JP3603901B6 - 組電池の異常検出装置 - Google Patents

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本発明は、複数のセルを直列に接続して構成される組電池の異常検出装置に関し、特に、セルとセルの状態を制御するための回路とを接続している線の断線を検出する装置に関する。
組電池を構成するセルの両端子のそれぞれに接続される検出端子を有し、両検出端子間の電圧に基づいて、セルの過充電や過放電を検出する装置において、セルと検出端子間の接続不良を検出する方法が知られている(特許文献1参照)。この接続不良検出方法では、各セルごとに接続された放電回路を所定時間短絡させた後に放電回路を開放し、開放したときの電圧が短絡状態の電圧とほぼ同じ場合には、セルと検出端子間の接続が不良であると判断している。
特開2001−157367号公報
しかしながら、上述した従来の方法では、過放電検出回路に用いられている電圧比較回路を使用して短絡状態と開放状態の電圧を比較する場合には、セルが過放電になっている状態と接続不良になっている状態との区別がつかない。従って、両者の区別をつけるためには、接続不良判断用と過放電状態判断用の2つの電圧比較回路を用意する必要があるという問題があった。
本発明による組電池の異常検出装置は、複数のセルの両端子にそれぞれ接続される検出端子と、複数のセルごとに設けられて、検出端子間の電圧と所定電圧V2とを比較することにより対応するセルの過充電状態を検出するとともに、検出端子間の電圧と所定電圧V3とを比較することにより対応するセルの過放電状態を検出する異常検出回路と、複数のセルに対応する検出端子間をそれぞれ1つ置きに短絡させる短絡回路と、短絡回路を作動させる制御回路と、制御回路が短絡回路を作動させた時に、異常検出回路から対応するセルの過充電状態または過放電状態を示す信号が出力されると、セルと対応する検出端子との間の接続線の断線が生じていると判定する異常検出回路とを備えることを特徴とする。
本発明による組電池の異常検出装置によれば、複数のセルに対応する検出端子間をそれぞれ1つ置きに短絡させる短絡回路を作動させた時に、異常検出回路から対応するセルの過充電状態または過放電状態を示す信号が出力されると、セルと対応する検出端子との間の接続線の断線が生じていると判定するので、簡易な回路構成により確実に断線を検出することができる。
−第1の実施の形態−
図1は、本発明による組電池の異常検出装置の第1の実施の形態の構成を示す図である。組電池1は、充放電可能なn個のセルs1〜snを直列に接続して構成される。検出端子C0〜Cnは、各セルs1〜snの正極端子または負極端子と接続されている。例えば、検出端子C0は、セルs1の負極端子と接続されており、検出端子C1は、セルs1の正極端子およびセルs2の負極端子と接続されている。
電流バイパス電圧検出回路a1〜anは、各セルs1〜snごとに設けられており、対応するセルs1〜snの端子間電圧が第1の所定電圧V1より上昇したことを検出すると、Hレベルの信号をロジック回路に出力する。ロジック回路とは、アンド回路AND1〜ANDn-1およびオア回路OR2〜ORnのことである。例えば、電流バイパス電圧検出回路a1の出力はアンド回路AND1に入力され、電流バイパス電圧検出回路a2の出力はオア回路OR2に入力される。
すなわち、第1の実施の形態における組電池の異常検出装置では、アンド回路AND1〜ANDn-1とオア回路OR2〜ORnとが交互に電流バイパス電圧検出回路a1〜anと接続されている。なお、ここでは、電流が流れている状態をHレベルの信号が出力されている状態とし、電流が流れていない状態をLレベルの信号が出力されている状態とする。
アンド回路AND1〜ANDn-1およびオア回路OR2〜ORnのもう一方の入力端子には、充放電制御回路5からの出力が入力される。ただし、充放電制御回路5からアンド回路AND1〜ANDn-1に入力される信号は、インバータ回路INV1〜INVn-1で信号レベルが反転されてから入力される。アンド回路AND1〜ANDn-1およびオア回路OR2〜ORnの出力端子は、N型MOSトランジスタQ1〜Qnのゲート端子と接続されている。MOSトランジスタQ1〜Qnのドレイン端子は、抵抗R1〜Rnと接続されている。
上述した電流バイパス電圧検出回路a1〜an、ロジック回路、MOSトランジスタQ1〜Qn、および、抵抗R1〜Rnにより電流バイパス回路が構成される。上述したように、電流バイパス電圧検出回路a1〜anは、対応するセルs1〜snの端子間電圧が第1の所定電圧V1より上昇して満充電に近い状態になったことを検出すると、Hレベルの信号を出力し、ロジック回路を介してMOSトランジスタQ1〜Qnをオンする。MOSトランジスタQ1〜Qnがオンすると、オンしたMOSトランジスタQ1〜Qnと直列に接続されている抵抗R1〜Rnを介して、対応するセルs1〜snに流れる電流の一部が流れる。これにより、各セル間の容量バラツキを抑制することができる。なお、ロジック回路の動作については後述する。
異常検出回路b1〜bnは、各セルs1〜snごとに設けられ、対応するセルs1〜snの端子間電圧(検出端子間電圧)が第2の所定電圧V2(過充電判定しきい値電圧)より上昇して過充電になったことを検出するとともに、セルの端子間電圧が第3の所定電圧V3(過放電判定しきい値電圧)より下降して過放電になったことを検出する。セルの過充電状態または過放電状態を検出すると、異常検出信号(Hレベル)をオア回路4に出力する。オア回路4は、いずれか1つの異常検出回路b1〜bnから異常検出信号が出力されると、セルに異常が発生したことを示す信号を充放電制御回路5に出力する。なお、3つの所定電圧V1,V2,V3の大小関係は、V2>V1>V3に設定されている。
充放電制御回路5は、オア回路4からの信号に基づいて、組電池1の充放電を制御する。また、充放電制御回路5は、異常検出回路b1〜bnの故障診断を行うための故障診断実施信号をロジック回路AND1〜ANDn-1,OR2〜ORnに出力する。故障診断実施信号を出力する時期は、充放電制御回路5の始動時(電源投入時)や組電池1の充放電がある期間以上休止している時である。
ロジック回路のうち、アンド回路AND1〜ANDn-1の動作について、アンド回路AND1を代表して説明する。アンド回路AND1は、電流バイパス電圧検出回路a1の出力信号と、充放電制御回路5からの故障診断実施信号をインバータ回路INV1にて反転された信号との論理積をMOSトランジスタQ1のゲート端子に出力する。充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力されていない場合、すなわち、充放電制御回路5からLレベルの信号が出力されている場合には、アンド回路AND1にはインバータ回路INV1を介してHレベルの信号が入力されるため、電流バイパス電圧検出回路a1の出力がそのままアンド回路AND1の出力となる。従って、電流バイパス電圧検出回路a1からHレベルの信号が出力されると、MOSトランジスタQ1はオンし、Lレベルの信号が出力されると、MOSトランジスタQ1はオフする。
一方、充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力されている場合、すなわち、Hレベルの信号が出力されている場合には、アンド回路AND1にはインバータ回路INV1を介してLレベルの信号が入力される。従って、電流バイパス電圧検出回路a1の出力信号のレベルに関わらず、アンド回路AND1の出力信号はLレベルとなるので、MOSトランジスタQ1は強制的にオフとなる。
続いて、オア回路OR2〜ORnの動作について、オア回路OR2を代表して説明する。オア回路OR2は、電流バイパス電圧検出回路a2の出力信号と、充放電制御回路5からの故障診断実施信号との2信号の論理和をMOSトランジスタQ2のゲート端子に出力する。充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力されていない場合、すなわち、Lレベルの信号が出力されている場合には、電流バイパス電圧検出回路a2の出力がそのままオア回路OR2の出力となる。従って、電流バイパス電圧検出回路a2からHレベルの信号が出力されると、MOSトランジスタQ2はオンし、Lレベルの信号が出力されると、MOSトランジスタQ2はオフする。
一方、充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力されている場合、すなわち、Hレベルの信号が出力されている場合には、電流バイパス電圧検出回路a2の出力信号のレベルに関わらず、オア回路OR2の出力信号もHレベルとなる。従って、MOSトランジスタQ2のゲート端子には正電圧が印加されて、強制的にオンとなる。
説明は省略するが、セルs3,s5,…,sn-1に対応するアンド回路AND3,AND5,ANDn-1の動作、および、セルs4,s6,…,snに対応するオア回路OR4,OR6,…,ORnの動作についても同様である。上述したように、充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力されると、アンド回路AND1〜ANDn-1と接続されているMOSトランジスタは強制的にオフとなり、オア回路OR2〜ORnと接続されているMOSトランジスタは強制的にオンとなる。従って、直列接続されている複数のセルs1〜snのうち、1つ置きのセル間、すなわち、検出端子間が短絡されるとともに、短絡された検出端子間に隣接する検出端子間は開放される。
ここで、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線した場合について考察する。断線が発生する直前のセルs2およびs3の端子間電圧は、第1の所定電圧V1より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いものとする。断線が生じる前は、電流バイパス電圧検出回路a2およびa3からはHレベルの信号が出力されるので、MOSトランジスタQ2,Q3はオンされて、抵抗R2,R3を介してそれぞれバイパス電流が流れる。セルs2およびs3は、過充電には至っていないため、異常検出回路b2およびb3からは異常検出信号(Hレベル)は出力されない。
この状態から、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線すると、セルs2,s3ごとに流れていたバイパス電流が、セルs3の正極端子から抵抗R3、MOSトランジスタQ3、抵抗R2、MOSトランジスタQ2を介して、セルs2の負極端子に流れる。通常、抵抗R1〜Rnの抵抗値は同一であり、また、MOSトランジスタQ1〜Qnのオン抵抗も同一値であるので、検出端子C2の電圧は、セルs2とセルs3の各端子間電圧の加算値の1/2、すなわち、平均電圧となる。
ここで、充放電制御回路5から故障診断実施信号(Hレベル)が出力されると、オア回路OR2と接続されているMOSトランジスタQ2は強制的にオンとなり、アンド回路AND3と接続されているMOSトランジスタQ3は強制的にオフとなる。従って、セルs3の正極端子からセルs2の負極端子に流れていたバイパス電流は流れなくなる。この状態では、検出端子C2の電圧は、オンしているMOSトランジスタQ2および抵抗R2を介して、セルs2の負極端子の電圧と等しくなるので、異常検出回路b2は、検出端子C1−C2間の電圧が第3の所定電圧V3より低い電圧であることを検出する。また、検出端子C2−C3間には、セルs2の端子間電圧とセルS3の端子間電圧との加算値が印加されるので、異常検出回路b3は、第2の所定電圧V2より高い電圧であることを検出する。
すなわち、充放電制御回路5から故障診断実施信号(Hレベル)が出力されると、異常検出回路b2からは過放電であることを示す異常信号(Hレベル)が出力され、異常検出回路b3からは過充電であることを示す異常信号(Hレベル)が出力される。これにより、充放電制御回路5にはオア回路4を介してHレベルの信号、すなわち、断線が発生していることを示す信号が入力される。
他のセルと検出端子間で断線が生じた場合についても同様である。例えば、セルs1の正極端子(セルs2の負極端子)と検出端子C1との間の接続線が断線した場合、充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力されると、MOSトランジスタQ1は強制的にオフとなり、MOSトランジスタQ2は強制的にオンとなる。従って、検出端子C1の電圧は、オンしているMOSトランジスタQ2および抵抗R2を介して、セルs2の正極端子の電圧と等しくなるので、異常検出回路b2は、検出端子C1−C2間の電圧が第3の所定電圧V3より低い電圧であることを検出する。また、検出端子C0−C1間には、セルs1の端子間電圧とセルS2の端子間電圧との加算値が印加されるので、異常検出回路b1は、第2の所定電圧V2より高い電圧であることを検出する。これにより、充放電制御回路5にはオア回路4を介してHレベルの信号が入力されるので、充放電制御回路5は断線が発生していることを検出することができる。
なお、上述した説明では、断線が発生する直前のセルs2およびs3の端子間電圧は、第1の所定電圧V1より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いものとした。しかし、断線が発生する直前のセルs2およびs3の端子間電圧が第3の所定電圧V3より高く、かつ、第1の所定電圧V1より低い場合でも、断線を検出することができる。この場合には、断線前に電流バイパス機能が作動していないだけで、充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力された後の動作は同じである。ただし、異常検出回路b1〜bnからセルs1〜snの異常(過充電または過放電)を示す信号が出力されている時は、断線の有無を判断することができないため、この場合は、断線故障診断を行わないものとする。
図8は、第1の実施の形態における組電池の異常検出装置が備えているようなロジック回路や故障診断実施信号が出力される信号線を備えていない組電池の異常検出装置の構成を示す図である。図8を用いて、第1の実施の形態における組電池の異常検出装置の効果を説明する。なお、図1に示す構成部分と同じ構成部分については同一の符合を付して説明を省略する。
上述した説明と同様に、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線した場合について考察する。断線が発生する直前のセルs2およびs3の端子間電圧は、第1の所定電圧V1より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いものとする。断線が生じる前は、電流バイパス電圧検出回路a2およびa3からはHレベルの信号が出力されるので、MOSトランジスタQ2,Q3はオンされて、抵抗R2,R3を介してそれぞれバイパス電流が流れる。セルs2およびs3は、過充電には至っていないため、異常検出回路b2およびb3からは異常検出信号(Hレベル)は出力されない。
この状態から、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線すると、セルs2,s3ごとに流れていたバイパス電流が、セルs3の正極端子から抵抗R3、MOSトランジスタQ3、抵抗R2、MOSトランジスタQ2を介して、セルs2の負極端子に流れる。このとき、上述した理由により、検出端子C2の電圧は、セルs2とセルs3の各端子間電圧の加算値の1/2、すなわち、平均電圧となる。セルs2およびs3の端子間電圧は、第1の所定電圧V1より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いので、平均電圧もV1より高くV2より低い。従って、異常検出回路b2およびb3からは異常検出信号は出力されないので、断線を検出することはできない。
第1の実施の形態における組電池の異常検出装置によれば、断線故障診断時に、組電池1を構成する複数のセルs1〜snに対して1つ置きにセル間、すなわち、検出端子間を短絡・開放することにより、異常検出回路b1〜bnからの信号に基づいて、確実にセルと対応する検出端子間との間の接続線の断線を検出することができる。検出端子間を短絡する回路は、アンド回路AND1〜ANDn-1、オア回路OR2〜ORnおよびインバータ回路INV1〜INVn-1のロジック回路と、半導体スイッチであるMOSトランジスタQ1〜Qnにより構成されるので、断線を検出するための大規模な回路を追加することなく、簡易な構成によりセルと対応する検出端子間の断線を検出することができる。
また、上述したロジック回路と半導体スイッチにより構成される短絡回路は、検出端子間の電圧が第1の所定電圧V1以上になると対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス回路としても機能するので、セルの異常を検出する異常検出回路と電流バイパス回路とを備えつつ、簡易な構成により断線を検出することができる。さらに、断線故障診断時には、充放電制御回路5から1つの故障診断実施信号を出力することにより、セルと対応する検出端子間の全ての接続線の断線を検出することができる。
−第2の実施の形態−
図2は、第2の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図である。図1に示す第1の実施の形態における組電池の異常検出装置と同じ構成要素については、同一の符合を付して説明を省略する。第2の実施の形態における組電池の異常検出装置では、充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力される信号線が複線化されており、故障診断実施信号が入力されるロジック回路に、さらにロジック回路が追加されている。
第1の実施の形態における組電池の異常検出装置に対して、新たに追加されたロジック回路は、オア回路OR22〜OR2n-1である。すなわち、セルs1およびsnを除くセルs2〜sn-1に対応するオア回路およびアンド回路に対して、オア回路OR22〜OR2n-1が追加されている。
充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号F1は、セルs1に対応するインバータ回路INV1に入力されるとともに、セルs2に対応するオア回路OR2に対して、オア回路OR22を介して入力される。故障診断信号F2は、セルs2に対応するオア回路OR2に対して、オア回路OR22を介して入力されるとともに、セルs3に対応するインバータ回路INV3に対して、オア回路OR23を介して入力される。故障診断信号F3〜Fn-2についても同様である。故障診断信号Fn-1は、セルsn-1に対応するインバータ回路INVn-1に対して、オア回路OR2n-1を介して入力されるとともに、セルsnに対応するオア回路ORnに入力される。
故障診断実施信号F1は、セルs1の正極端子(セルs2の負極端子)と検出端子C1との間の接続線の断線を検出する際に出力される。また、故障診断実施信号F2は、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線の断線を検出する際に出力される。故障診断実施信号F3,F4,…についても同様であり、故障診断信号Fn-1は、セルsn-1の正極端子(セルsnの負極端子)と検出端子Cn-1との間の接続線の断線を検出する際に出力される。
ここで、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線した場合について考察する。第1の実施の形態で説明したように、断線が発生する直前のセルs2およびs3の端子間電圧は、第1の所定電圧V1より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いものとする。上記箇所の断線を検出するために、充放電制御回路5からは故障診断実施信号F2(Hレベル)が出力される。
充放電制御回路5から故障診断実施信号F2が出力されると、オア回路OR22の出力はHレベルとなるので、オア回路OR2の出力もHレベルとなり、MOSトランジスタQ2は強制的にオンとなる。また、オア回路OR23の出力はHレベルとなるので、アンド回路AND3にはインバータ回路INV3を介してLレベルの信号が入力される。従って、アンド回路AND3の出力はLレベルとなるので、MOSトランジスタQ3は強制的にオフとなる。
この結果、第1の実施の形態と同様に、セルs3の正極端子から、抵抗R3、MOSトランジスタQ3、抵抗R2、MOSトランジスタQ2を介して、セルs2の負極端子に流れていたバイパス電流は流れなくなるので、検出端子C2の電圧は、セルs2の負極端子の電圧と等しくなる。従って、異常検出回路b2は、検出端子C1−C2間の電圧が第3の所定電圧V3より低い電圧であることを検出し、過放電であることを示す異常検出信号(Hレベル)を充放電制御回路5に出力する。また、検出端子C2−C3間には、セルs2の端子間電圧とセルS3の端子間電圧との加算値が印加されるので、異常検出回路b3は、第2の所定電圧V2より高い電圧であることを検出し、過充電であることを示す異常検出信号を充放電制御回路5に出力する。
この場合、充放電制御回路5には、オア回路4を介してHレベルの信号が入力される。すなわち、充放電制御回路5は、故障診断実施信号F2を出力してHレベルの信号が入力されたことにより、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線していることを検出することができる。
他のセルと検出端子間での断線を検出する場合についても同様である。例えば、セルs1の正極端子(セルs2の負極端子)と検出端子C1との間の接続線の断線を検出する場合には、故障診断実施信号F1が充放電制御回路5から出力される。この結果、MOSトランジスタQ1は強制的にオフとなり、MOSトランジスタQ2は強制的にオンとなる。上記箇所において断線が生じている場合には、検出端子C1の電圧は、セルs2の正極端子の電圧と等しくなるので、異常検出回路b2は、検出端子C1−C2間の電圧が第3の所定電圧V3より低い電圧であることを検出し、異常検出回路b1は、第2の所定電圧V2より高い電圧であることを検出する。
この場合にも、充放電制御回路5は、故障診断実施信号F1を出力した後にオア回路4を介してHレベルの信号が入力されることにより、セルs1の正極端子(セルs2の負極端子)と検出端子C1との間の接続線が断線していることを検出することができる。
第2の実施の形態における組電池の異常検出装置によれば、充放電制御回路5は、故障診断実施信号F1〜Fn-1を用いて、1つ置きにセル間、すなわち、検出端子間を短絡・開放させる回路を個別に制御するので、セルと対応する検出端子間の断線を検出することができるとともに、断線箇所を容易に特定することができる。
−第3の実施の形態−
図3は、第3の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図である。図1に示す第1の実施の形態における組電池の異常検出装置と同じ構成要素については、同一の符合を付して説明を省略する。第3の実施の形態における組電池の異常検出装置では、抵抗R1〜RnとツェナーダイオードD1〜Dnとにより電流バイパス回路が構成されている。
ツェナーダイオードD1〜Dnのツェナー電圧VZは、セルs1〜snの満充電電圧よりも低い第4の所定電圧V4に設定され、第2,第3,第4の所定電圧V2,V3,V4の大小関係は、V2>V4>V3となっている。セルs1〜snの端子間電圧が第4の所定電圧V4よりも上昇すると、ツェナーダイオードD1〜Dnに電流が流れ始める。すなわち、バイパス電流がツェナーダイオードD1〜Dnと直列に接続されている抵抗R1〜Rnを介して流れる。電流バイパス機能はこのようにして作動する。
セルs2,s4,s6,…,snのように、最下位から数えて偶数番目に位置するセルに対しては、N型MOSトランジスタQ12〜Q1nと抵抗R12〜R1nとの直列回路が並列接続されている。例えば、セルs2と並列に、抵抗R12とMOSトランジスタQ12との直列回路が接続されている。MOSトランジスタQ12のゲート端子には、充放電制御回路5からの故障診断実施信号が入力される。MOSトランジスタQ12のソース端子は、対応するセルs2の負極と接続され、ドレイン端子は抵抗R12を介してセルs2の正極と接続されている。
充放電制御回路5から故障診断実施信号(Hレベル)が出力されると、MOSトランジスタQ12〜Q1nはオンとなり、組電池1を構成する複数のセルs1〜snに対して1つ置きにセル間、すなわち、検出端子間が短絡される。一方、故障診断実施信号が出力されない場合(Lレベル)には、MOSトランジスタQ12〜Q1nはオフとなる。MOSトランジスタQ12〜Q1nと直列に接続される抵抗R12〜R1nの抵抗値は、抵抗R1〜Rnの抵抗値よりも十分小さい値が設定される。従って、電流バイパス機能が作動している時に、MOSトランジスタQ12〜Q1nがオンすると、オンしたMOSトランジスタQ12〜Q1nと直列接続されている抵抗R12〜R1nの方にバイパス電流の大部分が流れる。
ここで、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線した場合について考察する。断線が発生する直前のセルs2およびs3の端子間電圧は、第4の所定電圧V4より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いものとする。断線が生じる前は、ツェナーダイオードD2およびD3を介して電流が流れることにより、電流バイパス機能が作動する。ただし、セルs2およびs3は、過充電状態には至っていないので、異常検出回路b2およびb3からは異常検出信号(Hレベル)は出力されない。
この状態から、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線すると、セルs2,s3ごとに流れていたバイパス電流が、セルs3の正極端子から抵抗R3、ツェナーダイオードD3、抵抗R2、ツェナーダイオードD2を介して、セルs2の負極端子に流れる。抵抗R1〜Rnの抵抗値は同一であり、また、ツェナーダイオードD1〜Dnのツェナー電圧も同一値であるので、検出端子C2の電圧は、セルs2とセルs3の各端子間電圧の加算値の1/2、すなわち、平均電圧となる。
ここで、充放電制御回路5から故障診断実施信号(Hレベル)が出力されると、MOSトランジスタQ12はオンとなり、抵抗R2とツェナーダイオードD2とを介して流れていたバイパス電流は、抵抗R12とMOSトランジスタQ12とで構成される直列回路にも分岐して流れ始める。上述したように、抵抗R12の抵抗値は抵抗R2(R3)の抵抗値よりも十分小さい値に設定されているので、バイパス電流の大部分は抵抗R12とMOSトランジスタQ12との直列回路に流れる。従って、検出端子C2の電圧は、セルs2の負極端子の電圧にごく近い電圧となる。この結果、異常検出回路b2は、検出端子C1−C2間の電圧が第3の所定電圧V3より低い電圧であることを検出し、異常検出回路b3は、検出端子C2−C3間の電圧が第2の所定電圧V2より高い電圧であることを検出する。
このように、異常検出回路b2からは過放電であることを示す異常検出信号(Hレベル)が出力され、異常検出回路b3からは過充電であることを示す異常検出信号(Hレベル)が出力されるので、充放電制御回路5には、オア回路4を介してHレベルの信号が入力される。
他のセルと検出端子間で断線が生じた場合についても同様である。例えば、セルs3の正極端子(セルs4の負極端子)と検出端子C3との間の接続線が断線した場合について説明する。断線が発生する直前のセルs3およびs4の端子間電圧は、第4の所定電圧V4より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いものとする。この場合、ツェナーダイオードD3およびD4には電流が流れるので、電流バイパス機能が作動する。ただし、セルs3およびs4は、過充電状態には至っていないので、異常検出回路b3およびb4からは異常検出信号(Hレベル)は出力されない。
この状態から、セルs3の正極端子(セルs4の負極端子)と検出端子C3との間の接続線が断線すると、セルs3,s4ごとに流れていたバイパス電流が、セルs4の正極端子から抵抗R4、ツェナーダイオードD4、抵抗R3、ツェナーダイオードD3を介して、セルs3の負極端子に流れる。従って、上述した理由により、検出端子C3の電圧は、セルs3とセルs4の各端子間電圧の加算値の1/2、すなわち、平均電圧となる。
ここで、充放電制御回路5から故障診断実施信号(Hレベル)が出力されると、MOSトランジスタQ14はオンとなり、抵抗R4とツェナーダイオードD4とを介して流れていたバイパス電流は、抵抗R14とMOSトランジスタQ14とで構成される直列回路にも分岐して流れ始める。この場合、上述したように、抵抗R4(R3)と抵抗R14との大小関係から、検出端子C3の電圧は、セルs4の正極端子の電圧にごく近い電圧となる。この結果、異常検出回路b3は、検出端子C2−C3間の電圧が第2の所定電圧V2より高い電圧であることを検出し、異常検出回路b4は、検出端子C3−C4間の電圧が第3の所定電圧V3より低い電圧であることを検出する。従って、充放電制御回路5には、オア回路4を介してHレベルの信号が入力される。このように、充放電制御回路5は、故障診断実施信号を出力した後にHレベルの信号が入力されることによって、断線が生じていることを検出することができる。
図9は、第3の実施の形態における組電池の異常検出装置が備えているようなMOSトランジスタや故障診断実施信号が出力される信号線を備えていない組電池の異常検出装置の構成を示す図である。図9を用いて、第3の実施の形態における組電池の異常検出装置の効果を説明する。なお、図3に示す構成部分と同じ構成部分については同一の符合を付して説明を省略する。
上述した説明と同様に、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線した場合について考察する。断線が発生する直前のセルs2およびs3の端子間電圧は、第4の所定電圧V4より高く、かつ、第2の所定電圧V2より低いものとする。この場合、ツェナーダイオードD3およびD4にはバイパス電流が流れるが、セルs2およびs3は、過充電には至っていないため、異常検出回路b2およびb3からは異常検出信号(Hレベル)は出力されない。
この状態から、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線すると、セルs2,s3ごとに流れていたバイパス電流が、セルs3の正極端子から抵抗R3、ツェナーダイオードD3、抵抗R2、ツェナーダイオードD2を介して、セルs2の負極端子に流れる。従って、上述した理由により、検出端子C2の電圧は、セルs2とセルs3の各端子間電圧の加算値の1/2、すなわち、平均電圧となる。セルs2およびs3の端子間電圧は、V4より高くV2より低いので、平均電圧もV4より高くV2より低い。従って、異常検出回路b2,b3からは異常検出信号が出力されないので、断線を検出することはできない。
第3の実施の形態における組電池の異常検出装置によれば、電流バイパス回路として、半導体スイッチであるツェナーダイオードD1〜Dnを用いる場合においても、セルs1〜snと検出端子C1〜Cnとの間の接続線にて断線が生じたことを確実に検出することができる。すなわち、検出端子間の電圧が所定の電圧以上になると検出端子間に接続される半導体スイッチがオンされて対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス回路を備えた回路において、隣接する半導体スイッチを交互に強制的にオン・オフさせた時に異常検出回路から出力される信号に基づいて、セルと対応する検出端子との間の接続線の断線を確実に検出することができる。従って、断線を検出するための大規模な断線検出回路を追加する必要がない。
また、断線故障診断時には、充放電制御回路5から1つの故障診断実施信号を出力することにより、セルと対応する検出端子間の全ての接続線の断線を検出することができる。
−第4の実施の形態−
図4は、第4の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図である。図3に示す第3の実施の形態における組電池の異常検出装置と同じ構成要素については、同一の符合を付して説明を省略する。第4の実施の形態における組電池の異常検出装置では、充放電制御回路5から故障診断実施信号が出力される信号線が複線化されている。
故障診断実施信号F2は、セルs1の正極端子(セルs2の負極端子)と検出端子C1との間の接続線、および、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線の断線を検出する際に出力されて、MOSトランジスタQ12のゲート端子に入力される。故障診断実施信号F4は、セルs3の正極端子(セルs4の負極端子)と検出端子C3との間の接続線、および、セルs4の正極端子(セルs5の負極端子)と検出端子C4との間の接続線の断線を検出する際に出力されて、MOSトランジスタQ14のゲート端子に入力される。故障診断実施信号F6,F8,…についても同様であり、故障診断信号Fnは、セルsn-2の正極端子(セルsn-1の負極端子)と検出端子Cn-1との間の接続線、および、セルsn-1の正極端子(セルsnの負極端子)と検出端子Cnとの間の接続線の断線を検出する際に出力されて、MOSトランジスタQ1nのゲート端子に入力される。
ここで、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線が断線した場合について考察する。断線が発生する直前の動作は、第3の実施の形態と同じなので、説明は省略する。充放電制御回路5から故障診断実施信号F2(Hレベル)が出力されると、MOSトランジスタQ12はオンとなり、抵抗R2とツェナーダイオードD2とを介して流れていたバイパス電流は、抵抗R12とMOSトランジスタQ12とで構成される直列回路にも分岐して流れ始める。上述した理由により、検出端子C2の電圧は、セルs2の負極端子の電圧にごく近い電圧となるので、異常検出回路b2は、検出端子C1−C2間の電圧が第3の所定電圧V3より低い電圧であることを検出し、異常検出回路b3は、検出端子C2−C3間の電圧が第2の所定電圧V2より高い電圧であることを検出する。
このように、異常検出回路b2からは過放電であることを示す異常検出信号(Hレベル)が出力され、異常検出回路b3からは過充電であることを示す異常検出信号(Hレベル)が出力されるので、充放電制御回路5には、オア回路4を介してHレベルの信号が入力される。充放電制御回路5は、故障診断実施信号F2を出力した後にHレベルの信号が入力されたことから、セルs2の正極端子(セルs3の負極端子)と検出端子C2との間の接続線、または、セルs1の正極端子(セルs2の負極端子)と検出端子C1との間の接続線のうちのいずれか一方が断線していることを検出することができる。
他のセルと検出端子間で断線が生じた場合についても同様である。例えば、セルs3の正極端子(セルs4の負極端子)と検出端子C3との間の接続線の断線を検出する場合は、充放電制御回路5から故障診断実施信号F4を出力する。なお、セルs3の正極端子(セルs4の負極端子)と検出端子C3との間の接続線にて断線が生じた場合の動作については、第3の実施の形態にて説明したので、ここではその説明は省略する。
第4の実施の形態における組電池の異常検出装置によれば、電流バイパス回路としてツェナーダイオードD1〜Dnを用いる場合において、セルs1〜snと検出端子C1〜Cnとの間の接続線の断線を検出することができるとともに、断線箇所を特定することができる。すなわち、充放電制御回路5は、故障診断実施信号F2,F4,…,Fnを用いて、MOSトランジスタQ12〜Q1nを個別に制御するので、容易にセルと対応する検出端子間の断線箇所を特定することができる。
−第5の実施の形態−
図5は、第5の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図である。図1に示す第1の実施の形態における組電池の異常検出装置と同じ構成要素については、同一の符合を付して説明を省略する。
第5の実施の形態における組電池の異常検出装置は、図1に示す第1の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成に加えて、診断信号分割回路6と、オア回路OR1,OR3,…,ORn-1と、アンド回路AND2,AND4,…,ANDnと、インバータ回路INV2,INV4,…,INVnと、後述する故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bを送信するための2本の信号線とを備える。
オア回路OR1,OR3,…,ORn-1は、セルs1〜sn-1に対して1つおきに設けられているアンド回路AND1,AND3,…,ANDn-1に対応して設けられている。オア回路OR1,OR3,…,ORn-1はそれぞれ、対応する電流バイパス電圧検出回路a1,a3,…,an-1の出力信号と、後述する診断信号分割回路6から出力される診断信号Chk−Aとの論理和を演算して、演算結果を対応するアンド回路AND1,AND3,…,ANDn-1に出力する。
アンド回路AND2,AND4,…,ANDn、および、インバータ回路INV2,INV4,…INVnは、セルs2〜snに対して1つおきに設けられているオア回路OR2,OR4,…,ORnに対応して設けられている。アンド回路AND2,AND4,…,ANDnはそれぞれ、対応する電流バイパス電圧検出回路a2,a4,…,anの出力信号と、後述する診断信号分割回路6から出力される診断信号Chk−Aをインバータ回路INV2,INV4,…,INVnで反転した信号との論理積を演算して、演算結果を対応するオア回路OR2,OR4,…,ORnに出力する。
診断信号分割回路6は、充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkを2つの故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bに分割して出力する。故障診断実施信号Chk−Aは、インバータ回路INV2,INV4,…INVnを介して、アンド回路AND2,AND4,…,ANDnに入力されるとともに、オア回路OR1,OR3,…,ORn-1に入力される。故障診断実施信号Chk−Bは、インバータ回路INV1,INV3,…,INVn-1およびオア回路OR2,OR4,…,ORnに入力される。
図6は、充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkの出力タイミングと、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bの出力タイミングとを示す図である。図6に示すように、故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bのパルス(Hレベル)は、交互に出力される。例えば、充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkの奇数番目のパルス(Hレベル)は、診断信号分割回路6からは故障診断実施信号Chk−Aのパルス(Hレベル)として出力され、故障診断実施信号Chkの偶数番目のパルスは、診断信号分割回路6からは故障診断実施信号Chk−Bのパルス(Hレベル)として出力される。
<奇数段目に位置するセルに対応して設けられているロジック回路の動作>
ロジック回路のうち、組電池1の奇数段目に位置するセルs1,s3,…,sn-1に対応して設けられているロジック回路の動作について、セルs1を例にとって説明する。
〜(Chk−A,Chk−B)=(L,L)の場合〜
充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkが出力されていない場合、すなわち、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AおよびChk−BがいずれもLレベルの場合には、オア回路OR1にはLレベルの信号が入力され、アンド回路AND1には、インバータ回路INV1を介してHレベルの信号が入力される。この場合、電流バイパス電圧検出回路a1の出力がそのままオア回路OR1およびアンド回路AND1の出力となる。従って、電流バイパス電圧検出回路a1からHレベルの信号が出力されると、N型MOSトランジスタQ1はオンし、Lレベルの信号が出力されると、MOSトランジスタQ1はオフする。
〜(Chk−A,Chk−B)=(H,L)の場合〜
充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkの奇数番目のパルスが出力されている場合、すなわち、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AがHレベルで、故障診断実施信号Chk−BがLレベルの場合について説明する。この場合、オア回路OR1にはHレベルの信号が入力され、アンド回路AND1には、インバータ回路INV1を介してHレベルの信号が入力される。従って、電流バイパス電圧検出回路a1の出力信号のレベルに関わらず、オア回路OR1の出力およびアンド回路AND1の出力信号はHレベルとなるので、MOSトランジスタQ1は強制的にオンとなる。
〜(Chk−A,Chk−B)=(L,H)の場合〜
充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkの偶数番目のパルスが出力されている場合、すなわち、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AがLレベルで、故障診断実施信号Chk−BがHレベルの場合について説明する。この場合、アンド回路AND1には、インバータ回路INV1を介してLレベルの信号が入力されるので、電流バイパス電圧検出回路a1の出力信号のレベルに関わらず、アンド回路AND1の出力信号はLレベルとなる。従って、MOSトランジスタQ1は強制的にオフとなる。
<偶数段目に位置するセルに対応して設けられているロジック回路の動作>
次に、組電池1の偶数段目に位置するセルs2,s4,…,snに対応して設けられているロジック回路の動作について、セルs2を例にとって説明する。
〜(Chk−A,Chk−B)=(L,L)の場合〜
充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkが出力されていない場合、すなわち、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AおよびChk−BがいずれもLレベルの場合には、オア回路OR2にはLレベルの信号が入力され、アンド回路AND2には、インバータ回路INV2を介してHレベルの信号が入力される。この場合、電流バイパス電圧検出回路a2の出力がそのままアンド回路AND2およびオア回路OR2の出力となる。従って、電流バイパス電圧検出回路a2からHレベルの信号が出力されると、N型MOSトランジスタQ2はオンし、Lレベルの信号が出力されると、MOSトランジスタQ2はオフする。
〜(Chk−A,Chk−B)=(H,L)の場合〜
充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkの奇数番目のパルスが出力されている場合、すなわち、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AがHレベルで、故障診断実施信号Chk−BがLレベルの場合について説明する。この場合、アンド回路AND2には、インバータ回路INV2を介してLレベルの信号が入力され、オア回路OR2にはLレベルの信号が入力される。従って、電流バイパス電圧検出回路a2の出力信号のレベルに関わらず、アンド回路AND2およびオア回路OR2の出力信号はLレベルとなり、MOSトランジスタQ2は強制的にオフとなる。
〜(Chk−A,Chk−B)=(L,H)の場合〜
充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkの偶数番目のパルスが出力されている場合、すなわち、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AがLレベルで、故障診断実施信号Chk−BがHレベルの場合について説明する。この場合、アンド回路AND2には、インバータ回路INV2を介してHレベルの信号が入力され、オア回路OR2にはHレベルの信号が入力される。従って、電流バイパス電圧検出回路a2の出力信号のレベルに関わらず、オア回路OR2の出力信号はHレベルとなり、MOSトランジスタQ2は強制的にオンとなる。
説明は省略するが、奇数段目に位置する他のセルs3,s5,…,sn-1に対応するロジック回路の動作、および、偶数段目に位置する他のセルs4,s6,…,snに対応するロジック回路の動作についても同様である。従って、充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkの奇数番目のパルスが出力されると、奇数段目に位置するセルs1,s3,…,sn-1に対応して設けられているMOSトランジスタは強制的にオンとなり、偶数段目に位置するセルs2,s4,…,snに対応して設けられているMOSトランジスタは強制的にオフとなる。
また、充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkの偶数番目のパルスが出力されると、奇数段目に位置するセルs1,s3,…,sn-1に対応して設けられているMOSトランジスタは強制的にオフとなり、偶数段目に位置するセルs2,s4,…,snに対応して設けられているMOSトランジスタは強制的にオンとなる。
従って、充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkが出力されると、直列接続されている複数のセルs1〜snのうち、1つ置きのセル間、すなわち、検出端子間が短絡されるとともに、短絡された検出端子間に隣接する検出端子間は開放される。これにより、第1の実施の形態における組電池の異常検出装置と同様に、セルと、対応する検出端子との間の接続線の断線を検出することができる。
第1の実施の形態における組電池の異常検出装置では、充放電制御回路5からHレベルの故障診断実施信号が出力されると、常に、奇数段目に位置するMOSトランジスタQ1,Q3,…,Qn-1がオフとなり、偶数段目に位置するMOSトランジスタQ2,Q4,…,Qnがオンとなった。従って、接続線の断線診断が行われる場合には、電流バイパス回路が作動するセルs2,s4,…,snの電力が消費されるため、電流バイパス回路が作動しないセルs1,s3,…,sn-1との間で、電圧(容量)差が生じることになる。
これに対して、第5の実施の形態における組電池の異常検出装置では、充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkの1パルスごとに、オン・オフさせるMOSトランジスタを入れ替える。すなわち、断線の検出処理を行う度に、複数のセルs1〜snの両端子にそれぞれ接続される検出端子間を交互に短絡・開放させる(短絡・開放を切り替える)ので、接続線の断線診断を行う場合でも、組電池1を構成する各セルs1〜sn間で電圧(容量)差が生じることはない。
−第6の実施の形態−
図7は、第6の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図である。図3に示す第3の実施の形態における組電池の異常検出装置、および、図5に示す第5の実施の形態における組電池の異常検出装置と同じ構成要素については、同一の符合を付して説明を省略する。
第6の実施の形態における組電池の異常検出装置は、図3に示す第3の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成に加えて、診断信号分割回路6と、抵抗R11,R13,…,R1n-1と、N型MOSトランジスタQ11,Q13,…,Q1n-1と、故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bを送信するための2本の信号線とを備える。
抵抗R11およびMOSトランジスタQ11の直列回路は、セルs1と並列に接続されている。同様に、抵抗R13およびMOSトランジスタQ13の直列回路は、セルs3と並列に接続されており、抵抗R1n-1およびMOSトランジスタQ1n-1の直列回路は、セルsn-1と並列に接続されている。
第5の実施の形態における組電池の異常検出装置と同様に、診断信号分割回路6は、充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkを2つの故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bに分割する。故障診断実施信号Chk−Aは、組電池1の奇数段目に位置するセルs1,s3,…,sn-1に対応して設けられているMOSトランジスタQ1,Q3,…,Q1n-1のゲート端子に入力される。また、故障診断実施信号Chk−Bは、組電池1の偶数段目に位置するセルs2,s4,…,snに対応して設けられているMOSトランジスタQ2,Q4,…,Qnのゲート端子に入力される。
充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkの出力タイミング、および、診断信号分割回路6から出力される故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bの出力タイミングは、第5の実施の形態と同様に、図6に示すものとなる。すなわち、充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkの奇数番目のパルスは、診断信号分割回路6からは故障診断実施信号Chk−Aのパルスとして出力され、故障診断実施信号Chkの偶数番目のパルスは、診断信号分割回路6からは故障診断実施信号Chk−Bのパルスとして出力される。
第6の実施の形態における組電池の異常検出装置では、故障診断実施信号Chk奇数番目のパルス(Hレベル)が出力されると、奇数段目に位置するセルs1,s3,…,sn-1に対応して設けられているMOSトランジスタQ1,Q3,…,Q1n-1がそれぞれオンとなり、偶数段目に位置するMOSトランジスタQ2,Q4,…,Qnはそれぞれオフする。また、故障診断実施信号Chkの偶数番目のパルスが出力されると、偶数段目に位置するセルs2,s4,…,snに対応して設けられているMOSトランジスタQ2,Q4,…,Qnがそれぞれオンとなり、奇数段目に位置するMOSトランジスタQ1,Q3,…,Q1n-1はそれぞれオフする。
従って、充放電制御回路5から故障診断実施信号Chkが出力されると、直列接続されている複数のセルs1〜snのうち、1つ置きのセル間、すなわち、検出端子間が短絡されるとともに、短絡された検出端子間に隣接する検出端子間は開放される。これにより、第3の実施の形態における組電池の異常検出装置と同様に、セルと、対応する検出端子との間の接続線の断線を検出することができる。
また、第5の実施の形態における組電池の異常検出装置と同様に、充放電制御回路5から出力される故障診断実施信号Chkの1パルスごとに、オン・オフさせるMOSトランジスタを入れ替える。すなわち、断線の検出処理を行う度に、複数のセルs1〜snの両端子にそれぞれ接続される検出端子間を交互に短絡・開放させる(短絡・開放を切り替える)ので、接続線の断線診断を行う場合でも、組電池1を構成するセルs1〜sn間で電圧(容量)差が生じることはない。
すなわち、第3の実施の形態における組電池の異常検出装置では、充放電制御回路5からHレベルの故障診断実施信号が出力されると、常に、偶数段目のセルごとに設けられているMOSトランジスタQ12,Q14,…,Q1nがオンとなって、セルs2,s4,…,snの電力が消費されるため、セルs1,s3,…,sn-1との間で、電圧(容量)差が生じることになる。しかし、第6の実施の形態における組電池の異常検出装置によれば、全てのセルごとにMOSトランジスタを設け、故障診断実施時に、オン・オフさせるMOSトランジスタを入れ替えることにより、特定のセルの電力が消費されるのを防ぐことができる。
本発明は、上述した各実施の形態に限定されることはない。例えば、第1の実施の形態における組電池の異常検出装置において、電流バイパス回路を構成する半導体スイッチとしてMOSトランジスタを用いたが、バイポーラトランジスタを用いることもできる。
また、各セルs1〜snの両端子にそれぞれ接続される検出端子間を短絡する回路、および、開放する回路の構成も、上述した第1〜第6の実施の形態における組電池の異常検出装置で用いた短絡回路および開放回路の構成に限定されることはない。
特許請求の範囲の構成要素と第1,第2の実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、検出端子C1〜Cnが検出端子を、異常検出回路b1〜bnが異常検出回路を、オア回路OR2〜ORn,MOSトランジスタQ2,Q4,…,Qnが短絡回路を、MOSトランジスタQ1〜Qnが半導体スイッチを、充放電制御回路5が制御回路を、オア回路4および充放電制御回路5が断線検出回路を、アンド回路AND1〜ANDn-1,インバータ回路INV1〜INVn-1,MOSトランジスタQ1,Q3,…,Qn-1が開放回路をそれぞれ構成する。
また、第3,第4の実施の形態の構成要素との対応関係に関しては、ツェナーダイオードD1〜Dnおよび抵抗R1〜Rnが電流バイパス回路を、充放電制御回路5およびMOSトランジスタQ12〜Q1nが制御回路をそれぞれ構成する。さらに、第5および第6の実施の形態の構成要素との対応関係に関しては、MOSトランジスタQ1,Q3,…,Qn-1、抵抗R1,…,Rn-1、アンド回路AND1,…,ANDn-1,インバータ回路INV1,…,INVn-1、オア回路OR1,…,ORn-1、および、MOSトランジスタQ2,Q4,…,Qn、抵抗R2,…,Rn、アンド回路AND2,…,ANDn、オア回路OR2,…,ORn、インバータ回路INV2,…,INVnが短絡・開放回路を構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
第1の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図 第2の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図 第3の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図 第4の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図 第5の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図 充放電制御回路から出力される故障診断実施信号Chkの出力タイミング、および、診断信号分割回路から出力される故障診断実施信号Chk−AおよびChk−Bの出力タイミングを示す図 第6の実施の形態における組電池の異常検出装置の構成を示す図 第1の実施の形態における組電池の異常検出装置の効果を説明するための組電池の異常検出装置の構成図 第3の実施の形態における組電池の異常検出装置の効果を説明するための組電池の異常検出装置の構成図
符号の説明
1…組電池、4…オア回路、5…充放電制御回路、6…診断信号分割回路、s1〜sn…セル、a1〜an…電流バイパス電圧検出回路、b1〜bn…異常検出回路、AND1〜ANDn…アンド回路、OR1〜ORn,OR22〜OR2n-1…オア回路、R1〜Rn,R11〜R1n…抵抗、Q1〜Qn,Q11〜Q1n…N型MOSトランジスタ、C1〜Cn…検出端子、INV1〜INVn…インバータ回路、D1〜Dn…ツェナーダイオード

Claims (9)

  1. 充電可能な複数のセルを直列に接続して構成される組電池の異常検出装置において、
    前記複数のセルの両端子にそれぞれ接続される検出端子と、
    前記複数のセルごとに設けられ、前記検出端子間の電圧と所定電圧V2とを比較することにより対応するセルの過充電状態を検出するとともに、前記検出端子間の電圧と所定電圧V3とを比較することにより対応するセルの過放電状態を検出する異常検出回路と、
    前記複数のセルに対応する前記検出端子間をそれぞれ1つ置きに短絡させる複数の短絡回路と、
    前記短絡回路を作動させる制御回路と、
    前記制御回路が前記短絡回路を作動させた時に前記異常検出回路から出力される信号に基づいて、前記セルと対応する検出端子との間の接続線の断線を検出する断線検出回路とを備え、
    前記断線検出回路は、前記制御回路が前記短絡回路を作動させた時に、前記異常検出回路から対応するセルの過充電状態または過放電状態を示す信号が出力されたときに、前記断線が生じていると判定することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  2. 請求項1に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記短絡回路は半導体スイッチを備え、前記半導体スイッチのオン/オフにより前記検出端子間を短絡させることを特徴とする組電池の異常検出装置。
  3. 請求項1または2に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記制御回路は、作動させる前記短絡回路を個別に制御することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  4. 請求項1または2に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記制御回路は、全ての前記短絡回路を同時に制御することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の組電池の異常検出装置において、
    前記短絡回路は、前記検出端子間の電圧が所定電圧V1以上になると対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス回路としても機能することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  6. 請求項1〜5のいずれかに記載の組電池の異常検出装置において、
    前記短絡回路により短絡される検出端子間と隣接する検出端子間を開放する複数の開放回路をさらに設け、
    前記制御回路は、前記短絡回路を作動させるときは前記開放回路を同時に作動させ、
    前記断線検出回路は、前記制御回路が前記短絡回路および前記開放回路を作動させた時に前記異常検出回路から出力される信号に基づいて、前記セルと対応する検出端子との間の接続線の断線の有無を検出することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  7. 請求項1〜4のいずれかに記載の組電池の異常検出装置において、
    前記複数のセルごとに設けられ、前記検出端子間の電圧が所定の電圧以上になると前記検出端子間に接続される半導体スイッチがオンされて、対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス回路をさらに備えることを特徴とする組電池の異常検出装置。
  8. 請求項に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記短絡回路および前記開放回路は、前記複数のセルに対応する前記検出端子間をそれぞれ短絡および開放させることができる短絡・開放回路であって、
    前記断線検出回路は、前記制御回路が前記複数の短絡・開放回路を1つ置きに短絡させるとともに、短絡させる短絡・開放回路と隣接する短絡・開放回路を開放させた時に前記異常検出回路から出力される信号に基づいて、前記セルと対応する検出端子との間の接続線の断線を検出することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  9. 請求項8に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記制御回路は、前記断線の検出処理を行う度に、前記複数の短絡・開放回路の各々を交互に短絡・開放させることを特徴とする組電池の異常検出装置。
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