JP3603197B2 - 掘削スライムの処理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、掘削スライムの処理方法に関し、特に、気泡を用いて削孔を掘削する際の掘削スライムの処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
亀裂,すべり面の多い地山や、土砂地山、強度の小さい軟岩、膨張性地山などでのトンネル掘削工事には、掘削に先立って、地山の安定性を図る必要がある。このような性状の地山の安定性を図る工法の一種として、長尺鋼管先受け工法が知られている。
【0003】
この種の鋼管先受け工法において、地山を削孔する際には、水ないしはエアが、削孔ビットの冷却媒体として用いられていたが、このような冷却媒体は、地山を傷めたり、くり粉を円滑に排出できないなどの問題がある。
【0004】
そこで、本発明者らは、削孔ビットの冷却媒体に気泡を用いる削孔方法を開発し、特許第2666600号で既に提案している。この特許で提案した削孔方法は、起泡剤溶液と圧縮空気とを気液ニ相流体として、削孔ビットの先端側に圧送し、削孔ビットの先端の噴射口近傍で乱流を起こすことにより気液ニ相流体を発泡させて気泡を生成し、この気泡を削孔ビットで掘削したくり粉と混合させて、掘削スライムとして外部に排出する。
【0005】
冷却媒体として削孔ビットから噴射される気泡は、粘性が高いので、亀裂などに浸透することが非常に少なく、地山を傷めることがなく、また、気泡を混合した掘削スライムは、流動性が大きくなり、削孔内からくり粉を容易に排出することが可能になる。
【0006】
しかしながら、このような気泡を用いる削孔方法には、以下に説明する技術的な課題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
すなわち、大口径の削孔を形成する場合には、削孔ビットにより掘削するくり粉の量が非常に多くなり、このため、排出すべき掘削スライムの量も当然多くなる。
【0008】
気泡が含まれた掘削スライムは、時間が経過すると気泡が消泡するものの、そのまま放置しておくと、作業現場付近が気泡で充満されて、作業環境を著しく悪化するという問題があった。
【0009】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、作業環境の悪化を回避することができる掘削スライムの処理方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、削孔ビットが装着された内管ロッドと、この内管ロッドを内部に収容する外管とを用い、前記削孔ビットに推力と回転および打撃とを加えながら削孔を掘削し、この削孔を掘削する際に、前記内管ロッドの内部に設けた媒体供給通路から前記削孔ビットに圧縮空気に帯同された気泡からなる冷却媒体を供給するとともに、前記内管ロッドと外管との間に設けたスライム排出通路を介して、前記掘削に伴う掘削スライムを外部に排出し、掘削された前記削孔内に前記外管を挿入する削孔工法における掘削スライムの処理方法において、外部に排出された前記掘削スライムを減圧容器内に収容するようにした。
このように構成した掘削スライムの処理方法によれば、掘削スライムを減圧容器内に収容すると、掘削スライムに含まれている気泡は、気泡膜の内外での圧力差が大きくなるので、気泡膜が物理的に破壊されて、早期に消泡する。
本発明の掘削スライムの処理方法では、減圧容器内に収容する前に、前記掘削スライムに消泡剤を噴射混合することができる。
この構成によれば、減圧容器内に収容して、物理的に消泡する前に、消泡剤の噴射混合により、気泡を化学的に消泡することができる。
前記減圧容器は、サイクロンを介在させた真空ポンプにより減圧することができる。
この構成によれば、減圧容器内の気体を真空ポンプにより吸引して、減圧する際に、気体に含まれている微小固形物をサイクロンにより、分離回収することができ、真空ポンプの性能低下を回避することができる。
前記減圧容器は、前記掘削スライムの受入口の上部側を覆うスクリーンで形成される消泡室を有し、前記スクリーンに接触する気泡に消泡剤を含む液体を噴射することができる。
この構成によれば、消泡室を形成するスクリーン部分で、消泡剤を含む液体を噴射することにより、さらに気泡を消滅させることができる。
また、前記減圧容器には、その底部に堆積するくり粉を自動的に後処理施設に排出する回転駆動式のロータを設けることができる。
この構成によれば、気泡を消滅させたくり粉を自動的に後処理施設に排出することができ、くり粉の処理が円滑に行える。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について、添付図面に基づいて詳細に説明する。図1から図3は、本発明にかかる掘削スライムの処理方法の一実施例を示している。
【0012】
同図に示した掘削スライムの処理方法は、長尺鋼管先受け工法に適用した場合を例示しており、この種の工法における削孔では、先端部に削孔ビット20が装着された内管ロッド22と、この内管ロッド22を内部に収納する外管24と、削孔ビット20に推力と回転および打撃とを加えるドリフタ26とが用いられる。
【0013】
内管ロッド22は、両端にねじが刻設された棒体であって、掘削の進行に伴って順次カップリングを介して継ぎ足し連結され、その軸心には、削孔ビット20に冷却媒体Aを供給するための媒体供給通路28が貫通形成されている。
【0014】
外管24は、両端にねじが刻設された中空円筒状の鋼管であって、内管ロッド22と同様に、掘削の進行に伴って、端部同士を相互に螺着することにより継ぎ足し連結され、内部に挿通された内管ロッド22の外周面との間が、掘削に伴って発生する掘削スライムBの排出通路30となっている。
【0015】
内管ロッド22と外管24の後端側には、スイベル32が装着され、このスイベル32には、内管ロッド22の媒体供給通路28と連通する冷却媒体Aの供給口34と、排出通路30に連通する掘削スライムBの排出口36とが設けられている。
【0016】
ドリフタ26は、シャンクロッド38を介して、内管ロッド22に連結されている。また、ドリフタ26は、下端に設けられたガイドシュー40を介して、ガイドセル42に前後移動自在に支持されている。
【0017】
ガイドセル42の先端側には、外管24を位置決め支持するセントライザー46が設けられている。本実施例の場合には、冷却媒体Aに圧縮空気Eに帯同された気泡Fを用いるようにしている。このため、媒体供給通路28に連通するスイベル32の供給口34には、気泡Fを発生される混合器48が接続されている。
【0018】
そして、混合器48には、圧縮空気Eを供給するコンプレッサ50と、界面活性剤などの起泡剤を含んだ混合溶液Gを供給するポンプ52とが接続されている。
【0019】
混合器48は、媒体供給通路28の直前において、圧縮空気Eと混合溶液Gとの供給を受けて、起泡剤を発泡させて気泡Fを発生させ、発生した気泡Fを媒体供給通路28に供給する。
【0020】
なお、気泡Fの生成位置は、図1に示した媒体供給通路28の直前だけでなく、例えば、混合器48を除去して、媒体供給通路28に圧縮空気Eと混合溶液Gとを、特許第2666600号に開示されているように、気液ニ相状態で送りこみ、削孔ビット20の近傍において気泡Fを生成するようにしてもよい。
【0021】
図2は、図1に示した削孔ビット20の近傍を拡大して示したものであって、本実施例の削孔ビット20は、リングロストビット20aと、インナービット20bとから構成されていて、リングロストビット20aに嵌合されたインナービット20bが、ケーシングシュー54の内部に挿入されている。
【0022】
インナービット20bの後端側には、内管ロッド22の先端側が螺着されているとともに、その外周面には、周方向に沿って分断された状態の凹溝20cが、インナービット20bの軸方向に沿って設けられている。
【0023】
ケーシングシュー54は、両端が開口した中空円筒体であって、その後端側に、外管24の先端側が嵌着連結されているとともに、先端側には、リングロストビット20aの後端外周部が嵌合されている。
【0024】
内管ロッド22の内部に設けられた媒体供給通路28は、インナービット20bの軸方向に沿って貫通延設され、インナービット20bの先端に開口している。
【0025】
インナービット20bの外周に設けられた凹溝20cの先端側は、インナービット20bの先端外周縁に開口し、凹溝20cの後端側は、内管ロッド22の外周面と、外管24の内周面との管に設けられた掘削スライムBの排出通路30に連通している。
【0026】
そして、インナービット20bとケーシングシュー54との管には、ドリフタ26から加えられる推力および打撃力の動力伝達部分56が設けられている。本実施例の動力伝達部分56は、ケーシングシュー54に設けられた段部58と、インナービット20bに設けられた凸部60とから構成されている。
【0027】
段部58は、ケーシングシュー54の軸方向のほぼ中央にあって、その内周面に設けられている。凸部60は、インナービット20bの後端側外周に突出形成されていて、凹溝20cにより分断され、段部58と凸部60とは、相互に当接するようになっている。
【0028】
段部58と凸部60とが相互に当接した状態で、ドリフタ26から推力および打撃力を内管ロッド22に加えると、これらの当接部分を介して、この推力および打撃力は、ケーシングシュー54を介して、外管24にも伝達され、これにより外管24を前引き方式により削孔D内に挿入することができる。
【0029】
一方、掘削スライムBの排出口36には、図3にその詳細を示すスライム処理装置62が接続されている。同図に示したスライム処理装置62は、減圧容器64と、2個の第1および第2サイクロン66,68と、真空ポンプ70とを備えている。
【0030】
減圧容器64は、外部に対して閉塞された密閉容器であって、その一端上部側には、掘削スライムBの受入口72が設けられていて、この受入口72と排出口36との間は、接続管74により連通接続されている。
【0031】
また、減圧容器64内には、受入口72の上部側から底面に延びる第1スクリーン76が設けられていて、この第1スクリーン76により、第1消泡室78が形成されている。
【0032】
さらに、減圧容器64内には、第1スクリーン76の上方側に、容器64内を横断するようにして、第1スクリーン76よりも目の細かい第2スクリーン80が設けられており、この第2スクリーン80により、第1消泡室78に連通した第2消泡室82が形成されている。
【0033】
2個のサイクロン66,68は、逆円錐状の本体66a,68aと、各本体66a,68aの上部側外周に連通接続された取入管66b,68bと、各本体66a,68aの上部側中心に連通接続された取出管66c,68cとを備えている。
【0034】
第1サイクロン66の取入管66bは、減圧容器64の上端に連通接続されている。また、第1サイクロン66の取出管66cは、第2サイクロン68の取入管68bと連通接続されていて、第1および第2サイクロン66,68が直列接続されている。
【0035】
真空ポンプ70は、第2サイクロン68の取出管68cと連通接続されている。第1および第2サイクロン66,68の本体66a,68aの下方には、サイクロンアンダフロー室84が設置されていて、このアンダーフロー室84は、サイクロン66,68で分離された固形物の流下により開閉されるフラッパバルブ86を介して減圧容器64の側面と連通するようになっている。
【0036】
そして、減圧容器64内には、その底部側に堆積するくり粉を外部に排出するサンドポンプ88と、消泡剤含有水を噴射ノズル90を介して、第1スクリーン76の上方から噴射させるための循環ポンプ92とが設置されている。
【0037】
一方、減圧容器64の近傍の接続管74内には、高級アルコール溶液などからなる消泡剤Hの噴射ノズル94が設置されていて、この噴射ノズル94には、消泡剤タンク96内に設置された消泡剤ポンプ98が接続されている。
【0038】
鋼管製の外管24を埋設して地山Cを補強する際には、ドリフタ26を駆動することにより、推力と回転および打撃とが、シヤンクロッド38を介して内管ロッド22および削孔ビット20に伝達され、これにより地山Cが掘削されて削孔Dが形成される。
【0039】
このとき、供給口34を介して、圧縮空気Eに帯同させた気泡Fからなる冷却媒体Aが、媒体供給通路28に供給され、この冷却媒体Aは、削孔ビット20から地山Cに向けて噴射される。
【0040】
削孔ビット20により削孔されたくり粉は、冷却媒体Aとともに混合されて、掘削スライムBとなり、掘削スライムBは、排出通路30を介して、排出口36から外部に排出される。
【0041】
排出口36から排出された掘削スライムBは、接続管74を経て、スライム処理装置62内の減圧容器64内に導入される。このとき、スライム処理装置62の真空ポンプ70を駆動させておくことにより、減圧容器64内が減圧されて、負圧になるとともに、この負圧は、接続管74を介して、排出通路30にも作用するので、この負圧により掘削スライムBを円滑に導入することができる。
【0042】
また、排出通路30にも負圧を作用させることにより、排出通路30内に掘削スライムBの残留を殆どなくすこともできる。つまり、図1に示した掘削スライムBの排出経路においては、内管ロッド22と外管24との間の排出通路30は、ある程度大きな断面積になっているが、内管ロッド22のカップリングを用いる接続部分では、その断面積が小さくなり、さらに、スイベル32の排出口36では、その断面積が非常に小さくなっている。
【0043】
このように断面積が変化する経路においては、掘削スライムBの速度が急激に変化する部分で残留し易くなる。ところが、真空ポンプ70により、排出通路30にも負圧を作用させることにより、この負圧により掘削スライムBが減圧容器64側に吸引されるので、排出通路30内に掘削スライムBの残留をほぼ完全に排除することができる。
【0044】
本実施例の場合には、この導入の過程において、減圧容器64の直前に設けられた噴射ノズル94から消泡剤Hが、掘削スライムBに噴射混合される。消泡剤Hを掘削スライムBに噴射混合すると、掘削スライムBに含まれている気泡Fを、消泡剤Hの化学的な作用により消泡させる。
【0045】
消泡剤Hに接触した気泡Fは、消泡して水(液体)になり、残留している気泡Fとくり粉および消泡剤Hとを含んだ掘削スライムBが、減圧容器64内の第1消泡室78内に入る。
【0046】
減圧容器64内に入った気泡Fは、容器64内が減圧されて負圧になっているので、気泡膜の内外での圧力差が大きくなり、気泡膜が物理的に破壊されて、早期に消泡する。
【0047】
第1消泡室78内に入った掘削スライムBは、断面積が大きく変わることから、移動速度が急激に遅くなり、このため、水やくり粉は、自重で下方に落下して、減圧容器64の底部側に堆積する。
【0048】
一方、消泡剤Hにより消泡されなかった気泡Fは、真空ポンプ70の吸引により、ポンプ70側に移動するが、第1消泡室78には、第1スクリーン76が設けられているので、移動の過程で、このスクリーン76に接触する。
【0049】
この場合、第1スクリーン76には、噴射ノズル90を介して、消泡剤Hを含んだ液体が噴射されているので、気泡Fは、この液体に接触することによりここでも消泡される。
【0050】
第1スクリーン76を通過した気泡Fは、第2消泡室82内に入って、第2スクリーン80を通過して、第1サイクロン66に入るが、この第2スクリーン80を通過する際にも、真空ポンプ70の減圧作用により消泡される。
【0051】
以上ような過程を経ることにより、掘削スライムBに含まれていた気泡Fは、殆ど完全に消泡され、第1および第2サイクロン66,68には、減圧容器64内の気体だけが導入されるが、この気体には、微小固形分が含まれている可能性があるので、本実施例の場合には、2個のサイクロン66,68を直列接続して、微小固形分をも除去するようにしている。
【0052】
このようにして減圧容器64内を、サイクロン66,68を介在させた真空ポンプ70により減圧すると、気体に含まれている微小固形物をサイクロン66,68により、分離回収することができ、真空ポンプ70の性能低下を回避することができる。
【0053】
サイクロン66,68により分離された固形分は、サイクロンアンターフロー室84を介して、減圧容器64内に戻される。一方、減圧容器64の底部側に堆積したくり粉は、サンドポンプ88を介して外部に取り出され、沈降分離および凝集沈殿などの後処理を施して、液体は、放流されるとともに、くり粉は、脱水,投棄される。
【0054】
他方、削孔ビット20により掘削された削孔D内には、ドリフタ26の推力と打撃とが外管24にその前端側から加えられているので、前引き方式により、外管24が削孔D内に挿入される。
【0055】
このような操作を継続することにより、外管24が所定長さ地山Cに埋設されると、操作を停止して、内管ロッド22をインナービット20bとともに回収して、削孔工程を終了する。
【0056】
さて、以上のようにして行う掘削スライムの処理方法によれば、掘削スライムBを減圧容器64内に収容すると、掘削スライムBに含まれている気泡Fは、気泡膜の内外での圧力差が大きくなるので、気泡膜が物理的に破壊されて、早期に消滅する。
【0057】
図4は、本発明にかかる掘削スライムの処理方法の他の実施例を示しており、上記実施例と同一もしくは相当する部分には、同一符号を付してその説明を省略するとともに、以下にその特徴点についてのみ説明する。
【0058】
同図に示した実施例では、減圧容器64の底面に中央側に向かって、下方に傾斜する傾斜面を形成し、この傾斜面の底側に堆積するくり粉を集合するようにしている。
【0059】
そして、この傾斜面の底側にくり粉排出用のロータ99を設けている。ロータ99は、回転駆動式のものであって、対向する外周面にくり粉を収容するために凹部99aが2個設けられている。
【0060】
ロータ99を回転駆動すると、凹部99aが下方に位置すると、凹部99a内のくり粉が下方に排出されるが、このときにロータ99の側面は、容器64を閉塞する位置にある。
【0061】
従って、ロータ99を回転駆動することにより、容器64内に堆積したくり粉を、容器64の密閉性を確保しながら、自動的に沈降分離および凝集沈殿などの後処理施設に排出することができる。
【0062】
このように構成した掘削スライムの処理方法によれば、上記実施例の作用効果に加えて、減圧容器64の密閉性を損なうことなく、くり粉を自動的に後処理施設に排出することができ、くり粉の処理が円滑に行える。
【0063】
【発明の効果】
以上、実施例で詳細に説明したように、本発明にかかる掘削スライムの処理方法によれば、作業環境の悪化を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる掘削スライムの処理方法を適用した長尺先受け工法の施工状態の断面説明図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】図1に示した掘削スライムの処理装置の詳細図である。
【図4】本発明にかかる掘削スライムの処理方法の他の実施例を示す要部断面図である。
【符号の説明】
20 削孔ビット
22 内管ロッド
24 外管
26 ドリフタ
28 媒体供給通路
30 排出通路
32 スイベル
62 スライム処理装置
64 減圧容器
66,68 サイクロン
A 冷却媒体
B 掘削スライム
C 地山
D 削孔
E 圧縮空気
F 気泡
G 起泡剤
H 消泡剤

Claims (5)

  1. 削孔ビットが装着された内管ロッドと、この内管ロッドを内部に収容する外管とを用い、
    前記削孔ビットに推力と回転および打撃とを加えながら削孔を掘削し、この削孔を掘削する際に、前記内管ロッドの内部に設けた媒体供給通路から前記削孔ビットに圧縮空気に帯同された気泡からなる冷却媒体を供給するとともに、
    前記内管ロッドと外管との間に設けたスライム排出通路を介して、前記掘削に伴う掘削スライムを外部に排出し、掘削された前記削孔内に前記外管を挿入する削孔工法における掘削スライムの処理方法において、
    外部に排出された前記掘削スライムを減圧容器内に収容することを特徴とする掘削スライムの処理方法。
  2. 前記減圧容器内に収容する前に、前記掘削スライムに消泡剤を噴射混合することを特徴とする請求項1記載の掘削スライムの処理方法。
  3. 前記減圧容器は、サイクロンを介在させた真空ポンプにより減圧されることを特徴とする請求項2記載の掘削スライムの処理方法。
  4. 前記減圧容器は、前記掘削スライムの受入口の上部側を覆うスクリーンで形成される消泡室を有し、前記スクリーンに接触する気泡に消泡剤を含む液体を噴射することを特徴とする請求項2または3記載の掘削スライムの処理方法。
  5. 前記減圧容器は、その底部に堆積するくり粉を自動的に後処理施設に排出する回転駆動式のロータを有することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の掘削スライムの処理方法。
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