JP3598241B2 - 光コネクタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、両端に光プラグのようなものを嵌合させることができる光コネクタに関し、特に、光コネクタをパネルへ取り付けるためのパネル取付部材を備えた光コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、実開平6−25816号に、パネル取付部材を備えた光コネクタが示されている。この光コネクタは2個の光コネクタ部材から成る。これらの光コネクタ部材は、互いに同一形状を有し、互いに相補関係で組み合わされて、1つの光コネクタを形成し得る。この光コネクタをパネルに接続するために、例えば金属プレートでできたパネル取付部材が必要とされる。パネル取付け部材は光コネクタ部材とは別体で形成されており、各光コネクタ部材にそれぞれ組み付けられる。例えば、上の従来例では、光コネクタ部材が2個存在することから、パネル取付部材も2個必要となる。また、光コネクタには、例えば割スリーブのような、整列スリーブが必要とされる。整列スリーブは、フェルール同士を整列させてそれらを互いに突き当てることができる。このような光コネクタでは、通常、整列スリーブを遊動的に保持するために、スリーブホルダを設けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、取付部材を光コネクタ部材と別体で設けた場合には、取付部材の分だけ部品点数が増え、これに伴って、コスト高になるという問題がある。特に、上の従来例のように、光コネクタを複数の光コネクタ部材で形成した場合には、取付部材も複数必要になることがある。更に、通常の光コネクタのように、スリーブホルダを使用している場合には、部品点数が更に増加してしまう。
【0004】
本発明の目的は、上に挙げた従来技術における問題点を解決することであり、取付部材を別体で設けず、しかも、スリーブホルダを使用しないこととして、部品点数の減少によるコスト削減を図った光コネクタを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一つの観点によれば、フランジ部を有したハウジングを備えており、該ハウジングの内部には、光プラグが挿入される光プラグ嵌合部と、該光プラグ嵌合部に挿入される光プラグを該光プラグ嵌合部に係止するプラグロック係止片と、前記光プラグ嵌合部に挿入される光プラグのフェルールを整列保持する割スリーブの略半分を受け入れて前記割スリーブを支持し得る半割スリーブ収納部とが設けられており、前記ハウジングの側面には、前記ハウジングと一体成形された片持ち梁状のパネル取付用ロック係止片が設けられており、該パネル取付用ロック係止片には、前記フランジ部に設けたパネル固定用のネジ穴に通されるネジとの衝突を防止する逃げが設けられている光アダプタ部材であって、同じ形状、寸法の2個の前記光アダプタ部材同士を前記フランジ部で互いに突き合わせ接続したときに、それら光アダプタ部材の半割スリーブ収納部によって割スリーブ収納部を形成し、該割スリーブ収納部に支持される割スリーブを介して、各光アダプタ部材の光プラグ嵌合部に挿入される光プラグのフェルール同士を互いに突き当てることができる光コネクタとして形成され得ることを特徴とする光アダプタ部材が提供される。
【0007】
本発明の別の観点によれば、同じ形状、寸法の2個の光アダプタ部材同士を該光アダプタ部材のハウジングのフランジ部で互いに突き合わせ接続することによって形成された光コネクタであって、該光コネクタのハウジングの内部には、光プラグがそれぞれ挿入される1対の光プラグ嵌合部と、各光プラグ嵌合部にそれぞれ挿入される各光プラグを各光プラグ嵌合部にそれぞれ係止する2組のプラグロック係止片と、前記光プラグ嵌合部に挿入される各光プラグのフェルールを整列保持する割スリーブを支持するように前記フランジ部の左右各側に延びる割スリーブ収納部とが設けられており、前記ハウジングの側面には、前記ハウジングと一体成形された片持ち梁状のパネル取付用ロック係止片が設けられており、該パネル取付用ロック係止片には、前記フランジ部に設けたパネル固定用のネジ穴に通されるネジとの衝突を防止する逃げが設けられており、各光プラグ嵌合部に光プラグが挿入されたときにこれらの光プラグのフェルール同士を前記割スリーブを介して互いに突き当てることができることを特徴とする光コネクタが提供される。
【0010】
【発明の実施の形態】
図1乃至図6を参照して、本発明の実施形態を説明する。
【0011】
図1乃至図3に、本発明の実施形態による光アダプタコネクタの一例を示す。図1は、この光アダプタコネクタの上面図、図2は、その側面図、図3は、図1の矢印A方向から見たこの光アダプタコネクタの正面図である。これらの図は、特に、本実施形態の光アダプタコネクタがネジ4やワッシャ6を用いてパネル2に固定されているときの状態を示している。
【0012】
図1、図2に示されるように、この光アダプタコネクタ1は、全く同じ形状、寸法の、互いに相補形状を成す2個の部材(以下、光アダプタ部材と呼ぶ)から成る。各光アダプタ部材は、それぞれが1個の部材として一体成形されており、また、それらのハウジングのフランジ部14で互いに突き合わせ接続されることによって、1個の完全な光アダプタコネクタとして形成され得る。ただし、この光アダプタコネクタ1の内部には、1個の割スリーブが設けてある。光アダプタ部材11は、各光アダプタ部材11に設けた係止舌片23等を通じて互いに固定し合うようになっている。
【0013】
光アダプタコネクタ1がパネル2に位置決めされたとき、2個の光アダプタ部材11のそれぞれが、パネル2の左右各側(図面上下方向)にほぼ対称に配置される。この結果、光アダプタ部材11のそれぞれが、パネル2に直交する方向に、また、パネルの左右各側にて、図3に示されているような断面四角形の光プラグ挿入口12を向ける。これらの挿入口12から、光プラグ3(図6参照)を図示矢印A方向にて光アダプタ部材11内部にそれぞれ挿入することにより、これらの光プラグを光アダプタコネクタ1の内部で互いに接続させることができる。
【0014】
更に、図4乃至図6を参照して、この光アダプタコネクタの構造をより詳細に説明する。図4は、図2の4−4線断面図、図5は、図1の5−5線断面図、更に、図6は、光アダプタ部材11の一方に光プラグ3が挿入されているときの状態を図4と同様の方法で示した図である。図面簡略化のため、図4、図5では、ネジおよびワッシャを、図6では、更にパネルも省略して示している。
【0015】
図4によく示されるように、各光アダプタ部材11にはそれぞれ、その一対の対抗側面に1つずつ、計2個のパネル取付用ロック係止片13が設けてある。光アダプタ部材11は2個設けられていることから、2組の、したがって計4個のパネル取付用ロック係止片13、13’が存在する。これらのパネル取付用ロック係止片13、13’は、光アダプタ部材11をパネル2に取り付けるためのパネル取付部材として使用されるものである。ただし、パネルへの取り付けのために実際に使用されるのは、いずれか一方の光アダプタ部材に設けられた2個のパネル取付用ロック係止片13だけである。図面から明らかなように、これらのパネル取付用ロック係止片13、13’は、光アダプタ部材のその他の部材とともに一体成形されている。したがって、本発明では別体としてのパネル取付部材は存在せず、この結果、光コネクタの部品点数は減少する。
【0016】
パネル取付用ロック係止片13、13’の先端側は、フランジ部の反対側からフランジ部14の側に向かって延長されている。また、これらのパネル取付用ロック係止片13は、光アダプタ部材の外側に向かって常時付勢された状態で片持ち梁状とされている。光アダプタコネクタ1をパネル2に取り付けるには、いずれか一方の光アダプタ部材11を、パネル取付用ロック係止片13、13’の根元側から、図示矢印B方向にて、パネル2の穴30に挿入すればよい。パネル取付用ロック係止片13は片持ち梁状とされていることから、パネル取付用ロック係止片13とパネル穴30の縁との衝突によって、パネル取付用ロック係止片13は自然に光アダプタ部材の中心側へと変位されていく。パネル取付用ロック係止片13の先端に設けた段差部15が、パネル2の縁に達したときに、パネル取付用ロック係止片13は外側に向かってパチンと戻り、パネル取付用ロック係止片13端部の段差部15はパネル2の端部と係合する。この結果、光アダプタ部材11は、パネル2に係止(固定)される。
【0017】
光アダプタ部材11をパネル2に係止した後に、更に、フランジ部14のネジ固定用の穴16にワッシャ6を介してネジ4を通すようにして、光アダプタ部材11(光アダプタコネクタ1)をパネル2により確実に固定することもできる。ネジ4やワッシャ6を用いた固定状態は、図1乃至図3によく示されている。ただし、上述したように、光アダプタ部材11は、パネル取付用ロック係止片13によって既にパネルに係止(固定)されていることから、このネジ止めは必ずしも必要なものではない。ネジ止めを行なうかどうかはユーザの任意である。
【0018】
図2、図3から明らかなように、パネル取付用ロック係止片13の先端外部側面には、ネジ止めの際にネジ4の頭、特にその縁41が、パネル取付用ロック係止片13と衝突するのを防止する逃げ17が設けられている。上述したように、パネル取付用ロック係止片13は光アダプタ部材の外側に向かって常時付勢されていることから、ネジ4の固定作業の際に、ネジ4の縁41が係止片13の先端部付近と衝突して、この作業が妨げられるおそれがある。そこで、本発明では、係止片13に逃げ17を設けるようにして、このような衝突を防いで、固定作業をスムーズに行なうことができるようにしている。
【0019】
再び、図4を参照する。光アダプタ部材11のハウジングの内部には、光プラグ3が挿入される光プラグ嵌合部18が形成されている。また、この光プラグ嵌合部18に沿って、光プラグを光プラグ嵌合部18に係止する2個で1組のプラグロック係止片20が設けられている。更に、光プラグ嵌合部18の先端側には、フランジ部14に抜ける半割スリーブ収納部19が設けられている。
【0020】
プラグロック係止片20はそれぞれ、上に説明したパネル取付用ロック係止片13とは逆側、すなわち、光アダプタ部材の中心側に向かって常時付勢された状態で片持ち梁状とされている。また、プラグロック係止片20の先端側は、フランジ部14の側に向かって延長されている。これらのプラグロック係止片20を、光プラグ3の挿入側(図1のAの方向)から見ると、図3に示されているような2段の階段状に見える。
【0021】
各プラグロック係止片20のほぼ先端にプラグ係止突起22が設けてある。図6から容易に類推することができるように、光プラグ3が光プラグ嵌合部18に挿入されると、この挿入にともなって、プラグロック係止片20は光プラグ3の対応突起部32によって光アダプタ部材の外側方向へ変位される。その後、プラグ係止突起22が対応突起部32を完全に乗り越えたときに、プラグロック係止片20は中心側にパチンと戻り、光プラグ3は光アダプタコネクタ1内に係止される。光プラグ3を引き抜くときは逆の動作が行われる。
【0022】
半割スリーブ収納部19は、2個の光アダプタ部材11が互いに組み付け固定されたときに、1個の完全な割スリーブ収納部として形成され得る。更に言えば、1つの光アダプタ部材11の1つの半割スリーブ収納部19は、1つの完全な形態としての割スリーブ収納部の半分のみしか形成しない。半割スリーブ収納部19は、その後方、すなわち、フランジ部14とは反対側に、割スリーブの抜け防止のために環状の抜け止め21を有する。光コネクタ部材同士が互いに組み付けられる際、割スリーブは、その半分のみをいずれか一方の光コネクタ部材の半割スリーブ収納部19に収容され、そこに遊動的に支持される。光コネクタ部材が互いに組み付けられたとき、この割スリーブ9は、2個の半割スリーブ収納部19によって完全に包囲され、また、それら光コネクタ部材の抜け止め21の間に遊動的に支持される。このように、本発明では、割スリーブをこの割スリーブ収納部にわずかの遊動をもって直接的に支持することとしており、したがって、従来の光コネクタで通常使用されているスリーブホルダは使用しない。
【0023】
割スリーブ9は、例えば、セラミック、又は、リン青銅等の材料にて一体的に形成されたものであってもよい。割スリーブ9は、その両側から光プラグ3のフェルール31(図6参照)を受け入れることができる。図6は、割スリーブ9の一方の側から光プラグ3のフェルール31を受け入れて、該フェルール31が整列保持されているときの状態を示している。図面簡略化のため、この図6では、光プラグ3(フェルール31)は1つしか示されていないが、他方の側(図面下側)にも同様の状態で光プラグ3を配置することができる。フェルール31は、この割スリーブによって互いに整列された状態で弾性的に保持されることにより、互いに突き合わされる。尚、光プラグ3の構造の詳細についてはここでは省略する。
【0024】
図5を参照して、光アダプタ部材11相互間の固定方法を説明する。この図によく示されているように、これらの光アダプタ部材11は、一方が他方を補う関係で固定される。すなわち、光アダプタの一方の面(例えば、図5の左側の面)のみに着目して説明すれば、一方の光アダプタ部材11の係止舌片23に設けた1個の突起25と本体部24に設けた1個の突起26の計2個の突起部が、他方の光アダプタ部材11に設けられた係止穴27、28と、それぞれ係合するようになっている。図1から明らかなように、この一方の面と同一の面上には、もう1組の係合部25’(27’)、26’(28’)が存在する。したがって、これらの光アダプタ部材11は、一方の面において、計4個所で互いに固定し合う。他方の面を含めれば、これらの光アダプタ部材11は、計8個所で互いに固定し合っているということができる。
【0025】
これらの突起部や係止穴に加えて、更に他の突起や穴部の組を設けることにより、光アダプタ部材11同士を固定する際の向きを決定することもできる。すなわち、一方の光アダプタ部材11(例えば、図5の上側の光アダプタ部材)の一方の面(例えば、図5の左側の面)に突起(図示されていない)を設け、他方の光アダプタ部材11(図5の下側の光アダプタ部材)の一方の面(図5の左側の面)に、この突起が挿入される穴部(図示されていない)を設けて、各光アダプタ部材の逆差しを防止することができる。逆差しを防止して、光アダプタ部材11同士の固定向きを決定することにより、例えば、この光アダプタ部材11の固定向きに対応させて、各光アダプタ部材11における光プラグ挿入受け部29(図3参照)の方向を定めるようにすれば、各光アダプタ部材11に挿入される光ファイバプラグの偏心方向を容易に一致させることができ、それら光ファイバプラグ間の光の伝達を良好なものとすることができる。
【0026】
上述したように、本実施形態の光アダプタ部材は、その全体が1つの部材として一体成形されている。更に言えば、本実施形態では、パネル取付用ロック係止片13、13’のみならず、プラグロック係止片20や光アダプタ挿入部18その他の部分もまた、光アダプタ部材のハウジングの一部として形成されている。したがって、本実施形態の光コネクタを形成するには、2個の光アダプタ部材と1個の割スリーブ、したがって、計3個の部品のみしか必要としない。
【0027】
尚、本実施形態では、全く同じ形状、寸法の、互いに相補形状を成す2個の光アダプタ部材11から光コネクタを形成し、各光アダプタ部材11のそれぞれにパネル取付用ロック係止片13を設けることとしていたが、パネル取付側の光アダプタ部材11のみにそのようなパネル取付用ロック係止片を設けるようにしてもよい。
【0028】
次に、図7乃至図9を参照して、簡易光レセプタクルコネクタの一参考例を説明する。
【0029】
図7は、この簡易光レセプタクルコネクタ5に簡易光プラグ8が挿入された状態を、図2の4−4線断面図と同様の方法で示す図(図6に相当する)、図8は、このときの状態を、図1の5−5線断面図と同様の方法で示す図(図5にほぼ相当する)、更に図9は、図1の矢印A方向から見たこの光レセプタクルコネクタの正面図に相当する図(図3に相当する)である。図面簡略化のため、これらの図では、ネジやワッシャ、パネルは省略されている。なお、図面中、図1乃至図6における番号と同じ番号は、図1乃至図6におけるのと同じ部材または同等の部材を示しているものとする。
【0030】
簡易光レセプタクルコネクタ5は、図1乃至図6を参照して上に説明した光アダプタコネクタ1のように、光プラグ3(図6参照)同士を嵌合させるためのものではなく、光プラグと簡易光プラグ8を嵌合させるためのコネクタである。ここで、簡易光プラグ8とは、例えば、図6に示した光プラグ3から外部ハウジングを取り除いたもの、更に言えば、フェルール31’とこのフェルール保持部材33のみから成る簡易な光プラグ3を意味するが、これに、限定されるものではない。図7、図8に簡易光プラグ8として示したプラグは簡易光プラグ8の単なる一例にすぎない。
【0031】
簡易光レセプタクルコネクタ5は、外部ハウジングである光レセプタクル部材51と、この外部ハウジングの内部に配置される内部ハウジングである簡易光プラグハウジング52と、1つの割スリーブ9’から成る。図面からも明らかなように、これらの各部品は、それぞれが1個の部材として一体成形されている。
【0032】
光レセプタクル部材51の内部のほぼ半分(図面下側半分)には、光プラグ3を挿入することができるようになっており、残りのほぼ半分(図面上側半分)には、簡易光プラグハウジング52を組み付けることができるようになっている。
【0033】
光プラグ3の挿入側には、内部にプラグロック係止片20を備えた光プラグ嵌合部53が設けられている。プラグロック係止片20や光プラグ嵌合部53の構造や働きは、本発明の実施形態による光アダプタコネクタ1のそれと「ほぼ同様」である。「ほぼ同様」としたのは、この参考例では、光プラグ嵌合部53における半割スリーブ収納部61は簡易光プラグハウジング52の一部として形成されていることから、これと区別しようとしたためである。この点については後述する。
【0034】
簡易光プラグハウジング52の組み付け側には、簡易光プラグハウジングを挿入するための内部ハウジング部54が形成されている。この内部ハウジング部54は、簡易光プラグハウジング52の挿入側に抜ける断面四角形の貫通孔として形成されている。簡易光プラグハウジング52は、この貫通孔を通じて、光レセプタクル部材51の内部に組み付けられる。
【0035】
簡易光プラグハウジング52の組み付け側と光プラグ3の挿入側との仕切り付近に、簡易光プラグハウジング52の前側壁面55と衝突する挿入止め用の突出部56が設けてある。更に、図8によく示されているように、簡易光プラグハウジング52の側壁に設けた凹部57に対応して、光レセプタクル部材51の内側壁面に凸部58が設けてある。簡易光プラグハウジング52は、これら突出部56と壁面55の衝突や、凸部58と凹部57の嵌合を通じて、光レセプタクル部材51内の所定位置に位置決めされ、固定される。
【0036】
簡易光プラグハウジング52は、簡易光プラグ8の挿入側に抜けている。簡易光プラグハウジング52の内部には、簡易光プラグ8を挿入するための簡易光プラグ嵌合部62が形成されている。簡易光プラグ嵌合部62には、簡易光プラグ8の挿入側に延びる2個1組の簡易光プラグロック係止片59が設けてある。簡易光プラグ8の挿入に伴って、簡易光プラグロック係止片59の先端部に設けた突起60と、簡易光プラグ8のフェルール保持部材33に設けた対応突起34との衝突を通じて、簡易光プラグロック係止片59は簡易光プラグ8の外側に押し広げられる。その後、簡易光プラグロック係止片59の突起60がフェルール31部材の対応突起34を乗り越えたときに、簡易光プラグロック係止片59はパチンと戻り、簡易光プラグ8は簡易光プラグ嵌合部62に係止(固定)される。
【0037】
図面からは必ずしも明確ではないが、参考例における割スリーブ収納部61は、本発明の実施形態における半割スリーブ収納部(19)と異なることに注意してもらいたい。すなわち、本発明の実施形態における半割スリーブ収納部19は、互いに組み付けられることによって1つの完全な割スリーブとして形成されていたが、これに対し、参考例では、割スリーブ収納部61は、簡易光プラグハウジング52の一部分として、1つの完全な割スリーブとして形成されている。
【0038】
また、本発明の実施形態では、割スリーブは、光アダプタ部材の組み付け時にそれらの間の半割スリーブ収納部(19)に予め保持されることとされていたが、これに対し、参考例では、割スリーブ9’は、簡易光プラグ8の先端のフェルール31’に組み付けた状態で、簡易光プラグ8とともに光レセプタクルコネクタ5に挿入されて、割スリーブ収納部61に位置決めされる。このため、割スリーブ収納部61の一方の側、すなわち、簡易光プラグ挿入側では、本発明の実施形態と異なり、抜け止めは設けられていない。この参考例では、割スリーブ9’は、プラグ挿入側の割スリーブ収納部61に設けた抜け止め21’と、簡易光プラグ8のフェルール保持部材33によって狭持される。したがって、この参考例にあっても、割スリーブはこの割スリーブ収納部に直接保持されることとなり、従来の光コネクタで通常使用されているスリーブホルダは使用されていない。
【0039】
最後に図9を参照する。この図は、簡易光プラグの挿入側を示している。反対側の光プラグの挿入側は、本発明の実施形態で説明した図3と全く同じと考えてよい。上述したように、簡易光プラグと光プラグをそれぞれの側から挿入することにより、その割スリーブにて、それらのフェルールは整列保持されることになる。
【0040】
この参考例では、パネル取付用ロック係止片13を、簡易光プラグハウジング52の組み付け側とは反対側の対抗側面のみに設けているが、本発明の実施形態と同様に、簡易光プラグハウジング52の組み付け側に、或いは、それら双方の側に設けてもよい。いずれにせよ、この参考例においても本発明の実施形態と同様に、パネル取付用ロック係止片13は光レセプタクルコネクタ5の一部として光レセプタクルコネクタ5と一体成形されており、また、割スリーブを保持するためスリーブホルダは存在しない。
【0041】
本発明の実施形態を、単心の光コネクタを例に挙げて説明してきたが、本発明を多心の光コネクタに適用することは極めて容易であろう。本発明はこのような多心光コネクタをも対象とするものである。
【0042】
【発明の効果】
部品点数の減少によるコスト削減を図った光コネクタが提供される。また、パネル取付用ロック係止片に設けた逃げにより、光コネクタをパネルに取り付けるためのネジを係止片によって妨害されることなしにパネルに固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態による光アダプタコネクタの一例の上面図。
【図2】図1の本発明の実施形態による光アダプタコネクタの側面図。
【図3】図1の矢印A方向から見た本発明の実施形態による光アダプタコネクタの正面図。
【図4】図2の4−4線断面図。
【図5】図1の5−5線断面図。
【図6】本発明の実施形態による光アダプタコネクタを光プラグとともに図4と同様の方法で示す図。
【図7】本発明の実施形態の図6に相当する、参考例による光レセプタクルコネクタの断面図。
【図8】本発明の実施形態の図5に相当する、参考例による光レセプタクルコネクタを簡易光プラグとともに示した断面図。
【図9】本発明の実施形態の図3に相当する、参考例による光レセプタクルコネクタの断面図。

Claims (2)

  1. フランジ部を有したハウジングを備えており、該ハウジングの内部には、光プラグが挿入される光プラグ嵌合部と、該光プラグ嵌合部に挿入される光プラグを該光プラグ嵌合部に係止するプラグロック係止片と、前記光プラグ嵌合部に挿入される光プラグのフェルールを整列保持する割スリーブの略半分を受け入れて前記割スリーブを支持し得る半割スリーブ収納部とが設けられており、前記ハウジングの側面には、前記ハウジングと一体成形された片持ち梁状のパネル取付用ロック係止片が設けられており、該パネル取付用ロック係止片には、前記フランジ部に設けたパネル固定用のネジ穴に通されるネジとの衝突を防止する逃げが設けられている光アダプタ部材であって、同じ形状、寸法の2個の前記光アダプタ部材同士を前記フランジ部で互いに突き合わせ接続したときに、それら光アダプタ部材の半割スリーブ収納部によって割スリーブ収納部を形成し、該割スリーブ収納部に支持される割スリーブを介して、各光アダプタ部材の光プラグ嵌合部に挿入される光プラグのフェルール同士を互いに突き当てることができる光コネクタとして形成され得ることを特徴とする光アダプタ部材。
  2. 同じ形状、寸法の2個の光アダプタ部材同士を該光アダプタ部材のハウジングのフランジ部で互いに突き合わせ接続することによって形成された光コネクタであって、該光コネクタのハウジングの内部には、光プラグがそれぞれ挿入される1対の光プラグ嵌合部と、各光プラグ嵌合部にそれぞれ挿入される各光プラグを各光プラグ嵌合部にそれぞれ係止する2組のプラグロック係止片と、前記光プラグ嵌合部に挿入される各光プラグのフェルールを整列保持する割スリーブを支持するように前記フランジ部の左右各側に延びる割スリーブ収納部とが設けられており、前記ハウジングの側面には、前記ハウジングと一体成形された片持ち梁状のパネル取付用ロック係止片が設けられており、該パネル取付用ロック係止片には、前記フランジ部に設けたパネル固定用のネジ穴に通されるネジとの衝突を防止する逃げが設けられており、各光プラグ嵌合部に光プラグが挿入されたときにこれらの光プラグのフェルール同士を前記割スリーブを介して互いに突き当てることができることを特徴とする光コネクタ。
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