JP3603163B2 - ズ−ムレンズの駆動制御装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、撮影レンズとは別構成のファィンダ光学系を備えたカメラのズ−ムレンズ駆動制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラに備えられたズ−ムレンズは、周囲に沿った細長いカム孔を有するカム枠と、上記カム孔に突入させたカムフォロアを固着すると共に、カム枠に内装させて撮影レンズを支持させた複数の移動枠とを備え、カム枠を回動駆動させて各移動枠を移動し、撮影レンズを光軸方向に変位させて変倍する構成のものが多い。
【0003】
しかし、このようなズ−ムレンズは、設計、生産に当つて高い精度が要求されるカム枠を使用するためコスト高の製品となることから、今日ではカム枠を一切使用しないズ−ムレンズが開発されている。
【0004】
図17(A)はカム枠を使用せずにモ−タ駆動する構成としたズ−ムレンズの簡略図である。
図示する如く、固定枠11内には光軸12に沿って移動するようにした第1移動枠13が設けられている。
【0005】
そして、この第1移動枠13にはシャッタ取付枠14が固定され、前群レンズ15がこのシャッタ取付枠14に取付けられている。
なお、シャッタ取付枠14の背面側にはシャッタ羽根が装備されている。
【0006】
上記第1移動枠13は駆動リング16に連繋されており、この駆動リング16によって押し出され、また、引き戻される。
つまり、駆動リング16の外側に設けられた雄ヘリコイドねじが固定枠11内面の雌ヘリコイドねじに螺合しており、駆動リング16が第1モ−タ17によって回転駆動されて光軸方向に移動し、第1移動枠13を非回動のまま進退させる。
【0007】
第1移動枠13の内側には後群レンズ18を取付けた第2移動枠19が設けられている。
この第2移動枠19の一部が第1移動枠13に軸支されたリ−ドスクリュ20に螺合しており、リ−ドスクリュ20がシャッタ取付枠14に配置された第2モ−タ21によって回転駆動されることにより、第2移動枠19が光軸12に沿って移動する。
【0008】
図17(A)はズ−ムレンズがカメラに沈胴している状態で、この沈胴状態においてメインスイッチをONさせると、先ず、第1モ−タ17が一方向に回転駆動して駆動リング16を回転させながら前進移動させる。
このため、第1移動枠13が図17(B)に示す撮影位置まで繰り出される。
【0009】
第1移動枠13がこの撮影位置に移動したとき、その検出信号により第1モ−タ17が停止すると共に、第2モ−タ21が回転駆動する。
この結果、第2移動枠19が図17(C)に示すように後退してWIDEの撮影状態となる。
【0010】
WIDEの状態で撮影するときは、第1モ−タ17をレリ−ズにしたがい再度回転駆動させてフォ−カシングを行なう。
つまり、第1移動枠13の移動により、前群レンズ15と後群レンズ18とが共に変動してフォ−カシングが行なわれる。
【0011】
ズ−ミングは第1モ−タ17を回転駆動させ、第1移動枠13と第2移動枠19とを共に繰り出させた後に、第2モ−タ21を回転駆動させて第2移動枠19のみを移動させる。
【0012】
例えば、図17(C)のWIDE端でズ−ミングすると、前群レンズ15と後群レンズ18が一緒に前進して、TELE端では図18(A)に示すようになる。この後、第2モ−タ21が回転駆動し、図18(B)に示すように後群レンズ18が前進してTELEの撮影状態となる。
【0013】
このようにズ−ミングされた後に第1モ−タ17をレリ−ズにしたがい回転駆動させてフォ−カシングされるが、至近距離よりもさらに近い距離の測距が行なわれた場合には、レリ−ズ操作に応動して第2モ−タ21が回転駆動し、後群レンズ18を所定位置に変位させてテレマクロのフォ−カシングが行なわれる。
【0014】
上記したところのズ−ムレンズは平成3年特許第358015号として既に特許出願されている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来のズ−ムレンズは、ズ−ミングした後に、第1モ−タ17を回転駆動させ各々のズ−ミング位置で前後群のレンズ15、18を繰り出しフォ−カシングする構成となっているため、レンズ駆動量が大きくなり、また、レンズ駆動時間も長くなる。
【0016】
また、このズ−ムレンズのズ−ミング動作に連動させてファィンダ光学系の像倍率を変えたり、照明用閃光器の照射角を変える構成とする場合は、その像倍率または照射角がズ−ミング動作の他にフォ−カシング動作によって変化するようになるため、フォ−カシング動作によっては像倍率または照射角を変化しないようにする特別の構成手段が必要となる。
【0017】
さらに、上記のズ−ムレンズは、マクロ撮影時にレンズの移動が複雑となる。つまり、至近距離よりもさらに近い距離の測距が行なわれた場合には、レリ−ズ操作に応動させ、前群レンズ15を前進させた後に第2のモ−タ21を回転駆動し、後群レンズ18を所定位置に変位させてテレマクロのフォ−カシングを行なう構成となる。
【0018】
本発明は、上記した実情にかんがみ、レンズ鏡胴の機構的、光学的な構成を変えることなく、電気的な制御手段によって上記した問題を解決したズ−ムレンズの駆動制御装置を開発することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するため、本発明では、ズ−ミングで移動する二つのレンズ群と、これらレンズ群と同じ数のモ−タとを備えると共に、これらレンズ群毎に設けてレンズ群位置のコ−ド検出と各モ−タ回転に連動して発生するエンコ−ダパルスとのカウントにより検出する位置検出手段を備え、この位置検出手段の検出にしたがって各々のモ−タを制御しズ−ミングとフォ−カシングを行なう構成のズ−ムレンズの駆動制御装置において、前記移動する二つのレンズ群は、被写体側レンズ群と他のレンズ群とからなり、前記位置検出手段は、前記被写体側レンズ群と前記他のレンズ群のズ−ミングにしたがい前記移動する二つのレンズ群各々の複数のズ−ムコ−ドを検出すると共に、該複数のズ−ムコ−ド各々に対応したホ−ムポジションを検出するものであり、ズ−ミングの際は、最後のズ−ミングで検出した前記被写体側レンズ群のズ−ムコ−ドにしたがって前記被写体側レンズ群を該ズ−ムコ−ドに対応するホ−ムポジションに移動させる他に、前記他のレンズ群が前記被写体側レンズ群のホ−ムポジションと相対するホ−ムポジションに対応するズ−ムコ−ドにない場合には前記他のレンズ群を前記被写体側レンズ群のホ−ムポジションと相対するホ−ムポジションに移動させ、フォ−カシングの際は、前記した位置検出手段が、レンズ群の最も繰り出しの少ないズ−ミングのズ−ムコ−ドを検出したときは、シャッタスイッチ操作にしたがうモ−タ駆動により、そのズ−ムコ−ドに対応するホ−ムポジションから前記移動する二つのレンズ群を同時に移動させ、前記エンコ−ダパルスのカウントがAFパルス数に対応したときモ−タを停止させてフォ−カシングし、前記した位置検出手段が、前記した最も繰り出しの少ないズ−ミング以外のズ−ミングのズ−ムコ−ドを検出したときは、シャッタスイッチ操作にしたがうモ−タ駆動により、前記他のレンズ群をそのズ−ムコ−ドに対応するホ−ムポジションからWIDE側方向に又はTELE側方向に移動させ、前記エンコ−ダパルスのカウントがAFパルス数に対応したときモ−タを停止させてフォ−カシングするモ−タ制御手段を備えたことを特徴とするズ−ムレンズの駆動制御装置を提案する。
【0020】
【作用】
本発明の駆動制御装置は、レンズの最も繰り出しの少ないズ−ミング位置、例えば、WIDEの位置で撮影する場合には、シャッタ釦の前段操作にしたがってWIDE位置のコ−ドを検出し、モ−タを回転駆動させる。
【0021】
このモ−タ回転駆動によってレンズの全群がTELE側に向かって同時に移動され、また、モ−タに連動されたエンコ−ダのパルスがカウントされる。
そして、エンコ−ダパルスのカウント値が測距値と所定の関係になった時にモ−タを停止し、その時のレンズ位置をもって焦点整合とする。
【0022】
その他のズ−ミング位置で撮影する場合は、レンズのズ−ミング位置がシャッタ釦の前段操作にしたがってコ−ド検出され、このコ−ド検出によってモ−タを回転駆動させる。
この場合には、被写体側レンズ群を除く他のレンズ群が移動される。
また、このときのレンズ群の移動は、検出されたズ−ミング位置にしたがってWIDE側方向に又はTELE側方向に移動され、このレンズ群移動にしたがってエンコ−ダパルスがカウントされる。
そして、エンコ−ダパルスのカウント値が測距値と所定の関係となった時にモ−タを停止し、その時のレンズ位置をもって焦点整合とする。
【0023】
【実施例】
次に、本発明の一実施例について図面に沿って説明する。
図1は撮影レンズとは別構成のファィンダ光学系を有するカメラに備えるズ−ムレンズのレンズ鏡胴の正面図、図2は図1上のA−A線断面図、図3は図1上のB−B線断面図、図4は図1上のC−C線断面図、図5は図1上のD−D線に沿って切断した端面図である。
なお、このレンズ鏡胴はカメラ本体内に収納できる構成となっている。
これらの図面において、31は固定枠、32は第1移動枠、33は第2移動枠、34は第1モ−タ、35は第2モ−タを示している。
【0024】
固定枠31は円筒形の枠体で、この後端に設けたフランジ31aをカメラ本体に取付けて固定する。
この固定枠31の内面には、図1、図2より分かるように、ヘリコイドねじ(雌)31bが設けてあり、固定枠31の後方内部に設けた駆動リング36がこのヘリコイドねじ31bに螺合している。
【0025】
つまり、駆動リング36はその外周囲にヘリコイドねじ(雄)36aを設け、このヘリコイドねじ36aを固定枠31のヘリコイドねじ31bに螺合してある。
また、この駆動リング36はその前側外周囲(図2において右端側外周囲)にはギヤ36bが刻設してあり、このギヤ36bが後述する出力ギヤによって連動駆動されて回転する。
【0026】
上記した駆動リング36はフリクションばね37によって第1移動枠32に連結してある。
つまり、一端部を第1移動枠32の係止突起32aに止着させたフリクションばね37の他端側折曲部を駆動リング36の後面に圧接させてある。
この連結により、ヘリコイドねじにしたがって回転する駆動リング36が非回動で移動する第1移動枠32を進退させる。
なお、フリクションばね37は駆動リング36の上下(図1)4箇所に設けてある。
また、このフリクションばね37は第1移動枠32と別体に構成してあるが、第1移動枠32と一体に構成することができる。
【0027】
一方、上記した固定枠31の内面には、前後方向に直線的に設けたキ−溝31cを3等分位置に各々設け、第1移動枠32の後端周囲に設けた各々のキ−32bをこれらキ−溝31cに突入させてある。
【0028】
第1移動枠32は固定枠31と比べてやや小径として固定枠31に内装させた円形枠で、キ−32bがキ−溝31cに案内され、非回動のまま光軸方向(図2において左右方向)に移動する。
つまり、ヘリコイドねじ31b、36aにしたがって回転移動する駆動リング36に押動され、また、引張られて非回動のままで光軸方向に移動する構成となっている。
【0029】
駆動リング36は、図3に詳記した通り、第1モ−タ34の出力歯車38、減速歯車39、長尺歯車40、移動歯車41からなる連動機構によって回転駆動される。
第1モ−タ34はDCモ−タであって、これは固定枠31に設けた固定板42に取付けてあり、ホトインタラプタ43を用いてパルス制御する。なお、43aはエンコ−ダを示している。
【0030】
また、出力歯車38に連動される減速歯車39と、この減速歯車39に連動される長尺歯車40は固定枠31に軸支させてある。
さらに、長尺歯車40に連動される移動歯車41は、第1移動枠32に設けた軸受起立部32cに軸支して、この歯車41が駆動リング36のギヤ36bに噛合するようにしてある。
【0031】
この連動機構により、第1モ−タ34の回転駆動力が移動歯車41に伝達され、この移動歯車41によって駆動リング36が回転する。
このため、駆動リング36がヘリコイドねじ31b、36aにしたがって移動し、第1移動枠32を光軸方向に移動させる。
なお、このとき移動歯車41が長尺歯車40に沿って移動する。
【0032】
上記した第1移動枠32にはシャッタ取付枠44をねじ止めし、このシャッタ取付枠44の筒状部44aに前群レンズ45が支持させてあり、また、このシャッタ取付枠44の後面側近くには、シャッタ羽根押えと共にシャッタ羽根46が設けてある。
なお、このシャッタ羽根46は筒状部44aの外周囲に配設したモ−タ駆動源47により連動されて開閉動作する。
【0033】
また、シャッタ取付枠44の筒状部44aの外周囲には、第2移動枠33を移動駆動する第2モ−タ35とその連動機構が設けてある。
この連動機構は、図1、図4に示した如く、第2モ−タ35の出力歯車48、減速歯車49〜52、リ−ドスクリュ54に固定した連動歯車53、第2移動枠33の起立部33aに固定した筒状ねじ(雌)55より構成してある。
【0034】
第2モ−タ35はDCモ−タであり、第1モ−タ34と同様にホトインタラプタとエンコ−ダを用いてパルス制御する。
連動歯車53は末端の減速歯車52に連動されて回転する。そして、この連動歯車53は、シャッタ取付枠44と第2移動枠33の起立部33aを貫通させて後方(図4上左方向)に引き出したリ−ドスクリュ54の一端部に固定してある。
【0035】
リ−ドスクリュ54は、連動歯車53をシャッタ枠44に圧接させるように、リ−ドスクリュ54の連動歯車53側を押え板58で付勢している。
また、このリ−ドスクリュ54には筒状ねじ55が螺合しており、この筒状ねじ55がリ−ドスクリュ54の回転によってねじ送りされることで、第2移動枠33を光軸方向(図4の左右方向)に移動させる。
【0036】
第2移動枠33は、第1移動枠32内で移動可能とした円筒枠で、これには後群レンズ56が支持させてある。
そして、この第2移動枠33は、図5に示したように、第1移動枠32に設けたガイド軸57に案内されて非回動のまま光軸方向に移動させる構成としてある。
【0037】
つまり、第2移動枠33にはシャッタ取付枠44の切欠部44bを通って前方(図5において右方向)に突出させた突出腕33bを設け、この突出腕33bの起立片部33c、33dに形成した軸孔に上記ガイド軸57を摺動自在に通してある。
なお、ガイド軸57は第1移動枠32の前後端部から枠内に向けて突出させた軸止部32d、32eによって軸支されている。
【0038】
一方、固定枠31と第1移動枠32には図1、図4に示したように第1コ−ド検出手段が設けてある。
この第1コ−ド検出手段は、固定枠31の側面に設けた貫通孔31dを塞ぐように第1コ−ド基板59を取付け、また、第1移動枠32には上記の第1コ−ド基板59を摺動するようにした第1コ−ドブラシ60を取付けて構成してある。この第1コ−ド検出手段は、コ−ドを読み取って固定枠31と第1移動枠32との相対的な位置検出を行なう。
【0039】
図6は第1コ−ド基板59を示し、59a、59b、59c、59dは各々のコ−ド基板(59aはグランド)、ZC1〜ZC7はズ−ムコ−ド、ZP1〜ZP6はズ−ムポジション、HP1〜HP6はズ−ミングされたときの前群レンズ45(第1移動枠)に対応するホ−ムポジションを各々示している。
なお、HP0は第1移動枠32がカメラ本体に収納されたときの前群レンズ45に対応するホ−ムポジション位置で、この場合は、ズ−ムコ−ドをZC0、ズ−ムポジションをZP0としてある。
【0040】
また、第1移動枠32と第2移動枠33とには図1、図5に示したように第2コ−ド検出手段が設けてある。
この第2コ−ド検出手段は、シャッタ取付枠44の突出板部44cに取付けた第2コ−ドブラシ61と、第2移動枠33の突出腕33bに取付け、第2コ−ドブラシ61が摺動するようにした第2コ−ド基板62とから構成し、第1移動枠32と第2移動枠33との相対的な位置を検出するようにしてある。
【0041】
図7は第2コ−ド基板62を示し、HP1〜HP6はズ−ミングされたときの後群レンズ56(第2移動枠33)に対応するホ−ムポジション、HP0はレンズ鏡胴がカメラに収納されたときの後群レンズ56に対応するホ−ムポジション、A〜Dは区分けしたコ−ドを示している。
また、図8は図7と同様に第2コ−ド基板62を示しているが、この図はフォ−カシングによる後群レンズ56の移動方向を示している。
【0042】
図9は上記したレンズ鏡胴の駆動制御回路を示す簡略的なブロック図である。図示する如く、コントロ−ラ63がメインスイッチ64、WIDEスイッチ65、TELEスイッチ66のON、OFF信号を入力して第1モ−タ34(以下、DC1という)と第2モ−タ35(以下、DC2という)を駆動制御する。
これによって、前群レンズ45と後群レンズ56が移動してズ−ミングが行なわれる。
【0043】
ズ−ミングが終った後にシャッタスイッチ67が操作されると、コントロ−ラ63がDC1またはDC2を再度駆動制御し、フォ−カシングが行なわれる。
また、このコントロ−ラ63はフォ−カシングが終った後にシャッタシ−ケンス回路68を動作させ、シャッタ動作させる。
【0044】
次に、コントロ−ラ63の動作を示す図10〜図15のフロ−チャ−トを参照しながら上記したレンズ鏡胴の動作について詳細に説明する。
なお、上記したレンズ鏡胴はメインスイッチ64のOFFによってカメラに収納され、この収納状態では、第1コ−ドブラシ60が第1コ−ド基板59のHP0の位置に接触し、また、第2コ−ドブラシ61が第2コ−ド基板62のB、C、Dのいずれかに接触している。
【0045】
(1) メインスイッチON
レンズ鏡胴が収納されている状態でメインスイッチ64をONさせると、第1コ−ド検出手段(59、60)からZCO信号がコントロ−ラ63に入力し、図10に示すフロ−チャ−トのように動作する。(図6参照)
【0046】
すなわち、メインスイッチ64をONさせると、コントロ−ラ63がZC0信号に応答しDC1をTELE側に駆動制御する。(図10、ステップST100、ST101)
したがって、駆動リング36が回転し、第1移動枠32を収納位置(HP0)から繰り出す。
【0047】
第1移動枠32がTELE側に進むことにより、第1コ−ド検出手段(59、60)がコ−ドZC0からZC1に切換わり、このZC1信号の入力時点からコントロ−ラ63がエンコ−ダパルスのカウントを開始する。(図10、ステップST103、ST104)
なお、エンコ−ダパルスはDC1に備えられたホトインタラプタ43により出力される。
【0048】
エンコ−ダパルスのカウントにより、このカウントが予めセットしたWIDE端のパルス数を経過したか否かを判断し、このパルス数を経過した時、コントロ−ラ63がDC1を停止制御する。(図10、ステップST104、ST105)
【0049】
このようにDC1が停止したとき、第1コ−ドブラシ60は第1コ−ド基板59のポジションHP1の位置に接触し、この位置で前群レンズ45がWIDE端に繰り出されたことになる。
【0050】
コントロ−ラ63はDC1を停止させた後に直ちにDC2を駆動制御する。(図10、ステップST106)
この場合、DC2はWIDE側に駆動され、リ−ドスクリュ54の回転によって第2移動枠33がWIDE側に向かって移動する。
この結果、第2コ−ドブラシ61が第2コ−ド基板62のコ−ドB、C、Dのいずれかの位置からコ−ドAに向かって進む。
【0051】
この動作により、第2コ−ド検出手段(61、62)がコ−ドBからAに切換わった時、コントロ−ラ63がコ−ドA信号の入力を認識し、この時点からエンコ−ダパルスをカウントする。(図10、ステップST107、ST108)
なお、このエンコ−ダパルスはDC2に連動するホトインタラプタより出力する。
【0052】
そして、パルスカウントが予めセットしたWIDE端のパルス数を経過したとき、コントロ−ラ63によってDC2が停止制御される。(図10、ステップST109、ST110)
このようにDC2が停止したときは、第2コ−ドブラシ61が第2コ−ド基板62のポジションHP1の位置に接触し、また、後群レンズ56がWIDE端に移動したことになる。
【0053】
このようにしてメインスイッチ64をONさせると、レンズ鏡胴が収納位置からWIDE端まで繰り出され撮影が可能状態となる。
【0054】
次に、ズ−ミング動作について説明する。
ズ−ミングはWIDEスイッチ65とTELEスイッチ66を操作して行なうが、これらスイッチ65、66を操作することにより、先ずDC1が駆動制御されて図11に示すフロ−チャ−トにしたがってズ−ミング動作する。
【0055】
(2) DC1によるズ−ミング
レンズ鏡胴が上記したようにWIDE端に繰り出された状態で、TELEスイッチ66をONすると、ON信号を入力したコントロ−ラ63がDC1をTELE側に駆動制御する。(図11、ステップST200〜ST203)
したがって、第1移動枠32が進出し前群レンズ45がTELE側に移動する。また、この場合、第2移動枠33が第1移動枠32と一緒に進出するため、前群レンズ45と後群レンズ56が共にTELE側に向かって移動する。
【0056】
TELE端に達するまでTELEスイッチ66を操作し続ける場合は、第1コ−ド検出手段(59、60)がTELE端コ−ドZC7の一つ前のコ−ドZC6を検出したか否かがコントロ−ラ63によって判断される。(図11、ステップST204、ST205)
つまり、第1コ−ドブラシ60が第1コ−ド基板59のコ−ドZC6に接触したとき、コントロ−ラ63がこのコ−ドZC6(現在コ−ドZ)を認識し、続いて、第1コ−ドブラシ60がコ−ドZC6からZC7に切換わる時点からエンコ−ダパルスをカウントする。(図11、ステップST206〜ST208)
【0057】
そして、エンコ−ダパルスのカウントが指定パルス数を経過したときDC1を停止制御する。
この時、第1コ−ドブラシ60が第1コ−ド基板59のポジションHP6の位置に接触するように第1移動枠32が進出し、前群レンズ45がTELE端に移動する。
コントロ−ラ63はDC1を停止させた後に直ちにDC2の駆動制御に移る。(図11、ステップST211)
なお、DC2の駆動については後述する。
【0058】
TELEスイッチ66の操作をTELE端に達する前に解放させた場合は、このスイッチ66がOFFしたときのズ−ムコ−ド(現在コ−ドZ)がコントロ−ラ63によって認識される。(図11、ステップST204、ST206)
そして、その後は上記同様にステップST207〜ST211の動作となる。
【0059】
例えば、ズ−ムポジションZP3でTELEスイッチ66の操作を解放したと仮定すれば、コントロ−ラ63が現在コ−ドZとしてコ−ドZC4を認識するため、続いて、このコ−ドZC4より一つTELE側となるコ−ドZC5を認識した時点からエンコ−ダパルスのカウントを開始する。(図11、ステップST204、ST206〜ST208)
【0060】
そして、エンコ−ダパルスのカウントが指定パルス数を経過した時にDC1を停止し、DC2の駆動制御に移る。
このときは、第1コ−ドブラシ60が第1コ−ド基板59のポジションHP4の位置に接触し、前群レンズ45がズ−ムポジションZP4に繰り出される。
【0061】
一方、WIDEスイッチ65を操作した場合には、レンズ鏡胴がWIDE端にない限り、コントロ−ラ63がDC1をWIDE側に駆動制御する。(図11、ステップST212、ST213)
そして、WIDEスイッチ65の操作を続けてWIDE端までズ−ミングするときは、コントロ−ラ63がWIDE端コ−ドZC1を認識した時点からエンコ−ダパルスをカウントし、このパルスカウントが指定パルス数を経過したときDC1を停止し、続いて、DC2の駆動制御に移る。(図11、ステップST214〜ST219)
この場合は、第1コ−ドブラシ60が第1コ−ド基板59のポジションHP1に接触し、前群レンズ45がWIDE端に引き戻される。
【0062】
また、レンズ鏡胴がWIDE端に達する前にWIDEスイッチ65の操作を解放させると、その操作を解放したときの現在コ−ドYをコントロ−ラ63が認識し、続いて、この現在コ−ドYより一つWIDE側コ−ドに進んだときを判断し、この時点からエンコ−ダパルスをカウントする。(図11、ステップST214、ST220〜ST222)
【0063】
そして、このパルスカウントが予め設定した片寄せパルス数を経過したとき、DC1を停止させて既に述べたステップST204、ST205〜ST211の動作に移る。
つまり、片寄パルス数を経過したときDC1を一旦停止させ、このDC1をTELE側に駆動制御する。
そして、DC1が駆動開始したときの現在コ−ドZを認識し、このコ−ドZより一つTELE側のコ−ドに移った時点からエンコ−ダパルスをカウントし、このパルスカウントが指定パルス数を経過したときにDC1を停止させ、続いてDC2の駆動制御に移る。
【0064】
上記のズ−ミング動作を図16を参照して具体的に説明する。
例えば、WIDEスイッチ65の操作が解放された時、第1コ−ドブラシ60がコ−ドZC4のa位置であったとすれば、コントロ−ラ63がコ−ドZC4を認識し、また、このブラシ60がWIDE側に摺動してコ−ドZC3に移った時点からエンコ−ダパルスをカウントする。
そして、パルスカウントが片寄せパルス数を経過するコ−ドZC3のb位置においてDC1を一旦停止させる。
【0065】
続いて、DC1がTELE側に駆動制御され、また、コントロ−ラ63がコ−ドZC3を認識すると共に、第1コ−ドブラシ60がコ−ドZC4に入ったときからエンコ−ダパルスをカウントする。
そして、パルスカウントが指定パルス数を経過したときDC1が停止される。このときは、第1コ−ドブラシ60がポジションHP3の位置に接触し、前群レンズ45がズ−ムポジションZP3まで引き戻される。
【0066】
レンズ鏡胴がTELE端にあるときにTELEスイッチ66を操作し、また、WIDE端にあるときにWIDEスイッチ65を操作した場合には、コントロ−ラ63がTELE端コ−ドZC7またはWIDE端コ−ドZC1を直ちに認識するため、ズ−ミング動作は行なわれない。(図11、ステップST202、ST212)
【0067】
上記したようにDC1の駆動によって前群レンズ45が各々のズ−ミング位置に移動された後、DC2が駆動制御され、後群レンズ56が図12に示すフロ−チャ−トにしたがって各々のズ−ミング位置に移動する。
【0068】
(3) DC2によるズ−ミング
この動作では、コントロ−ラ63が前群レンズ45がWIDE端にあるか否かを判断する。(図12、ステップST300)
WIDE端にあれば、現在コ−ドがA(図7)であるか否かが判断される。(図12、ステップST308)
このとき、第2コ−ドブラシ61が第2コ−ド基板62のコ−ドAに接触し、現在コ−ドとしてAとなっておれば、DC2をTELE側に回転駆動させ、コ−ドBに切換わったときエンコ−ダパルスをカウントする。(図12、ステップST308〜ST311)
【0069】
続いて、パルスカウントが片寄せパルス数を経過したときDC2を一旦停止させ、次に、DC2をWIDE側に回転駆動させ、目標コ−ド(この場合はコ−ドA)になったときエンコ−ダパルスをカウントし、このカウントが指定パルス数を経過したときにDC2が停止される。(図12、ステップST312、ST313、ST302〜ST305)
なお、この動作は図16に示した片寄せパルス制御と同様となる。
この動作によって、第2コ−ドブラシ61が第2コ−ド基板62のポジションHP1の位置に接触し、後群レンズ56がWIDE端のズ−ミング位置に移動する。
【0070】
前群レンズ45がWIDE端にあって第2コ−ドブラシ61が第2コ−ド基板62のコ−ドAにない場合、つまり、コ−ドB、C、Dのいずれかに接触しているときは、DC2がWIDE側に駆動制御され、目標コ−ドAに切換わった時点からエンコ−ダパルスがカウントされ、上記同様に、第2コ−ドブラシ61がポジションHP1の位置に接触し、後群レンズ56がWIDE端に移動する。(図12、ステップST308、ST302〜ST305)
【0071】
DC1を停止したとき、前群レンズ45がWIDE端にない場合は、現在コ−ドと目標コ−ドとが比較される。(図12、ステップST300、ST301)なお、コ−ドA、B、C、Dには重み付けをし、D>C>B>Aのように設定してある。
【0072】
つまり、DC2の駆動制御に移る時点の現在コ−ド(図7)に比べ後群レンズ56を移動させる目標コ−ドが小さいときは、DC2がWIDE側に駆動制御され、目標コ−ドに進んだ時点でエンコ−ダパルスがカウントされる。そして、パルスカウントが指定パルス数を経過した時点でDC2が停止される。(図12、ステップST301〜ST305)
【0073】
例えば、現在コ−ドがBであり、目標コ−ドがAであれば、コ−ドAとBの切換ポイントからカウントされたエンコ−ダパルスが指定パルス数を経過したときにDC2が停止されるから、第2コ−ドブラシ61がポジションHP1またはHP4の位置に達したときにDC2が停止され、後群レンズ56がズ−ムポジションZP1またはZP4のズ−ミング位置に移動する。
【0074】
現在コ−ドに比べ目標コ−ドが大きい場合は、DC2がTELE側に駆動制御され、目標コ−ドになった時点でエンコ−ダパルスをカウントし、上記同様に後群レンズ56を移動させる。(図12、ステップST306、ST307、ST303〜ST305)
この動作は、現在コ−ドをAと仮定すれば、ズ−ミングに必要な目標コ−ドがB、C、Dの場合である。
【0075】
DC2の駆動に移るとき、現在コ−ドと目標コ−ドとが同じであるときには、DC2を停止したままとする。(図12、ステップST301、ST306)
例えば、前群レンズ45をズ−ムポジションZP4に移動したとき、現在コ−ドがAとなっておれば、現在コ−ドと目標コ−ドとが共にAとなるから、DC2は駆動させない。
【0076】
このときには、フォ−カシング動作(DC2駆動)によって後群レンズ56をポジションHP4に対応した位置に移動させる。
ポジションHP2とHP5とが現在コ−ドと目標コ−ドとなるとき、ポジションHP3とHP6が現在コ−ドと目標コ−ドとなる場合も同様にフォ−カシング動作で後群レンズ56を移動させる。
【0077】
(4) フォ−カシング
上記したようにズ−ミングした後にシャッタスイッチ67を操作することによって、図13、図14のフロ−チャ−トにしたがってフォ−カシングが行なわれる。
なお、図13、図14の小円形69a、69bは結合子を示す。
【0078】
フォ−カシングはレンズ鏡胴がWIDE端にあるときはDC1の駆動制御によって、WIDE端よりズ−ミングされた位置にあるときはDC2の駆動制御となる。
レンズ鏡胴がWIDE端にある場合は、DC1をTELE側にONさせ、一つTELE側のコ−ド、つまり、コ−ドZC2を認識し、この時点からエンコ−ダパルスをカウントする。(図13、図14、ステップST400、ST416〜ST418)
【0079】
そして、パルスカウントが自動測距信号パルス(AFパルス)数を経過したときDC1を停止させる。(図14、ステップST419、ST420)
このフォ−カシング動作では前群レンズ45と後群レンズ56が一体的に繰り出され合焦制御する。
続いて、シャッタシ−ケンス回路68によってシャッタが開閉動作する。(図14、ステップST421)
【0080】
シャッタ動作後はDC1をWIDE側に駆動制御させ、WIDE端コ−ドZD1を認識した時点からエンコ−ダパルスをカウントし、パルスカウントが指定パルス数を経過したときDC1を停止させる。(図14、ステップST422〜ST426)
このとき、第1コ−ドブラシ60が第1コ−ド基板59のポジションHP1の位置に接触し、レンズ鏡胴がWIDE端のズ−ムポジションZP1に戻る。
【0081】
レンズ鏡胴がWIDE端以外にズ−ミングされている場合は、ズ−ムポジションZP2又はZP3となっているか、その他のズ−ムポジションZP4、ZP5、ZP6となっているかに別けて判断しDC2を駆動制御する。(図13、ステップST400、ST401)
【0082】
ズ−ムポジションZP2又はZP3のときはDC2をWIDE側に駆動制御し、目標コ−ドとなった時点からエンコ−ダパルスをカウントし、パルスカウントがAFパルス数を経過したときにDC2を停止させる。(図13、ステップST402〜ST407)
【0083】
例えば、レンズ鏡胴がズ−ムポジションZP2にある場合は、図8に示した通り、DC2をWIDE側に駆動制御することにより、第2コ−ドブラシ61がコ−ドA、Bの切換ポイントに進んだ時点からエンコ−ダパルスをカウントし、このパルスカウントがAFパルス数を経過したときDC2を停止させ合焦制御する。
レンズ鏡胴がズ−ムポジションZP3にある場合は、コ−ドB、Cの切換ポイントの時点からエンコ−ダパルスがカウントされ、同様の合焦制御となる。
【0084】
レンズ鏡胴がズ−ムポジションZP4〜ZP6のいずれかとなっている場合は、DC2がTELE側に駆動制御され、目標コ−ドとなったときエンコ−ダパルスがカウントされる。
そして、パルスカウントがAFパルス数を経過したときにDC2が停止され合焦制御となる。(図13、ステップST403〜ST407)
【0085】
例えば、レンズ鏡胴がズ−ムポジションZP4にあれば、図8に示すように、コ−ドA、Bの切換ポイントからエンコ−ダパルスがカウントされ、パルスカウントがAFパルス数を経過することによってDC2が停止されて合焦制御される。
レンズ鏡胴がズ−ムポジションZP5またはZP6にあるときは、コ−ドB、CまたはC、Dの切換ポイントからエンコ−ダパルスがカウントされ、上記同様にして合焦制御される。
【0086】
上記のフォ−カシングの後にシャッタシ−ケンス回路68の動作によってシャッタが開閉され、続いて、後群レンズ56を元のズ−ムポジションに復動する制御となる。(図13、ステップST408)
【0087】
この復動制御は、上記同様にズ−ムポジションZP2又はZP3とその他のズ−ムポジションに別け、ズ−ムポジションZP2又はZP3でのフォ−カシングのときはDC2をTELE側に、その他のズ−ムポジションのフォ−カシングのときはDC2をWIDE側に各々駆動制御する。(図13、ステップST409、ST411)
そして、各々の目標コ−ドとなったときエンコ−ダパルスをカウントし、パルスカウントが指定パルス数を経過したときDC2を停止させる。(図13、ステップST412〜ST415)
【0088】
(5) メインスイッチOFF
メインスイッチ64をOFFさせると、図15のフロ−チャ−トにしたがってレンズ鏡胴がカメラ本体内に収納される。
この収納動作では、第2コ−ド基板62のコ−ドを判別し、後群レンズ56がコ−ドB、C、Dのいずれかに対応する位置となっておれば、DC1をWIDE側に駆動制御する。(図15、ステップST500、ST506)
【0089】
そして、第1コ−ドブラシ60がOFFコ−ド、つまり、第1コ−ド基板59のポジションZP0に接触した時点からエンコ−ダパルスをカウントし、パルスカウントが収納セットパルス数を経過したときにDC1を停止させる。
この場合、第1コ−ドブラシ60が第1コ−ド基板59のポジションHP0の位置に接触し、レンズ鏡胴が収納位置に移動する。
【0090】
メインスイッチ64をOFFしたとき、後群レンズ56が第2コ−ド基板62のコ−ドAに対応した位置となっている場合は、DC2をTELE側に駆動制御し、コ−ドBを認識した時点からエンコ−ダパルスをカウントする。(図15、ステップST500〜ST503)
【0091】
そして、パルスカウントが指定パルス数を経過したときDC2を停止させる。(図15、ステップST504、ST505)
この動作によって後群レンズ56が前群レンズ45に近づき、その後、DC1を駆動制御し、上記したステップST506〜ST510に移り、レンズ鏡胴が収納位置に移動する。
【0092】
【発明の効果】
上記した通り、本発明に係る駆動制御装置によれば、レンズの最も繰り出しの少ないズ−ミング位置では、レンズの全群を同時に移動させてフォ−カシングする。
そして、その他のズ−ミング位置では、被写体側レンズ群、つまり、対物レンズを除く他のレンズ群を移動させてフォ−カシングする。
すなわち、検出されたズ−ミング位置にしたがって対物レンズを除く他のレンズ群をWIDE側方向に又はTELE側方向に移動させてフォ−カシングする。
この結果、本願発明によれば、レンズの最も繰り出しの少ないズ−ミング位置以外でのフォ−カシングでは対物レンズが繰り出さないので、レンズの繰り出し量を少なくすることができ、また、フォ−カシングのレンズ駆動時間も短縮することができることに特に効果がある。
【0093】
また、フアインダ光学系や照明用閃光器は対物レンズを支持させた移動枠に連動させればよいので、フォ−カシングとは関連しない連動機構となり、その連動機構の構成が簡単となる。
さらに、マクロ撮影機構は対物レンズ以外のレンズ群を移動させて行なう構成とすることができるので、そのための構成が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したズ−ムレンズのレンズ鏡胴を示す正面図である。
【図2】図1上のA−A線断面図である。
【図3】図1上のB−B線断面図である。
【図4】図1上のC−C線断面図である。
【図5】図1上のD−D線に沿って切断した端面図である。
【図6】前群レンズのズ−ミング動作を示した第1コ−ド基板の簡略図である。
【図7】後群レンズのズ−ミング動作を示した第2コ−ド基板の簡略図である。
【図8】フォ−カシング動作を示した第2コ−ド基板の簡略図である。
【図9】本発明の駆動制御装置の一実施例を示す電気的なブロック図である。
【図10】メインスイッチONの動作を示すフロ−チャ−トである。
【図11】DC1によるズ−ミング動作を示すフロ−チャ−トである。
【図12】DC2によるズ−ミング動作を示すフロ−チャ−トである。
【図13】フォ−カシング動作を示すフロ−チャ−トである。
【図14】フォ−カシング動作を示すフロ−チャ−トである。
【図15】メインスイッチOFFの動作を示すフロ−チャ−トである。
【図16】ズ−ミング動作を説明するための第1コ−ド基板の部分的な簡略図である。
【図17】従来のズ−ムレンズを示し、同図(A)、(B)、(C)はズ−ムレンズを撮影位置に繰り出す動作過程を示す簡略図である。
【図18】上記従来のズ−ムレンズのズ−ミング動作過程を示し、同図(A)は前群レンズと後群レンズを一体的に前進させた状態を、同図(B)は後群レンズを前進させた状態を各々示す簡略図である。
【符号の説明】
31 固定枠
32 第1移動枠
33 第2移動枠
34 第1モ−タ(DC1)
35 第2モ−タ(DC2)
36 駆動リング
37 フリクションばね
43 ホトインタラプタ
44 シャッタ枠
45 前群レンズ
54 リ−ドスクリュ
56 後群レンズ
59 第1コ−ド基板
60 第1コ−ドブラシ
61 第2コ−ドブラシ
62 第2コ−ド基板
63 コントロ−ラ
64 メインスイッチ
65 WIDEスイッチ
66 TELEスイッチ
67 シャッタスイッチ
Claims (1)
- ズ−ミングで移動する二つのレンズ群と、これらレンズ群と同じ数のモ−タとを備えると共に、これらレンズ群毎に設けてレンズ群位置のコ−ド検出と各モ−タ回転に連動して発生するエンコ−ダパルスとのカウントにより検出する位置検出手段を備え、この位置検出手段の検出にしたがって各々のモ−タを制御しズ−ミングとフォ−カシングを行なう構成のズ−ムレンズの駆動制御装置において、
前記移動する二つのレンズ群は、被写体側レンズ群と他のレンズ群とからなり、
前記位置検出手段は、前記被写体側レンズ群と前記他のレンズ群のズ−ミングにしたがい前記移動する二つのレンズ群各々の複数のズ−ムコ−ドを検出すると共に、該複数のズ−ムコ−ド各々に対応したホ−ムポジションを検出するものであり、
ズ−ミングの際は、最後のズ−ミングで検出した前記被写体側レンズ群のズ−ムコ−ドにしたがって前記被写体側レンズ群を該ズ−ムコ−ドに対応するホ−ムポジションに移動させる他に、前記他のレンズ群が前記被写体側レンズ群のホ−ムポジションと相対するホ−ムポジションに対応するズ−ムコ−ドにない場合には前記他のレンズ群を前記被写体側レンズ群のホ−ムポジションと相対するホ−ムポジションに移動させ、
フォ−カシングの際は、前記した位置検出手段が、レンズ群の最も繰り出しの少ないズ−ミングのズ−ムコ−ドを検出したときは、シャッタスイッチ操作にしたがうモ−タ駆動により、そのズ−ムコ−ドに対応するホ−ムポジションから前記移動する二つのレンズ群を同時に移動させ、前記エンコ−ダパルスのカウントがAFパルス数に対応したときモ−タを停止させてフォ−カシングし、前記した位置検出手段が、前記した最も繰り出しの少ないズ−ミング以外のズ−ミングのズ−ムコ−ドを検出したときは、シャッタスイッチ操作にしたがうモ−タ駆動により、前記他のレンズ群をそのズ−ムコ−ドに対応するホ−ムポジションからWIDE側方向に又はTELE側方向に移動させ、前記エンコ−ダパルスのカウントがAFパルス数に対応したときモ−タを停止させてフォ−カシングするモ−タ制御手段を備えたことを特徴とするズ−ムレンズの駆動制御装置。
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JPH07140370A JPH07140370A (ja) | 1995-06-02 |
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Family Applications (1)
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US5926322A (en) * | 1997-08-04 | 1999-07-20 | Fuji Photo Film Co., Ltd. | Zoom lens device with zooming position detector |
-
1993
- 1993-11-22 JP JP31400793A patent/JP3603163B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07140370A (ja) | 1995-06-02 |
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