JP2004039333A - 組電池の異常検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡易な構成によりセルの過充電状態および過放電状態を検出する。
【解決手段】電流バイパス回路a1は、コンパレータC1を備え、セルs1の端子電圧Vcと所定電圧V1とを比較することにより、セルs1に流れる充電電流の一部をバイパスさせる。異常検出回路f1に含まれるコンパレータC2には、コンパレータC1の出力に基づいて、セルの異常判定を行うための基準電圧V2またはV3が入力される。これにより、1つのコンパレータC2を用いて、セルs1の過充電状態および過放電状態を検出することができる。
【選択図】図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、組電池の過充電状態および過放電状態を検出する組電池の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数個のセルを直列に接続して構成される組電池では、組電池の放電容量の低下を防止するために、セルの過充電状態および過放電状態を検出することが重要である。従来の組電池の異常検出装置では、過充電検出回路と過放電検出回路の2つの異常検出回路を備えることにより、セルの過充電状態と過放電状態とを検出していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の組電池の異常検出装置では、組電池の過充電状態と過放電状態を検出するために、組電池を構成するセルごとに、過充電異常検出回路と過放電異常検出回路の2つの回路を設けていたので、異常検出回路を構成する部品数が多くなるという問題があった。
【0004】
本発明の目的は、1つの異常検出回路により組電池の過充電状態および過放電状態を検出する組電池の異常検出装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明による、充電可能な複数のセルを直列に接続して構成される組電池の異常検出装置は、複数のセルごとに設けられ、対応するセルの端子電圧が第1の所定電圧以上になると対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス回路と、複数のセルごとに設けられ、対応するセルの異常を検出する異常検出回路とを備え、異常検出回路は、電流バイパス回路の電流バイパス機能が作動している時は対応するセルの過充電状態を検出する過充電検出回路として動作し、電流バイパス機能が作動していない時は対応するセルの過放電状態を検出する過放電検出回路として動作することにより、上記目的を達成する。
(2)本発明による組電池の異常検出装置は、複数のセルごとに設けられ、対応するセルの端子電圧が所定電圧以上になると対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス手段と、複数のセルごとに設けられ、対応するセルの端子電圧と基準電圧とを比較する電圧比較手段と、電流バイパス手段の電流バイパス機能の作動の有無に基づいて、電圧比較手段に入力する基準電圧を変更する基準電圧変更手段と、電圧比較手段による電圧比較結果に基づいて、対応するセルの過充電状態および過放電状態を検出する異常検出手段とを備えることにより、上記目的を達成する。
【0006】
【発明の効果】
本発明による組電池の異常検出装置によれば、異常検出回路は、電流バイパス回路の電流バイパス機能が作動している時は対応するセルの過充電状態を検出する過充電検出回路として動作し、電流バイパス機能が作動していない時は対応するセルの過放電状態を検出する過放電検出回路として動作するので、1つの異常検出回路によりセルの過充電および過放電を検出することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
−第1の実施の形態−
図1は、本発明による組電池の異常検出装置の第1の実施の形態の構成を示す図である。第1の実施の形態における組電池の異常検出装置は、電流バイパス回路a1〜anと、異常検出回路f1〜fnと、オア(OR)回路4とを備える。組電池1は、充電可能な複数のセルs1〜snを直列に接続して構成される。電流バイパス回路a1〜anと異常検出回路f1〜fnは、各セルs1〜snごとに設けられている。
【0008】
電流バイパス回路a1〜anは、セルの端子電圧が第1の所定電圧V1より上昇して満充電に近い状態になったことを検出して、対応するセルs1〜snに流れる電流の一部をバイパスする回路である。すなわち、各セルによりDOD(放電深度)が異なるので、満充電に近い状態まで充電されたセルに接続された電流バイパス回路の電流バイパス機能を作動させて、セルに流れる充電電流を低下させるとともに、他のセルの充電を継続させることにより、各セル間の容量バラツキを抑制することができる。
【0009】
異常検出回路f1〜fnは、充電時にセルの端子電圧が第2の所定電圧V2より上昇して過充電になったことを検出するとともに、放電時にセルの端子電圧が第3の所定電圧V3より下降して過放電になったことを検出する。セルの過充電状態または過放電状態を検出すると、異常検出信号をオア回路4に出力する。オア回路4は、いずれか1つの異常検出回路f1〜fnから異常検出信号が出力されると、セルに異常が発生したことを示す信号を組電池1の充放電を制御している制御装置(不図示)に出力する。
【0010】
電流バイパス回路a1〜anと異常検出回路f1〜fnの詳細な構成および動作について説明する。図2は、セルs1に接続される電流バイパス回路a1および異常検出回路f1の詳細な構成を示している。電流バイパス回路a1は、コンパレータ(電圧比較器)C1と、抵抗R1,R2,R3と、MOSトランジスタQ1と、インバータINV1とを備える。コンパレータC1の−端子には、対応するセルs1の端子電圧Vcが印加され、+端子には電源電圧Vccを抵抗R2と抵抗R3とで分割した電圧V1(=Vcc・R3/(R2+R3))が印加される。コンパレータC1の出力端子は、インバータINV1を介してMOSトランジスタQ1のゲート端子と接続されている。MOSトランジスタQ1のソース端子はセルs1の負極と接続され、ドレイン端子は抵抗R1を介してセルs1の正極と接続されている。
【0011】
なお、コンパレータC1は、−端子に印加される端子電圧Vcが+端子に印加される基準となる第1の電圧V1よりも高い場合に、L(ロー)レベルの信号を出力する。このとき、MOSトランジスタQ1がオンして電流バイパス回路a1の電流バイパス機能が作動する。すなわち、第1の所定電圧V1は、セルs1に流れる充電電流をバイパスさせるためのしきい値電圧であり、予め実験等により求めておく。従って、抵抗R2および抵抗R3は、電圧V1を実現できるように設定する必要がある。
【0012】
異常検出回路f1は、コンパレータC2と、抵抗R4,R5,R6と、MOSトランジスタQ2と、イクスクルーシブノアEXNOR1とを備える。MOSトランジスタQ2のゲート端子は、コンパレータC1の出力端子と接続されている。コンパレータC1の出力がH(ハイ)レベルの時(電流非バイパス時)は、MOSトランジスタQ2はオンとなり、コンパレータC1の出力がLレベルの時(電流バイパス時)は、MOSトランジスタQ2はオフとなる。抵抗R6はMOSトランジスタQ2と並列に接続されているので、MOSトランジスタQ2がオンの時には、抵抗R6には電流が流れない。
【0013】
コンパレータC2の−端子には、セルs1の端子電圧Vcが印加されるが、コンパレータC2の+端子に印加される電圧は、MOSトランジスタQ2のオン/オフ状態により異なる。MOSトランジスタQ2がオフの時(電流バイパス時)には、電源電圧Vccを抵抗R4と、抵抗R5,R6の合成抵抗(R5+R6)とで分割された電圧V2(=Vcc・(R5+R6)/(R4+R5+R6))が印加される。一方、MOSトランジスタQ2がオンの時(電流非バイパス時)には、電源電圧Vccを抵抗R4と抵抗R5とで分割された電圧V3(=Vcc・R5/(R4+R5))が印加される。
【0014】
なお、第3の所定電圧V3はセルs1〜snの過放電を検出するためのしきい値電圧であり、第2の所定電圧V2はセルs1〜snの過充電を検出するためのしきい値電圧である。電圧V2およびV3は、予め実験等により求めておく。従って、抵抗R4,R5,R6は、電圧V2およびV3を実現できるように設定する必要がある。
【0015】
イクスクルーシブノアEXNOR1の一方の入力端子は、コンパレータC2の出力端子と接続されており、他方の入力端子はコンパレータC1の出力端子と接続されている。イクスクルーシブノアEXNOR1は、コンパレータC1,C2の双方の出力がHレベルまたはLレベルの時に、セルの過充電または過放電を示すHレベルの信号を出力し、コンパレータC1,C2のいずれか一方の出力がHレベルの場合には、セルに異常が存在しないことを示すLレベルの信号を出力する。なお、コンパレータC1,C2に印加される電圧V1,V2,V3の間には、V2>V1>V3の大小関係が成り立つ。
【0016】
電流バイパス回路a1と異常検出回路f1の動作について、図3(a),(b)を用いて説明する。図3(a)は、セルs1の端子電圧Vcと電圧V1,V2,V3との関係を示す図であり、図3(b)は、インバータINV1の出力、コンパレータC1,C2の出力、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力状態をそれぞれ示す動作波形図である。以下では、セルs1の端子電圧Vcが電圧V3より低い状態から、電圧V2より高い状態まで徐々に変化(上昇)するものとして説明する。
【0017】
−過放電の検出−
セルs1の端子電圧Vcが電圧V3より低い場合には、コンパレータC1の出力はHレベルとなる。従って、インバータINV1を介してMOSトランジスタQ1のゲート端子に印加される電圧はLレベルとなるので、MOSトランジスタQ1はオフとなり、電流バイパス回路a1の電流バイパス機能は作動しない。一方、MOSトランジスタQ2のゲート端子にはHレベルの電圧が印加されるので、MOSトランジスタQ2はオンとなる。従って、コンパレータC2の+端子には、電源電圧Vccを抵抗R4と抵抗R5とで分割した電圧V3が印加されるので、コンパレータC2の出力はHレベルとなる。この場合、イクスクルーシブノアEXNOR1の2つの入力端子には、ともにHレベルの信号が入力されるので、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力、すなわち、異常検出回路f1の出力はHレベルとなる。すなわち、セルs1が過放電であることを示す異常検出信号が出力される。
【0018】
−セルが過充電でも過放電でも無い場合−
セルs1の端子電圧Vcが電圧V3を越えた場合について説明する。コンパレータC1の出力は変わらないので、コンパレータC2の+端子に印加される基準電圧はV3のままである。従って、コンパレータC2の出力は、HレベルからLレベルに変わる。この場合、コンパレータC1の出力は変わらないため、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力、すなわち、異常検出回路f1の出力は、HレベルからLレベルに変化する。すなわち、セルs1が過放電であることを示す異常検出信号は解除される。
【0019】
−電流バイパス機能の作動−
セルs1の端子電圧Vcがさらに上昇して電圧V1よりも高くなると、コンパレータC1の出力がHレベルからLレベルに変化するので、インバータINV1を介した出力はHレベルとなる。その結果、MOSトランジスタQ1はオンするので、抵抗R1とMOSトランジスタQ1とを介してバイパス電流が流れる。すなわち、セルs1の端子電圧Vcが電圧V1を越えたことにより、電流バイパス機能が作動し、セルs1に流れる充電電流は減少する。
【0020】
コンパレータC1の出力がLレベルに変わることにより、MOSトランジスタQ2はオフとなる。この結果、コンパレータC2の+端子には、電源電圧Vccを抵抗R4と合成抵抗(R5+R6)とで分割した電圧V2が印加されるので、コンパレータC2の出力はLレベルからHレベルに変化する。イクスクルーシブノアEXNOR1の入力端子には、HレベルとLレベルの信号がそれぞれ入力されるので、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力、すなわち、異常検出回路f1の出力はLレベルのままであり、異常検出信号は出力されない。
【0021】
−過充電の検出−
セルs1の端子電圧Vcがさらに上昇して電圧V2を越えると、コンパレータC1の出力は変化せずに、コンパレータC2の出力がHレベルからLレベルに変化する。従って、イクスクルーシブノアEXNOR1の2つの入力端子には、それぞれLレベルの信号が入力されるので、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力、すなわち、異常検出回路f1の出力はLレベルからHレベルに変化する。これにより、セルs1が過充電であることを示す異常検出信号が出力される。なお、上述したように、コンパレータC1の出力は変化しないので、電流バイパス機能は作動したままである。
【0022】
第1の実施の形態における組電池の異常検出装置によれば、セルの容量バラツキを抑える電流バイパス回路a1〜anと、セルの異常を検出する異常検出回路f1〜fnとを備え、異常検出回路f1〜fnは、電流バイパス回路a1〜anの電流バイパス機能が作動しているときは過充電検出回路として機能し、電流バイパス機能が作動していないときは過放電検出回路として機能する。これにより、セルs1〜snの異常を検出するために、過充電検出回路と過放電検出回路の2つの回路を備える必要が無くなり、部品数が減少し、コストを削減することができる。
【0023】
異常検出回路f1〜fnは、対応するセルs1〜snの端子電圧Vcと、所定の基準電圧とを比較することにより、セルs1〜snの異常を検出するが、電流バイパス回路a1〜anの電流バイパス機能が作動していない時には基準電圧として第2の所定電圧V2が用いられ、電流バイパス機能が作動している時には基準電圧として第3の所定電圧V3が用いられる。これにより、1つのコンパレータを用いて、セルの過放電状態と過充電状態とを検出することができる。
【0024】
電流バイパス回路a1〜anは、対応するセルs1〜snの端子電圧Vcが第1の所定電圧V1より高い場合に、対応するセルs1〜snに流れる電流の一部をバイパスさせる。すなわち、電流バイパス回路a1〜anは、対応するセルs1〜snの端子電圧Vcに基づいて、電流バイパス機能の作動の有無を示す信号を異常検出回路f1〜fnに送信するので、確実に電流バイパス機能の作動の有無を検出することができ、基準電圧V2とV3との切替を行うことができる。
【0025】
また、セルの過充電状態と過放電状態時にイクスクルーシブノアEXNOR1から出力される信号レベル(ロジックレベル)は、いずれもHレベルとなり、過充電状態および過放電状態以外の状態では、Lレベルとなる。すなわち、過充電状態時と過放電状態時とにおいて、異常検出回路f1から出力される信号レベルは同一であるので、簡易な構成により的確にセルの異常を検出することができる。
【0026】
−第2の実施の形態−
第2の実施の形態における組電池の異常検出装置は、電流バイパス回路に特徴がある。すなわち、第2の実施の形態における組電池の異常検出装置に用いられる電流バイパス回路は、コンパレータの代わりにツェナーダイオードZD1を有する。
【0027】
図4は、セルs1に並列に接続されている電流バイパス回路a1と、異常検出回路f1の詳細な構成を示す図である。異常検出回路f1〜fnの構成および動作は、第1の実施の形態の異常検出回路f1〜fnと同じであるので、説明は省略する。電流バイパス回路a1は、ツェナーダイオードZD1と、ダイオードD1と、バイポーラトランジスタQ3と、抵抗R7,R8とを備える。
【0028】
抵抗R7、ツェナーダイオードZD1およびダイオードD1は、直列に接続され、セルs1の正極と負極の間に接続されており、ツェナーダイオードZD1とダイオードD1の接続部には、バイポーラトランジスタQ3のベース端子が接続されている。バイポーラトランジスタQ3のエミッタ端子は、セルs1の負極と接続されている。バイポーラトランジスタQ3のコレクタ端子は、抵抗R8を介して電源電圧Vccと接続されるとともに、異常検出回路f1のMOSトランジスタQ2のゲート端子およびイクスクルーシブノアEXNOR1の入力端子とも接続されている。
【0029】
ツェナーダイオードZD1のツェナー電圧は、セルs1の端子電圧Vcが上述した基準電圧V1と等しくなった時に電流が流れ始めるような電圧値に設定されている。以下では、セルs1の端子電圧Vcが電圧V1より低い状態から徐々に変化(上昇)するものとして、電流バイパス回路a1の電流バイパス機能、および、異常検出回路f1の異常検出方法について説明する。
【0030】
−端子電圧Vcが電圧V1より低い場合−
セルs1の端子電圧Vcが電圧V1より低い場合には、ツェナーダイオードZD1に加わる端子電圧は、ツェナー電圧に達していないので、ツェナーダイオードZD1には電流が流れない。従って、抵抗R7およびダイオードD1にも電流が流れないので、電流バイパス機能は作動しない。この場合、バイポーラトランジスタQ3のベース端子にも電流が流れないので、バイポーラトランジスタQ3はオフ状態となっている。この場合、バイポーラトランジスタQ3のコレクタ端子と接続されている抵抗R8には電流が流れないので、バイポーラトランジスタQ3のコレクタ端子と接続されているイクスクルーシブノアEXNOR1の入力端子には、Hレベルの信号が入力される。
【0031】
なお、異常検出回路f1の構成は、第1の実施の形態の異常検出回路f1の構成と同じであるので、端子電圧Vcが電圧V3より低い場合の動作等については、第1の実施の形態と同じである。すなわち、端子電圧Vcが電圧V3より低い場合には、コンパレータC2の出力はHレベルとなるので、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力はHレベルとなり、セルs1が過放電であることを示す異常検出信号が出力される。また、端子電圧Vcが電圧V3より高く、電圧V1より低い場合には、コンパレータC2の出力がLレベルとなるので、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力はLレベルとなり、異常検出信号は解除される。
【0032】
−端子電圧Vcが電圧V1を越えた場合−
セルs1の端子電圧Vcが電圧V1を越えると、ツェナーダイオードZD1に印加される端子電圧はツェナー電圧に達するので、ツェナーダイオードZD1に電流が流れ始める。この結果、抵抗R7およびダイオードD1にも電流が流れるので、電流バイパス回路a1の電流バイパス機能が作動することになる。この場合、バイポーラトランジスタQ3のベース端子にも電流が流れるので、バイポーラトランジスタQ3はオフ状態からオン状態となり、抵抗R8にも電流が流れる。すなわち、バイポーラトランジスタQ3のコレクタ端子と接続されているイクスクルーシブノアEXNOR1の入力端子には、Lレベルの信号が入力される。
【0033】
バイポーラトランジスタQ3がオンとなることにより、MOSトランジスタQ2のゲート端子にもLレベルの電圧が印加されるので、MOSトランジスタQ2はオフとなる。すなわち、コンパレータC2の+端子に印加される基準電圧は、V3からV2に変わる。異常検出回路f1における動作は、第1の実施の形態と同じであるので、詳しい説明は省略する。
【0034】
第2の実施の形態における組電池の異常検出装置によれば、電流バイパス回路a1がコンパレータを備える代わりにツェナーダイオードZD1を用いることにより、上述した第1の実施の形態における組電池の異常検出装置と同様の効果を得ることができる。第2の実施の形態における組電池の異常検出装置では、ツェナーダイオードZD1に電流が流れてバイポーラトランジスタQ3がオンとなることにより、電流バイパス回路a1〜anの電流バイパス機能が作動したことを示す信号が異常検出回路f1〜fnに出力される。換言すれば、電流バイパス回路a1〜anは、バイパス電流の有無に基づいて、電流バイパス機能の作動の有無を示す信号を異常検出回路f1〜fnに出力するので、確実に電流バイパス機能の作動の有無を検出して、基準電圧V2とV3との切替を行うことができる。
【0035】
本発明は、上述した一実施の形態に限定されることはない。例えば、異常検出回路f1〜fnのコンパレータC2の+端子に印可する基準電圧の切り替えを、電流バイパス回路a1〜anからの信号ではなく、他の外部装置から出力される信号に基づいて行うようにしてもよい。他の外部装置とは、例えば、組電池1の充放電を管理するバッテリコントローラ等がある。また、コンパレータC1,C2の+端子と出力端子との間に抵抗を挿入する等の公知技術を用いて、+端子の基準電圧にヒステリシスを持たせるようにしてもよい。
【0036】
特許請求の範囲の構成要素と第1の実施の形態の構成要素との対応関係は次の通りである。すなわち、電流バイパス回路a1〜anが電流バイパス回路を、異常検出回路f1〜fnが異常検出回路をそれぞれ構成する。また、コンパレータC2が電圧比較手段を、抵抗R4,R5,R6およびMOSトランジスタQ2が基準電圧変更手段を、イクスクルーシブノアEXNOR1が異常検出手段をそれぞれ構成する。なお、本発明の特徴的な機能を損なわない限り、各構成要素は上記構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による組電池の異常検出装置の第1の実施の形態の構成を示す図
【図2】第1の実施の形態における電流バイパス回路と異常検出回路との詳細な構成を示す図
【図3】図3(a)は、セルの端子電圧Vcと電圧V1,V2,V3との関係を示す図であり、図3(b)は、インバータINV1の出力、コンパレータC1,C2の出力、イクスクルーシブノアEXNOR1の出力状態をそれぞれ示す動作波形図
【図4】第2の実施の形態における電流バイパス回路と異常検出回路との詳細な構成を示す図
【符号の説明】
1…組電池、4…オア回路、a1〜an…電流バイパス回路、f1〜fn…異常検出回路、R1〜R8…抵抗、C1,C2…コンパレータ、Q1,Q2…MOSトランジスタ、INV1…インバータ、EXNOR1…イクスクルーシブノア、Q3…バイポーラトランジスタ、D1…ダイオード、ZD1…ツェナーダイオード、s1〜sn…セル

Claims (9)

  1. 充電可能な複数のセルを直列に接続して構成される組電池の異常検出装置において、
    前記複数のセルごとに設けられ、対応するセルの端子電圧が第1の所定電圧以上になると前記対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス回路と、
    前記複数のセルごとに設けられ、対応するセルの異常を検出する異常検出回路とを備え、
    前記異常検出回路は、前記電流バイパス回路の電流バイパス機能が作動している時は対応するセルの過充電状態を検出する過充電検出回路として動作し、前記電流バイパス回路の電流バイパス機能が作動していない時は対応するセルの過放電状態を検出する過放電検出回路として動作することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  2. 請求項1に記載の組電池の異常検出装置において、前記異常検出回路は、前記対応するセルの端子電圧と基準電圧とを比較する電圧比較回路であって、前記電流バイパス回路の電流バイパス機能が作動していない時には前記基準電圧として第2の所定電圧が入力され、前記電流バイパス回路の電流バイパス機能が作動している時には前記基準電圧として第3の所定電圧が入力されることを特徴とする組電池の異常検出装置。
  3. 請求項2に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記第2の所定電圧は前記第1の所定電圧よりも高い電圧値であり、前記第3の所定電圧は前記第1の所定電圧よりも低い電圧値であることを特徴とする組電池の異常検出装置。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の組電池の異常検出装置において、
    前記異常検出回路が検出する異常検出信号レベルは、前記過充電状態を検出した時と前記過放電状態を検出した時とで同一であることを特徴とする組電池の異常検出装置。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の組電池の異常検出装置において、
    前記電流バイパス回路は、前記電流バイパス機能の作動の有無を示す信号を前記異常検出回路に出力することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  6. 請求項5に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記電流バイパス回路は、前記対応するセルの端子電圧に基づいて、前記電流バイパス機能の作動の有無を示す信号を前記異常検出回路に出力することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  7. 請求項5に記載の組電池の異常検出装置において、
    前記電流バイパス回路は、バイパス電流の有無に基づいて、前記電流バイパス機能の作動の有無を示す信号を前記異常検出回路に出力することを特徴とする組電池の異常検出装置。
  8. 請求項1〜4のいずれかに記載の組電池の異常検出装置において、
    前記異常検出回路は、前記電流バイパス回路以外の他の外部装置から出力された信号に基づいて、前記過充電検出回路と前記過放電検出回路との動作の切り替えを行うことを特徴とする組電池の異常検出装置。
  9. 充電可能な複数のセルを直列に接続して構成される組電池の異常検出装置において、
    前記複数のセルごとに設けられ、対応するセルの端子電圧が所定電圧以上になると前記対応するセルに流れる電流の一部をバイパスさせる電流バイパス手段と、
    前記複数のセルごとに設けられ、対応するセルの端子電圧と基準電圧とを比較する電圧比較手段と、
    前記電流バイパス手段の電流バイパス機能の作動の有無に基づいて、前記電圧比較手段に入力する基準電圧を変更する基準電圧変更手段と、
    前記電圧比較手段による電圧比較結果に基づいて、前記対応するセルの過充電状態および過放電状態を検出する異常検出手段とを備えることを特徴とする組電池の異常検出装置。
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