JP3606114B2 - 生産制御システム - Google Patents

生産制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP3606114B2
JP3606114B2 JP17556399A JP17556399A JP3606114B2 JP 3606114 B2 JP3606114 B2 JP 3606114B2 JP 17556399 A JP17556399 A JP 17556399A JP 17556399 A JP17556399 A JP 17556399A JP 3606114 B2 JP3606114 B2 JP 3606114B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
simulation
production
code
parameter
dispatching rule
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP17556399A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001001238A (ja
Inventor
昌毅 米倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Priority to JP17556399A priority Critical patent/JP3606114B2/ja
Publication of JP2001001238A publication Critical patent/JP2001001238A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3606114B2 publication Critical patent/JP3606114B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/02Total factory control, e.g. smart factories, flexible manufacturing systems [FMS] or integrated manufacturing systems [IMS]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P90/00Enabling technologies with a potential contribution to greenhouse gas [GHG] emissions mitigation
    • Y02P90/30Computing systems specially adapted for manufacturing

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は生産制御システムに関し、特にディスパッチングルールをシミュレーションにより評価し、生産効率の改善効果が確認されたディスパッチングルールを生産制御に適用することにより、生産効率をさらに高める生産制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生産制御システムを導入する生産工場においては、どの製品ロットをどの設備で処理するのが効率的に良いかを決定するためのディスパッチングルールを用い、作業指示を行う生産制御が実施されることがある。
【0003】
例えば、その一例として、特開平4−30457号公報「作業選択方式」(文献1)に記載されたディスパッチングルールがあり、そのルールによれば、製品ロットの納期と設備稼働率をバランスさせるように作業指示を行うものが知られている。
【0004】
また、同じ工場であっても、単一のディスパッチングルールで全ての状況に対応し且つ最適な生産制御システムを実現するのは困難であるため、そのディスパッチングルールを適宜変更し、常に最適な生産制御システムを実施しようとする方式が提案されている。
【0005】
その方式としては、例えば特開平5−193796号公報「生産管理システム」(文献2)に記載の生産制御方式が知られている。この方式は、まず一定期間毎に生産工場からデータを収集し統計データを作成した後、その統計データからシミュレーションモデルを作成する。ついで、予め用意された複数のディスパッチングルールをシミュレーションを用いて自動的に評価し、生産制御装置ディスパッチグ部のディスパッチングルールを評価の高いディスパッチングルールへ切り替えることにより、最適なロット割り付けを行う。このような生産制御方式の他にも、最近ではさらに幾つかの方式が提案されている。
【0006】
その一例としては、例えば特開平9−75895号公報「生産スケジューリング方式」(文献3)に記載のものが知られている。この生産制御方式は、スケジューリング開始時点の生産工場の情報を収集し、その収集した仕掛状態などの情報からシミュレーションモデルを作成するものである。まず、予め指定されたディスパッチングルールによりシミュレーションを実施し、そのシミュレーション結果を初期スケジュールとして作成する。ついで、作成した初期スケジュールの問題となる工程を検出し、その問題個所に関連するスケジュールを調整した後、全体の生産スケジュールを改善する方式である。
【0007】
また、他の例としては、特開平10−6189号公報「製造ショップコントロール方法及び装置」(文献4)に記載された生産制御装置が知られている。この生産制御装置は、生産対象となる製品の製造工程手順と,投入予定と,納期などの計画情報と,生産工場の仕掛状態とからシミュレーションモデルを作成し、そのシミュレーションモデルを用いたシミュレーションによりディスパッチングルールを事前検証するものである。この事前検証、すなわち評価結果に問題がなければ、上述のシミュレーションで使用したディスパッチングルールを実際の工場のディスパッチングルールとして適用することにより、作業の効率化を図る。一方、事前検証結果と実際の作業との間に差異が生じたときには、アラーム表示を行うとともに、実際の作業現場の変化に合わせて、使用したディスパッチングルールの変更を促す。このような生産制御装置においては、ディスパッチングルールの事前検証が重要な問題となる。
【0008】
さらに、別の例としては、特開平9−216149号公報「コンピュータ支援生産管理・制御装置」(文献5)に記載の生産制御装置が知られいる。この生産制御装置において、コンピュータ支援生産管理・制御装置用のデータ変換装置は、製品設計と,シミュレーションと,設備制御と,稼働管理とが使用するデータベースとの間でデータの変換を行うことにより、データベースを共有することについて説明されている。
【0009】
要するに、文献1に記載された従来の生産制御システムの改善施策として、文献2〜文献5などの各種の提案がなされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した文献1に対する文献2〜文献4の従来技術では、シミュレーションによりディスパッチングルールを評価する際、そのディスパッチングルールによって作業割り付けを決定するために必要なパラメータを用意し、生産管理情報との整合性が取れるように加工したり、あるいは生産管理情報のデータ識別子とシミュレーションモデルとの関連付けを行い、上述したパラメータデータをシミュレーションに使用できるように加工する作業が不可欠になるという欠点がある。
【0011】
特に、文献2や文献4の技術においては、シミュレーションと生産制御装置とのシステムの相違からディスパッチングルールのコードを共有できないという問題があり、その上両者間ではパラメータの検索手続が異なるため、シミュレーションで使用したコードを生産制御装置用に変換することも困難であるという問題がある。
【0012】
また、文献4,文献5の技術においては、シミュレーションによりディスパッチングルールを評価する際、パラメータの設定を変更したり、あるいは生産工場の状況変化に対する特性を評価するためにシミュレーションモデルのパラメータそのものを変更する場合がある。しかし、かかる変更を行う場合、すなわちシミュレーションモデルのパラメータを変更する場合には、実験を行うオペレータが生産管理情報とモデル表現との対応を調べながら、変更を要する部分をモデルから検索し、該当部分を修正する作業が必要になるという問題がある。
【0013】
本発明の目的は、上述したシミュレーションによるディスパッチングルールの評価を実施する際、そのディスパッチングルールが必要とするパラメータを自動的に用意することのできる生産制御システムを提供することにある。
【0014】
また、本発明の他の目的は、ディスパッチングルールのコードをシミュレーションシステムと生産管理システムとで共有することのできる生産制御システムを提供することにある。
【0015】
さらに、本発明の他の目的は、シミュレーションモデルのパラメータを実験用パラメータに自動的に変更することのできる生産制御システムを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本発明の生産制御システムは、生産管理情報および生産制御装置を備えた生産管理システムと、前記生産管理情報よりシミュレーションモデルを作成するシミュレーションモデル作成装置および前記シミュレーションモデルに基いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行装置を備えたシミュレーションシステムと、前記生産管理システム,前記シミュレーションシステムに対し適用するディスパッチングルールを指示するディスパッチングルール管理装置とを有し、前記ディスパッチングルール管理装置から前記両システムを制御して前記ディスパッチングルールをシミュレーション動作で評価する際に用いる前記シミュレーションモデルのパラメータテーブルを自動合成するように構成される。
【0017】
このディスパッチングルール管理装置は、前記生産管理情報を仮想的なデータベースとしてアクセス可能にする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記ディスパッチングルールのパラメータアクセスコードを入力し、前記生産管理情報仮想データベース変換手段で変換されたテーブルを合成した上で前記シミュレーション実行装置がパラメータアクセスを行うのに必要な前記パラメータテーブルを作成するパラメータテーブル合成手段と、前記シミュレーションモデルを仮想的なデータベースとしてアクセス可能にするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段とを備えて形成される。
【0018】
さらに、このディスパッチングルール管理装置は、前記生産管理情報をデータベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記シミュレーションモデルを前記データベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、入力されたディスパッチングルールから中間コードを合成する中間コード合成手段と、前記中間コードを前記シミュレーション実行装置用のコードに変換するシミュレーションコード変換手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコードからパラメータテーブルを合成するパラメータテーブル合成手段と、前記パラメータテーブルを前記シミュレーションモデルに変換するシミュレーションモデル仮想データベース変換手段とを備えて形成することができる。
【0019】
また、本発明の生産制御システムは、生産管理情報および生産制御装置を備えた生産管理システムと、前記生産管理情報よりシミュレーションモデルを作成するシミュレーションモデル作成装置および前記シミュレーションモデルに基いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行装置を備えたシミュレーションシステムと、前記生産管理システム,前記シミュレーションシステムに対し適用するディスパッチングルールを指示するディスパッチングルール管理装置とを有し、前記ディスパッチングルール管理装置から前記シミュレーション実行装置および前記生産制御装置を制御する際に、同一のディスパッチングルールのコードを変換して用いるように構成される。
【0020】
このディスパッチングルール管理装置は、パラメータへのアクセスに関しては検索のキーになる要素と取得するデータの要素だけを記し、具体的にパラメータを取得する方法を記述しない前記ディスパッチングルールの中間コードを合成する中間コード合成手段と、前記中間コードをシミュレーション実行装置のディスパッチングルールコードに変換するシミュレーションコード変換手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコード部分を前記生産管理情報から検索する手続きに展開するアクセスコード合成手段と、前記アクセスコード合成手段からの前記中間コードを生産制御装置用のコードに変換する生産制御装置コード変換手段とを備えて形成される。
【0021】
さらに、このディスパッチングルール管理装置は、前記生産管理情報をデータベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記シミュレーションモデルを前記データベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、入力されたディスパッチングルールの中間コードを合成する中間コード合成手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコードからシミュレーション用のパラメータテーブルを合成するパラメータテーブル合成手段と、前記パラメータテーブルを前記シミュレーションモデルに変換するシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、前記中間コードを前記シミュレーション実行装置用のコードに変換するシミュレーションコード変換手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコードを前記生産管理情報から検索できるようにコードを合成するアクセスコード合成手段と、前記中間コードを前記生産制御装置用のコードに変換する生産制御コード変換手段とを備えて形成することができる。
【0022】
また、本発明の生産制御システムは、生産管理情報および生産制御装置を備えた生産管理システムと、前記生産管理情報よりシミュレーションモデルを作成するシミュレーションモデル作成装置および前記シミュレーションモデルに基いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行装置を備えたシミュレーションシステムと、前記生産管理システム,前記シミュレーションシステムに対し適用するディスパッチングルールを指示するディスパッチングルール管理装置とを有し、前記ディスパッチングルール管理装置から前記シミュレーション実行装置および前記生産制御装置を制御する際に、実験用パラメータを入力してパラメータテーブルを合成するように構成される。
【0023】
このディスパッチングルール管理装置は、前記実験用パラメータデータをデータベースに変更するパラメータ情報データベース変換手段と、前記シミュレーションモデルを仮想的なデータベースとしてアクセス可能にするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、前記生産管理情報を仮想的なデータベースに変換する生産管理情報仮想データベース変換手段と、生産管理情報を仮想的なデータベースとしてアクセス可能にする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記ディスパッチングルールのパラメータアクセスコードを入力し、前記パラメータ情報データベース変換手段,前記シミュレーションモデル仮想データベース変換手段および前記生産管理情報仮想データベース変換手段で変換されたデータベーステーブルを合成した上で、前記シミュレーション実行装置がパラメータアクセスを行うのに必要なパラメータテーブルを作成するパラメータテーブル合成手段とを備えて形成される。
【0024】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0025】
図1は本発明の第1の実施の形態を説明するためのシステム構成のブロック図である。図1に示すように、本実施の形態における生産制御システムは、生産工場の設備や作業着手を制御するために、生産工場の情報を記録する生産管理システム1と、生産管理システム1などの情報に基いて生産工場のシミュレーションを行うシミュレーションシステム2と、生産管理システム1およびシミュレーションシステム2との間で情報交換を行い、両システム1,2に対するディスパッチングルールを自動的に作成および評価するためのディスパッチングルール管理装置3とを有している。
【0026】
かかる生産制御システムにおける生産管理システム1は、ディスパッチングルールにより生産工場の作業着手を実際に指示するとともに、生産工場の情報を収集する生産制御装置101と、この生産制御装置101で収集したデータに基いて、生産工場の設備稼働情報,製品ロットの作業履歴や製品ロットの作業手順など生産に必要な情報を生産管理情報として記録する生産管理情報102とを備えている。
【0027】
また、シミュレーションシステム2は、生産管理システム1の生産管理情報102に基いてシミュレーションのためのモデル202を作成するシミュレーションモデル作成装置201と、シミュレーションモデル202などを入力して生産シミュレーションを実行し、そのシミュレーション結果204に出力するシミュレーション実行装置203とを備えている。
【0028】
また、ディスパッチングルール管理装置3は、ディスパッチングルールを入力するルール入力手段311と、入力されたルールより中間コードを合成する中間コード合成手段310と、中間コードをシミュレーション実行装置203用のコードに変換するシミュレーションコード変換手段304と、生産管理情報をアクセスするコードを合成するアクセスコード合成手段313と、中間コードを生産制御装置101用のコードに変換する生産制御装置コード変換手段305と、生産管理システム1における生産管理情報102を仮想データベース化するための生産管理情報仮想データベース変換手段301と、シミュレーションモデル202を仮想データベース化するシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302と、シミュレーション結果204を仮想データベース化するシミュレーション結果仮想データベース変換手段303と、統一されたデータベース検索命令および更新命令を作成したデータベースに対して伝達するデータベースアクセスインターフェース306と、上述した生産管理情報仮想データベース変換手段301,シミュレーションモデル仮想データベース変換手段302,中間コード合成手段310に基いて、パラメータテーブルを合成するパラメータテーブル合成手段307と、前述したシミュレーションモデル202のディスパッチングルール設定を変更するモデル変更手段308と、シミュレーション結果204を集計するための結果集計手段309と、集計された最終的なシミュレーション結果を出力する出力手段312とを備えている。
【0029】
図2は図1に示す生産制御システムの手順および動作を説明するフロー図である。図2に示すように、ステップA1では、シミュレーションモデル作成装置201が生産管理情報102を取得し、現在の生産工場を模倣するためのシミュレーションモデル202を作成する。
【0030】
ついで、ステップA2では、シミュレーション実行装置203がシミュレーションモデル202を入力して工場の状態推移の予測を行い、シミュレーション結果204を出力する。その際、ディスパッチングルール管理装置3における結果集計手段309は、データベースアクセスインターフェース306を介してシミュレーション結果仮想データベース変換手段303に集計に必要なデータの検索命令を伝達する。
【0031】
ついで、ステップA3では、シミュレーション結果仮想データベース変換手段303は、結果集計手段309からのデータ検索命令に従ってシミュレーション結果204からデータを検索し、その検索結果をデータベース表の形式に変換してから結果集計手段309に出力する。この結果集計手段309は、ステップA4で、シミュレーション結果204の検索結果の表に基き、稼働率,生産量や納期順守率などを計算し、出力手段312に出力する。
【0032】
ここで、オペレータは、ステップA5において、出力手段312に出力される生産工場状態の予測結果からディスパッチングルール変更の必要性を判断し、変更の必要性が無ければそのまま作業を終了する。しかし、ディスパッチングルール変更の必要がある場合は、ステップA6に示すように、ディスパッチングルールの候補をルール入力手段311より入力する。
【0033】
ついで、ステップA7において、ルール入力手段311より入力されたディスパッチングルールは、中間コード合成手段310によって中間コードに変換される。これにより、ステップA8では、シミュレーションコード変換手段304は変換された中間コードをシミュレーションシステム2のシミュレーション実行装置203用のコードにさらに変換するとともに、中間コード合成手段310は中間コード内でパラメータをアクセスするコードが使用する検索対象と検索キーの種類とをパラメータテーブル合成手段307に伝達する。
【0034】
しかる後、パラメータテーブル合成手段307は、ステップA9において、パラメータアクセスに必要なパラメータテーブルを合成し、そのパラメータテーブルのシミュレーションモデル202に対する登録命令をデータベースアクセスインターフェース306を介してシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302に伝達する。このシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302に伝達されたパラメータテーブルは、ステップA10において、シミュレーションモデル202の記憶形式に変換され、シミュレーションモデル202に登録される。
【0035】
また、前述したルール入力手段311より入力された設備のディスパッチングルール設定の変更指示に従い、ステップA11では、モデル変更手段308が設備ディスパッチングルール対応表の変更命令をデータベースアクセスインターフェース306を介してシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302に出力する。このシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302は、設備ディスパッチングルール対応表の変更命令を受けると、シミュレーションモデル202内の各設備のディスパッチングルール設定を変更命令に従って書き換える。
【0036】
このように、シミュレーションシステム2では、ステップA12に示すように、ディスパッチングルールを変更した再度のシミュレーションを実行する。すなわち、前述したステップA2と同様に、シミュレーション実行装置203は、変更されたシミュレーションモデル202を入力すると、ディスパッチングルールを変更された設備は新しいディスパッチングルールでディスパッチを行うシミュレーションを実行し、新たなシミュレーション結果204を出力する。
【0037】
ついで、ステップA13およびステップA14では、前述したステップA3およびステップA4と同様に、結果集計手段309はデータベースアクセスインターフェース306を介してシミュレーション結果仮想データベース変換手段303に集計に必要なデータの検索命令を伝達する。このシミュレーション結果仮想データベース変換手段303は結果集計手段309からのデータ検索命令に従い、新たなシミュレーション結果204からデータを検索し、その検索結果をデータベース表の形式に変換してから結果集計手段309に出力する。これにより、結果集計手段309はシミュレーション結果204の検索結果の表から稼働率,生産量や納期順守率などを計算し、出力手段312に出力する。
【0038】
この出力手段312に集計結果が出力されると、ステップA15に示すように、オペレータはその出力された各ディスパッチングルールを適用した生産工場の状態推移予測の違いを比較検討し、状態が改善されるか否かを判断する。もし、さらに別のディスパッチングルールによる評価が必要である場合には、前述したステップA6に戻って再度シミュレーションによる評価を繰返し実施する。
【0039】
ここで、オペレータは、新しいディスパッチングルールで生産工場が改善されると判断したとき、ルール入力手段311へ前述のステップA6で入力したディスパッチングルールを生産管理システム1に導入することを命令する。すなわち、ステップA16において、ルール入力手段311は前記新しいディスパッチングルールを中間コード合成手段310に伝達すると、この中間コード合成手段310は伝達されたディスパッチングルールを中間コードに変換し、アクセスコード合成手段313に伝達する。これにより、アクセスコード合成手段313は中間コード内のパラメータアクセスを行うコード部分を生産管理情報102から目的のパラメータをアクセスする手順に変換する。
【0040】
さらに、ステップ17において、生産制御装置コード変換手段305は中間コードを生産制御装置101のディスパッチングルールコードに変換し、生産制御装置101へ送出する。この結果、ステップA18において、生産制御装置101により制御された生産工場では、新しいディスパッチングルールを用いてディスパッチが行われる。
【0041】
以上は、図1,図2に基く生産制御システムの手順と動作フローであるが、本実施の形態によれば、パラメータアクセスコードからシミュレーション用のパラメータ表を自動的に合成することができるため、オペレータがディスパッチングルールのコードに合わせてパラメータ表を作成する必要がなくなるという利点がある。
【0042】
また、本実施の形態によれば、生産管理システム1の生産制御装置101とシミュレーションシステム2のシミュレーション実行装置203とで共通の中間コードを利用できるため、オペレータが生産制御装置101用とシミュレーション実行装置203用との2つのコードを用意する必要もなくなるという利点がある。
【0043】
次に、本発明を用いた生産効率改善のための一連の作業実施例により、具体的な動作を図1,図2を参照して説明する。
【0044】
まず、オペレータは、生産効率を落としている要因を特定するために、シミュレーションシステムを用いて生産工場の状態の予測を行う。例えば、シミュレーションシステム2を用い、現在から60日間先までの生産工場の状態を予測する場合を例にとる。このとき、シミュレーションモデル作成装置201は生産管理情報102に基き、現在の製品の作業状態、製品の投入予定、製品の作業手順と処理方法、設備の稼働予定などシミュレーションに必要な情報を検索し、シミュレーションモデル202を作成する(ステップA1)。また、シミュレーション実行装置203は、作成されたシミュレーションモデル202を読み込み、60日間の予測シミュレーションを行い、予測結果をシミュレーション結果204として出力する(ステップA2)。
【0045】
次に、オペレータがシミュレーション結果204の出力を要求すると、結果集計手段309はデータベースアクセスインターフェース306を用いてSQL文で集計に必要なデータの検索を命令する。このデータベースアクセスインターフェース306より検索命令を受けたシミュレーション結果仮想データベース変換手段303はシミュレーション結果204を検索し、その検索結果をリレーショナルデータベース形式に変換してから結果集計手段309に出力する。この検索結果を受けた結果集計手段309は、設備の平均稼働率や製品の納期順守率を集計し、出力手段312に出力する(ステップA3及びステップA4)。
【0046】
しかる後、オペレータは出力手段312から出力される生産工場状態の推移予測から生産の問題点を特定する(ステップA5)。
【0047】
次に、オペレータが生産効率を改善するためのディスパッチングルールの候補を作成し、ディスパッチングルールの動作を表わすフローチャートと使用するパラメータとをディスパッチングルール管理装置3のルール入力手段311より入力する。このディスパッチングルールは、グラフィカルユーザーインターフェースを使ってフローチャートで入力するか、あるいは汎用的なプログラミング言語の形式で入力することができるが、ここでのディスパッチングルールの入力、特にパラメータアクセスについては、検索に使用するキーと検索対象のみを指定する(ステップA6)。
【0048】
次に、入力されたディスパッチングルールは、中間コード合成手段310で中間コードに変換される。例えば、ディスパッチングルールがフローチャート形式で入力されたとすると、そのフローチャートにおける条件分岐は、″IF x1<x2 THEN 〜 ″のように、汎用的な言語のコードに変換される(ステップA7)。
【0049】
しかも、中間コード合成手段310で合成された中間コードは、シミュレーションコード変換手段304によりシミュレーション実行装置203用のコードに変換される。例えば、シミュレーション実行装置203のディスパッチングルールがC言語によりコーディングされる場合、中間コードの条件分岐文″IF x1<x2 THEN 〜 ″は、C言語文″if(x1<x2)[〜];″に変換される。この結果、シミュレーション実行装置203用に変換されたコードは、シミュレーション実行装置203へ組込まれる(ステップA8)。
【0050】
一方、中間コード合成手段310において、中間コード内のパラメータアクセスを行う部分からは、パラメータアクセスを行う際の検索キーとなる情報と検索対象とがパラメータテーブル合成手段307に伝達される。
【0051】
例えば、ロットの工期をパラメータとしてアクセスする場合は、ロット名称が検索キーであり、工期が検索対象である。以下、このようなパラメータテーブル合成手段307についての詳細を図1〜図3を参照して説明する。
【0052】
図3は図1に示すパラメータテーブル合成手段の機能を説明するパラメータ関連図である。図3に示すように、生産管理情報102における工期は工期テーブルにより品名と優先度毎に設定されており、またシミュレーションモデル202における各ロットの品名は品名テーブルに設定され、各ロットの優先度は優先度テーブルに設定されているものとする。しかも、品名テーブルと工期テーブルを品名をキーに結合し、優先度テーブルと工期テーブルを優先度をキーに結合するとともに、ロット名をインデックスとし且つ工期を要素として持つパラメータテーブルを合成する。このテーブルの合成は、データベースアクセスインターフェース306を使ってSQL文により行う。品名テーブルと優先度テーブルの検索命令を受けたシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302は、シミュレーションモデル202からロットの品名と優先度の情報をリレーショナルデータベースの形式に変換し、パラメータテーブル合成手段307に出力する。また、工期テーブルの検索命令を受けた生産管理情報仮想データベース変換手段301は生産管理情報102からロットの工期の情報をリレーショナルデータベースの形式に変換し、パラメータテーブル合成手段307に出力する。このパラメータテーブル合成手段307は、前述した3つの入力テーブルからパラメータテーブルを合成し、データベースアクセスインターフェース306を使ってシミュレーションモデル202へのパラメータテーブル登録をSQL文で命令する。さらに、シミュレーション結果仮想データベース変換手段303は、データベースアクセスインターフェース306よりパラメータテーブルの登録命令を受けて、シミュレーションモデル202の形式にパラメータテーブルを変換し、シミュレーションモデル202へアクセスパラメータを登録する(ステップA9及びステップA10)。
【0053】
さらに、オペレータは新しいディスパッチングルールを適用する設備をルール入力手段311に対して指示する。このディスパッチングルールの変更指示は、モデル変更手段308に伝達されるので、モデル変更手段308はデータベースアクセスインターフェース306を使って設備ディスパッチングルール対応表の更新命令をSQL文で出力する。一方、このデータベースアクセスインターフェース306より設備ディスパッチングルール対応表の更新命令を受けたシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302は、シミュレーションモデル202内の設備ディスパッチングルール設定を変更する(ステップA11)。
【0054】
次に、生産制御システムがディスパッチングルールの候補をシミュレーションし、結果を集計した後、その集計した結果を出力する。前述したステップA8で新しいディスパッチングルールが組込まれたシミュレーション実行装置203は、オペレータからのシミュレーション実行要求を受けると、シミュレーションモデル202を入力し、新しいディスパッチングルールの適用が指示された設備については、新しいディスパッチングルールを適用して再度シミュレーションを実行し、ディスパッチングルールを変更した場合の予測結果である新たなシミュレーション結果204を出力する(ステップA12)。
【0055】
これにより、結果集計手段309は、データベースアクセスインターフェース306に集計項目の検索命令を送出すると、シミュレーション結果仮想データベース変換手段303が検索結果をリレーショナルデータベースの形式に変換し、結果集計手段309に出力する(ステップA13)。
【0056】
次に、オペレータが前記結果集計からディスパッチングルールを比較評価し、改善効果が認められるディスパッチングルールの生産工場への適用を指示する。その際、結果集計手段309は新しいディスパッチングルールを適用した場合の稼働率や納期順守率をディスパッチングルール変更前の値との比較を交えて出力手段312へ出力する。したがって、オペレータは再度のシミュレーション結果を検討し、新に別のディスパッチングルールによる評価が必要であると判断した場合は、ステップA6に戻る(ステップA14及びステップA15)。
【0057】
ここで、オペレータは、再度のシミュレーション結果から新しいディスパッチングルールで生産工場が改善されると判断した場合、生産制御装置101のディスパッチングルール変更をルール入力手段311に指示する。
【0058】
次に、生産制御システムにおいては、評価したディスパッチングルールを以下の手順で生産制御装置101用のコードへ変換する。一方、ルール入力手段311は、ディスパッチングルールを中間コード合成手段310に送出すると、中間コードを作成するので、その作成された中間コードはアクセスコード合成手段313に伝達される。このアクセスコード合成手段313では、パラメータのアクセスコードを生産管理情報102からパラメータを取得するためのコードに変換する。
【0059】
例えば、生産管理情報102では、図3に示すように、工期は工期テーブルにより品名と優先度毎に設定されており、各ロットの品名は品名テーブルに設定されており、また各ロットの優先度は優先度テーブルに設定されているものとし、ロットの工期をパラメータとして取得するアクセスコードが中間コードにあるものとする。
【0060】
その場合、工期テーブルでは、ロット名から直接工期を取得できないため、まず品名テーブルで品名を検索し、続いて優先度テーブルで優先度を検索するように、品名と優先度とで工期テーブルを検索するコードに変換する(ステップA16)。
【0061】
さらに、パラメータアクセスコードが合成された中間コードは、生産制御装置変換手段305に伝達されると、この生産制御装置変換手段305は中間コードを生産制御装置101のコード記述言語に変換し、生産制御装置101へ入力する(ステップA17)。
【0062】
最後に、オペレータから適用を指示された新しいディスパッチングルールが設定された生産制御装置101は、新しいディスパッチングルールに従って各設備の作業手順を制御することにより、生産制御のルール変更が完了する(ステップA18)。
【0063】
図4は本発明の第2の実施形態を説明するためのシステム構成のブロック図である。図4に示すように、本実施の形態における生産制御システムは、前述した図1のシステム図と比較し、実験用パラメータ4を設けることと、ディスパッチングルール管理装置3にパラメータ情報データベース変換手段321を有する点で異なる。このパラメータ情報データベース変換手段321はパラメータが記録された実験用パラメータ4をデータベース化するものである。その他の構成については、同様である。
【0064】
図5は図4に示す生産制御システムの手順および動作を説明するフロー図である。図5に示すように、このフローも前述した図2のフローに対し、実験用パラメータ4に伴う変更処理のためのステップB1〜ステップB3をステップA5とステップA6間に設けたことが相違し、その他は同様である。以下、図4と図5を参照して本実施の形態の動作を説明する
まず、前述した第1の実施の形態では、全てのシミュレーション用パラメータを生産管理情報102から取得していたため、生産管理情報102に存在しないパラメータをシミュレーションに使用することはできない。本実施の形態では、このような場合でも、シミュレーションを可能にすることにある。
【0065】
かかる場合、パラメータ情報データベース変換手段321は、生産管理情報102の外部に用意されたパラメータファイルとしての実験用パラメータ4をデータベース形式に変換し、パラメータテーブル合成手段307に提供する(図5のステップB1)。
【0066】
上述のステップB1でパラメータファイルのデータベース化が行われると、オペレータはシミュレーションモデル202の設定を実験用パラメータ4に変更するか否かを判断する(ステップB2)。
【0067】
この判断において、否(N)であれば、前述の第1の実施の形態と同様に、ステップA6を実行するが、諾(Y)であれば、シミュレーションモデル202の設定変更を行う(ステップB3)。
【0068】
以下は、第1の実施の形態と同様に、ステップA6〜ステップA8を経て、パラメータテーブル合成手段307が生産管理情報102のパラメータを実験用パラメータ4に変換した仮テーブルを用いて、実験用パラメータテーブルを合成する(ステップA9)。なお、第1の実施の形態では、実験用として、シミュレーションモデル202に登録されたパラメータを修正する場合、個別項目につきパラメータ表を一々修正しなければならない。
【0069】
次に、本実施形態の具体的な実施例について説明する。
【0070】
図5に示すステップA5で、生産管理情報102に無いロット優先度毎の作業着手比率を実験用パラメータとして用いるディスパッチングルールの評価をオペレータが判断したとする。
【0071】
まず、オペレータは優先度と各優先度毎の作業着手比率を記載した実験用パラメータ4を用意する。
【0072】
ついで、オペレータは、実験用パラメータ4を入力したパラメータ情報データベース変換手段321により、優先度と作業着手比率のリレーショナルデータベース表を作成する(ステップB1)。
【0073】
ここで、作業比率表はシミュレーションモデル202には無いので、シミュレーションモデル202の設定変更は必要ない(ステップB2)。
【0074】
つづいて、優先度毎に設定された作業着手比率に従う作業着手を実施するディスパッチングルールをルール入力部311に入力する(ステップA6)。
【0075】
ついで、中間コード合成手段310より優先度をキーに作業着手比率の検索を行うことがパラメータテーブル合成手段307に伝達されると、パラメータテーブル合成手段307より前述した作業着手比率表を検索し、シミュレーションモデル202への作業着手比率表の登録命令をデータベースアクセスインターフェース306を介してシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302に伝達する(ステップA9)。
【0076】
一方、作業着手比率表の登録命令を受けたシミュレーションモデル仮想データベース変換手段302は作業着手比率表をシミュレーションモデル202へ登録する(ステップA10)。この登録が完了すると、シミュレーション実行装置203で作業比率表を使ったシミュレーションが実施され、評価が行われる(ステップA12〜ステップA14)。
【0077】
かかる作業着手比率を使用したディスパッチングルールを生産工場へ適用する場合は、生産管理情報102に作業着手比率表を登録してから、ステップA16で作成した生産制御装置101用のコードを生産制御装置101へ伝達する(ステップA17)。
【0078】
図6は図4に示すパラメータテーブル合成手段の機能を説明するパラメータ関連図である。図6に示すように、ここでは、図5のステップA5で生産管理情報102のロット優先度設定とは異なる優先度設定によりシミュレーションを行うものとする。なお、前述した図3の第1の実施の形態におけるパラメータ関連図と比較すると、実験用テーブルと、仮優先度テーブルとが増加している。
【0079】
まず、オペレータはロットと新しい優先度を記載した実験用パラメータ4を用意する。これにより、実験用パラメータ4を入力したパラメータ情報データベース変換手段321はロットと優先度のリレーショナルデータベース形式で実験用テーブルを作成する(ステップB1)。
【0080】
続いて、オペレータはルール入力手段311にシミュレーションモデル202のパラメータを実験用テーブルの値に変更することを命令する。その命令を受けたルール入力手段311がモデル変更手段308に実験用テーブルの適用を伝達すると、モデル変更手段308はシミュレーションモデル202の優先度テーブルを実験用テーブルの値で上書きする命令をSQL文で出し、仮優先度テーブルを作成する。
【0081】
一方、シミュレーションモデル仮想データベース変換手段302は、優先度テーブルの上書き命令を受けて、シミュレーションモデル202の優先度設定を実験用テーブルの値に変更する(ステップB2及びB3)。
【0082】
また、モデル変更手段308はパラメータテーブル合成手段307に生産管理情報102の優先度設定の代わりに、新しい優先度が記載された仮優先度テーブルの使用を伝達する。このため、パラメータテーブル合成手段307は優先度テーブルの代わりに仮優先度テーブルを使用してパラメータテーブルを合成し、そのパラメータテーブルのシミュレーションモデル202への登録をSQL文で命令する。
【0083】
この結果、シミュレーションモデル仮想データベース変換手段302は、前記パラメータテーブルの登録命令を受けて、シミュレーションモデル202にパラメータテーブルを登録する(ステップA9及びステップA10)。
【0084】
以上、本実施の形態のように、生産管理情報102にないデータでもパラメータとしてシミュレーションに使用することが可能であり、実験用にシミュレーションモデル202の一部のパラメータを実験用パラメータと変更してシミュレーションによる評価を行うことも可能である。
【0085】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の生産制御システムは、パラメータへのアクセスに関しては検索のキーとなる要素と取得するデータの要素だけを記し且つ具体的にパラメータを取得する方法を記述しない汎用的なディスパッチングルールの中間コードを生成し、検索のキーになる要素と取得するデータを要素として持つテーブルを合成してパラメータテーブルを合成することにより、ディスパッチングルールのコードからシミュレーション用のパラメータテーブルを自動的に合成することができるので、オペレータがシミュレーション用にパラメータテーブルを作成する必要がなくなり、ディスパッチングルールの評価に要する時間を短縮できるという効果がある。
【0086】
また、本発明の生産制御システムは、パラメータへのアクセスに関しては検索のキーになる要素と取得するデータの要素だけを記し且つ具体的にパラメータを取得する方法を記述しないディスパッチングルールのコードを使用し、シミュレーション装置用にパラメータテーブルを自動合成し、生産制御装置用に生産管理情報からパラメータを取得するコードを自動合成することにより、一つのディスパッチングルールのコードをシミュレーション装置と生産管理装置とに使用できるので、オペレータはシミュレーション装置用と生産管理装置用の二つのディスパッチングルールのコードを用意する必要がなくなり、シミュレーションによる評価が終了したディスパッチングルールを実際に生産工場に適用するまでの時間を短縮できるという効果がある。
【0087】
さらに、本発明の生産制御システムは、実験用パラメータと生産管理情報とシミュレーションモデルとを同じ形式のデータベースに変換し、生産管理情報のテーブルの代わりに実験用パラメータのテーブルを参照してパラメータテーブルを合成することにより、生産管理情報に存在しない外部の実験用パラメータをシミュレーションモデルに変換して使用できることができるので、シミュレーションモデルのパラメータを実験用パラメータに切り替える場合に、ディスパッチングルールのコードを書き換える必要がなくなり、ディスパッチングルールのシミュレーションによる評価に必要な時間を短縮できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明するためのシステム構成のブロック図である。
【図2】図1に示す生産制御システムの手順および動作を説明するフロー図である。
【図3】図1に示すパラメータテーブル合成手段の機能を説明するパラメータ関連図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を説明するためのシステム構成のブロック図である。
【図5】図4に示す生産制御システムの手順および動作を説明するフロー図である。
【図6】図4に示すパラメータテーブル合成手段の機能を説明するパラメータ関連図である。
【符号の説明】
1 生産管理システム
2 シミュレーションシステム
3 ディスパッチングルール管理装置
4 実験用パラメータ
101 生産制御装置
102 生産管理情報
201 シミュレーションモデル作成装置
202 シミュレーションモデル
203 シミュレーション実行装置
204 シミュレーション結果
301 生産管理情報仮想データベース変換手段
302 シミュレーションモデル仮想データベース変換手段
303 シミュレーション結果仮想データベース変換手段
304 シミュレーションコード変換手段
305 生産制御装置コード変換手段
306 データベースアクセスインターフェース
307 パラメータテーブル合成手段
308 モデル変更手段
309 結果集計手段
310 中間コード合成手段
311 ルール入力手段
312 出力手段
313 アクセスコード合成手段
321 パラメータ情報データベース変換手段

Claims (5)

  1. 生産管理情報および生産制御装置を備え、生産工場の生産に必要な情報を記録した生産管理システムと、前記生産管理情報より前記生産工場のシミュレーションモデルを作成するシミュレーションモデル作成装置および前記シミュレーションモデルに基いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行装置を備えたシミュレーションシステムと、前記生産管理システム,前記シミュレーションシステムに対し適用する作業効率化のためのディスパッチングルールを指示するディスパッチングルール管理装置とを有し、前記ディスパッチングルール管理装置は、前記生産管理情報を仮想的なデータベースとしてアクセス可能にする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記ディスパッチングルールのパラメータアクセスコードを入力し、前記生産管理情報仮想データベース変換手段で変換されたテーブルを合成した上で前記シミュレーション実行装置がパラメータアクセスを行うのに必要な前記パラメータテーブルを作成するパラメータテーブル合成手段と、前記シミュレーションモデルを仮想的なデータベースとしてアクセス可能にするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段とを備え、前記ディスパッチングルール管理装置から前記両システムを制御して前記ディスパッチングルールをシミュレーション動作で評価する際に用いる前記シミュレーションモデルのパラメータテーブルを自動合成することを特徴とする生産制御システム。
  2. 前記ディスパッチングルール管理装置は、前記生産管理情報をデータベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記シミュレーションモデルを前記データベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、入力されたディスパッチングルールから中間コードを合成する中間コード合成手段と、前記中間コードを前記シミュレーション実行装置用のコードに変換するシミュレーションコード変換手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコードからパラメータテーブルを合成するパラメータテーブル合成手段と、前記パラメータテーブルを前記シミュレーションモデルに変換するシミュレーションモデル仮想データベース変換手段とを備えた請求項1記載の生産制御システム。
  3. 生産管理情報および生産制御装置を備え、生産工場の生産に必要な情報を記録した生産管理システムと、前記生産管理情報より前記生産工場のシミュレーションモデルを作成するシミュレーションモデル作成装置および前記シミュレーションモデルに基いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行装置を備えたシミュレーションシステムと、前記生産管理システム,前記シミュレーションシステムに対し適用する作業効率化のためのディスパッチングルールを指示するディスパッチングルール管理装置とを有し、前記ディスパッチングルール管理装置は、パラメータへのアクセスに関しては検索のキーになる要素と取得するデータの要素だけを記し、具体的にパラメータを取得する方法を記述しない前記ディスパッチングルールの中間コードを合成する中間コード合成手段と、前記中間コードをシミュレーション実行装置のディスパッチングルールコードに変換するシミュレーションコード変換手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコード部分を前記生産管理情報から検索する手続きに展開するアクセスコード合成手段と、前記アクセスコード合成手段からの前記中間コードを生産制御装置用のコードに変換する生産制御装置コード変換手段とを備え、前記ディスパッチングルール管理装置から前記シミュレーション実行装置および前記生産制御装置を制御する際に、同一のディスパッチングルールのコードを変換して用いることを特徴とする生産制御システム。
  4. 前記ディスパッチングルール管理装置は、前記生産管理情報をデータベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記シミュレーションモデルを前記データベースアクセスインターフェースを使用してアクセス可能とするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、入力されたディスパッチングルールの中間コードを合成する中間コード合成手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコードからシミュレーション用のパラメータテーブルを合成するパラメータテーブル合成手段と、前記パラメータテーブルを前記シミュレーションモデルに変換するシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、前記中間コードを前記シミュレーション実行装置用のコードに変換するシミュレーションコード変換手段と、前記中間コードのパラメータアクセスコードを前記生産管理情報から検索できるようにコードを合成するアクセスコード合成手段と、前記中間コードを前記生産制御装置用のコードに変換する生産制御コード変換手段とを備えた請求項記載の生産制御システム。
  5. 生産管理情報および生産制御装置を備え、生産工場の生産に必要な情報を記録した生産管理システムと、前記生産管理情報より前記生産工場のシミュレーションモデルを作成するシミュレーションモデル作成装置および前記シミュレーションモデルに基いてシミュレーションを実行するシミュレーション実行装置を備えたシミュレーションシステムと、前記生産管理システム,前記シミュレーションシステムに対し適用する作業効率化のためのディスパッチングルールを指示するディスパッチングルール管理装置とを有し、前記ディスパッチングルール管理装置は、前記実験用パラメータデータをデータベースに変更するパラメータ情報データベース変換手段と、前記シミュレーションモデルを仮想的なデータベースとしてアクセス可能にするシミュレーションモデル仮想データベース変換手段と、前記生産管理情報を仮想的なデータベースに変換する生産管理情報仮想データベース変換手段と、生産管理情報を仮想的なデータベースとしてアクセス可能にする生産管理情報仮想データベース変換手段と、前記ディスパッチングルールのパラメータアクセスコードを入力し、前記パラメータ情報データベース変換手段,前記シミュレーションモデル仮想データベース変換手段および前記生産管理情報仮想データベース変換手段で変換されたデータベーステーブルを合成した上で、前記シミュレーション実行装置がパラメータアクセスを行うのに必要なパラメータテーブルを作成するパラメータテーブル合成手段とを備え、前記ディスパッチングルール管理装置から前記シミュレーション実行装置および前記生産制御装置を制御する際に、実験用パラメータを入力してパラメータテーブルを合成することを特徴とする生産制御システム。
JP17556399A 1999-06-22 1999-06-22 生産制御システム Expired - Fee Related JP3606114B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17556399A JP3606114B2 (ja) 1999-06-22 1999-06-22 生産制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP17556399A JP3606114B2 (ja) 1999-06-22 1999-06-22 生産制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001001238A JP2001001238A (ja) 2001-01-09
JP3606114B2 true JP3606114B2 (ja) 2005-01-05

Family

ID=15998278

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP17556399A Expired - Fee Related JP3606114B2 (ja) 1999-06-22 1999-06-22 生産制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3606114B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103838202A (zh) * 2012-11-27 2014-06-04 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 参数控制方法和参数控制系统

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005078463A (ja) * 2003-09-02 2005-03-24 A & D Co Ltd 計測制御システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103838202A (zh) * 2012-11-27 2014-06-04 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 参数控制方法和参数控制系统
CN103838202B (zh) * 2012-11-27 2016-12-21 中芯国际集成电路制造(上海)有限公司 参数控制方法和参数控制系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001001238A (ja) 2001-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN110503325B (zh) 一种基于建筑信息模型的施工进度资源自动优化方法
WO2015025386A1 (ja) データ処理システム、データ処理方法およびデータ処理装置
US5303147A (en) Computer aided planning method and system
CN108509185A (zh) 用于任意软件逻辑建模的系统和方法
JP2001209562A (ja) 変換規則導出システム
JP3115237B2 (ja) 制御プログラム作成装置及び制御プログラム作成方法
WO2013154164A1 (ja) スケジューリング装置、スケジューリング方法およびコンピュータプログラム
US20020091560A1 (en) Work flow management method and system and processing program thereof
JP3606114B2 (ja) 生産制御システム
JP2846054B2 (ja) 出力仕様例示形情報処理システム
JP7080199B2 (ja) 作業工数予測システムおよび作業工数予測システムを備える生産計画立案支援システム
JP2607467B2 (ja) 表変換型ソフトウエア構成方式
CN114270282A (zh) 用于产生整体数字孪生的系统
Zahedi et al. Adaptive minimized communication protocol based on bim
CN110516277A (zh) 快速的建模、仿真方法及系统、计算机设备、存储设备
JP2002324088A (ja) 構造物の設計支援装置
KR101446216B1 (ko) 웹 기반 프로세스 모델을 이용한 에너지 시뮬레이션 시스템 및 이를 이용한 시뮬레이션 방법
JPH07129677A (ja) 生産シミュレーション装置
JP2650406B2 (ja) 計画作成支援装置およびその方法
JP2724240B2 (ja) ブロック図処理機能付きプログラム自動生成装置
Singh et al. Effort Estimation Using Hybrid Technique
CN116756795A (zh) 生产制造用人工工艺操作管理方法、设备和介质
JPH0594287A (ja) ソフトウエア仕様作成支援装置及び仕様化プロセスのモデル化方法
JP2586300B2 (ja) 設計システムの実行制御方式
JPH10291143A (ja) 生産計画の最適化システム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040113

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040312

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040914

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040927

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071015

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081015

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091015

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101015

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111015

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121015

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131015

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees