JP4045766B2 - Engine valve gear - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、エンジンの動弁装置に関し、特に、タペットを介して弁を直接カムで駆動するダイレクトタイプの動弁装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車用等のエンジンの吸気弁及び排気弁をタペットを介して直接カムで駆動するダイレクトタイプの動弁装置において、タペットに油圧作動式のリフト可変機構を設け、高速運転時と低速運転時で弁の作動リフト特性を大リフト状態と小リフト状態、あるいはリフト状態と非リフト状態とに変更可能としたものが従来から知られている。そして、そのリフト可変機構の油圧室に油圧を供給するための構成として、シリンダヘッドに設けたタペットガイドホールの内面とタペット外面のどちらか一方の油路開口部をタペット摺動方向の長溝とし、他方の油路開口部を丸穴とすることでシリンダヘッド側の油路とタペット側の油路とを常時連通させるようにしたものがあり、また、そのように長溝によって連通させるのではオイル漏れによる油圧の低下を防止することが難しいということで、シリンダヘッド側の油路開口部とタペット側の油路開口部を共に丸穴とし、タペットがカムのベースサークル部と当接した時だけ連通させることにより、油圧室に可変機構作動のための油圧を供給するようにしたものがある。
【0003】
特開平7−310565号公報には、多気筒エンジンにおける動弁装置のリフト可変機構が開示されている。
【0004】
また、特公平3−46642号公報には、分割タペット式のリフト可変機構を備えた動弁装置が開示され、シリンダヘッド側の油路をタペットに対しカム軸方向に開口させたものが開示されている。
【0005】
また、特開平8−74543号公報には、左右に分割されたカムキャリアに、リフト可変機構の一種である分割タペット式弁停止機構を備えた動弁装置を配置した構造で、カム軸方向の油路をタペットガイドホールとラップさせることにより弁停止機構に油圧を供給するようにしたものが開示されている。
【0006】
さらに、ドイツ特許第3940845号明細書には、DOHC(ダブルオーバヘッドカム)の直列4気筒エンジンで、左右一体型カムキャリアを有するものが開示されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようにタペットに油圧作動式のリフト可変機構を設け、高速運転時と低速運転時で弁の作動リフト特性を変更可能とするよう動弁装置を構成するについては、そのリフト可変機構に油圧を供給する油路を如何にして簡単に加工できるようにするかが課題である。
【0008】
上記特開平7−310565号公報には、リフト可変機構への油路についての開示はない。また、特公平3−46642号公報に開示された動弁装置では、シリンダヘッド側の油路の加工が難しい。また、特開平8−74543号公報に開示されたカム軸方向の油路をタペットガイドホールとラップさせる構造は、カムキャリア側の油路のタペット側の開口部が面積の大きい長穴となり、オイル漏れしやすいという問題がある。上記ドイツ特許第3940845号明細書に開示された動弁装置は、リフト可変機構を備えたものではない。
【0009】
本発明は、油圧作動式のリフト可変機構を備えたタペットを有するエンジンの動弁装置において、リフト可変機構に油圧を供給するための油路を構成が簡単で加工容易なものとすることを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カムジャーナル部を有するとともにタペットガイド部を有するカムキャリアをシリンダヘッド本体とは別体に形成して、ヘッド上部の動弁室に内蔵する形で着脱自在に取り付けるエンジンの場合に、動弁装置のリフト可変機構へ油圧を供給するシリンダヘッド側の油路は、別体のカムキャリアに形成することにより、構成簡単で加工容易なものとすることができ、かつ、オイル漏れ防止を容易なものとすることができることを見いだし、各請求項に係る構成により上記課題を解決したものである。
【0011】
すなわち、請求項1に係るエンジンの動弁装置は、カムプロフィールの異なる複数のカムとの当接状態を切り換えて弁の作動リフト特性を選択的に変更する油圧式のリフト可変機構を備えたタペットを有するエンジンの動弁装置において、当該エンジンは、燃焼室の一部を画成するとともに動弁室外郭を構成するシリンダヘッド本体の上面にカムキャップと協働してカムシャフトを支持するカムジャーナル部を備えるとともにタペットを摺動自在に支持するタペットガイドホールを備えたカムキャリアを着脱自在に取り付け、シリンダヘッド本体の側壁部に動弁室を覆うシリンダヘッドカバーの周縁をシール状態で当接させ、シリンダヘッド本体と前記シリンダヘッドカバーとで動弁室を画成して、該動弁室にカムキャリアを内蔵する構成とし、カムキャリアに、カム軸方向に延びるオイルギャラリを設けるとともに、オイルギャラリから分岐する作動油供給通路を形成するよう、カムキャリア側面からオイルギャラリに向けて直線的に延びてタペットガイドホールを貫通する加工孔を形成し、タペットに、カムキャリアの加工孔により構成する作動油供給通路とタペットに設けたリフト可変機構の油圧室とを連通させる油路を形成したものである。
【0012】
この場合、カムキャリアはシリンダヘッドとは別部材として形成するため、側面からオイルギャラリに向けて直線的に延びてタペットガイドホールを貫通するようキリ加工等により加工孔を形成することは容易であり、その加工孔によりオイルギャラリーから分岐する作動油供給通路を容易に形成でき、タペットによって作動油供給通路が塞がれるためオイルが多量に洩れることはなく、また、カムキャリア自体がシリンダヘッド上部の動弁室に内蔵されていて、加工孔を塞がなくても洩れたオイルは動弁室内に流出するため、オイルが外部に漏れる恐れがない。
【0013】
また、請求項1に係るエンジンの動弁装置は、特に、当該エンジンがカム軸方向に複数の気筒を配設した多気筒エンジンで、カムキャリアは、各気筒に対応する点火プラグ用又は燃料噴射弁用の取付ホール部と、気筒列幅方向中央部に位置し前記取付ホール部を連結して気筒列方向に延びる中央ウェブと、該中央ウェブの幅方向両側方に間隔をおいて配置され気筒列方向に延びる側壁部を備え、中央ウェブと両側方の側壁部の間にカムジャーナル部及びタペットガイドホールを有するタペットガイドホール部が各々配置されて、それぞれが中央ウェブ及び側壁部にリブで連結され、オイルギャラリが中央ウェブに形成され、作動油供給通路の少なくとも一部がタペットガイドホール部を中央ウェブ及び側壁部に連結するリブに形成されたものである。
【0014】
この場合、カムキャリアは剛性の高いフレーム構造とすることができる。そして、そのカムキャリアの剛性を確保しながら、直線的で加工簡単な油路とすることができる。
【0015】
請求項2に係るエンジンの動弁装置は、上記請求項1の動弁装置において、タペットは、カム軸方向中央のセンタタペットとカム軸方向両側方のサイドタペットとに分割して、センタタペットとサイドタペットとがタペット摺動方向に相対移動可能で、かつロック手段により相互に係合及び離脱可能とし、ロック手段は、センタタペットとサイドタペットを貫通してカム軸方向に延びる貫通孔にロックピンを摺動嵌合させるとともに、貫通孔の一方のサイドタペットを貫通する貫通孔部分にロックピンを駆動する油圧プランジャを摺動嵌合させ、該油圧プランジャの背面に油圧室を形成し、該油圧室に作動油を供給する油路を該一方のサイドタペットに設けた構成とし、作動油供給油路を構成する加工孔は、オイルギャラリ側がタペットガイドホールに対し気筒列方向中心から列方向に所定量オフセットした位置に開口する構成としたものである。
【0016】
この場合、分割タペット式でロック手段により作動リフト特性を切り換え可能なリフト可変機構を備えたタペットが構成されるとともに、そのロック手段作動のための油圧をオイルギャラリから分岐して供給する作動油供給通路のタペットガイドホール側開口部を丸穴に近い形として、開口面積を小さくし、作動油供給通路とタペット側油路との接続部分からのオイル漏れを抑制するようにできる。
【0017】
請求項3に係るエンジンの動弁装置は、上記請求項2の動弁装置において、カムジャーナル部と協働してカムシャフトを支持するカムキャップのうち、カムキャリアの中央ウェブに対し片方側に取り付けるカムキャップの少なくとも一部は、中央ウェブ側をカムキャリアに取付ボルトで固定するとともに、側壁部側をカムキャリアと共にボルトによる共締めによってシリンダヘッド本体に固定し、カムキャリアの共締めでボルト固定した側の側壁部に、カムジャーナル部と側壁部とをコーナ部において連結するコーナリブを設け、該コーナーリブを設けた片方側のタペットガイドホールに対し、作動油供給油路を構成する加工孔はコーナーリブの端縁にかからない内方位置か完全にコーナーリブから外れた位置を通るようカムキャリア幅方向に対し斜めに形成したものである。
【0018】
この場合、共締め構造によりカムキャリアのフレーム構造を複雑にすることなくカムキャップ及びカムキャリアの取付剛性を確保することができるとともに、コーナリブにより共締め側を補強してカムキャリア自体の剛性を確保しつつ、リフト可変機構に作動油圧を供給する油路を構造簡単で加工容易なものとすることができる。
【0019】
請求項4に係るエンジンの動弁装置は、上記請求項3の動弁装置において、カムキャリアの中央ウェブに対し他方側に取り付けるカムキャップの側壁部側をカムキャリアに取付ボルトで固定し、該他方側のタペットガイドホールに対し、作動油供給油路を構成する加工孔は、タペットガイドホールの中心からオフセットした位置において該タペットガイドホールを気筒列方向に直交する方向に貫通するよう形成したものである。
【0020】
この場合、カムキャリアの他方側の側壁部では共締めしないため、コーナリブで補強しない構造であってよく、タペット自体は両側で共通化しつつ、作動油供給油路を構成する加工孔は単純に気筒列方向に直交する方向に形成することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0022】
図1は、本発明の実施の形態の一例のエンジンにおけるシリンダヘッド部分の断面構造を示している。この例は、DOHC(ダブルオーバヘッドカム)の直列4気筒エンジンに係るもので、当該エンジンは、直列4気筒のシリンダボアを設けたシリンダブロック1を有し、該シリンダブロック1の上部に、各気筒の燃焼室頂部を画成するとともにヘッド上部の動弁室の外郭を構成するシリンダヘッド2が連結され、シリンダヘッド2の上部にカム室外郭を構成するシリンダヘッドカバー3が取り付けられる。
【0023】
また、このエンジンは、1気筒当たり二つの吸気ポートと二つの排気ポートが設けられ、二つの吸気弁と二つの排気弁を備えた4弁タイプのエンジンで、吸気弁及び排気弁をそれぞれタペットを介して直接カムで駆動するダイレクトタイプの動弁装置を備えている。そして、その動弁装置は、エンジンの高速運転時と低速運転時とで弁リフトを変更可能なリフト可変手段を備えている。
【0024】
シリンダヘッド2は、燃焼室の一部を画成するとともに動弁室外郭を構成するシリンダヘッド本体4と、カムキャップ5、6と協働して吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8を支持するカムジャーナル部9、10を備えたカムキャリア11との分割構造で、カムキャリア11は、後述のタペット50を摺動自在に支持するタペットガイドホール25、26を備え、シリンダヘッド本体4の上面に着脱自在に取り付けられる。シリンダヘッド本体4には、その側壁部12にシール状態で当接するようシリンダヘッドカバー3が取り付けられ、シリンダヘッド本体4とシリンダヘッドカバー3とで動弁室13が画成される。そして、その動弁室13にカムキャリア11が内蔵される。
【0025】
シリンダヘッド本体4には、各気筒の燃焼室頂部に臨んで所定配置で吸気ポート及び排気ポート、プラグホール等(いずれも図示せず)が形成され、吸気ポートには吸気弁が配設され、排気ポートを開閉する排気弁が配設される。そして、プラグホールに点火プラグが螺合装着される。また、シリンダヘッド本体4の吸気側及び排気側の各側端面には、吸気マニホールド及び排気マニホールド(いずれも図示せず)が連結される。
【0026】
カムキャリア11は、図1及び図2に示すように、シリンダヘッド本体4の各気筒毎のプラグホールに対応する配置の点火プラグ取付ホール部21と、気筒列幅方向中央に位置し各気筒の点火プラグ取付ホール部21を連結して気筒列方向に延びる中央ウェブ22と、中央ウェブ22の幅方向両側に間隔をおいて配置され気筒列方向に延びる側壁部23、24を備え、中央ウェブ22と両側壁部23、24の間には、吸気側及び排気側のカムジャーナル部9、10と、吸気側及び排気側のタペットガイドホール25、26を構成するタペットガイド部27、28が配置され、それらカムジャーナル部9、10及びタペットガイド部27、28が中央ウェブ22と側壁部23、24にそれぞれリブ29、30により連結されたフレーム構造の部材である。最前方の点火プラグ取付ホール部21は、後述の油圧制御弁取付ホール部と一体に2円連接形状に形成されている。
【0027】
吸気カムシャフト7と排気カムシャフト8は、相互に平行に気筒列方向に配置され、カムキャリヤ11のカムジャーナル部9、10においてカムキャップ5、6により支持される。そして、吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8は、シリンダヘッド2の上部を構成するカムキャリヤ11の前端(図2において右端)から夫々突出し、その突出した吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8の前端部にはカムプーリが夫々固着される。それらカムプーリとシリンダブロック1の前端から突出するクランクシャフトの前端部に固着されたクランクブーリにはタイミングベルトが巻つけられ、それによりクランクシャフトの回転が伝達され、クランクシャフトの1/2の角速度で吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8が駆動される。
【0028】
カムキャリヤ11の各カムジャーナル部9、10は、吸気側及び排気側にそれぞれ5箇所設けられている。それらカムジャーナル部9、10は、基本的に同形状で、カム軸方向に一定間隔で配置されたものである。但し、最前方のカムジャーナル部9、10だけは、他と形状が異なり、且つ、カムプーリ側に寄った配置で、隣接するカムジャーナル部9、10との間隔が広くなっている。
【0029】
タペットガイドホール25、26は円筒状で、傾斜した配置とされ、その中に、後述のタペットがカムに従動して吸気弁及び排気弁を往復作動させるよう摺動自在に収容される。
【0030】
カムキャップ5、6は、図3に示すように、ボルト31〜34によりカムキャリヤ11の各カムジャーナル部9、10に固定される。但し、吸気側のカムキャップ5のうちの最前方のカムキャップ5を除く4個は、カムキャップ5をカムキャリヤ11のカムジャーナル部9に固定する一対のボルト31、32のうち、中央ウェブ22側のボルト32がカムキャリヤ11を貫通してシリンダヘッド本体4にねじ込まれ、カムキャリア11と共締めで固定される。また、排気側のカムキャップ6のうちの最前方のカムキャップ6を除く4個は、カムキャップ6をカムキャリヤ11のカムジャーナル部10に固定する一対のボルト33、34のうち、側壁部24側のボルト34がカムキャリヤ11を貫通してシリンダヘッド本体4にねじ込まれ、カムキャリア11と共締めで固定される。
【0031】
カムキャリヤ11は、カムキャップ5、6とカムキャリヤ11を共締めする上記ボルト32、34の他、図2〜4に示す最前方のカムジャーナル部9の後方に隣接する左右側方の2箇所と、後端部の側方片側1箇所のボルト穴41、42、43を貫通するボルト(図示せず)によりシリンダヘッド本体4に固定される。
【0032】
また、カムキャリア11の側壁部23、24のうち、排気側のカムキャップ6とカムキャリヤ11を共締めするボルト34が貫通する部分に近い排気側の側壁部24には、剛性を高めるため、図5に示すように、カムジャーナル部10と側壁部24とをコーナ部において連結するコーナリブ45が設けられている。一方、吸気側のカムキャップ5とカムキャリヤ11を共締めするボルト32は、元々剛性の大きい中央ウェブ22を貫通する。そのため、カムキャリヤ11はその部分で剛性が大きい。そのため、図6に示すように、カムキャリヤ11の吸気側の側壁部は、図6に示すように、コーナリブのない平坦な形状とされている。
【0033】
シリンダヘッド本体4は、図1に示すように左右一対で気筒列方向に間隔をおいて配置されたヘッドボルト穴44を貫通するヘッドボルト(図示せず)によってシリンダブロッグ1に固定される。
【0034】
タペット50は、図7〜9に示すとおり、全体として円筒状で、カム摺接方向に長い略矩形平面状のセンタカム当接面を構成するセンタタペット51と、該センタタペット51のカム当接面の両側方に配置され、センタタベット51のセンタカム当接面と合わせて略円形平面状となる形状のサイドカム当接面を構成するサイドタペット52とに分割され、センタタペット51とサイドタペット52とがタペット摺動方向に相対移動可能で、且つ、後述のロック機構により相互に結合及び離脱可能に構成されている。
【0035】
サイドタペット52は、サイドカム当接面を有する左右一対の筒状部52a、52bが、弁のステムエンドとの当接部を構成する下部連結部52cにより一体に連結された構造で、その下部連結部52cの上にタペットスプリング53が設置され、その上から左右筒状部52a、52bの間にセンタタペット51が組み込まれる。タペット50は、下部連結部52cの下面が図示しないシムを介して吸気弁及び排気弁のステムエンドと当接する。
【0036】
センタタペット51は、上記略矩形平面状のセンタカム当接面のカム摺接方向に沿う両長辺側の縁部から垂直下方に延びるカム摺接方向及びタペット摺動方向に平行でタペット軸心に対し対称な一対の側方端面54a、54bを有し、また、両短辺側の縁部から垂直下方に延びるタペット摺動方向に平行でタペット軸心に対し対称な断面円弧状の一対の外方周面55a、55bを有する。
【0037】
そして、センタタペット51には、カム軸方向に平行でタペット軸心に対し同心状に片方の側方端面から他方の側方端面に貫通する貫通孔56が形成されている。
【0038】
また、センタタペット51には、両外方周面55a、55bの部分の円周方向両縁部に、外側が外方周面55a、55bから連続して円弧状にサイドタペット52側に張り出し、内側が側方端面54a、54bから略直角にカム軸方向に張り出す形で、タペット軸方向の略全長に亘ってサイドタペット52との摺接面を構成する張出部57a〜57dが形成されている。
【0039】
サイドタペット52は、上記左右一対の筒状部52a、52bのサイドカム当接面のカム摺接方向に沿って対向する内側の縁部から垂直下方に延びるカム摺接方向及びタペット摺動方向に平行でタペット軸心に対し対称な対向する内方端面58a、58bを有するとともに、各内方端面58a、58bのカム摺接方向の両端にセンタタペット51の側方端面54a、54bと所定の間隔をもって非摺接状態で対峙する突出部59a〜59dを有し、また、サイドカム当接面のカム軸方向外端側の縁部から垂直下方に延びるタペット摺動方向に平行でタペット軸心に対し対称な断面円弧状の外側周面60a、60bを有する。
【0040】
そして、サイドタペット52の筒状部52a、52bには、カム軸方向に平行でタペット軸心と同心状に各内方端面58a、58bから外側周面60a、60bに貫通する貫通孔61a、61bが、センタタペット51のセンタカム摺接面とサイドタペット52のサイドカム摺接面が面一となる時にセンタタペット51の上記貫通孔56と一直線に段差なく連通するよう形成されている。
【0041】
また、サイドタペット52の筒状部52a、52bにおける内方端面58a、58bのカム摺接方向の端部には、センタタペット51のカム摺接方向の縁部に形成された上記張出部57a〜57dの摺接面に摺接する摺接部62a〜62dがタペット軸方向の略全長に亘ってリブ状に形成されている。
【0042】
センタタペット51とサイドタペット52とは、センタタペット51の側方端面54a、54bと、サイドタペット52の筒状部52a、52bの内方端面58a、58bの両端に位置する突出部59a〜59dとが所定の間隔をもって非摺接状態で対峙し、また、センタタペット51の張出部57a〜57dと、サイドタペット52の筒状部52a、52bの摺接部62a〜62dとが摺接自在である。
【0043】
吸気カムシャフト7及び排気カムシャフト8は、各タペット50に対して、図8に示すように、それぞれ低リフト量の同一カムプロフィールを有する2枚のサイドカム70a、70b(低速用カム)と、それら2枚のサイドカム70a、70bの間にあって、高リフト量のカムプロフィールを有する高速用の1枚のセンタカム70c(高速用カム)とを備えている。
【0044】
センタタペット51とサイドタペット52は、センタタペット51のセンタカム摺接面がセンタカム70cのベースサークル部に当接し、サイドタペット52のサイドカム摺接面がサイドカム70a、70bのベースサークル部に当接している状態で、センタタペット51のセンタカム摺接面とサイドタペット52のサイドカム摺接面とが略面一となり、その状態で、センタタペット51の貫通孔56とサイドタペット52の貫通孔61a,61bが一直線に連通する。
【0045】
なお、サイドタペット52は外側周面60a、60bがタペットガイドホール25、26の内周面とカム軸方向に略当接する。そして、サイドタペット52の突出部59a〜59dとセンタタペット51との間には所定の間隙が保持され、この間隙により、タペットガイドホール25、26の内側でタペット50のサイドタペット52とセンタタペット51の加工誤差が許容される。
【0046】
タペット50の、センタタペット51の貫通孔56(貫通孔部分)とサイドタペット52の貫通孔61a、61b(貫通孔部分)は、上述のようにセンタタペット51のセンタカム摺接面がセンタカム70cのベースサークル部に当接し、サイドタペット52のサイドカム摺接面がサイドカム70a、70bのベースサークル部に当接した状態で、カム軸方向に一直線に連通し、一連の貫通孔を構成する。そして、この貫通孔には、サイドタペット52の一方の筒状部52bを貫通する貫通孔部分(貫通孔61b)に、油圧によりセンタタペット51を貫通する貫通孔部分(貫通孔56)に突出可能なよう油圧プランジャ71が内蔵され、センタタペット51を貫通する貫通孔部分(貫通孔56)に、油圧プランジャ71を介して油圧によりサイドタペット52の他方の筒状部52aを貫通する貫通孔部分(貫通孔61a)に突出可能なようロックピン72が内蔵され、また、ロックピン72をセンタタペット51とサイドタペット52とが相互に離脱しタペット摺動方向に相対移動可能となる位置へ付勢するよう押圧スプリング73が内蔵されている。
【0047】
これら貫通孔56、61a、61bと、油圧プランジャ71、ロックピン72及び押圧スプリング73等により、センタタペット51とサイドタペット52とを相互に結合及び離脱可能とするロック手段が構成される。
【0048】
センタタペット51側の貫通孔部分(貫通孔56)には、サイドタペット52との分割部分の両端部に、センタタペット51の側方端面54a、54bと面一となるようブッシュ74、75がそれぞれ挿入固定される。そのうち、油圧プランジャ71側の端部に固定されるブッシュ75は、ロックピン72外周の鍔部76に当接してロックピン72の油圧プランジャ71側への移動を規制する。また、もう一方の端部に固定されるブッシュ74は、ロックピン72外周の上記鍔部76との間に押圧スプリング73を圧縮状態で保持する。
【0049】
さらに、サイドタペット52側の貫通孔部分(貫通孔61a、61b)には、ブッシュ77、78が各々挿入固定される。そのうち、油圧プランジャ71を内蔵する方の筒状部52bの貫通孔部分(貫通孔61b)に挿入固定されたブッシュ78は、タペット外周側が端壁78aで塞がれ、内方側に油圧プランジャ71を摺動嵌合させる嵌合孔78bを有する。
【0050】
また、他方の筒状部52aの貫通孔部分(貫通孔61a)に挿入固定されるブッシュ77は、軸方向中央部にロックピン72の移動を規制するストッパ部としての隔壁77aを有し、該隔壁77aを挟んで内方側にロックピン72の端部を嵌合させる嵌合孔77bを有し、タペット外周側には、後述の回止部材を嵌合させる嵌合孔77cを有し、隔壁77aには、両嵌合孔77b、77cを連通する貫通孔77dを有する。
【0051】
そして、これらサイドタペット52側のブッシュ77、78は、センタタペット51側の端部を貫通孔部分(貫通孔61a、61b)より所定寸法突出させ、センタタペット51の貫通孔部分(貫通孔56)に挿入固定したブッシュ74、75の端面にそれぞれ所定間隔をおいて対峙させている。
【0052】
こうした構成のロック手段において、油圧プランジャ71は、油圧が印加されるとロックピン72側に移動して端部がセンタタペット51側の貫通孔部分(貫通孔56)に入り込むとともに、ロックピン72を押圧スプリング73に抗して移動させ、ロックピン72の端部をサイドタペット52の貫通孔部分(貫通孔61a)を入り込ませる。この時、油圧プランジャ71がセンタタペット51とサイドタペット52の一方の筒状部52bとの分割部分に跨がるとともに、ロックピン72がセンタタペット51とサイドタペット52の他方の筒状部52aとの分割部分に跨がり、それらが協動してセンタタペット51とサイドタペット52とを結合し、ロック状態となる。また、油圧が解放されると、押圧スプリング73がロックピン72を油圧プランジャ71側に移動させ、油圧プランジャ71が元の位置に復帰して、ロックピン72の両端面がセンタタペット51の貫通孔56内でセンタタペット51とサイドタペット52との分割部分と面一になって、センタタペット51がサイドタペット52から離脱し、アンロック状態(ロック解除)となる。
【0053】
このように、ロック手段は油圧によりロック状態とアンロック状態とに切り換え可能で、ロック状態においてはサイドタペット52とセンタタペット51とが結合し、サイドタペット52とセンタカム70cにより駆動されるセンタタペット51とが協働して吸気弁及び排気弁を高速態様でリフトさせ、アンロック状態においてはセンタタペット51がサイドタペット52から離脱して、相対的に摺動し、サイドカム70a、70bにより駆動されて吸気弁及び排気弁を低速態様でリフトさせる。
【0054】
タペット50には、サイドタペット52の油圧プランジャ71を内蔵する方の貫通孔61bを有する筒状部52aに、上記ロック機構に作動油圧を供給するよう3本の加工孔からなる油路81、82、83が設けられている。第1油路81は、サイドタペット52の反カム側から穿設加工された加工孔により構成され、カム軸方向中心面からオフセットした位置においてタペット摺動方向に延びる。また、第2油路82は、サイドタペット52の外周面から第1油路81に向け垂直に穿設加工された加工孔により構成され、第1油路81をカムキャリア11に設けた後述の作動油供給通路93、94と連通可能とする。また、第3油路83は、サイドタペット52の貫通孔61bのタペット外周側開口部から第1油路81を構成する加工孔のカム側端部に向けて穿設加工された加工孔により構成され、油圧プランジャ71背部の作動油圧室となる貫通孔61bのタペット外周側端部を第1油路81に連通させる。
【0055】
サイドタペット52の一方の筒状部52b油圧プランジャ71を内蔵する貫通孔61bに挿入固定されるブッシュ78には、上記第3油路83を油圧プランジャ71背部の作動油圧室に連通するよう開口部84が形成されている。
【0056】
また、タペット50には、油圧プランジャ71を内蔵しない方の筒状部52aの貫通孔61aに固定されるブッシュ77のタペット外周側の嵌合孔77cにタペット回止部材としての球状部材86が、タペット外周から一部はみ出した状態で転動自在に保持される。この球状部材86は、折曲爪部87aを備えたリング状の保持部材87を外方から貫通孔61aの内周に沿って挿し込み、ブッシュ77の端部外面に設けた縮径部との間に嵌合固定することにより転動自在に保持される。
【0057】
そして、カムキャリア11に設けられたタペットガイドホール25(26)の内周には、タペット50側に保持されたタペット回止部材としての球状部材86を係合させてタペット摺動方向にのみ移動可能とするよう、タペット摺動方向に延びる溝88が設けられている。球状部材86はこのタペットガイドホール25(26)内周の溝88と協働してタペット50の回転を規制する。
【0058】
また、センタタペット51のサイドタペット52の筒状部52a、52bと対峙する両側方端面54a、54bには、貫通孔56の下方においてカム軸方向にサイドタペット52の筒状部52a、52bの内方端面58a、58bへ向けて突出し、サイドタペット52の筒状部52a、52bの貫通孔61a、61bから内方へ突出したブッシュ77、78の端部に係止される係止部89a、89bが形成されている。これら係止部89a、89bが両側でサイドタペット52側のブッシュ77、78に係止されることにより、センタタペット51はタペット摺動方向上方への移動が規制される。
【0059】
カムキャリア11の中央ウェブ22には、点火プラグ取付ホール部21を挟む吸気側及び排気側の両側に、各気筒のタペットガイドホール部27、28に近接してシリンダヘッド長手方向(カム軸方向)に延びるオイルギャラリ91、92が設けられ、また、これらオイルギャラリ91、92からの油圧を各タペット50のリフト可変機構へ供給するよう、オイルギャラリ91、92から分岐してタペットガイドホール25、26の内周面に開口する作動油供給通路93、94が設けられている。
【0060】
作動油供給通路93、94は、カムキャリア11の側端面から穿設形成された加工孔により構成され、吸気側及び排気側共にタペットガイドホール25、26に対し気筒列方向中心から列方向に所定量オフセットした位置でオイルギャラリ91、92に開口し、タペットガイドホール25、26の内周面に対しカム軸方向中心面からオフセットした位置に開口する。
【0061】
そのうち、吸気側の作動油供給通路93は、オイルギャラリ91から直角に分岐してタペットガイドホール25に達するよう形成されたもので、カムキャリア11の成形後に側壁部23側からのキリ加工等により、タペットガイドホール25をホール中心からオフセットして気筒列方向に直交する方向に貫通しオイルギャラリ91に達するよう形成された加工孔により構成されている。通常、このように加工孔を形成する場合は、反オイルギャラリ側を塞ぐ必要があるが、油圧のリークは一応タペットによってほとんどが防げるとともに、本実施の形態ではカムキャリア構造としているため、例えリークしたとしても動弁室内にリークするだけで問題がない。そのため、加工孔を塞ぐ工程や部品を省くことが可能となるのである。
【0062】
一方、排気側の作動油供給通路94は、オイルギャラリ92から斜めに分岐してタペットガイドホール26に達するよう形成されたもので、カムキャリア11の成形後に側壁部24側からのキリ加工等により、タペットガイドホール26をホール中心からオフセットして気筒列方向に対し斜めに貫通してオイルギャラリ92に達し、側壁側のコーナーリブ45の端縁にかからない内方位置あるいは完全にコーナーリブ45から外れた位置を通るよう、カムキャリア幅方向に対し斜めに延び、少なくとも一部がタペットガイドホール部28を中央ウェブ22及び側壁部24に連結するリブ30の部分を貫通して形成された加工孔により構成される。
【0063】
これら作動油供給通路93、94のタペットガイドホール25、26の内周面における開口部は、サイドタペット52のサイドカム摺接面がサイドカム70a、70bのベースサークル部に当接した状態で、サイドタペット25の一方の筒状部52bに設けられた上記第2油路82と相互に連通する。
【0064】
また、カムキャリア1の中央ウェブ22は、最前方の点火プラグ取付ホール部21の前方側に、点火プラグ取付ホール部21と一体となる2円連接形状に形成された油圧制御弁取付ホール部95を備え、さらにその前方に油圧制御プラグ取付ホール部96を備え、油圧制御弁取付ホール部95にタペット50のロック機構に供給される作動油圧を制御する油圧制御弁97が配設され、油圧制御プラグ取付ホール部96に油圧制御プラグ(図示せず)が配設される。
【0065】
そして、カムキャリア11の最前端部には、油圧源であるオイルポンプからの油圧を油圧制御弁97へ導入する作動油流入油路98と、油圧制御弁97からの油圧をオイルギャラリ91、92へ導出する作動油流出油路99が形成され、また、オイルギャラリー91、92内の油を動弁室13に排出する絞り部を備えた作動油排出路120が設けられ、油圧制御弁97がオイルギャラリー91、92と作動油排出路120とを断接する構成とされている。
【0066】
また、図1に示すように、カムキャリア11の最前端頂部には、中央ウェブ11のオイルギャラリ91、92に近接する部分からカムジャーナル部9、10にかけて、最前端側のカムジャーナル部9、10とカムキャップ5、6との合わせ面にカムジャーナル潤滑用油路を画成する溝101、102が形成される。
【0067】
そして、カムジャーナル部9、10には、カムジャーナル潤滑用油路を画成する溝101、102とオイルギャラリー91、92とをカムジャーナル部9、10と近接する位置において相互に連通させるよう、直線状の連通路103、104が形成されている。これら連通路103、104は、カムジャーナル部9、10のカムキャップ5、6との合わせ面側からキリ加工等で穿設された加工孔により構成される。また、これら連通路103、104のオイルギャラリ91、92との各連通部には、絞り部105、106が設けられている。
【0068】
そして、カムキャリア11には、上記溝101、102により画成されるカムジャーナル潤滑用油路にオイルポンプ(油圧源)から上記油圧制御プラグ取付ホール部96に配設される油圧制御プラグを介して所定圧の潤滑油を供給する潤滑用流入油路107、108が形成されている。これら潤滑用流入油路107、108は側方からキリ加工等で穿設された加工孔により構成されたものである。加工孔の側端部は加工後に塞がれる。
【0069】
タペット50のロック手段の油圧プランジャ71を作動させるための油圧は、油圧制御弁97により制御され、タペット50のロック手段をロック状態とする高速時に油圧供給通路93、94を介して作動油圧室に供給される。その際、オイルポンプ(油圧源)からの油圧は作動油流入油路98を経て油圧制御弁97に導入され、油圧制御弁97から作動油流出油路99を通ってオイルギャラリ91、92に導かれ、サイドタペット52のサイドカム摺接面がサイドカム70a、70bのベースサークル部に当接し、作動油供給通路93、94のタペットガイドホール25、26の内周面における開口部がサイドタペット25の第2油路82と相互に連通した状態で、作動油供給通路93、94を経て第2油路82に導入され、第2油路82から第1油路81、第3油路83を経て貫通孔61b内に導入され、油圧プランジャ71背部の作動油圧室に供給される。
【0070】
また、オイルポンプ(油圧源)からは、潤滑用流入油路107、108及び連通路103、104を介して上記溝101、102により画成されるカムジャーナル潤滑用油路に常時所定油圧のオイルが潤滑油として供給され、その油圧が、連通路103、104を経てオイルギャラリ91、92に供給される。そして、この連通路103、104を経てオイルギャラリ91、92に供給される油圧は絞り部105、106により流量が制限されることにより制御される。また、その際、オイルギャラリ91、92内からは油圧制御弁97を介し作動油排出路120を介して動弁室13内にオイルが排出されるが、作動油排出路120には流量を制限する絞り部120aが形成されていて、それにより、オイルギャラリ91、92内の油圧の低下が抑制される。こうして、タペット50のロック手段をアンロック状態(非作動)とする低速運転時において、オイルギャラリ91、92内の油圧がロック機構が作動しない所定油圧に保持される。
【0071】
なお、上記説明では実施の形態として、カムキャリアに点火プラグ取付ホール部を設けたものについて説明したが、ディーゼルエンジンや直噴ガソリンエンジンで、カムキャリアに燃料噴射弁取付ホール部を有する場合にも本発明を適用できることは勿論である。
【0072】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、油圧作動式のリフト可変機構を備えたタペットを有するエンジンの動弁装置において、リフト可変機構に油圧を供給するための油路を構成が簡単で加工容易なものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例のエンジンにおけるシリンダヘッド部の気筒列方向に直交する縦断面図である。
【図2】本発明の実施の形態の一例におけるカムキャリアの平面図である。
【図3】本発明の実施の形態の一例におけるカムキャリアの左側面図である。
【図4】本発明の実施の形態の一例におけるカムキャリアの右側面図である。
【図5】本発明の実施の形態の一例におけるカムキャリアの正面図である。
【図6】本発明の実施の形態の一例におけるカムキャリアの背面図である。
【図7】本発明の実施の形態の一例におけるタペットおよびタペットガイドホール部の横断面図である。
【図8】本発明の実施の形態の一例におけるタペットおよびタペットガイドホール部のカム軸方向の縦断面図である。
【図9】本発明の実施の形態の一例におけるタペットおよびタペットガイドホール部のカム軸方向に直交する一部縦断面図である。
【符号の説明】
2 シリンダヘッド
3 シリンダヘッドカバー
4 シリンダヘッド本体
5、6 カムキャップ
7 吸気カムシャフト
8 排気カムシャフト
9、10 カムジャーナル部
11 カムキャリア
12 側壁部
13 動弁室
21 点火プラグ5取付ホール部
22 中央ウエブ
23、24 側壁部
25、26 タペットガイドホール
27、28 タペットガイド部
29、30 リブ
31、32、33、34 ボルト
45 コーナリブ
50 タペット
51 センタタペット
52 サイドタペット
53 タペットスプリング
56、61a、61b 貫通孔(貫通孔部分)
70a、70b サイドカム
70c センタカム
71 油圧プランジャ
72 ロックピン
73 押圧スプリング
81 第1油路
82 第2油路
83 第3油路
91、92 オイルギャラリ
93、94 作動油供給通路[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to a valve operating apparatus for an engine, and more particularly to a direct type valve operating apparatus that directly drives a valve with a cam via a tappet.
[0002]
[Prior art]
In a direct type valve operating device that directly drives the intake and exhaust valves of an engine for automobiles, etc., via a tappet, the tappet is provided with a hydraulically operated variable lift mechanism, and the valve is operated during high-speed operation and low-speed operation. In the prior art, it has been known that the operating lift characteristics can be changed between a large lift state and a small lift state, or between a lift state and a non-lift state. And as a structure for supplying hydraulic pressure to the hydraulic chamber of the variable lift mechanism, the oil passage opening on either the inner surface of the tappet guide hole provided on the cylinder head or the outer surface of the tappet is a long groove in the tappet sliding direction, The other oil passage opening has a round hole so that the oil passage on the cylinder head side and the oil passage on the tappet side are always in communication with each other. Because it is difficult to prevent the oil pressure from decreasing due to the cylinder head, the oil passage opening on the cylinder head side and the oil passage opening on the tappet side are both round holes, and communication is performed only when the tappet contacts the base circle of the cam. In some cases, hydraulic pressure is supplied to the hydraulic chamber for operating the variable mechanism.
[0003]
Japanese Unexamined Patent Publication No. 7-310565 discloses a variable lift mechanism for a valve operating apparatus in a multi-cylinder engine.
[0004]
Japanese Examined Patent Publication No. 3-46642 discloses a valve operating apparatus having a split tappet type variable lift mechanism, in which an oil passage on the cylinder head side is opened in the camshaft direction with respect to the tappet. ing.
[0005]
Japanese Laid-Open Patent Publication No. 8-74543 discloses a structure in which a valve operating device having a split tappet type valve stop mechanism, which is a kind of variable lift mechanism, is arranged on a cam carrier divided into left and right sides. An oil pressure is supplied to a valve stop mechanism by wrapping an oil passage with a tappet guide hole.
[0006]
Further, German Patent No. 3940845 discloses a DOHC (double overhead cam) in-line four-cylinder engine having left and right integrated cam carriers.
[0007]
[Problems to be solved by the invention]
As described above, the tappet is provided with a hydraulically actuated lift variable mechanism, and the valve operating device is configured so that the valve lift characteristic can be changed during high speed operation and low speed operation. The problem is how to make it easy to process the oil passage that supplies the oil.
[0008]
JP-A-7-310565 does not disclose an oil passage to the lift variable mechanism. In the valve operating device disclosed in Japanese Patent Publication No. 3-46642, it is difficult to process the oil passage on the cylinder head side. In addition, the structure for wrapping the oil passage in the cam shaft direction with the tappet guide hole disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 8-74543 is a long hole with a large area in the tappet side opening of the oil passage on the cam carrier side. There is a problem that it is easy to leak. The valve gear disclosed in the above-mentioned German Patent No. 3940845 does not have a lift variable mechanism.
[0009]
An object of the present invention is to provide a valve operating device for an engine having a tappet equipped with a hydraulically operated variable lift mechanism, and to make the oil passage for supplying hydraulic pressure to the variable lift mechanism simple and easy to process. And
[0010]
[Means for Solving the Problems]
The present invention, in the case of an engine that has a cam journal portion and a tappet guide portion separately from the cylinder head body and is detachably attached in a form incorporated in the valve chamber at the top of the head, The oil passage on the cylinder head side that supplies hydraulic pressure to the variable lift mechanism of the valve gear is formed in a separate cam carrier, so that it can be configured and processed easily, and oil leakage can be prevented. It has been found that it can be made easy, and the above-mentioned problems are solved by the configuration according to each claim.
[0011]
In other words, the valve operating apparatus for an engine according to claim 1 is a tappet provided with a hydraulic lift variable mechanism that selectively changes the valve operating lift characteristics by switching the contact state with a plurality of cams having different cam profiles. And a cam journal that defines a part of a combustion chamber and supports a camshaft in cooperation with a cam cap on an upper surface of a cylinder head body that constitutes the outer contour of the valve chamber. A cam carrier provided with a tappet guide hole that slidably supports the tappet and detachably attached to the side wall of the cylinder head body so that the periphery of the cylinder head cover that covers the valve chamber is in a sealed state, A valve head chamber is defined by the cylinder head body and the cylinder head cover, and a cam carrier is built in the valve head chamber; The cam carrier is provided with an oil gallery extending in the cam shaft direction, and extends linearly from the side of the cam carrier toward the oil gallery so as to form a hydraulic oil supply passage branched from the oil gallery, and penetrates the tappet guide hole. A processing hole is formed, and an oil passage is formed in the tappet for communication between the hydraulic oil supply passage formed by the processing hole of the cam carrier and the hydraulic chamber of the variable lift mechanism provided in the tappet. Is a thing .
[0012]
In this case, since the cam carrier is formed as a separate member from the cylinder head, it is easy to form a machining hole by drilling or the like so as to extend linearly from the side surface toward the oil gallery and penetrate the tappet guide hole. The machining hole can easily form the hydraulic oil supply passage branched from the oil gallery, and the hydraulic oil supply passage is blocked by the tappet so that a large amount of oil does not leak, and the cam carrier itself is located on the upper part of the cylinder head. Since the oil leaked into the valve chamber is leaked into the valve chamber even if the machining hole is not blocked, the oil does not leak to the outside.
[0013]
Claim 1 The valve gear for the engine according to In particular, The engine is a multi-cylinder engine in which a plurality of cylinders are arranged in the camshaft direction, and the cam carrier is positioned at the mounting hole portion for the spark plug or the fuel injection valve corresponding to each cylinder and the center portion in the cylinder row width direction. A central web that extends in the cylinder row direction by connecting the mounting holes, and a side wall portion that is disposed on both sides in the width direction of the central web and that extends in the cylinder row direction. A tap journal guide hole part having a cam journal part and a tappet guide hole is arranged between the parts, each being connected to the central web and the side wall part by a rib, an oil gallery is formed in the central web, and the hydraulic oil supply passage At least a part is formed in a rib that connects the tappet guide hole part to the central web and the side wall part.
[0014]
In this case, the cam carrier can have a highly rigid frame structure. And it can be set as the oil path which is linear and easy to process, ensuring the rigidity of the cam carrier.
[0015]
[0016]
In this case, a split tappet type tappet having a variable lift mechanism capable of switching the operating lift characteristics by the locking means is configured, and hydraulic oil supply for supplying the hydraulic pressure for operating the locking means is branched from the oil gallery. The tappet guide hole side opening portion of the passage can be shaped like a round hole so that the opening area can be reduced and oil leakage from the connecting portion between the hydraulic oil supply passage and the tappet side oil passage can be suppressed.
[0017]
[0018]
In this case, the mounting rigidity of the cam cap and the cam carrier can be secured without complicating the frame structure of the cam carrier by the joint fastening structure, and the rigidity of the cam carrier itself is secured by reinforcing the joint fastening side by the corner rib. However, the oil passage for supplying the operating hydraulic pressure to the variable lift mechanism can be structured and easily processed.
[0019]
[0020]
In this case, since it is not tightened together on the other side wall portion of the cam carrier, it may be structured not to be reinforced with corner ribs. The tappet itself is shared on both sides, and the machining hole constituting the hydraulic oil supply oil passage is simply a cylinder. It can be formed in a direction perpendicular to the column direction.
[0021]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
[0022]
FIG. 1 shows a cross-sectional structure of a cylinder head portion in an engine according to an example of an embodiment of the present invention. This example relates to an in-line four-cylinder engine of DOHC (double overhead cam), and the engine has a cylinder block 1 provided with an in-line four-cylinder cylinder bore. A
[0023]
Also, this engine is a four-valve type engine with two intake ports and two exhaust ports per cylinder, with two intake valves and two exhaust valves, and taps the intake and exhaust valves respectively. A direct type valve gear that is directly driven by a cam is provided. The valve gear includes a lift variable means that can change the valve lift between the high speed operation and the low speed operation of the engine.
[0024]
The
[0025]
The
[0026]
As shown in FIGS. 1 and 2, the
[0027]
The
[0028]
The
[0029]
The tappet guide holes 25 and 26 are cylindrical and inclined, and a tappet described later is slidably accommodated in such a manner that the intake valve and the exhaust valve are reciprocated by following the cam.
[0030]
As shown in FIG. 3, the cam caps 5 and 6 are fixed to the
[0031]
In addition to the
[0032]
Further, of the
[0033]
As shown in FIG. 1, the
[0034]
As shown in FIGS. 7 to 9, the
[0035]
The
[0036]
The
[0037]
The
[0038]
Further, the
[0039]
The
[0040]
The
[0041]
Further, the protruding portion 57a formed on the edge of the
[0042]
The
[0043]
As shown in FIG. 8, the
[0044]
In the
[0045]
In the
[0046]
In the
[0047]
The through holes 56, 61a, 61b, the
[0048]
In the through hole portion (through hole 56) on the
[0049]
Further,
[0050]
Further, the
[0051]
The
[0052]
In the lock means having such a configuration, when hydraulic pressure is applied, the
[0053]
In this way, the locking means can be switched between a locked state and an unlocked state by hydraulic pressure. In the locked state, the
[0054]
In the
[0055]
One
[0056]
Further, the
[0057]
Then, a
[0058]
Further, the side end faces 54a and 54b facing the
[0059]
The
[0060]
The hydraulic
[0061]
Among them, the hydraulic
[0062]
On the other hand, the exhaust-side hydraulic
[0063]
The openings on the inner peripheral surfaces of the tappet guide holes 25 and 26 of the hydraulic
[0064]
Further, the
[0065]
At the foremost end of the
[0066]
Further, as shown in FIG. 1, the
[0067]
The
[0068]
The
[0069]
The hydraulic pressure for operating the
[0070]
An oil pump (hydraulic power source) always supplies oil of a predetermined hydraulic pressure to a cam journal lubricating oil passage defined by the
[0071]
In the above description, the cam carrier provided with the spark plug mounting hole is described as an embodiment. However, in the case of a diesel engine or a direct injection gasoline engine, the cam carrier has a fuel injection valve mounting hole. Of course, the present invention can be applied.
[0072]
【The invention's effect】
As is apparent from the above description, according to the present invention, in the valve operating apparatus for an engine having a tappet equipped with a hydraulically operated variable lift mechanism, an oil passage for supplying hydraulic pressure to the variable lift mechanism is configured. It can be simple and easy to process.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a longitudinal sectional view perpendicular to a cylinder row direction of a cylinder head portion in an engine according to an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 2 is a plan view of a cam carrier in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 3 is a left side view of a cam carrier in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 4 is a right side view of a cam carrier in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 5 is a front view of a cam carrier in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 6 is a rear view of a cam carrier in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 7 is a cross-sectional view of a tappet and a tappet guide hole portion in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 8 is a longitudinal sectional view in the cam shaft direction of a tappet and a tappet guide hole portion in an example of an embodiment of the present invention.
FIG. 9 is a partial longitudinal sectional view perpendicular to the cam shaft direction of a tappet and a tappet guide hole portion in an example of an embodiment of the present invention.
[Explanation of symbols]
2 Cylinder head
3 Cylinder head cover
4 Cylinder head body
5, 6 Cam cap
7 Intake camshaft
8 Exhaust camshaft
9, 10 Cam Journal
11 Cam carrier
12 Side wall
13 Valve room
21
22 Central web
23, 24 Side wall
25, 26 Tappet guide hall
27, 28 Tappet guide
29, 30 ribs
31, 32, 33, 34 bolts
45 Corner Ribs
50 tappets
51 Center tappet
52 Side tappet
53 Tappet Spring
56, 61a, 61b Through hole (through hole part)
70a, 70b Side cam
70c Center cam
71 Hydraulic plunger
72 Lock pin
73 Pressing spring
81 1st oil passage
82 Second oil passage
83 3rd oil passage
91, 92 Oil Gallery
93, 94 Hydraulic oil supply passage
Claims (4)
当該エンジンは、カム軸方向に複数の気筒を配設した多気筒エンジンで、燃焼室の一部を画成するとともに動弁室外郭を構成するシリンダヘッド本体の上面にカムキャップと協働してカムシャフトを支持するカムジャーナル部を備えるとともに前記タペットを摺動自在に支持するタペットガイドホールを備えたカムキャリアを着脱自在に取り付け、前記シリンダヘッド本体の側壁部に動弁室を覆うシリンダヘッドカバーの周縁をシール状態で当接させ、前記シリンダヘッド本体と前記シリンダヘッドカバーとで動弁室を画成して、該動弁室にカムキャリアを内蔵する構成とし、
前記カムキャリアは、各気筒に対応する点火プラグ用又は燃料噴射弁用の取付ホール部と、気筒列幅方向中央部に位置し前記取付ホール部を連結して気筒列方向に延びる中央ウェブと、該中央ウェブの幅方向両側方に間隔をおいて配置され気筒列方向に延びる側壁部を備え、
前記中央ウェブと前記両側方の側壁部の間に前記カムジャーナル部及び前記タペットガイドホールを有するタペットガイドホール部が各々配置されて、それぞれが中央ウェブ及び側壁部にリブで連結された構成とし、
前記カムキャリアの前記中央ウェブに、カム軸方向に延びるオイルギャラリを設けるとともに、該オイルギャラリから分岐する作動油供給通路を形成するよう、且つ、該作動油供給通路の少なくとも一部が前記タペットガイドホール部を前記中央ウェブ及び側壁部に連結するリブに形成されるよう、カムキャリア側面から前記オイルギャラリに向けて直線的に延びて前記タペットガイドホールを貫通する加工孔を形成し、
前記タペットに、前記カムキャリアの加工孔により構成する作動油供給通路と前記タペットに設けたリフト可変機構の油圧室とを連通させる油路を形成したことを特徴とするエンジンの動弁装置。 In a valve operating apparatus for an engine having a tappet provided with a hydraulic lift variable mechanism that selectively changes an operating lift characteristic of a valve by switching a contact state with a plurality of cams having different cam profiles,
The engine is a multi-cylinder engine in which a plurality of cylinders are arranged in the camshaft direction, and forms a part of the combustion chamber and cooperates with the cam cap on the upper surface of the cylinder head body that forms the outer valve chamber outline. A cylinder head cover that includes a cam journal portion that supports a camshaft and a detachable cam carrier that includes a tappet guide hole that slidably supports the tappet, and covers a valve operating chamber on a side wall portion of the cylinder head body. The periphery is brought into contact in a sealed state, the valve head chamber is defined by the cylinder head body and the cylinder head cover, and a cam carrier is built in the valve chamber.
The cam carrier includes an attachment hole portion for a spark plug or a fuel injection valve corresponding to each cylinder, a central web that is located at a center portion in the cylinder row width direction and extends in the cylinder row direction by connecting the attachment hole portions; A side wall portion disposed on both sides in the width direction of the central web at intervals and extending in the cylinder row direction;
The cam journal portion and are disposed respectively tappet guide hole portion having a tappet guide hole, a structure in which each is connected by ribs to a central web and sidewall portions between the side wall portions of the both sides and the central web,
The central web of the cam carrier is provided with an oil gallery extending in the cam shaft direction, and a hydraulic oil supply passage branched from the oil gallery is formed, and at least a part of the hydraulic oil supply passage is the tappet guide. forming a working hole so that is formed in the rib connecting the hole portion to the central web and the side wall portion, extends linearly toward the oil gallery from the cam carrier side through said tappet guide hole,
An engine valve operating system characterized in that an oil passage is formed in the tappet for communicating a hydraulic oil supply passage formed by a machining hole of the cam carrier and a hydraulic chamber of a variable lift mechanism provided in the tappet .
前記ロック手段は、前記センタタペットとサイドタペットを貫通してカム軸方向に延びる貫通孔にロックピンを摺動嵌合させるとともに、前記貫通孔の一方のサイドタペットを貫通する貫通孔部分に前記ロックピンを駆動する油圧プランジャを摺動嵌合させ、油圧プランジャ背部に油圧室を形成し、該油圧室に作動油を供給する油路を該一方のサイドタペットに設けた構成とし、
前記作動油供給油路を構成する加工孔は、オイルギャラリ側が前記タペットガイドホールに対し気筒列方向中心から列方向に所定量オフセットした位置に開口する構成とした請求項1記載のエンジンの動弁装置。The tappet is divided into a center tappet at the center in the camshaft direction and side tappets at both sides in the camshaft direction so that the center tappet and the side tappet can move relative to each other in the tappet sliding direction, and are linked to each other by a locking means. It is possible to join and leave,
The locking means slide-fits a lock pin into a through hole that extends through the center tappet and the side tappet and extends in the camshaft direction, and locks the lock pin in a through hole portion that passes through one side tappet of the through hole. A hydraulic plunger that drives a pin is slidably fitted, a hydraulic chamber is formed at the back of the hydraulic plunger, and an oil passage for supplying hydraulic oil to the hydraulic chamber is provided in the one side tappet,
2. The engine valve according to claim 1, wherein the working hole constituting the hydraulic oil supply oil passage is configured such that an oil gallery side opens at a position offset by a predetermined amount in the row direction from the center of the cylinder row direction with respect to the tappet guide hole. apparatus.
前記カムキャリアの共締めでボルト固定した側の側壁部に、カムジャーナル部と側壁部とをコーナ部において連結するコーナリブを設け、
該コーナーリブを設けた片方側のタペットガイドホールに対し、前記作動油供給油路を構成する加工孔はコーナーリブの端縁にかからない内方位置か完全にコーナーリブから外れた位置を通るようカムキャリア幅方向に対し斜めに形成した請求項2記載のエンジンの動弁装置。Among the cam caps that support the camshaft in cooperation with the cam journal portion, at least a part of the cam cap that is attached to one side with respect to the central web of the cam carrier is fixed to the cam carrier with an attachment bolt. And fixing the side wall portion side to the cylinder head body by tightening together with the cam carrier with a bolt,
A corner rib that connects the cam journal portion and the side wall portion at the corner portion is provided on the side wall portion that is bolted by joint fastening of the cam carrier,
With respect to the tappet guide hole on one side provided with the corner rib, the machining hole constituting the hydraulic oil supply oil passage is placed in an inward direction that does not extend to the edge of the corner rib and passes through a position completely off the corner rib. The valve gear for an engine according to claim 2 , wherein the valve gear is formed obliquely with respect to the carrier width direction.
該他方側のタペットガイドホールに対し、前記作動油供給油路を構成する加工孔は、タペットガイドホールの中心からオフセットした位置において該タペットガイドホールを気筒列方向に直交する方向に貫通するよう形成した請求項3記載のエンジンの動弁装置。The side wall portion side of the cam cap that is attached to the other side with respect to the central web of the cam carrier is fixed to the cam carrier with a mounting bolt,
The machining hole constituting the hydraulic oil supply oil passage is formed so as to penetrate the tappet guide hole in a direction perpendicular to the cylinder row direction at a position offset from the center of the tappet guide hole with respect to the other tappet guide hole. The valve gear for an engine according to claim 3 .
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