JP3593916B2 - 画像形成装置及び画像形成装置のカール除去機構 - Google Patents

画像形成装置及び画像形成装置のカール除去機構 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
画像形成装置における、加熱による定着後の用紙のカール除去に関する。
【0002】
【従来の技術】
プリンタを代表とする画像形成装置では、近年省スペース化が要望されていた。そのため画像形成装置内で用紙に画像を形成したあとの用紙を画像形成装置から排出するのに、用紙をそのままの向きで画像形成装置の側面から排紙するより、用紙の案内路を設けて用紙の上下を反転させて画像形成装置の上部や下部に排出した方が画像形成装置自体を小型化できることや、作業面積を小さくすることができることから、画像形成後に用紙を反転させて排紙するのを通常の排出方向とするものが多かった。そして、この場合は排紙口の近傍に備えられたカール除去機構により、画像形成後の加熱定着器により生じた用紙のカール(そり)を除去するものが多かった。
一方、例えば官製はがきのように、用紙が固かったり厚かったりあるいは小さかったりするためにジャム(紙詰まり)を起こす可能性が高い用紙を使って画像を形成する場合には、画像形成後に用紙を反転せずにそのまま画像形成装置の側面方向に排出する方が安全である。そのため、用紙を反転させて排出する以外に、用紙を反転させないで画像形成装置の側面方向に用紙を排出できるように切り替えが可能な画像形成装置があった。このように画像形成装置の側面に用紙を排出する場合は、例外的な使用法としてカール除去機構を設けてなかったが、用紙を反転させないで排出する場合であっても定着器により用紙にカールがつくのは好ましくなく、ここにもカール除去機構を設けることが望ましい。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のカール除去機構では、比較的複雑な構成で大きなスペースを占めるため、2カ所にカール除去機構を設けることは、装置が複雑化し大型化する上に製造コストも高くなるという問題があった。
ここで、図16は、従来のカール除去機構の一例を示す図である。画像形成装置の側面方向に排出する排出口の近傍にカール除去機構を設けると、図16に示す従来のカール除去機構155によれば、従動ローラ156,157を保持するローラホルダ159を備え、さらにローラホルダ159を介して従動ローラ156,157を駆動ローラ158に付勢するためのばね160,160を備えていたため装置の大型化や複雑化を招き製造コストも高くなるという問題があった。そればかりか、定着器での熱定着の直後でカール除去をすると、定着器により高温に加熱され不安定な状態になっている用紙上の画像をローラホルダ159の案内部159aが摺接して画像を損なうという問題や、樹脂製のローラ軸156a,157aとローラホルダ159との樹脂同士が摺動し、熱により耐久性が落ちるという問題もあった。
【0004】
この発明は上記課題を解決するものであり、簡易且つコンパクトな構成による耐久性の高いカール除去機構を備え、用紙の排出方向に拘わらず適切に用紙のカールを除去できる画像形成装置及び画像形成装置のカール除去機構を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に係る発明の画像形成装置では、用紙に画像を形成する画像形成手段と、前記画像形成手段により画像が形成された用紙を加熱して、前記形成された画像の定着を行う定着手段と、前記定着手段により画像が定着された前記用紙のカールを除去するカール除去機構とを備え、前記カール除去機構は、駆動ローラと、同軸の支持軸に軸支された複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第1の従動ローラと、同軸の支持軸に軸支された1又は複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第2の従動ローラとを備え、前記第1の従動ローラの支持軸と前記第2の従動ローラの支持軸は、前記駆動ローラの支持軸と平行に配設され、前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸の軸間距離が、前記第1の従動ローラのローラの半径及び前記第2の従動ローラのローラの半径よりは大きく、且つ前記第1の従動ローラのローラの半径と前記第2の従動ローラのローラの半径の和よりは小さい距離に配置され、前記第1の従動ローラと前記第2の従動ローラを構成するそれぞれのローラが交互に配置されたことを特徴とする。
【0006】
この構成に係る画像形成装置では、カール除去機構が、駆動ローラに対して従動する第1の従動ローラと第2の従動ローラを備えて効率よく用紙のカールを除去できる。また、第1の従動ローラと第2の従動ローラの軸間距離を、ローラが重なる範囲で調整することが可能で、駆動軸に当接する時間を増減しカールの除去の程度を調整することが可能である。さらに、2つの複数のローラからなるローラ群が相互に入り組んでいるため、第1の従動ローラと第2の従動ローラの間に用紙が入り込むことがなく、用紙を適切に搬送することができジャムを有効に防止することができる。また、このように構成することで、用紙を搬送方向に案内する固定式のガイドが必要なくなり、用紙は回転体により保持されて搬送されるため、加熱定着直後の高温で不安定な印字面を固定式のガイドに摺接させることもなく、用紙に形成された画像を損なうことがない。さらに、第1の従動ローラと第2の従動ローラを近接して配置することができ、さらにカール除去機構をコンパクトな構成とすることができる。そして、従動ローラを複数のローラから構成することで放熱もよくなる。
【0007】
請求項2に係る発明の画像形成装置では、請求項1に記載の画像形成装置の構成に加え、前記カール除去機構の用紙搬送方向下流側に設けられ、前記用紙を、上下反転して排出する第1の排紙方向と、当該用紙を上下反転しないで排出する第2の排紙方向とに前記用 紙の排紙方向を切り替え可能な排紙方向切り替え機構とを備えたことを特徴とする。
【0008】
この構成に係る画像形成装置では、カール除去機構を排紙方向切り替え機構の用紙搬送方向上流側に設けたため、1つのカール除去機構で、定着手段において用紙についた不都合な強いカールを、排紙方向に拘わらず除去することができる。また、カール除去機構を2つ設ける必要がなく画像形成装置自体も小型化できる。
【0009】
請求項3に係る発明の画像形成装置では、請求項2に記載の画像形成装置の構成に加え、前記排紙方向切り替え機構は、前記カール除去機構により前記用紙のカールを矯正した方向と逆の方向に前記用紙を湾曲させるように変形させながら前記用紙先端を前記第1の排紙方向に案内する案内壁を備えた案内路と、前記案内路に設けられ、外気との交流を妨げる外気遮断手段とを備えたことを特徴とする。
【0010】
この構成に係る画像形成装置では、定着器により用紙についた不都合な強いカールをカール除去機構により適切に除去して第2の排紙方向に排紙できるとともに、外気を遮断する外気遮断手段により用紙の温度や湿度を維持しつつ、用紙の塑性変形が容易なうちに第1の排紙方向に用紙を案内する間に、案内壁により第1の排紙方向に排紙するのにより適した状態に用紙を変形させて第1の排紙方向に排紙できる。従って、いずれの排紙口からも適切にカールが除去された用紙を排紙することができる。
【0011】
請求項4に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の構成に加え、前記カール除去機構は、前記定着手段の用紙搬送方向直後に配設されたことを特徴とする。
【0012】
この構成に係る画像形成装置では、定着手段により用紙についた不都合な強いカールを、定着直後の用紙の温度及び湿度が高い状態のうちに、効率よくカール除去機構で除去することができる。
【0013】
請求項5に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の構成に加え、前記定着手段は、前記用紙を加熱するヒートローラと、当該ヒートローラに対向配置され、前記用紙を前記ヒートローラに圧接させるように構成された加圧ローラと、前記ヒートローラと前記加圧ローラとを、収納し支持するように構成された定着ユニットフレームとを備えて構成され、前記カール除去機構は、前記ヒートローラと前記加圧ローラとの用紙搬送方向下流側において前記定着ユニットフレームに配置されたことを特徴とする。
【0014】
この構成に係る画像形成装置では、定着手段とカール除去機構を定着ユニットフレームに一体に構成することで、カール除去機構を定着手段の直後に設けることができる。そのため、同じフレーム内で用紙がまだ熱く湿って塑性変形しやすいうちにカールを効率的に除去できる。また、これらをコンパクトに構成することができるので、もって画像形成装置自体の大きさもコンパクトにできる。さらに、定着手段とカール除去機構をユニット化することで、画像形成装置のメンテナンスを容易にする。
【0015】
請求項6に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の構成に加え、前記カール除去機構は、前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸とがいずれも弾性体から形成されており、当該支持軸は、その弾性力により前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラを前記駆動ローラに対して付勢するように構成されていることを特徴とする。
【0016】
この構成に係る画像形成装置では、カール除去機構の支持軸自体が弾性体により構成されているため、支持軸とは別の部材で、付勢手段を設ける必要がなく、単純で低コストな機構にすることができる。また、単純な構成でありながら従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができる。厚みの異なる用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがない。
【0017】
請求項7に係る発明の画像形成装置では、請求項6に記載の画像形成装置の構成に加え、前記カール除去機構は、前記第1の従動ローラの支持軸と前記第2の従動ローラの支持軸が、つる巻きばねで構成されていることを特徴とする。
【0018】
この構成に係る画像形成装置では、カール除去機構の支持軸がつる巻きばねにより構成されているため、大きな変位に対しても柔軟に対応でき、従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができる。特に部分的に不均一な厚みの用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して柔軟に圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがない。さらに、支持軸が高熱になっても、つる巻ばねが金属製であるため樹脂同士の摺動がなく、樹脂製の支持軸などに比較して耐熱性が高く、放熱性も高い。
【0019】
請求項8に係る発明の画像形成装置のカール除去機構では、駆動ローラと、同軸の支持軸に軸支された複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第1の従動ローラと、同軸の支持軸に軸支された1又は複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第2の従動ローラとを備え、前記第1の従動ローラの支持軸と前記第2の従動ローラの支持軸は、前記駆動ローラの支持軸と平行に配設され、前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸の軸間距離が、前記第1の従動ローラのローラの半径及び前記第2の従動ローラのローラの半径よりは大きく、且つ前記第1の従動ローラのローラの半径と前記第2の従動ローラのローラの半径の和よりは小さい距離に配置され、前記第1の従動ローラと前記第2の従動ローラを構成するそれぞれのローラが交互に配置されたことを特徴とする。
【0020】
この構成に係る画像形成装置のカール除去機構では、駆動ローラに対して従動する第1の従動ローラと第2の従動ローラにより効率よく用紙のカールを除去できる。また、第1の従動ローラと第2の従動ローラの軸間距離を、ローラが重なる範囲で調整することが可能で、駆動軸に当接する時間を増減しカールの除去の程度を調整することが可能である。さらに、2つの複数のローラからなるローラ群が相互に入り組んでいるため、第1の従動ローラと第2の従動ローラの間に用紙が入り込むことがなく、用紙を適切に搬送することができジャムを有効に防止することができる。
また、このように構成することで、用紙を搬送方向に案内する固定式のガイドが必要なくなり、用紙は回転体により保持されて搬送されるため、加熱定着直後の高温で不安定な印字面を固定式のガイドに摺接させることもなく、用紙に形成された画像を損なうことがない。
さらに、第1の従動ローラと第2の従動ローラを近接して配置することができ、さらにカール除去機構をコンパクトな構成とすることができる。
そして、従動ローラを複数のローラから構成することで放熱もよくなる。
【0021】
請求項9に係る発明の画像形成装置のカール除去機構では、請求項8に記載の画像形成装置のカール除去機構の構成に加え、前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸とがいずれも弾性体から形成されており、当該支持軸は、その弾性力により前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラを前記駆動ローラに対して付勢するように構成されていることを特徴とする。
【0022】
この構成に係る画像形成装置のカール除去機構では、支持軸自体が弾性体により構成されているため、支持軸とは別の部材で、付勢手段を設ける必要がなく、単純で低コストな機構にすることができる。また、単純な構成でありながら従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができる。厚みの異なる用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがない。
【0023】
請求項10に係る発明の画像形成装置のカール除去機構では、請求項9に記載の画像形成装置のカール除去機構の構成に加え、前記第1の従動ローラの支持軸と前記第2の従動ローラの支持軸が、つる巻きばねで構成されていることを特徴とする。
【0024】
この構成に係る画像形成装置のカール除去機構では、支持軸がつる巻きばねにより構成されているため、大きな変位に対しても柔軟に対応でき、従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができる。特に部分的に不均一な厚みの用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して柔軟に圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがない。さらに、支持軸が高熱になっても、つる巻ばねが金属製であるため樹脂同士の摺動がなく、樹脂製の支持軸などに比較して耐熱性が高く、放熱性も高い。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置及び画像形成装置のカール除去機構を好ましい1の実施の形態である画像形成装置1により、添付図面を参照して説明する。
【0026】
図1は、画像形成装置1を用紙搬送方向に直交する方向から側面視した断面図である。画像形成装置1は、全体形状が本体フレーム11により概ね直方体に形成されている。図1において、右方を画像形成装置1の前面、手前側を画像形成装置1の左面とする。本体フレーム11の下部に用紙Pを収納して給紙する給紙カセットからなる給紙部19が設けられ、給紙部19に収納された用紙Pが画像形成装置1前方部から搬送部18により搬送される。搬送部18の上部には、プロセスユニットとして一体に構成された現像部17が配置され、さらに現像部17の上方にレーザスキャナとして構成された光走査装置12が配置される。図3に示すように現像部17では、スコロトロンからなる帯電器78によって一様に帯電された感光体ドラム77上に光走査装置12により画像信号によって変調されたレーザビームLBが走査されて潜像が形成される。この潜像を現像ローラ75によって搬送される現像剤Tにより現像して顕在化し画像を形成する。この顕在化された画像を転写ローラ87により用紙Pに転写する。画像を転写された用紙Pは、搬送部18により現像部17の左方にある定着部15に搬送される。
【0027】
定着ユニットとして一体に構成された定着部15では、画像が形成された用紙Pを加熱しつつ加圧して現像剤Tを定着する。また、定着部15のフレーム51内には、定着後の用紙Pのカールを除去するカール除去機構55が配置され、定着後の用紙Pのカールを矯正して除去する。カールを除去された用紙Pを、排紙方向切り替え機構62を備えた排紙部16により画像形成装置1の後方あるいは装置上部の印刷済み用紙載置部69に排紙する。画像形成装置1の概略の構成は以上のようである。以下、各部の構成を詳説する。
【0028】
給紙部19は、図1に示すように、全体がフレーム91により、概ね上部が開放した直方体の箱状で、前面に取っ手97が配置された引き出し状の構成になっており、内部に用紙Pを多数積層して収納できる収納部92を備える。収納部92の底部の中央部近傍に、その基部を枢着された揺動可能な用紙押さえ93が設けられ、用紙押さえ93の下部には、図示しないコイルばねが配設されており、用紙押え93を上方に付勢している。従って、用紙Pを多数積層して収納している場合でも、あるいは、用紙Pが少なくなって積層された厚みが薄くなった場合でも常に収納された用紙Pの一番上の用紙を給紙ローラ81に適当な力の大きさで当接させることができる。用紙押さえ93の前方(図1において右側)には、用紙Pに対して摩擦係数の大きい材質から形成された分離パッド94が配設され、分離パッド94は、給紙ローラ81方向に用紙Pを圧接するようにその下方に配設されたコイルばねからなる分離パッドばね95により付勢されている。分離パッド94は給紙ローラ81により搬送される用紙以外の用紙Pを、その摩擦力により引き留め、1枚だけを搬送部18に給紙するものである。
【0029】
なお、給紙部19は、取っ手97を前方に引くことにより、前方に引き出し可能に構成され、用紙Pの補充や紙詰まりの処理が容易にできる。その際は、給紙部19の引き出しと共に、分離パッド94や従動ローラ96が給紙ローラ81から分離し、用紙Pが挟まれたりすることがなく処理できる。
【0030】
次に、搬送部18について説明する。給紙ローラ81と従動ローラ96により給紙部19から斜め前方(図1において右上)に向けて引き出された用紙Pは、ガイド82により用紙先端を上方に案内され、さらにガイド82に沿って後方に案内される。さらに給紙ローラ81と従動ローラ96により用紙Pが搬送されると、用紙P先端が第1の給紙センサ83を押し倒して進入する。そして、レジストローラ84とこれと連れ回る従動ローラ85との当接部に用紙Pの先端が当接する。
【0031】
このレジストローラ84と従動ローラ85は用紙Pの斜行補正を行う。即ち、このレジストローラ84は、第1の給紙センサ83が用紙Pの先端を検出後、所定時間停止状態とされる。用紙Pは引き続き給紙ローラ81と従動ローラ96により搬送され続けているため用紙Pの最先端は停止状態のレジストローラ84と従動ローラ85の当接部分に当接して噛み込まれることなくその進入を阻まれるが、さらに給紙ローラ81と従動ローラ96により用紙P全体が搬送されるため、既に先端をレジストローラ84と従動ローラ85に当接させている用紙Pの中間部分はガイド82の空間で撓まされる。その間に給紙ローラ81と従動ローラ85により用紙Pは搬送されて用紙Pの先端がすべてレジストローラ84と従動ローラ85の当接部分に当接する。このように当接した時点では、レジストローラ84の回転軸に対して用紙P先端が完全に平行になっている、つまり斜行が補正されていることになる。この段階で制御部20により、レジストローラ84が用紙搬送方向に回転されれば、用紙Pの斜行は修正されて正しい姿勢で搬送される。
【0032】
レジストローラ84により斜行補正が終了すると、用紙Pはさらに搬送され、先端部で第2の給紙センサ86を押し倒してさらに先端が感光体ドラム77と転写ローラ87とに挟み込まれる。この第2の給紙センサ86により用紙Pの先端部分の位置が制御部20により認識され、制御部20は、用紙Pの所定の印刷開始部分までのマージン分を含めて用紙Pを搬送するように制御され、所定の用紙Pの印刷開始部分から印刷が行われる。ここで、先に光走査装置の説明を簡単にする。
【0033】
図4は、光走査装置12を蓋体22(図2参照)を外して上方(図1の反Y方向)から見た平面図である。図4に示すように、周囲を支持部材21の側面壁21dに囲まれ、光走査装置12の上面側(図2参照)は、レーザダイオード41と、これを支持するレーザダイオードホルダ42と、レーザダイオード41にリード線が接続された基板43とから構成される発光部47と、発光部47から発光されたレーザビームLBの拡散光を平行光にするコリメートレンズ45と、この平行光を所定の幅に規制するスリット(図示せず)とを備えたレンズセル44と(以下発光部47とレンズセル44を併せて平行光ユニットという。)、この平行なレーザビームLBをポリゴンミラー23の鏡面に収斂させる第1シリンドリカルレンズ46と、この収斂された光を高速で回転する六角柱形状の側面に配置された6枚の平面鏡に順次反射させて光束を偏向させ走査するポリゴンミラー23と、ポリゴンミラー23により等速の角速度で偏向するレーザビームLBを走査対象である感光体ドラム77(図3参照)表面に対して等速で走査させるfθレンズ31と、fθレンズ31を透過した光束を下方に屈曲させる第1固定ミラー32の光学要素が配設される。
【0034】
図2は、図4のA−A部分における断面図である。図2に示すように、光走査装置12は、本発明のフレームである支持部材21の隔壁部21eにより上面側と下面側に隔離され、その両面に各光学要素が配置されている。ポリゴンミラー23に反射され上下方向(Y軸方向)に拡散しながらfθレンズ31を透過して第1固定ミラー32により下方に屈曲された光束は、さらに第2固定ミラー33により偏向されて、上面側の光束と略平行で且つ逆方向に進む。下側面は、第2固定ミラー33と、第2固定ミラー33により反射された拡散する光束を、走査対象である感光体ドラム77(図3参照)に結像させるために光束を上下方向に収斂させる第2シリンドリカルレンズ34と、この収束する光束を感光体ドラム77に向かって偏向させて反射する第3固定ミラー35の各光学要素が配設される。光走査装置12はこのような構成で、現像部17(図3参照)に配設された感光体ドラム77に対して画像データに基づいて変調されたレーザビームLBにより走査して潜像を形成する。
【0035】
図3は、図1に示す画像形成装置1の光走査装置12、現像部17と本体フレーム11の一部を拡大した図である。図3に示すように、現像部17は、全体をプロセスユニットとして収納・支持するフレーム70を備え、ここに各構成要素が配置される。フレーム70は、大きく現像剤室71と現像室73に分けられる。現像剤室71は、非磁性一成分の現像剤Tが収容され、アジテータと呼ばれるブレード状の攪拌部材72が、図示しないモータに駆動された回転軸に支持されている。そのため、攪拌部材72が回転運動をすることで常に現像剤室71から現像剤Tが現像室73に補充される。
【0036】
現像室73には、感光体ドラム77と、その前方(図3において右側)に配置され感光体ドラム77に接触して感光体ドラムと逆方向に回転される現像ローラ75と、さらにその前方に配置され現像ローラ75と同方向に回転される供給ローラ74と、感光体ドラム77後方に配置された紙粉除去ユニット79と、感光体ドラム77上方に配置された帯電器78等が設けられる。
【0037】
供給ローラ74は、回転しながらスポンジ面で微細な粒状の現像剤Tを現像ローラ75に圧接して付着させるものである。層圧規制ブレード76は、供給ローラ74により現像ローラ75に付着された現像剤Tの付着量を適正なレベルに均一化するため、所定の圧力で付勢されて接触し、過剰な現像剤Tを掻き落とすようにして現像剤Tの付着量を調整している。
【0038】
感光体ドラム77は、用紙搬送方向(図3において時計回り)に回転するように駆動され、転写ローラ87と協動して用紙Pを搬送することができる。まず、感光体ドラム77は、紙粉除去ユニット79により、感光体ドラム77に付着した紙粉を除去される。本実施の形態の紙粉除去ユニット79は、細部の図示を省略するがブラシや不織布等を用い、感光体ドラム77の表面に残留した現像剤Tは通過させ、紙粉は捕捉するように構成されている。紙粉除去ユニット79を通過した感光体ドラム77の部分は、その後感光体ドラム77の回転により帯電器78に対向する位置に移動する。
【0039】
帯電器78は、コロナワイヤと呼ばれる直径50〜100μmのタングステンワイヤから構成される帯電線78aが感光体ドラム77から10mm程度離して平行に配置され、周囲をアルミニウム製のシールド電極78dにより覆われ、感光体ドラム77に対向する部分にこれに沿った溝状の開口部を設けられて、この開口部にシールド電極78dとは絶縁して数本のワイヤ又はメッシュからなるグリッド電極78bを配置されてスコロトロンとして構成される。なお、シールド電極78dの感光体ドラム77に対向する面と反対側には、汚れた帯電線78aを挟持してスライドするクリーニング部材をスライド可能に案内するための孔であるクリーニング用孔78cが感光ドラム77の長手方向に沿って、光走査装置支持部11aに対向して溝状に開口されている。
【0040】
帯電線78aは、図示しない電源装置のプラス極に接続され5〜10kvの高電圧が印加され、これによって発生した正イオンが、感光体ドラム77の表面に移動して帯電する。また、グリッド電極78bにバイアス電圧を印加することで帯電電位が規制され、又電圧を変化させることで帯電を制御をすることも可能である。この帯電器78により感光体ドラム77の表面がプラスに帯電する。尚、帯電器78は、実施の形態に示すスコロトロンでなくグリッド電極78bを有さないコロトロンでもよく、さらにブラシ帯電などコロナ放電を生じうるものであれば他の方式によるものであってもよい。
【0041】
帯電器78によりその表面がプラスに帯電された感光体ドラム77の部分は、回転により移動し、前述の光走査装置12により、レーザビームLBが照射される。感光体ドラム77は、プロセスユニットとして現像剤Tの交換と一体で交換されるため、耐久性は比較的低いが、軽量で比較的安価な有機系のOPC(Organic PhotoConductor)感光体から構成されている。レーザビームLBが照射されるとレーザビームLBの当たった感光体ドラム77の表面の導電性が高まるため帯電電位が下がり、電位の差による潜像が形成される。なお、感光体ドラム77は、高速で感光でき長寿命な光導電性を有するaSi(アモルファスシリコン)、SeやSe系合金からなるセレン系感光体や、CdS(硫化カドミウム)等により構成されてもよい。
【0042】
このレーザビームLBにより潜像を形成された感光体ドラム77の部分は、感光体ドラム77の回転により、現像剤Tをその表面に付着させた現像ローラ75と接触する。この現像ローラ75は、ステンレスの金属製のローラ軸にシリコンゴム又はウレタンゴムにカーボンブラックを分散させた導電性を付与した基材からなるゴムローラで、ローラ表面にはフッ素樹脂のコーティングがされている。このとき現像ローラ75に付着した現像剤Tは、供給ローラ74及び層厚規制ブレード76により摩擦帯電されてプラスに帯電している。
【0043】
現像ローラ75が感光体ドラム77に接触すると、レーザビームLBが照射されて帯電電位が下がっている部分に現像剤Tが付着する。そのため現像剤Tにより潜像が顕在化され可視化されて現像が終了する。このとき感光体ドラム77上に残留していた現像剤Tは現像ローラ75によって回収される。ここで現像された画像は、さらに感光体ドラム77の回転により転写ローラ87とのニップ部にある用紙Pに対向する位置に搬送される。
【0044】
転写ローラ87は、表面がシリコンゴム又はウレタンゴムにカーボンブラックを分散させて導電性を付与した基材に覆われた導電ローラとして構成されて図示しない電源部のマイナス極に接続され電圧を印加されているため、用紙Pに電圧を印加し、感光体ドラム77方向に付勢された転写ローラ87により用紙Pと感光体ドラム77が接触されて、感光体ドラム77上に形成された現像剤Tによる画像が用紙Pに転写されるように構成されている。
【0045】
図1に示すように上記のように構成された現像部17により、用紙Pに画像が形成され、搬送部18により用紙Pはさらに搬送され定着部15に進入する。
【0046】
次に、定着部15について、詳説する。図5は、図1の下側(反Y方向)から見た、用紙Pより下方を省略した定着部15の概略を示す図である。なお、図5において駆動ローラ58の位置関係を示すため、その一部を省略して図示する。又、図6は図5のC−C部分からZ方向に見た定着部15の断面図である。定着部15は、フレーム51に各構成要素が配置され、一体の定着ユニットとして、画像形成装置1(図1参照)に脱着可能に構成される。定着部15は、図6に示すようにフレーム51に、ハロゲンヒータ53を備えたヒートローラ52と、用紙Pをヒートローラ52に付勢する加圧ローラ54と、その用紙搬送方向下流側に設けられた駆動ローラ58と、これに従動する第1従動ローラ56と第2従動ローラ57とから構成されたカール除去機構55と、排紙センサ61とが一体に配設された定着ユニットとして構成される。
【0047】
ヒートローラ52は、図5に一部を省略した破断断面図として示すように、略用紙幅の長さで用紙搬送方向と直交する方向(Z軸方向)に両端を樹脂製のベアリング52a,52bを介して、フレーム51e,51fに固定され、回転可能に配置されて、搬送される用紙P上に現像部17(図1参照)で形成された画像に対して、その表面が密着されるように配置される。ヒートローラ52は、アルミニウム合金製の中空の円筒状に形成され、外側表面は、加熱によって現像剤T等が付着しないようにアルミニウム合金の基材の上にフッ素樹脂のコーティング処理がされている。図5に示すように、両端部をベアリング52a,52bにより回転可能に支持され、図示しないギヤ列を介してモータにより駆動される駆動ギヤがヒートローラ52の一方のZ方向側端部(図5左側)に設けられたギヤ部52cに当接されて用紙搬送方向(図6において時計回り)に回転する。
【0048】
ハロゲンヒータ53は、ヒートローラ52の中心部に配置され、両端に備えられた端子53a、53bが、それぞれ電極53d、53eに把持されて固定される。このハロゲンヒータ53は、石英ガラス管からなる本体部53cにタングステンフィラメント(図示せず)を備え、ハロゲンガスを封入したハロゲンランプで、点灯により内部温度を高温度に上昇可能なヒータである。そして、いわゆるハロゲンサイクルにより、タングステンフィラメントから蒸発したタングステンを石英ガラス管内部に付着させず、再びフィラメントに戻す。そのため、石英ガラス管内部の黒化を防いで放射する熱量を衰えさせず、且つフィラメントを細らせず長寿命となる。このハロゲンヒータ53を点灯させ発熱させると、ヒートローラ52を内部から加温し、ヒートローラ52の表面温度をおよそ200℃に上昇させる。なお、サーミスタ59aとこれを支持するポリイミド製の支持部59bからなる温度センサ59により、この表面温度が検出され、制御部20(図1参照)により制御される。
【0049】
図6に示すように、このヒートローラ52に搬送される用紙Pを圧接するように、加圧ローラ54が配置される。加圧ローラ54は、表面がヒートローラ52に密着可能にシリコンゴム等の耐熱性のゴム素材で形成され、さらに現像剤T等の付着防止のためフッ素樹脂のコーティング処理がされている。加圧ローラ54は、ヒートローラ52の回転に連れ回るように構成され、このときヒートローラ52と加圧ローラ54とのニップ部で用紙Pを圧接するように、加圧ローラ54の両端は、図示しないコイルばねによってヒートローラ52に向かって付勢される軸受けに支持される。
【0050】
このように構成された定着部15に、搬送部18により搬送された用紙Pが進入すると、用紙P上に形成された現像剤Tによる画像がヒートローラ52の表面に加圧ローラ54により付勢されて圧接される。このとき前述のようにヒートローラ52の表面は高温になっており、現像剤Tを融解させるとともに、用紙Pの繊維内に浸透させる。
【0051】
カール除去機構55は、ヒートローラ52と加圧ローラ54により、加熱、加圧されて現像剤Tが定着された用紙Pが、その熱と圧力のためにヒートローラ52の面に沿った形で用紙Pが湾曲するように変形し、いわゆるカールを生じるが、このカールを除去するための機構である。このカールは、使用者にとって不快であるばかりか、排紙された用紙Pの積層時にも不都合であるため、このカールと逆の曲率にする、即ち逆反りに用紙Pを矯正して用紙Pを平坦にするものである。
【0052】
カール除去機構55は、図6に示すように、ヒートローラ52と加圧ローラ54が収納された定着ユニットのフレーム51内において、ヒートローラ52と加圧ローラ54の用紙搬送方向下流側(図において左側)に定着ユニットの一部として一体に設けられる。カール除去機構55は、ヒートローラ52のギヤ部52cから図示しないアイドルギヤを経て駆動力が伝達される駆動ローラ58が配置され、その前寄り上側(反X方向寄り反Y方向側)に駆動ローラ58に対向して駆動ローラ58に従動して連れ回る第1従動ローラ56が配設され、さらに第1従動ローラ56の用紙搬送方向下流側で駆動ローラ58の略上方(反Y方向)に、第1従動ローラ56と略同様の構成の第2従動ローラ57が配設されて構成される。なお、本実施の形態において本発明でいう第1の従動ローラ及び第2の従動ローラに対応するのは、協動してカールを除去する、例えば第1従動ローラ56の第1ローラ群561と第2従動ローラの57の第1ローラ群571である。即ち、本実施例は、一例として本発明のカール除去機構を4組用いて構成されていることになる。
【0053】
図5に示すように、第1従動ローラ56は、反Z方向の順にそれぞれの支持軸561h,562h,563h,564hが同一直線上に配置され、第1ローラ群561、第2ローラ群562、第3ローラ群563、第4ローラ群564の4つのローラ群を備える。これらの第1〜4ローラ群561〜564(以下単にローラ群という。)は、第1ローラ群561と第2ローラ群が同様の構成であり、第3ローラ群563と第4ローラ群564が、第1ローラ群561と第2ローラ群562と略定着部のZ軸方向の中央に対して対称の構成されるため、代表して第1ローラ群561の説明をもって他のローラ群の説明に代え、その説明は省略する。
【0054】
また、第2従動ローラ57は、図5に示すように、後に詳述する第1従動ローラ56と、各ローラ群571〜574を構成するローラとスペーサの配置が異なり、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57の各ローラが相互にその一部が重なるように構成されることが異なるが、その細部については第1従動ローラ56と略同様の構成であるため、第1従動ローラ56の説明をもって第2従動ローラ57の説明に代えその説明は省略する。
【0055】
駆動ローラ58は、駆動軸58bと第1ローラ581、第2ローラ582、第3ローラ583、第4ローラ584とを備えている。駆動軸58bは、一端に図示しない駆動ギヤが一体化された1本のステンレススチール製のローラから構成され、用紙幅方向に配置される。第1ローラ581、第2ローラ582、第3ローラ583、第4ローラ584は、第1従動ローラ56及び第2従動ローラ57とそれぞれ当接してこれらを駆動するように、それぞれのローラ群561〜564,571〜574に対応する駆動軸58b上の位置にそれぞれ環装されて配置される。また、第1ローラ581、第2ローラ582、第3ローラ583、第4ローラ584は、シリコンゴムなどの耐熱ゴムを基材として形成されている。
【0056】
ここで図12は、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57のそれぞれの第1ローラ群561,571の構成を示す図である。この図12に沿って、第1従動ローラ56を構成する4つのローラ群561〜564のうち第1ローラ群561と、第2従動ローラ57を構成する4つのローラ群571〜574のうち第1ローラ群571とを例に、各ローラ群の構成を詳述する。図において下方が用紙搬送方向であるX方向で、左方向がZ方向である。
【0057】
第1従動ローラ56の第1ローラ群561は、半径の比較的大きい円柱状の3つの第1ローラ561a、第2ローラ561b、第3ローラ561cと、このローラの間に1つおきに挿入された半径の比較的小さい円柱状の4つのスペーサである第1スペーサ561d、第2スペーサ561e、第3スペーサ561f、第4スペーサ561gが配設される。本実施の形態では、これらは樹脂の一体成形品として形成されており、ここで、これらの第1ローラ561a、第2ローラ561b、第3ローラ561c、第1スペーサ561d、第2スペーサ561e、第3スペーサ561f、第4スペーサ561gは、それぞれの中心軸が同軸になるように一体に成形されている。なお、第1ローラ561a、第2ローラ561b、第3ローラ561c、第1スペーサ561d、第2スペーサ561e、第3スペーサ561f、第4スペーサ561gをそれぞれ別体で構成するようにしてもよい。
【0058】
これらの第1ローラ群561を構成する561a〜561gの部材は、機械的な強度が高く、耐摩耗性に優れるPOM(ポリアセタール)により形成される。なお、POMは、120℃程度の耐熱性があるため、定着直後の高温の用紙Pに接触しても劣化は少ないが、高温時の樹脂同士の摺動は、表面が劣化し易いため好ましくない。第1〜第3ローラ561a,561b,561c及び第1〜第4スペーサ561d,561e,561f,561gを回転可能に支持するための支持軸561hが備えられる。この支持軸561hは、SUS等のステンレススチール製のつる巻ばねにより構成され、線材が密着した円筒形の引っ張りコイルばねに成形されている。そのため、第1ローラ群561は金属製の支持軸561hとの摺動となり、樹脂同士の摺動がないため、高熱時においても表面の劣化が少なくなる。特に、つる巻きばねであれば、内部が中空の構造のため放熱効果が高く摺動部分の過熱を防止することができ、また、支持軸561h自体が、よい放熱板となって効果的に熱を発散する。また、支持軸561h自体も、開放的な状態で支持されているため(図13参照)、放熱効果が高いものである。
【0059】
ここで図13は、第1従動ローラ56の第1ローラ群561が駆動ローラ58と当接して回転する様子を示す図である。図13に示すように、通常は、線材が略密着した状態で第1ローラ群561を第1駆動ローラ581に付勢するように、支持軸561hが支持軸支持部51b,51dにより当接されて支持されており、第1従動ローラ56の第1ローラ群561は、第2従動ローラ57の第1ローラ群571(図5参照)と協動して用紙Pを駆動ローラ58に適当な圧力で付勢して圧接させ、カールを除去するように固定的な支持軸と同様に機能する。
【0060】
一方、第1ローラ群561に所定以上の力が加わると、つる巻きばねからなる支持軸361hが容易に変形する。第1ローラ群561の位置を規制する規制部51cによりZ軸方向の位置は規制され、図示しないX方向も同様にその位置が規制されているが、Y軸方向(図13において上下方向)については、ある程度移動可能になっている。
【0061】
ここで、図11は、カール除去機構55を図5の反Z方向から見た断面図である。図11に示すように、これらローラ561a,571a及びスペーサ561d,571dを備える第1ローラ群561,571の回転中心には孔が穿設されている。図示しない他の各ローラ及びスペーサも同様に、この孔を支持軸561h,571hに遊嵌して装着される。このとき、この孔より支持軸561h,571hの直径の方が小さいため、第1ローラ群561、571は、円滑に回転可能に支持されている。
【0062】
図12に示すように、第2従動ローラ57の第1ローラ群571は、上述第1従動ローラ56の第1ローラ群561とほぼ同様の構成であるが、Z軸方向において向きが逆の構成になっている。即ち、第1従動ローラ56のスペーサ561d,561gの厚みが、第2従動ローラ57のスペーサ571d,571gと異なるため、第1従動ローラ56のローラ561a,561b,561c及びスペーサ561e,561fが配置される位置と、第2従動ローラ57のローラ571a,571b,571c及びスペーサ571e,571fが配置される位置とがZ軸方向においてずれ、結果、ローラ561a,561b,561cと571a,571b,571cとが相対しない位置に配置される。
【0063】
ここで、図11に示すように、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57の支持軸である支持軸561hと571hの軸間距離は、それぞれのローラの半径よりは大きな距離であり、且つこれらのローラの半径の和よりは小さくなる。第1従動ローラ56のローラ561a,561b,561cと第2従動ローラ57のローラ571a,571b,571cとが配置されるため、相対しない位置にあるローラ561a,561b,561cと571a,571b,571cとが相互に入り組むように配置される。従って、ローラが重なる範囲であれば、軸間の距離を変更することが可能になる。なお、この軸間距離は、ローラの半径と、スペーサの半径の和より若干大きな距離に設定しているので、ローラがスペーサに干渉することはない。
【0064】
次に、このように構成された第1従動ローラ56と第2従動ローラ57が、駆動ローラ58と当接して回転する構成を、第1従動ローラ56の第1ローラ群561を例に説明する。
【0065】
図13に、示すように、支持軸561hの両端からおよそ4分の1の位置を、定着部15のフレーム51(図11参照)の一部である支持軸支持部51b,51dが駆動軸58b方向(Y方向)に支持する。また、第1ローラ群561と端部支持部51a,51eとに当接しているため、支持軸561hは、支持軸支持部51b、51dに押されて屈曲し、その復帰弾性力で第1ローラ群561が用紙Pを第1ローラ581に圧接する。
【0066】
また、X方向(図13の紙面に対して垂直方向)には、図示しないフレーム51により囲まれているので、その移動は規制されている。そして、端部支持部51a,51eにより支持軸561hの両端部はZ軸方向の移動が規制されるとともに、反Y方向に支持する。そして第1ローラ群561のZ軸方向の移動が規制部51cにより規制される。そのため、駆動ローラ58の回転により、第1ローラ群561が従動して回転する。また、用紙Pが第1ローラ群561と駆動ローラ58の第1ローラ581との当接部(ニップ部)に進入すると用紙Pは、これらローラに挟まれて搬送される。第2従動ローラ57の第1ローラ571も同様な構成を備え、同様な作用を有する。
【0067】
上記のように用紙Pを第1従動ローラ56、第2従動ローラ57が協動して駆動ローラ58に巻き付けるように付勢するため、用紙Pは駆動ローラ58の表面に沿って押しつけられて駆動ローラ58の曲率に応じて変形し、カールが除去される。
【0068】
図14は、用紙Pの厚みが均一でない場合に、第1従動ローラ56の第1ローラ群561が駆動ローラ58と当接して回転する様子を模式的に示す図である。図14においては、ギャップGを誇張して示している。用紙Pの厚みが不均一の場合、例えば図14において不均一な部分であるギャップGがある場合、従来の鉄製の棒状の軸の場合は、ローラを変位させることができず、ローラがギャップGに乗り上げると、従動ローラ全体が浮き上がって用紙Pを押圧できなかったり、あるいは必要以上に強い力で用紙Pを押圧して形成された画像を損なったり用紙Pに傷を付けてしまうことがあった。
【0069】
本実施の形態に支持軸561hは、前述のようにつる巻きばねにより構成されているため、以下に述べるような作用を有する。即ち、ギャップGに第3ローラ561cが乗り上げたとき、この場合一体に形成された第1ローラ群561はギャップGに対応した位置に傾いて変位するとともにつる巻きばねにより形成された支持軸561hは、支持軸支持部51b,51dを支点に弾性変形する。そのため、ギャップGに乗り上げた第1ローラ群561は、ギャップGに対し用紙Pに傷を付けない程度に変位しつつ用紙Pを押圧する。そのため、このようなギャップGがあっても、用紙Pを傷つけないように押圧してカールを除去することができる。
【0070】
なお、本実施の形態では、第1従動ローラ56の第1ローラ群561を構成する第1〜3ローラ561a,561b,561c、及び第1〜4スペーサ561d,561e,561f,561gが樹脂により一体に成形されているものを例に説明したが、変形例として、前述のような第1〜3ローラ561a,561b,561c、及び第1〜4スペーサ561d,561e,561f,561gをそれぞれ別体で構成したものを以下に説明する。
【0071】
図15は、用紙Pの厚みが均一でない場合に、第1従動ローラ56の第1ローラ群561が駆動ローラ58と当接して回転する変形例の様子を模式的に示す図である。図15においては、ギャップGを誇張して示している。用紙Pの厚みが不均一の場合、例えば図15において不均一な部分であるギャップGがある場合、前述の本実施の形態の場合は、ローラが個別に変位せず、第1ローラ群561全体が傾いてギャップを吸収したが、この変形例では、第1〜3ローラ561a,561b,561c、及び第1〜4スペーサ561d,561e,561f,561gをそれぞれ別体で構成されているため、それぞれのローラ561a,561b,561cがY軸方向に移動可能で、それぞれが変位に対応することができる。以下、その作用を説明する。もし、ギャップGに第3ローラ561cが乗り上げたとき、支持軸561hは、支持軸支持部51b,51dを支点に弾性変形する。この場合、ローラ561a,561b,561c及びスペーサ561d,561e,561f,561gに穿設された孔と、ここに貫入された支持軸561hの間には、若干の間隙があり、隣接する部材と変位することが可能である。そのため、ギャップGに乗り上げた第3ローラ561cは、ギャップGに対し用紙Pに傷を付けない程度に変位して押圧する。そのため、このようなギャップGがあっても、より柔軟にギャップGに対応してローラ561a,561b,561cを変位させることができ、用紙Pを傷つけることなく押圧してカールを除去することができる。
【0072】
ここで、実施形態のように構成されたカール除去機構55の作用を説明する。図6に示すように、用紙Pがヒートローラ52と加圧ローラ54により加熱、加圧されて現像剤Tの定着がなされるとともに、用紙搬送方向(図6の左方向)に搬送される。そうすると、排紙センサ61を押し倒し、さらに用紙P先端が進み、第1従動ローラ56の各ローラあるいは駆動ローラ58の各ローラに当接してこれらの当接部(ニップ部)に進入する。そうすると用紙Pは、駆動ローラ58の駆動力により、用紙Pをさらに搬送し、用紙P先端は、さらに第2従動ローラ57の各ローラと駆動ローラ58の各ローラのニップ部に挟まれて搬送される。
【0073】
なお、このとき、用紙Pは、略200℃程度に加熱されたヒートローラ52に圧接されて定着が終了し、ヒートローラ52によってその表面に沿った形状に用紙Pが変形される。即ち、用紙Pにカールが生じているが、用紙Pは上側(反Y方向側)が凹の湾曲が生じており、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57の間に用紙Pの先端が向かっていっても、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57とのローラが互いに入り組んでいて間隙がないため、第1従動ローラ56に巻き込まれて、第2従動ローラ57との間に入り込むことはなく、用紙Pは、用紙P先端を案内するようなガイドがなくても確実に第2従動ローラ57のローラと駆動ローラ58のローラに挟まれて搬送される。
【0074】
ここでは定着された直後であり用紙Pはまだ高温になっている。一度加熱されてカールが生じた用紙Pが冷却され且つ湿度が蒸発して低下した場合には、一旦生じたカールは簡単には矯正できない。本実施の形態では、定着部15はフレーム51に囲まれており、外気の進入が極めて少ないので、高温及び高湿度の雰囲気になっており、用紙Pの可塑性は高いものとなっている。上述のように用紙Pは、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57により駆動ローラ58に巻き付けるように付勢されて当接させるだけで、別途加熱することなく、用紙Pは定着により生じたカールと反対の反りを与えられ、もって定着により生じたカールが効率的に矯正される。
【0075】
さらに、まだ用紙Pが高温になっているために、現像剤Tは完全に凝固しておらず、この場合に現像剤Tによって形成された画像をこすると画像を損なう虞があるが、本実施の形態では、既述の従来例のように用紙P表面が摺動するような案内部材を有さず、すべて転がりによる接触となるため、画像を損なうおそれがない。
【0076】
そして、定着直後の高温の用紙Pと接触して第1従動ローラ56及び第2従動ローラ57の各ローラが高温になっても、支持軸561h,571hが金属製であるため破損したりすることがない。
【0077】
以上のように定着部15では、ヒートローラ52と加圧ローラ54とにより用紙Pへの現像剤Tの定着が行われるとともに、ヒートローラ52の用紙搬送方向下流側直後に配置されたカール除去機構55により用紙Pのカールが除去された後、定着ユニットを構成するフレーム51の外部に排紙される。
【0078】
図1に示すように、この定着部15の用紙搬送方向下流側に排紙方向切り替え機構62が配設される。
【0079】
図7は、排紙方向切り替え機構62が、用紙を反転させて排紙する状態を示す図である。排紙方向切り替え機構62は、ガイドリブ62aを備えた外気遮断壁62cを備える。ガイドリブ62aは、用紙Pを印刷済み用紙載置部69に案内するように、用紙P先端部を装置後方向き(図7において左向き、X方向)から上向き(反Y方向)に案内し、さらに前方(図7において右向き、反X方向)に向きを変えるように湾曲したX軸−Y軸方向に平行な面からなる複数のリブ状のガイドから構成され、外気遮断壁62cはガイドリブ62aの後部外周(図において左方)からの外気を遮断するような隔壁から構成される。又、本体フレーム11から後方(図7において左方)に略半円状に突出したX軸−Y軸方向に平行な面からなる複数のリブから構成される用紙ガイド64が設けられ、このガイドリブ62aと用紙ガイド64によって挟まれた部分に案内路が形成される。この案内路の形状は、用紙Pを屈折させることなく、カール除去機構55においてカールされた用紙Pを、さらに印刷済み用紙載置部69において連続する印刷済み用紙Pを順次積層するのに適した上面が平坦またはやや凸の形状に用紙Pの形状を整えるものである。つまり、印刷済み用紙載置部69においては、積層された用紙Pの上面が凹の形状になった場合に、用紙Pの後端部が従動ローラ66より上に位置すると、次に印刷された用紙Pの先端が先に印刷された用紙Pの下に潜り込んで順序が逆に積層されたり、あるいは先に印刷された用紙Pの後端部を押して、装置外に落下させてしまうおそれがあるからである。従って、このガイドリブ62aと用紙ガイド64によって形成された案内路は、用紙Pを平坦または上面がやや凸の形状に用紙Pの形状を整えることができる形状となっている。
【0080】
また、定着後の用紙Pは、外気にさらすと急激に温度が下がり可塑性がなくなり用紙Pについたカールを矯正することが困難になる。そのため、定着部15から排紙された用紙Pを外気に当てないように外気遮断壁62cは外気との交流を妨げるような外気遮断手段として壁面を構成する。さらに、本体フレーム11の一部であるフレーム11b,11c,11dにより外気の交流が防止され、定着部15で発生した高温、高湿度の雰囲気を持続させるように構成されている。
【0081】
なお、ガイドリブ62aの内側(反X方向)には、リブ状に突設された用紙ガイド64は、ガイドリブ62aとともに案内路を形成することで、用紙Pが内側に折れ曲がったりしてジャムが発生するのを防いで、用紙Pがガイドリブ62aのガイドに沿って円滑に進行するように案内する。
【0082】
このように構成された排紙方向切り替え機構62によれば、カール除去機構55により、定着部15から排紙された用紙Pの先端がガイドリブ62aにガイドされて進入し、外気遮断壁62c等によって高温、高湿度に保たれた雰囲気でガイドリブ62aのガイドにより適度に変形されて用紙Pは平坦または上部がやや凸の形状に成形されてガイドリブ62aにより印刷済み用紙載置部69方向に案内され、案内された用紙Pは、第2排紙ローラ65と従動ローラ66によりさらに搬送されて印刷済み用紙載置部69に排紙される。なお、印刷済み用紙載置部69の前部には、排紙延長トレイ68(図1参照)が前方に展開可能に枢着される。
【0083】
図8は、排紙方向切り替え機構62を、用紙を反転させないで排紙する状態に切り替える様子を示す図である。排紙方向切り替え機構62は、その上部を軸支部62bにより軸支される。この軸支部62bは、軸支部62bを上下方向(Y軸方向)のみに移動可能に規制する規制部62dにより規制され、軸支部62bを下方(Y方向)に付勢する線ばねからなる付勢部62eにより下方に付勢されている。また、軸支部62bには付勢部62eと一体的に形成されたねじり用コイルばねが配設されて、ガイドリブ62a及び外気遮断壁62cを後上方(図8において左上)に跳ね上げるように付勢している。そして、外気遮断壁62cを閉じた状態における外気遮断壁62cの下端近傍の本体フレーム11には、外気遮断壁62cを掛止する掛止部63が設けられて外気遮断壁62cの下端を掛止している。そこで、排紙方向切り替え機構62を、用紙Pを反転させないで排紙する状態に切り替えるためには、外気遮断壁62cの指掛部62fに指を掛けて上方にずらす。そうすると2点鎖線で示す元の位置から、軸支部62bが付勢部62eの付勢に抗して規制部62dに沿って上方にずれて、掛止部63による掛止がはずれる。従って、図示しないねじりコイルばねにより外気遮断壁62cはガイドリブ62aとともに軸支部62bを中心に後上方に跳ね上げられた状態に変位する。このとき軸支部62bは再び付勢部62eの付勢により規制部62dに沿って下方にずれて元の位置に戻る。
【0084】
図9は、排紙方向切り替え機構62が、用紙Pを反転させないで排紙する状態を示す図である。この状態では、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57及び駆動ローラ58により、定着部15から排紙された用紙Pは、ガイドリブ62aにより形成される用紙の案内路には進入せず、そのまま画像形成装置1の後方(X方向)に排紙される。なお、画像形成装置1の後方には図示しない排紙トレイを装着して排紙された用紙Pを積層して載置できる。
【0085】
この状態では、カール除去機構55により、用紙Pが画像形成装置1の後方に排紙され、用紙搬送路が屈曲したり、搬送する複数のローラ類の間隔があくことがないため、固い用紙や小さい用紙であっても用紙詰まりを起こすことがない。また、カール除去機構55により定着したことで生じたカールが除去され、用紙Pが積層されたときに、用紙P上面が平坦またはやや凸になるように成形されているので印刷済み用紙Pが安定して積層される。
【0086】
図10は、排紙方向切り替え機構62を、用紙Pを反転させて排紙する状態に切り替える様子を示す図である。再び、用紙Pを印刷済み用紙載置部69に排紙したい場合には、後方(X方向)に跳ね上げられた排紙方向切り替え機構62の外気遮断壁62cの先端部を本体フレーム11の掛止部63の方向に手で押さえる。そうすれば、外気遮断壁62cの先端が、掛止部63の斜面部63aに当接し、さらに前方(反X方向)に押すことで外気遮断壁62c先端部が図10において矢印で示す斜め上前方に斜面部63aを摺動して、軸支部62bが規制部62dにより規制されて上方に移動し、外気遮断壁62c先端が掛止部63を乗り越え、図7に示す状態に戻る。
【0087】
図1及び図4に示すように、本体フレーム11の後部には、画像形成装置1の制御を行う図示しないCPU、ROM、RAMを備えた制御部20が設けられている。制御部20は、画像データの入力、処理、レーザダイオード41の発振の変調の制御、ポリゴンミラー駆動モータ24の制御、搬送部18の制御、ハロゲンヒータ53の制御の他、電源の制御等の装置全般の制御も行う。
【0088】
本実施の形態は上記のように構成され作用を奏するため、以下のような効果を生じる。
【0089】
画像形成装置1は、排紙方向切り替え機構62により2方向に排紙が可能であり、且ついずれの排紙方向に排紙しても、カール除去機構55により定着時のカールが矯正されるため、カールの少ない良好な用紙Pの状態を得ることができ、印刷された用紙Pを円滑に積層することができるという効果がある。
【0090】
さらに、カール除去機構55によりカールが矯正された用紙Pを、印刷済み用紙載置部69に排紙する場合には、定着部15と連通し、周囲が外気遮断手段を構成する本体フレーム11や、外気遮断壁62cの壁面によって外気の交流が妨げられているガイドリブ62aの案内路を通過するため、高温度且つ高湿度の雰囲気で用紙Pをさらに好ましい形状に塑性変形して、排紙することができる。
【0091】
カール除去機構55は、コンパクトに構成されて、ヒートローラ52と排紙方向切り替え機構62の間に配置でき、さらに、定着ユニットフレームとして構成されたフレーム51内に収納され、定着器と一体にユニットとして構成されている。そのため、ヒートローラ52と加圧ローラ54により加熱、加圧されて画像が定着され、用紙がまだ熱く湿った状態で、同じフレーム内でカール除去をするため、極めて効率の良いカール除去をすることができる。また、一体化することで画像形成装置1の小型化に寄与するとともに、ユニットの一部となって、メンテナンスが容易になっている。
【0092】
カール除去機構55自体も、従来のものに比べ、ローラ径の割にはコンパクトな構成となり、且つ案内板であるローラホルダーも有さないため、印刷済み用紙Pの印字面を摺動して画像を損ねることもなく、小型で且つ単純なものとなっている。さらにローラ同士が入り組むように構成されているので、ローラへの巻き付きによるジャムも起きない。
【0093】
そして、支持軸561h等がつる巻きばねにより構成されているため、常に適当な圧力で用紙Pを加圧してカールを効率的に除去する。さらに、用紙Pに凹凸があるような場合でも、柔軟に押圧することができる。さらに、別途押圧用のばねなどが不要であるため、カール除去機構55を低コストで生産できる。また、定着直後の高温の用紙Pに当接しても、カール除去機構55を構成する樹脂や金属に耐熱性があるばかりか、比較的熱の影響を受けやすい樹脂同士の摺動部分を排除して耐熱性が高くなっている。
【0094】
以上、1の実施の形態に基づき本発明を説明したが、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の改良をし変更をすることが可能である。
【0095】
例えば、本実施の形態では、第1従動ローラ56と第2従動ローラ57が、それぞれ4つのローラ群561〜564,571〜574から構成されているが、これらは、全体が1つのローラ群により構成されたものや、あるいは4つ以外の複数のローラ群により構成されたものであってもよい。つまり第1従動ローラ56と第2従動ローラ57を構成するローラ群の数は、画像形成装置1の大きさや用紙Pの大きさ、あるいは用紙Pの質等により適宜選択できる。
【0096】
また、561〜564,571〜574のローラ群は、それぞれ3つのローラと4つのスペーサで構成されているが、ローラやスペーサの数は本実施の形態に限定されないことはいうまでもなく、例えば、一方のローラが1つで、他方のローラが2つであっても本発明は成立しうる。逆に多数のローラとスペーサにより用紙幅方向全体の構成されているようなものであってもよく、また、ローラとスペーサとが一体になったようなものであってもよい。要は第1従動ローラ56と第2従動ローラ57のローラが入り組み合って相互に重なる部分が生じればよい。さらに、入り組み合う2組のローラ群のローラの大きさは同じでなくてもよい。
【0097】
そして、ローラとスペーサは、本実施の形態のように1つのローラ群が複数のローラを備えて、樹脂により一体に成形されて構成されたもののほか、ローラとスペーサが別体に構成されていたり、それぞれのローラの片面あるいは両面にスペーサが設けらたようなものであってもよい。また、スペーサを設けないで、ローラの先端を薄くしてローラが相互に重なり合うようにしてもよい。
【0098】
さらに、各ローラ群561等を支持する支持軸561h等は、それぞれのローラ群毎に配置されるが、第1従動ローラ56あるいは第2従動ローラ57全体を1本の支持軸により支持するようにしてもよい。
【0099】
排紙方向切り替え機構62の形状は、用紙Pを所望の形状に矯正できる形状に選択可能で、用紙Pや定着時の加熱温度、カール除去機構55での矯正の度合い等により適宜曲率を変更できる。もちろん本発明の案内路を構成する案内壁は、本実施の形態のガイドリブ62aのようにリブ状に形成されたガイドのようなものに限定されないのはいうまでもなく、平坦な案内壁によって構成され、案内壁と外気遮断手段を兼ねたような構成であってもよい。
【0100】
また、用紙Pを2方向に排紙する切り替え機構も、外気遮断壁62cやガイドリブ62a全体が跳ね上がるような方法以外にも、外気遮断壁62cやガイドリブ62aの一部のみに開口部を設けて後方に排紙したり、上下に揺動して用紙P先端を案内する可動板により用紙Pの排紙方向を選択できるように構成してもよい。
【0101】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で当業者が種々の改良変更が可能であることは容易に推察できるものである。
【0102】
【発明の効果】
上記説明から明らかなように、請求項1に係る発明の画像形成装置によれば、カール除去機構が、駆動ローラに対して従動する第1の従動ローラと第2の従動ローラを備えて効率よく用紙のカールを除去できるという効果がある。また、第1の従動ローラと第2の従動ローラの軸間距離を、ローラが重なる範囲で調整することが可能で、駆動軸に当接する時間を増減しカールの除去の程度を調整することが可能である。さらに、2つの複数のローラからなるローラ群が相互に入り組んでいるため、第1の従動ローラと第2の従動ローラの間に用紙が入り込むことがなく、用紙を適切に搬送することができジャムを有効に防止することができるという効果もある。また、このように構成することで、用紙を搬送方向に案内する固定式のガイドが必要なくなり、用紙は回転体により保持されて搬送されるため、加熱定着直後の高温で不安定な印字面を固定式のガイドに摺接させることもなく、用紙に形成された画像を損なうことがないという効果もある。さらに、第1の従動ローラと第2の従動ローラを近接して配置することができ、さらにカール除去機構をコンパクトな構成とすることができるという効果がある。そして、従動ローラを複数のローラから構成することで放熱もよくなるという効果もある。
【0103】
また、請求項2に係る発明の画像形成装置によれば、請求項1に記載の画像形成装置の効果に加え、カール除去機構を排紙方向切り替え機構の用紙搬送方向上流側に設けたため、1つのカール除去機構で、定着手段において用紙についた不都合な強いカールを、排紙方向に拘わらず除去することができるという効果がある。また、カール除去機構を2つ設ける必要がなく画像形成装置自体も小型化できるという効果がある。
【0104】
請求項3に係る発明の画像形成装置によれば、請求項2に記載の画像形成装置の効果に加え、定着器により用紙についた不都合な強いカールをカール除去機構により適切に除去して第2の排紙方向に排紙できるという効果がある。また、外気を遮断する外気遮断手段により用紙の温度や湿度を維持しつつ、用紙の塑性変形が容易なうちに第1の排紙方向に用紙を案内する間に、案内壁により第1の排紙方向に排紙するのにより適した状態に用紙を変形させて第1の排紙方向に排紙できるという効果がある。従って、いずれの排紙口からも適切にカールが除去された用紙を排紙することができるという効果を奏する。
【0105】
請求項4に係る発明の画像形成装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置の効果に加え、定着手段により用紙についた不都合な強いカールを、定着直後の用紙の温度及び湿度が高い状態のうちに、効率よくカール除去機構で除去することができるという効果がある。
【0106】
請求項5に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置の効果に加え、定着手段とカール除去機構を定着ユニットフレームに一体に構成することで、カール除去機構を定着手段の直後に設けることができるという効果がある。そのため、同じフレーム内で用紙がまだ熱く湿って塑性変形しやすいうちにカールを効率的に除去できるという効果を奏する。また、これらをコンパクトに構成することができるので、もって画像形成装置自体の大きさもコンパクトにできるという効果もある。さらに、定着手段とカール除去機構をユニット化することで、画像形成装置のメンテナンスを容易にするという効果もある。
【0107】
請求項6に係る発明の画像形成装置では、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置の効果に加え、カール除去機構の支持軸自体が弾性体により構成されているため、支持軸とは別の部材で、付勢手段を設ける必要がないという効果がある。そのため単純で低コストな機構にすることができるという効果を奏する。また、単純な構成でありながら従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができるという効果がある。そのため、厚みの異なる用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがないという効果を奏する。
【0108】
請求項7に係る発明の画像形成装置では、請求項6に記載の画像形成装置の効果に加え、カール除去機構の支持軸がつる巻きばねにより構成されているため、大きな変位に対しても柔軟に対応でき、従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができるという効果がある。特に部分的に不均一な厚みの用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して柔軟に圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがない。さらに、支持軸が高熱になっても、つる巻ばねが金属製であるため樹脂同士の摺動がなく、樹脂製の支持軸などに比較して耐熱性が高く、放熱性も高いという効果がある。
【0109】
請求項8に係る発明の画像形成装置のカール除去機構では、駆動ローラに対して従動する第1の従動ローラと第2の従動ローラにより効率よく用紙のカールを除去できるという効果がある。また、第1の従動ローラと第2の従動ローラの軸間距離を、ローラが重なる範囲で調整することが可能で、駆動軸に当接する時間を増減しカールの除去の程度を調整することが可能である。さらに、2つの複数のローラからなるローラ群が相互に入り組んでいるため、第1の従動ローラと第2の従動ローラの間に用紙が入り込むことがなく、用紙を適切に搬送することができジャムを有効に防止することができるという効果がある。また、このように構成することで、用紙を搬送方向に案内する固定式のガイドが必要なくなり、用紙は回転体により保持されて搬送されるため、加熱定着直後の高温で不安定な印字面を固定式のガイドに摺接させることもなく、用紙に形成された画像を損なうことがないという効果もある。さらに、第1の従動ローラと第2の従動ローラを近接して配置することができ、さらにカール除去機構をコンパクトな構成とすることができるという効果がある。そして、従動ローラを複数のローラから構成することで放熱もよくなるという効果もある。
【0110】
請求項9に係る発明の画像形成装置のカール除去機構では、請求項8に記載の画像形成装置のカール除去機構の効果に加え、支持軸自体が弾性体により構成されているため、支持軸とは別の部材で、付勢手段を設ける必要がないという効果がある。そのため単純で低コストな機構にすることができるという効果を奏する。また、単純な構成でありながら従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができるという効果がある。そのため、厚みの異なる用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがないという効果を奏する。
【0111】
請求項10に係る発明の画像形成装置のカール除去機構では、請求項9に記載の画像形成装置のカール除去機構の効果に加え、支持軸がつる巻きばねにより構成されているため、大きな変位に対しても柔軟に対応でき、従動ローラを適切に付勢して用紙に圧接させることができるという効果がある。特に部分的に不均一な厚みの用紙においても、従動ローラのそれぞれのローラが用紙厚に対応して柔軟に圧接でき、各部分を適当な力で付勢することにより用紙を傷めたりすることがないという効果がある。さらに、支持軸が高熱になっても、つる巻ばねが金属製であるため樹脂同士の摺動がなく、樹脂製の支持軸などに比較して耐熱性が高く、放熱性も高いという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】画像形成装置1を用紙搬送方向に直交する方向から側面視した断面図である。
【図2】図4のA−A部分における断面図である。
【図3】図1に示す画像形成装置1の光走査装置12、現像部17と本体フレーム11の一部を拡大した図である。
【図4】光走査装置12を蓋体22を外して上方(図1の反Y方向)から見た平面図である。
【図5】図1の下側(反Y方向)から見た、用紙Pより下方を省略した定着部15の概略を示す図である。
【図6】図5のC−C部分からZ方向に見た定着部15の断面図である。
【図7】排紙方向切り替え機構62が、用紙Pを反転させて排紙する状態を示す図である。
【図8】排紙方向切り替え機構62を、用紙Pを反転させないで排紙する状態に切り替える様子を示す図である。
【図9】排紙方向切り替え機構62が、用紙Pを反転させないで排紙する状態を示す図である。
【図10】排紙方向切り替え機構62を、用紙Pを反転させて排紙する状態に切り替える様子を示す図である。
【図11】カール除去機構55を反Z方向から見た断面図である。
【図12】第1従動ローラ56と第2従動ローラ57のそれぞれの第1ローラ群561,571の構成を示す図である。
【図13】第1従動ローラ56の第1ローラ群561が駆動ローラ58と当接して回転する様子を示す図である。
【図14】用紙Pの厚みが均一でない場合に、第1従動ローラ56の第1ローラ群561が駆動ローラ58と当接して回転する様子を模式的に示す図である。
【図15】用紙Pの厚みが均一でない場合に、第1従動ローラ56の第1ローラ群561が駆動ローラ58と当接して回転する変形例の様子を模式的に示す図である。
【図16】従来のカール除去機構の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置
11 本体フレーム
12 光走査装置
15 定着部(定着手段)
16 排紙部
17 現像部(画像形成手段)
18 搬送部
19 給紙部
20 制御部
51 フレーム(定着ユニットフレーム)
51a,51e 端部支持部
51b,51d 支持軸支持部
51c 規制部
52 ヒートローラ
53 ハロゲンヒータ
54 加圧ローラ
55 カール除去機構
56 第1従動ローラ
561 第1ローラ群
561a 第1ローラ
561b 第2ローラ
561c 第3ローラ
561d 第1スペーサ
561e 第2スペーサ
561f 第3スペーサ
561g 第4スペーサ
561h 支持軸
562 第2ローラ群
563 第3ローラ群
564 第4ローラ群
57 第2従動ローラ
571 第1ローラ群
571a 第1ローラ
571b 第2ローラ
571c 第3ローラ
571d 第1スペーサ
571e 第2スペーサ
571f 第3スペーサ
571g 第4スペーサ
571h 支持軸
572 第2ローラ群
573 第3ローラ群
574 第4ローラ群
58 駆動ローラ
62 排紙方向切り替え機構
62a ガイドリブ(案内壁)
62b 軸支部
62c 外気遮断壁(外気遮断手段)
62d 規制部
62e 付勢部
62f 指掛部
63 掛止部
64 用紙ガイド
65 第2排紙ローラ
66 従動ローラ

Claims (10)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成手段と、
    前記画像形成手段により画像が形成された用紙を加熱して、前記形成された画像の定着を行う定着手段と、
    前記定着手段により画像が定着された前記用紙のカールを除去するカール除去機構
    を備え、
    前記カール除去機構は、
    駆動ローラと、
    同軸の支持軸に軸支された複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第1の従動ローラと、
    同軸の支持軸に軸支された1又は複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第2の従動ローラとを備え、
    前記第1の従動ローラの支持軸と前記第2の従動ローラの支持軸は、前記駆動ローラの支持軸と平行に配設され、
    前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸の軸間距離が、前記第1の従動ローラのローラの半径及び前記第2の従動ローラのローラの半径よりは大きく、且つ前記第1の従動ローラのローラの半径と前記第2の従動ローラのローラの半径の和よりは小さい距離に配置され、
    前記第1の従動ローラと前記第2の従動ローラを構成するそれぞれのローラが交互に配置されたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記カール除去機構の用紙搬送方向下流側に設けられ、前記用紙を、上下反転して排出する第1の排紙方向と、当該用紙を上下反転しないで排出する第2の排紙方向とに前記用紙の排紙方向を切り替え可能な排紙方向切り替え機構とを備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記排紙方向切り替え機構は、
    前記カール除去機構により前記用紙のカールを矯正した方向と逆の方向に前記用紙を湾曲させるように変形させながら前記用紙先端を前記第1の排紙方向に案内する案内壁を備えた案内路と、
    前記案内路に設けられ、外気との交流を妨げる外気遮断手段
    を備えたことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記カール除去機構は、前記定着手段の用紙搬送方向直後に配設されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記定着手段は、
    前記用紙を加熱するヒートローラと、
    当該ヒートローラに対向配置され、前記用紙を前記ヒートローラに圧接させるように構成された加圧ローラと、
    前記ヒートローラと前記加圧ローラとを、収納し支持するように構成された定着ユニットフレームとを備えて構成され、
    前記カール除去機構は、
    前記ヒートローラと前記加圧ローラとの用紙搬送方向下流側において前記定着ユニットフレームに配置されたこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記カール除去機構は、
    前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸とがいずれも弾性体から形成されており、
    当該支持軸は、その弾性力により前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラを前記駆動ローラに対して付勢するように構成されていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の画像形成装置。
  7. 前記カール除去機構は、
    前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸が、つる巻きばねで構成されていること
    を特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 駆動ローラと、
    同軸の支持軸に軸支された複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第1の従動ローラと、
    同軸の支持軸に軸支された1又は複数のローラから構成され、前記駆動ローラに従動する第2の従動ローラとを備え、
    前記第1の従動ローラの支持軸と前記第2の従動ローラの支持軸は、前記駆動ローラの支持軸と平行に配設され、
    前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸の軸間距離が、前記第1の従動ローラのローラの半径及び前記第2の従動ローラのローラの半径よりは大きく、且つ前記第1の従動ローラのローラの半径と前記第2の従動ローラのローラの半径の和よりは小さい距離に配置され、
    前記第1の従動ローラと前記第2の従動ローラを構成するそれぞれのローラが交互に配置されたこと
    を特徴とする画像形成装置のカール除去機構。
  9. 前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸とがいずれも弾性体から形成されており、
    当該支持軸は、その弾性力により前記第1の従動ローラ及び前記第2の従動ローラを前記駆動ローラに対して付勢するように構成されていること
    を特徴とする請求項8に記載の画像形成装置のカール除去機構。
  10. 前記第1の従動ローラの前記支持軸と前記第2の従動ローラの前記支持軸が、つる巻きばねで構成されていること
    を特徴とする請求項9に記載の画像形成装置のカール除去機構。
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