JP3594415B2 - 電源タップ切替装置及びタップ切替変成器 - Google Patents

電源タップ切替装置及びタップ切替変成器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気回路の変換や変成器の電圧変換などに使用される電源のタップ切替装置、とくに誘導加熱に使用される高周波変成器の電圧のタップ切替装置とタップ切替変成器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
変成器などの電圧の切替えには、1次または2次コイルの巻き数を切替えて2次電圧を変換することが行われる。例えば、誘導加熱に使用される高周波変成器では被加熱体の形状寸法により誘導加熱コイルの付加電圧を変えるため図5に1例を示すような1次コイルのコイル巻き数を変換するタップ切替装置を設けたタップ切替変成器が使用されている。図5について説明すると、1次コイルPはコイル巻き始めから固定タップP0を、5巻目から第1の切替タップP1を、6巻、7巻、9巻目からそれぞれ第2タップP2、第3タップP3、第4タップP4が引き出されている。2次コイルSは3巻(3T)に設定され、1次電圧が入力される1次コイルの入力タップを切替えると2次コイルの2次タップS0,S1にコイル巻き数に比例した2次電圧が出力されるようになっている。
【0003】
図6は従来のタップの切替装置を備えた変成器の側面図、図7はその1次側後面図である。これを具体的に説明すると、図5に示した固定タップP0と各切替タップP1〜P4が1次コイルから引き出されてそれぞれ絶縁板2に固定された板状の切替タップ端子100〜104に接続されている。そして、1次電源の水冷ケーブルまたはブスバー3がこの固定タップ端子100と切替タップ端子101〜104のいずれかに接続されボルト4で緊締されるようになっている。これにより、前面の2次端子5から変換された2次電圧が出力されるようになっている。
【0004】
誘導加熱では被加熱体が変わると加熱コイルの付加電圧が変えられるが、上記従来のタップ切替装置では付加電圧を変えるたびに、ボルト4を締緩して水冷ケーブル3を選択した切替タップ端子に接続し直さなければならなかった。しかし、このタップ端子に接続する大電流の入力ケーブルやブスバーは大断面を有するため、その取扱いに労力を要し、また通常切替タップ端子の位置は誘導加熱装置の奥のほうに位置するため、狭いところに手やスパナを入れてボルト・ナットを締緩しなければならずタップ切替えには非常に手間が掛かっていた。さらに、切替え接続の接点には大電流が流れるため冷却が必要であるが、上記従来の接続装置では冷却管の取り付けが困難なため冷却が十分にできず大電流を流すことの障害となっていた。
【0005】
そこで、これを改良するために図8及び9に示すタップ切替装置が考案された。図8はその1次側後面図、図9はその側面図である。図において、導電体のボルト状の切替タップ端子101〜104は絶縁板2を貫通して2列に配設されて固定され、それぞれの一端が前記図5の1次コイルの切替タップP1〜P4に接続されている。この2列の切替タップ端子101,103と102,104の列の間に導電体の連結板6が配設され絶縁板2に固定されている。この連結板6と切替タップ端子101〜104との間に導電体の切替板7を渡しナット8、9で締結すると、切替タップ端子101〜104のいずれかと連結板6とが導通されるようになっている。このようにして、所要の電圧に応じて選択した切替タップ端子101〜104のいずれかと連結板6とを切替板7により連結し、連結板6に設けられた入力端子105と固定端子100とに1次電圧を入力すると前面の2次端子5から所要の2次電圧が出力される。このタップ切替装置によれば、前記従来の切替方法よりもスパナの挿入などは容易になるが、切替板やボルトナットなどの部品数が増し、連結箇所が増えるため切替えの手間が掛かる欠点があった。また、前記の連結部の冷却の困難性の改善もできなかった。
【0006】
上記のタップ切替装置の改善は、通常の電気回路における回路切替えなどにも要望されるが、とくに誘導加熱に使用される電圧を変換して使用するタップ切替え高周波変成器に対して要望が大きかった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、上記問題点を解決するため、冷却が容易で一個のナットを締緩するだけでタップ切替えが可能な電源タップ切替装置及びタップ切替変成器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の電源タップ切替装置は、ボルト状を形成し一端が電源の切替タップに導通される複数の切替タップ端子と、該切替タップ端子のボルト部が挿通される複数の挿通孔が設けられた絶縁板と、該絶縁板に重ねて配設され該絶縁板の挿通孔と同心に前記切替タップ端子のボルト部が絶縁して挿通される複数の挿通孔が設けられ、かつ電源の入出力側に接続される可変端子が設けられた導電板と、前記絶縁板と導電板の挿通孔に貫通して挿通された前記切替タップ端子のボルト部に螺嵌され該ボルト部と前記導電板とを導通する導電体ナットとを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
即ち、本発明の電源タップ切替装置は、絶縁板に重ねて導電板を配設し、この絶縁板と導電板とに貫通してボルト部を有する複数の切替タップ端子を導電板とは絶縁して挿通し、この切替タップ端子のボルトに導電体ナットを螺締したときに導電体ナットが導電板と当接し切替タップ端子と導電板とが導通するようにされている。したがって、選択した切替タップ端子に導電体ナットを螺嵌して締め付けるだけで導電板と一端が電源に接続されたその選択した切替タップ端子とのみが導通されるので、導電板に設けられた可変端子から入出力を引き出すことにより容易にタップ端子の切替えができる。なお、このとき選択しない他の切替タップ端子は導電板と絶縁されているので短絡することはない。
【0010】
また、本発明のタップ切替変成器は、ボルト状を形成し一端が変成器の1次または/及び2次コイルの各切替タップに導通される複数の切替タップ端子と、該切替タップ端子のボルト部が挿通される複数の挿通孔が設けられた絶縁板と、該絶縁板に重ねて配設され該絶縁板の挿通孔と同心に前記切替タップ端子のボルト部が絶縁して挿通される複数の挿通孔が設けられかつ電源の入出力側に接続される可変端子が設けられた導電体のコモン端子板と、前記絶縁板とコモン端子板の挿通孔に貫通して挿通された前記切替タップ端子のボルト部に螺嵌され該ボルト部と前記コモン端子板とを導通する導電体ナットとを備えたことを特徴とするものである。
【0011】
誘導加熱などに使用される変成器は1次または2次コイルのいずれかまたは両者のコイル巻き数を変えて切替タップを引き出し、この切替タップの接続を変換して加熱コイルに付加される2次電圧を変換するようになっている。本発明は、絶縁板の上にコモン端子板を配設し、この絶縁板とコモン端子板とに貫通してボルト部を有する複数の切替タップ端子をコモン端子板とは絶縁して挿通し、切替タップ端子のボルト部に導電体ナットを螺締したときにこの導電体ナットがコモン端子板に当接し切替タップ端子とコモン端子板とが導通するようにされている。ここでコモン端子板とは、前記の導電板に相当するものであり、所要のコイル巻数の切替タップ端子から可変端子に電力を入出力をするための共通の端子板をいうものである。したがって、選択したコイル巻き数の切替タップ端子に導電体ナットを螺嵌して締め付けるだけでコモン端子板と一端がコイルの切替タップに接続されたその選択した切替タップ端子とのみが導通される。これにより、コモン端子板に設けられた可変端子に所定の1次電圧を入力するか、または可変端子から2次電圧を引き出すことにより所要の電圧変換ができる。この様に、本発明のタップ切替変成器は、所要の切替タップ端子のボルトに導電体ナットを螺嵌するだけで容易にタップ端子の切替えができ、所要の電圧に応じたタップ切替えが簡単にできる。
【0012】
また、本発明の電源タップ切替装置またはタップ切替変成器は、前記切替タップ端子のボルト部と前記導電板またはコモン端子板の挿通孔との絶縁は、内径部が前記ボルト部の外径に嵌装され外径部が前記導電板またはコモン端子板の挿通孔に挿通されその装着時にその反絶縁板側が前記導電板またはコモン端子板の面から突出して突出部を形成する長さを有する円筒状の絶縁体ブッシュにより形成され、前記導電体ナットは前記絶縁体ブッシュの突出部の円筒外周を覆う袋部を有し前記切替タップ端子のボルト部に螺嵌することにより前記袋部の端面と前記導電板またはコモン端子板の面とが当接して前記ボルト部と前記導電板またはコモン端子板とを導通させる袋ナットから構成されることが簡易な構造で確実な切替え動作を行うために望ましい。
【0013】
即ち、切替タップ端子のボルト部に円筒状絶縁体ブッシュ嵌装して導電板またはコモン端子板と絶縁し、この絶縁体ブッシュを嵌装したとき端部が導電板またはコモン端子板の面から突出するような長さにして突出部を設けることにより、ボルト部と導電板またはコモン端子板との沿面距離を大きく取ることができ確実な絶縁ができる。また、導電体ナットを袋ナットにしてその袋部で絶縁体ブッシュの突出部の円筒外周を覆うようにし、この袋ナットをボルト部に螺嵌して締めることにより袋部の端部を導電板またはコモン端子板の面に当接させて切替タップ端子と導電板またはコモン端子板とを導通させる。このようにすれば1個の袋ナットの締緩だけで容易にボルト部と導電板またはコモン端子板とを導通することができ、所要のタップの切替えが簡単にできる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図示の一実施形態について具体的に説明する。図1は本発明の電源タップ切替装置の拡大断面図、図2は本発明の電源タップ切替装置を使用したタップ切替え変成器の1次側後面図、図3はその側面図、図4はその2次側前面図である。
【0015】
図において、変成器10の後面1次側の固定端子11及び可変端子12に1次電圧が入力され、前面2次側の2次端子5a,5bから2次電圧が出力される。前後面の絶縁板2、2は変成器10に設けられ支持部材1により支持されている。後面1次側の絶縁板2には板状の接続部11aを有する固定端子11が固定され、固定端子11の一端は図5に示す1次コイルの巻き始めの固定タップP0に接続されている。また、後面1次側の絶縁板2には切替タップ端子101〜104の軸部17を挿通する4個の挿通孔2aが2列に配列されて設けられている。詳細を後述するコモン端子板13が絶縁板2の上に重ねて平行に配設され、このコモン端子板13に設けられた板状の可変端子12と前記固定端子11と接続された水冷ケーブル3から1次電力が入力されるようになっている。変成器10の2次側前面の絶縁板2に固定された2次端子5a,5bには、一端が図5に示す2次コイルのコイル端S0,S1に接続され、他端が図示しない誘導加熱コイルのブスバーに接続されて加熱コイルに2次電力を出力するようになっている。
【0016】
切替タップ端子101〜104は、図1に示す端子鍔19、軸部17、ボルト部16を有する段付き軸状をなし、端子鍔19の反軸部側端にはコイルの切替タップを接続する平面部を有するターミナル部18が設けられている。ボルト部16には袋ナット14のめねじ14aに螺合するおねじ16aが設けられている。切替タップ端子101〜104は、ボルト部16を1次側後面に突出するようにして軸部17が絶縁板2の挿通孔2aに挿通された後、おねじ17aに螺嵌されたナット20により螺締されて絶縁板2に固定され、4個の切替タップ端子101〜104が図2に示すように絶縁板2上に2列に配設されている。それぞれの切替タップ端子101〜104のターミナル部18は、図5に示す1次コイルの各巻き数の切替タップP1〜P4が接続されされている。
【0017】
絶縁体ブッシュ21は、コモン端子板13の挿通孔13aに挿通される外径部と、切替タップ端子101〜104のボルト部16を内径部21bに挿通する貫通孔とを有する小径円筒部21aとそれより大径の鍔21cとを有する段付き円筒状の絶縁材料からなる。小径部21aの長さは、コモン端子板13の厚さよりやや長くされ、小径部21aがコモン端子板13の挿通孔13aに挿通されたときにコモン端子板13の上面より突出して突出部21dが形成されるようになっている。
【0018】
コモン端子板(導電体)13は方形の銅板などの導電材料からなり、絶縁板2の挿通孔2aと同心に2列に配列された4個の挿通孔13aが設けられ、この4個の挿通孔13aに絶縁体ブッシュ21の小径円筒部21aが挿通されるようになっている。コモン端子板13の一端には、1次入力ケーブルを接続する可変端子12が板面に直角に設けられている。また、コモン端子板13の2列の挿通孔13aの中間に図示しない給水パイプに接続されるコモン端子板水冷管23が設けられ接続部を冷却するようになっている。
【0019】
導電体の袋ナット14は、内径に切替え端子101〜104のボルト部16のおねじ16aに螺合するめねじ14aが設けられ、内径下部に絶縁ブッシュ21の小径部21aの突出部21dを覆うように小径部21aの外径よりやや大きい内径の袋部14bが設けられている。袋部14bの深さは段付ブッシュ21の小径部21aの長さからコモン端子板13の厚さを引いた長さ、即ち突出部21dの長さよりやや深くされている。
【0020】
上記構成において、まず4個の切替タップ端子101〜104の軸部17を絶縁板2の4個の挿通孔2aに挿通してナット20で螺締し絶縁板2に固定する。そしてターミナル部18に1次コイルの各切替タップP1〜P4を接続する。次に、絶縁ブッシュ21を4個の切替タップ端子101〜104のボルト部16の外径にそれぞれ嵌装した後、コモン端子板(導電体)13をその挿通孔13aに絶縁ブッシュ21の小径部21aが挿通するように絶縁板2の上におく。すると、コモン端子板(導電体)13はその下面が絶縁ブッシュ21の鍔21cで支持されて、切替タップ端子101〜104と絶縁された状態で絶縁板2と平行に配置される。このとき、絶縁ブッシュ21の小径部21aはコモン端子板13の上面から突出して突出部21dが形成されるので、ボルト部16とコモン端子板13との沿面距離が大きくなり切替タップ端子101〜104とコモン端子板13との絶縁が完全に行われる。
【0021】
この状態で、いずれかの切替タップ端子、例えば図2の切替タップ端子102のボルト部16に袋ナット14を螺嵌して締めると、コモン端子板13は絶縁ブッシュ21の鍔21cを介して軸17の段部と袋ナット14の袋部14bの端部との間で締め付けられる。そうすると、袋ナット14の袋部14bの端部下面がコモン端子板13に面に当接してボルト部16とコモン端子板13とが導通する。したがって、ターミナル部18に接続された1次コイルの切替タップP2とコモン端子板13に設けられた可変端子12との間に1次コイルの回路が構成される。このとき、袋ナット14の袋部の深さは突出部21dの先端が当たらないように深くされているので、袋ナット14をコモン端子板13に完全に当接するように螺締することができ、接触電気抵抗を減少できる。
【0022】
【実施例】
以下、上記構成の本発明のタップ切替変成器の1実施例について説明する。変成器10のコイルの巻き数は図5に示すように、1次コイルの巻き始めの固定タップP0が固定端子11に接続され、5巻、6巻、7巻、及び9巻目からそれぞれ第1〜第4切替タップP1、P2、P3、P4が引き出され、図2及び3の第1〜第4切替タップ端子101、102、103、104にそれぞれ接続されている。2次コイルは3巻としてコイル端S0,S1が2次端子5a,5bに接続されている。
【0023】
この構成で、前記のように例えば第2切替タップ端子102のボルト部16に袋ナット14を螺締すると、可変端子12と1次コイルの切替タップP2とが導通され、巻き始めの固定タップP0に接続された固定端子11と可変端子12との間に1次コイルP0−P2が構成される。そこで、例えば580ボルトの1次電圧を固定端子11と可変端子12に付加すると、2次コイルの2次端子5a,5bには1次と2次コイルの巻き数比6:3に比例した電圧290ボルトが出力される。このとき、他の第1、第3、第4切替タップ端子101、103、104のボルト部16は絶縁ブッシュ21によりコモン端子板13と絶縁されているのでコイルの回路は構成しない。同様にして、袋ナット14を第1切替タップ端子101に螺締すれば2次電圧は348ボルトが得られ、第3切替タップ端子P3または第4切替タップ端子P4に螺締すればそれぞれ2次電圧として248ボルト、193ボルトが得られる。
【0024】
上述したように本発明構成の電源タップ切替装置によれば、切替タップ端子の導電体ナット一つを入れ替えるだけで所要のタップ切替えができるので、従来の切替板を用いて2か所をねじ止めするタップ切替装置に比し、部品数も少なくタップ切替時間も短縮される。また、前面から袋ナットを螺締するだけでタップ切替えができるので、切替端子板の側面にブスバーなどをボルト締めする従来の切替方法に比し狭いところでも容易に操作でき切替時間が短縮できる。また、本発明の電源タップ切替装置の導電板は、冷却管の取り付けが容易であるため冷却効果を向上することができ、従来の切替装置よりも大電流を流すことができ小型化できる。
【0025】
また、切替タップ端子のボルト部に円筒状絶縁体ブッシュを嵌装することにより切替タップ端子と導電板とを絶縁し、この絶縁体ブッシュを導電板の面から突出させることによりボルト部と導電板との沿面距離が大きく取れるので使用しない切替タップ端子と導電板との絶縁が確実にできる。また、導電体ナットを絶縁体ブッシュの突出部の円筒外周を覆う袋部を有する袋ナットにして、袋部端部を導電板の面に当接させて切替タップ端子と導電板とを導通するので、1個の袋ナットの締緩だけで簡単に所要のタップの切替えができる。
【0026】
上記本発明構成のタップ切替装置を使用した変成器は、1次または2次側の切替タップ端子の袋ナット一つを入れ替えるだけで2次電圧を変更することができるので、例えば誘導加熱における高周波変成器として被加熱体を変えた場合に加熱コイルの負荷電圧を簡単に切換える変成器がえられる。
【0027】
なお、前記実施形態においては変成器に使用するものについて説明したが、本発明の電源タップ切替装置は変成器のみでなく電気回路の切替えなどの他のタップ切替にも同様の効果が達成できる。また、前記実施形態においては絶縁体ブッシュを一体の段付き円筒状にしたが、円筒部と鍔部を分離しても良い。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の電源タップ切替装置によれば、従来方法に比して部品数を減少でき、袋ナット一つの入れ替えだけでタップ切替えができるので、タップ切替時間が短縮でき、狭い場所でも容易にタップ切替が可能であり、かつ冷却が容易なため、従来の切替装置よりも大電流を流すことができる。
【0029】
また、本発明のタップ切替変成器は、前記同様に少ない部品数で袋ナット一つの入れ替えだけでコイル巻き数のタップの切替が可能であるので、出力電圧の変更が極めて容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施形態の電源タップ切替装置の連結部の拡大断面図である。
【図2】本発明実施形態のタップ切替変成器の1次側後面図である。
【図3】本発明実施形態のタップ切替変成器の側面図である。
【図4】本発明実施形態のタップ切替変成器の2次側前面図である。
【図5】タップ切替変成器のコイル巻数構成の一例を示す図である。
【図6】従来の電源タップ切替装置を使用した変成器の一例を示す側面図である。
【図7】図6の1次側後面図である。
【図8】従来の電源タップ切替装置を使用した変成器の他の1例を示す1次側後面図である。
【図9】図8の側面図である。
【符号の説明】
1 支持部材
2 絶縁板
2a 挿通孔
3 水冷ケーブル
4 ボルト・ナット
5a 2次端子
5b 2次端子
6 連結板
7 切替板
8 ボルト・ナット
9 ボルト・ナット
10 変成器
11 固定端子
12 可変端子
13 コモン端子板(導電板)
13a 挿通孔
14 袋ナット
16 ボルト部
17 軸部
18 ターミナル部
19 端子鍔
20 ナット
21 絶縁ブッシュ
21a 小径部
21b 内径部
21c 鍔
21d 突出部
23 冷却管
100 固定端子板
101 第1切替タップ端子
102 第2切替タップ端子
103 第3切替タップ端子
104 第4切替タップ端子
105 入力端子

Claims (3)

  1. ボルト状を形成し一端が電源の切替タップに導通される複数の切替タップ端子と、該切替タップ端子のボルト部が挿通される複数の挿通孔が設けられた絶縁板と、該絶縁板に重ねて配設され該絶縁板の挿通孔と同心に前記切替タップ端子のボルト部が絶縁して挿通される複数の挿通孔が設けられ、かつ電源の入出力側に接続される可変端子が設けられた導電板と、前記絶縁板と導電板の挿通孔に貫通して挿通された前記切替タップ端子のボルト部に螺嵌され該ボルト部と前記導電板とを導通する導電体ナットとを備えたことを特徴とする電源タップ切替装置。
  2. ボルト状を形成し一端が変成器の1次または/及び2次コイルの各切替タップに導通される複数の切替タップ端子と、該切替タップ端子のボルト部が挿通される複数の挿通孔が設けられた絶縁板と、該絶縁板に重ねて配設され該絶縁板の挿通孔と同心に前記切替タップ端子のボルト部が絶縁して挿通される複数の挿通孔が設けられかつ電源の入出力側に接続される可変端子が設けられた導電体のコモン端子板と、前記絶縁板とコモン端子板の挿通孔に貫通して挿通された前記切替タップ端子のボルト部に螺嵌され該ボルト部と前記コモン端子板とを導通する導電体ナットとを備えたことを特徴とするタップ切替変成器。
  3. 前記切替タップ端子のボルト部と前記導電板またはコモン端子板の挿通孔との絶縁は、内径部が前記ボルト部の外径に嵌装され外径部が前記導電板またはコモン端子板の挿通孔に挿通されその装着時にその反絶縁板側が前記導電板またはコモン端子板の面から突出して突出部を形成する長さを有する円筒状の絶縁体ブッシュにより形成され、前記導電体ナットは前記絶縁体ブッシュの突出部の円筒外周を覆う袋部を有し前記切替タップ端子のボルト部に螺嵌することにより前記袋部の端面と前記導電板またはコモン端子板の面とが当接して前記ボルト部と前記導電板またはコモン端子板とを導通させる袋ナットから構成されることを特徴とする請求項1に記載の電源タップ切替装置または請求項2に記載のタップ切替変成器。
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