JP3597608B2

JP3597608B2 - 表示用品取付器具

Info

Publication number: JP3597608B2
Application number: JP24387295A
Authority: JP
Inventors: 要中山; 健一福田
Original assignee: Nikken Industry Co Ltd
Current assignee: Nikken Industry Co Ltd
Priority date: 1995-08-30
Filing date: 1995-08-30
Publication date: 2004-12-08
Anticipated expiration: 2015-08-30
Also published as: JPH0968930A

Description

【０００１】
【産業上の利用分野】
この発明は、壁面、支柱、ショウケース、衣料用ハンガー等の金属製の被取付部分に、ポップ紙、カード、ポスター等の表示用品を取り付けるための表示用品取付支柱を簡単かつ容易に、しかも安全に取り付けることができる表示用品取付器具に関する。
【０００２】
【従来の技術】
従来この種表示用品取付器具としては、たとえば図８に示されるように、ベース（１）上に立設されたパイプ支柱（２）の上端に逆Ｌ状のポスター吊り下げアーム（３）がストッパー（４）を介して伸縮自在に取り付けられ、このポスター吊り下げアーム（３）にクリップ（５）によりポスター（６）が取り付けられたスタンド型（Ａ）のもの、あるいは図９に示されるように、バー（７）に着脱具（８）を介してカード挟持具（９）が取り付けられ、このカード挟持具（９）に商品表示カード（１０）が挟入表示されるバー着脱型（Ｂ）のもの等がある。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来例のスタンド型（Ａ）のものにおいては、スタンドそのものを設置する空間がある場合は格別、狭隘な場所では設置できず、かつ商品のレイアウトに応じた表示方法を採用することは期待できないため、汎用性に欠ける問題点があった。またバー着脱型（Ｂ）のものにおいては、着脱具（８）が取り付けられる大きさの範囲の棒状の被取付体にのみ使用可能で、この棒状の被取付体を有するところでのみ商品のレイアウトに応じた表示方法の変更ができるに過ぎず、壁面等には使用できないからこれも汎用性に欠けるとともに、被取付体が円筒状のバーであるような場合、このバーと挟持具（９）との固定が不安定となる場合を生じる等の問題点があった。
【０００４】
本発明は、これら従来における問題点を解決し、壁面、支柱、ショウケース、衣料用ハンガー等の金属製の被取付部分を有するかぎり、どのような狭隘な場所でも、また平面や角柱、円柱等どのような形状の被取付部分でも表示用品取付器具を簡単かつ容易にしかも安定して設置できるとともに、商品のレイアウトに応じた表示方法を採用することができる表示用品取付器具を提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明における表示用品取付器具では、表示用品取付支柱と、この支柱に開閉自在に取付けられ、かつ対向する内面にそれぞれマグネットが取り付けられた１対の開閉体を備えたことを特徴としている。
この場合、１対の開閉体としてはその開閉角度が少なくとも９０°乃至１８０°であることが好ましく、マグネットは１対の開閉体内面の各上下に複数個設けるか、または各上下左右に複数個設けると効果的である。また、１対の開閉体を表示用品取付支柱に着脱自在に取り付けたり、１対の開閉体に補助ベルトを備えるようにするとよい。
【０００６】
【作用】
本発明は、表示用品取付支柱に開閉自在に取り付けられ、かつ対向する内面にそれぞれマグネットが取り付けられた１対の開閉体を開閉して表示用品取付器具を金属面に磁着させるものであるため、表示用品被取付体の取付箇所が平面的な箇所、角柱状あるいは円柱状の箇所、ショーケースの隅角部のような箇所など、表示用品被取付体の形状や大小等にかかわらず、それらの形状等に応じて１対の開閉体の開閉角度を調節してそれらのマグネットを表示用品被取付体に接触させれば、表示用品取付器具は表示用品被取付体に磁着固定される。また被取付体から表示用品取付器具を取り外すときは、１対の開閉体のマグネットの磁力に抗して表示用品取付器具を被取付体から引き剥すことにより取り外される。
【０００７】
マグネットが上下に複数個設けられ、あるいは上下左右に複数個設けられたものにおいては、表示用品取付器具を表示用品被取付体に強力に磁着固定される。１対の開閉体に補助ベルトが設けられたものにおいてはこれを表示用品被取付体に締着させることにより表示用品取付器具が多少の衝撃等を受けても表示用品被取付体から脱落することが防止される。また１対の開閉体が表示用品取付支柱に着脱自在に取り付けられていることにより、各種各様の表示用品取付支柱に１対の開閉体を取り付けることができるようになる。
【０００８】
【実施例】
以下図について本発明に係る表示用品取付器具の実施例を説明する。
図１は、表示用品取付器具（Ｃ）を開いた状態を示す要部の内面図、図２は図１の平面図である。
左右１対の開閉体（１１）（１２）は、それぞれその内側端部が表示用品取付支柱（１３）に軸装されて開閉自在に取り付けられており、その内面の開閉角度が９０°乃至１８０°の範囲で開閉されるように形成されている。
これら開閉体（１１）（１２）の対向する内面の上下には、それぞれ３列に縦長のマグネット（１４ａ、１４ｂ、１４ｃ）（１５ａ、１５ｂ、１５ｃ）が取付けられている。各上下のマグネット（１４）（１４）、（１５）（１５）間の開閉体（１１）（１２）にはベルト通し孔（１６）（１７）が穿設されており、このベルト通し孔（１６）（１７）にはバックル形式のベルト（１８）が挿通されている。図中（１９）は表示用品取付支柱（１３）の下端に形成された１対の開閉体（１１）（１２）の落下防止用のフランジ、（２０）は１対の開閉体（１１）（１２）が上方へ移動しないように表示用品取付支柱（１３）の直径方向に挿通固定された移動防止ピンである。
【０００９】
つぎに上記構成よりなる表示用品取付器具（Ｃ）の使用例を説明する。
図３は、表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が太い金属製パイプ（２１）のときの表示用品取付器具（Ｃ）の取り付け説明図、図４は、表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が細い金属製パイプ（２２）のときの表示用品取付器具（Ｃ）の取り付け説明図、図５は、表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が金属製壁面（２３）のときの表示用品取付器具（Ｃ）の取り付け説明図、図６は、表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体がショーケース等のコーナーの金属製フレーム（２４）のときの表示用品取付器具（Ｃ）の取り付け説明図、図７は、表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が金属製ハンガー（２５）のときの表示用品取付器具（Ｃ）の取り付け説明図である。
【００１０】
表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が太い金属製パイプ（２１）のときは、１対の開閉体（１１）（１２）の内面のマグネット中、それぞれ外側のマグネット（１４ｂ）（１４ｃ）、（１５ｂ）（１５ｃ）が金属製パイプ（２１）に接触する角度に１対の開閉体（１１）（１２）を開いてこれに磁着させる。その後、必要に応じてベルト（１８）で１対の開閉体（１１）（１２）を金属製パイプ（２１）に締着させる。表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が細い金属製パイプ（２２）のときは、１対の開閉体（１１）（１２）の内面のマグネット中、それぞれ内側のマグネット（１４ａ）（１４ｂ）、（１５ａ）（１５ｂ）が金属製パイプ（２２）に接触する角度に１対の開閉体（１１）（１２）を開いてこれに磁着させる。その後、必要に応じてベルト（１８）で１対の開閉体（１１）（１２）を金属製パイプ（２２）に締着させる。
【００１１】
表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が金属製壁面（２３）のときは、すべてのマグネット（１４）（１５）が金属製壁面（２３）に接触するように１対の開閉体（１１）（１２）を１８０°に開いてこれに磁着させる。この場合ベルト（１８）は使用しない。表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体がショーケース等の直角コーナーの金属製フレーム（２４）のときは、すべてのマグネット（１４）（１５）が金属製フレーム（２４）の両側に接触するように１対の開閉体（１１）（１２）を９０°に開いてこれに磁着させる。この場合もベルト（１８）は使用しない。表示用品取付器具（Ｃ）の被取付体が金属製ハンガー（２５）のときは、その支柱（２５ａ）が円柱状であれば図３または図４における取付方法により、また角柱状であれば図６における取付方法にベルト（１８）を使用した方法により取り付ける。
【００１２】
上記いずれの場合も、表示用品取付支柱（１３）の上端には従来品同様、上端に逆Ｌ状のポスター吊り下げアーム（３）が表示用品取付支柱（１３）の上端に圧着されたストッパー（４）を介して伸縮自在に取りつけられ、このポスター吊り下げアーム（３）にクリップ（５）によりポスター（６）が取り付けられる。表示用品取付支柱（１３）上端部に取り付けられる表示用品取付体は、上記した逆Ｌ字状のポスター吊り下げアーム（３）またはＴ状のポスター吊り下げアームに限らず、カードまたはカードホルダー等を挟持する挟持体の脚柱を着脱自在に取り付けるものでも良いことは自明である。
【００１３】
上記実施例では１対の開閉体の開閉角度が９０°乃至１８０°のものが示されているが、この開閉角度は適宜定められるとともに、マグネットも縦長のものが各開閉体の内面左右に３列、上下に２段設けられたものが示されているが、その形状や数は問わないこと勿論である。またベルトの形式（たとえばバックル形式のものやベルベット形式のもの等）や表示用品取付支柱への１対の開閉体の取り付け機構等は自由に定められる。
【００１４】
【発明の効果】
本発明は上記構成よりなるため、つぎのような効果を有する。
表示用品取付器具は、その取付部分が磁着金属からなるものであれば、壁面、陳列棚、円柱、角柱、ショウケースの隅角部、衣料用ハンガーの支柱等、表示用品被取付体がどのような形状であっても、また商品と商品の間のようにどのような狭隘な処でも、１対の開閉体の開閉角度を調整してこれらの被取付部分に磁着させることのみにより簡単かつ容易に、しかも安定して設置でき、スペースの節減にも役立つ。
表示用品取付支柱には各種各様の表示用品取付体を着脱できて各種商品のレイアウトに応じた表示方法を採用することができ、汎用性を有する。
マグネットの取付位置や大きさ、形状、数等を調整することにより表示用品取付体の大小あるいは重量等にも適宜対応ができる。
表示用品取付器具をマグネットの磁着力のみならず、ベルトを併用して表示用品被取付体に取り付ければ、表示用品取付器具に不測の衝撃等を受けても表示用品被取付体から表示用品取付器具が外れることがなく、安全であるとともに、表示用品被取付体が非磁着金属やその他の部材からなるものであるときは、ベルトにより表示用品取付器具を表示用品被取付体に取り付けることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る表示用品取付器具の実施例を示すもので、１対の開閉体を開いた状態を示す要部の内面図である。
【図２】１対の開閉体を開いた状態の平面図である。
【図３】表示用品取付器具の被取付体が太い金属製パイプのときの表示用品取付器具の取り付け説明図である。
【図４】表示用品取付器具の被取付体が細い金属製パイプのときの表示用品取付器具の取り付け説明図である。
【図５】表示用品取付器具の被取付体が金属製壁面のときの表示用品取付器具の取り付け説明図である。
【図６】表示用品取付器具の被取付体がショーケース等のコーナーの金属製フレームのときの表示用品取付器具の取り付け説明図である。
【図７】表示用品取付器具の被取付体が金属製ハンガーのときの表示用品取付器具の取り付け説明図である。
【図８】従来の表示用品吊り下げ具の一例を示すスタンド型のものの斜視図である。
【図９】従来の表示用品吊り下げ具の他の例を示す着脱型のものの斜視図である。
【符号の説明】
Ｃ：表示用品取付器具
１１、１２：開閉体
１３：表示用品取付支柱
１４、１５：マグネット
１８：ベルト

Claims

表示用品取付支柱（１３）と、この支柱（１３）に軸装されて開閉自在に取り付けられ、かつ対向する内面にそれぞれマグネット（１４）（１５）が取り付けられた１対の開閉体（１１）（１２）を備えた表示用品取付器具。
１対の開閉体（１１）（１２）の開閉角度が、少なくとも９０°乃至１８０°である請求項１記載の表示用品取付器具。
マグネット（１４）（１５）が、１対の開閉体（１１）（１２）内面の各上下に複数個設けられた請求項１および請求項２いずれかに記載の表示用品取付器具。
マグネット（１４）（１５）が、１対の開閉体（１１）（１２）内面の各左右に複数個設けられた請求項１乃至請求項３いずれかに記載の表示用品取付器具。
１対の開閉体（１１）（１２）に亘って、補助ベルト（１８）が取り外し自在に取り付けられた請求項１乃至請求項４いずれかに記載の表示用品取付器具。
１対の開閉体（１１）（１２）が、表示用品取付支柱（１３）に着脱自在に取り付けられた請求項１乃至請求項５いずれかに記載の表示用品取付器具。