JP3608882B2 - 二酸化炭素の液化装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は二酸化炭素を液化する装置に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】
従来の二酸化炭素の液化装置は、例えば図3に示すような構成のものとしてあって、ガスホルダ21からの二酸化炭素ガス(以下、炭酸ガスと呼ぶ)は低圧ガスライン22により水洗筒23を介して二段圧縮機よりなる炭酸ガス圧縮機24の低圧側吸入口に送られ、同吐出口から中圧ガスライン25により脱臭装置26を経て高圧側吸入口に送られ、さらに同吐出口からの炭酸ガスは高圧ガスライン27により除湿装置28を経て冷却装置29へ送られ、この冷却装置で凝縮、液化されて液化二酸化炭素となり、高圧液ライン30によりタンク31へ送られて貯留されるようになっている。
【0003】
タンク31内へ液化二酸化炭素を送るとタンク内の液量が増えてタンク内上部の気相が圧縮されるので、タンク内の気相圧力が上昇する。
【0004】
タンク内の気相圧力が冷却装置29からの送液圧力より大であるとタンク内への送液ができなくなるので、従来の液化精製装置においては一端がタンク内の炭酸ガスを大気に逃がす放出管32を設けてあって、圧力調整器34により検出される気相圧力が所定の値を超えると同放出管の開閉弁33が開かれて気相圧力が下がるようにしていた。
なお、図中の符号35は液化二酸化炭素の供給ライン、36は同ラインの開閉弁を示している。
【0005】
上述した従来の液化装置では、炭酸ガスを外部に逃がすので、その分の炭酸ガスが無駄になるという問題があった。
また、タンク内の気相に液化用の小型冷凍機を設けて、気相圧力が上昇すると気相の炭酸ガスを冷却して再液化させるようにしたものもあるが、小型冷凍機を設ける分、設備費および運転コストが掛かるという問題があった。
【0006】
【発明の目的】
本発明が目的とするところは、二酸化炭素を外部に逃すような無駄がなく、しかも設備費や運転コストがあまり掛からない二酸化炭素の液化装置を提供することにある。
【0007】
【手段】
上述した目的を達成するために、本発明に係る二酸化炭素の液化装置は、ガスホルダからの低圧ガスラインを多段圧縮機の低圧吸入側に接続し、同圧縮機の低圧吐出側からの中圧ガスラインを脱臭装置を介して前記圧縮機の高圧吸入側に接続し、同高圧吐出側からの高圧ガスラインを冷却装置に接続し、同冷却装置からの高圧液ラインを液化二酸化炭素の貯留用タンクに接続し、通常は閉じているが、タンク内の気相圧力が所定の値を超えると開き、同気相圧力が所定の値まで低下すると閉ざされるコントロール弁を前記タンクの気相に一端が臨む戻りガスラインの途中に設け、同戻りガスラインの他端を前記圧縮機の中圧ガスラインに接続し、タンク内の気相圧力が所定の値を超えるとタンク内の炭酸ガスがタンク内の気相圧力によって前記戻りガスラインを経て前記中圧ガスラインに戻されるようにした構成のものとしてある。
【0008】
また、本発明に係る二酸化炭素の液化装置は、前記コントロール弁を、オリフィス流量係数が所定の値に定められて制御される構成のものとしてある。
【0009】
【実施例】
以下、本発明に係る二酸化炭素の液化精製装置の実施例を添付図面に示す具体例に基づいて詳細に説明する。
炭酸ガスを貯留するガスホルダ1からの低圧ガスライン2は炭酸ガス中の不純物を除去する水洗筒3を介して二段圧縮機よりなる炭酸ガス圧縮機4の低圧側吸入口4aに接続されていて、同圧縮機4の低圧側吐出口4bは中圧ガスライン5により脱臭装置6を介して前記圧縮機の高圧側吸入口4cに接続され、同吐出口4dは高圧ガスライン7により除湿装置8を介して冷却装置9の炭酸ガス入口9aに接続されている。
【0010】
冷却装置9は高圧ガスライン7からの炭酸ガスを冷却することにより、凝縮、液化せしめるものとしてあり、例えば図示省略の冷凍機から冷却装置9内の冷媒コイル9c内に送られる冷媒により炭酸ガスを凝縮、液化せしめるものとしてある。
【0011】
冷却装置9の液化二酸化炭素出口9bに一端が接続された高圧液ライン10の他端は液化二酸化炭素を貯留する真空断熱タンク11に接続されていて、同タンク11の下部には開閉弁12を備える液化二酸化炭素の供給ライン13の一端が接続されている。
【0012】
しかして、本発明の装置においては、真空断熱タンク11内の気相に一端が臨む戻りガスライン14の他端を前記炭酸ガス圧縮機4の低圧側吐出口4bと脱臭装置6間の中圧ガスライン5に接続してある。
【0013】
前記戻りガスライン14の途中には、通常は閉じているが、タンク11内の気相圧力が所定の値を超えると開き、気相圧力が所定の値まで低下すると閉じるコントロール弁15を設けてあって、このコントロール弁15は真空断熱タンク11の気相圧力を検知する圧力調整器16によって開閉制御されるようになっており、前記コントロール弁15はオリフィス流量係数が所要の値に定められて運転上支障なく制御できるものとしてあり、このコントロール弁には、例えばリニア制御弁や、あるいはオリフィス等の絞り装置と自動開閉弁を組み合わせたものを使用する。
【0014】
次に上述した構成による本発明に係る装置の作用を説明する。
ガスホルダ1からの炭酸ガスは低圧ガスライン2により水洗筒3で不純物が除去されて炭酸ガス圧縮機4の低圧側吸入口4aに送られて同吐出口4bから吐出され、中圧ガスライン5により脱臭装置6で脱臭されて圧縮機4の高圧側吸入口4cに送られ、同吐出口4dから吐出される。
【0015】
高圧側吐出口4dからの炭酸ガスは高圧ガスライン7により除湿装置8で水分が除去され、冷却装置9へ送られて凝縮、液化される。
冷却装置9からの液化二酸化炭素は高圧液ライン10により真空断熱タンク11へ送られ、同タンク内に貯留される。
同タンク11内の液化二酸化炭素はタンクの下部に接続された供給ライン13から開閉弁12を操作することにより適宜取り出すことができるようになっている。
【0016】
タンク11内の気相圧力は圧力調整器16によって検出されるようになっていて、液化二酸化炭素が高圧液ライン10からタンク11内へに送り込まれることにより気相圧力が所定の値を超えると、圧力調整器16からの指令によりコントロール弁15が開成し、タンク内の炭酸ガスは戻りガスライン14に流れ込んでタンク内の気相圧力が低下する。
気相圧力が所定の値まで低下すると、圧力調整器16によりコントロール弁が閉ざされる。
【0017】
タンク11内から戻りガスライン14に流れ込んだ炭酸ガスは、中圧ガスライン5に送り返され、圧縮機4の低圧側吐出口4bからの炭酸ガスとともに高圧ガスライン7で冷却装置9に送られて液化し、高圧液ライン10によりタンク11へ送られる。
【0018】
なお、上述した実施例ではタンク内の気相からの戻りガスラインを中圧ガスライン5における炭酸ガス圧縮機4の低圧側吐出口4bと脱臭装置6間に接続してあるが、図2に示すように脱臭装置6と炭酸ガス圧縮機4の高圧側吸入口4c間の中圧ガスラインに接続してもよい。
【0019】
【発明の作用、効果】
本発明に係る二酸化炭素の液化装置は上述した構成のものとしてあるので、次の作用、効果を奏し得る。
炭酸ガス圧縮機で圧縮された炭酸ガスは冷却装置で凝縮、液化されて液化二酸化炭素になり、タンクに送られて貯留される。
【0020】
同タンクに液化二酸化炭素が送り込まれることによりタンク内の気相圧力が所定の値を超えると、圧力調整器からの信号により戻りガスラインに設けられたコントロール弁が開成され、戻りガスラインにより炭酸ガスが圧縮機の吸入側へ送り返され、タンク内の気相圧力が低下する。
【0021】
したがって、タンク内の気相圧力が低下した分、液化二酸化炭素をタンク内に送り込むことができ、より詳しくは−20℃における飽和二酸化炭素の液化重量が1030kg/m3 であるのに対してガス比重が51.4kg/m3 であるから、例えば、タンク内から戻りガスラインにより1m3 (51.4kg)の炭酸ガスを圧縮機へ送り返すと、1,030kgの液化二酸化炭素をタンク内に送り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る液化装置の実施例を示す系統図。
【図2】本発明に係る液化装置の他の実施例を示す系統図。
【図3】従来の液化装置の一例を示す系統図。
【符号の説明】
1 ガスホルダ
2 低圧ガスライン
3 水洗筒
4 炭酸ガス圧縮機
4a 低圧側吸入口
4b 低圧側吐出口
4a 高圧側吸入口
4b 高圧側吐出口
5 中圧ガスライン
6 脱臭装置
7 高圧ガスライン
8 除湿装置
9 冷却装置
10 高圧液ライン
11 真空断熱タンク
12 開閉弁
13 液化二酸化炭素の供給ライン
14 戻りガスライン
15 コントロール弁
16 圧力調整器
Claims (2)
- ガスホルダからの低圧ガスラインを多段圧縮機の低圧吸入側に接続し、同圧縮機の低圧吐出側からの中圧ガスラインを脱臭装置を介して前記圧縮機の高圧吸入側に接続し、同高圧吐出側からの高圧ガスラインを冷却装置に接続し、同冷却装置からの高圧液ラインを液化二酸化炭素の貯留用タンクに接続し、通常は閉じているが、タンク内の気相圧力が所定の値を超えると開き、同気相圧力が所定の値まで低下すると閉ざされるコントロール弁を前記タンクの気相に一端が臨む戻りガスラインの途中に設け、同戻りガスラインの他端を前記圧縮機の中圧ガスラインに接続し、タンク内の気相圧力が所定の値を超えるとタンク内の炭酸ガスがタンク内の気相圧力によって前記戻りガスラインを経て前記中圧ガスラインに戻されるように構成してなる二酸化炭素の液化装置。
- 前記コントロール弁は、オリフィス流量係数が所定の値に定められて制御される構成のものとしてなる請求項1に記載の二酸化炭素の液化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23147096A JP3608882B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 二酸化炭素の液化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23147096A JP3608882B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 二酸化炭素の液化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH1059706A JPH1059706A (ja) | 1998-03-03 |
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Family
ID=16924009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23147096A Expired - Lifetime JP3608882B2 (ja) | 1996-08-13 | 1996-08-13 | 二酸化炭素の液化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3608882B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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-
1996
- 1996-08-13 JP JP23147096A patent/JP3608882B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH1059706A (ja) | 1998-03-03 |
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