JP3595650B2 - 光走査装置及びレーザービームプリンタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は光走査装置及びレーザービームプリンタに関し、特に光偏向器に対して光源手段側に配置した第1の光学系と被走査面側に配置した第2の光学系とに各々回折光学素子を設けることにより、該回折光学素子の設計の自由度を高めると共に、例えば装置に環境変動(特に温度変化)が生じてもピント変化が生じない高精細印字に適した、例えばレーザービームプリンタ(LBP)やデジタル複写機等の装置に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりレーザービームプリンターやデジタル複写機等に用いられる光走査装置においては画像信号に応じて光源手段としてのレーザーダイオード(半導体レーザー)から光変調され射出したレーザー光(光束)を、例えば回転多面鏡(ポリゴンミラー)より成る光偏向器により周期的に偏向させ、fθ特性を有する結像光学系(fθレンズ)によって感光性の記録媒体(感光ドラム)面上にスポット状に収束させ、その面上を光走査して画像記録を行なっている。
【0003】
この種の光走査装置は従来より種々と提案されており、特に結像光学系に回折光学素子としてf−θホログラムレンズを用いたものが特開昭59−121371号公報や特開平3−125111号公報等で提案されており、又結像光学系系に回折光学素子を使用したものが特公平8−33525号公報で提案されており、更に光源と光偏向器との間に回折光学素子としてのグレーティングレンズを用いたものが特開平5−27195号公報で種々と提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記に示した種々の従来例は光偏向器に対して光源側のレンズ系か、もしくは被走査面側のレンズ系かの一方にしか回折光学素子が用いられておらず、その為回折光学素子の設計の自由度が限られてしまい、高精度な画像情報の記録を行なうのが難しいという問題点があった。
【0005】
本発明は光偏向器に対して光源手段側に配置した第1の光学系と被走査面側に配置した第2の光学系に各々回折光学素子を設けることにより、該回折光学素子の設計の自由度が高められ、また各々の光学系内で単独に光学的特性の補正をすることができ、もしくは各々の回折光学素子で光学特性の補正を分担して行えることができ、より高精度な画像情報の記録を行うことができる光走査装置及びレーザービームプリンタの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の光走査装置は、
(1) 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は第1の回折光学素子を有し、該第2の光学系は第2の回折光学素子を有していることを特徴としている。
【0007】
(2) 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は第1の回折光学素子を有し、該第2の光学系は第2の回折光学素子を有し、
該光走査装置の環境変動に伴なうピント変化が、該第1の回折光学素子又は/及び該第2の光学素子のパワー変化と、該光源手段の波長変動により補正されるようにしていることを特徴としている。
【0008】
(3) 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は該光源手段から射出した光束を主走査方向において収束光束もしくは略平行光束に変換し、該変換した光束を該偏向手段面上で副走査方向に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第1の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第1の回折光学素子が付加されており、
該第2の光学系は該偏向手段で偏向された光束を被走査面上にスポット状に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第2の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第2の回折光学素子が付加されていることを特徴としている。
【0009】
(4) 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は該光源手段から射出した光束を主走査方向において収束光束もしくは略平行光束に変換し、該変換した光束を該偏向手段面上で副走査方向に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第1の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第1の回折光学素子が付加されており、
該第2の光学系は該偏向手段で偏向された光束を被走査面上にスポット状に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第2の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第2の回折光学素子が付加されており、
該光走査装置の環境変動に伴なうピント変化が、該第1の回折光学素子又は/及び該第2の光学素子のパワー変化と、該光源手段の波長変動により補正されるようにしていることを特徴としている。
【0010】
特に(5) 上記(1),(2),(3),(4) において、前記光源手段は少なくとも2つの異なった波長λ1 と波長λ2 の光束が発振できるものであり、
φ1 ・・・・・・ 波長λ1 に対する第1又は第2の回折光学素子のパワー
ΔP0 ・・・・ 光源手段の波長をλ1 からλ2 に変化させたときの光走査装置全体のピント変化量
ΔP1 ・・・・ 光源手段の波長がλ1 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 で計算した場合と光源手段の波長がλ2 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 ・(λ2 /λ1 )で計算した場合とのピント位置差
としたとき、
【0011】
【数3】
なる条件を満足することや、
(6) 前記光源手段は光走査装置の使用温度をT1 からT2 に変えたとき波長がλ1 からλ2 に変化する特性を有し、
φ1 ・・・・・・ 波長λ1 に対する第1又は第2の回折光学素子のパワー
ΔP0T・・・・ 光走査装置の使用温度をT1 からT2 に変化させたときの走査装置全体のピント変化量
ΔP1T・・・・ 光走査装置の使用温度がT1 で光源手段の波長がλ1 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 で計算した場合と使用温度がT2 で光源手段の波長がλ2 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 ・(λ2 /λ1 )で計算した場合とのピント位置差
としたとき、
【0012】
【数3】
なる条件を満足することや、
(7) 上記(1),(2),(3),(4),(5),(6)において、前記第1の回折光学素子と前記第2の回折光学素子のうち少なくとも一方の回折光学素子は主走査方向と副走査方向のうち、いずれか一方向にのみ回折作用を有することや、
(8) 上記(1),(2),(3),(4),(5),(6) において、前記第1の回折光学素子と前記第2の回折光学素子の一方の回折光学素子は主走査方向にのみ回折作用を有し、他方の回折光学素子は副走査方向にのみ回折作用を有することや、
(9) 上記(1),(2),(3),(4) において、前記第2の光学系はプラスチック材料で形成された単レンズを有していることや、
(10)上記(1),(2) において、前記第1の回折光学素子は前記第1の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面に付加されていることや、
(11)上記(1),(2) において、前記第2の回折光学素子は前記第2の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面に付加されていることや、
(12)上記(1),(2) において、前記第1の光学系と前記第2の光学系は各々アナモフィックな光学素子を有していること、等を特徴としている。
本発明のレーザービームプリンタは、
(13)上記(1)〜(12)の何れか1項の光走査光学装置を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴としている。
【0013】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の実施形態1の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図2は本発明の実施形態1の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。
【0014】
図1、図2において1は光源手段であり、例えば半導体レーザー(レーザーダイオード)より成っている。本実施形態における半導体レーザー1は2つの異なった波長λ1 と波長λ2 の光束(レーザー光)が発振できるものであり、又装置(環境温度)が高温になると光束の波長が長くなる特性を有している。図3は半導体レーザー1の使用温度と射出する光束の波長との関係を示した説明図である。
【0015】
2は第1の光学素子としてのコリメーターレンズであり、光源手段1から射出された発散光束を主走査方向において略平行光束(もしくは収束光束)に変換している。3は開口絞りであり、通過光束(光量)を制限している。
【0016】
4は第2の光学素子としての第1の回折光学素子であり、例えばプラスチック材料で形成された両面平行平板の開口絞り3側の平面に付加されている。第1の回折光学素子4は副走査方向にのみ回折作用(例えば正の回折作用、即ち収束作用または負の回折作用、即ち発散作用)を有し、開口絞り3を通過した光束を副走査断面内で後述する光偏向器5の偏向面にほぼ線像として結像させている。
【0017】
尚、コリメーターレンズ2、開口絞り3、そして第1の回折光学素子4の各要素は第1の光学系L1 の一要素を構成している。
【0018】
図4は第1の回折光学素子4の断面の格子パターンを示す要部断面図である。この第1の回折光学素子4は、所謂マルチ位相レベルと呼ばれるものであり、フォトマスクを用いてエッチッグを繰り返して製作しても良く、又は切削で製作しても良い。いずれにしても副走査方向のみの格子パターンなので製作は容易である。尚、第1の回折光学素子4の断面の格子パターンは図5に示すようなブレーズド格子でも良い。
【0019】
5は偏向手段としての例えばポリゴンミラー(回転多面鏡)より成る光偏向器であり、モーター等の駆動手段(不図示)により図中矢印A方向に一定速度で回転している。
【0020】
6は第3の光学素子としてのアナモフィックな光学素子より成るfθ特性を有するfθレンズであり、例えばプラスチック材料で形成された単レンズより成っている。本実施形態におけるfθレンズ6は光偏向器5側のレンズ面(平面)Raに主走査方向にのみ回折作用(例えば正の回折作用、即ち収束作用または負の回折作用、即ち発散作用)を有する第2の回折光学素子14を付加しており、また被走査面側のレンズ面Rbをトーリック面より形成している。fθレンズ6は光偏向器5により偏向された画像情報に基づく光束を被走査面である感光ドラム面7上にスポット状に結像させ、かつ光偏向器5の偏向面の面倒れを補正している。尚、fθレンズ6は第2の光学系L2 の一要素を構成している。
【0021】
図4にfθレンズ6のレンズ面Raに付加された第2の回折光学素子14の断面の格子パターンを示す。この第2の回折光学素子14は前記第1の回折光学素子4と同様、所謂マルチ位相レベルと呼ばれるものであり、フォトマスクを用いてエッチッグを繰り返して製作しても良く、又は切削で製作しても良い。いずれにしても主走査方向のみの格子パターンなので製作は容易である。尚、第2の回折光学素子14の断面の格子パターンは図5に示すようなブレーズド格子でも良い。
【0022】
本実施形態において半導体レーザー1から射出した発散光束はコリメーターレンズ2により主走査方向において略平行光束に変換され、開口絞り3によって該光束(光量)を制限して第1の回折光学素子4に入射している。第1の回折光学素子4に入射した光束のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出する。又副走査断面においては集束して光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像している。そして光偏向器5の偏向面5aで偏向された光束はfθレンズ6を介して感光ドラム面7上に導光され、該光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって該感光ドラム面7上を矢印B方向に光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム面7上に画像記録を行なっている。
【0023】
本実施形態においては上述の如く第1の回折光学素子4が副走査方向に回折作用(パワー)を有しており、半導体レーザー1からの光束の波長が変化して例えば長波長側にずれたとき、fθレンズ6の副走査方向の正のパワーが緩くなり、副走査断面のピントがオーバー側にずれてくるのを該第1の回折光学素子4の光学的作用により補正している。即ちこのときの第1の回折光学素子4は副走査方向の正のパワーが強くなるのでピントがオーバー側にずれるのをアンダー側に補正する作用を有する。これにより装置全体としての光束の波長が変化した場合の副走査断面のピント変化を良好に補正することができ、かつ感光ドラム7面上のスポット径の肥大を抑えることができる。
【0024】
又、本実施形態においては装置全体の使用温度が変化して例えば高温側に変化したとき、図3に示した特性を有する半導体レーザー1を用いることにより、高温時にfθレンズ6の副走査方向の正のパワーが緩くなって副走査断面のピントがオーバー側にずれてくるのを第1の回折光学素子4の光学的作用により補正している。即ちこのときの第1の回折光学素子4は副走査方向の正のパワーが強くなるのでピントがオーバー側にずれるのをアンダー側に補正する作用を有する。これにより装置全体としての使用温度が変化した場合の副走査断面のピント変化を良好に補正することができ、かつ感光ドラム7面上のスポット径の肥大を抑えることができる。
【0025】
又、主走査断面についても上述の如くfθレンズ6の光偏向器5側のレンズ面Raに主走査方向にのみ回折作用(パワー)を有する第2の回折光学素子14を付加しているので主走査断面のピント変化も上記の副走査断面と同様に良好に補正することができ、これにより感光ドラム面7上のスポット径の肥大を抑えることができる。
【0026】
一般に光源(半導体レーザー)の波長が例えば温度変化によりλ1 からλ2 (λ1 <λ2 )に変化すると回折光学素子を用いない屈折レンズで構成した従来の光走査装置では第1の光学系のパワーが緩くなり、その上第2の光学系のパワーも緩くなり、光走査装置全体としては著しいピント変化が生じてしまうという問題点があった。
【0027】
そこで本実施形態では、光源を少なくとも2つの異なった波長λ1 と波長λ2 の光束(レーザー光)が発振できるものとし、φ1 ・・・・・・ 波長λ1 に対する第1又は第2の回折光学素子のパワー
ΔP0 ・・・・ 光源手段の波長をλ1 からλ2 に変化させたときの光走査装置全体のピント変化量
ΔP1 ・・・・ 光源手段の波長がλ1 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 で計算した場合と光源手段の波長がλ2 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 ・(λ2 /λ1 )で計算した場合とのピント位置差
としたとき、
【0028】
【数5】
なる条件を満足させることにより、上述の問題点を解決している。
【0029】
即ち、回折光学素子(第1又は第2の回折光学素子)のパワーは、波長λ1 のときにφ1 であったものが波長λ2 のときにはφ1 ・(λ2 /λ1 )になるので、条件式(1)においてΔP1 はλ1 からλ2 への波長変化の結果生じる回折光学素子のパワーの変化要因のみによるピント位置差(ピント変化量)であり、(ΔP0 −ΔP1 )は上記回折光学素子のパワーの変化要因以外によるピント位置差(ピント変化量)である。回折光学素子のパワーφ1 が0のときΔP1 =0となり、当然回折光学素子によるピント補正効果は全くなくなる。又このとき通常はΔP0 ≠0であるからΔP1 /(ΔP0 −ΔP1 )=0である。ΔP1 /(ΔP0 −ΔP1 )=−1のときΔP0 =0となり走査装置全体としては半導体レーザーの波長変動によるピント変化はなくなる。
【0030】
よって−1<ΔP1 /(ΔP0 −ΔP1 )<0の範囲では回折光学素子でのピント補正効果は補正不足状態であり、ΔP1 /(ΔP0 −ΔP1 )<−1では補正過剰状態を表わしている。本実施形態ではこのΔP1 /(ΔP0 −ΔP1 )の値を上記の条件式(1)を満足するように設定している。
【0031】
条件式(1)は回折光学素子のパワーの変化要因のみによるピント位置差と該回折光学素子のパワーの変化要因以外によるピント位置差の比に関するものであり、条件式(1)の上限値を越えると回折光学素子によるピント補正作用が無くなるか逆補正になってしまうので良くない。又条件式(1)の下限値を越えると補正過剰となり良くない。より望ましくは条件式(1)の下限値を−2.0にすると良い。
【0032】
又、一般に走査光学装置の使用温度がT1 からT2 (T1 <T2 )に変化すると従来の光走査装置では光学系のレンズのパワーが緩くなり、又は光源(半導体レーザー)の波長が変化する等により光走査装置全体としては著しいピント変化が生じてしまうという問題点があった。
【0033】
そこで本実施形態では光源を光走査装置の使用温度をT1 からT2 に変えたとき波長がλ1 からλ2 に変化する特性を有するものとし、
φ1 ・・・・・・ 波長λ1 に対する第1又は第2の回折光学素子のパワー
ΔP0T・・・・ 光走査装置の使用温度をT1 からT2 に変化させたときの走査装置全体のピント変化量
ΔP1T・・・・ 光走査装置の使用温度がT1 で光源手段の波長がλ1 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 で計算した場合と使用温度がT2 で光源手段の波長がλ2 のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1 ・(λ2 /λ1 )で計算した場合とのピント位置差
としたとき、
【0034】
【数6】
なる条件を満足させることにより、上述の問題点を解決している。
【0035】
即ち、回折光学素子(第1又は第2の回折光学素子)のパワーは、波長λ1 のときφ1 であったものが波長λ2 のときにはφ1 (λ2 /λ1 )になるので、条件式(2)においてΔP1TはT1 からT2 へ使用温度を変えたとき光源の波長がλ1 からλ2 に変化し、その結果生じる回折光学素子のパワーの変化要因のみによるピント位置差(ピント変化量)であり、(ΔP0T−ΔP1T)は上記回折光学素子のパワーの変化要因以外によるピント位置差(ピント変化量)である。回折光学素子のパワーφ1 が0のときΔP1T=0となり、当然回折光学素子によるピント補正効果は全くなくなる。又このとき通常はΔP0T≠0であるからΔP1T/(ΔP0T−ΔP1T)=0である。ΔP1T/(ΔP0T−ΔP1T)=−1のときΔP0T=0となり走査装置全体としては装置の使用温度変化によるピント変化はなくなる。
【0036】
よって−1<ΔP1T/(ΔP0T−ΔP1T)<0の範囲では回折光学素子でのピント補正効果は補正不足状態であり、ΔP1T/(ΔP0T−ΔP1T)<−1では補正過剰状態を表わしている。本実施形態ではこのΔP1T/(ΔP0T−ΔP1T)の値を条件式(2)を満足するように設定している。
【0037】
条件式(2)は回折光学素子のパワーの変化要因のみによるピント位置差と該回折光学素子のパワーの変化要因以外によるピント位置差の比に関するものであり、条件式(2)の上限値を越えると回折光学素子によるピント補正作用が無くなるか逆補正になってしまうので良くない。又条件式(2)の下限値を越えると補正過剰となり良くない。より望ましくは条件式(2)の下限値を−2.0にすると良い。
【0038】
次に本実施形態による数値実施例1を示す。
【0039】
数値実施例1は図2の構成でコリメーターレンズ2、第1の回折光学素子4、そしてfθレンズ6等を図6に示すように薄肉レンズの屈折力配置としたものであり、副走査断面のみの数値を記している。
【0040】
【表1】
【0041】
【表2】
数値実施例1においては、光走査装置の温度がT1 =25℃のときレーザー波長はλ1 =780nmであり、副走査断面のピントはfθレンズ6から被走査面7側に120(mm)離れた位置(Q点)にある。
【0042】
光走査装置の温度をT2 =50℃にするとレーザー波長はλ2 =786.4nmになり、コリメーターレンズ2のパワーは色分散の為、1/25.0127=0.039980に弱くなり、第1の回折光学素子4のパワーは0.04×(786.4/780.4)=0.040328と強くなり、fθレンズ6は温度変化でndが1.48921に小さくなるのと色分散の為、パワーが1/40.2187=0.024864に弱くなり、温度を25℃から50℃に変えたときの装置全体のピント変化量ΔP0Tは、ΔP0T=1.208となる。
【0043】
温度が25℃で波長λ1 が780nmのときに第1の回折光学素子4のパワーを0.04で計算した場合と温度が50℃で波長λ2 が786.4nmのときに第1の回折光学素子4のパワーを0.040328で計算した場合のピント位置差(ピント変化量)ΔP1TはΔP1T=−0.806であり、ΔP1T/(ΔP0T−ΔP1T)=−0.40となっている。
【0044】
これは温度変化時に波長変化させたことにより生じた第1の回折光学素子4のパワー変化により良好なるピント補正が行われていることを示しており、上記条件式(2)を満足させている。
【0045】
図7は本発明の実施形態2の屈折力配置を示す要部概略図である。同図において図6に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0046】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は第2の光学素子を回折作用を有する回折素子部(第1の回折光学素子)と屈折作用を有する屈折レンズ部(非回折素子レンズ部)とのハイブリッド構成としたことである。その他の構成及び光学的作用は実施形態1と略同様である。
【0047】
即ち、同図において74は第2の光学素子であり、副走査方向にのみ回折作用を有する回折素子部(第1の回折光学素子)71と副走査方向に正の屈折力を有する屈折レンズ部72とのハイブリッド構成としている。このように第2の光学素子74を構成することによっても本実施形態では前述の実施形態1と同様な効果を得ることができる。
【0048】
次に本実施形態2による数値実施例2を示す。数値実施例2は副走査断面のみの数値を記している。
【0049】
【表3】
数値実施例2においては、レーザー波長がλ1 =780nmのとき副走査断面のピントはfθレンズ6から被走査面7側に120(mm)離れた位置(Q点)にある。レーザー波長がλ2 =786.4nmに変化すると各レンズのパワーは色分散により下記の値になる。
【0050】
【表4】
又、回折素子部71のパワーは0.01×(786.4/780)=0.010082となる。この結果、波長がλ1 からλ2 に変化したときの装置全体のピント変化量ΔP0 は、ΔP0 =−0.031となる。
【0051】
波長がλ1 のときに回折素子部71のパワーを0.01で計算した場合と波長がλ2 のときに回折素子部71のパワーを0.010082で計算した場合のピント位置差(ピント変化量)ΔP1 は、ΔP1 =−0.204であり、ΔP1 /(ΔP0 −ΔP1 )=−1.20となっている。
【0052】
これは波長変化時に回折素子部41のパワー変化により良好なピント補正が行われていることを示しており、上記条件式(1)を満足させている。
【0053】
尚、上記の各数値実施例1,2では副走査断面における数値例について示したが、主走査断面についても前述の条件式(1),(2)を満足するように第2の回折光学素子の主走査方向の回折作用(パワー)を適切に設定すれば温度変化や波長変化に対して良好にピント補正を行なうことができる。
【0054】
図8は本発明の実施形態3の主走査方向の要部断面図(主走査断面図)、図9は本発明の実施形態3の副走査方向の要部断面図(副走査断面図)である。図8、図9において前記図1、図2に示した要素と同一要素には同符番を付している。
【0055】
本実施形態において前述の実施形態1と異なる点は第2の光学素子をシリンドリカルレンズより構成し、該シリンドリカルレンズの1面に回折光学素子(第1の回折光学素子)を付加すると共に、第2の光学系をfθレンズ、平面ミラー、そしてシリンドリカルミラーより構成し、該fθレンズの被走査面側のレンズ面に回折光学素子(第2の回折光学素子)を付加して構成したことである。その他の構成及び光学的作用は前述の実施形態1と略同様であり、これにより同様な効果を得ている。
【0056】
即ち、図8、図9において85は第2の光学素子としてのアナモフィックな光学素子より成るシリンドリカルレンズ(回折レンズとも称す。)であり、コリメーターレンズ2側のレンズ面に副走査方向にのみ回折作用を有する第1の回折素子部(第1の回折光学素子)84を付加し、光偏向器5側のレンズ面を副走査方向に正のパワーを有するシリンダー屈折レンズ部83より構成している。
【0057】
86は第3の光学素子としてのアナモフィックな光学素子より成るfθ特性を有するfθレンズであり、例えばプラスチック材料で形成された単レンズより成っている。本実施形態におけるfθレンズの光偏向器5側のレンズ面は非球面形状より成り、被走査面7側のレンズ面は正のパワーを有する回転対称な球面とした屈折レンズ部87と、該回転対称な球面上に主走査方向にのみ回折作用を有する回転対称な格子パターンの第2の回折素子部(第2の回折光学素子)88とより構成している。8は平面ミラー、9はシリンドリカルミラーであり、副走査方向に正の屈折力を有している。
【0058】
本実施形態において半導体レーザー1から出射した発散光束はコリメーターレンズ2により主走査方向において略平行光束に変換され、開口絞り3によって該光束(光量)を制限してシリンドリカルレンズ(第1の回折光学素子84)85に入射している。シリンドリカルレンズ85に入射した光束のうち主走査断面においてはそのままの状態で射出する。又副走査断面においては集束して光偏向器5の偏向面5aにほぼ線像(主走査方向に長手の線像)として結像している。そして光偏向器5の偏向面5aで偏向された光束はfθレンズ86により平面ミラー8、シリンドリカルミラー9を介して感光ドラム面7上に導光され、該光偏向器5を矢印A方向に回転させることによって該感光ドラム面7上を矢印B方向に光走査している。これにより記録媒体である感光ドラム面7上に画像記録を行なっている。
【0059】
本実施形態ではfθレンズ86、平面ミラー8、そしてシリンドリカルミラー9の各要素で光偏向器5の倒れ補正系を構成しており、主走査方向の正のパワーより副走査方向の正のパワーが強くなっている。ここで波長変化によるピント補正を最適に行なうとすると主走査方向より副走査方向の正のパワーが強いので回折素子部のパワーも副走査方向の正のパワーをより強くする必要がある。しかしながら第2の回折素子部88の格子パターンを回転対称にして主走査方向のピント補正を最適にした場合、副走査方向のピント補正は補正不足になる。
【0060】
そこで本実施形態ではシリンドリカルレンズ85のコリメーターレンズ2側のレンズ面に付加した副走査方向にのみ回折作用を有する第1の回折素子部84により補正不足を補い、これにより全体として主走査方向と副走査方向とのピントを良好に補正している。
【0061】
本実施形態においては上述の如くfθレンズ86の被走査面7側のレンズ面に正のパワーを有する回転対称の格子パターンの第2の回折素子部88を付加したことにより、第1の回折素子部84は正のパワーを弱めることができ、これにより製作しやすい形状としている。
【0062】
尚、本実施形態においてはシリンドリカルレンズの1面に第1の回折素子部(回折光学素子)を付加したが、これに限定されることはなく、コリメーターレンズの1面に第1の回折素子部を付加して構成しても良い。
【0063】
又、本実施形態においては第1、第2の回折素子部を各々光学素子の面に付加したが、これに限定されることはなく、光路内に独立させて構成しても良い。
【0064】
以上の如く各実施形態においては回折光学素子を光偏向器に対して光源側に配した第1の光学系と被走査面側に配した第2の光学系とに各々設けることにより、各々の光学系内で単独に光学的特性を補正することができ、もしくは各々の回折光学素子で光学的特性の補正を分担して行えることができ、これにより、より高精度な画像情報の記録を行うことができる。
【0065】
又、光学的特性の補正を分担して行なえることは回折光学素子を一つしか使用しない場合に比べて格子パターンをより単純にして実現することもできるので該回折光学素子の製作を容易にすることができる。
【0066】
又、第1の回折光学素子と第2の回折光学素子のうち少なくとも一方の回折光学素子を主走査方向と副走査方向のうち、いずれか一方向に回折作用を有するように構成したことにより、少なくとも一方の回折光学素子は主走査方向もしくは副走査方向のみに直線帯状の格子パターンとなり、例えば回折光学素子を成型にて製作する場合に、特に型を切削して格子パターンを製作する上で切削バイトの直線移動だけで可能になり、これにより製作を容易にすることができる。
【0067】
又、第1の回折光学素子と第2の回折光学素子のうち、いずれか一方の回折光学素子に主走査方向にのみ回折作用が有するようにし、他方の回折光学素子に副走査方向にのみ回折作用を有するように構成したことにより、いずれの回折光学素子も格子パターンを直線帯状にでき、これにより製作を容易にしつつ主走査方向と副走査方向とで光学的特性を独立に制御することができる。
【0068】
尚、本発明において多少製作が難しくなるが、第1、第2の回折光学素子を主走査方向と副走査方向の双方に回折作用を有するように構成しても良く、これによっても同様の効果が得られる。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば前述の如く光偏向器に対して光源手段側に配した第1の光学系と、被走査面側に配した第2の光学系とに各々回折光学素子を設けることにより、該回折光学素子の設計の自由度が高められ、また各々の光学系内で単独に光学的特性の補正をすることができ、もしくは各々の回折光学素子で光学特性の補正を分担して行えることができ、より高精度な画像情報の記録を行うことができ、更には回折光学素子の格子パターンをより単純にして製作の容易な回折光学素子で良好に光学特性の補正ができる光走査装置及びレーザービームプリンタを達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の主走査方向の要部断面図
【図2】本発明の実施形態1の副走査方向の要部断面図
【図3】本発明に実施形態1のレーザーダイオードの温度波長特性を示す説明図
【図4】本発明の実施形態1の回折レンズの断面格子パターン概略図
【図5】本発明の実施形態1の回折レンズの他の例の断面格子パターン概略図
【図6】本発明の実施形態1の屈折力配置を示す要部概略図
【図7】本発明の実施形態2の屈折力配置を示す要部概略図
【図8】本発明の実施形態3の主走査方向の要部断面図
【図9】本発明の実施形態3の副走査方向の要部断面図
【符号の説明】
1 光源手段(レーザーダイオード)
2 コリメーターレンズ(第1の光学素子)
3 開口絞り
4 第1の回折光学素子(第2の光学素子)
5 偏向手段(ポリゴンミラー)
6,36 fθレンズ(第3の光学素子)
7 被走査面(感光ドラム面)
8 平面ミラー
9 シリンドリカルミラー
14 第2の回折光学素子
71 回折素子部
72 屈折レンズ部
74 第2の光学素子
84 シリンドリカルレンズ(第2の光学素子)
85 第1の回折光学素子
87 第2の回折光学素子
L1 ,L71,L81 第1の光学系
L2 ,L82 第2の光学系
Claims (13)
- 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は第1の回折光学素子を有し、該第2の光学系は第2の回折光学素子を有していることを特徴とする光走査装置。 - 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は第1の回折光学素子を有し、該第2の光学系は第2の回折光学素子を有し、
該光走査装置の環境変動に伴なうピント変化が、該第1の回折光学素子又は/及び該第2の光学素子のパワー変化と、該光源手段の波長変動により補正されるようにしていることを特徴とする光走査装置。 - 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は該光源手段から射出した光束を主走査方向において収束光束もしくは略平行光束に変換し、該変換した光束を該偏向手段面上で副走査方向に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第1の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第1の回折光学素子が付加されており、
該第2の光学系は該偏向手段で偏向された光束を被走査面上にスポット状に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第2の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第2の回折光学素子が付加されていることを特徴とする光走査装置。 - 光源手段から射出した光束を第1の光学系を介して偏向手段に導光し、該偏向手段で偏向された光束を第2の光学系を介して被走査面上に結像させて、該被走査面上を光走査する光走査装置において、
該第1の光学系は該光源手段から射出した光束を主走査方向において収束光束もしくは略平行光束に変換し、該変換した光束を該偏向手段面上で副走査方向に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第1の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第1の回折光学素子が付加されており、
該第2の光学系は該偏向手段で偏向された光束を被走査面上にスポット状に結像させるアナモフィック光学系より成り、該第2の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面には第2の回折光学素子が付加されており、
該光走査装置の環境変動に伴なうピント変化が、該第1の回折光学素子又は/及び該第2の光学素子のパワー変化と、該光源手段の波長変動により補正されるようにしていることを特徴とする光走査装置。 - 前記光源手段は光走査装置の使用温度をT1からT2に変えたとき波長がλ1からλ2に変化する特性を有し、
φ1・・・波長λ1に対する第1又は第2の回折光学素子のパワー
ΔP0T・・光走査装置の使用温度をT1からT2に変化させたときの走査装置全体のピント変化量
ΔP1T・・光走査装置の使用温度がT1で光源手段の波長がλ1のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1で計算した場合と使用温度がT2で光源手段の波長がλ2のときに第1又は第2の回折光学素子のパワーをφ1・(λ2/λ1)で計算した場合とのピント位置差
としたとき、
- 前記第1の回折光学素子と前記第2の回折光学素子のうち少なくとも一方の回折光学素子は主走査方向と副走査方向のうち、いずれか一方向にのみ回折作用を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光走査装置。
- 前記第1の回折光学素子と前記第2の回折光学素子の一方の回折光学素子は主走査方向にのみ回折作用を有し、他方の回折光学素子は副走査方向にのみ回折作用を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の光走査装置。
- 前記第2の光学系はプラスチック材料で形成された単レンズを有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の光走査装置。
- 前記第1の回折光学素子は前記第1の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面に付加されていることを特徴とする請求項1又は2の光走査装置。
- 前記第2の回折光学素子は前記第2の光学系を構成する光学素子の少なくとも1面に付加されていることを特徴とする請求項1又は2の光走査装置。
- 前記第1の光学系と前記第2の光学系は各々アナモフィックな光学素子を有していることを特徴とする請求項1又は2の光走査装置。
- 請求項1乃至12のいずれか1項に記載の光走査装置を用いて、前記被走査面上に設けた感光ドラムに光束を導光することを特徴とするレーザービームプリンタ。
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