JP3597386B2 - 車軸検知器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、列車の車軸を検知する車軸検知器に係り、特に、車軸(車輪)の大径や小径の種類に関係なく正確に検知でき、また、温度変動や経年変動に対しても安定して検知することができるようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の車軸検知器は、列車の走行するレールの検知箇所に検知子が設けられている。この検知子は、レールを挟んで2個のコイルを有していて、その検知子を列車の車軸(車輪)が通過したときの磁界の変化から車軸の有無を検知するように構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車軸検知器は、検知子に設けられているコイルを含んで構成される発振回路が温度変動、あるいは、経年変動により送信レベルが変化するので、安定して車軸を検知するためには、再調整等の保守管理が必要であった。
【0004】
また、検知子の両コイル間を通過する車軸(車輪)が小径車輪の場合、受信レベルが低くなるので、小径車輪を正確に検知することができなかった。
【0005】
そこで、本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、温度変動や経年変動があっても、また、車輪の大小に関係なく、安定して車軸検知を行うことのできる車軸検知器を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る車軸検知器は、上記目的を達成するために、列車の走行するレールの所定の検知箇所に設けられた検知子に所定の周波数からなる送信信号を送出するとともに、その検知子から信号を受信し、その検知子に車軸が存在したときと存在しないときの受信信号のレベルの変化から車軸の有無を検知する車軸検知器において、前記送信信号を直接入力してその送信信号の状態を検出する検出手段と、検出された送信信号に基づいて前記検知子から受信した受信信号を解析して車軸を検知する基準値を順次更新してその基準値を調整する調整手段と、前記検知子から信号を受信したときに、その受信の直前の調整された基準値に基づいて受信された受信信号から車軸の有無を検知する検知手段と、を有することを特徴としている。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、一実施の形態に係る車軸検知器の概略構成図である。検知子1a,1bは、列車(図示せず)の走行するレールrの所定の車軸検知箇所に所定の間隔を保って設けられている。なお、検知子を一対としたのは、どの順序で車軸が検知されたかにより列車方向をも検出することができるようにするためである。
【0008】
各検知子1a,1bは、レールrを挟んだ一方側に送信用コイルC1 を有し、その他方側に受信用コイルC2 を有している。これらコイルC1 ,C2 のうち、送信用コイルC1 は、後述する送受信部のコンデンサとで発振回路を形成している。
【0009】
送受信部イは、検知子1a,1bに送信信号を送出する送信部10と、その検知子1a,1bから受信信号を受信する受信部20と、送信部10の送信状態を検出する検出部30とが含まれている。各検知子1a,1bは同一構成であるので、以下、検知子1aを中心に説明する。なお、検知子1bに対応する構成要素には「b」の添字を付して図示してある。
【0010】
送信部10は、所定の周波数からなる信号を発生させる発振器11a、及びその発振器11aから出力された信号を増幅処理する増幅器12aを有している。そして、その増幅器12aの出力は、マッチングトランス13aに入力され、また、そのマッチングトランス13aの出力側は可変コンデンサ14aに接続されている。したがって、送信部10は、可変コンデンサ14aの「C」と送信コイルC1 の「L」とで所定の発振周波数で発振している。
【0011】
受信部20は、受信用コイルC2 から得られた送信部10(送信用コイルC1 )の信号をマッチングトランス21aを介して入力し、その入力した信号をバンドパスフィルタ22aでフィルタ処理した後、増幅回路23aで増幅処理できるように構成されている。そして、増幅処理された信号を整流器24aで処理した後、一対のインターフェース40a,40bに入力できるように構成されている。
【0012】
一対のインターフェース40a,40bは、後述する演算部において、車軸検知信号をA系,B系の2重系で同一に処理し、両系の照合処理の下に車軸検知信号を得るために用いられるものであって、レベル調整等の所定の処理が行われた後、演算部に出力されるように構成されている。
【0013】
検出部30は、送信部10の送信信号を、直接、一対のインターフェース40a,40bに取込むために用いられるもので、送信部10の出力をマッチングトランス31aを介して入力した後、減衰器32aにより所定のレベルに調整し、調整された信号を整流器33aを介して一対のインターフェース40a,40bに入力できるように構成されている。すなわち、この検出部30は、受信部20を経由することなく、送信部10の出力を直接入力できるように構成されている。したがって、両インターフェース40a,40bには、送信部10の出力状態が温度変動により、あるいは、可変コンデンサ14aの経年変動により出力状態が変化したとき、その変化状態が直接取込まれる。
【0014】
演算部ロには、各インターフェース40a,40bから取込まれたデータを基に同一処理プログラムで動作する一対のマイクロプロセッサユニット(MPU)50a,50bが設けられている。各MPU50a,50bは、互いに相手の演算結果を監視し合い、両者の演算結果が一致しているときは、正常ランプ51を点灯させて正常状態を報知し、演算結果により車軸が検知されたときに在線ランプ52を点灯させることができるように構成されている。
【0015】
演算部ロに含まれるAND回路53は、両MPU50a,50bが共に車軸検知を判定したときの出力により、リレーTRを作動させることができるように構成されている。そして、そのリレーTRの接点を介して車軸検知リレーTPRを作動させることができるように構成されている。
【0016】
図1中、▲1▼は、MPU50aに入力されるアナログ信号をモニタしたときの一例であり、ここで「車軸信号」は、レールrを車軸Wが進行したときのアナログ信号の状態、及び「検知信号」は、その車軸信号を所定のスライスレベルを用いて処理したときの状態を示している。すなわち、この▲1▼において、2つのパルス状の波形は、車軸Wが両検知子1a,1bを通過したときに対応している。
【0017】
図1中、▲2▼は、MPU50aの車軸検知状態をモニタしたときの状態を示している。ここで「WD1 」は、検知子1aで車軸Wを検知した状態を示し、「WD2 」は、検知子1bが少し遅れて車軸Wを検知した状態を示している。
【0018】
次に、図2のフローチャートを用いて車軸検知制御動作について説明する。
【0019】
今、車軸検知器が稼動して車軸検知可能状態にあるものとする。すなわち、送信部10が所定の送信信号を送出し、また、受信部20も所定の受信信号を入力している状態に保たれている。なお、説明を簡単にするために、ここでも、検知子1aを中心に説明する。
【0020】
上述の稼動状態において、演算部ロの両MPU50a,50bの図示しないメモリには、検出部30を介して検知子1aに対する送信部10の送信状態が取込まれて記憶される。この送信状態は順次更新され、最新のデータのみが保持されるように構成されている(ステップ100、ステップ102否定。以下、ステップを「S」とする。)
【0021】
車軸Wが検知子1aに達すると、両コイルC1 ,C2 間に車軸(車輪)Wが入るので、電磁遮蔽効果により受信部20の受信レベルの低下として表われる(S102肯定)。この受信レベルの低下がMPU50a,50bに記憶されている送信部10の出力に対してどの程度変化しているかが判定される。つまり、判定時における送信部10の出力状態に基づいた車軸検知用の基準値を用いて車軸検知処理が行われる(S104、S106)。判定処理の結果、車軸ありと判定されたときは(S108肯定)、車軸検知リレーTPRを介してその旨が出力される(S110)。
【0022】
上述のように、本発明における車軸検知器は、送信部10の出力状態に基づいて車軸を検知するようにしているので、正確に、かつ、安定して車軸検知を行うことができる。例えば、送信部10の出力が温度変動により低下している状態であれば、その状態に合わせて基準値が下げられて受信部20の受信レベルが判定される。したがって、受信部20のレベルが低下したことをもって車軸ありとするような誤検知を防止することができる。また、小径車軸(車輪)で受信部20のレベル低下が低い場合であっても、判定の基準となる受信部20の送信レベルが既知であるので、小径車軸通過時のレベル値を確実に読取ることができる。
【0023】
【発明の効果】
本発明に係る車軸検知器は、送信信号を直接入力してその送信信号の状態を検出する検出手段と、検出された送信信号に基づいて検知子から受信した受信信号を解析して車軸を検知する基準値を順次更新してその基準値を調整する調整手段と、前記検知子から信号を受信したときに、その受信の直前の調整された基準値に基づいてその受信された受信信号から車軸の有無を検知する検知手段とからなるので、常時、安定した車軸検知を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る車軸検知器の概略構成図である。
【図2】車軸検知制御動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
イ 送受信部
ロ 演算部
W 車軸
1a,1b 検知子
C1 送信用コイル
C2 受信用コイル
10 送信部
20 受信部
30 検出部
40a,40b インターフェース
50a,50b MPU
Claims (1)
- 列車の走行するレールの所定の検知箇所に設けられた検知子に所定の周波数からなる送信信号を送出するとともに、その検知子から信号を受信し、その検知子に車軸が存在したときと存在しないときの受信信号のレベルの変化から車軸の有無を検知する車軸検知器において、
前記送信信号を直接入力してその送信信号の状態を検出する検出手段と、
検出された送信信号に基づいて前記検知子から受信した受信信号を解析して車軸を検知する基準値を順次更新してその基準値を調整する調整手段と、
前記検知子から信号を受信したときに、その受信の直前の調整された基準値に基づいてその受信された受信信号から車軸の有無を検知する検知手段と、
を有することを特徴とする車軸検知器。
Priority Applications (1)
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JP17442998A JP3597386B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 車軸検知器 |
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ID=15978392
Family Applications (1)
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JP17442998A Expired - Lifetime JP3597386B2 (ja) | 1998-06-22 | 1998-06-22 | 車軸検知器 |
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1998
- 1998-06-22 JP JP17442998A patent/JP3597386B2/ja not_active Expired - Lifetime
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