JP3606621B2 - ガス比例弁 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はガス比例弁に関する。詳しくはガス給湯器等の機器に使用され、所望のガス流量を流すように制御されるガス比例弁に関する。
【0002】
最近のガス給湯器においては、ガス流量の制御範囲が広くなり、さらに大能力化されてきている。
また、メーカーでは、合理化のため数多くあるガス比例弁の統一化を推進しており、その結果1つのガス比例弁で小型機種から大型機種、更には最低能力から最大能力まで幅広いガスの流量を制御する必要性が生じている。
【0003】
【従来の技術】
従来のガス比例弁の1例を図3に示す。このガス比例弁は同図に示すように、ハウジングとなる弁本体1と、その中に収容された弁体5と、弁本体1の上部に設けられて弁体5を駆動する駆動部等から構成されている。
【0004】
そして、弁本体1は、流体入口室2と、その下方に配置された流体出口室3と、該流体入口室2と流体出口室3との間に配置された弁座4とが設けられ、流体入口室2の上部開口部にはダイアフラム6が配置され、その上をホルダ17が覆っている。また、流体出口室3の下部の開口部はカバーパッキン12とカバー11で閉鎖されている。
【0005】
また、弁体5は、前記ダイアフラム6に懸吊されてガバナー構成となっている。また、駆動部は、弁体5の上部に設けられたプランジャ7と、ホルダ17上に設けられた電磁コイル8及びアウターヨーク14と、プランジャ7の上下に配置され、その位置を調整するばね9,10及び調整ねじ16等を具備して構成されている。
【0006】
このガス比例弁を作動させるには、電磁コイル8に電流を印加することにより、プランジャ7を吸引して弁体5を開弁方向に押し下げる。これにより流体出口室3の圧力が増加する。すなわち流量の増加となる。この場合、弁体5はダイアフラム6のガバナー効果により流量変動を抑え、且つ電磁コイル8の電流に比例した流量を流体出口室3に流すことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来のガス比例弁では、幅広い制御範囲の中で、ある条件下では流体が弁座と弁体の開口しているすきまを通過するとき、丁度笛を鳴らしたような現象が生じ高い音を発生したり、弁体が振動して圧力変動が起こる等の問題がある。
【0008】
本発明は上記従来の問題点に鑑み、弁座と弁体の間を通過する流体による音響の発生や、振動の発生を防止したガス比例弁を実現しようとする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明によれば、流体入口室と、流体出口室と、該流体入口室と流体出口室との間に設けられた弁座とを有する弁本体と、前記流体入口室の流体入口とは別の開口部に設けられたダイアフラムと、該ダイアフラムに連接された弁体と、前記弁本体の外部に設けられて前記弁体を磁力の作用により開閉させる電磁コイルとを備えたガス比例弁において、
流体入口室に入る流れは弁体の移動方向に対して直角に入り、流体入り口室内で弁体の移動方向に平行な流れに変更されるようにされていて、
流体出口室が弁座に対向する面を有して、弁座と弁体の隙間を通過した流体の弁体の移動方向に平行な流れを、弁体の移動方向に直角な流れに変更するようにされていて、
騒音防止用として、板材を断面がL字状となるように折曲形成し、該L字状に折曲形成された板材の一方の平面部を流体出口室の弁座に対向する面上に固定し、他方の平面部を弁体の移動方向に対して傾斜させた状態で、弁座に対向する面から弁座に近づくように直線的に延伸せしめた、ことを特徴とするガス比例弁が提供される。
【0010】
請求項2の発明によれば、流体入口室と、流体出口室と、該流体入口室と流体出口室との間に設けられた弁座とを有する弁本体と、前記流体入口室の流体入口とは別の開口部に設けられたダイアフラムと、該ダイアフラムに連接された弁体と、前記弁本体の外部に設けられて前記弁体を磁力の作用により開閉させる電磁コイルとを備えたガス比例弁において、
流体入口室に入る流れは弁体の移動方向に対して直角に入り、流体入り口室内で弁体の移動方向に平行な流れに変更されるようにされていて、
流体出口室が弁座に対向する面を有して、弁座と弁体の隙間を通過した流体の弁体の移動方向に平行な流れを、弁体の移動方向に直角な流れに変更するようにされていて、
流体出口室が弁座に対向する面を有して、弁座と弁体の隙間を通過した流体の弁体の移動方向に平行な流れを、弁体の移動方向に直角な流れに変更するようにされていて、
騒音防止用として、流体出口室の弁座に対向する面が、カバー用パッキンと一体にリング状の突起を形成した騒音防止用部材で形成されている、ことを特徴とするガス比例弁が提供される。
【0011】
この構成を採ることにより、弁座と弁体との間を通過する流体による音響の発生や振動の発生を防止したガス比例弁が得られる。
【0012】
【作用】
本発明においては、弁座と弁体との間を通過した流体は、騒音防止部材により、流れを変化させられるため、流体出口室内の圧力分布や、流れ変化により音響の発生や振動の発生はなくなる。
【0013】
【実施例】
図1は本発明の第1の実施例を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は(a)図のb−b線における断面図である。
本実施例は同図に示すように、ハウジングである弁本体1と、その中に収容された弁体5と、弁本体1の上部に設けられて弁体5を駆動する駆動部等から構成されている。
【0014】
そして、弁本体1は、上部に流体入口室2が設けられ、その下方に流体出口室3が設けられ、該流体入口室2と流体出口室3との間には弁座4が設けられている。また流体入口室2の上部は開口されており、その開口部にはダイアフラム6が配置され、さらにその上をホルダ17が覆っている。また流体出口室3の下部も開口されており、その開口部はカバーパッキン12とカバー11で閉鎖されている。
【0015】
また、弁体5は、弁傘部の上下に弁軸が設けられ、上部の弁軸の上端は前記ダイアフラム6に懸吊されると共に後述する駆動部のプランジャに連結され、弁傘部を前記弁座4に開閉可能に着座できるようにしている。
【0016】
また、駆動部は弁体5の弁軸上端に連結したプランジャ7と、ホルダ17上に設けられた電磁コイル8及びアウターヨーク14と、プランジャ7の上下にそれぞれ配置されたばね9,10と、該ばねの取付寸法を変える調整ねじ16等を具備して構成されている。
【0017】
さらに、流体出口室3には、本発明の特徴である騒音防止用部材18が設けられている。この騒音防止用部材18は、四角形状の板金を断面がL字形となるように折り曲げ、その一方の平面部をカバー11に溶接等により固設したものである。
【0018】
このように構成された本実施例は、電磁コイル8に電流を印加し、プランジャ7を吸引して弁体5を開弁方向に押し下げることにより、弁傘部を弁座4から離し、流体入口室2から流体出口室3へ流体を流すことができる。この場合弁開度は電磁コイル8に流す電流に比例するため、流体の流量も電流に比例する。
【0019】
また、この場合、弁座4と弁体5の弁傘部との間を通過する流体は音響を発しようとするが、流体の流れが騒音防止用部材18に当り、流体出口室3内の流体の流れや圧力分布を変えることにより音響の発生や振動の発生を抑制することができる。
【0020】
図2は本発明の第2の実施例を示す図である。
本実施例は概ね前実施例と同様であり、異なるところは騒音防止用部材18を変更したことである。本実施例の騒音防止用部材18は、図2に示すように、流体出口室3の下部の開口部を閉鎖しているカバー11のカバーパッキン12と一体に形成し、且つリング状の突起を設けたものである。
【0021】
このように構成された本実施例は、前実施例と同様な作用により、同様な効果が得られる。なお、第1の実施例のL字形の騒音防止用部材のL字形の角度、高さ、設置位置等、また第2の実施例の騒音防止用部材のリング状の突起の大きさ、高さ等は騒音防止に最も効果があるように適宜決定することが好ましい。
【0022】
【発明の効果】
本発明に依れば、極めて簡単な騒音防止用部材によりガス比例弁の騒音及び振動を防止することができ、幅広い制御能力を有するガス比例弁の品質向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す図で、(a)は縦断面図、(b)は(a)図のb−b線における断面図である。
【図2】本発明の第2の実施例を示す縦断面図である。
【図3】従来のガス比例弁を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1…弁本体
2…流体入口室
3…流体出口室
4…弁座
5…弁体
6…ダイアフラム
7…プランジャ
8…電磁コイル
9,10…ばね
11…カバー
12…カバーパッキン
13…プレート
14…アウターヨーク
15…ガイド
16…調整ねじ
17…ホルダ
18…騒音防止用部材
Claims (2)
- 流体入口室と、流体出口室と、該流体入口室と流体出口室との間に設けられた弁座とを有する弁本体と、前記流体入口室の流体入口とは別の開口部に設けられたダイアフラムと、該ダイアフラムに連接された弁体と、前記弁本体の外部に設けられて前記弁体を磁力の作用により開閉させる電磁コイルとを備えたガス比例弁において、
流体入口室に入る流れは弁体の移動方向に対して直角に入り、流体入り口室内で弁体の移動方向に平行な流れに変更されるようにされていて、
流体出口室が弁座に対向する面を有して、弁座と弁体の隙間を通過した流体の弁体の移動方向に平行な流れを、弁体の移動方向に直角な流れに変更するようにされていて、
騒音防止用として、板材を断面がL字状となるように折曲形成し、該L字状に折曲形成された板材の一方の平面部を流体出口室の弁座に対向する面上に固定し、他方の平面部を弁体の移動方向に対して傾斜させた状態で、弁座に対向する面から弁座に近づくように直線的に延伸せしめた、ことを特徴とするガス比例弁。 - 流体入口室と、流体出口室と、該流体入口室と流体出口室との間に設けられた弁座とを有する弁本体と、前記流体入口室の流体入口とは別の開口部に設けられたダイアフラムと、該ダイアフラムに連接された弁体と、前記弁本体の外部に設けられて前記弁体を磁力の作用により開閉させる電磁コイルとを備えたガス比例弁において、
流体入口室に入る流れは弁体の移動方向に対して直角に入り、流体入り口室内で弁体の移動方向に平行な流れに変更されるようにされていて、
流体出口室が弁座に対向する面を有して、弁座と弁体の隙間を通過した流体の弁体の移動方向に平行な流れを、弁体の移動方向に直角な流れに変更するようにされていて、
騒音防止用として、流体出口室の弁座に対向する面が、カバー用パッキンと一体にリング状の突起を形成した騒音防止用部材で形成されている、ことを特徴とするガス比例弁。
Priority Applications (1)
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JP00033095A JP3606621B2 (ja) | 1995-01-05 | 1995-01-05 | ガス比例弁 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP00033095A JP3606621B2 (ja) | 1995-01-05 | 1995-01-05 | ガス比例弁 |
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JPH08184385A JPH08184385A (ja) | 1996-07-16 |
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Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP00033095A Expired - Fee Related JP3606621B2 (ja) | 1995-01-05 | 1995-01-05 | ガス比例弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3606621B2 (ja) |
-
1995
- 1995-01-05 JP JP00033095A patent/JP3606621B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08184385A (ja) | 1996-07-16 |
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