によれば、出力電圧Votおよび入力電流Iinを検出し、上記式(20)に従って時間Toを算出し、トランジスタQ11のオフ時点から時間Toが経過した時点でトランジスタQ11をオフからオンに切り替えるようにしているので、コンバータ回路部101の回路構成が決まると共振回路のインダクタンスLrおよびキャパシタンスCrが一定値に決まることから、動作環境の変化などにより、出力電圧Votおよび入力電流Iinが変化することによってVr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。
【0107】
(第6実施形態)
図17は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第6実施形態を示す回路ブロック図、図18は共振電圧Vrの波形図およびトランジスタQ11のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図15と同一物には同一符号を付している。
【0108】
図17において、比較回路111は、共振用コンデンサC11と共振用リアクトルL11との接続点の電圧、すなわち共振電圧Vrを検出するとともに、その共振電圧Vrと電圧閾値生成回路112で生成される閾値V51(>0)とを比較して、共振電圧Vrが低下してVr≦V51になると、その旨の検出信号を遅延回路113に送出するものである。
【0109】
制御回路114は、出力電圧Votと設定値生成回路115で生成される設定値とを比較して、出力電圧Votが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路102にオフ信号Soffを送出するものである。また、制御回路114は、クロック同期信号を遅延回路113に送出する。
【0110】
遅延回路113は、制御回路114から送られてくるクロック同期信号に基づき、比較回路111による検出信号の出力時点からの経過時間をカウントし、所定時間T51が経過すると、駆動回路102にオン信号Sonを送出するものである。
【0111】
駆動回路102は、制御回路114からオフ信号Soffが入力されるとトランジスタQ11をオフにし、遅延回路113からオン信号Sonが入力されるとトランジスタQ11をオフからオンに切り替える。
【0112】
この所定時間T51は、図18に示すように、共振電圧Vrが所定値V51以下になった時点からVr=0になるまでの時間T50より大きい値、すなわちT51>T50に予め設定されており、所定時間T51が経過した時点では、確実にVr<0になっている。このような構成により、共振電圧Vrが低下してVr≦V51になった時点から所定時間T51が経過すると、トランジスタQ11がオフにされる。
【0113】
図19は、第6実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図20は図21の各部( 1 ) 〜 ( 9 )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図19及び図20では、上記 ( 1 ) 〜 ( 9 ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図19ではコンバータ回路部101の図示を省略し、図17と同一物には同一符号を付している。
【0114】
図19において、電圧周波数変換(V/F)回路116は、出力電圧Votと設定値との電圧差V2に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路117に送出する(図20の(1))。合成回路117は、このタイミング信号に基づき、オフ信号Soffを駆動回路102に送出するものである(図20の(9))。
【0115】
オフ信号SoffによりトランジスタQ11がオフになると、共振電圧Vrが比較回路111に取り込まれる(図20の(2))。一方、電圧閾値生成回路112で生成される閾値V51が比較回路111に取り込まれる(図20の(3))。
【0116】
そして、比較回路111は、変化する共振電圧Vrと閾値V51とを比較し、Vr≧V51の間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図20の(4))。遅延回路118は、比較回路111からの出力信号を所定時間T51だけ遅延して出力する(図20の(5))。
【0117】
この遅延回路118からの出力信号は、遅延回路119によりさらに所定時間T52だけ遅延されるとともに(図20の(6))、インバータゲート回路120により反転される(図20の(7))。
【0118】
アンドゲート回路121は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図20の(8))、合成回路117に送出する。
【0119】
合成回路117は、アンドゲート回路121からパルス信号が入力されると、駆動回路102にオン信号Sonを送出する(図20の(9))。
【0120】
図20に示すように、共振電圧Vrがピーク値から低下してVr≦V51になった時点からVr=0になるまでの時間をT50とすると、T51>T50に設定されており、本実施形態では、例えばT51=Tn/4に設定され、これによって、確実にゼロ電圧スイッチングが行われることとなる。
【0121】
このように、第6実施形態によれば、共振用コンデンサC11に発生する共振電圧VrがVr≦V51になった時点から確実にVr<0になるまでの所定時間T51を予め設定しておき、共振電圧Vr(瞬時値)を検出し、共振電圧VrがVr≦V51になった時点から所定時間T51の経過後にトランジスタQ11をオフからオンに切り替えるようにしているので、動作環境の変化や経年劣化により、共振用リアクトルL11や共振用コンデンサC11の各値Lr,Crが変化することによって、共振電圧Vr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。従って、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0122】
(第7実施形態)
図21は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第7実施形態を示す回路ブロック図、図22は共振電圧Vrの波形図およびトランジスタQ11のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図17と同一物には同一符号を付す。
【0123】
図21において、制御回路131は、出力電圧Votと設定値生成回路115で生成される設定値とを比較して、出力電圧Votが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路102にオフ信号Soffを送出するものである。また、制御回路131は、トランジスタQ11のオフ時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路132,133に送出するものである。
【0124】
遅延回路132は、共振用コンデンサC11と共振用リアクトルL11との接続点の電圧、すなわち共振電圧Vrを取り込むとともに、制御回路131から送られてくるクロック同期信号に基づきトランジスタQ11のオフ時点からの経過時間をカウントし、所定時間T71が経過した時点での共振電圧Vrを保持回路134に送出するものである。
【0125】
保持回路134は、遅延回路132から送られてくる共振電圧Vrを閾値V71として保持して比較回路135に送出するものである。比較回路135は、共振電圧Vrを取り込み、共振電圧Vrと保持回路134から送られる閾値V71とを比較して、共振電圧Vrが低下してVr≦V71になると、その旨の検出信号を遅延回路133に送出するものである。
【0126】
遅延回路133は、制御回路131から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路135による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T72(>T71)が経過した時点でオン信号Sonを駆動回路102に送出するものである。また、遅延回路133は、オン信号Sonの出力後に、保持回路134で保持されている閾値V71をリセットする。
【0127】
この構成により、図22に示すように、トランジスタQ11のオフ時点から所定時間T71が経過した時点での共振電圧Vrが閾値V71とされ、共振電圧Vrが低下してVr≦V71になった時点から所定時間T72が経過すると、トランジスタQ11がオフからオンに切り替えられる。
【0128】
この所定時間T72は、T72>T71であって、確実にVr=0になっている時間に予め設定されている。
【0129】
図23は、第7実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図24は図23の各部( 1 ) 〜 ( 9 ),( 1 )’の信号を示すタイミングチャートである(なお、図23及び図24では、上記 ( 1 ) 〜 ( 9 ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図23ではコンバータ回路部101の図示を省略し、図19、図21と同一物には同一符号を付している。
【0130】
図23において、スイッチ136,137は、例えばトランジスタからなるもので、スイッチ136は通常オン状態で、スイッチ137は通常オフ状態になっている。
【0131】
電圧周波数変換(V/F)回路116は、出力電圧Votと設定値との電圧差V2に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路138に送出する(図24の(1))。
【0132】
合成回路138は、このタイミング信号に基づき、オフ信号Soffを駆動回路102に送出するものである(図24の(1)’)。また、合成回路138は、オフ信号Soffを送出した時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路139に送出する。
【0133】
オフ信号SoffによりトランジスタQ11がオフになると、共振電圧Vrが比較回路135に取り込まれる(図24の(2))。遅延回路139は、トランジスタQ11のオフ時点から経過時間をカウントし、所定時間T71が経過すると、スイッチ136をオフにし、比較回路135は、スイッチ136がオフにされた時点の共振電圧Vrの瞬時値を閾値V71として保持する(図24の(3))。そして、比較回路135は、変化する共振電圧Vrと閾値V71とを比較し、Vr≧V71の間だけ、オン(ハイレベル)信号を出力する(図24の(4))。
【0134】
遅延回路140は、比較回路135からの出力信号を所定時間T72だけ遅延して出力する(図24の(5))。上述したように、T72>T71に設定されている。
【0135】
この遅延回路140からの出力信号は、遅延回路141によりさらに所定時間T73だけ遅延されるとともに(図24の(6))、インバータゲート回路142により反転される(図24の(7))。
【0136】
アンドゲート回路143は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図24の(8))、合成回路138および遅延回路144に送出する。
【0137】
合成回路138は、アンドゲート回路143からパルス信号が入力されると、駆動回路102にオン信号Sonを送出する(図24の(1)’)。遅延回路144は、アンドゲート回路143から入力されるパルス信号を所定時間T74だけ遅延してスイッチ137に出力し(図24の(9))、このパルス信号によりスイッチ137がオンにされて、比較回路135に保持されていた閾値V71がリセットされる。
【0138】
従って、図24に示すように、オン信号Sonは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点(Vr≦V71になった時点)から所定時間T72後になる。ここで、T72は、T72>T71であって、オン信号SonがVr<0の間に出力されるような値に設定されているので、確実にゼロ電圧スイッチングが行われることとなる。
【0139】
また、共振電圧Vrの1周期ごとに、比較回路135に保持されている閾値がリセットされる。従って、図24の(2),(3)において、例えば左側の共振電圧Vrより右側の共振電圧Vrが増大している場合には、スイッチ136がオフにされた時点の共振電圧Vrの各瞬時値V71,V72はV71<V72となり、左側の共振電圧Vrより右側の共振電圧Vrにおける閾値のレベルが増大することとなる。
【0140】
ここで、左側の共振電圧Vrの波形において、トランジスタQ11のオフ時点から瞬時値V71になるまでの時間T71と、瞬時値V71からVr=0になるまでの時間T75とは、ほぼ同一の値になる。また、右側の共振電圧Vrの波形において、トランジスタQ11のオフ時点から瞬時値V72になるまでの時間T71と、瞬時値V72からVr=0になるまでの時間T76とは、やはり、ほぼ同一の値になる。
【0141】
従って、トランジスタQ11のオフ時点から所定時間T71が経過した時点での共振電圧Vrの瞬時値を閾値とすることで、閾値のレベルに関係なく、共振電圧Vrが閾値以下になった時点から所定時間T71が経過した時点で、共振電圧Vr≒0になるということが言える。
【0142】
このように、第7実施形態によれば、トランジスタQ11のオフ時点から所定時間T71が経過した時点の共振電圧Vrの瞬時値を閾値とし、共振電圧Vrが閾値以下になった時点から所定時間T72(>T71)の経過後にトランジスタQ11をオフからオンに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0143】
特に、共振電圧Vrの大きさや波形が変化すると、所定時間T71が経過した時点の瞬時値が変化するため、閾値は共振電圧Vrの変化に応じて変化することになるが、その変化した閾値からVr=0になる時点までに要する時間は殆ど変化しないので、動作環境の変化や経年劣化などにより共振電圧Vr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。
【0144】
(第8実施形態)
図25は本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第8実施形態を示す回路ブロック図、図26は共振電圧Vrの波形図およびトランジスタQ11のオンオフを示すタイミングチャートである。なお、図17と同一物には同一符号を付す。
【0145】
図25において、制御回路151は、出力電圧Votと設定値生成回路115で生成される設定値とを比較して、出力電圧Votが一定値に維持されるようなスイッチング周波数で駆動回路102にオフ信号Soffを送出するものである。また、制御回路151は、トランジスタQ11のオフ時点から計時のためのクロック同期信号を遅延回路152に送出する。
【0146】
保持回路153は、共振用コンデンサC11と共振用リアクトルL11との接続点の電圧、すなわち共振電圧Vrを取り込んで共振電圧Vrのピーク値を保持するもので、分圧回路154は、保持回路153で保持されているピーク値の所定比(<1)を閾値として比較回路155に送出するものである。
【0147】
比較回路155は、共振電圧Vrを取り込んで、共振電圧Vrと分圧回路154から送られる閾値とを比較して、共振電圧Vrが低下して閾値以下になると、その旨の検出信号を遅延回路152に送出するものである。
【0148】
遅延回路152は、制御回路151から送られてくるクロック同期信号に基づき比較回路155による検出信号の送出時点からの経過時間をカウントし、所定時間T81が経過した時点でオン信号Sonを駆動回路102に送出するものである。
【0149】
この構成により、図26に示すように、共振電圧Vr(図中、太実線)のピーク値Vrp(図中、細実線)が保持され、このピーク値Vrpの所定比(<1)が閾値Vth(図中、細実線)とされ、共振電圧Vrが低下してVr≦Vthになった時点から所定時間T81が経過すると、トランジスタQ11がオフにされる。
【0150】
なお、保持回路153は、例えばコンデンサで構成され、図26に示すようにピーク値Vrpは漸減しているので、保持回路153が保持するピーク値を1周期ごとにリセットする必要はない。
【0151】
図27は、第8実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図、図28は図27の各部( 1 ) 〜 ( 9 )の信号を示すタイミングチャートである(なお、図27及び図28では、上記 ( 1 ) 〜 ( 9 ) を丸数字で記載している。以下、図中の丸数字にカッコ数字を対応させて説明する)。なお、図27ではコンバータ回路部101の図示を省略し、図19、図25と同一物には同一符号を付している。
【0152】
電圧周波数変換(V/F)回路116は、出力電圧Votと設定値との電圧差V2に基づきスイッチング周波数を設定するもので、このスイッチング周波数で決まるタイミング信号を合成回路156に送出する(図28の(1))。合成回路156は、このタイミング信号に基づき、オフ信号Soffを駆動回路102に送出するものである(図28の(9))。
【0153】
オフ信号SoffによりトランジスタQ11がオフになると、共振電圧Vrが、比較回路155に取り込まれるとともに(図28の(2))、抵抗R81,R82からなる分圧回路154とコンデンサC81からなる保持回路153とが並列に接続されてなる回路に入力される。抵抗R81,R82の接続点は比較回路155に接続されており、共振電圧VrによりコンデンサC81が充電されるとともに、その充電電圧の抵抗R81,R82による分圧値が閾値として比較回路155に入力される(図28の(3))。
【0154】
ここで、図28の(2),(3)に示すVrp,Vthの関係は、抵抗R81,R82の抵抗値をR81,R82とすると、
Vth=Vr・R82/(R81+R82)
と表わされる。
【0155】
比較回路155は、変化する共振電圧Vrと閾値Vthとを比較し、Vr≧Vthの間、オン(ハイレベル)信号を出力する(図28の(4))。
【0156】
遅延回路157は、比較回路155からの出力信号を所定時間T81だけ遅延して出力する(図28の(5))。
【0157】
この遅延回路157からの出力信号は、遅延回路158により所定時間T82だけ遅延されるとともに(図28の(6))、インバータゲート回路159により反転される(図28の(7))。
【0158】
アンドゲート回路160は、これらの信号の論理積を合成してパルス信号を生成し(図28の(8))、合成回路156に出力する。
【0159】
合成回路156は、アンドゲート回路160からパルス信号が入力されると、駆動回路102にオン信号Sonを出力し、これによってトランジスタQ11はオンになる(図28の(9))。
【0160】
従って、図28に示すように、オフ信号Soffは、(5)の立ち下がり時点に同期して出力されるが、この時点は、(4)の立ち下がり時点(Vr≦Vthになった時点)から所定時間T81後になる。ここで、T81はオン信号SonがVr<0の間に出力されるように設定されているので、確実にゼロ電圧スイッチングが行われる。
【0161】
このように、第8実施形態によれば、共振電圧Vrのピーク値Vrpの所定比Vthを閾値とし、共振電圧Vrが閾値Vth以下になった時点から所定時間T81の経過後にトランジスタQ11をオフからオンに切り替えるようにしているので、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を未然に防止することができる。
【0162】
また、動作環境の変化や経年劣化などにより、共振電圧Vrの大きさや波形が変化すると、その変化に応じて閾値Vthが変化することになるので、動作環境などの変化によりVr=0になるタイミングが変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。
【0163】
なお、上記第5〜第8実施形態では、コンバータ回路部101として全波形ゼロ電圧スイッチング方式の昇圧形コンバータを用いて説明しているが、半波形ゼロ電圧スイッチング方式の昇圧形コンバータにも適用できることはいうまでもない。
【0164】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、降圧形コンバータ回路において、検出手段により検出された入力電圧および出力電流に基づきスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間を算出し、スイッチング手段のオン時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段をオフからオンに切り替えるようにすると、入力電圧または出力電流の変化によりスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を防止することができる。
【0165】
また、上記駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期が予め格納された記憶手段を備え、下記式に基づき上記時間を算出するものであるとすることにより、スイッチング手段に共振電圧が印加されている時間の算出を精度良く、かつ容易に行うことができる。
To=Tn・(1+Vin/(Zn・Iot))/2
Zn=√(Lr/Cr)
ここで、To:共振電圧が印加されている時間
Tn:共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
Iot:出力電流
Vin:入力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。
【0166】
また、昇圧形コンバータ回路であって、出力電圧および入力電流に基づきスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間を算出し、スイッチング手段のオフ時点から当該算出された時間が経過するとスイッチング手段をオフからオンに切り替えるようにすると、出力電圧または入力電流の変化によりスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を防止することができる。
【0167】
また、上記駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期が予め格納された記憶手段を備え、下記式に基づき上記時間を算出するものであるとすることにより、スイッチング手段に共振電圧が印加されている時間の算出を精度良く、かつ容易に行うことができる。
To=Tn・(1+Vot/(Zn・Iin))/2
Zn=√(Lr/Cr)
ここで、To:共振電圧が印加されている時間
Tn:共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
Iin:入力電流
Vot:出力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。
【0168】
また、上記共振用コンデンサに発生する共振電圧を検出する検出手段を備え、上記駆動制御手段は、検出された上記共振電圧を用いて上記スイッチング手段に共振電圧が印加されなくなる時点を求め、当該求めた時点になると、上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるものであって、検出された上記共振電圧と所定の電圧閾値とを比較し、前記閾値以下に共振電圧が低下している場合に所定の検出信号を発生する比較回路と、前記比較回路による検出信号の出力時点から所定時間経過後に、上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるための信号を発生する遅延回路とを具備するようにすると、動作環境の変化や経時劣化などにより共振回路を構成するリアクトルやコンデンサのパラメータが変化して、共振電圧のピーク値や波形が変化し、そのためスイッチング手段に共振電圧が印加されている時間が変化した場合でも、確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができ、スイッチング損失の増大を防止することができる。
【0169】
この場合において、上記共振電圧のピーク値に応じて設定されるものであるとすると、所定値が一定の値でなく共振電圧の変化を反映した値になるので、動作環境などの変化に対して、より確実にゼロ電圧スイッチングを行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第1実施形態を示す回路ブロック図である。
【図2】(a)(b)(c)は共振用コンデンサに発生する共振電圧の波形図である。
【図3】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第2実施形態を示す回路ブロック図である。
【図4】共振電圧の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図5】第2実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図6】図5の各部(1)〜(9)の信号を示すタイミングチャートである。
【図7】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第3実施形態を示す回路ブロック図である。
【図8】共振電圧の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図9】第3実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図10】図9の各部(1)〜(9),(1)’の信号を示すタイミングチャートである。
【図11】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第4実施形態を示す回路ブロック図である。
【図12】共振電圧の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図13】第4実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図14】図13の各部(1)〜(9)の信号を示すタイミングチャートである。
【図15】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第5実施形態を示す回路ブロック図である。
【図16】(a)(b)(c)は共振用コンデンサに発生する共振電圧の波形図である。
【図17】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第6実施形態を示す回路ブロック図である。
【図18】共振電圧の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図19】第6実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図20】図19の各部(1)〜(9)の信号を示すタイミングチャートである。
【図21】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第7実施形態を示す回路ブロック図である。
【図22】共振電圧の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図23】第7実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図24】図23の各部(1)〜(9),(1)’の信号を示すタイミングチャートである。
【図25】本発明に係るDC−DCコンバータ回路の第8実施形態を示す回路ブロック図である。
【図26】共振電圧の波形図およびトランジスタのオンオフを示すタイミングチャートである。
【図27】第8実施形態の、より具体的な回路構成例を示す回路ブロック図である。
【図28】図27の各部(1)〜(9)の信号を示すタイミングチャートである。
【図29】ゼロ電圧スイッチング方式のDC−DCコンバータ回路の動作を説明するタイミングチャートである。
【符号の説明】
1,101 コンバータ回路部
2,102 駆動回路(駆動手段)
3,103 制御回路(検出手段、駆動制御手段、記憶手段)
Q1,Q11 トランジスタ(スイッチング手段)
L1,L11 共振用リアクトル
C1,C11 共振用コンデンサ
Q2 電界効果トランジスタ(半導体スイッチ素子)
C1 共振用コンデンサ
D2 還流用ダイオード
L1 共振用リアクトル
L2 平滑用リアクトル
Claims (4)
- 入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、
前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を降圧して出力する降圧形コンバータ回路であり、
当該回路の入力電圧および出力電流を検出する検出手段と、
上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、
上記駆動制御手段は、検出された上記入力電圧および上記出力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電圧が印加されている時間を算出し、上記スイッチング手段のオフ時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるよう、上記スイッチング手段のオンタイミングを制御するものであって、
さらに上記駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期が予め格納された記憶手段を備え、下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
To=Tn・ ( 1+V in / ( Zn・I ot)) /2
Zn=√ ( Lr/Cr )
ここで、To:共振電圧が印加されている時間
Tn:共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
I ot :出力電流
V in :入力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。 - 入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、
前記DC−DCコンバータ回路は、入力電圧を昇圧して出力する昇圧形コンバータ回路であり、
当該回路の出力電圧および入力電流を検出する検出手段と、
上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、
上記駆動制御手段は、検出された上記出力電圧および上記入力電流に基づき上記スイッチング手段に共振電圧が印加されている時間を算出し、上記スイッチング手段のオフ時点から当該算出された時間が経過すると上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるよう、上記スイッチング手段のオンタイミングを制御するものであって、
さらに上記駆動制御手段は、上記共振用リアクトルのインダクタンス、上記共振用コンデンサのキャパシタンスおよび上記共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期が予め格納された記憶手段を備え、下記式に基づき上記時間を算出するものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
To=Tn・ ( 1+V ot / ( Zn・I in)) /2
Zn=√ ( Lr/Cr )
ここで、To:共振電圧が印加されている時間
Tn:共振用コンデンサに発生する共振電圧の周期
Zn:共振回路の特性インピーダンス
I in :入力電流
V ot :出力電圧
Lr:共振用リアクトルのインダクタンス
Cr:共振用コンデンサのキャパシタンス
である。 - 入力電圧をオンオフするスイッチング手段と、このスイッチング手段に接続された共振用リアクトルおよびこの共振用リアクトルと共振する共振用コンデンサからなる共振回路と、上記スイッチング手段をオンオフさせる駆動手段とを備えたスイッチング方式のDC−DCコンバータ回路において、
当該回路の上記共振用コンデンサに発生する共振電圧を検出する検出手段と、
上記駆動手段の動作を制御する駆動制御手段とを備え、
上記駆動制御手段は、検出された上記共振電圧を用いて上記スイッチング手段に共振電圧が印加されなくなる時点を求め、当該求めた時点になると、上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるものであって、
検出された上記共振電圧と所定の電圧閾値とを比較し、前記閾値以下に共振電圧が低下している場合に所定の検出信号を発生する比較回路と、
前記比較回路による検出信号の出力時点から所定時間経過後に、上記スイッチング手段をオフからオンに切り替えるための信号を発生する遅延回路と
を具備することを特徴とするDC−DCコンバータ回路。 - 請求項3記載のDC−DCコンバータ回路において、上記所定の電圧閾値は、上記共振電圧のピーク値に応じて設定されるものであることを特徴とするDC−DCコンバータ回路。
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