JP3605312B2 - 電動アイスクリームメーカー - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、材料を電動機によって攪拌しながら冷却してアイスクリームを得る電動アイスクリームメーカーに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来この種の電動アイスクリームメーカーとしては、例えば実公昭61−9582号公報に記載されているようなものが知られている。これは、電動機を内蔵した本体上部に回転テーブルを設け、この回転テーブル上に蓄冷剤を封入した冷却容器を載置し、この冷却容器内に攪拌羽根を挿入すると共に、この攪拌羽根を本体に対して回転不能に取り付けたものである。そして、この電動アイスクリームメーカーは、冷却容器内にアイスクリームの材料を挿入して電動機を駆動することで、冷却容器内で材料が冷却されながら攪拌され、アイスクリームとなるものである。
【0003】
しかしながら、これらの電動アイスクリームメーカーにおいては、本体と回転テーブルとの間に入り込んだゴミやアイスクリームの材料、結露水が掃除できないか、又は掃除しにくいという問題があるばかりでなく、アイスクリームの材料や結露水が電動機にまで達して故障の原因となる虞があった。
【0004】
【0005】
【0006】
本発明は以上の問題点を解決し、清潔かつ安全に使用できる電動アイスクリームメーカーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動アイスクリームメーカーは、電動機を内蔵した本体と、この本体の上部に載置され前記電動機に従動して回転する有底筒状の冷却容器と、この冷却容器内に挿入されると共に前記本体に対して静止するように支持される攪拌部材より構成される電動アイスクリームメーカーにおいて、前記冷却容器を載置する本体上面に、前記電動機に従動する嵌合カムを設け、この嵌合カムを囲むように前記冷却容器の底面に接する突条を同心的に形成し、更にこの突条を囲むように溝部を同心的に形成し、更に前記冷却容器の底部に前記嵌合カムと嵌合する嵌合受部を設けると共に、前記嵌合カム及び嵌合受部からなるカップリングによって、前記冷却容器に前記電動機の回転を伝達し、回転可能に構成したものである。
【0008】
本発明は以上のように構成することにより、本体の嵌合カムと冷却容器の嵌合受部を嵌合させ、冷却容器内に攪拌部材を挿入固定し、アイスクリームの材料を投入すると共に電動機を回転させることで、冷却容器内でアイスクリームの材料が冷却されながら攪拌され、アイスクリームとなる。このとき、アイスクリームの材料が冷却容器からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、冷却容器を取り外せば簡単に拭き取ることができる。また、前記冷却容器からアイスクリームの材料がこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、これを前記溝部で受け、嵌合カム、ひいては電動機に達しないようにできる。更に、前記突条が前記冷却容器の底面に接していることで、こぼれたアイスクリームの材料や流下した結露水が前記突条によって遮られる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。1は本体であり、上部外装体2と下部外装体3とで構成されている。そして、この本体1内には、電動機4が内蔵されている。電動機4は、上部に駆動軸5が突出しており、そしてこの駆動軸5にピニオン6が取り付けられている。更にこのピニオン6は、上部外装体2に取り付けられた減速機構7を介して嵌合カム8に連結されている。この嵌合カム8は、前記上部外装体2上面ほぼ中央に形成された貫通孔9から上方へ突出して取り付けられている。また、前記上部外装体2上面には、前記貫通孔9を囲んで、幅細の突条10が嵌合カム8に対して同心的に形成されていると共に、この突条10を囲んで、幅広の溝部11が嵌合カム8と同心的に形成されている。そして更に、前記上部外装体2の上面の縁部近傍には、前記溝部11を囲んでリブ12が形成されている。一方、前記電動機4の下方にも駆動軸5が突出しており、この駆動軸5に対してファン13が取り付けられている。このファン13は、前記下部外装体3を上部外装体2に取り付けた際に、下部外装体3下面に形成された吸気部14に対向する。また、下部外装体3の下面には排気部15が形成されており、更に、前記吸気部14と排気部15とを隔てるように、前記下部外装体3の下面には壁部16が下方に突出して形成されている。また、本体1内にはスイッチ17が設けられており、本体1正面に設けたスイッチ摘み18を操作することによって、スイッチ17が開閉自在となるよう構成されている。なお、19は足である。
【0014】
前記上部外装体2上面には、冷却容器20が載置されている。この冷却容器20はアルミニウム等の金属からなる二重容器であり、この冷却容器20を形成する内容器21と外容器22の間には、蓄冷剤23が封入されている。そして、前記内容器21の底部中央には凹部24が形成されており、また、外容器22の底部中央には、前記嵌合カム8と嵌合する嵌合受部25が形成されている。そしてこの嵌合受部25を前記嵌合カム8と嵌合させることによって、冷却容器20は、電動機4の回転に従動して回転自在となるように構成される。なお、前記冷却容器20を嵌合カム8に取り付けた際、前記突条10は冷却容器20の底面に接する。更に、この冷却容器20を覆うように、筒状のカバー26が本体1上部に取り付けられている。このカバー26の下部には係合凹部(図示せず)が形成されており、前記リブ12に形成された係合凸部(図示せず)と係合することで、カバー26の軸回りの回動が阻止される。また、カバー26の上部中央には貫通孔27が形成されており、この貫通孔27を囲んで複数の係止凸部28が下方に突出して形成されている。そして、前記貫通孔27を閉塞するように、蓋体29が着脱自在に取り付けられている。また、前記冷却容器20の上部開口には攪拌部材30が載置されている。この攪拌部材30は、取付基部31と、軸部32と、攪拌羽根33とで構成されている。前記取付基部31は、環状部34と、この環状部34の中央に位置する取付部35と、この取付部35から放射状に設けられて取付部35と環状部34を連結する連結部36とで構成されており、この連結部36の環状部34側には、上方へ突出した係止部36aが形成されているとともに、前記取付部35には、係合突起37が形成されている。そして、前記取付部35には、前記軸部32が着脱自在に取り付けられている。この軸部32の上部には、前記係合突起37と係合する係合溝38が形成されたフランジ部39が設けられており、また、軸部32には攪拌羽根33が一体に設けられている。なお、この攪拌羽根33は、上部攪拌羽根33aと下部攪拌羽根33bとで構成されている。そして、攪拌部材30を冷却容器20に載置すると、軸部32の下端は凹部24上に位置すると共に、前記係止凸部28は、前記環状部34の内側に位置する。
【0015】
次に、作用について説明する。まず、蓄冷材23が封入された冷却容器20を、冷凍室などで冷却する。そして、低温に冷却された冷却容器20の底部に形成された嵌合受部25を、本体1上部に形成した嵌合カム8に嵌合させ、攪拌部材30を冷却容器20内に載置すると共に、これら冷却容器20及び攪拌部材30を覆うように、カバー26を本体1上部のリブ12に係合させる。そして、アイスクリーム材料をカバー26上部に形成した貫通孔27から冷却容器20内に投入し、蓋体29によって閉蓋する。そして、スイッチ摘み18を操作することで、スイッチ17を閉じ、電動機4を駆動させると、電動機4の駆動力は減速機構7によって嵌合カム8に伝達され、この嵌合カム8に嵌合した冷却容器20を回転させる。この冷却容器20が回転すると攪拌部材30も回転を始めるが、攪拌部材30の係止部36aがカバー26の係止凸部28に当接すると、カバー26が本体1に対して回転不能に取り付けられているため、攪拌部材30は本体1に対して静止した状態となる。そして、冷却容器20が回転し続けると、冷却容器20内のアイスクリーム材料は、静止した攪拌部材によって攪拌されながら冷却され、アイスクリームとなる。
【0016】
なお、アイスクリーム材料が投入時や攪拌時等に飛散して冷却容器20からこぼれてしまう場合や、冷却された冷却容器20外面に結露した水が流下してしまう場合も起こり得るが、冷却容器20が嵌合受部25によって嵌合カム8と嵌合しているため、冷却容器20を取り外せば本体1の上部外装体2の上面が露出し、こぼれたアイスクリーム材料や流下した結露水を容易かつ確実に拭き取ることができる。また、上部外装体2上面には溝部11が形成されているため、アイスクリーム材料が冷却容器20からこぼれたり、結露水が流下したりしたとしても、この溝部11にてアイスクリーム材料や結露水を受け、貫通孔9から本体1内にアイスクリーム材料や結露水が侵入してしまうことを防止できる。更に上部外装体2の上面には突条10が形成されており、この突条10が冷却容器20の取付時にこの冷却容器20の底面に接するので、こぼれたアイスクリーム材料や流下した結露水はこの突条10によって遮られ、この突条10よりも内側の貫通孔9に達しない。
【0017】
また、電動機4を駆動すると、駆動軸5に取り付けられたピニオン6が回転するばかりでなく、下方に突出した駆動軸5に取り付けられたファン13もまた回転する。そして、このファン13が回転することで、吸気部14から排気部15に至る気流が発生し、この気流によって、電動機4が冷却される。なお、吸気部14及び排気部15はデザイン上、下部外装体3の下面に形成されているが、これら吸気部14及び排気部15を隔てるように壁部16が形成されているため、電動機4によって熱されて排気部15から排出される温風が再び吸気部14から吸引されることがない。
【0018】
更に、アイスクリーム製造後は、蓋体29及びカバー26を本体1から取り外し、攪拌部材30を冷却容器20から取り外すことになる。このとき、攪拌部材30は取付基部31と軸部32とに分離可能に構成されており、軸部32を取付基部31に対して冷却容器20の回転方向と逆方向に回転させることで、係合突起37と係合溝38の係合が解かれる。この状態で取付基部31と軸部32及び攪拌羽根33を洗浄可能かつ保管可能であり、攪拌部材30を確実に洗浄できるばかりでなく、コンパクトに保管できる。
【0019】
以上のように本発明は、本体1の上部に突出し電動機4によって駆動される嵌合カム8を、冷却容器20の底面に形成した嵌合受部25と嵌合させてカップリングとし、電動機の回転をこの嵌合カム8及び嵌合受部25によって冷却容器20に伝達して回転させると共に本体1に対して静止した攪拌部材によって冷却容器20内のアイスクリーム材料を攪拌するものであり、冷却容器20を取り外せば本体1の上部外装体2上面が露出するので、アイスクリーム材料が冷却容器20からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、容易にかつ確実に拭き取ることができる。また本発明は、上部外装体2の上面に溝部11を形成したものであり、アイスクリーム材料が冷却容器20からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、この溝部11にてアイスクリーム材料や結露水を受け、本体1内にアイスクリーム材料や結露水が侵入してしまうことを防止できる。
【0020】
また、以上のように本発明は、本体1上に、電動機4に従動する冷却容器20を設け、攪拌部材30によってアイスクリーム材料を攪拌しながら冷却し、アイスクリームとするものであり、本体1内に電動機4によって駆動されるファン13を設け、本体1の下部に吸気部14と排気部15を形成し、これら吸気部14と排気部15の間に下方に突出した壁部16を形成したものであり、排気部15から排出された温風が再び吸気部14から吸入されることを壁部16によって防止できる。
【0021】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨内で種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では冷却容器を構成する外容器の底部中央に嵌合受部を直接形成しているが、嵌合受部を形成した他の部材を外容器の底部中央に固定してもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明の電動アイスクリームメーカーは、電動機を内蔵した本体と、この本体の上部に載置され前記電動機に従動して回転する有底筒状の冷却容器と、この冷却容器内に挿入されると共に前記本体に対して静止するように支持される攪拌部材より構成される電動アイスクリームメーカーにおいて、前記冷却容器を載置する本体上面に、前記電動機に従動する嵌合カムを設け、この嵌合カムを囲むように前記冷却容器の底面に接する突条を同心的に形成し、更にこの突条を囲むように溝部を同心的に形成し、更に前記冷却容器の底部に前記嵌合カムと嵌合する嵌合受部を設けると共に、前記嵌合カム及び嵌合受部からなるカップリングによって、前記冷却容器に前記電動機の回転を伝達し、回転可能に構成したものであり、アイスクリームの材料が冷却容器からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、冷却容器を取り外せば簡単に拭き取ることができるので、本体を清潔に保つことができる。また、前記冷却容器からアイスクリームの材料がこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、これを前記溝部で受け、嵌合カム、ひいては電動機に達しないようにできるので、本体を清潔に保つことができるばかりでなく、安全性及び信頼性を高めることができる。更に、前記突条が前記冷却容器の底面に接していることで、こぼれたアイスクリームの材料や流下した結露水が前記突条によって遮られるので、安全性及び信頼性をより高めることができる。
【0023】
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電動アイスクリームメーカーの外観図である。
【図2】同電動アイスクリームメーカーの、図1におけるA−A線断面図である。
【図3】同電動アイスクリームメーカーの底面図である。
【図4】同電動アイスクリームメーカーの攪拌部材の取付基部の平面図である。
【図5】同電動アイスクリームメーカーの攪拌部材の軸部及び攪拌羽根の平面図である。
【符号の説明】
1 本体
4 電動機
8 嵌合カム
9 貫通孔
10 突条
11 溝部
13 ファン
14 吸気部
15 排気部
16 壁部
20 冷却容器
23 蓄冷剤
25 嵌合受部
30 攪拌部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、材料を電動機によって攪拌しながら冷却してアイスクリームを得る電動アイスクリームメーカーに関するものである。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来この種の電動アイスクリームメーカーとしては、例えば実公昭61−9582号公報に記載されているようなものが知られている。これは、電動機を内蔵した本体上部に回転テーブルを設け、この回転テーブル上に蓄冷剤を封入した冷却容器を載置し、この冷却容器内に攪拌羽根を挿入すると共に、この攪拌羽根を本体に対して回転不能に取り付けたものである。そして、この電動アイスクリームメーカーは、冷却容器内にアイスクリームの材料を挿入して電動機を駆動することで、冷却容器内で材料が冷却されながら攪拌され、アイスクリームとなるものである。
【0003】
しかしながら、これらの電動アイスクリームメーカーにおいては、本体と回転テーブルとの間に入り込んだゴミやアイスクリームの材料、結露水が掃除できないか、又は掃除しにくいという問題があるばかりでなく、アイスクリームの材料や結露水が電動機にまで達して故障の原因となる虞があった。
【0004】
【0005】
【0006】
本発明は以上の問題点を解決し、清潔かつ安全に使用できる電動アイスクリームメーカーを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の電動アイスクリームメーカーは、電動機を内蔵した本体と、この本体の上部に載置され前記電動機に従動して回転する有底筒状の冷却容器と、この冷却容器内に挿入されると共に前記本体に対して静止するように支持される攪拌部材より構成される電動アイスクリームメーカーにおいて、前記冷却容器を載置する本体上面に、前記電動機に従動する嵌合カムを設け、この嵌合カムを囲むように前記冷却容器の底面に接する突条を同心的に形成し、更にこの突条を囲むように溝部を同心的に形成し、更に前記冷却容器の底部に前記嵌合カムと嵌合する嵌合受部を設けると共に、前記嵌合カム及び嵌合受部からなるカップリングによって、前記冷却容器に前記電動機の回転を伝達し、回転可能に構成したものである。
【0008】
本発明は以上のように構成することにより、本体の嵌合カムと冷却容器の嵌合受部を嵌合させ、冷却容器内に攪拌部材を挿入固定し、アイスクリームの材料を投入すると共に電動機を回転させることで、冷却容器内でアイスクリームの材料が冷却されながら攪拌され、アイスクリームとなる。このとき、アイスクリームの材料が冷却容器からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、冷却容器を取り外せば簡単に拭き取ることができる。また、前記冷却容器からアイスクリームの材料がこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、これを前記溝部で受け、嵌合カム、ひいては電動機に達しないようにできる。更に、前記突条が前記冷却容器の底面に接していることで、こぼれたアイスクリームの材料や流下した結露水が前記突条によって遮られる。
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【発明の実施形態】
以下、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明する。1は本体であり、上部外装体2と下部外装体3とで構成されている。そして、この本体1内には、電動機4が内蔵されている。電動機4は、上部に駆動軸5が突出しており、そしてこの駆動軸5にピニオン6が取り付けられている。更にこのピニオン6は、上部外装体2に取り付けられた減速機構7を介して嵌合カム8に連結されている。この嵌合カム8は、前記上部外装体2上面ほぼ中央に形成された貫通孔9から上方へ突出して取り付けられている。また、前記上部外装体2上面には、前記貫通孔9を囲んで、幅細の突条10が嵌合カム8に対して同心的に形成されていると共に、この突条10を囲んで、幅広の溝部11が嵌合カム8と同心的に形成されている。そして更に、前記上部外装体2の上面の縁部近傍には、前記溝部11を囲んでリブ12が形成されている。一方、前記電動機4の下方にも駆動軸5が突出しており、この駆動軸5に対してファン13が取り付けられている。このファン13は、前記下部外装体3を上部外装体2に取り付けた際に、下部外装体3下面に形成された吸気部14に対向する。また、下部外装体3の下面には排気部15が形成されており、更に、前記吸気部14と排気部15とを隔てるように、前記下部外装体3の下面には壁部16が下方に突出して形成されている。また、本体1内にはスイッチ17が設けられており、本体1正面に設けたスイッチ摘み18を操作することによって、スイッチ17が開閉自在となるよう構成されている。なお、19は足である。
【0014】
前記上部外装体2上面には、冷却容器20が載置されている。この冷却容器20はアルミニウム等の金属からなる二重容器であり、この冷却容器20を形成する内容器21と外容器22の間には、蓄冷剤23が封入されている。そして、前記内容器21の底部中央には凹部24が形成されており、また、外容器22の底部中央には、前記嵌合カム8と嵌合する嵌合受部25が形成されている。そしてこの嵌合受部25を前記嵌合カム8と嵌合させることによって、冷却容器20は、電動機4の回転に従動して回転自在となるように構成される。なお、前記冷却容器20を嵌合カム8に取り付けた際、前記突条10は冷却容器20の底面に接する。更に、この冷却容器20を覆うように、筒状のカバー26が本体1上部に取り付けられている。このカバー26の下部には係合凹部(図示せず)が形成されており、前記リブ12に形成された係合凸部(図示せず)と係合することで、カバー26の軸回りの回動が阻止される。また、カバー26の上部中央には貫通孔27が形成されており、この貫通孔27を囲んで複数の係止凸部28が下方に突出して形成されている。そして、前記貫通孔27を閉塞するように、蓋体29が着脱自在に取り付けられている。また、前記冷却容器20の上部開口には攪拌部材30が載置されている。この攪拌部材30は、取付基部31と、軸部32と、攪拌羽根33とで構成されている。前記取付基部31は、環状部34と、この環状部34の中央に位置する取付部35と、この取付部35から放射状に設けられて取付部35と環状部34を連結する連結部36とで構成されており、この連結部36の環状部34側には、上方へ突出した係止部36aが形成されているとともに、前記取付部35には、係合突起37が形成されている。そして、前記取付部35には、前記軸部32が着脱自在に取り付けられている。この軸部32の上部には、前記係合突起37と係合する係合溝38が形成されたフランジ部39が設けられており、また、軸部32には攪拌羽根33が一体に設けられている。なお、この攪拌羽根33は、上部攪拌羽根33aと下部攪拌羽根33bとで構成されている。そして、攪拌部材30を冷却容器20に載置すると、軸部32の下端は凹部24上に位置すると共に、前記係止凸部28は、前記環状部34の内側に位置する。
【0015】
次に、作用について説明する。まず、蓄冷材23が封入された冷却容器20を、冷凍室などで冷却する。そして、低温に冷却された冷却容器20の底部に形成された嵌合受部25を、本体1上部に形成した嵌合カム8に嵌合させ、攪拌部材30を冷却容器20内に載置すると共に、これら冷却容器20及び攪拌部材30を覆うように、カバー26を本体1上部のリブ12に係合させる。そして、アイスクリーム材料をカバー26上部に形成した貫通孔27から冷却容器20内に投入し、蓋体29によって閉蓋する。そして、スイッチ摘み18を操作することで、スイッチ17を閉じ、電動機4を駆動させると、電動機4の駆動力は減速機構7によって嵌合カム8に伝達され、この嵌合カム8に嵌合した冷却容器20を回転させる。この冷却容器20が回転すると攪拌部材30も回転を始めるが、攪拌部材30の係止部36aがカバー26の係止凸部28に当接すると、カバー26が本体1に対して回転不能に取り付けられているため、攪拌部材30は本体1に対して静止した状態となる。そして、冷却容器20が回転し続けると、冷却容器20内のアイスクリーム材料は、静止した攪拌部材によって攪拌されながら冷却され、アイスクリームとなる。
【0016】
なお、アイスクリーム材料が投入時や攪拌時等に飛散して冷却容器20からこぼれてしまう場合や、冷却された冷却容器20外面に結露した水が流下してしまう場合も起こり得るが、冷却容器20が嵌合受部25によって嵌合カム8と嵌合しているため、冷却容器20を取り外せば本体1の上部外装体2の上面が露出し、こぼれたアイスクリーム材料や流下した結露水を容易かつ確実に拭き取ることができる。また、上部外装体2上面には溝部11が形成されているため、アイスクリーム材料が冷却容器20からこぼれたり、結露水が流下したりしたとしても、この溝部11にてアイスクリーム材料や結露水を受け、貫通孔9から本体1内にアイスクリーム材料や結露水が侵入してしまうことを防止できる。更に上部外装体2の上面には突条10が形成されており、この突条10が冷却容器20の取付時にこの冷却容器20の底面に接するので、こぼれたアイスクリーム材料や流下した結露水はこの突条10によって遮られ、この突条10よりも内側の貫通孔9に達しない。
【0017】
また、電動機4を駆動すると、駆動軸5に取り付けられたピニオン6が回転するばかりでなく、下方に突出した駆動軸5に取り付けられたファン13もまた回転する。そして、このファン13が回転することで、吸気部14から排気部15に至る気流が発生し、この気流によって、電動機4が冷却される。なお、吸気部14及び排気部15はデザイン上、下部外装体3の下面に形成されているが、これら吸気部14及び排気部15を隔てるように壁部16が形成されているため、電動機4によって熱されて排気部15から排出される温風が再び吸気部14から吸引されることがない。
【0018】
更に、アイスクリーム製造後は、蓋体29及びカバー26を本体1から取り外し、攪拌部材30を冷却容器20から取り外すことになる。このとき、攪拌部材30は取付基部31と軸部32とに分離可能に構成されており、軸部32を取付基部31に対して冷却容器20の回転方向と逆方向に回転させることで、係合突起37と係合溝38の係合が解かれる。この状態で取付基部31と軸部32及び攪拌羽根33を洗浄可能かつ保管可能であり、攪拌部材30を確実に洗浄できるばかりでなく、コンパクトに保管できる。
【0019】
以上のように本発明は、本体1の上部に突出し電動機4によって駆動される嵌合カム8を、冷却容器20の底面に形成した嵌合受部25と嵌合させてカップリングとし、電動機の回転をこの嵌合カム8及び嵌合受部25によって冷却容器20に伝達して回転させると共に本体1に対して静止した攪拌部材によって冷却容器20内のアイスクリーム材料を攪拌するものであり、冷却容器20を取り外せば本体1の上部外装体2上面が露出するので、アイスクリーム材料が冷却容器20からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、容易にかつ確実に拭き取ることができる。また本発明は、上部外装体2の上面に溝部11を形成したものであり、アイスクリーム材料が冷却容器20からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、この溝部11にてアイスクリーム材料や結露水を受け、本体1内にアイスクリーム材料や結露水が侵入してしまうことを防止できる。
【0020】
また、以上のように本発明は、本体1上に、電動機4に従動する冷却容器20を設け、攪拌部材30によってアイスクリーム材料を攪拌しながら冷却し、アイスクリームとするものであり、本体1内に電動機4によって駆動されるファン13を設け、本体1の下部に吸気部14と排気部15を形成し、これら吸気部14と排気部15の間に下方に突出した壁部16を形成したものであり、排気部15から排出された温風が再び吸気部14から吸入されることを壁部16によって防止できる。
【0021】
なお、本発明は以上の実施の形態に限定されるものではなく、発明の要旨内で種々の変形が可能である。例えば、本実施形態では冷却容器を構成する外容器の底部中央に嵌合受部を直接形成しているが、嵌合受部を形成した他の部材を外容器の底部中央に固定してもよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明の電動アイスクリームメーカーは、電動機を内蔵した本体と、この本体の上部に載置され前記電動機に従動して回転する有底筒状の冷却容器と、この冷却容器内に挿入されると共に前記本体に対して静止するように支持される攪拌部材より構成される電動アイスクリームメーカーにおいて、前記冷却容器を載置する本体上面に、前記電動機に従動する嵌合カムを設け、この嵌合カムを囲むように前記冷却容器の底面に接する突条を同心的に形成し、更にこの突条を囲むように溝部を同心的に形成し、更に前記冷却容器の底部に前記嵌合カムと嵌合する嵌合受部を設けると共に、前記嵌合カム及び嵌合受部からなるカップリングによって、前記冷却容器に前記電動機の回転を伝達し、回転可能に構成したものであり、アイスクリームの材料が冷却容器からこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、冷却容器を取り外せば簡単に拭き取ることができるので、本体を清潔に保つことができる。また、前記冷却容器からアイスクリームの材料がこぼれたり結露水が流下したりしたとしても、これを前記溝部で受け、嵌合カム、ひいては電動機に達しないようにできるので、本体を清潔に保つことができるばかりでなく、安全性及び信頼性を高めることができる。更に、前記突条が前記冷却容器の底面に接していることで、こぼれたアイスクリームの材料や流下した結露水が前記突条によって遮られるので、安全性及び信頼性をより高めることができる。
【0023】
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す電動アイスクリームメーカーの外観図である。
【図2】同電動アイスクリームメーカーの、図1におけるA−A線断面図である。
【図3】同電動アイスクリームメーカーの底面図である。
【図4】同電動アイスクリームメーカーの攪拌部材の取付基部の平面図である。
【図5】同電動アイスクリームメーカーの攪拌部材の軸部及び攪拌羽根の平面図である。
【符号の説明】
1 本体
4 電動機
8 嵌合カム
9 貫通孔
10 突条
11 溝部
13 ファン
14 吸気部
15 排気部
16 壁部
20 冷却容器
23 蓄冷剤
25 嵌合受部
30 攪拌部材
Claims (1)
- 電動機を内蔵した本体と、この本体の上部に載置され前記電動機に従動して回転する有底筒状の冷却容器と、この冷却容器内に挿入されると共に前記本体に対して静止するように支持される攪拌部材より構成される電動アイスクリームメーカーにおいて、前記冷却容器を載置する本体上面に、前記電動機に従動する嵌合カムを設け、この嵌合カムを囲むように前記冷却容器の底面に接する突条を同心的に形成し、更にこの突条を囲むように溝部を同心的に形成し、更に前記冷却容器の底部に前記嵌合カムと嵌合する嵌合受部を設けると共に、前記嵌合カム及び嵌合受部からなるカップリングによって、前記冷却容器に前記電動機の回転を伝達し、回転可能に構成したことを特徴とする電動アイスクリームメーカー。
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-
1999
- 1999-04-08 JP JP10129199A patent/JP3605312B2/ja not_active Expired - Fee Related
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