JP3599912B2 - Polymer composition - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯電防止性が改良された疎水性重合体の組成物に関する。更に詳しくは、カリウムアイオノマー配合による疎水性重合体の非帯電性組成物において、更に帯電防止効果を向上させた、複数成分の帯電防止剤を添加した疎水性重合体の組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】
特定組成のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体カリウムアイオノマーが、優れた帯電防止性能を有することはすでに知られている。疎水性重合体にこのようなカリウムアイオノマーを相当量で配合することによって、その帯電防止性能を向上させることが可能である。またこのような組成物に少量の多価アルコールを配合することによって、さらに帯電防止性能を向上させることも可能である。しかしながらこのような多価アルコールの添加によってもたらされる改善には限度があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
帯電防止性能の要求レベルは疎水性重合体成形品の用途によって異なるため、上記のような処方では性能的に充分満足できない場合があった。また疎水性重合体の本来有する特性をできるだけ生かすために、カリウムアイオノマーの配合量をできるだけ少なくしてしかも充分な帯電防止の効果を達成することが望まれていた。そこで、カリウムアイオノマーを配合した疎水性重合体のより一層の帯電防止性能の向上を目指し検討を行った。その結果、このようなブレンド系に多価アルコールと下記に述べるような特定の水酸基含有化合物を併用するときに、それぞれ単独配合では達成できなかったレベルにまで帯電防止性能を高めることができることを見いだし、本発明に到達した。したがって本発明の目的は、疎水性重合体の効果的な帯電防止処方を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、(A) 疎水性重合体70〜97重量部、(B) カリウムアイオノマー30〜3重量部(両者で100重量部)、(C) 水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール0.1〜5重量部及び(D) 多価アルコールのエステル、多価アルコールのアルキレンオキシド付加物、アルキルアミンのアルキレンオキシド付加物及びアルキルアミドのアルキレンオキシド付加物から選ばれる水酸基含有化合物0.05〜5重量部からなる重合体組成物に関する。
【0005】
【発明の実施態様】
本発明の対象とする疎水性重合体(A) は、高密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高圧法低密度ポリエチレン、エチレンと少割合のα−オレフィン、例えばプロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メチル−1−ペンテンなどとの共重合体として知られている直鎖低密度ポリエチレンあるいは超低密度ポリエチレン、ポリプロピレン(ホモポリマー、ランダムコポリマー、ブロックコポリマーなど)、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテン、ポリ−3−メチル−1−ブテンなどのポリオレフィン類、エチレンとビニルエステル、例えば酢酸ビニルとの共重合体、エチレンと不飽和カルボン酸エステル、例えばアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソブチル、アクリル酸nブチル、メタクリル酸メチル、マレイン酸ジエチルなどとの共重合体、エチレンと一酸化炭素との共重合体、エチレン・ビニルエステル・一酸化炭素共重合体、エチレン・不飽和カルボン酸エステル・一酸化炭素共重合体などのオレフィン共重合体類、ポリスチレン、ハイインパクトポリスチレン、ABS樹脂、スチレン・ブタジエンブロック共重合体及びその水素添加物、スチレン・イソプレンブロック共重合体及びその水素添加物などのスチレン系重合体、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル類、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン11、ナイロン12、ナイロン6・66、ナイロン6T・6Iなどのポリアミド類、ポリカーボネート、ポリメチルメタクリレート、ポリフェニレンオキシド、ポリアセタール、ポリフェニレンスルフィド、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エチレン・プロピレン共重合ゴムその他の各種合成ゴム類などを例示することができる。
【0006】
本発明において疎水性重合体(A) に配合させるカリウムアイオノマー(B) は、エチレンと不飽和カルボン酸、またはさらに任意成分として他の単量体とからなるエチレン共重合体の一部または全部がカリウムで中和されたカリウムアイオノマーであって、それ自身で充分な非帯電性を示すもの、例えば23℃、30%RHにおける表面抵抗率が1013Ω以下、好ましくは1012以下となるようなものである。このようなカリウムアイオノマーは、一般には、ベースポリマーのエチレン共重合体中における不飽和カルボン酸含有量やカリウムイオンによる中和度を調整することによって得ることができる。ここに不飽和カルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、マレイン酸モノメチル、マレイン酸モノエチルなどを例示することができるが、とくにアクリル酸またはメタクリル酸が好ましい。また共重合成分となりうる上記他の単量体としては、上記疎水性重合体(A) のエチレンとビニルエステル共重合体やエチレンと不飽和カルボン酸エステル共重合体のコモノマーの例として挙げたビニルエステルや不飽和カルボン酸エステルを代表例として挙げることができる。このような他の単量体は、上記共重合体中、例えば0〜30重量%の割合で含有することができる。
【0007】
カリウムアイオノマーとしては、平均酸含有量の異なる2種以上のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体をカリウムイオンにより中和して得られたアイオノマーを用いると、より少ないカリウムイオンでも高い非帯電性を付与することができ、疎水性重合体(A) の物性に与える影響が少ないので好ましい。そのようなアイオノマーの1例として、例えば平均酸含量が10〜30重量%、好ましくは11〜20重量%である酸含有量の異なる2種以上の共重合体、例えば最高酸含量のものと最低酸含量のものの酸含量差が1重量%以上、好ましくは2〜20重量%異なる2種以上のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体の、カリウムイオンによる中和度が60%以上、好ましくは70%以上の混合アイオノマーである。他の例として、酸含量が13〜30重量%、好ましくは15〜25重量%のエチレン・不飽和カルボン酸共重合体のカリウムイオンによる中和度が60%以上、好ましくは70%以上のものである。
【0008】
本発明においては、カリウムアイオノマーと共に、水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール(C) と特定の水酸基含有化合物(D) が疎水性重合体に配合される。水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール(C) としては、グリセリン、ヘキサントリオール、ペンタエリスリトール、ソルビトール、ジグリセリンなどを例示することができる。
【0009】
本発明においては、前記水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール(C) 成分とともに(D) 成分として、多価アルコールのエステル、多価アルコールのアルキレンオキシド付加物、アルキルアミンのアルキレンオキシド付加物及びアルキルアミドのアルキレンオキシド付加物から選ばれる水酸基含有化合物が使用される。
【0010】
上記水酸基含有化合物のうち、多価アルコールのエステルとしては、例えば上記低分子量の多価アルコールの脂肪酸エステル、脂肪酸と硼酸の混合エステルなどのフリーの水酸基を有する部分エステルである。より具体的には、グリセリンのモノ又はジ脂肪酸エステル、ジグリセリンのモノ又はジ脂肪酸エステル、ソルビタンのモノ又はジ脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステルのモノ硼酸エステル、ジグリセリンモノ脂肪酸エステルのモノ硼酸エステルなどである。これら多価アルコールのエステルは混合物であってもよい。ここに多価アルコールエステルを構成する脂肪酸としては、炭素数12〜22程度、とくに炭素数14〜20程度のものが好ましい。より具体的には、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、オレイル酸、ヒドロキシステアリン酸などである。
【0011】
多価アルコールのアルキレンオキシド付加物としては、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリコールなど挙げることができる。
【0012】
また上記アルキルアミンのアルキレンオキシド付加物としては、例えば式
【化1】

Figure 0003599912
(式中、Rは炭素数12〜22程度のアルキル基、m,nは任意の整数)で表されるものを代表として挙げることができる。
【0013】
同様に上記アルキルアミドのアルキレンオキシド付加物としては、例えば式
【化2】
Figure 0003599912
で表されるものを代表例として挙げることができる。
【0014】
疎水性重合体(A) とカリウムアイオノマー(B) の適当な配合比率は、それらの種類によっても若干異なるが、両者の合計量を100重量部とするときに、疎水性重合体が70〜97重量部、好ましくは80〜95重量部に対し、カリウムアイオノマーが30〜3重量部、好ましくは20〜5重量部である。カリウムアイオノマーの配合量が過少であると充分な帯電防止効果を達成することはできない。またその配合量が多くなるにつれて、疎水性重合体の物性に影響を及ぼすようになるので、用途に応じ適当な配合量を選択する必要がある。
【0015】
水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール(C) と上記特定の水酸基含有化合物(D) の配合量は、疎水性重合体とカリウムアイオノマーの合計100重量部に対し、それぞれ0.05〜5重量部、好ましくは1〜2.5重量部である。両者を併用することによって、本発明の重合体組成物に充分な帯電防止性能を付与することができる。
【0016】
本発明の重合体組成物には、必要に応じ種々の添加剤を配合することができる。このような添加剤の例として、酸化防止剤、熱安定剤、光安定剤、紫外線防止剤、可塑剤、滑剤、核剤、顔料、染料、無機充填剤、繊維強化材などを挙げることができる。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、非帯電性に優れた重合体組成物が提供できる。このような重合体組成物は、低湿度下でも優れた性能を示すとともに、長期に渡って優れた性能を持続することができる。かくして本発明の重合体組成物は、各種成形法、例えば押出成形、射出成形、中空成形、プレス成形、真空成形、圧空成形などにより、フィルム、シート、チューブ、パイプ、中空容器、各種形状の成形品に成形することができる。
【0018】
【実施例】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何等限定されるものではない。なお実施例で組成物配合に用いた疎水性重合体、アイオノマー、水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール、多価アルコールのエステル、アルキルアミンのアルキレンオキシド付加物等の水酸基含有化合物の種類、組成、物性、ならびに得られたフィルムの物性測定方法は次の通りである。
【0019】
1.原料
(A)疎水性重合体
低密度ポリエチレン 三井石油化学工業(株)製 ミラソン NE023H
【0020】
(B)アイオノマー
ベースポリマー:
エチレン・アクリル酸共重合体(アクリル酸含量21重量%)
金属カチオン源: カリウム
中和度: 80モル%
金属カチオン含有量:2.3モル/kgアイオノマー
MFR: 0.6g/10分
【0021】
(C)水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール
グリセリン(関東化学製試薬;分子量92)
【0022】
(D)水酸基含有化合物
(D− ▲1▼) レジスタット PE139(第一工業製薬製)脂肪酸モノ及びジグリセライドの硼酸エステル
(D− ▲2▼) エレクトロストリッパー TS−5(花王製) ポリオキシエチレンアルキルアミン
(D− ▲3▼)エレクトロストリッパー TS−2(花王製) ステアリン酸モノグリセライド
【0023】
2.物性測定方法
・表面抵抗率
試験片フィルムを23℃、相対湿度30%、40%、50%及び60%で24時間エージングをした後、表面抵抗率を三菱油化製高抵抗抵抗率計(HIRESTA−IP)で測定した。
【0024】
[実施例1〜7]
アイオノマー/グリセリン混合物(アイオノマー/グリセリン=90/10(W/W))と低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製ミラソンNEO23H)及び、(D) 成分として▲1▼レジスタットPE−139(第一工業製薬製)、▲2▼エレクトロストリッパーTS−5(花王製)、▲3▼エレクトロストリッパーTS−2(花王製)のいずれかとを表1に記載の配合割合で混合して単軸押出機(スクリュー径40mm、L/D=26)に供給し、樹脂温度200℃、押出速度14kg/hで溶融混練し造粒し、ポリエチレン組成物を得た。このポリエチレン組成物から単層インフレーション成形機を用いて、単層フィルムを成形した。得られた単層フィルムを23℃、相対湿度30%、40%、50%及び60%における表面抵抗率を測定した。結果を表1に示す。
【0025】
【表1】
Figure 0003599912
【0026】
[比較例1〜4]
(D) 成分を配合せず、アイオノマー/グリセリン混合物(アイオノマー/グリセリン=90/10(W/W))と低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製ミラソンNEO23H)のみを表2に記載の配合割合で混合して単軸押出機(スクリュー径40mm、L/D=26)に供給し、樹脂温度200℃、押出速度14kg/hで溶融混練し造粒し、ポリエチレン組成物を得た。このポリエチレン組成物から単層インフレーション成形機を用いて、単層フィルムを成形した。得られた単層フィルムを23℃、相対湿度30%、40%、50%及び60%における表面抵抗率を測定した。結果を表2に示す。
【0027】
【表2】
Figure 0003599912
【0028】
[比較例5〜10]
(B) 成分及び(C) 成分を配合せず、低密度ポリエチレン(三井石油化学工業(株)製ミラソンNEO23H)と、(D) 成分として▲1▼レジスタットPE−139(第一工業製薬製)、▲2▼エレクトロストリッパーTS−5(花王製)、▲3▼エレクトロストリッパーTS−2(花王製)のいずれかとのみを、表3に記載の配合割合で混合して単軸押出機(スクリュー径40mm、L/D=26)に供給し、樹脂温度200℃、押出速度14kg/hで溶融混練し造粒し、ポリエチレン組成物を得た。このポリエチレン組成物から単層インフレーション成形機を用いて、単層フィルムを成形した。得られた単層フィルムを23℃、相対湿度30%、40%、50%及び60%における表面抵抗率を測定した。結果を表3に示す。
【0029】
【表3】
Figure 0003599912
【0030】
表1〜表3の結果から明らかなように、本発明の多成分重合体組成物は、特に相対湿度30%のような低湿度下において優れた非帯電性を示している。比較例3との比較では(D) 成分である水酸基含有化合物は比較的少量の配合によっても、低湿度下における帯電防止効果に大きく貢献していることが明らかであり、しかも比較例4のように、単にアイオノマー/グリセリンの配合量を増加しただけでは達成できないレベルにまで達していることを示している。[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a composition of a hydrophobic polymer having improved antistatic properties. More specifically, the present invention relates to a hydrophobic polymer composition to which a plurality of antistatic agents are added, which further improves the antistatic effect in a hydrophobic polymer non-chargeable composition containing a potassium ionomer.
[0002]
[Prior art]
It has already been known that an ethylene / unsaturated carboxylic acid copolymer potassium ionomer having a specific composition has excellent antistatic performance. By blending such a potassium ionomer in a hydrophobic polymer in a considerable amount, its antistatic performance can be improved. The antistatic performance can be further improved by adding a small amount of a polyhydric alcohol to such a composition. However, the improvement provided by the addition of such polyhydric alcohols has been limited.
[0003]
[Problems to be solved by the invention]
Since the required level of antistatic performance differs depending on the use of the hydrophobic polymer molded article, the above-mentioned formulation may not be sufficiently satisfactory in performance. In order to make the most of the inherent properties of the hydrophobic polymer as much as possible, it has been desired to minimize the amount of the potassium ionomer and to achieve a sufficient antistatic effect. Therefore, a study was conducted with the aim of further improving the antistatic performance of a hydrophobic polymer containing a potassium ionomer. As a result, it has been found that when a polyhydric alcohol and a specific hydroxyl group-containing compound as described below are used in combination in such a blend system, the antistatic performance can be increased to a level that could not be achieved by each of them alone. Reached the present invention. Accordingly, it is an object of the present invention to provide an effective antistatic formulation of a hydrophobic polymer.
[0004]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to (A) 70 to 97 parts by weight of a hydrophobic polymer, (B) 30 to 3 parts by weight of a potassium ionomer (100 parts by weight in both cases), and (C) 3 to 6 carbon atoms having 3 or more hydroxyl groups . 0.1 to 5 parts by weight of polyhydric alcohol and (D) a hydroxyl group-containing compound selected from esters of polyhydric alcohols, alkylene oxide adducts of polyhydric alcohols, alkylene oxide adducts of alkylamines and alkylene oxide adducts of alkylamides It relates to a polymer composition comprising 0.05 to 5 parts by weight.
[0005]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The hydrophobic polymer (A) to be used in the present invention is a high-density polyethylene, a medium-density polyethylene, a high-pressure low-density polyethylene, a small proportion of ethylene and an α-olefin such as propylene, 1-butene, 1-pentene, -Hexene, 1-octene, 1-decene, 4-methyl-1-pentene, etc., known as copolymers with linear low-density polyethylene or ultra-low-density polyethylene, polypropylene (homopolymer, random copolymer, block copolymer) Polyolefins such as poly-1-butene, poly-4-methyl-1-pentene and poly-3-methyl-1-butene, ethylene and vinyl esters such as copolymers of vinyl acetate, and ethylene and non-ethylene. Saturated carboxylic esters such as methyl acrylate, ethyl acrylate, isobutyl acrylate Copolymers with n-butyl acrylate, methyl methacrylate, diethyl maleate, etc., copolymers of ethylene and carbon monoxide, ethylene / vinyl ester / carbon monoxide copolymer, ethylene / unsaturated carboxylic acid ester Olefin copolymers such as carbon monoxide copolymer, polystyrene, high impact polystyrene, ABS resin, styrene / butadiene block copolymer and its hydrogenated product, styrene / isoprene block copolymer and its hydrogenated product, etc. Polyesters such as styrene-based polymers, polyethylene terephthalate, polybutylene terephthalate, polyamides such as nylon 6, nylon 66, nylon 11, nylon 12, nylon 6.66, nylon 6T / 6I, polycarbonate, polymethyl methacrylate, polyphene Ren'okishido can polyacetal, polyphenylene sulfide, polyvinyl chloride, polyvinylidene chloride, be exemplified a ethylene-propylene copolymer rubber and various other synthetic rubbers.
[0006]
In the present invention, the potassium ionomer (B) to be blended with the hydrophobic polymer (A) is a copolymer of ethylene and an unsaturated carboxylic acid, or a part or all of an ethylene copolymer composed of another monomer as an optional component. Potassium ionomers neutralized with potassium and exhibiting sufficient non-charging properties by themselves, such as having a surface resistivity of 10 13 Ω or less, preferably 10 12 or less at 23 ° C. and 30% RH. Things. Such a potassium ionomer can be generally obtained by adjusting the content of unsaturated carboxylic acid in the ethylene copolymer of the base polymer and the degree of neutralization with potassium ions. Here, examples of the unsaturated carboxylic acid include acrylic acid, methacrylic acid, maleic anhydride, monomethyl maleate, monoethyl maleate and the like, and acrylic acid or methacrylic acid is particularly preferable. Examples of the other monomer that can be a copolymer component include vinyl monomers mentioned as examples of comonomer of ethylene and vinyl ester copolymer of ethylene and unsaturated carboxylic acid ester copolymer of the hydrophobic polymer (A). Esters and unsaturated carboxylic esters can be mentioned as typical examples. Such another monomer can be contained in the copolymer at a ratio of, for example, 0 to 30% by weight.
[0007]
As the potassium ionomer, an ionomer obtained by neutralizing two or more types of ethylene / unsaturated carboxylic acid copolymers having different average acid contents with potassium ions is used. It is preferable since it can be imparted and has little effect on the physical properties of the hydrophobic polymer (A). Examples of such ionomers are copolymers of two or more different acid contents, for example having an average acid content of 10 to 30% by weight, preferably 11 to 20% by weight, e.g. The degree of neutralization with potassium ions of two or more ethylene / unsaturated carboxylic acid copolymers having an acid content difference of 1% by weight or more, preferably 2 to 20% by weight, is 60% or more, preferably 70% or more. % Or more mixed ionomer. As another example, an ethylene / unsaturated carboxylic acid copolymer having an acid content of 13 to 30% by weight, preferably 15 to 25% by weight, having a degree of neutralization with potassium ions of 60% or more, preferably 70% or more It is.
[0008]
In the present invention, together with the potassium ionomer, a polyhydric alcohol (C) having 3 to 6 carbon atoms and having 3 or more hydroxyl groups and a specific hydroxyl group-containing compound (D) are blended with the hydrophobic polymer. Examples of the polyhydric alcohol having 3 to 6 carbon atoms having 3 or more hydroxyl groups (C), glycerin, hexanetriol, pentaerythritol, sorbitol, Ru can be exemplified a diglycerin.
[0009]
In the present invention, the polyhydric alcohol having 3 to 6 carbon atoms having 3 or more hydroxyl groups and the (C) component together with the component (D) include, as the component (D), an ester of a polyhydric alcohol, an alkylene oxide adduct of a polyhydric alcohol, and an alkylamine. A hydroxyl group-containing compound selected from alkylene oxide adducts and alkylene oxide adducts of alkylamides is used.
[0010]
Among the hydroxyl group-containing compounds, examples of the ester of the polyhydric alcohol include partial esters having a free hydroxyl group, such as the fatty acid ester of the low molecular weight polyhydric alcohol and the mixed ester of fatty acid and boric acid. More specifically, mono- or di-fatty acid ester of glycerin, mono- or di-fatty acid ester of diglycerin, mono- or di-fatty acid ester of sorbitan, mono-borate ester of glycerin mono-fatty acid ester, mono-borate ester of diglycerin mono-fatty acid ester, etc. It is. These polyhydric alcohol esters may be a mixture. Here, the fatty acid constituting the polyhydric alcohol ester preferably has about 12 to 22 carbon atoms, particularly preferably about 14 to 20 carbon atoms. More specifically, lauric acid, myristic acid, palmitic acid, stearic acid, arachiic acid, behenic acid, oleic acid, hydroxystearic acid, and the like.
[0011]
Examples of alkylene oxide adducts of polyhydric alcohols include polyethylene glycol, polypropylene glycol, polyoxyethylene / polyoxypropylene glycol, and the like.
[0012]
Examples of the alkylene oxide adduct of the above alkylamine include, for example, those of the formula
Figure 0003599912
(Wherein, R is an alkyl group having about 12 to 22 carbon atoms, and m and n are arbitrary integers).
[0013]
Similarly, as the alkylene oxide adduct of the above alkylamide, for example, a compound represented by the formula:
Figure 0003599912
Can be cited as typical examples.
[0014]
The appropriate mixing ratio of the hydrophobic polymer (A) and the potassium ionomer (B) is slightly different depending on the kind thereof, but when the total amount of both is 100 parts by weight, the hydrophobic polymer is 70 to 97 parts by weight. The potassium ionomer is used in an amount of 30 to 3 parts by weight, preferably 20 to 5 parts by weight based on 100 parts by weight, preferably 80 to 95 parts by weight. If the amount of the potassium ionomer is too small, a sufficient antistatic effect cannot be achieved. Also, as the blending amount increases, the physical properties of the hydrophobic polymer will be affected. Therefore, it is necessary to select an appropriate blending amount according to the application.
[0015]
The compounding amounts of the polyhydric alcohol having 3 to 6 carbon atoms having 3 or more hydroxyl groups (C) and the specific hydroxyl group-containing compound (D) are each 0 parts by weight based on 100 parts by weight of the total of the hydrophobic polymer and the potassium ionomer. 0.05 to 5 parts by weight, preferably 1 to 2.5 parts by weight. By using both, sufficient antistatic performance can be imparted to the polymer composition of the present invention.
[0016]
Various additives can be added to the polymer composition of the present invention as needed. Examples of such additives include antioxidants, heat stabilizers, light stabilizers, UV inhibitors, plasticizers, lubricants, nucleating agents, pigments, dyes, inorganic fillers, fiber reinforcements, and the like. .
[0017]
【The invention's effect】
According to the present invention, a polymer composition having excellent non-charging properties can be provided. Such a polymer composition exhibits excellent performance even under low humidity and can maintain excellent performance for a long period of time. Thus, the polymer composition of the present invention can be formed into films, sheets, tubes, pipes, hollow containers, various shapes by various molding methods, for example, extrusion molding, injection molding, hollow molding, press molding, vacuum molding, air pressure molding and the like. It can be formed into a product.
[0018]
【Example】
Hereinafter, the present invention will be described more specifically with reference to examples, but the present invention is not limited to these examples. Hydroxyl groups such as hydrophobic polymers, ionomers, polyhydric alcohols having 3 to 6 carbon atoms having 3 or more hydroxyl groups, esters of polyhydric alcohols, alkylene oxide adducts of alkylamines and the like used in the compositions of the examples. The kind, composition, and physical properties of the compound, and methods for measuring the physical properties of the obtained film are as follows.
[0019]
1. Raw material (A) Hydrophobic polymer low density polyethylene Mirason NE023H manufactured by Mitsui Petrochemical Industries, Ltd.
[0020]
(B) Ionomer base polymer:
Ethylene-acrylic acid copolymer (acrylic acid content 21% by weight)
Metal cation source: Potassium neutralization degree: 80 mol%
Metal cation content: 2.3 mol / kg ionomer MFR: 0.6 g / 10 min
(C) Polyhydric alcohol glycerin having 3 to 6 carbon atoms and having 3 or more hydroxyl groups (Kanto Chemical Reagent; molecular weight 92)
[0022]
(D) Hydroxy group-containing compound (D-1) Resistat PE139 (Daiichi Kogyo Seiyaku) boric acid ester of fatty acid mono- and diglyceride (D-2) Electrostripper TS-5 (Kao) Polyoxyethylene alkyl Amine (D-3) Electrostripper TS-2 (manufactured by Kao) Stearic acid monoglyceride
2. After measuring the surface resistivity test piece film at 23 ° C. and a relative humidity of 30%, 40%, 50% and 60% for 24 hours, the surface resistivity was measured by a high resistivity meter (HIRESTA manufactured by Mitsubishi Oil Chemical). -IP).
[0024]
[Examples 1 to 7]
An ionomer / glycerin mixture (ionomer / glycerin = 90/10 (W / W)) and low-density polyethylene (Mirason NEO23H manufactured by Mitsui Petrochemical Industry Co., Ltd.), and (1) a register PE-139 (1) as a component (D) Daiichi Kogyo Seiyaku), (2) Electrostripper TS-5 (manufactured by Kao), and (3) Electrostripper TS-2 (manufactured by Kao) are mixed at the mixing ratio shown in Table 1 and single screw extruded. The mixture was fed to a machine (screw diameter 40 mm, L / D = 26), melt-kneaded at a resin temperature of 200 ° C. and an extrusion speed of 14 kg / h, and granulated to obtain a polyethylene composition. From this polyethylene composition, a single-layer film was formed using a single-layer inflation molding machine. The surface resistivity of the obtained single-layer film at 23 ° C. and a relative humidity of 30%, 40%, 50% and 60% was measured. Table 1 shows the results.
[0025]
[Table 1]
Figure 0003599912
[0026]
[Comparative Examples 1-4]
(D) Without mixing the components, only an ionomer / glycerin mixture (ionomer / glycerin = 90/10 (W / W)) and low-density polyethylene (Mirason NEO23H manufactured by Mitsui Petrochemical Industry Co., Ltd.) are listed in Table 2. The resulting mixture was mixed at a mixing ratio, supplied to a single screw extruder (screw diameter: 40 mm, L / D = 26), melt-kneaded at a resin temperature of 200 ° C. and an extrusion speed of 14 kg / h, and granulated to obtain a polyethylene composition. From this polyethylene composition, a single-layer film was formed using a single-layer inflation molding machine. The surface resistivity of the obtained single-layer film at 23 ° C. and a relative humidity of 30%, 40%, 50% and 60% was measured. Table 2 shows the results.
[0027]
[Table 2]
Figure 0003599912
[0028]
[Comparative Examples 5 to 10]
Without blending the components (B) and (C), low-density polyethylene (Mirason NEO23H manufactured by Mitsui Petrochemical Co., Ltd.) and (1) Registered PE-139 (Daiichi Kogyo Seiyaku Co., Ltd.) as the component (D) ), (2) Electrostripper TS-5 (manufactured by Kao), and (3) Only one of Electrostripper TS-2 (manufactured by Kao) was mixed in the mixing ratio shown in Table 3 to obtain a single screw extruder (screw). (Diameter 40 mm, L / D = 26), melt-kneaded at a resin temperature of 200 ° C. and an extrusion speed of 14 kg / h, and granulated to obtain a polyethylene composition. From this polyethylene composition, a single-layer film was formed using a single-layer inflation molding machine. The surface resistivity of the obtained single-layer film at 23 ° C. and a relative humidity of 30%, 40%, 50% and 60% was measured. Table 3 shows the results.
[0029]
[Table 3]
Figure 0003599912
[0030]
As is clear from the results of Tables 1 to 3, the multi-component polymer composition of the present invention exhibits excellent non-charging property especially at a low humidity such as a relative humidity of 30%. In comparison with Comparative Example 3, it is clear that even a relatively small amount of the hydroxyl group-containing compound (D) contributes significantly to the antistatic effect under low humidity. Fig. 2 shows that the level of the ionomer / glycerin has reached a level that cannot be achieved simply by increasing the blending amount.

Claims (1)

(A) 疎水性重合体70〜97重量部、(B) カリウムアイオノマー30〜3重量部(両者で100重量部)、(C) 水酸基を3個以上有する炭素数3〜6の多価アルコール0.1〜5重量部及び(D) 多価アルコールのエステル、多価アルコールのアルキレンオキシド付加物、アルキルアミンのアルキレンオキシド付加物及びアルキルアミドのアルキレンオキシド付加物から選ばれる水酸基含有化合物0.05〜5重量部からなる重合体組成物。(A) 70 to 97 parts by weight of a hydrophobic polymer, (B) 30 to 3 parts by weight of a potassium ionomer (100 parts by weight in both cases), and (C) a polyhydric alcohol having 3 to 6 carbon atoms and having 3 or more hydroxyl groups. And (D) a hydroxyl group-containing compound selected from the group consisting of esters of polyhydric alcohols, alkylene oxide adducts of polyhydric alcohols, alkylene oxide adducts of alkylamines and alkylene oxide adducts of alkylamides. A polymer composition comprising 5 parts by weight.
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