JP3602083B2 - 救急絆創膏の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、主として家庭用として皮膚の傷口等の部分に貼着して使用される救急絆創膏の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、この種の救急絆創膏は、図14及び図15に示すように、粘着剤が塗着されたテープ状の粘着シート51に、不織布等からなるパッド52が設けられて絆創膏基材53が構成され、そのパッド52が覆われるように、絆創膏基材53が剥離シート54に剥離可能に貼着されて構成されている。
【0003】
このような救急絆創膏は、使用時には絆創膏基材53が剥離シート54から剥離され、皮膚に貼着して使用されるものであるが、一旦貼着された後は皮膚から不用意に剥がれるべきではないため、粘着シート51に塗着された粘着剤は、所望の粘着力を有している。
【0004】
従って、その粘着力のために、絆創膏基材53が単に剥離シート51に貼着されているのみでは、絆創膏基材53の粘着シート51が剥離シート54の全面に貼着されることとなるので、たとえ剥離シート54にシリコーン等の離型処理がなされていても、絆創膏基材53が剥離シート54から容易に剥がれない場合がある。
【0005】
そこで、一般の救急絆創膏においては、絆創膏基材53を容易に剥離することができるように、図14及び図15に示すように、剥離シート54が2枚の分離されたシート54a,54b からなり、その2枚のシート54a,54b のうちの1枚のシート54b の先端側55が折り曲げて形成されている。
【0006】
そして、このように分離された2枚のシート54a,54b からなり、そのうちの1枚のシート54b の先端側55が折り曲げて形成された剥離シート54と、粘着シート51の粘着側にパッド52を貼着して構成された絆創膏基材53とからなる救急絆創膏の構造は、機能,コスト等の面で代替品が開発され難いことから、近年においては規格化されたものとなっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の救急絆創膏は、比較的安価で使用時の利便性に優れていることから現在では家庭の必需品であり、最近では薬局,薬店のみならずコンビニエンスストア等でも販売されており、その市場性は高まる一方である。
【0008】
このように家庭での需要が依然として高い一方で、消耗品であることや不況等の要因で、この種の救急絆創膏の販売価格は年々低下している。
【0009】
しかし、上述のように、救急絆創膏の構造は規格化されたものであり、現在以上に製造コストを低減させることは困難な状況となっている。従って低廉化する現在の販売価格も限界に近いものとなっている。
【0010】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたもので、上述のような規格化された救急絆創膏の構造を改変することによって、さらなる販売価格の低廉化を図り、しかも簡易な構造で使用時の利便性にも優れた全く新規な救急絆創膏を提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような課題を解決するために、救急絆創膏の製造方法としてなされたもので、本発明の製造方法によって製造される救急絆創膏は、粘着シート1の粘着面側にパッド2が貼着されて構成された複数枚の絆創膏基材3が、1枚の剥離シート4に剥離可能に貼着され、且つ前記剥離シート4の側縁から前記粘着シート1が貼着されている部分に跨がって、前記絆創膏基材3に対応する数の切込部5が形成された構成からなるものである。
【0012】
このような構成からなる救急絆創膏を使用する場合には、剥離シート4に貼着されている複数の絆創膏基材3のうち、1枚の絆創膏基材3を剥離シート4から剥離し、剥離された絆創膏基材3を皮膚の所定部位に貼着する。
【0013】
この場合において、剥離シート4の側縁から粘着シート1が貼着されている部分に跨がって切込部5が形成されているため、切込部5の部分が閉の状態から開の状態となるように、剥離シート4における切込部の両側の部分を相互に離間させると、絆創膏基材3の一部は未だ剥離シート4に貼着された状態であるが、他の部分は剥離された状態となり、従って、その剥離された部分から絆創膏基材3を容易に剥離することができるのである。
【0014】
尚、複数の絆創膏基材3のうちの1枚の絆創膏基材3が剥離された後においても、他の絆創膏基材3は剥離シート4に残存しているため、そのまま包装箱等に収納することで他の絆創膏基材3を保存することができる。
【0015】
そして、他の絆創膏基材3を使用する場合には、当該他の絆創膏基材3が剥離シート4に貼着された救急絆創膏を再び包装箱から取り出し、当該他の絆創膏基材3を剥離シート4から剥離し、皮膚の所定部位に貼着することができる。
【0016】
ここで、切込部5は、絆創膏基材3の数に対応する分形成されているため、その切込部5は、剥離シート4の側縁から、残存する各絆創膏基材3ごとの粘着シート4が貼着されている部分に跨がって形成されていることとなり、従って残存するいずれの絆創膏基材3においても、上述のように切込部5の部分が閉の状態から開の状態となるように剥離シート4における切込部5の両側の部分を相互に離間させることで、絆創膏基材3の一部を剥離させた状態とし、その剥離された部分から絆創膏基材3を容易に剥離することができるのである。
【0017】
そして本発明の救急絆創膏の製造方法としての特徴は、長尺状粘着シート39の粘着面側にパッド2を貼着し、予め所定間隔毎に切込部5が形成された長尺状剥離シート38を、前記パッド2を被覆するように前記長尺状粘着シート39の粘着面側に貼着し、次にハーフカット装置28により前記長尺状剥離シート38を切断せずに前記長尺状粘着シート39のみを切断して所望形状の絆創膏基材3を形成し、その後、複数枚の絆創膏基材3が1枚の剥離シート4に貼着され且つ前記絆創膏基材3に対応する数の切込部5が形成された状態となるように、該剥離シート4の寸法ごとに前記長尺状剥離シート38を切断して、上記のように、粘着シート1の粘着面側にパッド2が貼着されて構成された複数枚の絆創膏基材3が、1枚の剥離シート4に剥離可能に貼着され、且つ前記剥離シート4の側縁から前記粘着シート1が貼着されている部分に跨がって、前記絆創膏基材3に対応する数の切込部5が形成された構成からなる、救急絆創膏を製造することである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
(実施形態1)
図1は、一実施形態の救急絆創膏の平面図、図2は図1のA−A線断面図である。
【0020】
図1及び図2において、1はウレタン製のテープからなる平面略長方形状の粘着シートで、その裏面側には粘着剤(図示せず)が設けられている。粘着シート1の4辺は、いずれも直線状に形成されているが、各角部は若干曲線状に形成されている。
【0021】
この粘着剤が設けられた粘着シート1の裏面側には、不織布からなる平面略長方形状のパッドが設けられている。そして、この粘着シート1とパッド2とによって絆創膏基材3が構成されている。
【0022】
4は、前記絆創膏基材3を貼着するための略長方形状の剥離シートで、本実施形態においては、4枚の絆創膏基材3,…がそれぞれ横向きに、且つ前記剥離シート4の縦方向に4列に並設されている。
【0023】
そして、前記剥離シート4の一側縁側(本実施形態では右側縁側)から前記粘着シート1が貼着されている部分に跨がって、各絆創膏基材3ごとに切込部5が形成されている。従って、切込部5は、絆創膏基材3の数に対応する数の分(本実施形態では4条)形成されることとなる。
【0024】
そして、このような構成からなる救急絆創膏6を使用する場合には、先ず剥離シート4上に設けられた複数の絆創膏基材3,…のうち、1枚の絆創膏基材3の粘着シート1を剥離シート4から剥離する。
【0025】
この場合において、剥離シート4の一方の側縁から粘着シート1が貼着されている部分に跨がって切込部5が形成されているため、切込部5の部分が閉の状態から開の状態となるように、図3及び図4に示すように、剥離シート4における切込部5の両側の部分4a,4b を相互に離間させると、絆創膏基材3の一方の部分4aは未だ粘着シート1に貼着された状態であるが、他方の部分4bは剥離された状態となり、従って、その剥離された部分から図5に示すように絆創膏基材3を容易に剥離することができる。
【0026】
このように絆創膏基材3を剥離シート4から剥離することにより、その絆創膏基材3を、パッド2が皮膚の部分に接触するような状態で、皮膚の所定位置に貼着することができる。
【0027】
このようにして1枚の絆創膏基材3が使用された後、3枚の絆創膏基材3,…が残存しているが、続けて使用しない場合には、3枚の絆創膏基材3,…を剥離シート4上に残存させたままの状態で包装箱に収納し、保存することができる。
【0028】
次に絆創膏基材3を使用する場合には、3枚の絆創膏基材3,…を剥離シート4上に残存させた救急絆創膏を再び包装箱から取り出し、最初の絆創膏基材3を剥離した場合と同様にして、2番目の絆創膏基材3を剥離シート4から剥離する。
【0029】
この場合、切込部5は、絆創膏基材3の数に対応する数である4条形成されているため、その切込部5は、剥離シート4の側縁から、残存する各絆創膏基材3のいずれの粘着シートが貼着されている部分にも跨がって形成されていることとなる。
【0030】
従って、残存している2番目の絆創膏基材3、さらには3番目の絆創膏基材3を剥離シート4から剥離する場合においても、上記最初の絆創膏基材3を剥離させる場合と同様に、切込部5の部分が閉の状態から開の状態となるように剥離シート4における切込部5の上側の部分とし下側の部分とを相互に離間させることで、一部のみ剥離された部分から絆創膏基材3を容易に剥離することができるのである。
【0031】
剥離シート4から剥離した後は、最初の絆創膏基材3と同様にして、剥離された絆創膏基材3を皮膚の所定部位に貼着することができる。
【0032】
(実施形態2)
本実施形態では、図6に示すように、粘着シート1の短辺側が曲線状に形成されており、この点で直線状に形成されている実施形態1の場合と相違する。ただし長辺側は、実施形態1と同様に直線状に形成されている。
【0033】
剥離シート4上に貼着された絆創膏基材3の枚数、切込部5の条数、絆創膏基材3の構造等は上記実施形態と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
【0034】
本実施形態においても、切込部5の部分が閉の状態から開の状態となるように剥離シート4における切込部5の上下両側の部分を相互に離間させることで、剥離された部分から絆創膏基材3を容易に剥離することができるのである。
【0035】
(実施形態3)
本実施形態では、図7に示すように、粘着シート1が略正方形状に形成されている。粘着シートの4辺はいずれも直線状に形成されているが、各角部は若干曲線状に形成されている。
【0036】
また本実施形態では、図7に示すように、計8枚の絆創膏基材3,…が、縦方向に4列、横方向に2列、剥離シート4上に並列した状態で配設されている。
【0037】
そして、剥離シート4の一方の側縁側(本実施形態では右側縁側)から右側に配列された粘着シート1が貼着されている部分に跨がって、右側4列の絆創膏基材3ごとに切込部5が形成され、剥離シート4の他方の側縁側(本実施形態では左側縁側)から左側に配列された粘着シート1が貼着されている部分に跨がって、左側4列の絆創膏基材3ごとに切込部5が形成されている。
【0038】
従って、本実施形態においても、切込部5は、絆創膏基材3の数に対応する数の分(本実施形態では8条)形成されることとなる。
【0039】
絆創膏基材3の構造、剥離シート4の形状等は、上記実施形態と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
【0040】
本実施形態においても、切込部5の部分が閉の状態から開の状態となるように剥離シート4における切込部5の上下両側の部分を相互に離間させることで、剥離された部分から絆創膏基材3を容易に剥離することができるのである。
【0041】
(実施形態4)
本実施形態では、図8に示すように、2枚の絆創膏基材3,3が、縦方向2列に並設されている。
【0042】
粘着シート1は、正方形に近い略長方形状に形成されており、粘着シート1の各辺はいずれも直線状に形成されているが、各角部は若干曲線状に形成されている。
【0043】
そして、剥離シート4の一方の側縁側(本実施形態では右側縁側)から2枚の粘着シート1が貼着されている部分に跨がって、それぞれ切込部5が形成されている。
【0044】
絆創膏基材3の構造、剥離シート4の形状等は、上記各実施形態と同じであるため、その詳細な説明は省略する。
【0045】
本実施形態においても、切込部5の部分が閉の状態から開の状態となるように剥離シート4における切込部5の上下両側の部分を相互に離間させることで、剥離された部分から絆創膏基材3を容易に剥離することができるのである。
【0046】
(実施形態5)
本実施形態においても、上記実施形態4と同様に、2枚の絆創膏基材3,3が、縦方向2列に並設されているが、本実施形態では、絆創膏基材3の形状が上記実施形態4と相違している。
【0047】
すなわち、本実施形態においては、図9に示すように、上下に直線部及び斜縁部を有し、一方の側縁部に長辺部、他方の側縁部に短辺部が形成され、全体が略六角形状に形成されている。
【0048】
そして、上段に配置された絆創膏基材3は、短辺が右側に位置し、下段に配置された絆創膏基材3は、短辺が左側に位置している。
【0049】
上段に配置された絆創膏基材3については、剥離シート4の一方の側縁側(本実施形態では右側縁側)から上段の粘着シート1が貼着されている部分に跨がって切込部5が形成され、下段に配置された絆創膏基材3については、剥離シート4の他方の側縁側(本実施形態では左側縁側)から下段の粘着シート1が貼着されている部分に跨がって切込部5が形成されている。
【0050】
(実施形態6)
本実施形態は、救急絆創膏の製造方法の実施形態である。
【0051】
その製造方法について説明するに際し、先ず製造方法を実施するための製造装置の概略を図10に従って説明する。
【0052】
図10において、7は長尺状剥離シート38及び長尺状粘着シート39が貼着された長尺状原反シート37を巻き取るための原反ローラ、8は長尺状原反シート37をバキュームで剥離して前記長尺状剥離シート38及び長尺状粘着シート39に分離するためのバキューム剥離ローラ、9は分離された長尺状剥離シート38を巻き取るための巻取ローラをそれぞれ示す。
【0053】
原反ローラ7からバキューム剥離ローラ8へ供給される長尺状原反シート37は、ガイドローラ10,10 でガイドされ、バキューム剥離ローラ8で剥離されて巻取ローラ9へ供給される長尺状剥離シート38は、ガイドローラ11,11 でガイドされる。
【0054】
12は長尺状パッド40を巻き取るためのパッドローラ、16は該長尺状パッド40を所定寸法に切断するためのカッターロール、17は該所定寸法に切断されたパッドをバキュームで吸着するためのバキュームアンビル、18は該バキュームアンビル17で吸着されたパッドを、前記長尺状粘着シート39に貼着させて送るための粘着シート送りローラをそれぞれ示す。
【0055】
パッドローラ12からカッターロール16、バキュームアンビル17へ供給される長尺状パッド40は、ガイドローラ13,13,13、ガイドローラ14,14 、及びガイドローラ15でそれぞれガイドされる。
【0056】
19は、前記パッドが貼着された長尺状粘着シート39に貼着させるための長尺状剥離シート38を巻き取るための巻取ローラ、20は該長尺状剥離シート38に後述する切込部5を形成するためのダイカット装置であり、該ダイカット装置20は、上下を切込部形成ローラ21,21 を備えている。
【0057】
巻取ローラ19からダイカット装置20へ供給される長尺状剥離シート38は、ガイドローラ22でガイドされる。
【0058】
23は、前記長尺状剥離シート38を、前記パッドが貼着された長尺状粘着シート39に貼着させるための貼着ローラであり、前記粘着シート送りローラ18とともに長尺状剥離シート38と長尺状粘着シート39との貼着を行うものである。
【0059】
24は、パッドを介装させた状態で前記長尺状剥離シート38と長尺状粘着シート39とが貼着されて構成された長尺状貼合せシート41を次工程へガイドするためのガイドローラを示す。
【0060】
25a,25b,25c は、前記長尺状貼合せシート41を反転して移送させるための3本の反転用ローラを示し、この3本の反転用ローラ25a,25b,25c は、側面から見て上中下の3段に配置され、また平面から見ると、下段の反転用ローラ25a は図11に示すように中段の反転用ローラ25b に対して約45度の角度をなして配置され、上段の反転用ローラ25c は図12に示すように中段の反転用ローラ25b に対して逆向きに約45度の角度をなして配置されている。
【0061】
28は、前記長尺状剥離シート38を切断せずに前記長尺状粘着シート39のみを切断するハーフカット装置であり、カッターローラー26及び保持ローラー27を具備して構成されている。
【0062】
29は、前記ハーフカット装置28で切断された長尺状粘着シート39の不要部分(廃棄部分)を付き取るための廃材ローラ、30,30 は前記ハーフカット装置28で長尺状粘着シート39の部分が所望形状に形成された長尺状貼合せシート41を供給するフィードローラである。
【0063】
31は、長尺状貼合せシート41、より詳しくは長尺状剥離シート38を所定寸法ごとに切断するための全カット装置であり、カッターローラー32及び保持ローラー33を具備して構成されている。
【0064】
34は、前記全カット装置31で切断されて製造される救急絆創膏を排出するための排出用コンベアで、左右のローラ35,36 にベルトを架け渡して構成されている。
【0065】
次に、上記のような製造装置を用いて救急絆創膏を製造する方法について説明する。
【0066】
先ず、原反ローラ7から、長尺状剥離シート38及び長尺状粘着シート39が貼着された長尺状原反シート37を供給し、バキューム剥離ローラ8で剥離して長尺状剥離シート38を長尺状粘着シート39から分離する。
【0067】
分離された長尺状剥離シート 38は、巻取ローラ9で巻き取られる。また分離後の長尺状粘着シート39は、粘着シート送りローラ18へ供給される。
【0068】
一方、パッドローラ12から長尺状パッド40がカッターロール16へ供給され、該カッターロール16で前記パッド2となるべき所定寸法に切断され、切断後の多数のパッドはバキュームアンビルで吸着されて所定間隔を保持した状態で、粘着シート送りローラ18側へ送られる。
【0069】
粘着シート送りローラ18側へ送られた多数のパッドは、同様に粘着シート送りローラ18側へ供給されてきた長尺状粘着シート39に順次貼着される。
【0070】
次に、巻取ローラ19から、長尺状剥離シート38をダイカット装置20へ供給する。この場合、長尺状剥離シート38は、新たに準備したものを用いてもよいが、前記巻取ローラ9で巻き取られたものを再利用することも可能である。
【0071】
ダイカット装置20へ供給された長尺状剥離シート38には、所定間隔ごとに前述した切込部5が形成される。
【0072】
このようにして切込部5が形成された長尺状剥離シート38は、粘着シート送りローラ18及び貼着ローラ23へ供給され、多数のパッドが順次貼着された長尺状粘着シート39に貼着される。
【0073】
パッドを介装させた状態で前記長尺状剥離シート38と長尺状粘着シート39とが貼着されて構成された長尺状貼合せシート41は、その後、長尺状剥離シート38が上面側、長尺状粘着シート39が下面側となるように移送されるが、反転用ローラ25a,25b,25c でその上下が反転される。
【0074】
これを詳細に説明すると、長尺状貼合せシート41は、先ず図11に示すように下段の反転用ローラ25a で長尺状粘着シート39が上面側となるように反転されるとともに90度の角度をなして移送され、次に中段反転用ローラ25b で長尺状剥離シート38が上面側となるように再び反転される。
【0075】
反転された長尺状貼合せシート41は、図12に示すように上段の反転用ローラ25c で長尺状粘着シート39が上面側となるように再び反転されるとともに90度の角度をなして移送される。
【0076】
このように3つの反転用ローラ25a,25b,25c を通過した結果、長尺状貼合せシート41は、元の移送方向と同じ方向に移送されながら、反転用ローラ25a,25b,25c の通過前と比較して上下面が反転された状態、すなわち長尺状粘着シート39が上面側となる状態で移送されることとなるのである。
【0077】
反転されて移送される長尺状貼合せシート41は、ハーフカット装置28へ移送され、そのハーフカット装置28で保持ローラー27で保持されつつカッターローラー26でハーフカットされる。
【0078】
すなわち、図13に示すように、長尺状剥離シート38の部分は切断されず、長尺状粘着シート39のみが切断されることとなる。
【0079】
この結果、長尺状粘着シート39の所定位置が切断されて所望形状に形成されるとともに、切断後の不要部分(廃棄部分)は廃材ローラ29に巻き取られる。
【0080】
この場合の所定位置とは、上記各実施形態のような所望形状の絆創膏基材3の輪郭に沿うような位置であり、製造すべき絆創膏基材3の形状に応じてハーフカットする位置が決定される。
【0081】
次に、ハーフカット後の長尺状貼合せシート41を全カット装置31へ供給し、上述のようなパッド2及び粘着シート1からなる複数枚の絆創膏基材3が1枚の剥離シート4に貼着された状態となるように、所定間隔ごと、すなわち剥離シート4の寸法ごとに長尺状剥離シート38を切断する。
【0082】
この結果、所定寸法の救急絆創膏6が連続して製造されることとなるのである。
【0083】
製造された救急絆創膏6は、排出用コンベア34によって装置の外部に排出される。
【0084】
以上のような工程を経て救急絆創膏6が製造されることになるが、ハーフカット装置28で切断する形状を任意に変更することで、絆創膏基材3の形状に任意に設定することができ、また全カット装置31で切断する位置を任意に変更することで、剥離シート4に貼着される絆創膏基材3の枚数を任意に設定することができるのである。
【0085】
尚、剥離シート4上に設けられる絆創膏基材3の枚数も上記各実施形態の4枚、8枚、2枚等に限定されるものではなく、その枚数は問わない。要は、複数枚であればよい。
【0086】
従って、剥離シート4に形成される切込部5の数も問わない。要は、絆創膏基材3に対応する数の切込部5が形成されていればよいのである。
【0087】
また、該実施形態では、絆創膏基材3が略正方形状、略長方形状、略六角形状に形成されていたが、絆創膏基材3の形状は該実施形態に限定されるものではなく、任意に変更可能である。たとえば楕円形状、三角形状等に形成することも可能である。
【0088】
さらに、上記実施形態では、粘着シート1がウレタン製のテープで構成されていたが、粘着シート1の材質も該実施形態に限定されるものではなく、たとえばポリ塩化ビニル等の他の合成樹脂製フィルムで構成されていてもよい。
【0089】
さらに、パッド2は、上記実施形態のように主として不織布で構成されるものであるが、不織布以外の素材のもので構成することも可能である。
【0090】
尚、絆創膏基材3のパッドには、たとえば化粧品の有効成分としての液状物を含浸することも可能であり、また、たとえば医薬品や医薬部外品等として使用される液状物を含浸させることも可能であり、さらに、これ以外の液状物を含浸させることも可能である。
【0091】
さらに、皮膚貼着用シートの貼着部位も問うものではなく、手、足、その他人体の皮膚の任意の部位に貼着することが可能である。
【0092】
【発明の効果】
叙上のように、本発明の製造方法によって製造された救急絆創膏は、従来の救急絆創膏のように粘着シートとパッドからなる1個の絆創膏基材に対して、2枚の分離された剥離シートが貼着されたような形態のものではなく、複数枚の絆創膏基材が1枚の剥離シートに貼着されて構成されたものであるため、従来に比べて構造が簡易化され、また製造を容易に行うことができ、ひいては製造コスト、とりわけ1枚の絆創膏基材にかかる製造コストを従来に比べて著しく低減することができるという効果がある。
【0093】
また、剥離シートの側縁から粘着シートが貼着されている部分に跨がって絆創膏基材に対応する数の切込部が形成されているため、その切込部の両側の部分を上述のように相互に離間させることで、絆創膏基材を剥離シートから容易に剥離することができる。
【0094】
従って、従来のように剥離シートの先端側を折り曲げて形成しなくとも、絆創膏基材の剥離を容易にするための構造が得られ、この点においても構造の簡易化や製造コストの低減に寄与している。
【0095】
このように、本発明においては、従来の規格化された救急絆創膏の構造を改変することによって、さらなる販売価格の低廉化を図り、しかも簡易な構造で使用時の利便性にも優れた全く新規な救急絆創膏を提供しうるに至った。
【0096】
さらに、本発明の救急絆創膏の製造方法においては、長尺状粘着シートの粘着面側にパッドを貼着し、該パッドを被覆するように長尺状剥離シートを前記長尺状粘着シートの粘着面側に貼着し、次にハーフカット装置により前記長尺状剥離シートを切断せずに前記長尺状粘着シートのみを切断して所望形状の絆創膏基材を形成し、その後、複数枚の絆創膏基材が1枚の剥離シートに貼着された状態となるように、該剥離シートの寸法ごとに前記長尺状剥離シートを切断して救急絆創膏が製造されるため、上記のような新規な構造の救急絆創膏が自動的且つ連続的に製造されるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態の救急絆創膏の平面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】剥離シートの一部を剥離した状態の平面図。
【図4】剥離シートの一部を剥離した状態の断面図。
【図5】1枚の絆創膏基材を剥離シートから剥離した状態の平面図。
【図6】他の実施形態の救急絆創膏の平面図。
【図7】他の実施形態の救急絆創膏の平面図。
【図8】他の実施形態の救急絆創膏の平面図。
【図9】他の実施形態の救急絆創膏の平面図。
【図10】救急絆創膏の製造工程の全体を示す概略側面図。
【図11】反転ローラの部分を示す要部拡大平面図。
【図12】反転ローラの部分を示す要部拡大平面図。
【図13】長尺状貼合せシートをハーフカットした状態を示す要部拡大断面図。
【図14】従来の救急絆創膏の平面図。
【図15】図14のB−B線断面図。
【符号の説明】
1…粘着シート 2…パッド
3…絆創膏基材 4…剥離シート
5…切込部 6…救急絆創膏

Claims (1)

  1. 長尺状粘着シート(39)の粘着面側にパッド(2) を貼着し、予め所定間隔毎に切込部(5) が形成された長尺状剥離シート(38)を、前記パッド(2) を被覆するように前記長尺状粘着シート(39)の粘着面側に貼着し、次にハーフカット装置(28)により前記長尺状剥離シート(38)を切断せずに前記長尺状粘着シート(39)のみを切断して所望形状の絆創膏基材(3) を形成し、その後、複数枚の絆創膏基材(3) が1枚の剥離シート(4) に貼着され且つ前記絆創膏基材(3) に対応する数の切込部(5) が形成された状態となるように、該剥離シート(4) の寸法ごとに前記長尺状剥離シート(38)を切断することにより、粘着シート (1) の粘着面側にパッド (2) が貼着されて構成された複数枚の絆創膏基材 (3) が、1枚の剥離シート (4) に剥離可能に貼着され、且つ前記剥離シート (4) の側縁から前記粘着シート (1) が貼着されている部分に跨がって、前記絆創膏基材 (3) に対応する数の切込部 (5) が形成された救急絆創膏を製造することを特徴とする救急絆創膏の製造方法。
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