JP3599122B2 - 塗料組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、新規にして有用なる塗料組成物を塗装して得られる缶に関する。さらに詳細には、本発明は、特定のカルボン酸成分と、一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物と、エポキシ樹脂とを反応させて得られるという、特定の変性エポキシ樹脂と、有機溶剤とを含有することから成る、とりわけ、貯蔵安定性が良好であり、しかも、得られる塗膜もまた、とりわけ、耐水性、耐食性ならびに硬度、加工性、就中、いわゆる耐レトルト性などに優れるという、加えて、光沢ならびに透明性などにも優れるという、極めて実用性の高い塗膜を与え得る、溶剤型の塗料組成物を塗装して得られる缶に関する。
【0002】
【従来の技術】
これまでにも、耐食性ならびに耐水性などを有するという塗膜の検討も為されて来てこそいるものの、燐酸化エポキシ樹脂が知られるに到って、少なからず、進展したという感はある。
【0003】
しかしながら、斯かる燐酸化エポキシ樹脂は、他の溶剤型樹脂と併用したり、顔料分散化せしめるということになると、どうしても、塗膜の光沢や透明性などが悪くなるという処から、こうした諸性能が要求されるような用途、たとえば、缶外面用塗料などの用途には、不向きであるということは否めない。
【0004】
加えて、貯蔵安定性も悪く、したがって、これらの悉くの性能が、いわゆるネックとなって、実用上の障壁ともなり、実用化が果たされ得ない儘にある、というのが実状である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかるに、本発明者らは、上述した従来技術における種々の欠点の存在に鑑みて、耐水性、耐食性ならびに硬度、加工性などは勿論のこと、貯蔵安定性も良好であって、就中、いわゆる耐レトルト性などに優れるし、しかも、光沢や透明性などにも優れた塗膜を与え得るという、極めて実用性の高い塗料組成物を求めて、鋭意、研究を開始した。
【0006】
したがって、本発明が解決しようとする課題は、一にかかって、とりわけ、貯蔵安定性が良好であり、かつ、耐水性、耐食性ならびに硬度、加工性、就中、耐レトルト性などに優れるし、しかも、光沢や透明性などにも優れた塗膜を与え得る、極めて実用性の高い溶剤型塗料組成物を塗装して得られる缶を提供するにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そこで、本発明者らは、上述した、発明が解決しようとする課題に照準を合わせて、鋭意、検討を重ねた結果、まず、種々の方向からの原因の究明により、こうした上述の諸欠点、とりわけ、貯蔵安定性、塗膜の光沢および透明性などのような諸性能が悪くなるという欠点は、燐酸化エポキシ樹脂が、他の溶剤型樹脂と相溶し得る範囲が狭いという処から来ていることを突き止めるに到った。
【0008】
すなわち、少なくとも、こうした上述の諸性能、つまり、耐水性、耐食性ならびに硬度、就中、耐レトルト性などを向上化せしめるに必要なる配合量では、どうしても、此の相溶性が悪く、とりわけ、貯蔵安定性ならびに塗膜の光沢および透明性などが問題となったのである。
【0009】
斯かる原因究明から出発し、引き続いて、特定のカルボン酸成分および一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物と、エポキシ樹脂とを反応させて得られるという、特定の変性エポキシ樹脂と、有機溶剤とを、必須成分として含有することから成るような、斬新なる塗料組成物が、とりわけ、貯蔵安定性や、耐水性、耐食性ならびに硬度、加工性、就中、耐レトルト性なども、加えて、塗膜の光沢ならびに透明性なども、悉く、満足し得るということを見出すに及んで、ここに、本発明を完成させるに到った。
【0010】
すなわち、本発明は、上述した如き問題点ないしは課題を解決するために為されたものであり、その目的とする処は、とりわけ、優れた塗膜の耐水性ならびに耐食性など、就中、飲料缶ないしは食缶などの殺菌工程において耐え得るような、高度な耐水性などと、硬度ならびに加工性などとを併せ有するという、併せて、缶外面用の溶剤型塗料などとしての用途にも有用なる、とりわけ、優れた貯蔵安定性ならびに塗膜の光沢および透明性などをも有するという、極めて実用性の高い溶剤型塗料組成物を塗装して得られる缶を提供しようとするものである。
【0011】
つまり、本発明は、基本的には、変性エポキシ樹脂と、有機溶剤とを、必須成分として含有することから成る塗料組成物にして、上記の変性エポキシ樹脂が、飽和カルボン酸またはその誘導体;エチレン性不飽和カルボン酸またはその誘導体;芳香環を有するカルボン酸またはその誘導体;オキシカルボン酸またはその誘導体というような群から選ばれる、少なくとも1種のカルボン酸と、一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物と、エポキシ樹脂とを反応せしめて得られるものであるという、溶剤型の塗料組成物から成る、
【0012】
とりわけ、貯蔵安定性が良好であり、かつ、耐水性、耐食性ならびに硬度、加工性などに優れる、就中、耐レトルト性などに優れる、しかも、塗膜の光沢ならびに透明性などにも優れるという、極めて実用性の高い塗膜を与え得る溶剤型塗料組成物を塗装して得られる缶を提供しようとするものである。
【0013】
ここにおいて、本発明の塗料組成物を構成する、第一成分とも言うべき、前記したエポキシ樹脂として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、エチレングリコール、プロピレングリコール、ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエリトリトール、グリセリン、ジグリセリン、ソルビトール、スピログリコールもしくは水添ビスフェノールAの如き、各種の脂肪族ポリオールジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;
【0014】
カテコール、レソルシノール(レゾルシノール)、ヒドロキノン、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールSもしくはビスフェノールADの如き、各種の芳香族系ポリヒドロキシ化合物のポリ(メチル)グリシジルエーテル型エポキシ樹脂;または芳香族系ポリヒドロキシ化合物のエチレンオキシドもしくはプロピレンオキシド付加体の如き、各種のポリオール類のジグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;
【0015】
ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールもしくはポリテトラメチレングリコールの如き、各種のポリエーテルポリオールのポリグリシジルエーテル型エポキシ樹脂;またはビス(3,4−エポキシシクロヘキシルメチル)アジペートもしくは3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−3’,4’−エポキシシクロヘキシルカルボキシレートの如き、各種の環状脂肪族型(脂環式型)ポリエポキシ樹脂;
【0016】
プロパントリカルボン酸、ブタンテトラカルボン酸、アジピン酸、フタル酸、テレフタル酸もしくはトリメリット酸の如き、各種の脂肪族ないしは芳香族ポリカルボン酸のポリグリシジルエステル型エポキシ樹脂;またはブタジエン、ヘキサジエン、オクタジエン、ドデカジエン、シクロオクタジエン、α−ピネンもしくはビニルシクロヘキセンの如き、各種の炭化水素系ジエンのビスエポキシ樹脂;
【0017】
ポリブタジエンもしくはポリイソプレンの如き、各種のジエンポリマーのエポキシ樹脂;あるいはテトラグリシジルジアミノジフェニルメタン、テトラグリシジルビスアミノメチルシクロヘキサン、ジグリシジルアニリンもしくはテトラグリシジルメタキシリレンジアミンの如き、各種のグリシジルアミン型エポキシ樹脂などをはじめ;さらには、トリアジンもしくはヒダントインの如き、各種の複素環を含有するエポキシ樹脂などである。
【0018】
さらに、これらのエポキシ樹脂として、一般に市販されているものを例示すれば、ビスフェノールAより誘導される、種々のエポキシ樹脂などであり、それらのうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、「エピクロン 850、860、1050、1055もしくは2055」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]をはじめ、
【0019】
さらには、「エピコート 828、834、1001、1002、1004もしくは1007」[スイス国シェル社製の商品名]などであるが、これらは、いずれも、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0030】
次いで、前記したエチレン性不飽和カルボン酸として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、チグリン酸、3,3−ジメチルアクリル酸、ペンテン酸、フリルアクリル酸、6−ヘプテン酸、ペニシリン酸、2−オクテン酸、2−ノネン酸またはカプロレイン酸などのような、C 〜C10なる範囲内の各種のモノカルボン酸類、
【0032】
次いでまた、前記したエチレン性不飽和ジカルボン酸またはその誘導体として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、(無水)イタコン酸、(無水)マレイン酸、フマル酸、メサコン酸、グルタコン酸、(無水)シトラコン酸、3−メチレンシクロプロパン−1,2−ジカルボン酸、ムコン酸、2,3−ジメチルマレイン酸(無水物)、1−シクロペンテン−1,2−ジカルボン酸、
【0033】
テトラヒドロフタル酸(無水物)、3,6−エポキシ−1,2,3,6−テトラヒドロフタル酸(無水物)、4−メチルテトラヒドロフタル酸(無水物)、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸(無水物)、ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−2,3−ジカルボン酸(無水物)または4−オクテン−1,8−ジカルボン酸などのような、C 〜C10なる範囲内の各種の化合物などであり、
【0048】
また、前記した、一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、五酸化二燐を水和せしめることによって得られる、それぞれ、オルト燐酸、メタ燐酸、ピロ燐酸、三燐酸または四燐酸などのような、種々の燐酸化合物に加えて、亜燐酸または次亜燐酸などである。
【0049】
さらには、燐酸モノエステルもまた使用し得るが、それらのうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、モノメチルホスフェート、モノエチルホスフェート、モノブチルホスフェートまたはモノプロピルホスフェートなどであって、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0050】
本発明において使用される、前記変性エポキシ樹脂を得るには、たとえば、前掲したようなエポキシ樹脂中に存在するエポキシ基の1.0モルに対し、それぞれ、前掲したようなカルボン酸中のカルボキシル基が0.1〜0.9モルとなるような割合で以て、かつ、一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物が0.1〜0.9モルとなるような割合で以て、これらの各原料成分を反応せしめるようにすればよい。
【0051】
当該成分を調製するためには、(1) 全成分を一括仕込みして反応せしめるという方法であるとか、(2) 予め、前記エポキシ樹脂と、前記カルボン酸とを反応せしめ、次いで、一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物を反応せしめるという方法であるとか、
【0052】
あるいは(3) 予め、前記エポキシ樹脂と、一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物とを反応せしめ、次いで、前記カルボン酸を反応せしめるという方法などが適用できるけれども、これらのうちでも、効果上の面からは、上記(2)なる方法によるのが、特に望ましい。
【0053】
また、これらの諸々の反応は、無溶媒で以て、あるいは有機溶媒中で以て行い、必要に応じて、アミン化合物のような、種々の触媒を使用してもよいことは、勿論である。
【0054】
こうした、必要により使用される触媒として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ジメチルアミン、トリエチルアミンもしくはジメチルベンジルアミンなどのような、種々の有機アミン類またはそれらの無機酸ないしは有機酸塩類をはじめ、さらには、三フッ化ホウ素、塩化リチウム、塩化錫、臭化リチウムまたは臭化錫などのような、種々のハロゲン化金属類;
【0055】
塩化水素、臭化水素の如き、各種のハロゲン化水素類;水酸化ナトリウム、水酸化リチウムなどのような、種々の金属水酸化物;2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾールの如き、各種のイミダゾール類またはそれらの無機物ないしは有機物などのような、種々の付加物類;あるいはトリフェニルホスフィン、トリフェニルアンチモンなどであるが、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0056】
このようにして得られる、当該変性エポキシ樹脂の酸価が、大約150mgKOH/gよりも大きい場合には、どうしても、塗膜の耐水性などが低下するようになり易い処からも、大約150mgKOH/g未満であることが好ましい。より好ましくは、5〜75mgKOH/gなる範囲内が適切である。
【0057】
また、塗料配合に際して、この変性エポキシ樹脂を、必ずしも、中和する必要はないけれども、その配合量ならびに組み合わせる樹脂の組成の如何によっては、中和したのちにおいて、混合せしめるというようにした方がよい場合もある。
【0058】
中和するに当たっては、樹脂中の酸基を、アンモニアまたは有機アミンなどのような、種々の揮発性塩基で以て、完全中和ないしは部分中和せしめればよい。
【0059】
斯かる中和に使用される有機アミンとして特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、モノメチルアミン、ジメチルアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミンまたはトリエチルアミンなどに代表されるような、種々のアルキルアミン類;
【0060】
N−メチルアミノエタノール、N,N−ジメチルアミノエタノール、N,N−ジエチルアミノエタノール、2−アミノ−2−メチルプロパノール、ジエタノールアミンまたはトリエタノールアミンなどに代表されるような、種々のヒドロキシルアミン類;
【0061】
あるいはエチレンジアミンまたはジエチレントリアミンなどで以て代表されるような、種々の多価アミン類などであるが、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0062】
さらに、本発明の塗料組成物を構成する、前記した有機溶剤として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン、メチルヘキシルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサノン、ジアセトンアルコールまたはイソホロンなどのような、種々のケトン類;
【0063】
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノ(イソ)ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−tert−ブチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノヘキシルエーテル、1,3−ブチレングリコール−3−モノメチルエーテル、3−メチル−3−メトキシブタノール、エチレングリコールジメチルエーテルまたはエチレングリコールジエチルエーテル、
【0064】
ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、トリエチレングリコールジメチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールジメチルエーテル、ジプロピレングリコールモノメチルエーテルまたはジプロピレングリコールジメチルエーテルの如き、各種のエーテルアルコール類などであるとか、
【0065】
あるいは酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸イソブチルまたは酢酸イソアミルの如き、各種のエステル類;トルエン、キシレン、シクロヘキサン、n−ヘキサン、オクタン、ミネラルスピリットまたは石油系混合溶剤の如き、種々の炭化水素類;
【0066】
さらには、メタノール、エタノール、n−プロパノール、i−プロパノール、n−ブタノール、i−ブタノール、sec−ブタノール、tert−ブタノール、n−アミルアルコール、i−アミルアルコール、2−エチルヘキサノール、メチルイソブチルカルビノール、ベンジルアルコールまたはフルフリルアルコールなどのような、種々のアルコール類であるが、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0067】
また、本発明の塗料組成物は、該塗料組成物の使用目的ならびに要求性能などに応じて、適宜、該組成物に組み合わせるべき樹脂を選択して使用することが出来る。
【0068】
組み合わせるべき樹脂としては、公知慣用の種々のものが使用可能であるけれども、それらのうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂またはアルキド樹脂などをはじめ、さらには、前掲したようなエポキシ樹脂、アミノ樹脂またはポリウレタン樹脂などである。
【0069】
上述したような、組み合わせ得る樹脂のうち、アクリル樹脂のうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、カルボキシル基含有ビニルモノマーと、架橋用の官能基含有ビニルモノマーと、これらと共重合可能なビニルモノマーとからなるモノマー混合物を、前掲した如き、各種の有機溶剤中で以て、ラジカル重合せしめることにより得られるというような形の共重合体などであって、通常、数平均分子量で以て、大約、1,000〜大約30,000なる範囲内のものである。
【0070】
ここにおいて、上記した架橋用の官能基とは、熱硬化用の官能基として用いる場合に、前掲したような、アミノ樹脂、エポキシ樹脂、ポリイソシアネート化合物またはポリカルボン酸などのような、一般的には、いわゆる架橋剤成分と組み合わせ得る、該架橋剤成分と反応し得る官能基を指称するものである。
【0071】
勿論、かくして得られる共重合体溶液から、必要に応じて、余剰の有機溶剤を減圧溜去せしめることによって、有機溶剤含有量の低いアクリル樹脂を得ることも出来る。
【0072】
当該アクリル樹脂を調製するに際して使用される、カルボキシル基含有ビニルモノマーのうちでも特に代表的なものとしては、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸またはフマル酸などが挙げられるが、就中、アクリル酸またはメタクリル酸などの使用が望ましい。
【0073】
こうしたカルボキシル基含有ビニルモノマーの使用量としては、モノマー合計量の大約1〜大約25重量%なる範囲内とするのが、好ましくは、2〜15重量%なる範囲内とするのが、適切である。
【0074】
架橋用の官能基含有ビニルモノマーのうち、まず、水酸基含有ビニルモノマーとして特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、ヒドロキシペンチル(メタ)アクリレートまたはヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレートなどであるが、該水酸基含有ビニルモノマーの使用量としては、大約1〜大約40重量%なる範囲内が適切である。
【0075】
さらに、上述した、それぞれ、カルボキシル基含有ビニルモノマーと、架橋用の官能基含有ビニルモノマーとの、これらの両ビニルモノマーと共重合可能なる他のビニルモノマーとして特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレートもしくはベンジル(メタ)アクリレートの如き、各種の(メタ)アクリル酸エステル類;
【0076】
N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミド、N−イソブトキシメチル(メタ)アクリルアミドもしくはN−n−ブトキシメチル(メタ)アクリルアミドの如き、各種のN−アルコキシアルキル置換アミド含有ビニルモノマー類;またはスチレン、ビニルトルエンもしくはα−メチルスチレンの如き、各種の芳香族ビニルモノマー類;
【0077】
あるいはマレイン酸ジメチル、マレイン酸ジブチル、フマル酸ジメチル、フマル酸ジブチル、イタコン酸ジメチルもしくはイタコン酸ジブチルの如き、各種の不飽和二塩基酸のジアルキルエステル類;または酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、ピバリン酸ビニルもしくはバーサチック酸ビニル(バーサティック酸ビニル)の如き、各種のカルボン酸ビニルエステル類などである。
【0078】
一般に市販されているアクリル樹脂として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、「アクリディック A−405、A−430−60、A−409、46−544、54−172−60、A−416−70SもしくはA−413−70S」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]などのような、種々のアクリル樹脂などであるが、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0079】
次いで、上述したような、組み合わせるべき樹脂のうち、ポリエステル樹脂として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ポリオールと、ポリカルボン酸(無水物)とを加熱溶融し、大約160〜大約270℃なる反応温度で以て、反応物の酸価が、通常、大約1〜大約40mgKOH/gという範囲内となるまで、必要により、減圧下で、脱水縮合せしめ、数平均分子量で以て、大約500〜大約25,000なる程度の脱水縮合物を得たのちに、前掲した如き、各種の有機溶剤に溶解せしめることによって調製されるようなものである。
【0080】
さらに、アルキド樹脂として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、
(1) 脂肪酸と、ポリオールと、ポリカルボン酸(無水物)とを反応せしめるという方法であるとか、
【0081】
(2) 油類と、ポリオールとを、公知慣用の反応触媒を用いてエステル交換させたのちに、ポリカルボン酸(無水物)およびポリオールを加えて、さらに、反応せしめるという方法であるとか、あるいは、
【0082】
(3) 油類と、ポリカルボン酸(無水物)とをエステル交換させたのちに、ポリオールおよびポリカルボン酸(無水物)を加えて、さらに、反応せしめるという方法などのような、種々の方法によって得られる、数平均分子量で以て、大約500〜大約25,000なる程度の反応生成物を、前記した如き、種々の有機溶剤に溶解せしめることによって調製されるようなものである。
【0083】
ポリエステル樹脂ないしはアルキド樹脂を調製するに際して使用されるポリオールとして特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,6−ヘキサンジオールまたはジエチレングリコール、
【0084】
あるいはジプロピレングリコール、ネオペンチルグリコール、トリエチレングリコールまたは水添ビスフェノールA、ビスフェノールAエチレンオキサイド付加物もしくはビスフェノールAプロピレンオキサイド付加物の如き、各種の2価アルコールなどをはじめ、
【0085】
さらには、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、トリスヒドロキシメチルアミノメタン、ペンタエリトリトール、ジペンタエリトリトールまたはジグリセリンの如き、各種の2価以上のアルコールなどである。
【0086】
また、斯かるポリエステル樹脂ないしはアルキド樹脂を調製するに際して使用されるポリカルボン酸(無水物)として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、前述した変性エポキシ樹脂について、既に記述したような、それぞれ、ポリカルボン酸、(無水)トリメリット酸、メチルシクロヘキセントリカルボン酸(無水物)または(無水)ピロメリット酸などである。
【0087】
さらには、必要に応じて、安息香酸や、tert−ブチル安息香酸などのような、種々の一塩基酸を、斯かる酸成分として併用することも出来るのは、勿論である。
【0088】
さらに、アルキド樹脂を調製するに際して使用される、油類として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、ヒマシ油、脱水ヒマシ油、桐油、サフラワー油、大豆油、アマニ油、トール油またはヤシ油などであるし、また、脂肪酸としては、こうした種々の油類から誘導されるような、各種の化合物などを使用することが出来るが、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0089】
斯かるポリエステル樹脂ないしはアルキド樹脂として一般に市販されているもののうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、「ベッコライト M−6003−60、M−6005−60、46−188、47−335、M−6401−50もしくはM−6402−50」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]などのような、種々のポリエステル樹脂や、
【0090】
「ベッコゾール EZ−3020−60、ET−3061−P、EZ−3520−60、1343、1334−EL、15−146もしくは1308」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]などのような、種々のアルキド樹脂であるけれども、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0091】
また、上述したような、組み合わせ得る樹脂のうち、ポリウレタン樹脂として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、(1) 前記したようなアルキド樹脂中の二塩基酸をジイソシアネートに置換した油変性ポリウレタン樹脂であるとか、あるいは(2) イソシアネート基に、フェノールもしくはキシレノールなどのような種々のフェノール系ブロック化剤を、常法により、反応せしめることによって得られる熱硬化型ポリウレタン樹脂を、前記した如き、種々の有機溶剤に溶解せしめるなどの、公知慣用の方法によって調製されるようなものであって、就中、数平均分子量で以て、大約1,000〜大約25,000なる範囲内のものである。
【0092】
斯かるポリウレタン樹脂として一般に市販されているもののうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、「バーノック TD−125、M−5350もしくはM−5201」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]などような、種々の油変性ポリウレタン樹脂;
【0093】
「バーノック D−500もしくはD−550」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]などような、種々のブロック・イソシアネート化合物などであるけれども、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0094】
さらに、上述したような、組み合わせ得る樹脂のうち、アミノ樹脂として特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、就中、数平均分子量が大約300〜大約2,000なる範囲内の、アルキルエーテル化メラミン樹脂、アルキルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂、アルキルエーテル化尿素樹脂、アルキルエーテル化アセトグアナミン樹脂、アルキルエーテル化スピログアナミン樹脂またはアルキルエーテル化シクロヘキシルグアナミン樹脂などである。
【0095】
この際のエーテル化用アルコールとして特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブチルアルコール、イソブチルアルコール、sec−ブチルアルコール、tert−ブタノール、シクロヘキサノール、n−オクチルアルコール、sec−オクチルアルコールまたは2−エチルヘキシルアルコールなどのような、C 〜C なる種々のアルコール類;
【0096】
エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノイソプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルまたはジエチレングリコールモノメチルエーテルの如き、各種のエーテルアルコール類;あるいはケトブタノール、ジアセトンアルコールまたはアセトインなどのような、種々のケトンアルコール類などであるが、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0097】
就中、ブチルエーテル化メラミン樹脂、ブチルエーテル化ベンゾグアナミン樹脂、ブチルエーテル化スピログアナミン樹脂、ブチルエーテル化アセトグアナミン樹脂もしくはブチルエーテル化シクロヘキシルグアナミン樹脂などの使用が特に望ましい。
【0098】
斯かるアミノ樹脂として一般に市販されているもののうちでも特に代表的なもののみを例示するにとどめれば、「スーパーベッカミン J−820−60、G−821−60、L−117−60、L−145−60、L−125−60もしくはL−127−60」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]などような、種々のブチル化メラミン樹脂をはじめ、
【0099】
さらには、「スーパーベッカミン TD−126もしくは13−535」[大日本インキ化学工業(株)製の商品名]などような、種々のブチル化ベンゾグアナミン樹脂などであり、これらは、単独使用でも2種以上の併用でもよいことは、勿論である。
【0100】
本発明の塗料組成物を得るに当たっての、以上において記述して来た、変性エポキシ樹脂と、必要に応じて組み合わせるべき樹脂との使用割合としては、樹脂固形分を基準とした、前者変性樹脂と、後者樹脂との重量比で以て、通常、それぞれ、大約1〜大約40重量%と、大約60〜大約99重量%とからなる割合が適切であるし、好ましくは、それぞれ、2〜30重量%と、70〜98重量%とからなる割合が適切である。
【0101】
本発明の塗料組成物には、必要に応じて、さらに、p−トルエンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸またはジノニルナフタレンジスルホン酸などのような、種々の酸触媒;あるいはこれらの各種のアミン塩を、硬化触媒として使用し、樹脂固形分の100重量部に対して、通常、0.1〜1.0重量部となるような範囲内で以て、添加せしめるようにしてもよい。
【0102】
また、同様にして、塗料用として公知慣用のレベリング剤、消泡剤、滑剤または顔料などのような、種々の添加剤類を添加せしめることが可能であることも、勿論である。
【0103】
本発明の塗料組成物は、たとえば、浸漬法、刷毛塗り、スプレ−塗装またはロ−ル塗装などのような、公知慣用の種々の方法によって塗装することが出来るというものであり、そして、たとえば、木、紙、繊維、プラスチック、セラミックス、無機質セメント基材、鉄または非鉄金属などのような、各種の基材の表面に塗装されて、優れた諸性能を付与せしめることが出来る。
【0104】
また、本発明の塗料組成物は、通常、大約100〜大約250℃なる範囲内の温度において、5秒間から30分間という加熱条件で以て、焼き付けを行うことによって、諸性能の優れた硬化塗膜を形成することが出来るというものである。
【0105】
かくして得られる、本発明の塗料組成物は、とりわけ、一般の金属素材および金属製品、就中、缶類などに利用することが出来るが、とりわけ、PCM(プレコートメタル)などとしても、大いに役立つというものである。
【0106】
【実施例】
次に、本発明を、合成例、実施例および比較例により、一層、具体的に説明することにするが、本発明は、決して、これらの諸例のみに限定されるものではない。
【0107】
なお、以下において、特に断りの無い限り、「部」および「%」は、すべて、重量基準であるものとする。
【0108】
合成例1(変性エポキシ樹脂の調製例)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピクロン 1055」の345.0部と、メチルイソブチルケトンの254.6部とを仕込んで、加熱溶解させながら、70℃において、酢酸の30.8部を加えてから、95℃にまで昇温した。
【0109】
此の温度に、5時間のあいだ保持して反応を続行せしめて、酸価が1.0mgKOH/g以下となった処で、70℃にまで降温して、モノブチルホスフェートの32.9部およびエチレングリコールモノブチルエーテルの103.0部からなる混合物を、1時間かけて連続滴下した。
【0110】
滴下終了後も引き続いて、70℃で、4時間のあいだ反応を行い、次いで、トリエチルアミンの21.1部で以て中和せしめることにより、不揮発分が52.7%で、かつ、酸価が13.1なる、変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−1)と略記する。
【0111】
合成例2(同上)
攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた反応容器に、「エピコート 1001」の300.0部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの248.4部とを仕込み、加熱溶解させながら、70℃にまで昇温した。
【0112】
さらに、ここへ、ヒドロキシピバリン酸の44.2部を加えて、80℃にまで昇温し、5時間のあいだ反応させ、引き続いて、亜燐酸の20.1部と、ジエチレングリコールジメチルエーテルの80.4部との混合物を、1時間かけて連続滴下し、同温度で、5時間のあいだ反応させた。
【0113】
次いで、トリエチルアミンの10.6部で以て中和せしめることによって、不揮発分が53.0%で、かつ、酸価が8.1なる変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−2)と略記する。
【0114】
合成例3(同上)
攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた反応容器に、「エピクロン 1055」の300.0部と、酢酸セロソルブの312.9部とを仕込み、加熱溶解させながら、70℃にまで昇温した。
【0115】
さらに、ここへ、75%燐酸の20.5部を、1時間かけて連続滴下し、70℃で、5時間のあいだ反応させた。
次いで、リンゴ酸の25.2部を加えて、80℃にまで昇温し、7時間のあいだ反応させた。
【0116】
しかるのち、N,N−ジメチルエタノールアミンの43.0部で以て中和せしめることによって、不揮発分が58.7%で、かつ、酸価が40.1なる、変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−3)と略記する。
【0117】
合成例4(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピクロン 2055」の342.9部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの191.1部を仕込んで、加熱溶解させながら、75℃に達した処で、亜燐酸の7.3部およびプロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの65.7部からなる混合物を、1時間かけて連続滴下した。
【0118】
次いで、75℃で、7時間のあいだ反応させたのちに、トリエチルアミンの20.6部および1,2−シクロヘキサンジカルボン酸無水物の15.1部を加えて、同温度で、7時間のあいだ反応せしめることにより、不揮発分が54.9%で、かつ、酸価が33.3なる、変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−4)と略記する。
【0119】
合成例5(同上)
攪拌機、温度計および還流冷却器を備えた反応容器に、「エピクロン 1055」の298.0部と、ジエチレングリコールジメチルエーテルの266.1部とを仕込んで、加熱溶解させながら、80℃にて、アクリル酸の35.8部を加えて、100℃にまで昇温した。
【0120】
同温度で、10時間のあいだ反応させて、酸価が1.0mgKOH/g以下となった処で、70℃にまで降温してから、85%燐酸の8.5部を添加し、引き続いて、70℃で、5時間のあいだ反応させ、次いで、トリエチルアミンの12.8部で以て中和せしめることによって、不揮発分が55.7%で、酸価が12.0なる変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−5)と略記する。
【0121】
合成例6(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピコート E4001P」[油化シェルエポキシ(株)製の、ビスフェノールF型エポキシ樹脂の商品名]の400.0部と、メチルイソブチルケトンの310.8部とを仕込んで、加熱溶解させながら、70℃において、メタクリル酸の32.2部を加えて、110℃にまで昇温した。
【0122】
同温度で、7時間のあいだ反応させ、酸価が1.0mgKOH/g以下となった処で、70℃にまで降温して、89%燐酸の15.1部およびエチレングリコールモノブチルエーテルの51.4部からなる混合物を添加し、70℃において、6時間のあいだ反応せしめることにより、不揮発分が55.7%で、かつ、酸価が12.4なる変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−6)と略記する。
【0123】
合成例7(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピクロン 850」の228.0部と、ジエチレングリコールジメチルエーテルの137.6部とを仕込んで、加熱溶解させながら、70℃にて、ムコン酸の72.9部を加えて、110℃にまで昇温した。
【0124】
110℃で、10時間のあいだ反応させ、酸価が1.0mgKOH/g以下となった処で、70℃にまで降温して、85%燐酸の12.7部およびジエチレングリコールジメチルエーテルの103.0部からなる混合物を、1時間かけて連続滴下した。
【0125】
引き続いて、70℃で、4時間のあいだ反応させ、次いで、N,N−ジメチルエタノールアミンの12.7部で以て中和せしめることによって、不揮発分が55.8%で、かつ、酸価が14.0なる、変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−7)と略記する。
【0126】
合成例8(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピコート 1001」の345.0部と、シクロヘキサノンの254.6部とを仕込んで、加熱溶解させながら、70℃にて、安息香酸の62.6部およびメチルベンジルアミンの0.5部を加えて、110℃にまで昇温した。
【0127】
110℃で、8時間のあいだ反応させたのちに、80℃にまで降温して、85%燐酸の12.7部およびエチレングリコールモノエチルエーテルの103.0部からなる混合物を、1時間かけて連続滴下した。引き続いて、80℃で、6時間のあいだ反応せしめることにより、不揮発分が56.7%で、かつ、酸価が17.0なる、変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−8)と略記する。
【0128】
合成例9(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピコート 828」の101.5部と、エチレングリコールモノブチルエーテルの67.7部とを仕込んで、加熱溶解させながら、70℃にて、89%燐酸の9.9部を、1時間かけて連続滴下した。
【0129】
引き続いて、5時間のあいだ反応させた処で、3−ヒドロキシ無水フタル酸の16.1部を加え、さらに、同温度で、4時間のあいだ反応させた。次いで、トリエチルアミンの8.8部で以て中和せしめることによって、不揮発分が60.9%で、かつ、酸価が23.7なる、変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a−9)と略記する。
【0130】
合成例10(対照用の変性エポキシ樹脂の調製例)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピクロン 1050」の332.5部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの305.4部とを仕込んで、加熱溶解させながら、75℃に達した処で、75%燐酸の15.2部を、1時間かけて連続滴下した。
【0131】
75℃で、8時間のあいだ反応させたのちに、トリエチルアミン18.3部で以て中和せしめることによって、不揮発分が51.5%で、かつ、酸価が14.7なる、対照用の変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a’−1)と略記する。
【0132】
合成例11(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピクロン 2055」の237.3部と、メチルイソブチルケトンの204.8部とを仕込んで、加熱溶解させながら、75℃に達した時点で、ジイソプロピルホスフェートの34.2部を、1時間かけて連続滴下した。
【0133】
75℃において、7時間のあいだ反応させることにより、不揮発分が58.6%で、かつ、酸価が17.4なる、対照用の変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a’−2)と略記する。
【0134】
合成例12(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、「エピコート 1002」の342.9部と、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテートの223.6部とを仕込んで、加熱溶解させながら、75℃に達した時点で、ジイソプロピルホスフェートの59.9部およびメトキシブタノールの47.3部からなる混合物を、1時間かけて連続滴下した。
【0135】
75℃で、7時間のあいだ反応させたのちに、無水コハク酸の39.6部を加えて、同温度で、7時間のあいだ反応させた。さらに、トリエチルアミンの17.7部で以て中和せしめることによって、不揮発分が60.7%で、かつ、酸価が13.2なる、対照用の変性エポキシ樹脂の溶液を得た。以下、これを変性エポキシ樹脂(a’−3)と略記する。
【0136】
合成例13(組み合わせ用樹脂の調製例)
攪拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管および滴下槽を備えた反応容器に、トルエンの343部と、イソブタノールの357部とを仕込んで、80℃まで昇温した。
【0137】
此の温度を保持しつつ、滴下槽から、n−ブチルメタクリレートの300部、n−ブチルアクリレートの150部、スチレンの100部、メチルメタクリレートの400部、アクリル酸の50部、アゾビスイソブチロニトリルの5部、tert−ブチルパーオキシオクトエートの5部およびトルエンの300部からなる混合物を、3時間かけて連続滴下した。
【0138】
さらに、同温度で、15時間のあいだ反応させた。次いで、かくして得られた樹脂溶液より、減圧下で、571部の溶剤を溜去せしめることにより、不揮発分が70%で、かつ、数平均分子量が8,000なる、アクリル樹脂の溶液を得た。以下、これをアクリル樹脂(x−1)と略記する。
【0139】
合成例14(同上)
攪拌機、温度計、還流冷却器、窒素ガス導入管、精溜管およびデカンターを備えた反応容器に、イソフタル酸の140部、テレフタル酸の140部、アジピン酸の230部、トリメチロールプロパンの190部およびネオペンチルグリコールの300部を仕込んで、160℃にまで加熱して、内容物を溶融せしめた。
【0140】
160℃に達してから、縮合水を系外に除去しながら、4時間をかけて、240℃にまで昇温させた。さらに、同温度で、反応を続行せしめ、酸価が5以下となった処で、160℃にまで冷却して、エチレングリコールモノブチルエーテルの142.6部を加えた。
【0141】
かくして、不揮発分が70%で、かつ、数平均分子量が3,000なる、ポリエステル樹脂の溶液を得た。以下、これをポリエステル樹脂(x−2)と略記する。
【0142】
合成例15(同上)
攪拌機、温度計、水追い出し用還流冷却器および窒素ガス導入管を備えた反応容器に、イソブタノールの255部、「ホルミット IB」[広栄化学工業(株)製の、ホルムアルデヒド/イソブタノール/水=40/50/10(重量部比)なる形の混合物の商品名]の230部、ベンゾグアナミンの187部および蟻酸の0.5部を仕込んで、1時間かけて昇温し、還流状態と為した。
【0143】
次いで、此の還流状態で以て水を抜き取りながら、4時間のあいだ反応を行い、しかるのち、減圧下で、過剰のイソブタノールを溜去せしめることにより、不揮発分が60%で、かつ、数平均分子量が850なる、イソブチルエーテル化されたベンゾグアナミン樹脂の溶液を得た。以下、これをベンゾグアナミン樹脂(x−3)と略記する。
【0144】
実施例1
合成例13で得られたアクリル樹脂(x−1)の86部と、「スーパーベッカミン L−125−60」[大日本インキ化学工業(株)製の、ブチル化メラミン樹脂の商品名;不揮発分=60%]の40部と、合成例1で得られた変性エポキシ樹脂(a−1)の12部と、エチレングリコールモノブチルエーテルの45部と、p−トルエンスルホン酸の0.1部とを混合せしめることによって、不揮発分が60%なるクリヤー塗料を調製した。
【0145】
さらに、予め、合成例13で得られたアクリル樹脂(x−1)の43部に対し、「タイペーク CR−93」[石原産業(株)製の、酸化チタンの商品名]の60部になるような配合比率において、三本ロールにより練肉せしめた分散ペーストの103部と、「スーパーベッカミン L−125−60」の80部と、合成例1で得られた変性エポキシ樹脂(a−1)の23部と、エチレングリコールモノブチルエーテルの11部と、p−トルエンスルホン酸の0.1部とを混合せしめることによって、不揮発分が60%なるチタン含有塗料を調製した。
【0146】
実施例2〜10
実施例1と同様にして、アクリル樹脂またはポリエステル樹脂と、アミノ樹脂と、変性エポキシ樹脂との固形分比が、第1表(1)および第1表(2)に示すような配合比率で以て、各種の塗料を調製した。
【0147】
【表1】
Figure 0003599122
【0148】
《第1表の脚注》
「L−125−60」………「スーパーベッカミン L−125−60」の略記
【0149】
【表2】
Figure 0003599122
【0150】
比較例1〜4
アクリル樹脂またはポリエステル樹脂と、アミノ樹脂と、変性エポキシ樹脂の固形分比が、第1表(3)に示すような配合割合となるように変更した以外は、実施例1と同様にして、対照用の、各種の塗料を調製した。
【0151】
【表3】
Figure 0003599122
【0152】
実施例1〜10ならびに比較例1〜4で得られた、それぞれの塗料について、下記のような要領で以て、塗膜諸物性の試験と、塗料の貯蔵安定性の試験とを行い、評価判定をした。それらの結果を、まとめて、第2表に示す。
【0153】
【表4】
Figure 0003599122
【0154】
【表5】
Figure 0003599122
【0155】
《諸性能の評価判定の要領》
各試験の要領は、次の通りである。
【0156】
1.塗膜物性試験:クリヤー塗料においては、厚さ0.23mmのブリキ板上に、乾燥後の膜厚が5〜7ミクロン(μm)となるようにして、バーコーターにより、前記のそれぞれの塗料を、各別に塗布し、180℃において10分間という条件で以て加熱乾燥を行い、次いで、かくして得られたテストパネルを、次のような種々の試験に供した。
【0157】
また、チタン含有塗料においては、厚さ0.23mmのブリキ板に、乾燥後の膜厚が10〜15μmとなるように、バーコーターを用いて、前記のそれぞれの塗料を塗布し、200℃において、1分間という条件で以て加熱乾燥をした。次いで、かくして作製されたテストパネルについて、塗膜の光沢を評価判定したのちに、引き続き、それぞれのクリヤー塗料を、上記の場合と同様の膜厚で以て塗布し、200℃において、1分間という条件で以て加熱乾燥を行ってテストパネルを作製し、次のような種々の試験に供した。
【0158】
1−1.耐水性試験:各テストパネルを、沸騰水中に、30分間のあいだ浸漬したのちの塗膜状態を、目視により評価判定した。
【0159】
1−2.耐食性試験:次のような、試験法(A)ならびに試験法(B)の結果を、併せて評価判定した。
【0160】
試験法(A):素地まで達するクロス・カットを入れたテストパネルを、25℃の温度で、5%食塩水中に浸漬し、クロス・カット部からの錆またはフクレが、片幅3mmに達するまでの時間を測定することによって行った。
【0161】
試験法(B):素地まで達するクロス・カットを入れたテストパネルを、JIS Z−2371に準拠した塩水噴霧試験を行って、クロス・カット部からの錆またはフクレが、片幅3mmに達するまでの時間を測定することによって行った。
【0162】
1−3.耐レトルト性試験
高圧スチームで130℃にまで昇温したオートクレーブ中に、テストパネルを30分間のあいだ放置したのちの塗膜状態を目視により評価判定した。
【0163】
1−4.鉛筆硬度:JIS K−5400に準拠して、次のようなる、試験法(C)および試験法(D)を行って、それらの結果を、併せて評価判定した。
【0164】
試験法(C):前述した1−2.耐食性試験と同様の評価判定を行った。すなわち、クロス・カット部からの錆またはフクレが、片幅3mmに達するまで、25℃の温度で、5%食塩水中に浸漬したテストパネルおよびクロス・カット部からの錆またはフクレが、片幅3mmに達するまで、塩水噴霧試験を行ったテストパネルについて、室温での鉛筆引っかき値を測定することによって行った。
【0165】
試験法(D):前述した1−3.耐レトルト性試験と同様の評価判定を行なった。
すなわち、高圧スチームで130℃にまで昇温したオートクレーブ中に、30分間のあいだ放置したのちのテストパネルについて、室温での鉛筆引っかき値、ならびに80℃の湯中に浸漬した状態での鉛筆引っかき値を測定することによって行った。
【0166】
1−5.加工性:JIS K−5400に準拠して、デュポン衝撃試験(荷重=500g、撃芯=1/2インチ)およびエリクセン試験(6.0mm)を、次のようにして、試験法(E)および試験法(F)で行い、その結果を、併せて評価した。
【0167】
試験法(E):前述した1−2.耐食性試験と同様の評価判定を行った。すなわち、クロス・カット部からの錆またはフクレが、片幅3mmに達するまで、25℃の温度で、5%食塩水中に浸漬したテストパネル、ならびにクロス・カット部からの錆またはフクレが、片幅3mmに達するまで、塩水噴霧試験を行ったテストパネルについて、デュポン衝撃試験およびエリクセン試験を行い、塗膜表面の割れを観察することによって評価判定した。
【0168】
試験法(F):前述した1−3.耐レトルト性試験と同様の評価判定を行った。
すなわち、高圧スチームで130℃にしたオートクレーブ中に、30分間のあいだ放置したのちのテストパネルについて、デュポン衝撃試験ならびにエリクセン試験を行い、塗膜表面の割れを観察することによって評価判定した。
【0169】
1−6.塗膜の透明性:クリヤー塗料のテストパネルを、目視により評価判定した。
【0170】
1−7.塗膜の光沢:チタン含有塗料のテストパネルを、目視により評価判定した。
【0171】
2.塗料の貯蔵安定性試験:上記した、それぞれの塗料を、40℃の温度で、30日間のあいだ貯蔵したのちの、塗料の状態ならびに粘度の変化などにより、此の貯蔵安定性を評価判定した。
【0172】
《諸性能の評価判定の要領》
なお、評価判定の基準は、次の通りである。
【0173】
1:優 秀
2:良 好
3:やや良好
4: 可 (実用域の限界)
5:やや不良
6:不 良
7:劣 悪
【0174】
【発明の効果】
本発明の塗料組成物は、とりわけ、優れた塗膜の硬度、加工性、耐水性ならびに耐食性などを有するという、就中、飲料缶ないしは食缶などの殺菌工程において耐え得るような、高度な耐水性を有するという、すなわち、耐レトルト性などを有する、併せて、缶外面用の塗料などとしての用途にも有用なる、とりわけ、優れた貯蔵安定性ならびに塗膜の光沢ならびに透明性などをも有する、極めて実用性の高い溶剤型塗料組成物を提供することが出来る。

Claims (2)

  1. 3〜10なる炭素数を有するエチレン性不飽和モノカルボン酸、4〜10なる炭素数を有するエチレン性不飽和ジカルボン酸及びその誘導体なる群から選ばれる1種以上のカルボン酸と、一分子中に少なくとも2個の、燐原子に結合した水酸基を有する化合物と、エポキシ樹脂とを反応させて得られる変性エポキシ樹脂及び有機溶剤を含有してなる溶剤型塗料組成物を塗装して得られる缶
  2. 前記3〜10なる炭素数を有するエチレン性不飽和モノカルボン酸が、アクリル酸およびメタクリル酸よりなる群から選ばれる、少なくとも1種のものである、請求項に記載の
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