JP3596539B2 - 光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報記録再生装置に用いられる光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、レーザ光を利用してディスクに情報信号を記録し、あるいはディスクに記録されている情報信号を再生する光方式の情報記録再生装置が実用化されている。
【0003】
この情報記録再生装置において、ディスクのトラックに対して正確に光ピックアップからの光を照射するために、トラッキング制御が用いられている。
【0004】
図6は従来の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の概略構成を示すブロック図である。図6において、光ピックアップ601に組み込まれたトラッキング信号検出センサから出力された信号は、トラッキング誤差信号検出回路602で増幅されトラッキング誤差信号TEとしてトラッキング誤差信号検出回路602から出力される。トラッキング誤差信号TEは、A/D変換器603でアナログ信号からデジタルデータに変換されるとともに、トラッキング制御回路604に入力される。トラッキング制御回路604では、トラッキング誤差信号TEをもとに、光ピックアップ601から照射された光ビームが光ディスク605上に形成されたトラック上をトレースするようにトラッキングアクチュエータ606を駆動するトラッキング制御信号を出力する。ディスクモータ607には、ディスクモータの回転を検出するための回転検出信号発生装置608が備わっており、回転速度を検出するためのディスクモータFG信号が回転検出信号発生装置608から出力される。また光ディスク605にプリフォーマットされたID信号をID信号処理回路609において信号処理することで、ディスクの1回転中の所定の絶対回転位置を示すディスク1回転1パルスのVMARK信号を得ることができる。回転位置検出回路610には、回転検出信号発生装置608からディスクモータFG信号が入力されるとともに、ID信号処理回路609からVMARK信号が入力され、よって回転位置検出回路610からは、光ピックアップ601の光ディスク605の回転位置に対する回転位置検出信号が出力される。メモリ制御回路612から出力される書き込み指令信号(WR信号)により、記憶回路611は書き込みモードに設定される。A/D変換器603によってデジタルデータに変換されたトラッキング誤差信号は記憶回路611に入力され、光ディスク605が1回転する期間中、回転位置検出回路610から出力される回転位置検出信号によって指定されたそれぞれのアドレスに回転位置に対応したトラッキング誤差データが記憶される。よって記憶回路611にはディスク1回転分のトラッキング誤差データが記憶される。ディスク1回転分のトラッキング誤差データが記憶回路611に書き込まれた後、メモリ制御回路612から出力される読み出し指令信号(RD信号)により、記憶回路611は読み出しモードに設定され、記憶回路611に書き込まれたトラッキング誤差データは、ディスクの回転位置に対応して読み出され、D/A変換器613でアナログ信号に変換された後、加算回路614に入力される。また、トラッキング制御回路604から出力されたトラッキング制御信号はスイッチ回路615でトラッキングサーボループをオン/オフされた後、加算回路614で記憶回路611から読み出されD/A変換されたトラッキング誤差信号と加算され、加算された信号は駆動回路616に入力され、駆動回路616から出力された駆動電圧がトラッキングアクチュエータ606に印加される。
【0005】
記憶回路611に記憶されるトラッキング誤差信号はトラックのディスクの中心からの偏り、いわゆる偏心と呼ばれている成分が支配的である。
【0006】
このときに、記憶回路611から読み出され、D/A変換器613でアナログ信号に変換されたトラッキング誤差信号がフィードフォワード信号となり、偏心成分をあらかじめトラッキングアクチュエータ606に印加して駆動するため、この状態でトラッキング制御を行なえば、トラッキング誤差信号は、ほぼゼロとなり、すなわちヘッドはトラック上を誤差なくトレースすることができ、トラッキング制御をオフからオンにしたときやアクセス完了時に安定してトラッキングを引き込ませることができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本来ディスクにおけるトラックの歪みはディスクを装置に装着する際の機械的変位やディスクそのものの中心ずれ等の要因が支配的であったが、近年では30cm以上の直径を持つディスクが用いられるようになり、ディスクの内周と外周では歪み方が異なるものが現れてきている。図7にヘッドの走査位置の違いによるトラッキング誤差信号の変化を示す。図7(a)はヘッドがディスク内周部を走査しているときのディスク1回転でのトラッキング誤差信号を示す。同様に、図7(b)はヘッドがディスク中周部を走査しているときのディスク1回転でのトラッキング誤差信号を示す。同様に、図7(c)はヘッドがディスク外周部を走査しているときのディスク1回転でのトラッキング誤差信号を示す。このように同一ディスクであっても、ディスク半径上のヘッド走査位置に対応してトラックの歪みは異なり、よってトラッキング誤差信号の波形が変化する。このようなディスクを使用した場合において、例えばヘッドが内周部に位置しているときのトラッキング誤差信号を記憶回路611に記憶しておき、記憶回路611に記憶されている信号で、ヘッドがディスクの内周から外周までの位置にある時の偏心を補正しようとした場合には、所望する補正効果が得られないばかりでなく、場合によっては、よりトラッキング誤差が増大することも起こり得るといった問題点がある。
【0008】
また、A/D変換器603の利得やD/A変換器613の利得は回路それぞれでばらつくため、トラッキング誤差信号と、このトラッキング誤差信号をA/D変換器603を経て記憶回路611に記憶し、さらに記憶回路611から出力されD/A変換器613によってアナログ信号に変換された信号とは、ゲインが異なるために、実際にはトラッキング誤差信号はゼロにはならず、ゲインのばらつきが大きいときには、よりトラッキング誤差が増大することも起こり得るといった問題点がある。
【0009】
本発明は上記従来の問題点を解決するもので、半径上の所定トラックでのトラッキング誤差信号を記憶回路に記憶するとともに、任意のトラックにおけるトラッキング誤差信号に基づき、記憶回路に記憶されているデータを逐次微小量補正することで、任意のトラックにおいて安定した偏心補正動作を行なうことができるとともに、スチルモードのようにトラックジャンプ信号が出力されるモードにおいても安定した偏心補正動作を行なうことのできる光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置は、ディスクに光を照射するとともにディスクからの反射光を受光する光ピックアップと、光ピックアップで受光された検出信号よりトラッキングずれに対応したトラッキング誤差信号を検出する検出手段と、トラッキング誤差信号をディスク回転位置に対応してディスク1回転中の複数ポイントでサンプリングする標本化手段と、標本化手段から出力されるトラッキング誤差データを記憶する記憶手段と、ディスク1回転以上の回転におけるトラッキング誤差信号の平均値を演算し平均値データを出力する平均値演算手段と、該平均値演算手段から出力される平均値データとトラッキングデータを比較する比較手段と、該比較手段から出力される比較結果により記憶手段の記憶値を補正する補正手段と、トラッキング誤差信号と記憶手段の出力信号を加算する加算手段と、該加算手段の出力信号により光ピックアップのトラッキング変位手段を駆動する駆動手段と、トラッキング変位手段を駆動し光ピックアップから照射される光スポットの走査位置をディスク半径方向の所定方向に所定トラック数移動するためのトラックジャンプ指令信号を出力するトラックジャンプモード出力手段と、該トラックジャンプモード出力手段から出力されるトラックジャンプ指令信号を入力して光ピックアップのジャンプ方向およびジャンプトラック数に対応したトラックジャンプパルスをディスクの所定の回転位置で出力するジャンピングパルス発生手段と、該ジャンピングパルス発生手段からトラックジャンプパルスが出力されるタイミング近傍でトラックジャンプ発生位置検出信号を出力するトラックジャンプ位置検出手段を有するとともに、補正手段はデータ補正ON/OFF切換手段を有し、データ補正ON/OFF切換手段にはトラックジャンプモード出力手段から出力されるトラックジャンプ指令信号およびトラックジャンプ位置検出手段から出力されるトラックジャンプ発生位置検出信号が入力される構成で成る。
【0011】
本発明は上記した構成により、ディスクの半径上のどの位置をヘッドが走査するかにより、トラック歪みが異なっていても、記憶手段に記憶されるトラッキング誤差データをトラッキング誤差信号の平均値からのずれ方向をもとに微小量ずつ変化させることで、トラッキング誤差信号の変化がゼロ、すなわちトラッキング誤差がゼロとなるようにすることができ、記憶手段に記憶させるトラッキング誤差信号をヘッドの走査位置がディスクの内周、中周、外周のどの位置を走査しているときであっても、安定した偏心補正動作を行なう。
【0012】
また、データ補正ON/OFF切換手段がなく、トラックジャンプモードにおいてもディスク1回転のどの回転位置でも記憶手段の記憶データがトラッキング誤差信号をもとに補正されれば、トラックジャンプパルス波形が重畳されたトラッキング誤差信号により記憶手段の記憶データが誤って補正され、よってトラックジャンプが不安定になったり、トラックジャンプモードから通常再生モード(トラックジャンプパルスが出力されないモード)に切り換わった直後では光ピックアップがオントラック位置から外れた状態になり、再生信号が不安定になるなどの問題が発生するが、上記した構成により、トラックジャンプモード時にはトラックジャンプ近傍のタイミングでは記憶手段の記憶値を補正しないようにデータ補正ON/OFF切換手段が動作し、トラックジャンプパルスが重畳したトラッキング誤差信号をもとに記憶手段の記憶データが誤って補正されることがなく上記問題点を解決できるとともに、トラックジャンプ出力位置以外ではトラッキング誤差信号をもとに記憶データが補正されるために、トラックジャンプモードにおいても、安定した偏心補正動作を実現する。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図1〜図3を用いて本発明の参考例の説明を行なう。
【0014】
図1に本発明の参考例の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の概略構成図を示す。
【0015】
図1において、光ピックアップ101に組み込まれたトラッキング信号検出センサから出力された信号は、トラッキング誤差信号検出回路102で増幅されトラッキング誤差信号TEとしてトラッキング誤差信号検出回路102から出力される。トラッキング誤差信号TEは、A/D変換器103でアナログ信号からデジタルデータに変換されるとともに、トラッキング制御回路104に入力される。トラッキング制御回路104では、トラッキング誤差信号TEをもとに、光ピックアップ101から照射された光ビームが光ディスク105上に形成されたトラック上をトレースするようにトラッキングアクチュエータ106を駆動するトラッキング制御信号を出力する。ディスクモータ107には、ディスクモータの回転を検出するための回転検出信号発生装置108が備わっており、ディスクモータ107の回転速度を検出するためのディスクモータFG信号が回転検出信号発生装置108から出力される。また光ディスク105にプリフォーマットされたID信号をID信号処理回路109において信号処理することで、ディスクの1回転中の所定の絶対回転位置を示すディスク1回転1パルスのVMARK信号を得ることができる。回転位置検出回路110には、回転検出信号発生装置108からディスクモータFG信号が入力されるとともに、ID信号処理回路109からVMARK信号が入力され、よって回転位置検出回路110からは、光ピックアップ101の、光ディスク105の回転位置に対する、回転位置検出信号が、出力される。回転位置検出回路110は通常カウンタ回路で実現でき、リセット入力端子に上記VMARK信号が入力され、かつクロック入力端子には上記ディスクモータFG信号が入力され、カウンタ回路のカウント値がVMARK信号出力位置からの光ディスク105の回転位置を示す。
【0016】
メモリ制御回路112から出力される書き込み指令信号(WR信号)により、記憶回路111は書き込みモードに設定される。A/D変換器103によってデジタルデータに変換されたトラッキング誤差信号は記憶回路111に入力され、光ディスク105が1回転する期間中、回転位置検出回路110から出力される回転位置検出信号によって指定されたそれぞれのアドレスに回転位置に対応したトラッキング誤差データが記憶され、よって記憶回路111にはディスク1回転分のトラッキング誤差データが記憶される。ディスク1回転分のトラッキング誤差データが記憶回路111に書き込まれた後、メモリ制御回路112から出力される読み出し指令信号(RD信号)により記憶回路111は読み出しモードに設定され、記憶回路111に書き込まれたトラッキング誤差データは、ディスクの回転位置に対応して読み出され、D/A変換器113でアナログ信号に変換された後、加算回路114に入力される。また、トラッキング制御回路104から出力されたトラッキング制御信号は、スイッチ回路115でトラッキングサーボループをオン/オフされた後、加算回路114で記憶回路111から読み出されD/A変換されたトラッキング誤差信号と加算され、加算された信号は駆動回路116に入力され、駆動回路116から出力された駆動電圧がトラッキングアクチュエータ106に印加される。
【0017】
A/D変換器103でデジタルデータに変換されたトラッキング誤差データは平均値演算回路117に入力される。平均値演算回路117ではディスク1回転期間のトラッキング誤差データの平均値を演算し、演算結果AVEを比較回路118に出力する。比較回路118では平均値演算回路117から出力された演算結果AVEとA/D変換器103から出力されるトラッキング誤差データとの大小比較を行い、比較結果に応じてハイ、ロー、ミドルの3値ロジック信号を出力する。比較回路118から出力される3値ロジック信号はデータ補正回路119に入力される。ここで、ディスクモータFG信号およびVMARK信号をもとにヘッドの回転位置を検出する回転位置検出回路110の出力信号である回転位置検出信号は、平均値演算回路117、比較回路118、データ補正回路119、記憶回路111に入力されており、これらの回路は同期して処理を行っていることはいうまでもない。
【0018】
データ補正回路119は、ディスクの回転位置に対応したトラッキング誤差データを記憶回路111から読み込み、比較回路118の3値ロジック信号の論理レベルに応じてトラッキング誤差データを微小量変化させて、データ補正ON/OFF回路120がデータ補正動作に設定されていれば、微小量変化されたデータが再度記憶回路111の対応アドレスに書き込まれ、逆にデータ補正ON/OFF回路120がデータ補正動作に設定されていなければ、比較回路118から出力される3値ロジック信号の論理レベルにかかわらず、記憶回路111のトラッキング誤差データは変化しない。
【0019】
ここで、データ補正ON/OFF回路120の動作設定について説明する。
【0020】
トラックジャンプモード出力回路121にはモード指令信号が入力され、トラックジャンプモード出力回路121は、モード指令信号をもとにトラックジャンプを行なうモードを判断し、スチルモード等のトラックジャンプモードにおいてはハイレベルのトラックジャンプモード信号を出力するとともに、通常再生モード等のトラックジャンプを行なわないモードにおいては、ローレベルのトラックジャンプモード信号を出力する。
【0021】
また、トラックジャンプモード出力回路121はモード指令信号に基づき、ディスクの所定半径方向に所定のトラック数だけ光ピックアップ101のスポットが移動するようなジャンプ方向とジャンプトラック数のデータをジャンピングパルス発生回路122に出力する。
【0022】
ジャンピングパルス発生回路122では、VMARK信号を基準タイミングパルスとして、光ディスク105の所定の回転位置で、ジャンプ方向およびジャンプトラック数データに対応したトラックジャンプを行なうためのジャンプパルス信号を発生する。スイッチ回路123ではトラックジャンプモード出力回路121の出力信号がハイレベルの時、すなわちトラックジャンプモードにおいて、スイッチ回路を閉じる。よってトラックジャンプモードにおいては、ジャンピングパルス発生回路122から出力されたジャンプパルス信号は、スイッチ回路123を経て加算回路114でトラッキングアクチュエータ駆動信号にミックスされ、よって光ピックアップ101がトラックジャンプを行なうようにトラッキングアクチュエータ106が変位する。
【0023】
トラックジャンプモード出力回路121の出力信号は、スイッチ回路123に入力されるとともに、データ補正ON/OFF回路120に入力される。
【0024】
ジャンプ位置検出回路124には回転位置検出回路110から出力される回転位置検出信号が入力され、回転位置検出信号のデータの値をジャンピングパルス発生回路122から出力されるジャンプパルス発生回転位置に対応した所定値と比較し、一致したときにハイレベルのジャンプ位置検出信号を出力する。
【0025】
データ補正ON/OFF回路120は、トラックジャンプモード出力回路121の出力信号およびジャンプ位置検出信号をもとに、トラックジャンプモード時には、ジャンプ位置検出信号がハイレベルとなるタイミングでは記憶回路111のデータを書き換えず、トラックジャンプモードであっても、ジャンプ位置検出信号がローレベルであるタイミングでは、データ補正回路119で微小量補正されたデータを再度記憶回路111に書き込むように動作する。またトラックジャンプモード以外のモードでは、回転位置にかかわらず、データ補正回路119で微小量補正されたデータを再度記憶回路111に書き込むように動作する。
【0026】
図2に、通常再生時における記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データの変化の様子を説明するための波形図を示す。この場合には前述したように、データ補正ON/OFF回路は記憶回路111の記憶データを微小量補正して再度書き込むように動作するように設定されており、よってディスク1回転期間中、記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データは微小量ずつ変化し、偏心成分は徐々に減少する。
【0027】
図2(a)は時刻T1における記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データを示す。1〜nはディスクの回転位置を示し、記憶回路111のアドレス1〜nにはディスクの回転位置に対応したトラッキング誤差データが記憶されている。図2(b)は時刻T1からT2のディスク1回転期間におけるA/D変換器103の出力であるトラッキング誤差データを示す。
【0028】
同図(c)は、時刻T1に記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データに対してディスク1回転期間中にデータの値を微小量変化させたのち、時刻T2に記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データを示す。同図(d)は、時刻T2からT3のディスク1回転期間におけるA/D変換器103の出力であるトラッキング誤差データを示す。
【0029】
同図(e)は、時刻T2に記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データに対してディスク1回転期間中にデータの値を微小量変化させたのち、時刻T3に記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データを示す。同図(f)は、時刻T3からT4のディスク1回転期間におけるA/D変換器103の出力であるトラッキング誤差データを示す。
【0030】
図2(a)において、記憶回路111にはすでにA/D変換器103から出力されたトラッキング誤差データが記憶されている。記憶回路111のアドレスは1からnで、nはディスクモータの1回転におけるFGパルス数に対応する。記憶回路111から読み出され、D/A変換器113でアナログ信号に変換されたトラッキング誤差信号は偏心補正信号として動作し、図2(a)の実線で示す波形となる。この偏心補正信号を加算回路114でトラッキング誤差信号に加算してトラッキングアクチュエータ106を駆動して得られるトラッキング誤差信号は図2(b)に示すもので、A/D変換器103によりデジタルデータに変換される。図2(b)に示す1〜nは図2(a)の1〜nに対応している。平均値演算回路117では、A/D変換器103でデジタルデータに変換された値について、ディスクモータ1回転分の平均値を演算し、平均値データAVE1を出力する。平均値データAVE1は直前のディスクモータ1回転中に演算されており、図2(b)の1回転中においては新たに平均値データを演算する。
【0031】
比較回路118では平均値演算回路117から出力される平均値データAVE1とトラッキング誤差データTD(i)の大小を比較し、次のような比較結果出力処理を行なう(ただし、iは1〜nの整数で、ディスクの回転位置に対応する。)。
【0032】
TD(i)>AVE1なら、比較結果出力はハイレベル
TD(i)=AVE1なら、比較結果出力はミドルレベル
TD(i)<AVE1なら、比較結果出力はローレベル
以降、トラッキング誤差信号TEをA/D変換器103によってデジタルデータに変換したデータをトラッキング誤差データと称し、記憶回路111に記憶されているトラッキング誤差データを偏心補正データと称し、両者の区別を明確にする。
【0033】
データ補正回路119では、比較回路118の出力の論理レベルをもとに記憶回路111に記憶されている偏心補正データMD(i)を微小量変化させて、新たな偏心補正データMDD(i)として記憶回路111にストアする。ここで偏心補正データの変更処理は、次のような処理で行なう。
【0034】
比較結果出力がハイレベルなら、MDD(i)=MD(i)+△k
比較結果出力がミドルレベルなら、MDD(i)=MD(i)
比較結果出力がローレベルなら、MDD(i)=MD(i)−△k
図2(b)に示すトラッキング誤差信号が入力され、記憶回路111に記憶される偏心補正データを微小量変化させたのち、記憶回路111から読み出され、D/A変換器113でアナログ信号に変換された偏心補正信号は、図2(c)の実線で示す信号である。ここで、図2(a)で出力された偏心補正信号は破線で示したものである。偏心補正データを微小量修正することにより、図2(c)に示す偏心補正信号は、よりトラック歪み成分を忠実に再現したものとなり、その結果、トラッキング誤差信号は、図2(d)に示すように、残留誤差が少なくなる。このように、トラッキング誤差信号をもとに記憶回路111に記憶される偏心補正データを修正することで、偏心補正信号は図2(e)に示すようになり、トラッキング誤差信号は図2(f)に示すように、残留成分がほぼゼロとなる。
【0035】
図3にスチルモード時における記憶回路111に記憶されている偏心補正データの変化の様子を説明するための波形図を示す。この場合には前述したように、データ補正ON/OFF回路120はトラックジャンプパルス発生タイミングの近傍では記憶回路111の記憶データを補正しないように動作する。すなわち、図3(b)に示すように、ジャンプ位置検出回路124では、回転位置検出回路110から出力される回転位置検出信号をもとにジャンプパルスが出力される近傍のタイミングTA1でハイレベルとなるジャンプ位置検出信号を出力する。
【0036】
図3(a)は時刻T1における記憶回路111に記憶されている偏心補正データを示す。1〜nはディスクの回転位置を示し、回転位置1の近傍でジャンピングパルス発生回路122からジャンピングパルスが出力され、ジャンピングパルスはスイッチ回路123を経て加算回路114でトラッキング誤差信号にミックスされる。
【0037】
図3(c)は時刻T1からT2のディスク1回転期間におけるA/D変換器103の出力であるトラッキング誤差データを示す。同図(d)は、時刻T1に記憶回路111に記憶されている偏心補正データに対してディスク1回転期間中にデータの値を微小量変化させたのち、時刻T2に記憶回路111に記憶されている偏心補正データを示す。ここでジャンピングパルス出力タイミングの近傍の期間TA1においては、データ補正ON/OFF回路の処理により、記憶回路111に記憶されている偏心補正データは回転位置n、1、2、3においては時刻T1における値から変化しないように動作する(図中、黒丸で示す)。
【0038】
本発明の参考例とは逆に、スチルモードのようにジャンピングパルスをトラッキング誤差信号にミックスしてトラッキングアクチュエータを駆動するモードにおいても、通常再生モードと同様に、ディスク1回転期間のどの位置においても、記憶回路111に記憶されている偏心補正データを微小量ずつ変化させると、図3(c)に示すジャンピングパルス波形をトラッキング誤差と判断し、ジャンピングパルスを打ち消すような補正信号が出力されるため、スチルジャンプ動作が不安定となり、安定したスチルジャンプ動作を実現できなくなるが、本発明の参考例によれば、ジャンピングパルス発生タイミングの近傍では、記憶手段に記憶されている偏心補正データを変化させず、それ以外の位置の偏心成分を低減するように偏心補正データを微小量修正するため、スチルモードのようなジャンピングパルスが発生するモードにおいても安定した偏心成分補正効果が得られる。
【0039】
以上説明したように、本発明の参考例によれば、ディスクの半径上のどの位置をヘッドが走査するかにより、トラック歪が異なっていても、記憶手段に記憶される偏心補正データをトラッキング誤差信号の平均値からのずれ方向をもとに微小量ずつ変化させることで、トラッキング誤差信号の変化がゼロ、すなわちトラッキング誤差がゼロとなるようにすることができ、記憶手段に記憶させるトラッキング誤差信号をヘッドの走査位置がディスクの内周、中周、外周のどの位置を走査しているときであっても、安定した偏心補正動作を行なう光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置を提供することができる。
【0040】
更に、スチルモードのように、ジャンピングパルス信号をトラッキング誤差信号に重畳してトラックジャンプを行なうモードにおいても、ジャンピングパルス発生タイミング近傍の回転位置では、記憶手段に記憶されている偏心補正データを修正することなく、よって安定したトラックジャンプ動作も実現することができる。
【0041】
次に、図4〜図5を用いて本発明の実施の形態の説明を行なう。
【0042】
図4に本発明の実施の形態の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の概略構成図を示す。
【0043】
図4において、図1に示す本発明の参考例の構成要素と同様の動作を行なう構成要素については同じ符号を付し、詳細な動作説明は省略する。
【0044】
図4において、駆動データ発生回路401では、記憶回路111の所定のアドレスに記憶されている記憶データをもとにトラックジャンプ近傍における駆動データを演算する。駆動データ発生回路401から出力された駆動データは、スイッチ回路402を経て、D/A変換器113によりアナログ信号に変換された後、加算回路114でジャンピングパルスと重畳され、駆動回路116に入力される。
【0045】
ここで、スイッチ回路402には、ジャンプ位置検出回路124から出力されるジャンプ位置検出信号が入力される。
【0046】
すなわち、トラックジャンプモード出力回路121において、スチルモードをはじめとするジャンピングパルス波形が出力されるトラックジャンプモードを検出して出力されるトラックジャンプモード信号がハイレベルであるときに、VMARK信号がタイミング基準となりジャンピングパルスがジャンピングパルス発生回路122から出力される回転位置近傍で、データ補正ON/OFF回路120は記憶回路111の記憶データを書き換えないように設定されるとともに、スイッチ回路402においては駆動データ発生回路401の出力がD/A変換器113に入力されるように動作する。逆に、トラックジャンプモード信号がハイレベルであるトラックジャンプモードであっても、トラックジャンプパルスがジャンピングパルス発生回路122から出力される回転位置近傍でなければ、データ補正ON/OFF回路120はデータ補正回路119の出力に対応して記憶回路111の記憶データが書き換えられるように設定され、かつスイッチ回路402においては記憶回路111の出力がD/A変換器113に入力されるように動作する。また、通常再生モードのように、トラックジャンプモード信号がローレベルである場合も、データ補正ON/OFF回路120はデータ補正回路119により微小量補正されたデータが記憶回路111に再度書き込まれるように動作し、かつスイッチ回路402においては記憶回路111の出力がD/A変換器113に入力されるように動作する。
【0047】
図5に、スチルモード時に、記憶回路111から出力される偏心補正データと、駆動データ発生回路401から出力される駆動データを、スイッチ回路402で切り換えてD/A変換器113に入力される本発明の実施の形態の動作を説明するための信号波形図を示す。
【0048】
図5(b)に示すように、ジャンプ位置検出回路124は、トラックジャンプモード出力回路121からハイレベルのトラックジャンプ指令信号が入力され、かつ回転位置検出回路110から出力される回転位置検出信号をもとに、ジャンピングパルスが出力される近傍のタイミングTA1でハイレベルとなるスイッチ切換信号を出力する。
【0049】
図5(a)は時刻T1における、D/A変換器113に入力される偏心補正データを示す。ここでタイミングTA1においては、駆動データ発生回路401の出力データKO(n)〜KO(3)がスイッチ回路402を経てD/A変換器113に入力され、それ以外のタイミングでは記憶回路111の出力データがスイッチ回路402を経てD/A変換器113に入力される。
【0050】
ここで、出力データKO(n)〜KO(3)は記憶回路111に記憶されている偏心補正データKO(n−1)とKO(4)をもとに1次関数補完演算して得られたものである。
【0051】
図5(c)は時刻T1からT2のディスク1回転期間におけるA/D変換器103の出力であるトラッキング誤差データを示す。同図(d)は、時刻T1に記憶回路111に記憶されている偏心補正データに対してディスク1回転期間中にデータの値を微小量変化させたのち、時刻T2に記憶回路111に記憶されている偏心補正データおよび駆動データ発生回路401の出力データ(図中の黒丸データ)を示す。ここで、駆動データ発生回路401から出力される駆動データKO(n)〜KO(3)は記憶回路111に微小変化して記憶された偏心補正データKO(n−1)とKO(4)をもとに新たに1次関数補完演算をして得られたものである。
【0052】
本発明の実施の形態を用いない場合、トラックジャンプモードにおいてジャンピングパルスが出力される期間TA1においては、記憶回路111に記憶されている偏心補正データをA/D変換器103の出力をもとに微小量変化させないため、例えば長時間スチルモードで停止している際に、外乱が入力されたり、あるいは2倍速再生で、ヘッド走査位置が変化するのに伴いトラックの偏心成分が変化した際に、期間TA1以外の回転位置においては、トラッキング誤差データをもとに記憶回路111に記憶されている偏心補正データが逐次更新されるのに対して、期間TA1の回転位置では記憶回路111に記憶されている偏心補正データは更新されないままであり、この期間の記憶回路111の偏心補正データをそのままトラッキングアクチュエータ駆動信号に用いた場合には、図5(e)に示すトラッキングアクチュエータ駆動信号のように、期間TA1でオフトラックをおこし、ジャンプが不安定になる可能性があるような駆動信号となる問題があるが、本発明の実施の形態によれば、期間TA1の駆動データを、期間TA1の前後の偏心補正データから補完して得るため、ほぼトラックに追従した駆動信号となり、よって安定したトラックジャンプ動作を実現できる。
【0053】
以上説明したように、本発明の実施の形態によれば、ディスクの半径上のどの位置をヘッドが走査するかにより、トラック歪が異なっていても、記憶手段に記憶される偏心補正データを、トラッキング誤差信号の平均値からのずれ方向をもとに微小量ずつ変化させることで、トラッキング誤差信号の変化がゼロ、すなわちトラッキング誤差がゼロとなるようにすることができ、記憶手段に記憶させるトラッキング誤差信号をヘッドの走査位置がディスクの内周、中周、外周のどの位置を走査しているときであっても、安定した偏心補正動作を行なう光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置を提供することができる。
【0054】
更に、スチルモードのように、ジャンピングパルス信号をトラッキング誤差信号に重畳してトラックジャンプを行なうモードにおいても、ジャンピングパルス発生タイミング近傍の回転位置では、ジャンピングパルス発生タイミング前後の偏心補正データをもとにジャンピングパルス発生タイミングの駆動データを補完演算して出力することにより安定したトラックジャンプ動作を実現することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上のように本発明は、ディスクの半径上のどの位置をヘッドが走査するかにより、トラック歪みが異なっていても、記憶手段に記憶される偏心補正データをトラッキング誤差信号の平均値からのずれ方向をもとに微小量ずつ変化させることで、トラッキング誤差信号の変化がゼロ、すなわちトラッキング誤差がゼロとなるようにすることができ、記憶手段に記憶させるトラッキング誤差信号をヘッドの走査位置がディスクの内周、中周、外周のどの位置を走査しているときであっても、安定した偏心補正動作を行なう光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置を提供することができる。
【0056】
また、スチルモードや可変速再生のように、ジャンピングパルス信号をトラッキング誤差信号に重畳してトラックジャンプを行なうモードにおいては、ジャンピングパルス発生タイミング近傍の回転位置では、通常再生モードにおいて精度よく偏心成分を補正するように記憶手段に記憶されている偏心補正データが変更されることなくそのまま記憶されており、よって安定したトラックジャンプ動作が得られるとともに安定した偏心補正動作を実現でき、その実用的効果は大である。
【0057】
更に、スチルモードのように、ジャンピングパルス信号をトラッキング誤差信号に重畳してトラックジャンプを行なうモードにおいて、ジャンピングパルス発生タイミング近傍の回転位置では、ジャンピングパルス発生タイミング前後の偏心補正データをもとにジャンピングパルス発生タイミングの駆動データを補完演算して出力することにより、ディスクの半径方向に対してヘッド走査位置が移動することにより偏心波形パターンが変化しても、安定したトラックジャンプ動作を実現することができるとともに、安定した偏心補正動作を実現でき、その実用的効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の参考例の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の概略構成を示すブロック図
【図2】本発明の参考例における偏心補正データの修正動作を説明するための波形図
【図3】本発明の参考例におけるスチルモード時の偏心補正データの修正動作を説明するための波形図
【図4】本発明の実施の形態の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の概略構成を示すブロック図
【図5】本発明の実施の形態におけるスチルモード時のトラッキングアクチュエータ駆動データ出力動作を説明するための波形図
【図6】従来の光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置の概略構成を示すブロック図
【図7】従来例の問題点を説明するためのトラック歪みをあらわす波形図
【符号の説明】
102 トラッキング誤差信号検出回路
103 A/D変換器
106 トラッキングアクチュエータ
108 回転検出信号発生装置
109 ID信号処理回路
110 回転位置検出回路
111 記憶回路
113 D/A変換器
117 平均値演算回路
118 比較回路
119 データ補正回路
120 データ補正ON/OFF回路
121 トラックジャンプモード出力回路
122 ジャンピングパルス発生回路
124 ジャンプ位置検出回路
401 駆動データ発生回路
402 スイッチ回路
Claims (1)
- ディスクに光を照射するとともにディスクからの反射光を受光する光ピックアップと、前記ディスクにプリフォーマットされたID信号を検出して処理することによりデイスク1回転1パルスのVMARK信号を発生するID信号処理手段と、ディスクモータの回転を検出するためのディスクモータFG信号を発生する回転検出信号発生手段と、前記VMARK信号を基準に前記ディスクモータFG信号をカウントすることによりディスク上のID信号の位置を基準とする回転位置を検出する回転位置検出手段と、前記光ピックアップで受光された検出信号よりトラッキングずれに対応したトラッキング誤差信号を検出する検出手段と、前記トラッキング誤差信号をディスク回転位置に対応してディスク1回転中の複数ポイントでサンプリングする標本化手段と、前記標本化手段から出力されるトラッキング誤差データを前記回転位置検出回路のカウント数に対応したアドレスに記憶する記憶手段と、ディスク1回転以上の回転における前記トラッキング誤差信号の平均値を演算し平均値データを出力する平均値演算手段と、該平均値演算手段から出力される平均値データと前記トラッキング誤差データを比較する比較手段と、該比較手段から出力される比較結果により前記記憶手段の記憶値を修正し修正されたデータを再度前記記憶手段に書き込む補正手段と、前記トラッキング誤差信号と前記記憶手段の出力信号を加算する加算手段と、該加算手段の出力信号により前記光ピックアップのトラッキング変位手段を駆動する駆動手段と、前記トラッキング変位手段を駆動し前記光ピックアップから照射される光スポットの走査位置をディスク半径方向の所定方向に所定トラック数移動するためのトラックジャンプ指令信号を出力するトラックジャンプモード出力手段と、該トラックジャンプモード出力手段から出力されるトラックジャンプ指令信号を入力して前記光ピックアップのジャンプ方向およびジャンプトラック数に対応したトラックジャンプパルスを前記ディスクの所定の回転位置で出力するジャンピングパルス発生手段と、該ジャンピングパルス発生手段からトラックジャンプパルスが出力されるタイミング近傍でトラックジャンプ発生位置検出信号を出力するトラックジャンプ位置検出手段と、該トラックジャンプ位置検出手段から出力される前記トラックジャンプ発生位置検出信号が出力されている間は、前記トラックジャンプパルスが出力される回転位置の前後の回転位置に相当するアドレスに記憶された前記記憶手段の記憶値を用いて駆動データの演算を行なう駆動データ発生手段を有するとともに、前記補正手段はデータ修正ON/OFF切換手段を有し、該データ修正ON/OFF切換手段には前記トラックジャンプモード出力手段から出力されるトラックジャンプ指令信号および前記トラックジャンプ位置検出手段から出力されるトラックジャンプ発生位置検出信号が入力され、前記データ修正ON/OFF切換手段はトラックジャンプモード時にはディスクのトラックジャンプ近傍の回転位置に対応するアドレスに記憶された前記記憶手段の記憶値については書き換え動作を行なわず、かつトラックジャンプ近傍でない回転位置に対応するアドレスに記憶された前記記憶手段の記憶値については書き換え動作を行うように動作し、前記加算手段には前記記憶手段の出力信号および前記駆動データ発生手段の出力信号が入力され、前記トラックジャンプ位置検出手段から出力される前記トラックジャンプ発生位置検出信号をもとに、トラックジャンプ近傍でない回転位置においては前記記憶手段の出力信号が前記トラッキング誤差信号と加算され、逆にジャンピングパルスが発生される回転位置では、前記駆動データ発生手段の出力信号が前記トラッキング誤差信号と加算されることを特徴とする光ディスク記録再生装置のトラッキング制御装置。
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