JP3595812B2 - 小物入れポケット - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話やたばこなどの小物を収納し得る各種小物入れポケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、かばんに設けた小物入れポケットに携帯電話を収納する場合、風雨からの携帯電話の保護や、小物入れポケットのコンパクト化のために、一般には、小物入れポケットに携帯電話のほぼ全体を収納して蓋部を閉じるようになっている。しかし、携帯電話を把持しにくくなって小物入れポケットから取り出すのに不便であった。ちなみに、本出願人は、特願2002−157965号や特願2003−30891号において、各種小物入れポケットを提供している。
【0003】
この発明は、各種小物入れポケットにおいて、特に携帯電話を取り出し易くすることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
後記実施形態の図面(図1〜2に示す第1実施形態、図3〜4に示す第2実施形態、図5に示す第3実施形態、図6に示す第4実施形態、図7〜8に示す第5実施形態、図9〜10に示す第6実施形態、図11〜12に示す第7実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
【0005】
請求項1の発明にかかる小物入れポケットは、第1〜5実施形態に対応し、下記のように構成されている。
小物出入口(4)と該小物出入口(4)を開閉する蓋部(5)とを有するポケット袋部(1)をポケット支持部(2,11,20)に対し小物収納状態(P)と小物取出状態(Q)との間で相対移動可能に支持している。この蓋部(5)を含むポケット袋部(1)の相対移動に伴い、ポケット袋部(1)内で小物載置底部(18,21)を小物出入口(4)に対し接近離間させ得る小物出入補助手段(6)を備えている。
【0006】
請求項1の発明では、ポケット袋部(1)をポケット支持部(2,11,20)に対し小物収納状態(P)から小物取出状態(Q)へ相対移動させるだけの簡単な操作により、小物載置底部(18,21)を小物出入口(4)に接近させることができる。そのため、小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなり、その突出部分を把持し易くなる。従って、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0007】
請求項2の発明にかかる小物入れポケットは、第6実施形態に対応し、下記のように構成されている。
ポケット袋部(1)の小物出入口(4)を開閉する蓋部(5)をポケット袋部(1)に対し小物収納状態(P)と小物取出状態(Q)との間で移動可能に支持している。この蓋部(5)の移動に伴い、ポケット袋部(1)内で小物出入口(4)に対する小物載置底部(18)の傾斜角度(θ)を変更する小物出入補助手段(6)を備えている。
【0008】
請求項2の発明では、蓋部(5)を移動させるだけの簡単な操作により、小物出入口(4)に対し小物載置底部(18)を傾斜させることができる。そのため、小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなり、その突出部分が把持し易くなる。従って、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。また、小物載置底部(18)が傾斜するため、小物(T)の一部分だけが小物出入口(4)から突出し、ポケット袋部(1)からの小物(T)の落下を防止することができる。
【0009】
請求項3の発明にかかる小物入れポケットは、第7実施形態に対応し、下記のように構成されている。
この小物入れポケットは、腰バンド取付部(11)を有するポケット支持部(11)と、腰バンド(W)の延設方向に沿う横方向(H)に対し交差する縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)と小物出入口(4)を開閉する蓋部(5)とを有するポケット袋部(1)とを備えている。このポケット袋部(1)にあっては、前記蓋部(5)に連結されるとともにこの蓋部(5)の移動に伴い小物載置底部(18)を小物出入口(4)に対し接近離間させる小物出入補助手段(6)を備えている。このポケット支持部(11)に対し小物出入口(4)が接近離間するようにポケット袋部(1)を移動可能に支持し、その移動に伴いポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きを変更可能に設定した。
【0010】
請求項3の発明では、ウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなってその突出部分が把持し易くなることに加えて、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きを変更し得るので、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0011】
第4の発明は、第1,2,3,5実施形態に対応し、請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
前記小物出入補助手段(6)においては、受体(15)の一端部側を受体連結部(16)でポケット袋部(1)に取着し、この受体(15)を折り曲げてその折曲部を前記小物載置底部(18)とし、この受体(15)の他端部側を受体支持部(19)でポケット袋部(1)に対し相対移動可能に支持するとともに前記ポケット支持部(2,11)に連結し、このポケット袋部(1)の相対移動に伴いこの受体(15)の他端部側を受体支持部(19)で小物出入口(4)側へ引いて小物載置底部(18)を小物出入口(4)へ向けて移動させることにより、この受体連結部(16)とこの受体支持部(19)とをつなぐ受体(15)の長さを変更可能にした。
【0012】
第4の発明では、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により、受体(15)をポケット袋部(1)内で確実に保持した状態で、受体(15)の他端部側を小物出入口(4)側へ引くことができる。従って、受体(15)が安定して操作が行い易くなる。
【0013】
第5の発明は、第4実施形態に対応し、請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
前記小物出入補助手段(6)においては、ポケット袋部(1)内で前記小物載置底部(21)を小物出入口(4)に対し接近離間するように相対移動可能に支持し、操作体(22)の一端部側を操作体連結部(23)でこの小物載置底部(21)に連結し、この操作体(22)の他端部側を操作体支持部(24)でポケット袋部(1)に対し相対移動可能に支持するとともに前記ポケット支持部(20)に連結し、このポケット袋部(1)の相対移動に伴いこの操作体(22)の他端部側を操作体支持部(24)で小物出入口(4)側へ引いて小物載置底部(21)を小物出入口(4)へ向けて移動させることにより、この操作体連結部(23)とこの操作体支持部(24)とをつなぐ操作体(22)の長さを変更可能にした。
【0014】
第5の発明では、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により、操作体(22)をポケット袋部(1)内で確実に保持した状態で、操作体(22)の他端部側を小物出入口(4)側へ引くことができる。従って、操作体(22)が安定して操作が行い易くなる。
【0015】
第6の発明は、第1実施形態に対応し、第4の発明を前提として下記のように構成されている。
前記ポケット支持部(2)は腰バンド(W)等に対する取付部(11)を有している。前記ポケット袋部(1)の小物収納状態(P)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きは横方向(H)に沿う。例えば、この横方向(H)は腰バンド(W)の延設方向に沿う。前記ポケット袋部(1)の小物取出状態(Q)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きは縦方向(V)に沿う。例えば、この縦方向(V)は腰バンド(W)の延設方向に対し交差する。
【0016】
第6の発明では、例えばウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、ポケット袋部(1)を横方向(H)の状態で使用すれば、ポケット袋部(1)が腰に当たりにくくなるために歩き易くなって使用上便利である。また、必要に応じてポケット袋部(1)を縦方向(V)の状態で使用した場合、小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなってその突出部分が把持し易くなる。従って、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0017】
第7の発明は、第2,3,5実施形態に対応し、第4の発明を前提として下記のように構成されている。
前記ポケット支持部は腰バンド(W)等に対する取付部(11)を有している。前記ポケット袋部(1)は、例えば腰バンド(W)の延設方向に沿う横方向(H)に対し交差する縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)を有している。例えば、この横方向(H)は腰バンド(W)の延設方向に沿う。前記ポケット袋部(1)の小物収納状態(P)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)がポケット支持部(11)に対し接近する。前記ポケット袋部(1)の小物取出状態(Q)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)がポケット支持部(11)に対し離間する。
【0018】
第7の発明では、例えばウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなってその突出部分が把持し易くなることに加えて、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きを変更し得るので、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0019】
第8の発明は、第4実施形態に対応し、第5の発明を前提として下記のように構成されている。
前記ポケット袋部(1)は、前記小物載置底部(21)の移動方向に沿う縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)を有している。前記小物載置底部(21)の移動方向に対し直交する横方向(H)の両側でそれぞれ前記操作体(22)の一端部側がこの小物載置底部(21)に連結されている。前記ポケット支持部は、この両操作体(22)の他端部側が連結された取っ手(20)を有している。
【0020】
第8の発明では、取っ手(20)により操作体(22)を移動させるだけの簡単な操作により、小物載置底部(21)を移動させることができる。
請求項4の発明は、第6実施形態に対応し、請求項2の発明を前提として下記のように構成されている。
【0021】
前記ポケット袋部(1)は、腰バンド(W)に対する取付部(11)を有し、前記腰バンド(W)の延設方向に沿う横方向(H)に対し交差する縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)を有している。前記蓋部(5)は、この横方向(H)の両側のうち一方の側でこのポケット袋部(1)に対し回動支持部(29)により縦方向(V)へ回動可能に支持されている。前記ポケット袋部(1)の小物収納状態(P)で、小物載置底部(18)がポケット袋部(1)の小物出入口(4)に対し離間する。前記ポケット袋部(1)の小物取出状態(Q)で、小物載置底部(18)がポケット袋部(1)の小物出入口(4)に対し接近する。
【0022】
請求項4の発明では、例えばウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)に対し小物載置底部(18)を傾斜させることができる。
【0023】
第10の発明は、第7実施形態に対応し、請求項3の発明を前提として下記のように構成されている。
前記小物出入補助手段(6)においては、受体(15)の一端部側を受体連結部(16)でポケット袋部(1)に取着し、この受体(15)を折り曲げてその折曲部を前記小物載置底部(18)とし、この受体(15)の他端部側を受体支持部(27)でポケット支持部(11)に対し相対移動可能に支持するとともに前記蓋部(5)に連結し、この蓋部(5)の移動に伴いこの受体(15)の他端部側を受体支持部(27)で小物出入口(4)側へ引いて小物載置底部(18)を小物出入口(4)へ向けて移動させることにより、この受体連結部(16)とこの受体支持部(27)とをつなぐ受体(15)の長さを変更可能にした。
【0024】
第10の発明では、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により、受体(15)をポケット袋部(1)内で確実に保持した状態で、受体(15)の他端部側を蓋部(5)により小物出入口(4)側へ引くことができる。従って、受体(15)が安定して操作が行い易くなる。
【0025】
第1〜7実施形態に対応する第11の発明において、請求項1から請求項3のうちいずれかの請求項の発明、または第4の発明または第5の発明または第6の発明または第7の発明または第8の発明または第9の発明または第10の発明にかかるポケット袋部(1)は、外底部(17)のほかに内底部(18)である前記小物載置底部を有している。第11の発明では、この外底部(17)により小物(T)を保護することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態にかかる小物入れポケットについて図1〜2を参照して説明する。
【0027】
図1(a)(b)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としてのカバーケース2とを備えている。この携帯電話収納部1は、図2に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有している収納袋部3と、この収納袋部3の右壁部3dに取着された蓋部5とを備えている。この蓋部5の内側には面ファスナー5aが取着されている。この蓋部5は、収納袋部3において各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4を開閉する。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6(小物出入補助手段)が設けられている。図2に示すように、前記カバーケース2は、互いに相対向する前側壁部7及び後側壁部8と、この前側壁部7の左端部と後側壁部8の左端部との間の左側壁部9(蓋壁部)と、この左側壁部9の下端部から前後両側壁部7,8の下端部に沿って延びる底壁部10とを有している。この前側壁部7の上端部と後側壁部8の上端部との間、この前側壁部7の右端部と後側壁部8の右端部との間、この底壁部10の右端部と前側壁部7の下端部と後側壁部8の下端部との間は、それぞれ開放されている。後側壁部8の外側には環状の腰バンド取付部11がその一端部で取着されているとともにその他端部でホック12により着脱可能に取り付けられている。
【0028】
この携帯電話収納部1の前壁部3aとカバーケース2の前側壁部7、携帯電話収納部1の後壁部3bとカバーケース2の後側壁部8とは、それぞれホック13,14(回動支持部)により着脱可能に取り付けられている。これらのホック13,14は、カバーケース2の前後両側壁部7,8に取着された雌部13a,14aと、携帯電話収納部1の前後両壁部3a,3bに取着された雄部13b,14bとからなる。これらのホック13,14において、雌部13a,14aと雄部13b,14bとを互いに離脱させると、携帯電話収納部1がカバーケース2の前後両側壁部7,8に対し分離する分解状態になる。これらのホック13,14において、雌部13a,14aと雄部13b,14bとを互いに取着すると、携帯電話収納部1がカバーケース2の前後両側壁部7,8に対し連結される組付状態になる。この組付状態では、携帯電話収納部1がカバーケース2に対しホック13,14(回動支持部)の回動中心線Cを中心に前後両側壁部7,8の相対向内面に沿って回動可能となる。
【0029】
前記携帯電話出入補助手段6においては、収納袋部3の内外にわたり柔軟な連結帯15(受体、連結部)が支持されている。この連結帯15の一端部は、右壁部3dの内側に対し小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で帯連結部16により取着されている。この連結帯15は、帯連結部16(受体連結部)から右壁部3dの内側に沿って底壁部3eの付近まで垂れ下がり、この底壁部3eの内側にある外底部17に面してU状に折り曲げられ、そのU状折曲部(小物載置底部としての内底部18)から小物出入口4へ向けて左壁部3cの内側に沿うように持ち上げられる。この連結帯15の他端部側は、収納袋部3の左壁部3cに対しその小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で取着された帯支持部19(受体支持部)により移動可能に支持され、前記帯連結部16とこの帯支持部19とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、この連結帯15の他端部側は、小物出入口4の付近で左壁部3cの内側から外側へ引き出され、カバーケース2の底壁部10の右端部に連結されている。この連結帯15により、携帯電話収納部1はカバーケース2に対しその前後両側壁部7,8間で連結されて分離できないようになっている。
【0030】
使用時には腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通して組付状態のかばんBを腰に取り付ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが収納されている。このかばんBにあって、小物出入口4がカバーケース2の左側壁部9の内側に対向するように携帯電話収納部1を回動させて腰バンドWの延設方向に沿った横方向H(左右方向)の状態にすると、図1(a)及び図2(a)に示すように携帯電話収納部1の全体がカバーケース2の前後両側壁部7,8間に収納される。その横方向Hの状態(かばんBの小物収納状態P)で、蓋部5を左側壁部9に当てがい、この左側壁部9の外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、携帯電話収納部1の小物出入口4がカバーケース2の左側壁部9及び蓋部5により閉じられる。
【0031】
使用時に腰に取り付けたかばんBにあって、左側壁部9の面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1の小物出入口4が上方を向くように携帯電話収納部1を腰バンドWの延設方向に交差する縦方向V(上下方向)の状態にする。その縦方向Vの状態(かばんBの小物取出状態Q)では、図1(b)及び図2(b)に示すように、携帯電話収納部1の底壁部3e側が前後両側壁部7,8間に収納されたままで、携帯電話収納部1の小物出入口4側がカバーケース2の前後両側壁部7,8間から上方へ突出する。このように携帯電話収納部1を横方向Hの状態から縦方向Vの状態にすると、一定長さを有している連結帯15において、前記帯連結部16と帯支持部19との間をつなぐ部分の長さが変更され、連結帯15の内底部18が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、携帯電話Tが収納袋部3内でU状連結帯15間に挟まれるとともにこの連結帯15の内底部18上に載せられて収納された状態で連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。
【0032】
図1(b)及び図2(b)に示す縦方向Vの状態で携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を回動させて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図1(a)及び図2(a)に示す横方向Hの状態に戻る。
【0033】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる小物入れポケットについて図3〜4を参照して説明する。
【0034】
図3(a)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としての腰バンド取付部11とを備えている。前記携帯電話収納部1は、図3(b)及び図4(a)(b)に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有している収納袋部3と、この収納袋部3の後壁部3bに取着された蓋部5とを備えている。この蓋部5の内側には面ファスナー5aが取着されている。この蓋部5は、収納袋部3において各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4を開閉する。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6が設けられている。
【0035】
前記携帯電話出入補助手段6においては、収納袋部3の内外にわたり柔軟な連結帯15(受体)が支持されている。この連結帯15の一端部は、前壁部3aの内側に対し小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で帯連結部16により取着されている。この連結帯15は、帯連結部16から前壁部3aの内側に沿って底壁部3eの付近まで垂れ下がり、この底壁部3eの内側にある外底部17に面してU状に折り曲げられ、そのU状折曲部(小物載置底部としての内底部18)から小物出入口4へ向けて後壁部3bの内側に沿って持ち上げられる。この連結帯15の他端部側は、収納袋部3の後壁部3bに対しその小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で取着された帯支持部19により移動可能に支持され、前記帯連結部16とこの帯支持部19とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、この連結帯15の他端部側は、小物出入口4の付近で後壁部3bの内側から外側へ引き出され、後壁部3bの外側下端部に連結されている。前記腰バンド取付部11は後壁部3bの外側でこの連結帯15に対し環状に設けられている。
【0036】
使用時には腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通してかばんBを腰に取り付ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが縦方向Vで収納されている。このかばんBにあって、携帯電話収納部1を縦方向Vの状態で腰バンド取付部11に押し当て、前壁部3aの外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図3(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1が小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0037】
使用時に腰に取り付けたかばんBにあって、図4(a)に示すように前壁部3aの面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1を前方へ傾動させると、図4(b)に示すように小物出入口4が斜め上方を向く傾動状態Lとなる。この傾動状態L(かばんBの小物取出状態Q)では、一定長さを有している連結帯15において、前記帯連結部16と帯支持部19との間をつなぐ部分の長さが変更され、連結帯15の内底部18が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、携帯電話Tが収納袋部3内でU状連結帯15間に挟まれるとともにこの連結帯15の内底部18上に載せられて収納された状態で連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。
【0038】
図4(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を腰バンド取付部11に押し当てて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図3(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0039】
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態にかかる小物入れポケットについて第2実施形態との相違点を中心に図5を参照して説明する。
【0040】
この第3実施形態では、腰バンド取付部11を設けた連結帯15が収納袋部3の後壁部3bに連結されていない点で、主に第2実施形態と異なる。そのため、使用時に腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通してかばんBを腰に取り付けると、携帯電話収納部1が腰バンド取付部11に対し連結帯15により吊り下げられた状態となる。その場合、図5(a)に示すように携帯電話収納部1が腰バンド取付部11に接近した上動状態Uで蓋部5を開くとともに、携帯電話収納部1を下方へ引くと、図5(b)に示すように携帯電話収納部1が腰バンド取付部11から離間した下動状態Dとなる。その下動状態D(かばんBの小物取出状態Q)で、携帯電話Tが連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。図5(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むと、図5(a)に示す上動状態Uに戻る。
【0041】
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態にかかる小物入れポケットについて図6を参照して説明する。
【0042】
図6(a)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としての取っ手20とを備えている。この携帯電話収納部1においては、図6(a)(b)(c)に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有する収納袋部3を備え、この収納袋部3には各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4が形成されている。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6が設けられている。
【0043】
前記携帯電話出入補助手段6においては、収納袋部3内に小物載置容器21(小物載置底部)が上下方向へ移動可能に嵌め込まれ、この小物載置容器21の左右両側にそれぞれ操作体22の一端部側が操作体連結部23で連結されている。この左右両操作体22の他端部側は、左右両壁部3c,3dの内側に取着された操作体支持部24で移動可能に支持され、さらにこの左右両壁部3c,3dの内側から外側へ引き出されて互いに着脱可能に連結されている。この左右両操作体22のうち左右両壁部3c,3dの外側に引き出された部分が前記取っ手20となる。なお、前記小物載置容器21として金属容器を採用すると、その剛性を保ち易くなるので、収納袋部3に対し小物載置容器21が円滑に移動するとともに、小物載置容器21に対し携帯電話Tを安定性良く載置することができる。
【0044】
使用時には前記取っ手20をこのかばんB以外の各種かばん等に引掛ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが小物載置容器21に載せられて縦方向Vで収納され、その小物載置容器21が図6(b)に示すように底壁部3eまで下がった小物収納状態Pとなる。この小物収納状態Pでは取っ手20に対し携帯電話収納部1が接近した上動状態Uになる。この小物収納状態Pで取っ手20に対し携帯電話収納部1を下方へ引くと、図6(b)に示すように取っ手20に対し携帯電話収納部1が離間した下動状態D(かばんBの小物取出状態Q)になる。その小物取出状態Qでは、一定長さを有している操作体22において、操作体連結部23と操作体支持部24との間をつなぐ部分の長さが変更され、小物載置容器21が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、携帯電話Tが小物載置容器21上に載せられて持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。図6(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むと、図6(a)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0045】
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態にかかる小物入れポケットについて第2実施形態との相違点を中心に図7〜8を参照して説明する。
【0046】
この第5実施形態では、ポケット支持部としての腰バンド取付部11と蓋部5とが変更されている点で、主に第2実施形態と異なる。腰バンド取付部11は、収納袋部3の後壁部3bに支持されて袋状をなし、この後壁部3bに面する支持壁部25と、この後壁部3bと支持壁部25との間に連結された左右両伸縮壁部26とを備えている。前記連結帯15の他端部側はこの支持壁部25に取着されている。また、蓋部5は収納袋部3の前壁部3aに取着されている。
【0047】
腰に取り付けたかばんBにあって、携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当て、後壁部3bの外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図7(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1の小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0048】
腰に取り付けたかばんBにあって、図8(a)に示すように後壁部3bの面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1を前方へ傾動させると、図8(b)に示すように小物出入口4が斜め上方を向く小物取出状態Qとなる。なお、蓋部5を開く向きと携帯電話収納部1の傾動向きとが同じであるため、蓋部5を開く動作により携帯電話収納部1も傾動する。このように携帯電話収納部1を傾動させると、携帯電話Tが連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。
【0049】
図8(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当てて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図7(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。なお、蓋部5を閉じる向きと携帯電話収納部1を戻す向きとが同じであるため、蓋部5を閉じる動作により携帯電話収納部1も戻る。
【0050】
〔第6実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態にかかる小物入れポケットについて図9〜10を参照して説明する。
【0051】
図9(a)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としての腰バンド取付部11とを備えている。前記携帯電話収納部1は、図9(b)(c)(d)及び図10(a)(b)に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有している収納袋部3と、この収納袋部3の後壁部3bに支持された蓋部5とを備えている。この蓋部5の内側には面ファスナー5aが取着されている。この蓋部5は、収納袋部3において各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4を開閉する。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6が設けられている。
【0052】
前記携帯電話出入補助手段6において、収納袋部3内に小物出入口4から挿入された蓋部5は、後壁部3bに取着された蓋支持部28により上下方向へ移動可能に支持されている。この蓋部5の下端部の左右両側のうち、右側が後壁部3bに対しホック29(回動支持部)により上下方向へ回動可能に支持されているとともに、左側が底壁部3eに対し柔軟な連結帯15(受体)により連結されている。この連結帯15の一端部は、前壁部3aの内側に対し小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で帯連結部16により取着されている。この連結帯15は、帯連結部16から前壁部3aの内側に沿って底壁部3eの付近まで垂れ下がり、この底壁部3eの内側にある外底部17に面してU状に折り曲げられ、そのU状折曲部(小物載置底部としての内底部18)から小物出入口4へ向けて後壁部3bの内側に沿って持ち上げられる。この連結帯15の他端部側は、収納袋部3の後壁部3bに対しその小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で取着された帯支持部30により移動可能に支持され、前記帯連結部16とこの帯支持部30とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、この連結帯15の他端部側は、蓋部5の下端部の左側に連結されている。
【0053】
使用時には腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通してかばんBを腰に取り付ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが横方向Hで収納されている。このかばんBにあって、前壁部3aの外側に取着された面ファスナー(図示せず)に蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図9(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1の小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0054】
使用時に腰に取り付けたかばんBにあって、図10(a)に示すように前壁部3aの面ファスナーから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、蓋部5を上方へ引くと、図10(b)に示すように蓋部5がホック29の回動中心線29aを中心に回動して傾く。この傾動状態L(かばんBの小物取出状態Q)では、一定長さを有している連結帯15において、前記帯連結部16と帯支持部30との間をつなぐ部分の長さが変更され、連結帯15の内底部18が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、この内底部18を含む底辺部31は小物出入口4に対し傾斜角度θだけ蓋部5とともに傾斜し、携帯電話Tが収納袋部3内でU状連結帯15間に挟まれるとともにこの連結帯15の内底部18上に載せられて収納された状態で連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tも傾いて小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。図示しないが、前記底辺部31に該当する部分を蓋部5の下端部で小物載置底部として蓋部5と一体的に設け、この小物載置底部としての底辺部31を蓋部5とともに傾斜角度θだけ傾斜させるようにしてもよい。
【0055】
図10(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに蓋部5により小物出入口4を閉じると、図9(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0056】
〔第7施形態〕
次に、本発明の第7施形態にかかる小物入れポケットについて第5実施形態との相違点を中心に図11〜12を参照して説明する。
【0057】
この第7施形態では、携帯電話出入補助手段6が変更されている点で、主に第5実施形態と異なる。この携帯電話出入補助手段6において、連結帯15の他端部側は、底壁部3eの付近で後壁部3bの内側から外側へ引き出され、支持壁部25の内側に取着された帯支持部27により移動可能に支持され、帯連結部16と帯支持部27とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、連結帯15の他端部側は、支持壁部25の上方へ引き出され、蓋部5に連結されている。
【0058】
腰に取り付けたかばんBにあって、携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当て、前壁部3aの外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図11(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1は小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0059】
腰に取り付けたかばんBにあって、図12(a)に示すように前壁部3aの面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1を前方へ傾動させると、小物出入口4が斜め上方を向く。そして、蓋部5を上方へ引くと、図12(b)に示すように、携帯電話Tが連結帯15により持ち上げられて携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する小物取出状態Qとなる。
【0060】
図12(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当てて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図11(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0061】
〔別例〕
前記第1,2,3,4,5,7実施形態では、いずれも小物取出状態Qで携帯電話Tが縦方向Vの状態になる。図示しないが、この第1,2,3,4,5,7実施形態については、前記第6実施形態のように小物取出状態Qで携帯電話Tが横方向Hの状態になるように形態を変更するとともに、前記第6実施形態のように携帯電話Tが傾いて小物出入口4から突出する携帯電話出入補助手段6を採用する。
【0062】
また、かばん類の小物入れポケットばかりではなく、衣類の小物入れポケットにも応用することができる。ちなみに、かばん類とは、広義に解釈し、物を収納して保管または運搬し得る各種用途のものをいい、この小物入れポケットのみを有するものも含む。ちなみに、衣類とは、主に上着やズボンや外套などの外着をいうが、広義に解釈し、人が着ることができる各種用途のものをいう。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの携帯電話収納部を横方向にした小物収納状態を示す斜視図であり、(b)は同じく携帯電話収納部を縦方向にした小物取出状態を示す斜視図である。
【図2】(a)は図1(a)の状態にある小物入れポケットを正面側から見た縦断面図であり、(b)は図1(b)の状態にある小物入れポケットを正面側から見た縦断面図であり、(c)は図1(b)の状態にある小物入れポケットで回動支持部を側面側から見た縦断面図である。
【図3】(a)は第2実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す側面図であり、(b)は同じく側面側から見た縦断面図である。
【図4】(a)は図3(a)の小物収納状態から蓋部を開いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)は第2実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【図5】(a)は第3実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態から蓋部を開いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)はこの小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【図6】(a)は第4実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す正面図であり、(b)は同じく正面側から見た縦断面図であり、(c)は第4実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を正面側から見た縦断面図である。
【図7】(a)は第5実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す側面図であり、(b)は同じく側面側から見た縦断面図である。
【図8】(a)は図7(a)の小物収納状態から蓋部を開いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)は第5実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【図9】(a)は第6実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す正面図であり、(b)は同じく正面側から見た縦断面図であり、(c)は図10(a)の状態を側面側から見た部分縦断面図であり、(d)は図10(b)の状態を側面側から見た部分縦断面図である。
【図10】(a)は図9(a)の小物収納状態から蓋部を開いた状態を正面側から見た縦断面図であり、(b)は第6実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を正面側から見た縦断面図である。
【図11】(a)は第7実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す側面図であり、(b)は同じく側面側から見た縦断面図である。
【図12】(a)は図11(a)の小物収納状態から蓋部を開くとともに上方へ引いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)は第7実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【符号の説明】
1…携帯電話収納部(ポケット袋部)、2…カバーケース(ポケット支持部)、4…小物出入口、5…蓋部、6…携帯電話出入補助手段、11…腰バンド取付部(ポケット支持部)、15…連結帯(受体)、16…帯連結部(受体連結部)、18…内底部(小物載置底部)、19…帯支持部(受体支持部)、20…取っ手(ポケット支持部)、21…小物載置容器(小物載置底部)、22…操作体、23…操作体連結部、24…操作体支持部、P…小物収納状態、Q…小物取出状態、H…横方向、V…縦方向、θ…傾斜角度、T…携帯電話(小物)、W…腰バンド。
【発明の属する技術分野】
本発明は携帯電話やたばこなどの小物を収納し得る各種小物入れポケットに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】
例えば、かばんに設けた小物入れポケットに携帯電話を収納する場合、風雨からの携帯電話の保護や、小物入れポケットのコンパクト化のために、一般には、小物入れポケットに携帯電話のほぼ全体を収納して蓋部を閉じるようになっている。しかし、携帯電話を把持しにくくなって小物入れポケットから取り出すのに不便であった。ちなみに、本出願人は、特願2002−157965号や特願2003−30891号において、各種小物入れポケットを提供している。
【0003】
この発明は、各種小物入れポケットにおいて、特に携帯電話を取り出し易くすることを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】
後記実施形態の図面(図1〜2に示す第1実施形態、図3〜4に示す第2実施形態、図5に示す第3実施形態、図6に示す第4実施形態、図7〜8に示す第5実施形態、図9〜10に示す第6実施形態、図11〜12に示す第7実施形態)の符号を援用して本発明を説明する。
【0005】
請求項1の発明にかかる小物入れポケットは、第1〜5実施形態に対応し、下記のように構成されている。
小物出入口(4)と該小物出入口(4)を開閉する蓋部(5)とを有するポケット袋部(1)をポケット支持部(2,11,20)に対し小物収納状態(P)と小物取出状態(Q)との間で相対移動可能に支持している。この蓋部(5)を含むポケット袋部(1)の相対移動に伴い、ポケット袋部(1)内で小物載置底部(18,21)を小物出入口(4)に対し接近離間させ得る小物出入補助手段(6)を備えている。
【0006】
請求項1の発明では、ポケット袋部(1)をポケット支持部(2,11,20)に対し小物収納状態(P)から小物取出状態(Q)へ相対移動させるだけの簡単な操作により、小物載置底部(18,21)を小物出入口(4)に接近させることができる。そのため、小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなり、その突出部分を把持し易くなる。従って、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0007】
請求項2の発明にかかる小物入れポケットは、第6実施形態に対応し、下記のように構成されている。
ポケット袋部(1)の小物出入口(4)を開閉する蓋部(5)をポケット袋部(1)に対し小物収納状態(P)と小物取出状態(Q)との間で移動可能に支持している。この蓋部(5)の移動に伴い、ポケット袋部(1)内で小物出入口(4)に対する小物載置底部(18)の傾斜角度(θ)を変更する小物出入補助手段(6)を備えている。
【0008】
請求項2の発明では、蓋部(5)を移動させるだけの簡単な操作により、小物出入口(4)に対し小物載置底部(18)を傾斜させることができる。そのため、小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなり、その突出部分が把持し易くなる。従って、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。また、小物載置底部(18)が傾斜するため、小物(T)の一部分だけが小物出入口(4)から突出し、ポケット袋部(1)からの小物(T)の落下を防止することができる。
【0009】
請求項3の発明にかかる小物入れポケットは、第7実施形態に対応し、下記のように構成されている。
この小物入れポケットは、腰バンド取付部(11)を有するポケット支持部(11)と、腰バンド(W)の延設方向に沿う横方向(H)に対し交差する縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)と小物出入口(4)を開閉する蓋部(5)とを有するポケット袋部(1)とを備えている。このポケット袋部(1)にあっては、前記蓋部(5)に連結されるとともにこの蓋部(5)の移動に伴い小物載置底部(18)を小物出入口(4)に対し接近離間させる小物出入補助手段(6)を備えている。このポケット支持部(11)に対し小物出入口(4)が接近離間するようにポケット袋部(1)を移動可能に支持し、その移動に伴いポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きを変更可能に設定した。
【0010】
請求項3の発明では、ウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなってその突出部分が把持し易くなることに加えて、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きを変更し得るので、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0011】
第4の発明は、第1,2,3,5実施形態に対応し、請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
前記小物出入補助手段(6)においては、受体(15)の一端部側を受体連結部(16)でポケット袋部(1)に取着し、この受体(15)を折り曲げてその折曲部を前記小物載置底部(18)とし、この受体(15)の他端部側を受体支持部(19)でポケット袋部(1)に対し相対移動可能に支持するとともに前記ポケット支持部(2,11)に連結し、このポケット袋部(1)の相対移動に伴いこの受体(15)の他端部側を受体支持部(19)で小物出入口(4)側へ引いて小物載置底部(18)を小物出入口(4)へ向けて移動させることにより、この受体連結部(16)とこの受体支持部(19)とをつなぐ受体(15)の長さを変更可能にした。
【0012】
第4の発明では、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により、受体(15)をポケット袋部(1)内で確実に保持した状態で、受体(15)の他端部側を小物出入口(4)側へ引くことができる。従って、受体(15)が安定して操作が行い易くなる。
【0013】
第5の発明は、第4実施形態に対応し、請求項1の発明を前提として下記のように構成されている。
前記小物出入補助手段(6)においては、ポケット袋部(1)内で前記小物載置底部(21)を小物出入口(4)に対し接近離間するように相対移動可能に支持し、操作体(22)の一端部側を操作体連結部(23)でこの小物載置底部(21)に連結し、この操作体(22)の他端部側を操作体支持部(24)でポケット袋部(1)に対し相対移動可能に支持するとともに前記ポケット支持部(20)に連結し、このポケット袋部(1)の相対移動に伴いこの操作体(22)の他端部側を操作体支持部(24)で小物出入口(4)側へ引いて小物載置底部(21)を小物出入口(4)へ向けて移動させることにより、この操作体連結部(23)とこの操作体支持部(24)とをつなぐ操作体(22)の長さを変更可能にした。
【0014】
第5の発明では、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により、操作体(22)をポケット袋部(1)内で確実に保持した状態で、操作体(22)の他端部側を小物出入口(4)側へ引くことができる。従って、操作体(22)が安定して操作が行い易くなる。
【0015】
第6の発明は、第1実施形態に対応し、第4の発明を前提として下記のように構成されている。
前記ポケット支持部(2)は腰バンド(W)等に対する取付部(11)を有している。前記ポケット袋部(1)の小物収納状態(P)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きは横方向(H)に沿う。例えば、この横方向(H)は腰バンド(W)の延設方向に沿う。前記ポケット袋部(1)の小物取出状態(Q)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きは縦方向(V)に沿う。例えば、この縦方向(V)は腰バンド(W)の延設方向に対し交差する。
【0016】
第6の発明では、例えばウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、ポケット袋部(1)を横方向(H)の状態で使用すれば、ポケット袋部(1)が腰に当たりにくくなるために歩き易くなって使用上便利である。また、必要に応じてポケット袋部(1)を縦方向(V)の状態で使用した場合、小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなってその突出部分が把持し易くなる。従って、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0017】
第7の発明は、第2,3,5実施形態に対応し、第4の発明を前提として下記のように構成されている。
前記ポケット支持部は腰バンド(W)等に対する取付部(11)を有している。前記ポケット袋部(1)は、例えば腰バンド(W)の延設方向に沿う横方向(H)に対し交差する縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)を有している。例えば、この横方向(H)は腰バンド(W)の延設方向に沿う。前記ポケット袋部(1)の小物収納状態(P)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)がポケット支持部(11)に対し接近する。前記ポケット袋部(1)の小物取出状態(Q)で、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)がポケット支持部(11)に対し離間する。
【0018】
第7の発明では、例えばウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)からの小物(例えば携帯電話T)の突出寸法(M)が大きくなってその突出部分が把持し易くなることに加えて、ポケット袋部(1)の小物出入口(4)の向きを変更し得るので、小物(T)がポケット袋部(1)から取り出し易くなる。
【0019】
第8の発明は、第4実施形態に対応し、第5の発明を前提として下記のように構成されている。
前記ポケット袋部(1)は、前記小物載置底部(21)の移動方向に沿う縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)を有している。前記小物載置底部(21)の移動方向に対し直交する横方向(H)の両側でそれぞれ前記操作体(22)の一端部側がこの小物載置底部(21)に連結されている。前記ポケット支持部は、この両操作体(22)の他端部側が連結された取っ手(20)を有している。
【0020】
第8の発明では、取っ手(20)により操作体(22)を移動させるだけの簡単な操作により、小物載置底部(21)を移動させることができる。
請求項4の発明は、第6実施形態に対応し、請求項2の発明を前提として下記のように構成されている。
【0021】
前記ポケット袋部(1)は、腰バンド(W)に対する取付部(11)を有し、前記腰バンド(W)の延設方向に沿う横方向(H)に対し交差する縦方向(V)で上向きの小物出入口(4)を有している。前記蓋部(5)は、この横方向(H)の両側のうち一方の側でこのポケット袋部(1)に対し回動支持部(29)により縦方向(V)へ回動可能に支持されている。前記ポケット袋部(1)の小物収納状態(P)で、小物載置底部(18)がポケット袋部(1)の小物出入口(4)に対し離間する。前記ポケット袋部(1)の小物取出状態(Q)で、小物載置底部(18)がポケット袋部(1)の小物出入口(4)に対し接近する。
【0022】
請求項4の発明では、例えばウエストバッグの小物入れポケットとして利用した場合、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により小物出入口(4)に対し小物載置底部(18)を傾斜させることができる。
【0023】
第10の発明は、第7実施形態に対応し、請求項3の発明を前提として下記のように構成されている。
前記小物出入補助手段(6)においては、受体(15)の一端部側を受体連結部(16)でポケット袋部(1)に取着し、この受体(15)を折り曲げてその折曲部を前記小物載置底部(18)とし、この受体(15)の他端部側を受体支持部(27)でポケット支持部(11)に対し相対移動可能に支持するとともに前記蓋部(5)に連結し、この蓋部(5)の移動に伴いこの受体(15)の他端部側を受体支持部(27)で小物出入口(4)側へ引いて小物載置底部(18)を小物出入口(4)へ向けて移動させることにより、この受体連結部(16)とこの受体支持部(27)とをつなぐ受体(15)の長さを変更可能にした。
【0024】
第10の発明では、簡単な構造の小物出入補助手段(6)により、受体(15)をポケット袋部(1)内で確実に保持した状態で、受体(15)の他端部側を蓋部(5)により小物出入口(4)側へ引くことができる。従って、受体(15)が安定して操作が行い易くなる。
【0025】
第1〜7実施形態に対応する第11の発明において、請求項1から請求項3のうちいずれかの請求項の発明、または第4の発明または第5の発明または第6の発明または第7の発明または第8の発明または第9の発明または第10の発明にかかるポケット袋部(1)は、外底部(17)のほかに内底部(18)である前記小物載置底部を有している。第11の発明では、この外底部(17)により小物(T)を保護することができる。
【0026】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕
まず、本発明の第1実施形態にかかる小物入れポケットについて図1〜2を参照して説明する。
【0027】
図1(a)(b)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としてのカバーケース2とを備えている。この携帯電話収納部1は、図2に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有している収納袋部3と、この収納袋部3の右壁部3dに取着された蓋部5とを備えている。この蓋部5の内側には面ファスナー5aが取着されている。この蓋部5は、収納袋部3において各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4を開閉する。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6(小物出入補助手段)が設けられている。図2に示すように、前記カバーケース2は、互いに相対向する前側壁部7及び後側壁部8と、この前側壁部7の左端部と後側壁部8の左端部との間の左側壁部9(蓋壁部)と、この左側壁部9の下端部から前後両側壁部7,8の下端部に沿って延びる底壁部10とを有している。この前側壁部7の上端部と後側壁部8の上端部との間、この前側壁部7の右端部と後側壁部8の右端部との間、この底壁部10の右端部と前側壁部7の下端部と後側壁部8の下端部との間は、それぞれ開放されている。後側壁部8の外側には環状の腰バンド取付部11がその一端部で取着されているとともにその他端部でホック12により着脱可能に取り付けられている。
【0028】
この携帯電話収納部1の前壁部3aとカバーケース2の前側壁部7、携帯電話収納部1の後壁部3bとカバーケース2の後側壁部8とは、それぞれホック13,14(回動支持部)により着脱可能に取り付けられている。これらのホック13,14は、カバーケース2の前後両側壁部7,8に取着された雌部13a,14aと、携帯電話収納部1の前後両壁部3a,3bに取着された雄部13b,14bとからなる。これらのホック13,14において、雌部13a,14aと雄部13b,14bとを互いに離脱させると、携帯電話収納部1がカバーケース2の前後両側壁部7,8に対し分離する分解状態になる。これらのホック13,14において、雌部13a,14aと雄部13b,14bとを互いに取着すると、携帯電話収納部1がカバーケース2の前後両側壁部7,8に対し連結される組付状態になる。この組付状態では、携帯電話収納部1がカバーケース2に対しホック13,14(回動支持部)の回動中心線Cを中心に前後両側壁部7,8の相対向内面に沿って回動可能となる。
【0029】
前記携帯電話出入補助手段6においては、収納袋部3の内外にわたり柔軟な連結帯15(受体、連結部)が支持されている。この連結帯15の一端部は、右壁部3dの内側に対し小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で帯連結部16により取着されている。この連結帯15は、帯連結部16(受体連結部)から右壁部3dの内側に沿って底壁部3eの付近まで垂れ下がり、この底壁部3eの内側にある外底部17に面してU状に折り曲げられ、そのU状折曲部(小物載置底部としての内底部18)から小物出入口4へ向けて左壁部3cの内側に沿うように持ち上げられる。この連結帯15の他端部側は、収納袋部3の左壁部3cに対しその小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で取着された帯支持部19(受体支持部)により移動可能に支持され、前記帯連結部16とこの帯支持部19とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、この連結帯15の他端部側は、小物出入口4の付近で左壁部3cの内側から外側へ引き出され、カバーケース2の底壁部10の右端部に連結されている。この連結帯15により、携帯電話収納部1はカバーケース2に対しその前後両側壁部7,8間で連結されて分離できないようになっている。
【0030】
使用時には腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通して組付状態のかばんBを腰に取り付ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが収納されている。このかばんBにあって、小物出入口4がカバーケース2の左側壁部9の内側に対向するように携帯電話収納部1を回動させて腰バンドWの延設方向に沿った横方向H(左右方向)の状態にすると、図1(a)及び図2(a)に示すように携帯電話収納部1の全体がカバーケース2の前後両側壁部7,8間に収納される。その横方向Hの状態(かばんBの小物収納状態P)で、蓋部5を左側壁部9に当てがい、この左側壁部9の外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、携帯電話収納部1の小物出入口4がカバーケース2の左側壁部9及び蓋部5により閉じられる。
【0031】
使用時に腰に取り付けたかばんBにあって、左側壁部9の面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1の小物出入口4が上方を向くように携帯電話収納部1を腰バンドWの延設方向に交差する縦方向V(上下方向)の状態にする。その縦方向Vの状態(かばんBの小物取出状態Q)では、図1(b)及び図2(b)に示すように、携帯電話収納部1の底壁部3e側が前後両側壁部7,8間に収納されたままで、携帯電話収納部1の小物出入口4側がカバーケース2の前後両側壁部7,8間から上方へ突出する。このように携帯電話収納部1を横方向Hの状態から縦方向Vの状態にすると、一定長さを有している連結帯15において、前記帯連結部16と帯支持部19との間をつなぐ部分の長さが変更され、連結帯15の内底部18が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、携帯電話Tが収納袋部3内でU状連結帯15間に挟まれるとともにこの連結帯15の内底部18上に載せられて収納された状態で連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。
【0032】
図1(b)及び図2(b)に示す縦方向Vの状態で携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を回動させて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図1(a)及び図2(a)に示す横方向Hの状態に戻る。
【0033】
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態にかかる小物入れポケットについて図3〜4を参照して説明する。
【0034】
図3(a)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としての腰バンド取付部11とを備えている。前記携帯電話収納部1は、図3(b)及び図4(a)(b)に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有している収納袋部3と、この収納袋部3の後壁部3bに取着された蓋部5とを備えている。この蓋部5の内側には面ファスナー5aが取着されている。この蓋部5は、収納袋部3において各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4を開閉する。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6が設けられている。
【0035】
前記携帯電話出入補助手段6においては、収納袋部3の内外にわたり柔軟な連結帯15(受体)が支持されている。この連結帯15の一端部は、前壁部3aの内側に対し小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で帯連結部16により取着されている。この連結帯15は、帯連結部16から前壁部3aの内側に沿って底壁部3eの付近まで垂れ下がり、この底壁部3eの内側にある外底部17に面してU状に折り曲げられ、そのU状折曲部(小物載置底部としての内底部18)から小物出入口4へ向けて後壁部3bの内側に沿って持ち上げられる。この連結帯15の他端部側は、収納袋部3の後壁部3bに対しその小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で取着された帯支持部19により移動可能に支持され、前記帯連結部16とこの帯支持部19とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、この連結帯15の他端部側は、小物出入口4の付近で後壁部3bの内側から外側へ引き出され、後壁部3bの外側下端部に連結されている。前記腰バンド取付部11は後壁部3bの外側でこの連結帯15に対し環状に設けられている。
【0036】
使用時には腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通してかばんBを腰に取り付ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが縦方向Vで収納されている。このかばんBにあって、携帯電話収納部1を縦方向Vの状態で腰バンド取付部11に押し当て、前壁部3aの外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図3(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1が小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0037】
使用時に腰に取り付けたかばんBにあって、図4(a)に示すように前壁部3aの面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1を前方へ傾動させると、図4(b)に示すように小物出入口4が斜め上方を向く傾動状態Lとなる。この傾動状態L(かばんBの小物取出状態Q)では、一定長さを有している連結帯15において、前記帯連結部16と帯支持部19との間をつなぐ部分の長さが変更され、連結帯15の内底部18が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、携帯電話Tが収納袋部3内でU状連結帯15間に挟まれるとともにこの連結帯15の内底部18上に載せられて収納された状態で連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。
【0038】
図4(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を腰バンド取付部11に押し当てて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図3(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0039】
〔第3実施形態〕
次に、本発明の第3実施形態にかかる小物入れポケットについて第2実施形態との相違点を中心に図5を参照して説明する。
【0040】
この第3実施形態では、腰バンド取付部11を設けた連結帯15が収納袋部3の後壁部3bに連結されていない点で、主に第2実施形態と異なる。そのため、使用時に腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通してかばんBを腰に取り付けると、携帯電話収納部1が腰バンド取付部11に対し連結帯15により吊り下げられた状態となる。その場合、図5(a)に示すように携帯電話収納部1が腰バンド取付部11に接近した上動状態Uで蓋部5を開くとともに、携帯電話収納部1を下方へ引くと、図5(b)に示すように携帯電話収納部1が腰バンド取付部11から離間した下動状態Dとなる。その下動状態D(かばんBの小物取出状態Q)で、携帯電話Tが連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。図5(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むと、図5(a)に示す上動状態Uに戻る。
【0041】
〔第4実施形態〕
次に、本発明の第4実施形態にかかる小物入れポケットについて図6を参照して説明する。
【0042】
図6(a)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としての取っ手20とを備えている。この携帯電話収納部1においては、図6(a)(b)(c)に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有する収納袋部3を備え、この収納袋部3には各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4が形成されている。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6が設けられている。
【0043】
前記携帯電話出入補助手段6においては、収納袋部3内に小物載置容器21(小物載置底部)が上下方向へ移動可能に嵌め込まれ、この小物載置容器21の左右両側にそれぞれ操作体22の一端部側が操作体連結部23で連結されている。この左右両操作体22の他端部側は、左右両壁部3c,3dの内側に取着された操作体支持部24で移動可能に支持され、さらにこの左右両壁部3c,3dの内側から外側へ引き出されて互いに着脱可能に連結されている。この左右両操作体22のうち左右両壁部3c,3dの外側に引き出された部分が前記取っ手20となる。なお、前記小物載置容器21として金属容器を採用すると、その剛性を保ち易くなるので、収納袋部3に対し小物載置容器21が円滑に移動するとともに、小物載置容器21に対し携帯電話Tを安定性良く載置することができる。
【0044】
使用時には前記取っ手20をこのかばんB以外の各種かばん等に引掛ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが小物載置容器21に載せられて縦方向Vで収納され、その小物載置容器21が図6(b)に示すように底壁部3eまで下がった小物収納状態Pとなる。この小物収納状態Pでは取っ手20に対し携帯電話収納部1が接近した上動状態Uになる。この小物収納状態Pで取っ手20に対し携帯電話収納部1を下方へ引くと、図6(b)に示すように取っ手20に対し携帯電話収納部1が離間した下動状態D(かばんBの小物取出状態Q)になる。その小物取出状態Qでは、一定長さを有している操作体22において、操作体連結部23と操作体支持部24との間をつなぐ部分の長さが変更され、小物載置容器21が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、携帯電話Tが小物載置容器21上に載せられて持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。図6(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むと、図6(a)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0045】
〔第5実施形態〕
次に、本発明の第5実施形態にかかる小物入れポケットについて第2実施形態との相違点を中心に図7〜8を参照して説明する。
【0046】
この第5実施形態では、ポケット支持部としての腰バンド取付部11と蓋部5とが変更されている点で、主に第2実施形態と異なる。腰バンド取付部11は、収納袋部3の後壁部3bに支持されて袋状をなし、この後壁部3bに面する支持壁部25と、この後壁部3bと支持壁部25との間に連結された左右両伸縮壁部26とを備えている。前記連結帯15の他端部側はこの支持壁部25に取着されている。また、蓋部5は収納袋部3の前壁部3aに取着されている。
【0047】
腰に取り付けたかばんBにあって、携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当て、後壁部3bの外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図7(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1の小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0048】
腰に取り付けたかばんBにあって、図8(a)に示すように後壁部3bの面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1を前方へ傾動させると、図8(b)に示すように小物出入口4が斜め上方を向く小物取出状態Qとなる。なお、蓋部5を開く向きと携帯電話収納部1の傾動向きとが同じであるため、蓋部5を開く動作により携帯電話収納部1も傾動する。このように携帯電話収納部1を傾動させると、携帯電話Tが連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する。
【0049】
図8(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当てて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図7(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。なお、蓋部5を閉じる向きと携帯電話収納部1を戻す向きとが同じであるため、蓋部5を閉じる動作により携帯電話収納部1も戻る。
【0050】
〔第6実施形態〕
次に、本発明の第6実施形態にかかる小物入れポケットについて図9〜10を参照して説明する。
【0051】
図9(a)に示すかばんBは、小物入れポケットを有するウエストバッグであって、ポケット袋部としての携帯電話収納部1と、ポケット支持部としての腰バンド取付部11とを備えている。前記携帯電話収納部1は、図9(b)(c)(d)及び図10(a)(b)に示すように前壁部3aと後壁部3bと左壁部3cと右壁部3dと底壁部3eとを有している収納袋部3と、この収納袋部3の後壁部3bに支持された蓋部5とを備えている。この蓋部5の内側には面ファスナー5aが取着されている。この蓋部5は、収納袋部3において各壁部3a,3b,3c,3d間で底壁部3eに面する小物出入口4を開閉する。この収納袋部3内には後で詳述する携帯電話出入補助手段6が設けられている。
【0052】
前記携帯電話出入補助手段6において、収納袋部3内に小物出入口4から挿入された蓋部5は、後壁部3bに取着された蓋支持部28により上下方向へ移動可能に支持されている。この蓋部5の下端部の左右両側のうち、右側が後壁部3bに対しホック29(回動支持部)により上下方向へ回動可能に支持されているとともに、左側が底壁部3eに対し柔軟な連結帯15(受体)により連結されている。この連結帯15の一端部は、前壁部3aの内側に対し小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で帯連結部16により取着されている。この連結帯15は、帯連結部16から前壁部3aの内側に沿って底壁部3eの付近まで垂れ下がり、この底壁部3eの内側にある外底部17に面してU状に折り曲げられ、そのU状折曲部(小物載置底部としての内底部18)から小物出入口4へ向けて後壁部3bの内側に沿って持ち上げられる。この連結帯15の他端部側は、収納袋部3の後壁部3bに対しその小物出入口4と底壁部3eとの間の中間部付近で取着された帯支持部30により移動可能に支持され、前記帯連結部16とこの帯支持部30とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、この連結帯15の他端部側は、蓋部5の下端部の左側に連結されている。
【0053】
使用時には腰に巻いた腰バンドWを腰バンド取付部11に挿通してかばんBを腰に取り付ける。このかばんBの携帯電話収納部1内には携帯電話Tが横方向Hで収納されている。このかばんBにあって、前壁部3aの外側に取着された面ファスナー(図示せず)に蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図9(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1の小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0054】
使用時に腰に取り付けたかばんBにあって、図10(a)に示すように前壁部3aの面ファスナーから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、蓋部5を上方へ引くと、図10(b)に示すように蓋部5がホック29の回動中心線29aを中心に回動して傾く。この傾動状態L(かばんBの小物取出状態Q)では、一定長さを有している連結帯15において、前記帯連結部16と帯支持部30との間をつなぐ部分の長さが変更され、連結帯15の内底部18が外底部17から小物出入口4へ向けて移動する。そのため、この内底部18を含む底辺部31は小物出入口4に対し傾斜角度θだけ蓋部5とともに傾斜し、携帯電話Tが収納袋部3内でU状連結帯15間に挟まれるとともにこの連結帯15の内底部18上に載せられて収納された状態で連結帯15により持ち上げられ、携帯電話Tも傾いて小物出入口4から突出する。従って、小物出入口4からの携帯電話Tの突出寸法Mが大きくなって携帯電話Tを収納袋部3から取り出し易くなる。図示しないが、前記底辺部31に該当する部分を蓋部5の下端部で小物載置底部として蓋部5と一体的に設け、この小物載置底部としての底辺部31を蓋部5とともに傾斜角度θだけ傾斜させるようにしてもよい。
【0055】
図10(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに蓋部5により小物出入口4を閉じると、図9(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0056】
〔第7施形態〕
次に、本発明の第7施形態にかかる小物入れポケットについて第5実施形態との相違点を中心に図11〜12を参照して説明する。
【0057】
この第7施形態では、携帯電話出入補助手段6が変更されている点で、主に第5実施形態と異なる。この携帯電話出入補助手段6において、連結帯15の他端部側は、底壁部3eの付近で後壁部3bの内側から外側へ引き出され、支持壁部25の内側に取着された帯支持部27により移動可能に支持され、帯連結部16と帯支持部27とをつなぐ連結帯15の長さが変更可能になっている。さらに、連結帯15の他端部側は、支持壁部25の上方へ引き出され、蓋部5に連結されている。
【0058】
腰に取り付けたかばんBにあって、携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当て、前壁部3aの外側に取着された面ファスナー5bに蓋部5の面ファスナー5aを結合すると、図11(a)(b)に示すように、携帯電話収納部1は小物出入口4が蓋部5により閉じられた小物収納状態Pとなる。
【0059】
腰に取り付けたかばんBにあって、図12(a)に示すように前壁部3aの面ファスナー5bから蓋部5の面ファスナー5aを離脱させて携帯電話収納部1の小物出入口4を開くとともに、携帯電話収納部1を前方へ傾動させると、小物出入口4が斜め上方を向く。そして、蓋部5を上方へ引くと、図12(b)に示すように、携帯電話Tが連結帯15により持ち上げられて携帯電話Tの上端部が小物出入口4から突出する小物取出状態Qとなる。
【0060】
図12(b)に示す小物取出状態Qで携帯電話Tを収納袋部3内に押し込むとともに携帯電話収納部1を腰バンド取付部11の支持壁部25に押し当てて蓋部5により小物出入口4を閉じると、図11(a)(b)に示す小物収納状態Pに戻る。
【0061】
〔別例〕
前記第1,2,3,4,5,7実施形態では、いずれも小物取出状態Qで携帯電話Tが縦方向Vの状態になる。図示しないが、この第1,2,3,4,5,7実施形態については、前記第6実施形態のように小物取出状態Qで携帯電話Tが横方向Hの状態になるように形態を変更するとともに、前記第6実施形態のように携帯電話Tが傾いて小物出入口4から突出する携帯電話出入補助手段6を採用する。
【0062】
また、かばん類の小物入れポケットばかりではなく、衣類の小物入れポケットにも応用することができる。ちなみに、かばん類とは、広義に解釈し、物を収納して保管または運搬し得る各種用途のものをいい、この小物入れポケットのみを有するものも含む。ちなみに、衣類とは、主に上着やズボンや外套などの外着をいうが、広義に解釈し、人が着ることができる各種用途のものをいう。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は第1実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの携帯電話収納部を横方向にした小物収納状態を示す斜視図であり、(b)は同じく携帯電話収納部を縦方向にした小物取出状態を示す斜視図である。
【図2】(a)は図1(a)の状態にある小物入れポケットを正面側から見た縦断面図であり、(b)は図1(b)の状態にある小物入れポケットを正面側から見た縦断面図であり、(c)は図1(b)の状態にある小物入れポケットで回動支持部を側面側から見た縦断面図である。
【図3】(a)は第2実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す側面図であり、(b)は同じく側面側から見た縦断面図である。
【図4】(a)は図3(a)の小物収納状態から蓋部を開いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)は第2実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【図5】(a)は第3実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態から蓋部を開いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)はこの小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【図6】(a)は第4実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す正面図であり、(b)は同じく正面側から見た縦断面図であり、(c)は第4実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を正面側から見た縦断面図である。
【図7】(a)は第5実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す側面図であり、(b)は同じく側面側から見た縦断面図である。
【図8】(a)は図7(a)の小物収納状態から蓋部を開いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)は第5実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【図9】(a)は第6実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す正面図であり、(b)は同じく正面側から見た縦断面図であり、(c)は図10(a)の状態を側面側から見た部分縦断面図であり、(d)は図10(b)の状態を側面側から見た部分縦断面図である。
【図10】(a)は図9(a)の小物収納状態から蓋部を開いた状態を正面側から見た縦断面図であり、(b)は第6実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を正面側から見た縦断面図である。
【図11】(a)は第7実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物収納状態を示す側面図であり、(b)は同じく側面側から見た縦断面図である。
【図12】(a)は図11(a)の小物収納状態から蓋部を開くとともに上方へ引いた状態を側面側から見た縦断面図であり、(b)は第7実施形態にかかるかばんにおいて小物入れポケットの小物取出状態を側面側から見た縦断面図である。
【符号の説明】
1…携帯電話収納部(ポケット袋部)、2…カバーケース(ポケット支持部)、4…小物出入口、5…蓋部、6…携帯電話出入補助手段、11…腰バンド取付部(ポケット支持部)、15…連結帯(受体)、16…帯連結部(受体連結部)、18…内底部(小物載置底部)、19…帯支持部(受体支持部)、20…取っ手(ポケット支持部)、21…小物載置容器(小物載置底部)、22…操作体、23…操作体連結部、24…操作体支持部、P…小物収納状態、Q…小物取出状態、H…横方向、V…縦方向、θ…傾斜角度、T…携帯電話(小物)、W…腰バンド。
Claims (4)
- 小物出入口と該小物出入口を開閉する蓋部とを有するポケット袋部をポケット支持部に対し小物収納状態と小物取出状態との間で相対移動可能に支持し、蓋部を含むポケット袋部の相対移動に伴いポケット袋部内で小物載置底部を小物出入口に対し接近離間させ得る小物出入補助手段を備えたことを特徴とする小物入れポケット。
- ポケット袋部の小物出入口を開閉する蓋部をポケット袋部に対し小物収納状態と小物取出状態との間で移動可能に支持し、この蓋部の移動に伴いポケット袋部内で小物出入口に対する小物載置底部の傾斜角度を変更する小物出入補助手段を備えたことを特徴とする小物入れポケット。
- 腰バンド取付部を有するポケット支持部と、腰バンドの延設方向に沿う横方向に対し交差する縦方向で上向きの小物出入口と該小物出入口を開閉する蓋部とを有するポケット袋部とを備え、
このポケット袋部にあっては、前記蓋部に連結されるとともにこの蓋部の移動に伴い小物載置底部を小物出入口に対し接近離間させる小物出入補助手段を備え、
このポケット支持部に対し小物出入口が接近離間するようにポケット袋部を移動可能に支持し、ポケット袋部の移動に伴いポケット袋部の小物出入口の向きを変更可能に設定した
ことを特徴とする小物入れポケット。 - 前記ポケット袋部は腰バンドに対する取付部を有し、前記腰バンドの延設方向に沿う横方向に対し交差する縦方向で前記上向きの小物出入口を有する一方、前記蓋部は、この横方向の両側のうち一方の側でこのポケット袋部に対し回動支持部により縦方向へ回動可能に支持され、前記ポケット袋部の小物収納状態で小物載置底部がポケット袋部の小物出入口に対し離間し、前記ポケット袋部の小物取出状態で小物載置底部がポケット袋部の小物出入口に対し接近することを特徴とする請求項2に記載の小物入れポケット。
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