JP3598881B2 - 清掃ロボット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自走式の清掃ロボットに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
この種の自走式の清掃ロボットが特開平9−269824号公報や特開平7−281752号公報等に開示されている。例えば特開平9−269824号公報には、清掃を開始する作業開始位置に対し、作業終了位置を向こう側にするか、手前側にするかをユーザが入力し、その入力情報に基づいて次の列に折り返す際にずれるピッチを決める清掃ロボットが開示されている。
【0003】
また、特開平7−281752号公報には、汚れ検出部(床面反射率センサ)により床面の汚れ度合を検出し、汚れ度合に応じて走行駆動部を制御する清掃ロボットが開示されている。床面に汚れが少ないときは清掃液の滴下量を減らしたり、スポンジを遅く回転させながら高速前進し、床面に汚れが多いときは清掃液の滴下量を増やしたり、スポンジを高速に回転させながら低速前進するものであった。この清掃ロボットは主に床面の汚れを磨き落とす清掃作業をする。
【0004】
また、清掃ロボットには、床面(清掃面)のゴミをブラシで掃き寄せながらダストボックスに取り込むスイーパ方式のものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
スイーパ方式の清掃ロボットは、床面のゴミを内側に掃き寄せるための左右のサイドブラシを本体前部に備え、内側に掃き寄せたゴミをダストボックスに掃き込むためのメインブラシを本体中央部に備える。そして、両ブラシを回転させながら清掃ロボットが床面を走行すると、通った部分の床面のゴミが取り除かれ、ほぼ車幅の範囲が清掃される。左右のサイドブラシによってゴミを掃き寄せ可能な範囲が1回の通過で清掃される清掃幅となる。
【0006】
スイーパ方式の清掃ロボットでは、ゴミ量が多いときにサイドブラシにより掃き寄せ切れなかったゴミが残る心配がある。この種の取り残しのゴミは清掃幅の両端部に多く発生する。このため、清掃幅を多少オーバラップさせる走行経路をとることで、ゴミの取り残しを防ぐことが期待できる。
【0007】
しかし、オーバラップ量を徒に増やすと清掃に必要な走行距離が長くなり、清掃作業効率が大幅に低下する問題を招く。また、オーバラップ量が少なすぎるとゴミ量が多いときにゴミの取り残しが依然発生する問題がある。そのため、ゴミ量の多少にかかわらず、ゴミの取り残しのない確実な清掃を、なるべく短時間で済ませられる清掃ロボットが要望されていた。なお、スイーパ方式以外の清掃ロボットにおいても、一般に清掃幅の両端部にゴミや汚れが残り易かった。
【0008】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、ゴミ量の多少にかかわらずゴミの取り残しを少なくでき、しかもゴミ量に応じた適切な清掃時間で短く清掃を済ませることができる清掃ロボットを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために請求項1に記載の発明では、清掃面を清掃するための清掃部を備えた自走式の清掃ロボットであって、清掃対象となる清掃エリアのうち少なくとも未清掃エリアのゴミ量の多少を把握するためのゴミ量情報を取得する情報取得手段と、前記ゴミ量情報に基づきゴミ量が多いときほど清掃のオーバラップ量を大きくするようにゴミ量の多少に応じて走行経路を決定する経路決定手段と、前記走行経路で走行するように走行駆動部を制御する走行制御手段とを備えている。
【0010】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記経路決定手段は、予め設定された清掃エリア内に、ゴミ量の多少に応じた一定ピッチの通過点をゴミ量が多いときほど小さなピッチでマトリクス状に決め、該清掃エリア内の全ての通過点を順次通るように前記走行経路を決定することをその要旨とする。
【0011】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記情報取得手段は、前記ゴミ量情報を入力するための入力操作手段である。
請求項4に記載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記情報取得手段は、ゴミを検出するゴミ検出手段と、該ゴミ検出手段の検出結果に基づいて前記清掃エリアのうち少なくとも未清掃エリアのゴミ量を予測するゴミ量予測手段とを備える。
【0012】
請求項5に記載の発明では、請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の発明において、前記ゴミ量情報に基づき前記清掃部の駆動回転数をゴミ量が多いときほど高くするように速度制御する清掃速度制御手段を備えている。
【0013】
請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記ゴミ量情報に基づき走行速度をゴミ量が多いときほど遅くするように速度制御する走行速度制御手段を備えている。
【0014】
(作用)
請求項1に記載の発明によれば、情報取得手段により取得されたゴミ量情報に基づき、ゴミ量の多少に応じてゴミ量が多いときほど清掃のオーバラップ量を大きくするような走行経路が経路決定手段により決定される。清掃ロボットは走行駆動部が走行制御手段により制御されることで、経路決定手段により決定された走行経路を走行する。清掃ロボットは、ゴミ量が多いときにはオーバラップ量が大きくなる走行経路で走行し、ゴミ量が少ないときにはオーバラップ量が小さくなる走行経路で走行する。
【0015】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の作用に加え、経路決定手段は、予め設定された清掃エリア内にゴミ量が多いときほど小さなピッチとなるように一定ピッチの通過点をマトリクス状に決める。走行経路は、清掃エリア内の全ての通過点を順次通るように決定される。このため、人などの障害物を避ける比較的ランダムな走行経路をとっても、ゴミ量に応じた所定のオーバラップ量が確保される。つまり、所定のオーバラップ量が確保される走行制御が簡単となる。
【0016】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、ゴミ量情報は入力操作手段から作業者が入力操作することで清掃ロボットに入力される。
【0017】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の作用に加え、清掃ロボットはゴミ検出手段によってゴミを検出する。そして、ゴミ検出手段の検出結果からゴミ量予測手段が清掃エリアのうち少なくとも未清掃エリアのゴミ量を予測し、この予測データがゴミ量情報として取得される。
【0018】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれかの発明の作用に加え、清掃速度制御手段は、ゴミ量情報に基づいてゴミ量が多いときには清掃部の駆動回転数を高くし、ゴミ量が少ないときには清掃部の駆動回転数を低くする。
【0019】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれかの発明の作用に加え、走行速度制御手段は、ゴミ量情報に基づいてゴミ量が多いときには走行速度を高くし、ゴミ量が少ないときには走行速度を低くする。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した第1の実施形態を図1〜図7に従って説明する。
【0021】
図7,図8に示すように、清掃ロボット1は、本体2の底部に、前輪である駆動輪3と、後輪であるキャスタ輪4とを備える。左右の駆動輪3,3は本体2に配設された走行駆動部としての走行用モータ5,6によりそれぞれ独立に駆動される。本体2の前部左右にやや拡開しながら延出する2本のアーム部2aには清掃部としての円錐台形状のサイドブラシ7が設けられている。サイドブラシ7,7は左右のアーム部2aに配設された各サイドブラシモータ8,8により駆動され、図8に示す矢印方向に回転して左右のゴミを内側へ掃き寄せる機能を有する。また、本体2の底部には駆動輪(前輪)3より後方に清掃部としての円筒形状のメインブラシ9が配設されている。メインブラシ9は本体2に配設されたメインブラシモータ10により駆動され、図7に示す矢印方向に回転してゴミを前方へ掃き出す機能を有する。
【0022】
本体2の前部には、メインブラシ9の直ぐ前方にダストボックス11が配設され、ダストボックス11のメインブラシ9と面する部位に吸引口11aが形成されている。図7に示すように本体2の後部には、バキュームモータ12と、このモータ12により駆動されるバキュームユニット(負圧発生装置)13とが配設されている。バキュームユニット13が駆動されることによりダストボックス11の内部が負圧となり、メインブラシ9によって前方へ掃き出されたゴミが吸引口11aからダストボックス11内に吸引除去される。ダストボックス11の吸引口11aにはゴミを吸引口11aに取り込む助けをするゴム製のリップ11bが設けられている。左右二つのサイドブラシ7,7によって掃き寄せ可能な範囲が清掃ロボット1が一回の通過で清掃可能な清掃幅Lで、本例では約1.4メートルである。
【0023】
清掃ロボット1は、本体2の前部に3つの障害物センサ14と、本体2の左右側部に2つずつの障害物センサ15と、本体2の後部に3つの障害物センサ16を備える。三種類の障害物センサ14,15,16によって、前方、側方および後方の障害物を検出する。特に本体2の側部にある2つの障害物センサ15によって、清掃ロボット1は壁に対する自身の角度を認知し、壁と平行な姿勢をとる姿勢補正をしながら壁に沿って走行することが可能である。また、本体2の後部にある3つの障害物センサ16は、バックするときに後方の障害物を検出するとともに、壁に到達してUターンするときに本体2の後部が壁に当たらないように壁を検出するのに使用される。
【0024】
また、本体2の前部中央にはジャイロ17が内蔵されている。ジャイロ17は清掃ロボット1の向き(姿勢角度)θを検出するためのものである。清掃ロボット1は、その時々の向きの検出値θと、その時々の移動距離とから、原点位置からの経路上の変位量を累積演算して現在位置(x,y,θ)を把握する。また、ジャイロ17の検出値θによって絶対方向(方角)も把握する。
【0025】
本体2には後部上側に表示装置18が埋設されている。表示装置18の画面18aは入力操作手段としての入力装置19を兼ねたタッチパネルで構成され、画面18aの表示ボタンを操作することで入力操作が可能となっている。また、清掃ロボット1は、外部のパーソナルコンピュータ(以下、パソコンという)20(図6に示す)を使って遠隔操作をすることが可能となっており、本体2の上部には、パソコン20が接続されたLAN(例えばイントラネット)上の通信器51のアンテナ51aと無線通信をするためのアンテナ21が設けられている。また、本体2の前部中央にはカメラ22とライト23が設けられ、赤外線CCD素子を有するカメラ22がとらえた画像を、外部のパソコン20のモニタ20aを通して見ながら、例えば集中管理室などの他の場所から清掃ロボット1を遠隔操作する使い方が可能となっている。また、本体2の後部には作業者が清掃ロボット1を手動で移動させるときに使用するグリップ24が二本設けられている。
【0026】
清掃ロボット1は電気式自走車で、本体2の後部下側にバッテリ25(図7に示す)を内蔵する。本体2の底面には、充電ステーションに設置された充電器(図示せず)から非接触で充電をするための被充電器26(図7に示す)が設けられている。また、本体2にはコントローラ27(図7に示す)が内蔵され、清掃ロボット1はコントローラ27によって通信制御および運行制御されるようになっている。
【0027】
図6は、清掃ロボット1の電気的構成を示すブロック図である。
コントローラ27は、2つのマイクロコンピュータ(以下、単にマイコンという)28,29を備える。マイコン28は清掃ロボット1と作業者との間における情報のやり取りを司るもので、マイコン28には表示装置18および入力装置19が接続されるとともに、アンテナ21が通信回路30を介して接続されている。外部のパソコン20と清掃ロボット1との間のデータのやり取りは、各アンテナ21,51a間の無線通信によって行われる。
【0028】
マイコン29は、清掃ロボット1の運行制御を司るためのものである。マイコン29はマイコン28とデータのやり取り可能に接続されている。マイコン29には、三種類の各障害物センサ14,15,16およびジャイロ17が入力ポート側に接続されている。また、マイコン29には、走行用モータ5,6、サイドブラシモータ8,8、メインブラシモータ10およびバキュームモータ13がそれぞれドライバ31〜36を介して出力ポート側に接続されている。走行用モータ5,6はその回転数を検出するためのエンコーダ37,38を備える。各エンコーダ37,38はマイコン29の入力ポート側に接続されている。また、走行用モータ5,6、サイドブラシモータ8,8およびメインブラシモータ10については、ドライバ31〜35による回転数制御が可能となっている。なお、経路決定手段はマイコン29によって構成される。また、清掃速度制御手段は各モータ8,10、コントローラ27及びドライバ33,34,35により構成される。さらに走行制御手段及び走行速度制御手段は、コントローラ27及びドライバ31,32により構成される。
【0029】
マイコン29は、中央処理装置(以下、CPUという)39およびメモリ40を内蔵する。メモリ40には、清掃ロボット1を運行制御するために必要な各種プログラムデータが記憶されている。また、CPU39は、本体2の組付けられたコネクタ41を介してメモリカード42と接続されている。
【0030】
メモリカード42には、清掃ロボット1に清掃対象となる部屋や場所などの清掃エリアの形状や広さを予め憶え込ませた清掃エリアのデータ(座標データ)が記憶されている。清掃エリアのデータは、外部のパソコン20による遠隔操作で清掃ロボット1を部屋の外周(内壁)に沿って一周させることで教え込まれたものである。予め記憶するティーチング用のプログラムに基づきマイコン29がジャイロ17とエンコーダ37,38からの各信号に基づきその時々の位置座標を割り出して作成される。部屋内に柱など固定の障害物がある場合は、その固定の障害物の回りを一周させるとその範囲を除く領域が清掃エリアとされる。メモリカード42は複数の清掃エリアを記憶可能で、次回からは画面18aに表示される部屋の一覧表の中から、所望する部屋を選択操作するだけで、その選択した部屋の清掃エリアのデータがメモリカード42から読出される。清掃エリアデータ上の原点位置は例えば充電ステーションの位置を絶対位置の基準点として認識する。
【0031】
CPU39はエンコーダ37,38からの入力信号に基づき清掃ロボット1の走行速度Vを検出する。また、CPU39はジャイロ17からの入力信号に基づき清掃ロボット1の向き(姿勢角度)θと、ヨーレート(姿勢角が変化するときの角速度)ωとを検出する。また、CPU39は、原点位置からの移動経路に沿った位置の変化を逐次累積して現在位置(x,y,θ)を把握する。走行速度Vおよびヨーレートωの各データは、清掃ロボット1を目標経路に乗せる走行制御に使用される。
【0032】
表示装置18には、清掃ロボット1にゴミ量を教え込む表示画面が用意されている。この表示画面の画面18aでは、「標準」、「ゴミ多」、「ゴミ少」の3種類の清掃モードに対応する3つの操作ボタンが表示されるので、作業者は部屋を見渡して清掃エリア全体のゴミ量を把握し、ゴミ量に合った清掃モードの操作ボタンを押す。操作ボタンを押すことで、清掃ロボット1は清掃エリアのゴミ量の多少を把握するためのゴミ量情報として清掃モードを取得する。つまり、本実施形態では情報取得手段は、入力操作手段としての入力装置19により構成される。
【0033】
ここで、掃除の善し悪しを決める要因として、清掃のオーバラップ量(清掃重複部分)、ブラシ7,9の回転数、走行速度Vの3つが挙げられる。本実施形態では、これら3つの要因をゴミの多少に応じて変化させる制御をする。つまり、ゴミ量が多いときほど、オーバラップ量を大きく、ブラシ7,9の回転数を高く、走行速度Vを遅くする。これらの3つの要因を制御するためのプログラムデータがメモリ40には記憶されている。すなわちメモリ40には、清掃のオーバラップ量を制御するための経路制御プログラムと、ブラシ回転数を制御するための清掃回転数制御プログラムと、走行速度を制御するための車速制御プログラムの各プログラムデータが記憶されている。以下、各プログラムについて順次説明をする。
【0034】
(1)経路制御プログラム
経路制御プログラムは、▲1▼経路設定ルーチンと、▲2▼走行制御ルーチンとからなる。
【0035】
▲1▼経路設定ルーチン
経路設定ルーチンは、清掃モードに応じたオーバラップ量となる経路で走行するうえで、必ず通る通過点を清掃エリア内にマトリクス状に点在するように設定するプログラムである。通過点のピッチPは清掃モード(「標準」、「ゴミ多」、「ゴミ少」)に応じて決まる。
【0036】
通過点の決め方は、図2に示すように、清掃エリアSAを多数の正方形のブロックBにメッシュ分割し、メッシュ分割された各ブロックBの中心点を通過点Cとする。ブロックをBij(但し、行番号i=1,2,…,m、列番号j=1,2,…,n)で表わすと、B11が原点位置に相当し、B11の通過点(中心点)から1つずつ各通過点を順番に移動するようにして走行経路を決定する。
【0037】
ブロックBの一辺の長さPを清掃モード(ゴミ量)に応じて変化させることで、通過点のピッチPをゴミ量に応じて変化させるようにする。すなわち、図1(a)に示すように清掃モード「標準」のときは、ブロックBの一辺の長さPはP=P0、図1(b)に示すように清掃モード「ゴミ多」のときは、ブロックBの一辺の長さPはP=P1、図1(c)に示すように清掃モード「ゴミ少」のときは、ブロックBの一辺の長さPはP=P2である(但し、P1<P0<P2)。本例でのより詳しいブロックサイズは、「標準」のときは80×80cm、「ゴミ多」のときは50×50cm、「ゴミ少」のときは120×120cmである。このブロックサイズ、つまり清掃エリアをメッシュ分割する分割の粗さは、左右のサイドブラシ7,7でカバーできる清掃幅(=1.4m)に合わせて決められ、ゴミ量が少ないときでもオーバラップするように設定されている。同図に示すように、清掃ロボット1はブロックBを1升ずつ移動する経路をとり、ブロックサイズが清掃モード(ゴミ量)に応じて異なることによって、オーバラップ量が清掃モードに応じて異なるようになっている。
【0038】
図2に示す各通過点Cは、必ず通る点に過ぎず、各通過点Cをどの順序で移動するかを決めることで走行経路が決定される。そのため、ブロックBijの1つずつに、中心点座標(通過点座標)のデータの他、ポテンシャルデータが付与される。ここで、ポテンシャルとは、進路を決定するうえでどの通過点C(つまりブロックB)を選択するかを決めるためのブロックBの重み付けである。
【0039】
図4に示すように、清掃エリアSA内の未清掃のブロックBにはポテンシャル値「0」を付与しておく。清掃の終わったブロックBから順にポテンシャル値を「0」から「1」に変更する。また、図5に示すように清掃エリアSAの形状が長方形以外の多角形(この例では六角形)の場合は、清掃エリアSAを囲む長方形(例えば外接矩形)Rを求め、この長方形Rをブロック分割する。そして、ブロックBが清掃エリアSAの外側にあるか内側にあるかを判断し、外側のブロックBにはポテンシャル値「4」を付与し、内側のブロックBにはポテンシャル値「0」を付与する。また、柱などの固定の障害物Sの範囲となるブロックにはポテンシャル値「3」を付与する。また、ポテンシャル値「3」以外のブロックに障害物センサ14,15,16が障害物を検出したときは、その障害物が人などの移動物体であるとみなし、その障害物を避けたときはその障害物のあった未清掃のブロックBのポテンシャル値を「2」とする。清掃ロボット1(CPU39)はポテンシャル値「0」を優先的に選んで走行経路を決定する。ポテンシャル値「2」のブロックBについてはポテンシャル値「0」のブロックBが無くなった後に清掃させるようにしている。経路決定にブロック分割方法(通過点設定方法)を採用するのは、障害物を避ける経路をとったときでも所定のオーバラップ量を維持しながら経路選択することが制御上し易いからである。
【0040】
▲2▼走行制御ルーチン
走行制御ルーチンは、各ブロックBの中心点である通過点Cをどの順序で移動するかを決めて走行経路を決定するルーチンである。ポテンシャル「0」のブロックBを一筆書きの経路で順番に移動する場合、どの経路をとるかを決める制御である。本例では原則として、図1に示すように清掃ロボット1が清掃エリアSA内を一方向の往動と復動を繰り返しながら折り返し時にピッチPずつずれる走行経路を採用する。
【0041】
この基本経路を障害物に妨げられるとき以外守るために、本例では清掃ロボット1が現在のブロックBから次のブロックBに移動する際に選択し得る前後左右の4方向に優先順位を設定している。ジャイロ17で検出される絶対方向(方角)を採用し、清掃ロボット1が原点位置から発進するときの発進方向(方角)を前方向と定め、図2に示すように清掃ロボット1が左側面を壁に面する向きで発進する場合、壁側の方向を最優先順位とし、以下順に、前方向、後方向、反壁側の方向の順で、各方向に優先順に優先番号「1」,「2」,「3」,「4」を付している。図2に示すように清掃ロボット1が左側面を壁に面する向きで発進する場合、優先順位は図3に示すように、左方向「1」、前方向「2」、後方向「3」、右方向「4」のようになる。絶対方向を基準とするため、清掃ロボット1が原点位置から発進するときの前方向が北方向であれば、その後、清掃ロボット1の向きが変わっても、常に北方向が前方向となる。
【0042】
この方向優先順位と前記ポテンシャル値との両方を考慮して進むべき次のブロックBを決定する。原則としてポテンシャル値を優先し、ポテンシャル値が同じブロックが複数存在する場合に方向優先順位を考慮し、そのうち優先番号の最も小さい方向に位置するブロックを次の目標点として選択する。
【0043】
(2)清掃回転数制御プログラム
清掃回転数制御プログラムは、清掃モード(ゴミ量)に応じてサイドブラシ7,7とメインブラシ9の回転数を変える制御をする。すなわち、清掃モードが「標準」のときは各モータ8,10の回転数を標準時の回転数とする。清掃モードが「ゴミ多」のときは各モータ8,10の回転数を標準時の回転数より高くし、清掃モードが「ゴミ少」のときは各モータ8,10の回転数を標準時の回転数より低くする。
【0044】
(3)車速制御プログラム
車速制御プログラムは、ゴミ量に応じて走行速度を変える制御をする。すなわち、清掃モードが「標準」のときは各モータ5,6の回転数を標準時の回転数とする。清掃モードが「ゴミ多」のときは各モータ5,6の回転数を標準時の回転数より低くし、清掃モードが「ゴミ少」のときは各モータ5,6の回転数を標準時の回転数より高くする。
【0045】
次に清掃ロボット1の使い方について説明する。
まず清掃ロボット1を清掃すべき部屋の原点位置、例えば部屋のコーナに置く。清掃選択画面を選択すると、メモリカード42から登録データが読み出され、画面18aに登録された部屋の一覧が表示される。そして、画面18aの一覧の中から清掃すべき部屋を選択する。すると、CPU39はメモリカード42から選択された部屋の清掃エリアデータを読み出す。
【0046】
次に画面18aをゴミ量指定画面に切替える。画面18a上には「標準」、「ゴミ多」、「ゴミ少」の3つの操作ボタンが表示されるので、作業者は部屋全体を見渡してゴミ量を判断し、ゴミ量に適した清掃モードの操作ボタンを押す。
【0047】
すると、CPU39はまず内部処理で、選択された清掃モードに応じた分割の粗さで清掃エリアSAをメッシュ分割する。図1に示すような長方形の清掃エリアSAを例とすると、図1(a)に示すように「標準」が選択された場合、清掃エリアSAは一辺がP=P0(本例では80cm)のブロックBに分割される。また、図1(b)に示すように「ゴミ多」を選択した場合、清掃エリアSAは一辺がP=P1(本例では50cm)のブロックBに分割される。さらに図1(c)に示すように「ゴミ少」を選択した場合、清掃エリアSAは一辺がP=P2(本例では120cm)のブロックBに分割される。ブロック分割後、各ブロックBの中心点の座標を計算し、清掃エリアSA内に通過点Cをマトリクス状に設定する(図2を参照)。なお、長方形以外の多角形の場合、その多角形を囲む長方形(例えば外接矩形)Rを求め、その長方形Rに対してメッシュ分割が施される(図5を参照)。
【0048】
次にCPU39は各ブロックBにポテンシャル値を割り振る。清掃エリアSAの形状が長方形で内部に障害物もない図1の例では、図4に示すように全てのブロックにポテンシャル値「0」が付与される。また、清掃エリアSAが長方形以外の多角形の場合、図5に示すように、清掃エリアSAの外側のブロックBにはポテンシャル値「4」、内側のブロックBにはポテンシャル値「0」が付与される。また、清掃エリアの内側で固定の障害物SがあるブロックBにはポテンシャル値「3」が付与される。
【0049】
そして、作業者が例えば画面18a上のボタン操作をして清掃開始指令をすると、清掃エリアデータから清掃エリアの外周経路の座標を割り出し、清掃ロボット1はまず清掃エリアの外周を一周する。このときの清掃ロボット1の走行経路を見て、作業者は清掃エリアが正しいかどうかを確認する。このとき清掃ロボット1は床面の清掃をせずに清掃エリアを清掃時より高速で一周する。なお、清掃エリアを一周するときに床面を清掃させてもよい。
【0050】
清掃エリアを一周し終えると、清掃ロボット1は清掃エリアの清掃を原点位置から開始する。清掃ロボット1は、各ブロックBに付与されたポテンシャル値と方向優先順位との2種類のデータに基づいて走行経路を決定する。つまり、現在のブロックBから次に進むべき隣のブロックBを決める場合、まず前後左右に隣接する4つブロックBの中からポテンシャル値「0」のブロックBを探し、ポテンシャル値「0」のブロックBが1つに決まればそのブロックBを次の目標点とする。一方、ポテンシャル値「0」のブロックBが複数ある場合は、方向優先順位のデータを参照して優先番号の数値が最も小さい方向に位置するブロックBを選択する。経路は次の進路変更点(折り返し点等)までを一度に演算し、次の進路変更点を目標点として走行制御を行い、途中で障害物を検出したり、次の進路変更点に達する度に、次の経路計画を実施する。
【0051】
その結果、清掃ロボット1は、図1に示すように清掃エリア内を原点位置から壁に沿って真っ直ぐ走行し、壁に突き当たると1つ隣のブロック列へ移るように折り返す。これを1列ずつ順番に繰り返す。そして、清掃ロボット1は内部処理のデータ上で通過したブロックBのポテンシャル値を「0」から「1」に変更してゆく。
【0052】
清掃のオーバラップ量は、ブロックサイズ、つまりブロックBの一辺の長さである、通過点CのピッチPによって決まる。このため、図1(a)に示すように「標準」を選んだときは、ブロックサイズが中程度(P=P0)であることから、オーバラップ量が中程度となる。このとき清掃ロボット1は標準速度で走行するとともに、各ブラシ7,9の回転数が標準速度に制御される。
【0053】
これに対し、図1(b)に示すように「ゴミ多」を選んだときは、ブロックサイズが小さい(P=P1)ことから、オーバラップ量が標準時より大きくなる。このとき清掃ロボット1は標準時より遅い速度でゆっくり走行するとともに、各ブラシ7,9の回転数が標準速度より高速に制御される。その結果、ゴミ量が多くても、丁寧な清掃が行われるので床面のゴミはきれいに取り除かれ、ゴミの取り残しがない。
【0054】
また、図1(c)に示すように「ゴミ少」を選んだときは、ブロックサイズが大きい(P=P2)ことから、オーバラップ量が標準時より小さくなる。このとき清掃ロボット1は標準時より高速で走行するとともに、各ブラシ7,9の回転数が標準速度より低速に制御される。このため、ゴミ量が少ないときは短い清掃経路と高速走行により短時間で清掃を終え、しかもブラシ7,9の消費電力を節約しても床面のゴミがきれいに取り除かれる。
【0055】
また、清掃ロボット1は清掃中にその進行方向に人などの移動物体を障害物として検出すると、通過点Cで方向転換し、その障害物を避ける進路をとる。このように障害物を避けながら走行経路を決めていくことになり、比較的ランダムな走行経路をとることもあり得るが、ブロックB(つまり通過点C)を1升ずつ順次移動する制御なので、どのような走行経路をとっても常に所定のオーバラップ量が確保される。また、人などの移動する障害物を避けたときはそのブロックBのポテンシャル値に「2」を付与しておき、清掃を一応終えてポテンシャル値「0」のブロックが無くなった後、ポテンシャル値「2」のブロックを清掃するので、障害物を避けながら清掃をしても清掃の取りこぼしがない。
【0056】
以上詳述したように本実施形態によれば、以下の効果が得られる。
(1)ゴミ量が多いときほどオーバラップ量を大きくするように清掃モード(ゴミ量情報)に応じたオーバラップ量で清掃がなされるように清掃ロボット1の走行経路を決めるので、ゴミの取り残しがほぼ無い確実な清掃を、ゴミ量の多少に応じたなるべく短い適切な時間で効率よく行うことができる。
【0057】
(2)清掃エリアSA内に清掃モードに応じた一定ピッチPで通過点Cをマトリクス状に設定し、通過点Cを順番に移動していくように走行経路を決める経路決定方法を採用するので、人などの障害物を避けるために比較的ランダムな走行経路をとったとしても、所定のオーバラップ量が確保される走行制御が簡単で済む。
【0058】
(3)清掃エリアSAをメッシュ分割して得られる各ブロックの中心点を算出して通過点を決めるので、清掃モード(ゴミ量の多少)に応じて分割のメッシュの粗さを変更するという比較的簡単な処理で、マトリクス状に点在させる通過点Cを清掃モードに応じたピッチPで設定することができる。
【0059】
(4)各ブロックBに経路を選択する際の優先度の重み付けをし、また進路を決める際の方向に優先順位を設定したので、清掃ロボット1の走行経路として清掃効率のよい経路を決定することができる。例えば清掃エリアの隅から壁に沿って清掃を始め、一方向の往動と復動を繰り返しながら折り返し時にピッチPずつずれる図1に示すような折り返し経路をとることができる。また、障害物を避けてランダムな経路を仮にとるときでも、清掃エリアを清掃するうえで効率のよい経路で清掃できる。
【0060】
(5)作業者が見渡して清掃エリアのゴミ量を把握し、画面18aに表示される「標準」、「ゴミ多」、「ゴミ少」の3つの操作ボタンから1つを選ぶことで、清掃エリアのゴミ量情報を入力操作で清掃ロボット1に教え込む方法をとるので、清掃ロボット1に清掃エリアの正しいゴミ量の情報を与えることができる。よって、ゴミの取り残しのほぼ無い確実な清掃をなるべく短時間で効率よく実現できる。
【0061】
(6)人などの移動物体の障害物を避けてたときにはその避けたブロックBのポテンシャル値を「2」としておくことで、他の部分を先に清掃した後、避けて未清掃のブロックBを後から清掃し直すことができる。また、柱や置物など元々部屋に存在する固定の障害物があるブロックBのポテンシャル値を「3」としているので、人などの移動物体の障害物を判別できる。
【0062】
(7)清掃モード(ゴミ量の多少)に応じて各ブラシ7,9の回転数を変更するようにした。「ゴミ多」のときは各ブラシ7,9の回転数を高くするので、ゴミ量が多いときでもゴミの取り残しをほぼ無くすことができる。また、「ゴミ少」のときは各ブラシ7,9の回転数を低くするので、モータ8,10の消費電力を必要最小限にとどめられ、節電に寄与する。よって、バッテリ25の1回の充電で清掃できる清掃面積を広くすることができる。
【0063】
(8)清掃モード(ゴミ量の多少)に応じて清掃ロボット1の走行速度を変更するようにした。「ゴミ多」のときは清掃ロボット1の走行速度を遅くするので、ゴミ量が多いときでもゴミの取り残しをほぼ無くすことができる。また、「ゴミ少」のときは清掃ロボット1の走行速度を速くするので、清掃時間の短縮や節電に寄与する。よって、この点からも、バッテリ25の1回の充電で清掃できる清掃面積を広くすることができる。
【0064】
(9)清掃開始時の最初に清掃ロボット1が清掃エリアの外周を一周するので、作業者は清掃ロボット1の走行経路を見て正しい清掃エリアであるかどうかを確認できる。よって、清掃エリアを憶え込ませる際の設定ミスや、選択画面で部屋や場所を一覧の中から選択する際の選択ミス等によって、清掃エリアの一部分しか清掃されないという不具合が回避され易い。
【0065】
(第2の実施形態)
次に第2の実施形態を、図9〜図11に基づいて説明する。前記第1の実施形態では、人が入力操作で清掃ロボット1にゴミ量を教え込む方法を採用したが、この実施形態では、清掃ロボット1自身が清掃エリアのゴミ量を割り出す。なお、前記第1の実施形態と同じ構成部分については、同一の符号を使用してその説明を省略し、特に異なる点についてのみ詳述する。
【0066】
図9は、本実施形態における清掃ロボット1の電気的構成を示すブロック図である。第1の実施形態における図6の構成と基本点に同じであるが、ゴミ量を検出する光式センサ50が追加されている点と、光式センサ50が検出したゴミの数を計数するためのカウンタ43がマイコン29に備えられている点が異なる。光式センサ50はマイコン29の入力ポート側に接続されている。
【0067】
図10に示すように、光式センサ50はダストボックス11の吸引口11aに取付けられている。すなわち、図10(a)に示すように、光式センサ50は、ダストボックス11に吸引口11aの幅方向両側に配置された投光器50aと受光器50bとからなる。図10(b)に示すように、光式センサ50は投光器50aからの光がメインブラシ9によってはじき飛ばされるゴミの通路付近を通るように位置設定されている。
【0068】
図11に示すように、清掃開始時に清掃エリアSAを最初に外周経路▲1▼でまず一周試走するときに、床面の清掃も実施する。この一周分の試走で取り込んだゴミ量を検出し、そのゴミ量から清掃エリア全体のゴミ量を予測(推定)するようにしている。一周させる試走の際の清掃モードは「標準」で行う。
【0069】
この試走時に、受光器50bが受光する光がゴミDによって遮られて途切れる回数をマイコン29がカウンタ43により計数する。マイコン29は、エンコーダ37,38からの信号値から求まる走行速度Vと、カウンタ43に単位時間当たりに計数されるゴミの計数値とから、単位床面積当たりのゴミの計数値を計算する。そして、単位床面積当たりのゴミの計数値からゴミ量の多少を判定し、この判定結果に基づき清掃エリア内の未清掃域を含む全体的なゴミ量の指標である清掃モードを割り出す。清掃モードは、前記第1の実施形態と同様で「標準」、「ゴミ多」、「ゴミ少」の3段階を採用する。そして、一周し終わった後、推定されたゴミ量に基づき割り出された清掃モード基づき、清掃エリアSAのブロック分割、通過点設定(各ブロックの中心点座標の算出)、ポテンシャル値設定を、前記第1の実施形態と同様の処理方法で行う。なお、ゴミ検出手段は光式センサ50とカウンタ43とにより構成され、ゴミ量予測手段はマイコン29により構成される。
【0070】
図11に示すように、一周した外周経路▲1▼の内側のエリアを折り返し経路▲2▼で清掃する。経路▲2▼の決め方は、前記第1の実施形態と同様で、ブロックに付与されたポテンシャル値と方向優先順位との2種類のデータに基づいて決定される。なお、一周したときに「ゴミ多」の判定がなされた場合は、もう一度外周の部分も清掃してもよい。
【0071】
次に清掃ロボット1の動作を説明する。
清掃ロボット1が清掃を開始すると、まず清掃エリアの外周を一周する。この試走のとき、ダストボックス11に吸引されるゴミが光式センサ50により検出される。マイコン29は光式センサ50により検出されたゴミの数をカウンタ43に計数するとともに、走行速度Vと単位時間当たりのゴミの計数値とから、単位床面積当たりのゴミ量(計数値)を求める。一周分の試走で単位床面積当たりのゴミ量が最も多かった箇所のゴミ量を清掃エリアのゴミ量として採用する。清掃エリアのゴミ量の多少の判定結果から、「標準」、「ゴミ多」、「ゴミ少」の3種類の清掃モードのうち1つが割り出される。なお、清掃エリア全体のゴミ量の推定方法は、上記の方法に限定されず、例えば一周したときの平均的なゴミ量を採用したり、また複数箇所の単位床面積当たりのゴミ量から所定の計算ルールに従って、清掃エリア全体のゴミ量を割り出す方法を採用することもできる。
【0072】
こうして試走時のゴミ量検出結果から清掃エリアSAのゴミ量を推定して清掃モードを割り出すと、前記第1の実施形態と同様にして、マイコン29は内部処理で清掃モード(ゴミ量の多少)に応じた分割粗さで清掃エリアSAをメッシュ分割する。すなわち、図1に示すように「標準」のときは分割のメッシュを粗さをP=P0とし、「ゴミ多」のときには分割のメッシュの粗さをP=P1とし、さらに「ゴミ少」のときには分割のメッシュの粗さをP=P2とする。
【0073】
以降の処理手順は前記第1の実施形態と同様である。すなわち、各ブロックBの中心点の座標を計算して清掃エリアSA内に通過点Cをマトリクス状に設定するとともに、各ブロックBにポテンシャル値を付与する。試走後、経路▲1▼の内側のエリアを経路▲2▼で走行する際の走行経路の決定の仕方は、前記第1の実施形態と同じである。障害物を検出したときには障害物を避けるが、そのときの進路変更の仕方や、ポテンシャル値「2」への置き換え等についても、前記第1の実施形態と全く同様である。
【0074】
以上詳述したように本実施形態によれば、前記第1の実施形態で述べた(1)〜(4),(6)〜(9)の効果が同様に得られる他、以下の効果が得られる。(10)清掃ロボット1が清掃エリアの外周経路を一周する試走のときに検出したゴミの計数値から清掃エリア全体のゴミ量を推定して清掃モードを割り出すので、ゴミ量の入力操作を不要にできる。また、前記第1の実施形態では、人によるゴミ量の判断ミスや、清掃モードを選択する際の入力操作ミス等の原因によって、清掃後にゴミが残る心配があったが、このような人のミスによる不具合を回避できる。
【0075】
(11)清掃エリアの外周を一周するときにゴミ量を推定するための試走を兼ねるので、ゴミを採集する試走を追加しても清掃の作業時間の追加とならない。また、試走により清掃エリアの外周一周分のゴミを採集するので、清掃エリアのゴミ量を偏りなく把握し易く、清掃エリアのゴミ量を正しく推定できる。
【0076】
(12)ダストボックス11の吸引口11aに実際に取り込まれるゴミを計数するので、ゴミ量を正しく推定できる。すなわち、床面からの反射率によってゴミを検出する方法を採ると、汚れとゴミの区別がつかず正しいゴミ量を把握し難いが、実際に吸い取ったゴミのみを計数するので、ゴミ量を正しく検出できる。
【0077】
(第3の実施形態)
次に第3の実施形態を、図12,図13に基づいて説明する。前記第2の実施形態では、ゴミ量の情報を取得する方法として光式センサ50を用い、清掃エリアの外周を一周したときに検出したゴミ量から清掃エリア全体のゴミ量を推定し、この推定結果に基づく清掃モードを途中で変更することはしなかった。これに対し、この実施形態では、清掃ロボット1が残りのエリアのゴミ量を推定しながら清掃をし、清掃の途中でゴミ量が変化したと判断すると、残りのエリアについて清掃モードを変更し、変更後の清掃モードに基づく清掃条件で清掃を実施する。なお、前記第1および第2の実施形態と同じ構成部分については、同一の符号を使用してその説明を省略し、特に異なる点についてのみ詳述する。
【0078】
本実施形態における清掃ロボット1の電気的構成は、図9に示すものと同様である。最初の試走によるゴミ量検出結果から決まる清掃モードに基づく清掃エリアのブロック分割、通過点設定、ポテンシャル値設定等の処理内容も前記第2の実施形態と同様である。
【0079】
経路▲2▼での本清掃を開始してからも、マイコン29は、光式センサ50により検出されたゴミの数をカウンタ43により計数し、走行速度Vと単位時間当たりのゴミの計数値とから、単位床面積当たりのゴミ量を算出する。そして、逐次求まる単位床面積当たりのゴミ量から残りのエリアのゴミ量を推定する。清掃途中で残りのエリアのゴミ量が、現在採用している清掃モードのものと異なるときは、残りのエリアについてその変更後の清掃モードに基づく清掃条件を採用する。
【0080】
例えば図12に示すように、清掃エリアSAにゴミ量の多い領域DA(破線で示す)があった場合、最初に一周したときは領域DAを通らないので「標準」が割り出される。そして、同図に太線で示す標準時のオーバラップ量となる経路で清掃をしていても、清掃ロボット1が同図に示す領域DAに入る経路をとったときに、残りのエリアについて推定されたゴミ量に基づく清掃モードが「ゴミ多」と判定される。すると、マイコン29は図13に示すように残りのエリアを清掃モード「ゴミ多」に基づきブロック分割し直す。よって、領域DAのほぼ全域を含む残りのエリアについては、「ゴミ多」時のオーバラップ量の経路で清掃が行われる。また、この際、清掃ロボット1の走行速度およびブラシ7,9の回転数は清掃モード「ゴミ多」に応じて速度制御される。
【0081】
清掃途中で残りのエリアのゴミ量を推定し、清掃モードの変更を検出する度に、残りのエリアの清掃条件を変更後の清掃モードに基づくものに変更するので、清掃エリアにゴミ量の異なる分布が所々に存在しても、清掃エリアはきれいに清掃される。
【0082】
以上詳述したように本実施形態によれば、前記第1および第2の実施形態で述べた(1)〜(4),(6)〜(12)の効果が同様に得られる他、以下の効果が得られる。
【0083】
(13)清掃エリアにゴミ量の異なる分布が存在するときでも、残りのエリアのゴミ量を推定して清掃モードの変更を見出したときは、清掃条件を清掃途中で変更し、ゴミ量の異なるエリア毎に適切な清掃を施すことができるので、ゴミの取り残しのほぼ無い一層確実な清掃を実現できるうえ、清掃効率を一層高めることができる。
【0084】
なお、実施形態は、上記に限定されず以下の態様で実施することもできる。
○ 通過点を決める方法は、清掃エリアをメッシュ分割して得られる各ブロックの中心点を求める方法に限定されない。例えばブロックの中心点でなくコーナーであってもよい。また、清掃エリアをメッシュ分割することなく通過点の座標のみを算出する方法をとることができる。
【0085】
○ 走行経路の決定方法は、通過点を決めておく方法に限定されない。図1に示す折り返し経路を予めプログラムしておくパス方式でもよい。この場合、パスの間隔、すなわち折り返し時にずれるピッチを、ゴミ量情報に基づきゴミ量の多少に応じて変更する。
【0086】
○ 清掃ロボットが走行した経路を記憶し、その走行経路軌跡に対して一定のオーバラップ量が確保されるように走行経路を演算により割り出す走行経路決定方法を採用することができる。この場合、清掃エリアのメッシュ分割も、通過点の設定も不要である。
【0087】
○ ゴミ量を予測(推定)するための試走経路は、清掃エリアの外周一周に限定されない。清掃経路の最初の所定距離を試走として採用してもよい。例えば一方向の往動と復動と繰り返す清掃経路において、最初の往動を試走とすることもできる。また、清掃エリアを横切る経路を採用することもできる。清掃エリアを横切る経路であれば、清掃エリアの全体的なゴミ量を正しく把握し易い。また、清掃エリアを縦横に横切るなど、横切る経路の本数を複数に設定するとよい。
【0088】
○ ゴミ検出手段は、光式センサ50などのようなゴミの数を計数する検出手段に限定されない。ダストボックスに取り込んだゴミの重量を検出するものであってもよい。この場合、単位面積当たりに取り込んだゴミの重量からマイコン29は清掃エリアのゴミ量を推定すればよい。また、カメラで清掃エリアを撮影した画像データの画像処理によって清掃エリアのゴミ量を把握してもよい。例えばゴミの無いときの清掃エリアの画像を基準画像とし、その基準画像と、清掃開始時に撮影した画像との比較から部屋全体のゴミ量を把握するようにしてもよい。
【0089】
○ 一方向の往動と復動を繰り返しながら所定ピッチずつずれる走行経路を基本とすることに限定されない。渦巻き状の経路としてもよい。一筆書きできる規則性のない経路であってもよい。また、清掃エリアを複数の小エリアに分け、各小エリアの清掃を1つずつ順番に終えていく経路をとることもできる。
【0090】
○ 入力操作手段は表示装置18とは別個の入力装置であってもよい。また、パソコン20を使って遠隔から清掃ロボットに対してゴミ量情報を入力できる構成であってもよい。また、清掃ロボットを比較的近くからリモコンを使って遠隔操作できるようにし、そのリモコンにゴミ量情報を入力するための入力操作手段を設けてもよい。
【0091】
○ 清掃モードは3段階に限定されない。2段階もしくは4段階以上であっても構わない。なお、標準と、標準よりゴミが多いときと少ないときとの各モードが用意された3段階以上が好ましい。
【0092】
○ 人通りの多少やゴミの発生し易さなど、部屋(場所)毎にゴミ量の多少が予め分かっている場合は、部屋毎にゴミ量情報を予め憶え込ませておき、部屋毎に通過点のピッチを定めておくなどし、オーバラップ量を決めておく制御を採用することもできる。この場合、ゴミ量情報はメモリに予め記憶され、メモリに部屋毎のゴミ量情報を記憶させるための入力操作手段が情報取得手段となる。
【0093】
○ 清掃エリアの設定方法は、清掃エリアを実際に走行させて清掃ロボットに憶えさせる方法に限定されない。レーザセンサを清掃ロボットに取付け、清掃ロボットを1回転させてレーザセンサで部屋の形状を認識させる方法を採用することもできる。
【0094】
○ 清掃部は、サイドブラシやメインブラシのような回転式に限定されない。例えば箒のように一方向へ掃き寄せる運動をする方式のものでもよい。
○ 清掃ロボットはスイーパ方式に限定されない。洗浄液で床面を磨く清掃ロボットに適用してもよい。また、ゴミを掃き寄せる駆動ブラシを備えない清掃ロボットであってもよい。例えば本体底部に掃除機の吸取口のみがあるタイプでもよい。
【0095】
前記各実施形態及び各別例から把握される請求項以外の技術的思想(発明)を、以下に記載する。
(1)請求項1〜6のいずれかにおいて、清掃ロボットはスイーパ方式である。
【0096】
(2)請求項2において、前記経路決定手段は、予め設定された清掃エリアを、ゴミ量が多いときほど細かくなるようにゴミ量の多少に応じた粗さでメッシュ分割し、分割された各ブロック中の所定点を前記通過点として求める。この構成によれば、通過点を比較的簡単な処理で求められる。
【0097】
(3)請求項2又は前記(2)の技術的思想において、清掃エリア内を一方向に往動・復動を繰り返しながら折り返し時にゴミ量に応じたピッチずつずれるように通過点を順番に移動するように走行経路を決定する。この場合、この走行経路をとることで、清掃エリアの片側から順序よく清掃が進められるので、清掃が効率よく行われる。
【0098】
(4)前記(2),(3)の技術的思想において、各ブロックに経路を決定するうえでの優先すべき重み付けを付与するとともに、清掃ロボットの移動方向の優先度を設定し、各ブロック毎の重み付け値と、清掃ロボットの移動方向の優先順位とに基づき前記走行経路を決定する。この構成によれば、清掃効率のよい走行経路を選択できる。
【0099】
(5)請求項4において、前記ゴミ量予測手段は、清掃ロボットが前記清掃エリア内の試走経路を走行したときにおける前記ゴミ検出手段の検出結果に基づいて清掃エリアのうち少なくとも未清掃エリアのゴミ量を予測する。
【0100】
(6)前記(5)の技術的思想において、前記試走経路は清掃エリアの外周経路である。この構成によれば、清掃エリアのうち未清掃エリアのゴミ量を正しく予測できる。
【0101】
(7)請求項4及び前記(5),(6)の技術的思想のいずれかにおいて、前記情報取得手段は、清掃エリアの清掃中に前記ゴミ検出手段が検出した検出結果に基づき前記ゴミ量予測手段が残りのエリアのゴミ量を予測し、予測されたゴミ量の多少の情報が現在採用する情報の内容と異なれば予測されたゴミ量の情報に応じたオーバラップ量とするように走行経路を見直す経路見直し手段を備えている。この構成によれば、清掃途中でも適宜に適切なオーバラップ量に変更でき、より効率のよい清掃を実現できる。
【0102】
(8)請求項4及び前記(5),(6),(7)の技術的思想のいずれかにおいて、前記ゴミ検出手段は、清掃ロボットが取り込んだゴミの量を検出する。この構成によれば、清掃面の汚れをゴミと間違えることなく正しいゴミの量を検出できる。
【0103】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1〜請求項6に記載の発明によれば、ゴミ量が多いときほど清掃のオーバラップ量を大きくとるようにゴミ量の多少に応じて走行経路を決めるので、ゴミ量の多少に応じた適切な短時間で確実に清掃をすることができる。
【0104】
請求項2に記載の発明によれば、請求項1の発明の効果に加え、ゴミ量の多少に応じたピッチで清掃エリアに通過点をマトリクス状に決め、全ての通過点を順次通るように走行経路を決定するので、障害物を避けるなどのため比較的ランダムな走行経路をとっても、ゴミ量に応じた所定のオーバラップ量を確保した走行制御がし易い。
【0105】
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、清掃エリアを見渡して人が判断したゴミ量の情報を清掃ロボットに入力操作で教え込むので、清掃ロボットに適切なゴミ量情報を与えることができる。
【0106】
請求項4に記載の発明によれば、請求項1又は請求項2の発明の効果に加え、ゴミ検出手段が検出したゴミの検出結果からゴミ量を予測してゴミ量情報を取得するので、人がゴミ量情報を教え込む操作を不要にすることができる。
【0107】
請求項5に記載の発明によれば、請求項1〜請求項4のいずれかの発明の効果に加え、ゴミ量が多いときほど清掃部の駆動回転数を高くするので、ゴミ量に応じた効率のよい清掃をすることができる。
【0108】
請求項6に記載の発明によれば、請求項1〜請求項5のいずれかの発明の効果に加え、ゴミ量が多いときほど走行速度を高くするので、ゴミ量に応じた効率のよい清掃をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態における清掃ロボットの清掃経路を示す模式図。
【図2】清掃エリアのブロック分割図。
【図3】清掃ロボットの方向優先順位を説明する模式平面図。
【図4】ブロックのポテンシャル値を説明するデータ図。
【図5】同じく清掃エリアが多角形のときのデータ図。
【図6】清掃ロボットの電気的構成を示すブロック図。
【図7】清掃ロボットの側面図。
【図8】清掃ロボットの平面図。
【図9】第2の実施形態における清掃ロボットの電気的構成を示すブロック図。
【図10】光式センサを備えるダストボックスを示し、(a)は平面図、(b)は側面図である。
【図11】清掃ロボットの清掃経路を示す模式図。
【図12】第3の実施形態における清掃経路を示す模式図。
【図13】同じく清掃経路を示す模式図。
【符号の説明】
1…清掃ロボット、2…本体、5,6…走行駆動部としての走行用モータ、7…清掃部としてのサイドブラシ、 8,10…清掃速度制御手段を構成するモータ、9…清掃部としてのメインブラシ、19…情報取得手段及び入力操作手段としての入力装置、27…走行制御手段、清掃速度制御手段及び走行速度制御手段を構成するコントローラ、29…経路決定手段、情報取得手段及びゴミ量予測手段としてのマイコン、31,32…走行制御手段及び走行速度制御手段を構成するドライバ、33,34,35…清掃速度制御手段を構成するドライバ、39…CPU、40…メモリ、42…メモリカード、50…情報取得手段及びゴミ検出手段を構成する光式センサ、43…情報取得手段及びゴミ検出手段を構成するカウンタ、SA…清掃エリア、C…通過点。

Claims (6)

  1. 清掃面を清掃するための清掃部を備えた自走式の清掃ロボットであって、
    清掃対象となる清掃エリアのうち少なくとも未清掃エリアのゴミ量の多少を把握するためのゴミ量情報を取得する情報取得手段と、
    前記ゴミ量情報に基づきゴミ量が多いときほど清掃のオーバラップ量を大きくするようにゴミ量の多少に応じて走行経路を決定する経路決定手段と、
    前記走行経路で走行するように走行駆動部を制御する走行制御手段と
    を備えた清掃ロボット。
  2. 前記経路決定手段は、予め設定された清掃エリア内に、ゴミ量の多少に応じた一定ピッチの通過点をゴミ量が多いときほど小さなピッチでマトリクス状に決め、該清掃エリア内の全ての通過点を順次通るように前記走行経路を決定する請求項1に記載の清掃ロボット。
  3. 前記情報取得手段は、前記ゴミ量情報を入力するための入力操作手段である請求項1又は請求項2に記載の清掃ロボット。
  4. 前記情報取得手段は、ゴミを検出するゴミ検出手段と、該ゴミ検出手段の検出結果に基づいて前記清掃エリアのうち少なくとも未清掃エリアのゴミ量を予測するゴミ量予測手段とを備える請求項1又は請求項2に記載の清掃ロボット。
  5. 前記ゴミ量情報に基づき前記清掃部の駆動回転数をゴミ量が多いときほど高くするように速度制御する清掃速度制御手段を備えている請求項1〜請求項4のいずれか一項に記載の清掃ロボット。
  6. 前記ゴミ量情報に基づき走行速度をゴミ量が多いときほど遅くするように速度制御する走行速度制御手段を備えている請求項1〜請求項5のいずれか一項に記載の清掃ロボット。
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