JP3596525B2 - Engine valve gear - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タペットを介して弁を直接駆動する形式のエンジンの動弁装置に関し、車両の内燃機関の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
エンジンのシリンダに備えられる吸気弁や排気弁を開閉駆動する動弁装置として、カムシャフトに設けられたカムにより弁を直接駆動する形式のものがあり、その一つに、カムに常時接触してカムの回転を往復運動に変換し、これを弁に伝達するタペットを用いたものがある。
【0003】
燃費や出力の向上を図るため、運転状況に応じて開閉時期やリフト量など開弁状態の最適化が望まれるが、これを実現する可変動弁装置として、特表平5−508205号公報やドイツ公開特許第DE19602013A1号公報に開示されているものがある。これらの動弁装置は、同心状に配置されたセンタタペットとサイドタペットとを有するものであって、例えば上記特表平5−508205号公報に記載の装置は、ロック機構によってこれらのタペットを連結すると共に高速カムによって弁をリフトさせるか、センタタペットとサイドタペットとを分離すると共にセンタタペットで低速カムによって弁をリフトさせるか、いずれかの方法で弁のリフト量を可変としたものである。
【0004】
しかしながら、上記動弁装置では、平面視円形状のセンタタペットが同心状のサイドタペットに囲まれた構成であるので、カムの摺動長ひいてはリフト量を大きくすることができないという問題がある。
【0005】
この問題を解消するものとして、例えば、特開平7−71213号公報に開示の動弁装置がある。図11に示すように、この動弁装置では、タペットXを矢印で示すカムの摺動方向に沿って、中央のセンタタペットX1とこれを挟んで両側に位置するサイドタペットX2,X2とに三分割し、これらを円筒状のタペットガイドYに収容した構成とすることにより、カムの摺動長を長くすることができ、その結果、リフト量を大きくすることが可能になっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような動弁装置においてもなお、以下のような問題がある。すなわち、サイドタペットX2,X2が低速カムによって駆動される際、サイドタペットX2,X2の円弧状外周面のエッジ部X2′,X2′が、タペットガイドYの内周面Y′と摺接することになる。その場合、センタタペットX1はカムの駆動力を受けないため、いきおいサイドタペットX2,X2とタペットガイドYの内周面Y′との間での面圧が高まって、タペットXとタペットガイドYとの間で偏摩耗が生じるようになり、耐摩耗性の点で問題がある。
【0007】
そこで、本発明は、タペットを介して弁を直接駆動する形式のエンジンの動弁装置における上記問題に鑑み、タペットのカムに対する摺動長を確保した上で、タペットとタペットガイドとの間の偏摩耗を低減することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
【0009】
まず、請求項1に記載の発明は、シリンダヘッドに設けられたガイド孔に摺動自在に収容された円筒形のタペットと、該タペットを介してバルブを駆動するカムを備えたカム軸とを有し、上記タペットが、平面視においてカムの摺動方向に長い略矩形状のセンタタペットと、その両側に位置するサイドタペットとに分割されていると共に、該センタタペットとサイドタペットとを係合離脱させるロック機構が備えられており、且つ上記カム軸には、各タペットごとにセンタタペット及びサイドタペットにそれぞれ対応するプロフィールの異なる複数のカムが備えられているエンジンの動弁装置に関するもので、上記センタタペットにおける少なくともカムの摺動方向の下流側の外周面の両側に、サイドタペットの外周面に重なるように両側に延びる延設部が設けられていると共に、上記ロック機構がセンタタペットとサイドタペットとに跨ってカム軸方向に配設され、その両側にセンタタペットをカム側に付勢する一対のスプリングが配設されていることを特徴とする。
【0010】
この発明によれば、センタタペットにおける少なくともカムの摺動方向の下流側の外周面の両側に、サイドタペットの外周面に重なるように両側に延びる延設部が設けられたことにより、カムの摺動長が確保された上で、サイドタペットに対応するカムによって該サイドタペットが駆動された場合、サイドタペットをガイド孔(例えばガイドタペット)に押し付ける力が上記延設部を介してセンタタペット側に分散するため、従来のようなタペットとガイド孔との間の偏摩耗を低減させて耐摩耗性を向上させることができる。なお、上記カムは、プロフィールが真円とされてリフト量が零のものも含む。
【0011】
また、センタタペットをカム側に付勢する一対のスプリングがロック機構の両側に配設されたことにより、ロック機構の非ロック状態におけるサイドタペットに対するセンタタペットの相対移動量ひいてはロック状態におけるバルブのリフト量をより大きくすることができる。すなわち、一方のカムのリフト量を実質的に零とした場合でも、他方のカムのリフト量を大きくすることができる。そして、一対のスプリングが配設されているので、スプリングが一つの場合に比較して、サイドタペットに組み込まれたセンタタペットの上下動はよりスムーズになる。
【0012】
次に、請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載のエンジンの動弁装置において、両側のサイドタペットは、バルブ側においてガイド孔と摺接する円筒形のスカート部によって連結されていると共に、その内部に、バルブステムが当接するバルブステム当接部と、一対のスプリングのバルブ側の端部を受ける座部とが設けられており、カム軸に備えられた二つの低リフト量カムは両サイドタペットにそれぞれ対応し、これらの低リフト量カム間に位置した高リフト量カムはセンタタペットに対応するようになっていることを特徴とする。
【0013】
この発明によれば、上記請求項1におけるサイドタペットの構成をさらに具体化することができ、ロック機構の非ロック状態でセンタタペットはサイドタペットに対して一層安定して相対移動することができると共に、サイドタペットつまりタペットはバルブステムを介してバルブを確実に開閉することができる。例えば、非ロック状態で低リフト量カムによって両サイドタペットが駆動されると、低リフト量が提供される一方、ロック状態で高リフト量カムによってセンタタペットが駆動されると、高リフト量が提供される。
【0014】
また、請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載のエンジンの動弁装置において、ロック機構は、センタタペット及びサイドタペットにそれぞれ設けられたカム軸方向に延びるロック孔と、両タペットの所定の位置関係でこれらのロック孔内を摺動可能とされたロックピン及びプランジャとを有し、且つ上記センタタペットにおけるロック孔は、該タペット頂面の裏側に突設された突出部を貫通させて設けられていると共に、ロック機構両側の一対のスプリングのカム側の端部は、側面視で上記突出部とオーバーラップするように配設されていることを特徴とする。
【0015】
この発明によれば、上記請求項1または請求項2におけるロック機構の構成をさらに具体化することができ、比較的簡素化された構成のロック機構によって、センタタペットとサイドタペットとを係合離脱させることができる。
【0016】
そして、一対のスプリングの端部は、側面視でセンタタペットに設けられた突出部とオーバーラップするように配設されているので、該スプリングの長さを長く確保することができると共に該スプリングの設計の自由度が増す。
【0017】
また、請求項4に記載の発明は、上記請求項3に記載のエンジンの動弁装置において、ロック機構の非ロック状態で、ロックピンはセンタタペットのロック孔内に、プランジャは一方のサイドタペットのロック孔内にそれぞれ配置されるようになっていると共に、ロックピンをプランジャ側に付勢するスプリングが備えられていることを特徴とする。
【0018】
この発明によれば、スプリングによりロックピンは常時プランジャ側に付勢されるので、非ロック状態で、該ロックピンはホームポジションつまりセンタタペットのロック孔内に確実に配置される。すなわち、このロック機構により、センタタペットとサイドタペットとの係合離脱が一層確実になる。
【0019】
また、請求項5に記載の発明は、上記請求項4に記載のエンジンの動弁装置において、他方のサイドタペットのロック孔内に、該ロック孔内に突入されたロックピンの受け部材が設けられていると共に、該受け部材に、シリンダヘッドのガイド孔内周面にタペット摺動方向に設けられたガイド溝に係合してタペットの回転を阻止する回り止め部材が保持されていることを特徴とする。
【0020】
この発明によれば、ロックピンが他方のサイドタペットのロック孔側に進出すると、該ロック孔内の受け部材が突入するロックピンを収容することになり、センタタペットと他方のサイドタペットとの係合が一層確実に実現される。
【0021】
さらに、タペット側の回り止め部材とガイド孔側のガイド溝との係合により、ガイド孔内でタペットが軸心周りに回転することはなく、タペットとカムとの良好な摺動位置関係が維持される。しかも、上記受け部材によって回り止め部材が保持されるので、いたずらに部品点数を増やすことなく回り止めを図ることができるメリットがある。
【0022】
また、請求項6に記載の発明は、上記請求項3から請求項5のいずれかに記載のエンジンの動弁装置において、センタタペットと両側のサイドタペットの各対向面間にそれぞれ間隙が設けられていると共に、両サイドタペットのロック孔にはスリーブが嵌合されて、そのセンタタペット側の端部が上記間隙にそれぞれ突出されており、且つセンタタペットには、これらのスリーブの突出部にバルブ側から当接する当接面が設けられていることを特徴とする。
【0023】
センタタペットは一対のスプリングによってカム側つまり上方に常時付勢されているが、この発明によれば、上記スリーブの突出部とセンタタペットに設けられた当接面とが当接した時点でセンタタペットの上方への移動が規制され、サイドタペットからのセンタタペットの抜け出しが阻止される。
【0024】
そして、請求項7に記載の発明は、上記請求項1から請求項6のいずれかに記載のエンジンの動弁装置において、シリンダヘッドにおけるガイド孔のカム側開口部周囲のカム摺動方向に沿う部位に、潤滑油を該ガイド孔とタペットとの摺動面に供給する油受け凹部が設けられていることを特徴とする。
【0025】
この発明によれば、簡素化された構成により、ガイド孔とタペットとの摺動面に潤滑油を良好に供給することができると共に潤滑油を効率よく回収することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態に係るエンジンの動弁装置について説明する。
【0027】
[エンジンの概略構成]
図1及び図2に示すように、このエンジンは、4気筒A1〜A4を備えると共に、シリンダブロック1、シリンダヘッド2、及びヘッドカバー3を有している。そして、一気筒A1〜A4あたり、二つの吸気ポートPin1,Pin2及び吸気弁11,11、並びに二つの排気ポートPex1,Pex2及び排気弁12,12が設けられた4弁式の16バルブエンジンであり、各気筒A1〜A4ごとに四つのタペット13…13(図1には二つのみ図示)が備えられている。
【0028】
また、このエンジンは、各タペット13に対して、吸気及び排気カムシャフト14,15にそれぞれ形成されたプロフィールの異なる3枚のカム16,16,17(図1には2枚のカム16,17を図示)が配設された可変動弁式のエンジンである。なお、図2で、タペット13の符号「13in1」は一方の吸気ポートPin1つまり一方の吸気弁11に対応したタペット13であることを示し、また、符号「13in2」は他方の吸気ポートPin2つまり他方の吸気弁11に対応したタペット13であることを示す。同様に、符号「13ex1」は一方の排気ポートPex1つまり一方の排気弁12に対応したタペット13であることを示し、また、符号「13ex2」は他方の排気ポートPex2つまり他方の排気弁12に対応したタペット13であることを示す。
【0029】
[シリンダヘッド]
シリンダヘッド2は、シリンダヘッド基部20と、該基部20から立設された側壁部21,22,23とを有している。また、シリンダヘッド基部20は、燃焼室B…Bに臨む吸気ポートPin1…Pin1,Pin2…Pin2及び排気ポートPex1…Pex1,Pex2…Pex2などが形成されると共に、燃料噴射弁(図示せず)や吸気及び排気マニホルド24,25などが組み付けられる部分である。そして、このシリンダヘッド2は、シリンダヘッド基部20を貫通してシリンダブロック1に突入するヘッドボルト26…26により該シリンダブロック1に組み付けられている。
【0030】
そして、シリンダヘッド2には、支持部材30が備えられている。この支持部材30は、吸気及び排気カムシャフト14,15を支持すると共に、タペット13…13を摺動自在に収容するタペットガイド31…31を有する。
【0031】
また、支持部材30には、前後に延びるリブ32,33が形成されている。そして、これらのリブ32,33に、タペット13…13に作動油圧を供給するための第1〜第3メイン油路34〜36が吸気及び排気カムシャフト14,15に平行に形成されている。
【0032】
[カム]
プロフィールの異なる3枚のカム16,16,17のうち、両端の低リフト量カム16,16はプロフィールが同一に設定され、中央の高リフト量カム17は上記カム16,16とプロフィールが異なって設定されている。すなわち、両端の低リフト量カム16,16は小さいリフト量を、中央の高リフト量カム17は大きいリフト量を提供する。
【0033】
なお、例えば低リフト量カム16の代わりに図1に鎖線で示すほぼ真円のプロフィールとされた極低リフト量カム18(1〜2mm程度のリフト量を提供)を用いることができる。これは、燃料噴射弁を吸気ポートPin1,Pin2に設けてポート噴射を実行する場合に、低リフト量カム16に真円のプロフィールのものを用いると、完全弁停止状態になる。そうすると、吸気ポートPin1,Pin2内に燃料が溜まり、次に高リフト量カム17に切り換えたとき、この燃料が一気に燃焼室B内に吸入されるという不具合が生じることになる。このような不具合を回避するため、上記極低リフト量カム18を用いるのである。したがって、直噴エンジンにおいては、プロフィールが真円とされて実質リフト量が零のカムを用い、完全弁停止状態としてもよい。
【0034】
[タペット]
本発明の特徴部分である略円筒形のタペット13の下部には、吸気弁11あるいは排気弁12のステムエンド41が当接する。このステムエンド41には、シリンダヘッド基部20との間に介装されたバルブスプリング42を受けるスプリング受け43が備えられている。このバルブスプリング42は、吸気弁11あるいは排気弁12をそれぞれ吸気ポートPin2あるいは排気ポートPex2が閉成する方向に付勢している。
【0035】
図3に示すように、タペット13は、高リフト量カム17に当接する平面44aが矢印aで示す該カム17の摺動方向に長辺となるように構成されたセンタタペット44と、低リフト量カム16,16に当接する平面45a,45aが同じく矢印aで示す該カム16,16の摺動方向に長辺となるように構成されて上記センタタペット44を挟むように位置するサイドタペット45,45とに三分割されている。
【0036】
以下、一例として、一方の吸気ポートPin2に対応するタペット13の構成について詳しく説明する。
【0037】
<センタタペット>
図4、6、及び7に示すように、センタタペット44には、高リフト量カム17に当接する略矩形状の平面44aが矢印aで示す該カム17の摺動方向に沿って形成されている。また、センタタペット44には、平面44aのカム摺動方向に沿った縁部から下方に延びる二つの外側面44b,44bと、平面44aのカム摺動方向の両端部から下方に延びる二つの円弧状の外周面44c,44cとが形成されている。
【0038】
そして、センタタペット44の外周面44c,44cの両側には、サイトタペット45,45方向に延びる延設部44d…44dが形成されており、これらの延設部44d…44dには、サイドタペット45,45と摺接する受け面44e…44eが形成されている。なお、延設部44d…44dつまり受け面44e…44eの基端部には、比較的浅い凹部44f…44fが設けられている。
【0039】
また、センタタペット44の平面44aの裏側には、カム摺動方向に直交するようにつまり吸気カムシャフト15に平行に、下方に延びる突出部44gが形成されており、該突出部44gには、これを貫通するようにロック孔44hが形成されている。そして、平面44aの裏側には、上記突出部44gを挟むように一対のスプリング座部44i,44i(図6には一方のみ図示)が形成されている。
【0040】
<サイドタペット>
図5〜7に示すように、サイドタペット45,45には、低リフト量カム16,16に当接する二つの平面45a,45aが、矢印aで示す該カム16,16の摺動方向に沿って形成されている。また、サイドタペット45,45には、平面45a,45aのカム摺動方向に沿った縁部から下方に延びる二つの内側面45b,45bと、平面45a,45aの吸気カムシャフト15方向の両端部から下方に延びる略円弧状の二つの外周面45c,45cとが形成されている。
【0041】
そして、両サイドタペット45,45を下部位置において連結し、ステムエンド41との当接部を提供する連結部45dが形成されている。この連結部45dのカム摺動方向に沿った両端部近傍には、一対のプリング座部45e,45eが形成されている。
【0042】
また、サイドタペット45,45には、内側面45b,45bのカム摺動方向の両端部からセンタタペット44方向に延びる突出部45f…45fが、センタタペット44と非接触状態で形成されている。なお、該突出部45f…45fは、センタタペット44の凹部44f…44fに対応位置するように設けられている。
【0043】
また、サイドタペット45,45には、平面45a,45aのカム摺動方向の両端部つまり上記突出部45f…45fから下方に延びて、センタタペット44の受け面44e…44eに摺接する摺接面45g…45gが形成されている。
【0044】
また、サイドタペット45,45には、一方の外周面45cから他方の外周面45cを貫通するように、タペット13の軸心を通り吸気カムシャフト15方向に平行なロック孔45h,45hが形成されている。これらのロック孔45h,45hは、センタタペット44の平面44aとサイドタペット45,45の平面45a,45aとが面一の状態のとき、センタタペット44のロック孔44hと一直線状に連通するように形成されている。
【0045】
そして、サイドタペット45,45側の一対のスプリング座部45e…45eとセンタタペット44側の一対のスプリング座部44i,44iとの間に、センタタペット44を高リフト量カム17側に付勢する一対のスプリング46,46が介装されている。その場合、スプリング46,46の上端部は、側面視でセンタタペット44に設けられた突出部44gとオーバーラップするように配設されている。
【0046】
こうすることにより、センタタペット44は両サイドタペット45,45間に組み込まれ、外周面44c,44c,45c,45cとタペットガイド31とが摺動可能になると共に、センタタペット44の受け面44e…44eとサイドタペット45,45の摺接面45f…45fとが摺動可能になる。そして、センタタペット44はスプリング46,46を介装されてサイドタペット45,45に組み込まれており、該スプリング46,46の付勢力に抗してサイドタペット45,45に対して相対移動可能になる。
【0047】
<ロック機構>
サイドタペット45,45に対して相対移動可能に組み込まれたセンタタペット44と、吸気弁11のステムエンド41に連結されたサイドタペット45,45とを係合離脱させるロック機構について、図6及び図7に基づいて説明する。
【0048】
前述したように、センタタペット44のロック孔44hとサイドタペット45,45のロック孔45h,45hとは、センタタペット44の平面44aとサイドタペット45,45の平面45a,45aとが面一の状態のとき、吸気カムシャフト15の方向に一直線状に連通している。
【0049】
一方のサイドタペット45のロック孔45hには、油圧によりセンタタペット44のロック孔44hに進出するプランジャ47が、センタタペット44のロック孔44hには、該プランジャ47に押されて他方のサイドタペット45のロック孔45hに進出するロックピン48が、そして、ロックピン48の周囲には、該ロックピン48のプランジャ47寄りの箇所に設けられたフランジ部48aを介してロックピン48を常時プランジャ47側に付勢するスプリング49が、それぞれ配置されている。
【0050】
また、センタタペット44のロック孔44hには、ロックピン48の両端近傍にブッシュ50,51が挿入固定されている。上記ブッシュ50,51のうちプランジャ47側のブッシュ50は、ロックピン48のフランジ部48aに当接して、該ロックピン48のセンタタペット44の外側面44bを超えるプランジャ47側への移動を規制する。他方のブッシュ51は、上記フランジ部48aとの間に上記スプリング49を圧縮保持する。
【0051】
また、両サイドタペット45,45のロック孔45h,45hには別なるブッシュ52,53がそれぞれ挿入固定されている。上記ブッシュ52,53のうちのプランジャ47側のブッシュ52は、ロックピン48に臨んで開口した構成とされ、内方にプランジャ47を摺動嵌合する。他方のブッシュ53は、突入するロックピン48の先端部を収容するもので、該ロックピン48の所定長さ以上の突入を規制するストッパ部53aを有している。
【0052】
そして、両ブッシュ52,53のセンタタペット44側の端部52a,53bは、センタタペット44の外側面44b,44bとサイドタペット45,45の内側面45b,45bとの間の間隙G,Gにそれぞれ所定長さだけ突出するように配置されている。
【0053】
<タペットの回り止め機構>
図6及び図7に示すように、タペット13において、上記ブッシュ53のタペット13外周側に設けられたボール支持部53cにボール部材54が一部突出するように支持されており、一方、タペットガイド31のタペット13との摺動面には、タペット13の摺動方向に沿ってガイド溝31aが上記ボール部材54と係合可能に形成されている。
【0054】
こうすることにより、ボール部材54とガイド溝31aとの係合を介して、タペットガイド31内におけるタペット13の軸心周りの回転が規制されるようになる。その結果、タペット13つまりセンタタペット44及びサイドタペット45,45と各カム16,16,17との良好な摺動位置関係が維持される。
【0055】
<タペットの上方抜け防止機構>
前述したように、サイドタペット45,45のロック孔45h,45hに固定されたブッシュ52,53のセンタタペット44側の端部52a,53bは、センタタペット44側に所定長さだけ突出するように配置されている。一方、図4、6、及び7に示すように、センタタペット44の外側面44b,44bには、ロック孔44h,44h周りに下方に凹状の円弧状周面とされた当接面44j′,44j′を有する当接部44j,44jが、両サイドタペット45,45方向に所定長さだけ突設されている。
【0056】
センタタペット44にはスプリング46,46による上方への付勢力が常時作用しているが、上記のような構成とすることにより、センタタペット44側の当接面44j′,44j′とサイドタペット45,45側のブッシュ52,53の端部52a,53bとが当接係合したとき、タペット13からのセンタタペット44の上方への抜け出しが規制される。なお、上記構成は、サイドタペット45,45に対するセンタタペット44の下方への移動を規制するものはないので、非ロック状態において、該センタタペット44はスプリング46,46の付勢力に抗して下方に移動可能である。
【0057】
[タペット潤滑用の油受け凹部]
図1及び図3に示すように、タペットガイド31の各カム16,16,17側の開口部周囲のカム摺動方向に沿う部位に、潤滑油をタペットガイド31とタペット13詳しくはタペットガイド31とセンタタペット44及びサイドタペット45,45との摺動面に供給する油受け凹部31b,31b,31c…31cが設けられている。これらの油受け凹部31b,31b,31c…31cは、タペット13側で下方に傾斜するように設けられている。
【0058】
こうすることにより、簡素化された構成によって、タペットガイド31とタペット13との摺動面に潤滑油を良好に供給することができると共に潤滑油を効率よく回収することができる。
【0059】
[タペットへの作動油圧の供給]
各タペット13…13への作動油圧の供給について説明する。
【0060】
図2に示す構成においては、第1油圧コントロールバルブ(OCV1)61がオンのとき、油路62から作動油圧が第1メイン油路34(図1参照)に供給される一方、オフのとき、第1メイン油路34から作動油圧が解放されるようになっている。
【0061】
第1メイン油路34には、タペット13…13方向に延びる分岐油路34a…34aが気筒A1〜A4と同数形成されている。これらの分岐油路34a…34aは、各気筒A1〜A4の一方の吸気ポートPin1…Pin1に対応するタペットガイド31…31に連通して、作動油圧をタペット13in1…13in1に供給する。つまり、第1油圧コントロールバルブ61がオンとなることにより、一方の吸気ポートPin1…Pin1の吸気弁11…11のリフト量が大きくなる。
【0062】
一方、第2油圧コントロールバルブ(OCV2)63がオンのとき、別なる油路64から作動油圧が第2及び第3メイン油路35,36(図1参照)に供給される一方、オフのとき、第2及び第3メイン油路35,36から作動油圧が解放されるようになっている。
【0063】
第2メイン油路35には、タペット13…13方向に延びる分岐油路35a…35aが気筒A1〜A4と同数形成されている。これらの分岐油路35a…35aは、各気筒A1〜A4の他方の吸気ポートPin2…Pin2に対応するタペットガイド31…31に連通して、作動油圧をタペット13in2…13in2に供給する。また、第3メイン油路36には、タペット13…13方向に延びる分岐油路36a…36aが、各気筒A1〜A4の両排気ポートPex1…Pex1,Pex2…Pex2に対応するタペットガイド31…31に連通して、作動油圧をタペット13ex1…13ex1,13ex2…13ex2に同時に供給する。つまり、第2油圧コントロールバルブ63がオンとなることにより、他方の吸気ポートPin2…Pin2の吸気弁11…11のリフト量が大きくなると共に、両排気ポートPex1…Pex1,Pex2…Pex2の排気弁12…12のリフト量が大きくなる。
【0064】
そして、図7に示すように、タペット13には、プランジャ47側のサイドタペット45のロック孔45h近傍に、ロック機構つまりプランジャ47を作動させる作動油圧を供給するための油路34a,65,66が設けられている。油路65は、サイドタペット45の外周から該油路65に向けて垂直に穿設された分岐油路34aと連通するもので、サイドタペット45の反カム側から穿設されてタペット13の摺動方向に延びる。また、油路66は、サイドタペット45のロック孔45hから油路65に向けて穿設されて、図6及び図7に示すように、ブッシュ52に形成された開口部52bを介して該ブッシュ52内のプランジャ47背部の空間52cと油路65とを連通するものである。
【0065】
次に、一例として、一方の吸気ポートPin1…Pin1に対応するタペット13in1…13in1に2枚の極低リフト量カム18,18と1枚の低リフト量カム16、他方の吸気ポートPin2…Pin2に対応するタペット13in2…13in2に2枚の低リフト量カム16,16と1枚の高リフト量カム17、そして、両排気ポートPex1…Pex1,Pex2…Pex2に対応するタペット13ex1…13ex1,13ex2…13ex2にいずれも2枚の低リフト量カム16,16と1枚の高リフト量カム17とを配置した場合の、上記両油圧コントロールバルブ61,63のオンオフ動作時の各吸気弁11…11及び排気弁12…12のリフト量を図8に示す。
【0066】
すなわち、両油圧コントロールバルブ(OCV1,OCV2)61,63が共にオフされていると、一方の吸気ポートPin1に対応するリフト量は極低リフト量となって実質的に弁停止状態となり、片弁だけで空気が燃焼室B…Bに導入されるようになる。
【0067】
次いで、第1油圧コントロールバルブ61がオフからオンになると、一方の吸気ポートPin1に対応するリフト量が大きくなって極低リフト量から低リフト量になる。その間、他方の吸気ポートPin2及び両排気ポートPex1,Pex2に対応するリフト量は低リフト量を維持する。
【0068】
さらに、第2油圧コントロールバルブ63がオフからオンになると、他方の吸気ポートPin2及び両排気ポートPex1,Pex2に対応するリフト量は大きくなって低リフト量から高リフト量になる。
【0069】
[タペットの動作例]
タペット13の動作の一例を説明すると、まず、低リフト量カム16,16によって吸気弁11をリフトさせる場合、例えば第1油圧コントロールユニット61をオフとしてプランジャ47背部の空間52cに対する作動油圧を解放して、該プランジャ47をブッシュ52内に収容すると共に、スプリング49の付勢力によりロックピン48のフランジ部48aとブッシュ50との当接を介して該ロックピン48をロック孔44h内に位置させる。
【0070】
こうすることにより、ロック機構の非ロック状態が実現され、センタタペット44は両サイドタペット45,45に対して相対移動可能になる。この状態で、低リフト量カム16,16が両サイドタペット45,45の平面45a,45aをそれぞれ押圧することにより、吸気弁11を低リフト量だけリフトさせることができる一方、両サイドタペット45,45とは無関係にセンタタペット44は移動することになる。
【0071】
その場合、サイドタペット45,45をタペットガイド31に押し付ける力が、サイドタペット45,45の摺接面45g…45gとセンタタペット44の延設部44d…44dつまり受け面44e…44eとを介してセンタタペット44側に分散するため、タペット13とタペットガイド31との間の偏摩耗が低減されて耐摩耗性が向上する。
【0072】
また、センタタペット44と両サイドタペット45,45とに亘って設けられたロック機構の両側に、センタタペット44をカム側に付勢する一対のスプリング46,46が配設されているので、サイドタペット45,45に対するセンタタペット44の相対移動量ひいてはロック状態における各弁11,12のリフト量をより大きくすることができる。
【0073】
そして、一対のスプリング46,46が配設されているので、スプリングが一つの場合に比較して、サイドタペット45,45に組み込まれたセンタタペット44の上下動はよりスムーズになる。
【0074】
また、上記スプリング46,46の上方端部は、ロック孔44hが貫通するセンタタペット44の突出部44gと側面視でオーバーラップするように配設されているので、該スプリング46,46の長さを長く確保することができ、これらのスプリング46,46の設計の自由度が増す。
【0075】
そして、高リフト量カム17によって吸気弁11をリフトさせる場合、例えば第1油圧コントロールバルブ61をオンとして上記空間52cに作動油圧を供給することにより、スプリング49の付勢力に抗してロックピン48を進出するプランジャ47でブッシュ53側に移動させると、ロックピン48の先端がブッシュ53のストッパ部53aに当接した時点でロックピン48の移動は規制される。
【0076】
こうすることにより、一方のサイドタペット45とセンタタペット44とはプランジャ47とロック孔44hないしブッシュ50との係合を介して連結され、同時にセンタタペット44と他方のサイドタペット45とはロックピン48とブッシュ53との係合を介して連結され、ひいてはセンタタペット44とサイドタペット45,45とがロック状態になる。この状態で、高リフト量カム17がセンタタペット44の平面44aを押すことにより、センタタペット44と両サイドタペット45,45とは一体で移動し、吸気弁11を高リフト量だけリフトさせることができる。
【0077】
[他の実施の形態]
カムの配置やタペットへの作動油圧の供給に係る他の実施の形態について説明する。なお、便宜上、気筒A1〜A4や吸気及び排気ポートPin1,Pin2,Pex1,Pex2についてはこれまでの説明で用いたと同じ符号を付すことにする。
【0078】
図9に示す構成においては、第1油圧コントロールバルブ(OCV1)161がオンのとき、油路162から作動油圧が第1及び第2メイン油路163,164にそれぞれ供給される一方、オフのとき、第1及び第2メイン油路163,164から作動油圧が解放されるようになっている。同様に、第2油圧コントロールバルブ(OCV2)165がオンのとき、油路166から作動油圧が第3及び第4メイン油路167,168にそれぞれ供給される一方、オフのとき、第3及び第4メイン油路167,168から作動油圧が解放されるようになっている。
【0079】
また、吸気及び排気カムシャフト114,115の先端部にそれぞれカムプーリ171,172が組み付けられていると共に、これらのカムプーリ171,172と図示しないクランクシャフト側のクランクプーリとに亘ってタイミングベルトが巻き掛けられている。そして、上記両カムシャフト114,115には、図示しない油圧コントロールバルブによりクランクシャフトに対する各カムシャフト114,115の位相角を変更するためのアクチュエータ173,174がそれぞれ備えられている。こうすることにより、綿密な燃料の燃焼状態の制御が可能になり、燃費向上を図ることができるようになる。
【0080】
上記第1メイン油路163には、タペット113…113方向に延びる分岐油路163a…163aが気筒A1〜A4と同数形成されている。これらの分岐油路163a…163aは、各気筒A1〜A4の一方の吸気ポートに対応するタペットガイドに連通して、作動油圧をタペット113in1…113in1に供給する。また、第2メイン油路164には、タペット113…113方向に延びる分岐油路164a…164aが気筒A1〜A4と同数形成されている。これらの分岐油路164a…164aは、各気筒A1〜A4の一方の排気ポートに対応するタペットガイドに連通して、作動油圧をタペット113ex2…113ex2に供給する。つまり、第1油圧コントロールバルブ161がオンとなることにより、一方の吸気ポートの吸気弁及び一方の排気ポートの排気弁のリフト量が大きくなる。
【0081】
一方、第3メイン油路167には、タペット113…113方向に延びる分岐油路167a…167aが気筒A1〜A4と同数形成されている。これらの分岐油路167a…167aは、各気筒A1〜A4の他方の吸気ポートに対応するタペットガイドに連通して、作動油圧をタペット113in2…113in2に供給する。また、第3メイン油路168には、タペット113…113方向に延びる分岐油路168a…168aが気筒A1〜A4と同数形成されている。これらの分岐油路168a…168aは、各気筒A1〜A4の他方の排気ポートに対応するタペットガイドに連通して、作動油圧をタペット113ex1…113ex1に供給する。つまり、第2油圧コントロールバルブ165がオンとなることにより、他方の吸気ポートの吸気弁及び他方の排気ポートの排気弁のリフト量が大きくなる。
【0082】
そこで、一例として、一方の吸気ポートに対応するタペット113in1…113in1に2枚の極低リフト量カムと1枚の高リフト量カム、他方の吸気ポートに対応するタペット113in2…113in2に2枚の低リフト量カムと1枚の高リフト量カム、そして、両排気ポートに対応するタペット113ex1…113ex1,113ex2…113ex2にいずれも2枚の低リフト量カムと1枚の高リフト量カムとを配置した場合の、上記両油圧コントロールバルブ161,165のオンオフ動作時の各吸気弁及び排気弁のリフト量を図10に示す。
【0083】
すなわち、両油圧コントロールバルブ(OCV1,OCV2)161,165が共にオフされていると、一方の吸気ポートPin1に対応するリフト量は極低リフト量となって実質的に弁停止状態となり、片弁だけで空気が燃焼室に導入されるようになる。
【0084】
次いで、第1油圧コントロールバルブ161がオフからオンになると、一方の吸気ポートPin1に対応するリフト量が大きくなって極低リフト量から高リフト量になると共に、一方の排気ポートPex2に対応する排気弁のリフト量が大きくなって低リフト量から高リフト量になる。その間、他方の吸気ポートPin2及び他方の排気ポートPex1に対応するリフト量は低リフト量を維持する。
【0085】
さらに、第2油圧コントロールバルブ165がオフからオンになると、他方の吸気ポートPin2及び他方の排気ポートPex1に対応するリフト量は大きくなって低リフト量から高リフト量になる。
【0086】
詳述しないが、本発明を適用することによりこのような構成の場合にも、タペット113…113におけるセンタタペットのサイドタペットに対する相対移動量ひいては各弁のリフト量をより大きくすることができる。もちろん、タペット113を分割したことによる耐摩耗性の向上が実現することはいうまでもない。
【0087】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、タペットをセンタタペットとその両側に位置するサイドタペットとに分割すると共に、センタタペットにおけるカム摺動方向の外周面の両側に、サイドタペットの外周面に重なるように両側に延びる延設部を設けたので、サイドタペットをタペットガイドに押し付ける力が該延設部を介してセンタタペット側に分散するようになる。したがって、カムの摺動長を確保した上で、従来のようなタペットとタペットガイドとの間の偏摩耗を低減させて耐摩耗性を向上させることができる。
【0088】
また、センタタペットとサイドタペットとを係合離脱させるロック機構の両側に、センタタペットをカム側に付勢する一対のスプリングを配設したので、サイドタペットに対するセンタタペットの相対移動量をより大きくすることができ、ひいては各弁のリフト量をより大きくすることができる。本発明は、タペットを介して弁を直接駆動する形式のエンジンの動弁装置が備えられた車両分野に広く好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るエンジンのシリンダヘッドの縦断面図である。
【図2】各気筒に対するタペットの配置及びタペットへの作動油圧の供給通路を示す概ね模式的なレイアウト図である。
【図3】図1のア−ア線による矢視図である。
【図4】センタタペットの斜視図である。
【図5】サイドタペットの斜視図である。
【図6】タペットを中心とした要部縦断面図である。
【図7】図6のイ−イ線による断面図である。
【図8】油圧コントロールバルブのオンオフパターンと各弁のリフト量の関係を示す図である。
【図9】他の実施の形態に係る、各気筒に対するタペットの配置及びタペットへの作動油圧の供給通路を示す概ね模式的なレイアウト図である。
【図10】図9の構成における油圧コントロールバルブのオンオフパターンと各弁のリフト量の関係を示す図である。
【図11】従来のタペットの斜視図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド
11 吸気弁(バルブ)
12 排気弁(バルブ)
13,113 タペット
14,114 吸気カムシャフト
15,115 排気カムシャフト
16 低リフト量カム
17 高リフト量カム
18 極低リフト量カム
31 タペットガイド(ガイド孔)
31a ガイド溝
31b,31c 油受け凹部
41 ステムエンド
44 センタタペット
44d 延設部
44g 突出部
44h ロック孔
44j′ 当接面
45 サイドタペット
45d 連結部(スカート部)
45e スプリング座部
45h ロック孔
46 スプリング
47 プランジャ
48 ロックピン
49 スプリング
52 ブッシュ
53 ブッシュ(受け部材)
54 ボール部材(回り止め部材)[0001]
TECHNICAL FIELD OF THE INVENTION
The present invention relates to a valve train for an engine that directly drives a valve via a tappet, and belongs to the technical field of an internal combustion engine of a vehicle.
[0002]
[Prior art]
As a valve gear for opening and closing an intake valve and an exhaust valve provided in an engine cylinder, there is a type that directly drives a valve by a cam provided on a camshaft. Some use a tappet that converts the rotation of a cam into a reciprocating motion and transmits this to a valve.
[0003]
In order to improve fuel efficiency and output, it is desired to optimize the valve opening state such as the opening / closing timing and the lift amount in accordance with the driving situation. As a variable valve device for realizing this, Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-508205 and There is one disclosed in DE 196 2013 A1. These valve operating devices have a center tappet and a side tappet arranged concentrically. For example, the device described in the above-mentioned Japanese Patent Publication No. 5-508205 connects these tappets by a lock mechanism. The lift amount of the valve is made variable by either a method of lifting the valve by a high-speed cam or a method of separating the center tappet and the side tappet and lifting the valve by the low-speed cam with the center tappet.
[0004]
However, in the above-described valve train, since the center tappet having a circular shape in plan view is surrounded by the concentric side tappets, there is a problem that the sliding length of the cam and, consequently, the lift amount cannot be increased.
[0005]
In order to solve this problem, for example, there is a valve train disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 7-71213. As shown in FIG. 11, in this valve gear, the tappet X is divided into a center tappet X1 and side tappets X2 and X2 located on both sides of the center tappet X1 along the sliding direction of the cam indicated by the arrow. By dividing the camshaft, and accommodating them in the cylindrical tappet guide Y, the sliding length of the cam can be increased, and as a result, the lift amount can be increased.
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
By the way, the following problems still exist in the valve operating device as described above. That is, when the side tappets X2 and X2 are driven by the low-speed cam, the edge portions X2 'and X2' of the arc-shaped outer peripheral surfaces of the side tappets X2 and X2 are in sliding contact with the inner peripheral surface Y 'of the tappet guide Y. Become. In this case, since the center tappet X1 does not receive the driving force of the cam, the surface pressure between the side tappets X2 and X2 and the inner peripheral surface Y 'of the tappet guide Y increases, and the tappet X and the tappet guide Y Uneven wear occurs between them, and there is a problem in terms of wear resistance.
[0007]
In view of the above-mentioned problem in an engine valve train of a type in which a valve is directly driven via a tappet, the present invention secures a sliding length of the tappet with respect to a cam and further adjusts the bias between the tappet and the tappet guide. It is an object to reduce wear.
[0008]
[Means for Solving the Problems]
In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is characterized in that it is configured as follows.
[0009]
First, the invention according to
[0010]
According to the present invention, at least on both sides of the outer peripheral surface of the center tappet on the downstream side in the sliding direction of the cam, the extended portions extending on both sides so as to overlap the outer peripheral surface of the side tappet are provided, so that the cam slides. When the side tappet is driven by the cam corresponding to the side tappet after the moving length is secured, a force for pressing the side tappet against the guide hole (for example, the guide tappet) is applied to the center tappet side via the extending portion. Because of the dispersion, uneven wear between the conventional tappet and the guide hole can be reduced, and the wear resistance can be improved. The cam includes a cam having a perfect circular profile and a lift amount of zero.
[0011]
In addition, a pair of springs for biasing the center tappet toward the cam are disposed on both sides of the lock mechanism, so that the relative amount of movement of the center tappet with respect to the side tappet in the unlocked state of the lock mechanism and, consequently, the lift of the valve in the locked state. The amount can be larger. That is, even when the lift amount of one cam is set to substantially zero, the lift amount of the other cam can be increased. Since a pair of springs is provided, the vertical movement of the center tappet incorporated in the side tappet becomes smoother than in the case where only one spring is provided.
[0012]
Next, according to a second aspect of the present invention, in the valve operating device for an engine according to the first aspect, the side tappets on both sides are connected by a cylindrical skirt portion which is in sliding contact with the guide hole on the valve side. In addition, a valve stem abutting portion with which the valve stem abuts and a seat portion for receiving a valve-side end of a pair of springs are provided therein, and two low lift cams provided on the cam shaft are provided. Corresponds to both side tappets, and the high lift cam located between these low lift cams corresponds to the center tappet.
[0013]
According to this invention, the configuration of the side tappet according to
[0014]
According to a third aspect of the present invention, in the engine valve operating device according to the first or second aspect, the lock mechanism includes a lock hole extending in a cam shaft direction provided on each of the center tappet and the side tappet. And a lock pin and a plunger slidable in these lock holes in a predetermined positional relationship between the two tappets, and the lock hole in the center tappet is provided on the back side of the top surface of the tappet. And the cam-side ends of a pair of springs on both sides of the lock mechanism are arranged so as to overlap with the protrusion in a side view. .
[0015]
According to this invention, the configuration of the lock mechanism according to
[0016]
Since the ends of the pair of springs are disposed so as to overlap with the protrusions provided on the center tappet in side view, the length of the spring can be ensured to be long and the spring can be secured. Design flexibility is increased.
[0017]
According to a fourth aspect of the present invention, in the engine valve operating apparatus according to the third aspect, the lock pin is in the lock hole of the center tappet, and the plunger is one side tappet when the lock mechanism is in the unlocked state. And a spring for urging the lock pin toward the plunger is provided.
[0018]
According to the present invention, since the lock pin is constantly urged toward the plunger by the spring, the lock pin is securely disposed in the home position, that is, in the lock hole of the center tappet in the unlocked state. That is, the locking mechanism further ensures that the center tappet and the side tappet are disengaged from each other.
[0019]
According to a fifth aspect of the present invention, in the valve train of the engine according to the fourth aspect, a lock pin receiving member protruding into the lock hole is provided in the lock hole of the other side tappet. The receiving member holds a detent member that engages with a guide groove provided on the inner peripheral surface of the guide hole of the cylinder head in the tappet sliding direction to prevent rotation of the tappet. Features.
[0020]
According to the present invention, when the lock pin advances to the lock hole side of the other side tappet, the receiving member in the lock hole accommodates the lock pin that enters, and the engagement between the center tappet and the other side tappet is established. Is more reliably realized.
[0021]
Further, the engagement between the detent member on the tappet side and the guide groove on the guide hole side prevents the tappet from rotating around the axis in the guide hole, and maintains a good sliding positional relationship between the tappet and the cam. Is done. In addition, since the rotation preventing member is held by the receiving member, there is an advantage that the rotation can be prevented without unnecessarily increasing the number of components.
[0022]
According to a sixth aspect of the present invention, in the valve train of the engine according to any one of the third to fifth aspects, a gap is provided between each of the opposing surfaces of the center tappet and the side tappets on both sides. At the same time, sleeves are fitted into the lock holes of both side tappets, and the ends on the center tappet side protrude into the gaps, respectively. It is characterized in that a contact surface that comes into contact from the side is provided.
[0023]
The center tappet is always urged upward by the pair of springs toward the cam, that is, upward. However, according to the present invention, the center tappet is brought into contact with the contact portion provided on the center tappet when the projecting portion of the sleeve comes into contact with the center tappet. Of the center tappet is prevented from moving upward from the side tappet.
[0024]
According to a seventh aspect of the present invention, in the valve train of the engine according to any one of the first to sixth aspects, the cam slide direction around the cam-side opening of the guide hole in the cylinder head. An oil receiving recess for supplying lubricating oil to a sliding surface between the guide hole and the tappet is provided at the portion.
[0025]
According to the present invention, with a simplified configuration, lubricating oil can be satisfactorily supplied to the sliding surface between the guide hole and the tappet, and the lubricating oil can be efficiently collected.
[0026]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, a valve train of an engine according to an embodiment of the present invention will be described.
[0027]
[Schematic configuration of engine]
As shown in FIGS. 1 and 2, this engine includes four cylinders A1 to A4, and has a
[0028]
Further, this engine has three
[0029]
[cylinder head]
The
[0030]
The
[0031]
The
[0032]
[cam]
Of the three
[0033]
For example, instead of the
[0034]
[Tappet]
The
[0035]
As shown in FIG. 3, the
[0036]
Hereinafter, as an example, the configuration of the
[0037]
<Center tappet>
As shown in FIGS. 4, 6, and 7, the
[0038]
On both sides of the outer
[0039]
On the back side of the
[0040]
<Side tappet>
As shown in FIGS. 5 to 7, the
[0041]
Further, a connecting
[0042]
Further, the
[0043]
Further, the
[0044]
[0045]
The
[0046]
By doing so, the
[0047]
<Lock mechanism>
A lock mechanism for engaging and disengaging a
[0048]
As described above, the
[0049]
A
[0050]
In the
[0051]
[0052]
The ends 52a, 53b of the
[0053]
<Detent mechanism for tappet>
As shown in FIGS. 6 and 7, in the
[0054]
By doing so, the rotation of the
[0055]
<Mechanism for preventing tappet from slipping upward>
As described above, the
[0056]
The upward biasing force of the
[0057]
[Oil receiving recess for tappet lubrication]
As shown in FIGS. 1 and 3, lubricating oil is applied to the
[0058]
By doing so, with a simplified configuration, lubricating oil can be satisfactorily supplied to the sliding surface between the
[0059]
[Supply hydraulic pressure to tappet]
The supply of the working oil pressure to each of the
[0060]
In the configuration shown in FIG. 2, when the first oil pressure control valve (OCV1) 61 is on, the operating oil pressure is supplied from the
[0061]
The first
[0062]
On the other hand, when the second oil pressure control valve (OCV2) 63 is on, the operating oil pressure is supplied to the second and third
[0063]
In the second
[0064]
As shown in FIG. 7, the
[0065]
Next, as an example, two extremely
[0066]
That is, when both the hydraulic control valves (OCV1, OCV2) 61, 63 are turned off, the lift amount corresponding to one of the intake ports Pin1 becomes an extremely low lift amount, and the valve is substantially stopped. Alone, air is introduced into the combustion chambers B... B.
[0067]
Next, when the first
[0068]
Further, when the second
[0069]
[Operation example of tappet]
An example of the operation of the
[0070]
By doing so, the unlocking state of the lock mechanism is realized, and the
[0071]
In this case, the force for pressing the
[0072]
Further, a pair of
[0073]
Since the pair of
[0074]
The upper ends of the
[0075]
When the
[0076]
Thus, the one
[0077]
[Other embodiments]
Another embodiment relating to the arrangement of the cams and the supply of the operating oil pressure to the tappet will be described. For convenience, the cylinders A1 to A4 and the intake and exhaust ports Pin1, Pin2, Pex1, and Pex2 are denoted by the same reference numerals as used in the above description.
[0078]
In the configuration shown in FIG. 9, when the first oil pressure control valve (OCV1) 161 is on, the operating oil pressure is supplied from the
[0079]
In addition, cam pulleys 171 and 172 are attached to the distal ends of the intake and
[0080]
The first main oil passage 163 has the same number of
[0081]
On the other hand, in the third
[0082]
Therefore, as an example, two extremely low lift cams and one high lift cam are provided on tappets 113in1 to 113in1 corresponding to one intake port, and two low cams are provided on tappets 113in2 to 113in2 corresponding to the other intake port. The lift amount cam, one high lift amount cam, and two low lift amount cams and one high lift amount cam are arranged on each of the tappets 113ex1,..., 113ex1, 113ex2,. FIG. 10 shows the lift amounts of the intake valves and the exhaust valves when the
[0083]
That is, when both the hydraulic control valves (OCV1 and OCV2) 161 and 165 are turned off, the lift amount corresponding to one intake port Pin1 becomes an extremely low lift amount, and the valve is substantially stopped. Only the air will be introduced into the combustion chamber.
[0084]
Next, when the first
[0085]
Further, when the second
[0086]
Although not described in detail, by applying the present invention, even in the case of such a configuration, the relative movement amount of the center tappet with respect to the side tappet in the tappets 113... Of course, it goes without saying that the wear resistance is improved by dividing the tappet 113.
[0087]
【The invention's effect】
As described above, according to the present invention, the tappet is divided into the center tappet and the side tappets located on both sides of the center tappet, and on both sides of the outer circumferential surface of the center tappet in the cam sliding direction, on the outer circumferential surface of the side tappet. Since the extension portions extending to both sides are provided so as to overlap, the force for pressing the side tappet against the tappet guide is dispersed to the center tappet side via the extension portion. Therefore, while ensuring the sliding length of the cam, uneven wear between the tappet and the tappet guide as in the related art can be reduced, and the wear resistance can be improved.
[0088]
Further, since a pair of springs for biasing the center tappet toward the cam are provided on both sides of the lock mechanism for engaging and disengaging the center tappet and the side tappet, the relative movement amount of the center tappet with respect to the side tappet is further increased. Therefore, the lift amount of each valve can be further increased. INDUSTRIAL APPLICATION This invention is widely suitable for the vehicle field provided with the valve-operating apparatus of the engine of the type which drives a valve directly via a tappet.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view of a cylinder head of an engine according to an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a schematic layout diagram showing an arrangement of tappets in each cylinder and a supply passage of operating hydraulic pressure to the tappets.
FIG. 3 is a view taken along an arrow line in FIG. 1;
FIG. 4 is a perspective view of a center tappet.
FIG. 5 is a perspective view of a side tappet.
FIG. 6 is a vertical cross-sectional view of a main part centering on a tappet.
FIG. 7 is a sectional view taken along the line II in FIG. 6;
FIG. 8 is a diagram showing a relationship between an on / off pattern of a hydraulic control valve and a lift amount of each valve.
FIG. 9 is a schematic layout diagram showing the arrangement of tappets for each cylinder and the supply passage of operating hydraulic pressure to the tappets according to another embodiment.
10 is a diagram showing a relationship between an on / off pattern of a hydraulic control valve and a lift amount of each valve in the configuration of FIG. 9;
FIG. 11 is a perspective view of a conventional tappet.
[Explanation of symbols]
2 Cylinder head
11 Intake valve (valve)
12 Exhaust valve (valve)
13,113 tappet
14,114 Intake camshaft
15,115 Exhaust camshaft
16 Low lift cam
17 High lift cam
18 very low lift cam
31 Tappet guide (guide hole)
31a Guide groove
31b, 31c Oil receiving recess
41 Stem end
44 Center Tappet
44d extension
44g protrusion
44h Lock hole
44j 'abutment surface
45 Side Tappet
45d connecting part (skirt part)
45e spring seat
45h Lock hole
46 Spring
47 plunger
48 Lock Pin
49 Spring
52 Bush
53 bush (receiving member)
54 Ball member (rotation prevention member)
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