JP3606338B2 - ラック操作機構とラック操作機構を用いた検査用電源供給装置 - Google Patents

ラック操作機構とラック操作機構を用いた検査用電源供給装置 Download PDF

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Description

【0001】
この発明は、ピニオンギアの回転をラックに伝達させラックを移動させるラック操作機構とラック操作機構を用いて電気機器のバッテリー端子へ検査用電極を接触させる検査用電源供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、リモコン送信機のような電気機器を出荷する際には、電気機器の各機能が正常に働いているかどうかを検査するため、バッテリー端子へ検査用の電源を供給しながら各キーを押圧して判定している。
【0003】
図9は、この検査用電源を供給する検査用電源供給装置100を示している。
【0004】
検査用電源供給装置100には、ケース本体101の上面にリモコン送信機102をがたつきなく保持する収容凹部103が形成され、この収容凹部103に収容されたリモコン送信機102のバッテリー端子106に、一対の電極ブロック105a、105bが接触し、検査用電源を供給するようになっている。
【0005】
一対の電極ブロック105a、105bは、図10に示すようにレバー114の回転によりバッテリー収容凹部104の長手方向で互いに反対方向に移動し、それぞれバッテリー収容凹部104の両内端面に位置するバッテリー端子106と接触する。一方の電極ブロック105aには、絶縁スペーサ116を介在させて正、負の極性の検査用電源が印加された検査用電源端子107a、107bが備えられ、それぞれ対向するリモコン送信機のバッテリー端子106a、106bと接触して検査用電源が供給される。
【0006】
このように、バッテリー収容凹部104内の全てのバッテリー端子106がいずれも外部に露出しているリモコン送信機102においては、レバー114を回転させることにより、検査用電源端子107が備えられた電極ブロック105が互いに反対方向に等距離移動してバッテリー端子106と接触し、検査用電源を供給できる。
【0007】
しかしながら、図11に示すように一方のバッテリー端子106aがバッテリー収容凹部104の開口に露出していないリモコン送信機108に対しては、電源ブロック105が等距離移動する上記検査用電源供給装置100をそのまま用いることはできない。
【0008】
従って、図12に示すようにバッテリー収容凹部104の開口端とバッテリー端子106aの間に導電性の補助金属棒109を介在させ、絶縁スペーサ110で絶縁された一対の電源ブロック111をバッテリー収容凹部104内に挿入させて一方の電源ブロック111aとバッテリー端子106aを電気的に接続している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
しかしながら、この従来の方法で検査用電源を供給するためには、その都度補助電極棒109をバッテリー収容凹部104内に介在させ、また、検査後はこれを取り除く必要がある為、余分な作業工程が加わり作業性が悪いものであった。
【0011】
更に、電源ブロック111は、補助金属棒109を押し込みながらバッテリー収容凹部104内に挿入させる必要があり、検査用電源供給装置等で操作工程を簡略化することが困難なものであった。
【0012】
また、上記従来の検査用電源供給装置100をラック操作機構を用いて改良し、一対の電源ブロック105a、105bを異なる移動距離移動させることも考えられる。
【0013】
図13のラック操作機構115は、この機構を示す一例であり、2本のラック112a、112bを平行に配置し、このラック間に3個のピニオンギア113a、113b、113cが外噛み合いする歯車列を介在させて、ラック112bの移動をラック112aへ伝達するものである。ピニオンギア113a、113b、113cのピッチ円直径をそれぞれ、d、d、dとすれば、ラック112bがL移動すると、ラック112aは、反対方向にLd/d移動する。
【0014】
従って、ラック112aとラック112bに電源ブロック105a、105bを取り付け、ピニオンギア113a、113cのピッチ円直径d、dを調整すれば、バッテリー収容凹部104の開口奥に隠れたバッテリー端子106aへ電源ブロック105を接触させることができる。
【0015】
しかしながら、このラック操作機構を用いた検査用電源供給装置にあっても、リモコン送信機の機種が異なりバッテリー収容凹部104開口端からバッテリー端子106aまでの長さが変わると対応することができず、異なるピッチ円直径のピニオンギアの組み合わせに変更しなければならず、汎用性に欠ける。
【0016】
また3個のピニオンギアを外噛み合いで噛み合わせる歯車列を用いるため、構造が複雑で装置が大型化する。
【0017】
この発明は、以上の問題点を解決するためになされたもので、簡単な構成でラック相互の移動距離が異ならせ、しかもその移動距離を容易に調整できるラック操作機構と、このラック操作機構を用いバッテリー端子106がバッテリー収容凹部104の開口奥に隠れた電気機器へも検査用電源を供給できる検査用電源供給装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
以上の問題点を解決するため、請求項1のラック操作機構は、ロッドガイド溝とロッドガイド溝の両側に第1ガイド溝と第2ガイド溝が並設されたケース本体と、ピニオンギアを枢支し、ロッドガイド溝に往復移動可能に遊嵌されたロッドと、ロッドをロッドガイド溝に沿って、1方向(X方向)に付勢する復帰バネと、ピニオンギアと噛み合い、第1ガイド溝に往復移動可能に遊嵌された第1ラックと、第1ラックとの噛み合い位置と反対側でピニオンギアと噛み合い、第2ガイド溝に往復移動可能に遊嵌された第2ラックと、第2ラックを往復移動させる手動操作機構を備え、手動操作機構によって第2ラックを復帰バネの付勢方向と反対方向(−X方向)に移動させ、第1ラックが1方向(X方向)に第1移動量移動したときに第1ガイド溝の内端部に形成された第1ストッパーに当接してその移動が停止し、第1ラックの移動が停止した後、ピニオンギアを転動させて、ロッド若しくは第2ラックを第1移動量と異なる第2移動量移動させたことを特徴とする。
【0019】
更に、請求項2のラック操作機構は、ロッドガイド溝若しくは第2ガイド溝のいずれかの内端部に第2ストッパーを配設し、ロッド若しくは第2ラックが第2移動量移動したときに該第2ストッパーと当接させ、その移動を停止させたことを特徴とする。
【0020】
更に、請求項3のラック操作機構は、第1ストッパー若しくは第2ストッパーのいずれか一方、若しくは双方をケース本体に螺着するボルトで構成し、ケース本体の内端面から突出するボルトの突出量で第1移動量若しくは第2移動量を調整したことを特徴とする。
【0021】
又、請求項4のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置は、ロッドガイド溝と、ロッドガイド溝の両側に第1ガイド溝と第2ガイド溝が並設されたケース本体と、ピニオンギアを枢支し、ロッドガイド溝に往復移動可能に遊嵌されたロッドと、ロッドをロッドガイド溝に沿って、1方向(X方向)に付勢する復帰バネと、ピニオンギアと噛み合い、第1ガイド溝に往復移動可能に遊嵌された第1ラックと、第1ラックとの噛み合い位置と反対側でピニオンギアと噛み合い、第2ガイド溝に往復移動可能に遊嵌された第2ラックと、第1ラックに突設され、正負いずれかの極性の検査電圧が印加された第1検査電極部と、ロッド若しくは第2ラックに突設され、第1検査電極部と異なる極性の検査電圧が印加された第2検査電極部と、第2ラックを往復移動させる手動操作機構を備え、手動操作機構によって第2ラックを復帰バネの付勢方向と反対方向(−X方向)に移動させ、第1検査電極部が1方向(X方向)に第1移動量移動したときに、第1ラックが第1ガイド溝の内端部に形成された第1ストッパーに当接してその移動が停止し、第1ラックの移動が停止した後、ピニオンギアを転動させて、第2検査電極部を第1移動量と異なる第2移動量移動させ、電気機器の一対のバッテリー端子に第1検査電極部と第2検査電極部を接触させたことを特徴とする。
【0022】
更に、請求項5のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置は、ロッドガイド溝若しくは第2ガイド溝のいずれかの内端部に第2ストッパーを配設し、第2検査電極部が第2移動量移動したときに、ロッド若しくは第2ラックを該第2ストッパーと当接させその移動を停止させたことを特徴とする。
【0023】
更に、請求項6のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置は、第1ストッパー若しくは第2ストッパーのいずれか一方、若しくは双方をケース本体に螺着するボルトで構成し、ケース本体の内端面から突出するボルトの突出量で第1移動量若しくは第2移動量を調整したことを特徴とする。
【0024】
更に、請求項7のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置は、手動操作機構を、一端部がケース本体に回動自在に支持され、他端部がケース本体側面から突出した操作レバーと、第2ラックより突設され、操作レバーの中間部に穿設された長孔に遊貫する係合ピンとで構成したことを特徴とする。
【0025】
更に、請求項8のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置は、ケース本体に操作レバーをラッチするラッチ機構を設け、第2検査電極部が第2移動量移動したときに、操作レバーをラッチすることを特徴とする。
【0026】
【作用】
請求項1の発明では、手動操作機構によって第2ラックを復帰バネの付勢方向と反対方向へ移動させると、第2ラックと噛み合うピニオンギアが回動し、このピニオンギアの回動によって第1ラックが第2ラックと反対方向に移動する。このとき、ピニオンギアは、復帰バネにより付勢されているので、移動せず同じ位置で回動する。
【0027】
第1ラックが第1移動量移動すると第1ストッパーに当接し、その移動が停止する。
【0028】
第1ラックの移動が停止した後も、引き続き手動操作機構で第2ラックを移動させると、ピニオンギアは噛み合う第1ラックから反力を受け、復帰バネに抗して第2ラックの移動方向と同じ方向に転動し、ピニオンギアを枢支するロッドをともに移動させる。従って、第2ラック若しくはロッドを、第1ラックの移動方向と反対方向で第1ラックの第1移動量と無関係に第2移動量移動させることができる。
【0029】
第2ラックの移動を、複雑な歯車列を用いることなく、1個のピニオンギアで第1ラックへ伝達するので構成が簡単である。
【0030】
第2移動量は、ピニオンギアのピッチ円直径の比と無関係であり、任意に設定することができる。
【0031】
請求項2の発明では、第2ラック若しくはロッドが第2移動量移動すると、第2ストッパーに当接し、第2ラック若しくはロッドの移動が停止する。
【0032】
従って、第2ストッパーの位置により第2移動量を設定することができる。
【0033】
請求項3の発明では、第1ストッパー若しくは第2ストッパーのいずれか一方若しくは双方をケース本体に螺着するボルトで構成し、ケース本体の内端面から突出するボルトの突出量で第1ストッパー若しくは第2ストッパーの位置を変えることができる。従って、ボルトのねじり量を変えて、第1移動量若しくは第2移動量を容易に変更することができる。
【0034】
請求項4の発明では、手動操作機構によって第2ラックを復帰バネの付勢方向と反対方向へ移動させると、第2ラックと噛み合うピニオンギアが回動し、このピニオンギアの回動によって第1ラックが第2ラックと反対方向に移動する。このとき、ピニオンギアは、復帰バネにより付勢されているので、移動せず同じ位置で回動する。
【0035】
第1検査電極部が第1移動量移動したときに、第1ラックが第1ストッパーに当接し、第1ラックの移動が停止する。
【0036】
第1ラックの移動が停止した後も、引き続き手動操作機構で第2ラックを移動させると、ピニオンギアは、噛み合う第1ラックから反力を受け、復帰バネに抗して第2ラックの移動方向と同じ方向に転動し、ピニオンギアを枢支するロッドをともに移動させる。従って、第2ラック若しくはロッドに突設された第2検査電極部を、第1ラックの移動方向と反対方向で第1ラックの第1移動量と無関係に第2移動量移動させることができる。
【0037】
第2ラックの移動を、複雑な歯車列を用いることなく、1個のピニオンギアで第1ラックへ伝達するので構成が簡単である。
【0038】
第2移動量は、ピニオンギアのピッチ円直径の比と無関係であり、任意に設定することができる。
【0039】
従って、検査電極部をバッテリー収容凹部の開口奥に隠れたバッテリー端子へ接触させることができ、検査用電源を供給できる。
【0040】
請求項5の発明では、第2検査電極部が第2移動量移動すると、ロッド若しくは第2ラックが第2ストッパーに当接し、移動が停止する。
【0041】
従って、第2ストッパーの位置により第2検査電極部の第2移動量を設定することができる。
【0042】
請求項6の発明では、第1ストッパー若しくは第2ストッパーのいずれか一方若しくは双方をケース本体に螺着するボルトで構成し、ケース本体の内端面から突出するボルトの突出量で第1ストッパー若しくは第2ストッパーの位置を変えることができる。従って、ボルトのねじり量を変えて、第1移動量若しくは第2移動量を容易に変更することができ、バッテリー収容凹部の開口端からバッテリー端子までの長さが異なる電気機器に対しても検査用電源を供給することができる。
【0043】
請求項7の発明では、ケース本体側面から突出した操作レバーを該側面に沿って操作すると、他端がケース本体に回動自在に支持されているので回動し、中間部の長孔に遊貫した第2ラックの係合ピンを操作方向へ移動させる。従って、第2ラックも第2ガイド溝に沿って操作方向に移動する。
【0044】
請求項8の発明では、第2検査電極部が第2移動量移動したときに、操作レバーがラッチされ復帰方向への移動も規制される。従って、操作レバーから手を離しても操作レバーが復帰することがなく、第1検査電極部と第2電極部がそれぞれバッテリー端子と接触した状態において、検査のために両手で電気機器のキー操作を行うことができる。
【0045】
【実施例】
以下図面に従って本発明に係るラック操作機構とこのラック操作機構を用いた検査用電源供給装置10の好適な一実施例について説明する。
【0046】
図1は、ラック操作機構を用いた検査用電源供給装置10の平面図、図2はその正面図、図3は、図1のA−A線断面図、図4は、図1のB−B線断面図、図5は、部分分解斜視図である。
【0047】
図4に示すように、ケース本体1には、ロッド5を収容するロッドガイド溝2と第1ラック6を収容する第1ガイド溝3と第2ラック7を収容する第2ガイド溝4とが互いに平行にケース本体1内方(下方)側より凹設されている。
【0048】
各溝2、3、4の下方開口面は、それぞれ、その前後(図3において左右)部でカバープレート8、9により覆われ、各溝に収容されたロッド5、第1ラック6及び第2ラック7の脱落を防止している。
【0049】
また、ケース本体1の上面には、図1に示すように矩形の窓孔30が穿設されていて、第1ラック6とロッド5の中間部がこの窓孔30から露出している。この矩形の窓孔30を挟むように、ケース本体上面前後には、一対のホルダー11、12が取り付けられている。一対のホルダー11、12は、ケース本体1上に載置される電気機器であるリモコン送信機108を狭持し、検査中がたつきなく保持するものである。このため、一対のホルダー11、12の対向面には、リモコン送信機108の外形に合わせた凹部11a、12aが形成されている。
【0050】
13は、手動操作機構となる操作レバーで、一端部13aが枢支ピン14によりケース本体1に回動自在に支持され、他端部がケース本体1側面に穿設された細長孔15より突出して手動操作部13bとなっている。
【0051】
操作レバー13は、一端部13aで捻りバネ35により図1において時計方向に回転するように付勢され、従って操作レバー13に操作力を加えない状態では、細長孔15の左端に当接した位置(初期位置)で停止している(図2参照)。一方、ケース本体側面には、操作レバー13を一定角度以上反時計方向に回転させたときに、その回転位置で操作レバー13をラッチするラッチ機構が備えられている。
【0052】
このラッチ機構は、図2に示すように、一端部がケース本体1側面に枢支されたラッチ板16とラッチ板16を図中反時計方向に付勢する圧縮バネ17で構成されている。ラッチ板16の中間部には段部16aが形成され、この段部16aを越えて後方へ操作した操作レバー13を段部16aに当接させてラッチする。
【0053】
段部16aは、後述する第2検査電極部が第2移動量移動したときに、操作レバー13が段部16aを越えるように、その形成位置が定められる。
【0054】
また、操作レバー13の第2ラック7下方の位置には長孔19が穿設され、この長孔19を第2ラック7から垂設された係合ピン18が遊貫している(図5参照)。
【0055】
従って手動操作部13bを細長孔15に沿って前後に移動させると、操作レバー13が一端部13aを中心に回動し、操作レバー13の長孔19と係合する係合ピン18の移動によって、第2ラック7が第2ガイド溝4に沿って前後方向に応動する。
【0056】
なお、操作レバー13は、カバープレート8、9よりも下方に配設されているので、ロッド5、第1ラック6、第2ラック7のいずれとも干渉することなく回動する。
【0057】
第2ラック7の内側面には、ピニオンギア20の歯20aと噛み合うラック歯7aが形成され、第2ラック7の移動をピニオンギア20へ伝達している。
【0058】
図3及び図5に示すように、ピニオンギア20は、ロッド5の下面に切り欠かれたギア取付部5aに下方から回動自在に取り付けられている。
【0059】
このようにピニオンギア20の上部を、ロッド5内に埋め込ませて取り付けることにより、ピニオンギア20を第2ラック7と第1ラック6それぞれに噛み合わせるようにしている。すなわち、ロッド5、第1ラック6、第2ラック7は、カバープレート8、9上に支持されているので同一の高さで前後に摺動しているが、上記の通り、ピニオンギア20の歯20aの上部を第1ラック6のラック歯6a、第2ラック7のラック歯7aの下部の噛み合い位置に合わせ、互いに噛み合わせるようにしている(図3、図4参照)。
【0060】
ロッド5の窓孔30から露出する上面には、第2検査電極部22を支持する支持ブロック21がネジ止めにより取り付けられている。
【0061】
第2検査電極部22は、支持ブロック21の後端面にネジ止めされ、L字状に屈曲したその端部22aは、第1ラック6の上方に位置するようになっている。
【0062】
このロッド5は、ケース本体1との間に掛け渡された復帰バネとなる引張りスプリング23によって、常に前方(図1のX方向)へ付勢されている。
【0063】
ロッド5が収容されているロッドガイド溝2の後端には、ケース本体1の後端面を貫通した第2ストッパーとなるボルト24の先端が突出している。ボルト24はケース本体1のネジ孔に螺着し、ボルト24の捻り角度によってロッドガイド溝2内に突出する突出量を調整することができる。
【0064】
この突出量は、第2検査電極部22を移動させる移動量により決定する。すなわち、図6のようにリモコン送信機108をホルダー11、12間に載置したときのリモコン送信機の一方のバッテリー端子106bと第2検査電極部22との距離をyとして、引張りスプリング23によってロッド5が最もX方向に移動した位置(初期位置)において、ロッド5の後端とボルト24の先端との距離がyに一致するようにボルト24の突出量を調整する。
【0065】
ピニオンギア20は、第2ラック7との噛み合い位置と反対側で第1ラック6と噛み合っている。
【0066】
第1ラック6の窓孔30から露出する上面で、前述の第2検査電極部22より前方には、図2で明らかなように上面から垂直に起立した後、第1ラック6と平行に延びるL字状の第1検査電極部25が一体に取り付けられている。このL字の平行部25aは、リモコン送信機108のバッテリー収容凹部104奥に隠れたバッテリー端子106aと第1検査電極部25を接触させるため、少なくともバッテリー収容凹部104開口端とバッテリー端子間の距離より長く形成されている。
【0067】
なお、この第1検査電極部25と前述の第2検査電極部22には、それぞれリモコン送信機108に給電する−電極と+電極の検査電圧がケース本体1の図示しない配電部から印加され、バッテリー端子106a、106bと接触することによりリモコン送信機108に検査用電源を供給するものである。
【0068】
第1ラック6が収容されている第1ガイド溝3の前端には、ケース本体1の前端面を貫通した第1ストッパーとなるボルト26の先端が突出している。ボルト26も第2ストッパーと同様にケース本体1のネジ孔に螺着し、ボルト26の捻り角度によって第1ガイド溝3内に突出する突出量を調整することができる。
【0069】
この突出量は、第1検査電極部25を移動させる移動量により決定する。すなわち、図6のようにリモコン送信機108をホルダー11、12間に載置したときのリモコン送信機の一方のバッテリー端子106aと第1検査電極部25との距離をxとして、操作レバー13が初期位置にある第1ラック6が最も後方に位置する状態において、第1ラック6の前端とボルト26の先端との距離がxに一致するようにボルト26の突出量を調整する。
【0070】
次に、このように構成された検査用電源供給装置10で用いられているラックの操作機構の作用を図7で説明する。このラックの操作機構は、第1ラック6をロッド5と反対方向の前方(X方向)にx移動させると共に、ロッド5を図中後方(−X方向)にy移動させるものである。
【0071】
図7(a)は、第2ラック7に操作力を加えていない状態で、初期位置にあるときの、ロッド5、第1ラック6、第2ラック7の各位置を示している。
【0072】
すなわちロッド5は、引張りスプリング21の作用によってロッドガイド溝2の前端面に当接し、この位置でロッド5の後端とボルト24との間隙は、yとなっている。
【0073】
一方、第1ラック6は、第1ガイド溝3の後方に位置し、第1ラック6の前端とボルト26との間隙はxとなっている。
【0074】
この初期位置で、第2ラック7の右端と第2ガイド溝4の後端面との距離は、少なくともx+2y以上となっている。
【0075】
この状態から、図示しない手動操作機構によって、第2ラック7を後方(−X方向)に移動させ、ピニオンギア20を反時計回りに回転させる。
【0076】
従って、ピニオンギア20と噛み合う第1ラック6は、第2ラック7と等しい移動量だけ前方に移動する。
【0077】
このとき、ピニオンギア20の歯20aは、第2ラック7のラック歯7aから後方への力を受けるが、ロッド5は、引張りスプリング21の作用によって前方に付勢されているので移動せず、ピニオンギア20も自転するだけで移動することがない。
【0078】
このようにして、図7(b)に示す位置まで第1ラック6が移動すると、第1ラック6はボルト26に当接し、その移動が停止する。上述の通り同図(a)の初期位置からこの中間当接位置に至るまで、第1ラックと第2ラック7は、それぞれx移動していることになる。
【0079】
この中間当接位置において、第2ラック7の右端と第2ガイド溝4の後端面との間には、少なくとも2y以上の間隙が残されているので、更に第2ラック7を後方に移動させることができる。
【0080】
しかしながら、第1ラック6は、最早前方へ移動し得ないので、ピニオンギア20が第1ラック6のラック歯6aからの反力を受けて反時計回りに回転しながら後方へ転動し始める。すなわち、ピニオンギア20とロッド5は、引張りスプリング23の引張り力に抗して後方へ移動する。
【0081】
このロッド5の移動方向は、第2ラック7の移動方向と同一の後方であるが、移動量は第2ラック7の1/2である。
【0082】
図7(b)の中間当接位置から、第2ラック7が後方に2y移動し、ロッド5がy後方に移動すると、同図(c)に示す検査位置に達し、この位置でロッド5の右端がボルト24に当接する。
【0083】
従って、同図(a)の初期位置に対して、この検査位置では、ロッド5が図中後方(−X方向)にy移動し、第1ラック6がロッド5と反対方向の前方(X方向)にx移動した状態となっている。
【0084】
図7(c)の検査位置において、手動操作機構の操作力を解除すると、引張りスプリングの作用によって、ピニオンギア20を第1ラック6に対して転動させながら、ロッド5がロッドガイド溝2の前端面に当接するまで前方に移動する。
【0085】
またこの移動と共に、第2ラック7を前方に移動させると、ピニオンギア20が時計回りに回転して第1ラック6が同図(a)の初期位置まで復帰する。
【0086】
次に、このラックの操作機構を用いて検査用電源を供給する検査用電源供給装置10の作用について説明する。
【0087】
はじめに、検査用電源を供給するリモコン送信機108を図1のホルダー11、12間に載置し、リモコン送信機108をケース本体1上に固定する。
【0088】
このように固定すると、図6のように、第1検査電極部25と第2検査電極部22の端部22aは、リモコン送信機108のバッテリー収容凹部104内に突出する。このリモコン送信機108を固定した状態において、第1検査電極部25は、バッテリー端子106aとxの間隙を隔てて対向し、第2検査電極部22は、バッテリー端子106bとyの間隔を隔てて対向している。
【0089】
この間隙x、yに合わせて、ボルト24、26を捻り、図7(a)の初期位置において、第1ラック6の前端とボルト26の先端との距離がxに一致するようにボルト26の突出量を調整するとともに、ロッド5の後端とボルト24の先端との距離がyに一致するようにボルト24の突出量を調整する。
【0090】
次いで、操作レバー13の手動操作部13bを、細長孔15に沿って後方へ移動させと、操作レバー13は一端部13aを中心に反時計回りに回転し、長孔19と係合ピン18との係合によって、第2ラック7が後方へ移動する。
【0091】
前述のように、第2ラック7が後方へ移動すると、ピニオンギア20の反時計回りの回転により、第1ラック6が図7(a)の初期位置から図7(b)の中間当接位置まで移動し、ボルト26の先端に当接する。
【0092】
第1ラック6の上面に取り付けられた第1検査電極部25は、L字状に形成されているので、この第1ラック6の前方への移動に伴って、平行部25aがリモコン送信機のケースにより覆われたバッテリー収容凹部104の内部に侵入する。
【0093】
第1ラック6がボルト26の先端に当接する図7(b)の中間当接位置では、第1検査電極部25がバッテリー収容凹部104奥のバッテリー端子106aに接触する。
【0094】
更に、操作レバー13を後方へ移動させると、前述の通りピニオンギア20が後方へ転動し、ロッド5は後方へ移動する。
【0095】
操作レバー13がラッチ板16の段部16aを越えるまで移動すると、ロッド5の後端がボルト24の先端に当接し、ロッド5の移動が停止する。
【0096】
図7(b)の中間当接位置からボルト24の先端に当接するまで、ロッド5はy移動するが、ロッド5の移動と共に第2検査電極部22の端部22aもバッテリー収容凹部104内で後方にy移動し、バッテリー端子106bと接触する。
【0097】
従って、ラックの操作機構における各部材が、この図7(c)に示す検査位置に達したときに、リモコン送信機108へ検査用電源の供給を始める。
【0098】
この検査位置では、操作レバー13もロッド5と係合しているために更に後方へ移動させることはできなくなる。
【0099】
このとき、操作レバー13への手動操作を解除すると、操作レバー13は、捻りバネ35と引張りスプリング23の作用により前方側に復帰しようとするが、ラッチ板16の段部16aに当接するので、段部16aの位置で停止する。
【0100】
従って、検査位置で、操作レバー13から手を離して、リモコン送信機108のボタン操作など所定の検査を両手で行うことができる。
【0101】
所定の検査が終了した後、ラッチ板16を圧縮バネ17に抗して押し下げると、操作レバー13は、ラッチ板16の段部16aとの係止が解かれて、捻りバネ35と引張りスプリング23の作用を受けて、細長孔15の前端に当接するまで復帰する。
【0102】
またこの操作レバー13の移動と共に、前述の通りロッド5、第1ラック6、第2ラック7も図7(a)の初期位置まで復帰し、ロッド5と第1ラック6の復帰移動に従って、第1検査電極部25と第2検査電極部の端部22aも初期位置まで戻り、リモコン送信機108をケース本体1から外すことができる。
【0103】
上記実施例においては、復帰バネである引張りスプリング23の他に操作レバー13を時計回りに付勢する捻りバネ35を用いているが、捻りバネ35は必ずしも用いる必要がない。
【0104】
例えば、ピニオンギア20の側面に復帰バネである引っ張りスプリング27の一端が係止する係止ピン28を突設し、係止ピン28とケース本体1との間に引っ張りスプリング27を掛け渡せば、捻りバネ35が不要となる。
【0105】
図8は、この第2実施例によるラックの操作機構において、各部材の移動状態を示すものである。
【0106】
なお、この第2実施例では、上記の構成を除き第1実施例と同一であるので、同一の構成には同一の番号を付してその説明を省略する。。
【0107】
この第2実施例においては、図8(a)の初期位置と図8(c)の検査位置の間では、ピニオンギア20の回転によって係止ピン28の位置が変化するが、係止ピン28のピニオンギア20への取付位置は、この間常に、思案点を越えない、すなわちピニオンギア20を回転させるトルクの回転方向を逆転させないように決められる。
【0108】
つまり、引っ張りスプリング27の引っ張り作用によって、ロッド5が前方(X方向)へ付勢されると共に、ピニオンギア20には常に図中時計回り方向のトルクが加えられる。
【0109】
従って、このピニオンギア20と噛み合う第2ラック7は、前方に付勢され、この第2ラック7と係合する操作レバー13には、一端部13aを中心に時計回りに回転する方向のトルクが加えられる。このため、第一実施例の捻りバネ35が不要となる。
【0110】
以上の実施例において、第2ストッパーは、ロッドガイド溝2内に設けたが、第2ガイド溝4内に設けて第2ラック7が所定量移動したときに、その移動を停止させるものであってもよい。
【0111】
また、第1ストッパーと第2ストッパーは、それぞれボルト26、24で構成したが、必ずしもこれに限るものではなく、第1ラック6、第2ラック7若しくはロッド5が、所定の移動量移動したときにその移動を停止させるものであればよい。
【0112】
従って、ガイド溝内に形成された段部、ガイド内に設けられるブロックなどであってもよい。
【0113】
更に、上記実施例において、第2検査電極部22はロッド5上に取り付けたが、第2ラック7へ取り付けてもよい。特に、ピニオンギア20が転動するときの第2ラック7の移動量は、ロッド5の移動量の二倍となるので、ロッドガイド溝2内に突出するボルト24のように、微小調整を行うストッパーであっても、調整移動量を拡大して、第2ラック7すなわち第2検査電極部22の移動量を調整することができる。
【0114】
第2ラック7へ第2検査電極部22を突設した場合の第2移動量(y)は、第1移動量(x)に、ピニオンギア20が転動した後の第2ラック7の移動量を加えたものとなる。
【0115】
更に、上記実施例においては、手動操作機構を第2ラック7に係合する操作レバー13で構成したが、例えば、第2ラック7に直接操作摘みを設けて前後方向に移動させるものであってもよい。
【0116】
【発明の効果】
以上のように請求項1の発明によれば、第2ラック若しくはロッドを、第1ラックの移動方向と反対方向で第1ラックの第1移動量と無関係に第2移動量移動させることができる。この第2移動量は、ピニオンギアのピッチ円直径の比と無関係であるため、任意に設定することができ、汎用性のあるラックの操作機構となる。
【0117】
また、第2ラックの移動は、複雑な歯車列を用いることなく、1個のピニオンギアで第1ラックへ伝達するので構成が簡単であり、操作機構が複雑大型化しない。
【0118】
また、簡単な構成でラック相互の移動距離が異ならせ、しかもその移動距離を調整することができる。
【0119】
請求項2の発明によれば、第2ストッパーを設け、その位置を設定するだけで、容易に第2ラックの移動量を設定することができる。
【0120】
請求項3の発明によれば、第1ストッパー若しくは第2ストッパーのいずれか一方若しくは双方をケース本体に螺着するボルトで構成し、ケース本体の内端面から突出するボルトの突出量で第1ストッパー若しくは第2ストッパーの位置を変えることができる。従って、ボルトのねじり量を変えるだけで、簡単にラックの移動量を変更することができる。
【0121】
請求項4の発明によれば、第2ラック若しくはロッドに第2検査電極部を突設し、第1ラックに第1検査電極部を突設したので、第2検査電極部を、第1検査電極部の移動方向と反対方向で第1検査電極部の第1移動量と無関係に第2移動量移動させることができる。
【0122】
従って、検査電極部をバッテリー収容凹部の開口奥に隠れたバッテリー端子へ、接触させることができ、検査用電源を供給できる。
【0123】
このバッテリー端子への接触には補助電極棒などを使用しないので、検査の作業性が向上する。
【0124】
また、第2ラックの移動を、複雑な歯車列を用いることなく、1個のピニオンギアで第1ラックへ伝達するので構成が簡単であり、装置が大型化しない。
【0125】
更に、第2検査電極部の第2移動量は、ピニオンギアのピッチ円直径の比と無関係であり、任意に設定することができる。
【0126】
従って、電気機器の機種が異なりバッテリー収容凹部開口端からバッテリー端子までの長さが異なるものであっても簡単にその長さに合わせることができ、異なる機種の電気機器に検査用電源を供給できる。
【0127】
請求項5の発明によれば、第2ストッパーの位置を設定することにより、第2検査電極部の第2移動量を簡単に設定することができる。
【0128】
請求項6の発明によれば、第1ストッパー若しくは第2ストッパーのいずれか一方若しくは双方をケース本体に螺着するボルトで構成し、ケース本体の内端面から突出するボルトの突出量で第1ストッパー若しくは第2ストッパーの位置を変えることができる。従って、ボルトのねじり量を変えて、第1移動量若しくは第2移動量を容易に変更することができ、バッテリー収容凹部の開口端からバッテリー端子までの長さが異なる電気機器に対しても検査用電源を供給することができる。
【0129】
請求項7の発明によれば、操作レバーを操作して第1検査電極部と第2検査電極部を移動させるので、操作が容易である。
【0130】
請求項8の発明によれば、第2検査電極部が第2移動量移動したときに、操作レバーがラッチされるので、操作レバーから手を離しても第1検査電極部と第2電極部がそれぞれバッテリー端子と接触した状態を維持する。従って、検査のために両手で電気機器のキー操作を行うことができ、検査の作業性が向上する。
【0131】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るラック操作機構を用いた検査用電源供給装置10の平面図である。
【図2】図1の正面図である。
【図3】図1のA−A線断面図である。
【図4】図1のB−B線断面図である。
【図5】ラック操作機構の組立状態を示す部分分解斜視図である。
【図6】検査電極部とバッテリー端子の関係を示したものであり、
(a)は、検査電極部が初期位置での
(b)は、検査電極部が検査位置での
リモコン送信機の底面図である。
【図7】第1実施例に係るラックの操作機構の動作を示したものであり、
(a)は、初期位置での
(b)は、中間当接位置での
(c)は、検査位置での
各構成部材の位置を示した説明図である。
【図8】第2実施例に係るラックの操作機構の動作を示したものであり、
(a)は、初期位置での
(b)は、中間当接位置での
(c)は、検査位置での
各構成部材の位置を示した説明図である。
【図9】従来の検査用電源供給装置100を示す斜視図である。
【図10】図9の検査用電源供給装置100の作用を示す説明図である。
【図11】リモコン送信機108の底面図である。
【図12】リモコン送信機108に補助金属棒109を用いて検査用電源を供給する従来の方法を示した説明図である。
【図13】従来のラック操作機構を示す平面図である。
【符号の説明】
1 ケース本体
2 ロッドガイド溝
3 第1ガイド溝
4 第2ガイド溝
5 ロッド
6 第1ラック
7 第2ラック
13 操作レバー
18 係合ピン
19 長孔
20 ピニオンギア
22 第2検査電極部(22)
23 復帰バネ
24 第2ストッパー(ボルト)
25 第1検査電極部
26 第1ストッパー(ボルト)
x 第1移動量
y 第2移動量

Claims (8)

  1. ロッドガイド溝(2)とロッドガイド溝(2)の両側に第1ガイド溝(3)と第2ガイド溝(4)が並設されたケース本体(1)と、
    ピニオンギア(20)を枢支し、ロッドガイド溝(2)に往復移動可能に遊嵌されたロッド(5)と、
    ロッド(5)をロッドガイド溝(2)に沿って、1方向(X方向)に付勢する復帰バネ(23)と、
    ピニオンギア(20)と噛み合い、第1ガイド溝(3)に往復移動可能に遊嵌された第1ラック(6)と、
    第1ラック(6)との噛み合い位置と反対側でピニオンギア(20)と噛み合い、第2ガイド溝(4)に往復移動可能に遊嵌された第2ラック(7)と、
    第2ラック(7)を往復移動させる手動操作機構を備え、
    手動操作機構によって第2ラック(7)を復帰バネ(23)の付勢方向と反対方向(−X方向)に移動させ、
    第1ラック(6)が1方向(X方向)に第1移動量(x)移動したときに第1ガイド溝(3)の内端部に形成された第1ストッパー(26)に当接してその移動が停止し、
    第1ラック(6)の移動が停止した後、ピニオンギア(20)を転動させて、ロッド(5)若しくは第2ラック(7)を第1移動量(x)と異なる第2移動量(y)移動させたことを特徴とするラック操作機構。
  2. ロッドガイド溝(2)若しくは第2ガイド溝(4)のいずれかの内端部に第2ストッパー(24)を配設し、ロッド(5)若しくは第2ラック(7)が第2移動量(y)移動したときに該第2ストッパー(24)と当接させ、その移動を停止させたことを特徴とする請求項1記載のラック操作機構。
  3. 第1ストッパー(26)若しくは第2ストッパー(24)のいずれか一方、若しくは双方をケース本体(1)に螺着するボルト(24)(26)で構成し、ケース本体(1)の内端面から突出するボルト(24)(26)の突出量で第1移動量(x)若しくは第2移動量(y)を調整したことを特徴とする請求項1若しくは2記載のラック操作機構。
  4. ロッドガイド溝(2)と、ロッドガイド溝(2)の両側に第1ガイド溝(3)と第2ガイド溝(4)が並設されたケース本体(1)と、
    ピニオンギア(20)を枢支し、ロッドガイド溝(2)に往復移動可能に遊嵌されたロッド(5)と、
    ロッド(5)をロッドガイド溝(2)に沿って、1方向(X方向)に付勢する復帰バネ(23)と、
    ピニオンギア(20)と噛み合い、第1ガイド溝(3)に往復移動可能に遊嵌された第1ラック(6)と、
    第1ラック(6)との噛み合い位置と反対側でピニオンギア(20)と噛み合い、第2ガイド溝(4)に往復移動可能に遊嵌された第2ラック(7)と、
    第1ラック(6)に突設され、正負いずれかの極性の検査電圧が印加された第1検査電極部(25)と、
    ロッド(5)若しくは第2ラック(7)に突設され、第1検査電極部(25)と異なる極性の検査電圧が印加された第2検査電極部(22)と、
    第2ラック(7)を往復移動させる手動操作機構を備え、
    手動操作機構によって第2ラック(7)を復帰バネ(23)の付勢方向と反対方向(−X方向)に移動させ、
    第1検査電極部(25)が1方向(X方向)に第1移動量(x)移動したときに、第1ラック(6)が第1ガイド溝(3)の内端部に形成された第1ストッパー(26)に当接してその移動が停止し、
    第1ラック(6)の移動が停止した後、ピニオンギア(20)を転動させて、第2検査電極部(22)を第1移動量(x)と異なる第2移動量(y)移動させ、
    電気機器の一対のバッテリー端子(106a、106b)に第1検査電極部(25)と第2検査電極部(22)を接触させた
    ことを特徴とするラック操作機構を用いた検査用電源供給装置。
  5. ロッドガイド溝(2)若しくは第2ガイド溝(4)のいずれかの内端部に第2ストッパー(24)を配設し、第2検査電極部(22)が第2移動量(y)移動したときに、ロッド(5)若しくは第2ラック(7)を該第2ストッパー(24)と当接させその移動を停止させたことを特徴とする請求項4記載のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置。
  6. 第1ストッパー(26)若しくは第2ストッパー(24)のいずれか一方、若しくは双方をケース本体(1)に螺着するボルト(24)(26)で構成し、ケース本体(1)の内端面から突出するボルト(24)(26)の突出量で第1移動量(x)若しくは第2移動量(y)を調整したことを特徴とする請求項4若しくは5記載のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置。
  7. 手動操作機構は、一端部がケース本体(1)に回動自在に支持され、他端部がケース本体(1)側面から突出した操作レバー(13)と、第2ラック(7)より突設され、操作レバー(13)の中間部に穿設された長孔(19)に遊貫する係合ピン(18)とで構成したことを特徴とする請求項4、5若しくは6記載のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置。
  8. ケース本体(1)に操作レバー(13)をラッチするラッチ機構を設け、第2検査電極部(22)が第2移動量(y)移動したときに、操作レバー(13)をラッチすることを特徴とする請求項7記載のラック操作機構を用いた検査用電源供給装置。
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