JP3599636B2 - Business shirt - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、通常の織地布帛からなるビジネスシャツに匹敵する張り、腰などの風合いを確保しつつ、編地製品としての特徴である吸水速乾性、肌離れ性、ストレッチ(伸縮)性、通気性を与えた編地布帛主体のビジネスシャツに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ワイシャツやカッターシャツ、ブラウス等のように、主にビジネス用として用いられる、いわゆるビジネスシャツは、経糸に対して緯糸を杼入れして製織することにより得られる、経糸と緯糸とが交差した織製品を原料として製造されるのが一般的である。かかる織製品からなる布帛は、織目が緻密で張りがあり、かつ、腰が強いことから、シルエット性が要求されるビジネスシャツの原料として適している。
【0003】
ところで、ビジネスシャツはオフィス内での着用が多く、大抵の場合オフィス内がエアーコンディショニングされている昨今では特に問題とならないが、織目が緻密なことが逆に災いして通気性が悪いため、夏場の通勤途中や外勤の場合、さらにはハードな動きを伴う動作を行ったとき等に発汗した汗が容易に外部に放散されず、快適性が劣るという問題点を有している。
【0004】
また、織製品は伸縮性が乏しいため、ビジネスシャツを着用したまま過激な運動を強いられるときに、動き辛いという問題点も存在する。
【0005】
かかる不都合を解消するために、スポーツ衣料の分野で採用されている、吸水速乾素材やストレッチ素材を用いてビジネスシャツをつくることが一部で試みられているが、吸水性素材やストレッチ素材は高価であり、製造コストが嵩むという新たな問題点が提起される。
【0006】
そこで、ビジネスシャツ用の布帛を、編製品でつくることが考えられる。編製品は、1本の糸を、ループを造りながら互いに絡めて編んでいくものであるため、経糸と緯糸とが交差した織製品に比較して柔軟性に富み、かつ、通気性も優れている。ところが編地布帛は、薄くて軽くて強力のある生地、すなわち、張りおよび腰の強い生地を得ることができないため、ビジネスシャツに要求されるシルエット性を達成することができないという決定的な問題点が存在する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸水速乾性、肌離れ性、ストレッチ性および通気性に優れるという編地製品の特徴を生かしつつ、織製品に匹敵する張りや腰を有し、快適で優れた着用感と、外観とを有するとともに動き易く、かつ、安価に製造することができるビジネスシャツを提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ビジネスシャツにおいて、目付量が155g/m2以下,90g/m2以上で、かつ、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上であるシングルニットの編地(但し、経編、並びにポリアミドを含む編地及びポリエステル100%の編地を除く)からなる布帛により形成され、該布帛が、紡績糸とフィラメント糸からなる30/1番手以下の細番手の複合糸によって編製されたものであることを特徴とするものである。
或いは本発明は、ビジネスシャツにおいて、目付量が155g/m 2 以下,90g/m 2 以上で、かつ、ウェール密度が30ウェール/ 2.54cm 以上であるシングルニットの編地(但し、経編、並びにポリアミドを含む編地及びポリエステル100%の編地を除く)からなる布帛により形成され、該布帛が、30/1番手以下の細番手の紡績糸とフィラメント糸との交編によって編製されたものであることを特徴とする。
【0009】
この発明によれば、一見して通常の織製品と変わりがない風合いを確保した上で、布帛に編製品であることの特徴が付与され、これによって布帛の吸水速乾性、肌離れ性、ストレッチ(伸縮)性および通気性を極めて優れたものにすることができる。特に、編製品特有のストレッチ性が良好なことにより、着用感がソフトであり、ゆとり感覚で動き易く、心身のリラックス効果を得ることができる。
【0010】
また、この編地は、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上になるように密に編製されているため、かかる布帛を用いて得られるビジネスシャツは、ソフトでありながら張りおよび腰が強く、ビジネスシャツをシルエット性に優れたものにすることができる。因みに、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上になるような編製処理は、ハイゲージシングルニット編機を用いて編製することにより実現可能である。
加えて編地の目付量を90g/m 2 以上に設定しているため布帛に良好な張りおよび腰を与えることができる。一方155g/m 2 を越えると厚み寸法が大きくなり過ぎて厚ぼったくなり、ビジネスシャツの要件である薄さおよび軽さを達成することができなくなって、ビジネスシャツとして不向きになるから、上記の如く155g/m 2 以下とした。
【0011】
更に本発明においては、使用する前記フィラメント糸が56〜167 dtex であることが好ましい。またJIS−L1018−6−34(フラジール法)によって測定される通気度が178〜270 cc/cm 2 /sec であることが好ましい。
加えて本発明において、上記布帛はタック編された編地からなり、目付量が上記の通り90g/m2以上で、またウェール密度が30ウェール/2.54cm以上であることを特徴とするものである。
【0012】
また本発明において、上記布帛はタック編されていない編地からなり、目付量が上記の通り90g/m2以上で、またウェール密度が40ウェール/2.54cm以上であることを特徴とするものである。
【0013】
これらの発明によれば、上述の如く編地の目付量を90g/m2以上に設定しているため布帛に良好な張りおよび腰を与えることができる。また、編地がタック編されている場合、布帛のウェール密度を30ウェール/2.54cm以上に設定し、編地がタック編されていない場合、布帛のウェール密度を40ウェール/2.54cm以上に設定したため、布帛を、透け感を感じさせない優れた外観のものにすることができる。
【0015】
この発明によれば、吸水速乾性に優れ、形態安定性に富む布帛を編製することが可能になる。
【0016】
前述の様に本発明は、上記布帛が、紡績糸とフィラメント糸との複合糸によって編製されたものであることを特徴とするものであり、或いは、上記布帛が、紡績糸とフィラメント糸との交編によって編製されたものであることを特徴とするものである。
【0017】
これらの発明によれば、仕立て映えがよく、シャープな感覚のビジネスシャツを得ることができる。
【0018】
請求項7記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、形状記憶処理が施されてなることを特徴とするものである。
【0019】
請求項8記載の発明は、請求項7記載の発明において、気相ホルムアルデヒド加工法により形状記憶処理が施されていることを特徴とするものである。
【0020】
これらの発明によれば、ビジネスシャツが着崩れし難くなるとともに、洗濯後にアイロン掛けを行わなくても、シャープなシルエット性が復元される。
【0021】
請求項9記載の発明は、小さく折り巻かれた状態で収納容器に収納されてなる請求項1乃至8のいずれかに記載のビジネスシャツである。
【0022】
この発明によれば、ビジネスシャツは、生地が編地であるため、小さく折り巻いて収納容器内に収納されても皺になることがない。そして、収納容器にビジネスシャツを入れることにより、ビジネスシャツをコンパクトに収納することが可能になり、旅行時などに持ち運びが便利になる。また、収納容器にビジネスシャツを収納した状態で商品として出荷したり、店頭に陳列することも可能になる。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明は、ビジネスシャツに編製品からなる布帛を使用するものである。ビジネスシャツとしては、最も一般的なものとして、図1に示すような、襟11、台襟12、前たて13およびカフス14のついたワイシャツ1(JISL0215)を挙げることができるが、ワイシャツに限らず、礼装用のドレスシャツ、カラーが縫い付けられてなるカッターシャツ、襟明きシャツであるオープンシャツ、さらには婦人用のシャツであるブラウス等を挙げることができる。
【0024】
編製品は、図2の(イ)〜(ハ)にその編組織を例示するように、1本の糸を順次絡めて編んでいくことにより得られるものである。図2の(イ)は、編目を緯方向に連続させて布帛2aを形成する、いわゆる緯編の編組織を示しており、図2の(ロ)は、編目を経方向に連続させて布帛2bを形成する、いわゆる経編の編組織を示している。また、図2の(ハ)は、タック編の編組織の一例を示している。
【0025】
そして、図2に示すように、編組織には編製操作中に糸を針で引き出すことによって形成される先端側のニードルループ21と、このニードルループ21の基端側で他のニードルループ21に絡まったシンカループ22とが存在し、これら各ループ21,22が弾性変形することによって布帛2a,2bは四方に向けて伸縮し得るようになっている。この布帛2a,2bが四方に向けて伸縮し得る点が、織製品とは異なる編製品の大きな特徴である。
【0026】
そして、本発明においては、編製用の糸として、通常の紡績糸や特殊な加工を施した糸が用いられる。かかる糸としては、好ましくは、紡績糸は30/1番手以下の細番手が、フィラメントは56〜167dtexのものが採用され、目付量が155g/m2以下、好ましくは90〜150g/m2にするとともに、布帛2a,2bの編地密度(ウェール密度)が、タック選針の行われない通常のもので40ウェール/2.54cm以上、タック選針が行われるもの(すなわちタック編)で30ウェール/2.54cm以上になるように編製される。
【0027】
因みに、タック編とは、図2の(ハ)に示す布帛2cにタック糸23を黒塗りで示しているように、所定のコースで選針された針をクリアリング(針が最も上昇した位置で新しい編目をつくる糸を糸掛けすること)させずにつぎのコースでクリアリングさせる針使いを行って編製することである。また、ウェール密度とは、1インチ(2.54cm)当りのニードルループ21(あるいはシンカループ22)の緯方向に延びる列の列数のことである。
【0028】
そして、編製用の糸として上記範囲のものが好ましく採用されるのは、かかる範囲より細い場合は、布帛の透け感が大きくなるとともに、張りや腰が弱くなり、逆にかかる範囲より太い場合は、厚ぼったい布帛となり、いずれの場合もビジネスシャツとして不適になるからである。
【0029】
また、布帛の目付量が155g/m2 以下にされるのは、155g/m2を越えると厚み寸法が大きくなり過ぎて厚ぼったくなり、ビジネスシャツの要件である、薄さおよび軽さを達成することができなくなるからであり、ビジネスシャツとして不向きになるからである。そして、好ましくは目付量が90〜150g/m2に、更に好ましい下限は110g/m2に、更に好ましい上限は140g/m2に設定される。因みに、目付量が90g/m2未満であると、張りや腰が弱くなり、ビジネスシャツとしての適正なシルエットを生み出すことができなくなる。
【0030】
そして、本発明においては、布帛の目付量が155g/m2以下に設定され、好ましくは90〜150g/m2を満足した上でタック選針の行われない通常のものでウェール密度が40ウェール/2.54cm以上、タック選針が行われるもの(すなわちタック編)でウェール密度が30ウェール/2.54cm以上になるように編製されるのである。このようにされるのは、薄さを確保した上で良好な張りおよび腰を布帛に与え、かつ、透け感を少なくするためである。なお、タック編ではない通常の編地の場合、ウェール密度を40ウェール/2.54cm以上としているのに対し、タック編の編地の場合ウェール密度を30ウェール/2.54cmと低い値を採用しているのは、タック編によるとウェール密度がタック編でないものより多少小さくても特殊な糸の絡み具合で編地が強力になっているためである。
【0031】
また、本発明においては、編製用の糸として、綿やポリエステル繊維(ポリエステル100%を除く)あるいは綿に15%以上で60%以下のポリエステルフィラメントを含ませた糸等の通常の紡績糸が使用される。ポリエステルフィラメントの含ませ方については、複合素材として糸に内在させて複合糸としてもよく、また、ポリエステルフィラメントを含まない紡績糸とポリエステルフィラメントとを交編してもよい。
【0032】
因みに、編製用の糸として、繊度が11DTEX以上のコースデニールフィラメントを内蔵した複合糸を使用するのが好適である。
【0033】
そして、編製に際しては、編機の針床における編針の密度(ゲージ)が、1インチ(2.54cm)当り30以上でかつ針床が1列の、いわゆるハイゲージシングルニット編機が採用される。かかる編機を採用することにより、上記目付量およびウェール密度の布帛を適正に編製し得るようになる。
【0034】
かかるハイゲージシングルニット編機で編製された布帛に所定の吸水加工やストレッチ加工等の特化加工を施してもよい。このような特化加工の施された布帛を使用すると、通気性や運動性が一層改善されたビジネスシャツを得ることができる。また、得られたビジネスシャツを、例えば気相のフォルムアルデヒドに曝す等の形状記憶処理を施せば、ビジネスシャツは洗濯後にアイロン掛けを行わなくてもよいプレスフリーの性能が得られ好ましい。
【0035】
以上詳述したように、本発明のビジネスシャツは、目付量が155g/m2以下で、かつ、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上である編地の布帛によって形成されているため、一見して通常の織製品と変わりがない風合いを確保した上で、編製品であることの特徴が付与され、これによって吸水速乾性、肌離れ性、ストレッチ(伸縮)性および通気性が極めて優れたものになる。特に、編製品特有のストレッチ性が良好なことにより、着用感がソフトであり、ゆとり感覚で動き易く、心身のリラックス効果を得ることができる。
【0036】
また、編地は、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上になるようにハイゲージシングルニット編機を用いて編製されているため、かかる布帛から得られたビジネスシャツは、ソフトでありながら張りおよび腰が強く、従って、シルエット性に優れたものとなる。
【0037】
そして、編地の目付量を155g/m2以下に設定すれば、薄さを確保した上で良好な張りおよび腰を布帛に与えることができ、かつ、透け感を少なくすることができる。
【0038】
図3は、本発明に係る編地の布帛を用いて製造されたワイシャツ(ビジネスシャツ)1を収納するための収納ネット3の一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、ワイシャツ1を収納ネット3内に収納する直前の状態、(ロ)は、ワイシャツ1を収納ネット3内に収納した状態をそれぞれ示している。この図に示すように、収納ネット(収納容器)3は、幅方向一対の円形の側方布31と、これら側方布31間に架設された円筒網体32と、この円筒網体32の周面に形成された一対の側方布31間に亘る開口部33と、この開口部33に縫着されたファスナー34とを備えて構成されている。
【0039】
ファスナー34には、操作片35が設けられ、この操作片35をファスナー34に沿ってスライド操作することにより、開口部33を開閉し得るようになっている。また、側方布31は、直径が略10cmに寸法設定されるとともに、円筒網体32は長さ寸法が略20cmに寸法設定され、これによって収納ネット3は、折り畳んで円柱状に巻き付けたワイシャツ1を収納し得るようになっている。
【0040】
ワイシャツ1を収納ネット3に収納するに際しては、図3の(イ)に示すように、ワイシャツ1を通常の折り畳み方で折り畳んだ後、襟11が外側に位置するように巻き取り、操作片35の操作で開放された開口部33から収納ネット3内に収納し、操作片35の逆操作でファスナー34を閉止することにより、図3の(ロ)に示すように、ワイシャツ1が収納ネット3に収納された状態になる。そして、ワイシャツ1は、生地が編地であるため、図3の(ロ)に示すように、折り畳んで巻き付けた状態で収納ネット3内に収納しても皺になることがない。
【0041】
特に、ワイシャツ1が先に説明した形状記憶処理を施したものである場合には、折り巻いても皺の発生をさらに良好に回避することができる。
【0042】
かかる収納ネット3にワイシャツ1を入れることにより、ワイシャツ1をコンパクトに収納することが可能になり、旅行時などに持ち運びが便利になる。
【0043】
また、収納ネット3にワイシャツ1を収納した状態で商品として出荷したり、店頭に陳列することも可能である。さらに、ワイシャツ1の販売時に抱き合わせで収納ネット3を販売するようにしてもよいし、ワイシャツ1の購入者に景品として収納ネット3を贈呈するようにしてもよい。
【0044】
なお、収納容器は、円筒網体32を有する収納ネット3からなるものに限定されるものでなく、通常の織製品からなる布袋や合成樹脂製または金属製の筒体であってもよい。
【0045】
上記の実施形態においては、布帛の編地の目付量を90〜155g/m2に設定するとともに、タック選針の行われない通常の編地のものでウェール密度が40ウェール/2.54cm以上、タック選針が行われるタック編のものでウェール密度が30ウェール/2.54cm以上になるように密度設定しているが、こうする代わりに目付量を100〜140g/m2に、好ましくは110〜130g/m2に設定するとともに、通常編地のウェール密度を40ウェール/2.54cm以上、好ましくは42ウェール/2.54cm以上、タック編地のウェール密度を30ウェール/2.54cm以上、好ましくは33ウェール/2.54cm以上になるように密度設定するのがさらに好ましい。こうすることによって張りおよび腰をより強くし、かつ、透け感を確実になくすことができる。
【0046】
【実施例】
26インチ(26 × 2.54cm)−34ゲージ編機を用いて以下の4種類(実施例1〜4)の布帛を編製した。編製後、これら編製品の評価試験を行った。評価項目としては、軽さ(目付量)(g/m2)、ウェール密度(ウェール/2.54cm)、張り・腰(KES)、透け感、強力(kPa)、通気度(cm3/cm2・sec)の6項目を採用した。また、比較例1として本発明の範囲外の編製品について、さらに比較例2として通常のワイシャツ用の織製品であるワイシャツ用生地について上記同様の評価項目を測定した。
【0047】
因みに、張り・腰は、KES(Kawabata evaluation System for Fabrics)のB値によるものである。透け感は、目視確認の結果であり、○は透け感:小、△は透け感:普通、×は透け感:大を示す。強力は、JIS−L−1018−6−17(ミューレン法)によるものである。通気度は、JIS−L1018−6−34(フラジール法)によるものである。
【0048】
(実施例1)
シングル編機(26インチ(26 × 2.54cm)、34ゲージ)に編組織として表鹿子を設定した。そして、オールニット選針給糸口に綿100/2を使用する一方、ニットタック選針給糸口にポリエステル加工糸84DTEXを使用した。混率は、綿60%、ポリエステル40%である。色柄については、ポリエステル加工糸を片染めしたシャンブレ効果のもの(実施例1−▲1▼)、この片染めのものに対してさらに両浴染めを施した無地柄のもの(実施例1−▲2▼)、ポリエステルおよび綿サイドの両蛍光晒しによるホワイト生地のもの(実施例1−▲3▼)の合計3種類を作製した。
【0049】
(実施例2)
シングル編機(26インチ(26 × 2.54cm)、34ゲージ)に編組織として表鹿子を設定した。オールニット選針給糸口に綿100/2を使用する一方、ニットタック選針給糸口にポリエステル加工糸110DTEXを使用した。混率は、綿52%、ポリエステル48%である。色柄については、実施例1と同様の3種類(実施例2−▲1▼、実施例2−▲2▼、実施例2−▲3▼)とした。
【0050】
(実施例3)
シングル編機(26インチ(26 × 2.54cm)、34ゲージ)に編組織としてタックラーベン柄を設定した。全給糸口に22DTEXのモノフィラメントを含む複合紡績糸50/1を使用した。混率は、ポリエステル19%、綿81%である。色柄については、綿サイドを片染めにした無地柄(実施例3−▲1▼)と、綿サイドに蛍光晒しを施したホワイト生地(実施例3−▲2▼)との2種類を作製した。
【0051】
(実施例4)
シングル編機(26インチ(26 × 2.54cm)、34ゲージ)に編組織としてタックラーベン柄を設定した。オールニット選針給糸口に22DTEXのモノフィラメントを含む複合紡績糸50/1を使用する一方、ニットタック選針給糸口にポリエステル加工糸84DTEXを使用した。混率は、綿50%、ポリエステル50%である。色柄については、ポリエステル加工糸を片染めして得たストライブの柄のもの(実施例4−▲1▼)、このストライブ柄のものに対してさらに両浴染めを施した無地柄のもの(実施例4−▲2▼)、ポリエステルおよび綿サイドの両蛍光晒しによるホワイト生地のもの(実施例4−▲3▼)の合計3種類を作製した。
(比較例1)
シングル編機(26インチ(26 × 2.54cm)、22ゲージ)で表鹿子組織で綿40/2を用いてポロシャツ用編地(綿100%)を作製した。
(比較例2)
平織組織(136本/2.54cm×76本/2.54cm)で綿40/1を用いてワイシャツ用織物生地を作製した。
【0052】
各実施例の性能の評価結果を表1に示す。
【0053】
【表1】
【0054】
表1から判るとおり、実施例のものは、いずれの評価項目についても、比較例の織物と比べて遜色はなく、ビジネスシャツ用の生地として充分に適用し得るものであることを確認することができた。そして、特に、通気度については、比較例の織製品が37cm3/cm2・secであるのに対し、実施例の編製品は、180cm3/cm2・sec以上であり、実施例のものが通気性の点で如何に優れたものであるかを確認することができた。
【0055】
【発明の効果】
本発明によれば、ビジネスシャツを、目付量が155g/m2以下で、かつ、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上である編地の布帛により形成したため、一見して通常の織製品と変わりがない風合いを確保した上で、布帛に編製品であることの特徴が付与され、これによって布帛を吸水速乾性、肌離れ性、ストレッチ(伸縮)性および通気性を極めて優れたものにすることができる。特に、編製品特有のストレッチ性が良好なことにより、着用感がソフトであり、ゆとり感覚で動き易く、心身のリラックス効果を得ることができる。
【0056】
また、編地は、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上になるように編製されているため、かかる布帛から得られたビジネスシャツは、ソフトでありながら張りおよび腰が強く、これによってビジネスシャツをシルエット性に優れたものにすることができる。
【0057】
更に本発明において、ウェール密度を布帛の編地がタック編されている場合30ウェール/インチ以上に設定し、或いは布帛の編地がタック編されていない場合40ウェール/インチ以上に設定すれば、布帛を、透け感を感じさせないものにすることができる。
【0058】
加えて、布帛を紡績糸で編製すると、吸水速乾性に優れ、形態安定性に富む布帛を編製することが可能になる。
【0059】
本発明によれば、仕立て映えがよく、シャープな感覚のビジネスシャツを得ることができる。
【0060】
請求項7および8記載の発明によれば、ビジネスシャツは、形状記憶処理が施されていることにより、着崩れし難くなるとともに、洗濯後にアイロン掛けを行わなくても、シャープなシルエット性が復元される。
【0061】
請求項9記載の発明によれば、編地のビジネスシャツを小さく折り巻いても皺がよらない状態で収納容器にコンパクトに収納することができる。従って、旅行時などにビジネスシャツを便利に持ち運びすることができる。また、収納ネットにビジネスシャツを収納した状態で商品として出荷したり、店頭に陳列することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のビジネスシャツの一実施形態を示す斜視図である。
【図2】(イ)〜(ハ)は、編組織を例示する説明図である。
【図3】本発明に係る編地の布帛を用いて製造されたワイシャツ(ビジネスシャツ)を収納するための収納ネットの一実施形態を示す斜視図であり、(イ)は、ワイシャツを収納ネット内に収納する直前の状態、(ロ)は、ワイシャツを収納ネット内に収納した状態をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 ワイシャツ
11 襟
12 台襟
13 前たて
14 カフス
2a,2b,2c 布帛
21 ニードルループ
22 シンカループ
23 タック糸
3 収納ネット(収納容器)
31 側方布
32 円筒網体
33 開口部
34 ファスナー
35 操作片[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention secures a texture such as tension and waist comparable to a business shirt made of a normal woven fabric, and has a characteristic of a knitted fabric such as water-absorbing quick-drying property, skin releasability, stretch (stretch) property, and breathability. And a business shirt mainly composed of a knitted fabric.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, so-called business shirts, which are mainly used for business purposes, such as shirts, cutter shirts, blouses, etc., are obtained by weaving by inserting a weft into a warp, and the warp and the weft intersect. It is generally manufactured using woven products as raw materials. A cloth made of such a woven product is suitable as a raw material for a business shirt requiring a silhouette because of its dense weave, tightness, and strong stiffness.
[0003]
By the way, business shirts are often worn in offices, and in most cases, air conditioning inside the office is not a particular problem these days, but the fine texture is adversely affected by poor ventilation, In the case of commuting in the summer or when going out for work, there is a problem that the sweat that has been sweated is not easily dissipated to the outside when performing an operation involving a hard movement and the comfort is poor.
[0004]
In addition, since woven products have poor elasticity, there is also a problem that it is difficult to move when forced to perform extreme exercise while wearing a business shirt.
[0005]
In order to solve such inconveniences, some have tried to make business shirts using water-absorbing quick-drying materials and stretch materials, which are adopted in the field of sports clothing. It is expensive and raises a new problem that the production cost increases.
[0006]
Therefore, it is conceivable to make a business shirt fabric with a knitted product. Since knitted products are made by entanglement of one yarn while forming a loop, they are more flexible and have better air permeability than a woven product in which a warp and a weft intersect. I have. However, a knitted fabric cannot obtain a thin, light and strong cloth, that is, a cloth with strong tension and waist, so that it is not possible to achieve the silhouette required for a business shirt. Exists.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
The present invention has been made in view of the above-described problems, and an object of the present invention is to provide a woven product while taking advantage of the characteristics of a knitted fabric product that is excellent in water-absorbing quick-drying property, skin releasability, stretchability and breathability. It is an object of the present invention to provide a business shirt which has tension and waist comparable to that of the above, has comfortable and excellent wearing feeling and appearance, is easy to move, and can be manufactured at low cost.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
The present invention relates to a business shirt, a single-knit knitted fabric having a basis weight of 155 g / m 2 or less, 90 g / m 2 or more, and a wale density of 30 wale / 2.54 cm or more (however, warp knitting and polyamide). And a knitted fabric containing 100% polyester) , and the fabric is knitted with a composite yarn composed of a spun yarn and a filament yarn having a fineness of 30/1 or less. It is characterized by the following.
Alternatively, the present invention provides a business shirt comprising a single knit knitted fabric having a basis weight of 155 g / m 2 or less, 90 g / m 2 or more, and a wale density of 30 wales / 2.54 cm or more (however, warp knitting and Excluding a knitted fabric containing polyamide and a knitted fabric made of 100% polyester), which is knitted by cross-knitting of a spun yarn having a fineness of 30/1 or less and a filament yarn. There is a feature.
[0009]
According to the present invention, the fabric is provided with the characteristic of being a knitted product while ensuring a texture that is not different from a normal woven product at first glance, and thereby, the fabric absorbs water quickly, has good skin releasability, and has stretchability. (Extension and contraction) and air permeability can be made extremely excellent. In particular, since the stretch property unique to the knitted product is good, the feeling of wearing is soft, the user can easily move with a sense of comfort, and the effect of relaxing the mind and body can be obtained.
[0010]
In addition, since this knitted fabric is knitted densely so that the wale density is 30 wale / 2.54 cm or more, the business shirt obtained using such a fabric has a strong tension and a high waist while being soft, A business shirt can be made excellent in silhouette. By the way, knitting processing such that the wale density becomes 30 wale / 2.54 cm or more can be realized by knitting using a high gauge single knit knitting machine.
In addition, since the basis weight of the knitted fabric is set to 90 g / m 2 or more, it is possible to give the fabric good tension and waist. On the other hand , if the thickness exceeds 155 g / m 2 , the thickness becomes too large and the thickness becomes too thick, so that the thinness and lightness, which are the requirements of the business shirt, cannot be achieved. / M 2 or less.
[0011]
Further, in the present invention, the filament yarn used is preferably 56 to 167 dtex . Further, the air permeability measured by JIS-L1018-6-34 (Fragile method) is preferably 178 to 270 cc / cm 2 / sec .
In addition, in the present invention , the fabric is formed of a knitted fabric knitted with a tack, has a basis weight of 90 g / m 2 or more as described above, and has a wale density of 30 wales / 2.54 cm or more. is there.
[0012]
Further, in the present invention , the fabric is made of a knitted fabric which is not tack-knitted, and has a basis weight of 90 g / m 2 or more as described above and a wale density of 40 wale / 2.54 cm or more. is there.
[0013]
According to these inventions, since the basis weight of the knitted fabric is set to 90 g / m 2 or more as described above, it is possible to give the fabric good tension and waist. Further, when the knitted fabric is tack-knitted, the wale density of the fabric is set to 30 wale / 2.54 cm or more, and when the knitted fabric is not tack-knitted, the wale density of the fabric is set to 40 wale / 2.54 cm or more. , The fabric can be made to have an excellent appearance without a sense of sheer.
[0015]
ADVANTAGE OF THE INVENTION According to this invention, it becomes possible to knit a fabric excellent in water absorption quick drying property and rich in form stability.
[0016]
As described above, the present invention is characterized in that the fabric is knitted by a composite yarn of a spun yarn and a filament yarn, or the fabric is formed of a spun yarn and a filament yarn. It is characterized by being knitted by knitting.
[0017]
According to these inventions, it is possible to obtain a business shirt that is well tailored and sharp.
[0018]
According to a seventh aspect of the present invention, in the first aspect of the present invention, a shape memory process is performed.
[0019]
According to an eighth aspect of the present invention, in the seventh aspect, the shape memory processing is performed by a vapor phase formaldehyde processing method.
[0020]
According to these inventions, the business shirt is less likely to collapse, and sharp silhouettes can be restored without ironing after washing.
[0021]
The ninth aspect of the present invention is the business shirt according to any one of the first to eighth aspects, wherein the business shirt is stored in a storage container in a state of being folded small.
[0022]
According to the present invention, since the business shirt is a knitted fabric, the business shirt does not wrinkle even if it is folded and stored in the storage container. Then, by putting the business shirt in the storage container, the business shirt can be stored compactly, which makes it easy to carry around when traveling. In addition, the business shirt can be shipped as a product in a state where it is stored in a storage container, or can be displayed at a store.
[0023]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
The present invention uses a knitted fabric for a business shirt. The most common business shirt is a shirt 1 (JIS L0215) having a
[0024]
The knitted product is obtained by sequentially knitting and knitting one yarn as illustrated in (a) to (c) of FIG. FIG. 2A shows a knitting structure of a so-called weft stitch in which the stitches are continuously formed in the weft direction to form the
[0025]
Then, as shown in FIG. 2, the knitting structure includes a
[0026]
In the present invention, as a yarn for knitting, a normal spun yarn or a yarn subjected to special processing is used. Such yarn preferably, spun yarn is 30/1 fastest following fine count, the filaments are employed those 56~167Dtex, weight per unit area 155 g / m 2 or less, preferably in the 90~150g / m 2 At the same time, the knitted fabric density (wale density) of the
[0027]
By the way, the tack knitting means that the needle selected in a predetermined course is cleared (the position at which the needle is ascended) as shown by black coating the
[0028]
And the thing of the above-mentioned range is preferably adopted as a yarn for knitting, in the case where it is thinner than such a range, the sense of sheerness of the fabric is increased, and the tension and waist are weakened. This is because the cloth becomes thick and unsuitable as a business shirt in any case.
[0029]
In addition, the reason why the basis weight of the fabric is set to 155 g / m 2 or less is that if it exceeds 155 g / m 2 , the thickness becomes too large and the thickness becomes too thick to achieve the thinness and lightness which are the requirements of the business shirt. This is because it is not possible to do so and it is not suitable as a business shirt. And, preferably the basis weight is 90~150g / m 2, still more preferred lower limit to 110g / m 2, still more preferred upper limit is set at 140 g / m 2. By the way, if the basis weight is less than 90 g / m 2 , the tension and waist are weakened, and it is not possible to produce an appropriate silhouette as a business shirt.
[0030]
In the present invention, the basis weight of the cloth is set to 155 g / m 2 or less, preferably 90 to 150 g / m 2 , and a wale density of 40 wale, which is a normal one where tack selection is not performed. /2.54 cm or more, in which tack selection is performed (ie, tack knitting), and knitting is performed so that the wale density is 30 wale / 2.54 cm or more. The reason for this is to provide the fabric with good tension and stiffness while securing the thickness, and to reduce the sheer feeling. In the case of a normal knitted fabric that is not tack-knitted, the wale density is set to 40 wale / 2.54 cm or more, whereas in the case of a tack-knitted knitted fabric, the wale density is set to a low value of 30 wales / 2.54 cm. The reason is that the knitted fabric is strong due to the special thread entanglement even if the wale density is slightly smaller than that of the non-tack knitted fabric.
[0031]
In the present invention, as the yarn for knitting, a normal spun yarn such as cotton or polyester fiber (excluding 100% polyester) or a yarn containing 15% or more and 60% or less of polyester filament in cotton is used. Is done. Regarding the way of including the polyester filament, the yarn may be included in the yarn as a composite material to form a composite yarn, or a spun yarn containing no polyester filament and a polyester filament may be mixed and knitted.
[0032]
Incidentally, as the yarn for knitting, it is preferred to use a composite yarn fineness was built over the course denier filaments 11DTE X.
[0033]
In knitting, a so-called high-gauge single knitting machine in which the density (gauge) of knitting needles in the needle bed of the knitting machine is 30 or more per inch (2.54 cm) and the row of needle beds is one line is adopted. By employing such a knitting machine, it becomes possible to appropriately knit a fabric having the above basis weight and wale density.
[0034]
The fabric knitted by such a high gauge single knit knitting machine may be subjected to a specific process such as a predetermined water absorbing process or a stretch process. The use of such a specially processed fabric makes it possible to obtain a business shirt with further improved breathability and mobility. Further, if the obtained business shirt is subjected to a shape memory treatment such as, for example, exposure to gaseous formaldehyde, the business shirt is preferably press-free and does not require ironing after washing.
[0035]
As described in detail above, since the business shirt of the present invention is formed of a knitted fabric having a basis weight of 155 g / m 2 or less and a wale density of 30 wale / 2.54 cm or more, it seems at first glance. In addition to ensuring the same texture as ordinary woven products, it is given the characteristics of being a knitted product, which makes it extremely excellent in water absorption quick drying, skin release, stretch (stretch) and breathability. Become something. In particular, since the stretch property unique to the knitted product is good, the feeling of wearing is soft, the user can easily move with a sense of comfort, and the effect of relaxing the mind and body can be obtained.
[0036]
Also, since the knitted fabric is knitted using a high-gauge single knit knitting machine so that the wale density becomes 30 wale / 2.54 cm or more, the business shirt obtained from such a fabric is soft and tight. The waist is strong, and therefore, the silhouette is excellent.
[0037]
If the basis weight of the knitted fabric is set to 155 g / m 2 or less, it is possible to provide the fabric with good tension and waist while ensuring its thinness, and to reduce the sense of sheer.
[0038]
FIG. 3 is a perspective view showing an embodiment of a storage net 3 for storing a shirt (business shirt) 1 manufactured using the knitted fabric according to the present invention. And (b) show a state in which the shirt 1 is stored in the storage net 3, respectively. As shown in this figure, the storage net (storage container) 3 is composed of a pair of
[0039]
An
[0040]
When the shirt 1 is stored in the storage net 3, as shown in FIG. 3A, after the shirt 1 is folded in a normal folding manner, the shirt 1 is wound up so that the
[0041]
In particular, when the shirt 1 has been subjected to the shape memory processing described above, the generation of wrinkles can be more favorably avoided even when the shirt is folded.
[0042]
By putting the shirt 1 in the storage net 3, the shirt 1 can be stored compactly, and it is convenient to carry it when traveling.
[0043]
Further, the shirt 1 can be shipped as a product in a state where the shirt 1 is stored in the storage net 3, or can be displayed at a store. Further, the storage net 3 may be sold by tying the shirt 1 when it is sold, or the storage net 3 may be presented to the purchaser of the shirt 1 as a prize.
[0044]
The storage container is not limited to the storage net 3 having the
[0045]
In the above embodiment, the basis weight of the knitted fabric is set to 90 to 155 g / m 2 , and the wale density is 40 wale / 2.54 cm or more in the case of a normal knitted fabric in which tack selection is not performed. The wool density is set so that the wale density is 30 wale / 2.54 cm or more in the tack knitting in which tack selection is performed. Instead, the basis weight is set to 100 to 140 g / m 2 , preferably and sets the 110~130g / m 2, the wales density usually knitted fabric 40 wales / 2.54 cm, preferably at least 42 wales / 2.54 cm or more, the wales density tuck knitted fabric 30 wales / 2.54 cm or more More preferably, the density is set so as to be 33 wale / 2.54 cm or more. By doing so, the tension and waist can be strengthened, and the sense of sheer can be reliably eliminated.
[0046]
【Example】
The following four types of fabrics (Examples 1 to 4) were knitted using a 26 inch (26 × 2.54 cm) -34 gauge knitting machine. After knitting, an evaluation test of these knitted products was performed. Evaluation items include lightness (weight per unit area) (g / m 2 ), wale density (wale / 2.54 cm 2 ), tension and waist (KES), sheer feeling, strength (kPa), air permeability (cm 3 / cm) 6 items of 2 · sec) were adopted. The same evaluation items as described above were measured for a knitted product outside the scope of the present invention as Comparative Example 1, and for a shirt fabric, which is a normal woven product for a shirt, as Comparative Example 2.
[0047]
By the way, Hari waist, is due to the B value of KES (Kawabata e valuation System for Fabrics ). The see-through feeling is the result of visual confirmation, and ○ indicates a sense of see-through: small, Δ indicates a sense of see-through: normal, and X indicates a sense of see-through: large. The strength is based on JIS-L-1018-6-17 (Mullen method). The air permeability is based on JIS-L1018-6-34 (Fragile method).
[0048]
(Example 1)
Single knitting machine (26 inches (26 × 2.54 cm), 34 gauge) was set table fawn as knitting organization. And 100/2 cotton was used for the all-knit needle selection yarn feeder, while polyester processed yarn 84DTEX was used for the knit tack needle selection yarn feeder. The mixing ratio is 60% cotton and 40% polyester. As for the color pattern, the one having a chambre effect obtained by partially dyeing a polyester processed yarn (Example 1- (1)) and the one having a plain pattern further subjected to double bath dyeing (Example 1--1) (2)) and a white fabric (Example 1- (3)) by fluorescent exposure of both polyester and cotton sides, and a total of three types were produced.
[0049]
(Example 2)
Single knitting machine (26 inches (26 × 2.54 cm), 34 gauge) was set table fawn as knitting organization. While 100/2 cotton was used for the all-knit needle selection yarn feeder, polyester processed yarn 110DTEX was used for the knit tack needle selection yarn feeder. The mixing ratio is 52% cotton and 48% polyester. The same three patterns (Example 2- (1), Example 2- (2), and Example 2- (3)) as in Example 1 were used.
[0050]
(Example 3)
A tacklerven pattern was set as a knitting structure on a single knitting machine (26 inches (26 × 2.54 cm) , 34 gauge). A composite spun yarn 50/1 containing a 22DTEX monofilament was used in all yarn feeders. The mixing ratio is 19% polyester and 81% cotton. As for the color pattern, two types were prepared: a plain pattern in which the cotton side was dyed in one side (Example 3- (1)) and a white fabric in which the cotton side was exposed to fluorescent light (Example 3- (2)). did.
[0051]
(Example 4)
A tacklerven pattern was set as a knitting structure on a single knitting machine (26 inches (26 × 2.54 cm) , 34 gauge). The composite spun yarn 50/1 containing a 22DTEX monofilament was used in the all-knit needle selection yarn feeder, while the polyester processed yarn 84DTEX was used in the knit tack needle selection yarn supply yarn. The mixing ratio is 50% cotton and 50% polyester. As for the color pattern, a stripe pattern obtained by one-sided dyed polyester processing yarn (Example 4- (1)), and a plain pattern obtained by further dyeing both sides with this stripe pattern A total of three types were prepared, one of which (Example 4- (2)) and one of white fabric (Example 4- (3)) by both polyester and cotton side fluorescent exposure.
(Comparative Example 1)
A single knitting machine (26 inches (26 × 2.54 cm) , 22 gauge) was used to make a knitted fabric for a polo shirt (100% cotton) using 40/40 cotton with a front fawn texture.
(Comparative Example 2)
A woven fabric for a shirt was prepared using a plain weave structure (136 pieces / 2.54 cm × 76 pieces / 2.54 cm 2 ) and 40/1 cotton.
[0052]
Table 1 shows the performance evaluation results of the examples.
[0053]
[Table 1]
[0054]
As can be seen from Table 1, it can be confirmed that the evaluation of the example is not inferior to that of the woven fabric of the comparative example in any of the evaluation items and can be sufficiently applied as a business shirt fabric. did it. In particular, regarding the air permeability, the woven product of the comparative example is 37 cm 3 / cm 2 · sec, whereas the knitted product of the example is 180 cm 3 / cm 2 · sec or more. It was possible to confirm how excellent was the air permeability.
[0055]
【The invention's effect】
According to the present invention , since the business shirt is formed of a knitted fabric having a basis weight of 155 g / m 2 or less and a wale density of 30 wale / 2.54 cm or more, it is different from a normal woven product at first glance. The fabric is given the characteristic of being a knitted product while ensuring a texture free from the problem, thereby making the fabric extremely excellent in water-absorbing quick-drying property, skin releasability, stretch (stretchability) and air permeability. Can be. In particular, since the stretch property unique to the knitted product is good, the feeling of wearing is soft, the user can easily move with a sense of comfort, and the effect of relaxing the mind and body can be obtained.
[0056]
In addition, since the knitted fabric is knitted so that the wale density is 30 wale / 2.54 cm or more, the business shirt obtained from such a fabric has a strong tension and a high waist while being soft. Can be made excellent in silhouette.
[0057]
Further, in the present invention, is set more than the case 30 wales / inch wales density knitted fabric are tuck knitting, or if the knitted fabric of the fabric is not tuck knitting is set to more than 40 wales / inch, The fabric can be made not to have a sense of sheer.
[0058]
In addition, when the fabric is knitted with a spun yarn, it is possible to knit a fabric that is excellent in water-absorbing quick-drying property and has high form stability.
[0059]
According to the present invention, it is possible to obtain a business shirt that is well tailored and sharp.
[0060]
According to the seventh and eighth aspects of the present invention, the business shirt is subjected to the shape memory processing, so that the business shirt is not easily collapsed and the sharp silhouette is restored without ironing after washing. You.
[0061]
According to the ninth aspect of the present invention, the business shirt of the knitted fabric can be compactly stored in the storage container without being wrinkled even if it is folded small. Therefore, the business shirt can be conveniently carried when traveling. In addition, the business shirt can be shipped as a product with the business shirt stored in the storage net, or displayed at a store.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a perspective view showing an embodiment of a business shirt according to the present invention.
FIGS. 2A to 2C are explanatory views illustrating a knitting structure; FIG.
FIG. 3 is a perspective view showing an embodiment of a storage net for storing a shirt (business shirt) manufactured by using a knitted fabric according to the present invention, and FIG. (B) shows a state immediately before being stored in the storage net, and (b) shows a state in which the shirt is stored in the storage net.
[Explanation of symbols]
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
31
Claims (9)
目付量が155g/m2以下,90g/m2以上で、かつ、ウェール密度が30ウェール/2.54cm以上であるシングルニットの編地(但し、経編、並びにポリアミドを含む編地及びポリエステル100%の編地を除く)からなる布帛により形成され、該布帛が、紡績糸とフィラメント糸からなる30/1番手以下の細番手の複合糸によって編製されたものであることを特徴とするビジネスシャツ。In business shirts,
Single-knit knitted fabric having a basis weight of 155 g / m 2 or less, 90 g / m 2 or more, and a wale density of 30 wale / 2.54 cm or more (however, warp knitting, knitted fabric containing polyamide and 100% polyester) Business shirt, characterized in that the fabric is knitted with a composite yarn composed of a spun yarn and a filament yarn having a fineness of 30/1 or less, comprising a spun yarn and a filament yarn .
目付量が155g/m Weight per unit area is 155g / m 2Two 以下,90g/mBelow, 90g / m 2Two 以上で、かつ、ウェール密度が30ウェール/And the wale density is 30 wale / 2.54cm2.54cm 以上であるシングルニットの編地(但し、経編、並びにポリアミドを含む編地及びポリエステル100%の編地を除く)からなる布帛により形成され、該布帛が、30/1番手以下の細番手の紡績糸とフィラメント糸との交編によって編製されたものであることを特徴とするビジネスシャツ。A single knit knitted fabric (except for warp knit, knitted fabric containing polyamide and knitted fabric of 100% polyester) as described above, wherein the fabric has a fine count of 30/1 or less. A business shirt characterized by being knitted by cross knitting of a spun yarn and a filament yarn.
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