JP3605165B2 - 合成樹脂製容器用把手の構造および把手付き合成樹脂製容器の製造方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、合成樹脂製容器用把手の構造および把手付き合成樹脂製容器の製造方法に関し、特に容器と把手とを自動で一体化するための合成樹脂製容器用把手の構造および把手付き合成樹脂製容器の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の合成樹脂製の容器においては、合成樹脂製の容器を持ち上げるために把手を取り付けた把手付き容器が知られている。
【0003】
この把手付き容器における把手は、容器との間に手指を差し入れて把持するための把持部の両端部に容器の側壁部に係合させるための係合部を突出形成したものや、把持部の一端部に容器のネック部近傍に係合されるリング部を形成したもの、あるいは、把持部の一端部に容器のネック部近傍に係合されるリング部を形成し、他端部に容器の側壁部に係合させる係合部を形成したものなどがある。
【0004】
そして、このような把手を容器に一体化する場合には、把手を予め射出成形等によって成形しておき、この予め成形した把手を容器を成形するためのプリフォーム、あるいは金型に予めインサートしておいた後に、プリフォームをブロー成形して一体化する方法がある。
【0005】
また、前記方法のほかに、先に容器を成形し、この成形された容器に対し把手をはめこみ一体化する方法もある。
【0006】
これらのいずれの方法による場合であっても、把手と容器とを自動で一体化しようとする場合には、把手を整列させるための整列機を用いて整列させるようにしている。
【0007】
また、整列機を用いて整列させる場合以外にも、作業者が手作業で把手を取り出して整列させた状態で箱・カセット等に並べ、その後その箱・カセット等から自動インサート機によって取出すような場合もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、整列機を用いて把手を整列させることで、把手と容器の一体化を自動化しようとする場合、把持部の両端部に係合部を有するような把手の場合にはそれほど問題はないが、把持部の一端部にリング部を有する把手の場合にあっては、多数の把手をまとめて整列機に搬入し、この整列機によって把手を整列させようとする際に、リング部に、他の把手の把持部が、リング部のない方の端部から入り込んでしまい、その結果、把手同士が整列機内で絡み合ってしまい、整列ができない状態が生じてしまうという問題があった。
【0009】
また、作業者が手作業で把手を整列する場合にも、把手同士が絡み合って、整列作業が面倒になる場合もあるという問題があった。
【0010】
本発明は、前記従来の問題点に着目してなされたもので、その目的は、把持部の一端部にリング部を有する把手を整列させる際に把手同士が絡み合うことのない合成樹脂製容器用把手の構造および把手付き合成樹脂製容器の製造方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するため、第1の発明は、
合成樹脂製の容器を持ち上げるため容器に取り付けられる合成樹脂製容器用把手の構造において、
前記容器との間に手指を差し入れて把持するための把持部と、
前記把持部の一端部に設けられ前記容器のネック部近傍に係合されるリング部とを備え、
前記把持部の他端部は、前記リング部内に入り込まない大きさに膨出形成されていることを特徴としている。
【0012】
第2の発明は、
合成樹脂製の容器を持ち上げるため容器に取り付けられる合成樹脂製容器用把手の構造において、
前記容器との間に手指を差し入れて把持するための把持部と、
前記把持部の一端部に設けられ前記容器のネック部近傍に係合されるリング部とを備え、
同一形状を有する他の把手のリング部内周面を前記把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内径の回転軌跡を超えて把持部の他端部が膨出形成されていることを特徴としている。
【0013】
第3の発明は、
合成樹脂製の容器を持ち上げるため容器に取り付けられる合成樹脂製容器用把手の構造において、
前記容器との間に手指を差し入れて把持するための把持部と、
前記把持部の一端部に設けられ前記容器のネック部近傍に係合されるリング部とを備え、
前記把持部の他端部は、膨出形成されると共に、同一形状を有する他の把手のリング部内周面を前記把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内周面との当接部を有することを特徴としている。
【0014】
このような発明においては、前記把持部の他端部の最大幅と、前記リング部の外径とが等しい寸法に設定できる。
【0015】
この場合、前記把持部の他端部の最大幅位置側面に、把手整列時における他端部同士の平坦な接触面を形成できる。
【0016】
また、本発明においては、前記把持部の他端部には、容器側壁部への係合部を設けることができる。
【0017】
この場合、前記係合部は、把持部の他端部外表面における幅方向の一端から幅方向他端側の突出先端までの長さを前記リング部の内径よりも長く形成できる。
【0018】
また、この場合、前記係合部は、把持部の幅方向と平行な辺を有する略三角形状とすることができる。
【0019】
また、本発明においては、前記係合部は、容器の側壁部に食い込む係合片を有するものとすることができる。
【0020】
さらに、本発明においては、前記把持部の他端部は、略三角形状とすることができる。
【0021】
第4の発明に係る製造方法は、第1〜第3の発明のいずれかの構造を有する把手を整列機を用いて整列させ、
この整列させた把手のリング部をインサート機を用いて少なくともブロー成形前にプリフォームのネック部近傍に装着し、
このリング部の装着されたプリフォームをブロー成形して容器を成形することを特徴としている。
【0022】
【作用】
前記構成の第1の発明にあっては、一端部にリング部が形成された把持部の他端部がリング部内に入り込まない大きさに形成されることにより、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、前記他端部がリング部内に入り込むのを確実に防止でき、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となる。
【0023】
第2の発明にあっては、同一形状を有する他の把手のリング部内周面を一方の把手の把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内径の回転軌跡を超えて把持部の他端部を膨出形成することにより、他の把手のリング部をどのように回転させたときでも、前記膨出部分が前記回転軌跡内にはいることがなく、したがって、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、把持部の他端部が他の把手のリング部内に入り込むのを確実に防止することができ、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となる。
【0024】
第3の発明にあっては、同一形状を有する他の把手のリング部を一方の把手の把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内周面との当接部を一方の把手の把持部の他端部に形成することにより、他の把手のリング部をどのように回転させたときでも、一方の把手の把持部他端部の当接部と当接することとなり、したがって、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、把持部の他端部が他の把手のリング部内に入り込むのを確実に防止することができ、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となる。
【0025】
また、把持部の他端部の最大幅と、リング部の外径を等しい寸法にすることにより、把手の整列時に隣り合う把手のリング部外面同士が接触した状態で、把持部の他端部の最大幅位置同士が接触する状態とすることができ、把手を乱れることなく搬送することができる。
【0026】
この場合、把持部の他端の最大幅位置側面に、把手整列時における他端部同士の平坦な接触面を形成することにより、把手の整列時に他端部同士の安定した接触状態が得られ、把手のよりよい搬送状態を得ることができる。
【0027】
また、把持部の他端部に容器側壁部との係合部を形成することにより、把持部の他端部における容器側壁部への取付けを確実にすることができる。
【0028】
この場合、係合部が、把持部の他端部外表面における幅方向の一端から幅方向他端側の突出先端までの長さが前記リング部の内径よりも長く形成されることにより、係合部に対して他の把手のリング部をどの方向からあてがっても、必ず幅方向他端側の突出先端付近に当接して係合部がリング部内に入り込むのを確実に防止でき、したがって、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、係合部が他の把手のリング部内に入り込むのを確実に防止することができ、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となる。
【0029】
また、この場合、係合部を把持部の幅方向と平行な辺を有する略三角形状とすることにより、簡略な形状で、前記絡み合いを防止する状態が得られることとなる。
また、係合部に容器の側壁部に食い込む係合片を設けることにより、より一層容器の側壁部に対する確実な取り付け状態が得られることとなる。
【0030】
また、把持部の他端部を略三角形状とすることにより、簡略な形状で、前記良好な整列状態が得られることとなる。
【0031】
第4の発明にあっては、第1から第3の構造を有する把手を整列機に搬入することにより、把手同士が絡み合うことなく整列させることができ、この整列された把手をインサート機を用いて少なくともブロー成形前にプリフォームのネック部近傍にリング部を装着することにより、リング部を有する把手のインサートを自動で確実に行うことができ、このリング部の装着されたプリフォームをブロー成形することにより、把手付き合成樹脂製容器を容易に形成することができる。
【0032】
【実施例】
以下、本発明の好適な実施例について、図面を参照して詳細に説明する。
【0033】
図1および図2は、本発明の一実施例に係る把手付き合成樹脂製容器を示す正面図および側面図である。
【0034】
この把手付き合成樹脂製容器は、容器10と、把手12とから構成されている。
【0035】
容器10は、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)等の合成樹脂を用いてブロー成形することにより、飲料水等の内容物を充填する容器の形状に形成されたもので、上端の口部を含むネック部14、ネック部14から拡径しつつ下方に連なるショルダー部16、ショルダー部16から下方に延長された胴部を構成する側壁部18、側壁部18から縮径しつつ下方に連なるヒール部20およびヒール部20から連続して容器下端に位置する底部22から構成され、底部22は外周から中心にかけて容器内方に向けて突出する凸部(図示せず)が形成された上げ底形状とされ、自立性が持たせられるようになっている。
【0036】
また、ショルダー部16から側壁部18の上半部を構成する上側壁部24には、把持用の凹部26が形成された状態となっている。
【0037】
把手12は、容器10の凹部26に、その上下方向に沿って配設されるもので、把持部28と、リング部30と、係合部32とから構成される射出成形等による成形品となっている。
【0038】
把持部28は、手で把持するためのもので、容器10のショルダー部16から上側壁部24に形成した凹部26との間に手指を挿入するための空間をおいて、その上下方向ほぼ全体にわたって配設されるようになっている。
【0039】
リング部30は、把持部28の一端部(上端部)に設けられ、容器10のネック部14付近、すなわちネック部14下部でショルダー部16との境界部付近に係合されるもので、このリング部30の内径L(図3および図4参照)は、ネック部14の外径と同じか、それよりもやや大きく形成されている。また、図示せぬが、リング部30の内周面30a上縁部には可撓性を有する係止爪が複数設けられ、この係止爪が前記ネック部外周に形成された係止溝に嵌着して確実に係止できるようにされている。
【0040】
係合部32は、把持部28の他端部(下端部)に容器10の内方に突出する状態で設けられ、容器10に形成した凹部26の下部に側壁部24が巻き込むような状態で係合されるようになっている。
【0041】
このように、リング部30のネック部14付近に対する係合によって、把持部28の上端部を確実に容器に対して固定され、消費者に対し安心感を与えるとともに、係合部32の把持部28の下端部に対する係合によって把持部28の上下両端部を固定し確実な係合状態が得られるようになっている。
【0042】
また、係合部32の突出先端部には、容器10の側壁部に食い込む係合片34が突出形成され、係合部32のより確実な係合状態が得られるようになっている。
【0043】
さらに、係合部32は、リング部30内に入り込まない大きさに形成されるもので、把持部28の幅方向A(図3、図5(B)(C)、図6参照)と平行な辺36を有する略正三角形状とされ、この辺36の長さX1(図5(B)参照)はリング部30の内径Lよりも長く形成されている。なお、把持部28の外表面から係合片34の先端までの長さX2(図5(A)参照)はリング部30の内径Lよりも短かく形成されている。
【0044】
また、係合部32は、図3、図5(C)、図6に示すように、把持部28の他端部外表面における幅方向Aの一端から幅方向A他端側の突出先端(前記辺36の一端)までの長さYがリング部30の内径Lよりも長く形成されるようになっている。
【0045】
したがって、図6に示すように、同一形状を有する他の把手のリング部30の内周面30aを、把持部28の外周面に接触させながら、他の把手のリング部30を回転させたときのリング部30の内径Lの回転軌跡Zを超えて、係合部32が把持部28の下端部に膨出形成された状態となっている。
【0046】
その結果、係合部32は、図6に示すように、同一形状を有する他の把手のリング部30の内周面30aを、把持部28の外周面に接触させながら、他の把手のリング部30を回転させたときのリング部30の内周面30a当接部38を常に有することとなり、どのような方向で回転させた場合であっても他の把手のリング部30内に係合部32が入り込むような状態は生じないこととなる。
【0047】
このように、簡略な形状で、把手同士の絡み合いを確実に防止することが可能である。
【0048】
また、係合部32は、その最大幅をなす前記辺36の長さX1と、リング部30の外径M(図3,図4,図7参照)とが等しい寸法に設定されており、把手12を整列した場合に、図7に示すように、把手12の上部で隣り合うリング部30の外面同士が接触し、かつ、下部で係合部32の最大幅をなす前記辺36の端部同士が接触する状態とし、整列された把手12を乱れることなく搬送できるようにしている。
【0049】
更に、係合部32の最大幅をなす前記辺36の両端側面には、把手12の整列時に隣り合う把手12の係合部32同士が接触する平坦な接触面39を前記辺36と略直交させた状態で形成することにより、安定した係合部32同士の接触状態が得られるようにし、よりよい搬送状態が得られるようにしている。
【0050】
次に、前記実施例における把手付き容器の製造方法について説明する。
【0051】
まず、多数の把手12を、例えば図8に示すような整列機40により整列させる。
【0052】
整列機40には、図8に示すように、ストッカー42が並設されており、このストッカー42内に多数の把手12をストックしておき、ストッカー42と整列機40との間に配設されたベルトコンベア等のコンベア44により、ストッカー42内の把手12を順次整列機40内に搬入する。
【0053】
整列機40では、円盤を回転させることにより、把手12を所望の方向に整列させるようになっている。
【0054】
この場合、リング部30よりも係合部32が大きく形成されている、すなわち、把持部28の幅方向A(図3、図5(B)(C)、図6参照)と平行な辺36を有する略正三角形状とされ、この辺36の長さX1(図5(B)参照)はリング部30の内径Lよりも長く形成され、また、図3、図5(C)、図6に示すように、把持部28の他端部外表面における幅方向Aの一端から幅方向A他端側の突出先端(前記辺36の一端)までの長さYがリング部30の内径Lよりも長く形成され、さらに、図6に示すように、同一形状を有する他の把手のリング部30の内周面30aを、把持部28の外周面に接触させながら、他の把手のリング部30を回転させたときのリング部30の内径Lの回転軌跡Zを超えて、係合部32が把持部28の下端部に膨出形成された状態となっている。
【0055】
そのため、係合部32は、図6に示すように、同一形状を有する他の把手のリング部30の内周面30aを、把持部28の外周面に接触させながら、他の把手のリング部30を回転させたときのリング部30の内周面30a当接部38を常に有することとなり、どのような方向で回転させた場合であっても他の把手のリング部30内に係合部32が入り込むような状態は生ぜず、リング部30を有する把手12であるにもかかわらず、把手12同士の絡み合いを生じさせることなく確実に整列させることができる。
【0056】
次に、前述のように整列させた把手12は、整列機40の一対の供給レール46により、吊り下げ状態、例えばリング部30を供給レール46上に支持し、把持部28および係合部32を下方に位置させた状態で取り出されるようになっている。
【0057】
この場合、リング部30の外径Mと係合部32の最大幅である辺36の長さX1とが等しくされており、しかも辺36の両端に平坦な接触面39を形成しているため、図7に示すように、隣り合う把手12のリング部30の外面同士および係合部32の接触面39同士が接触して、安定した搬送が行われることとなる。次いで、前述のように整列状態で、供給レール46によって搬送されてきた把手12のリング部30を、図示せぬインサート機を用いて少なくともブロー成形前に、プリフォームのネック部近傍に装着する。
【0058】
このプリフォームに対するネック部の装着は、例えば、プリフォームの温調工程において温調ポットにインサートして装着し、あるいは、ブロー成形型内にとってをインサートしてプリフォームの挿入時に装着する等の手段を採用することができる。
【0059】
そして、このリング部30の装着されたプリフォームをブロー成形することにより、ネック部14にとって12のリング部30が巻き込み固定され、このリング部30から下方へ垂した把持部28下端部の係合部32が側壁部18に食い込み固定された確実な係合状態の把手付き合成樹脂製容器が形成されることとなる。
【0060】
本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
【0061】
例えば、前記実施例においては、把手の把持部下端部に係合部を設けた場合について説明したが、この例に限らず、係合部を有しない把手についても適合しうるものである。
【0062】
この場合、把持部の下端部は、次のいずれかの条件を充足すればよい。
【0063】
下端部がリング部内に入り込まない大きさに形成される。
【0064】
同一形状を有する他の把手のリング部内周面を前記把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内径の回転軌跡を超えて把持部の他端部が膨出形成されている。
【0065】
他端部は、同一形状を有する他の把手のリング部内周面を前記把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内周面との当接部を有する。
【0066】
この場合、下端部の形状を三角形状とすることで形状を簡略にすることができる。
【0067】
更に、前記実施例においては、整列機を用いて把手を整列する場合について説明したが、この例に限らず、作業者が手作業で把手を選別、整列する場合にも、把手同士が絡み合うことがなく、作業が容易となるものである。
【0068】
【発明の効果】
以上説明したように第1の発明によれば、一端部にリング部が形成された把持部の他端部がリング部内に入り込まない大きさに形成されることにより、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、前記他端部がリング部内に入り込むのを確実に防止でき、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となるという効果がある。
【0069】
第2の発明によれば、同一形状を有する他の把手のリング部内周面を一方の把手の把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内径の回転軌跡を超えて把持部の他端部を膨出形成することにより、他の把手のリング部をどのように回転させたときでも、前記膨出部分が前記回転軌跡内にはいることがなく、したがって、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、把持部の他端部が他の把手のリング部内に入り込むのを確実に防止することができ、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となるという効果がある。
【0070】
第3の発明によれば、同一形状を有する他の把手のリング部を一方の把手の把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内周面との当接部を一方の把手の把持部の他端部に形成することにより、他の把手のリング部をどのように回転させたときでも、一方の把手の把持部他端部の当接部と当接することとなり、したがって、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、把持部の他端部が他の把手のリング部内に入り込むのを確実に防止することができ、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となるという効果がある。
【0071】
また、把持部の他端部の最大幅と、リング部の外径を等しい寸法にすることにより、把手の整列時に隣り合う把手のリング部外面同士が接触した状態で、把持部の他端部の最大幅位置同士が接触する状態とすることができ、把手を乱れることなく搬送することができるという効果がある。
【0072】
この場合、把持部の他端の最大幅位置側面に、把手整列時における他端部同士の平坦な接触面を形成することにより、把手の整列時に他端部同士の安定した接触状態が得られ、把手のよりよい搬送状態を得ることができるという効果がある。
【0073】
また、把持部の他端部に容器側壁部との係合部を形成することにより、把持部の他端部における容器側壁部への取付けを確実にすることができるという効果がある。
【0074】
この場合、係合部が、把持部の他端部外表面における幅方向の一端から幅方向他端側の突出先端までの長さが前記リング部の内径よりも長く形成されることにより、係合部に対して他の把手のリング部をどの方向からあてがっても、必ず幅方向他端側の突出先端付近に当接して係合部がリング部内に入り込むのを確実に防止でき、したがって、多数の把手をまとめて整列機に搬入して整列させようとする際に、係合部が他の把手のリング部内に入り込むのを確実に防止することができ、その結果、把手の整列時における把手同士の絡み合いを防止して、確実に整列させることができ、リング部を有する把手を自動で容器と一体化させることが可能となるという効果がある。
【0075】
また、この場合、係合部を把持部の幅方向と平行な辺を有する略三角形状とすることにより、簡略な形状で、前記絡み合いを防止する状態が得られることとなるという効果がある。
【0076】
また、係合部に容器の側壁部に食い込む係合片を設けることにより、より一層容器の側壁部に対する確実な取り付け状態が得られることとなるという効果がある。
【0077】
また、把持部の他端部を略三角形状とすることにより、簡略な形状で、前記良好な整列発明の状態が得られることとなるという効果がある。
【0078】
第4の発明によれば、第1から第3の構造を有する把手を整列機に搬入することにより、把手同士が絡み合うことなく整列させることができ、この整列された把手をインサート機を用いて少なくともブロー成形前にプリフォームのネック部近傍にリング部を装着することにより、リング部を有する把手のインサートを自動で確実に行うことができ、このリング部の装着されたプリフォームをブロー成形することにより、把手付き合成樹脂製容器を容易に形成することができるという効果がある。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る把手を用いた合成樹脂製容器を示す一部破断正面図である。
【図2】図1の把手側からみた側面図である。
【図3】本実施例における把手の拡大斜視図である。
【図4】図3のリング部の平面図である。
【図5】(A)は図3の係合部の側面図、(B)はその右側からみた正面図、(C)は(A)の平面図である。
【図6】係合部に対する他の把手のリング部の関係を示す平面図である。
【図7】把手の整列搬送時の状態を示す正面図である。
【図8】整列機の状態を示す平面図である。
【符号の説明】
10 容器
12 把手
14 ネック部
18 側壁部
28 把持部
30 リング部
30a 内周面
32 係合部
34 係合片
36 平行な辺
38 当接部
39 接触面
40 整列機
L リング部の内径
A 把持部の幅方向
X1 辺の長さ
X2 係合片までの長さ
Y 突出先端までの長さ
Z 回転軌跡
M リング部の外径
Claims (4)
- 合成樹脂製の容器を持ち上げるため容器に取り付けられる合成樹脂製容器用把手の構造において、
前記容器との間に手指を差し入れて把持するための把持部と、
前記把持部の一端部に設けられ前記容器のネック部近傍に係合されるリング部とを備え、
前記把持部の他端部は、前記リング部内に入り込まない大きさに膨出形成されていることを特徴とする合成樹脂製容器用把手の構造。 - 合成樹脂製の容器を持ち上げるため容器に取り付けられる合成樹脂製容器用把手の構造において、
前記容器との間に手指を差し入れて把持するための把持部と、
前記把持部の一端部に設けられ前記容器のネック部近傍に係合されるリング部とを備え、
同一形状を有する他の把手のリング部内周面を前記把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内径の回転軌跡を超えて把持部の他端部が膨出形成されていることを特徴とする合成樹脂製容器用把手の構造。 - 合成樹脂製の容器を持ち上げるため容器に取り付けられる合成樹脂製容器用把手の構造において、
前記容器との間に手指を差し入れて把持するための把持部と、
前記把持部の一端部に設けられ前記容器のネック部近傍に係合されるリング部とを備え、
前記把持部の他端部は、膨出形成されると共に、同一形状を有する他の把手のリング部内周面を前記把持部外周面に接触させながら該リング部を回転させたときのリング部内周面との当接部を有することを特徴とする合成樹脂製容器用把手の構造。 - 前記請求項1〜3のいずれかに記載の構造を有する把手を整列機を用いて整列させ、
この整列させた把手のリング部をインサート機を用いて少なくともブロー成形前にプリフォームのネック部近傍に装着し、
このリング部の装着されたプリフォームをブロー成形して容器を成形することを特徴とする把手付き合成樹脂製容器の製造方法。
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JP34051394A JP3605165B2 (ja) | 1994-12-29 | 1994-12-29 | 合成樹脂製容器用把手の構造および把手付き合成樹脂製容器の製造方法 |
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JPH08183535A JPH08183535A (ja) | 1996-07-16 |
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-
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- 1994-12-29 JP JP34051394A patent/JP3605165B2/ja not_active Expired - Lifetime
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